「AY」と一致するもの

Klein - ele-king

 これは昂奮せずにはいられません。『Only』で圧倒的な存在感を示し、昨年は〈Hyperdub〉との契約~EPのリリースも話題となったクラインが、来る3月23日、ついに初来日を果たします。OPNやアルカの登場から時代がひと回りし、新たなエレクトロニック・ミュージックの機運が熟しはじめている昨今、ele-king編集部内でも「次の10年を決定づけるのは誰か」という議論が日々盛り上がっておりますが、その最右翼のひとりがクラインです。彼女の魅力を説明するのに、コード9でさえ言葉を失うほど。つまり、今回の来日公演は絶対にスルーするわけにはいかないということです(当日は〈PAN〉のフローラ・イン=ウォンやセーラーかんな子らも出演)。いやしかし去年のチーノ・アモービといい先日のニガ・フォックスといい、《Local World》はほんとうに良い仕事をしますな~。


Local 6 World Klein
2018/03/23 fri at WWWβ

時代を研ぎ澄ますアフロ最前衛の結晶 Klein 初来日! “フリーク・アウトR&B”とも形容される、サイケデアリにまみれたナイジェリアン・ルーツのミュータント・ソウル・シンガー/プロデューサーをロンドンから迎え、本ディケイドの電子音楽を革新する〈Hyperdub〉と〈PAN〉、そして中国、韓国、アイルランド、日本など、様々な背景が入り混じるエクスペリメンタル・クラブ・ナイト。

圧倒的にオリジナルな作品で時代を駆け抜けるアフリカン・ルーツの女性プロデューサー Jlin (Planet Mu)、Nidia Minaj (Principe)、Nkisi (NON Worldwide) などと同時期に、R&B/ソウル/ゴスペルを軸にサイケデリックかつゴシックなテイストでノイズ、インダストリアル、トラップ、UKガラージをコラージュで紡いだ怪作『Only』〈Howling Owl 2016 / P-Vine 2017〉で現代電子音楽の最前線へと躍り出し、昨年〈Hyperdub〉からデビューを果たし、Laurel Halo の最新作にも参加したサウス・ロンドンの異端 Klein が、ローカルかつワールドな躍動を伝える《Local World》第6弾へ登場。共演には元『Dazed』のエディターとしても活躍し、現在ベルリンの〈PAN〉の一員としても働く、ロンドン拠点のプロデューサー/DJ Flora Yin-Wong、ネット・カルチャーから現れ、新旧のアンダーグランドなクラブ・ミュージックと日本のサブカルチャーのセンスが入り混じる特異な存在 Sailor Kannako (セーラーかんな子)、日本とアイルランド双方にルーツを持ち、複数の言語と独自のセンスでその世界観を表現するプロデューサー/シンガー ermhoi、ロンドンの〈BBC AZN Network〉やアジアンなクリエイティヴ・コレクティヴ Eternal Dragonz にミックスも提供する韓国は釜山生まれ、現在は東京を拠点とする Hibi Bliss が登場。拡張されるアフロやR&B、躍進するアジア、そして女性アーティストの活躍など、今日のエレクトロニック/クラブ・ミュージックの躍動とモードがミックスされた最旬のエクスペリメンタル・クラブ・ナイト。

Local 6 World Klein
2018/03/23 fri at WWWβ
OPEN / START 24:30
ADV ¥1,500 @RA / DOOR ¥2000 / U23 ¥1,000

LIVE:
Klein [Hyperdub | Nigeria / London]
ermhoi

DJ:
Flora Yin-Wong [PAN | London]
Sailor Kannako
Hibi Bliss

https://www-shibuya.jp/schedule/008823.php

※未成年者の入場不可・要顔写真付きID / You must be 20 or over with Photo ID to enter.


■Klein (クライン) [Hyperdub | Nigeria / London]

ナイジェリアのバックグランドを持つサウス・ロンドン拠点のアーティスト。シアターやゴスペルのファンであり、楽曲制作の前に趣味でポエトリーを書き、Arca の勧めにより本格的にアーティスト活動を始動。自主で『Only』(国内盤は〈Pヴァイン〉より)と『Lagata』を2016年にリリース、UKの前衛音楽の権威である『The Wire』やレコード・ショップ Boomkat から大絶賛され、一躍シーンの最前線へ。2017年には Kode9 主宰の〈Hyperdub〉と契約を果たし、リリースされたEP「Tommy」は『Tiny Mix Tapes』や『Pitchfork』といった媒体で高い評価を受け、最近ではディズニー・プリンセスにインスパイアされたファンタジー・ミュージカル『Care』のスコアとディレクションを手がけ、ロンドンのアート・インスティテュートICAにてプレミア公開。
https://klein1997.bandcamp.com/

■Flora Yin-Wong [PAN | London]

ロンドン生まれのプロデューサー、ライター、DJ。「|| Flora」としても知られ、フィールド・レコーディング、ディソナンス、コンテンポラリーなクラブ・カルチャーを下地とした作品やミックスを発表。これまでにベルリン拠点のレーベル〈PAN〉の一員としてベルグハインやBlocのショーケース、アジアや欧州を軸に様々な場所でDJをプレイ、Boiler Room、NTS、Radar Radio、BCRといったショーへも参加。プロデューサーとしてはNYCの〈PTP〉からEP「City God」をテープでリリース、〈PAN〉のアンビエント・コンピレーション『Mono No Aware』、その他 Lara Rix-Martin の〈Objects LTD〉、Lolina (Inga Copeland) や IVVVO も参加の〈Caridad〉のコンピレーションへ楽曲を提供、Celyn June (Halcyon Veil) のリミックスやミランの〈Haunter〉やロンドンの〈Holodisc〉とのトラック共作を手がけている。
https://soundcloud.com/floraytw

