「IO」と一致するもの

Various Artists - ele-king

 10億分の1という単位で構成されるビートがどんなものかを知りたければ、これを聴きなさい。伝統からとことん逸れていくことが、実はブラック"アトランティック"ミュージックの本質だとするならば、シカゴの路上のダンスにはじまるジューク/フットワークは、いままさにその最先端にいる。これはちょうど1年前にリリースされた『vol.1』に続く衝撃のコンピレーション・アルバム、その第二弾だ。

 ジューク/フットワークそれ自体は、それこそURが2007年、この若いムーヴメントのための1枚を出しているように、決して最新のものではない。問題はダブステップがちょうどポップになったこの2年間のUKにおいて加速的に拡大したということだろう。ドミューンのオフィシャル・ガイド・ブックにも書いてあるように、ジューク/フットワークはたしかにシカゴのゲットー・ハウス(そしてそれと密接するヒップホップとの混合)の発展型ということになるのだろうけれど、と同時にこの音楽は、スキューバやSBTRKTといった"ポスト・ダブステップ"のテクノ/ハウス・テイストの連中よりもワイリーやディジー・ラスカルといったグライムの初期の荒々しさにも近い。つまり、路上で生まれた音楽特有の猥雑さ、アグレッシヴな感覚が横溢している。このハードでダークな衝動的な音を聴いていると、2004年に我らが〈リフレックス〉がリリースした2枚のコンピレーションの内容が、そのタイトルが『グライム』でありながら、2枚目に収録されたアーティストがコード9、デジタル・ミスティックズ、ローファといったダブステップのオリジネイター連中だったことを思い出さずにはいられない。
 初期のダブステップはそれ以前の2ステップの煌びやかさとは一線を画している。その暗さと冷たさ、いまにも襲いかかりそうな攻撃性と暴力的なベース、いびつなビートは、当時は現地の人からもグライムと間違えられるほどにそっちの側にいたのだろう。そう考えれば、たとえばローファのような人が昨年からジューク/フットワークを持ち上げるのもある種のバック・トゥ・ベーシック、自分たちがもといた場所に戻っているのだ。ファンクション・ワンが容赦なく鳴り響く、埃まみれの暗い地下街へと。

 怒る前に励ましばかりが優先して、異議申し立てをする前になぜ「ネガティヴ」を抑制してしまうのだろう。そう思っている人にとってもジューク/フットワークは最高のBGMになりうる。これはダンスというきわめて平和的な方法による、しかし戦い(バトル)のための音楽だ。いわば"ルージング・コントロール"のハードコア・ヴァージョン、ギャングスタ文化(ヤンキー文化)によるアヴァンギャルドである。
 待望の『vol.2』には、このジャンルのスターのひとりとして知られるDJロックをはじめ、ザ・ロープのような注目株、そして2011年に同レーベルから12インチを発表しているDJラシャドやベテランのトラックスマン等々、17アーティストによる計26曲が収録されている。
 リスナーは最初の2曲を聴いただけでも黒人音楽というミュータントの、その最新の響きの歪さ、ぶっ飛びっぷりに驚くだろう。そして、そう、その複雑な足の動きをうながすビート、ダンスというものの根源的な荒々しさをいまに伝えるようとするそのハードネス、その文化的衝突の度合いの強さもさることながら、このデジタル・ミュージックのデータ量の低さときたら......。ジェームス・ブレイクが「空間」ならフットワークは「圧縮」である......と評している人がいたけれどその通り。ローファイだって? そんなものはジューク/フットワークの前ではイクスキューズに過ぎない。なぜなら彼らはロービットのMP3音源の低音質の素晴らしさをむしろ誇示しているようでさえある。敢えて、いかにもな暗喩を使わせてもらうなら、この音楽は捨てられたビットとバイトの喉元に突き刺さるナイフなのだ。

 「あなたが最後に音楽を聴いてショックを受けたのはいつのことだい?」、あるレヴュワーはそんな風に煽っている。それは間違っていない。これは最新のブラック・マシン・ミュージックである。アフロ・フューチャリズム以外の何物でもない。西欧文化的なるものの内なる厳しいせめぎ合いだ。明日への新たな起爆剤、未来に向けて大いに狂ったダンス・ミュージックである。最高。

ON-U - ele-king

 UKがほこるダブ・レーベル〈ON-U〉、その30周年を祝祭するパーティが週末の金曜日に渋谷の新しいクラブザ・ヴィジョンで開かれる。
 まだ22歳くらいのエイドリアン・シャーウッドがポスト・パンク時代のロンドンで立ち上げたこのインディ・レーベルが素晴らしいのは、エイドリアンが「ダブ・レゲエ」というコンセプトからまったくズレなかったことである。AOちゃんの記事にも書いたように、雑食性がきわめて高いことがこのレーベルの特徴でもあるが、しかし、世のなかのトレンドがインディ・ロックになろうがヒップホップになろうがテクノになろうが、〈ON-U〉はこの30年間、飽きることなくダブ一筋である。それがゆえにUKにおいて、あるいは国際的にも、〈ON-U〉はもっともリスペクトを集めるインディ・レーベルのひとつとなっている。
 エイドリアン・シャーウッドの久しぶりのDJが聴けるのも嬉しいが、オーディオ・アクティヴの再結成、AO、LIKKLE MAI、クラナカ、ムードマン、内田直之、アルツ、ケンセイ、O.N.Oといった日本勢も頼もしい。ダブステップからオーセンティックなダブまで、あらゆる手を使って低音は揺れるだろう。
 行くべし!


ADRIAN SHERWOOD
"DUB SESSIONS : ON-U SOUND 30th SPECIAL"

出演:
ADRIAN SHERWOOD (ON-U 30th SPECIAL DUB MIX)
AUDIO ACTIVE (live dub mix by ADRIAN SHERWOOD)
AO INOUE
NAOYUKI UCHIDA (featuring guest: LIKKLE MAI)
KURANAKA 1945
MOODMAN
DOUBLE BARREL
NAOYUKI UCHIDA
PART2STYLE SOUND
O.N.O (MACHINE LIVE)
ALTZ
DJ KENSEI

2011.12.9 (Fri)
open / start : 23:00
SOUND MUSEUM VISION
ticket : adv. 3,500yne / door 4,000yen
※二十歳未満の入場不可。IDチェック有り、要写真付きID持参
offical site : beatnik.com/on-u

Chart by STRADA RECORDS 2011.12.08 - ele-king

Shop Chart


1

WHO KNOWS?

