「!K7」と一致するもの

Best Coast - ele-king

 半年くらい前のリリースをいまさら......ですが、インディ・キッズのためのベスト・コーストとウェイヴスによるクリスマス・ソング"ガット・サムシング・フォー・ユー"がいま話題ということで......。

 また、先日の三田格のLAヴァンパイアズのレヴューを呼んで、ベスト・コースで歌っている女性がポカホーンティッドのもうひとりのメンバー、ベサニ・コセンティーノだったということを知って本当に驚いた。それって、喩えるならボアダムスがサーフ・ロックをやるようなもの? ベスト・コーストも最近流行のザ・ドラムスモーニング・ベンダーみたいなレトロ趣味のバンドかと思っていた自分の浅はかさを反省して、ちゃんと聴いてみようかと思ったのだ。アマンダ・ブラウンがリーダーシップを取っていたのだろうけれど、それまでドロドロのサイケデリック/ダブ/ドローンをやっていた女性が"あなたに夢中"というタイトルの爽やかな50年代サーフ・ロックをやるのだから興味深い話ではある。
 だいたいこういうケースは、サーフ・ロックを演じているのだ。深いリヴァーブの効き方が怪しい。これはダビーなポカホーンティッドを思わせるものだし、不自然なほどキャッチーな曲調はこの音楽が単純明快な青春モノではないことを暗に匂わせている。ちなみに1曲目の"ボーイフレンド"はこんな歌詞だ。「彼が私のボーイフレンドだったら良かった/私は他の女の子と違っている/彼女は可愛いし、やせている/彼女は女子大生/なのに私ときたら17才でドロップアウト......」

 『ガーディアン』の記者はアメリカのインディ・ロックにおけるバンド名(ベスト・コース、ウェイヴス、ビーチ・ハウスなどなど)を「いつから地球は美しくなったのか」と皮肉っていたけれど、ここでベスト・コーストに関して言えば、それは表層的な解釈だった。彼女らのメロウな歌には複雑な虚無がある。一時的な性愛に振り回される"ジ・エンド"はこんな歌詞だ。「昨晩彼と出かけた/彼は素敵でキュート/だけど彼はあなたじゃない/私たちはただの友だちだと言うけれど、私はこれが欲しい/終わるまで」
 つまりベスト・コースの音楽は誰からも好かれるものだけれど、毒があるのだ。2010年の7月にリリースされたこれは、夏の虚無を実によく表しているとも言える。ちなみにこのレコードのアートワークをアメリカ人が見ると、水の上を歩いたというキリストの奇跡をパロディった"猫の奇跡"になるという。

 それでは最後に、ベスト・コーストとはまったく関係のない、僕の好きなクリスマス・ソングをみなさんにお送りするとしよう。

ゆらゆら帝国 - ele-king

 去る11月に渋谷のディスクユニオンに入ったら、早速、『LIVE 2005-2009』のライヴ盤が店内でかかっていた。「順番には逆らえない~/順番には逆らえない~/希望~/絶望~」......自然と聞き耳を立ててしまう。
 思えば、昨年2009年の12月の末に恵比寿のリキッドルームでゆらゆら帝国のライヴ(それとヘア・スタイリスティックスのライヴ)を見て、えらく感動したものだった。まったく無駄のない、緊張感のあるライヴを観たあとでは、バンドが解散するとはとても思えなかった......が、ゆらゆら帝国は解散して、11年にもおよぶ活動に終止符を打った。国際的な成功もつかみつつあった時期だったが、このバンドらしく実にあっけない終わりだった。そして2010年の11月に2枚のライヴCD+ライヴDVD『YURA YURA TEIKOKU LIVE 2005-2009』、12月に2枚のライヴDVD『YURA YURA TEIKOKU LIVE 1997-2004』がリリースされた。