■Sailor Kannako(セーラーかんな子)

1992年広島生まれ。2012年ごろから、ネット・カルチャーを軸にしたパーティ《Maze》に参加。現在は幡ヶ谷Forestlimit など、都内を中心にDJしたりしなかったり。SoundCloudでミックス音源をときどき更新中。
https://soundcloud.com/onight6lo0mgo

■ermhoi

日本とアイルランド双方にルーツを持ち、複数の言語と独自のセンスで世界観を表現する、プロデューサー/シンガー。2015年ファースト・アルバム『Junior Refugee』を〈salvaged tapes records〉よりリリース。以降イラストレーターやファッションブランド、演劇、映像作品への楽曲提供や、千葉広樹をサポートに迎えてのデュオ、吉田隆一と池澤龍作とのトリオの nébleuse、東京塩麹のゲストボーカル、TAMTAM やものんくるのコーラスなど、ジャンルに縛られない、幅広い活動を続けている。
https://soundcloud.com/ermhoi

■Hibi Bliss

DJ HIBI BLISS a.k.a Princess Samsung

https://soundcloud.com/hibi-bliss

The James Hunter Six - ele-king

 バンマスの名前+メンバーの総人数からなる〈テッド・テイラー・フォー〉〈デイヴ・クラーク・ファイヴ〉式の、クラシカルなUKスタイルのバンド名の響きだけで好事家ならウィスキー2~3ショットあおれてしまう。1962年イングランドはエシックス(Essex)で生まれたジェイムズ・ハンターは、過去最高のUK白人R&B(ブルー・アイド・ソウル)シンガーと称賛されるまでになった。……となると単純にスティーヴ・ウィンウッドもヴァン・モリスンも凌ぐことになるが、オタク度、オーセンティック度、何よりその漆黒度合いにおいて言うならまさにその通りだろう。
 あと数年で還暦を迎える年季の入ったそれほどの人材が、日本ではどうしてマニア以外には知られていないのか。それにはいくつか理由がある。まずは、そもそもこの人物が“ハウリン・ウィルフ”(校正ミスではない。“Howlin' Wilf”)を名乗る当初セミプロのクラブ・シンガーだったことにも関係しているだろう。

 80年代中期のロンドンでは、ポスト・パンク/ニュー・ウェイヴの流れと並行しつつ、しかし音の方向性は逆行して、ロック・ミュージックをプリミティヴなロックン・ロールや古典的R&Bまで遡るリヴァイヴァル・ムーヴメントも起きていた。その一大震源地だったのが、マーケットで有名なカムデン・タウンで、そこで売っているUSヴィンテージ古着とラバーソウル・シューズを身につけ、古いレコード・ジャケットの黒人の髪形を真似てリーゼントにした白人“ビート・バンド”が、夜な夜な町のクラブをわかせていた。
 それと同時代の東京は原宿ホコ天に棲息し、語り草になっているローラー族がお手本としたのは、ジェイムズ・ディーンの物腰だったり、いにしえのロカビリー・スター(エディ・コクラン、バディー・ホリー、ジーン・ヴィンセントetc.)のクールネスだったりと、要は50'sアメリカの不良アイコンだったわけだが、そのローラー族の中でも真にイケてる(当時風に言うとアンテナのビンカンな)人々は、ちゃんとそのロンドンのムーヴメントにも注意を払っていた。そのときにカムデンをツイストさせていたバンドの最右翼がハウリン・ウィルフ&ザ・ヴィー=ジェイズ(Howlin' Wilf and the Vee-Jays)だったのである。
 バンド名は言うまでもなく、ブルーズマンのハウリン・ウルフと、50~60年代に栄華を極めたシカゴのブルーズ/R&B/ロックン・ロール・レーベル〈Vee-Jay Records〉へのオマージュであり、このジェイムズ・ハンターは日中は鉄道作業員として生計を立てながら、夜になるとその“ハウリン・ウィルフ”という別人格("wilf"は英俗語で“ばか者”)になり切って黒いロックン・ロールで名を馳せ、余勢を駆って1990年までに同名義でフル・アルバム2枚とEP2枚、ライヴ・ヴィデオまでリリースした。日本ではいまだにジェイムズ・ハンターという名前の認知度は低いとしても、80年代の志の高いロックン・ローラーたち(今もブライアン・セッツァーなんかが来日すれば、櫛目美しいリーゼントからグリースの甘く切ない香りをプンプンさせてきちんと集合するような面々)は、当時ハウリン・ウィルフの音楽にも結構グッときていたはずなのである。

 その後ザ・ヴィー=ジェイズが解散したあと、よりソウルフルな路線を指向することになるハンターだが、90年代に入るとヴァン・モリスンに誘われ、彼のバンドにギター&コーラスとしてしばらく加わっている。モリスンの方も96年、ハンターがようやく本名名義でリリースしたファースト・アルバム『Believe What I Say』にはなむけとして客演した。
 それ以降のハンターは、合衆国と英国を中心に小さなクラブのどさ回りは続けるも、アーティストの“たち”として結構な寡作であることが、その名声を広く轟かせるためにはマイナスに働いた。2006年米〈Rounder Records〉から出た『People Gonna Talk』はグラミーにノミネイトされるまでの高い評価は得たが、そのカテゴリーも〈ベスト・トラディショナル・ブルーズ・アルバム〉だったせいで(実際の音は古典的R&Bなのだが)一般的な注目度は高くなりようがなかったし、08年にはアラン・トゥーサンが客演した好盤『The Hard Way』がせっかくヒットしたのに、その後また5年、リリースがぱったり途絶える、という調子だったのである。

