「Re」と一致するもの

Detroit Report - ele-king

 わたしにとって幼少期に聞いた「音楽」という記憶は「ポンキッキーズ」のことだ。まだ柔らかい心の芯に毎日刷り込まれたあのポップ・ミュージックは、いまでも簡単に口ずさめてしまう。デトロイトではそんなポンキッキーズな年齢の子供たちが、テクノやハウス・ミュージックを楽しめるイヴェントが存在している。気になっていたこのイヴェントにやっと今年行くことができたので、レポートしようと思います。

 デトロイトのミュージック・フェスティヴァルといえば、5月に開催される〈ムーヴメント〉がある。これは世界的にも有名なミュージック・フェスティヴァルだが、毎年夏に同じくデトロイトで〈バックパック・ミュージック・フェスティヴァル〉というものがひっそりと開催されている。今年は8月3日に開催され、8回目を迎えた。このミュージック・フェスティヴァルは「成功するための基礎がない上では、子供の成功はない」という考えのもとスタートした、親子で一緒に楽しむことができる音楽イヴェントだ。
 イヴェントの中心にいるのは子供たち。その子供たちの成長の手助けをするために、来場者は入場料として20ドル程の募金をするか、子供用バックパック(日本でいう、リュックサック)を寄付として持ってくる。つまり、このイヴェントの最終目的は、集めた募金なども使用し、学習環境が整っていない子供たちにバックパックや学用品などをいき渡らせること。
 もちろんアーティストもボランティアでの出演で、今年のラインナップは、ホアン・アトキンス、エディ・フォークス、テレンス・パーカー、アルトン・ミュラー、ジェイ・ダニエル、そして、デトロイト・テクノ・ミリティア。昨年は、デリック・メイやギャラクシー2ギャラクシー、タイムライン、リック・ウィルハイトなども出演、そこにローカルDJも加わって現地ならではの豪華な内容だった。

 開催場所のデトロイトのBelle Isle Parkは自然博物館や湖もある外周を車で20分程の島、会場となっていた広場の横の川でも居合わせた釣り人は終日退屈そうに揺れる波紋を見つめていた。
 エントランスにて日本で購入してきたバックパックを渡し会場内に入ると、オープン直後だったのでまだ客は20名程しかいない???。ブースはふたつに別れている。それぞれのタイムテーブルを見ながらどういった行動にしようか考えていると、オープニングアクトのDJ Headはいきなり子供抱いて登場(!)。左手に子供、右手でEQと、まだ眠気も覚めない朝10時の豪快な姿にこれが本当のデトロイト・アンダーグラウンドなのか......と思いながら芝生に座り、無料で配られていた朝ご飯のパンケーキをかじった。
 1時間づつ約総勢30名程のアーティストが出演し、音楽以外にも子供が楽しめるように、大きなトランポリンやお絵描き教室、フェイス・ペインティングなどのアクティビティが多数用意されている。早い時間帯はやはり家族連れが多く、父親のDJプレイを聞いたり芝生を駆け回ったり、夢に身を委ねているかのようなただただ穏やかな時間が流れていた。
 歴代のデトロイトテクノのアートワークを担当しているHAQQもこの日は子供と一緒に来場、DJブースから少し離れた、涼やかな風が抜ける木の下でライヴ・ペインティングを行っていた。キャンバスに、HAQQの娘がバックパックを背負っている絵が描かれていく。わたしはその横で、向こうに響くベースラインに耳を傾けながら、HAQQの子供ふたりを相手にキャッチボールをするというなんとも平和的な時間を過ごした。毎年まとまった休みも取れず、たいした夏の記憶もないわたしは、この絵に描いたような「夏休み」に、ここ数年の空費した夏を取り返した気になった。

 客層は幅広く、なかには傘寿のお祝いを迎えているであろうおばあちゃんもいらっしゃっていた。毎年、自ら車を運転をして会場まで遊びにきているというそのおばあちゃんは、ステッカーだらけの車イスに乗り、まるで赤子と優しく会話をしているかのように音楽を聞いている。そしてムーディーマンの"Shades of Jae"がかかった途端、車いすから立ち上がって拳を振り上げた! その瞬間、オーディエンスは一体となり、嬉々たる空気に満たされた。こうゆう瞬間があるから、わたしはクラブ・ミュージックが好きでたまらない。
 とくに楽しみにしていたアーティストはジェイ・ダニエル、そして自らのレーベルからレコードもリリースしているデトロイト・テクノ・ミリシア。ジェフ・ミルズに影響を受けたという彼らは一昨年の〈ムーヴメント〉では5人で5台のターンテーブルを使用していたが、この日はふたりで4台ターンテーブルを駆使し、次から次へとミックスされる率直なハード・テクノでオーディエンスを魅了した。
 だんだんと空に紫色のグラデーションかかり、湿度が上がって子供たちはいなくなった頃、大人たちはシカゴの女性DJ、CZ Boogieの野性的なプレイに歓声を上げ、ダン・ハートマンの"Relight My Fire"で合唱。そして、このブースのトリのテレンス・パーカーに後ろ髪をひかれつつ、わたしはホアン・アトキンスに向かった。ホアン・アトキンスはクラシックなシカゴ・ハウスを連発しイヴェントは幕を閉じた。

