「W K」と一致するもの

二階堂和美 - ele-king

「泣くのはプライドのない半人前の男」って言われたこともあるさ
でももし、あなたを引き止めるために泣かなきゃいけないなら、僕はちっとも構わない
あなたが僕のそばにいてくれるならば
The Temptations - Ain’t Too Proud To Beg

空っぽの部屋に
一筋の光が差し込む
どうか私の友を
返してほしい
Silvana Estrada - Un Rayo de Luz

 あれは一昨年だったか、明大前で京王井の頭線に乗り換えようと階段を駆け降りた勢いでワイヤレスイヤホンが外れてしまった。さっきまで左耳を塞いでいたそれは、入水時のスイマーのような無駄のない所作でもって線路の下へと落ちていった。スローモーションだった。それがSONYの決して安くはないモデルであったことよりも、神泉に行くまでの10分足らずのうちに曲を聴けなくなったこととか、明日からの生活のことを思い浮かべて焦った。東京でイヤホンをせずに生きることは辛い。ピックアップしてくれるよう駅員に懇願する手もあった。だが直後に到着した急行のグリグリと線路を踏んで走る音を耳にした瞬間、心の蓋がパンッと閉じてしまった。地団駄を踏んで泣き喚きたい気分を抱えたまま(大学生にとって3万円のイヤホンとはそういうものだ)、それでもホームで虚ろにしてる自分の姿に耐えきれず、ちょっとクールな面持ちを装って、次の各駅停車を待ってみる。あえて右耳のイヤホンは付けたままにしていた。そうすることが、当時想定できうるなかでの、最もクールな立ち振る舞い。そう直感した。誰に対してのクールって、それは自分に対して……いや、そんなキザじゃない。ホームに並ぶ人たちに笑われるのが恥ずかしかっただけだ。

 こんなふうに、ある別れについて、私たちは極端にウェットになってみたり、むしろなんてことない顔してドライになってみたり、一様には定まらない反応を示す。それが一般的な防衛機制だ。そして、ダイレクトな感情が「叫び」という身体反応を装って表出される直前の、心が着替えるために裸になる中間地点からのみ、歌が立ち上がってくる。別れる相手は問わない。「あなた」でも「友」でも「ベイビー」でも、関係の聖俗に依ることなく、引き裂かれれば歌は生まれる。

 二階堂和美という歌い手は、そんな別れから生じる歌の存在について、つねにヴィヴィッドだった。彼女自身の資質なのか、親しんできたという日本の歌謡曲にビルドインされた悲哀の作法による影響なのか、もしくはその両方か。改めてそのディスコグラフィーを辿ると、様々な別れが影を滲ませている。

 《もの想いにふけるとき/歌はいらない/考えをふかめるとき/歌はいらないの/考えるのをやめたい時/歌がほしいの/歌がいるの》と日常との切断線として歌を位置付ける “歌はいらない” からはじまる出世作『にじみ』を再生してみると、民謡の節回しやジャズ・ヴォーカルの煌めくような意匠を借りながら、孤独の最中にいる自らを張り上げている様が際立つ。どこか無国籍に響くそれらは、各国に共通する歌の情念を炙り出しているかのようだ。アメリカ南部にブルースがあり、ポルトガルにファドがあるように、日本にも独特の様式で歌い上げる民謡がある。そしていつも、歌うのは残されたほう。

 最も顕著な別れの例は、二階堂和美の名前をお茶の間に引き出した “いのちの記憶” だろう。『にじみ』を耳にした高畑勲がオファーをかけ、『かぐや姫の物語』の主題歌として制作され、8年前の高畑勲のお別れの会でも二階堂本人によって歌われたこの楽曲。《月へ帰る》という寓話的想像力にコーティングされた種々の別れに相対するように、“いのちの記憶” は余白を増幅させるようなシンプルな言葉遣いによって紡がれている。《必ず また会える/懐かしい場所で》という一節の、感情の機微を乗り越えて届く、超然とした祈りの様。そしていつも、歌うのは残されたほう。

 そんなことを考えながら『潮汐』を再生してみる。髙城晶平の作詞作曲による “リトル・トラベラー” は、二階堂とつねにステージに立ってきた黒瀬みどりとの静かなデュオだ。ceroの近作がそうであったように、解決を保留したまま進行するコードの連なりが、情緒に回収されない風景のなかに誘う。

 録音をはじめ、『潮汐』の大部分は二階堂和美が生活を営む広島県大竹市を中心に作られた。《もの想いにふけるとき/歌はいらない》と歌った『にじみ』から14年、歌と生活の距離は縮減し、昨日食べて噛んだ心が喉からそのまま射出されているかのようだ。共同プロデュースを務めた原田郁子による “あれもこれも” は寝起きから子どもとともに暮らす日常が騒がしく封じ込められている。アルバムのティザーとしてアップロードされた録音風景によると、バンドに加えふたりの子どもたちと入り乱れながら声や楽器の音を吹き込んだ様子が伝わる。続く “恋しがっているよ” は、さしづめ翌日の早朝だろうか。静かに、ここにいま見えていないものや人に、《いつかどこかで 話したこと/思いがけない 一言/ああいつかまた 続きをしたい》とこぼす。

 前半の4曲が提供曲なのに対し、後半の4曲は二階堂自身の作詞作曲によるものだ。LPであればB面の1曲にあたる “BILLE” で、溌剌としたジャズ・バンドの演奏に合わせ、彼女は《私が死んだら/あれこれ 嗅ぎまわらないで》とギョッとするようなフレーズを歌い出す。隠喩によってこれまでカモフラージュされていた〈別れ〉に、くっきりとした輪郭が与えられる場面だ。本人が語るところによると、『にじみ』と『潮汐』の間に彼女の生活に訪れた最大の変化は、夫であり自身のバンドでコントラバスを弾いていたガンジーとの死別であったという。しばらくは歌に気持ちが向かず、ステージの上で泣き出すこともあった彼女が、時間をかけて歌へと戻ってきた。『潮汐』に収録されている自作曲は必ずしもガンジーの旅立ちと制作時期が被っていたわけではない。ただ、彼女はこの4曲を選んだ。

 「では、『潮汐』の主題は〈別れ〉なのか?」と正面切って聞かれたとしても、それについては否と言うほかない。“BILLE” のサビはこう続く。《残るのは歌だけ/心映すほんとの歌だけ/あなたの心に響いたなら/それがすべてよ》ここには日常から遊離し、“歌はいらない” で描かれたいたような歌の聖性に実存を預ける、ステージの上で煌めく二階堂の姿が立ち上がっている。見えているもの、聞こえているものが全て。後半、スキャットの隙間からニュッと《歌わせてよ》という一節が放り込まれる。いるものといないものがいる。そしていつも、歌うのはいるほう。

 最後に、二階堂和美が作詞を手がけた楽曲について、一節ずつピックアップしたい。クイーンの “We Will Rock You” から引用した “つながりあって生きている” では《太陽は 燃えている/夜の間も 燃えている》と自然の循環を強調する。トーンを落とした黒瀬みどりとのデュオからはじまる “うまれてきたから” では《人も虫も 動物たちも/生まれてきたから 死ぬのです》と確かめるように歌う。ラストの “あうん” はライヴ録音、《あなたの夢と荷物/一緒に抱(いだ)かせて/皆まで語らずとも/あうん あうん あうん》と手元に残った小包を眺め、「あなた」を待つ。