 だが、〈ジェイムズ・ハンター・シックス〉のバンド名義でアルバムを発表し始めた2013年以降は少々様子が違う。1996年からの17年間でアルバムを4作しか作らなかったのに、13年以降の〈ジェイムズ・ハンター・シックス〉では既に3作目。その13年作品『Minute by Minute』からは、ニュー・ヨークはブルックリン拠点、昨今のヴィンテージ・ソウル・ブームの牽引役〈Daptone Records〉と手を組んだことがどう見てもいい刺激になっており、おそらくこれまでのキャリアでも最高レヴェルの作品を生み出している。ばかりか、一作ごとにどんどんみずみずしく、躍動感を増してきていて、まさに〈ダップトーン〉の水が合ってる、という感じなのだ。

 〈ダップトーン〉レコーズは最近、レーベルの偉大なる二枚看板だったシャロン・ジョーンズとチャールズ・ブラッドリーを16年と17年に相次いで失った。レーベルにとっては不幸中の不幸であり、このレーベルのソウル&ファンク・サウンドのファンをひどくがっかりさせたが、このアルバムはその喪失感を確実に少しは埋めてくれる。ジェイムズ・ハンター・シックスの音楽は、スタイル的にはもう少し時代を遡るものではあれ、音/レコード作りに対する同レーベルのポリシーと見事に同調し、シャロン・ジョーンズとチャールズ・ブラッドリーに比肩するまでに、〈ダップトーン〉の強いこだわりを聴く満足感を与えてくれるのである。ヴィンテージ・アナログ機材を使ってアナログ・テイプへ録音する方式はもちろん今回も変わらず、さらにジェイムズ・ハンター・シックス作品はシングルも含めすべてモノラルのアナログ盤でリリースされており(『Minute by Minute』に至っては、自前でのCDリリースもない)、その音質と音場の中に、レーベルの審美眼が最大限に発揮された美味が隅々まで詰まっている。

 プロデュースは前作同様〈ダップトーン〉創始者のひとりでシャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ=キングスのバンマスでベイシストである1974年生まれのガブリエル・ロス(a.k.a.ボスコ・マン)だ。自分が生まれる前のサウンドを作ることに人生賭けてるロスにとって、この音が俗っぽい意味合いにおける懐古趣味にはなりようがない。ダップ=キングスといえば、エイミー・ワインハウス2006年の世界的ヒット作『Back to Black』のあの独特のヴィンテージR&Bサウンドをクリエイトし、彼女のツアー・バンドも務めたことを覚えている人も多いだろうが、あの音の首謀者が、単純に自分がこれまでに聴いてきた中で一番いい音を出す種の音楽/レコードの数を自分の手で増やそうとしているわけだから、出てくる音は端正に挑戦的であり、そこが、そこはかとなくフレッシュなのである。

 そんなロスのプロダクションとして仕上げられた、このバンドの特徴である2本のサックスが絡み合う重厚なリフやむせび泣くハモンド・オルガン、乾いたピアノ、ハンター自身の達者なギターとリズム・セクションがくんずほぐれつする、パンチも暖かみもある音の塊の奥行き。ふくよかなミディアムを中心に、ロッキン・ブルーズあり、シャッフルあり、ツイストあり……。齢50半ばを過ぎ、悪くない方向に枯れ始めたハンターの声、そのひと節ひと節が艶と渋い深みをたたえ、ジャッキー・ウィルソン、サム・クック、ソロモン・バーク、クラレンス・カーター、ウィリアム・ベルetc.がかわるがわるに憑依する歌。これはまさに珠玉の味わい、というべきものだ。

 このオールディーなスタイルのR&Bをリヴァイヴァル・ブームの文脈に押しやるのは簡単だが、これを復興とするなら徹底的な攻めの姿勢によるそれだし、洗練と本気度がここまでくると、もはやそれを超越した新たな文化の創造である。日本語が“米国黒人大衆音楽”という訳義を充ててきた“R&B”だが、グラミーのそのR&B部門をアフリカン=アメリカンではないブルーノ・マーズが獲るこの時代に、ブルックリンのオタッキーな白人が英国白人のバンドをプロデュースしたこれもまた、R&Bの豊かさのもうひとつの極を指し示している。グラミー的には、きょうびブルーノ・マーズとこれを同じカテゴリーでくくるのは無理がある、ってことなんだろうけど、そんなのは知ったことではない。素晴らしい音楽は何だって貪欲にむさぼり楽しみ、大声で称揚すればいいのだ。

MALA - ele-king

 春だ。Jリーグも開幕した。たのむ、冬よ明けてくれ。電気代が高くてしょうーがねぇ。
 春分の日の前日、3月20日に代官山ユニットにマーラがやって来る。Brialも影響を受けた、ダブステップにおける最重要人物のひとりである。また、同日には、UKのベース系アンダーグラウンドと深くリンクするゴス・トラッドも出演する。行くしかないでしょう。

ダブステップ/UKベース・ミュージック界の最重要人物MALA、2年振り一夜限りのDBSスペシャル・セッション決定!

 伝説のDMZを旗揚げ、その精神はDeep Medi Musikへと受け継がれ数々の秀作を世界のベース・シーンに投下し続け、2018年記念すべきEP100をリリース。MALAはDBSのこれまでの節目でプレイ、最高のヴァイブを醸し出してくれた。
 今回一夜限りとなるDBSスペシャル・セッションにはMALAの盟友、GOTH-TRADがインダストリアルかつエクスペリメンタルなLIVEで異次元の音世界を創造、そして独創的なサウンドで多岐にわたり活動を繰り広げるJUZU a.k.a. MOOCHY、東京ベース・シーンの重鎮PART2STYLE SOUND、ダブステップ・シーンのホープHELKTRAMらが集結。

 UNITサウンド・システムに加えBROAD AXE SOUND SYSTEMを設置、最高品質かつ最重低音の神髄を体感して欲しい。
”Come meditate on bass weight!"


