![]() OORUTAICHI 僕の楽しい仕事 Pヴァイン (8月7日発売予定 |
この厳しいご時世に、あまりにも無邪気なオオルタイチのリミックス・アルバムである。『僕の楽しい仕事』だと~、何を言ってやがるんだいと思いつつ聴いてみると本当に楽しいのだ。彼の音楽を僕なりに説明すると、ドリルンベース時代のエイフェックス・ツインとEY∃との幸福な出会いと言えばいいのだろうか。いや、しかし、彼は誰にも似ていないからこれでは説明になっていない。発想が自由だし、カリブーやNHK Koyxenやゴールド・パンダのように、特定のスタイルに囚われない、クラブと言うよりはライヴハウスのりのダンス・ミュージックである。
オオルタイチは、イルリメの『イるreメ短編座』や名盤『Live 08/Feb/2003』を出していた〈Moroheiya Records〉から2003年、アルバム『Yori Yoyo』を発表、2004年には〈ROMZ〉のコンピレーション『Summer Tracks』に参加、岸野雄一が主宰する〈Out One Disc〉からシングルも出している。2007年にはセカンド・アルバム『Drifting My Folklore』を自身が主宰する〈Okimi〉からリリース。そして、2011年に〈Out One Disc〉からリリースされた『Cosmic Coco, Singing for a Billion Imu's Hearty Pi』によって、いっきにファンを増やしたこの変人(最大の褒め言葉)は、その宇宙語と独創的なダンス・サウンドによってアメリカ進出も果たし......
そしてこのたび、彼が手がけたリミックスをまとめたアルバム『僕の楽しい仕事』が出る。どんなアーティストがこの変わり者にリミックスを依頼している(もしくは依頼されている)のかと言えば──トクマルシューゴ、ボノボ、ムーンライダーズ、neco 眠る、ムイムイチキチ、WRENCH、MaNHATTAN、ディック・エル・デマシアド(アルゼンチン)、アイアム・ロボット・アンド・プラウド(カナダ)、ファナ・モリーナ(アルゼンチン)、デリケート・スティーヴ(アメリカ)、ラッキー・ドラゴンズ(LA)。アートワークもかなり凝っていて(ジャケの内側を広げるとわかる)、手がけているのは金氏徹平や梅佳代といった売れっ子を擁するアート集団「HAJIMETEN」。
インプロで声を出すっていうのは普通にしてたんです。だからそこはもともとあったんですけど、そこから打ち込みになったのはダンスホール・レゲエの影響が大きくて。
■はっきり言って、とても楽しいアルバムだと思いました。
オオルタイチ:ありがとうございます。
■オオルタイチというと宇宙語(と勝手に筆者が呼んでいる)とブレイクビーツというイメージがあって、トクマルシューゴとかボノボとかみたいに日本語で歌ってる曲も入ってるじゃないですか、それがオオルタイチ・サウンドになっているのがまず新鮮だったし、で、ユーモアがあって、コズミックな感じもあって、こんなに楽しいアルバムを聴いたのは久しぶりだなと思って。リミックスについてはどのような考えがあって、実際にどのように取り組んでいますか?
オオルタイチ:それがどんなオリジナル・ソングであっても、リミックスしたものは自分の満足いくものでありたいし、基本的に依頼されてするお仕事なので、アーティストの人にも喜んでもらえるものっていうふたつを両立できないかなっていう考えはありますね。
■リミックスって一般的にはにクラブ系のアーティストがやるものじゃないですか、そういう意味でオオルタイチの音楽ってダンス・ミュージックだとは思うけど、決してクラブって感じでもないでしょ? だからこんなにリミックスの依頼をされてたんだっていう驚きがあったんだけど。
オオルタイチ:そうですね。すごいありがたいことですけどね。
■今回の収録曲のなかで、いちばん古いのってどれ?
オオルタイチ:トクマルシューゴですね、このアルバムでは、トクマル君がいちばん古いですね。
■そうなんだ。
オオルタイチ:なんというか、リミックスというよりも、楽曲の良さをまた違う形でもう一度"リ・コンポーズする"みたいな意識がけっこう強くて、とくにこういう歌ものの曲とかは違うアレンジを貰った素材でしてみる、みたいな。
■リミックス自体は面白いですか?
