「IR」と一致するもの

 無粋なことはいいたくないけれど、昨年は音楽イヴェントとNPOの関係がいやでも気になる年になってしまった。カナダではテクノのレーベルをやる場合でも国から援助が出るのは当たり前なので、あえて国からお金をもらわないでレーベルを運営することが実にクールなことになっていたりするけれど、日本にはそのような文化的インフラがないので、レーベルや赤字イヴェントを背負い込む意味がまるで違ってしまう。リスクが大きすぎるし、成功したところで金を儲けたとしかいわれないのはあまりにもヒドい。音楽を利用して金を引っ張ろうとしているNPOが横行しまくったことを思うと、商業イヴェントがどれだけ純粋なことかとムダに肩入れまでしたくなってしまう。とはいえ、ある大物ミュージシャンが援助金を受け取る前例をつくったことにまったく意味がないとも思わないので、なかなか複雑な気分ではある。ちなみにNPO法は4月から改正になります(→https://www.npo-homepage.go.jp/)。その筋の方はご注意を(笑)。

 そうしたなか、第1回目のササクレフェスティヴァルが術の穴とリパブリックの共同企画で開催された。フラグメントにとって初のインストゥルメンタル・アルバム『ナロウ・コスモス104』のレビューでも告知されていたので、新しい動きを予感した人もいたことでしょう。最初はささくれUK(https://sasakuration.com/)が主宰なんだろうと思っていたら、なんの関係もなくて、帰り道に考えていたことはロウ・エンド・セオリーの日本版になるかもしれないなーという希望的推測。あるいは、良いものを観た後で芽生えてくる捻じ曲がった欲望。ならば日本のNPOに負けない不純な動機でリポートしてみるかな(子どもの皆さん、冗談ですからね。エレキングって、難しいとかいわれるけど、実際、どれぐらい、子どもの読者なのか? ラリーサ・コンドラキ監督『トゥルース 闇の告発』とか観て泣いちゃう感じ? あれは大人でもちょっと震えるか)。

 これまで地球上で初めてセックスをしたのはサメだと思われてきたが、僕が会場に入るとほぼ同時にイーライ・ウォークスのライヴがはじまった。最初は音が小さいと感じたのも束の間、徐々にSEというか、メロディが派手になってくると、一気に存在感を増してくる。ビートは強いのにグルーヴが弱いので3曲ほど聴いていると、まだ時間が早いせいか、フロアは空いているので座って聴きたくなってくる。実際、黄色い声は飛んでいるのに、踊っている人はほとんどいない。ヒップホップ調のリズムなんだから、もう少し腰が誘われてもいいようなものだけど、むしろアンビエント・パートを儲けた方がパフォーマンス的にも説得力は上がったのではないかと。どちらかというとレコーディング向きのミュージシャンだということを確認した感じ。終わってからキリコを観ようと上の階に行ったら、偶然にも通りかかった本人に紹介されたので、(英語しか話せない日本人だと聞いていたので)「ナイス・トゥー・ミーチュー」とかなんとか。シャイな人でした。

 メイン・ステージに戻ってくると、すでに12編成のミクスチャー・バンド、画家がエネルギッシュな演奏を展開中。クラウドも一気に増えていて、誰もが華やかなムードを楽しんでいる。最近はMCが上手すぎて、それって音楽家としてはどうなのと思うことも少なくなかったけれど、画家のMCは何を言っているのかさっぱりわからなくて、それが意外と良かったり。「ライヴの予定です」といってスクリーンに大きく映し出された文字も滲んだようになっていてまったく読めなかった。ササクレフェスはVJにも力を入れているイヴェントで、すべてのフロアのすべてのパフォーマンスにVJがブッキングされ、そのセンスも千差万別。画家のライヴが終わると同時に、福島原発にレッド・カードを突きつけている男の後姿がスクリーンに映し出され、そこからチン↑ポムとホワイ・シープ?によるパフォーマンスがはじまった。観たことのある映像がほとんどだったけれど、音楽との相乗効果で、"ブラック・オブ・デス"など、思ったよりも引き込まれてしまう(いつの間にかクラウドも隙間なくフロアを埋めている)。誰かの携帯電話がスクリーンに映し出され、事細かにやり取りされているメールの内容を読んでいると、地震があり、放射能が撒き散らされた世界で踊ったり、笑ったりしていることがとても自然なことに感じられてくる。それはなかったことでもなく、改めて考えなきゃいけないことでもない。いつもと同じだけど、いつもと同じではない。いまここでしか成立しない表現だった。

 ホワイ・シープ?×チン↑ポムのラスト・ナンバー"気合100連発"からフラグメント"リクワイアード・ヴォイス"への流れは涙が出るかと思った。誰の演説を訳したものなのか、CDにもクレジットはないけれど、「人々よ失望してはならない」と大上段に振りかぶる"リクワイアード・ヴォイス"はそれこそ僕を子どもみたいな気持ちにさせてくれた。質のいい音楽がそうさせてくれたことは間違いない。フラグメントのステージは、実際、彼らのCDから想像できるよりも遥かにダイナミックで素晴らしく、腰が動いてしまうなどというレヴェルのものではなかった。ビートの差し引きから過不足なく畳み掛けられるリフレイン、さらにはあっさりと転換させるタイミングまで、クラウドは自由に操られるままに近かった。演奏が中断すると「僕らの大先輩を紹介させて下さい」というMC。誰が呼び込まれるのかと思ったら「東京ナンバーワン・ソウル・セットからビッケさん!」といわれて誰も知らない男がステージに上がってくる。呼んだ本人も「誰ですか?」を連発し、座が白けるギリギリで、ようやくビッケが姿を現した。しかし、酔っ払いすぎて3回も試みたパフォーマンスはすべて失敗。これは本当に予定になかった演出だったようで、フラグメント側が「僕らがビッケさんと知り合いだというのはカッコいいかなと思って、つい呼んでしまいました」と反省すると、ビッケも「僕もフラグメントとやったらカッコいいかなと思って、つい出てしまった」と、あまりに正直すぎて、さっきから笑い転げていた会場も度が過ぎてもはや虫の息。気がついたら「あと、1曲しかやる時間がなかった......」。

 その後、フラングメントをバックに、カクマクシャカ、さらにはシンゴ02がMCで登場する予定だったものの、約束があったので会場から離れざるを得ず、ちょっと残念なことをした。フェス全体をどうこう言うには、特定のミュージシャンだけを集中的に観てしまったので、大袈裟なことは言いにくいものの、2回目があるならもちろん足を向けたいと思っている。それにしてもフラグメントはもっと観たかった。予定時間の半分ぐらいしかやらなかった訳だし、そのうち人が押し寄せてくるのは目に見えているので、すしづめ状態になる前にフル・セットは体験しておきたい。家に帰って『ナロウ・コスモス104』を聴いても、この気持ちは収まるどころか掻き立てられるばかりだった。

Chart by JET SET 2012.03.19 - ele-king

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1

BUBBLE CLUB

BUBBLE CLUB IN CONSEQUENCE OF A WISH / SEVEN HILLS / EX-VOTO »COMMENT GET MUSIC
Quiet Village Remixで話題を集めた2011年リリースの「The Goddess」も記憶に新しいウェスト・ロンドンのDan KeelingによるプロジェクトBubble Club。オリジナル3楽曲を収録した最新EPを引っ提げて"International Feel"に再登場。

2

BORN BLONDE

BORN BLONDE RADIO BLISS »COMMENT GET MUSIC
UKインディ・ロックの大型新人バンドBorn Blondeによるセルフ・リリース第二弾。やはり注目はB面「Seahawks Everything So Green Mix」。

3

BATTLES

BATTLES DROSS GLOP 3 »COMMENT GET MUSIC
Gui Boratto、The Fieldら注目のリミキサー陣による前2作も大好評中のアルバム・リミキシーズVol.3は、クラウトロック御大Klusterが参加。Silent Servantに加え、Raster-Noton随一の才能Kangding Rayによる3楽曲を収録。

4

JOAQUIN

JOAQUIN "JOE" CLAUSSELL UNOFFICIAL EDITS AND OVERDUBS 12INCH »COMMENT GET MUSIC
James Mason、Lil Louis、Yelloをネタにした超強力エディットを収録!シリーズの第一弾は即完売。今回も同様のケースが想定されます。お急ぎください!

5

MAIN ATTRAKIONZ

MAIN ATTRAKIONZ 808S & DARK GRAPES II »COMMENT GET MUSIC
2011年夏にデータ・リリースされ、各方面から絶賛を受けた傑作フル・アルバム!!UKエレクトロニカ名門レーベル、Typeから待望のヴァイナル・リリースです。

6

VAKULA

VAKULA ASUWANT »COMMENT GET MUSIC
更なる躍進が続くウクライナの至宝Vakulaによる最新作はお馴染みとなった"Shevchenko"からの登場。

7

V.A.

V.A. PROJECT: MOONCIRCLE 10TH ANNIVERSARY »COMMENT GET MUSIC
ご存じRobot Kochらを擁する当店大人気のジャーマン・ヒップホップ名門Project Mooncircleから、レーベル設立10周年を記念したフル・ヴォリューム・コンピが登場です!!

8

LOL BOYS

LOL BOYS MOMENTS IN HEARTBREAK »COMMENT GET MUSIC
当店直撃の新鋭UKベース・ユニットがUSから登場。Art Of NoiseとT2の歴史的名曲を掛け合わせてしまった話題沸騰ボムを限定ストックに成功。アーバン度数200%増しのB1も素敵です!!

9

DJ CAM

DJ CAM SEVEN »COMMENT GET MUSIC
Chris James (the Stateless)、Nicoletteらヴォーカリストを迎え、USインディ・シーンのトレンドにも目配せした新天地を披露!

