「!K7」と一致するもの

CHART by STRADA RECORDS 2010.06.11 - ele-king

Shop Chart


1

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO

ANTONIO & ANTOINETTE OCASIO ONE DREAM,OUR DREAM TRIBAL WINDS (US) »COMMENT GET MUSIC
TRIBAL WINDSから女性ヴォーカルものがリリース!パーカッシヴなビートにギターのカッティングやサックス、ピアノが絡むライヴ・フィーリング溢れるトラック、それにメロディアスなヴォーカルがフィーチャーされた盛り上がる作品!B面にはDJ UCHIKAWA a.k.a. LOFTSOULによるリミックスも収録!

2

JOINT MOVEMENT PROJECT

JOINT MOVEMENT PROJECT FIND A LOVE BALANCE ALLIANCE(FR) »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANNのMAHOGANIやTRACKMODE等からのリリース、更には自身のレーベルN.D.ATLの運営で人気のKAI ALCEと、ニューヨークのアンダーグランド・シーンで古くから活動を続けるJOVONNとの強力コラボレーション!JOVONNによる陶酔系ヴォーカルにエレピが絡むグルーヴィーなオリジナルに加え、図太いビートで押しまくるSPENCER KINCY(a.k.a. GEMINI)によるリミックスをカップリング!

3

RON DEACON

RON DEACON SECRET GARDEN EP FARSIDE (GER) »COMMENT GET MUSIC
新鋭アーティストRON DEACONによる12インチが人気レーベルFARSIDEから登場!メランコリックな女性ヴォーカルもので、A面にはLOWTWCによるダブ・ミックスを収録!女性のヴォイス・サンプリングを絡ませた超ディープなハウス・チューンで途中で唐突に水が流れる音が入ったりするのも◎!NAKED MUSICのようなムーディーなB面もグッド!

4

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI

HENRIK SCHWARZ AND KUNIYUKI ONCE AGAIN REMIXED-SOULPHICTION REMIXES MULE MUSIQ (GER) »COMMENT GET MUSIC
人気作「ONCE AGAIN」にリミックス盤登場!PhilpotやSonar Kollektivといったレーベルで活躍中のビートダウン系ユニットSoulphictionをリミキサーに起用し、パーカッシヴで渋みを増した仕上がりに・・・!しかしそれ以上に注目なのがKuniyuki自身によるインスト・ヴァージョン!ヴォーカルを省くことにより、研ぎ澄まされたビートやピアノがダイレクトに伝わってきます!

5

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON

ANDRE CROM & MARTIN DAWSON GONNA BE ALRIGHT OFF(EU) »COMMENT GET MUSIC
このレーベルではお馴染みのANDRE CROMがTWO ARMADILLOSの片割れMARTIN DAWSONとコラボレート!ディスコ・サンプリングにフィルターを効かせたB1、空間的な鳴りがカッコいいディープなハウス・チューンのB2が特にオススメ!

6

PHONIQUE

PHONIQUE OUR TIME OUR CHANCE-WAHOO REMIX DESSOUS (GER) »COMMENT GET MUSIC
USハウス好きをも反応させる音作りで当店でも人気のPHONIQUEがまたまたやってくれました!渋い男性ヴォーカルをフィーチャーしたテック・ハウスで、クール且つ繊細なトラックにヴォーカルがバッチリはまっています!一押しはオリジナル・ヴァージョンですが、バレアリックな雰囲気も併せ持ったWAHOOによるヴァージョンもグッド!Ben Watt、The Revenge、Brothers' Vibe、Will Saul、Laurent Garnier、Milton Jackson、Funk D'Voidらもプレイ!

7

PHLASH & FRIENDS

PHLASH & FRIENDS JUNGLE ORCHIDZ(feat.ALMA HORTON) DIPIU(ITA) »COMMENT GET MUSIC
Restless Soul名義での活躍で有名なPHIL ASHERによる別名義PHLASH & FRIENDSの12インチ!まるでKENNY DOPEのようなファットなビートが圧巻のA面もさることながら、パーカッシヴなアフロ・トラックのB面がキラー!ブーミーなベースや民族っぽいヴォイス・サンプリング等も入った熱い仕上がり!

8

JEPHTE GUILLAUME

JEPHTE GUILLAUME DEJA VUE(feat.WILTRUD WEBER) TET KALE (US) »COMMENT GET MUSIC
100枚限定のプロモも話題だったこの曲が遂に正規リリース!SPIRITUAL LIFEやIBADANからのリリースで知られるJEPHTE GUILLAUMEが久々に自分のレーベルから放つ強力盤で、彼らしいパーカッシヴなハウス・トラックに伸びやかな女性ヴォーカルがフィーチャーされたシリアス且つカッコイイ作品!

9

MASSIVE ATTACK

MASSIVE ATTACK PARADISE CIRCUS-GUI BORATTO REMIX WHITE (US) »COMMENT GET MUSIC
MASSIVE ATTACKのアルバム「Heligoland」収録曲を、KOMPAKTなどからのリリースでもお馴染みのブラジル生まれのクリエイターGui Borattoがリミックス!メランコリックなディープ・ハウス・リミックスで、繊細なバック・トラックに可憐な女性ヴォーカルがグッとくる最上級の仕上がり!DOMMUNEでDJ AGEISHIさんがプレイしてました!

10

ALEEM

ALEEM RELEASE YOURSELF NIA(UK) »COMMENT GET MUSIC
映画「MAESTRO」でも使われ大人気のこの1枚がオリジナル仕様で復刻!オリジナル盤は中古市場で高騰していたので嬉しい!A面以上に人気のB面ダブ・ミックスはMARLEY MARLが手掛けています!