オオルタイチ:面白いと思う瞬間が来るまでが大変ですね。自分がやりたいイメージと元の曲が持ってるイメージがうまく合わさってきたら早いんですけど、それまでごにょごにょする長い時間があって(笑)。
■すぐにできた曲と、すごく苦労した曲ってどれ?
オオルタイチ:パッとできたのはディック・エル・デマシアドとかですかね、勢いで作ってしまったんですけど面白いものができたかなと思ってます。あとムーンライダースも意外と早かったですね。でも締め切りが1週間くらいしかなくて大変でした。
■はははは。リズム感というか、リズムの癖みたいなものがやっぱりほとんどオオルタイチになってるんで、まずそのへんは変えてるんだろうなって思ったんだけど。
オオルタイチ:そうですね、やっぱりリズムは変えちゃいますかね。
■せっかくなんで、オオルタイチ君のこれまでの簡単な経歴みたいなところでの質問をさせて欲しいんだけど。
オオルタイチ:はい。
■いかなる経緯でもって、打ち込みをバックに宇宙語で歌うスタイルに行き着いたんですか?
オオルタイチ:最初は宅録みたいな感じでひとりでインプロみたいな音楽をやってたんです。即興を何本も重ねるみたいな多重録音をしてて。
■機材は何を使ってたの?
オオルタイチ:MTRの安いのとか使ってました。ちっちゃいシンセとかギターとかコンパクト・エフェクターに繋いで自分で弾いたりして。友だちのミュージシャンと即興で遊んだりすることが多かったんです。そこのなかで、もうほとんど歌詞じゃないんですけど、インプロで声を出すっていうのは普通にしてたんです。だからそこはもともとあったんですけど、そこから打ち込みになったのはダンスホール・レゲエの影響が大きくて。
■ドラムンベースっぽいとは思ってたんだけど、ダンスホールだったんですね。
オオルタイチ:はい。ジャングルは好きでしたね。ああいうもうちょっと洗練されたドラムンベースってあるじゃないですか? 4ヒーローとか、それよりもM・ビーとかラガ・ジャングル、ああいうものにハマってた時期に打ち込みになりましたね。
■なるほどね。
オオルタイチ:ダンスホールのパトワ語ってなまってるじゃないですか? それがめっちゃ新鮮やって、この響きだけでけっこう自分もできそうやなって思って、インプロで自由にやってきた曲とかをもっと曲っぽくしようと思ってやったんやと思います。まぁでもただの思いつきなんですけどね(笑)。
■それは何年前ですか?
オオルタイチ:もう14年くらいまえで、自分が20歳くらいのときですね。
■ジャンル分けがしづらいオリジナルなスタイルだし、いろんな反応とか受け捉えかたをされてきたと思うんですけど。リスナーからの予想外のリアクションとかあったでしょう?
オオルタイチ:うーんそうですね、たぶんあったと思いますけど...(笑)。
[[SplitPage]]
打ち込みって音楽的な素養がなくても感覚である程度できるじゃないですか、自分なりの妄想のオーケストレーションじゃないですけど(笑)。ひとりで世界を作り込めるっていうのが自分にあってたんでしょうね。
■最初はどんな場所でライヴをやってたの?
オオルタイチ:大学の友だちがけっこう同じ音楽を聴く子たちで、その子らが夜な夜なクラブ・イヴェントを定期的にやりだして、そこで「君もやったら?」みたいな感じでやらせてもらえることになったんですけど、まあでも最初はライヴやるたんびに落ち込んでましたけどね(笑)。
■ははははは
オオルタイチ:まぁでも皆めちゃくちゃな人らばっかで。
■そこの場所はクラブ?
オオルタイチ:ロケッツっていう場所で、すごい面白いイヴェントだったんですけど。
■他にはどんな人が出演してたの?
オオルタイチ:Ove-NaXx(オブナクス)っていうジャングルとかをMPCでやったりする人とか。
■じゃあジャングルのイヴェントだったんだ?