 思えば、二階堂の書く詞には感情の揺れ動きが滅多に表れず、当然のように進む出来事をひとつひとつ拾い上げて追う筆致が大半だ。“うまれてきたから” のサビのように、力強い言葉の反復に太鼓の響きを合わせるなど、さりげなく歌のしなやかさに並走するアレンジも美しい。そして何より、このテキストで抱かせたかもしれないシックな印象とは裏腹に、二階堂は百面相のごとく歌声をスイッチし、存分に歌の中をハシャぎ回っている。それはもう、裸足でスイングしている。試しにアルバムを再生してみるといい。イヤホンなんかなくてもいい、スマホのスピーカーでいい。駅のホームで凍えながら待っているときなんかに流してみてもいい。二階堂和美がそこにいる。歌はいつも温かい。

FESTIVAL FRUEZINHO 2026 - ele-king

 ジャズ、ロックからエレクトロニック・ミュージック、いわゆるグローバル・ミュージックまで、多彩な音楽をフィーチャーすることで知られるフェスティヴァル〈FESTIVAL de FRUE〉。毎年静岡は掛川で開催されている同フェスのスピンオフ企画としてはじまったのが、よりコンパクトな都市型フェス〈FESTIVAL FRUEZINHO〉だ。今年もおなじみの立川ステージガーデンで、6月13日(土)に開催されることが決定している。ラインナップの第一報として公開されたのは、マーク・リーボウと偽キューバ人たち、ウガンダ〈Nyege Nyege〉のアーセナル・ミケベ、そして11月に新作『Konoma』を発表した岡田拓郎の3組。気軽な準備で参加できるフェスに、今年も。

『FESTIVAL FRUEZINHO 2026』、1stラインナップは、まず3組!

1組目は、極めて狂気的なラテン/パンクバンド『マーク・リーボウと偽キューバ人たち』。最初の1音を聴いただけで誰だか分かる現代最高峰のギタリストの1人、マーク・リーボウが4人の偽キューバ人たちを率いて15年ぶりフジロック以来の来日!四半世紀を超えて愛される、その圧倒的すぎるライブパフォーマンスは必ずみて!立川での公演のみとなります。

2組目は、ウガンダのNyege Nyegeから『アーセナル・ミケベ』が初来日!強く、鋭く磨かれた複雑なリズム、そしてあちら側から霊魂を呼び寄せるかのような歌。呪術的でありながらも洗練された圧巻のライブ・パフォーマンスに乞うご期待!石畳のステージで向かい合って演奏する3人を観客がぐるっと囲むスタイルでのパフォーマンスを予定しています。

3組目は、国内からは新作「Konoma」で、エチオピア・ジャズのような、スピリチュアル・ジャズのような深化を表出させた音楽家・岡田拓郎がFESTIVAL de FRUE 2022以来、FRUEの関連公演に出演決定!


『FESTIVAL FRUEZINHO 2026』は、大自然の中での「フェス」ほど過酷ではなく、また指定席に座りじっと聴く「コンサート」ほど固くなく、集まる人も適度な数で快適かつ自由な空間と時間をすごせる音楽フェスティバルです。手ぶら、日帰りで来て帰れます。「魂のふるえる音楽体験を!」というコンセプトのもと、2017年より静岡県掛川市で開催している『FESTIVAL de FRUE』のスピンオフ企画です。毎年、生きとし生けるものが楽しくダンスはじめる夏至のころに開催しています。


FESTIVAL FRUEZINHO 2026

WHEN
June 13, 2026
Doors 11:00 / Start 12:00 / End 21:00 ※予定

VENUE
TACHIKAWA STAGE GARDEN

LINEUP
Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos
Arsenal Mikebe
Takuro Okada 岡田拓郎
...and more

TICKET
中高生割:5,000円
U25割:11,000円
自由席_早割2:17,000円
前 売:18,000円
当 日:19,000円
2F指定席付_早割1:21,000円
2F指定席付_早割2:22,000円

※受付にて1ドリンク代(¥1,000)を別途お支払いいただきます
※1ドリンクチケットは場内のドリンクブースにてご利用いただけます
※1階はスタンディング。2、3階席は全自由席
※2F指定席付チケットは5月16日ごろに紙チケットとして発送します
※来場順での入場です
※U25割はイベント当日時点で25歳未満。身分証明証をエントランスで確認。
※小学生以下は無料

Flyer Image:Yuriko Shimamura

主催:FRUE
https://fruezinho.com/


Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos
マーク・リーボウと偽キューバ人たち

来日メンバー
Marc Ribot (guitar)
Brad Jones (bass)
EJ Rodriguez (percussion)
Roberto Rodriguez (drums)
Brian Marsella (keys)

最初の1音を聴いただけで、誰だか分かるギタリストがいる。アメリカ人のマーク・リーボウもその一人だ。長年の音楽仲間であるジョン・ゾーンは、彼のことを『捻じ曲がった天才(twisted genius)』と呼ぶ。これはおそらく、リーボウが誰にも真似できない独自のプレイスタイルを保ちながら、驚異的なまでに多様な音楽スタイルを操ることを指しているのだろう。
40年前、トム・ウェイツの傑作『レイン・ドッグ(Rain Dogs)』のサウンド構築に貢献して以来、リーボウはその豊潤で剥き出しのギターサウンドを武器に、名だたるスターたちの傍らで数え切れないほどのレコーディングに参加してきた。彼は一貫してニューヨークの実験音楽シーンに深く根ざし、ジャズ、ロック、ノイズ、それでいてプロテストソングを融合させた一連の偶像破壊的なバンド・プロジェクトを牽引している。

そんな彼のプロジェクトの中でも、ひときわ熱狂的に支持されてきたのが「Marc Ribot y Los Cubanos Postizos(マーク・リーボウと偽キューバ人たち)」だ。90年代後半のニューヨークで「絶対に見るべきアトラクション」としてシーンを席巻したこのバンドは、キューバ音楽の伝説アルセニオ・ロドリゲスの楽曲を、パンクな精神と都会的な洗練で解体・再構築し、世界中の観客を熱狂させてきた。

2024年、ハンブルクのエルプフィルハーモニーでの特集公演を機に再び動き出したこのプロジェクトは、ロンドンやNY、オスロでの公演もソールドアウトを記録。その流れを受け、2026年のfruezinhoへの出演が決定!

今回はブラッド・ジョーンズ、EJ・ロドリゲス、ロベルト・ロドリゲスらオリジナル・メンバーに、鍵盤奏者のブライアン・マルセラを加えた編成で来日します。NYらしい洗練と、自由でラフなエネルギーが同居する彼らならではのパフォーマンスをお楽しみに!

