「AY」と一致するもの

会場限定発売!
toe / collections of colonies of bees ジャパン・ツアー2014 記念Tシャツ完成!
*各会場のみでの販売になります。数に限りあり!お早目にどうぞー!

まずtoe と collections of colonies of bees (以下コロちゃん)のカップリング・ジャパン・ツアーは2009年に行なわれ、更に言うとコロちゃんの全身バンドであるpeleは02年に来日しtoeと共演。更に更に「toe//pele」、そして「toe//collections of colonies of bees」名義でスプリット・シングルもリリース。そしてコロちゃんの最新アルバム『SET』の解説をtoeの山嵜廣和氏が執筆していて……と、この二バンドは本当に仲良し。そしてお互いをリスペクトし合っている訳です。そんな友情が本当に眩しいカップリング・ジャパン・ツアーが再びみなさんの前で始まってしまいます。繰り広げられる抱擁の嵐にみなさんも号泣するに違いない!ハンカチ持ってお越しください。

【toe】

 もはや説明不要。日本が世界に誇る最高のインストゥルメンタル・バンド。2000年に結成され、そのアグレッシヴかつエモーショナルかつダイナミックかつ繊細なサウンドで世界中のファンを虜に。昨年行われたアメリカ・ツアーはもちろんソールドアウトを連発。
https://www.toe.st/


【collections of colonies of bees】

 今なおポストロックのスタンダードとして君臨しているミルウォーキーの伝説的バンド、peleのサイド・プロジェクトとしてスタート。pele解散後に本格的始動し、これまでに6枚のアルバムを発表、更に二度の来日も。pele直系のポップでシャープなロック・テイストと、エレクトロ~ミニマル・アプローチ、そしてシューゲイズなエッセンスまでもがマッチしたインストゥルメンタル・サウンドは唯一無比。ちなみに主要メンバーはBon IverとのプロジェクトVolcano Choirでも大回転中。
https://www.collectionsofcoloniesofbees.net/




ライヴとの連動シリーズ、「Beckon You !!」 スタート!!!!
作品を購入→ライヴに行ったら会場でキャッシュ・バックしちゃいます!!


注目のアーティストを中心に作品とライヴを連動させちゃうのがこの「Beckon You !!(来て来て〜おいでおいで〜の意)」シリーズ。
1/22リリース、collections of colonies of beesの最新アルバム『SET』貼付のステッカーを公演当日にお持ち下さい。その場で500円をキャッシュバック致します。もちろん前売り券でも当日券でもオッケーです!


ele-king presents
toe / collections of colonies of bees Japan Tour 2014

3/4(火) 渋谷TSUTAYA O-nest (03-3462-4420)
adv 4,500yen door 5,000yen (without drink)
open 18:00 start 19:00
*2014.2.11~チケット発売
チケットぴあ(Pコード:P:223-557)
ローソンチケット(Lコード:70044)
e+

3/5(水) 名古屋APOLLO BASE (052-261-5308)
adv 4,500yen door 5,000yen (without drink)
open 19:00 start 19:30
*チケット発売中
チケットぴあ(Pコード:P:223-442)
ローソンチケット(Lコード:46308)
e+

3/6(木) 心斎橋Music Club JANUS (06-6214-7255)
adv 4,500yen door 5,000yen (without drink)
open 18:00 start 19:00
*チケット発売中
チケットぴあ(Pコード:P:223-509)
ローソンチケット(Lコード:52170)
e+


*各公演のチケット予約は希望公演前日までevent@ele-king.netでも受け付けております。お名前・電話番号・希望枚数をメールにてお知らせください。当日、会場受付にて予約(前売り)料金でのご精算/ご入場とさせていただきます。


主催・制作:ele-king / P-VINE RECORDS
協力:シブヤテレビジョン ジェイルハウス スペースシャワーネットワーク 
TOTAL INFO:ele-king / P-VINE RECORDS 03- 5784-1256
event@ele-king.net
www.ele-king.net


toe、collections of colonies of beesも出演!!

Booked!
https://booked.jpn.com/index.html

3/8(土)新木場STUDIO COAST(03-5534-2525)
toe / cero / mouse on the keys / ROTH BART BARON / NINGEN OK /
collections of colonies of bees(US) / ペトロールズ / LAGITAGIDA /
YOLZ IN THE SKY / グッドラックヘイワ / Climb The Mind / VIDEOTAPEMUSIC /
STUTS / THE OTOGIBANASHI’S / DJみそしるとMCごはん / Slow Beach
……and more

*こちらの公演は「Beckon You !!」対象外となります。

日本先行発売!!
コレクションズ・オブ・コロニーズ・オブ・ビーズ 『セット』


PCD-20291
定価2,000yen(without tax)
Release:2014.1.22
解説:山嵜廣和(toe)


1. G(F)
2. E(G)
3. B(G)
4. C(G)
5. D(F)
6. F(G)

Moodymann - ele-king

 結論から言えば、本作『Moodymann』はここ最近のムーディーマンのなかでは抜きんでている。まず何よりもこれは『Black Mahogani』以来の大きなリリースであり、ここ数年のベスト盤的な内容で、彼の集大成でもある。これからムーディーマン(デトロイトの、カルト的な人気をほこるハウス・ミュージックのDJ/プロデューサー)を聴きたいという若い方がこの文章を読んでいたら、迷うことなく本作を手にするがいい。
 というか、このところのムーディーマンは、2012年の『Picture This』をのぞけば、長くもなく短くもないミニ・アルバムをヴァイナルのみの限定盤としてリリースしている(2008年の『Det.riot '67』、2009年の『Anotha Black Sunday』、昨年の『ABCD』……)。これらはすべてが予約で売り切れるほどの競争率なので、本当に好きな人/レコードのためには努力を惜しまない人しか聴いてないと思われる。今回もアナログ盤(12曲)に関しては予約でショートしているが、数週間後にCD(27曲)も出た。要するに、『Moodymann』は久しぶりに手に入れやすいアルバムで、『Picture This』からの再録(アンプ・フィドラーとのまったく素晴らしい“Hold It Down”)、2008年のホセ・ジェイムス“Desire”のリミックス、CDにはくだんの限定盤からの数曲も再録されている。さらにCDにはEPで発表した曲もいくつか再録していて、ラナ・デル・レイ“ボーン2ダイ”のリミックスまで入っている。CDはお買い得だ。
 ムーディーマンは同郷のアンドレスとも似て、ハウス・リスナーのみならずヒップホップのリスナーの耳も惹きつけている。彼のリズム&ブルースのセンスゆえに、ハウス・ミュージックという枠組みを超えて、幅広いリスナーにアピールしているのだろう。現代のような音楽が売れない時代に、こと洋楽への関心が弱まっている日本において、ハウスを扱っているすべての輸入盤店で発売直後に「SOLD OUT」とするムーディーマンの人気は、異例中の異例だ。

 昔、シカゴでハウス・ミュージックが生まれたとき、熱狂した多くのダンサーたちが「教会みたいだ」などという科白でその感動を表したエピソードは知られている。アフリカ系アメリカ人の教会は、──筆者も1度だけ行ったことがあるが──、宗教の現場というより共同体の集会場だ(デトロイトにおいては、奴隷制時代に奴隷を逃がす隠れ家でもあった)。大勢で歌って踊って、それもかなりハードに踊って、神父は、今週は寄付金を公園の壊れたブランコの修繕に使ったとか、建設的な報告する。そうした身近な人びとの集まっているにおいが、そしてデトロイトは破産したというニュースとは裏腹のファニーなアーバン・フィーリングが、尽きることのない地元愛が、果てしないセクシャルな衝動が、ファンキーな笑いが、ムーディーマンの音楽には注がれている。ラナ・デル・レイのリミキサーに抜擢されたほどの人物だが、基本、アンダーグラウンドの音楽家なので、誰しもが彼にアクセスできるわけではない。しかし、それでも彼の音楽は大衆音楽であり続ける。大衆は必ずしも多数を意味しない。むしろ多数の専制に逆らっている、少数派を大切にするという意味において「民衆」の音楽だと言えよう(……数日後には憂鬱な都知事選だ)。
 そして、おっさん節の道化たアートワークが時代錯誤でどんなにダサかろうと、この音楽は──勝ち負けの音楽ではなく──共同体の音楽なので、おおらかに受け止められる。アホだなーと笑っても、音楽がうまいので、文句は言わせない。『Moodymann』の、ハウスから広がる多彩な展開(R&B、ファンク、ジャズ、8ビートの速いピッチの曲などなど)は、彼のキャリアを顧みれば自然な成り行きだ。それは成熟するデトロイト・ハウスの現在でもある。1曲、ファンカデリックの名曲“コズミック・スロップ”をがっつりサンプリングしている曲がある。そして、CDの中面の写真に写っている彼のスタジオのシーケンサーの上には、プリンスの『1999』のカセットが、どーんと、意味ありげに、結局のところこれが彼にとっての最良のポップ作品のひとつであると主張するかのように、置いてある。