 このイヴェントにはドラッグはもちろんだが、アルコールの販売すらない(水すら売っていないというのには少々驚いたが)。運営自体も各自のサポートとDIY精神によりどうにか成り立っている感じだ。それでも、この街で生まれた音楽を愛し、こうやって子供たちのためにたくさんのアーティストが集まり、そこに純粋に音楽を求めて良質なオーディエンスが集まる。とてもシンプルなことだけれど、ナチュラルにできてしまうデトロイトのシーンに羨望した1日だった。

 以下はこのイヴェントのオーガナイザー、Judy Sheltonのインタヴューです。このイヴェントについていろいろお話を伺いました。どうぞ!

バックパックを持たずにペンや本などを手に持っていたり、スーパーの袋に入れて持ち歩いて登校している子供たちを見かけたことが全てのはじまりでした。それを見て、私自身も何ができるだろうと考えはじめて、このイヴェントのアイディアが浮かびました。はじめにデリック・メイにこの話をしたら、彼は快諾しこのイヴェントの第一人目のスポンサーとなってくれました。

開催目的を詳しく教えていただきますか?

Judy Shelton(JS):私たちが実施している、学校の子供たちを観察するプログラムで、バックパックを持たずにペンや本などを手に持っていたり、スーパーの袋に入れて持ち歩いて登校している子供たちを見かけたことが全てのはじまりでした。それを見て、私自身も何ができるだろうと考えはじめて、このイヴェントのアイディアが浮かびました。はじめにデリック・メイにこの話をしたら、彼は快諾しこのイヴェントの第一人目のスポンサーとなってくれました。当初のイヴェントは〈デトロイト・ハウス・ミュージック・ピクニック〉という名前の通り、「バックパックや学用品などを持ち寄ってピクニックに来て音楽を楽しもう」というような、とても親しみやすい内容のもので、ゲストを招きいれる形でスタートしました。
 それから1年のあいだにデトロイトの経済はさらに悪化して、多くの人が失業してしまいました。以前イヴェントに学用品などを寄付してくれていた人たちが、いまは助けを必要とする側になっているんです。昨年、2012年は、いままでにないかたちで次のステージへとイヴェントを前進させ、URと協力して〈バックパック・ミュージック・フェスティヴァル〉の開催を迎えました。ここにたどり着くまでの長年のあいだ、つねにデリック・メイ、ケヴィン・サンダーソン、ジェフ・ミルズらともさまざまなことに取り組んできました。彼らは活動資金を募る架け橋としても協力をしてくれて、確実に子供たちにバックパックや学用品にいき届くようにしたのです。私たちは8つの機関と提携していてるのですが、そのうちのひとつのミシガン大学がおこなっているキッズキャンプにいるのは、身寄りのない子供や何らかの問題を抱えている子供たちです。彼らにもバックパック、学用品など必要なものがいき届くように取り組んでいます。 

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デトロイトでは、子供たちがアートに触れる機会がなくなってしまっているのが現状です。子供たちにテクノやハウスが好きになってもらえるような機会をつくっています。ヒップホップ色が強いものは、デトロイト・ヒップホップという感じで。シカゴ・ハウスも子供たちに好かれています。

通常の音楽イヴェントのように大人だけの入場にして、募金を集めたりするにするなどさまざまな方法があったと思いますが、子供も一緒に楽しめるようにしたのはなぜなのでしょうか?

JS:子供たちが親とイヴェントに遊びにきて楽しい時間を過ごし、そしてその中で募金を募り、学用品などが必要としてる子供たちの元に届くというものにしたかったのです。
 このイヴェントの一番の目的は、わたしたちの子供たちの未来に目を向けることです。毎年、イヴェントの主旨は変わっていませんが、今年は更に子供たちとイヴェントがより深く関わることができるようにすることが目標でした。そこで今年は〈サンライズ・ブレックファースト〉を開き、子供たちは朝8時~10時のあいだ、無料で朝食を食べれるようにし、その代わりに親たちにはイヴェントに10ドルの募金をしてもらうという形にしました。
 その他、より楽しめるようにアトラクションを多く盛り込みました。大きなトランポリン、フェイス・ペインティング、3Dピクチャー、子供たち向けのアートセラピー、他にはミュージックタイムという子供たちが音楽をつくる広場も設けたりもしました。

デトロイトにはテクノの他にもたくさんの素晴らしい音楽文化がありますが、 なぜテクノやハウスのアーティストがメインのイヴェントにしようとしたのでしょうか?