「あらゆる局面で、リーボウはその洗練された知性と過激なまでの独創性で人々を魅了し、異次元のキューバン・ソウルという奇跡を創り出している」
— Guitar Magazine


ARSENAL MIKEBE
アーセナル・ミケベ

「Rolandの名機TR-808をリバースエンジニアリングすることで、彼らは鋼鉄製の『パーカッション・マシン』を考案した。これにより、アーセナル・ミケベは重低音の効いたエレクトロニック・サウンドを、熱狂的なパフォーマンスの中へシームレスに組み込むことに成功している」 — XLR8R

「ウガンダのパーカッション・トリオ、アーセナル・ミケベは、その夜の最高潮の観客を惹きつけ、音の強烈さとリズムの複雑さの鋭いコンビネーションで、すべての人を熱狂させた」 — Tallinn Music Week

「魂を憑依させる、純度100%のウガンダ産ポリリズムの雷鳴だ!」 — Boomkat

アーセナル・ミケベは、カンパラ郊外を拠点とするNyege Nyegeコレクティブの一員であり、境界を押し広げ続けるウガンダのパーカッション・アンサンブルです。熟練のドラマーであるセントンゴ・モーゼス、ドラテレ・エピファニー、ルヤンビ・ヴィセント・デ・ポールの3名で構成されるこのグループは、伝統的なリズムの型を、生演奏でありながら電子音楽のようなパワーと精度を放つ、生々しく催眠的なサウンドスケープへと変貌させます。

彼らのサウンドの核心にあるのは、ウガンダの彫刻家ヘンリー・セガムウェンゲが考案した、特注の鋼鉄製パーカッション・システムです。Roland TR-808の内部構造に着想を得たこの楽器は、激しい肉体性を伴って演奏されることで「生きたドラムマシン」と化し、ポリリズムのうねりと金属的な共鳴を放つキネティック・スカルプチャー(動く彫刻)となります。

2024年にNyege Nyege Tapesからリリースされたデビューアルバム『Drum Machine』は、ポルトガルの先鋭的アーティスト、ジョナサン・ウリエル・サルダーニャがプロデュースを担当。不協和音の唱和、深いリズムのトランス、インダストリアルな質感が儀式のように溶け合い、「Omuzimu」や「Boiler Omukka」といった楽曲は、祖先伝来の儀式と未来的な推進力の間に流れる強烈な緊張感を捉えています。今秋には、ヴァレンティーナ・マガレッティやHHYとのコラボレーション・アルバムのリリースも予定されています。

Dekmantel、Roskilde、Fusion、Serralves em Festa、Sinsalといった大規模なサマーツアーを経て、彼らは国際的なステージでの地位を確固たるものにしました。CTM、Nyege Nyege、BRDCST、Boiler Room、Tallinn Music Weekなどのフェスティバルで見せた圧巻のパフォーマンスは、ウガンダから現れた「今、最も刺激的なライブアクト」の一つとしての評価を決定づけています。

煙の立ち込めるクラブから巨大なフェスティバルのステージまで、アーセナル・ミケベのセットは単なる演奏を超え、生身の音と電子音の境界を消し去り、観客を集合的なトランス状態へと導く「リズムの儀式」です。


岡田拓郎 / Takuro Okada
1991年、東京都福生市生まれ。現代日本の音楽シーンにおいて、ジャンルや記号の枠組みに収まることなく、常に「中間的なもの」の中に漂いながら独自のサウンドスケープを描き続ける音楽家。

2012年に結成したバンド「森は生きている」で脚光を浴びて以降、ソロ活動、映画音楽、即興演奏、そして柴田聡子や安部勇磨ら数多くのアーティストのプロデュースや客演を通じて、その多才さを発揮してきた。しかし、彼の真骨頂は、ギタリストという枠をも超えた「音の再構築(ブリコラージュ)」にある。

2022年の『Betsu No Jikan』では即興演奏と編集を高度に融合させ、2025年以降はLAのレーベル「Temporal Drift」より世界リリースを展開。2026年の最新作『Konoma』では、岡倉天心の『茶の本』に記された「木の間(このま)」という言葉を冠し、自らのアイデンティティと向き合った。

「マイルスの『So What』の導入部がずっと続いてほしい」「マジック・サムのブギが永遠に続いてほしい」といった、音楽の断片に潜む「ムード」や「ミニマリズム」への偏愛。彼はブルースやジャズといったブラックミュージックの形式をなぞるのではなく、その背後にある歴史や他者性を深く見つめ、アンビエント的な静謐さとサンプリング・ミュージック的な躍動感の間(あわい)に、自分にしか鳴らせない「アンビエント・ブルース」を立ち上げている。

石若駿や松丸契といった盟友たちの即興演奏をバラバラに録音し、緻密な編集によって一つの有機的な流れへと再構成するその手法は、まるで「生きた音響の彫刻」でもある。

別冊ele-king J-PUNK/NEW WAVE-革命の記憶 - ele-king

小さなシーンの大きな革命、
1970年代後半から1980年代にかけての
日本のパンク~ニューウェイヴ・ムーヴメントを紹介する!

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ』で描かれた東京ロッカーズ周辺、
そして映画では描かれなかった関西のシーン、ノイズの誕生、アンダーグラウンドの大いなる拠点として機能した、吉祥寺マイナー、京都大学西部講堂、法政大学「学館」のこと。
当時の貴重な写真、ヴィジュアル、永遠の名盤たち、主要レーベルガイド、その多様な作品の魅力、埋もれた歴史、そして当事者たちの「いま」を語る永久保存版です。


菊判220×148/224頁
表紙写真:地引雄一/表紙アーティスト:アーント・サリー

■J-Punk / New Wave概史(松山晋也)

■インタヴュー
地引雄一「都市の鼓動の記録者」
s-ken「粋とヒップを追い求める江戸っ子ロマンティシズム」
小嶋さちほ「Outside Of Society──阿修羅のごとく」
巻上公一「最前線で歌い演じてきた〝声〟の半世紀」
NON「今のわたしが、今の歌をうたう」
渡辺正「フジヤマという灯台で」

■地引雄一フォト・ギャラリー

■Timeless Masterpieces名盤30選
小堺雄三 /立石太郎/中山義雄/野田茂則/福島恵一 /湯浅学/野田努/松山晋也

■極私的名盤40選 
JOJO広重/田畑満/掟ポルシェ/吉田豪

■林原聡太チラシ・ギャラリー

■重要レーベル・ファイル(剛田武)

■コラム
大熊ワタル「東京の地下帝国 吉祥寺マイナーと法政大学学館」
石橋正二郎「西部講堂物語」
イアン・F・マーティン「J-Underground 混沌と革命」
美川俊治「ジャパノイズの発明」
岸野雄一「川向こうの秘密結社 京浜兄弟社」
工藤冬里「東京‐アメリカ‐イギリス‐愛媛 地下水脈のうた」
東瀬戸悟「ヴァニティと阿木譲」