ピークが終わらない! - ele-king

 ピークが終わらない! いまもっとも勢いのあるDJ/プロデューサーのひとり、Seihoが〈ラッキー・ミー〉のオベイ・シティとジャパン・ツアーを開始する。〈ラッキー・ミー〉といえば、ハドソン・モホークや彼の別プロジェクトTNGHT、マシーンドラムなどの作品をリリースし、〈ワープ〉や〈プラネット・ミュー〉に近接するセンスでシーンを掘削するグラスゴーのアンダーグラウンド・ダンス・レーベル。Seihoとの相性もばっちりだ。
 2月7日の大阪公演を皮切りに、福岡、名古屋をまわり、最終日は10日@代官山〈Unit〉。自身のレーベルを運営し、順調にリリースも行い、各地を飛び回って夜を彩るSeiho、その活躍は今年も止まらない。彼あるところに音の祭あり。Seihoの移動式祝祭日に飛び込もう。

■詳細
https://www.perfect-touch.us/seiho-obey-city/
https://2-5-d.jp/news/12146/

■Seiho + Obey City / Way Cool Winter Japan Tour 2014

東京公演
日時:2014年2月10日(祝前日)23:00-
場所:Unit
数量限定前売りチケット:https://peatix.com/event/28151/view
出演:
Obey City
Seiho
DJ WILDPARTY
Metome
PARKGOLF
The Wedding Mistakes
SEXY808
Pa’s Lam System
Hercelot

-Sound Clash-
LEF!!!CREW!!!
HyperJuice
TREKKIE TRAX


Villains - ele-king

 かつてキャトル・プレス(Cattle Press)とゆー恐ろしいバンドがおりまして、トゥデイ・イズ・ザ・デイ(Today is the Day)やクライシス(Crisis)、ディスアソシエイト(Dissasociate)などの恐ろしい仲間たちとともに90年代のニューヨークの地下シーンを形成しておりました。キャトル・プレスやらヘムロック(Hemlock)、ダイング・ライト(Dying Light)にも参加していたLino Reca氏が率いるヴィレインズ(Villains)には、過去10年間聴いた邪悪なバンドの中でつねにもっとも興奮させられているのであります。

 昨今のテクノ界隈のアーティストがブルズムやらクロマグスのTシャツを着用するトレンドとは対極に位置しながらも、どこかしらリンクしてしまうのは、このバンドが持つニューヨークらしい都会的でニヒルなセンスゆえであろうか。

 バソリー(Bathory)を彷彿させる非ゴスなブラック・スラッシュとブラック・フラッグ的(Black Flag)なアメハが共存するヴィレインズの、結成から10年間追求しつづけたストリート・メタル・ノワールはここにひとつの完成を披露する。前作『ロード・トゥ・ルイン(Road to Ruin)』から顕著に表れはじめた西海岸パンク/ハードコアなブレイク・ダウンは本作品ではさらにフィーチャーされ、ニューヨーク特有の、冷たく、血なまぐさいスラッシュと不気味に共存している。いつのまにかLino Reca氏がギター/ヴォーカルとなったのもあってか、いままで以上にひねくれたリフが全編通してウネりまくる。抗うことができないヘドバン衝動に身を委ねれば日頃の鬱憤で酒に我を忘れ、ブルックリンの場末のバーでチャンネーを巡るトラブルに巻き込まれるであろう。ニヒリスティックな男のロマンがここにある。
 立ち上げから現在まで徹底してヴィレインズをプッシュしてきた〈NWN! プロダクション〉による美しいパッケージは今回も素晴らしく、このバンドの歴史とともに振り返る〈NWN!〉の軌跡へのリスペクトを忘れてはなるまい。

 というわけで2013年のUSパンク・ハードコアで若手ハイライトはホアクス(Hoax)──解散したっぽいのだが──、ベテランはヴィレインズでした。

 2013年度イヤーズ・エンド・リストに入れ忘れたのでここに記しておきます。

Vince Watson - ele-king

 スコットランド……といえば、サー・アレックス・ファーガソンである。苦戦しているがモイーズもスコットランド人だ。プレミア・リーグにはスコットランド人監督が多く関わっているが、やはりあの昔気質の面倒見の良さが活きるのだろうか? 
 スコットランド……それもグラスゴーとなると、クラブ・カルチャーも熱く、ことデトロイト・テクノの人気はすさまじい。かつてURはロンドンは避けてもグラスゴーではライヴをやっていたほどだ。その寒くて熱い街、グラスゴー出身のデトロイト・フォロワー、ヴィンス・ワトソンの来日公演が週末にある。テクノ/ハウス好きは、ぜひ、覚えておいて欲しい。

1/31(金) Vince Watson

 Francois K.やJoe Claussellなど数々の著名DJが楽曲をこぞってプレイしたことで世界的に一躍有名になり、Carl Cox、Laurent Garnierからも高く評価されるハウス/テクノ・プロデューサー、Vince Watsonが表参道ORIGAMIだけの来日公演をおこないます!
 さらに、ドイツの〈Kompakt〉からのKaito名義の作品で知られるHiroshi Watanabe(aka Kaito)も出演決定!
 他に、Shinya Okamoto、Ko Umehara、Kyohei Saitoと、VJには HAJIME が一晩を演出します。

 疾走感漲るリズムに、叙情的でメランコリックなシンセ・ワークで、スケール感の大きな繊細なアルペジオ・シンセが軽やかに浮かび上がってくる楽曲は、デトロイト・フォロアーとしての高いクオリティで、際立った存在感を放っている。Vince Watson(ヴィンス・ワトソン)は、現在アムステルダムを拠点に活動し、自身のレーベル〈BIO〉を中心に、グラスゴーの〈HEADSPACE〉やデトロイトのCARL CRAIGが主宰する〈PLANET E〉からも作品を出している。

 オンリーワンのサウンドシステムを持つORIGAMIで鳴らされるデトロイト・テクノを継ぐ者=ヴィンス・ワトソンの久々のDJプレイは見逃せない! 