 まず『YURA YURA TEIKOKU LIVE 2005-2009』の2枚のライヴCDが素晴らしい。この2枚のライヴはドキュメントというよりも作品であり、バンドの最後のリリースに相応しい出来である。
 このライヴでのゆらゆら帝国は、サイケ・ガラージというよりもパンクに聴こえる。ペル・ウブが奏でる怪しい生物のようなアヴァン・ガレージである。具象性を拒否する坂本慎太郎の歌詞は、アブストラクトの迷路のなかにリスナーを誘い、気がついたら出れなくなっていることが多いが、ライヴ演奏におけるエモーションが仮面を被ったこのバンドの素顔を見せるようだ。「正気でいられない/もうまともじゃいられない/正気でいるのがつらい」......"男は不安定"をいまあらためて聴いていると神聖かまってちゃんと結びつけてみたいという衝動に駆られる。ゆらゆら帝国の"ソフトに死んでいる"という感覚を継承しながら、それを突破しようとする音楽がいま他にあるとしたら"天使じゃ地上じゃちっそく死"ではないだろうか......(いや、マジな話)。
 2009年、坂本慎太郎は小山田圭吾との対談で「変態として生きる覚悟」について語っていた。それはゆらゆら帝国のすべての表現に当てはまる言葉だ。メインストリームの文化からのけ者である自分をなかばユーモラスに捉え直すことで開けていく感覚は、このディストピアン・ロック・バンドの音楽の素晴らしい個性となっている。それはサイケデリックと言えばサイケデリックだが、しかしサイケデリックと呼ぶにはあまりにも不気味で、間違っても何か美しい虚構を見せているわけではない。"つぎの夜へ"の打ちひしがれた展開では、このかったるい日常がどうしようもなく続いていく。どうしようもなく、ただ......ただ、繰り返される。"おはようまだやろう"......「何も求めず/何も期待せず/全てを諦めたあとでまだまだ続く/ビートがノックする/君の窓を」......矛盾した言い方をすれば、このセンチメンタルなニヒリズムがやけに心地よく響くとき、リスナーは陶酔と齟齬感のふたつに引き裂かれる。
 言うまでもないことだが、ゆらゆら帝国は手の込んだ音楽をやっていた。メジャーでもアンダーグラウンドでも、この10年あまりの日本の音楽の、たんなる誠実商売と化した姿を思えば、ゆらゆら帝国は時代のマイノリティを代表していたと言える。"あえて抵抗しない"という複雑な感情を抱えた非協調主義的ボヘミアンという観点で言えば、ニューウェイヴ的な感性を坂本の言葉は先駆けていた......といまとなっては言えるだろう。
 2枚のDVDが入った『YURA YURA TEIKOKU LIVE 1997-2004』には、1997年という初期のライヴ映像がある。バンドのグルーヴにはブギを基調としたものが多いが、DVDではその若々しい疾走感をあらためて見ることができる。坂本慎太郎のギターは、ロケットのように発射して、ソニー時代の2枚の作品からは削ぎ落とされたストレートなノリが展開されている。僕はこの時期をぜんぜん知らないので新鮮に感じる。もう1枚のDVDは、2001年の野音でのライヴだ。ロックのクリシェを復習しながら、しかしどこかずれているこのバンドの演奏を受け止めているオーディエンスの神妙な顔つきが面白い。心底熱狂しているわけではないが、つまらないというわけでもない。実に居心地が曖昧な、妙な空気感が流れている......。グロテスクなイメージ、不吉な予感、悪夢への誘いを想起させながら、次の瞬間にはロックのカタルシスが手がかりを消す......。それは時代におけるバンドの存在を表している。つまり、おさまりが悪く、そしてバンドはあくまでも自分たちの声明をリスナーの想像力のなかに預けている。

「無い!」と、「できない」と、彼ははっきり言った。この言葉もまた時代を先回りしていたかもしれない。ライヴ・ヴァージョンの"まだ生きている"や"なんとなく夢を"を聴いていると、ゆらゆら帝国はペル・ウブでかまってちゃんがセッ......いや、止めておこう。ゆらゆら帝国は間違いなく偉大なロック・バンドだった。ライヴには格別な味があった。ライヴ盤の最後の"空洞です"のナメクジのような坂本慎太郎のギターが頭にこびり付く。いまもまだ......こびり付いている。

