「KING」と一致するもの

interview with Subarashika - ele-king

 はっぴいえんどに端を発する日本語ロックの遺伝子を受け継いだ音楽。すばらしかのファーストEP「灰になろう」をはじめて聴いた時、まず思ったのはそんなことだ。洗練されたシティ・ポップのエッセンスと泥臭いグルーヴが共存する音楽は、never young beachやYogee New Wavesらと共振しながら、ひとつのムーヴメントの新たな旗手となり得ることを予感させた。


すばらしか - 灰になろう
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 すばらしかは2015年末に結成されたバンドだ。都内を中心にライヴ活動を続け、2017年2月に自主製作盤「灰になろう」を発売すると、プレスされた200枚はたちまちソールド・アウト。このたびその音源に再度マスタリングを施し、カヴァー曲やライヴ音源の新曲を加えたものがリリースされる。

 それにともない、今回はメンバーの福田喜充、加藤寛之、中嶋優樹の3人と、サポートの林祐輔にインタヴューをおこなった。結成の経緯やこれまでの音楽遍歴を聞く中で見えてきたのは、シャイネスと大胆さが共存する彼らの人間性、そして冒頭に記したような感想は必ずしも当たりではない、ということだ。

 彼らの音楽を形作ったのは日本語ロックとの邂逅ではなく、ローリング・ストーンズやザ・バンドといったレジェンドからの影響を、自分たちにもっとも身近な日本語で消化しようとしたことだった。つまり、彼らは「日本語ロック」を経由することなくして、その潮流があるインディ・ロック・シーンの前線へと躍り出たのだ。

 こうした背景があるからこそ、ベースの加藤はシーンに目を配りながらも「はっぴいえんどに影響を受けたバンドには興味がない」と、カテゴライズされることから距離を置く。自分たちのオリジナリティを「本当の意味で日本語ロックができていること」と胸を張れる。迎合しないスタイルに、時代の方が味方している。

 このインタヴューはバンド史上初のインタヴューとなった。高い演奏技術、卓抜したソング・ライティング、角度をつけながらも突き刺さる歌詞。すばらしかは往年のロック・ファンを魅了しながら、若い音楽ファンも取り込んでいくだろう。はじめて語られる言葉を、ぜひ新作を聴きながら読んでみてほしい。

日本のインディ・シーンに興味がないんですよ。対バンやって見ることになったバンドでも、本当に意味わかんないバンドが多い。 (加藤)

プロフィールには2015年末に結成とありますが、バンドのなりたちを詳しく教えてください。

加藤寛之(以下、加藤):15年の11月にはじめてスタジオに入って、12月に初ライヴをしたんですよ。21日か、22日だったかな。当時サポートで入ってくれていた、ガースー(菅澤捷太郎)がやっているBullsxxtというバンドの企画でライヴをしたのが最初です。その時はキーボードの林を抜いた3人体制でした。

福田喜充(以下、福田):自分はそれより前から今とは別のメンバーで音楽はずっとやってて。大学のジャズ研究会の先輩と組んで、その時から今ある曲も演奏してたんですけど、ドラムの人がロサンゼルスに行くことになったんで、またバンドを組み直して……。すばらしかになるまでに10回くらいバンドを組み直してます。

ふたりが出会ったのはいつでしょう?

加藤:僕と喜充は大学の同級生なんです。お互いの共通の知り合いとしてまずガースーがいて、彼は喜充のいたジャズ研と、僕が所属していた現代音楽研究会のどっちにも入っていたので、それでつないでくれた。ある日大学の中庭にガースーや何人かの人が集まってたから、近寄ったらその中に喜充もいて、ギターを弾いてたんですよ。そこではじめて話したんだったかな。そこから交流がはじまって、色々と話す中で喜充が曲を作ってることを知った。その時に“灰になろう”を歌ってくれたんだけど、冒頭30秒聴いただけで「これすごくいい曲だな」と思った。

福田:その頃は違う人とバンドやってたんですけどね。ヴォーカルは別の人で、自分はギターだけ弾いていたけど、たまたまその日は自分で歌ってた。

加藤:その時からライヴはやってたんだっけ?

福田:いや、ライヴ活動はしてなかったな。で、それから自分がまた新しいバンドを組もうと思った時に加藤の存在を思い出して。加藤を誘って、なかじ(中嶋優樹)を誘ってはじまりました。

中嶋さんはどういう経緯でバンドに加入したんですか?

加藤:「ドラムはなかじがいい」って喜充が言ったんだよね。

福田:なかじとは幼馴染なんですよ。小学校の時から一緒で、高校ではバンドもやってました。

高校の時はどんな音楽をやってたんですか?

福田:この前久しぶりに高校の時の音源聴いたよね。車の中で。

中嶋優樹(以下、中嶋):まあ……ロックンロールって感じですね。

(一同笑)

中嶋:今より全然ロックンロール。

演奏していた曲はオリジナルですか?

中嶋:オリジナルとカヴァーで半々くらいかな。

福田:カヴァーは村八分とか、ローリング・ストーンズの“ミッドナイト・ランブラー”とか。村八分がけっこう多かったよね。

中嶋:新宿JAMでね。

サポートの林さんはどういった経緯でバンドを手伝うようになったのでしょう。

福田:林とは、自分が何度もバンドを組み直していたうちのひとつで一緒にやっているんです。

林祐輔(以下、林):そうだね。

加藤:喜充が「やっぱりキーボード入れたい」って言って、最初はWanna-Gonnaってバンドの古口くんが手伝ってくれていたんですよ。でも、古口くんは自分のバンドや他のバンドのサポートもあってなかなか忙しい。でも、林は暇そうだったので……(笑)

林:それでスタジオ入って、なんだかんだ定着してますね。

福田さんはバンドを何度も組み直していたそうですが、その間に音楽性も変わっていったんですか?

福田:基本的には変わっていないです。でも、前はもっとごりごりのブルースばかりやってましたね。すばらしかになったあたりからいろんなタイプの曲をやるようになりました。

加藤:すばらしかを組む前からある曲も多いよね。

福田:“灰になろう”と“嘘と言え”は2015年くらいに作ったかな。“地獄が待っている”はそのもう少しあと。でも特に人前で演奏することはほとんどなかったです。

意味を込めずにそれっぽいことを言うというか。デヴィッド・ボウイが何かで「適当なことを言っておけば意味は聴く人が考えてくれる」と言っていて。自分はその考えでやってます。 (福田)

皆さんどんな音楽を聴いてきたんでしょうか?

福田:親が音楽好きで、小さい頃から家や車の中でビートルズやスティーヴィー・ワンダー、YMOとかがよく流れていました。その中でもずっと聴いているのはストーンズとボブ・マーリー。それとは別に自分からはじめて好きになったバンドはTHE BLUE HEARTS。小2の時、MTVで“夢”って曲のライヴ映像が流れてて、それでハマりました。そこから色々とロックを聴くようになって、ちょっとしたらギターをはじめて。だからロックとブルースが自分のルーツにあると思います。

加藤:僕も親が音楽好きで、スティーヴィー・ワンダーとかザ・ビーチ・ボーイズとかは家でずっと流れてました。あと、母親がちょっと変わってて、アート・リンゼイとか、彼がやってるジャズ・グループのラウンジ・リザーズをよく流してました。それはめっちゃ覚えてます。

ポップな曲と前衛的な音楽と、両方が身近にあったんですね。

加藤:でも小さい頃はポップな曲ばっかり好きでした。ザ・ビーチ・ボーイズの“Wouldn't It Be Nice”って有名な曲あるじゃないですか。超ポップでめっちゃいい曲だなと思って、小学校の時よく聴いてたんですけど、後半のコーラス・パートはなんか気持ち悪くて嫌いだったんですよ。だから前半だけ聴いて、途中で切ってました(笑)。それから中学・高校生の頃から色々な音楽を聴くようになるんですが、渋谷系にハマっていた時期にたまたまこの曲を聴き返したら、あんなに気持ち悪かったコーラス・パートがすごく良く聴こえて。それからソフトロックとかも聴くようになりました。

中嶋さんはどうでしょう?