[日程] 1/31(Fri)
[公演名] Vince Watson
[OPEN] 24:00
[PRICE] Door:3,000yen

[出演]
MAIN FLOOR:
Vince Watson(Bedrock/Planet E/Pokerflat/Ovum/Amsterdam)
Hiroshi Watanabe aka Kaito (Kompakt)
Shinya Okamoto(Foureal Records)
Ko Umehara(-kikyu-)
Kyohei Saito(Ourhouse)

GALLERY FLOOR:
dsitb (BLAFMA / invisible / Snows On Conifer)
Satoshi Onishi (strobo)
Aiko Morita 
Kamekawa (MTCP / Daytona / Drop) 
Nao (inception) 

[会場名] ORIGAMI
[住所] 〒107-0062
     東京都 港区 南青山 3-18-19 FESTAE表参道ビルB1F(表参道交差点)
[電話] 03-6434-0968

[facebook イベントページ]
https://www.facebook.com/events/469506413161295/


VINCE WATSON (BIO MUSIC/PLANET E/DELSIN/AMSTERDAM)

 スコットランド、グラスゴー出身、現アムステルダム在住のエレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、VINCE WATSON。

 彼はハウス/テクノのダンス・ミュージックからアンビエント・ミュージックまで幅広く楽曲を制作し、デトロイト・テクノ・フォロワーとして注目されているアーティストである。

 VINCEは、10代の頃にDJをはじめた。主にHIP-HOPや初期のHOUSEをプレイしていたという。ハービー・ハンコックやジャン・ミッシェル・ジャール、デリック・メイが創り出す音楽に影響され、自らも楽曲制作を開始する。1995年にはデイヴ・エンジェルのレーベルである〈Rotation〉からデビュー・シングル「Innovation EP」をリリース。そしてグラスゴーのクラブ、アリーナでレジデントDJとしてそのキャリアをスタートする。当時Jeff MillsやLuke Slater、Kenny Larkinといった著名なアーティストと共演する。

 ハウス~テクノとクロスオーヴァーな音楽性を追求する彼は、1999年、〈Aloha Records〉より1stアルバム『Biologique』を発表。そこに収録されていた"Mystical Rhythm"はシングルとしてもリリースされ、今でも色褪せないテクノ~ハウス・クラシックとなった。
 発表当時Francois K.、Joe Claussell、Derrick May、Carl CraigといったDJがヘヴィー・プレイしたこの楽曲は世界的大ヒットを記録し、一躍彼の名は注目を集めている。
 2002年には2ndアルバム『Moments in Time』を〈Ibadan Records〉からリリースしているが、こちらはCarl CoxやLaurent Garnierからも高く評価された。その後2005年には『Sublimina』、『Echos From The Future:View To The Past』、2006年には『The eMotion Sequence』、『Live At Kozzmozz』と好調にハイ・クオリティなアルバムをリリース。今やシーンにとって欠かせないアーティストとなった。

 昨年には傑作アルバム『Every Soul Needs A Guide』をリリース。彼独特の美しい旋律が胸を打つ素晴らしい内容のアルバムで、世界的に絶大な評価を得ている。今回の来日ではDJとしてではなくLIVEを披露。彼の本領発揮となる素晴らしいパフォーマンスが聴ける絶好の機会だ。

https://www.vincewatson.com/


#1 Cherry Brown - ele-king

■サウス×アイドル×アニメ=Cherry Brown

「彼女ですか? いるわけないじゃないですか! 僕、人見知りだから初対面の人と会話ができないんですよ(笑)。『なに話したらいいんだろう?』ってなっちゃう」

 Cherry Brownは大きな目を見開いて笑いながらそう話した。彼は正直な人間だ。

「どのジャンルだから聴かないとか、そういう壁みたいなのは薄れちゃいましたね。もともとはサウスのヒップホップが大好きだったけど、『らき★すた』がきっかけでアニメにハマって。時期は高校を卒業したばかりの3月で、とくにすることもなくいつものようにネットを観てたんですよ。ちょうどその頃、ネットで『らき★すた』のオープニング曲の「もってけ! セーラーふく」がヤバいって話題になっていたんです。それで興味を持って観たら、一発でやられちゃって(笑)」


“もってけ! セーラーふく”

「アイドルだって、昔は大っ嫌いだったんですよ。モーニング娘。とかがラップっぽい曲とかやってるのとかも“ダサー”って思ってたし。 偏見がなくなったいちばんのキッカケはPerfumeにハマったこと。『チョコレイト・ディスコ』ですね。当時通ってた音楽の専門学校で仲良くなったさつき が てんこもりが僕に教えてくれたんですよ。あの曲が良すぎて、それまでアイドル・ソングに対して持っていた偏見や壁みたいなものがなくなってしまった。そしたらどんどんいろんな曲が自分の中に入ってきて。ももクロもZになる前までが好きでした。あの頃のほうが単純に曲が良かった。しおりん(玉井詩織)に関しては別ですけど(笑)。ずっと好きです」

「好きなものからの影響って自然に出てきちゃうんですよ。“サウスとアイドルを混ぜてやったら(表現したら)クールだろう”とかそういう意図はぜんぜんなくて、自分の中にあるものを表現したら自然とこういう形になっていきましたね。僕がヒップホップのトラックメイカーだからといって、アニメやアイドルが好きなのを隠してサウスのトラックしか作らないのは、それこそ不自然だと思います」

 この考え方は彼のリリックにも表れている。

NΣΣT“All That I Can Do feat. Cherry Brown”

NΣΣT“All That I Can Do feat. Cherry Brown”抜粋

まぁぶっちゃけると好きな子がいるんだ
正確にはいた そう、今は違うさ
久々だった本当あんな夢中になったのは
いつも気づいたら想ってた君を脳内でうつしてた
キモいのはわかってるけどメールがない時迷いながらもツイッター覗き見
どうしようもなかった本当に 超考えてたよ付き合ってもないのに
でも特に何も変わらず過ぎてた半年 1歩近づくと5歩は離れるの繰り返し
いいかげんそういう君にしたようんざり


チェリー・ブラウン
エスケーピズム

ビクターエンタテインメント

Tower HMV iTunes

 この曲について彼はブログで「聴けばわかると思うんだけど歌詞がストレートすぎるというか・・・剥き出しというかwww これはなーーって思ったんでお蔵入りしてたんだよね」と綴った。

 ヒップホップは「お題」に対してどれだけ面白い/カッコいいことを言えるかを競うコンペティションのような側面がある。実体験をもとにしていれば、他のラッパーが言えないディティールをリリックに入れ込むことができる。それは説得力のある強いラインにつながる。つまりラッパーにとっては自身の「リアル」をどう定義するかが、非常に重要であると言えるだろう。

 以前AKLOはこんな発言をしていた。「日本のヒップホップシーンには不良で面白いやつはいっぱいいるけど、もうその枠は供給過多なんですよね(笑)。USのヒップホップシーンはそれこそいろんなキャラクターがいっぱいいるんですよ」。

 AKLOの言う通り現在の日本のヒップホップ・シーンには不良が多く、彼らの主張の多くは「ラップでのし上がる」というものだ。しかし、それはUSヒップホップのリアルであって、日本ではなかなか受け入れがたい考え方のような気がする。

 たとえば、アメリカでは街角のギャングから億万長者になったJAY-Zや、冴えない音楽オタクから一躍ヒップ・スターとなってしまったPharrellのようなアーティストが実在している。しかし日本にはまだそういった例が存在しないだけに、若者が「ラップで人生の一発逆転を狙う」と言っても説得力に欠ける気がするのだ。それこそ、「なんで日本人がヒップホップなんて」という、もうB-BOYなら耳にたこができるくらい言われてきた常套句を聞かされるのがオチだ。

 日本のロック・シーンにさまざまなアーティストがいるように、ヒップホップにだっていろんなアーティストがいるべきだ。MSCやANARCHYのようなギャングスタ・ラッパーも、5lackのようなマイペースなのに繊細なラッパーも、AKLOのようなUSヒップホップを意識的にトレースしたようなラッパーも、THA BLUE HERBのようなストイックなラッパーも。もっともっと、ラッパーの数だけリアルがあっていい。そしてそのすべてが正解なのだ。その数が増えれば、USヒップホップとは違う、日本のヒップホップの形がもっと見えてくる。

 Cherry Brownの存在は、ある意味で日本のヒップホップ・シーンが到達した“幅”の突端でもある。

DUPER GINGER“Dubwise Madness feat. Cherry Brown”

DUPER GINGER“Dubwise Madness feat. Cherry Brown”抜粋

週末 外には出ず 今夜もひとり家でチル
モニター通して聞こえてるみんなの声 まただぜ
どこか遊びに行けばよかったとひとりつぶやいて
わけわかんねえこと考えて 勝手にひとりで落ち込んで
(中略)
とくになんもすることないから 自分の部屋ベッドの上座ってる
お酒はチビチビ飲んでる そして適当な場所トリップ遠足