DBS Special feat.MALA

feat.
MALA [DEEP MEDi MUSIK]

with.
GOTH-TRAD [DEEP MEDi MUSIK / Back To Chill]
JUZU a.k.a. MOOCHY [NXS / CROSSPOINT]
PART2STYLE SOUND
HELKTRAM

vj/laser: SO IN THE HOUSE
extra sound: BROAD AXE SOUND SYSTEM

2018.03.20(TUE)@UNIT
open/start 23:30
adv.3,000yen door.3,500yen

Ticket outlets:NOW ON SALE!
PIA (0570-02-9999/P-code: 107-273)、 LAWSON (L-code: 71371)、
e+ (UNIT携帯サイトから購入できます)
clubberia ー https://clubberia.com/ja/events/276865-DBS-Special-feat-MALA/
RA― https://jp.residentadvisor.net/events/1068109


info. 03.5459.8630
UNIT >>> www.unit-tokyo.com


Za HOUSE BLD. 1-34-17 EBISU-NISHI, SHIBUYA-KU, TOKYO
tel.03-5459-8630
www.unit-tokyo.com


★MALA (Deep Medi Musik / DMZ)

 ダブステップ/ベース・ミュージック界の最重要人物、MALA。その存在はJAMES BLAKE、ADRIAN SHERWOOD、GILLES PETERSON、FRANCOIS K etc.多方面からリスペクトされている。ジャングル/ドラム&ベース、ダブ/ルーツ・レゲエ、UKガラージ等の影響下に育った彼と盟友のCOKIは独自の重低音ビーツを生み出すべく制作を始め、DIGITAL MYSTIKZとしてアンダーグラウンドから胎動したダブステップ・シーンの中核となる。'03年にBig Appleから"Pathways EP"をリリース、'04年にはLOEFAHを交え自分達のレーベル、DMZを旗揚げ、本格的なリリースを展開、Rephlexのコンピレーション『GRIME 2』にフィーチャーされる。'06年には"Ancient Memories"、"Haunted / Anit War Dub"やSoul Jazzからのリリースで知名度を一気に高め、自己のレーベル、Deep Medi Musikを設立。以来自作の他にもGOTH-TRAD、SKREAM、SILKIE、CALIBRE、PINCHらの作品を続々と送り出し、シーンの最前線に立つ。'10年にはDIGITAL MYSTIKZ名義の『RETURN II SPACE』をアナログ3枚組でリリース、壮大なスケールでMALAのスピリチュアルな音宇宙を明示する。'11年にはMALAの才能に惚れ込んだGILLES PETERSONと共にキューバを訪問、現地の音楽家とセッションを重ね、持ち帰った膨大なサンプル音源を再構築し、'12年にBrownswoodからアルバム『MALA IN CUBA』を発表。キューバのルーツ・ミュージックとMALAのエクスペリメンタルなサウンドが融合し、ワールド・ミュージック/エレクトロニック・ミュージックを革新する。バンド編成によるMALA IN CUBA LIVEは各地で大反響を呼び、'13年10月には朝霧JAMとDBSで衝撃を与える。MALAのグローバルな音楽探究の旅は続けられ、ペルーでのレコーディングを熟成、集成したアルバム『MIRRORS』が'16年6月にリリース。そして2018年に自身のレーベルDeep Medi Musik”はEP100リリースを達成する。

https://www.dmzuk.com/
https://deepmedi.com/
https://www.facebook.com/malamystikz
https://twitter.com/mala_dmz


★GOTH-TRAD (DEEP MEDi MUSIK / Back To Chill)

D.A.N.+VJ AKIKO NAKAYAMA - ele-king

 D.A.N. oneman live Chance。入口の看板にそう書いてあった。昨年末の恵比寿リキッドルームでのライヴを終えて間もなく、東京のみの新たなライヴの告知が発表された時には随分妙なタイミングだとは思ったけれど、どうやら今夜はその日の未明に配信開始が発表された新曲"Chance"のデジタル・リリース日に合わせて企画されたパーティーらしい。しかも今回は「Alive Painting」というパフォーマンスを行う画家の中山晃子をVJに迎えて、コラボレートしたライヴを披露するとのこと。チャンス。それは曲のタイトルではあるけれど、期待が高まる。

 開始時間の直前に到着すると、フロアではSEにWünderの“Lock Out for Yourself"が流され、若くてお洒落な男女が並んで待つスタイリッシュな空間が既に整っていた。ほどなくして照明が落ち、暗闇の中にメンバーが現れる。エピローグのような浮遊感漂うオープニングからゴリッとした原始的なリズムが徐々に加わり、D.A.N.の代表曲といえる"Zidane"が始まる。1stアルバム『D.A.N.』の1曲目にして一番アグレッシブなこの曲はライヴのはじまりに相応しく、一瞬にして身も心も踊らされてしまう。そのままのテンションをキープしながらリズムは反復し続け、後方のスクリーンに映し出された煙のようなグレーは青や白と混じって流れていき、サポート・メンバーの小林うてなが操る印象的なスティールパンの音色に導かれながら、次の“SSWB"にスムーズに繋がる。以前ミニ・アルバム『Tempest』のディスク・レビューの際にも書いたのだけれど、ミニマル且つダンサンブルなこの人力サウンドに、口ずさみたくなるようなメロディアスな歌を乗せてしまうバランス感覚がD.A.N.の持ち味で、よくあるダンス・ロックのように力任せに高揚感を持たせたり、あるいはクラブ寄りなリズムに偏りすぎてメロディを減らしたり、職人的にインストに走ったりというようなことはせずに、驚くほどしっかりと歌を、しかも日本語を柔らかくフラットに乗せているところが何度聴いても新鮮。ダンス・ミュージックとポップスの二面性を持っていて、どちらにも振り切らずゆらゆらと揺れ続けているような不思議な魅力がある。いろんなアーティストの影響を公言しているなかに宇多田ヒカルの名前を挙げているところもとても興味深い。