WHO KNOWS? SAY GOODBYE TO THE JOBS EP WHO KNOWS?(JPN) »COMMENT GET MUSIC
DJ HarveyやIdjut Boysら大物DJらがこぞってプレイしヒットとなったKenji Takimiによるリエディット・シリーズ第1弾、第2弾に続く待望の第3弾12インチが到着!グルーヴィーなベースにエレガントなストリングスやピアノが印象的なインスト・ディスコのA面、ロウでラフなレア・グルーヴ的濃厚ジャズ・ファンク・ディスコのB面共に圧倒的なグルーヴ感!今作も見逃せません!

2

MOODYMANC

MOODYMANC FATHER LANDED(UK) »COMMENT GET MUSIC
UKはマンチェスターのディープ・ハウス・アーティストDUBBLE Dの覆面プロジェクトMOODYMANCがROBSOULやREADYMADEのリリースでお馴染みTERENCE TERRYのレーベルLANDEDからリリース!エレピのコードにマリンバのフレーズを効果的につかったディープ・ダブ・ハウスなオリジナルと、デトロイト・ハウスのベテランRICK WADEによって新たに加えられたクラビやシンセで抜群にかっこいいジャズ・ファンク・ハウスに仕上がったミックスなど3曲収録のビートダウン~ディープ・ハウス派必須の一枚!

3

A DRUMMER FROM DETROIT

A DRUMMER FROM DETROIT DRUMS #1 FIT SOUND(US) »COMMENT GET MUSIC
3 CHAIRS第4のメンバーMARCELLUS PITTMANによるファースト・リリースで幕を開けたデトロイトのテクノやハウスのディストリビューターを手がけるFITのセルフ・レーベルFIT SOUNDから謎のユニットによるレーベル第四弾が登場!フロア向けの強力なツール作品となっておりA面はドラム、コンガ主体のパーカッション・トラック、B面はシンセFXやサンプル・フレーズを用いた軽やかなビート・ダウン・トラックと、どちらも即戦力間違いなしの強力盤!

4

NICONE & SASCHA BRAEMER

NICONE & SASCHA BRAEMER ROMANTIC THRILLS PART1 STIL VOR TALENT(GER) »COMMENT GET MUSIC
NICONEとSASCHA BRAEMERコンビのアルバム「ROMANTIC THRILLS」の先行シングルがOLIVER KOLETZKIのSTILL VOR TALENTからリリース!エスノ風味のジャーマン・テック・ハウス系といった感じですが中でもB1収録のCAJEのアコギのアルペジオを使ったスペイン~ブラジル風味なトラックがオススメ!ディープ系のトラックから飛び道具まで幅広く使えそうな個性的な一枚です!

5

K&B

K&B NO MORE HITS 15 NO MORE HITS(ITA) »COMMENT GET MUSIC
NICOLASのリリースでお馴染みイタリアのディスコ~リエディット・レーベルNO MORE HITの第15弾はDINER CITY SOUNDからデビューしたばかりの新鋭K&Bによるもので、73年MOTOWNのFOUR TOPS「AIN'T NO WOMAN(LIKE THE ONE I GOT) 」とAL GREENの傑作メロー・ソウル「LET'S STAY TOGETHER」をそれぞれリエディット!エヴァー・グリーンな不朽の名作を現代のフロア向けに絶妙にチューン・アップしたいつもながらの手腕が光る安心の内容!クラシックス・ファンからビートダウン・ファンまで幅広くオススメできる傑作です!

6

MIKE HUCKABY

MIKE HUCKABY MY LIFE WITH THE WAVE SYNTH(US) »COMMENT GET MUSIC
ECHOSPACEことDEEPCHORDがレーベル第一弾だった、デトロイト・ハウスのベテランMIKE HUCKABYが運営するレーベルSYNTHから2007年にリリースした名盤「MY LIFE WITH THE WAVE」が限定再プレス!シンセ・マニアが一度は憧れるWALDORF WAVEで全てのサウンドが作られたという本作はECHOSPACE系テック・ダブのA面もさることながらB面に収録された2曲が最高!LARRY HEARDを思わせる優しくまろやかなテック・ハウス風味に仕上がっておりDEEPHOUSEファンは必聴です!

7

KENNY DIXON JR(MOODYMANN)

KENNY DIXON JR(MOODYMANN) ULTRA RARE JAN REMIXES & EDITS WHITE (FR) »COMMENT GET MUSIC
Moodymann関係のレア作品を集めた「Private Collection」シリーズに続く新シリーズ!Norma Jean BellやAmp Fiddler絡みの作品でMoodymann aka Kenny Dixon Jr.がミックス等を手掛けた曲を全4曲収録!いずれも今となってはオリジナル盤はレアですのでこれは嬉しい!

8

LATECOMER

LATECOMER COSMIC CART MCDE(EU) »COMMENT GET MUSIC
MOTOR CITY DRUM ENSEMBLEのレーベルMCDEから新人ユニットLATECOMERの作品が登場!この曲、MOTOR CITY DRUM ENSEMBLEのDJ KICKSからのMIX CDに収録され12インチ・カットを熱望されていたもの!ピアノやストリングス、ウッド・ベースを用いた生系モダン・ジャズ・サウンドにエレクトロニクス少々といった非常にエレガントで上品なCARL CRAIGといった感じのディープ・ハウスなオリジナルに、リミックス・バージョンとしてPHILPOTレーベル総裁SOULPHICTIONが参加しておりビートダウン・ファンも満足、充実の一枚です!