JS:私が育った背景と深く関係しているんですが、デリック・メイとは私が13~14歳からの交友関係で、当時〈KS〉というクラブがあったのですが、そこで長年プロモーターとして多くのパーティを一緒に開催していました。私にとって音楽は自分自身の大切な一部で、それは昔もいまも変わっていません。その自分が大切にしてきた音楽、子供たちへの愛、長年友好関係を築いてきた仲間たち──全てを合わせたときに、自然な流れでいまの活動のかたちができていったのです。

デトロイトの子供たちを取り巻く現在の状況で、感じていることがあれば教えてください。

JS:Eメールやフェイスブックを通して、デトロイトの経済破綻がどのようにイヴェントへの影響するかと懸念するメッセージがいろいろな人から届きました。そこで私自身もイヴェントにどのような影響があるかと考えてみたのですが、「イヴェントには影響するかしら? いや、何も影響しないんじゃないか」と思ったんです。出た答えとして、「デトロイトの経済が降下していく」=「デトロイトの子供たちが降下していく」ということではないということです。
 私たちにはコミュニティがあって、その支え合って生きている人びとの集まりが子供たちにはついていることを知っています。経済が破綻して現状は決していいものではありません。しかし、どんなときでも、立ち直る過程の前には、厳しい状況に直面することは避けられません。いまデトロイトは厳しい状況に直面していますが、デトロイトには素晴らしい人びとがいます。多くの才能を持った人たちを輩出しています。音楽面でもモータウン、テクノが生まれた場所なのです。自分らの大切なものが何かを見つめて、自分たちがもつこのコミュニティで何ができるかと問いかけながら前向きに進んで行けば、未来は必ず良い方向に向かうと確信しています。

デトロイトの子供たちは音楽が好きだと感じますか?

JS:ええ、もちろん! デトロイトの子供たちは音楽が大好きです。子供たちにテクノやハウスが好きになってもらえるような機会をつくっています。ヒップホップ色が強いものは、デトロイト・ヒップホップという感じで。シカゴ・ハウスも子供たちに好かれています。デトロイトでは、子供たちがアートに触れる機会がなくなってしまっているのが現状です。学校では音楽や絵を描ける、そんな普通の授業もなくなっています。なので、私たちは、アートセラピーを設けたりして、子供たちにアートと繋がる機会をつくってあげています。なかにはカール・クレイグの財団が音楽を教えているもの、マイク・ハッカビーが音楽制作を教えるなどさまざまな活動があります。

募金を集めていますが、集めた募金は具体的に何に使用されるのでしょうか?

JS:バッグパックの購入やペンや紙、クレヨン、のり、などの学用品です。私たちの活動は、幼稚園から高校までのあいだの子供たちが対象ですが、家のない子供たちや身寄りのない子供たちはもっと高い年齢の場合もあります。その子供たちのためにも必要な物を購入するのに使用します。他には、活動のなかで実施している読み書きのプログラムのために使用しています。子供たちが読書する機会が減っていることから、このプログラムを今年スタートさせました。必ずしも学校で読んでいるような本だけを購入して読ませるのではなく、彼らが読みたいと思った本から読みはじめてもらっています。これに関しては、イヴェントに来る人びとにも寄付してもらえる本を持ち寄ってもらったりもしています。

これだけデトロイトのアーティストが集まると、アーティスト同士の交流の場所にもなりそうですね。

JS:出演するアーティストはボランティアで彼らの時間を提供していて、ひとつのコミュニティとして私たちの子供たちのために、アートのためにみんなが協力してイヴェントが成り立っています。これらがこのイヴェントを特別なものにしているのです。こんなにアーティストが集まって、しかも無償でプレイするなんて不思議だ! と驚く声をききますが、自分たちのコミュニティをサポートするという目的のもとアーティストたちが集まって参加しているのです。ケニー・ラーキン、ジョン・ディクソン、テレンス・パーカーなどたくさんのアーティストがイヴェントに参加してプレイしています。世界をツアーしているアーティストも、こうしてホームタウンのデトロイトに戻ってきて参加してくれているのです。アーティスト同士も知り合いで、昨年はシカゴからウェイン・ウィリアムズもイヴェントに参加してくれました。

今後どのようなイヴェントにしていきたいと考えていますか?