「この曲は普通に実話です(笑)。僕がこんなに引っ込み思案になった原因ですか? うーん……。女の子との関係性をうまく築けないという部分が、(僕の引っ込み思案の)根っこにあるかもしれません。小学生の頃はお調子者で「ちんこ、まんこ」とか言ってみんなを笑わせてました。でも、女子に対する積極性みたいなものはなかったんですよ。それを思春期にこじらせちゃって。積極性がないというよりも、むしろ引っ込み思案な人間になってしまった。そうなってしまう直接のきっかけや明確なトラウマみたいなものはないんだけど、小学生の高学年くらいからは女の子の視線も自分を嘲笑しているように感じてしまったし、そういう子たちの笑い声も自分に向けられているような気になってしまってました。まあ、いま考えれば被害妄想が激しかっただけだと思うんですけどね」

 こういった吐露をするアーティストは多い。だが実際には、彼らは大抵モテる。彼らの弱音はただのカッコつけツールなのではないか。ステージに立つ華々しい姿に反比例するかのような弱々しい自分を見せることで異性の興味を惹こうとしているのではないか……そうだとすれば、ずるいし、うらやましい。そもそも意識的にそんなギャップを作れる時点で、もしくはそれを女性の前で開陳できる時点で、「あなたは弱くない」と言いたくなる。
 そういった疑念は、もちろんCherry Brownにも持っていた。だから訊いた。「でも、彼女いるし、モテるんでしょ?」その答えが冒頭の発言につながる。「もちろん、昔よりはマシになってきてますけどね(笑)」。やはりCherry Brownはリアルだ。

■歴史

「生まれたのは横須賀の米軍基地の中です。先輩にも基地内で生まれた人がいて、その人いわく(基地の)中で生まれた人はLA出身になるらしいんですよ、神奈川県横須賀市ではなくて。でもそういうのを除けば、僕は横須賀生まれです。物心つく前には父の仕事の関係でアメリカで暮らしていたこともあったらしい。お父さんはマリーンでした」

 横須賀といえば、SIMI LABのMARIAが思い出される。彼女は自身の幼少期をこう語る「当時は基地のなかに住んでたの。なかにも学校はあるんだけど、あたしは外の小学校に行っててさ。お父さんは基地内のアメリカの学校に行かせたかったんだけど、お母さんはあたしが基地内の学校に進学するといずれアメリカに行っちゃうと思ったみたいで、日本の学校に行かせたのね。あたし、こう見えてほとんど英語力がないの(笑)。日常会話程度。だから小学校では“あいつ外人なのに英語しゃべれない”とか言われて、友だちはできなかった。当然、基地内の子とも学校が違うから仲良くなれない。だからあたしはいつもひとりだった」。この経験は彼女の人格形成に大きな影響を及ぼし、リリックにもそれが如実に表れている。ではCherry Brownはどうだろうか?

「MARIAとは同い年なんですが、当時はまったく接点がありませんでした。僕は(お父さんが)小学校に上がるタイミングで軍を辞めちゃったから、ほとんどアメリカ人のコミュニティの中で育ってないんですよ。小学校も公立の学校だけど、人種の問題でいじめや差別をされた経験は別にそんなないかな。友だちとケンカしたときに『このガイジン』って言われるとか、そんな程度ですよ。あと、当時はサッカーやってて、結構真面目にJリーガーを目指してました」

「ヒップホップに興味を持ち出したのは、けっこう昔です。アーミーだったお父さんがギャングスタ・ラップ好きだったこともあって、家や車で普通にヒップホップが流れているような環境だったんですよ。ラップをはじめたのは中学3年の頃からかな。当時はミクスチャーロックの全盛期で、MTVでいろんなバンドのPVが流れてたんです。そういうのを観て僕もミクスチャーのバンドをやりたくなって。でもいっしょにやる人がいなかったんで、ひとりでラップを書きはじめたんです」

「中高生の頃はMTVばっかり観てましたね。サウスが好きになるキッカケとなったリュダクリスもMTVで知りましたし」

 現在25歳のCherry Brownが中学3年生の頃となると、だいたい2000年代初頭。ISDNがどうしたこうしたと言っていた時期なので、インターネットで動画を観るなんていうことは夢のまた夢。そんな時期に洋楽のPVを観るにはTVK(テレビ神奈川)などのローカル局か、MTVやスペーシャワーTVのようなCS放送に頼るしかなかった。拙著『街のものがたり』でPUNPEEもこう語っている。

「ヒップホップをちゃんと認識したのは中2~3くらいですね。スペシャ(スペースシャワーTV)のナズ特集みたいなので、「ナズ・イズ・ライク」のPVを観て“うわー!”ってなったんですよ。その頃、スペシャとかではティンバランドとやってたミッシー(・エリオット)のPVとかもかかってたから、“こういうのがヒップホップなんだ……”みたいな感じで。(中略)あの頃はいろんな音楽がストリート系みたいな感じで括られてましたよね。だから俺もヒップホップだけを強く意識して聴いていたわけじゃなくて、ベックとかブラーとかも同時に聴いてました。当時スペシャでやってた『メガロマニアックス』って番組とか、TVK(テレビ神奈川)でやってた『ミュートマ』とかでかかってる音楽はなんかイケてる感じがしてて、そういうのを聴いてました」

 彼もミクスチャー・ロックにハマってスペースシャワーTVをよく観ていたというが、彼は当時の同局が志向していたオルタナティヴ路線を自ら突き詰めていき現在のスタイルに辿り着き、Cherry BrownはMTVのカラーであるUS色に染まっていく。メディアの打ち出していた姿勢が、その後のミュージシャンたちにここまで色濃く表れるというのも興味深い。

「ライヴをやることになったのは、RICHEEさんと知り合いになったからです」

 RICHEEとはCherry Brownが所属するJACK RABBITZのメンバーで、BIG RONの実弟でもある。

「RICHEEさんはもともとウエッサイの有名人で。それで僕が高校生の頃にバイトしてた居酒屋に飲みに来たんですよ。僕は人見知りなんで、面識のない人に自分から声をかけたりはしないんですが、このときは勇気を出して「僕、ラップやってるんです」って話しかけたんですよ。そしたら、「じゃあデモテープちょうだい」と言ってくれて。」

「RICHEEさんに渡したデモは何も考えないパーティ系の「盛り上がろうよ〜」みたいなラップでした。でもそれより前のいちばん最初は社会派だったんですよ(笑)。「戦争やめろー」とか言って。でもなんか違うなって気がしてきて、今度はいろんな人をディスしまくったんです。当然それもハマらなくて、自分がハマる感じを探して、いろいろやるうちにけっこう自然といまのスタイルになったんですよ」

■Soulja BoyとLil B

 Cherry BrownはAKLOと同じくインターネットのミックステープのシーンから登場したアーティストだ。

「インターネットは高校生くらいから好きでずっとやってるんです。僕の制作環境がPCに移行するきっかけもじつはインターネット経由で。僕はメジャー・デビューする前からSoulja Boyが大好きで、彼のMyspaceプロフィールを細かくチェックしてたんです。そしたら、そこで“FL Studio”って言葉を見つけたんですよ。「なんだろうなー」と思って調べてみたらそれが作曲ソフトだということがわかったんです。当時の僕の制作環境はリズムマシーンとSP404というサンプラーだったんですけど、そこからPCで制作するようになりました」

 Soulja BoyがCherry Brownに与えた影響は、もちろん機材だけではない。Cherry BrownはSoulja Boyからインターネットを活用したセルフ・プロモーションのメソッドも学んだという。

「インターネットの使い方はかなりお手本にしています。あの人はガンガン新曲作って、すぐにネットでフリー・ダウンロードできる形で公開してって感じでしたよね。自分も当時はそういうのをすごく意識してて、もういっぱい曲を作って、どんどん発表してくしかないって思ってました。そのイズムはいまもあって、作ったら気楽にポンって上げちゃうっすね。曲ができたら、すぐにみんなに聴いてもらいたいというのもあるし」