9

CHOCOLAT'S

CHOCOLAT'S EL CARAVANERO-JOE CLAUSSELL EDIT SALSOUL (US) »COMMENT GET MUSIC
77年リリースのアルバム「Kings Of Clubs」に収録されていたJOE CLAUSSELLのフェイバリット・チューンChocolat's「El Caravanero」がナント12インチでしかもJOE CLAUSSELLによるエディット・ヴァージョンで登場!濃厚なパーカッションやオルガンにヤラれる極上のアフロ~ラテン系ダンス・クラシック!マスト!

10

ORLANDO B.

ORLANDO B. THE HARLEM CONNECTION EP UNDER TONES(UK) »COMMENT GET MUSIC
KOLOUR RECORDINGS傘下のUNDERTONESよりYOREの作品も大好評のORLANDO Bが登場!YORE人脈を活かしリミキサーには日本が誇るビートダウン・アーティストKEZ YMが参加、KDJやTHEOといった本家以外では同ジャンルのトップともいえる品質の高さを誇る二人だけに内容は保障付!そして本作で当店的にプッシュしたいのはB面収録の「BACK 2 BASICS」!先日K ALEXIのリミックスも大好評だったMARVIN GAYE「I WANT YOU」ネタの強力作品に仕上がっています!

Submotion Orchestra - ele-king

 いかにもUKらしいと言える展開で、これはもう、アシッド・ジャズ・ミーツ・ダブステップと言いますか、ダブステップ時代のモーチーバでしょう。彼らは90年代のなかばにポーティスヘッドのセンセーショナルなデビューに続いて、同じように女性ヴォーカリスト迎えて生でトリップホップを演奏するバンドとして登場、名声的にも経済にも成功している。ジェームズ・ブレイクをポーティスヘッドに喩えるなら、サブモーション・オーケストラはまったくモーチーバである。このアルバムが好きな人は試しに聴いてみると良い。好きになることうけあいだ。ケイティ・Bがガキんちょのための音楽だとしたら、こちらは大人向け......とも言える。リーズで結成された7人組で、トランペットとフルゲルホーンといった管楽器の奏者もいる。シネマティック・オーケストラもよく引き合いに出されるほど、それぞれの曲が叙情詩的に展開される。

 裏打ちの16をベースに、3泊目にアクセントをおく、いわばブリアル系ダブステップ・ビートは、この2~3年で瞬く間に広がっている。当のブリアルは、そうした自分の影響の拡大を横目に、より近寄りがたいざらついたビートの「ストリート・ヘイロ」を2011年は発表しているが、まあブリアル系とその亜流が氾濫するほど彼が2006年から2008年に作ったビートには魅力があるのだ。そのブリアル系のダブステップ・ビートを生演奏しているバンドが、サブモーション・オーケストラというわけだ。本国では5月リリースされ、歌詞対訳のついた日本盤が9月に発売されている。遅くなってしまったが、ダブステップの洗練化という方向性においては一足先に出たアルバムということで紹介しておきたい。

 日本盤には、ゴス・トラッドとジャック・スパロウのリミックスがボーナスとして付いている。ゴス・トラッドとは、言うまでもなく日本における先駆的なダブステッパー。2012年の初頭に待望のアルバムを控えている。ジャック・スパロウはリーズのダブステッパーで、ブリストルの〈テクトニック〉からオーサー名義でもリリースしている。2012年初頭には来日も予定されている。
 ゴス・トラッドはサブモーション・オーケストラのバラードを地下街のダブステップに変換している。ヒプノティックなグルーヴと彼のダブ処理は、さすがにこなれているというか、オリジナルのムードを数段深い場所に引きずり込んでいる。ジャック・スパロウも同様で、歌を活かしたままトラックを見事にダブステップの美学へと差し替えている。『ファイネスト・アワー』はポップ・アルバムだが、アンダーグラウンドに敬意を表している。いかにもUKらしい、美しいつながり方である。

DUBBY - ele-king

2011.12.3チャート


1
Andreas Reihse - Romantic Comedy - m=minimal

2
Gold Panda - DJ Kicks (Peaking Lights Dub) - !K7

3
The Kham Lingtsang Band - Solen - Unknown

4
Discossession - Manitoba - Crue-L

5
Legowelt - Poverties Paradise EP - Echovolt

6
Extrawelt - Neuland (Robag Wruhme Rekksmow) - Darkroom Dubs

7
Luv Jam - Outlander - We Play House

8
Tyedye - Fisherman's Bend - Italians Do It Better

9
Seahawks - Invisible Sunrise LP - Ocean Moon

10
Brain Machine - Alpha Beta Gamma (Von Spar Remix) - Titan's Halo

Chart by JET SET 2011.12.05 - ele-king

Shop Chart


1

FRISCO

FRISCO VIRTUAL INSANITY »COMMENT GET MUSIC
各方面から絶賛されている5thアルバムから、注目の7"シングルが登場!Alton Ellis定番曲のオケに絶大な人気を誇るRickie-Gのヴォーカルという、鉄板の組み合わせによる傑作カヴァー。エレガントな一時を演出してくれる カップリングの"Ska Devil"共に必聴です!

2

WHO KNOWS?

WHO KNOWS? SAY GOODBYE TO THE JOBS EP »COMMENT GET MUSIC
前2作も恐るべしカルト・ヒットを記録、DJ Harvey, Idjut BoysらトップDJのへヴィ・プレイも話題となった"Crue-L"ボス瀧見憲司氏手掛けるリエディット・シリーズ"Who Knows?"から待望の新作Vol.3が新着。

3

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN SWEET POWER / SUMMER MADNESS »COMMENT GET MUSIC
ビッグ・ヒットを記録したセルフ・レーベル最新作Vol.5からの勢いをそのままに、原曲の陶酔感を最大限に引き出しながらフロア・アップデートを果たした特大傑作リエディット2作品をカップリング。

4

TERRENCE PARKER

TERRENCE PARKER LOST TREASURES VOL 1: LOVE'S GOT ME HIGH »COMMENT GET MUSIC
京都発"TR Kyoto"からの12"リリースも記憶に新しいデトロイトの重鎮Terrence Parkerによる'95年作品"Love's Got Me High"を、現行シーンの要人2方がリミックス。両サイド共にお勧めです。

5

MASAMATIX

MASAMATIX MOVIN' EP »COMMENT GET MUSIC
2011年6月に長い沈黙を破りついにリリースされたソロ・アルバムからDJユースな楽曲2曲に加え、Boof名義で放ったEPのヒットが記憶に新しいMaurice Fultonによるリミックスを収録!