 その後は1stアルバムの曲順をなぞるように“Native Dancer"から“Curtain"までを続けて披露していく。会場内で同時に行われていた「Alive Painting」という映像パフォーマンスは、絵の具などの液体や固体を様々な質感の紙やアクリルガラスの上で流動的に反応させていく手法で、ひとつひとつの曲に合わせながら(“Navy"では濃紺、“Curtain"では紅に)色が波のようにうねって重なり、マーブル状に動いたり、光る粒子と混ざり合ったり、またはロールシャッハ・テストのように意味深な形をしてみせたり、かと思えば水墨画のように濃淡をつけて滲んだりと非常にサイケデリックで、じわじわと心地よく蝕まれていくような感覚。ひとところにとどまらず絶えず動いている予測のできない生々しさは、バンド・サウンドのズレや隙間に生まれる肉体的なグルーヴにも似ていて、完成された緻密な作品にはないライヴならではの臨場感に目を奪われることが何度もあった。

 初期のEPの曲“Now It's Dark"を置いてから最近のダウンテンポな曲を連続して統一感を持たせた後半は、いつものD.A.N.のイメージの淡いブルーグレーや深黒の空間がピンクや白に幻想的に変化してゆき、音と映像が醸し出す不穏なムードに吸い込まれていくよう。特に楽曲としてもひとつの到達点の“Tempest"は圧巻で、後半の高揚していく音の展開に誘われて膨らんだ赤い球体がパチンと弾けて流れだす瞬間は、他者と融合し同化していくように官能的で、恐ろしいほど美しかった。そして昨年からライヴで既に披露されていた“Chance"は、歌声とシンセを強調してさらにスケールを増したライヴ映えする素晴らしい曲。ラストはもうひとつの新曲“Replica"の穏やかな音に合わせてスクリーンが静かに黄色く染まっていくエンディングで、D.A.N.の見たことのない姿を映し出したように見えた。なんて眩しくて芸術的なんだろう。これらは自然に起こるものではなく、人の手によって動かされているからこそ神秘的で、だからこそこんなにも惹きつけられる。

 本編は終了。アンコールで再び登場し、ヴォーカルの櫻木大悟が「映画のエンドロールを見るような感じで聴いてください」と説明して最後に“Pool"で明るく終わったので、客席も緊張がほぐれ、別世界から戻ったような気分になった。MCはほぼ無し、“Ghana"をやらなかったのも納得の90分、13曲。その日、その瞬間、そこで目撃したもの。もしかするとD.A.N.の一番凄まじい状態を観てしまったかもしれない。そしてそれはきっと、まだ更新され続ける。

 ライヴが終わり会場のドアが開くと、その夜の空気を纏った私たちの体は都会の夜に流れていき、急速に別の方向へと進んだり留まったり交わったりしながら、ゆっくりと世界に馴染んで別の形に姿を変えていくような、そんな気がした。

EP-4 [fn.ψ] - ele-king

 世界の事象すべてをマクロ/ミクロにスキャンするようなアンビエント・サウンドがここにある。EP-4 [fn.ψ] (ファンクション サイ)のファースト・アルバム『OBLIQUES』の1曲め“Panmagic”を耳にしたとき、思わずそんなことを感じてしまった。
 聖性と変化。冷気と熱。柔らかさと硬質さ。時間と空間。重力と無重力。これらの世界の事象の両極を往復する立体的かつ多層的にレイヤーされたサウンドが鳴り響いている。『OBLIQUES』の試聴はこちらのサイトからできる。アルバムの一部だけだが、まずは聴いて頂きたい。

 結論へと先を急ぐ前に本作『OBLIQUES』の概略を簡単に記しておきたい。リリース・レーベルは80年代の伝説的(いや「事件的」とでも称するべきか)アヴァン・ファンク・ユニットEP-4の佐藤薫が新たにスタートしたレーベル〈φonon〉(フォノン)である。〈φonon〉は、80年代にEP-4『Multilevel Holarchy』、佐藤理『OBJECTLESS』などをリリースしていた佐藤薫主宰のレーベル〈SKATING PEARS〉のサブレーベルという位置づけであり、今後もノイズやアンビエントなどエクスペリメンタル音楽のリリースが予定されているという。2010年の佐藤薫復帰以降では、2012年のEP-4再始動に匹敵する大きなアクションではないかとも思う。
 今回のレーベル・ファースト・リリースでは、EP-4 [fn.ψ] と同時にRadio Ensembles Aiidaの新作『From ASIA (Radio Of The Day #2)』も同時に発売された。こちらはBCLラジオを複数台使用して受信した音を用いて聖性と神聖と現実を交錯させるアーティストA.Mizukiによる音響シャーマンとでもいうべき作品である。2017年に『IN A ROOM -Radio of the Day #1-』がリリースされている(このアルバムのライナーは佐藤薫が執筆していた)。独特の霞んだサウンドがもたらす意識感覚は唯一無二だ。『OBLIQUES』と『From ASIA (Radio Of The Day #2)』ともにある種、音響の「儀式性」といった側面では共通するムードがある。ぜひとも聴いて頂きたいアルバムである。

