「IR」と一致するもの

Mayfair Set - ele-king

 明け方に雪そっくりな虫が降り誰にも区別がつかないのです 
穂村 弘『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』

 ゴミを見てゴミを美しいと思う、それがシットゲイズ(shitgaze)という感性だ。さらに言うなら、そこには逆説的なニュアンスがあってはならず、ふつうに美しいと思うのでなければならない。なぜゴミがふつうに美しいのか。それは、ゴミが世界に対する自らのアナロジーとして感じられるからだ。自らばかりではない。我々の、人びとの、みんなの生がゴミのよう。ゴミのように輝いている。そういう認識である。

 シットゲイズという言葉は、レイト・ゼロ年代を、あるいは10年代のグレーな幕明けを思うとき、影送りのように眼裏をかすめる。見ての通り「シューゲイズ(shoegaze)」に「シット(shit)」を掛けた言葉で、一群のバンドや音を指す。なるほど深いリヴァーブやフィードバック・ノイズといったシューゲイズ・サウンドの輪郭を持ってはいるが、本家シューゲイザーに色濃くうかがわれるセカイ系的な甘美さはない。あるのはミクロな日常性を加工なしに垂れ流す不敵さ。オハイオのローファイ・デュオ、サイケデリック・ホースシットのマット・ホワイトハーストの発言がこの言葉の起源となるようだが(2009年に『シットゲイズ・アンセムズ』というミニ・アルバムも出している)、我々が思い浮かべる具体名としては、タイムズ・ニュー・ヴァイキングやイート・スカル、シック・アルプス。またノー・エイジやウェイヴス、ヴィヴィアン・ガールズまで含めてもよいだろうし、ウッズ率いる〈ウッドシスト〉、ブランク・ドッグス率いる〈キャプチャード・トラックス〉、〈イン・ザ・レッド〉といったレーベル名をぼんやりと思い浮かべれば間違いはない。ローファイでガレージー、リヴァービーでダウナーな音は映画『ガンモ』の描き出したような郊外的な閉塞や絶望をはらみながらも、それをとくに苦にしない一種の知性でもってゼロ年代的な風景を照らし出す。ヴォーカル・スタイルにも共通性があって、なんだかみんなそのもやもやした音の向こうでいっせいに、わーっと、つぶやいている。遠方でペイヴメントが結像するようなローファイ2.0、そうした一群だ。

 さて、そんなローファイ2.0の中心地、USシーン最大のサイケ/シューゲイズ・コロニー〈ウッドシスト〉より、人気2バンドのメンバーによるコラボ・ユニットのデビューEPがようやくCDでリリースされた。ブランク・ドッグスことマイク・スナイパーと、ダム・ダム・ガールズのディー・ディーという小憎い男女デュオだ。ブランク・ドッグスが自身の〈キャプチャード・トラックス〉よりリリースしたダム・ダム・ガールズのデビューEP『ダム・ダム・ガールズ』は昨年大いに話題になり、自らも〈イン・ザ・レッド〉からのセカンド・アルバム『アンダー・アンド・アンダー』で日本でもいっきに存在感を増した。メイフェア・セットとしてのデビュー・シングル『オーレディー・ウォーム』は〈キャプチャード・トラックス〉からリリースしている。じつにUSらしい、バンド同士の有機的な横のつながりがシーンを生み出す好例と言える。

 トラック3の"ジャンクト!"(12インチの方ではトラック1)。何遍聴いてもそのたびに「こんなに速い曲だっただろうか?」と感じるシットゲイズの名曲だ。この逸るようなリズム感は上記のローファイ勢のなかにぜひとも聴き取ってもらいたい要素である。ノリはスカしたようにゆるいのだが、リズムは意外に切迫しているのが彼らだ。そしてゆらゆらした温泉のようなリヴァーブを取り去っても、かなりしっかりメロディが残る。達観しているようで青い。そうした切ない要素が特にストレートに出ているのがメイフェア・セットである。それゆえに例えば『ピッチフォーク』等では辛めの点数を付けられるのだろうが、おそらくはディー・ディーによるところのこのやや甘口なドリーム・ポップ・テイスト、c86的なメロディ志向は、間違いなく2009年を牽引したエレメントのひとつである。彼女の少年のような声もいい。そしてブランク・ドッグスのローファイ/シューゲなプロダクションは彼一人のときよりも彼女の声が添うときに雄弁だ。ローファイな録音の、粗い粒子の一粒一粒がこの世界を取り巻くゴミのよう、自らもそのひとつだ......。それはなんとなく雪のようでもあり、美しい。誰にも区別はつかない。虫か、ゴミか、雪か。

 冒頭の歌にはわずかに世界への呪いを感じるが、シットゲイザーはその後の世界を生きている。この世はクソかも知れないが、それは生まれてきたときからそうだったし、自分もクソみたいなものなのだろう。それはまあそれでいい。それはべつに、世界が美しくないことを意味しないのだから。シットゲイズな感性にはどちらかといえば肯定的な知性がある。そしてメイフェア・セットのサウンドは、少なくともゴミのように美しい。

Gato Libre - ele-king

 私が世界いち好きなトランぺッターは田村夏樹である。といっても、私は世界中のトランぺッターを聴いたわけではないから、これは相対的判断ではない。けれども、田村夏樹がいれば、他の世界中のトランぺッターの音を聴かなくても、私は満たされてしまうのだ。そんなことではいけないのはわかっている。もっといろんな人の音を聴いてから自分のなかの世界いちを決めないと。けれど、申し訳ないけど決めてしまった。マイルス・デイヴィスも、トーマス・ヘベラーも、近藤等則も好きだけど、やっぱり田村夏樹である。田村夏樹の奏でるトランペットは、ある時はコラールのように神聖で、ある時は加藤茶の「ちょっとだけよ」のようなギャグみたいで、時には技巧的で、時にはトロンボーンのように低音で、時にはすれすれのかすれた音で、でもオケのなかでは調和を乱さない。どこまでもストイックなのに、どこまでも脱力している。そんなふたつの極北を持った田村夏樹の音に、同じ時代の東京の空の下で出会えたのが奇跡なのだ。ほんと。