「あとはLil Bっすね。Myspaceのプロフィールを死ぬほど作ったり(※違法アップロードを繰り返してすぐに削除されてしまうため)、自分で工夫したネットのセルフ・プロモーションだけでどんどん知名度を広めていきましたからね。彼はめっちゃ頭いいアーティストだと思います。リリックも普通にすごいですから。しかも実際は超ラップうまいのに、あえてああいうショボい感じでやったりもして。でも話題が話題を呼んでじゃないっすけど、なんかクチコミでどんどん広まって“なんだ、こいつは?”的に広まってったみたいな。」

 Cherry BrownがLil Bを意識して作った曲が“I’m 沢尻エリカ”だ。

Cherry Brown“I’m 沢尻エリカ [Prod.Lil'諭吉]”

 ブログでは「ある日歯医者の帰りにその曲(「I’m Paris Hilton」)聴いてて、パリス・・・パリス・・・日本だったらエリカ様!って思いついて。とりあえずその日のうちにちゃちゃっとトラックと1ヴァースだけ書いて数日後に最後のヴァース書いて週末にレコした感じです。まぁ面白いからって感じで作ってみた。アメリカのLil Bが作ったパリスヒルトンに対して日本からちぇりーが沢尻エリカさんでアンサーだ的な感じかなww」

 Cherry Brownは計算というより、本当にノリで楽しみながら活動しているのだろうが、Lil Bと同じく「めっちゃ頭いいアーティスト」であると言えるだろう。彼が優れているのはラップ・スキル、トラックメイキングのみならず、他の誰とも違うという点だ。日本はもちろん、世界を見渡してもCherry Brownと同じアーティストはいない。つねに自分に正直に、楽しいことを妥協なく追求した結果が、現在の彼のポジションを作り出している。

■Escapism


チェリー・ブラウン
エスケーピズム

ビクターエンタテインメント

Tower HMV iTunes


巻紗葉
街のものがたり―新世代ラッパーたちの証言

Pヴァイン

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 彼のメジャー・デビュー・アルバムとなった『Escapism』。“現実逃避”と題された本作は、そんな彼のパーソナリティ、サウンド、ラップ・スキルが詰め込まれている。

「もともと別のインディ・レーベルからずいぶん前にリリースする予定だったんですよ。でも結局はその話が流れちゃって。だから今回のアルバムはコツコツとブラッシュ・アップできたという部分がありますね。最近は原点回帰じゃないですけど、また二次元がアツくて。アニメとか超観てるんですよ(笑)。『Angel Beats』というアニメがあるんですけど、そのオープニング(“My Soul Your Beats”)とエンディング曲(“Brave Song”)がいいんです。とくにエンディング曲が好き。そういうのとか、あとまたサウスをすごく聴いてたりしてて。そういう気分もアルバムにはすごく反映されてますね」

 タイトルにはどんな意味があるのだろうか?

「最初のほうにも言ったけど、被害妄想が激しいところがあって。(精神的に)落ちるときはホントめっちゃくちゃ落ちるんですよ。アルバムの1曲めの“Loop”なんかは、まさにそういう曲。あぁ、またこの感じがきちゃったなぁって。そういうときにうわーって二次元とかに行っちゃうんですよ」

「確かに僕にとって音楽が現実逃避という部分はあると思います。音楽だったら普段できないことでもなんでもできちゃう。たとえば「C.H.T.」なんかは日本語ラップのシーンのことを歌っていて、僕がやっていることにああだこうだ言うやつとか、ちょっと名前が売れてきたらすり寄ってくるやつとかを全員ぶっ殺すみたいな感じなんです。こんなの実際は絶対にできないけど、音楽だったらできる。ライヴもそう。普段は人見知りで知らない人とは話せないようなやつだけど、ステージに立つとスイッチが入っちゃう」

Cherry Brown“Escapisms”抜粋

俺はムズカシイ事を考えるのはもう止めた
未来を心配するのも止めた 面倒な事は
美少女の笑顔の下に埋めた ごちゃごちゃうるさいよ俺の手は
お菓子で手一杯 好きな事を考えるので精一杯
今日からは楽しいことで目一杯

 これまた偶然なのだが、PUNPEEも以前こんなふうに話している。

「俺は何も背負いたくない。ナイトオウルみたいに世界がどうとか考えてないんですよ。好きな人といっしょに世界の終わりとかも関係なく、楽しく生きていたい無責任な男なんです。たとえば“CHRONO TRIGGER”のサビは基本的にただの言い訳なんですよ。“こんなデカい時代の一部なら この際もう開き直っちゃえばいいじゃん”とか、超カッコつけた開き直り(笑)」

 アーティストとは元来クリエイティヴのことだけを考えていれば良いのだろう。売り上げがどうした、セルフ・プロモーションがこうした、ヒップホップ・シーンがうんぬんかんぬん……。そういったことは彼らを支える人間が考えればいい。彼らはただただ絶対的な力を持った音楽を作り出すことに注力すればいい。たとえ彼らの作った曲が負から生まれたものだとしても、そこには僕らを笑顔してくれたり、スカッとさせてくれたりするエナジーが込められているのだから。

CONGO NATTY JAPAN TOUR2014 - ele-king

 「92年はどこにいた?(Where Were U In '92?)」が合い言葉となって久しい。92年とは、UKレイヴ・カルチャーすなわちジャングルが爆発した年です。私はその年クボケンと一緒にロンドンのレイヴ会場で踊っておりました。ジャングルのパーティで。
 で、ブリアルの新作にも如実に表れていたように、紙エレキングでも紹介したブリストルのドラムステップがそうであるように、ジャングル・リヴァイヴァル(そしてそのニュー・スクール)は、目下、UKのアンダーグラウンド・ミュージックの台風の目になっている。
 来る2月14日と2月15日、ジャングルの本場からシーンのパイオニアレベルMCことコンゴ・ナッティが来日DJを披露します。UKならではのサウンドシステム文化ばりばりの、迫力満点のオリジナル・レイヴ・ジャングル・サウンド、この機会をお見逃しなく!
 主催はいつもの〈DBS〉。2月14日(金曜日)は大阪CIRCUS。2月15日(土曜日)は代官山ユニット。「ジャングルってどんなもの?」って興味がある人たちにとっても気軽に入れるパーティです。
 来日を記念して、オーガナイザーの神波京平さんが「ジャングル・クラシック20選」を書いて下さいました。以下、ジャングルの歴史をおさらいして、コンゴ・ナッティの来日を待ちましょう!