10

LEE BANNON

LEE BANNON FANTASTIC PLASTIC »COMMENT GET MUSIC
Plug Researchとのディールが決まる以前からDel The Funky HomosapienやRoc Marciano、Talib Kweli等にビートを提供していた俊英が、この度遂にフル・アルバム・デビューです!

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1

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN MUSIC UNDER NEW YORK GLENVIEW / US / 2012/3/11 »COMMENT GET MUSIC
エディット・シーンの超新星ONUR ENGINのファースト・アルバムが緊急リリース!定番クラシックスをニュー・ディスコ/ビートダウン/ブレイクビーツ/ダウンテンポetc..とDJ ユースなフォーマットにリエディット仕上げた絶品トラックが並ぶ抜群の内容でございます◎

2

V.A.

V.A. AHYEWA SOUNDWAY / UK / 2012/3/16 »COMMENT GET MUSIC
QUANTICエディット収録!アンディスカヴァリーな上質ワールド/辺境ミュージック復刻の権威<SOUDWAY>からDJユースなアフリカ物 リエディット12"到着しました!純粋な発掘/復刻リリースも良いですがこういったエディット処理後の使える12"がDJ的には嬉しい限りです◎ 推薦盤!

3

VAKULA feat. DICES

VAKULA feat. DICES ASUWANT SHEVCHENKO / UK / 2012/3/13 »COMMENT GET MUSIC
VEDOMIR名義も絶好調、間もなくそのアルバムもリリース予定のウクライナの天才VAKULA、<FIRECRACKER>傘下の <SHEVCHANKO>よりニュー・リリース!フォロワーが溢れかえる中、今作も型にハマらないフレッシュなハウス・ミュージックを披露。圧倒 的なリリース量にこのクオリティ・・VAKULAスゴイです!ワンショット限定クリアヴァイナル!

4

KENNY DIXON JR

KENNY DIXON JR ULTRA RARE JAN REMIXES & EDITS 2 UNKNOWN / FRA / 2012/3/13 »COMMENT GET MUSIC
入手困難なMOODYMANNレア・ワークスをコンパイルしたMOODYMANN公認(?)と思われる「ULTRA RARE JAN REMIXES & EDITS」第2弾!今回も90年代のKDJ初期傑作レア・ワークスをコンパイル(ほぼ「MOODYMANN EP」のリイシュー!)した贅沢内容!第1弾同様、初回プレス・オンリーの限定盤となりますのでお見逃し無く!

5

JOAQUIN JOE CLAUSSELL

JOAQUIN JOE CLAUSSELL UNOFFICIAL EDITS AND OVERDUBS VERY LIMITED 7" PACKAGE SACRED RHYTHM MUSIC / US / 2012/3/1 »COMMENT GET MUSIC
推薦盤!「UNOFFICIAL EDITS AND OVERDUBS」シリーズからリミテッド7"!レアグルーヴ・クラシックのグレイト・リエディッツ!共に7分越えのDJユース仕様です◎

6

UCND / DJ SHINYA

UCND / DJ SHINYA MORONDAVA / SK.HIGH NNNF / JPN / 2012/2/21 »COMMENT GET MUSIC
SOFTのメンバーUCONとKNDによるライブ・セッション・ユニットUCND(ウコンドウ)待望のスタジオレコーディング音源、そしてその UCNDも幾度となくライブ・セッションを重ねてきた京都発ブラック・ミュージック・パーティー「BUTTER」主宰DJ SHINYAによるラグドなレアグルーヴ・エディットがカップリング7"リリース!

7

GENE HUNT

GENE HUNT MAY THE FUNK BE WITH YOU (THEO PARRISH REMIX) RUSH HOUR / NL / 2012/3/14 »COMMENT GET MUSIC
THEO PARRISHリミックス収録!昨年GENE HUNT所有倉庫に眠っていた80年代の鬼レア貴重未発表シカゴ・トラックスの数々をリリースにまで漕ぎ着けた<RUSH HOUR>が再び送り出すのはその重鎮GENE HUNTニュー・トラック!

8

UNKNOWN

UNKNOWN STORY #6 STORY / GER / 2012/3/14 »COMMENT GET MUSIC
COTTAMら旬の人気クリエイターが覆面で登場する<STORY>シリーズ第6弾!シンセ/キーボードを多様したグッド・メロなウォーミー・ ディープハウス/ビートダウン3トラック!

9

V.A.

V.A. LUV 005 LOVE UNLIMITED VIBES / GER / 2012/3/14 »COMMENT GET MUSIC
詳細不明"謎"の覆面リエディット・シリーズ<LOVE UNLIMITED VIBES>第5弾!例に漏れず淡いメロウ・ディープハウス/ビートダウン絶品3トラック収録!

10

VEDOMIR

VEDOMIR VEDOMIR EP SOUND OF SPEED / JPN / 2012/3/1 »COMMENT GET MUSIC
EDDIE C、KERRIER DISTRICT a.k.a. LUKE VIBERTと確かなメンツの好リリースが続いた<SOUND OF SPEED>のアナログ・シリーズに、現行ハウス・シーンの次世代最注目株VAKULAが変名VEDOMIRで登場!

Chart by Underground Gallery 2012.03.15 - ele-king

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1

THE HOUSEFACTORS

THE HOUSEFACTORS Play It Loud (Black Market / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
ロンドンの名門[Black Market Records]が、レーベルのクラシック作品を正規再発していくシリーズ第三弾は、シカゴ・レジェンドLARRY HEARDがTHE HOUSEFACTORS名義にて88年にリリースした幻の1stシングル「Play It Loud」! このシリーズ、本当に見逃せませんよ!数あるLARRY HEARDの中でも、マッドさ、レアさ、共にトップ・クラスのカルト作品「Play It Loud」がリマスタリング復刻!ドカドカと打ち鳴らされたTR909のグルーヴに、マッドなうねるアシッディーなアルペジオ・シンセがグルグルと回り続ける、"裏"LARRY HEARDを代表するクラシック!DERRICK MAYもその昔ヘビー・プレイしていました。ちなみに、中古市場では、70ユーロなんて金額で取引されています。音質も音圧もばっちりなので、オリジナル盤を持っているって方も、これは見逃せません

2

IUEKE

IUEKE Tapes (Antinote / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
フランスはパリの新興レーベル[Antinote]の第一弾は、IUEKEなる素性不明なアーティストが、1991年~92年にかけて、ロンドンのレゲエ・スタジオで制作し、カセットテープにてリリースされていたという、超マニアックな作品が、ヴァイナルにて復刻! とにかく音がマッド!ザラザラしたアナログ感は、現在主流の作品では味わえない、独特の質感があって、とにかくヤバイ...。ノイジーなウワ音とLO-FIなグルーヴを軸に、クレイジーに暴れるアシッド・シンセがマッドに飛び交うA面「Tape 1」、ドラッギーな電子音が入り乱れたインダストリアル・トラックのB1「Tape 2」など、3トラックを収録。JAMAL MOSSにも通じるマッドさと、初期APHEX TWIN的な実験性をもった、かなり危険は一枚!

3

SEAHAWKS

SEAHAWKS After Sunrise (Ocean Moon / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
限定500枚!DR.DUNKS aka. ERIC DANCAN / GATTO FRITTO リミックス! UKの名門レーベル[Lo Recordings]のオーナーJON TYEと、ATPフェスのアートワークもを手がけるPETE FAWLERによるバレアリック・デュオSEAHAWKSが、昨年末にリリースした 2ndアルバム「Invisible Sunrise」収録作を、RUB'n TUG、STILL GOINGでも活躍する ERIC DANCANのプロジェクト DR.DUNKS、[International Feel]や DJ HARVEYのへヴィープレイでも話題を呼んだ「Invisible Collage」のヒットで知られる GATTO FRITTOがリミックス。 アルバム内でも特に人気の高かった「Catch A Star」を、ERIC DANCANがダヴィーなシンセを効かせた、メロー・バレアリックなスローモー・ディスコ・リミックスへリミックスしたA面、アルバム・タイトル作「Invisible Sunrise」を GATTO FRITTOがディープ・エレクトロ・コズミック・サウンドにリミックスしたB面と、どちらも抜かり無し!

4

NO MILK

NO MILK One Time Or One More Time Ep (Ragrange Records / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
RONDENIONが主催する[Ragrange]の新作は、[Outergaze]や[Capricious]、[Yore]、[Third Ear]などから作品をリリースしてきた、日本人プロデューサー NO MILKのNewシングル。 過去作品は、THEO PARRISHにへヴィー・プレイされるなど、数いる日本人アーティストの中でも、頭ひとつ抜けたハウス作品をリリースしてくれるNO MILK、今回はアシッド・テイストを散りばめたA1や、スピリチュアル・ジャズ的な不穏なオルガン・ループドラッギーなリズム・ベースで展開させたA2、NO MILK流のファンキー・ハウスのB1、ディスコ・クラシックのコーラス・パートをサンプリングした、アシッド・ハウスB2と、全4曲を収録。当然、大推薦な1枚です。

5

RONDENION

RONDENION Devotion (Faces Records / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
もはや説明不要のジャパニーズ・ディスコ・マスターRONDENIONが、日本人アーティストKEZ YMやMOTOR CITY DRUM ENSEMBLEなどもリリースしてきた、フランスの[Faces Records]から新作をドロップ。限定500枚! 絶妙にカット・アップされたディスコ・サンプルを、ねちっこく、エロティクに反復 させた、RONDENIONらしいブラック・ディスコ・ハウスが3トラック。US産にも通じる ザラついた荒々しい質感もグッと来ます。初期のKDJファンにもオススメです。全世界 限定500枚プレスとのアナウンスです。