6

MURO

MURO SUPER CHRISTMAS BREAKS -REMASTER EDITION- »COMMENT GET MUSIC
Diggin Ice~Diggin Heatシリーズ各種のCD化がすべて特大ヒットを記録している「King of Diggin'」=Muro氏の名作復刻シリーズ。番外編として本作「Super Christmas Breaks」がCD化です!!

7

SOUNDSTREAM / SOUNDHACK / T.S.O.S.

SOUNDSTREAM / SOUNDHACK / T.S.O.S. SOUND SAMPLER VOL.1 »COMMENT GET MUSIC
相棒ErrorsmithとのデュオSmith N Hackも既に伝説化している解体/再構築ディスコ天才SoundstreamことSoundhack。謎の新鋭T.S.O.S.も交えた超強力コンピ12"がこちら!!

8

FORD & LOPATIN

FORD & LOPATIN SNAKES / FLYING DREAM »COMMENT GET MUSIC
もはや説明不要のUSインディ・シンセ最高峰デュオ、Ford & Lopatin!!アルバム"Channel Pressure"未収録の2曲をカップリングした完全限定クリア・ヴァイナル!!

9

MAIN STEM

MAIN STEM ELECTRIC CHURCH »COMMENT GET MUSIC
Prins Thomas主宰"Internasjonal"から昨年デビューを果たし、Chicken Lipsの"Lip service"からのシングル作品やリミックス・ワークで頭角を現した、Ben Shenton, Robert Johnston & Tim Silverを中心とした新生ディスコ・ユニットThe Main Stemによる待望のデビュー・アルバムです。

10

ONRA

ONRA CHINOISERIES PT 2 »COMMENT GET MUSIC
前回と同様に、今回もベトナム他東南アジア産の60's/70's音源縛りによるサンプリング・ビート集。前作のアウトテイクを煮詰めた結果、それを遥かに凌ぐ仕上がりになりました!

Chart by UNION 2011.12.05 - ele-king

Shop Chart


1

PINCH & SHACKLETON

PINCH & SHACKLETON Pinch & Shackleton HONEST JONS / UK »COMMENT GET MUSIC
2011年下半期最大級の問題作!! TECTONICの首領・PINCHとダブステップ・シーンの異端児SHACKLETONとのコラボレーション!!!2011年前半にリリースがアナウンスされ大きな反響を巻き起こしていたPINCHとSHACKLETONのコラボレーション・アルバムが遂に、遂に登場!! ブリストルにて自身のレーベル・TECTONICを運営しつつ、PLANET MUやPUNCH DRUNK、DEEP MEDIなど主要レーベルからも精力的にシングルを切る実力者PINCHと、拡張を続けるシーンにおいてなお孤高の存在であり続ける奇才SHACKLETONが創出した異次元の音響空間がここに!! 生々しいパーカッションと不穏なドローンが覚醒感たっぷりのM-2、重々しいベースライン上で女性のヴォイス・サンプルが奇妙にに変調していくM-5など、どこを切っても濃厚すぎるトラックばかり!!まさにこれこそがダブステップの正当なる進化を体現した真にアンダーグラウンドな作品、シーンの歴史に鋭利な爪跡を残す怪作の誕生です!!

2

VAKULA

VAKULA Leleka001 LELEKA / UK »COMMENT GET MUSIC
限定500枚プレス、ハンドスタンプ仕様の180グラム重量盤!!デトロイト/シカゴのアイデンティティーを昇華/消化した初期衝動的な6トラックを収録した注目の1枚!!別名義VEDOMIR、3RD STRIKEからリリースされた"Saturday"のリミックス12"を控えるシーンの中でも突出した実力者VAKULAがセルフレーベルLELEKAのファーストリリースに登場!!

3

NO BOUNDARIES

NO BOUNDARIES Modular Pursuits (Daphni Remixes) PLANET E / US »COMMENT GET MUSIC
DAPHNI (CARIBOU/MANITOBA)リミックス!!! 昨年突如リリース、モジュラー・シンセの発信音のみで収録&構成されたアルバムが話題となったCARL CRAIGのプロジェクト・NO BOUNDARIESのトラックを、LEAF~DOMINO等でお馴染みの鬼才・CARIBOU/MANITOBAの別プロジェクト・DAPHNIが2バージョン・リミックス!!! 軽くバウンスするボトムに細かく刻むハット、そこへ発信音やヒプノなシンセ、ヴォイス&ボーカル・サンプル、時にヘビー&ヒステリックに打ち付けるパーカッション等、様々な音の欠片が時に過度なボリュームの強弱をつけ次から次へと飛び交っては変容、ズブズブに引き込んでいく圧巻の2ミックス。

4

TOFU PRODUCTIONS

TOFU PRODUCTIONS Trabalhador SUNDANCE / GER »COMMENT GET MUSIC
THOMAS MELCHIOR & FUMIYA TANAKAによるニュー・プロジェクト・TOFU PRODUCTIONSリリース第一弾!! これまでもRICARDO VILLALOBOSやJOHN THOMAS等、ミニマル・シーン注目のコラボレートでも話題を集めてきたFUMIYA TANAKAが、主宰SUNDANCEレーベルよりPERLONやSMALLVILLE、LUCIANOの共作等で知られるTHOMAS MELCHIORとの新プロジェクト・TOFU PRODUCTIONSのデビュー・シングルをドロップ。少ない音数の隙間から生み出される絶妙なグルーヴとブラック&ジャズ・フィーリング溢れるサンプル使いがたまらなくファンキーな仕上がりです!!