■JUNGLE CLASSIC 20選 (神波京平・編)
1.CONGO NATTY - Jungle Revolution
[2013: Big Dada]
ジャングルのパイオニア、コンゴ・ナッティ/レベルMCの最新アルバム。オリジネイター達のMCや数々の生演奏をエイドリアン・シャーウッドと共にミックスしたニュー・クラシック!
UK All Stars
2.TRIBE OF ISSACHAR Feat. PETER BOUNCER ‎– Junglist
[1996: Congo Natty]
レベルMCの変名リリース。レイヴ期から活動するシンガー、ピーター・バウンサーをフィーチャーした、まさにジャングリスト・アンセム。
https://www.youtube.com/watch?v=yXVrwuJo-6Q
3.BLACKSTAR Feat. TOP CAT ‎– Champion DJ
[1995: Congo Natty]
これもレベルMCの変名。UK屈指のラガMC、トップ・キャットをフィーチャーしたビッグチューン。
https://www.youtube.com/watch?v=SPAPDltCrIA
4.Barrington Levy & Beenie Man ‎– Under Mi Sensi (Jungle Spliff Mix)
[1994: Greensleeves]
UKレゲエ・レーベルからレベルMCによる名作のジャングルREMIX。
https://www.youtube.com/watch?v=-YQX1jnFT0I
5.CONQUERING LION ‎– Rastaman
[1995: Mango]
メジャーのIsland/Mangoからジャマイカのビーニ・マンをフィーチャーしたレベルMCのプロジェクト。
https://www.youtube.com/watch?v=J8TRMgfb7aU
6.LEVITICUS ‎– Burial
[1994: Philly Blunt]
ウェアハウス/レイヴ期から中心的DJとして活動するジャンピング・ジャック・フロストのレーベルよりフロスト自ら手掛けたアンセム。
https://www.youtube.com/watch?v=z5NMTyAuPMk
7.M-BEAT Feat. GENERAL LEVY ‎– Incredible (Underground Deep Bass Mix)
[1994: Renk]
10代からハードコアとラガをミックスしたジャングルの原型的サウンドを作ってきたMビートの全英大ヒット曲。
https://www.youtube.com/watch?v=rQGUJ7KZ7hU
8.UK APACHI With SHY FX ‎– Original Nuttah
[1994: Sour]
Mビートの"Incredible"と共にラガ・ジャングルの代名詞となる、当時10代のシャイFXによる大ヒット曲。
https://www.youtube.com/watch?v=ACCDZlLLV0I
9.POTENTIAL BAD BOY ‎– Warning (Remix)
[1994: Ibiza]
ラガ・サンプルと銃声等のSEでギャングスタ・ジャングルを完成したポテンシャル・バッド・ボーイの名作。
https://www.youtube.com/watch?v=uimZmQCptjE
10.PRIZNA ‎– Fire
[1994: Kickin' Underground Sound]
レゲエ・サウンドシステム直系のジャングル・コレクティヴ、プリズナがMCデモリション・マンをフィーチャーしたアンセム。
https://www.youtube.com/watch?v=WApv8H5RzXQ
11.TOM & JERRY ‎– Maxi(Mun) Style
[1994: Tom & Jerry]
4ヒーローのジャングル・プロジェクト、トム&ジェリーの名作。4ヒーローならではエモーショナルなセンスが光る。
https://www.youtube.com/watch?v=af9hXricyv0
12.MORE ROCKERS ‎– Dub Plate Selection Volume One
[1995: More Rockers]
スミス&マイティのロブ・スミスがピーターDと結成したブリストル・ジャングルの中核ユニットの1st.アルバム。ソウルフル!
Your gonna
13.SOUND OF THE FUTURE ‎– The Lighter
[1995: Formation]
ハードコア期からFormation Recordsを主宰するDJ SSによるアンセム。フランシス・レイ作曲のイントロから一転爆発!
https://www.youtube.com/watch?v=R8jvWnXEGJM
14.FIRE FOX & 4-TREE ‎– Warning
[1994: Philly Blunt]
ロニ・サイズの変名リリース。トリニティ名義のディリンジャ、グラマー・ゴールド名義のクラスト等、Philly Blunt作品はどれも要チェック。
https://www.youtube.com/watch?v=qfMepn9dzn4
15.DEAD DREAD - Dred Bass
[1994: Moving Shadow]
アセンド&ウルトラヴァイブ名義でも知られるコンビによるハードコア〜ハードステップの名門、Moving Shadowからの重量ベース・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Uj7EO2uVfDQ
16. DJ ZINC - Super Sharp Shooter
[1995: Ganja]
DJジンクの名を知らしめた爆発的大ヒット・チューン。DJハイプが主宰するGanjaはジャングル〜ジャンプアップの必須レーベル。
https://www.youtube.com/watch?v=bwX6d4wZcso
17.THE DREAM TEAM ‎– Stamina
[1994: Suburban Base]
ビジーB & パグウォッシュのデュオ、ドリーム・チームが名門Suburban Baseから放ったメガヒット!
https://www.youtube.com/watch?v=pNGddllF7AA
追記: ドリーム・チームはやがて自らのJoker Recordsからジャンプアップ・ジャングルの名作を連発。Joker日本支部のDJ INDRA氏から推薦の1曲。
THE RIDDLER - Rock 'n' Roll
[1998: Joker]
https://www.youtube.com/watch?v=nzuPL_W1j-Q
18.KEMET CREW ‎– The Seed
[1995: Parousia]
Ibiza Recordsと共に初期からアンダーグラウンドを牽引したKemetクルー。BMG傘下レーベルにライセンスされたアルバムからのカット。Jungle will never die!
https://www.youtube.com/watch?v=h8myXqa7J6c
19.REMARC ‎– R.I.P
[1994: Suburban Bass]
バッド・ボーイ・ディージェイの代表格、マッド・コブラのヒットを極悪ジャングルに再生したリマークの代表作。
https://www.youtube.com/watch?v=qMYAiVZ-vNQ
20.D.R.S. Feat. KENNY KEN - Everyman
[1994 Rugged Vinyl]
プロダクション・デュオ、D.R.S.がジャングルのトップDJ、ケニー・ケンと組んだディープ&ドープな傑作。
https://www.youtube.com/watch?v=vFLYMXU1C2k

JUNGLE REVOLUTION 2014!!! 最新作『ジャングル・レヴォリューション』でコンシャスな音楽革命を提示したジャングルのパイオニア、レベルMCことコンゴ・ナッティが実息コンゴ・ダブスを引き連れDBSに帰還! 2014年、Congo Natty Recordings創立=ジャングル音楽20周年のセレブレーション! Get Ready All Junglist!
JUNGLE REVOLUTION 2014.......ONE LOVE
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CONGO NATTY JAPAN TOUR 2014

2014.2.15 (SAT) @ UNIT

feat.CONGO NATTY aka REBEL MC
CONGO DUBZ

with.DJ MADD(Roots & Future, Black Box - HU), DJ DON, JAH-LIGHT, JUNGLE ROCK, PART2STYLE SOUND,

open/start: 23:30
adv.3500yen door 4000yen
info.03.5459.8630 UNIT
https://www.unit-tokyo.com
https://www.dbs-tokyo.com
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Ticket outlets:NOW ON SALE!
LAWSON (L-code: 78063)、
e+ (UNIT携帯サイトから購入できます)
clubberia/https://www.clubberia.com/store/

渋谷/disk union CLUB MUSIC SHOP (3476-2627)、TECHNIQUE(5458-4143)、GANBAN(3477-5701)
代官山/UNIT (5459-8630)、Bonjour Records (5458-6020)
原宿/GLOCAL RECORDS (090-3807-2073)
下北沢/DISC SHOP ZERO (5432-6129)、JET SET TOKYO (5452-2262)、
disk union CLUB MUSIC SHOP (5738-2971)
新宿/disk union CLUB MUSIC SHOP (5919-2422)、Dub Store Record Mart (3364-5251)
吉祥寺/Jar-Beat Record (0422-42-4877)、disk union (0422-20-8062)
町田/disk union (042-720-7240)
千葉/disk union (043-224-6372)

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CONGO NATTY JAPAN TOUR 2014

2/14 (FRI) 大阪CIRCUS (問)06-6241-3822 https://circus-osaka.com/
       OPEN 21:00 ADV&MEMBERS: 3500/1d DOOR: 4000/1d
2/15 (SAT) 東京 UNIT (問) 03-5459-8630 https://www.unit-tokyo.com/
      