Various Artists - ele-king

 今日にいたるまでクラウトロックはポップにおける巨大な影響のひとつとしてあり続けている。たとえばそれはレゲエと同じように、実に広範囲にわたってその影響の痕跡を残している。ブライアン・イーノからデヴィッド・ボウイまで、セックス・ピストルズからオアシスまで、アフリカ・バンバータからデトロイト・テクノまで、ポーティスヘッドからLCDサウンドシステムまで......クラウトロックの影響を受けていないジャンルがあるとしたらJ-POPぐらいだろう。それほどまでにクラウトロック(このギャグとして発せられた造語)は、欧米のポップ(ロックだけではない。テクノはすべてその恩恵にあずかっている)における重要なアイデアである。

 その昔、偉大なるリロイ・ジョーンズがブラック・ミュージックの本質を「chainging same(変わってゆく同じもの)」という言葉で表現したことを受けて、評論家のサイモン・レイノルズはクラウトロックの、とくにノイ!のトーマス・ディンガーによるドラミングをホワイト・ミュージックにおける「chainging same」であると書いたことがあった。なるほどーと思ったものだが、しかし後から考えてみれば、日本のバンド――コーネリアス、バッファロー・ドーター、ゆらゆら帝国、ボアダムス、あるいはヘアー・スタイリスティックスといった連中には多かれ少なかれクラウトロックからの影響が聴こえる。白人だけに相性が良いわけでもない。

 1990年代初頭はフリー・ジャズとスピリチュアル・ジャズ、その後半は〈スタジオ・ワン〉、ゼロ年代前半はポスト・パンク、そして最近ではダブステップのコンピレーションをせっせとリリースしている〈ソウル・ジャズ〉レーベルが2010年に送り出すのはクラウトロックである。これは興味深い話だ。何故ならこの20年、トレンドセッターとしての役目を果たしているこのイギリスのレーベルが、いまになって70年代のドイツの実験的なロック・バンドに手を伸ばしている。レゲエの7インチや70年代初頭のスピリチュアル・ジャズのオリジナル盤の隣には、これからカンやアモン・デュールが並ぶというわけだ。

 実はクラウトロックに関して言えば、ここ数年、イギリスではその手の文献が出版され、また、レディオヘットをはじめオアシスやプライマル・スクリームといった大物までもがその影響を取りいれたこともあってか、再評価の熱が高まっている。1970年代なかばにイーノが発見し、それを真似てデヴィッド・ボウイが取り入れて、あるいはポスト・パンクにおいてはジョン・ライドンやザ・フォール、キャバレ・ヴォルテール等々がその先鋭性を評価し、それから1995年にはジョリアン・コープが70年代初頭のドイツのロックにおける精神錯乱にスポットを当てて『クラウトロックサンプラー』を上梓した。これまでも何度もドイツの波は来ている。ただ、今回はようやく歴史的に......というか、まあ、教科書的にそれを俯瞰しようとしている。

 よって話は1967年のドイツの学生運動からはじまる。活動家、ドイツ赤軍、コミューン文化の拡大、ドラッグ・カルチャーの氾濫、これら政治的騒乱と平行して繰り広げられた電子音楽の実験――カールハインツ・シュットクハウゼンはホルガー・シューカイに教え、あるいは松村正人が思い入れを持って語るヨゼフ・ボイスの指導のもとでコンラッド・シュニッツラーが学んでいる。それは、ナチスの悪夢といっしょに過去を消去された当時の若者に"ゼロ年"という意識を植え付け、さらに熱を呼ぶ。そしてそれは、非・音楽、反・メロディーと反・リズムという、どんな過去ともリンクしようとしない破壊的な試みをうながすのだった。その最大の実験がシュニッツラー率いるKlusterだった、といまでは言われている。

 CDでは2枚組、全24曲を収録したこのコンピレーションは思っていたよりもずっと良いできだ。1曲目はカンの"ア・スペクタクル"、1978年の曲で、見逃されがちな時期の曲だが、いま聴いても素晴らしいし、コズミック・ディスコの隣で鳴っていても何ら違和感はない。そしてハルモニア、ポポル・ヴー、コンラッド・シュニッツラー、ファウスト等々といった有名どころが続いて、1枚目の最後はノイ!の大クラシック"ハロ・ガロ"。2枚目はクラスターのコズミック・サウンドからはじまる。それからメビウス、アモン・デュール・II、アシュ・ラ・テンペル、タンジェリン・ドリーム、レデリウス等々。カンの後期のヒット曲"アイ・ウォント・モア"に続いて、締めはアンビントの先駆者のひとり、ドイターのドローンによる恍惚としたトリップで終わる......。ダモ鈴木在籍時代のカンが収録されていないのは大いに不服だが、それでもこれだけよく揃えたものだと思う。入門編としては上出来でしょう。

#1 Bonoboとの一夜 - ele-king

アンカーソングはロンドン在住の日本人青年である。彼は音楽をやるために渡英し、働きながら活動を続けている。彼の音楽はインストゥルメンタルのエレクトロニック・ミュージックだが、実は、すでに数年前から日本では若いリスナーから幅広く支持されている(過去のミニ・アルバムはともに1万枚近くのセールスがある)。これは、アンカーソングがロンドンから送ってくれた便りである。

 ロンドン、それは世界中のありとあらゆる人種が共存する街で、週末のOxford Streetの様相は、まさに「メルティング・ポット」そのもの。その中には、世界の音楽シーンの中心地であるこの街で成功することを夢見て、海外からやって来た人びとも少なくありません。まさにそんな外国人のひとりである自分が、この街でミュージシャンとして生きる日常について、綴ってみたいと思います。

 まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。
 僕はAnchorsong(アンカーソング)という名前で、ロンドンを中心に音楽活動をしています。2004年に東京で活動をスタートさせ、3年後の2007年10月に、ここロンドンに引っ越してきました。現在はこの街のクラブやライブハウスを中心に、ジャンルを問わずさまざまなパーティーで演奏しています。ロンドンでは、ライヴハウスとクラブのあいだにあまり隔たりがないのですが、ここでは敢えて、前者を中心に活動するロック/ ポップス系と、DJを中心としたクラブシーンに分けて、書いてみたいと思います。


アンカーソングのライヴ風景

 まずロック/ポップス系のシーンでは、やはりオルタナティヴ/インディー系が人気です。東ロンドンに店を構える〈Rough Trade Records〉に足を運べば、スタッフによって厳選された世界中のアーティ ストによる作品の数々が、有名無名を問わず、所狭しと並べられています。なかでも現在とりわけ注目を集めているのは、いまやトレンドの発信地として認識されつつある、NYはブルックリン出身のバンドです。MGMTVampire Weekend、Grizzly Bear、それにAnimal Collective等々、メジャーで成功しているバンドのみならず、Bear In Heaven、 The Hundred In The Hands、Pains of Being Pure At Heartなど、現地でまさに人気に火が点こうとしているバンドまで幅広く取り扱っていて、流行に敏感な音楽ファンで店内は常に賑わっています。個人的には、〈XL Records〉傘下の〈Young Turks〉から新作を発売したばかりのHoly Fuck、また彼らと同じくカナダ出身のBorn Ruffiansというバンドに注目しています。