 ところで2009年12月の恵比寿リキッドルームでのライヴはDVD化しないのだろうか。あのときのヘア・スタイリスティックスのライヴとともにリリースして欲しいな。

Big Boi - ele-king

 これぞファンクの芸術である。ビッグ・ボーイの、騒々しくいかがわしいソロ・デビュー・アルバム『サー・ルシャス・レフト・フット:ザ・サン・オブ・チコ・ダスティ(Sir Lucious Left Foot: The Son of Chico Dusty)』は、ヒップホップ世代による未来派ゲットー・ファンクの最高峰である。Pファンク、ソウル、ジャズ、サルサ、レゲエ、ゴスペル、R&B、ブルース、サイケデリックによる狂乱の宴である。最初に断っておくが、この原稿ではファンクという単語を連発するが、それは仕方ない。なぜなら、そういう音楽だから! この最高に快楽的でイカれたヒップホップを聴いていると、無性に胸がわくわくしてきて、ひとり部屋のなかで踊り出してしまう。そして、「ああ、黒人音楽が好きで良かった」と性懲りもなく反芻する。あのジョージ・クリントンも参加している。ビッグ・ボーイの陽気な高笑いが、マザー・シップの操縦席から聴こえてくるようだ。ワッハッハッハッハッハ!

 冗談はさておいて、ビッグ・ボーイことアントワン・パットンとアウトキャストのこれまでの歩みをざっと振り返っておこう。75年に生まれたビッグ・ボーイは、90年代初頭、ジョージア州アトランタで高校の同級生だったアンドレ3000ことアンドレ・ベンジャミンとアウトキャストを結成する。プロデューサー・チーム、オーガナイズド・ノイズのリコ・ウェイドから才能を見出された彼らは、94年に『Southernplayalisticadillacmuzik(邦題:ストリートの掟)』でデビューする。続く2作目『ATLiens(邦題:反逆のアトランタ)』(96年)は、ブッシュが唱えた新世界秩序のパラノイア、高度なテクノロジーによる監視社会の進行、右派愛国運動家の陰謀論の流行、『Xファイル』が描く悲観主義の拡がりといった時代的背景のなかで制作され、一転してダークなアルバムに仕上がっている。僕は、アウトキャストのこういったシリアスな態度も嫌いじゃない。ヒップホップが急激に商業化し、パフ・ダディのような商売人がアメリカの資本主義社会で成り上がろうとしていたのとは対照的である。"反逆のアトランタ"という邦題が付けられたのはそういう背景もあったのだろう。

 2作目の閉塞感を打ち破り、Pファンク、サイケデリック・ロック、ソウル、ジャズ、ゴスペル、ブルースといったいくつもの黒人音楽をぶちこんだ3作目『アクエミナイ』(98年)は、アメリカのヒップホップ専門誌『ザ・ソース』のレヴューにおいてマイク5本という最高の評価を与えられる。そして、その路線でさらにご機嫌なエナジーを爆発させ、混交的なゲットー・ファンクの美学を完成させた『スタンコニーヤ』(00年)は非の打ちどころがないほど格好良く、当時流行していたギャングスタ・ラップの暴力性から距離を置いた点も批評家から評価された。そして、このいかがわしい乱痴気騒ぎのなかに、反米的なメッセージを忍ばせているのもさすがである。このアルバムは第44回グラミー賞のベスト・ラップ・アルバムにも輝いているが、マイアミ・ベースとサイケデリック・ロックとゴスベルの出会いとでも言うべき「B.O.B.」のテンションは凄まじく、アウトキャストが愉快な音の革新主義者であることを明快に証明したと言える。

 それから3年、レイヴ・サウンドを大胆に取り入れた、ビッグ・ボーイとアンドレ3000によるダブル・アルバム『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』でアウトキャストは同時代のBボーイのみならず、多くの革新派のアーティストでさえ手に負えない領域まで到達し、ついにグラミー賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーまで獲得する。ここでは、ポップとアヴァンギャルドの幸福な融合が実現しているわけだ。USのチャート・アクションで大成功を収めた"ヘイ・ヤ!""ザ・ウェイ・ユー・ムーヴ"といった軽快なブラック・ポップも素晴らしいが、アンドレ3000がプロデュースした、マイアミ・ベースとスウィート・ソウルをレイヴィーに加速させた"ゲットー・ミュージック"の変態性と言ったら、興奮のあまり笑ってしまう。L?K?Oのようなアヴァン・ポップなDJにクラブのピークタイムにプレイしてもらいたい曲だ。