JS:私たちの今年のゴールはバックパックを3000人分、学用品を5000人分にのばすこと、私たちが取り組んでいるプログラムの子供たちに必要な学用品が行き届き、さらに他の子供たちへもいき届くようにすることです。

Blastro - ele-king

 「良いライヴハウス」の条件というのは色々あるだろうけども、最近は「店ブッキングが面白い」というのが重要なんじゃないかと思うに至った。

 ご存知の方も多いと思うがライヴハウスのブッキングには大きく分けて2種類ある。所謂「企画」と「店ブッキング」で、前者はオーガナイザー(自身が出演者であることもあるし、純粋にオーガナイズに徹することもある)が店を借り、出演者を集めて開催するというもので、週末のパーティなんかはこちらが多い。
 対して後者はライヴハウスのスタッフがブッキングするもの。往々にして平日の空白を埋めて出演バンドにノルマを課すことだけが目的で、組み合わせについても相性もへったくれもない出鱈目だ、みたいな非難を浴びることが多い。まあそういう店が多いのも事実なんだろう。
 とはいえ例えば〈四ツ谷アウトブレイク〉なんかも突拍子もない企画(最近ではガムテープの寺岡とのコラボTシャツ制作とか、茹で卵食べ放題とか)が目を惹く反面、バンドへの理解あるブッキングができるスタッフを揃えているという前提があってのものだ。でもって、平日ブッキングが熱いと以前から思っているのがハードコアシーンの聖地、〈新大久保EARTHDOM〉である。

 「大久保くんはアングラだからね」とは野田編集長の弁で、まあたしかにぼくは客が10人くらいの平日のライヴハウスに喜々として通っているようなタイプではある。知ってるバンド/好きなバンドが複数出ていて、知らないバンドもちょっとは含まれている、というようなバランスが好きで、平日の〈EARTHDOM〉では知らないバンドにガツンとやられることがとても多い。ここ数年でもレッドスキンズ、カルキ、ウラジオストック・パワー・ジェノサイド、ガラクタ等々、世間ではほとんど知られていない数々の名バンドに出会ってきた(知らないでしょ?)。

 そんな中でも昨年最大の衝撃だったのがブラストロだ。マシンガンTVのギターで現在はビデカズ2のMiyano、ジャパノイズを代表するバンドのひとつであったC.C.C.C.のメンバーで現在は個人名義やASTRO、C.C.といったユニットで世界を飛び回るノイズ・エレクトロニクス奏者Hiroshi Hasegawa、そして「速けりゃいいんだよクソッタレ」というキャッチコピーを掲げたDie You Bastard!をはじめとする数々のバンドやノイズ系インプロヴィゼーションなどで強烈に速いブラストビートを叩き出すスーパー・ドラマー、Ironfist辰嶋の3人という、ある種のスーパーバンドである。
 もともとノイズとハードコアはそのアグレッションから相性がいいようで、死ぬほど歪んだギターによるノイズ・コア(カオスUKとか)や、ノイズバンドとハードコアバンドの合体セッション(S.O.B.階段とか)、ノイズ担当者をメンバーに含むハードコアバンド(ゴア・ビヨンド・ネクロプシーとか)など様々な形態が過去にも存在するが、ブラストロによりその決定版と言える一手が打たれたと言っていい。
 要するにひたすら速いブラストビートにものすごい爆音ノイズが被さるというシンプルというか「出オチ」みたいなコンセプトなのだが(バンド名からして駄洒落みたいなもんだし)、ノイズの強烈さもドラムの速さもその筋の頂点と言える面々によるものであり、しかもぼくは初ライブ以降かなりの回数を観てるのだが「出オチ」に留まることなく観るたびに凄みを増している。

 あまりの爆音にハードディスクが振動でやられたりして録音も難航を極めたようなのだが、ついにファースト・アルバムが完成。2回の録音失敗を経た上で〈EARTHDOM〉でのライヴ演奏をまるごと収録し、ルインズの吉田達也によるマスタリングが施されている。
 実際、この録音がされたライヴはぼくも観ているはずなのだけど、印象が全然違うので驚いた。音塊が振動となって物理的にぶつかってくるようなライヴ体験とはまた違い、壮絶な爆音ながらも細部に注意の行き届いた電子音響の面白さが堪能できる。
 Miyanoは数台のカシオトーンを斜めに立てて固定しワウなどをかませたりしたセット、Hasegawaは発信機、アナログシンセなどの電子音に鉄板などを組み合わせる。ライヴではダマになってしまいがちなところがクリアーに記録されているので30分ノンストップでも変化に富んでおりダレるところがない。
 そして何と言っても聞き所はドラムですよ。イントロのスネア一発の後、一気にマシーンのような怒涛のブラストビートに雪崩込み、軽くビートダウンしたパートを挟んだ後に更に速くなる! トータル30分強のうち最後の7分くらいが特に速いとかもう笑うしかないですよ。くどいようだがライヴ録音ですからね。