6

V.A

V.A Magic Wand Vol.4 (Magic Wand / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
UKの人気バレアリックレーベル[Is It Balearic?]傘下に立ち上げられた リエディットレーベル[Magic Wand]新作。今回は 御馴染み COYOTEを筆頭に、[American Standard]からリリースを残す SAD GHOSTらが参加した 4トラックを収録。まず A1ではその SAD GHOSTが、聞き覚えのある男性ヴォーカルモノの 哀愁系アコスティック・フォークナンバーを ネタにした レイドバック・ダヴィーリミックス「Sweet Lady Magic」、A2には 詳細不明のアーティスト SWARTHY ROUGUESによる 緩やかな AOR系バレアリック・ダヴィー・ディスコ「Like Loving You」。B1には サイケデリック~アシッドフォーク系ファンの方には御馴染みの USのシンガー・ソングライター TIM BUCKLEYによる 69年作「Cafe」を、サイケ・ダヴィーなスローモー・ディスコ化にアレンジ B1、B2には エキゾチックな女性ヴォーカル・ブギーをネタにした、COYOTEがリエディットを手掛ける「I Dig Marion」を収録。

7

JOSE GONZALES

JOSE GONZALES Cycling Trivialites (SAHKO Recordings / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
5年前にリリースされた名盤「In Our Nature」に収録され、長年12インチ・カットが望まれていた名作「Cycling Trivialites」が、フィンランドの名門レーベル[Sahko]より遂に12インチ化! 幻想的な空気感を奏でる繊細なギターの音色と、心地の良い温もりを持ったヴォーカルが紡ぎだす美しい世界は、もはや圧巻の一言...。ほんとうに素晴らしすぎます。 アルバム収録曲とは別ヴァージョンでA面、B1には同作の"Radio Edit"、さらにB2には同じくアルバム「In Our Nature」から「The Nest」を収録。LPは今では入手困難な1枚となっていますので、持っていなかった方も是非この機会をお見逃しなく!間違いなく、2000年代を代表するアコースティック/チルアウト/フォークの名盤ですよ!

8

JASON GROVE

JASON GROVE 313.4 Ever (Skylax Records / 12inch) »COMMENT GET MUSIC
80年代後半からDJとして活動をはじめ、"WJLB"や"WDRQ"などの地元のローカルラジオ局にて活動してきた、デトロイトの隠れたベテラン・プロデューサーJASON GROVE、待望の1stアルバムがフランスの名門[Skylax]より登場! 昨年末[Skylax]傘下の新レーベル[Wax Classics]より、15年前に制作していたというテープ音源をリマスター12インチ化させ話題を集めたJASON GROVEが、自身のキャリア初となるフルアルバムをリリース!先行リリースされたの2作のシングル作品でも見せた、オールド・スクール感満載のリアル・アンダーグラウンド・デトロイト・ハウスを全12トラック(しかも全て新作)収録!OMAR-S、THEO PARRISH辺りの、リアル・ビートダウン・ファンの方なら間違いありませんよ~絶対にチェック!

9

RICHARD SCHNEIDER JR.

RICHARD SCHNEIDER JR. Dreamlike Land (Harvest/ LP) »COMMENT GET MUSIC
限定復刻! ドイツのマルチ・コンポーザー RICHARD SCHNEIDER JR.が[Harvest]から77年にリリース発表した、エレクトロニクスとワールドミュージックを融合させた、プログレ・ロック超名盤! ブラジリアンなサンバ、ボサノバ、メキシコやペルーなど南米音楽と、当時のドイツのシーンを象徴するかのような、ドラッギーでスペーシーなエレクトリックなシンセが見事に融合した、ナカナカ他では聴けないタイプの、70's ジャーマン・エレクトロ~プログレッシブ・ロック名盤。南米系ワールド・ミュージックファンや、AOR好きの方はもちろんですが、コズミック~レフトフィールド方面の方も、是非チェックしてもらいたい、踊れる楽曲も多数収録しているので、是非、騙されたと思って試聴だけでもしてみてください。本当に、カッコイイので、オススメです。限定プレスでのリリースとなっていますので、是非お早めに!

10

ASUSU

ASUSU Sister (Livity Sound/ 12inch) »COMMENT GET MUSIC
[Punch Drunk]を主催している事でもお馴染み、Peverelistが新たにスタートさせた、超限定ホワイト・シリーズ[Livity Sound]の第二弾は、地元ブリストルのトラックメイカーASUSUのよる、ダブステップ通過後のディープ・テクノ・サウンド! デトロイティシュな空間シンセと尖ったスネアが印象的な、ディープ・ハウス・ナンバーのA面も良いですが、ここで特筆すべきはB面に収録されたヘビー・ウェイト・ダブ・テクノ!非4つ打ちな、ドープグルーヴと、スモーキーなダブ空間でハメていく、ベース・ミュージック!かなりプレス枚数も少なく、現在のところは、入手が困難なシリーズなので、気になる方はお早めに!

鴨田潤 (イルリメ) - ele-king

3月10日現在、ipodのジャパニーズ事情(順不同)


1
岡村靖幸 / 家庭教師 (エピックレコードジャパン)
再発盤を聴いてますが学生の頃の耳では見つけられなかったパッションがまだ沢山発見出来るギラついたもはや日本の財宝です。Live家庭教師のDVDも再発熱望。

2
Lantern Parade / 夏の一部始終 (ROSE RECORD)
去年の秋頃のアルバムですが最近始められたライブをこないだ(3/8)体験したのですがそれが目頭熱くなる程良かったです。なのでまた再びipodに入れて聴いています。今一番生で体験して欲しいバンドセットです。

3
スカート / ストーリー (カチュカ・サウンズ)
発売されてからずっとipodに入れているアルバムです。詞良し曲良しアレンジ良しと走攻守三拍子揃った作品です。タイトル曲、ストーリーの歌詞「ストーリー 続きがあるなら また今度っていいたい」と繰り返し歌う時間は名シーン。

4
昆虫キッズ / ASTRA クレイマー、クレイマー (TOMOE)
名前も音の方向性もネットで確認はしていたのですが、ちゃんと音源を聴かないとダメですね、反省しました。盤がこれまた格好良かったです。編曲具合がミックスの手腕と合間って、まるで映画を観ているように音を追えますね。

5
DJ VICTORIA / S.A.S +α MIX
レコード屋の店内で流れていて即購入したミックスものです。ワンアーティスト縛りのミックスは面白いですね、そのミュージシャンのドキュメントを追っているような気分になります。しかもこのバンドとくれば涙腺ものです。

6
COMPUMA / SOMETHING IN THE AIR
手に入れてから就寝前によく流しています。四部に分かれるミックスものなのですが、導入のドローンからせせらぐ電子音がとても大人びていて、心地良く微睡むことが出来ます。末長く聴けるミックスです。

7
DJ WILDPARTY , okadada / Midnight Young Songs (mixtape)
このご時世、MIXものなんて腹下す程ダウンロード出来ますがやはり日本語が流れると耳引っかかりますね。利休の朝顔の話のように和モノをかけるDJの国民性、好きです。後、midnight love callのDUB、浸れます。

8
オノマトペ大臣 / 街の踊り (Maltine Records)
こちらも発表されてからずっとipodに入れているしラップでオススメを訊ねられればこれを差し出す程好きです。話し言葉と文学性のバランスが程良く混ざり合う年頃、若葉の眩さを切りとったような作品。

9
MINT / ミンちゃん (FILE RECORDS)
フリーダウンロード作品をバシバシ発表し続け、遂に出る待望の正規盤。衰えないこの毒々しさ危なさは、純粋過ぎて美しいほど鋭利です。カリスマの誕生前夜のように引力のある盤です。

10
ECD / Don't Worry Be Daddy (FINAL JUNKY)
石田さんと坪井さんそれぞれ個人の成熟とライブでの熟練具合と時代性が濁流のようにぶつかり飛び散り混じり流れた先に勢いよくこのCDにパッケージされたような緊迫感と熱量が詰まってます。とにかく音の活きが凄い、3D。目の前に飛び込んで来る。「19の頃の歌 つぶやいた」この吐露の瞬間こそ、ECDの真髄。

DJ mew (恥骨粉砕) - ele-king

最近のHeavy Impression 10選 (2012/03/07)


1
Shabazz Palaces - The King's New Clothes Were Made By His Own Hands (Yours Truly X Gorilla vs Bear) - Sub Pop

2
Gang Colours - Fancy Restaurant - Brownswood

3
Bun+Fumitake Tamura - Kayabe (Free DL)

4
Maxmillion Dunbar - Girls Dream - Ramp

5
Falty DL - My Light, My Love - Ninja Tune

6
Aphex Twin - Actium - R&S

7
Clark - Roulette Thrift Run - Warp

8
Gerry Read - Roomland(Distal Remix) - 2nd Drop

9
Drum Island - Drum Island - Apollo

10
Weldon Irvine  - Music Is The Key - Luv N' Haight

interview with NRQ - ele-king


NRQ
のーまんずらんど

マイベスト!レコード

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 私は牧野琢磨といっしょに湯浅湾というバンドに参加しているからライヴのたびに会うが、ライヴのとき、牧野は入り時間前に会場に現れて、入念にリハーサルし、熱心に演奏し、電車に乗って帰っていく。その動作のひとつひとつの真剣さに、私はいつも感心し、かつ、叱咤されるような感じがあるが、ときにしまりのない私たちはじっさい叱られたりする。やはり音楽においては真摯なのである。それは現在のライヴハウス・シーンに共通する価値観ともいえるが、彼らはそこでもやや浮いている、というよりも、ノマドになってそこを横断していく。
 吉田悠樹(二胡、マンドリン)、牧野琢磨(ギター)、中尾勘二(ドラムス、アルト・サックス、トロンボーン、クラリネット)、服部将典(コントラバス)のNRQは前作『オールド・ゴースト・タウン』(2010年)で、21世紀のインスト音楽の可能性を、演奏の強度やムード(非強度)に必要以上に寄りかからない、事件性を回避した、むしろ歴史や体系と地続きのものとしてさしだしたことで、その展開の一例を示したと思われる。とはいっても、NRQはブルースやラグタイムやカントリーやジャズの末裔でもなければ、それらを手際よく料理して無国籍風にしあげるわけでもない。そうは問屋が卸さないのは、いまが2012年であるからだし、彼らは形式を尊重しても盲信しない、四人それぞれがきっちりと音楽の語り方をもっているミュージシャンだからだ。その姿勢はセカンド『のーまんずらんど』でも陸続としている。客演にMC.sirafuとmmm(ミーマイモー)を招き、編曲の射程は広がり、時間が過ぎた分、成熟の度合いは増したが、能書きのいらないNRQを聴く愉しみは変わらない。
 このインタヴューは、NRQから牧野琢磨と中尾勘二のおふたりお越しいただき、湯浅学と松村正人が聞き役になって行った。四時間におよぶ取材は最初NRQについて、ついで中尾勘二との対話へうつる。今回はその前半、NRQのインタヴューをお送りします。

『ノーマンズランド』って勇ましくてバカバカしい響きじゃないですか。勇ましいものってバカバカしいでしょ。それがカタカナだと本気だと思われそうだったから平仮名にしました。震災と関係なくそう考えていたんだけど、震災があって、結果的にそれと関係があるかのようになってしまいましたが。(牧野琢磨)

湯浅:牧野くんは音楽をいっぱいつくりたいんでしょ?