中嶋:喜充が持ってきたTHE BLUE HEARTSのカセットテープかな。

福田:俺が貸したんだっけ?

中嶋:いや、学校に持ってきた。で、置いてあったラジカセでそれを聴いてハマって。一緒にTHE HIGH-LOWSのライヴ行ったんだよね。

福田:そうだ!(笑) なかじがTHE HIGH-LOWSのチケット取ってて、それで一緒に行くことになって。初めて見たライヴがそれでしたね。その時まだ小学5年生で、ふたりとも親同伴で(笑)。

中嶋:それからハードロックを聴いたり、一通りのジャンルは聴きましたね。ルーツになってるのはハイロウズと、あとはザ・フーかな。

ドラムをやりはじめたのはいつからですか?

中嶋:小5の時ですね。家の倉庫に父親が買ったゴミみたいなドラムがあったんで、それを叩いてました。

福田:TAMA(星野楽器)から出てるYOSHIKIモデルだっけ。

中嶋:いや、高橋幸宏モデルらしい。

なるほど(笑)。ということは親も音楽好き?

中嶋:なんかYMOしか流れてなかったですね。ずっとYMOしか流さないんで、気持ち悪かった。ぴこぴこしてるなー、みたいな。

林さんはどんな音楽を聴いてきました?

林:僕は母親が元プロで、バンドをやっていて。バンド名が「SCANDAL」って言うんですけど(笑)。

加藤:メジャー・デビューもしたんだよね。

林:クリエイションの竹田和夫さんのプロデュースでメジャー・デビューしたんですが、売れなかった(笑)。だから小さい頃から家ではよく音楽が流れてました。キャロル・キングとか、ビリー・プレストンとか。中学の時はL'Arc~en~Cielとか、当時の学生が聴いてるようなものを聴いていて、高校くらいでビートルズを聴きはじめました。そこからドアーズ、ザ・バンドあたりを聴くのと並行して、友達の影響でウルフルズにハマって、サム・クックとかの黒人系アーティストも聴くようになっていきました。

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はっぴいえんどは好きですけど、そこから影響を受けたバンドとかは、別に興味がないんですよね。 (加藤)

全員の話を聞くと、洋楽のレジェンド的なアーティストからの影響が強いんですね。

加藤:はっぴいえんどとかも聴いてましたよ。だけどあくまで数ある音楽の一部で、超好きってわけではないです。

福田:洋楽のほうが影響を受けてますね。世界広いじゃないですか。

加藤:そのうちの日本の、格好良い音楽って感じです。

日本とか海外とか、そこにボーダーはないってことですね。じゃあ、自分たちの音楽をやる上で一番強く影響を受けたバンドを挙げるなら?

加藤:なんだろう……ザ・バンド?

福田:いや、これといったのはないと思う。僕のその日の気分でやりたい内容がまったく変わってくるので。ザ・バンドの気分だったらそれっぽくやりたくなるけど、次の日はファンカデリック、その次はレゲエとか、ころころ変わるんですよ。

中嶋:こっちも色々やらされるから疲れるよね。

(笑)。作曲は福田さんですよね。そこにも気分が反映される?

福田:というか、気分しかないって感じです。

作詞はどうですか? 誰か影響を受けた人とか。

福田:一番はハイロウズかなあ。ヒロトとマーシーの詞には影響を受けてますね。

ああ、わかる気がします。現実主義的だけど、熱さもあるというか。

福田:でも意味よりは雰囲気的なノリ、面白さを重視してます。意味を込めずにそれっぽいことを言うというか。デヴィッド・ボウイが何かで「適当なことを言っておけば意味は聴く人が考えてくれる」と言っていて。自分はその考えでやってます。

加藤:適当ばっかりじゃなくて、意図的に狙ってる部分もけっこうあると思うけどね。僕は今回のアルバムについてはどの曲の歌詞もすごく好きですね。

アレンジはどうしているんでしょう。

加藤:喜充は曲作る時にオケも浮かんでることが多いんでしょ。

福田:リズムありきで考えたりとか、外側から作っていくことが多いんですよ。

加藤:そのイメージをまず喜充から聞いて、それをスタジオで実際に試してみて、という進め方。アレンジが変わらないこともあれば、大きく変わることもあります。

今回、アレンジが大きく変わった曲はありました?

福田:1曲目の“大雨のメロディ”は最初シャッフルビートだったんですよ。それこそビーチ・ボーイズの“Wouldn't It Be Nice”に、ザ・ロネッツのメロディを乗せて、軽快なポップ・ナンバーにしたいと思っていたんですけど、途中からオアシスの“Supersonic”みたいにしようってなって。それでああなりました。

加藤:逆に“紗のかかった白黒”とか“嘘と言え”、“灰になろう”は最初のイメージ通りの曲かな。

今回リリースされる「灰になろう」の全国流通盤にはショーケンこと萩原健一の“お元気ですか”のカヴァーも入っています。これは誰の発案なんでしょう?


すばらしか - 灰になろう
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福田:それは僕ですね。親の影響もあるんですけど、ショーケンは昔からずっと聴いていて。“お元気ですか”は最近知った曲なんですけど、バンドでやったらハマりそうだなと思いながら半年くらいやろうと言えずにいたので、このタイミングでやってみようと思って、今に至ります。

すばらしかの楽曲と並んでも違和感がなくて、馴染んでますよね。だけど同時に、オリジナルの曲とは違う時代の空気感があったりもして。あの曲があることですばらしかが2010年代のバンドなんだってことがくっきり浮かび上がる気がしました。同世代のアーティストでは、どんな音楽を聴いてますか?

福田:ツイン・ピークスとか、レモン・ツイッグスとか。あと同世代ではないけど、同じ時代のバンドとしてはアラバマ・シェイクスも。日本だとよく対バンするバンドのみんなの音源ですかね。

加藤:よく対バンしているCar10とかJAPPERS、suueat.とかは聴きますね。あと、SaToAもすごく好きです。

福田:でも、あんまりインディ界隈ですごく聴いてるバンドっていないかなあ。

中嶋:俺は最近、海外だとレモン・ツイッグスとか聴くかなー。国内だとSaToAとか、加藤や喜充が教えてくれた友達のバンドが好きです。

加藤:あんまり共感できるバンドはいないかもしれない。日本のインディ・シーンに興味がないんですよ。対バンやって見ることになったバンドでも、本当に意味わかんないバンドが多い。きっと音楽の趣味やルーツも違うんだろうなって思うんですよ。

中嶋:でも話してみると意外と同じ音楽聴いてることあるよね。

加藤:そのパターンね(笑)。すっごい不思議だよね。

すばらしかの音楽って、もちろんストーンズとかのエッセンスもあるけど、日本語ロックの流れを汲んでるように聴こえると思うんですよ。最近ははっぴいえんどからの影響を感じさせるバンドも多いけど、彼らの音楽についてはどう思いますか?

加藤:ジャンルとして括られる分にはそうなのかなと思うんですけど、やっぱりはっぴいえんどやシュガーベイブは多々ある聴いているものの中の一部でしかなくて。はっぴいえんどは好きですけど、そこから影響を受けたバンドとかは、別に興味がないんですよね。この前思ったのは、僕ははっぴいえんどのメンバーと趣味が似てるんじゃないかな、ということ。彼らと同時代にいたら仲良くなれたんじゃないかと思うけど、そのはっぴいえんどから影響を受けた人たち、には別に興味が湧かないです。

「わざわざこいつら聴く?」みたいなバンドがすごく多いと思うんですよ。完全に同じことやってるだけで、それやってて面白いのかなって。 (福田)

同時代の音楽について言うと、加藤さんは自身のTumblrで「無駄な音の広がりと変な低音の作り込みで綺麗に見せかけた、最近のやたらキラキラした音のバンドばかり聴いていても、人生において何の発展性もないと思います」と書いています。同時代のバンドにあまり興味がないのは、そのこととも繋がっている?