 ちなみにリリース元は大友良英作品の数々やジャズ/インプロヴィゼーション系の作品をリリースする一方でJAZZ非常階段やボルビトマグース関連のユニットなどでも知られる〈ダウト・ミュージック〉。別なバンドを観に〈EARTHDOM〉に訪れた沼田社長が彼らの初ライヴを観て一発で惚れ込みリリースが決定したという次第。ふらっと行っていきなりこんなバンドにガツンと不意打ちされるのが良いライヴハウスってものなのである。


2013.9.18(wed) @新大久保Earthdom
w/Galaxy Express 666、マニアオルガン、カルキ、アダア

2013.10.11(fri)@東高円寺二万電圧
w/ Napalm Death Is Dead、ZENANDS GOTS、O.G.D.、西之カオティック

ackky (journal) - ele-king

チャートは順不同で。
最近また4つ打以外のセットでもDJしています。自分が今制作している楽曲の雰囲気もこんな感じです。アルバムサイズを目指して奮闘中w

新しいmixお楽しみ下さい。
https://www.mixcloud.com/akimotohideyuki/after-surf-2013/


1
Quantic And ALICE Russel - MAGDALEMA - Tru Thoughts

2
Chikashi Ishizuka - Step Forward - Nice&Slow

3
Skymark - Clavins Debauchery - Neroli

4
Someone - Beat - Jansen Jardin Music

5
Gredits - Sister Peak - Basic Fingers

6
Inner Science - Emphases - Plain Music

7
Andrew Ashong - Flowers - Sound Signature

8
Dubwise - Suenos - Electic Avenue Records

9
Organic Grooves - Sutukung - Codek

10
Blast Head - BBQ JAM - Free Hand Jazzy Sport

mixCD"swim in"発売中
https://tmblr.co/ZnHH9xWlBSX7

2013/09/21(SAT) D&D@CASA
Chinma , Tomoharu , MKID , MATSUHARA , BlackShadow

2013/10/04(FRI) SilentService@CREME
RobArt , Mine , MKID , Tomoharu

schedule→ https://tomoharu-ss.tumblr.com/

2013.09 CHART


1
Copacabannark - Minidisc EP - Minibar

2
V.A. - La Compilacion Parte 3 - Movid

3
Rayo & Pan Sancho - Sara - Bodyparts

4
Edward - Remixes on Conny Plank - White

5
Hubble - Not So Secret Diary 02 - Not So Secret Diary

6
V.A. - Studio R 01 - Studio R

7
Anton Zap - Water - Apollo

8
Patrice Scott - Nostalgia - Sistrum

9
Cloudface - MH001 - Mood Hut

10
Pheek - Primavera Edit - Climat

空気公団
青い花

ランティス

Interview Amazon iTunes

 「きみがい てー よかあ った......」と独特のフレージングで歌い出される空気公団の“青い花”。2009年にアニメ化された同名マンガ作品『青い花』(志村貴子原作)のオープニング・テーマとして、空気公団に依頼された曲である。
 あの「い」と「て」のあいだを、幼い恋の思いが、あるいは若い心の持つ切なさや痛みややさしさや傲慢が、花弁のかたちをして流れ飛んでいくように感じられるのは、山崎ゆかりのマジックや詩性によるものなのか、『青い花』の作品世界に引かれたイメージなのか。それを判別することが難しいくらい、同曲は、空気公団にも作品のテーマにもしっくりと寄り添い、かえがたい存在感をもって両者の世界を広げる名作だ。

 さて、この『青い花』ゆかりの鎌倉文学館で、空気公団のライヴが行われる模様だ。少女たちの内面を延長するように描かれた情感豊かな鎌倉の風景。その中心には、この文学館をモデルにした、少女たちの通う女学院があった。旧前田侯爵家の鎌倉別邸として建築された美しい洋館(アールデコに和風様式が取り入れられている)で空気公団の音と風とを楽しみたい。

■空気公団 ライヴ情報

人気アニメ『青い花』ゆかりの地、鎌倉文学館でのライブが実現!

名作として誉れ高い人気TVアニメ『青い花』(原作:志村貴子)がBlu-ray BOXとして9/6に発売されたが、オープニング主題歌を担当した空気公団が、物語のキー・ヴィジュアル“藤が谷女学院”のモデルになった鎌倉文学館でライヴを開催することが決定した!

会場となる鎌倉文学館は、国の登録有形文化財にもなっている西洋館で、広大な庭園と美しいバラ園があり、湘南の海が一望できる。そんな絶景の中庭でのライヴには、入館料(一般400円、小・中学生200円)のみで参加することができる。

なお、このライヴは、江の島を中心とした江ノ電沿線エリア全域を舞台に展開される体感型フェスティバル〈江ノフェス〉(9/15(土)~11/11(日)開催)の一環として開催される。

貴重で贅沢なライヴを是非お見逃し無く!