 クラブ/ダンスミュージック系のリスナーがよく足 を運ぶのは、Central Londonにある〈Phonica Records〉です。テクノ、ハウス、エレクトロ、どれをとってもまさにダンスミュージックの本場であるロンドンならではの洗練されたセレクトで、現場でプレイするDJたちにとっても欠かせないレコード屋となっています。なかでもやはり、いまもっとも勢いがあるのはDubstepのシーンで、SkreamやBengaはもちろんのこと、Burialを擁する〈Hyperdub〉を主催するKode 9ScubaIkonikaJoy Orbison等々、ユニークな才能が次から次へと登場して、シーンに更なる活気を与えています。
 個人的に注目しているのは、「Vacuum EP」のリリースで一躍脚光を浴びたFloating Points、デトロイトの新星Kyle Hall、そしてAaron Jeromeの変名プロジェクトであるSBTRKTなどです。

 レコード業界も不況の煽りを受けているというのは紛れもない事実のようですが、クラブやライヴハウスといった現場では、その事実を感じさせないほどに、連日大いに賑わっています。
 先日は〈Heaven〉にて開催された、Holy Fuckのライブに足を運んできました。ロンドンではクラブとライブハウスのあいだにあまり大きな隔たりがないというのは先に述べましたが、今回のイヴェントはまさにその事実を体現するかのような内容で、先述のSBTRKTがサポートとして出演していました。レーベルメイトであるという点を除けば、両者のあいだにはさほど共通点がないようにも思われますが、集まったHoly Fuckのファンたちはラップトップを使用したSBTRKTのパフォーマンスにもしっかり反応してい て、ロンドンのオーディエンスの懐の広さを、あらためて感じさせてくれました。生演奏とエレクトロニクスをユニークなバランスで組み合わせたHoly Fuckのパフォーマンスはとてもパワフルかつ新鮮で、満員御礼となった会場は大いに盛り上がっていました。

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 過去もいまも変わらず、音楽ファンにとってロンドンは本当に刺激的な街で、僕自身、シーンを外から見ているだけでなく、その一部になりたいという希望を胸に、この街にやってきました。
 とくに頼れそうなアテがあるわけでもなかった僕は、渡英したばかりの頃はブッキングを見つけるのに苦労した時期も、少なからずありました。当時は駆け出しのバンドらに混じって、街の小さなパブでよくライヴをしていました。ロンドンには小さなパブが星の数ほどあって、そのなかには簡易なステージを設置しているところがたくさんあるため、それだけアーティストにとって演奏する場が多いということでもあります。
 また日本とは違い、出演する上でバンドにノルマがかせられることはまずなく、それは若者たちが気楽に音楽をはじめるのを促す要因にもなっていると思います。
 ロンドンではアーティストのブッキングやマネージメントが、アンダーグランドにまでしっかりと行き渡っていて、どんな小さなパブであってもエージェントやプロモーターを通して出演するというのが一般的です。

 現在、僕はSOUNDCRASHというプロモーターにマネージメントを担当してもらっています。彼らは〈KOKO〉や〈Cargo〉といったロンドンのクラブを中心に、〈Ninja Tune〉や〈WARP Records〉のアーティストを軸にした、数多くのコンサートやイヴェントをオーガナイズしていて、僕はこれまでに、DJ Krush, Jaga Jazzist,Hexstatic, DJ Vadimなどのアーティストのサポートを務めてきました。つい先日には、収容人数3,000人を誇るロンドン市内でも最大規模の会場のひとつ、〈The Roundhouse〉にて、〈Ninja Tune〉から新作を発売したばかりのBonoboのサポートを務めさせてもらいました。

ザ・ラウンドハウス
会場となったザ・ラウンドハウス

 ロンドンのオーディエンスはとても素直で、いいと思ったときにはとても熱のこもったレスポンスを見せてくれますが、逆に退屈したときには、たとえそれがヘッドライナーのパフォーマンスであっても、冷ややかな反応を見せます。とくに今回の僕のようなサポートアクトの場合は、オーディエンスの多くが事前に予備知識を持たずに来ているため、彼らを楽しませることができるかどうかは、まさにその日のパフォーマンス次第と言えます。
 そういう意味でもソールドアウトになった今回の公演は、これまででもっともやり甲斐のあるショーのひとつになりました。開演直後は様子を伺っていたオーディエンスが、どんどん盛り上がっていくのが手に取るように見え、最初は5割程度しか埋まっていなかったフロアも、演奏を終える頃には超満員になっていて、3,000人のオーディエンスから大きな拍手と歓声を頂きました。こういうシチュエーションは、本当にいいパフォーマンスが披露できたときにだけ経験できることなので、僕にとって非常に忘れ難い夜になりました。

 そして満を持して登場したBonoboは、集まったお客さんをさらに盛り上げる、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。今回はストリングスやホーンセクションを交えた、総勢12名によるフルバンド編成での公演で、マルチインストゥルメンタリストであるBonoboことSimon Green本人はベースを中心に演奏しつつ、バンドを見事にまとめあげていました。
 また今回の公演にはFlying Lotusの"Tea Leaf Dancers"のシンガーとしても知られるAndreya Trianaが全面的に参加していて、新世代の歌姫として大きな支持を得つつある彼女が、その抜群の存在感を誇る歌声で、オーディエンスを大いに湧かせていました。終演後、いつまでも鳴り止まない歓声と拍手を前に、ステージ上のSimonはとても嬉しそうな表情を浮かべていました。SOUDCRASHのクルーも「これまでにオーガナイズしたコンサートのなかでも最高のもののひとつになった」と、大いに満足している様子でした。

Bonobo
白熱したステージを展開するボノボ

 ロンドンに来て約2年半、シーンの刺激を毎日のように肌で感じられるこの街での生活は、本当に魅力的だと思います。非常に競争率が高い業界であることは事実ですが、実力のあるアーティストが評価され、そしてのし上がっていくという古き良き体制が、この街のアンダーグランドシーンには、いまもしっかりと根付いています。
 最近、日本では海外に出たがる若者が少なくなったという話を時折耳にしますが、僕の知る限りでは、そういうった刺激を求めてこの街にやってきている日本のアーティストはたくさんいて、それぞれがさまざまな形で、その個性を表現しています。この記事を読んでくれた方が、この街で音楽をするということに少しでも興味を抱いてくれたのであれば、この上なく幸いです。

 

アンカーソングのサード・シングル「The Lost & Found EP」は〈Lastrum〉より発売中。また、アンカーソングは7月29日、ele-king@DOMMUNEに出演決定!