オオルタイチ:いや、ノー・ジャンルでした。打ち込みの人も出れば、ゲストでルインズ呼んだりとか。ドッドド(DODDODO)とかも出演していたと思います。
■関西って本当に面白い人が多いよね。
オオルタイチ:ドッドドはサンプラーと歌みたいな感じなんですけど、まぁ面白いミュージシャンは本当にめちゃめちゃいますね。
■お客さんがついてかないだけだよね、関西は。
オオルタイチ:でもそのイヴェントもコンスタントにやってたから毎回お客さんは入ってましたよ。
■オリジナリティが強すぎるがゆえに、活動場所が定まらなかったんじゃないですか?
オオルタイチ:やっぱり当時場所はいろいろでしたね。クラブもあるし、ライヴハウスもあるし。
■それでも自分を貫いたのが本当に立派だなと思います。
オオルタイチ:あ、ありがとうございます(笑)。でもそれしかできないってのがあったんだと思うんですけど。
■インプロから楽曲に変わっていったのは自分のなかでどういった変化があったの?
オオルタイチ:打ち込みって音楽的な素養がなくても感覚である程度できるじゃないですか、自分なりの妄想のオーケストレーションじゃないですけど(笑)。ひとりで世界を作り込めるっていうのが自分にあってたんでしょうね。
■言葉じゃない歌みたいなものを歌うのって逆にすごく難しいことだと思うんですけど、練習みたいなものはしてた?
オオルタイチ:それもきっと即興の面白さを知ってたからやと思うんですよ。すごい影響を受けのが山塚アイさんと大竹伸朗さんがやってたパズル・パンクスで、すごいな~って思いながらよく聴いてたんですけど、あれも全部即興でやってて。即興でやってると自分の予期してないことがいっぱい起きて、自分が作ったものじゃない感覚とかがあるんです、でもなんかいいものができてしまったみたいな快感もめっちゃあって。
■山塚アイからの影響はぷんぷん匂ってますね。
オオルタイチ:そうですね。影響はすごい多いと思いますね。
■はじめて観たのはボアダムスですか?
オオルタイチ:はい。『チョコレート・シンセサイザー』の頃です。
■山塚アイのどんなところが好きなの?
オオルタイチ:あの人は出してくるものがすごく感覚的やけど、毎回答えになってるというか、確信に満ちてて、無駄もなくて、うん。
■好きなのはパズル・パンクスの作品?
オオルタイチ:いやでも全部好きですね。DJ光光光とかも好きです。いつでも新鮮な感覚を音楽として貰えるというか。
■ボアダムスは影響力が海外でもあるけど、日本では、オオルタイチほど影響を露にしてるアーティストはいないような気がするけどね!
オオルタイチ:ははははは!
■『恐山のストゥージズ狂』とか。
オオルタイチ:あれは本当にすごかったですよね!
■どこがそんなに好きなの?
オオルタイチ:ボアダムスに関していうと、メンバー全員が凄いと思うんですよ。でもアイさんに関しては、毎回新しいところに連れてってくれるっていうか、こういうやりかたとか合わせかたがあるんやって。DJミックスとかもすごいじゃないですか、あらゆるところから自分の感覚でまとめるみたいな。
■発想の自由さ、みたいな?
オオルタイチ:まさにそうですね。
■それに影響を受けてるから自分も型にはまらないようにしてるみたいな感覚はある?
オオルタイチ:どこまで自由になれるかっていうのはありますけどね。
■デイダラスと仲がいいっていうのが意外だったんですが。
オオルタイチ:仲がいいっていうわけじゃないんですけど(笑)。来日したときに神戸でイヴェントを組んだりしてたんですけど、その繋がりでリミックスを。
■オオルタイチっていう名義は本名ですか?
オオルタイチ:いや違うんですけど(笑)、とくに意味はなくて、タイチは本名なんですけどね。
■オオルにはどういう意味があるの? 「すべて」っていう意味?
オオルタイチ:最初はそうだったんですけど、ダサイんで、名前っぽくしようと思って(笑)。
■「すべてタイチ」っていいじゃないですか!
オオルタイチ:なんか1日だけそんなバンドを遊びで組んだこともありましたね(笑)。
[[SplitPage]]
ブルックリンのシーンがすごい面白いし、自分と通じるところがあるなと思ってたんで、アメリカに行きたいなと思ったんですけどね。まぁ行ったところでお客さん全然入らへんで大変でしたけど。
![]() OORUTAICHI 僕の楽しい仕事 Pヴァイン (8月7日発売予定 |
■オオルタイチが目指す音楽は、言葉で説明するとどんなものなんですか?