公演日 : 10月19日(土)
開演 : 13:00(~1時間程)
料金 : 鎌倉文学館:入館料のみ(一般400円、小・中学生200円)
 
会場 : 鎌倉文学館
神奈川県鎌倉市長谷1-5-3 
TEL:0467-23-3911
鎌倉文学館 https://www.kamakurabungaku.com/
 
会場アクセス :
JR横須賀線 東京駅~鎌倉駅(所要時間-約55分)
→JR鎌倉駅より江ノ電に乗換「由比ヶ浜駅」下車(徒歩7分
→JR・小田急 藤沢駅より江ノ電に乗換「由比ヶ浜駅」下車(徒歩7分)
※駐車場はございませんので、お近くのパーキングをご利用下さい。
 
Info
空気公団オフィシャル・サイト: https://www.kukikodan.com/
江ノフェス2013 : https://www.enofes.com/

CD情報
『青い花』 空気公団
CD品番:LASM-4021
2,000円(税込価格)
4曲入りミニアルバム
now on sale
Amazon

アニメ『青い花』Blu-ray BOXAmazon


- ele-king

【スコット&シャーレンズ・ウェディング来日公演中止のお知らせとお詫び】

日頃よりP-VINE/ele-king主催イベント公演に格別のご愛顧を賜り、誠に有難うございます。
さて、11/18(月)、11/19(火)渋谷O-nest及び11/21(木)東心斎橋CONPASSにて予定しておりましたスコット&シャーレンズ・ウェディングの来日公演ですが、諸事情により来日公演を中止させて頂く事になりました。すでにチケットをご購入(ご予約)して頂いておりますお客様、ならびに関係者各位の皆様方には多大なるご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございません。スタッフ一同心から深くお詫びを申し上げます。

【各プレイガイドによるチケット払い戻しに関して】

払戻受付期間:11/6 (水) 〜 11/21 (木) (お買い求めの各プレイガイドにて対応させて頂きます。)

【払戻方法詳細】
※各プレイガイド、チケットの引取方法等により手続きが異なりますので、ご注意ください。

e+ (イープラス): https://eplus.jp/page/eplus/refund1/index.html

チケットぴあ: https://t2.pia.jp/guide/refund.html

ローソンチケット: https://l-tike.com/oc/lt/haraimodoshi/

お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します。

Arctic Monkeys - ele-king

 アークティック・モンキーズの5作目『AM』を聴くと、「これこそいまのロックだ」という声をあげてしまう。ロックなんて言葉は、完全に死語なんですけどね。
 オルタナティヴという言葉が使われだしたときに、ロックは元気を取り戻したんですけど、それももう20年以上前の話です。
 ロックンロールがロックと呼ばれるようになったのは、ロックンロールが政治性、メッセージを帯びたときのことだと僕は思っている。調べてないので、正確な日付けはわからないのですが、68年とか69年のことだと思います。あの頃ですよ。僕が予想するにザ・フーの『トミー』というアルバムが出た頃、『ローリング・ストーン』が『トミー』という意識的なアルバムは他のロックンロールと違うのだという意味を込めてロックという言葉を使い出したような気がしている。その頃に、ロックンロールはロックという大人になったのです。

 で、ロックがだめになり、パンクという言葉が使われるようになって、パンクはニューウェイヴとなった。ニューウェイヴは、後に商業主義というかMTVとねんごろになって、84年くらいまで生き延びた。そういう音楽だったから日本でひさびさの洋楽ブームが訪れたんじゃないだろうか。
 それじゃだめだろうと、アメリカではカレッジ・チャートからオルタナティヴという言葉が使われ出した。イギリスでは、その少し前からアンチ商業主義的な音楽はインディと呼ばれるようになっていた。アメリカでオルタナティヴがまた盛り返してきたときはグランジと呼ばれた。いまはなんて呼ばれているのか、それは君のほうがよく知っているでしょう。
 「マッドチェスター」「インディ・ロック」と呼ばれる音楽がどういう文脈のなかに入るのかという説明もした方がいいと思うけど、もう複雑になりすぎるから、また今度。

 要するにロックはロックンロールかポップ・ミュージックの変形なのだというか、ロックンロールが大人になったのがロックなのだから、いまの音楽はロックでいいんじゃないかという気がする。
 でも、外人さんは40年も使い古された言葉を使いたくないという意識が強いのでしょう。僕は、母国語じゃないので、べつにロックでいいんじゃないのと思うんですけど。でも、日本でもついに、ロックって言葉を安易に使いたくない人たちが出てきているような気がします。
 それなのに、アークティック・モンキーズの新作を聴いていると、「これこそロックだ」と叫びたくなるのです。天才アレックス・ターナーにあっさりと「違うよ」と言われそうですが。でも、『AM』は『フェバリット・ワースト・ナイトメア』『ハムバグ』『サック・アンド・シー』と試行錯誤していたアークティック・モンキーズの完成型だと思う。おーっ、ついにここまでやったかと感動しているのです。