 最初の出会いは、田村夏樹のソロアルバム『コココケ』(MTCJ3012/2004年)である。私はここで完全に恋をしてしまった。なにせ、トランペットの旋律のあいだに、本人自ら「メキナカー」とか「パスリジャー」とか「ホナメサー」とか意味不明のことを唱えている。私は小さいときに、架空の人の名前を唱えるのが好きだった。ふと、「カジミシさん」とか「カダバタさん」とか口から出まかせに架空の人の名字が次々と出てくる神がかった瞬間が訪れる。これを人に言っても馬鹿にされるのがせいぜいなのだけど、それはほんとにうっとりするような至福の時間なのだ。あとになって、アンドレ・ブルトンとか、アントナン・アルトーとか、吉増剛造といった詩人の存在を知るわけだけど、こうやって、極私的な魔術的/祝詞的言葉と音楽がこんなにも美しく結びついたものを初めて聴いたのが田村夏樹の『コココケ』だった。これは私にとって大事件である。

 その田村夏樹が率いるユニット「Gato Libre」が「淡々と盛り上がることもなく、切ないかもしれないメロディーを紡ぎます」をキャッチコピーに、藤井郷子(アコーディオン)、津村和彦(アコースティックギター)、是安則克(アコースティックベース)というメンバーで活動開始したのは、その『コココケ』が発売された頃だったと思う。知らない人のために書いておくと、田村夏樹と藤井郷子は、ジャズを音楽的に根っこに持つインプロヴァイザー、コンポーザーで、80年代にアメリカに渡って、90年代に活動の拠点を東京にし、ソロ、デュオ、カルテット、オーケストラなど変幻自在の形態で、国内外で活動している。ヨーロッパやアメリカでのツアーやフェスティバルへの参加が多くて、日本では例えばこのあいだ新宿〈Someday〉へ藤井郷子オーケストラのライヴを見に行ったら、お客よりメンバーの人数が多いという状況もあった。けれども、今度はそれを逆手に取って、新宿ディスクユニオンジャズ館というあんな小さな場所で、オケのメンバー16人全員を入れてレコ発無料ライヴをやってしまうという前代未聞なことをやっている。

 私が自戒を含めて言いたいのは、「いつでも聴けると思うなよ、藤井郷子と田村夏樹」ということである。彼らは年にアルバムを何枚出しているかわからないほど、何回ライヴをやっているかわからないほどのワーカホリックである。でも、ほんとに同じ時代を共有して、東京でこんなに簡単に彼らの演奏を聴けてしまうことは幸運中の幸運だということを思っておいたほうがいい。

 で、「Gato Libre」の話に戻ると、ユニット名の「Gato Libre」は、すなわち「自由な猫」という意味である。こんな時代に「自由」という言葉を簡単に使えるわけない。彼らは決して「本当の自由」(があるとすれば)、なんて手にしていないはずだ。海外でのライヴが多いにしても、いつだって、私たちと同じように制約や条件や不便な社会で音楽をやっているはずなんじゃないか。それでもその不自由を逆手にとって、淡々と、一喜一憂することもなく、猫のようにするりと生きるのが、「Gato Libre」の音楽である。藤井郷子はいつもはピアノを弾きまくっているのに、ここではこのユニットのために初めて買ったというアコーディオンを弾いていて、練習なくていいと言われているらしい。ここではみんなで盛り上がらなくていいらしい。ここでは「泣きのメロディ」は「切ないかもしれない」くらいがいいらしい。そんな不自由さから静かに生まれてくる旋律とアンサンブルのなんと切実なこと。一見、懐かしいような癒されるようなサウンドを持っているが、おとなしい顔してこのバンドは、翻って私には世の中に対して最も強烈に批評的な音楽のひとつに聞こえてくるのである。

 田村夏樹は、2008年11月に横浜国立大学で行われたレクチャーコンサートでこんなふうに言っていた。「僕、ラテンもロックもビートルズもモータウンも大好きだし。なんちゅうかな。僕、フリー、そんなに好きじゃないんです。変な言い方ですけど、フリーしかやっていない人と一緒にやると、ドミソって吹くと白い眼で見られるときがあるんです。あれがすっごい嫌で、それで『オレはフリーなんか嫌いだ』って思うんです......」

「Gato Libre」の4枚めのアルバムが、今回発売された『Shiro』である。(田村夏樹、藤井郷子の別名義グループ「First Meeting」「藤井郷子オーケストラ」「mado」のアルバムと同時発売)これまでのアルバムと聴き比べて、進化したとか、変化したとか、そういうことを楽しんでも楽しまなくてもきっとどっちでもいい。屋根の上で昼寝をし、柵のあいだをすり抜け、壁をつたい、車の下で箱座りをしている猫みたいに、不自由な社会をすり抜けて彼らの音楽は当たり前のようにいま、ここにある。しかし、その猫に出会えるのは奇跡でもあるということを忘れてはいけない。

Gato Libre次回ライブ情報はこちら。
5/30(日) 吉祥寺『サウンド・カフェ・ズミ』
0422-72-7822
GATO LIBRE 田村夏樹Tp、藤井郷子Acc、津村和彦G、是安則克B、
https://www.dzumi.jp/

ハックルベリー・フィンの冒険 ジムはまじめくさった声で言った。
「おやじさんはもう帰ってこねえよ、ハック」
おらは言った。
「なぜだい、ジム?」
「なぜだっていいんだよ、ハック――とにかくもう帰ってこねえんだ」

マーク・トウェイン 『ハックルベリー・フィンの冒険』 西田実 訳

 1885年に発表されたマーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』は、近代における若者の"自由と冒険"を描いた小説としてよく知られている。母親を持たず、一文無しでアル中の父親と暮らすハックは逃亡した黒人奴隷のジムと出会い意気投合して、そしてふたりは自由を求めて旅に出る。社会の最下層で生きる少年たちが繰り広げる冒険譚は、ある程度の知恵が付いた子供なら誰もが憧れる放浪(家出への避けがたい願望)であり、そしてそれは彼らのさまざまな経験(出会いや別れ、悪人とのやりとり、父親との無情な決裂も含む)を通して語られる当時のアメリカ社会に対する厳しい風刺でもある。と同時に、それはずる賢くしかし魂の汚れた白人と、無知だが頭が良く魂の美しい黒人という、おそらく物語においていまだ有効であろう図式を生み出している。

 小学生のとき『トム・ソーヤの冒険』を読んで、そして続く『ハックルベリー・フィンの冒険』を読みかけて挫折した。そういう人は多いだろう。なにも静岡市立図書館のせいではない、だいたい原書では「ニガー」とか「ニグロ」という言葉が氾濫するような、ある意味「ペアレンタル・アドバイザリー」が貼られたような本だ。逃亡奴隷を友とし、父からの逃走の物語でもあるこれを児童文学だと薦めるのは無理がある。