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* 発売日以降にリンク先を追加予定。

 90年代初頭のニューヨークのクラブ・カルチャーといえば、それはもう、すごかったことだろう。東京もそれなりにすごかったし、そこにはいろんなスタイル/規模/年齢層が混じっていたので、ひとまとめにすることはできないが、各都市ごとの特徴があった。
 「クラブ・キッズ(Club Kids)」とは、「なんでもあり」の時代のNYのクラブ・カルチャーにおいて、ひときわ異彩を放っていた集団の名称。〈ライムライト〉や〈トンネル〉といった伝説的クラブを拠点とし、過激なファッション(ドラァグクイーン文化とパンクを融合させたような、派手なメイク、派手なコスチュームで知られる)と過激な言動によって、文化的な影響力をほこった「夜遊び集団」である。人種やジェンダーを解放したその態度表明は、社会に馴染めない若者の受け皿にもなった。しかしその最後はあまりにも悲しく……クラブ・キッズの伝説は、映画『パーティ・モンスター』にもなっている。

 今月、その軌跡を記録した本、『90年代ニューヨーク・ダンスフロア:ファッション・アート・ジェンダーを解放した「クラブ・キッズ」の物』(DU BOOKS)が刊行された。「クラブ・キッズ」のメンバーだった著者による、480ページにおよぶ膨大な写真と証言で構成された大著で、その当時のNYクラブ・カルチャーの栄枯と、この伝説的集団のはじまりから終焉までが詳細に描かれている。
 70年代から続くNYゲイ・カルチャーの歴史、伝説的ヴェニュー、そして文化全盛時代のNYの夜、『RE/Search』などその時代のサブカルチャーの思想的背景にあるもの、ハウスからテクノへの展開……などなど、そして、なぜ彼らは、ドラッグや狂乱のなかに救いを見出していったのかが真摯に語られている。
 NYのディープなアンダーグラウンドを知るには、メル シェレンの『パラダイス・ガラージの時代』やティム・ローレンス の『ラヴ・セイヴス・ザ・デイ 』と並ぶ好著。お薦めです。

『90年代ニューヨーク・ダンスフロア:ファッション・アート・ジェンダーを解放した「クラブ・キッズ」の物語』
ウォルトペーパー(著)
Jun Nakayama(訳)
DU BOOKS
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Teresa Winter, Birthmark, Guest,A Childs - ele-king

 窓の外を眺めながら、メモを読む。1月末、アメリカは150機以上の軍用機/特殊部隊を投入、ベネズエラの大統領官邸や軍事施設を爆撃。マドゥロ大統領とその妻を拘束、そのまま米軍機でニューヨークへ移送。1か月後の2月末、アメリカとイスラエルは、イラン国内の500カ所以上の目標を一斉に攻撃。ハメネイ師はピンポイントで殺害。イラン側の発表によれば、3月5日の時点で死者は1200人超。スペインのサンチェス首相は、3月4日のテレビ演説でアメリカを非難。スペイン国内にあるアメリカ軍との共同運用基地をイランへの攻撃に使用することを明確に拒否。スペインからの全輸入/貿易を停止するよう指示したトランプ大統領に対し、同首相は「報復を恐れて、世界にとって悪影響を及ぼす行為に加担することはない」と反論。ページをめくる。アメリカ開催予定のワールドカップ。ブラッター元FIFA会長は1月末、同大会の「ボイコット支持」を表明。ドイツサッカー連盟副会長のオケ・ゲトリッヒは、W杯のボイコットを真剣に検討すべきときが来たと語る。インファンティーノ現FIFA会長は、昨年、トランプ大統領にFIFA平和賞を授与。その賞は、今回初めてもうけられたもの。追記。イラン政府は湾岸/中東の親米諸国に報復攻撃。「徹底抗戦」を表明する。イラン女子代表チームは「女子アジアカップ2026」にて国歌斉唱を拒否。彼女たちはいまでもヒジャブの着用義務が強いられている。
 
 「あなたに平和はありますか?("Do You Have Peace?")」とは、デモのスローガンではない。ブリストルのJabuのレーベルである。このレーベル&コレクティヴは、とくに目立つことはないし、こんなレーベル名を持ちながら、音楽性はハードでもないしラウドでもない。まったく威勢がよくない。そうしたやる気満々の文化からは積極的に離れている。政治的/文化的躁状態とは距離をおいて、DYHPは、内省的かつ静謐な、暗く沈んでいくダブ的音響加工のスロウコアに向かっている。『メザニーン』『マクシンクェーイ』『ダミー』、そして『ヤング・エコー』直系のブリストル・サウンド。フライング・ソーサー・アタックのアンビエントを横目で見ながら、コクトー・ツインズとディス・モータル・コイルのエーテル系ドリーム・ポップを吸収し、21世紀のドローンとダーク・アンビエント、モダン・クラシカルもここに合流している。

 本作、つまりJabuの3人──O$VMV$M/ヤング・エコーのエイモス・チャイルズ、アンチボディのバースマーク、ヤング・エコーのゲスト(ジャスミン・バット)──、そしてリーズからやって来た神秘的な音楽家、テレサ・ウィンター(〈The Death Of Rave〉からの諸作で知られる)を加えた計4人によるセッション音源には、半開きになったカーテンの、窓の外から月光が部屋を照らす床の、ひんやりとした感覚までも伝わってくるような親密さがある。

 わかっただろう? 立ち上がるな。寝転べ。

 それにしてもだ。これがギグの後の「一夜限りのレコーディング」であり、オーヴァーダブ/編集なしの、即興演奏の実況録音であったことが信じられない。計4曲には、ゆっくりと霧状に広がるその儚いサウンドの魅力が漂っている。時間が経つにつれ、4人はより深いムードのなかに入っていく。眠たげに混ざり合う彼女たちの歌声とベース、ドローン、スローモーション、シロップのようなリヴァーブ……催眠的な領域がアルバムの後半には待っているが、心配無用、演奏は、最後まで崩壊することはない。
 意図的な情報の遮断、重力のない夢。このアルバムは、世界の混沌とは精神的な距離をおいて、リスナーをあらゆるものから解放された、どこか別のところに連れていくだろう。言うまでもないことだが、この即興性、不透明さ、幽霊のようなため息は、今日の文化的躁状態に対する、いかにもブリストルらしいロマン主義的対応である。

 こうしたダークサイドは、スコットランドのグラスゴーにも広がっている。昨年レーベル・コンピをリリースした〈blush〉、夜のしじまのジャズ・アンビエントを特徴とする〈Night School〉、それから〈Somewhere Press〉も面白い作品を出している。つい先日は、民話やフォークロアをテーマにしたコンピレーション『The Black Hill, The Glass Sky』が話題になっているが、このプロジェクトにもテレサ・ウィンターは参加し、1曲提供している。そして、「エロイーズ・ベネット(イギリスの現代美術の研究者)の“場所と音響”に関するテキストへの、アーティストからの集団的なアンサー」としてまとめられたそのアンソロジーのコンセプトは、"Haunted landscape"、すなわち「かつてそこにいた人びとの気配や記憶が染み付いている風景」という「ホーントロジー(失われた場所の記憶)」にある。いかにもUKらしい、あらたな「音の生態系」なのである。

 作戦成功。彼は発見した。邪魔物は「ただ消せばいい」。会話は必要なし。我々には力がある。笛を吹くな。ルールなどないのだから。……暗くなるのを待とう。ワインとシガーは用意した。ひっそりと、この音楽的対話を、静かに楽しもうじゃないですか。床に座って。

 

Jeff Mills with Hiromi Uehara and LEO - ele-king

 ジェフ・ミルズが手塚治虫「火の鳥 未来編」からインスパイアされ、完全オリジナル作品を制作することになった。一夜限りの公演として実現されるその作品では、3D技術を駆使した特別な演出がなされ、ゲストとしてジャズ・ピアニストの上原ひろみ、箏奏者のLEOを迎える。
 公演日は5月17日(日)。会場は、高輪ゲートウェイ駅に新しくできるミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」(3月28日開館)内のスペースのひとつ、地下にある「Box1000」。チケットの先行発売は本日3月11日18時より。

ジェフ・ミルズ presents
原作=手塚治虫「火の鳥 未来編」一夜限りの特別公演

3月11日(水)18時よりチケット特別先行販売開始
出演者からのコメントも到着

時空を超えて蘇るサウンドスケープ
火の鳥 ー エレクトロニック・シンフォニカ ー
Special Guests 上原ひろみ and LEO

2026年3月、TAKANAWA GATEWAY CITYに新たに開館する文化の実験的ミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」。その開館記念プログラムとして5月17日(日) に開催する『ジェフ・ミルズ presents 火の鳥 ーエレクトロニック・シンフォニカ ーSpecial Guests 上原ひろみ and LEO』のチケットが3月11日(水)18時より特別先行販売されます。
限定枚数の指定席は、本公演書下ろし楽曲収録のピクチャー盤LP【Jeff Mills / Phoenix - Future】がセットになったSチケットと、ピクチャー盤LPと限定Tシャツに加え、公演後のジェフ・ミルズサイン会への参加特典がついたプレミアムチケットとなります。

先行販売リンク:https://w.pia.jp/t/mon-jeffmills/
プレミアムチケット(2階指定席)25,000円 ※ピクチャー盤LP+限定Tシャツ+Jeff Millsサイン会参加券
Sチケット(2階指定席)18,000円 ※ピクチャー盤LP付き
Aチケット(1階スタンディング)10,000円
U25チケット(1階スタンディング)7,000円

本公演は、手塚治虫の代表作「火の鳥 未来編」に着想を得て、ジェフ・ミルズが制作する完全オリジナル作品。「永遠の命」や「輪廻転生」という壮大なテーマを軸に、物語を音楽で紡ぎ出します。
共演には、世界的ピアニスト・上原ひろみと、箏の次世代を担うLEOを迎え、エレクトロニック、ピアノ、伝統楽器が交錯する唯一無二のアンサンブルを披露。原作が持つ普遍的なメッセージを、現代の新たな「音の物語」として描き出します。
壮大な音のコラボレーションとともに公演を盛り上げるのは、この日限りの映像と3D技術を駆使しした特別な演出。売り切れ必須な一夜限りの奇跡のステージを、ぜひ新施設「MoN Takanawa」でご体感ください。

<Jeff Millsコメント> 総合プロデュース、エレクトロニクス、パーカッション
環境の相転移と手塚治虫の、一見遊び心のあるイメージこそが、私たち人間がそれを表現する最良の方法だ。『未来編』の物語のように、そこには希望を指し示す要素が確かに存在する。

<Special Guest 上原ひろみコメント> ピアノ
「火の鳥」の世界観の中、ジェフ・ミルズさんが、私、そして箏のLEOさんと創る宇宙、今からとても楽しみです。新しい美術館の匂いを感じながら、その瞬間にしか生まれないものを掴みに行きたいと思います。

<Special Guest LEOコメント> 箏
ジェフ・ミルズさんが描く壮大なサウンドスケープの中で、箏という楽器の音がどのように響くのかとても楽しみです。上原ひろみさんと同じ舞台で「火の鳥」の物語を音で紡げることを光栄に思います。

イベント詳細:
MANGALOGUE(マンガローグ):火の鳥連携企画
ジェフ・ミルズ presents 火の鳥 ーエレクトロニック・シンフォニカー
Special Guests 上原ひろみ and LEO

手塚治虫「火の鳥 未来編」に着想を得て、ジェフ・ミルズが制作する一夜限りの完全オリジナル公演。永遠の命、輪廻転生をテーマに据え、火の鳥の物語を壮大な音楽で奏でる。

【日程】2026年5月17日(日)
【会場】Box1000
【原作】手塚治虫「火の鳥 未来編」
【主催】MoN Takanawa: The Museum of Narratives、TBS
【企画制作】Axis Records、U/M/A/A Inc.
【企画協力】手塚プロダクション

チケット販売スケジュール詳細:
<抽選販売>
チケットぴあ:ぴあ特別先行販売:3月11日(水)18時00分~3月15日(日)23時59分
チケットぴあ:いち早プレリザーブ:3月18日(水)18時00分~3月22日(日)23時59分
抽選販売リンク:https://w.pia.jp/t/mon-jeffmills/
<先行販売>
【公式】MoN Takanawaチケット(会員限定):3月27日(金)10:00
MoN Takanawa公式プレイガイド ゲスト販売(Fever):3月27日(金)10:00
先行販売リンク:https://montakanawa.jp/programs/jeff_mills/
TBSチケット:3月27日(金)10:00
先行販売リンク:https://tickets.tbs.co.jp/jeff_mills/

チケット価格:
プレミアムチケット(2階指定席)25,000円 ※ピクチャー盤LP+限定Tシャツ+Jeff Millsサイン会参加券付き
Sチケット(2階指定席)18,000円 ※ピクチャー盤LP付き
Aチケット(1階スタンディング)10,000円
U25チケット(1階スタンディング)7,000円

<Jeff Millsプロフィール>

1963年アメリカ、デトロイト市生まれ。
現在のエレクトロニック・ミュージックの原点ともいえるジャンル“デトロイト・テクノ”のパイオニア的存在。
マイアミとパリを拠点に1992年に自ら設立したレコードレーベル<Axis(アクシス)>を中心に数多くの作品を発表。またDJとして年間100回近いイベントを世界中で行っている。
ジェフ・ミルズの代表曲のひとつである「The Bells」は、アナログレコードで発表された作品にも関わらず、これまで世界で50万枚以上のセールスを記録するテクノ・ミュージックの記念碑的作品となっている。

エレクトロニック・ミュージック・シーンのリーダーでありながら、クラシックやジャズなど様々なジャンルの音楽界に革新を起こす存在としても世界の注目を浴びている。2005年初演、ミルズの代表曲をクラシック化したオーケストラ作品Blue Potentialを始め、日本人で初めてスペースシャトルに宇宙飛行士として搭乗した、日本科学未来館元館長の毛利衛氏との対話から生まれた作品「Where Light Ends」や、ミルズがクラシック用に書き下ろした作品「Planets」が日本でも公演されている。音楽のみならず近代アートのコラボレーションも積極的に行っており、パリ、ポンピドゥーセンターやルーブル美術館内でのアートインスタレーション、シネマイベントなど数多く手掛けている。
最近では、アフロビートの先駆者、トニー・アレンとの共演から始まったインプロビゼーションプロジェクトのTomorrow Comes The Harvest はキーボード、タブラ、フルートなど多彩なミュージシャンとともに精力的に全世界をツアー中である。
このような活動が評価され、2017年にはフランス政府よりオフィシエの称号を元フランス文化大臣のジャック・ ラングより授与された。
またコロナ禍中には、若手テクノアーチスト発掘支援のためThe Escape Velocity (エスケープ・ベロシティ)というデジタル配信レーベルを設立。60作品をリリースし、若手アーチストにコミュニケーションと発表の場を与えるのに貢献した。
www.axisrecords.com
https://twitter.com/JeffMillsJapan
https://www.facebook.com/JeffMills
https://www.instagram.com/jeff_mills_official/
https://linktr.ee/jeffmills