 ビッグ・ボーイは、『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』において、ラッパーとしてだけではなく、プロデューサーとしてもその音楽的才能を十二分に発揮している。実際のところ、『サー・ルシャス・レフト・フット』は『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』の延長線上にある。アウトキャストは、06年に彼らが出演した同名映画のサウンドトラック『アイドルワイルド』をリリースしているが、ここで紹介した作品のどれもがいまだ古びていない。時間とお金と関心があれば、ぜひ聴いて欲しい。そして、『サー・ルシャス・レフト・フット』のできは、これまでアウトキャストを追ってきたファンの予測とここでビッグ・ボーイにはじめて関心を持ったリスナーの期待をきっと裏切らないだろう。

 アルバムは物悲しい口笛とPファンク風のおどけたピアノとワウ・ギター、そしてザップ流のトーク・ボックスが絡み合う不気味なイントロ"フィール・ミー(Feel Me)"から幕を開ける。続く2曲目"ダディ・ファット・サックス(Daddy Fat Sax)"はGファンクの未来系だが、ビッグ・ボーイがドクター・ドレを敬愛しているのは有名な話である。"シャッターバッグ(Shutterbugg)"は極彩色のサイバー・エレクトロ・ファンクで、ここでもトーク・ボークスが絶妙なスパイスを加え、唐突に男女のヴォーカルのユニゾンによるソウル・・・ソウル"バック・トゥ・ライフ"のフレーズが挿入される瞬間がある。これだけはちゃめちゃなことをやって、生楽器を含むさまざまなサウンドが有機的に絡み合い、楽曲の構成として破綻していないことに驚かされる。『ピッチフォーク』は「THE TOP OF 100 TRACKS OF 2010」の5位にこの曲を選んでいるが、しかし、まだまだこれは序の口なのだ。"ジェネラル・パットン(General Patton)"ではオペラ『アイーダ』で演奏される厳かな凱旋行進曲"Vieni,o guerriero vindice"(サッカー番組でもときどき使われるあの曲です!)をサンプリングし、ダーティ・サウスの不良たちを祝福するクワイアへ変換してしまっている。ハハハハハ、これはある人たちからしたらある意味冒涜でしょうね。さらに、アンドレ3000がプロデュースした"ユー・エイント・ノー・DJ(You Ain't No DJ)"は、ミッシー・エリオットがサイボトロンを引用した"ルーズ・コントロール"のBPMを落としたかのようなスロー・ファンクである。ジェイミー・フォックスとの"ハッスル・ブラッド(Hustle Blood)"やジャネル・モネイとの"ビー・スティル(Be Still)"といったセクシーなR&Bテイストの曲には背筋がゾクゾクする。

 オーガナイズド・ノイズやリル・ジョン、ロイヤル・フラッシュからサラーム・レミまで、多彩な面子がプロデューサーとして起用されている。しかし、エクゼクティヴ・プロデューサーをビッグ・ボーイ自身が務めているからだろう、この狂乱のファンクの宴は見事な統一感を保っている。また、ビッグ・ボーイはラッパーとしてもキレまくっている。キャデラックとマリファナとセックスと高級ストリップ・クラブとハスリング、あるいはアクセントとしての社会的発言について、伸縮自在のフロウとライムを駆使して、ときに滑稽に、ときに挑発的に強烈なラップをくり出す。英詞から憶測するにそういうことをラップしているが、仮に間違っていたら謝るしかない。ハハハ......。同じくアトランタを拠点とするT.I.やグッチ・メイン、B.o.Bやベテランの元祖ピンプ・ラッパー、トゥー・ショートといった灰汁の強いゲストたちがずらりと並んでいるが、それでもこの匂い立つブラック・ゲットー・スタイルの世界の主役はあくまでもビッグ・ボーイである。まったく隙がないという意味においては、ドレイクの『サンクス・ミー・レイター』と同じである。

 セールス的には『スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ』に遠く及ばないだろう。日本盤も出ていない。僕は別にそこに関して悲観も楽観もしていない。そういう時代であるとしか言いようがない。まあ、野暮な上に杜撰な条例で性表現や生き方を規制しようとするこの国のお偉方には、こういう淫らな表現の奥底にある生を肯定するエネルギーをたまには体感して欲しいと思いますけどね。いずれにせよ、『サー・ルシャス・レフト・フット:ザ・サン・オブ・チコ・ダスティ』を聴けて、オレは幸せだ!