加藤:僕、音質がきらきらしたハイファイな今の音楽って聴けないんですよね。iPhoneで流したり、YouTubeで聞き流す分にはいいんですけど、イヤホンでじっくり聴くことができないんです。あれは単純にそういう意味で言ったんですけど、まあ深夜に書いたってこともあるので、そういうものだと思ってもらえれば。

福田:もともと「灰になろう」の自主盤は大学のスタジオに機材を持ち込んで録音して、自分でミックスしたんですよ。あれはそこから派生しての発言でもあるよね。自分も録音には慣れてなかったから、いわゆる良い音で録れているわけではなくて。

加藤:でも全員が納得する出来になったと思います。Tumblrにも書いてますけど、綺麗な音だけが良い音じゃないんで。

録音のローファイな質感は、バンドの方向性を補強する良い結果になったと思います。でも、加藤さんの文章からは音質の話以上に今の音楽に対する批評性というか、反骨心が宿ってると感じましたが。

加藤:うーん、僕は自分たちの音楽にはオリジナリティがあると思っているし、やるからにはオリジナリティがないと意味がないと思うんですよね。でも、今のバンドって誰かがやったことの模倣やいいとこ取りばっかりで、それが感じられないものも多い。そういうの、めっちゃつまんないなって思うんですよ。反骨心っていうか、僕はただ自分の音楽がそうならなくて良かったなって思ってます。価値観はなかなか変わらないから、一度ダサい感じで音楽をやっちゃうと、一生ダサいまま生きていかないといけない。僕はそうならなくてラッキーだなと思います。

福田:加藤がいちばん今の音楽シーンに対してもいろんなことを思ってると思います。俺はそこまで思ってないですよ。

加藤:(笑)。喜充は優しいんだよね。

じゃあ、自分たちのオリジナリティってなんだと思いますか?

加藤:本当の意味で、日本語でロックができてることですかね。オリジナリティって言葉にできないものだと思うけど、客観的に見たらこういうバンドっていないと思いますよ。

福田:なるべくいろんなタイプの曲をやりたいとは思ってます。僕が好きなタイプの曲は全部やりたい。それを自分たちの日本語で、オリジナルとして出すことが個性なのかなと思います。日本語で歌うことには林も相当こだわって、オリジナリティを重視してるよね。

林:そうだね。こだわってるというか、英語でやる意味がよくわからない。母国語でやるほうがしっかり表現ができると思うから。

加藤:いわゆるザ・日本語ロックンロール・バンドみたいな人たちいるじゃないですか。個人的にはチバユウスケと浅井健一が生み出してしまった功罪だと思ってるんですけど(笑)。そういう人ってロックであろうとするんですよね。ファンク・バンドの人たちもアティテュードからファンク・バンドをやろうとする。そういうのって真面目だなっていうか、誰かにやれって言われてるみたいだなと思う。

福田:「わざわざこいつら聴く?」みたいなバンドがすごく多いと思うんですよ。完全に同じことやってるだけで、それやってて面白いのかなって。でも、自分はどうしてもどこかふざけたい、スパイスを加えたいと思うところがあるから、それが個性に繋がってるんじゃないかとは思いますね。

バンドっていうスタイル自体がなかなか新しいものを生み出しにくい段階に来ているんじゃないかと思うこともあるんですが、すばらしかはそうは思わない?

福田:バンドに限らず音楽自体ネタは尽きてるんじゃないですかね。今から完全に新しいことができるとは思わないけど、才能次第でブレンドすることはできる。それで面白い音楽がやれたらいいなと思います。

今の自分たちにはその音楽ができていると思う?

福田:思います。これからも、そういう風に自分のやりたい音楽ができていればなんでもいいです。

CDがリリースされて、これからどうしたいという展望はありますか?

加藤:まず、素直に大勢の人に聴いてほしいですね。

中嶋:俺は今後については何も考えてない。やりたいことがなくなったらやめるだろうし。

福田:このバンドがいつまであるかも全然わからないです。だからやりたいことができるようにこれからも頑張って続けていきたいですね。今、音楽以外でやりたいこともないんで。

1 はじめにドラムありき - ele-king

 ある事情から、ドラムを叩くのではなくて、ドラムのことを書かないといけないことになって、つまりドラムのことを考えないといけなくなったら、少しドラムが上手くなった気がする。
 これは意外なことだった。当たり前と言えば当たり前だけど、僕は書いている最中、つまり考えている最中、ドラムを叩く時間が少なくなっていることと、文章が全くものにならないことへのストレスに苛まれているだけだ、と思っていたのに、ドラムセットの前に座ると不思議と力が抜けて、クリアしたいと思っていたことや、今まで気付かなかったことができるようになっていたりする。時間を置くことによって、知らず知らずのうちについていた変な癖が自然となくなるということもあると思うが、考えること、それから、聴くことがこんなにも影響するのか、わかっていたつもりだが再確認させられた。

 今までは、仮説を立ててそれを実践していくということが多かった。どんな仮説か大雑把に言うと、自分の平坦なリズムも、育った環境から鑑みると致し方ないこととし、ドラムを叩く前にパーカッションを叩きリズムの成り立ちに少しでも触れた後、ドラムに孵化させれば、ワールドワイドなリズムの感覚と、嫌でも付きまとう日本らしさが、ちょうどいいところに落とし込まれて、ちょっと違うドラマーになれるのではないか、と言ったところだ。10代の終わりから20代をフルに使っての実践の成果は当たらずとも遠からずといったところで、結果から言うと、いろんな打楽器をやってきてよかったけど、そんなに固く考えなくてもいいんじゃないか、というところ。そこまで、やっと来た。それは、これまでの否定ではなくて、段階だ。考えなくても、平坦でありきたりのドラムはもう叩けなくなった。それは嬉しいことだけど、それだけのことだ。これも仮説というか、妄想に近いが、やっと海外かどこかの子供くらいにはなった、といった感じ。J-POPのことなんて忘れ去ってしまいたかった。
 そう思い返してみたものの、やっぱり今までだって聴くことに重きを置いていた。機材と同じ程には……いや、機材なんて学生時代に一生懸命集めたからバンドでもなんとかなったようなもので、レコードばかりに僅かのお金をはたいて来た。レコードはなかなかどうして、いい。アイデアが、逡巡の傷跡が、その時にしかなかったものが、密かに刻まれている。そのことを思ったら、自分なんて音楽に隠れてしまわないといけない。どうせ顔を出すときは出す。