<上原ひろみプロフィール>

1979年静岡県浜松市生まれ。16歳の時にチック・コリアと共演。1999年バークリー音楽院に入学し、2003年ジャズの名門テラークより『Another Mind』で世界デビュー。2008年チック・コリアとのアルバム『Duet』を発表。2011年には『スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ』で第53回グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム」を受賞。2016年上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト feat. アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスとしてのアルバム『SPARK』がアメリカのビルボード・ジャズ総合チャートで1位を記録。2021年「東京2020オリンピック開会式」に出演。2023年映画『BLUE GIANT』では音楽監督を務め、第47回日本アカデミー賞「最優秀音楽賞」を受賞。9月には新プロジェクトHiromi’s Sonicwonderとしてのアルバム『Sonicwonderland』をリリース。アメリカの放送局NPRが企画する人気プログラム「Tiny Desk Concerts」にも出演し話題となった。ニューヨーク・ブルーノートでは日本人アーティストとして唯一20年以上も公演を成功させている。2025年にはHiromi’s Sonicwonderとしての最新作『OUT THERE』をリリース。

<LEOプロフィール>

1998年生まれ。ジャンルを超えたボーダレスな活動で注目を集める箏奏者。
9歳より箏を始め、カーティス・パターソン、沢井一恵の両氏に師事。16 歳でくまもと全国邦楽コンクールにて史上最年少・最優秀賞・文部科学大臣賞受賞、その後東京藝術大学に入学。「情熱大陸」「題名のない音楽会」「徹子の部屋」など多くのメディアに出演。
読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団などオーケストラとの共演も多く、2024年にはヨーロッパに招聘されウィーン・コンツェルトハウス、スロヴァキア・フィルハーモニーで現地楽団と共演し好評を博した。
また、箏奏者として初めてブルーノート東京や、SUMMER SONICにも異例の出演を果たしている。
2025年にリリースされた最新アルバム『microcosm』では、フランチェスコ・トリスターノやU-zhaan、林正樹、LAUSBUB、坂東祐大、網守将平、梅井美咲など国内外の多様な音楽家との共演・共作を行うなど、実験的なコラボレーションに積極的に取り組んでいる。
出光音楽賞、神奈川文化賞未来賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。

<関連公演>

■プログラム概要/チケット情報

MANGALOGUE(マンガローグ):火の鳥
50年前マンガの神様・手塚治虫が、予言し創造した世界「火の鳥 未来編」が2026年、最先端のライブ空間MoN Takanawaで、新たに着彩された原稿、豪華キャストたちとともに、最新のイマーシブ・物語体験として蘇る。

【日程】2026年4月22日(水)~5月16日(土)
【会場】Box1000
【主催】MoN Takanawa: The Museum of Narratives、TBS
【企画制作】MoN Takanawa: The Museum of Narratives、TBS、Bascule Inc.
【原作】手塚治虫「火の鳥 未来編」
【制作協力】手塚プロダクション

Dual Experience in Ambient/Jazz - ele-king

 原雅明著『アンビエント/ジャズ』をきっかけにはじまり、狛江の野口晴哉記念音楽室(全生新舎)で開催されている好評のリスニング・シリーズ、「Dual Experience in Ambient/Jazz」。第2回の詳細が明かされまました。今回のゲストは岡田拓郎。シカゴのシアスター・ゲイツ率いるザ・ブラック・モンクスの作品を起点に、さまざまな音楽の「繋がり」や「振幅」を聴いていく会になるとのこと。ご予約は全生新舎のインスタグラムから。

Dual Experience in Ambient/Jazz

拙著『アンビエント/ジャズ――マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜』をきっかけに始まったリスニング会です。初回は、バーラウンジでのアンビエント/ジャズの記録であるロブ・マズレクの『Alternate Moon Cycles』(Internaional Anthemがリリースした最初のアルバム)からスタートして、月光茶房の原田正夫さんとシカゴの音楽を聴いていきました。偶然にも、来日中のシカゴ出身のアーティスト、シアスター・ゲイツさんが立ち寄ってくれました。
そして、2回目となる今回は、ゲイツさんの「アフロ民藝」からもインスパイアされた新譜『Konoma』をリリースされた岡田拓郎さんをお招きします。『Konoma』と、ゲイツさん率いるザ・ブラック・モンクスの新譜『Westside Kingdom』と『1965: Malcom in WInter / Walk with Me』を中心に、今回も関連する音楽の「繋がり」と「振幅」を聴いていきます。
(原 雅明)

Dual Experience in Ambient/Jazz
2026年4月4日(土)
野口晴哉記念音楽室
open 16.00 start 17.00
¥3000(+1d order制)※Limited seatings reservation only
Masaaki Hara
Takuro Okada

ご予約は、全生新舎のInstagramにメッセージにて

岡田拓郎
1991年生まれ、東京都福生市出身。音楽家/プロデューサー。ギター、ペダルスティール、シンセサイザーなどを操り、スタジオとライブの双方で音の探求を続ける。2022年には即興演奏を編集構築したアルバム『Betsu No Jikan』、2025年11月にはLAのレーベルTemporal Drift、In Sheeps Clothingより、ブラック・アートの美学と日本の民藝運動に着想を得た『Konoma』リリース。

原 雅明
2025年に『アンビエント/ジャズ――マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜』(Pヴァイン)を上梓。レーベルringsでは、レイ・ハラカミの再発やInternaional Anthemなどのライセンス・リリースも手掛ける。2026年3月25日には菊地雅章のエレクトロニック・ミュージック「六大」シリーズ(『地』『水』『火』『風』『空』『識』)を再発。
https://linktr.ee/masaakihara

「僕だけじゃなくて、誰も全部は見られないというのが、やっぱりいいな」

 大友良英は小田原・江之浦測候所で開催したイベント「MUSICS あるいは複数の音楽たち」を振り返ってそのように呟いた。普通、できることなら、全体を見渡したいと思うものである。木を見て森を見ず、と言うように、全体が把握できないと物事の本質が見極められないような気がしてしまう。何か大事なことを見逃してしまっているのではないかと不安に駆られる。それでも誰も全体を把握することができないことにポジティヴな意味合いを見出すとしたら、それはどのようなことなのだろう。