 それよりもJ.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』のほうがよほどわかりやすかったと思う。文学史の観点で言えば、『ハックルベリー・フィンの冒険』で描かれた"自由"の第二次大戦後のヴァージョンが、そう、お馴染みホールデン・コールフィールドの"反抗"とされている。1951年に発表されたそれは、しかし冒険譚という形体ではない。よく知られるように、『ライ麦畑でつかまえて』は疎外者(アウトサイダー)としての少年の告白だ。そして......2010年の1月27日に91歳で亡くなったこの小説家の追悼において『ガーディアン』が言うように「J.D.サリンジャーがロックンローラーのキャラクターを創造」して、「ホールデンのキャラクターがロックンロールの反抗者の思想にインスピレーションを与えた」のである。だから、日本で暮らす若者にとってはミシシッピーを下るハックとジムの冒険よりもホールデンの彷徨のほうがはるかに理解しやすいのである。

 僕がまだ駆け出しの編集者だった頃、ある高名な英文学者に仕事を依頼したことがあった。公立大学の英文科の教壇に立つ彼との雑談のなかで、「毎年入ってくる新入生に好きな作家は誰かと訊くと、ほとんどがサリンジャーと言うんだよ」と、いかにも「やれやれ」といった風に彼が話してくれたことをよく憶えている。20代半ばの僕は、「そうか、サリンジャーというのはルイス・キャロルや、あるいは『白鯨』なんかと比較してずいぶんとレヴェルが低いのだな」、そう思ったものだった。昨年のJ.G.バラードの死のときもそうだったけれど――いや、あれはまあ、母国だし当たり前か――、とにかくそれでも『ガーディアン』は例によって数日間に渡り、社会、文化、音楽、書籍、あらゆるコーナーを使って、1965年に最後の作品を発表してから沈黙を守り通したこの作家の追悼記事を掲載し続けている。作家や評論家スジだけではなく、コメディアンやジャーヴィス・コッカーのような音楽家のコメントも掲載されていた。コッカーは「彼の一節や言い回しは永遠に僕のなかにある」と記し、ポストモダンを代表する小説家のジュリアン・バーンズは「重要なのは、我々の文明からアドレッセンスとして知られる歪められた境遇が消えるまで持ちこたえるであろう完璧なマスターピースをサリンジャーが書いたこということだ」、とコメントしている。

 僕がそのなかで(といっても、すべてを読んだわけではないのだけれど)興味深かったのは、「サリンジャーの秘密の歴史(The secret history of JD Salinger)」という記事だった。サリンジャーが第二次大戦中に兵士を志願して、ナチスと戦っていた話は有名である。「彼は1942年に徴兵され、歩兵部隊としてD-DAYのときユタ・ビーチに関わっている。フランスで戦い、バルジ大作戦にも立ち会い、ナチの強制収容所を解放する最初のひとりでもあった」、とその記事に書かれている。「彼は現実問題として、リアルに戦争体験をしている」のだ。

 記事が告げているのは、そうしたリアルな戦争体験を通してサリンジャーがもっとも苛立ったのは、ナチスでもなければ戦争でもなかった、アメリカ軍そのものだった、という話だ。「彼は戦争よりも軍のことをひどく憎んでいました」、記事のなかで彼の兄が生前話したこのような言葉が引用されている。そしてサリンジャーは兄にこう打ち明けたことがあるという。「軍はナチスと同じように、バカ野郎どもで溢れていた」と。つまり、『ライ麦畑でつかまえて』を覆っている大人社会への"軽蔑"は、サリンジャーの母国の軍隊に対する憎しみに由来するというのである。カート・ヴォネガット・ジュニアの『スローターハウス5』だって、彼の戦争経験を題材にしながら人生の不条理を描いているというのに......。

 世間はこうしたサリンジャーを精神的にタフではなかったと評する。むしろその手のタフをさを求める社会的通念に彼は抵抗したとも言えるし、あるいはタフではないがゆえに見えることを彼は書いたとも言える。だから、仮に『ガーディアン』のその記事にそって考えれば、ロックンロールの初期衝動に含有される反抗とは、例えば反戦などではない。そうした大義名分ではなく、それを支えるコミュニティの"質"に対する"苛立ち"ということになる。それは大人からは見えない"苛立ち"で、大人社会のもっともらしさへの懐疑心である。それは大人社会、もしくは「大人になれ」という強制に対する拒絶の表れであり、同時に子供の側が大人を批評するということでもある。

 そしてそれはたしかにロックンロールの青写真のように思える。小説が発表されたのは1951年だが、その続編はロックンロールのなかにある、とさえ言える。というか、およそ60年後の現在にいたるまでそれは続いているってわけだ――。アニマル・コレクティヴはいつまで子供でいるつもりなのだろう。


そしてあたりには誰もない――誰もって大人はだよ――僕のほかにはね。
J.D.サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』 野崎孝 訳

Anthony "Shake" Shakir - ele-king

 かつて彼は自分自身を"テクノの透明人間"と形容している――つまり、いるのかいないのかよーわからんと。まあ、たしかにアンソニー・シェイカーが目立ったことはいちどもないけれど、彼は紛れもなくデトロイト・テクノのヴェテランのひとりである。初期のトラック"シークエンス"は1988年の歴史的コンピレーション『Techno! The New Dance Sound of Detroit』に収録されているばかりか、シェイカーはホアン・アトキンスとヴィジョンズ名義で作品を出したり(89年)、オクタヴ・ワンの"アイ・ビリーヴ"(90年)の共作者でもある。彼は本物のオリジナル世代なのだ。ただ......、アンソニー・シェイカーは他のデトロイトのプロデューサーのように自分自身をアピールすることが得意ではなかったのかもしれない。たしかに彼は自身が自虐的になるほど地味な存在ではあったが、しかし、彼が音楽活動を止めたことはなかった。シェイカーは20年代以上にも渡ってリリースを続けているのだ。

 彼は、90年代は主にシェイクの名義で自身のレーベル〈フリクショナル・レコーディングス〉から10枚以上の12インチを発表している。そして、〈メトロプレックス〉や〈トラック・モード〉、〈パズルボックス〉や〈セヴンス・シティ〉、〈ムーズ&グルーヴス〉や〈インターナショナル・ディージェイ・ジゴロ〉等々からも地道に12インチを切っている。2000年にはフランクフルトの〈クラング・エレクトロニック〉からアブストラクトなアルバム『Mr. Shakir's Beat Store』を発表しているし、2009年にはフランスの〈シンクロフォン〉からまったく素晴らしいシングル「アライズ」をリリースしている。