 所謂ドラマーとしての基礎を飛ばしてきてしまったので、少しは迷惑かけないようにしていかないといけないし、そこはそれこそ考えることでクリアしていかないといけないのだが、まだこんなことばかり思っている。最近は、USインディーのドラムが面白い。リズムの間が豊かで平坦ではないことはもちろん、アイデアが詰まっていて、聴いていて面白い。ステラ・モズガワ嬢、ジャスティン・サリヴァン、いいリラックス具合にシンプルに音楽を昇華させるようなアイデア、ジェイ・ベルロウズ、自由自在、断トツな実力を凌駕する湧き出るアイデア、やや、挙げるとキリがないのだが、リズムが大切にされている上でのアイデアという感じで面白い。ジョン・フェイヒーのリズムへの意志が伏流水のように上がってきたかのような浪漫も感じる。フリート・フォクシーズの新譜なんて音楽がドンと提示されまくっていて楽器のことなんて一回聴いただけでは覚えていません(A,B面でお腹いっぱい。長く聴いていくことが出来そう、というか必要……)。ハットがなくて、他の楽器がキープしているような、理に適った形のアレンジも多くて、聴きやすいし、かといって物足りなくない。
 そういう音楽に触れていると創作欲求を刺激される。これからは仮説じゃなくて、実験だ。仮説を元にやったことは考え過ぎなくてよくなったから、考えるウエイトを少しアイデアに移すことができる。岡田のソロ・アルバムがもうすぐ出るはずだが、彼は僕のドラムのことをよく知っている上で、アイデアを投げてきたり、引き出させたりする作業が面白かった。僕には浮かばないこれをやらせたらどうなるかとか、こういう曲では僕はどうやるだろうかとか、「いままでやってきたことを全部忘れて」なんて言われて叩いた曲もあった。「やってやろうじゃないか」と奮闘するも、そこそこのところ以上は意識しても簡単に消えるものでもない。そこもバレていたのかどうか、まぁいいや。

 今までやってきたことを止めるわけではない。まだ「どこかの子供」レベルだ。大分に拠点を移してからは、地元のアフリカンチームの練習に参加して、ジェンベやドゥンドゥンを叩くのが毎週の楽しみになっている。アフリカ帰りの大ちゃんに刺激ビンビン、できないとすごく悔しくて、質問攻めを食らわせるのが毎回だけど、とにかく楽しい。向こうも楽しそうだ。
 忘れるということは、覚えること以上に難しい。やっと、忘れることじゃなくて覚える段階に来たような気がしている。

interview with Shingo Nishinari - ele-king


SHINGO★西成
ここから・・・いまから

昭和レコード

Hip-Hop

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 般若率いる昭和レコードの3本の矢(般若、ZORN)の1矢、SHINGO★西成が『おかげさまです。』以来3年半振りとなる5thアルバム『ここから…いまから』がリリースされた。名の通り大阪・西成、釜ヶ崎は三角公園界隈がフッドの、日本のヒップホップ・シーンでも突出した存在感を放つ屈指のラップスターである。
 もう10年以上前の話だが、SHINGO★西成の取材で初めて西成を訪ねた際に目にした、茶色く錆びた新今宮の鉄路やそのとき食べた100円のモツ煮込みの屋台の光景は、強烈だった。
「なんや、なんかの取材か」
「お兄ちゃん、なにやってるん?」
 カメラマンと共にSHINGO★西成にフッドを案内される道中、屋台の前でコテコテの“釜”のおっちゃんたち(もちろんワンカップ片手)が口々にそんなことを言う中、SHINGO★西成を知っていると思しきおっちゃんの一人が、「あれやろ。黒人の河内音頭やな」とヒップホップを説明したのは、奇妙なヤラレタ感として今も自分に残っている。
 このおっちゃんの一言のように、SHINGO★西成をインタヴューするのは楽しい時間だし、同時に真理を喝破される怖さを感じさせられる時間でもある。それこそが筆者の感じるゲットーの味というものなのだが……。3年半振りのインタヴューだが、もちろんそこには変わらぬSHINGOさんがいた。
 アルバムについて、変わりゆくフッド西成について、ゆっくりと話を聞いた。

毎日怒ってるんちゃう? 毎日怒ってるし、毎日落ち込んでるし……やなぁ。毎日爪噛んでるよ。だから、その取り方も全然間違いじゃない。前より怒ってるかもしれない、前より愛してるかもしれない。

3年以上ぶりのリリースということですが、この間は、どういった3年半でしたか?

SHINGO★西成:現場にはずっとおったし、もちろんアンテナも張ってた。自分が見たり感じたり信頼ある仲間からの情報で、この3年くらい生活してるかな。兄弟分である同じレーベルメイトの般若でありZORNであり、いつも俺のことを気にしてくれるNORIKIYOであり。近くにこういうイケてるやつがおるから、そういう刺激をもらいながら、兄弟や直の仲間がしないことで逆に俺がやりたいと思ったらやったり。“絶句☆ニッポン”……New Jack SwingはZORN作らないでしょ。

そうですね(笑)。“絶句☆ニッポン”は新鮮でした。

SHINGO★西成:誰もやれへん……やろ? ああいうの。

はい。このノリは……と言って良いですかね。僕も今度のアルバムで1、2番目に好きな曲でした。10年前だったらそう思ったかはわからないですが、まさに今こういう気分だぜという感じがしましたね。この前の曲の“鬼ボス”からの流れが、もうイケイケで。

SHINGO★西成:ほんまその通り。俺も、New Jack Swingの時代のラップが逆に今気分的にもバッチリやなと思って、で、客演にTAK-Z&KIRA。近くにおって、いつも刺激くれてるあいつらにやろうや言うて、もうほんまに即答でやってくれた。“鬼ボス”の客演のJ-REXXXもそうやし、あんなにイケてる伸び代が半端ないアーティストがやってくれて、ありがたいよな。

ただ、ここで重要なのはイケイケでノリノリの曲だから、単純に=気分はノリノリでイケイケということではないと思うんですよね。上手く説明するのが難しいのですが、例えば“絶句☆ニッポン”に関して言えばNew Jack Swingのビートの奥にある感情から起ち上がった言葉というんですかね。ただノリをサンプリングしてノリノリになっているわけではないというか、表面をなぞるだけでは本当のパワーは生めないと言えばいいのか。

SHINGO★西成:まぁ知らないままにスッとできた曲なんかはないなぁ。例えばNew Jack Swingのあの格好良さを表現したいなとか、そういう作りたいテーマはあってんけど、1ヴァースできても次のヴァースができないということはあった。逆にこういうのが作りたいというテーマがはっきり決まってるほど、上澄みだけをとったらあかんから。聴きちぎったからな、もうほんまに。その分、言葉のチョイスや構成もしっかりしたって感じかな。

これは最近、割とどのインタビューでも聞いてることなのですが、フリースタイル・バトルのブーム然り、現行のHIP HOPのメインストリームがTRAPを経由したものだったり、表現の即興性が増している気がするのですが。そういったことは、SHINGOさんは……どういう言い方をすればいいんですかね。その、どんな感じですか?

SHINGO★西成:どんな感じ? ……いやなんとなく気を遣ってアバウトにしてくれたのはわかるで(笑)。それはエキサイティングって答えたらあかんの? 俺はエキサイティングなもの、自分の予想を超えている人が好きやから。結局、自分のできないことをできてる人は相変わらず好きになってしまうな。それはより素直に、いいもんはいいって言えるようになった。自分とスタイル違うちゃうからノーじゃない。それはなんかわかるでしょ?

はい、もちろんわかります。

SHINGO★西成:そのなかでちゃっちぃけどキャッチぃ、耳触りのいい、思わず言ってしまうフレーズは、そういうTRAPというかのテイストも入れつつ、こう、古き良きもちゃんと入れたくて、“絶句☆ニッポン”や“あんた”を作った感じかな。

“あんた”は、まさに“古き良き”テイストの曲ですね。このテイストを日本でHIP HOPのアルバムで表現できるのはSHINGOさん以外いないと思います。

SHINGO★西成:こんだけ歌謡曲っていうか演歌っていうか溢れてる街のなかで育って、なんか、まぁまぁ、“にしなりあほじん”……やしきたかじんさんじゃなくて……みたいなんを作りたいというか、ストリーテリングみたいな曲を作りたいと思って作った。夢を追っかけてる男を好きになってしまった、幸の薄い女を演じて自分が書くというか。たかじんさんが死んで、あの人の歌がパッと聞こえてきた時に、すごい……女の人の気持ちを歌ってんねんな。でも、歌っているのはやっぱり男やし、男にとって都合のええこと多いなと思ったり。けど、男ってそういうこと考えがちやなって思って、それを突き詰めたら曲になった。

ここまで少し伺っただけでも色々なヴァリエーションの曲があるのがわかりますが、どうやってできていった曲たちなんですか?