オオルタイチ:それもだんだん変わってきてるんです。このアルバムもそうなんですけど、自分のイマジネーションみたいなものを詰め込みすぎてて、それをもっと自然に、たとえそれが全然引っかからない音楽だとしてもどんどん出していきたいと思ってて、今はあんまり自分の想像を加えないほうがいい気がしてます。
■えー! オオルタイチの音楽はオオルタイチの妄想で成り立ってるじゃない!
オオルタイチ:でもやっぱり妄想にも限りがあるというか...(笑)
■はははははは!
オオルタイチ:考えてみると、自分の妄想にこだわって作業を進めるときってあんまり気持ちいい状態じゃないなっていうのに最近気づいて。
■ある種、自分の精神状態が制作に反映する?
オオルタイチ:それはありますね。
■すごくハイトーンで歌ってるけど、あれは意図的なものですか?
オオルタイチ:そうですね、なんか普通に(笑)。
■上がっていくイメージの曲が多いと思うんだけど、その上がっていくっていうところがいまここで語られた妄想だとしたら、もしかしたら平行的な曲もこれから生まれるんじゃない?
オオルタイチ:自分のいまの精神状態が反映されてると思うんですけど、いまはほんまにミニマルなことがしたいかもしれないですね。すごく平坦なこととか。
■『Cosmic Coco~』に比べると、たしかにちょっと角度が平行に近づいてるのかなって気はしますね。
オオルタイチ:うん。
■アメリカ・ツアーはどんな経緯だったんですか?
オオルタイチ:去年行ったときは、ニューヨークでアートをやってるおじさんがいるんですけど、その人がフェイスブックで僕の音楽を発見してくれて、もし機会があったら呼びたいって言ってくださったんで。ただ、それだけでは渡航費がカヴァーできなくて、ジャパン・ソサイエティっていうニューヨークにある日本文化を紹介するような施設があるんですけど、ヒカシューとかあふりらんぽとかもライヴをしてた場所で、そこの人と知り合いになって、もし良かったらって話したら実現できたですけど。
■アメリカでは何回ライヴをしたの?
オオルタイチ:ニューヨークは2回、あとはサンフランシスコとかロスをまわって。
■アートをやってるおじさんはどんな人なの?
オオルタイチ:キュレーターなんですけど、聞くところによると、バスキアとかを見つけて最初に個展なんかを開いた人みたいで、アート・リンゼイともすごい交流があるおっちゃんなんですけど、その人といつも仕事してる日本の方がいて、その人が具体的なところはいろいろケアしてくれたんですけど、面白かったです。そのおっちゃんの繋がりで、チボ・マットの羽鳥さんとデヴェンドラ・バンハートらとイヴェントをやったり(笑)。
■それはすごいね!(笑)
オオルタイチ:ちょうどハリケーンがニューヨークを襲って、めちゃくちゃなときにチャリティーをやろうっていうことでやったんですけど、すごい面白かったです。
■アメリカですごい評判だったって聞いてたけど。
オオルタイチ:いやいやそんなことないですよ! まぁでも1回目よりはだいぶ良かったですけど。
■そのまえにもう1回行ってるんだ。
オオルタイチ:1回目は難しかったですね(笑)。2009年に行ったんですけど。
■そのときはどうして行ったの?
オオルタイチ:そのときは無理矢理行ったって感じだったんですけど、自費で。
■なんでヨーロッパではなくアメリカだったんですか?
オオルタイチ:そのときはブルックリンのシーンがすごい面白いし、自分と通じるところがあるなと思ってたんで、アメリカに行きたいなと思ったんですけどね。まぁ行ったところでお客さん全然入らへんで大変でしたけど。
■そのときもツアー?
オオルタイチ:そうですね。向こうに行って、「ツアーしたいんやけど、西海岸のイヴェンター知らないですか?」ってその場でコンタクトとって次のライヴの場所決めるみたいな感じでした(笑)。
■それすごいね(笑)!
オオルタイチ:最終的にSXSWにも出ました(笑)
■それ全部自分で?
オオルタイチ:自分でやりましたね(笑)。
■無鉄砲というか、勇気があるね!
オオルタイチ:無鉄砲でしたね(笑)。まぁでも楽しかったですけどね。
■そのときはどれくらいアメリカに滞在したの?