キセル - ele-king

 僕は、オフタイムではルーツ的な音楽を聴くことが多い。スカやレゲエといったジャマイカの音楽だったり、ジャズ/フュージョン、ソウル、ファンク、ディスコ、ブルース、カントリー、ソフト・ロック、ワールド・ミュージックなどなど。日頃、主張が強くてうるさいものばかり聴いているので、なるべくけれんみのないものを求めてしまうのかもしれない。生活や街に根付いたような表現だったり、推敲を重ねて削りだされた作品は、たとえどんなジャンルの音楽であってもけれんみなく響くものだ。

 キセルのニュー・アルバム『凪』は、まさに推敲を重ねて削りだされた美しさを持つ作品だ。が、よ~く見つめてみると、美しさと同時に「いびつ」をも有している。生活に根付いているようで、どこか「ねじれ」ている。そんな面白さがあるアルバムである。

 あまりに音楽が日常の空気と溶け込んでいるためか、最初の1~2回は、うっかり聴き過ごしてしまうくらいだった。〈これまででもっとも音数が少ない〉と言われた前作よりさらに音数は少ない。演出も抑制されていて、作為的なものを徹底的に排除したアルバム......、最初はそう思っていた。しかし、聴くたびにその本当の輪郭と細部が浮かび上がってくる。その巧妙さに感嘆する。つまり、実はさりげなく演出を加えている、そんな塩梅が今作『凪』のポイントではないだろうか。

 キセルの音楽をひと言で表すなら、モンドな感性で彩られたフォーキーなポップス、ということになる。ノスタルジックな日本語の歌と穏やかな演奏を核にしながら、レゲエをはじめとしたカリブ・ミュージックのリズムとシンセサイザーやテルミンなどの空間的な音が、若干のエキゾチズムとサイケデリックな風味を与えている。うまいなぁと思うのは、「さあレゲエやってます」とか「ダブを取り入れてますよ」といった主張を感じることのないアレンジだ。それは耳を澄ませば聴こえてくるレゲエのリディムであり、電子音だ。音が削がれていった結果なのだろうが、考えてみると、ものすごモダンかつオルタナティヴな試みのように思える。彼らはさも平静な顔で、どこにもないような音楽を奏でているわけだから。

 兄弟"ふたり"のユニットであるということが大きく関係しているのかもしれない。ふたりで演奏するわけだから、大人数のバンドよりも音数を減らす必要がある。また、ふたりで演奏できる範囲で、最大限に曲を表現しなければならない。だから、なおさら音を吟味しなければならない。アルバムを何度も聴いていると、いろんな発見がある。多様な音楽のエッセンスを1曲のなかに見つけることもできる。あらゆる音楽の"素"を取り出して再構築されているのがわかる。もうひとつ、キセルの音楽の特徴のひとつとしてよく言われる、空想的な世界観だ。新作『凪』も、じっくり覗き込んでみると日常の風景とは少々異なる世界が広がっていることに気付かされる。

 キセルの独自性がさらに磨かれた通算6枚目のアルバム『凪』。長い付き合いになりそうだ。

Atom & Masaki Sakamoto - ele-king

 僕があれこれ批評する立場にいないことはよくわかっているけれど、20年近く前から同じようにレーベルをやったり日本の電子音楽を発掘して世界に発信しようとしてきたかつての仲間には、やはり頑張ってほしいからいつも少し辛口になるし、老兵の意地というかネット・レーベルなんかには真似できないような作り込んだプロダクションやあっと驚くような作品を聴かせてほしいと思ってしまう。最近UMAと名前を変えたらしい(?)〈サードイアー〉は、去年初音ミクでYMOのカヴァーをやったアルバムがかなりヒットしたんだけど、正直「もうどうやってもYMOの呪縛からは離れられないのかな」と感じてしまった。ほら、その前にもセニュール・ココナッツの『Yellow Fever』というヒットもあったし。まぁどっちもいい作品だったとは思うけど......。そして、そのセニョール・ココナッツのなかのひとでもある、アトム・ハートが、普段は神経内科医として活躍されてるという日本人マサキ・サカモトと組んだのがこちらのアルバムである。古いリスナーなら「アンビエントオタク」ことテツ・イノウエとかつてよく組んでいたアトム・ハートのことを思い出すかもしれないが、今回やっているのは、あの頃のアンビエントやエレクトロニカとも違って、なんというかエキスポ的な電子音楽博覧会だ。アトムでいうとHAT以降の細野さんとのつながりだったり、さらにはテイトウワとか、まりんの系譜にもつながるような神経質で繊細でキッチュで、でもポップという路線。YMOが大衆を惹きつけた大きな要素であり、遺伝子的に後の世代にも受け継がれてるあの感じをすごく持っている。

 サカモト氏のソロ作はしっかり聴いてないのでこれまでの作風を十分把握してるわけではないが、ノリノリでコスプレ風の写真に収まっているふたりを見ると、間違いなくレトロ・フューチャー的な志向はどちらか一方が仕切ったものではなく合作の方向性として自然に出てきたものなのではないかと想像できる(大元のコンセプトはアトム側から提示があったとサカモトがインタヴューで話している)。そしてそこで掘り起こされたのは、組曲風の意匠をまとった、カラフルな宴のごとき歴代電子音楽大全であり、冒頭ではノンスタンダード時代の細野さん的な東洋エレクトロOTTビートが幕を上げ、コシミハル嬢がかつてとなにも変わらないキュートな声で電子音との共演を聴かせ、トレヴァー・ホーン的なオケヒットがうなりを上げたかと思うと、フロア向けトラックのように重いキックが鳴ったり、さらには「サブライムだから」と言わんばかりにレイ・ハラカミのごときシンセが耳をとらえるのである。ジャケに描かれてる道の向こうの光は、誰が見てもわかるとおり『未知との遭遇』へのオマージュで、あのUFOとの交信に使われた曲のフレーズをモチーフにしたパートも後半には出てくるし、異星人交響曲と名付けられたアルバム全体が、「異星人は8本脚でもないし、地球を侵略しにやって来るわけでもない」という時代の変化とともに提示された科学・未来・未知への無根拠な信頼や明るい展望に彩られたあの頃への思いが詰まっている。