 『フィクショナリズム 1994-2009』はシェイカーの〈フリクショナル・レコーディングス〉時代のトラックを中心に編集されたベスト盤だ。12インチ・ヴァイナルだと4枚組、CDでは3枚組(全35曲)となる。アンソニー・シェイカーの音楽の特徴を簡潔に言うなら、彼のサイケデリックなセンスにある(なにせホアン・アトキンスとのコラボレーターだ)。そしてB-52'sの熱烈なファンである彼は、自分のトラックのなかにどこか捻れた(アーティな)センスを注入する。わっかりやすいハウスやテクノではないし、機能性を重視したトラックでもない。あくまで音楽的なのだ。

 実際、3時間以上におよぶ彼のこのセットは多様性に富んでいる。ジャジーなダウンテンポ"デトロイト・ステイト・オブ・マインド"、ベースとドラムマシンが見事に絡み合う"ローミング"、これこそデトロイト・テクノだと言わんばかりの"アライズ"......アンビエントもあればアシッディなファンクもある、クラフトワーキッシュなテクノ・ポップもある。『フィクショナリズム』を聴いていると、いままで日の当たらなかったデトロイト・テクノの歴史を思い知るようだ。嬉しい発見が随所にある。デリック・メイが彼の13振りのミックスCDの最初にシェイカーのトラックを選んだのも、なにか含みがあるんじゃないかとさえ思えてくる。

 〈ラッシュ・アワー〉はとても良い企画盤を思いついたものだ。控えめなだが眩しいオールスクールの輝き、自称"テクノの透明人間"に尊敬を込めて――。

CHART by JET SET 2010.02-2 - ele-king

Shop Chart


1

ポチョムキン

ポチョムキン BRAND NEW LOVE »COMMENT GET MUSIC
ポチョムキンが代弁する脱力東京ラヴ・ストーリー!?Zazen Boys向井氏制作のアノ曲が12"に!刺激的な都会暮らしの中にあっても、決して満たされることのない性的衝動。男の悲しい性(さが)を、東京上空から夜の街へと降下するエレクトロ・ファンクに浮かべた逸品"Brand New Love"加えて、B面にはPUNPEE(P.S.G.)、Mountain Mocha Kilimanjaro、Olive Oilという超豪華メンバーが集結!

2

RONI NACHUM

RONI NACHUM GUEST SERVICE SHALOM (MARK E REMIX) »COMMENT GET MUSIC
Mark Eリミックス収録のグレイト・リリース!!Limited300!!何かと話題作をドロップしてくるUK発"Fine Art Recordings"からマスト・アイテム到着。エルサレムからの新鋭"Roni Nachum"×ご存知"Mark E"。バッチリっす!!

3

ITAMAR SAGI

ITAMAR SAGI COMMON SENSE »COMMENT GET MUSIC
Be As Oneのトップ・イスラエリー・クリエイター、Itamar SagiがDrumcodeから!!これまでにもJosh Wink率いるOvemやKlap KlapそしてSomaなど世界各国の優良レーベルより作品をリリースをしてきた実力派、I.Sagiが奥行きのある覚醒的なドープ・ミニマルをリリース!!

4

SLUGABED

SLUGABED ULTRA HEAT TREATED EP »COMMENT GET MUSIC
☆特大推薦☆スクウィー x ウォンキーなカラフル特大傑作トラックス!!北欧産エレクトロ・ファンク最前線サウンド=スクウィーへの憧憬を公言するUK鬼才がPlanet Muから放つ特大傑作EPがこちら!!

5

RED RACK'EM

RED RACK'EM THE NIGHTSHIFT »COMMENT GET MUSIC
デトロイト注目レーベルからの見逃せない一枚!!Hot Coins名義でも御馴染み、ニュー・ディスコ~ディープ・ハウスを横断するDaniel BermanによるRed Rack'em名義でのグッド・リリース。

6

COSMETICS

COSMETICS SOFT SKIN »COMMENT GET MUSIC
Glass Candy~Nite Jewel直系のダーク・ウェイヴ・ディスコ・ポップ!!メチャ最高です。こんなのも出しますCaptured Tracks。カナダの男女デュオ、Cosmetics!!レトロ・シンセに気だるい女子ヴォーカル、ロウファイ感も加わった完璧シンセ・ウェイヴ・ディスコ。グレイテスト!!

7

D1

D1 JUS BUSINESS »COMMENT GET MUSIC
☆大推薦☆天才ダブステッパーD1がデス・テクノをネタ使いした超話題盤です!!ダブステップ史上初のディープ・ハウス・ネタ名作"I'm Loving"を手掛けた鬼才が、今度はデス・テクノと鍵盤ハウスを下敷きにしたA1をお届け~!!

8

U.S. GIRLS

U.S. GIRLS GO GREY »COMMENT GET MUSIC
US最狂女子、Siltbreezeからの強烈セカンド・アルバム!!かなりスゴイことになってます。ポートランド在住のMegan Remyによるソロ・ユニット、U.S. Girls。この人は本当にヤバい。ロウファイ~ジャンク~ドローン~トライバル全てメチャクチャにかき回す23世紀ポップ!!最高。

9

DJ HELL FEATURING BRYAN FERRY

DJ HELL FEATURING BRYAN FERRY U CAN DANCE 1/3 (CARL CRAIG REMIX V.2) »COMMENT GET MUSIC
Carl CraigによるリミックスVersion 2を収録。アルバム『Teufelswerk』から一挙に3枚同時リリースされたリミックス・シングル3部作のうちの第1弾がこちら!!

10

ARTO MWAMBE

ARTO MWAMBE LOVE LIFT »COMMENT GET MUSIC
ブリージー・エレクトロニックなオールドスクール更新型ハウス大傑作!!エレクトロニカ方面の方にも是非聴いて頂きたい4つ打ちサウンド推薦盤。細身な男性ヴォーカルが際立つ爽やかなアッパー・トラックが憎らしい!!