Chart by Lighthouse 2010.12.20 - ele-king

Shop Chart


1

Mungolian Jetset

Mungolian Jetset Moon Jocks N Prog Rocks Smalltown Supersound [NOR] »COMMENT GET MUSIC

2

Gala Drop

Gala Drop Overcoat Heat EP Golf Channel [US] »COMMENT GET MUSIC

3

Arthur's Landing

Arthur's Landing Is It All Over My Face Chinatown [US] »COMMENT GET MUSIC

4

KZA

KZA Le Troublant Acid Endless Flight [JPN] »COMMENT GET MUSIC

5

Shackleton

Shackleton Man On A String Part 1 And 2 Woe To The Septic Heart [UK] »COMMENT GET MUSIC

6

Floating Points Ensemble

Floating Points Ensemble Post Suite / Almost In Profile Ninja Tune [UK] »COMMENT GET MUSIC

7

Scott Hardkiss feat. Lisa Shaw

Scott Hardkiss feat. Lisa Shaw Come On, Come On (The Sacred Rhythm Version Suite) Sacred Rhythm Music [US] »COMMENT GET MUSIC

8

M.in

M.in Teach Me House EP Trapez Ltd [GER] »COMMENT GET MUSIC

9

V.A.

V.A. Uncanny Valley 2 Uncanny Valley [GER] »COMMENT GET MUSIC

10

Busen feat. Paleo / Dressvn

Busen feat. Paleo / Dressvn Stream Of Love / Untitled Wania [NOR] »COMMENT GET MUSIC

Chart by JETSET 2010.12.20 - ele-king

Shop Chart


1

DJ NOBU

DJ NOBU ON &COMMENT GET MUSIC
『自分的にはかっこいい、かっこわるい以前に[凄い]を意識して作りました!(DJ Nobu)』前記の言葉に一切の偽りなし。オフィシャルのミックス作品としては「Creep Into Shadows -The Midnight D Edits」以来となる2年ぶりの作品。

2

KZA

KZA LE TROUBLANT ACID &COMMENT GET MUSIC
好調なリリース続けるEndless FlightからForce Of NatureのKZA新曲が登場!

3

COFFEE&CIGARETTS BAND

COFFEE&CIGARETTS BAND ELECTRIC ROOTS EP2 &COMMENT GET MUSIC
『Electric Roots』から待望の第2弾!今回は二人のポテンシャルが遺憾なく発揮されたアフリカ、アフロ色濃厚な全6曲を収録。前作に引き続き、売り切れ必至のアイテムです!

4

G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO

G.MITCHELL & JEBSKI FEAT. KENGO ONO NATSU EP1 &COMMENT GET MUSIC
2011年に待望のフル・アルバムをリリースするJebskiのG.MITCHELL共作ナンバーが到着!2011年にソロ・アルバムをリリース予定のJebskiが間一髪空けずに12インチ・シングルをリリース!当店のノベルティーに収録されていたあの楽曲がついに12インチでリリース!

5

KRYSTAL KLEAR

KRYSTAL KLEAR TRIED FOR YOUR LOVE &COMMENT GET MUSIC
深海かはたまた宇宙か!? 脳に浸透する芸術的ファンキー・シンセ・ビーツの要注目作!ハイクオリティー過ぎるオリジナル3曲に加えて、ご存知Hudson Mohawkeによるリミックスまで収録! クロスオーヴァーしてオススメしたい一枚です。

6

MIKE GAO / TOKIMONSTA

MIKE GAO / TOKIMONSTA LOS ANGELES 8/10 &COMMENT GET MUSIC
せめぎ合う二つの才能! この組み合わせはシリーズ随一!シリーズ第8弾に登場するのは来日公演も記憶に新しい、TokimonstaとGalapagos4の諸作で知られる天才アジア系ビートメイカー、Mike Gao。

7

COTTAM

COTTAM COTTAM 4 &COMMENT GET MUSIC

8

TIMMY REGISFORD

TIMMY REGISFORD AT THE CLUB &COMMENT GET MUSIC
御大、Timmy Regisfordによる待望の4thアルバムが到着!ヴォーカリストをフィーチャーした楽曲を中心にTimmyのブラックネスが溢れる一作です。

9

SOCIAL DISCO CLUB

SOCIAL DISCO CLUB PEACEFUL WARRIOR &COMMENT GET MUSIC
Soft Rocks & Lovefingers、Pacific Horizonsリミクシーズ!!主宰レーベルHands Of Timeも絶好調、Tiagoと並ぶポルトガル・ニュー・ディスコ・シーンの顔役Social Disco Clubが当店大人気のIs It Balearic?に初参戦。

10

BRIEF ENCOUNTER

BRIEF ENCOUNTER S.T. &COMMENT GET MUSIC
Jazzmanからも再発!!フリーソウル~レアグルーヴ~甘茶ソウル・ファン買い逃し厳禁の究極メガレア盤!!先日出たP-Vineからの再発盤は即日完売。オリジナルは今や市場価格25万円超え。極太漆黒ファンクから溶解昇天甘茶ソウルまで、世界中のソウル・ファンが探し求めてきた超人気盤が1500枚限定再発!!