 ドイツ人のアトム・ハートがチリに移住してチリのペースで生活しながらこうやってまったく南米的でもなんでもない、むしろ東京的な電子音響に手を染めているのは、我々としては感慨深い。まぁ彼もセニョール・ココナッツやアシトン(アシッドなレゲトン)とか、南米に住んでいることを体現した音楽もやっているのでこれは、サイド・プロジェクトならではの上質な洒落というとらえ方もできるだろう。ただ、本職はドクターというサカモト氏が加わることで得られたはずの、商業的成功から解放された位置にいる音楽家ならではのプラスαの創造性というのがあまり見えてこないのが残念だ。ハラカミ的トーンをスパイス的に、なかばジョークとして入れるというのも、ここまで作り込んだ作品でなら「ニヤッとさせられる」という感想でもいいと思う。もし、少し前にUstreamでおこなわれたハラカミ氏のライヴを聴かなかったら、自分もそんな風に思ったかも。これまでの作風を一旦リセットするような、ときに猛々しくアヴァンギャルドな響きをまとった尖った音にビックリしつつ、中盤からじょじょにハラカミ節が聴こえてきて、あぁこの人はすごいと、その神々しいまでの電子音の波に打たれながら思ったのだ。普段はあんなに飄々としてるハラカミ氏だけど、あのライヴは回線を通してでもその並々ならぬ気迫が伝わってきたし、だからこそ、〈サブライム〉が、サカモト氏が、こういうアプローチをするのはどうなんだろうと、いまいちど考えてもよかったのんじゃないか。大人の遊びとしては充分すぎる楽しいアルバムだけど、音楽でどうやって食っていくか、いや職業としての音楽家でなくてもいいのではないか、というような議論が頻出するようになった現在だからこそ。

Poirier - ele-king

 おそらく南アフリカのワールドカップが近づいているせいだろう。アフリカが色濃い熱帯のビートを耳にすると無性に燃えてくる。カネと時間があれば行っていただろう。アフリカ大陸の最南端まで。

 アフリカにとっても、フットボールは庶民のスポーツだ。南アフリカでラグビーのワールドカップは開かれているが、ラグビーは当地の黒人にとっては関わりのないスポーツである。が、フットボールはそういうわけにはいかない。何か新しい盛り上がりがあるんじゃないかと期待している。そんなときにポワリエの新作『ランニング・ハイ』は実によろしい音楽だ。このアルバムを聴いたら多少なりとも気持ちが上がるはずだ。たとえ南極大陸で鳴ったとしても観測員たちに汗をかかせ、ひょっとしたら、そのこわばった皮膚に笑みをもたらすかもしれない。

 ポワリエは熱帯のリディムの採集家である。このモントリオールのDJは、いつの間に、そういうことになっていた。2003年にジスラン・ポワリエ(Ghislain Poirier)名義でデビュー・アルバム『ビーツ・アズ・ポリティクス(政治としてのビート)』を発表した頃の彼は、そうではなかった。リース元である〈チョコレート・インダストリーズ〉やプレフューズ73、アンチ・ポップ・コンソーシアム、あるいは初期のディプロの流れを汲むようななかばストイックなIDMスタイルに基づくヒップホップを展開した。2005年の『ブレイクアップダウン』は彼の美的なセンスによる初期のベストと言われているが、同じく2005年にはレディ・ソヴァリンの"フィデル・ウィズ・ザ・ヴォリューム"のリミックスを手掛け、彼なりのグライミーなダンスホールを試みるている。で、それから〈ニンジャ・チューン〉と契約してからの最初のシングルとなった2007年の「ブレイジン」では、ザ・バグやDJ C(M.I.A. のリミキサーとして知られる)といった人たちの力を借りながら野太いビートを鳴らしつつ、まあ、悪くはないのだけれどまだ自分のスタイルを模索している感じだった。

 ターニング・ポイントは2007年の『ノー・グラウンド・アンダー』だ。アルバムで彼は、南半球やカリブ海のビートをループさせ、MCたちのエネルギッシュな声を活かしながらパワフルなダンス・ミュージックを披露する。そして......アルバムに収録された"ディアスポラ"という曲は、いみじくも彼のデビュー・アルバムのタイトルである"政治としてのビート"という志をその曲名とともに表している。「レバノン! イングランド! シリア! ナイジェリア!」――MCのこうしたシンプルな叫び声は、しかしポワリエの音楽にふくまれる政治的野心の叫びであもる。えー、つまりアフロ・ディアスポリック・ミュージック――周縁化された文化から聴こえる響きは支配的な文化への抵抗として機能する、それが『ピッチフォーク』言うところの"ポスト・モダンの脱構築主義者"ポワリエの戦略である。

 ......などと書くと堅苦しい音楽だと思われる方もいるだろうが、実際のところ彼の音楽は、その背後にある種の知的な根拠があるにせよ、とても激しく、魂がこもっている。事情を知らなくても多くの人は楽しめると思う。なにせこれは熱いダンス・ミュージックなのだ。ポワリエはダンスホール、ソカ、サンバ、アフロ......さまざまなビートを都市のIDMスタイルのなかで掻き回している。今作ではソカのビートを大々的にフィーチャーしているが、トリニダード・トバコ生まれのこの音楽はゼロ年代におけるもうひとつのトレンドでもあって、さまざまな編集盤が出回っている。

 お馴染みのフェイス・Tやズールーをはじめ、ほとんどの曲にMCを入れているのも今作の特徴である。そのなかにダンスホール系のブロ・バントンやウォーリア・クィーン、白人のYTもいる。どいつこいつも気合いが入っていて、スピーカーからはMCたちのツバや汗が飛び散ってくるようだ。"エネミーズ"や"レット・ゼム・ヘイト"など、曲名にはポワリエの抵抗めいた態度がそれとなく見えているのだが、僕には何をライムしているのかわからない。それでも熱いものは伝わる。そして......ビートの猛攻撃は最後まで手を抜くことはない。ミニマルなデジタル・ダンスホールの"マラソン"、アシッディなエレクトロ・ソカの"90'S バックヤード"のようなインストゥルメンタルの曲も面白い。

 ポワリエは2009年にメジャー・レイザーの「ホールド・ザ・ライン」のリミックスを手掛けているが、いまや彼はたとえディプロと比較されても遜色のない、IDMの文法における熱帯リディムの採集家だ。そう、メジャー・レイザーはバカバカしいけど憎たらしいほどスタイリッシュだった。で、ポワリエときたら......がちがちにシリアスだけど素晴らしくエネルギッシュである。

CHART by JET SET 2010.06.07 - ele-king

Shop Chart


1

ALTZ VS DJ NOBU

ALTZ VS DJ NOBU MARIANA »COMMENT GET MUSIC
現行二大巨頭によるマスト・アイテム入荷致しました。遂に自身のレーベル"Altzmusica"を始動させた鬼才Altzによるサイケ・パーカッシヴ・トラック。加えてDJ Nobuによるトライバル・リミックスを収録した豪華コラボ・ワーク。さすがの完成度!!