Massive Attack - ele-king

 ロバート・デル・ナジャ......3Dによれば彼が『ヘリゴランド』のポスターのために描いた絵は、ロンドンの地下鉄では使えないそうで、何故ならそれがあまりにも"ストリート・アート"すなわちグラフィティに見えてしまうからだという。もっともそれはマッシヴ・アタックにとって今回のアルバムが成功していることの証左でもある。しばしデヴィッド・リンチを引き合いに出して語られるマッシヴ・アタックの"暗さの芸術(art of dark)"は、ごくありふれた日常のなかの暗い予感を拡大してみせる。「嵐を予感すると人は背を向ける/不安だから」、と『ヘリゴランド』の"パラダイス・サーカス"でホープ・サンドヴァルが歌っているが、これは彼らの不朽の名曲"アンフィニッシュド・シンパシー"でシャラ・ネルソンが歌った「夜も知らないでどうやって昼を過ごせると思うのか」というフレーズとまあ同じようなもので、マッシヴ・アタックはこの世界の負性のようなものと向き合うことで自らのアートを磨いてきた。彼らは闇を友とし、雨を祈願した。コミュニケーションよりもディスコミュニケーションを、笑みよりも無愛想でいることを選んだ。そうした暗さの芸術家たる姿勢がいまやお馴染みとなった3Dの政治活動にも繋がっているのだろう。

 ただ、ファンにとって複雑だったのは、3Dが積極的な反戦デモ活動をおこしていた時期にマッシヴ・アタックが発表した『100th・ウィンドウ』が実に不可解な出来となっていたことだった。彼らのそもそもの武器――つまり、彼の地の音楽における二大要素=パンクとレゲエを繋ぐことのできた彼らの方法論――それは言うまでもなくヒップホップである。バンドからマッシュルームが去ったとき、多くのファンがマッシヴ・アタックから離れたのは無理もない話なのだ。彼らの暗さの芸術に眩い光沢を与えていたのはマッシュルームのブレイクビートであり、サンプリングのセンスだったのだから。『100th・ウィンドウ』にはそして、ダディー・Gすら関わっていない。豊富な音楽の知識を持つブリストルのベテランDJも離れ、音楽からは"ソウル"が消えてしまった。3Dは明らかに孤立し、そしてマッシヴ・アタックは長い冬眠に入った。もちろん誰一人としてそれを責めなかった。彼らは1990年代にクラシックと呼べる最高のアルバムを3枚(+1枚)も発表しているのだから。

 そんなわけで昨年の先行シングルを聴くまでは、僕はこのブリストルの大物の新作に何の期待もなく、注目もしなかった。だが、2008年にポーティスヘッドの10年振りの『サード』が素晴らしかったように、7年振りの『ヘリゴランド』も見事だった。3Dとダディー・Gはふたたびタッグを組んだ。多くの協力者が集まり、マッシヴ・アタックはソウルを取り戻したようだ。

 昨年リリースされて先行シングル「スプリッティング・ジ・アトムEP」を聴いてあらためて感心したのは、彼らの"暗さ"だった。中毒性の高いスカンキング・ビートをバックに、地上に釘付けにされたようなダディー・Gの(音程をキープできるギリギリの低音の)歌ではじまり、続いてホレス・アンディの高く甘い声、そしてまたダディー・G、そしてまたホレス・アンディ、それから3Dの妖艶な声へと代わっていくそのタイトル曲は、不機嫌というよりは恐怖の領域で鳴っている。そしてタチの悪いことに、曲も歌詞も魅惑的なのだ。「ドープなしではホープはない。失業者のお帰りだ」――とても他人事とは思えないだろ? 結局"スプリッティング・ジ・アトム"はアルバムのなかでもベストな1曲で、曲のモチーフは昨年の、G20金融サミットときの銀行を粉々にしたロンドンにおける反資本主義の暴動ではないかと思われる。(筆者による『SOOZER』誌のための取材で3Dは、暴動はコンサートよりもマシだと大いに肯定している)

 『ヘリゴランド』の1曲目となった、TV・オン・ザ・レイディオのヴォーカリスト、トゥンデ・アデビンペをフィーチャーする"プレイ・フォー・レイン(雨乞い)"の不気味なパーカッションによる墓場のダンスホールもたまらない魅力がある。が、マルティナ(トリッキーの初期の名作におけるヴォーカリスト)の個性あるパンキッシュな声をフィーチャーした蜃気楼のダブステップ"バベル"、アシッディなミニマリズムとマルティナの歌による"サイケ"、あるいはホレス・アンディが歌い、ブレイクビートと震動するベースラインがしなやかな絡みを見せる"ガール・アイ・ラヴ・ユー"のような曲こそファンが待ち望んでいるマッシヴ・アタックかもしれない。これらの曲は『ブルー・ラインズ』へと接続する。そして、エルボウのガイ・ガーヴェイをフィーチャーしたドラッギーな悲歌"フラット・オブ・ザ・ブレード"、西海岸から参加したホープ・サンドヴァルの妖艶な声とピアノ・サンプルのループが目眩を生む"パラダイス・サーカス"は『メザニーン』へと接続する。

 3Dが歌う"ラッシュ・ミニット"もまた『メザニーン』的な――つまりヴェルヴェット・アンダーグラウンド的な暗いトリップで、これが『ヘリゴランド』のハイライトである(残念なことに日本盤ではこの曲の訳詞が割愛されている)。盟友デーモン・アルバーンのソウル・ヴォーカルをフィーチャーした"サタデー・カム・スロー(土曜日はゆっくり来る)"は、エリザベス・フレイザーによる"ティアドロップ"をはっきりと思い出させる。

 3Dによれば、アルバムの歌詞にはあらゆる位相において政治的な問題提起がされているとのこと。なお、日本盤には"フェイタリズム"の坂本龍一と高橋幸宏によるリミックスが収録されている。昨年マッシヴ・アタックがメルトダウン・フェスティヴァルのキュレーターを務めたときに、3Dいわく「政治的な理由から」YMOを呼んでいる。また、ブリアルによるリミックスも近い将来に聴くことができそうである(グレイト!)。

Eccy、あるぱちかぶと - ele-king

 ダブステップで踊りたい――身も蓋もないその思いは、ここ1~2年で突然変異のように多様化したこのジャンルの魅力に取り憑かれ、いまどき12インチを漁っているような人間にとっては拭い去れない衝動である。先日、2年もの休止を経てようやく再オープンする宇川直宏の〈マイクロオフィス〉(まだ準備中)に行ったときも、彼の自慢のファンクション・ワンでイターナルの『メッセージ・フロム・ザ・ヴォイド』を鳴らしてもらったほどだ。そういうわけで、エクシーのDJとクオルタ330のライヴが聴けるのであればと、昔同じ編集部で臭いメシを食った仲間である西崎博之の送別会を抜けて、僕はひとりで渋谷の〈プラグ〉へと向かった。その夜は、あるぱちかぶとのライヴもある。あるぱちかぶとというのは、つい先日目の眩むようなデビュー・アルバムを発表したばかりの、まだ20代ちょいの才気溢れるラッパーである。