SHINGO★西成:うーん、もうほんま生活から出た言葉、やで。

はい。それはもちろんそうだと思うのですが、すいません、僕の聞き方が悪いですね。3年半の中でコンセプトやテーマがあってそこに向かっていったのか、あるいは自然とできていった曲をアルバムとしてパッケージしたのかというか。

SHINGO★西成:いままでずっとライヴしたり、出会った人から刺激を受けて、こういう曲になったり、言葉のチョイスになったり、行動になったり。とにかく自分の足らないことを出したっていうことやけどな。だから、自然なことなんじゃないの? 

いま仰っていた自分の足りないところを出すということについてもう少し具体的に伺いたいです。

SHINGO★西成:ライヴで失敗したら、こういう失敗したな。だから、こういう曲が欲しいなとか。普段でも、こういう経験して、なんか、こういう時はこうしたいなとか。ライヴ前に聞きたいなとか……“GGGG”とかはそうやな。ちゃんとそのピースが揃ったからアルバムにしたって感じかな。そのピースが足らなかったら出してないかもしらんし。レコーディングすべてを自由にさせてもらってるから。そういうフリーな、その時のヴァイブスを大胆にそのまま使うっていうことは相変わらずしてるけど。刺身で出せる魚は刺身で出すし、片面は焼いときますね、ほぐしてお茶漬けにできるようにしときますねとか。一匹のSHINGO★西成がいろんな味になってる。それが和洋折衷いっぱいあるって感じ? “Fuck you, Thank you ほなさいなら”は黒七味みたいな。そういう風に思ってもらえたら。

  まずはイメージする自分はどうなりたいか?
  すべきことは何か? 未来どうありたいか?
  痛いダルい嫌い言うな気合や気合や
  やるかやられるか要は自分次第や
“GGGG”

  身内だけの馬鹿騒ぎ 他人の粗探しはもうやめた
  楽しく飲んでたのに もう輩とカスが来て酔い冷めた
  なにイキってんねん、なに気取ってんねん、
  なにスカしてんねん おい
  見透かしてんねん バレてんねん 
  おまえ年末までには消えてんねん ポイ
“Fuck you, Thank you ほなさいなら”

SHINGO★西成:だから前のアルバムを出してから作りたいと思っていた、前回のアルバムを出す前から作りたいと思っていたもの、次のアルバムはこういうなんを作りたいっていうものまで含んで、それをこの3年の間に全部考えた曲という感じかな。例えば「KILL西成BLUES」は、もともと「「ILL西成BLUES」(『SPROUT』収録。2007年リリース作品)を作っている時には、もう考えていた曲だから。

それは、リミックスみたいな楽曲を作るということをですか?

SHINGO★西成:いや、ちゃうちゃう。感情として。結局、変わらんやん。いつも文句だけ言うて逃げるやつ。いまだったらTwitterとかの書き込みでも、一方通行でひどいこと言って、嫌な思いしてる人、世のなかいっぱいおるやんか。芸能人は思わず、それをテレビで言ってしまうとか。普通につぶやいて炎上してまうとか。炎上するのがわかってて、なんでそんなとこに行くのとか思ったり、でも感情が止められへんかってんなとか。俺やったら作品にしたらええんやなっていうか。

怒っていますか? アルバム全体で「逆襲」を感じたんですよね。正確ではない表現かもしれませんが。

SHINGO★西成:毎日怒ってるんちゃう? 毎日怒ってるし、毎日落ち込んでるし……やなぁ。毎日爪噛んでるよ。だから、その取り方も全然間違いじゃない。前より怒ってるかもしれない、前より愛してるかもしれない。

愛してるから怒るんですもんね。

SHINGO★西成:それは前提かな。それを踏まえた上で聴いて欲しいって感じ。そうやなかったら言えへんよ。言う価値無いものに対してはもう言えへんよ、うん。だから怒りが多いと言われても、たしかに怒り多いかもなと思ったりするし、すげえ愛に溢れてるなぁって曲は、もっと愛に溢れた、愛100%の曲にもできたし。なんか、ほんまに寄せ集めたっていうんじゃなくて、喜怒哀楽をテーマにしてたら、喜怒哀楽は全部揃ってたらいいなぁとか。それが喜怒哀だったら楽を作らなあかんなとか。“ここから…今から”、“一等賞”があるから、“Fuck you, Thank you ほなさいなら”“KILL西成BLUES”があるという感じかな。

  めぐり合い励まし合い 
  ぶつかり合い見つめ合い笑い合いそれが愛 
  守りたいなあの娘のスマイル 
  繋いでいきたいな色んなスタイル
“ここから…今から”


まぁまぁまぁ、固定せんと相変わらず、一生懸命アホしますから。ドがつくアホで。大がつくバカで、大バカでいきますんで。俺の失敗してるとこも成功してるとこも見てくれたら。で、「ほんまアホやなぁシンゴ!」言うてくれたら最高の褒め言葉やね。

前作のインタヴューをさせてもらったときに聞いたお話で、浮き足立っていたらちょっと待てと一旦足を止めさせて考えさせるもの、また前に行きたいのに行けない時に背中を押すようなもの、その時、SHINGO★西成さんは自分が表現したい音楽についてそういうことを仰っていて、それがとても印象に残っています。今回は、聞いていてそれは変わらず、さらに感情の深掘りをされているのを感じました。

SHINGO★西成:おおきに、やで。その上でよりシンプルに伝えた方がいいなというので、言葉のチョイスをわかりやすくしたり、日々そういう心がけはしてるけど。でも、ここは言うといた方がいいっていう時には、いきなり“ナイフ”みたいな言葉を出すけど。でもその前後を聞いてもらったら、そういう言葉も出るのやろなっていう。

あった方がいい言葉はあった方がいいですよね。現実に“ナイフ”はあるわけで。

SHINGO★西成:あるやんか、やっぱり。信頼ももらった代わりに裏切りももらったし、経験もしたし。なんか色々あったからこそ……じゃあ“おおきに”って言ったり“いらっしゃいませ”って言うにしても、なんかこの人“いらっしゃいませ”というのもちゃんと言ってはるなとか、感情入ってるなとか、そんなんと一緒で。「ありがとう」一言、「おおきに」一言、「すんまへん」一言……言葉一言でもその人が乗り移るじゃないけど。その人の人生観が見えるときがあってもいいなと。そう思うからこそ、表現者としてそういう時はちゃんと出せるようにやろうと。そのまま「おーきに」「やっといてー」とか、そのシチュエーションに応じたやり方というんかな。ほんま感謝してる人には感謝してる思いで、ちゃんと言葉を言おうかなと今回は更に思った。前のアルバムよりそこは増したかな。例えば路上でライヴをしている人が10秒間、20秒間、目の前を通る人になんかをメッセージを残したいからやってるわけやんか。止まってる人前提に歌ってるわけじゃないやん? 俺もそのスタンスは変わってないから。パッと聴いたやつとか、有線でたまたまかかった曲、たまたまお店でかかってた俺の曲のパンチラインとかで、なんやこれ? って。そう言ってもらえるように、色々作ったつもりやけどね。だからアルバム単位で聞いてくれたら嬉しいなと思ってる。

ぜひ、音楽好きな人、悩んでいる人も、楽しいことが好きな人にも、いろんな人に聴いて欲しいです。それでは最後に、これからのSHINGO★西成さんについて伺いたいです。

SHINGO★西成:うーん、どうなるか決めてないからこそのワクワクドキドキ感はあるけど。なんかこうしたいとか、逆に変に固まるの嫌やから。やることやったらなるようになると思ってるし。今はやることやったからなるようになれっていうか。ただ、このアルバムを聴いてくれて、ええなと思ってくれる人が多い土地には行きたいな。まぁまぁまぁ、固定せんと相変わらず、一生懸命アホしますから。ドがつくアホで。大がつくバカで、大バカでいきますんで。俺の失敗してるとこも成功してるとこも見てくれたら。で、「ほんまアホやなぁシンゴ!」言うてくれたら最高の褒め言葉やね。

ありがとうございます。アルバムのインタヴューは以上ですが、最近西成の坂の上の方(天王寺駅周辺)はアベノハルカスもできて風景が激変しました。SHINGOさんの音楽は名前と同様、西成と不可分な表現なので伺いたいのですが、最近の西成の日々は、何か変わりましたか?