2

ZACKY FORCE FUNK & KUTMAH

ZACKY FORCE FUNK & KUTMAH FUKK »COMMENT GET MUSIC
Zack Force Funk & Kutmahによる危険すぎるダーティー・ディスコ!オランダはCloneのサブ・レーベル、Clone Crownからの新シリーズ第2弾EPが登場!

3

MARBERT ROCEL

MARBERT ROCEL A PARROTS YELLIN »COMMENT GET MUSIC
☆特大推薦☆生音多用のレフトフィールド・ミニマル・ポップ・ハウス特大傑作!!HerbertとDani Sicilianoファンを即魅了した傑作"Beats Like Birds"でデビューを飾った当店直撃Compostトリオが絶好調Fenouから!!

4

DJ KOZE

DJ KOZE RUE BUMOUNT »COMMENT GET MUSIC
DJ Kozeが素晴らしいシングルをドロップ!!Dixon、Ellen Allien、Ryan Crosson、Michel Cleis、dOP,Ewan PearsonそしてBen Wattらがプレイ、サポート!!

5

SLUM VILLAGE

SLUM VILLAGE FANTASTIC VOL.2.10 »COMMENT GET MUSIC
ファン待望!"Fantastic Vol.2.10"がアナログ2LPでも登場です!"We Be Dim"、"We Be Dim Part.2"、"Get It Together"、と2.10版のみの収録曲もしっかり搭載しています! やはり彼らの音は2枚組でじっくりと聴きたかったです。

6

HEY-O-HANSEN - WE SO HORNY

HEY-O-HANSEN - WE SO HORNY SERIOUS PLEASURE RIDDIMS »COMMENT GET MUSIC
☆大推薦☆ホーン全開のオリエンタル・レフトフィールド・ポップ大傑作!!ダブステップを消化して独自の奇形チャーミング・ポップへと到達した鬼才Hey-O-Hansenが、名門Pingipungからホーンを前面にfeat.した傑作アルバムをお届け~!!

7

TRENTEMOLLER

TRENTEMOLLER INTO THE GREAT WIDE YONDER »COMMENT GET MUSIC
■'10年ベスト・アルバム候補■グレーゾーンのポップ・センスを一手に引き受けた特大傑作!!デンマークのレフトフィールド・ポップ/ディスコ/ミニマル巨匠Trentemollerが、Pantha Du PrinceやFour Tetに呼応(+α)した特大傑作アルバムを完成!!!

8

V.A.

V.A. FUTURE DISCO CITY HEAT SAMPLER »COMMENT GET MUSIC
Just Be Good to Me待望のフル・ヴォーカル・ヴァージョンが遂にリリース!!Sean Brosnan監修のコンピレーション/ミックス・アルバム『Future Disco Vol.3 - City Heat』からのアナログ・サンプラー。人気沸騰のThe Revengeを筆頭に期待大のアクトが集う好内容!!

9

MUSHROOMS PROJECT

MUSHROOMS PROJECT TROPIKAL MUSHROOMS »COMMENT GET MUSIC
ファン必聴のMark E, Phoreskiによるリミックス収録です!!早くも第11弾のリリースとなったJisco Musicクルー手掛ける人気レーベル"Under The Shade"最新作。"Is It Blearic?"からのスプリットでも相当ヤバい楽曲を披露していたイタリアン・デュオ"Mushrooms Project"が登場!!

10

MOP

MOP FLY FIRE LTD EDITION »COMMENT GET MUSIC
ここ最近一番アツイ、ブーティー・ハウスメーカーMOPがまたもやってくれました!!ナント今回はあのBasement Jaxxの90"s大ヒット曲"Fly Life"をブーティー・ミックス!!Richie HawtinやRicardo Villalobosらもパワー・プレイ中のあのヴァージョンが遂に登場です!!

CHART by DISC SHOP ZERO 2010.06.07 - ele-king

Shop Chart


1

V.A.

V.A. JAHTARIAN DUBBERS VOL.2 JAHTARI / GER / 2010.5.3 / »COMMENT GET MUSIC
ドイツはライプツィヒのラップトップ・レゲエ集団JAHTARIのコンピ・シリーズ第2集。堂々とした貫禄さえ感じる内容で、外部参加も含めた彼らの音への美意識が凝縮。

2

KAZAMATSURI KENTA

KAZAMATSURI KENTA ALTITUDE IMPROVING MIX RUDIMENTS / JAP / 2010.5.11 / »COMMENT GET MUSIC
"遅れてきた若手"最重要DJのひとりによるDJ MIX。世界各地の標高高めの音楽から独自のセンスで選ばれた多幸感に溢れたナイスなトリップ。6/11のリリパ(https://bit.ly/bYiW80)も大注目!

3

RAMADANMAN

RAMADANMAN GLUT / TEMPEST HEMLOCK / UK / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
"ポスト・ダブステップ"注目の才能。808のブーミンなサブ・ベースとチャカポコ・リズムが最高!な、RAMADANMAN流エレクトロ~ゲットー・テック1。キック&ベースがテック・トライバル感を倍増させる2も◎。

4

MENSAH

MENSAH UNTITLED FUTRURE FUNK EP HENCH / UK / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
所謂"紫御三家"とも交流あるブリストリアン。ヒップホップ/R&B感の強い黒いビートにレトロな風合いのシンセのメロディが不思議な中東感の1、ファンキーとブレイクスがレイヴの下で混ざり合った疾走グルーヴ2、など全3曲。

5

AKIO NAGASE

AKIO NAGASE DUBPLATE-R #2 : BLUE BEE DUB RUDIMENTS / JAP / 2010.5.4 / »COMMENT GET MUSIC
現在の日本でも最も注目すべきレーベルのひとつから提案されたシリーズの2作目。現場にも即対応できるトラックも素晴らしいが、こういう作品をフットワーク軽くリリースできる姿勢も素晴らしい。

6

ROOMMATE / NIBE

ROOMMATE / NIBE DREADER THAN DREAD / GUAVA RUM (VON D GINGER REMIX) LUTETIA DUBZ / FR / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
1は文句無しのレゲエ・ダブステップ。2はジャングルなブレイクビーツからの血を感じるスネアが印象的なリズムに、メロウな上モノ、女性ヴォイスが絡むリミックス。