牧野:僕はファーストをつくった時点で2枚目までつくれればいいなと思っていました。それはストラーダ(コンポステラとして活動していた篠田昌已、中尾勘二、関島岳郎が篠田の没後、新たに桜井芳樹、久下惠生を加え結成したグループ)が2枚(『山道』『テキサス・アンダーグラウンド』)出しているから。

中尾:それとは関係ないでしょ(苦笑)。

牧野:関係なくはないです。それはほんとうの話。

中尾:ライヴ盤も出てるよ。

松村:ライヴ盤も出さないといけないですね。ライヴ盤は2枚出てるんでしたっけ?

中尾:2枚組だったけど、バラでも売ったからね(『タブレット』『スイッチバック』)。

牧野:そうでした。いつか作らないとですね。......2枚目つくって満足するかなと思ったんだけど。

中尾:じゃあ解散だ(笑)。

牧野:いやいや、それで終わってみたら満足できなかったんですね。まだまだだと。

中尾:入れたいと思った曲が2枚目にあまり入らなかったということだ。

牧野:そういうわけではないんですが......。けれど、やりたいことが、アイデアが2枚目まではあったんですけど。

中尾:もうなくなった?

牧野:なくなりました(笑)。空です。つぎは、ラテンとブルーグラスですかね(笑)。

中尾:何いってんだよ(笑)。

牧野:いや、これはほんとうに考えているんですよ。

湯浅:ラテンというのはボレロ? トリオ・ロス・パンチョスみたいなもの?

牧野:弦楽器でできるラテンと、中尾さんがいっぱいレコードをもっているブルーグラスとか、そういうのを3枚目はやりたいなというのはあります。けれどもそれは僕だけの考えかもしれないので、どうなるかはわからないです。

湯浅:1枚目と2枚目は組になっているよね?

牧野:けっこうそのまま勢いでつくったかもしれないですね。あっ、そういえばこの前、3枚目でやりたいことがあるという話になりました。全部の楽器を単音で配置していって、ギターも和音を弾いて調性を決めるのではなく、単音で弾いた音符にメンバー同士で反応し合う、つまり全部管楽器みたいな感じを3枚目にやりたいというのはあります。だから3枚目はたぶんすごく地味になります。

中尾:それは第三者に判断してもらうしかないね。われわれが豪華だと思っても、「どこが豪華なんだ」ということになるからね(笑)。地味だといわれつづけているバンドだからね。

湯浅:NRQは話し合いで進んでいくの?

牧野:合議制です。

中尾:そうなの?

牧野:だって中尾さんにも意見聞くじゃないですか。

湯浅:曲つくったひとが主導権をもつというのもない?

牧野:曲ごとに作曲者が主導権をもつのはたしかにそうですが、それはケツもちをやんわり決めておくということですよね。録音したときの楽器の配置とかミックスとか、単純にアレンジとか、そういったことは作曲したひとが担当する。だけどたとえば、曲順とか。今度のアルバムの曲順には中尾さんの意見がすごく反映されているし、曲間の秒数は服部(将典)さんの意見が反映されているし、そのつど意見のあるひとが――

湯浅:いっていいんだ。

牧野:もちろん。

湯浅:採用されるの?

牧野:採用するもなにも、僕が決めることじゃないですもん。湯浅湾とちがうんですよ(笑)。

湯浅:湯浅湾は牧野独裁体制が敷かれているからね。うちは逆下克上だから。

牧野:"お前のカタチをなくしたい"(湯浅湾『』収録)とか、僕は「湯浅さんそんなに弾かなくていいですよ」っていったけど、その通りだったでしょ!

湯浅:別に不満があるわけじゃないよ。

牧野:NRQはほんとうに合議制です。というか、アイデアがあるひとがそれを実践するということですね。

湯浅:それは湯浅湾もそうだけどね。

牧野:吉田(悠樹)さんとか服部さんにジャケットについて意見を訊いてもなかなか出てこないから、だったら意見がないのかな......いや、ないということはないにしても、とりあえず先に進んじゃいました。特に今回は進行がギリギリだったので。

湯浅:ジャケットは牧野くんが考えたんでしょ?

牧野:僕は古写真にしようと思ったんですよ。湯浅さんの『音楽が降りてくる』や『音楽を迎えにゆく』のカヴァーみたいな(佐々木)暁さんがいっぱいもっているような写真。僕もちょっともっていて、それを使いたいといったんだけど、それだと湯浅さんの本といっしょになっちゃうし。ディレクターからの反応が――

松村:むしろ顔を出した方がいいと。

湯浅:あの写真はどこで撮ったの?

牧野:スタジオの裏庭です。レーベルのディレクターからは、ザ・バンドのセカンド(『The Band』)みたいな写真がいいんじゃないかともいわれたんですが。今回録音したのは入間の元米軍ハウスを改装したスタジオだったんですが、そんなところでザ・バンドみたいな写真を撮ったら目もあてられない結果になるから、これは写真家の選定を大事にしなければと思ったんですね。それですぐに塩田(正幸)さんに連絡して、「とにかくいい感じじゃない写真を撮ってくれ」とお願いしました。淡くなくて、いい雰囲気じゃなくて、コントラストもない写真。塩田さんは被写体に思い入れをもたないように見える、早撮りのひとだし。いまインディのものってとにかくよくできているじゃないですか。紙もいいし、写真もうまいし、デザインも素敵。メジャー、インディという物いいは意味ないかも知れないけど、メジャーと比べても遜色ないというか全然面白い。けれど、今回はそれを全部避けたかったんですよ。

中尾:それは避けられたかもしれないね。手焼きのCD-Rが入っている感じだもんね。

湯浅:でもプレスしている。

牧野:印刷している紙も高いんですよ。あとオビが特色を2色使っているんですよ。蛍光イエローにメタリックグリーンという、オビだけ何だかアゲ系のディスコヒッツみたいなちょっと意味わからない豪華さがあります(笑)。とにかく手にとってよくわからないものにしたかったんですよ。いい感じのものは世にあふれているわけで。

湯浅:たしかに何だかよくわからないよね。

牧野:いい感じのものが悪いわけじゃないですけどね。

湯浅:ジャケットを見ると「これ中尾さんのリハビリ?」みたいな気がするものね。

中尾:お見舞いに来ているというかね(笑)。退院祝いみたいなね。

湯浅:「演奏できるんだから完治したんだろうな」みたいなね。

中尾:どこが悪かったんだろうって。

牧野:「戦争のお話訊かせて」みたいな(笑)。

中尾:いつの戦争だよ(笑)。

湯浅:坂上(弘)(今年90歳になるシンガー・ソングライター兼ラッパー。95年に自主カセットで出した"交通地獄"で知られ、2009年にはアルバム『千の風になる前に』を出した)さんと中尾さんは見た目そんなに差がないからね。

松村:ザ・バンドの2枚目というはわりかしストレートなイメージですよね。

牧野:元米軍ハウスでレコーディングして外見がスワンプというのはいくらでもあるかもだし。中身はスワンプじゃないし(笑)。ディレクターの意見も冗談含みですけどね。だから結果的に塩田さんにお願いしてほんとによかったです。

湯浅:坂本慎太郎のアルバムと同じだしね。タイトルは決めていたの?

牧野:タイトルもいちおう合議制です。メンバーにあげるまえに、僕は『のーまんずらんど』がいいんじゃないかと思っていたけど、それはファーストを録った直後、ここ2年くらいずっと思っていたことなんです。

湯浅:どうして?

牧野:大昔、VHSで同じ映画を何回も観ていたんですよ。売り物のVHSって本編の前に予告編が入っているじゃないですか。だから予告編も同じものを何回も観ていて、そのタイトルが『ノーマンズランド』だったんです。本編は観たことないんですが、予告編から察するにチャーリー・シーンが潜入麻薬捜査官なんです。で、『ノーマンズランド』って勇ましくてバカバカしい響きじゃないですか。勇ましいものってバカバカしいでしょ。それがカタカナだと本気だと思われそうだったから平仮名にしました。震災と関係なくそう考えていたんだけど、震災があって、結果的にそれと関係があるかのようになってしまいましたが。

松村:リーロイ・ジョーンズとか関係ないんだ?

牧野:リーロイ・ジョーンズとの関係はつねにあります(笑)。ね、中尾さん。

中尾:そういわれてもわからないよ。

牧野:それもほかのメンバーと「アルバムのタイトルどうしましょう?」と話しあっていたときに、僕が案を出して、他の方が何もなくて、吉田さんが「それでいいんじゃないですか」となって、「じゃあそれでいきましょう」と。そう流れでした。

松村:中尾さんは何の意見もなかったですか?