 午前0時ぐらいに会場に着くとフロアは若い連中で賑わっている。ほとんどが20代前半だろう。間違っても30代はひとりもいない......が、40代はふたりいた。僕とY氏である。これだけ若者で埋め尽くされたパーティに行ったのがものすごーく久しぶりだったので、それだけで充分に新鮮だった。フロアにいるのは50人ぐらいだったが、20年前のレイヴ前夜の東京のクラブもこんなものだったので、懐かしくもあった。もっとも、若い世代による若いダンス・カルチャーの素晴らしいエネルギーがみなぎっているこの夜のフロアは、ノスタルジーに浸ることなど許さない。

 EMFUCKAのDJ、小宮守のライヴ、HAIIRO DE ROSSI のDJとオロカモノポテチのMCがフロアを盛り上げる。Broken HazeのライヴDJを経て、クオルタ330のライヴがはじまる。もったいつけるようにしばらく間をおきながら、ダブステップのあの揺れるような汚い低音が飛び出す。格好いい~!

 ロンドンの〈ハイパーダブ〉(ダブステップの最重要レーベル)から作品を出しているこの日本人クリエイターの音楽は、既発のモノに関して言うなら、テクノ・ポップをダブステップに変換したような作風を特徴としている。が、ライヴではレコードで聴ける"ブリープ"なテイストはなく、そしてダブステップは彼の音楽の一部であり、すべてではなかった。とはいえダブステップ世代らしいセンスが随所にあって、新鮮なテクノ・サウンドを披露した。

 そこへいくとエクシーは彼のダブステップ体験を存分に発揮した。既発のダブステップ音源を自分流に手を加え、さらにそこに自分の音源を混ぜたりしながらのライヴDJだった。最後はビョークの"ハイパーバラッド"の彼自身によるダブステップ・ヴァージョン。上機嫌になって「未来は明るいね!」と、僕はY氏に鼓膜に喋ったほどだ。

 あるぱちかぶとはフロアからは目が見えないほど帽子を深くかぶって登場した。右手にはマイク、左手にはスナフキンの指人形があった。その姿はラッパーというよりも、別の世界から何かの間違いで迷い込んだ少年だった。彼は手はじめに、"完璧な一日"と"トーキョー難民"といったアルバムのなかでもとくに印象的な曲を続けざまにやった。あのおそろしく大量な言葉をアルバムに録音されたスピードで彼はラップした。世界への冷酷な眼差しと温かい慈しみが交錯する"完璧な一日"はライヴではなおすさまじく、"トーキョー難民"で綴られる猛スピードの風景はその場を圧倒した。あるぱちかぶとは時折フロアに目をやるものの、多くはステージの右から左へと往復して、たびたび天を仰いだ。最後の曲は"日没サスペンデッド"だった。「だけど欲張って他人の人生を生きるなんて/そんな愚かなことはないだろ?」――曲のなかでとくに印象的なこのフレーズは、人生のロールモデルとなる大人が不在のこの国の子供たちの、静かな決意のように思える。

 新しい言葉と音が渋谷の暗い暗い地下2階で、胎児のように動いていた。鮮烈のラッパーのライヴが終わったとき、時刻は午前4時だった。僕は長い距離を歩いて、そしてタクシーに乗った。

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 ライアン・マッギネス(https://www.ryanmcginness.com)。アーティストとしてすっかり有名な彼だが、彼が〈50 parties〉というパーティを、自分のスタジオ(@チャイナタウン、隣はエミネムのスタジオ!)で、毎週金曜日にはじめた。2009年の7月3日に第1回を開き、ワイン、カジノ、ディベート、スケート、ゴス、ドローイング、かなり個人的なバースディ、季節にそったニュー・イヤーズ、ハロウィン、プール、ホワイト・トラッシュBBQ、その他意味がわからない、唾飛ばしパーティなど、ぶっちゃけ何でもあり。パーティ内容は,キュレーターによって全然違うが、タイトルに沿った催しをするのだろう。それぞれのパーティにロゴマークがデザインされ、お酒はオープン・バー、招待された人しか入れない、秘密のプライヴェート・パーティである。

 私が参加したのは、1月22日に開かれた"ロックンロール・パーティ"。28回目になる。この2回前は"セックス・パーティ"、1回前が"ドラッグ・パーティ"、そしてこの週が"ロックンロール・パーティ"、でこの次の週は"リハブ・パーティ"。"セックス、ドラッグ、ロックンロール!"、そして"リハブ".....一応繋がっているのだろう。

 私は参加していないが、聞いた話によると、セックス・パーティは、ベイブランドという大人のトイショップの人がキュレーターで、個室が作られ,光り輝く穴、プロの手があり、ドラッグ・パーティは、たくさんのサイケデリックな物を試していき、どんどんいろんな種類の良い物がテーブルの上に積み上げられ、リハブ・パーティは、マッサージとカラー・セラピー、日本でいうところの健康ランドみたいな状態になったらしい。想像ばかりが膨らみ、真相をたしかめたい気もするが、どのパーティもプライヴェートなのでお誘いがないと参加できない。

 で、こういうときに強いのが,顔の広いパーティ・ピープル。いろんな人を捕まえては、内容を聞き出そうとしたが,結局パーティ好きのアメリカ人なので,どんなパーティでも、いろんな人と話し、お酒を飲んでいるのは変わらないとのことでした。
そして,今回お誘い頂いた、ロックンロール・パーティ。キュレーターはDJ Listo。タイムテーブルは以下の通り。

Punk Rock Karaoke
Punk Rock Karaoke

Hard Nips
日本人の女性たちによるHard Nips

Sugarlife
Sugarlife

9:00 pm
- Guy Fantasy

9:45 pm
- Punk Rock Karaoke

10:45 pm
- battle of the bands:
Hard Nips vs. Scorpio Rising

12:00 pm
- Sugarlife

12:30 pm
- LightAsylum

dj's Virgil Rhames - dj Listo(me)

 今回のパーティの客層(というかどのパーティもほとんど層は変わらないと思うが)は、ライアンやキュレーターの友だちで、アート系,音楽系の20代後半から40代前半ぐらい。とにかくお酒の飲めないキッズ系はいないので,少し余裕のある大人のパーティという感じだ。