オオルタイチ:かれこれ1ヶ月くらいいましたね。
■お客さんポカーンとしてたでしょ。
オオルタイチ:ヨーロッパもそうですけど、やっぱり反応はいいときはいいですよ。逆にこっちが負けそうになるときもあったり。白人の方って独特なのかもしれないんですけど、発狂に近い感じなんですよ、踊るんじゃなくって。
■はははははは
オオルタイチ:ダンスとは呼べない感じの(笑)。
■でもそれはオオルタイチの音楽がなにかしら作用したんじゃない?
オオルタイチ:かもしれないですね。そうなったら楽しいですけどね。
■デザインを含めて、全体的にある種の子供っぽさみたいなものを感じるんですが、それは意識してますか?
オオルタイチ:それもさっき言ってたのと同じで、前作はすごいこだわって作ったんですよ、例えばジャケットもそうだし、そのかわり深くは言えないんですけど失うものも多くて、作業していくなかで大変やったんですけど、それはやっぱり違うんじゃないかと思って。自分のなかに特になにもないのに大げさなタイトルをつけるのも違和感あるなーって思ったし、ほんまに素直なままでいいなと思って。
■素直なっていうのは子供っぽさみたいなものとは違うの?
オオルタイチ:子供っぽさというか、流れるままにというか(笑)。
■「素のままでいいや」みたいな感覚って、ある種大阪の人の特徴だったりするんですか?
オオルタイチ:飾らない感じはありますね。
■アートワークとかのカラフルな感じっていうは山塚アイに共通する感覚だと思うけど、このカラフルさっていうのは自分のなかで今回意識したの?
オオルタイチ:アート・ワークは、HAJIMETENの人たちに任せました。でも自分の音楽も派手なんで、その感じには合ってると思います。
■これまでの話を聞く限り、次の作品では音数が減ってきそうだね。
オオルタイチ:そうですね、打ち込みの要素はかなり減る気がします。最近打ち込みのサウンドを生楽器のバンドでやってるんですけど、どっちかというとそういう世界をやっていきたいのかなぁと。
■リミックスを依頼されたアーティストにヴァリエーションがありますがそれは意図的なものですか?
オオルタイチ:それはたまたまです。neco眠る、ファナ・モリーナなんかに関しては僕からお願いしたんですけど、他は全部依頼されたものなので。
■それがゆえにすごくオオルタイチのオリジナリティを表してる感じがするんですけど、それぞれリミックスを依頼するアーティストがばらばらなのも面白いよね。
オオルタイチ:そうですよね(笑)。
■自分の音楽と社会は接点があると思いますか?
オオルタイチ:あると思ってます。たぶん音楽がないと自分は外の世界と関わりがなかったと思うので、そういう意味では社会性はあると思ってるんですけどね。
■自分の音楽を人に紹介するときはなんて紹介してますか?
オオルタイチ:ダンス・ミュージックっていうことが多いかもしれないですね。前のアルバムがけっこうそういう意識のなかで作ってたんで。いまお客さんもすごく踊ったり楽しみに来てくれてる人が多いと思うので。
■まあ、さっきも話に出たけど、ダンスホールがここまで変形したのかっていう感じはありますけどね。
オオルタイチ:ダンスホールに関しては、文化全体から影響を受けたので。サウンド・クラッシュとかノイズの世界じゃないですか、怒鳴ってるだけだったりとか。ケイプルトンっていうシンガーがめっちゃ好きなんですけど、その人とか歌ってるときに盛上がりすぎてキレて、ステージ脇に走ってって(笑)、「この人なにキレてるんやろ」みたいな、そういう意味分からん感じとかすごい好きで。
■ジャマイカの音楽は、そういう意味では独自のものを自分たちで作ってるよね、ダブとかも発想が自由だし。
オオルタイチ:キーとか外れててもおかまいないですもんね。
■次のアルバムも楽しみにしています。
オオルタイチ:すごい時間が掛かりそうですが......(笑)。
■え? まだ全然できてないんですか?
オオルタイチ:なんとなく構想とかはあって、数曲ですけど作り出してはいます。
■これからだっていうときだと思うので、頑張ってください。
オオルタイチ:はい、ありがとうございます。頑張ります。