 さて、EP-4 [fn.ψ] に戻ろう。EP-4 [fn.ψ] は、佐藤薫とEP-4の別働隊でPARAの活動でも知られる家口成樹とのユニットである。2015年に結成され、これまでも京都、大阪、東京などでライヴ活動を展開し、その独自の音響空間によって聴き手に静かな衝撃を与えてきた。本作『OBLIQUES』は、待望の初CD作品である。これでわれわれリスナーは「録音芸術作品」としてのEP-4 [fn.ψ] のアンビエント/アンビエンスな音響世界を聴き込むができるというわけだ(ちなみにEP-4関係の新譜としては佐藤薫とBANANA-UGによるEP-4 unit3『À Artaud』から約5年ぶりのCDリリースとなる)。
 収録されている音源は2016年6月11日に大阪で行われたライヴ録音がベースとなっている。アルバムは9トラックに分かれているが、ベーシックはライヴ録音なので基本的にはひとつの演奏/音響として繋がってはいる。「基本的には」というのは、その音響は持続の中にあって複雑な立体性と多層性を獲得し、次第に変化を遂げており、いわゆる単一の音響が生成変化を続けるドローン音楽のライヴ演奏とは一線を画する。ドローンとノイズ、環境音と電子音、それらの音が多層的に組み合わされ、持続と変化が生まれているのだ。
 それはひとつの流れでもあり、複数の時間の結合でもある。音と音はシームレスに繋がっているのだが、しかし音は変化し続ける。いわば地上から空へ、小さな水の結晶から成層圏へ、サウンドはミスト/清流のように生成変化を遂げていく。

 その音に耳を澄ましていると、さまざまな変化が巻き起こっているのも分かってくる。人間と世界の音を媒介にした関係性を考察/感覚するサウンドスケープとでもいうべきか。世界に状況/情報をすべてスキャニングし、記憶を再生成するアンビエント。それは複雑であり、動的であり、しかしスタティックでもある。
 2曲め“Enantiomorphs”では、細やかなミスト・サウンドを発しながらも、その音響空間は次第に壮大になる。3曲め“Sonic Agglomeration”では儀式的な音がレイヤーされ、細やかな音のエレメント/モジュールが滑らかに、胆に大きなウェイヴを描く。4曲め“Pluralism”では音の打撃か鼓動を思わせるキック音が響きもする。だがそれもすぐに消え去り、5曲め“Pogo Beans”では環境音と持続音が波のように曲線を描く。ここまでの流れはまるで儀式のごとき厳粛さがある。
 続く6曲め“Hyperbola”以降は、それまでの粒子的電子音の清流から一変し、不穏なインダストリアル・アンビエントとでも形容したい都市のサウンドへと変化を遂げる。マテリアルな7曲め“Diagonal”、都市空間の監視カメラのような8曲め“Flyby Observations”を経て、最終曲“Plural (outro)”ではインダストリアルな反復音と“Pluralism”でも鳴り響いていたキックの音が再び鳴り響く。なんとも不穏なムードだ。透明な成層圏から再びこの地上へと戻ってきた感覚を聴き手にもたらす。
 マクロとミクロ。ミニマムとマキシム。フィクションとリアル。上昇と落下。この『OBLIQUES』を聴いているあいだは、その両極を往復しながら世界を、生物を、有機体を、無機物を、音を、音楽を、それら全体のアンビエンスを「感覚」で認識することになる。
 「感覚」とは多層的な情報を、高速で処理しながら人の心身に対して作用するように事象を圧縮・変化させるものだ。変化の過程、その受信としての「感覚」。変化の過程を受信し、感覚するとき、それは耳と脳を通して心にも効いてくる。「音楽を聴く」とは、「感覚」を拓き、「感覚」を受け入れ、「感覚」を新たに生成する行為ではないか。それはこの世界そのものを新しい感覚で再認識することも意味する。世界を斜めから見る/聴くこと。
 EP-4 [fn.ψ] の高密度にしてアトモスフィアなノイズとアンビエントは、そんな世界への「感覚」を拓く。感覚の生成によるサウンドスケープの交錯/融合。それこそがEP-4 [fn.ψ] 『OBLIQUES』の音響世界の本質に思えてならない。


サイバースペースからストリートへ - ele-king

 いよいよアルバムをリリースするCVNのリリース・パーティが4月21日(土)、幡ヶ谷Forestlimitにて開催される。彼が主宰するサイバースペース上の仮想広場、「Grey Matter Archives」のショーケースでもあり、CVNのライヴのほか、さまざまなプロデューサーたちが集合する。これはインディではなく、未来に向かうオルタナティヴである。この夜を逃すな!

4/21(土)
Grey Matter Archives Showcase
-X in the Car release party-

at 幡ヶ谷Forestlimit

Open 18:00
Tickets 2000yen(w/1d)

Live
CVN
LSTNGT
Aya Gloomy
refund

DJ
Flora Yin-Wong
pootee
Mari Sakurai
荒井優作
Naohiro Nishikawa


info
https://forestlimit.com/
https://greymatterarchives.club/

Yoshi Horino(UNKNOWN season / YoshiFumi) - ele-king

House Tree Top10

手前味噌ですが、音でつながるご縁から広がり生まれたコンピ2月26日発売(Traxsource独占販売)をよろしくお願いいたします!