 パンク・ロック・カラオケは、演奏する人たちの経歴が長いのか、演奏が激うま! かなりたくさんのカラオケリストを持っている。プロの演奏で歌うカラオケ(それもパンク仕立て)はかなりいい感じで、5~6人がフリも完璧で歌っていた。キュレーターのひとりはバウ・ワウ・ワウの"アイ・ウォント・キャンディ"を歌っていたが、着ていたTシャツまで、「I want Candy」という懲りよう。

 次の女の子バンドのバトルは、スペースの端と端にバンドのセットをし、1曲1曲交代で演奏する。お客さんは見たいバンドの方に来る。といっても、行ったり来たりする人がほとんどだったが、バトルといってもキャット・ファイトなので、普通に盛り上がる。どちらもブルックリンのローカル・バンドでハード・ニップスは日本人女の子4人のバンドである。

 今回のメインはライト・アサイラム。!!!のボーカルもしていたシャノンという女の子のバンドで、かなりやばい。時間がかなりおして2時頃からはじまったのに帰るひとはいない。その後はまたもやダンス・パーティ......

 うちのカフェ〈スーパーコア〉からも歩いて近い、〈モンキー・タウン〉という、レストラン、イヴェント・スペース、音楽ヴェニューがある。オーナーがアーティストで、内装が素敵でとても良い空間を生み出している。レストランのメニューはインターナショナルで、ハンバーガーにでさえひと工夫が加えられている。イヴェント・スペースにはスクリーンが、前、後、右、左と4つあり、そこでは、違う映像を流したり、同じ映像を流したり、バンドが演奏したり、DJがいたり。そこでお酒を飲み、ご飯を食べ、ゆったりとソファにくずれ落ち、寝転びながら、音楽と映像を浴びるのである。

 このインディペンデントな場所が1月末にクローズした。最後の日に行ったら案の定すごい人。レストラン・スペースも、後ろのイヴェント・スペースも動けないぐらい人でいっぱい。そこには、先ほど書いた、〈50 parties〉のキュレーターやバトル・バンドのスコーピオ・ライジングのメンバーも来ていた。イヴェントがあるとみんなきちんと現れるのがNY風だ。宇宙のような空間でのDJの後は、ラヴ・イズ・オールをもう少しクレイジーにしたようなバンドが登場。その後はソファーやイスをすべて取っ払って、朝までダンス・パーティ。とても楽しかったが、かなり複雑。ブルックリンで重要なスペースがまたひとつ消えたから。

Shop Chart


1

DERRICK MAY

DERRICK MAY Heart Beat Presents Mixed By Derrick May X Air HEART BEAT / JPN / 2010/01/25 »COMMENT GET MUSIC
彼、帰還せり。DETROIT第一世代として、数多くのアーティストに影響を与え、未だ世界レベルの人気を誇るTOP DJの一人。13年ぶりのMIX CDは、前回のMIX-UP VOL.5と比べると、とても荒々しく。彼のインタビューは同様、本作もエネルギッシュでサービス精神に溢れている。ラストはTRANSMATの新曲を連続でMIX。イ○ポじゃないなら、このCDを聴けば間違いない。期待通り、である。

2

V.A

V.A Post Newnow CRUE-L / JPN / 2010/1/22 »COMMENT GET MUSIC
クロスオーバー/バレアリック・コンピレーション!! ここ数年のCRUE-L音源から選りすぐりのREMIX作品をセレクト。SOFT ROCKS、MARK E、QUIET VILLAGE等の重量級アーティストと真っ向勝負のDJ NOBU、FORCE OF NATURE、SUNAHARA等。TAKIMI氏の狂わない選球眼はホントすごいです。そのTAKIMI氏によるMIX CDも特典で付いてお得!

3

V.A

V.A W.A.R.M.T.H. Presents Preservation -Past, Present & Future- WALLSHAKER MUSIC / US / 2010/1/18 »COMMENT GET MUSIC
DETROITマニア必見!!! ベテランAARON CARLのレーベル「WALLSHAKER MUSIC」の初CDリリース。しかもエクスクルーシブ・トラックを多数収録!!! LOS HERMANOS、SANTIAGO SALAZARなどの人気アーティストから、いぶし銀ALTON MILLER、DJ巧者TERRENCE PARKER、初期URのDJ、SCAN 7などバラエティに富んだ14曲。

4

SCUBA

SCUBA Sub:Stance OSTGUT TONTRAGER / GER / 2010/1/14 »COMMENT GET MUSIC
OSTGUT VS DUBSTEP!!! ベルリン・アンダーグラウンドの頂点として君臨するBERGHAINで開催中の「SUB:STANCE」、初のMIX CD。MARCEL DETTMANN、SURGEON等をリミキサーに起用し、混血具合を露にしたSCUBA。DAKRでHEAVYなトラックの中を、時折垣間見せる恍惚の瞬間が素晴らしい。参加アーティストもツボを抑えていて、サンプラー的にも使えます。

5

JACKMASTER HATER

JACKMASTER HATER Hiccup Track/Sensation WAREHOUSE BOX TRACKS / US / 2010/1/29 »COMMENT GET MUSIC
RON HARDY'S SENSATIONの未発表VERSION、初のアナログ化!! チープ過ぎるほどに肉体的ビート!!! これぞCHICAGO "JACKIN'" STYLE!!! 逆面にはCHIP E "It's House"と同じというか、こちらがオリジナルらしい、声ネタループのリズム・ボックスもの。CHICAGO BAD ACIDを追求する、このシリーズは毎回やばすぎます。

6

HORIZONTAL GROUND

HORIZONTAL GROUND Horizontal Ground 03 HORIZONTAL GROUND / UK / 2010/1/27 »COMMENT GET MUSIC
SHED、MARCEL DETTMANN等のHITでおなじみの限定ペーパー・スリーヴもの。ドイツ産、シリーズ三作目。A面はモロにDAN BELL、というかACCELERATEのスタイルです。メタリックはハイハットと、ブリーピーなフレーズ。声ネタもそれっぽい。B面TRAXMEN~ROBERT ARMANI辺りのDANCEMANIA辺り?・・・。これはへのオマージュですね。

7

DON WILLIAMS

DON WILLIAMS Detroit Blue EP A.R.T.LESS / GER / 2010/2/2 »COMMENT GET MUSIC
MOJUBA傘下A.R.T.LESS新作は、レーベルのドン、DON WILLIAMS!!! 今回も、オリジナル・デトロイトテクノへの愛がふんだんに感じられる片面プレス。生めかしいシンセ使いとオールドスクールっぽいリズムの打ち込みは、どこか温かみすら感じられるA-1。A-2ではKICK LESSの夢見心地なアンビエント作品を収録。勿論、限定のハンドメイド・ペーパースリーヴ。

8

LAVERNE RADIX

LAVERNE RADIX Train RAUM MUSIK / GER / 2010/2/2 »COMMENT GET MUSIC
MISS FITZ変名!!! OSLO、CONTEXTERRIOR、PERLONからリリースする美人アーティスト。とりあえず、A面!!! カットされたディスコホーンで切り貼りされた独特の上モノ。リズム・パターンにも細かい工夫が見られて、気合を感じます!!! B面の2曲は声ネタのループと図太いベースラインのうねりで展開する、GROOVE MAKER TRACK。

9

EQD

EQD Equalized #003 EQUALIZED / GER / 2010/2/2 »COMMENT GET MUSIC
SHEDによるEQUALIZEDシリーズ3番!!! 彼らしい鋭角なカミソリのようなシンセのリフと90年代のHARD MINIMALシーンを彷彿とさせるGROOVEのA面。B面もソリッドなリフと、ズンドコした低音が90'S LIKE。中古市場でも90'S HARD TECHNOの発掘は始まっています。リヴァイバルはスグソコ!!!

10

MR.SCRUFF & KAIDI TATHAM/MOTOR CITY DRUM ENSEMBLE/ANDRES

MR.SCRUFF & KAIDI TATHAM/MOTOR CITY DRUM ENSEMBLE/ANDRES E11 PRIME NUMBERS / UK / 2010/1/20 »COMMENT GET MUSIC
昨年末、当店でインストアDJを披露してくれた、マンチェスターのタフ・ガイTRUS'MEのレーベル「PRIME NUMBERS」。フルートとフェンダーローズで極上のメロウ・ファンクを聴かせるA1。目下注目が集まる、MOTOR CITY DRUM~のディスコ・ループ・ハウス。そしてANDRESが、MJ「P.Y.T」をネタ使いしたエレクトロ・ファンクB-2。極上のアーバン・ソウルをお届けします。

CHART by JET SET 2010.02 - ele-king

Shop Chart


1

ANDRES

ANDRES ANDRES II PART 2 MAHOGANI MUSIC / »COMMENT GET MUSIC
マスト・アイテム到着!!年間チャート・ランクインも確実かと思われます。 ご存知KDJ一派、DJ Dezこと"Andres"のニュー・リリースは、昨年初夏の奇跡・第2章。音楽情報誌各誌で取り上げられ(09年総評特集も含めて)、店頭から瞬く間に姿を消した"Andres Ⅱは記憶に焼き付いているはず。

2

DAM FUNK

DAM FUNK TOEACHIZOWN VOL.1-5 STONES THROW / »COMMENT GET MUSIC
CDから遅れること半年...遂に5枚組アナログ・ボックス・セットの登場ですっ! 発売延期の不満を見事に消し去ってくれるこの豪華仕様を見よ!Stones Throwのアナログへのこだわりと、[ファンク親善大使]の魅力が見事に凝縮されています!

3

DJ SPRINKLES

DJ SPRINKLES MASTURJAKOR MULE MUSIQ / »COMMENT GET MUSIC
ご存知テーリ・テムリッツさんによる"ハウス"新曲です!! ハードコアな傑作アルバム『Midtown 120 Blues』とMCDEリミックスを収録の"Sisters, I Don't Know..."に続く待望の12インチ!!

4

FOUR TET

FOUR TET THERE IS LOVE IN YOU DOMINO / »COMMENT GET MUSIC
■'10年ベスト・アルバム候補■言わずと知れたレフトフィールド・ミニマル天才クリエイターFour Tet。当店爆裂"Love cry"も収録された5th.アルバムの登場です!!

5

DYE

DYE CRISTAL D'ACIER TIGERSUSHI / »COMMENT GET MUSIC
絶対注目のフレンチ・エレクトロ・ニュー・スター、激待望セカンド・シングル到着です!!一切外さない絶好調のTigersushiから。約1年前に出たデビューEPが衝撃を呼んだ謎の新人Dyeが、遂に2枚目をリリース!!今回も鬼ほどヤバいヴォ WHITE DAYS NEW AGE OF EARTH コーダー・シンセ・ディスコで激オススメ!!

6

BEN KLOCK

BEN KLOCK TRACKS FROM 07 DEEPLY ROOTED HOUSE / »COMMENT GET MUSIC
ベルリン・ミニマルシーンを牽引するBen Klockによる限定カラー盤!!Kerri Chandlerの"Pong"でもリミキサーを努めたベルリン・ミニマルシーンの雄、Ben Klockがソロ作品をDeeply Rooted Houseからリリース!!

7

BUSHWACKA!

BUSHWACKA! BATTERED OLMETO / »COMMENT GET MUSIC
2010に入っての第1弾シングルはアーシーで激ヤバなトライバル・モダンハウス!! これはかなり格好良いです。土着的なアフリカン・パーカッションに妖しげなフルートやアフロチャントがじわりじわりと絡みディープかつドープな世界観を打ち出したA"Batterd"はヤバイ!!

8

CLAUDE VONSTROKE

CLAUDE VONSTROKE GREASY BEAT FEAT BOOTSY COLLINS (REMIXES) DIRTYBIRD / »COMMENT GET MUSIC
■300枚限定プレス■RobagやDOPによる至極のリミックスを搭載。即完売必至です!! ☆特大推薦☆ツイステッド・ミニマル総本山Dirtybirdの看板Claude Vonstrokeがファンク巨人Bootsyを迎えた衝撃作のリミックス12"が登場!!

9

DOSHY

DOSHY SPACE ATTACK DESTPUB / »COMMENT GET MUSIC
可愛くなったZombyか!?Drop the Limeも絶賛の新星が遂にヴァイナル・デビュー!! 16BITやVon Dのリリースでお馴染み、フランスのキュート・ダブステップ大本命レーベルDestpubから、またしても凄まじい才能が登場しました!!

10

WHITE DAYS

WHITE DAYS NEW AGE OF EARTH WHITE DAYS / »COMMENT GET MUSIC
Argy手掛ける"White Days"噂の3番、入荷致しました!! 何といっても話題はAshra"Sunrain"に太いイーヴン・キックを走らせたA-1。どうやらManuel Gottsching本人に許可を得てのリリースとのことです!!
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