中尾:ないです。わからないんですよね、このひとたちが何を考えているのか。世代のせいかもせいかしれないけど。いいか悪いか、私からは判断できないので、これはもうお任せするしかない。古い人間がいろいろいっても、よくなる可能性があるとは個人的には思わないので。よほど気になったことだけしかいわない。だから今回は曲順のことだけしかいってないですよ。

牧野:けど、それがけっこう重要だったんですよ。

中尾:曲順はまったく関心のないひとが聴いて飽きないというのが昔から基本にあるので。割と私はいつも、録音やるときも思い入れのない方なので、ひとのドラマ性も平気で分割できるタイプなんです。篠田(昌已)くんの篠田ユニットの『コンポステラ』とか『1の知らせ』とかの曲順は私の意見を採用したものです。「ドラマ性がどうだから、この曲の次は――」といっていたの全部ぶった切って「そんなの知らないよ」って(笑)。「途中で寝ちゃうから」って。そこにはこだわりがあるんですね。

松村:中尾さんがたまにいうことは重要なんですね。

湯浅:裏番だね。

中尾:裏番じゃないですよ。

牧野:今回のアルバムの12曲目("春江")を僕はド頭にもってきたかったんですよ。ストラーダの『山道』を意識して。

湯浅:あれが1曲目はよくないと思うね。

牧野:だから中尾さんの意見を採用してよかったです。

湯浅:入っていきにくいかもしれないね。

牧野:考えてみたら、僕らがセカンドっていっても、誰も僕らのこと知らないですからね。

中尾:われわれの個人的な事情は誰にも通用しないよ。

牧野:おっしゃるとおりだと思います。

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わからないんですよね、このひとたちが何を考えているのか。世代のせいかもせいかしれないけど。いいか悪いか、私からは判断できないので、これはもうお任せするしかない(中尾勘二)


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松村:中尾さんはつねにそういうやや外側の位置からでバンドに関わっているんですか?

中尾:そうじゃないけど、気になるのはそこだけ(笑)。あとはどうでもいい。

松村:演奏とかいろいろあるじゃないですか?

中尾:そのときにできることしかできないんだから、それをいろいろいってもしょうがない。けれども、できあがったものをどう並べるかはけっこう重要じゃないですか。

湯浅:CDは残るからね。

中尾:残りますし、私はレコード世代だから順番がけっこう大事なんです。

湯浅:ほんとうならA、B面にしたいところですよね。

中尾:だから中休みみたいなものをつくることもありますよ。真ん中あたりで曲間をちょっと多めにとるとかね。

牧野:今度のもいちおうA、B面で考えましたけどね。

湯浅:収録時間はどれくらいだったっけ?

牧野:47分で、単純に5曲目でA面が終わりです。"うぐいす"からB面です。

湯浅:そういう風にしてくれないと聴いていて疲れちゃうよね。

牧野:よくわからなくなりますね。

中尾:私はCDになってからとくに最後までなかなか聴けないんですよ。

湯浅:俺は『のーまんずらんど』はフルでけっこう何回も聴いているんだけど、その間にご飯食べたりおしっこしたりしているから。

牧野:47分はけっこう長いですよ。

松村:43分くらいにしたかった?

牧野:ベストは38分ですね。

湯浅:そうだね。30分台がいいね。 

牧野:片面3~4曲くらいですね。

松村:でも私はこのアルバムは聴くのはつらくないですよ。

湯浅:1枚目よりこっちの方が楽かもしれないね。

中尾:それはですね。できあがった音が、各楽器が1枚目より音像が遠いからですよ。ほんとうにソツのない音になっていて私はいいなと思いました。

牧野:それは宇波(拓)(ソロやホースでの活動をはじめ、多くのインディミュージックの録音にも携わる音楽家。〈ヒバリミュージック〉主宰)さんのおかげです。

松村:前作より低音がやや強調されていない?

牧野:それは松村さんの家のシステムがダビーだからです。

中尾:ちょっと「あれ?」ってくらい聴き取りにくい音があったりするから、その方が押しつけがましくないんですよ。

湯浅:これ小さいので聴いたときと大きい音で聴いたときと印象がちがうよ。

牧野:近頃ほんとうにたいへんなのは、その再生機器が一体いつつくられたのか、どのくらいのグレードでつくられたのか。あるいは媒体がCDかmp3かWAVか、多岐にわたりすぎていて。決定稿を出すのがたいへんだったんですよ。

湯浅:それは考えない方がいいんだよ。

牧野:そうですよね。だから最終的に宇波さんのところで聴いたものを頼るしかない。たとえば同じCDでも昔製造されたCDウォークマンで聴くのと、いまつくったもので聴くのとではぜんぜんちがう。昔のCDウォークマンはほんとうに音がいいですよ。

湯浅:CDプレイヤーもそうだよ。

松村:mp3に合わせているのかもね。

牧野:mp3で聴いた方がよかったりするんですよ。音圧が逆にでかくなったりするから。

湯浅:製品の、オーディオ機器の方針がわからなくなっているからね。だからどこに合わせるかというのももうない。とりあえず、宇波くん家と決めれば、それでいいんじゃないかな。

牧野:しかもイヤフォン、ヘッドフォンも多岐にわたるじゃないですか。楽器の音のちかい音源なんか、カナル型で聴いていられないじゃないですか。音楽はずっと耳の中で演奏されるわけじゃないですから。だからこれは、宇波さんがよくやってくれたんですよ、フラットに。

松村:レコーディングから宇波さんだったんですか?

牧野:エンジニアリングが全部宇波さんですね。スタジオで円くなって録りました。

松村:それでも低音がやや強いような――

牧野:だからそれは松村さんの家庭の事情ですって。

中尾:あと人間の問題ですよ。ベースが気になるから大きく聞こえる。私は逆にベースは小さいと思ったんですけどね。

湯浅:そうだよ。ベース耳なんだよ。俺は歌耳だからベースがよく聞こえないんだよ。

牧野:歌耳のひとってベース聞こえないですよね。

湯浅:ベース聴いて歌ってないもん。ドラムだよな、聴くのは。

牧野:湯浅湾の場合は、松村さんのベースだからというのはあるかも知れないですよ。存在感のみすごくあって、なおかつ他の楽器と溶け合ってるようなベースだから。

湯浅:ドラムがいちばん気になるんだよ。その次がベース。だから俺、山口(元輝)くんになったからうまく歌えるようになったんだよ。それはギターのひとが何聴いて弾くかっていうのと似たところがあるじゃない。

牧野:僕は完全に山口くんを聴いてますね。湯浅湾では。

湯浅:それで(バンドの中で)関係性ができていくのがあるじゃない。人間関係といっしょでさ。誰の話をいちばん最初に聞くかというのと同じでね。

松村:それは聴き方のクセなんですね。

牧野:利き目といっしょですよ。

湯浅:利き足もそうだね。どっちの足から踏むか、とかね。

湯浅:今回の最大の留意点は何だったの?

牧野:僕、前日に人のお葬式に出ていたんですよ。高校のときの友だちの旦那さんが亡くなったというので、録音の前日にたまたまお葬式があって......でもこれはいうと引かれそうだから、いわない方がいいかもしれないけど、2011年はとにかくひとがたくさん死んだな、というのはありました。でも絶対ひとにはいわないようにしているんです。引かれるかもしれないから。でも今いっちゃったんですけど。

松村:メディアに載るとね。

湯浅:「牧野くんてマジメに考えてるんだな」って。

牧野:いやいや。でもレコーディング前はなんとか2日間で無事カブセ(オーヴァーダビング)まで終わらせたいな、とだけ思っていました。それが留意点といえば留意点です。

松村:録音日時は?

牧野:11月の19と20日です。レコーディング2日でミックスとマスタリングは1日です。

松村:これはもうライヴでやっていた曲ですか?

牧野:やっていた曲です。

中尾:これは載せられないかもしれないけど、あるバイアスがかかったお陰で録音ができたっていうのはあるよね。録音のとき、スタジオ側から「音が大きい」っていわれて、ビビリながら演奏したのがよかったのかもしれない。

牧野:いざ録音はじめたらスタジオ側にとって音がでかかったらしくて、「もっとアコースティックにお願いします」っていわれたんですよ。

中尾:「この曲はスティックじゃなくてブラシの方がいいんじゃないか」っていわれて、とはいえスティックでやったんだけど、まあそういうバイアスというか戒厳令下で録音したみたいな感じでした。

松村:灯火管制が敷かれた感じですね。

牧野:2~3テイク以上は録れない情況だったんです。とくに"ボストーク"という曲は「ブラシでやってください」と示唆されました。

松村:この曲なんかガツガツやりたい曲じゃないですか。

牧野:そうですね。でもあまりできなかったんですよ。

中尾:それが録音物としてはよかったんじゃないかな、とあとで思いました(笑)。

牧野:中尾さん黙っちゃって。「ブラシどうですか?」っていわれたとき、中尾さんは僕のうしろにいたんだけど、中尾さんから--

中尾:ヘンな空気は出てなかったですよ。

牧野:そうかな!? けどともかくも、中尾さんが口開いたら終わりですから。

中尾:何もいいません。それで、吉田くんがね。

牧野:「あとで試してみます」って。

中尾:結果として功を奏したよね。宇波くんの録音スタイルだと、あれくらいの音量であれくらいの部屋っていうのがちょうどよかったと思う。

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何かわからないものを出したい、というのはおもに外側の話であって、中身はたんに演奏しただけなんです。つねにただ演奏するだけです。まだそれに飽きてないんです(牧野琢磨)


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湯浅:NRQって誰が聴いていると思う?

牧野:わからない。誰だろう。

湯浅:実感ある?

牧野:ライヴハウスでやっているから、そこに来てくれるひとは聴いてくれていると思います。

松村:毎回くるお客さんもいるでしょ?