V.A. - House Tree(USDC0077) - UNKNOWN season
https://soundcloud.com/unknown-season/sets/v-a-house-tree-26th-feb-2018
feat. Franck Roger, Korsakow(Tigerskin aka Dub Taylor), Jack Jenson
Alton Miller, Lars Behrenroth, Pete Moss, Nick Holder
Chris Coco, Satoshi Fumi, Crispin J Glover, Iori Wakasa, Luyo and more

DJ schedule:

3.2.(Fri) Deep Monday Final at 頭バー
3.17.(Sat) PYROMANIA at 頭バー
4.20 (Fri) Plus at Suree

shotahirama / former_airline - ele-king

 これまで数々の作品を発表し、国内有数のグリッチ・ノイズの作り手としてその存在感を増しているshotahiramaこと平間翔太。昨年発表されたアルバム『Maybe Baby』も充実の1作だったが、このたび彼の主宰するレーベル〈SIGNALDADA〉がスプリット・シリーズを再始動、その復活第1弾となる7インチが2月28日に発売される。
 今回参加しているのはshotahirama本人と、ele-kingでもお馴染みの久保正樹によるformer_airlineの2組で、公開されているプレヴュー音源から想像するに、両者とも技巧を凝らしたトラックを作り上げているようだ。ダブの断片にリズミカルなビート、きめ細やかなグリッチを繋ぎ合わせるshotahiramaに、ギコギコと心地の良いノイズとシューゲイズ的サイケデリアを同居させるformer_airline。2曲とも聴き応え抜群である。
 いやしかし、こんなわくわくするようなスプリット盤をドロップするということは、ひょっとして〈SIGNALDADA〉、他にもいろいろとおもしろい企画を溜め込んでいるのではないだろうか。同レーベルの今後の動きにも注目である。

shotahirama / former_airline
new split 7" EP 「結論ライツ」

国内のグリッチ・ミュージック・シーンを牽引する shotahirama と
テープ・ミュージック界の新鋭 former_airline のスプリット7インチが
〈SIGNALDADA〉より数量限定で発売!

過去にも DUCEREY ADA NEXINO (aka Yuji Kondo) や miclodiet などといった気鋭アーティストらが参加してきた〈SIGNALDADA〉レーベルの人気企画「スプリットシリーズ」が超少数限定の7インチ・レコードとして復活! 凡そ4 年ぶりのシリーズに登場するのは、世界各国のレーベルからカセット作品をリリースし、ギターやエレクトロニクス、テープを用いたマニア垂涎のニューウェイヴ・スタイルを発表し続ける音楽家 former_airline。相対するはレーベル・オーナーであり、様々なメディアでノイズ・グリッチ・ミュージックの新機軸と評される shotahirama。満を持して発表される至極のスプリット・シングル「結論ライツ」は超少数生産にてレーベル・ウェブショップとディスクユニオンのみで限定発売!

shotahirama / former_airline
「結論ライツ」
side A (shotahirama) / Do The Right Thing (3:25)
side B (former_airline) / Strip away the day's decay (3:58)

品番:SIGNAL013
アーティスト:shotahirama / former_airline
タイトル:結論ライツ
レーベル:SIGNAL DADA
バーコード:なし
フォーマット:7インチEP
定価:1800 円+消費税
発売日:2018 年2 月28 日

■shotahirama プロフィール
ニューヨーク出身の音楽家、shotahirama(平間翔太)。中原昌也、evala、Ametsub といった音楽家がコメントを寄せる。畠中実(ICC 主任学芸員)による記事「デジタルのダダイスト、パンク以後の電子音楽」をはじめ、VICE マガジンや音楽ライターの三田格などによって多くのメディアで紹介される。Oval、Kangding Ray、Mark Fell などのジャパンツアーに出演。代表作にCDアルバム『post punk』や4枚組CDボックス『Surf』などがある。
https://www.signaldada.org

■former_airline プロフィール
久保正樹によるソロ・プロジェクト。いくつかのバンド活動を経て、90 年代後半よりギター、エレクトロニクス、テープなどを使用した音作りを始める。2000年代後半より former_airline 名義で活動開始。J・G・バラードにも例えられる音世界は、ときに「サイファイ・サイコ・エロチシズム」「ディストピアン・スナップショット」などと称されたりもする。カセットテープを中心に、日本、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランスほか世界各国のレーベルより7 枚のアルバムをリリースしている。
https://soundcloud.com/former_airline

01. Billie Holiday And Her Orchestra ‎– “Strange Fruit” (1939)
02. John Coltrane - “Alabam” (1963)
03. Bob Dylan - “A Hard Rain's A-Gonna Fall” (1963)
04. Nina Simone - “Mississippi. Goddamn” (1964)
05. Sam Cooke ‎– “A Change Is Gonna Come” (1964)
06. Aretha Franklin - "Respect" (1967)
07. James Brown - “Say it Loud - I'm Black and I'm Proud” (1968)
08. The Beatles‎– “I'm so tired” (1968)
09. ジャックス - “ラブ・ジェネレーション” (1968)
10. Sly & The Family Stone ‎– “Stand!” (1969)
11. The Plastic Ono Band ‎– “Give Peace A Chance” (1969)
12. Curtis Mayfield - "Move On Up" (1970)
13. Gil Scott-Heron - “The Revolution Will Not Be Televised” (1970)
14. Jimi Hendrix - “Machine Gun” (1971)
15. The Last Poets ‎– “This Is Madness” (1971)
16. Timmy Thomas ‎– “Why Can't We Live Together ” (1972)
17. Funkadelic ‎– “America Eats Its Young” (1972)
18. 友部正人 - “乾杯” (1972)
19. Sun Ra ‎– “Space Is The Place” (1973)
20. Bob Marley & The Wailers ‎– “Rat Race” (1976)
21. Fẹla And Afrika 70 ‎– “Sorrow Tears And Blood” (1977)
22. Sex Pistols ‎– “God Save The Queen” (1977)
23. Steel Pulse ‎– Ku Klux Klan (1978)
24. The Slits ‎– “Newtown” (1979)
25. Joy Division ‎– “Love Will Tear Us Apart” (1980)
26. The Pop Group ‎– “How Much Longer” (1980)
27. The Specials - “Ghost Town” (1981)
28. Grandmaster Flash & The Furious Five ‎– “The Message” (1982)
29. Time Zone Featuring John Lydon & Afrika Bambaataa ‎– “World Destruction” (1984)
30. The Smiths ‎– “Meat Is Murder ” (1985)
31. Public Enemy ‎– “Rebel Without A Pause” (1987)
32. じゃがたら - “ゴーグル、それをしろ” (1987)
33. N.W.A _ “Fuck Tha Police” (1989)
34. Mute Beat - “ダブ・イン・ザ・フォグ” (1988)
35. RCサクセション - 『カバーズ』 (1988)
36. Fingers Inc. ‎– “Can You Feel It (Spoken Word: Dr. Martin Luther King Jr.) ” (1988)
37. Underground Resistance ‎– “Riot” (1991)
38. Sonic Youth- “Youth Against Fascism” (1992)
39. Bikini Kill ‎– “Rebel Girl” (1993)
40. Goldie ‎– “Inner City Life” (1994)
41. Autechre ‎– 「Anti EP」 (1994)
42. Radio Boy ‎– 『The Mechanics Of Destruction』 (2001)
43. Wilco - “Ashes of American Flags” (2002)
44. Outkast - "War" (2003)
45. Radiohead - "2 + 2 = 5” (2003)
46. ECD - “言うこと聴くよな奴らじゃないぞ” (2003)
47. ゆらゆら帝国 - “ソフトに死んでいる” (2005)
48. Digital Mystikz ‎– “Anti War Dub” (2006)
49. 七尾旅人 - airplane (2007)
50. Kendrick Lamar ‎–Alright (2015)
次. Beyoncé ‎– Formation (2016)