5

FLOATING POINTS

FLOATING POINTS Shadows EGLO / UK »COMMENT GET MUSIC
セルフレーベルEGLOからFLOATING POINTSによる2枚組12"がリリース!!リリースの度に即売れが続くUK発EGLOの22番は主宰者FLOATING POINTSの新作12"!!デトロイト・マナーなシンセトラックから、ダブステップ、エレクトロニカ的な音響など、これまでにも増してそのレンジの広い才能を発揮した5トラック収録の2枚組!!

6

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN Sweet Power/Summer Madness GAMM / SWE »COMMENT GET MUSIC
ホワイトでリリースされた「Onur Engin Edits Vol. 5」収録の山下達郎"Love Talkin' (Honey It's You)"のリエディットが注目される中、ONUR ENGINがスウェーデンのGAMMレーベルから再登場!!A-サイドにはJAMES MASON"Sweet Power"を、KOOL & GANG"Summer Madness"をビートダウン仕様にエディット/アレンジしたB-サイドと2トラックを収録した1枚。

7

MIKE HUCKABY

MIKE HUCKABY Tresor Records 20th Anniversary (国内仕様盤) TRESOR / JPN »COMMENT GET MUSIC
SURGEON!JOEY BELTRAM!DREXCIYA!クラシック満載!!!!!ベルリンで20年以上の歴史を誇り、数々の傑作を残すドイツはベルリンの老舗レーベル・TRESORの20周年を記念した超強力オフィシャル・ミックスCD。本CDのミックスではなんとデトロイト・ミュージック・シーンに於いて欠かせない存在として長きにわたり活躍してきたベテランDJ/プロデューサー、MIKE HUCKABYをフィーチャー。これまで幾度もクラブTRESORに出演してきた彼ですが、TRESORレーベルからのリリースは本作が初。全22曲でまとめられたそのトラック・リストは冒頭のSURGEONからROBERT HOOD、BAM BAM、JEFF MILLS、BELTRAM、DREXCIYAまでお馴染みのトレゾア・ファミリーの名作/代表作に加え、"The Tresor Track"と題されたMIKEによる未発表トラックも。

8

RROSE

RROSE Merchant Of Salt SANDWELL DISTRICT / UK »COMMENT GET MUSIC
UKインダストリアル~アンダーグラウンド・ミニマルの最深部・SANDWELL DISTRICT新作に16番でも変態度満点のドープ・テクノ・チューンを鳴らし大きなインパクトを残したあのRROSEが2度目の登場 !!!! 唸りをあげてドライブするビッキビキのマッシヴ・テクノ・ビートが兎に角ヤバい圧倒的な内容でドープ&ドラッギー全搭載といった様相の超強力な1枚です。マスト!!!!!

9

NINA KRAVIZ

NINA KRAVIZ Ghetto Kraviz REKIDS / UK »COMMENT GET MUSIC
ジャケットからしてTRAXイズム丸出しのRADIO SLAVE主宰・REKIDS新作。そのジャケが指し示す通りオールド・スクール・シカゴ/ゲットーテイストなトラックを搭載していますが、これを手がけるのはこのREKIDSは勿論、DJ JUS-EDのUQやEFDEMINのNAIF等、毎度強烈なレーベルからリリースを重ねているロシア出身の才女・NINA KRAVIZ。スッカスカのトラックの隙間をグルーヴさせますが、けだるげな女性ヴォイスで構成されたループは往年のシカゴ・ルーツものよりグッとクールな印象でそこがまた独自の世界を作り出しています。

10

TROPICS OF CANCER

TROPICS OF CANCER End Of All Things DOWNWARDS / UK »COMMENT GET MUSIC
REGIS主宰・UKアンダーグラウンド・レーベルDOWNWARDSを拠点にBLACKEST EVER BLACK等からのリリースでもその異色のノイジー&アヴァンギャルド/ダブなサウンドで圧倒的な存在感を示すSANDWELL DISTRICT一派・SILENT SERVANT=JOHN MENDEZがパートナーCAMELLA LOBOと組む漆黒のゴシック~ノイズ/ダブ・オルタナ・デュオ、TROPIC OF CANCERが遂にリリースした7曲入りデビュー・アルバム。

Chart by Underground Gallery 2011.12.01 - ele-king

Shop Chart


1

GERALD MITCHELL

GERALD MITCHELL Family Property (GMI Productions / CD) »COMMENT GET MUSIC
ジェラルド・ミッチェル、待望の1st・ソロ・アルバム完成!! UG 限定特典ミックスCD付き![Soul City]、[Metroplex]、[Underground Resistance]、そしてLOS HERMANOSと、彼 が歩んできた輝かしい音楽活動の本質が、すべてここに凝縮されている。あの 「Knight Of Jaguar」のリフレインを弾き出したテクノ・マスターから届いた、美し くも雄々しい、そして温かく響き渡る、珠玉の14篇。20年以上に渡るキャリアのター ニング・ポイントとなる、初のソロ・アルバムが遂に完成!"G2G"の初代主要メンバーならではのスペーシーでエモーショナルなメロディー、 LOS HERMANOSで魅せるドライブ感ある黒いグルーヴ、彼のエッセンスすべてを 凝縮したファンクネスに満ちたハウシーな空気感、まさにGERALD MITCHELLの 集大成と呼べる全14曲!

2

PSYCHEMAGIK

PSYCHEMAGIK Heelin' Feelin' (Psychemagik / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
自身主宰レーベルや[History Clock]などから注目リリースが続く PSYCHEMAGIK新作が、これまた自身が新たに立ち上げた新レーベル[Heelin' Feelin']より登場。THE WALKER BRTOHERSが78年にリリースしたアルバム「Nite Flights」に収録されていた「Disciples Of Death」をネタにした、ブルージーなミッド・ブギー・ファンク「Welcome To The Boogie Drome」のA面、ネタが分からなかったのですが、イタロ系のヴォコーダー・ヴォイスや、アルぺジオ・シンセが印象的なディスコ・ロック「Diamond Star」のB面の2トラックス。特にA面は、 HARVEYや IDJUT BOYS辺りがプレイしそうな雰囲気もあり、大きな話題を集めそうです。

3

V.A

V.A Sound Sampler Vol. 1 (Soundsampler / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
KILLER!ベルリン・アンダーグラウンド・ディスコ・ヒーロー、SOUNDSTREAM & SOUNDHACK収録のコンピ12インチ! ベルリンHARDWAXが贈る、人気ディスコ・レーベルSOUNDSTREAM & SOUNDHACKのサンプラー12インチがリリース!得意のワンループ・ディスコ・スタイルで、グイグイとファンクさせるSOUNDSTREAM、極端のカットアップされたディスコ・サンプルがグルグルとリフレインするSOUNDHACK、[Ostgut Ton]からリリースされたPROSUMERのミックスCD 「Panorama Bar 03」に収録されていたT.S.O.S.「Over And Over」など、全4曲を収録!

4

LATECOMER

LATECOMER Cosmic Cart (Mcde / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
2011年を代表するミックスCDの一つ、MOTOR CITY DRUM ENSEMBLE「DJ Kicks」に先行収録され大きな話題となっていた LATECOMER「Cosmic Cart」が遂に12インチ化!まず Side-Aに収録された そのオリジナルは、躍動感のあるウッドベースが◎なハウスグルーブに、可憐でムーディーなピアノメロ、ド渋な男性ヴォーカルを絡ませた、これからの時期にピッタリなモダン・ジャズ・ハウス。コレだけでも十分に満足できちゃう1枚なのですが、さらにカップリングには、[Philpot Records]オーナー SOULPHICTIONによるリミックスが収録され、こちらは THEO PARRISHワークっぽいLo-Fiさに、クラシカルなアシッドテイストを加えた、デトロイト・スタイルのディープ・ハウス・リミックスを披露。

5

DVS1

DVS1 Evolve (Hush / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
ミネアポリスのベテラン・ミニマリストZAK KHUTORETSKYことDVS1、HARDWAX流通の新レーベル(自身のレーベル?)からの新作12インチ! BEN KLOCK主宰の[Klockworks]、DERRICK MAYの[Transmat]などからのリリース、そして、オリジナルなグルーヴを生み出すDJプレイの評判もあり、現在世界中のパーティー・ピープルから、大きな注目を集めている、ミネアポリスのベテラン・ミニマリストZAK KHUTORETSKYことDVS1の新作HARDWAX流通の新レーベル(自身のレーベル?)からリリース! 往年の[M-Plant]作品を思わせるようなメカニカルなシンセ・フレーズをリフレインさせたA面、雲のもこもこした手触りのシンセ・リフを浮かばせたデトロイティシュなB面の2トラックを収録。

6

HEAVY DISCO / DARKSTARR

HEAVY DISCO / DARKSTARR I Ain'T Hiding / Smiling Faces (Modern Artifacts / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
NORMAN WHITFIELD Prod. THE TEMPTATIONの73年産 サイケ・ファンク・クラシック「Smiling Faces」のASHLEY & DJ COSMO Edit Side-Bが◎!! 過去に PHIL COLLINS、KATE BUSHらのリエディット作品で話題を集めた ASHELY BEEDLEによる人気リエディットレーベル[Modern Artifacts]新作は、自身と [Disco Devience]オーナー BARRYによるプロジェクト HEAVY DISCOと、DJ COSMOとの DARKSATARR名義による 2リエディット作品を収録した1枚。オススメは DARKSTARRによる、THE TEMPTATIONSの73年リリースのサイケ・ファンク・クラシック「Smiling Faces (Sometimes)」を仕様した Side-Bで、原曲の土着的なムードを残しながらも、パワフルなリズムやサイケ感の増したロッキン・ファンクな鍵盤、ギタープレイが◎な、ナイス・フロアーユーズ・リエディット。コレは DJ HARVEY辺りのプレイも間違いないのでは!?また Side-Aには、HEAVY DISCOが 2009年にリリースされた THE BLACK CROWES 通産8枚目のアルバム「Before The Frost...」より、HORSE MEAT DISCOクルーもフェーヴァリットに上げる、80年代風のエレクトロ・ロックナンバー「I Ain't Hiding」を、原曲に忠実にディスコ・リエディット。

7

FLOATING POINTS

FLOATING POINTS Shadows (Eglo Records / 2x12inch) »COMMENT GET MUSIC
先日リリースされた新作7インチも、速攻でソールドアウトとなった、ロンドン育ちの若き才能、FLOATING POINTSが、12インチ2枚組にて新作をリリース! 今作も、彼の幅広い音楽性と、その才能を遺憾なく発揮した、捨て曲無しの、全5曲を収録。エレクトロニカ的なシンセワークを多用した繊細さ、ジャズ的な生楽器演奏、ダブステップ以降のビート感覚、ビートダウンとも通じるグルーヴ、現在のシーンの大事な所が全て凝縮されたかのような、完璧な2枚組!

8

NINA KRAVIZ

NINA KRAVIZ Ghetto Kraviz (Rekids / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
絶好調なリリースが続いている[Reklids]新作はまたしてもキラー!! STEVE REICH「Come Out」バリのヴォイスループが◎な B1が一押し。 JUS-EDの[Underground Quality]や[Bpitch Control]などからのリリースで話題を集める、ロシアの美女アーティスト NINA KRAVIZ新作が、RADIO SLAVE主宰の人気レーベル[Reklids]より再び登場。 今回は、ヴォイスサンプルを執拗にループさせた覚醒度の強いキラー・ミニマル・トラックを 3作収録した1枚なのですが、中でも、シンプルながらも音圧のあるパワフルでバウンシーなトラックに、STEVE REICH「Come Out」っぽい雰囲気の声ネタがグルグルと連呼された B1「Show Me Your Time」が強烈! 是非チェックしてみて下さい。

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A MADE UP SOUND

A MADE UP SOUND Take The Plunge (A Made Up Sound/ 12inch) »COMMENT GET MUSIC
2562名義の作品も高い人気を誇る、ダブステップ×テクノ・ハイブリッドの先駆 者DAVE HUISMANS aka A MADE UP SOUNDが自身のレーベルから新作をリリース! ベースの効いたバウンシーなハイブリッド・グルーヴに、AUTECHERのように不規則な グリッジーなカットアップ電子音が立体的に飛び交う、A MADE UP SOUNDの新境地とい える、実験的なミニマル・テクノを披露した「Take The Plunge」が凄まじくヤバイ! 個人的に、ここ最近、90年代後半のエレクトロニカやグリッジ・テクノが、新鮮に感 じていたところなので、こういうアプローチは大歓迎!面白いです!!

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V.A.

V.A. Hortoug Edits (Wah Dubplate / 7inch) »COMMENT GET MUSIC
DUSTY SPRINGFIELDによる大名作「Son of a Preacher Man」をスローモー・ハウス化。 詳細不明のデンマーク人アーティスト HOLTOUGが、ファンク/ソウルの名曲2作をダンスフロア仕様にリミックスした要注目の1枚。 オススメは、NANCY WILSON、TINA TURNERらによるカヴァーでも知られる DUSTY SPRINGFIELD 68年作「Son Of A Preacher Man」を使ったA面!心地の良いテンションで響くギター、カリンバなど、原曲のユラユラとした気持ちの良い空気感を、そのままスローモーなハウスグルーヴに絡ませた、シンプルで飽きの来ない好作品! 意外とこの曲をネタにした、こういう仕上がりのリミックスって今までリリースされていなかっただけに、これは希少ですよー!さらに Side-Bには、レアグルーブ古典としても人気の CHARLES WRIGHT & THE WATTS 103rd STREET RHYTHM BANDの 70年作「Express Yourself」をネタにした、ファンキー・ディスコ・リミックスを収録。

Thee oh sees, total control, doomsday student, the beets
@285 kent ave
Nov.17.2011


Thee Oh Sees
Carrion Crawler / Dream
In the Red Records

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 チケットはソールドアウトだし、最初はとくに乗り気でなかったというのに、午後10時ぐらいになると私は会場に向かっていた。会場に着くと、いちど入場して、そしてスタンプをもらった人までもが再入場できなくなっている。ドアの兄さんは、暴動が起こる寸前のようにみんなから文句の攻撃を浴びさせられていて、かなりかわいそうだった。いずれにしてもかなり大変な状態なのだろう。
 仕方なく、私は隣の会場のグラスランズでひと休みする。このふたつの会場は隣合わせで私はよく行ったり来たりしている。
 そこでのライヴを見いつつ15分ぐらいが経って、もういちどトライしようと外にでる。するとドア付近で怒っていたかたまりが、いち列にきちんと並んでオーガナイズされているで。少しずつ列は動いているようだ。罵声を浴びさせていたキッズのひとりは、入るときに「さっきは怒鳴ったりしてごめん」とお兄さんに謝っている。よく見ると、その日のオーガナイザーのトッドPが入場を規制している。さすがだなと思っていると、彼はウィンクしながら私をこっそり裏から入れてくれた。

 場内はサウナかと思うほどの熱気だった。何も見えないので、とりあえず頑張っていちばん前に行こうする。が、人が多すぎて動けない。
 すると場内をウロウロしているトッドPがいたので、彼の背中についてなんとか最前列まで行けた。そしてトータル・コントールの最後の演奏がが少し見れた。
 というか、この状態でひとつのバンドの演奏が保つのだろうかと思うぐらい場内は息苦しい。そして案の定、ジ・オー・シーズ(Thee Oh Sees)がはじまった瞬間には集団は大揺れに揺れ、スピーカーは倒れ、人が上から降って来る。危険な状態だ。私はなんとか壁際に移動する。それでも人がどんどん攻撃的にぶつかってくる。後方を見ても大変な数の人だ。ライトニング・ボルトの観客と同じようなタイプだが、もう少し若いし、圧倒的に男が多い。

 ジ・オー・シーズ(theeohsees.com)は、最近(5月ぐらい)新メンバーとしてインテリジェンスのラーズ・フィンバーグを迎え、5ピースになった。ニューアルバム『Carrion Crawler/ The Dream』も11月15日に〈In the Red〉から、リリースされたばかりだ。マーチ(物販)テーブルには、そのリリース以外にシルクスクリーンのツアー・ポスター($20)、ゲロをはいてる(?)ジ・オー・シーズのキャラのイエローとブラックTシャツ($15)、ライトに照らされたその先には、そのスマイル・キャラが浮かび上がっている。たしかすべてJPDのデザイン。ディテールは細かく、しかも可愛いので、思わず買ってしまう。

Photos by Eric Phipps for Impose Magazine
https://www.imposemagazine.com/photos/thee-oh-sees-at-285-kent

 ジ・オー・シーズの楽曲自体はそれほど攻撃的というわけではないのだが、どうしてキッズはこんなにエキサイトしているんだろう。トッドPは「何かあれば、すぐに音楽はストップする」とアナウンスしている。そのあいだにも暴れすぎているキッズを横目に、いまにも倒れそうな大型スピーカーを必死になって抑えているキッズがいる。ステージのJPDはあまりにもフロアがキチキチなので、「あがって来いよ」とキッズを煽っている。
 そしてステージはキッズで溢れ、これって逆ライトニング・ボルト? と思わず笑ってしまう。しかしたしかに、フロアの威圧感が少々マシになった。JPDはステージから「ビールないかな?」と言っている。ステージからバーまでは、人が多すぎてまず行き来できそうにない。
 いよいよスピーカーの音が出なくなった。しばらくその状態で演奏していると、手にビールを持ったトッドPがステージに颯爽と現れる。そして大急ぎでスピーカーの抜けたコードを探して、無事に音を戻す。フロアからは大声援だ。彼こそはインディー救世主。ジャンクヤード、クイーンズの端のダイブバー、工場スペース、冷蔵庫屋......どこでも普通にショーをオーガナイズしている。

 7~8曲目で私は、暑さと危険感で外に出た。人を掻き分けて外へ出るのに余裕で5分かかった。外ではまだ人が待っている。そしてまだ人が入ってきている。物販をもういちど見に行こうとしても、そのまわりで踊っているキッズ達がいて、テーブルにも近寄れない。どういうことだ!