牧野:いたりいなかったりです。そんなに人気ないんです(笑)。でも、誰が聴いているんですかね。

中尾:知り合い(笑)。よく見かけるひとはたいがい知り合いだよね。

湯浅:知り合いになっちゃうんじゃないかな。NRQって簡単なことやっているわけじゃないけど、敷居が低い気がするんだよね。

牧野:敷居は低いですが、それは歌がないからだと思いますよ。

湯浅:そんなことないよ。

牧野:歌がないから、なおのことそういう風にみえるんですよ。

湯浅:俺さいきん、twitterをチェックしているんだけど「湯浅湾は歌詞はくだらないけど、ギターは最高だ」っていう意見あるからね。

松村:それはいまの話と対になる話じゃないですよね。

湯浅:でもそれはすごく核心を突いた反応だなと思って。どっちかといえば、湯浅湾は演奏を聴いてほしいからね。

牧野:バンドをやっているひとだとそう思うんじゃないですかね。そんなこともないかな。けど、湯浅さんは歌の歌詞とか聴きます? 

湯浅:聴くよ。俺それが気になるからイヤになっちゃうんだよ。

松村:私は聴かないな。

牧野:僕もぜんぜん聴かないんですよ。中尾さん聴きますか?

中尾:よほどのことがないと入ってこないかな。歌に力があるとイヤでも入ってくるけど。

牧野:誰ですか力のある歌って?

中尾:そんなのいちいち憶えてないよ。

牧野:ヴィクトル・ハラ(チリのシンガー・ソングライター。"耕す者への祈り"はコンポステラもとりあげ、"平和に生きる権利"は大友良英からソウル・フラワー・ユニオンまで多くのカヴァー・ヴァージョンがある)ですか?

湯浅:何いいだすんだよ。

中尾:歌に耳を引っ張られることはあるけど、基本的にはあまり興味がない。

牧野:キャンディーズの"微笑がえし"に「おかしくって なみだがでそう」って歌詞があるじゃないですか。たしかに歌詞では「可笑しくって、涙が出そう」とあるのだけど、演奏と曲の調性と歌声といっしょに聴いたらどう考えても「可笑しくって、涙が出そう」なわけじゃないんだな、とわかる。本当はいいようのない別離の哀しみがあるのだろう、と。僕は今回"ノー・マンズ・ランド/アイ・ワズ・セッド"という歌ものをつくったとき、そういう効果を期待したんです。コードとかメロディとか調性とか歌詞とか、そういう情報が一体化してはじめてわかる歌のおもしろさってあるじゃないですか?

中尾:いやー牧野くんの意見には感心しますよ。私は「不味いお菓子を食ったんだな」って思ってましたから(笑)。リアルタイムで。「お菓子食って、涙が出そう」と。

牧野:「ハバネロ」的なお菓子食べてね(笑)。......だけど普段は歌詞をあまり聴かないからよくないですよね。

湯浅:そう?

牧野:ここだけの話、演奏するときは歌詞はあまりちゃんと聴いてないんです。たとえば、歌詞に「青い花」とあっても「青い花」的な演奏することなんて絶対ないじゃないですか。ただ単にその曲がどういう曲なのか、それを自分の過去と参照して演奏するだけだから。参照しない場合もありますけど。

中尾:言葉にいちいち対応して演奏がちがっても困るからね。自分は自分でいいんじゃないかな(笑)。

牧野:歌手の方は、自分の歌声で判断される場合もあるでしょう。歌っている内容どうこうじゃなくて音像として、つまり好きな音色かどうかで良し悪しを判断される場合もあると思うんです。だから歌手のひとはたいへんだとも思います。そのような意味もあって、我々の敷居は低かろう、と。

松村:そもそも今回はなぜ歌ものをいれようと思ったの?

牧野:この曲は大友良英さんたちのやっている〈プロジェクトFUKUSHIMA!〉の支援金募集のためのサイト、〈DIY FUKUSHIMA!〉に「提供してください」といわれて提供した曲です。〈doubtmusic〉の沼田さんからオファーがありました。オファーがあって、何をしようかなと思ったときに......、この曲のサビのメロディはずっと頭の中にあったものなんですよ。でももしかしたら、自分がつくった曲じゃないのかもしれない、という気がしています。

松村:どういうことですか?

牧野:僕はFENが好きで、昔よく聴いていたんですけど、こういう曲調のカントリーがいっぱいかかるんですよ。それでもしかしたらこういう曲の記憶が残っていたのかもしれない。ともかく、頭の中にメロディがあったからあとは和音をつけて歌詞をはめて、自分で歌うのはイヤというかムリだから、誰か英詞で歌って説得力がある、しかも歌声が好きなひとと考えて、mmm(ミーマイモー)にお願いしたんですよ。

湯浅:歌詞は誰が書いたの?

牧野:自分で書きました。それで〈DIY FUKUSHIMA!〉に提供したはいいが、mmmと録音をやってくれた片岡(敬)くんに、チャリティだったからギャラを払えなかったんですね。それでお礼をしたいと思って、歌とギターのファイルにNRQでオーヴァーダブしてアルバム・ヴァージョンにしたんです。そこに組み込めば少し払えるようになると。

湯浅:還元するために再録したんだ。

牧野:そうです。

松村:曲があったから入れたということですね。

牧野:曲があって、プロトゥールスのファイルもあった!

湯浅:10曲目に(この曲が)出てくるのはいいよね。

牧野:それは中尾さんのおかげです。

中尾:放っておいたらこの曲が最後になりそうな雰囲気だったら、それを回避させようと私はがんばったんです(笑)。

牧野:曲順については、ほんとうに何も思いつかなかったんです。どうすれば耳が集中して聴き続けてくれるのかもアイデアが湧かなかった。だからメンバーのみなさんの意見は重要でした。

松村:曲名とか、言葉に関してはNRQはとくに気にしてはいないですか?

牧野:僕はその都度興味のあることをモチーフに曲名をつけますね。

松村:曲は書いたひとがタイトルをつける?

牧野:そうです。吉田さんの"ボストーク"とか"イノメ"、服部さんの"春江"はわからないですね。

中尾:"春江"は土地の名前だといっていたよ。昔バイトでいった先の土地らしいよ(笑)。

牧野:そういえば、そこで鼻歌で生まれた曲だっていってました。そのメロディにあとでコードをつけたって。

中尾:春江さんを思い浮かべてはいない(笑)。

牧野:僕はさいしょ女のひとだと思いましたけどね。

湯浅:春江なんて名前の女性はいまどきいないよ。仲居さんにいそうな名前だよな。「春江さんビール3本!」みたいなね。

松村:でもNRQには言葉が暗示するものがあるでしょ? 

湯浅:ナゾかけみたいね。

松村:それがインストバンドの利点ともいえるかもしれないけど。

牧野:そうなるしかない、のかもしれないですよ。

松村:じっさいそういう消極的な姿勢でもないでしょう。

牧野:そうなっちゃうんですよ、どうしても。

湯浅:タイトルがついていると聴く方が勝手に風情を感じるじゃない。

松村:そういう風情はファーストから変わらずありますよね。

牧野:それはファーストのころは知らなかったです。

松村:知らなかった?

牧野:言葉によって曲に風情がくっついている、ということですね。ただたんに演奏していただけだから。あとからひとに、たとえば豊橋の小川(真一)さんの書いたライヴ・レヴューを読んで、聴くひとはそういう風に感じるんだなと思ったんですよ。

松村:曲名が言葉を呼ぶきっかけにもなりますからね。

牧野:なればいいと思いますけどね。吉田さんの"ボストーク"はたぶんパンの名前ですね。

松村:「ロシアパン」みたいなものなんだろうか?

牧野:(吉田さんは)曲名にロシアのモチーフが多いですね。

松村:そういうところもバンド内で共有しているわけではないんですね。

牧野:してないです。だからたまたまパッケージングしただけともいえますね。でもこの曲はポンチャックのつもりだったらしいですよ。吉田さんはポンチャックが好きなんだって。

湯浅:変わってるね。

牧野:デモはもっとポンチャックっぽかったんですが、ほら、中尾さんにフュージョンのたしなみがあるから(笑)。

中尾:ないよ(笑)! 私はポンチャックのつもりでやってました。

牧野:中尾さんクルセイダーズのコピーバンドやってたじゃないですか! なんでウソつくの!

中尾:コピーバンドはやっていません。曲をとりあげたことがあるだけです(笑)。多重録音バンドで題材にとりあげたことがあるだけです!

牧野:以前、フュージョン・バンドで演奏していたら「そのスットコトントントンってフィルやめてくれ」っていわれたっていってませんでしたっけ?

中尾:フュージョン・バンドじゃないよ。大学の軽音サークルにいって遊びでやっていたら「そのお囃子みたいなフィルインはやめてくれ」っていわれたの(笑)。

松村:ある世代から上はフュージョンのたしなみはありますからね。

中尾:たしかに高校3年のときにカシオペアのコピーバンドはやっていました(笑)。でもそれだけです(笑)。

牧野:こう見えても中尾さんは驚くほど16分音符がはまるんですよ。

中尾:やっていたから、というより、いち時期どっぷり聴いていたからじゃないかな。

牧野:だから聴いていたんでしょ?!

中尾:高三まではフュージョン青年でした。

牧野:でしょ!

中尾:そのとき「この先には未来はない」と思ってやめました(笑)。「フュージョンは終わった!」って、それでSPに行きました(笑)。

牧野:もともと子どものときはSPだったんですよね。

中尾:小一のときに親戚からいくらかもらって聴いていたから素養はあったんですよ。全面的にそっちにしようって決めたのは高校を卒業してからですね。

牧野:フュージョンは当時みんなが聴いていたからということですよね?

中尾:70年代の終わりから80年代のはじめはいちばん盛り上がっていましたからね。

牧野:だから"ボストーク"もラリー・カールトンみたいなコード進行になる瞬間がありますよ(笑)。

中尾:わかんないよ!