 ブルックリンに住んでいると、タイムス・スクエアに行くことは滅多にない。夜でも昼のような電光の明るさ、多くの迷える観光客の多さ──ニューヨークの代表観光地だが文化の匂いはない。しかし、今回はミッキーマウスやクッキーモンスターの着ぐるみたちの写真攻撃を避けながら(チップを請求される)、タイムズ・スクエアにある映画館、AMCエンパイア・マルチプレックスにやって来た。3日間のイベント「インターファレンスAVフェス」、実験的ヴィデオアート、ライヴ・ミュージック……。しかも、ジェイリン、ライトニング・ボルト、サン・ラ・アーケストラが出演すると来たら、行かないほうが不思議である。
https://www.facebook.com/events/912546688904186/

 主催は、1972年からNYで現代アートをサポートするための実験的アート・プラットフォームを作って来た先駆者、クロック・タワーと公共のアート機関のタイムズ・スクエア・アーツ。こんな場所にこんな機関があったとは初耳だが、新世代のスタッフが繋げたのだろう。
 ヴィデオ集団のアンダーボルト&CO、ピーター・バー、サブリナ・ラッテがVJを担当、ロビーではザ・メディア、サフラゲット・シティ、ムーディ・ローズ・クリストファー、エトセトラ、ウィアード・ベイベズ・ジンなどが出展するジン・フェアも開催。ピザやプレッツェルを食べながらのゆるーくDJもいる。

 そして1日目のジェイリン。ステージに上がった瞬間から、もう彼女の世界。個人的に今回いちばんの衝撃。紙エレキングの年間ベストの3位に選ばれていただけあって、フットワークの鬼才と言われる彼女の音楽は、音を畳んだり曲げたり、ダークな音の粒が会場を弾け回る電子音楽。音とぴったりシンクロするヴィデオ・プロジェクションも素晴らしい。ロープが人間に、幾何学模様に、映像だけでも見る価値ありのAVフェスなので、音楽とコラボレートすると効果はさらに倍増。席のある映画館でありながら、人びとの体は揺れまくった。最後の曲は「インターネット、コンピュータ、ソーシャル・メディアで生活をめちゃくちゃにされた人びとに捧げる」。さすが。
https://www.brooklynvegan.com/jlin-sadaf-played-the-interference-a-v-festival-at-amc-empire-25-pics/

 2日目のライトニング・ボルトは人数制限で入れず、何度も見ているので写真参照。変わった会場でプレイするのが得意な彼らでさえ、タイムズ・スクエアの映画館でプレイするとは想像つかなかったであろう。
https://www.brooklynvegan.com/lightning-bolt-played-the-interference-a-v-festival-at-amc-empire-25-pics/#photogallery-1=2

 3日目はサン・ラ・アーケストラ。スウェーデンのゴートを思い出させる、きらきらの民族衣装に身を包んだ音楽集団総勢16人は、サックス、トロンボーン、チューバ、フルート、チェロ、コントラバス、ドラム、打楽器他で、ポリリズミックなジャズ・アンサンブルを奏で、そこに楽器の役割に近い、女性ヴォーカルが入る。御歳93(!)のマーシャル・アレンはアーケストラ唯一のオリジナル・メンバーで、サン・ラの音楽的指針を引き継ぎ、新アーケストラ音楽を展開させている。彼の指揮は、演奏者を、次! 次! ハイ次! と指差し、かなり強引でファンキー。音楽が膨らんだり萎んだり、自分のサックス・ソロも忘れない所がお茶目だが、サイケデリックな映像と合体すると、色の刺激が強すぎて、トリッピンな気分になる。客席をそぞろ歩きしたり、ステージでブレイク・ダンスをしたり、自由な精神の集団は、今回もっとも華やかで、会場からは拍手が鳴りやまなかった。
https://www.brooklynvegan.com/sun-ra-arkestra-played-the-interference-a-v-festival-at-amc-empire-25-pics/

 このイベントは全米からのアートへの寄付や、NYの公的資金、NY州立法機関などで提供されているが、NY市のアートへの支援愛が伝わってくる。文化イベントはだいたいダウン・タウンかブルックリンで行われるものだが、観光地のど真ん中で開催されるのはアンダーグラウンド文化が大衆と交差することを表しているのではとポジティブになる。NYは夜の市長も誕生する予定で、2018年はNYのアンダーグラウンド文化がどのように成長するのかが興味深い。

Yoko Sawai
2/22/2018

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377