 キャプテン・ビーフハートの名義で知られるドン・ヴァン・フリートが去る12月17日、69歳で亡くなった。故フランク・ザッの親友であり、そしてシカゴ・ブルースとジャズとロックをブレンドした60年代の彼の音楽は、グレートフル・デッドからホークウィンド、ロキシー・ミュージックからセックス・ピストルズ、ザ・フォール、あるいはゆらゆら帝国にいたるまで多大な影響を残している。とりわけ、1969年のキャプテン・ビーフハートとザ・マジック・バンドによる3枚目となるアルバム『トラウト・マスク・レプリカ(Trout Mask Replica)』はもっとも偉大な作品のひとつである。音楽には大いなる実験精神とともに怒りとユーモアが混在していた。メンバーはクラリネットにザ・マスカラ・スネイク、ベースにロケット・モートン、ズート・ホーン・ロロ、ドラマーにドラムボー......ふざけた名前だった。やがてバンドには翼の生えたウナギ(ウイングド・イール)も参加した。1980年代以降は、ヴァン・フリートは画家として活動していた。......合掌。

Pulled Apart by Horses - ele-king

 ロックといえばミクスチャー、ラウド・ロック。そんな時代があった。『月刊少年マガジン』連載の人気マンガ『ベック』などは、主人公の佇まいこそ現代風の草食系だが、結成するのがミクスチャー・バンドだという点に日本の30代~40代前半ロック・リスナーのリアリティが滲んでいる。
 今年6月に初のフル・アルバムをリリースしたUKの4ピース、プルド・アパート・バイ・ホーシズ(以下PABH)は、そうしたミクスチャーの面影を偲ばせながら、アークティック・モンキーズやクラクソンズを通過したポップ・センスと、恥知らずで発狂寸前と形容されるギャグ・センスを閃かせるという希有な才能だ。店頭で耳にしたりすれば「おや?」と思う人も多いだろう。久々にメタリックでポップな音がインディ・シーンから出てきて、私はヘッドバンギングしながら上下にぴょんぴょんと飛び跳ねている。

 PABHは2007年から地元リーズで活動を続けているが、これが初のフル・アルバムとなる。もっぱらライヴ・バンドとしての評判が高く、想像するだにハイエナジーで熱狂的なショウなのだろう。曲もよくできていて、スタジオ録音でも充分に刺激的だ。ジャンルに括りきれない多様性と現代的なフィーリングに満ちている。スラッシュ・メタルからデス・メタル、スクリーモやポスト・ハードコアまで射程に含めたヘヴィなサウンドをアイデンティティとしながら、プログレ、マスロック的なアプローチも見せている。フォワード・ロシアやザ・ミュージック、ハドウケンなど同郷のグルーヴィーでダンサブルなギター・ロック・バンドの雰囲気も持っている。なによりカラッと乾いた音を出していて、よい。ホラー・ムーヴィーを愛するというが、根が明るい。 ハイ・トーンのデス・ヴォイスで「パワー、カーリッジ、ウィズダム!」と繰り返されると思わず笑ってしまう。