SHINGO★西成:暖かくなってきたからようわからんおっちゃんおばちゃんが仰山表に出てきてるわ。虫みたいなおっちゃんおばちゃんもおるし、お花畑みたいなおっちゃんおばちゃんもおるから食物連鎖でいいんちゃう? なんか生きてる。共生してる街やからね。なんていうかな。なんかこう、都会はお互いをわかってるからこそ、あんな人がいる交差点でもぶつからないやん。西成も独特の、なんかあんねんな、会話が。なんかこう、人の心を掴むっていうか、きっかけをちゃんと持つとか。変わってないよ。変われへんと思うよ。根本は。最近はしゃあないと思うようになったのか変化を受け入れざるを得ない感じやね。俺らが西成WAN(西成ウォールアートニッポン。SHINGO★西成を総合プロデューサーとして、アーティストと地域が協力して街へアートを描くことで、西成のイメージアップと、来訪者の増加を目的としたアートプロジェクト)をやったときも、年齢をとればとるほど新しいことって嫌だったりするやん。いまのこの形でいいやんみたいな。相変わらず変わって欲しくないと望んでいる人も多いけど、その町が変わっていかざるを得ない現実をちょっと納得してきてくれるというか。少しずつ受け入れてきてくれているのは感じてるかな。やっとやで。黒人のことクロンボ言うてるからね。クロンボ歩いたって。アカンよソレは言うたら絶対。この間は白人のこと、トム・クルーズ3人歩いてたって言っとったからね。なんや、その会話って。トム・クルーズは1人やって。俺にはミッション・インポッシブルっす。

最高ですね(笑)。ありがとうございました。

Mount Kimbie - ele-king

 ポスト・ダブステップの臨界点を突破した『Crooks & Lovers』から7年、〈Warp〉へと移籍してポスト・ポスト・ダブステップを探究した『Cold Spring Fault Less Youth』から4年……ようやくである。ドミニク・メイカーとカイ・カンポスからなるデュオ、マウント・キンビーが3枚めのアルバムをリリースする。その新作には、かつてマウント・キンビーのライヴ・メンバーであったジェイムス・ブレイクも参加している。00年代末期、マウント・キンビーもジェイムス・ブレイクもそれぞれに固有の方法で、それまでのダブステップを過去のものにしてしまったわけだが、ときの流れは恐ろしいもので、それからもう8年の月日が過ぎ去っている。それはつまり、かつて彼らの音楽に衝撃を受けたティーンネイジャーたちが、新しい音楽の作り手へと成長を遂げているということだ。そんな“いま”マウント・キンビーは、いったいどんなサウンドを届けてくれるのか。リリースは9月8日。

label: BEAT RECORDS / WARP RECORDS
artist: Mount Kimbie
title: Love What Survives

release date: 2017/09/08 ON SALE
BRC-553 ¥2,200(+税)
国内盤特典:ボーナス・トラック追加収録/解説・歌詞対訳付き

label: BEAT RECORDS
artist: yahyel
title: Iron

release date: 2017.06.23 FRI ON SALE

WWWβ - ele-king

 昨年オープンしたWWW Xに続き、新たな「場」が誕生する。クラブPAのワールドスタンダードであるファンクション・ワンを導入し、完全リニューアルしたB1FのWWWラウンジが、「WWWβ(ダブリューダブリューダブリューベータ)」に改称、深夜のクラブ・イベントを軸に新たなプログラムを発信していく。RP・ブー、ボク・ボク、エリシア・クランプトン、インガ・コープランド、インフラ、と、すでに決定している8月のラインナップもじつにアンダーグラウンドかつ豪華な顔ぶれだ。「テスト版」を意味する「β(ベータ)」をコンセプトに、今後もコンテンポラリーでカッティング・エッジなエレクトロニック/ダンス・ミュージック/ヒップホップが展開される「拡張の場」を目指していくとのこと。これは楽しみ!

WWW最深部!

新スピーカーの導入によって完全リニューアルしたWWWラウンジがWWWβ(ベータ)に呼び名を改められ、現代の多様なサウンドを紡ぐ“クラブ・オルタナティブ”をテーマに8月より新装スタート。各イベントの詳細は後日発表。

WWW Lounge completing the renewal with new speakers will be renamed “β” and launch in Aug on the theme “Club Alternative” as the deepest part of WWW spinning a variety of the contemporary sounds. The detail of each event will follow later.

WWWβ | Place to βe in Shibuya

WWWβは渋谷のライブ・スペースWWW / WWW Xにてコンテンポラリーなエレクトロニック/ダンス・ミュージック/ヒップホップを軸にプログラムされ、“クラブ・オルタナティブ”をテーマに多様なサウンドを紡ぐ、“拡張”の場です。

WWWβ is an extended place programing mainly contemporary Electronic / Dance Music / Hip Hop at WWW and WWW X, Live / Club venues in Shibuya Tokyo, spinning a variety of the sounds on the theme “Club Alternative”.

AUG17’

8.04 fri RP Boo - Local 3 World -
8.10 thu Bok Bok w/ Friends - a2z - *before holidays
8.12 sat Elysia Crampton - Local 4 World -
8.23 wed Inga "Lolina" Copeland - TBA - *daytime event
8.26 sat インフラ INFRA


Kutmah - ele-king

 LAのコレクティヴdublabでDJとして活躍し、イベント〈Sketchbook〉を主宰することで後の〈Low End Theory〉や〈Brainfeeder〉が登場する下地を作ったLAビート・シーンの立役者、クートマことジャスティン・マクナルティ。グラフィック・アーティストにしてビート・メイカーでもある彼は、これまで〈Hit+Run〉を中心に多くのミックステープやミックスCDを発表してきたが、このたび遂にそのデビュー・アルバムのリリースが決定した。発売日は7月28日、レーベルは〈Big Dada〉。現在、先行シングルの「Bury Me By The River」と「Cooler Of Evidence」が公開されているが、なんともダーティでロウファイなこの質感……ガスランプ・キラーゴンジャスフィのファンは必聴。

Kutmah
L.A.ビート・シーンの立役者クートマが、
ゴンジャスフィ、ジョン・ウェイン、ネイチャーボーイ・フラコ、タラーク、ジェレマイア・ジェイら豪華ゲストが参加したデビュー・アルバムをリリース!
また先行シングル「Cooler Of Evidence (feat. N8NOFACE)」を公開!