11月3日(月)、江之浦測候所。撮影:田村武

 去る2025年11月初旬、アジアン・ミーティング20周年記念スペシャルが各地で開催された。大友良英が2005年に立ち上げ、その後dj sniffとユエン・チーワイがキュレーターとなって継続してきたアジアン・ミーティング・フェスティバルの詳細については、これまで様々な場所で書いてきたので、ここでは繰り返さない。一言だけ説明しておくならば、アジアン・ミーティング・フェスティバルとは、アジア諸地域で活動する様々なタイプの実験的ミュージシャンたちを集め、即興を一つの鍵となる手法として用いながら、音楽的交流を行うプロジェクトのことだ。開催を経るにつれて規模が拡大し交流も広がりと深まりを見せていったプロジェクトだったものの、コロナ禍も相俟ってニーゼロ年代に入るとともに休止状態となっていた。そうした状況にあるアジアン・ミーティングを再起動するべく、20周年の節目を迎えた年に大友があらためて狼煙を上げた。このうちわたしは11月3日の江之浦測候所と11月6日の新宿ピットインでの公演へと足を運んだ。

 江之浦測候所での公演は、2022年から大友が同地で開催してきた「MUSICS あるいは複数の音楽たち」と題したイベントの第3弾を兼ねておこなわれた。江之浦測候所は現代美術作家・杉本博司が手掛けた、それ自体がアート作品でもあるような特異な施設である。100メートルの長大な廊下状のギャラリー、冒険心を擽るトンネルのような空間、石舞台、光学ガラス板を木琴のように敷いた舞台などがあるほか、海に面した斜面を下ると蜜柑畑や竹林が広がる。歩くだけでも景色の移ろいが楽しめ、鳥の囀りやカラスの鳴き声、航空機が過ぎる音、遠くを行く列車の走行音など、開けた空間ならではの豊かなサウンドスケープがある。パフォーマンスする演奏家にとっては、普段のライヴハウスとは勝手が異なり様々な制約がある一方、アプローチ次第ではこの場所ならではの表現ができる可能性を秘めた挑戦的な環境だと言えるだろう。

 わたし自身はこれまで2022年、2024年と「MUSICS あるいは複数の音楽たち」を観てきたため、3度目となる今回は、場所そのものに対して新鮮な驚きを期待していたわけではなかった。むしろ、どこへ行けばどんな響きが得られるのか、ある程度把握しているつもりでもあった。加えて11月3日は、公演前に竹林エリアでスズメバチが発生する不測の事態があり、限られた安全なエリアでのみパフォーマンスがおこなわれることになった。ギャラリーやトンネル、屋外のいくつかの舞台といった比較的行き来しやすい施設に限定されたことから——それでも一望できない広さはあるものの——、なおさら「面白そうな空間」を狙って観て回ろう、などと考えていた。だが開始早々、そのような邪な考えは打ち砕かれることになる。


11月3日(月)、江之浦測候所。撮影:田村武

 パフォーマンスはまず石舞台周辺で始まった。気づけば始まっていた、と言った方が正確かもしれない。打楽器を微かに鳴らす石原雄治、敷砂を足で擦る松本一哉、ゴングを引き摺る大友良英。樹下でスツールに腰掛けたイェン・ジュンは虚ろな表情で砂を拾ってはステンレスボトルのようなもの目掛けて投げ続けている。石舞台には吉増剛造が鎮座しており、Sachiko Mは四角錐のピラミッド型チャイムを鳴らして歩く。リュウ・ハンキルはショルダーバッグよろしく抱えたスピーカーから猛獣の唸り声のような音を発している。ふとフィードバック音のようなものが聴こえてくる。細井美裕と岩田拓朗によるインスタレーションのようだ。しばらくするとパフォーマーたちは思い思いの場所へと散らばっていった。

 何箇所か、ミュージシャンが好みそうな空間があった。たとえば鋼板で作られた全長70メートルのトンネル。まるで管楽器の内部のようでもあり、実際、ここで発された音は独特の反響を生み、トンネル自体が楽器となって壮大なドローン・ミュージックを聴かせる。そのトンネルへ向かったミュージシャンがいた。わたしは後を追った。だがすぐに音を出すわけではなかった。ただ佇んでいるだけのミュージシャンの姿をしばらく眺めていた。すると全く別の場所から、耳を惹く奇妙な音が聴こえてきた。誰かがセッションしているのだろうか。トンネルの中からは見えない。すぐに音の鳴る方へと向かった。だが着いたときにはすでにパフォーマンスが終わっていたようで、それらしき姿は確認できなかった。それどころか今度はトンネルの中から興味深い響きが聴こえてきた。

 しまった、と思った。同時に、やはり、面白そうな出来事だけを狙い撃ちして追いかけることは不可能だと悟った。野外フェスのように目当てのステージを効率よく観て回ることなどできないのだ。そう思った瞬間、いまここにいることがとても自由であるような気がした。多くの見落としがあるかもしれない。大層盛り上がった場面をいくつも聴き逃しているかもしれない。だが誰もがそうであるならば、どこへ行こうとも自由なのだ。足を運んだ先で偶然起きた出来事を受け入れればいい。その積み重ねがこの日のイベントの個々別々な体験を形成する。来場者の数だけあるそうした個別の体験を集めたところで、おそらく、それは全体を構成することにもならないだろう。


11月3日(月)、江之浦測候所。撮影:田村武

 開演から2時間半ほど経ち、パフォーマーたちは光学硝子舞台に集まってきた。初めはダンサーの小暮香帆が舞台にひとりで立ち、相模湾を臨む絶景をバックに踊りを披露していた。次第にひとりまたひとりとパフォーマーが舞台に上がり、集団での緩やかな即興演奏を行なった。ほぼ全ての観客がこの舞台を眺めていたことだろう。広大な江之浦測候所の様々な場所で繰り広げられていたパフォーマンスを個々別々に体験してきた観客は、最後、この舞台上での集団即興の光景を共有する。バラバラだった景色が束の間の重なりを見せる。石舞台で始まり光学硝子舞台で終わる、まるでテーマで始まりテーマで終わるジャズのような構成。ただしその中間部はどこまでも自由で誰も把握し切れないほどの広がりを持つようなものとしての。

 誰も全体を把握できないイベント。だがそもそも全体を把握するとはどういうことなのか。大友はそれを「録音」的な思考として説明する。たしかにそうだ。「面白そうな出来事」だけを追いかけようとしていたわたしは、どこかでそれを特定の視点——すなわち集音するマイク——によって捉えられる記録可能なイベントとして考えていた節がある。大友は「いまの音楽って、基本的には皆の頭の中では録音できる前提になっているでしょう。コンサートも録音できるようなものが前提になっているけど、そうじゃないものをやりたい」と「MUSICS あるいは複数の音楽たち」について語る。

「録音も否定しないよ。もちろん大好きなんだけど、でも、録音って音楽の中のごく一部でしかない。いま、録音しないと音楽って評価されないというか、評価軸に乗りにくいと思うんです。けれどもそれは、昔の西洋音楽で言えば、譜面じゃないと評価軸に乗らないのと同じぐらい、録音が不自由なものになっているということでもある。別にそれへのアンチで作ってるわけじゃないけど、少なくとも『MUSICS あるいは複数の音楽たち』に関しては、そういう視点では一切評価軸には乗らないというか。録音してもいいけど、全然違うものになっちゃう」(大友良英)

