「S」と一致するもの

Sherwood & Pinch - ele-king

 多くのDJ/プロデューサーから一目置かれる存在であり続けているUKダブの首領・エイドリアン・シャーウッド。ベース・ミュージック、ロック、テクノなどさまざまな分野で根強いファンを持つ彼が、ダブステップの旗手・ピンチと組んだのは2年前のこと。2月24日に新作『Man Vs. Sofa』のリリースを控えるかれらが、その直前に来日公演をおこなうことが決定した。グライムやダンスホールなど、ベース・シーンが多様な盛り上がりを見せているいまだからこそ、かれらの「重たさ」を確認しておく必要があるだろう。2月8日は渋谷のSOUND MUSEUM VISIONまで足を運ぶべし!

エイドリアン・シャーウッドとピンチによるスペシャル・ユニット
ヘビー級のニューアルバム『マン vs ソファー』リリース直前に
3年振り待望の来日決定!

先日開催された『冨田勲 特別追悼公演』に招かれ、冨田勲氏の代表作「惑星 Planets」のLive Dub MIXを披露するなど、UKダブの巨匠として音楽史に多大な影響を及ぼし、今もなお第一線で活躍している伝説的プロデューサー、エイドリアン・シャーウッドと、ブリストル・ダブステップの頭目として、ベース・ミュージックの進化において、欠かすことのできない存在感を放つピンチによるスペシャル・コラボ・プロジェクト、シャーウッド&ピンチが、2年ぶりの最新アルバム『Man Vs. Sofa』のリリース直前に、待望の来日決定! 2017年2月8日(水)に開催される、VICE初の定額制動画サービス「VICE PLUS」ローンチ・パーティに、ビズ・マーキー、ザ・グラインドマザーらとともに出演する。

VICE PLUS LAUNCH PARTY

日時:
2017年2月8日(水)20時~27時(午前3時)予定

会場:
SOUND MUSEUM VISION(渋谷)

料金:
前売¥3,500
当日¥4,500
イープラス / iFLYER / clubberia

出演:
SHERWOOD & PINCH [LIVE]
BIZ MARKIE [DJ & LIVE]
THE GRINDMOTHER [LIVE]
THE BLACKOUTS [DJ]
JOHN STANIER [DJ]
and more!

主催:
VICE MEDIA JAPAN

イベントページ:
https://jp.vice.com/lifestyle/viceplus-party

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シャーウッド&ピンチの最新アルバム『Man Vs. Sofa』は2017年2月24日(金)世界同時リリース! 国内盤にはボーナストラック“Bullshit Detector”が追加収録され、解説書が封入される。現在、先行シングル「Retribution」が配信中。iTunesでアルバムを予約すると、公開された“Retribution”がいちはやくダウンロードできる。

Sherwood & Pinch - Retribution
SoundCloud: https://bit.ly/2gUSM14

artist: SHERWOOD & PINCH ― シャーウッド&ピンチ
title: Man Vs. Sofa ― マン VS. ソファー
release date: 2017/02/24 FRI ON SALE
cat no.: BRC-539

Hamilton Leithauser + Rostam - ele-king

 グラミー賞の季節に「アーケイド・ファイアって誰?」「ボン・イヴェールって誰?」という検索ワードが上位に来るという話題が上がることがあるが、明らかに今年は「スターギル・シンプソンって誰?」となるだろう。アデルやビヨンセに並んで最優秀アルバムにノミネートされたシンプソンは僕はたまたまアメリカで観たが、「オルタナティヴ・」という枕を忘れそうなほど、日本人の目から見るときわめてまっとうなカントリー・シンガーだった。けれども少なからぬアメリカ人にとってはそこに「オルタナティヴ・」の部分をいかに読み取るかが重要なのだろう。伝統の上に立ちながら、それをいかに更新していくか……性懲りもなく音楽と社会を結びつけて考えるならば、理念が大いに揺らいでいるあの国にとってそれは切実な問題であり、政治的なモチーフも取り入れられたスターギル・シンプソンの「オルタナティヴ・」カントリーはそのひとつの象徴なのだろう。

 伝統から切り離されていないことと、紛れもなくいまを生きていることをポップ・ミュージックとして両立させること。2000年代中ごろのUSインディ・ロックの隆盛を思い返すとき、その問いが彼らの音楽をより複雑により多層的に、ゆえに魅力的にしていた一因であるように感じる。それは9.11からイラク戦争へと向かっていった社会の荒れ方と無関係には思えなかったし、たとえ優等生的な振る舞いだと揶揄されようとも、自分たちがいま生きる場所とは何かをあのときインディ・ロック・ミュージシャンたちは真剣に考えた。大まかに言ってその回答をアメリカの外側に求めた一派と内側に求めた一派に分けられると思うが、後者としてはウィルコやザ・ナショナル、スフィアン・スティーヴンスやフリート・フォクシーズにボン・イヴェール……らがたしかに成果を残している。ニューヨーク派のザ・ウォークメンも明らかにそちら側であり、バンドが活動休止してからもフロントマンのハミルトン・リーサウザーはその実践を続けている。
 リーサウザーとヴァンパイア・ウィークエンドを脱退したロスタム・バドマングリがタッグを組んだ『アイ・ハッド・ア・ドリーム・ザット・ユー・ワー・マイン』は、ボン・イヴェールやエンジェル・オルセンといった例外を除いてどうも勢いが落ちているように見えるインディ・ロックのなかで昨年アメリカのメディアに静かに評価された作品で、けっして新しくはないが、親たちや祖父母たちの時代のポップ音楽へのまっすぐな敬意が感じられる。カウンター・カルチャーの夢が壊れてしまったのならば60年代よりももっと遡ってしまおうとばかりに、50年代のサウンドが聞こえる。なかば呆れるほどにレナード・コーエンへの尊敬が注がれてもいる。土ぼこりや酒とタバコ、男女の悲哀と文学の匂いのするフォーク/カントリーにドゥワップ、ロックンロール。見ようによっては古めかしいダンディズムやロマンティシズムも立ちこめているが、ロスタムによるシンセ・サウンドとリーサウザーのザラついたバリトン・ヴォイスを生かしたロウなプロダクションがギリギリのところで回避する。「お前が俺のものになる夢を見た」とアルバム・タイトルの言葉を狂おしく繰り返す“ア・1000・タイムズ”、ドラムの打音が生々しい響きを持った“シック・アズ・ア・ドッグ”の頭2曲を聴くだけで、まず本作の魅力を知るにはじゅうぶんだ。薄汚れたダイナーで演奏するバンドが、しかし、その辺に転がりボロボロになって忘れられた叙情を掬いあげるような……図書館の奥で眠っている優れたアメリカ文学を見つけたときのようなバラッド集が本作だ。白眉はギターのアルペジオがざわつく“イン・ア・ブラック・アウト”。繰り返すが、もう笑ってしまうