「IO」と一致するもの

interview with Tadzio - ele-king

 お・前・の 脳みそどこだー!
 何を言ってもわからない 笑ってばかりでわからない
 あなたの思いはなんですか?
 感情 行動 言動 性格
 ファッキューファッキュー アイラブユー
 はやく 気付いて はやく 見つけて
 だけど... 死ね!"NOmiso"


Tadzio /Tadzio
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 「150曲作って死ね」という、今日じつに古風に聞こえる(まるでスポ根だ)言葉をきっかけに誕生した女性ノイズ・ロック・デュオ、タッジオ。ソニック・ユースもメルヴィンズも知らずにプレ・グランジなハードコアや辛口のジャンク・サウンドを鳴らす彼女たちは、結成1年にしてコンボピアノ、ヘア・スタイリスティックス(中原昌也)、狂うクルー、中村達也等と共演し、キュートなルックスに不敵な態度まで加わってスター性も十分、まさにアンファン・テリブルだ。
 それぞれを「部長」「リーダー」と呼び合い、ぶらっと並ぶ立ち姿は、ノー・エイジやテレパシーなど、ここ数年のインディ・ロック・シーンにデュオ編成が目立つ傾向と共振するかのようでもある。このことは音楽シーンにとどまらず、広く現在のコミュニケーションの問題としても重要なポイントではないかと思う。3人以上ではなく、ふたりというミニマルなフォーマットがいま持っているリアリティを、本インタヴューでは随所から読み取ることができるだろう。
 「150曲作って死ね」という言葉の主は中原昌也氏だが、見方を変えれば、タッジオとは、バンド誕生の時点で150曲という目標=終わりが予定されている時限プロジェクトとも言え、このワイルドなデュオがいったい150曲制作のあいだに何を見、どのように変化を遂げるのかという大掛かりなドキュメンタリーとしても興味深いものがある。
 サブカルチャーにおいて音楽の力が衰退しつつある日本の状況に、タッジオの誕生はどのような影響を与え、何を残せるのか。長い旅路の最初の行程を記録するファースト・アルバム「タッジオ」が完成した。

その頃ふたりとも無職だったんですよ。だから時間だけはいっぱいあって、スタジオにもいっぱい入るけど、ぜんぜんおもしろくなくって。

まず音楽的な背景からお聞きしたいんですが、ニルヴァーナとかソニック・ユースとか、あるいはメルヴィンズ、そういった90年代初頭のUSのインディ・ミュージックが......

リーダー:えへへ、やばいやばい......(部長に向かって)難しいこと言ってるよっ。

野田:直球だねえ。

リーダー:(部長に向かって)がんばろうねっ。

(一同笑)

いえいえ、あくまで音を聴かせていただいた上で思い浮かんだのが、そういうバンドの名前でして......

リーダー:はい。

はい。好きな音楽っていうと、どんな感じでしょう。

リーダー:ええと、いま言われたなかだと、ニルヴァーナは知ってます。

部長:ふたりで全然好きなの違うんで......。ハードコアとかも全然詳しくないですし。いろいろ言われるんですけど。

リーダー:ソニック・ユースとかも最近知ったくらいで。リーダーは。

ええー!? 「好きで好きで仕方ない」ってくらいかと思いました。

部長:全然。私もソニック・ユースは通ってないですし。

リーダー:バンドやりだしてからメルヴィンズとかも知ったんです。メルヴィンズ知らないでバズ・オズボーンの曲ができたんですけど。

へえー。"シック"とかもすごい重たい音で、ハードコアとかグランジとかを通過せずに、いきなりどうしてそんな音が生まれてきたんだろうって思います。

リーダー:リーダーは、なんか、知り合いとかがハードコアのバンドをやってるのを見てたんですけど。ぜんぜん趣味でやってる人たちの。汚ーい感じの。

はい。汚ーい感じの。

リーダー:未来のない感じの。

ははは。

リーダー:とかを見てて、って感じなんですけど。

へえー。じゃ、日本の知り合いのバンドからの影響なんですね。バンドを組むのは初めてですか?

リーダー:はい。初めてです。

ギターもドラムも初めてですか?

リーダー:はい。リーダーは初めてです。

部長:ドラムは中学のときに1、2年やってました。

中学で1、2年やったきりですか。部活動とか?

部長:いえ、バンドです。流行ってたんで、その頃。私が中学くらいの頃ですけど。

曲は......

部長:コピー・バンドです。

うーん。それで、初めてバンドを組んで急にあんなノイズが出てくるわけですか? ドラムも手数の多い感じの......

リーダー:バンドやるちょっと前に中原(昌也)さんとかと出会って、そういうノイズを初めて聴いたんですよ、リーダーは。そういう音を出したいって思ったわけでもないんですけど。

野田:中原君のライヴを観て?

リーダー:はい。何回か観ましたね。

うーん......

リーダー:あ、でもライトニング・ボルト。ライトニング・ボルトのライヴを観てリーダーはいちばんかっこいいと思いました。

ああ!

リーダー:いままで忘れてた。

それです! そのコメント拾えてよかった。

リーダー:ははっ!

野田:2年くらい前ですかね。

リーダー:そうですね。中原さんに誘われて行きました。

部長:私は逆に、高校のときから中原さんの音楽を聴いてたので、大人になってからこんなふうに一緒にやったりすることになるなんて思ってなかったです。

憧れとかあったわけですか。

部長:憧れというか、普通に好きで、家にCDとか持っていたので、変な感じ。すごい変な感じがします。

あ、では音楽的にタッジオを引っぱっているのは部長さんですか?

部長:引っぱって......?

(一同笑)

ははは。いえ、では曲ができるときはどんな感じなんでしょう?

部長:ふたりでスタジオ入って、ほんとに、ふたりで話しながらできる感じなんですよ。だからどっちかが作った曲を持ち寄るとかではなくて、どっちが引っぱるとかでもなくて。

まずスタジオに入るところからはじまるんですね。

リーダー:そう、スタジオに入って、音を出して、いまのいいねって言ってどんどんくっつけてくみたいな。

なるほど。バンドのきっかけは、学校とかですか?

リーダー:ううん、何かのライヴの打ち上げで出会って、ふつうにそこで、お友だちになって......

部長:で、リーダーがそこでギターを......

リーダー/部長:もらってー。

リーダー:で、なんかやりたいねって言ってたら、部長が昔ドラムをやってたって言ってたのを知って、で、スタジオ入ってみますかみたいな。

部長:最初はなんかコピーとか。

リーダー:そう。そのニルヴァーナとかやってたら、できなくって。

あら。タッジオでコピーとかやってたんですか。

リーダー/部長:ぷっ(笑)。

部長:あはは。でもコピーとかいっても、全然できてなくって!ふたりとも全然へたくそで、もう「はーっ」ってなってたんですよ。2、3ヶ月くらい。

リーダー:ニルヴァーナとかも全然......

部長:全然できなくてつまんないし(笑)、ニルヴァーナとかやってても。その頃ふたりとも無職だったんですよ。だから時間だけはいっぱいあって、スタジオにもいっぱい入るけど、ぜんぜんおもしろくなくって。それでちょっと(オリジナル曲を)作ってみよっかって。

リーダー:自分たちで作れば間違いがないから、すごい楽しくて。

ははは。たしかに「あ、ここ間違った」とかいうことがない。全部正解ですね。

リーダー:そう、自由にできる。

部長:自分のレヴェルに合わせて。

じゃ、けっこう、突然変異的に、そういういろいろな偶然やら事故やらが重なってできてきた音楽なんですね。

野田:中原昌也の音楽を聴いてたっていうのはどのくらいの時期からですか?

部長:暴力温泉芸者とか、トラットリアから出してたのとかです。

野田:ふーん、じゃわりと昔から。

部長:はい。私もともと小山田(圭吾)さんのとか大好きだったので、そこからたどって聴いてたんですけど。

野田:へえ。じゃ部長さんがマニアックなんだ。

部長:マニアック......そうですね(笑)。

リーダー:「部長さん」......(笑)

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私から見ても......いくつ離れてるんだっけ? わかんない、けっこう歳が離れてるんですけどこんな感じだし。リーダーには同世代の子とかは「若いわね~」ってふうに見えるんじゃないですかね。


Tadzio /Tadzio
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おふたりのお名前、部長さんとリーダーさんだったら、どっちも偉いじゃないですか。

リーダー:そうなんです。だからこういう名前にしたんです。どっちかが嫌だってことは絶対やらないっていう意味で。

部長:どっちも部長、リーダーみたいな感じです。

はいはい。すごいかっこいい名前ですよね。

リーダー/部長:ははははっ!

リーダー:かっこいいですか?

はい。すごいしびれました。

部長:あはは! けっこう変えた方がいいって言われるんですけど。

リーダー:こんな褒められたの久しぶり。ていうか初めて褒められた!

だって、若い、新しい世代の女性アーティストが、「オニ」と「ピカチュウ」(あふりらんぽ)を反復したってだめじゃないですか。そうじゃなくて、「部長」と「リーダー」って、いまいろんな映画やドラマなどが思い浮かぶんですが、2000年代の日本のサブカルチャーが描いてきた、若い人間の新しい関係性を象徴するような、いい名前だと思います。

リーダー:ははは。膨らましていただいてありがとうございます。

いえいえ、クールな名前ですよ。

リーダー:つけてよかったねー。一生リーダーと部長でいいよ。

あはは! では作品にお話を戻しまして。私"ノーミソ"とか音も言葉も好きなんですが、意外に歌詞が頭に入ってこないんですよね。ノイズとファンキーなリズムがかっこよくて、どちからと言いうと身体がよろこぶ感じなんですよ。で、タッジオにとって歌詞ってどのくらい大事なんですか?

リーダー:とても......大事?

野田:はははは!

部長:とても大事です! 全部、実話とか思ったことを歌詞にしてるんで。

リーダー:すごい嫌いな、まあ、苦手な方がいまして。

部長:ぷっ(笑)

リーダー:その人に問いかけてる感じなんですよ。ノーミソがほんとどこにあるんだろって思って。

あ、具体的に顔の見えてる曲なんですね。

部長:これはそうですね。

リーダー:(聴いている人が)いろんな人に当てはめてもいいんですが、それがきっかけですね。

へええ。歌詞はすっごく大事なんですね?

部長:あははは、歌詞を聴かせたいわけではないんですが......

リーダー:歌詞を書いてるのもすごい楽しい。

部長:うん。

そうなんですね。詞に、現代の風俗を感じさせるようなものが全然出てこないなと思って。辻でブルースマンが悪魔と契約するシーンを下敷きにしてたり、ビッグマフへの憧れがあったりとか、ピストルズも出てきますし、「ファックユー」と中指を立てるようなポーズを感じさせたり、ちょっと古い世界の言葉でできてますよね。ひとつだけ現代を感じさせるのが"カピバラ"。

リーダー:あ、電車かな?

電車も出てきますね。カピバラ自体にもいまを感じますが。

野田:何? カピバラって。

動物ですよ。ゆるキャラです。

リーダー:ほ乳類の中でいちばん歯が強いらしくって......

部長:すごいのほほんとしてるのに、牙だけグワーッ! ってなってるんです。

リーダー:そういう歌ですね。それが神様に勝ったっていう。

うんうん。それでその"カピバラ"だけがいまっぽいなんて、いまの世界は嫌いなのかな? って思って。

リーダー/部長:えーっ(笑)!!

リーダー:あははは。全部リアルなものですよ。私たちの世界の。

部長:まあ、イライラしてることは多いのかもしれませんけど、べつに嫌いとかではないですね。ふつうですよ。

リーダー:そう。日常で起こったことを歌詞にしてる。

なんか、友だちとどこそこへ行ったとか、その駅名がでてきたりとかしないなと思いまして。あるいは恋愛をテーマにすることがあっても、現実のディテールにこだわる書き方ではなくて、もっと抽象的というか......

リーダー:抽象的ってなんですか?

ええと、じゃ、誰かを好きだとして......

リーダー:あ、でもラヴ・ソングはいっぱいあります。

え? そうですか。

リーダー:1曲めとか3曲めとか。

部長:"ビースト・マスター"は恋愛の曲です。

あー! "ビースト・マスター"が恋の歌だとすれば、私的に、相手は女の子のように感じられます。

リーダー:なんかかっこいい人でもブスと付き合ってる人とか多くて、でもそれは......

部長:見た目はブスでも中身がきれいな人を好きになるからあいつは素敵よ、みたいな。あたしはきれいだけど、中身はブス、という曲です。

リーダー:でも、片思いの曲なんです。

野田:三角関係の曲なんだ。

リーダー:そうです。三角関係です。ふつうの男女の恋愛の曲です。

でもその相手の男性よりも、女性に向けてる視線の方が濃くないですか? 深いっていうか。こんなに深い観察が生まれているわけで。

リーダー:はい。

いま"ノーミソ"の話になりましたけど、"ノーミソ"とかって神様やカリスマのいない世界のことを歌っていると思うんですね。"ベルギー"で言えば「あの子」。神様とかあの子とか、そういう特別な、唯一の存在っていうものがいない場所。で、いるのはカピバラなんです。それが世界だ。って言ってるのかなと思いました。

(一同笑)

えっと、かけがえのない存在ってあるじゃないですか。それが、ない。というか成立しない世界。いまってインターネットがあればどこにでもつながるし、たいていのものが手に入りますよね。職場とか地域のつながりとかにしたって、昔のような結びつきとかしがらみ、そこにいるのが自分じゃなきゃいけない感覚って薄いですし、他の誰でも原理的には替えがきく。そういうすごく流動性の高い社会なわけですよね。神様も彼女もあの子もいないんだけど、カピバラみたいなゆるキャラだけがはっきり存在してる。鋭い牙を隠し持って......。そんなとこが現代的な感覚だな、と。

(一同笑)

部長:そこまで考えてないです。

リーダー:べつに、神様に頼らなくても、哺乳類=人間だけでやってけるよっていう。クロスロードに行ったら、神様はいなくてカピバラがいたから、あ、自分たちだけでなんとかしろってことねって思った、という。

タッジオって、まず詞ではなく音が聴こえてくるので、しかもいまっぽい言葉が希薄なので、詞って大事じゃないのかなあって思ってたんですよ。でも違うんですね。

リーダー:はい。うちらがいまっぽくないからそうなんだと思います。

はぁ。

リーダー:まあ、だからお互いいまっぽくないってだけなんですけどね。ね?

部長:うん。

野田:そういう、「いまっぽくないな」っていう感覚はあるんですか? 普段生活してて。浮いてるとか、同世代と合わないとか。

部長:たぶん、リーダーはあるのかもしれないよね。まわりに大人が多いんで。私から見ても......いくつ離れてるんだっけ? わかんない、けっこう歳が離れてるんですけどこんな感じだし。リーダーには同世代の子とかは「若いわね~」ってふうに見えるんじゃないですかね。

野田:じゃ、リーダーくらいの人たちの典型的な同世代像ってどんな感じなんですか?

リーダー:うーん、リーダーの同世代......?

野田:部長はなんとなくわかるよね。トラットリアとかコーネリアスとか聴いててさ。

リーダー:うーん、同世代、同世代......

何してたりするんですか? バイトとか?

リーダー:うーん......みんな何してるんだろう。

部長:とくにバンドはじめてからは、同世代の人とかとは遊ばないもんね。

リーダー:もとから友だちいなかったのにもっといなくなっちゃった。

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見た目はブスでも中身がきれいな人を好きになるからあいつは素敵よ、みたいな。あたしはきれいだけど、中身はブス、という曲です。


Tadzio /Tadzio
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なんか、若い方って保守的だなあと思ったりすることが多いんですよ。それこそ古い音楽を参照したりして、すごくブルージーなギターを弾く女性サイケ・バンドとか。素でレトロ志向な若いバンドがけっこう多い気がして、そういう「いまっぽさ」に対する批評があるのかなって感じるんです。同世代とか見てて、かったるいなとか思いませんか?

部長:そういうのありますね。

リーダー:渋谷歩いててよくね(笑)。

部長:ふたりで歩いてて、悪口しか言わないんですけど(笑)。

リーダー:変なバスとか走ってて。

あ、バスレベルで駄目ですか(笑)。ツイッターとかは?

リーダー:部長はやってます。

つかいこなせてる感じありますか? 私ツイッターって全然活用できなくて。

野田:はははは。

部長:ライヴの感想見たりとか、イベントのお知らせ見たりとかって感じですね。

なんだか、私よりもずっと落ち着いていて、ずっと年上のように感じられてきますね......。音楽以外にハマっているものとかないんですか?

部長:うーん。

音楽ばっかりですか。レコード屋さんとかは行きます?

部長:レコード屋さんは行きますね。DJをやってたりしたんで。

あ、そうですね。ジャンル関係なくご覧になります?

部長:いえ、偏ってますね。機械で作った音楽ばっかり聴いています。バンドは全然知らないですね。

あ、じゃあまさに『エレキング』なんて......

部長:買ってましたね。

野田:さすが!

なるほどー。どんどんタッジオが見えてきました。私、おふたりは立ち姿もすごくかっこいいなと思うんですが、ここ3年ほど、海外の音楽はとくにそうなんですが、デュオが多いんですよ。こう、ふたり組が、ぶら―っと立ってる写真が多くて、それが妙にかっこよくて説得力があるんです。デュオってミニマルな単位で、まあ、ひとりがいちばんミニマルですが、いま複数人で音楽やろうとすると、ふたりっていうサイズになにか意味やカギがあるんじゃないかなってことを考えさせられるんです。3人以上のバンドってやれると思います?

部長:(小声で)たぶんできない......

リーダー:やりたくないですね。

部長:サポートで入ってもらうとか......

リーダー:そう、ゲストで出てもらうとかはアリだけど......

部長:一緒に曲作ったりとかは無理ですね。

リーダー:うん。めんどくさそう。

ああ、ふたりのあいだでの緊密な何かがあるわけですね。

リーダー:はい。そう。スタジオ風景とかは誰にも見せられないですね。

(一同笑)

リーダー:悪口しか言ってない。

(一同笑)

リーダー:自画自賛しかしない。

部長:褒めあって曲ができるから、聞かせられません。

リーダー:うん。けなすことはいっさいしない。

じゃあ、ふたりがいちばん動きやすいサイズなんですね。

部長:増えすぎるとちょっと。

リーダー:ちょっと、ですね。

部長:あんまり団体行動とかも得意じゃないし、3人以上になると支障も出てくるかなあ。

リーダー:そうですね。揉めるからね。

わりとプライヴェートでも一緒にいるんですか?

部長:はい。よくお茶とかはしてたんですよ。

その延長でスタジオに入るようになったって感じですか?

リーダー:そう、お茶がスタジオに変わったみたいな。

先に言った海外のぶらーっとしたデュオもそうなんですが、3人以上ではないリアルがあるんだなって思うんですね。高校のときは部活とかはされてなかったんですか?

リーダー:リーダーはされてないです(笑)。

部長:私はギター部でした。弾けないのに。しかも部長でした!

(一同笑)

部長:弾けないけど仕切るのが好きだったんで仕切ってました。

でも団体行動は無理......?

リーダー:無理ですね。だから大勢のバンドってすごいと思う。何がどうなってんのか。

話は変わりますが、資料によるとこのアルバムは一発録りだっていうことなんですが、「せーの」で一気に録っちゃったんですか? いつもライヴやってるみたいな感じで。

リーダー:はい。それを何回かやって録りました。

へえー。じゃほとんど1日とかですか?

部長:はい。1日だね?

次いくよ、次いくよって感じで?

部長:録りっぱなしです。頭から最後までずっと録りっぱなしで、それを何回かやって。

リーダー:そう。通して、それを3回くらいやって終わり。

へえー。それで1セットまるまるじゃなくて、そのなかからいいものをチョイスしているってことですね。

リーダー:そうです。

そんなところから想像しても、一見ライヴがすごく大事なバンドなのかなって思えるんですが、じつは家で聴いたり、再生されることが大事な音楽なんじゃないかという気もするんです。ライヴをやっているのと曲を作ったり録音したりしているのとどっちが好きですか?

リーダー:どっちも楽しい。どっちも大事なことです。違う種類の楽しさです。

ライヴも大事なことなんですね。

部長:やっぱり大きい音でやれるっていうのが。反応も見れるし。

スタジオは、曲作りというか、ふたりでいろいろ言い合っている場所なわけですよね。それに対してライヴは知らない人もいっぱいいるところです。どちらが居心地がいい場所なのかなと思って。

リーダー:居心地がいいのはやっぱりスタジオだよね。

部長:そうだよね。

リーダー:空気もいいし。ライヴ・ハウスは空気悪くて。

ははは! そうですよね。オーディエンスの方って年代や性別的にはどんな方が多いんですか?

リーダー:おっさんばっかりだよね。

(一同笑)

部長:CD出したばっかりだし、ライヴもまだ10回ちょっとしかやってないので、まだよくわからないですね。客層とかは。もっと若い人にも観てほしい。

ああ、それはまさにCDになってから、これからという感じですよね。

部長:うんうん。

しかし、おじさんばっかりなんですか。

部長:とりあえず、出す前までは......

野田:なんでおじさんばっかりなんですか(笑)?

いや、わかります! 私も思いますよ。ノイズ・ロックをやる若い女性って、おじさんの萌えポイントなんですよ!

(一同笑)

部長:あー、それ誰かも言ってた。

だから、そういうところにタッジオが取り込まれちゃうと悔しいなと思って。

野田:なんかディスクユニオン(橋元)が言うと説得力あるね。

(一同笑)

いやー、そうですよほんと。だから、そういうところに取り込まれるのではなくて、音もスタイルもあるわけですから、ぜひとも外にぶつけていっていただきたいなって。若い層に。ただ、若い人が音楽聴いてるのか?って話はありますけどね。

リーダー:ああ、そうねえ。

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うん。怖い。渋谷とかにあるやつ怖い。「日本を元気に」とか言って......


Tadzio /Tadzio
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日本の音楽シーンはどのようにご覧になっていますか?

リーダー:えー......怖い......

(一同笑)

ははは! 怖いっていうのはなんでしょう?

リーダー:それは......

野田:ねえねえ、ノイズ・ロックの若い女性がおじさんの萌えポイントだっていうのはさ、具体的にはどんなバンド名が挙がるの?

ええ!? 気になりますか。いや、それこそトーク・ノーマルとかどうですか?

野田:でもあれはさ、若い子から教えてもらったんだよ。

ああ、そうなんですか?

野田:もっと有名どころで言うと?

私、日本のアーティストだとよくわからないですが、それこそあふりらんぽとかどうなんでしょう?

A氏:最初はおじさんだったと思いますね。

リーダー:へえー......

野田:ああ、そう?

部長:そうなんだ......

何でしたっけ、私いますごい大事なことを......。あ、そうです。日本の音楽シーンです! 怖いっていうのは何なんですか?

リーダー:あー、怖い!

アイドル・ユニットとかはどうですか?

リーダー:あれは、かわいい。

AKB48とかも好きですか?

部長:好きではないですけど! かわいらしいなとは思います。

あのなかでむかつく人とかはいないんですか?

部長:むかつく人は......ていうか、全然知らないですね。

リーダー:うん。全然知らない。

エグザイルとかは?

部長:あれは怖い!

リーダー:うん。怖い。渋谷とかにあるやつ怖い。「日本を元気に」(※渋谷駅前の広告看板)とか言って......

部長:全然元気になれない。

(一同笑)

リーダー:なんか落ち込んじゃう。あれ見ると。

ああ、わかるなあ......(笑)。

リーダー:だったらスマップとかがいい。

部長:うん。

リーダー:スマップは平和。聴いたことないけど。

部長:写真だけね。

じゃ、逆に前野健太さんとかはどうですか? ひとりでギター抱えて、活動もごくインディで。

部長:あの人は好きでした。

あ、そうですか?

部長:かわいくて。

かわいいですか!

部長:なんか私、なんだっけ、ダックス?(※スペース・シャワー・TVの動画配信サイト)に出たときに、前野健太さんの映像も流れてて、初めて観たんですけど、かわいい。

ははは! かわいい、と。なんか、前野健太さんが一言で収められちゃいましたね(笑)。

部長:いえ、ちゃんと聴いてないので......

リーダー:リーダー聴いたことない。

(笑)それこそ、同じ世代くらいの方で、たとえばライヴで一緒になったりする気になるアーティストとかはいないんですか?

リーダー:いないですね。

ははは!

部長:バンドはあんまりわからないんですよ。DJとかなら。

神聖かまってちゃんとか、相対性理論とか......

リーダー:も、わかんない。

わかんないですか。

部長:わかりますよ!

リーダー:わかりますよ。

部長:わかるけど、ちゃんと聴いてない。

リーダー:タイプじゃない。

部長:そう、タイプじゃない。

野田:かまってちゃんと似てるとこあるよね!

部長:ええ!!

リーダー:ええ!!

うーん、鏡合わせに......ですかね?

リーダー:あんまり聴いたことない。

部長:私は全然だめです、かまってちゃん。

そうなんですか。

リーダー:対バンしてかっこよかった人か......茶谷(※久土'N'茶谷)さんくらいかなあ?

やっぱりじゃあ......自分たちが一番かっこいいってこと?

部長:ははは!

リーダー:まあ、そうなっちゃいますね。

(一同笑)

なっちゃいますね(笑)。なんか、あえて聴かない、というよりは、バリアがある感じ?

リーダー:いや、かっこいいのはかっこいいと思う。つい最近も、なんだっけ? THE GIRL(注:日暮愛葉さんが新たに組んでいるバンド)?

部長:THE GIRLとか、久土'N'茶谷もかっこいいと思ったし。

リーダー:だから、レコ発にも久土'N'茶谷に出てもらうし。

ああ......

部長:なんか落ち込んできちゃった。

リーダー:なんかへこんできちゃったねえ。

いえいえ! もうちょっと「怖い」ってあたり掘り下げてお聞きしたいんですが。「怖い」のニュアンスってあるじゃないですか。べつにホラーで怖いわけじゃないですから。

リーダー:なんか、全部おんなじに聴こえる。全部おんなじに聴こえて怖い。

部長:なんか、あれをいいと思って聴いてる人の感覚が怖い。

リーダー:そこで音楽をやったら、私たちの音楽は大丈夫かしらって。

ああ。じゃ、音楽性というよりは、立っているところ、生きているところがみんなと違うんじゃないかっていう感覚ですかね?

リーダー:変なのがチャートの一位とかになってたら怖いなっていう、「怖い」。

そういう、ほんとにマスな音楽とおんなじ地平に立ってる感じあります?

部長:別かな。

リーダー:うん。別。

その自分たちのいる場所でのライバルっていないんですか?

部長:いないかな。

リーダー:うん。いない。

......やっぱ、かっこいっすね(笑)。

部長:かっこいいっていうか、ほんとに知らないんですよ!

(一同笑)

あ、でも部長さんはDJとかなら知ってらっしゃるんですよね?

部長:あ、いや、そこは掘り下げなくても......

いえいえ、聞かせてください。

部長:もともと自分でもやってたので。仙台とかでも。

日本のDJ。私こそあまりわからないので、教えてください。

部長:仙台でやってたのは、常磐さんとか、二見裕志さんとか、ムードマンとか。

野田:ふーん。

音的には......?

野田:ディスクノートっていうレコード屋さんあったじゃない、仙台に。なくなっちゃいました?

部長:あるんですけど......ていうか、私、野田さんのDJそこで観てます。

野田:えっ! あ、あのときかあ!......すごいねえ!

(一同笑)

部長:野田さんのDJですよ! でもそういうこと言わないでおいたんですけど、言っちゃった。

野田:えっ、いや......

(笑)いまテンション上がりましたよね?

野田:いや、だって、すーごい昔ですよ、それ。

部長:中三か、高一かなあ......

そういうところが、高校の頃のアジトだったんですか?

部長:そうですね。レコード屋さんとかは。

野田:ディスクノートってね、それこそディスクユニオンみたいなとこだよ。

部長:そうですねえ。店の感じとかも......

あはは、きたないなあ、ごちゃごちゃしてんなあ! みたいな?

野田:ファラオ・サンダースのTシャツを勝手に作って売ってるみたいなね?

ははは! ディスクユニオンはすごくちゃんとした会社ですよー。ではお話が戻るんですが、これからまた新たなアルバムを作っていく上で、そういったDJ的な素養はフィードバックされてこないんですかね?

部長:フィードバック......されてるのかなあ?

いえ、次の作品の青写真、ということなんですが......

部長:うーん、フィードバックしようとは思わないし、好きな音楽を持ち込もうとも思わないし、そういうのはまったく別物なんですけど、なんか聴く人によっては、「このリズム、テクノっぽいよね」とか言われたりします。

ああ! へえ。

部長:だからほんとに別のもので。ぜんぜん知らないことやってるから楽しいのかも。こんなふうに。

次の展開としては、そういう方向性はないんですかね?

部長:自分からは、ないと思います。勝手に入ってきちゃうってことはあるかもしれないですけど......

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なんかみんなすぐ解散とかしちゃうから、それだけはやめろって言われて......。だから、続けるって意味で150。アルバム1枚出して終わりっていう人たちもいるから、そんなんだったた出したくないなっていう感じ。


Tadzio /Tadzio
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今回の作品は、1枚目ってこともありますから、これまでの総決算、とりあえずやってきたこと全部出しますってアルバムかなと思ったんですが。

リーダー:総決算?

総決算といいつつ、結成が2010年でしたっけ?

リーダー:2010年!

部長:そう! まだ1年ちょっとです。

野田:ははは!

部長:まだ総決算は大げさです!

(笑)あ、そうですね。とりあえず、出しました~って感じですね。

リーダー:そうです。総決算です。

(一同笑)

(笑)ここまでの時点のものを、まとめたという形のものだと思うんですが、次の作品がまたあるわけじゃないですか。何か見えている画というか、こんな感じの作品になるだろうという予定はあるんですか?

リーダー:ま、曲ができたらまた作る。みたいな感じですかね。

部長:曲をつくっていく、という。

リーダー:うん。どんどんどんどん、いっぱい。

部長:それだけが、目標なので。曲ができて、アルバムができて、みたいな。150曲作るっていう目標があって。

ああ、そっか。150曲の目標があるんでしたね!

リーダー:はい。そこでもう終わりなんです。

はい。......えっ、終わり!?

リーダー:そこで終わりです。

部長:中原(昌也)さんから150曲作って死ねって言われたんで。

はい。

リーダー:だからそこでタッジオは終わりです。

終わりって......。そういうことですか......それ、言われたこと守ってたら死んじゃうじゃないですか!

リーダー:そうそう、でもタッジオが死んじゃうんです。タッジオ、ダイ。

野田:じゃあさ、150曲作ろうっていうところまではほんとにやるつもりでいるんだ?

リーダー:はい。それが最後っていうこと。

部長:数をいっぱい作りたいですね。わけわかんないのもできるかもしれないけど、とにかくいっぱい。

野田:3枚組のボックス・セットになっちゃうね。

(一同笑)

ああー! それは刺激的なアイディアじゃないですか。150曲全部入ったやつ!

部長:憧れですね。ボックス・セット!

野田:3枚組じゃ150曲は無理か。

部長:枚数多くしたい。15枚組とか。

リーダー:いいねえ。

野田:でもさ、中原昌也ひとりに言われたからって、なんでそれ守らなきゃいけないんですか?

リーダー:なんか渋谷の焼き鳥屋さんでふたりで食べてたときに言われたんですけど、そんときに言われてすぐスタジオ入ったのがきっかけなんですけど......

部長:なんかみんなすごい後押ししてくれて、中原さんとか。私がドラムやるのも、千住(宗臣)さんに打ち上げで「昔、ドラムやってたんですよねー」って言ったら、「やればいいじゃん、なんでいまやらんの?」みたいに言われて、あ、やっていいんだーみたいに思ったのがきっかけです。

リーダー:すごいまわりが応援してくれる。

へえー。じゃ、すごい相性でしたね。

野田:え、でもだからさ、中原昌也ひとりに焼き鳥屋でやれって言われたからといってさ......

リーダー:あ、でも言ったんですよ、ちょっと。バンドやってみようかなーみたいな。そしたらなんかもうすごい(中原さんが)興奮しちゃって、ギャー! みたいに言われて。ちょっと、まわりの人が心配するくらい。なんか、隣りのカップルが助けにきたりとか。

(一同笑)

リーダー:傍からみたら、おじさんと若い子がそんな......なんかすごい説教されてるみたいな感じになってて。「やれよ!! やって死ねよ!!」みたいな......

(一同爆笑)

部長:27で死ねって言われたよね。

リーダー:そう。

このアルバムに入っている以外に何曲もあるんですか?

リーダー:新曲がちょっとあるくらいで、いま13曲ですね。2曲できた。

じゃほんとにこれで全部、お蔵入りはない方向なんですね!

リーダー:そう。恥ずかしい。20曲くらいあることにしておけばよかった。

野田:いや、しつこくて悪いんですけど、中原昌也のどんなところが好きなんですか?

部長:あんまり深刻なのが好きじゃなくて、なんか中原さんって「なんちゃって」って感じあるじゃないですか。なんか、キャラ、本人自体もそうですけど。そういう音楽がもともと好きなんで、惹かれますね。絵も好きだし。人も好きだし。かわいい。

野田:暴力温泉芸者とヘア・スタイリスティックスとでは、どっちが好きですか?

部長:ええ......そんなに全部を聴き込んでるわけではないんですが......

野田:すごくたくさんあるもんね、中原くんの作品。

部長:どっちってこともないですね......どっちも好きです。最近出してるシリーズとかも。

150曲というのになにか説得力があったというか、それを守ろうというわけですから。150という数字には何か意味があると思いますか。

リーダー:いや、ないと思います。

野田:きっとそのときたまたま出たんだよ。

(一同笑)

そんなあやふやな数字にも関わらず守ろうというんだから、すごい信頼関係があるんですね。

リーダー:最初にその話を聞かせたときに言われたから、やけに印象的で。

部長:それを聞いて、量があればなんとかなるだろうって。

リーダー:なんかみんなすぐ解散とかしちゃうから、それだけはやめろって言われて......。だから、続けるって意味で150。アルバム1枚出して終わりっていう人たちもいるから、そんなんだったた出したくないなっていう感じ。

いまだけじゃなくて、その次出すということが確実に決まってる。ヴィジョンがあるわけではないかもしれないですけど、1回だけじゃない、次もやるという覚悟ですね。そういうのがあるというのは、また古風というか。若い人のバンドには珍しい感じがしますね。

野田:ちなみに、このタッジオっていう名前はどこから......?

リーダー:リーダーが好きなひと。

部長:『ベニスに死す』に出てくる美少年です。

美少年かあ。

リーダー:リーダーが好きで。

野田:なるほど......古風だねえ。

(一同笑)

では、まとめになります。いま言っていただいた部分と重なりますが、これからどのように活動していかれるのか、何か野心があればお聞きしたいです。

リーダー:うーん。

部長:うーん。

ライヴをひたすら続けていく感じでしょうか。

部長:うん、それを続けること。

じゃ、でっかく、「海外行くぜ!」みたいのはない?

部長:それはもちろん行きます。

リーダー:うん。それはもうライヴをやるっていう予定の中に組み込まれてる感じ。

シーンをオーガナイズして日本のインディ・ロックを引っぱっていくぞ! というような方向の野心はないですか?

リーダー:いや、それは勝手についてくればいいなって。

部長:やろうと思ってできることではないから。

野田:ていうか、絶対そういうタイプには見えないよね。

(一同笑)

そういうところがはっきりしてよかったです。野心というか、まあ、自分たちが最高! という。

リーダー:ぷっ。

そういうところがかっこいいと思います。

A氏:あんまり買い被るらないでくださいね。ほんとにまだ他のバンドと全然対バンしてないから、何にも知らないんですよ。

野田:いや、でも渋谷のディスクユニオンのインディ・コーナーとか行くと、いまの日本のロック・シーン内の断絶っぷりがそのまま凝縮されていて。最新のインディ・ロック=パンダ・ベアの新譜の隣にサニー・デイ・サービスの90年代の高価な中古盤があって、その隣にはスピード・グルー&シンキの2万円のオリジナル盤が売られていたりね、とても同じ音楽ファンとは思えない人が隣同士に並んでいる。

まさに、そうですね。タッジオのなかにもそういうせめぎ合いというか、すごく混淆としたものを感じますね。

部長:はい。

だって、「これが好き!」っていうバンドがまわりにないわけですよね?それって、海外の、とくにUSの音楽シーンとかだと考えられないことだと思うんですよ。それこそアニマル・コレクティヴなんかのまわりでは。

部長:アニマル・コレクティヴとか、そういうあたりは私も好きです。ギャング・ギャング・ダンスとか。

それが日本のバンドでないというところが不幸というか。どうですか、日本の音楽はアニメに勝てると思いますか?

部長:すごい嫌。アニメ。

(一同笑)

部長:嫌。もうー。

でも、すごい影響力ですよ。レコード屋で働いていてさえ、「若い人は音楽聴くのか?」っていう状況で、では、タッジオの音楽は「けいおん!」に勝てるのでしょうか?

リーダー:ケイオンって?

(一同笑)

部長:よくわかんないけどアニメだよ。

あ、すみません。私もよくは知らないんです。若い人にすごく支持されているマンガ、アニメです。

リーダー:オタクねー。

部長:そういうこというと「おばちゃんねー」って言われるよ。

リーダー:なんか、オタクもこっちを好きになればいい、ってことでしょ?

はい、質問の意図としては(笑)。あっちのアタマをぶちのめして......

リーダー:こっちになびかせる。

そう、こっちになびかせるということはできるんでしょうか? これ、最後の質問ですね。これに答えていただくことで、日本の音楽のひとつの未来をうらないましょう。ということで!

部長:ええー。もう、違う星の人たちみたいに思えちゃって。どうなんですかねー。

リーダー:じゃ、アニメを絞め殺すということで。

部長:うん。アニメを絞め殺す。

(一同笑)

ははは! じゃ、150曲作ったのちには、

リーダー:のちには。

世界がひっくり返っているであろうことを期待しまして!

野田:でも、アニメ観たらはまっちゃったりして。

部長:そうかもしれないですね! 偏見かもしれないから。

interview with Silkie - ele-king


E王 Silkie
City Limits Volume 2

DEEP MEDi Musik/Pヴァイン(6/15発売予定)

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 「すべてのインタヴュアーがデトロイト・テクノから影響を受けているだろう? と訊いてくるんだけど......」と、ロンドンからやって来た25才のダブステッパーは言う。「僕は本当にデトロイト・テクノのことを知らなかったんだ。で、聴いてみたら、たしかに似ていると思ったけどね」
 このエピソードが彼の音楽的傾向を物語っている。シルキーを名乗るソロマン・ローズは、ダブステップに70年代ソウル/ファンクのフレイヴァーを注ぎこみ、2ステップ・ガラージのビートにそのメロウなフィーリングを混合する。それが2009年に〈ディープ・メディ・ミュージック〉からリリースされた『シティ・リミッツ・ヴォリューム1』だった。
 それはオリジナル・ダブステップの系譜からの一撃だったが、シルキーの音楽は、ときにロマンティックな都会の叙情主義ゆえに、この2年ものあいだじっくりと時間をかけながら、デトロイト・テクノやハウス・ミュージックのリスナーを巻き込んで、ジャンルを横断するような、より幅広い支持を得るにいたっている。

 この取材は彼がDBSのために来日した4月17日におこなわれている。福島第一原発の放射性物質の漏洩によってDJやミュージシャンの相次ぐ来日キャンセルのなかで、ロンドンからやって来たダブステッパーは意気揚々と渋谷を歩いて、そして居酒屋でビールを飲みながら話してくれた。

グライムというのはアーティストやオーディエンス同士のしがらみがあったり、音もアグレッシヴだし、けっこう大変なんだよ。発砲事件もたびたび起きているし、殴り合いの喧嘩なんか頻繁にある。それが嫌になっていたときに、友だちにダブステップのイヴェントに連れていかれて、あまりにもピースだったんでびっくりした。

『シティ・リミッツ・ヴォリューム1』がホントに好きなんですよ。

シルキー:それはどうもありがとう。

アルバムからはソウル・ミュージックというものを強く感じました。

シルキー:うん。(しばし沈黙)......それで質問は?

いや、ただ言ってみただけです。

シルキー:ハハハハ、オッケー(笑)。いつ質問が来るのかなーと思って、ついつい構えていたんだよ。

初めてだし、バイオ的なことを訊いてもいいですか?

シルキー:いいよ。2001年、15歳で音楽を作りはじめたんだ。最初はグライムから入った。当時のグライムのシーンはエキサイティングだったけど、メロディを受け入れるような感じはなかったけどね。

何がきっかけだったんですか?

シルキー:姉の影響でガラージを聴いたのがきっかけだったね。ガラージの熱が冷めかけた頃にグライムを聴きはじめて、ダブステップに関しては最初から聴きはじめたわけじゃないんだけど、急カーブを曲がるようにダブステップへといったね。

なぜグライムからダブステップへ?

シルキー:最初はホント、グライムにハマったんだけど、グライムというのはアーティストやオーディエンス同士のしがらみがあったり、音もアグレッシヴだし、けっこう大変なんだよ。発砲事件もたびたび起きているし、殴り合いの喧嘩なんか頻繁にある。それが嫌になっていたときに、友だちにダブステップのイヴェントに連れていかれて、あまりにもピースだったんでびっくりした。チーム同士のしがらみがないところも気に入ったし、それでダブステップのイヴェントに通うようになるんだ。そして自分で作ったテープを持っていって、自分の顔を売っていったんだよね。

ティンバランドやネプチューンズの影響は受けなかったの?

シルキー:ノー。ただまあ、グライムがいろんな音楽に影響されているものだから、直接ではないけど、知らないうちに影響されているかもね。

へー、ガラージやグライムの人たちはUSのヒップホップとR&Bからの影響が大きいでしょ。

シルキー:イエス、僕よりも年上の連中はみんなUSヒップホップからの影響を受けている。ただ、僕の世代になってくるとすでにUKガラージがすごく大きかったし、すぐにコマーシャルにもなった。だから僕の世代にとってのアンダーグラウンドはヒップホップとはまた別の音楽になったんだ。

え、最初からアンダーグラウンドだったんですか?

シルキー:ホントにそうだった。まだガラージがアンダーグラウンドだった1998年、僕が13歳のときに聴きはじめたんだよね。最初はガラージも小さなシーンだったけど、それはあまりにも早く大きくなってしまった。そして嫉妬や人間関係のしがらみが出てきてしまった。

ロンドンのアンダーグラウンドはまずはラジオから?

シルキー:ああ、ホントにラジオの役割はでかいよ。とくに年齢が若いとクラブには行けないから、まずはラジオで聴いて、そしてレコード店に行く。僕がそうだったな。ラジオで音を聴いて、ビッグ・アップルにレコードを買いに行って、ベンガに会うっていうね(笑)。アンダーグラウンドの入口はラジオだし、みんなそこから入っていくんだよ。

ちなみに同世代というと?

シルキー:スクリームやベンガ、ジョーカーなんかだよね。マーラーは年上だから叔父さんに接するみたいな感じだけど(笑)、スクリームやジョーカーみたいな連中はホントに同世代って感じで接している。

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PCがあって、フルーティ・ループスを使って、そして親から盗んだスピーカーを使って(笑)、ベッドルームでとてもベーシックなセットで作りはじめた。実はいまでもそんなに変わらないんだ。自分の部屋で作っているという感じが好きだし。


E王 Silkie
City Limits Volume 2

DEEP MEDi Musik/Pヴァイン(6/15発売予定)

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作りはじめたときに目標とするプロデューサーはいた?

シルキー:とくにいないね。グライムやガラージに対する敬意はあったけど、自分がどうして音楽を作っていったのかと言えば、自分のなかには何かあるんじゃないかと信じていたわけで、そしてそれがシーンに貢献できるんじゃないかと信じていたからなんだよ。

最初の機材は?

シルキー:PCがあって、フルーティ・ループスを使って、そして親から盗んだスピーカーを使って(笑)、ベッドルームでとてもベーシックなセットで作りはじめた。実はいまでもそんなに変わらないんだ。自分の部屋で作っているという感じが好きだし。

最初にヴァイナルで作品を出すのは2003年? 初期の作風はガラージっぽい音だった思うんですが、それがダブステップに変化していくうえでパーティ以外の影響ってありました?

シルキー:基本的にはクラブからの影響だったね。最初はグライムのクラブに通っていて、ホントにグライムが好きだったんだけど、ただ音楽を聴いているだけなのに喧嘩になるようなところにうんざりもしていて、で、ダブステップの平和な雰囲気に惹かれていった。音楽を聴いて気持ちよくなれないと意味がないと思ったんだよね。

グライムって、やっぱそんな喧嘩ばっかだったんですね。

シルキー:ハハハハ、けっこう酷かったね。いまはだいぶ洗練されているのかもしれないけれど、初期のアンダーグラウンドだった頃のグライムのリリックというのはまったくの真実で、まあ、最悪の場合はパーティの最中に銃で人を撃ったりしていたわけだよ。洒落にならないくらい危ないシーンだった。

それであなたの音楽にはピースな感覚があるんですね。そうそう、あなたの音楽にはメロディがあるけど、以前、何か楽器をやっていました?

シルキー:ピアノは独学で少しやっていた。音楽理論はネットを見ながら勉強した。

音楽はあなたにとってどんな意味で重要だったんですか?

シルキー:僕はサッカーもやらないしコンピュータ・ゲームもやらなかった。僕には音楽しかなかった。他の子供たちがコンピュータ・ゲームをやっている時間に僕は部屋でずっと音楽を作っていたってだけだよ。

多くのダブステップのプロデューサーはシングルはたくさん出すけど、アルバムはあまり出さないですよね。そんななかであなたはわりと早くファースト・アルバム『シティ・リミッツ・ヴォリューム1』を出しましたよね。

シルキー:2003年が僕の正式なデビューだけど、実は2002年にもホワイトで1枚出しているんだよ。それは音楽を作りはじめて8ヶ月後に出した作品だった。そして2005年からしばらく作品を出さずにいて、それで2009年に『シティ・リミッツ・ヴォリューム1』を出しているんだよね。

コンセプトがあるアルバムですよね?

シルキー:つねにアルバムを作りたいと思っていた。そういう意味ではすべての曲には共通しているものがあると思う。

都市生活がテーマになっているんですか?

シルキー:たしかにそうなんだけど......というか、僕は世界に出たいけど、ロンドンで暮らしている。ロンドンから出られないんだ。それが"シティ・リミッツ(都市の境界)"という言葉に繋がっているんだ。ロンドンから出られないことが音楽に影響を与えていることは間違いない。"コンクリート・ジャングル"をよく聴くと車の音や街中の音が入っている。すべての曲はロンドンという街から得たインスピレーションで作られれている。

出身はどこ?

シルキー:どこかの雑誌を読んだらサウス・ロンドンと書かれていたけど、ウェスト・ロンドンだよ(笑)。

ご両親の出身は?

シルキー:ジャマイカです。

それでレゲエの曲も入っているんですね。

シルキー:母親から音楽的な影響を受けたことはないんだけどね。彼女も家で音楽を聴いていたわけじゃないんでね。ジャマイカ系ということを抜きにして、ロンドンで暮らしていると自然にレゲエの音が耳に入ってくる。そこからの影響だよね。

それでは、あなたのソウルやファンクのフィーリングはどこから来ているんでしょう?

シルキー:それもいろいろだと思う。90年代のR&Bかもしれないし、ガラージからかもしれない。とくに意識はしていないんだ。

サックスの音が好きなのはなぜ?

シルキー:それはもう、ただその音が好きだとしか言いようがない。

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スティーヴィー・ワンダーとクインシー・ジョーンズはとくに尊敬している。作っていくうちに、何かいいなと思えるアーティストに出会うんだけど、そのひとりがスティーヴィー・ワンダーだったね。実は最近は古い音楽ばかり聴くようになっているんだ。音楽を作っていないあいだは音楽ばかり聴いている。


E王 Silkie
City Limits Volume 2

DEEP MEDi Musik/Pヴァイン(6/15発売予定)

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ダブステップやガラージ以外で尊敬しているアーティストに誰がいますか?

シルキー:たくさんいるけど、スティーヴィー・ワンダーとクインシー・ジョーンズはとくに尊敬している。初期の頃はとにかくビートを作ることに専念していたんだ。それで作っていくうちに、何かいいなと思えるアーティストに出会うんだけど、そのひとりがスティーヴィー・ワンダーだったね。実は最近は古い音楽ばかり聴くようになっているんだ。音楽を作っていないあいだは音楽ばかり聴いている。母親のCDコレクションも聴いているほどだよ。

どんな音楽が好き?

シルキー:嫌いなジャンルはないよ。ヘヴィ・メタルがかかっていると音量を下げるくらいかな(笑)。

ダブステップも生まれて10年くらい経ちますが、あなたから見てシーンはどう見えますか?

シルキー:とても健康的に見えるよ。音楽的に前向きにどんどん展開しているでしょ。古い世代もがんばっているし、新しい世代もどんどん出てきている。ダブステップと呼べるかどうかわからないものまで出てきていることも良いことだと思う。UKではダブステップはすでにメインストリームの音楽だけど、いまでもアンダーグラウンドはしっかりしているし、全体的に良い流れだと思うよ。

あなたが嫉妬を覚えるほどのプロデューサーは誰?

シルキー:ハハハハ、嫉妬は覚えないなー。素晴らしい作品を聴けば、自分にもそれが作れるんじゃないかと励みにしているよ。

好きなプロデューサーは?

シルキー:クエストやベンガやジョーカーや......いや、止めておこう。身内を褒めるようで気色悪い(笑)。

『シティ・リミッツ』のシリーズは今後どうなっていくんですか? 今年に入って2枚のシングルを出していますよね。

シルキー:音楽的に言えば、変化するだろうね。PCのプラグインも変えるし、音も変える。

昨年はUKファンキーもすごかったし、UKのベース・ミュージックもいま頂点を迎えていると思います。こうしたシーンの動きは意識していますか?

シルキー:僕のなかの変化はシーンにともなうものっていうよりも僕個人のなかの変化だと思う。自分がどこかのシーンに属しているって感じでもないし。セカンド・アルバムの『シティ・リミッツ・ヴォリューム2』もほんとんど出来ている。日本では〈Pヴァイン〉から6月15日にリリースする予定だよ。

それは楽しみですね。

シルキー:ありがとう。2歳年を取った分だけ、音楽もよくなっていると思うよ(笑)。

最後に、お礼を言いたいんだけど、今回の福島第一原発の事故の影響で多くの欧米のDJやミュージシャンが来日をキャンセルしています。そんなかで来てくれてありがとう。

シルキー:たしかにまわりの友だちにも止められたんだけど、テレビのニュース番組で言っていることを信じるよりも自分で調べてみて、その結果、放射線の量もそんなに気にすることもないんじゃないかと思って。まあ、自分が空港まで歩くまでのリスクとそんなに変わらないんじゃないかと思ったんだよ(笑)。

 取材をした数週間後に、セカンド・アルバム『シティ・リミッツ・ヴォリューム2』が届いた。間が悪いというか、新作について訊けなかったのがホントに残念だ。新作には前作とは違った興味深い変化があるのだ。
 アルバムの1曲目に収録された"フィール"は2ステップのビートとダブの空間のなかを、美しいピアノとストリングスが繊細に交わっていくいかにも彼らしい叙情詩で、アルバムでも1位~2位を競うほどの素晴らしい曲だが、『ヴォリューム2』には前作以上にビートが強調されている。アルバムの中盤はとくにそれが顕著で、ダブステップのビートをさまざまな角度で展開しながら、彼のジャズ/ファンクのセンスが活かされている(たぶん......そのスジでも大いに騒がれるでしょう)。そして、それはUKベース・ミュージックのスリリングな冒険となっているわけだが......、それはときとしてカール・クレイグのようなメランコリーを見せ、ときとしてURのような力強いファンクを見せているという、デトロイティッシュなセンスもさらに際だっている。
 そして......それは放射線量を気にしながら暮らし、もはや軽々しく"アーバン・ソウル"などとは言えなくなった我々にはなおさらずしりと響くかもしれない。まさに我々はいま、"シティ・リミッツ"な状況にいるのだから......。
 とはいえ、まあ、シルキーは新作でも変わらずロマンティックである。アルバムの最後から2番目に収録された"Only 4 U"は、"コンクリート・ジャングル"の続編とも言える曲だ。浮かれ、舞い上がってしまうようなジャズ・ダブステップで、ファンはこういう曲を心待ちにしていたのだろうし、そしてシルキーはそのことよく理解しているかのように、期待に応えている!

Chart by JET SET 2011.05.23 - ele-king

Shop Chart


1

TIGER & WOODS

TIGER & WOODS GIN NATION »COMMENT GET MUSIC
冗談のつもりがあんまり売れるものだから本気になって(?)フル・アルバム発表という事態に発展した、Running Back関係者による匿名ユニット(ということでOK?)タイガー&ウッズ。最高傑作トラックが本家Running Backから正規(?)再発!!

2

BATTLES

BATTLES ICE CREAM »COMMENT GET MUSIC
Comemeの奇才Matias Aguayoがメイン・ヴォーカルに抜擢された注目作"Ice Cream"が限定12"カット。

3

V.A.

V.A. ENJOY THE SILENCE VOL.2 »COMMENT GET MUSIC
Mule Electronic発、『Enjoy the Silence』シリーズの第2弾が到着!国内外のトップ・クリエイター達の渾身のアンビエント・トラックを収録して好評を博したシリーズの第2弾。アナログLPの他、国内盤が先行していたCDもおまけで同封されているお得すぎる内容です!!

4

KOLOMBO

KOLOMBO WAITING FOR »COMMENT GET MUSIC
多岐に渡るスタイルで非常に精力的なリリースを重ねるベルジャン・デュオMugwumpの片割れOlivier Gregoire。今回は105bpmの美しいシンセポップ・ハウス。Michael Mayerリミックスもグレイト!!

5

NIGHT ANGLES

NIGHT ANGLES AERODYNAMOUR »COMMENT GET MUSIC
Nhessingtons, BANDJOらのコズミック~バレアリック良質作品で当店でも大きな注目を集めたスウェーデン発"Force Majeure"から、UKのビートメイカーNight AnglesがデビューEPをドロップ。

6

HARDROCK STRIKER

HARDROCK STRIKER MOTORIK LIFE »COMMENT GET MUSIC
DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitzによるリミックスが素晴しいSkylax新作です!!SkylaxのオーナーHardrock Strikerによる09年以来となる新作が到着。先日のDommuneでの講義も素晴らしすぎた(続編、希望!!)テリコ先生によるリミックスがとにかく最高!!

7

MR PRESIDENT

MR PRESIDENT NUMBER ONE »COMMENT GET MUSIC
70年代ソウル/ファンクなサウンドをスタイリッシュに展開して絶大な人気を誇るMr President。待望のアルバムは、込み上げ爽快ソウルから激ファンキー・インストまで、超充実の傑作です!!

8

MO KOLOURS

MO KOLOURS EP1:DRUM TALKING »COMMENT GET MUSIC
Paul White、Bullionらのリリースもある『One Handed』から新たな刺客!インド洋南西部に位置するモーリシャス島出身のパーカッショニスト=Mo KoloursによるデビューEP。土着的なパーカッションとヴォーカルのループが、スモーキーかつマッドな世界観を形成している力作!

9

ROMAN FLUGEL

ROMAN FLUGEL BRASIL »COMMENT GET MUSIC
前作"How to Spread Lies"は即完売、レジェンド・デュオAlter Egoの1/2、Roman Flugelが、お馴染みジャーマン音響ハウス名門Dialから再登場リリースです!!

10

AEROPLANE

AEROPLANE MY ENEMY (GREEN VELVET / REX THE DOG RMX) »COMMENT GET MUSIC
Eskimoの看板アーティストVito de Lucaによるソロ・プロジェクトAeroplane。昨年リリースしたデビュー・アルバム"We Can't Fly"から、Green Velvet & Rex The Dogによるリミックス・カットが到着。

Altz - ele-king

Played June Tune


1
Neil - DiabloI - Boogie Originals

2
Illaiyaraaja - Love Theme - Cartilage Records

3
Serenade Edit - Fushiming - CDR

4
The Backwoods - Breakthrough - ENE

5
Terry Hunter & Joey Donatello - Seduction - Night Club Records

6
The Barking Dpgs vs Jessi Evans - Scientist Of Love - Mad On The Moon

7
Khethi - Rainbow - Alala Records

8
Bryant K - Daisies Grow - Stones Throw Records

9
KZA - Mixed Roots Re-Edit - King Records

10
David Darling & The Wulu Bunun | - Ku-Isa Tama Laug - Panai

aSymMedley - ele-king

 和泉希洋志は日本のエレクトロニック・ミュージックにおいてもっともユニークなひとりである。彼が1997年にロンドンの〈リフレックス〉から八角形のケースでリリースした「Effect Rainbow」は、IDMにおける異色のサイケデリックだったと言えるだろう。ゴムのようにねじられたビートはテクノと呼ぶにはオーガニックな感触があり、実験的だが生温かいのだ。小杉武久やフルクサスなどを通過したこの異才は、それからボアダムスの「スーパー・ゴー!!!!!」「スーパー・ルーツ7」、あるいはOOIOOに参加すると、2000年には〈チャイルディスク〉からアルバムを1枚発表して、その4年後には〈ピース・レコーズ〉からもアルバムをリリースしている。その活動はテクノとアヴァンギャルドのあいだを気まぐれに往復するようで、とにかく捉えどころがないのだ。アシンメドレー名義による本作『エイジ・オブ・サン・エッジ』は、和泉希洋志としては7年ぶりのアルバムとなる。
 それはこれまでの彼の、IDM/アンビエント・テクスチャーを応用した諸作とは少しばかり異なっている。先述したように和泉希洋志は、ひとつのスタイルを貫くというよりも、さまざまなスタイルを取り入れて、咀嚼し、掻き回すような、固有のスタイルを持たないスタイルの作り手だが、『エイジ・オブ・サン・エッジ』からはクラブ・カルチャーのざわめきを間近に感じる。今日の日本において重要なDJのひとり、アルツが主宰するレーベルからのリリースというのは、そのことと無縁ではないはずだ。要するにはここにはハウス・ミュージックのグルーヴがあるのだ。そしてこれはどう聴いても、ユートピアのダンス音楽である。

 "Artificial Tour"はトロピカルなフィーリングをもったアンサンブルが4/4のキックドラムを擁したハウスのBPMのなか、ゆっくりとうねる波のように変化していく。ベースは地面から伸びているが、ジャングルの上のほうから音符が降り注いでくるようだ。美しいピアノとパーカッションが素晴らしコンビネーションをみせる"Akashic Rain"もまた極楽浄土におけるスローテンポのダンストラックで、それはある種のドリーミーなフュージョン・ハウスとして"Prismatic Drms"や"Mirror in Lemuria"へと続いている。
 アルバムは、70年代のイーノを彷彿させるような、5曲目のアンビエント・トラック"Crystal Finite State Machine"からさらに深い茂みのなかに入る。アルバムの曲名には自然を喚起する――雨、水晶、オーロラ、大気、森、太陽――といった言葉が使われているが、和泉希洋志はある種のアニミズム(それはボアダムスにも共通するものである)をハウス・ミュージックのスタイルに変換しているように思える。アトモスフェリックな"Aurora Tones"から自然の精霊たちが踊っているような"Purple Low Air"へと、アルバムはまるで放射性物質によって汚れてしまった大地とは真逆のヴィジョンを強調している。"Fibonacci Forest"などはデリック・メイの〈トランスマット〉から出ていても驚かないようなトラックだが、しかしこのサイケデリアはアフリカニズムとはまた別のところから来ているように感じる。アーサー・ラッセルからヒントを得て、水中にいるような感覚をハウス・ミュージックに変換したカリブーの『スウィム』のようにコンセプチュアルなダンス・アルバムで、『エイジ・オブ・サン・エッジ』にはJ.G.バラードの『結晶世界』をユートピア小説として書き換えたような、奇妙なオプティミズムがあるのだ。
 クローザー・トラックの"Diffused Aura"は、熱帯雨林のスコールのようなノイズが鳴っている。みんながこの音楽を好きな理由がとてもよくわかる。

ZETTAI-MU Monthly Groundation in TOKYO & KYOTO - ele-king

 今年はベース・ミュージックがますます盛りあがりそうです。ダブステップ系の勢いも相変わらずですが、ハドソン・モホークやラスティーといったウォンキー系のリリースも控えているみたいだし、ホントに楽しみです。そんなわけで、日本のベース・ミュージックの総本山とも言える、KURANAKA 主宰の〈ZETTAI-MU 〉が東京と京都で開かれます!!
 震災後、海外からのDJの来日キャンセルが相次いでいますが、僕が東京でハウスで踊っていた大昔なんかは、外国人のDJがまわすなんて滅多にありえない時代でした。だからみんな日本人のDJを英雄視していました。いまでも、日本には良いDJがたくさんいます。今回の〈ZETTAI-MU 〉がもうひとつ興味深いのは、すべて日本で暮らしているDJでやっていることです。
 とりあえず低音好きは絶対に行こう! 踊って、瞑想しよう!


2011.5.27 (FRI)
ZETTAI-MU MONTHLY GROUNDATION in TOKYO @ AIR
"GRASP AT THE AIR"


O.N.O a.k.a Machine Live (THA BLUE HERB)
DJ BAKU (POPGROUP)
KURANAKA 1945 (Zettai-Mu)
DJ QUIETSTORM (中目黒薬局 / TIGHT)
GOTH-TRAD (DEEP MEDi / BACK to CHILL)
BLUE BERRY (BLACK SMOKER / SKUNK HEDAS)

@ AIR
Info tel: 03-5784-3386(AIR)
ADDRESS: 東京都渋谷区猿楽町2-11氷川ビル B1, B2
WEB SITE : https://www.air-tokyo.com/

OPEN/START. 22:00
¥3,000 Admission
¥2,500 w/Flyer
¥2,500 AIR members

https://www.zettai-mu.net/news/1105/0527_air/0527_air.html
https://www.air-tokyo.com/schedule/543.html


2011.6.3 (FRI)
ZETTAI-MU MONTHLY GROUNDATION in KYOTO @ WORLD


KODAMA KAZUFUMI (DUB STATION / MUETBEAT)
KURANAKA 1945 (Zettai-Mu)
O.N.O a.k.a Machine Live (THA BLUE HERB)
ナカムライタル (OUTPUT)
Light-One
and more act!

@ 世界WORLD
Info tel: 075 213 4119(WORLD)
ADDRESS: 京都市下京区西木屋町四条上ル真町97 イマージアムBF~2F
WEB SITE : https://www.world-kyoto.com/

OPEN/START. 22:00
¥2,500 ADV
¥3,000 DO

https://www.zettai-mu.net/news/1106/0603_world/0603_world.html
https://www.world-kyoto.com/schedule/2011/6/3.html

Chart by JET SET 2011.05.18 - ele-king

Shop Chart


1

AME & AMAMPONDO

AME & AMAMPONDO KU KANJANI EP »COMMENT GET MUSIC
Henrik Schwartz、Dixonとのコラボ"I Exist Because Of You Versions"のヒットで知られる南アフリカのグループAmampondoが今度はAmeと組んで強力な新曲をリリース。Body & Soul全盛期のムードも彷彿とさせるグッド・アフロ・テックハウス!!

2

ESKARGOT MILES

ESKARGOT MILES TOUR OF JAMAICA / TAMPA RED »COMMENT GET MUSIC
リリース後即完売となった'06年リリースの『One Boy』に続く、The eskargot miles待望のアナログ7"シングル第2弾!内田直之(DRY&HEAVY他)をエンジニアに迎え、キング・オブ・カリプソことMighty Sparrowの人気曲"Tour of Jamaica"をオマージュ感たっぷりに歌い上げた、超傑作ヴォーカル・カヴァーを収録!

3

MAYER HAWTHORNE

MAYER HAWTHORNE NO STRINGS »COMMENT GET MUSIC
『A Strange Arrangement』に続く2ndアルバムからの先行カット(?)となる新曲、"No Strings"が10"で登場。リミキサーがJazzy Jeff師ということでヒップホップDJも是非!

4

ROMAN RAUCH

ROMAN RAUCH RRREMIXED »COMMENT GET MUSIC
Gerd周辺人脈と見られるEdizione Crumarによる名門Philpot第1弾は、昨年の地元Tjumy Records発デヴュー作に収録されていたトラックのリミックス再リリース。Philpot首領Soul Phiction、4 Lux、3rd Strikeからのリリースで注目を集めるErdbeerschnitzelによるリミックス。

5

RICKEY CALLOWAY & THE DAP-KINGS

RICKEY CALLOWAY & THE DAP-KINGS STAY IN THE GROOVE »COMMENT GET MUSIC
只今異常な程の人気を誇るRickey Callowayが、またしてもDap-Kingsとの夢の共演で送るスーパー・キラー・ファンク!!今回も即完売必至の500枚限定プレスです。

6

TORN SAIL

TORN SAIL BIRDS (TIAGO REMIX) »COMMENT GET MUSIC
Tiago Remix収録のSmith & Mudd人脈によるニュー・プロジェクト1stがお勧めです!!Smith & Muddにてフロント・ヴォーカルも務めているUKのシンガー・ソング・ライターHuw Costinによるニュー・プロジェクト第一弾。先日のDFAデビュー作も恐ろしく最高だったポルトガルの雄によるリミックスをフィーチャー。

7

FORD & LOPATIN

FORD & LOPATIN EMERGENCY ROOM »COMMENT GET MUSIC
Mexican Summer傘下の新レーベル、Software第1弾となる超限定ピクチャー盤。Gavin Russom、Bugによるリミックスも収録!!

8

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 機嫌なおしておくれよ YOGURT & KOYAS DUB MIX »COMMENT GET MUSIC
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団による7インチ第3弾は、6月にリリース予定のコンピレイション・アルバム『Dub Conference In Tokyo』からの先行カット!

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ENERGY 52

ENERGY 52 CAFE DEL MAR (RICARDO VILLALOBOS RMX) »COMMENT GET MUSIC
ジャーマン・テックトランスシーンの歴史的名曲"Cafe del Mar"をRicardoが尺長なミニマル・ヴァージョンへと見事にアレンジ!!WIREでRicardoがプレイし話題となったあの"Age Of Love"をも凌ぐテクノ界きっての温故知新トラックが登場!!

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SEAHAWKS

SEAHAWKS HIGH ON YOU / DREAMS ARE MADE OF MAGIC »COMMENT GET MUSIC
シングル編集盤コンピ『Ocean Trippin'』、ピクチャーLP『Vision Quest One』の発表で本格的にブレイクの兆しを見せるSeahawksのニュー・シングル。次回入荷はございませんので、即決でお願いします!!

Chart by JAPONICA 2011.05.18 - ele-king

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MAYER HAWTHORNE

MAYER HAWTHORNE NO STRINGS STONES THROW / US / 2011/5/12 »COMMENT GET MUSIC
LAの注目DJ/プロデューサー・ユニットCLASSIXXを迎えたオリジナル・ヴァージョンは、温かみあるメランコリックなメロディー/質感と 洗練のエレクトロニクスを同居させたレイドバック・トラックにMAYER HAWTHORNEの極上ファルセット・ヴォイスもばっちり健在する、これぞニュー・ソウル最前線な逸品!そしてタイトなヒップホップ・フレイヴァ注入に てブレイクビーツ・ソウルへとアップデートしたB面の御大JAZZY JEFFリミックスも見逃せません!

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WILD RUMPUS

WILD RUMPUS CLOUDHOPPING / TIKKETY-BOO BITCHES BREW / UK / 2011/5/12 »COMMENT GET MUSIC
<BITCHES BREW>主宰の才女DJ COSMOとギタリストGARY LUCASによるユニット・プロジェクト=WILD RUMPUS、久々新作!フロアでの効力も存分に期待できるハード・エッジな約12分にも及ぶ長編アシッド・サイケ・ディスコA-1、そしてB-1では同 トラックを<CLAREMONT 56>主宰敏腕仕事人MUDDがアコースティック感ある鮮やかなバレアリック・ナンバーへとリミックス。もう一つのオリジナル・トラックとなるB-2は、 まるで温泉にでも浸かってる気分にさせる夢見心地の極上ドリーミー・ダウンテンポ・トラックでこれがまた本気最高!

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HOLGER CZUKAY

HOLGER CZUKAY HIT HIT FLOP FLOP / HEY BABA REEBOP CLAREMONT 56 / UK / 2011/5/12 »COMMENT GET MUSIC
87年の傑作アルバム「Rome Remains Rome」収録のご機嫌チューン2曲をセルフ・リミックスした超限定7インチ!子供声をフィーチャーした遊び心満載の名曲「Hit Hit Flop Flop」と、スイングジャズ・ミュージシャンLionel Hamptonの「Hey Baba Re bop」にインスパイアされて作ったという名曲「Hey Baba Reebop」(←初めてシーケンサーを使った曲とか!)の2曲。

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MAMPO

MAMPO VILLAGE SACRED RHYTHM MUSIC / US / 2011/5/10 »COMMENT GET MUSIC
2010年リリースのUN.CHAINED RHYTHUMSのボックスセットに収録されていたエクスクルーシヴ音源が7"シングルとして登場。無骨でヘヴィウェイトなベースライン、パーカッション が力強く交わりミニマルに攻め立てる90'Sライク・ハウス仕立てのフロア・ヒット確実な一枚!中盤以降からフィーチャーされるまさにJOE印の 流麗なキーボード演奏とのコントラストも実にお見事です。素晴らしい!

5

CHOPP MASTER FLOPP

CHOPP MASTER FLOPP DIRTY FUNK SURE SHOT / US / 2011/5/12 »COMMENT GET MUSIC
DJ SPINNAの変名エディット・プロジェクト=CHOPP MASTER FLOPP、待望の新作4トラックスEP!今回も誰もが知るサンプルソース古典~B-BOYクラシックスをカットアップ/ループ・エディット/マッシュ アップを駆使し豪快&痛快にブレイクビーツ化!ヒップホップ・スピリットが奥深くで息づいたある種原始的な荒々しく、そして大胆なエディット感覚 /手法が好感触な一枚です。12"リリースという体裁も嬉しいところ。

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OBRIGARRD

OBRIGARRD OBRIWORLD 音韻王者REC. / JPN / 2011/5/4 »COMMENT GET MUSIC
名古屋の巨匠お二方による、ヒップホップ魂滾る傑作マージナル・ブレイクビーツ集!刃頭+YANOMIのミラクル・ユニッ ト=OBRIGARRD!祝ファースト・アルバム完成!南米/アフリカ/中東/アジア・・と世界各地に眠る民族/辺境音楽の数々を引っ張り出して は持前の高偏差値ヒップホップ流儀にてマージナル・ダンス・トラックへとアップデート!全国各地で高評価を得るライブのあのノリをそのまま落とし 込んだ、 OBRIGARRDの「今」が詰まった傑作。

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TORN SAIL

TORN SAIL BIRDS CLAREMONT 56 / UK / 2011/5/12 »COMMENT GET MUSIC
UKロックバンドEARTH THE CALOFORNIAN LOVE DREAMのメンバーであり、SMITH & MUDDにもボーカルで参加していたノッティンガム出身のHUW COSTIN率いるニューバンド。スライドギターにハスキーなボーカルが哀愁を誘う、THE BYRDS、CSN、WIZARDS OF KANSASを彷彿させるウエストコースト・ロック~カントリー・ロック・サウンドで最高!カップリングはTIAGOによるリミックスを収録!

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BANDA ACHILIFUNK & OJO

BANDA ACHILIFUNK & OJO I BELIEVE IN MIRACLES LOVE MONK / SPA / 2011/5/8 »COMMENT GET MUSIC
<LOVE MONK>が2011年新たに送り出す激注目スパニッシュ・バンドBANDA ACHILIFUNK & OJO、CDアルバムからのシングル・カット7"!永遠のクラシック・ナンバーJACKSON SISTERS"I BELIEVE IN MIRACLES"をスパニッシュ・ラテン・ファンク・カヴァーしたA面。極上です。そしてB面もこれまた鉄板ナンバーで本ネタ使用の関連作はどれももれ なくヒットのディスコ・クラシック"AIN'T NOSTOPPING US NOW"の爽快トロピカル・スパニッシュ・カヴァー!

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MARCELLUS PITTMAN

MARCELLUS PITTMAN MARCELLUS PITTMAN EP LIFETIME GROOVE / GER / 2011/4/30 »COMMENT GET MUSIC
ご存知デトロイトの至宝が集結した伝説的ユニット3 CHAIRSの一角=MARCELLUS PITTMANによる「VERY LIMITED COLLECTORS RELEASE!」との一言のみ記されたレーベル/制作年等一切不明の謎に包まれた新作。そんな謎だらけの本盤ですが、内容のほうは期待通り(以上)のこ れぞ本家と言わんばかりの淡い鍵盤リフが舞う漆黒デトロイト・ハウス2発!これめちゃくちゃ良いです。

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MARC MAC PRESENTS VISIONEERS

MARC MAC PRESENTS VISIONEERS APACHE / SHAFT IN AFRICA (ADDIS) BBE / UK / 2011/4/23 »COMMENT GET MUSIC
NAS"WORLD IS YOURS"、PHARCYDE"RUNNIN'"等ヒップホップ・クラシック中心としたジャズ・リメイクが多方面で話題となったMARC MAC(4 HERO)によるリメイク/カヴァー・プロジェクト=VISIONEERS、待望の新作は"APACH"と"SHAFT IN AFRICA"というこれまたヒップホップの中枢的大ネタを大胆リメイク!限定プレス。

Chart by UNION 2011.05.11 - ele-king

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SANDWELL DISTRICT

SANDWELL DISTRICT Sandwell District SANDWELL DISTRICT / UK »COMMENT GET MUSIC
FUNCTION + REGISという最狂コンビによるユニット・SANDWELL DISTRICTのファースト・アルバム「Feed Forward」が遂にCDでもリリース! 先行で発表されていたLPとは微妙に収録曲やミックスを変えた全10トラック! モダン・テクノのカッティングエッジな部分がここに詰まっています!

2

GOTAN PROJECT/N.E.R.D.

GOTAN PROJECT/N.E.R.D. De Hombre A Hombre (Ame Remix)/Hellnotize You PHILOMENA / GER »COMMENT GET MUSIC
ドイツ地下より密かにリリースされ、これまでにDIXON、AME、HENRIK SCHWARTZ、PRINS THOMASそしてMARCEL DETTMANNが携わってきたエディットレーベルPHILOMENA。本作はGOTAN PROJECTの2010年作「DE HOMBRE A HOMBRE」をネタにオリジナルの原型を留めないほどに、深みのある鳴りで1音1音を絶妙なバランスで磨き上げたAME REMIX、そしてフリップサイドにはN.E.R.D.ネタ!正体不明(手がけているのはDJ HELLとの噂も)UNKNOWN REMIXの2トラック!システムのスペックを最大限に引き出すかのような音色・・・両面ともヤバ過ぎる完璧なまでのキラー!!!

3

AME

AME Primary StructuresINNERVISIONS / GER »COMMENT GET MUSIC
MTNサイトで限定販売されていた話題のAME最新MIX-CD遂に一般解禁!フロアの温度や明暗、有機的/無機的、重心の高低と既存のミックス作品には決してないであろう多角的なレンジの広さを選曲とミックスのセンスで見事なまでに表現、それらがまったく違和感なく空間へと解き放ちその色に染めてしまう・・・ジャンルを越えアヴァンギャルドなサイケ/クラウトロックな要素をも用い、ミックス作品を「音のアート」にまで押し上げた傑作、にして怪作!

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O/V/R

O/V/R Post Traumatic Son (Marcel Dettmann Mixes) BLUEPRINT / UK »COMMENT GET MUSIC
JAMES RUSKIN & REGISによるユニット"O/V/R"のDETTMANNリミックス!! ひりつく様な緊張感に溢れたどディープで空間的なウワモノと強烈な推進力を持ったタフなキックに吹っ飛ばされるインダストリアル仕様! 重量感120%のB-2・MDR VERSIONも危険極まりない!

5

MAMPO

MAMPO Village SACRED RHYTHM MUSIC / US »COMMENT GET MUSIC
昨年リリースされた限定ボックスの中の一枚、Un.Chained Pieces 02 収録MAMPO名義でのトラック"Village"が7インチカット!地を這うような重心の低いアフロベースとサックスのサンプルにコラージュ的SE、リムを中心とした鳴り物が絶妙なバランスで配置。フェードインしてくる流麗で深い鳴りのピアノリフとのコントラストが映えるグッドインスト!

6

GATTO FRITTO

GATTO FRITTO Gatto Fritto INTERNATIONAL FEEL / JPN »COMMENT GET MUSIC
デビューシングル「Illuminations」で、International Feelから鮮烈なデビューを飾ったユニットHungry Ghostの片割れ、Gatto Fritto(ガット・フリット)の1stアルバムが完成!DJ Harvey, James Holden、Andrew Weatherallら各方面のトップDJに支持されている才能を開花させたこのアルバムは、サイケデリック/バレアリックなディスコ/ロックの要素を織り込んだトラックに、綿密に重ね合わせられたレトロフューチャーなシンセが見事にミクスチャーされ、突き抜けた世界観を演出。

7

DONATO DOZZY

DONATO DOZZY In Bed ABSURD / US »COMMENT GET MUSIC
あの「Labyrinth」クルーが企画した東日本大震災のために作られたアンビエント・コンピレーションにも参加したDONATO DOZZY。CHEAP、KEYS OF LIFE、GLOBAL A RECORDS等から濃厚なアシッド・トラックのリリースで気を吐いてきたカルフォルニアの鬼才TIN MANが送る要注目シリーズACID TESTからリリースされたこちらは、DOZZYのアンビエント力、世界を構成する力を存分に発揮した一曲。裏面には主宰TIN MANによるACID HOUSE MIXを収録!!

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DJ COLE MEDINA

DJ COLE MEDINA 1.6 Upglade HOUSE ARREST / US »COMMENT GET MUSIC
AMERICAN STANDARDに続きこちらも驚異的ロングセラー中!!!AサイドにはIndeep "Buffalo Bill"をドープでクレイジーなアシッドハウスへと仕上げてしまったアンダーグラウンドヒット作Buffalo Bill (Cole's O.G. Mix)とDigital Underground "Doowutchyalike"ネタのDo What You Like (Cole's O.G. Mix)を、そしてBサイドには!Mary Jane Girls "All Night Long"とBobby Caldwell"Open Your Eyes"を調理した2トラック。

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JEFF MILLS / ジェフ・ミルズ

JEFF MILLS / ジェフ・ミルズ Power AXIS / US »COMMENT GET MUSIC
「Sleeper Wakes」シリーズ完結編「Sleeper Wakes」、「Occurrence」と続き三部作の最終章が「THE POWER」。前半ミニマルなビート感を漂わせながらも、中盤にはサイファイ感を伴ったドローン風のサウンドへ展開、後半再びビートが戻ってくるがビートレストラック"Drifting Away"で終焉を迎える。

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FRANKI JUNCAJ AKA DJ 3000

FRANKI JUNCAJ AKA DJ 3000 Invisible Moods MOTECH / US »COMMENT GET MUSIC
SUBMERGEのオフィシャルDJとしてのデビュー/スポークスマンとしての活動でも広く知られたデトロイト新世代アーティストの代表格・DJ 3000が、精力的にリリースを展開し設立10周年を迎える自身のレーベルMOTECHから、遂に本名のFRANKI PJETAR LUCA JUNCAJ=FRANK JUNCAJとして初のフル・アルバム「Invisible Moods」をリリース

Chart by STRADA RECORDS 2011.05.11 - ele-king

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1

THE MYTHICAL BEASTS

THE MYTHICAL BEASTS COMMUNICATE INTERNATIONAL FEEL(EU) »COMMENT GET MUSIC
Foolish Felix & Toby Tobiasコンビによるユニット!ミッド・テンポの極上バレアリック・チューンで、上モノのシンセや展開もお見事!ハウス・ピッチのリミックスA2やNUDISCOなB1、アシッドっぽいB2と、リミックスのバリエも文句ナシ!

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BLACK VAN

BLACK VAN MOMOENTS OF EXCELLENCE(feat.HOLY GHOST!) PERMANENT VACATION(EU) »COMMENT GET MUSIC
大ヒットした「MOMENTS OF EXCELLENCE」にHoly Ghost!をフィーチャーした歌入りヴァージョン登場!インストでもかなり良かった曲ですが、このヴォーカル入りを一度聴いてしまうとインストでは物足りなくなること請け合い!さらにカップリングされているエレクトロ・ディスコ・トラック「Express」がキラーでこれまたグッドです!

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KERRI CHANDLER

KERRI CHANDLER OZONE EP MADHOUSE(US) »COMMENT GET MUSIC
92年から運営しているKERRI CHANDLER自身によるレーベルMADHOUSEから久々のリリース!ファットでグルーヴィーなケリチャン節が堪能できる全4トラックス!A2のピアノ・ソロが絡むインスト・チューンが特にオススメです!

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ELASTIC PLASTIC BAND

ELASTIC PLASTIC BAND UU uu UU-JEPHTE GUILLAIME REMIX SACRED RHYTHM (US) »COMMENT GET MUSIC
Bebel GilbertoやDavid Byrneとの仕事で知られる本格派クリエイターSteve SandbergによるユニットELASTIC PLASTIC BANDの作品がSacred Rhythm Musicから登場!リミキサーにJephte Guillaumeを迎え、疾走感バツグンのラテン・ハウスに仕上がっています! これは盛り上がる!

5

WEEKEND EXPRESS

WEEKEND EXPRESS GOING TO CHICAGO STILOVE4MUSIC(US) »COMMENT GET MUSIC
Jackie Moore「This Time Baby」のフレーズをウマく使ったエレクトロ・ディスコのA1を筆頭にセンスの良いグルーヴィーなディスコ・ハウス・チューンを計3トラック収録!

6

MAMPO

MAMPO VILLAGE(7inch) SACRED RHYTHM (US) »COMMENT GET MUSIC
アフロなパーカッションにホーンのサンプリング、さらに意図的なノイズを織り交ぜたマッドで黒いトラックの序盤から美しすぎるピアノのフレーズが入ってくる中盤以降への展開が素晴らしい極上インスト・チューン!B面にはメインのA面で使われているノイズなどがDJツール的SEとして収録されています!

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CHYMERA

CHYMERA CURL(10inch) 200(GER) »COMMENT GET MUSIC
A面はOVUM等からのリリースで人気のCHYMERAによるピアノのバッキングが印象的な小気味良いインスト・チューン!そしてB面にカップリングされているMARCEL JANOVSKYに作品に注目!LARRY LEVANもプレイして いたハウス・クラシックF.P.I. PROJECT「Rich in Paradise」のエディットです!

8

JEROME SYDENHAM

JEROME SYDENHAM BAD DOG APOTEK/IBADAN(GER) »COMMENT GET MUSIC
ナ、ナント!ハウス名曲4 TO THE BAR「SLAM ME BABY !」のあのベース・ラインをそのまま使ったテック・ハウス収録!さすがJEROME、テクノにシフトしても根底にはハウスの血が流れております!

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ZODIAC FREE ARTS CLUB

ZODIAC FREE ARTS CLUB FLOATING WORLD PERMANENT VACATION(EU) »COMMENT GET MUSIC
Ashra TempelやTangerine Dream、Klaus Schulzeといったクラウト・ロック~スペース・ロックのスピリットを今に受け継ぐニュー・プロジェクトをナントあのArgyが!ディープでトリッピーなシンセサイザーの音色にハマる極上盤!SEやチル・アウト~バレアリックなプレイでDJ的にも使える1枚です!

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VA

VA PANORAMA BAR 03 OSTGUT TON(GER) »COMMENT GET MUSIC
ベルリンのクラブPanorama BarのミックスCDからヴァイナル・カット!当店では「KILL ME」が売れたSTEFFIがここでまたイイ曲を提供しています!ピアノのフレーズがアクセントとなったディープなトラックに柔らかいシンセ、そしてクールな女性ヴォーカルがフィーチャーされた大人のディープ・ハウス・チューン!
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