「いよいよ世界中の人々が、ビート・ムーヴメントで最も影響力のあるDJのひとりによるデビュー・アルバムを聴くことになると思うと、嬉しくてたまらない」
フライング・ロータス

「クートマは、穴を掘って首を切るような世界のために、光を灯し続けている。彼はこれを20年近く続けていて、その音楽は常に、我々が愛してやまないヒップホップの基盤にその署名を施してきた。そしてDJとしての数々の予想外な瞬間が、物語にいっそうの彩りを加えている」
ガスランプ・キラー

「自分の目指す方向性に合わせるために、これまでにないタイプの音楽を見つけなくてはいけなかった。型破りなビートと抽象的なライムこそが、おれの探していたものだった。そして、〈Jazz Fudge〉、〈Mo Wax〉、〈Asphodel〉、〈Fondle 'Em〉といったところと並んで、〈Big Dada〉は注目していたレーベルだった」
クートマ

長い間待望されていたクートマのデビュー・アルバム『The Revenge Of Black Belly Button!』(『TROBBB!』)が、7月28日に〈Big Dada〉からリリースされる。本作はゴンジャスフィ、ジョン・ウェイン、ネイチャーボーイ・フラコ、タラーク、ジェレマイア・ジェイ、ゼロ、ザッキー・フォース・ファンク、N8NOFACE、サッチ、アケロ・G・ライト、DJクリス・P・カッツといった豪華ミュージシャンが参加しており、禅僧が瞑想を実践するかのような実験的なサウンドを形成するに至っている。風変わりな鋭いビートと抽象的なラップがあり、その音楽はあからさまなパンクやノイズだけでなく、フォークやブルースまでをも網羅している。
また先行シングルとしてN8NOFACEが参加した「Cooler Of Evidence (feat. N8NOFACE)」が公開された。

Kutmah - Cooler Of Evidence (feat. N8NOFACE)
https://kutmah.lnk.to/trobbb/youtube


Kutmah
The Revenge Of Black Belly Button!
Big Dada

2017/07/28 FRI ON SALE

アルバム・プリオーダー(iTunes)
https://kutmah.lnk.to/trobbb/itunes

戸川純 with Vampillia - ele-king

 昨年末リリースされた戸川純の歌手活動35周年記念作品『わたしが鳴こうホトトギス』。その興奮冷めやらぬなか、年明けに開催されたリキッドでのライヴは胸に迫るものがあった。そんな戸川純 with Vampilliaは今夏、フジ・ロック・フェスティヴァルに出演することが決定しているが、このたび大阪と広島でワンマン・ライヴが開催されることが発表された。会場は、東心斎橋CONPASS (9月2日)と広島CLUB QUATTRO(9月29日)。詳細は下記より。

戸川純 with Vampillia ワンマンライブ開催が大阪、広島で決定。

FUJI ROCK FESTIVAL '17の出演も決定している、戸川純 with Vampillia ワンマンライブが、2017年9月2日、9月29日に、東心斎橋CONPASSと広島CLUB QUATTROで開催される。

戸川純 with Vampilliaは、Vampilliaによるアレンジ&演奏に、戸川純の今の唄声を乗せる編成である。アーティスト画は、『HUNTER×HUNTER』、『幽☆遊☆白書』等で知られる冨樫義博が手がけている。

『戸川純 with Vampillia ワンマン LIVE』

●2017/9/2 (土) @東心斎橋CONPASS
OPEN 18:00 START 19:00
ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 (前売、当日券ともに1drink ¥600 plus)
出演: 戸川純 with Vampillia
チケット発売日未定

●2017/9/29 (金) @広島CLUB QUATTRO
OPEN 18:30 START 19:30
ADV ¥4,000 / DOOR ¥4,500 (共にdrink別)
QUATTRO WEB先行: 7/22 (土) 12:00~7/27 (木) 18:00
https://www.club-quattro.com/
チケット一般発売: 7/29 (土)
ぴあ、ローソン、e+、エディオン広島本店プレイガイド、タワーレコード広島店、QUATTRO店頭、通販


■戸川純

女優、歌手。映画、ドラマ、舞台、CMなど出演作多数。CM『TOTOウォシュレット』(1982年から1995年)、映画『釣りバカ日誌』(1作目から7作目)、映画『いかしたベイビー』(1991年。監督・脚本・主演)、二人芝居『ラスト・デイト』(2006年)など。戸川純ソロ名義、ヤプーズとして音楽活動も行っている。作品に『玉姫様』(1984年)、『好き好き大好き』(1985年)、『昭和享年』(1989年)、自選ベスト3枚組『TOGAWA LEGEND』(2008年)など多数。2016年、歌手生活35周年を迎え記念アルバム、戸川純 with Vampillia『わたしが鳴こうホトトギス』、『戸川純全歌詞解説集――疾風怒濤ときどき晴れ』を発表。

■Vampillia

真部脩一(集団行動、進行方向別通行区分)、吉田達也(ruins)、竜巻太郎(turtle island)らも擁する真のジャンル越境音楽。国内では、大阪を中心としたライブ・イベント「いいにおい」シリーズを主催。また、様々な国内外のアーティストと共演している。現在、日本はworld's end girlfriend率いる〈Virgin Babylon Records〉、海外はエンペラー、opethをリリースする〈candlelight records〉と契約。過去エクスペリメンタル音楽の名門〈important records〉からも数作リリースするなど世界中のレーベルから作品を発表。2014年ben frostプロデュースでアイスランドにて制作されたアルバムをリリース。Nadja、The Body、Lustmord,Attila Csihar(Mayhem)、Sunn O)))らとコラボ作品を発表。2015年にはMogwai、The Pop Group、65days of staticと並びアデレード・フェスティヴァルでヘッドライナーをつとめ、2016年のアデレード・フェスティヴァルではGodspeed You! Black Emeperorと2マン。SXSWやヨーロッパ、オーストラリア、アメリカなどで数多くライブを行う他、東京女子流主演映画の音楽や、『Pitchfork』での高得点の獲得、lady gagaの衣装を手掛けるchristian dadaのショー音楽を手掛けることでも知られる。現在Pete Swanson(ex. Yellow Swans)、Extreme Precautions(Mondkopf)らと共にアート・ブラックメタル・テクノ・プロジェクトVMOを結成、1stアルバムがCONVERGEのレーベル〈Deathwish〉傘下の〈Throatruiner〉より発売。また、戸川純歌手生活35周年を迎え、戸川純 with Vampilliaとして記念アルバム『わたしが鳴こうホトトギス』を発表。

shotahirama - ele-king

 先日のインタヴューで音楽に対する情熱を大いに語ってくれたshotahiramaだが、彼の最新アルバム『Maybe Baby』のリリース・パーティが7月16日に中目黒solfaにて開催される。なんと、新作『Maybe Baby』を東京にてフルセットで披露するのは今回が初となるそうだ。それに加え、先日タワレコ渋谷店のインストア・ライヴで繰り広げられた生ドラムを擁するインプロ・セッションも披露される予定とのこと。なお今回のイベントは、実験的な試みを探究するプラットフォーム「nonlinear-nauts」の一環でもあるため、他の出演者たちのパフォーマンスも見逃せない。詳細は下記をチェック。

nonlinear-nauts [exp.011]
shotahirama “Maybe Baby” Release Party

電子音楽/音響~クラブ・サウンドを軸に実験的な取り組みや尖端的なスタイルを追求するアーティストのプラットフォームとなる「nonlinear-nauts(ノンリニアノーツ)」が中目黒solfaにて、ニューヨーク出身の電子音楽家 shotahirama の最新CDアルバム『Maybe Baby』のリリース・パーティとして開催。

日付:2017年7月16日 (日)
時間:open- 16:00 / close- 22:30
場所:中目黒solfa
https://www.nakameguro-solfa.com/schedule/nonlinear-nauts-exp-011-shotahirama-maybe-baby-release-party/
チケット:door- 3,500円(w/f- 3000円)
ゲスト・ライブ:shotahirama band set (Electronics: shotahirama, Drums: Masashi Okamoto)
他出演者:Yaporigami (Detroit Underground / Hz-records / +Mus / Stray Landings), HIRAMATSU TOSHIYUKI (shrine.jp / Hz-records / White), Distra (Electric Pressure), KENTARO HAYASHI, Yoshitaka Shirakura (conflux), Yusuke Takenouchi, STL (nonlinear-nauts), NASAA (nonlinear-nauts)