Total info〉〉〉 https://www.dbs-tokyo.com

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★CONGO NATTY aka REBEL MC
 ルーツ・レゲエを根底にヒップホップ、ラガの影響下に育ったレベルMCは、'80年代後半からスカとハウスのミックス等、斬新なブレイクビートサウンドで注目を集め、『BLACK MEANING GOOD』('91)、『WORD, SOUND AND POWER』('92)でジャングルの青写真を描く。また92年にボブ・マーリーの"Exodus"のリミックスを手掛ける。〈Tribal Bass〉、〈X-Project〉レーベルを経て、JJフロスト、DJロンと共にCONQUERING LIONとして活動、ラガ・ジャングルの中核となる。'94年にジャングル・ファミリーの母体となる〈Congo Natty〉を設立、自らもコンゴ・ナッティを称す。『A TRIBUTE TO HAILE SELASSIE I』 をはじめ、数多くのリリースを重ね、'02年にはMCテナー・フライをフィーチャーした『12 YEARS OF JUNGLE』を発表、初来日を果たす。'05年は足跡を伝える『BORN AGAIN』、'08年には入手困難なシングルをコンパイルした『MOST WANTED VOL.1』をリリースし、新世代のジャングリストを狂喜させ、レベル自らDJとして新たなパフォーマンス活動に乗り出す。
近年は息子のDJコンゴ・ダブス、ヴォーカルのナンシー&フェーベらファミリーも広がり、'13年にニンジャ・チューン傘下の〈Big Dada〉と電撃契約、待望の最新アルバム『JUNGLE REVOLUTION』(日本盤:BEAT RECORDS)をリリース、オリジネイターたちのMCや数々の生演奏をエイドリアン・シャーウッドと共にミックスし、ルーツ・レゲエとジャングルのヴィジョンを深く追求する。レーベル名の"CONGO"はアフリカの民族音楽の太鼓、"NATTY"はラスタファリアンに由来し、彼らの音楽のインスピレーションは主にこの2つの要素から来ており、真のアイデンティティーはもちろんJAH RASTAFARIである。

https://www.facebook.com/CongoNattyOfficial
https://twitter.com/CongoNattyRebel



No Age - An Object
Sub Pop/Traffic

Tower HMV iTunes

 あなたはカラフルなグラデーションで「NO AGE」ってプリントされたTシャツを持っている人? ノー・エイジがローファイ概念を刷新し、シットゲイズやらネオ・ローファイやらとシーンを席巻していた頃、彼らのバンドTシャツはとてもシンボリックに機能していて、たとえば「Frankie Says Relax」とはぜんぜん違うけれども、こんなに鮮やかに、アーティに、Tシャツにメッセージを宿らせるロック・バンドがいまどき存在可能なのかと驚いた。
 あれから数年、シーンは確実に推移しているが、彼らの佇まいはいまだクールだ。今週末にせまった来日公演にぜひ!

■NO AGE Japan Tour 2014

徹底したDIY精神を貫きながら音楽のみならず、ヴィジュアル・アート、パフォーマンス・アートの領域にまで影響を及ぼしてきたNO AGE、最新アルバム『AN OBJECT』を引っ提げての来日公演決定!!

2.1 sat @ 東京・渋谷 CLUB QUATTRO
support: THE NOVEMBERS, ZZZ's
Open 18:00 Start 19:00
¥5,000 (Advance), ¥5,500 (Door) plus 1 Drink Charge @ Door
Ticket Outlets: PIA (P: 212-152), LAWSON (L: 75614), e+ (eplus.jp), GAN-BAN (03-3477-5710)
Information: 03-3444-6751 (SMASH), 03-3477-8750 (CLUB QUATTRO)

2.2 sun @ 大阪・心斎橋 CONPASS
support: BONANZAS
Open 18:00 Start 19:00
¥5,000 (Advance), ¥5,500 (Door) plus 1 Drink Charge @ Door
Ticket Outlets: PIA (P: 212-078), LAWSON (L: 54311), e+ (eplus.jp), TOWER RECORDS (梅田大阪マルビル店, 梅田NU茶屋町店)
Information: 03-6535-5569 (SMASH WEST), 06-6243-1666 (CONPASS)

TOTAL INFORMATION: 03-3444-6751 (SMASH) https://www.smash-jpn.com/
supported by TRAFFIC

■NO AGE
https://noagela.org/

ロサンゼルスのインディー・ロックの聖地として現代版CBGBとも言えるユース・アート・スペース、The Smellを拠点にDIY精神に貫かれた活動を続けるバンドが、NO AGEである。英ファット・キャット・レコーズからリリースされた『Weirdo Rippers』に続くセカンド・アルバム『Nouns』をSUB POPから2008年春に発表。米ピッチフォークでは9.2と破格の評価を獲得、同サイトの年間アルバム・チャート3位にも選出された。更にその他欧米の有名主要メディアでも軒並み高評価を得て、2008年を代表する1枚となった。レディオヘッドのメンバーやコーネリアスがNO AGEのTシャツを着用するなど話題になった。2010年にリリースされたサード・アルバム『Everything In Between』でも、ピッチフォークからニューヨーカー誌まで驚くほど幅広い筋から熱狂的な評価を獲得する。2011年にはフジロック・ホワイトステージ出演、集まった多くのオーディエンスを熱狂させた。そして、3年ぶりとなる待望の4枚目のアルバムにして既に最高傑作との呼び声も高い『An Object』を8月上旬に日本先行リリースしたばかりである。LAパンク・ハードコア、シューゲイザー、サイケ、ノイズが融合された彼等独自のサウンドは、ポップな強度を兼ね備えたマスターピースとなった。

〈東京公演〉
THE NOVEMBERS
https://the-novembers.com/
2005年に結成した日本のオルタナティブ・ロック・バンド。2007年にUK PROJECTから1st EP「THE NOVEMBERS」をリリース以降、毎年ワンマン・ツアーを行い、年々会場の規模を大きくしながらもその都度ソールド・アウト。国内の大規模なロック・フェスティバルでは「ARABAKI ROCK FEST.」「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」「COUNTDOWN JAPAN 」「RUSH BALL」などに出演。2012年からはiTunes Storeで世界62か国への楽曲配信を開始。海外バンドの来日公演のサポートも増えWild Nothing、Thee Oh Sees、ULTERIORとも共演。そして、台湾の「MEGAPORT FESTIVAL」にも出演し、国内だけでなく海外からの注目も高まる。メンバーのソロ活動としては、小林祐介はソロでの弾き語り以外に、CHARAのライブサポート及び音源制作や、L’Arc-en-Cielのyukihiroのソロ・プロジェクトであるacid androidのライブ・ギタリストを務める。ケンゴマツモトは、映画監督である園子温のポエトリー・リーディング・セッションなどにも参加し、更に活動の幅を広げる。音楽以外の分野からも注目も高く、「Harem」(GIFT収録)のPVは映画「白痴」の監督である手塚眞がディレクターを務め、「dogma」(Fourth wall収録)のPVは映画「おそいひと」の監督である柴田剛が監督を務めた。アーティスト写真は「Vivienne Westwood」や「Miu Miu」などのポートレートを撮影するアンダース・エドストロームや、「agnès b」のショーで作品集が取り上げられた花代が撮影。特にファッションとの関わりは深く、「LAD MUSICIAN」の2012-13A/Wのコレクションのミュージックとしてライヴを行い、その模様は宇川直宏主催の「DOMMUNE」で生放送された。2013年9月末までにUK PROJECTから計8枚の音源をリリース。2013年10月からは自主レーベル「MERZ」を立ち上げ、自分たちのやり方で自分たちなりの成功を掴みに行く。

ZZZ’s
https://www.facebook.com/zzzs.official
https://zzzs-jpn.com/

https://twitter.com/ZZZs_OFFICIAL

Youkaku (Guitar, Vo), Yukary (Bass, Vo), Lyn (Drums) によって2011年末に結成された兵庫の女性3人組。2012年には、バンド単体でニューヨークへ。バンド自らブッキングを行い、2度の渡米の中、SXSW2012, CMJ2012, Miami Art Baselなどへの出演を含む80本を超えるライブやThe Rapture, Le Tigreなどを手がけるエンジニアJONATHAN KREINIKと出会い、2nd EP ”Magnetica” のレコーディングを敢行。マイアミでライブを見たサーストン・ムーア(SONIC YOUTH, CHELSEA LIGHT MOVING)は、彼の所属するマタドール・レコーズのウェブサイトで2012年でもっともエキサイティングだったバンドとしてZZZ’sを絶賛している。2013年には、COLD CAVE (US), DIE DIE DIE (NZ), acid android (L’Arc~en~Ciel) と共演。自主リリースの2枚のEPをコンパイルした ”Magnetica / Prescription” のデジタル・ヴァージョンの世界リリース。11月からベルギーのコルトレイクでのPortisheadのジェフのバンド、BEAKがバンド選出をした ”SONIC CITY"、オランダのユトレヒトでの ”LE GUESS WHO?” といった2つのフェスティヴァルへの出演を含む1ヶ月間に渡る初のヨーロッパ・ツアーを敢行。結成以来、ボーダーレスな活動を繰り広げている。