7

PROFESSOR SKANK

PROFESSOR SKANK OUTER SPACE / DUBWISE CHAMP RENEGADE / GRE / 2010.5.15 / »COMMENT GET MUSIC
70年代末~80年代にリリースされ埋もれていった実験的ダブにも通じるナゾなスペイシーさがあるダブ。 2はリミックス提供経験のあるZION TRAIN直系のホーンが活きたトラック◎。

8

CONQUEST & HARRY CRAZE

CONQUEST & HARRY CRAZE REAL LOVE EP BREAK THE HABIT / UK / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
シャッフルするリズムがUKファンキー的な跳ねにも聴こえる1。生っぽいドラムと自然音のSEが清涼感ありつつメロウな空気を生むドラムンベース2。J.B.「FUNKY DRUMMER」を新たに組んだようなスロウなドラムの3。いずれもアーバンな夜の感触が◎。

9

TOKIMONSTA

TOKIMONSTA COSMIC INTOXICATION EP RAMP / UK / 2010.5.8 / »COMMENT GET MUSIC
L.A.の女性プロデューサー。エレクトロなサウンドが前面に出たブレイクビーツなんだけど、どこか人肌というか人間の持つ"エラー感"のような味が滲み出ていて、不思議とアコースティックな感触。

10

SRC

SRC GOIN OUT EP RWINA / DEN / 2010.5.22 / »COMMENT GET MUSIC
レトロな8bitフレイヴァとニュースクールなグライムの感覚が混ざり合った面白い1枚。4はまさにゲーム音楽のジャンプ音のようなサウンドを多用したキラめくリズムに、タメの効いた8ビート調のリズムが面白いグルーヴ。

Kode9 - ele-king

「このアルバムの秘密はリンスFMを聴かずにフーコーとドゥルーズを読んでいる人たちだけに明らかにされるのだろうか?」――コード9の『メモリーズ・オブ・ザ・フューチャー』に関して、『ピッチフォーク』はなかば皮肉っぽくこう書いている。『メモリーズ・オブ・ザ・フューチャー』は簡単に言えばリントン・クウェシ・ジョンソンのポエトリー・リーディングのダブステップ・ヴァージョンで、アルバムのなかでダブポエットを披露しているスペースエイプは、コード9のアカデミシャン仲間でもある。とうてい僕の英語力では聴き取れないので、「何を言ってるんですか」と以前コード9に取材したときに訊いたら、それなりに哲学的な内容を喋っているらしい。もっともそれは「フーコーとドゥルーズ」というよりも、コード9によればポール・ギルロイに触発されているとのことだったが......。

 しかしそれでも周知のように、2006年の10月にリリースされた『メモリーズ・オブ・ザ・フューチャー』は素晴らしい評価を得た。何よりもブリアルのあの偉大なデビュー・アルバムに続いて同じレーベルからリリースされるという、決して有利な順番とは言えない状況のなかで、コード9はその逆境を跳ね返し、自分のヴィジョンをしっかりと見せつけたと言える。まあ、そもそもコード9はブリアルのデビュー・アルバムの次に自分のアルバムのリリースを決めたレーベルの主宰者であり、そしてコード9こそブリアルの師なのである(ブリアルはコード9の文章の読者だった)。

 そしてブリアルのデビュー・アルバムが都市の腐敗の"悲しみ"を表しいているのに対して、コード9のそれには都市の貧困や抑圧、もしくは監視への"怒り"がある。彼のリントン・クウェシ・ジョンソンのダブポエトリーの借用は、決して飾りではないのだ。彼は......「テロリズム・パラノイア、内部コミュニティの争い、インナーシティの抑圧、それら恐怖のテーマを文字通りのジャマイカ感覚において企てるのである」(『ピッチフォーク』)

 コード9と〈ハイパーダブ〉において重要なのは、「フーコーとドゥルーズ」ではない。その"ジャマイカ感覚"である。彼は『ガーディアン』の取材で、ジャマイカのサウンドシステム文化のUKにおけるミューテーション(突然変異)が〈ハイパーダブ〉のコンセプトであると話している。それは......「ダブからレゲエ、ジャングルを通じてグライムやダブステップあるいはファンキーまで、音楽の変化と進化がどのようにおこるのかという考え方でもある」

 この度、コード9にとって2枚目となるミックスCDが"DJ-Kicks"のシリーズとしてリリースされる。"ダブステップ・オールスターズ"の"vol.3"として発表された最初のミックスCDではスペースエイプのダブポエットをフィーチャーしたように、コード9は『メモリーズ・オブ・ザ・フューチャー』と同じように暗闇を凝視している、と言える。が、4年ぶりの"DJ-Kicks"では、彼はファンキー(スティッキーやムジャヴァ)を挟み込み、ブロークンビーツ(マッドスリンキー)を混ぜ、ポスト・ダブステップ(ラマダンマン)を取り入れ、グライム(テラー・デインジャー)をかぶせる。この1年ほどのダブステップの新しい展開を楽しんでいるようである。ヴァリエーション豊かになった〈ハイパーダブ〉のカタログ(アイコニカ、クーリー・G、あるいはゾンビー等々)を披露しながら、あるいはオリジナル・ダブステップ(デジタル・ミスティックズ)の古びない魅力を証明する。緊張感という点では4年前の"vol.3"だろうけれど、「ジャマイカのサウンドシステム文化のUKにおけるミューテーション」という点でいえばこちらは素直にその音を楽しめる内容でもある。ちなみに最後のトラックは、ローファーの〈スワンプ81〉から今年リリースされたザ・バグの"ラン"。

Skweee三昧 - ele-king

 こんばんわ、あなたのダンスフロアはいま平均年齢いくつでしょう? 日本で最初のスクウィーのパーティは17歳の高校2年生によって開かれました......。

E-JimaさんとShitaraba君

 日曜日の午後3時過ぎ、早稲田大学正門近くにある〈音楽喫茶茶箱〉では北欧で生まれたダンスビートが鳴り響いている。DJの後ろのスクリーンには、20年前のプレイステーションのゲームの映像が映し出されている。飯島直樹(E-Jima)さんが「彼がシタラバ君だよ」と教えてくれる。シタラバ君は......ゲームのコントローラーを操作していた。その姿は、DJというよりもゲームに熱中する高校生そのものである。