 冒頭の"バック・トゥ・ザ・ファック・ヤー"をはじめ、ギターとベースのユニゾンのリフが多いが、おどろおどろしい重低音が仲良く同じ旋律をなぞる様子も爆笑ものだ。4人がめいめいに「ヤー」とシャウトするだけのパートなど普通にバカバカしい。しかもジョークの感覚と真剣さが分かちがたく混じりあっている。それが全開のエネルギーで飛んでくるのだ。"アイヴ・ゴット・ゲスト・リスト・トゥ・ローリー・オハラズ・スーサイド"のPVを参照すれば、その全開のバカバカしさを目の当たりにできる。
 演奏の熱量も半端なものではない。過剰さが正のエネルギーに結びついているところが素晴らしい。PABHはメタルヘッドではないし、キング・クリムゾンやライトニング・ボルトからジョアンナ・ニューサム、ニーナ・シモンといった多彩な影響を挙げている。
 急転直下の展開も楽しい。ブラック・サバス"クレイジー・トレイン"のような牧歌的なイントロが二転三転して、高速ダンスビートに駆動される中盤からストーナー風のラストを迎える"ミート・バルーン"。せわしないブラストビートとタメのある2拍子のあいだを激しく往復する"ゲット・オフ・マイ・ゴースト・トレイン"。"ハイ・ファイヴ・スワン・ダイヴ・ノーズ・ダイヴ"など後半立ち上がり直してからのヴァイオレントなベースが水際立っている。"ムーンリット・タロンズ"も唐突にはじまるリフが延々と幾何学的な模様を描きながら高揚して、ホーリーファックやナイス・ナイスのようなヴァーチャルな世界を開く。どの曲もまったく遜色なく、何度でも通しで聴けるのだが、圧巻は終曲"デン・ホーン"。7分以上あって、そのほとんどが単一のリフの変奏に費やされる。これがじつにドライヴィンでクールだ。

 バンド名に込められた意味も面白い。プルド・アパート・バイ・ホーシズとは知ってのとおり「馬裂きの刑」のこと。中世の拷問の名だが、その残酷な趣味はともかく、4頭の馬を4人のメンバーに見立てたものだ。合図とともに、4人がそれぞれの方向に勢いよく駆け出す。まさにこのバンドにぴったりの命名だ。
 後続があるのか、単体の才能なのかわからないが、シングル、アルバムともにゼロ年代のUKの優良レーベル〈トランスグレッシヴ〉からリリースされているのを興味深く眺めた。「テムズ・ビート」で流行を築いた英国トラッドなイメージのレーベルが、PABHのような音を積極的に掲げるのならば、それはUKの次世代として大きく育つ可能性を秘めているだろう。

yone-ko (CABARET / Runch / Mussen Project Records) - ele-king

2010年の10枚


1
V.A - The Users And The Gadgets - gadgets

2
conforce - Love Hate - meanwhile

3
HIROSHI MOROHASHI - No Form - Shield Records

4
Shakedown - At Night (Martin Buttrich Dub) - 200

5
Silicon Soul - Candy Love - SOMA

6
Rhythm Plate - Lean(Atjazz remix) - Mantis Recordings

7
PALDRAME -Prebold - Communique USA

8
STATIC DRUM - Static Drum Part 2 - STATIC DRUM

9
Move D & Benjamin Brunn - Melons - Smallville

10
King Kooba - Fooling Myself(Derrick Carter Remix) - OM Records

E.D.A - ele-king

最近のお気に入り (12/15)


1
Arthur's Landing - Is It All Over My Face - China Town

2
Smith & Mudd - The surveyor - Claremont

3
Wareika Hill Sound - Kumina Mento Rasta (Version) - HonestJones Records

4
Soft Cell - Memorabilia-Luke Solomon's Remixes - White

5
Project Tempo - Tom Tom Dub - Project Tempo

6
Mr.V - Mr.Bongo - Vega

7
Loose Joint - Is It All Over My Face - West End

8
Tullio De Piscopa - Stop Bajon - Zyx records

9
Seu Jorge And Almaz - Everybody Loves The Sunshine (Joey Altruda Remix) - Now Again

10
Kool&The Gang - Spilit Of The Boogie - De-lite Records

DJ Wataru Takano - ele-king

Disco Hits (順不同)


1
Fern Kinney - Baby Let Me Kiss You - Wonkmusic

2
Tullio De Piscopo - Stop Bajon - ZYX Records

3
Bob James - Sing Of The Time - Columbia

4
Jason Lev & Dr.J - Give It To Me - Truth Is Light

5
Atlantic Conveyor - African Disco Power - Sofrito Specials

6
Rosebud - Money - White

7
Denpun - The Message Is - Dplab

8
Holger Czukay - Let's Get Cool - Claremont 56

9
Kolm K + Freestylemellowship - Dancing Skulls - Bastard Boots

10
Dr.Dunks A.K.A Eric D - Tight - Keep It Cheap
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