牧野:それは桜井(芳樹)さんにもいわれましたよ。「あのマイナーの"ルーム335"みたいな曲いいじゃん」って(笑)。

中尾:師匠にそういわれた!

松村:お墨付きをもらってこの曲がシングル的な位置づけになった、と。

牧野:それはですね、VIDEOTAPEMUSICくんっていうPVをつくってくれた人と、この曲は親和性が高いだろうと思ったからです。映像がつけやすいリズムが(この曲には)ある。

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高三まではフュージョン青年でした。そのとき「この先には未来はない」と思ってやめました。「フュージョンは終わった!」って、それでSPに行きました(笑)。(中尾勘二)

松村:湯浅さん、"ボストーク"はPVがあるんですよ。

湯浅:YouTubeかなんかで観られるの?

松村:観られるらしいですよ、私は拝見していませんが。 

牧野:インタヴュアーがふたりとも観てないなんて......。メールしておけばよかったですね。でもPVたって、U2みたいにメッセージは入れてないですよ(笑)。

湯浅:アムネスティとかじゃないの(笑)?

松村:戦争の映像とか入ってないの?

牧野:入ってないです(笑)。

「ボストーク」PV




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湯浅:牧野くんはつくってから何回か聴くの?

牧野:僕は死ぬほど聴きますよ。

湯浅:中尾さんは録ったら聴かないでしょ?

中尾:聴かないですね。

松村:いままでもそうだったんですか?

中尾:自分の多重録音以外は聴かないですね(笑)。

松村:自分の多重録音はどこかから出す予定はないですか?

中尾:出さないですよ。

松村:どうでしてですか?

中尾:個人的趣味だから(笑)! 誰がそんなもの聴かせますか! 自分で聴いておもしろいのはそれくらいですね。CDは聴かない、というかイヤです。とくに自分が参加した曲だと気になるところが出てくるので、落ち着かないです。

牧野:僕は何回も聴いて、気になるところをコンパウンドで磨くかのように、自分で慣れるようにします。何回も聴けば気にしなくなるじゃないですか。こういうもんだと。製品の耐久チェックみたいなものですかね。

松村:吉田くんや服部くんはどうだろうか?

牧野:どうなんだろう。吉田さんは聴いていると思いますし、服部さんも今回は聴いているんじゃないですかね。最終的にこれ、1日であげたマスタリングが決定稿になったんだけど、そのあと宇波さんが別途修正版をつくってくれたんです。でもそれを僕と服部さんは「前の方がよいので戻してください」ってお願いしました。だから服部さんもかなり聴いているのではないでしょうか。

松村:中尾さんは?

牧野:聴かせてない。

中尾:たぶんどうでもいいっていったでしょうね。でもチラッと仮のヤツを聴いたら問題なかったんので、それは大丈夫だということですよ。それから全面的にちがうことにはならないだろうと。

牧野:単純に音圧が出ていたんですね。

松村:1回目の方が?

牧野:2回目の方が。整備されてしまっていたんです。だから1回目にしたんです。

松村:それは何かわからないものを出したかったからですか?

牧野:1回目のに慣れていたからというのはあるかもしれないです。それと、音圧によって楽器の響きも変わっちゃいますからね。

湯浅:ギターだと(音圧があがると)ゲージ(弦の種類)が変わっちゃうからね。

牧野:楽器の位置、というか定位も変わっちゃうから。さっきの何かわからないものを出したい、というのはおもに外側の話であって、中身はたんに演奏しただけなんです。つねにただ演奏するだけです。まだそれに飽きてないんです。

松村:曲のつくり方はファーストとセカンドではちがわないんですか?

牧野:変わらないです、僕は。

松村:ギター周辺で何か変えたことはありますか?

牧野:前回は弦がフラットワウンド(巻き方による弦の種類。フラットワウンドとラウンドワウンドがあり、一般的にフラットワウンドは丸い温かみのある音といわれる)だけだったんですが、今回はそうじゃないんです。ラウンドワウンドが多かったです。

湯浅:ラウンドだったんだ。

牧野:はい。それはなぜかというと、いつも使っていたギルドのギターが調子が悪く、ノイズが出ていて、レコーディングで使えなかったんです。だからグレコのセミアコを主に弾きました。それはラウンド弦。一部フラットワウンドで弾いている曲もあるけど、そのギターは常さん(鈴木常吉)から借りたフルアコでした。弾き慣れてない楽器だったので大変でした。いいわけです(笑)。奏法的にはどうこういう感じじゃないですね。ただ、もうほぼエフェクターは使わなくなりました。聴けばわかると思いますけど! エフェクターを踏む前に右手と左手でもっともっとできることがある、という気がしています最近は。......というかもっと、中尾さんに聞きたいことはないんですか? 松村さん。

中尾:ないないない! 答えることないから(笑)。

牧野:いっぱいあるんじゃないですか。

中尾:NRQに関係ないから。

牧野:関係なくてもいいですよ。

中尾:そんなことないでしょ。

松村:せっかくきていただいたんだから。

牧野:ロング・インタヴュー録っておいた方がいいですよ。NRQもそこそこに(笑)。

松村:そうですね。場が温まったことだし、次は中尾さんのインタヴューへうつりましょうか。(続く)


NRQツアー情報

NRQ『のーまんずらんど』発売記念ツアー

愛知・名古屋
3/9(金) 鶴舞KDハポン 
open19:00/start19:30
前売¥2000/当日¥2300+drink
出演:NRQ、ツクモク、HADA 

愛知・一宮
3/10(土) com-cafe三八屋
open18:30/start19:00
投げ銭 +drink
出演:NRQ、カタリカタリ

兵庫・神戸
3/11(日) 塩屋旧グッゲンハイム邸
IKITSUGI / SHOS / HOP KEN 合同企画
open14:00/start14:30
予約¥2500/当日¥3000
出演:NRQ、半野田拓、ju sei+江崎將史、ett+パーパ、真夜中ミュージック、片想い、三田村管打団?、テニスコーツ......ほか多数
 
京都
3/12(月) 京都拾得
open17:30/start18:30
前売¥1800/当日¥2000
出演:NRQ、井上智恵トリオ、泊、ゆすらご(黒田誠二郎+翠娘)

東京
3/20(火・祝) 吉祥寺MANDA-LA2 
open18:00/start19:00
前売¥2500/当日¥2800+drink
出演:NRQ、片想い、mmm 
※前売券SOLD OUTです。当日券の有無は会場までお問い合わせください。
TEL:0422-42-1579

NRQインストアライブ
3/15(木)
タワーレコード新宿店
19時ごろより
出演:NRQ、mmm、トンチ

Akira Kiteshi - ele-king

 野田編集長のインタヴューに答えてゴス-トラッドは、次のように話している。「やっぱりシーンの流れはちょっと変わりましたよね。2008年後半か、まあ2009年ぐらいから、ちょっとつまんなくなりましたね」( /ele-king/features/interview/002133/ )。具体的な名前が出てくるわけでもないので、誰をさしているかはわからない。僕はどちらかというとダブステップよりもグライムが好きだったので、関心は少し偏っていたかもしれないけれど、同じ時期に限界を感じてグライムであれダブステップであれ関心が薄くなりはじめたことは同じである。ロール・ディープ周辺がとりわけトーン・ダウンしたという記憶が強かったので、当時のワイリーやティンチー・ストライダーのアルバムを聴き返してみたけれど、印象は変わらなかった。同じインタヴューでゴス-トラッドが、最近はそれ以前の流れに揺り戻しているといい、なるほどラマダンマンのミックスCDにはピンチの初期作が使われていたりする。ゴス-トラッド自身のアルバムもオールド・スクールを意識したものだと話は続いていく。

 「ちょっとつまんなくなりましたね」という表現は、しかし、「変化」に対してはいささかネガティヴなものも含んでいる。理由は説明されている。簡単にいえばエピゴーネンが増えたということ。その認識に異論はない。実際に僕も関心を失いはじめていたのだから、その通りだと思う。しかし、なかにはオールド・スクールに異を唱え、何か新しいことをやろうとした人もいたはずで、そうしたなかからブローステップのようなものが出てきたことを差し引いても、可能性のすべてを切り捨ててしまうのはマズいと思う(悪くいえば、自分がやっていることの正統化と捉えられかねない)。

 僕は、その当時、具体的には09年のベスト・シングルにアキラ・キテシのデビュー・シングル「ピンボール」を挙げていた。ダブステップの範疇に入るものではあったけれど、どこを取ってもオールド・スクールではない。彼らが大事にしているようなソウルはあっさりと売り飛ばされ、スケートシングの言葉を借りれば、そのセンスは「ニュー・ウェイヴに裏打ちされていた」という形容がピッタリだった(いまならば「ウォンキー」だろうか?)。スクリームやスターキーにも同じ資質は感じられる。スコットランドから飛び出したトミー・フォレストによる試行錯誤は、しかし、セカンド・シングル「ブーン・パウ」で早くも暗礁に乗り上げてしまう。ラッファーティによるリミックス・ヴァージョンの方が耳を引いたので、そっちに関心がそれてしまったぐらいである。ダブステップ全体に関心を失っていなければもう少しは追ったかもしれないけれど、僕はアキラ・キテシがブリストルのレーベルに移ったことさえ知らなかった(ましてや"ミング・ザ・マーシレス"がナイキの広告に使われていたことも)。

 デビューはアキラ・キテシよりも早いけれど、サード・シングル「シック・アルプス」で注目を集めたスタッガは、さっさとデビュー・アルバム『ザ・ウォーム・エアー・ルーム』を昨年、リリースしている。アキラ・キテシ「ピンボール」を聴いたときに期待していたものがそこにはけっこう実現されていた。必要以上にエレクトロニックなテクスチャーを盛り込み、地に足を着けまいとするダブステップは明らかにスクリームのネクストを構想したものだろう。悪くはない。02年にオプティマス・プライムの名義でヒップホップのアルバム『ヴォイドヴィル』をリリースしたことがあるというわりにはリズムが弱く、通して聴いていると少し飽きてしまうことを除けば、それなりに楽しめる出来であり、ジェイムズ・ブレイクの浮上でにわかに注目を集めだしたダブステップのなかでは最大の異化効果を放っていたといえる(ポスト・ダブステップというタームとの距離感はよくわからない)。

 しかし、それも『インダストリアル・アヴェニュー』がリリースされるまでだった。実は、前述した通りの経過を辿っていたので、それほど期待して聴いたわけではなかった。そうか、ようやくアルバムが出るのか。ファーストぐらいは聴いてみようかなという程度の関心だった。先行シングル「トランスミッション」を含む全14曲(アナログはCD付の8曲入り)は、そして、かつてよりもビート・フリークと化していて、なかなか聴き応えがあるものにヴァージョン・アップされていた。スチャラカなSEも抑えられていて、ひと言でいえば地味になったはずなのに、まったくそうは感じられない。アートワークの変化とも呼応するように、音使いの派手さではなく、リズムだけで同じ効果を上げ、それはそのまま世界観に揺るぎがないことを証明しているともいえる(これを〈プラネット・ミュー〉からリリースできなかったマイク・パラディナスは、ジャクソンに続いて、さぞや悔しい思いをしていることだろう)。後半にはドラムン・ベースの領域に踏み込んだ曲も散見され、次にどうなるかはあまり考えたくない......