 こうした全貌が把握し難い非記録的なアプローチは、新宿ピットインでのアジアン・ミーティング20周年記念の公演でも試みられた。11月6日、ピットインの会場は通常のようにステージと客席が一方通行的に分かれたセッティングではなく、会場内の至るところに楽器が置かれ、それらミュージシャンの持ち場を取り囲むようにステージの上にも下にも客席が設置されていた。座る場所によって目の前で演奏が見えるミュージシャンもいれば、音しか聴こえてこないミュージシャンもいる。1stセットではデュオ〜トリオの小編成による短いセッションを4つ行い、2ndセットでは全員が参加した集団即興をおこなった。むろん江之浦測候所に比べれば、ひとまずは全員の音を聴くことができるという意味で「全体」が把握できはする。

 だがたとえばわたしが座った場所からはトランペットの類家心平とターンテーブルのdj sniffがよく見え、このふたりの演奏が特に強烈だったのだが、それは手元まで見える位置で体験したから印象が強かったとも言えるかもしれない。座る場所が異なればライヴの印象はまた違っていたことだろう。視覚的な体験としてもそうだし、聴覚的にも——いわば異なるミキシングで聴くように——それぞれの観客にとって別様の体験をもたらしたと思われる。先ほど「全体」と書いたが、それは出来事の総体ということではなく、ピットインという空間を来場者同士で「共有」していたと言った方が正確だろう。2ndセットは映像が配信されていたが、映像では記録し切れない要素が現場には多々あった。


11月6日(木)、新宿ピットイン。撮影:横井一江

 こうも言い換えることができるだろう。演奏者や観客それぞれに出来事の中心があったのだと。ただし単にバラバラな体験がもたらされたのではなく、全体としてひとつの同じイベントを共有していた。何かひとつのことを全体で描いているが中心はひとつではない、そのような試みは、アジアン・ミーティング・フェスティバルがテン年代を通じて磨き上げてきたひとつの音楽実践のフォーマットであった。以前、2017年に札幌で開催されたアジアン・ミーティング・フェスティバルを評して松渕彩子が「中心を持たない円を描く」と記していたが、これは言い得て妙だと思う。全体としては円を描いている。だがそうでありながら中心を持っていない。むしろ多数の中心がある。多数の中心があり、誰も全体を掴めない中で、しかしながら全員で何がしかを共有しつつ、全体として何かを作り上げていくこと。

 そもそも人間社会とはそのようにできている、とも言える。というより音楽とは、ある種の人間社会を反映するものである。とりわけ集団即興はプリミティヴな形でそうした社会のありようを映し出す。アジアン・ミーティング・フェスティバルにあっては、国籍もジャンルも違えた、異なる背景を持つ人びとが集まり、時と場に応じて音を介した共同作業をおこなう。あらかじめ用意された再現すべき設計図があるわけではなく、交流を通じてその場で何がしかを設計していかなければならない。中心が多数あることは、こうした共同作業を必ずしも円滑に進めるとは限らない。むしろ衝突や破綻のリスクと隣り合わせである。だがそれこそが人間社会の豊かさでもあるのではないか。

 むろん中心を設けないという大友の試みはいまに始まったわけではない。それどころか大友の活動に一貫した音楽思想であるとも思う。「MUSICS あるいは複数の音楽たち」において録音を前提としない音楽を考えていたことも、生のパフォーマンスに真実が宿るといった現場主義的な発想ではなく、それ以前に、録音偏重の時代に評価軸の中心をズラそうとしたからであるはずだ。そしてそのような複眼的思考はわたしたちがいま生きていくうえであらためて見つめ直すべきことでもある。ひとつの中心、ひとつの価値観、ひとつの原理に大勢が偏りつつある時代においてこそ。

音楽には世界を変える力がある──

混迷きわまる現代日本において、声をあげつづける音楽家たち

[インタヴュー]
マヒトゥ・ザ・ピーポー
寺尾紗穂
Mars89+Miru Shinoda
津田大介
ダースレイダー
春ねむり
DANNY JIN
毛利嘉孝

[特別インタヴュー]
ニーキャップ

菊判220×148/208頁
装丁:大倉真一郎+安藤紫野
表紙写真:野田祐一郎

目次

世界を変える音楽の力(野田努)

[インタヴュー]
Mars89Miru Shinoda 低音で空間を制圧する──Protest Raveのこれまでとこれから(小林拓音/野田祐一郎)
寺尾紗穂 ガラッと変わってしまった世界で、それでも歌いつづける(二木信/川島悠輝)
津田大介 社会全体が不感症になっているいまこそ音楽の力が必要だ(二木信/河西遼)
マヒトゥ・ザ・ピーポー 俺はすごく面白いですね、この流れはすべて、試されてるなと思う(野田努+小林拓音/野田祐一郎)
ダースレイダー 乱世にこそ輝くヒップホップ(二木信/河西遼)
毛利嘉孝 『ストリートの思想』の著者が俯瞰するここ20年の日本の変化(二木信+小林拓音/小原泰広)
春ねむり 沈黙しない音楽(野中モモ)
DANNY JIN そのラップは多くの人びとに勇気を与える(二木信/河西遼)

[コラム]
一声二節三臓のちから──日本の大衆歌が育んできた豊かな想像力(中西レモン)
橋の下でうごめく、新たな自治空間──「橋の下世界音楽祭」の挑戦(大石始)
ECDの軌跡──『失点 in the park』に刻まれた選択と孤独(高久大輝)
2003年、反戦サウンドデモの思い出(水越真紀)
いま台湾から世界が変わりはじめている──台北レイヴ・カルチャーの一側面、〈Urban Legend 1.0〉とSssound Without Borders(二木信)

[特別インタヴュー]
ニーキャップ 彼らがアイルランド語でラップする理由 (イアン・F・マーティン/竹澤彩子)

プロフィール

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
amazon
Rakuten ブックス
◇7net(セブンネットショッピング) *
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disk union
◇紀伊國屋書店 *
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◇e-hon *
◇Honya Club *

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◇紀伊國屋書店 *
◇三省堂書店 *
丸善/ジュンク堂書店/戸田書店、ほか
◇有隣堂 *
◇くまざわ書店 *
◇TSUTAYA *
大垣書店
◇未来屋書店/アシーネ *

* 発売日以降にリンク先を追加予定。

Loraine James - ele-king

 ロレイン・ジェイムズが4枚目となるニュー・アルバム『Detached From the Rest of You』を5月8日に〈Hyperdub〉よりリリースする。本名名義としては2023年の『Gentle Confrontation』以来のアルバムだ。今回の新作について本人は「IDMポップ・スター・アルバム」と形容しており、〈Mille Plateaux〉の『Clicks & Cuts』や青木孝允(AOKI takamasa)池田亮司などから影響を受けているという。ゲストとしてミネソタのヴェテラン・バンド、ロウのアラン・スパーホーク、ティルザ、チボ・マットの羽鳥美保、NYのドラマー、アニシア・キムなどが参加している模様。現在、シドニー・スパンをヴォーカルに招いた新曲 “In a Rut” が公開中だ。


https://hyperdub.net/products/loraine-james-detached-from-the-rest-of-you-cd-vinyl-digital?srsltid=AfmBOorvRhWr4bzGqmdmso3vntBqGyHMnVTeuOKZQSDZoeVIfqOHTO-2

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