 とにかく、ふたたび最前列には戻れない。隣のグラスランズに移動する。そこのスタッフたちとしばらくハングアウトしていると、トッドPが現れ、「キッズたちがナッツ(気が狂ってる)になってるの見たい?」と言う。
 私は彼のあとについていく。道を回ってこう行くとここに出るのねと、285 kent aveのステージの真裏に来た。たしかにキッズが大暴れの真っ最中だ。ハラハラと、気が気でなかっただろう彼の顔にもやっと笑顔が見えていた。
 ジ・オー・シーズのショーは何回も見ている。新しいとは思わないのだが、いつも見たくなる。彼らがニューヨークにいると聞くと、憑かれたようにショーにきている。今回何度も名前を出しているが、ライトニング・ボルトと同じように、何か大きな魅力がある。ちなみに彼らは同じ時期のRISD(ロード・アイランド・スクール・オブ・デザイン)出身。私は10年ほど前の同じ日に、偶然彼らに出会った。比べたくなくてもつい比べてしまう。この話は機会があればぜひ。

 翌日(nov.18)はマンハッタンのル・ポワソン・ルージュでのショーだ。そして、それを終えると彼らは北へ向かう。今回のツアーは(w/トータル・コントロール、)11月4の日オースティンのファン・ファン・ファン・フェストを皮ぎりに、サウスを東へ、イーストコーストを北へ、ミッドウエストを通り、西海岸に戻るという丸1ヶ月強のツアー。サンクスギビング・デーはさすがに休んだそうだが、その前日(シカゴ、ダブルショー)も次の日(ローレンス)も演奏している。ジ・オー・シーズはほとんどツアーが生活である。1年に3~4回はツアーをしている。それがジ・オー・シーズというバンドなのだ。

Chart by JET SET 2011.11.28 - ele-king

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DEADSTOCK 33'S & STOPMAKINGME

DEADSTOCK 33'S & STOPMAKINGME ON RUSHMORE »COMMENT GET MUSIC
Is It Balearic?からの09年名作も記憶に新しい、UKレジェンドJustin RobertsonによるThe Deadstock 33S名義での待望の新作EP。A-Sideのオリジナル2作品に加え、レーベル主宰ZNTNと大活躍中のTiagoによる2リミックスも最高な仕上がりです!!

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APOLLO HEIGHTS

APOLLO HEIGHTS SAD CABARET / REVERIE »COMMENT GET MUSIC
Dennis "Citizen" Kaneが主宰するGhost Town関連レーベル"Disques Sinthomme"から、Daniel & Danny Chavisブラザーズを中心に、Hayato Nakao、Chris Juliani、Micah Gaughと共にバンド編成で活動しているNYのApollo Heightsによる新作が登場。

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DERRICK MAY

DERRICK MAY HEARTBEAT PRESENTS VOL. 2 »COMMENT GET MUSIC
人気のHeartbeat×Airのミックス・シリーズにテクノゴット、Derrick Mayが帰還!フロアの熱狂をダイレクトに伝えるべく、ターンテーブルとミキサーのみを使い、一発録り!テクノ・ゴットの『いま』を体験できる1枚です。

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V.A.

V.A. GET DOWN EDITS VOL.2 »COMMENT GET MUSIC
アイルランドのDarrendaz Daltonが手掛ける"Get Down Edits"第二弾がお勧めです!!相方Martin Rocheと共に手掛けるリエディット・ユニットGet Down Edit、さらにGiant Cuts周辺で躍進中の78 Edits、ブルックリンのDeep & Discoらによる即戦力リエディッツ4楽曲を収録した大推薦盤!!

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UNKNOWN

UNKNOWN RESON »COMMENT GET MUSIC
ノルウェイジャン・カルト・レーベルからまたしても堪らない一枚が出ました。Sex Tags UFOなどの傘下や周辺レーベルを巻き込んだ素晴しいリリースが相次いでいるノルウェー屈指のカルト・レベル"Sex Tags Mania"から新作23番が到着!!

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UNKNOWN ARTIST

UNKNOWN ARTIST TALKIN' BOUT MINE »COMMENT GET MUSIC
フューチャー・ブラック・ミュージックなセルフ・プロダクションを筆頭に、Theo Parrishとの合作や4 Hero~Slum Village作品のリミックスなど、多岐に渡る活動でクロスオーヴァー・シーンのトップに君臨し続けている西ロンドンの某重鎮プロデューサーによるスローモー・ディープハウス傑作が限定入荷。

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NICOLAS JAAR

NICOLAS JAAR DON´T BREAK MY LOVE EP »COMMENT GET MUSIC
NYを拠点に辺境ビーツなどの要素も忍ばせた美麗音響ミニマル・スタイルで傑作を連発する時代の寵児Nicolas Jaar。自らのC&Sから放つ特大傑作10"がこちらです!!

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TATSUO SUNAGA

TATSUO SUNAGA ORGAN B. SUITE NO.7 CANDIDO TELEFUN »COMMENT GET MUSIC
ミックステープの頂点を極めたオルガンバー・スイート★遂にNo.7が初CD化です!!ご存知レコード番長こと須永辰緒氏による伝説のミックステープ・シリーズ、Organ b. Suite!!現存するマスター・DATテープからリマスタリングが施され、新デザイン・ジャケットにてCD化が実現。コレを待ってました!!

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PSYCHEMAGIK

PSYCHEMAGIK HEALIN' FEELIN EDITS »COMMENT GET MUSIC
History Clock、そしてセルフ・レーベルからのリリースいずれもがカルト・ヒットを記録しているUK発のミステリアス・ユニット、Psychemagikによる話題沸騰の新作リエディット2作品。

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TORNADO WALLACE

TORNADO WALLACE UNDERGROUND SUGAR CAVES »COMMENT GET MUSIC
人気レーベル"Delusions of Grandeur"新作21番はIdjut Boys Remix収録のキラー盤!!Sleazy Beats, Instruments Of Raptureからの近作も最高だったメルボルン出身の気鋭プロデューサー、Tornado Wallaceによるニュー・リリース。
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