〈大阪公演〉
BONANZAS
https://bnzsmail.wix.com/bonanzas
元suspiriaの吉田ヤスシとgoatの日野を中心に2010年春からライブ活動を開始。数々のメンバー・チェンジを繰り返し、現在はVOCAL「吉田ヤスシ」、BASS「日野浩志郎」、DRUMS「西河徹志」、ELECTRICS「蓮尾理之」4人のメンバーで活動中。キック/スネア/ハイハットのみのドラム、音階楽器である事を忘れたかのようにリズム・ユニゾンのみに執着するベース、まとわりつく電子音、恐ろしい迄の精度を誇る打撃音群を押さえ込むかの様な凶刃な声帯。ベースは鈍器、ドラムは銃、声は針、シンセは刃物。世界中の凶器を手にROCK’N ROLLの彼岸を目指した辺境の人民達が繰り出す独立武装部族音楽。そのやりすぎとも言えるシンプルな楽器構成を基に膨大なディシプリン(鍛錬)の上に積み上げられた強靭な「音」。そこから放たれるサウンドを敢えて色で表現するなら「一切光沢を持たない黒」。彼らの異形なサウンドは百鬼夜行な関西アンダーグラウンド・シーンにおいても特異点とされ、あまりにも特殊な存在のせいか、特定のジャンルとの交流はなくテクノ、ヒップホップやダブステップ、ハードコアから前衛音楽までリンク可能な存在となり、現在ライブ・シーンのみならずクラブ・パーティー・シーンからも注目されている。ある種デトロイト・テクノをも連想させるbonanzasの人外強靭なサウンドは呪術ダブステップ帝王のSHACKLETON氏さえも虜にし熱いラブコールを受けている。


Opitope - ele-king

 かつては理屈っぽい特殊なジャンルだったアンビエントも、今日ではすっかり感覚的かつ曖昧なジャンルとして欧米のいたるところから量産されるようになった。需要も高まっているのだろう。アンビエントはいまやカジュアルなジャンルである。
 三田格の調査によれば2006年が史上3度目のピークだというが、現在あるのは90年代のクラブ・カルチャーのサブジャンルとして拡大したアンビエントとは別の潮流だ。とは言うものの……、期待を込めて書かせてもらえば、かつてのクラブ・カルチャーを特徴付けた匿名性(スターはいらない)、共同体の再構築(その質を問う)、場の意外性(まあ、お寺とか、普段行き慣れていない場)という視座を継承している。何にせよ、相変わらずうるさい音楽が好きな人間が多数いる一方で──僕もうるさい音楽を聴いてはいるが、しかし、このところ密かに、多くの人間がうるさくない音楽のフォーマットに可能性を見ているのである。
 それこそその昔、「ハウス」と名が付けられさえすれば、あとはもう何でも好きなように音を工夫できたのと似て、「アンビエント」もすっかり雑食的な分野になった。インダストリアルでもコズミックでも、メタルでもダブでも、ギャグでもシリアスでも、素人も大勢参加して、何でもありだ(ということを三田格の『アンビエント・ディフィニティヴ』は言っている)。アンビエトはマニアのためのジャンルであることを超えて、時代のうねりのなかの切り拓かれた場となり、手段となった。

 実際、日本でもアンビエント系のクリエイターの作品は後を絶たない。そうしたアンビエントの時代において、伊達伯欣と畠山地平は、とくに2005年以降、国内外での評価をモノにしてきた人たちで、シーンの今後を占うという意味でもキーパーソンだ。
 日本のミュージシャンは「静けさ」を表すのがうまいと感じることが多々ある。彼らの「静けさ」が自分の好みに合っただけのことかもしれないし、伊達伯欣と畠山地平のオピトープを国民性になぞって紹介するのは無粋だとは思うのだが、素晴らしい「静けさ」が録音されている彼らのセカンド・アルバム『ピュシス』の収録曲は、とくに捻りもなく、ずばり率直に、自然をテーマにしている。曲名に出てくる「雫」や「朝露」や「冬の森の温かさ」は、日本で暮らしている彼らが感じている自然だろう。同じように、たびたび自然をテーマにしたエメラルズとは明らかに違った感性が広がっている。英国風ユーモアもフランス風のウィットもないが、自然と人間とを結びつける宮沢賢治的コスモロジーがあり、僕の耳には彼らのアンビエントがよどみもなく入ってくるのだ。

 2006年にシカゴの〈クランキー〉からデビューした畠山地平は、すでに20枚近くのアルバムを発表し、海外でもライヴ・ツアーをしている。自身が主宰するレーベル〈White Paddy Mountain〉では、アンビエント的感性を基調にしながらもその枠組みに囚われず、多様な音楽作品を出している(最近は、ASUNAによる美しい『Valya Letters』を出したばかり)。また、畠山地平はフットボール好きでもある。アンビエントとフットボールの両立とは、ただそれだけで実はかなり価値があるのだ。
 そして、いっぽうの伊達伯欣は、コリー・フラーとのイルハ(Illuha)でブルックリンの〈12K〉(タイラー・デュプレーのレーベル)から作品をリリースしつつ、Tomoyoshi Date名義のソロ作品も出している(彼の2011年の『Otoha』は、『アンビエント・ディフィニティヴ』においてはその年の代表作に選ばれている)。今年はイルハの新作、坂本龍一とのライヴ・アルバムなども控えているそうで、彼の音はさらに多くの耳にとまりそうだ。ちなみに彼は、某医科大学に勤務している医者でもあり、免疫学の研究者でもある。

 バイオを見るだけでも個性的なふたりによるオピトープだが、作品には、ほどよい緊張感がある。静けさのなかにも、音の「間」が際立つような、ささやかだが、衝突とためらいがある。『ピュシス』は、ただいたずらに心地良いだけの、多幸症的な音楽ではないのだ。それでも僕はこのアルバムにもっとも近いのは、『ミュージック・フォー・エアポート』ではないかと思っている。重厚さを回避していくような、音の間の取り方も似ているし、何よりも極上の静けさがある。どこかメランコリックな気配を持たせながら、とめどくなく広がり、そして決して破綻することのない平静で穏やかな雰囲気も似ている。
 録音が2008年~2011年とあるが、古さは感じられない。アンビエント/ドローンの2000年代を駆け抜けた世代のクオリティの高さというか、初期はラップトップをトレードマークとした彼らは、現在、アナログ機材──高価なヴィンテージ・シンセのことではない。オルガン、テープ、弦楽器、ミキサー等々──を使っているが、その響きは実に瑞々しいのだ。それはスキルの問題でもあるが、同時に、なにかしら社会生活で生じる抑圧から逃れたいと願う気持ちによって磨かれるものだろう。僕は長いあいだ環状八号線の近くに住んでいた。窓を開ければ昼夜問わず車の騒音が入ってくるようなところだった。ジョン・ケージのように、そうした騒音を「素晴らしい」と言えれば良かったのだが、しかし、ケージのレトリックとは別のところで、現代では騒音は拒まれることなく広がっている。アンビエントのピークは、まだまだこの先にあるのだろう。


※今週、30日、青山CAYにて、アルバム発売記念のライヴがあり。ぜひ、彼らの生演奏を見ていただきたい。

時間:OPEN 18:30 / START 19:30
料金:予約 2,500円 当日 3,000円 
☆ドリンク、フード、マルシェに使える700円分のショッピングチケット付き
席種:着席または立見
会場:CAY(スパイラルB1F)
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23 ACCESS MAP
出演 :Opitope、テニスコーツ+大城真、HELLL、Yusuke Date、佐立努、aus(DJ)

T.B.Brothers - ele-king

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