 それにしても、「アキラ」は大友克洋だろうけど、「キテシ」とは......。もしかしてタケシのことか(ジョビー・ハロルド監督『アウェイク』で「住友」と発音できないアメリカ人たちの場面がちと面白い)。

Chart by UNION 2012.03.09 - ele-king

Shop Chart


1

DEEPCHORD

DEEPCHORD DeepChord 01-06 DEEPCHORD / US »COMMENT GET MUSIC
現在Echospaceやcv313として活躍するRod Modelが、脱退前のMike Schommerと共に組んでいたユニット・Deepchord名義で12年前リリースした幻の1stアルバムがまさかのウェアハウスの片隅で発掘。97年~99年という最初期に製作された音源を収録、現在のDeepchord諸作品と比べシンプルなエコーやディレイで仕立てられたトラックメイキング、しかしその骨組みは紛れも無くDeepchordそのもの。その後のMODERN LOVE作品『Coldest Season』、そしてCV313やEchospaceへと繋がる重要作品。

2

LINDSTROM / リンドストローム

LINDSTROM / リンドストローム Quiet Place To Live (Todd Rundgren Remix) SMALLTOWN SUPERSOUND / NOR »COMMENT GET MUSIC
TODD RUNDGRENリミックス!!LINDSTROM待望のニューアルバム『Six Cups Of Rebel』のボーナストラックとして用意された、恐らくキャリア初と思われるTODD RUNDGRENによるリミックス・ワークが12インチカット!カップリングに"Extended Disco Version"も収録。トリッピー&サイケデリックに上昇するフレーズ・リフにハメられるコズミック・トラック!

3

KENNY DIXON JR.

KENNY DIXON JR. Ultra Rare JAN Remixes & Edits 2 WHITE / ? »COMMENT GET MUSIC
KENNY DIXON JR=MOODYMANNのクラシックリミックス&エディット・ワーク第2弾。'94年にGRASSROOTSからリリースされた「Moodymann EP」収録の"Goes On..."、NORMA JEAN BELLのSax & Vocal をフィーチャーした"Do You Know"等4トラックスのリミックス/エディットを収録した貴重な1枚!!

4

DEAN 'SUNSHINE' SMITH

DEAN 'SUNSHINE' SMITH Sunshine Reworks #3 SOULSHARE / UK »COMMENT GET MUSIC
Vol.1 & 2のヒットも記憶に新しいUKのDJ/プロデューサーDEAN 'SUNSHINE' SMITHの待望のシリーズ第3弾。昨今の数あるエディット作品の中でもネタセンスは毎度のことながら流石の一言。Vol.3ではコチラも数多くのリワークが存在するDELEGATIONの"Oh Honey"をダブ処理&ハウス仕様でフロア回帰させたA-1がまずキラー!T-CONNECTION"Love Odyssey"のフック使いの長尺エディットB-1も間違いない仕上がり。

5

JOAQUIN JOE CLAUSSELL

JOAQUIN JOE CLAUSSELL Unofficial Edits and Overdubs - Very Limited 7" SACRED RHYTHM MUSIC / US »COMMENT GET MUSIC
Unofficial Edits and Overdubsシリーズに限定7インチ登場!ガラージファンにはCandidoのヴァージョンも人気の、ナイジェリアン・ドラマーBabatunde Olatunji至高の傑作"Jin-Go-Lo-Ba"、数年前にDanny KrivitもRe-Editを手がけたことでも知られるVoyageの"Point Zero"の2曲を収録。それぞれ7分超のアンリリースド・ロングヴァージョンでの収録!

6

FRIENDLY FIRES

FRIENDLY FIRES Hurting Carl Craig Edit PLANET E / US »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIG EDIT!!KLAXONS以降のダンス・ロックの新たな可能性を提示し、世界中で称賛を浴びたFRIENDLY FIREの傑作2ndアルバム「Pala」収録曲、"Hurting"を、なんとCARL CRAIGがハウス/ディスコティックにエディット。ゆるめBPMで展開する極上のア~バン&メロウ&レイドバック、抜群の気持ちよい80'sブギー・エレクトリック。

7

V.A.(MARK ERNESTUS/ONI AYHUN/MMM...)

V.A.(MARK ERNESTUS/ONI AYHUN/MMM...) Shangaan Shake HONEST JONS / UK »COMMENT GET MUSIC
南アフリカのダンスミュージック・SHANGAANを初めて世界規模で紹介した2010年リリースの画期的コンピ「SHANGAAN ELECTRO」のリミックス・アルバム!THEO PARRISHやVILLALOBOS、BASIC CHANNELのMARK ERNESTUS等、欧米を代表するダンスミュージックのトップ・プロデューサー達との刺激的邂逅。斬新な仕掛けが施された楽曲がずらり!

8

KENNY

KENNY "DOPE" PRESENTS THE BUCKETHEADS All In The Mind (国内仕様盤) MUSIC 4 YOUR LEGS / JPN »COMMENT GET MUSIC
燦然と輝くディスコ・リコンストラクト・ハウスの金字塔、KENNY DOPEによるBUCKETHEADS名義唯一のアルバムの16年振りの再発!'94年、BUCKETHEADS名義でリリースした"The Bomb!"が大ヒットを記録、ディスコ・リコンストラクト・ハウスのブームを一気に世界的なものとした'95年にリリースされたのが本作。KENNY DOPEの輝かしいキャリアを語る上でも非常に重要な1枚。

9

SZARE

SZARE Horizontal Ground 11 HORIZONTAL GROUND / UK »COMMENT GET MUSIC
FROZEN BORDERサブ・レーベルHORIZONTAL GROUNDの最新011番にSZAREが再降臨。少ない音数で深くジリジリと歪んだ展開、スペイシーなトビ音が殊更ゆらりと漂う恐ろしくズブズブのスペイシー・ダブA-1、トライバル・リズムをほぼ基盤になんともヤバいエフェクト処理で仕上げたミニマル・トラックA-2等、レーベル近作の中でも随一の出来となった1枚!

10

EMMANUEL TOP

EMMANUEL TOP Le Sous-Sol PLANETE ROUGE / FRA »COMMENT GET MUSIC
まさに"一撃必殺"な限定ワンサイド&ワントラック12"!!フランスの重鎮TERENCE FIXMER主宰のPLANETE ROUGEより、90年代初頭より活躍するレーベル常連EMMANUEL TOPが放ったイカつい1枚。Spastikさながらの震えまくったスネア・ロールに強靭なボトムが一体化してドライブする"キラー・チューン"という言葉以外以外見つからないキラー・チューン。

DJ RS - ele-king

<DJ SCHEDULE on MARCH>
3/1 BACK TO CHILL @asia
3/3 Chemical Monsters @ballo ballo
3/4 TOPSHOP 原宿 INSTORE DJ
3/10 BOY 3rd Anniversary Party @Chelsea Hotel & Star Lounge
3/24 SOUNDGIRL KILLA Release Party @Stock (神戸)
3/29 TO GOTHICS @WAREHOUSE 702
3/30 SOUNDGIRL KILLA Release Party @AIR (福岡)
3/31 Laguna Bass @MODULE

近年かなりお世話になっているトラック10


1
DJ NARROWS - Emancipate
ダークなガラージュを作らせたらこの人の右に出る者は居ないと思う。

2
DJ100mado - Kago no tori
100mado氏が先日のDommune出演時にかけた際衝撃を受けた一曲。後日フリーダウンロードで公開されmado氏のトラックだと知り更に衝撃を受ける。危ない。

3
JEUCE - As We Move (Kastle Remix)
特にここ一年間のKastleのトラックはずば抜けてイケてて外れが無い。切ない。

4
J-Sweet - Can't Stop My Grime
楽曲自体はだいぶ前にできていたはず。何年かずっと待って遂に先日リリース。タイトルも良い。

5
Wiley - I Luv U
なんだかんだでやっぱりファーストでしょう。

6
Boy Better Know - Too Many Man
これをかけない時が無いくらい勝手に自分のパーティーアンセムにしてる一曲。
ロンドン滞在時に国民人気の圧倒的な高さに驚いた。

7
Deadboy - U Cheated
この人ぶれなさすぎる。

8
Roska & Jamie George - Love 2 Nite
同じUKFでもDeadboyとは違って心底明るいRoska。

9
R1 Ryders - Hydraulic
ここぞという時に毎回かける一曲。年末に出たNew EPも良い感じ。

10
Swindle - Airmiles
最近のDUBSTEP路線も好きだがこの時のSwindleがダントツでかっこいい。またこういうテイストのトラック希望。
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