主催:nonlinear-nauts
https://www.facebook.com/events/464676243902136


■リリース情報
アーティスト: shotahirama
タイトル: Maybe Baby
レーベル: SIGNAL DADA
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XY81N1N/
https://tower.jp/item/4485246/
https://www.hmv.co.jp/artist_shotahirama_000000000453324/item_Maybe-Baby_7894375

Mr. Mitch - ele-king

 かつて〈Big Dada〉が編んだコンピ『Grime 2.0』にトラックが収録され、その後〈Planet Mu〉からアルバムをリリースしたMr.ミッチ。やはりマイク・パラディナスの嗅覚は鋭いというべきか……いや、もはやそんな枕詞を添える必要はないのかもしれない。MC主体のグライム・シーンに対し「インスト」というオルタナティヴを呈示したパーティ/レーベル〈BoxedLDN〉をスラックらとともに主宰するこの才能がついに初来日を果たす。今回まわるのは、東京(7月22日)と大阪(7月29日)の2箇所。Double Clapperz(東京)や行松陽介(大阪)など、サポートの面々も強力なラインナップとなっている。いやこれ、行きたいっす……鬼のように溜まっている仕事をほっぽり出して、行きたいっす。


東京・大阪にMr. Mitchが初来日
-Boxedから羽ばたくインスト・グライムの才能-

ロンドンのアーティスト、Mr. Mitchが初来日を果たす。
彼自身はグライム、R&Bといったジャンル・リズムに囚われすぎず、ゲーム・ミュージックを彷彿とさせるメランコリックな音を実験的に拡張してきた。Yamanekoとのコラボ・ユニット、Yaroze Dream Suiteでは珠玉のシンセ・ミュージックをリリースしてきた。

そして、5月にはアルバム『Devout』をリリース。
アルバムのメロディはポップで忘れられないものが多く、いわゆる「クラブ・サウンド」を意識しすぎない世界観も独特である。

Album『Devout』試聴 - https://smarturl.it/devout

-Boxed -
ロンドンのインスト・グライムを代表するレーベル/パーティ〈Boxed〉(ボックスド)から羽ばたいたMr. Mitch。
Boxedは、それまでMCが主体だったグライム・シーンにおいて、Wileyをはじめとするグライム・クラシックの音楽性に注目し、それを拡張する新世代のアーティストとともにインスト・グライムを打ち出した。
いまや、ロンドンで不定期で開催されるパーティ〈Boxed〉は、400人以上を集めるパーティとなっている。

Rinse FMの〈Boxed〉でのレジデント番組

そんなMr. Mitchが初来日!

7/22 (土) - Mr. Mitch Asia Tour in Tokyo @ CIRCUS TOKYO
7/29 (土)- merde feat. Mr. Mitch @ COMPUFUNK RECORDS

初来日パーティはCIRCUS TOKYO、COMPUFUNK RECORDSの2ヶ所で開催。
東京はDouble ClapperzとVOIDからSkyfish、Gyto、Azel、Tumがサポート。
大阪は行松陽介、satinko、YOUNGANIMALらが共演、
Mr. Mitchと各地の色濃いアーティストが繰り広げる。

ele-king vol.20 - ele-king

特集1:ザ・XX最新ロング・インタヴュー/UKメランコリック・ポップ
特集2:クラブ・ミュージック大カタログ──アンダーグラウンドの乱泥流を聴け!

 ele-king「vol.20」は、ダンス・ミュージック/エレクトロニック・ミュージックの大大特集!
 ここ数年のシーンをトピックごとに分けて解説。要チェックの、50枚以上のパワフルなレコードも掲載しています。
 さらに、インターナショナルな活躍が目覚ましい22人の日本人プロデューサーも彼らの主要作品を交えながら紹介します。
 インタヴューでは、注目のメルボルンからハーヴィー・サザーランド、ロンドンからフローティング・ポインツ、デトロイトからマーク・フラッシュ、イタリアからはクラップ!クラップ!、そして日本からはGONNO。パウウェル(ロンドン)とコーヘイ・マツナガ(日本)の対談もあります。
 これを読めば、ここ2~3年の動向がわかる!

 また、フジロックのために来日するザ・XXが表紙&巻頭ロング・インタヴュー。彼らの記事と併せて、ニック・ドレイクからマッシヴ・アタックやベリアルにいたる、UKメランコリア・ポップの系譜を読み解くという試みもあり。


■目次

008 特集1:The XXとUKメランコリック・ポップの輝き
010 インタヴュー:ジェイミー(The XX)
014 インタヴュー:ロミー&オリヴァー(The XX)
018 ブリティッシュ・メランコリック・ミュージックの推移
020 憂鬱な田園──ウィリアム・ブレイクからニック・ドレイクへ
022 メランコリック(クラシック)ディスク 12枚
024 メランコリック(カレント)ディスク 12枚
026 ザ・XXを誰がどうリミックスしてきたのか

028 特集2:クラブ・ミュージック大カタログ──アンダーグラウンドの乱泥流を聴け!
文:飯島直樹、佐藤吉春、高橋勇人、デンシノオト、松原裕海、山崎真、小林拓音、三田格、野田努ほか

030 SUMMER OF NOTHING──この夏は「ラヴ」でもなければ「ジョイ」でもない?
036 Drum’n’Bass 1──〝ジャングル・ウォー〟がきっかけだった
038 Drum’n’Bass 2──ニューロ・ホップと荒野の景色
040 Drum’n’Bass 3──ジャマイカから切り離されたダンスホール
042 Grime 1──南ロンドン・ムーブメント
044 Grime 2──グライムのアウトサイダーたち
046 Afrobeat / Tribal──アフロビートの増大と応用
048 World Music──ワールド・ハイブリッド・サウンド
050 対談:パウウェル×コーヘイ・マツナガ(NHK)
054 Black Electronica──ブラック・エレクトロニカ
056 New Style Electro──ブレイク×エレクトロ×ミニマル・ハウス
058 Body Music Revival──増殖するボディ・ミュージック
060 Neo Trance──ネオ・トランス
062 Post Glitch──ポスト・グリッチ
064 Post Industrial Technoise──インダストリアル・テクノイズ
066 Dub Techno──変容していくダブ・テクノ
068 Post Romanian Minimal──ルーマニアン・ミニマル
070 Hard Minimal Not Dead──次世代ハード・ミニマル
072 Nordic Sound──北欧の現在
074 Deep House 1──欧州辺境におけるディープ・ハウス
076 Deep house 2──「ニューエイジ」と「バレアリック」
078 Deep House 3──メルボルンからディープ・ハウス
080 インタヴュー:ハーヴィー・サザーランド
084 Fusion House──フュージョン・ハウス
086 Raw House──ロウ・ハウス
088 Disco──ブギ・リヴァイヴァル以降
090 インタヴュー:フローティング・ポインツ
094 「レイヴの死」を越えて──ケアテイカーについて
105 インタヴュー:クラップ!クラップ!
113 日本の次世代プロデューサーたち(テクノ+ハウス編)
Gonno / Mori-Ra / Inoue Shirabe / Foodman / Shinichi Atobe /Jun Kamoda / Keita Sano / Yoshinori Hayashi / Sugai Ken / Iori /Katsunori Sawa / Wata Igarashi / Akiko Kiyama / So Inagawa / Ryo Murakami / Stereociti / Kouhei Matsunaga / Takuya Matsumoto / Takashi Himeoka / Cos/Mes / 外神田deepspace /Kuniyuki
114 インタヴュー:ゴンノ
134 インタヴュー:マーク・フラッシュ(UR)
142 DJアゲインスト共謀罪:行松陽介

142 現代アナキズム考──平井玄×森元斎×二木信

149 REGULARS
ブレイディみかこ / 水越真紀 / 戸川純

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