 スクウィーは、フィンランドとスウェーデンから広まったロービットでファンキーなエレクトロ・サウンドだ。スウェーデンのクールDJダスト(ダニエル・サヴィオ)がヴィンテージ・シンセの機能からこの「スクウィー」なる名前を引用したと言われている。よく喩えられるように、それは「〈リフレックス〉がサイケな鼠のカートゥーンのサウンドトラックとしてGファンクをやったような音」である。7インチ・シングルを中心としたこのスカンジナビアの新しいダンス・サウンドは、イギリスの〈プラネット・ミュー〉や〈ランプ〉といったレーベルを通じていまでは音楽ファンのあいだですっかり有名になった。

 シタラバ君は今年の3月から〈20禁〉というパーティをオーガナイズしている。「若い人の出るパーティはやりたかったのですが、クラブに行けない僕にはDJの友だちもいなくて......。でも、USTでDJとかやってたら自然に似た感じの若い知り合いができてきたので、じゃあもうパーティやるか! と」

 彼がDJをはじめたのは中学2年生のときだった。最初はテクノやハウスをミックスしながらUSTREAMで流していた。ヴューワーはいてもひとりだったというが、僕のようにUSTREAMを今年に入って初めて知った人間からするとその話は衝撃的でさえある。

 彼がスクウィーにハマったのは〈ジェット・セット〉の09年の総括のページで試聴してからだった。ダブステップ......、いや、この世代的に言うならダブステは、彼がクラブ・ミュージックに興味を抱いた ときにすでにそれはあったジャンルである。ダブステに関しては、〈ハイパーダブ〉を拠点にインターナショナルに活動するクオーター330(Quata 330)の影響が大きかった、とシタラバ君は言う。


ハードなDJプレイで盛り上げるmadmaid

 4時半をまわると、ステージには16歳のマッドメイド(madmaid)がハードなジャングルをプレイする。彼は激しい身振りで、フロアを煽っている。ハードなレイヴ・サウンド、そしてガバへ......。話題のネット・レーベル〈マルチネ〉からリリースしているマッドメイドは、日曜日の昼に代々木公園で開かれていたレイヴを契機にダンス・ミュージックを知ったらしい。エネルギッシュなDJを終えた彼は喉が渇いたのだろう、カウンターでコーラを注文した。

 5時を過ぎた頃には狭いフロアは良い感じで埋まっていた。20人以上が集まっている。下北のレコード屋〈ゼロ〉のオーナー、飯島さんがまずはヘヴィーなダブをスピンする。最新のダブ、スクウィー、ダブステを惜しみなくかけてくれる。ちなみにこの日出演したDJで、ヴァイナルをターンテーブルに載せていたのは飯島さんだけだった......。

Quarta 330のライヴがはじまると熱気はピークに

 クオーター330のライヴがはじまると、彼をぐるりと囲むように人が集まる。その2日前にフライング・ロータスと共演したばかりの330は、DJクラッシュも愛用している古いヴェスタックスのミキサーを使いながら、とてもリラックスした感じで、彼なりに咀嚼したユニークなスクウィーを披露する。このライヴによって、フロアの盛り上がりは最高潮に達した。


 「同級生は呼ばないの?」とシタラバ君に訊くと「呼んでない」と答えた。フロアにはカラブニク(Kalavnik)やゴンブト(Gonbuto)といった、あの三田格が惜しみない賛辞を送る三毛猫ホームレス周辺のDJやトラックメイカーが遊びに来ていた。このあたりはみんな、USTREAMやtwitterによって知り合ったそうである。実際、この世代にネットは欠かせないのだろう。その日集まった子たちのほとんどがノートパソコンを持ち、そして驚くべきことに......何人かはフロアで携帯を見ながら踊っている。もっともこれは彼らに限らない。最近のクラブのフロアでよく見られる風景である。しかしいったいどこで何と繋がろうとしているのだろうか......。あるいは、僕のようなタイプの人間がただ時代に遅れているだけなのだろうか......。ある人が「ジョーカーはもう古い」というネットでの書き込みを見たと言った。「古いたって、あんた、まだアルバムも出てないんだぜ......」、と率直に思う。そもそもその書き込みの「古い/新しい」とはいかなる基準なのだろう。彼は音楽に何を求めているのだろう......。この手の情報オタクは20年前のテクノの時代にもたくさんいたし、現代に顕著な傾向だとは思わない。

 それでも......、ネットを身近に使えるこの世代が、自分たちで生の現場を持ちはじめているというのは興味深い事実である。

 「自分の世代ってのもよくわからないんですよね」、とシタラバ君は言う。「まわりには年下の音楽家から20代や30代、レコード屋の店長、ましてや野田さんくらいの世代の方ともこうして繋がってるわけですし、いまはネットにたくさん情報があふれているので、情報だけでの体験ながらも僕が生まれる前に流れていた音楽やその時代背景もレコードやCD、mp3と一緒に認識していますし、そんな感じで僕にきっと世代のあいだの認識ってものが薄いんだと思います」

 「若いという実感はあるのですが......」、シタラバ君は続ける。「学校での自分とクラブでの自分はまったく別のものとして動いているので、そっちはそっちでこっちはこっちみたいなそんな感じで......」

 「彼らは素晴らしいですよ」、今回、このパーティを僕に最初に教えてくれた20代半ばのDJ、アボ・カズヒロ君はやや興奮しながら言う。「近い将来、僕も彼らと一緒に何かできればと思っているんです。そしていつか、高橋透さんをゲストに招いてみたいんです!」

 はははは、それはたしかに楽しいかもしれない。もしそんなことが実現するときが来たら、この国のダンス・カルチャーには新しい未来が待っていることだろう。

Skweee teenage riot!!!

 が、まあ、それはさておき、僕が昔、もうずいぶんと昔の話だが......、渡辺健吾や佐藤大、弘石雅和らと初めてテクノのパーティを開いたとき、ある業界人がフロアを見て「ガキばっかじゃん」と言った。ガキばっかで充分だと思った。実際の話、そのガキばっかなところがさらに広がって、テクノは日本で爆発したのである。それに......、自慢じゃないが、石野卓球の15歳のライヴを観ているし、田中フミヤの19歳のDJも聴いている。若くして逝ったカガミ君も18歳でデビューしている。ムードマンもケンセイも、あるいはジェフ・ミルズやデリック・メイも高校生のときにDJをはじめている。音楽的冒険は10代にはじまる。
 "彼ら"のダンスフロアもいつ爆発するかわかったものじゃない。

 なお、シタラバ君のDJミックスは、ブラジルのサイト「tranquera.org」で聴ける

 

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