 『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』でアークテック・モンキーズは完全に完成されていた。『フェバリット・ワースト・ナイトメア』『ハムバグ』『サック・アンド・シー』は、次のステップへの闘いだった。そして、『AM』でそれが完全に完成したのである。『AM』というタイトルは、まさにその表れだろう。
 ラップ、ヘヴィ・ロック、サイケ、それらの音楽が見事にブレンドされた音楽が『AM』である。
 このブレンド感に嫌悪感を示す人たちがいるのもわかる。エンター・シカリなどがアークティックを批判する気持ちもわかる。「どこか学術的なんだよ」ということなんだろう。でも、僕はアークティックの音に、そのお手本のようなクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジと同じロックを感じる。いやニルヴァーナと同じロックを感じる。また無防備にロックという言葉を使いまくっていますが、本当は『AM』には新しい名前がつけられるべきなのだろうが、僕はこれこそがロックなのだといいたい。

 ロックンロールが大人になったロックには、『2001年宇宙の旅』で人類が超人類になったように、ロックから超ロックにならないといけないという強迫観念があるような気がするが、僕はアークティック・モンキーズのハイブリットとグルーヴ感があれば、それでいい。アークティックの力強さを僕はロックだと感じるのだ。ロック、パンクが世の中を変えようとしたように、次の新しいロックは世の中を変えなければならない、そんなの糞食らえだ。俺は新しい音楽が、グルーヴが生まれてきさえすればそれでいい。町を歩くとき、走るとき、気持ちよくしてくれればそれでいい、その最先端がこのアルバムなのだ。


三田 格
アンビエント・ディフィニティヴ 1958-2013

(ele-king books) [単行本]
Pヴァイン

News Amazon

 小規模ながら毎度非常に密度の高いトークを聞かせてもらっています! 音楽書の新刊を紹介するイヴェント〈Songs in the Bookshel: 本棚の音楽〉、またele-king books新刊から取り上げていただけることになりました。『AMBIENT Definitive 1958−2013』、解体してもらいましょう!
 本書刊行後、おそらく三田氏のなかではすでに2013年に加筆したい書き漏れ作品もたくさんエントリー中のはず。定番や名盤から珍盤、超新作の情報や感想、また制作裏話なども聞けるのではないでしょうか。出演者との距離が非常に近く、気軽に声をかけることのできる雰囲気のイヴェントなので、ぜひぜひ「三田さん」「野田さん」と呼びかけてあげてください! 同席するのは紙/web ele-kingでも人気のツンデレシンセマニア絵師、倉本諒!


音楽書の新刊を紹介するイヴェント〈Songs in the Bookshel: 本棚の音楽〉、第2回にはele-king booksの『AMBIENT Definitive 1958−2013』を取り上げます。『アンビエント・ミュージック』『裏アンビエント・ミュージック』を統合した決定版であり、さらにここ2、3年で新たな局面を迎えたアンビエントという音楽を捉えようとした野心的な一冊です。
「アンビエント観」の変化とは、大きく言うと音との向き合い方が大きく変わってきているということなのではないか。監修者の三田格さんを筆頭に、寄稿者の野田努さん、倉本諒さんをお迎えしてじっくりお話をうかがいたいと思います。

■Songs in The Bookshelf [本棚の音楽]
#2 変容する「音と意味」
『AMBIENT definitive 1958-2013』をめぐ
って

https://boutreview.shop-pro.jp/?pid=63535606

[出演] 三田格、野田努、倉本諒、大久保潤
[日時] 2013年9月24日(火) 開場・19:00 開始・19:30
[会場] Live Wire Biri-Biri酒場 新宿
     東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (Googleマップ)
    ・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6~8出口から徒歩5分
    ・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
    ・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分
[料金] 1500円 (当日券500円up)

※終演後に出演者を交えてのフリーフード&フリードリンクの懇親会を開催します。参加費は2800円です(当日参加は3000円)。懇親会参加者には、入場時にウェルカムの1ドリンクをプレゼント。参加希望の方はオプションの「懇親会」の項目を「参加する」に変更してお申し込みください。参加費も一緒にお支払いただきます。
※懇親会に参加されない方は、当日別途ドリンクチャージ1000円(2ドリンク)をお買い上げください。
※領収書をご希望の方は、オプションの「領収書」の項目を「発行する」に変更してお申し込みください。当日会場で発行いたします。
※ご注文者には整理番号をメールでご連絡します。
 お申し込み時に住所をご記入いただきますが、チケットの送付はいたしません。
 当日会場受付にて、名前、電話番号、整理番号をお伝えいただければ入場できます。
※満席の場合は、立ち見をお願いいたします。
※お支払い後のキャンセルは一切受け付けませんのでご注意ください。
※銀行振り込み決済の締め切りは9/20(金)午後3時、カード決済の締め切りは当日午前0時です。


森は生きている - ele-king

 柔能く剛を制す。森は生きているの処女作は穏やかで優しく、しなやかで軽快であり、そしてしなやかさにのみ宿る力強さというものを勝ち得ている。

 アルバムは無音で幕を開ける。空白を静かに切り破るハイハットの打音。そして、まるで霞のように空気へ溶け入りそうな竹川のヴォーカル、アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ペダル・スティール、軽やかなバンジョー、ハモンド・オルガン、ピアノ、ベース、ドラムス......それらが一気に零れだす。薄膜を破り切るかのように。
 スローな"昼下がりの夢"からシームレスに"雨上がりの通り"へ。幾層にも音で塗り込められた"昼下がりの夢"と対照的に、"雨上がりの通り"は軽快でシンプルなロックであるが、他方、歌詞を拾ってみると、「白い水蒸気」「薄目」「水色の水彩絵の具」「イリュージョンじみた風」と、二項対立的な判断を一旦棚上げして保留するようなグレーゾーンに位置する言葉が並んでいる。
 スワンプ風の"回想電車"、そして管楽器のアンサンブルと微かにまぶせられたエレクトロニクスとがバーバンク・サウンドと"ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ"(=LSD)を接続した世界へ誘う"光の蠱惑"へ。
 白眉は、聴き手を白日夢から覚まさせるアグレッシヴなリズム・アンド・ブルースの"断片"と、深い夢へと引きずり戻す長尺の"ロンド"である。とくに、アフロ風のリズムをベースに、ガスター・デル・ソルを想起させるようなノイズとエレクトロニクスを差し挟みながらペダル・スティールがアンビエンスを醸成し、いつ終わるとも知れぬローズ・ピアノのソロが展開していく"ロンド"。この曲が描き出す見果てぬ夢にこそ、森は生きているのサウンドの核心が見え隠れする。岡田が中性的なヴォーカルを披露するサイケデリックなフォーク・ロック、"日傘の蔭"もアルバムに華を添えている。

 アルバムを聴き進めると、「夢」という言葉が多用されていることに気づく。作詞を担当するドラマー、増村和彦が認めているとおり、『森は生きている』には「夢の断片」が継ぎ接ぎされている。始点も終点もはっきりとしない、刹那的に生まれては消えていく泡沫のような夢の、そのさらに小さな切れ端の寄せ集め――『森は生きている』が描出する風景はそんなふうに切れ切れで、茫漠としている。

 だから、『森は生きている』の音像はバンド・アンサンブルを生々しくパッキングしながらも微かにサイケデリックなフィルターをくぐったような不思議な響きを湛えている。「薄曇り」("昼下がりの夢"を封切る言葉である)の空の下をゆっくりと進むような、アブストラクトだがきらびやかな音響が提示する森は生きているの音楽は、まだ見ぬ過去の音楽とも、はるか未来の音楽ともつかない抽象的な時間を掴んでいる。
 場所性もはっきりしない。東京なのか、それともどこか地方都市なのか、電波の届かない山奥なのか、あるいは海岸沿いなのか、もしくは日本ではないどこかなのか......どうにも判断のつかない場所で鳴っているかのようだ。バンド然としたフィジカルな悦びに満ちているライヴとは対照的に、『森は生きている』の音楽は「いま、ここ」という実感をどんどん曖昧化していく。その感覚は、バンドを率いる岡田拓郎が撮影した写真を幾重にも加工したというジャケット写真とも似通っている。
 「タイムレス」や「エヴァー・グリーン」なんて言葉では片付けられないだろう。若くして年をとり、老いながらも若返っていく奇妙な幽霊たちが曇天の下で活き活きと楽器で語り合うアンサンブルのような音楽と言えば良いのだろうか――そういえば、「森は生きている(mori wa ikiteiru)」というバンド名には「生」と「死」(mori)が同居しているのだった。生きながら死んでいる、死を生きる音楽。

 森は生きているの音楽に耳を傾けてみれば、その豊穣な音楽的素地というのは容易く透けて見えてくる。でも、彼らのルーツとなった音楽ジャンルや伝説的な音楽家たちの名前を連ねる作業は他に譲ろう。そんなことより重要なのは、「森は生きている」というバンド名の由来になった『ドラえもん』のエピソードの最後のコマでドラえもんが語っている言葉だ。曰く、「ゆめをみていたと思えばいいんだよ。わずかな間だったけど、楽しいゆめを」(藤子・F・不二雄『ドラえもん』26巻所収「森は生きている」より)。いまはこのたゆたうような、いつ失われるとも知れぬ断片的な夢のパッチワークに身を委ねていたい。わたしたちを宙吊りにする複層的な素晴らしい夢に。

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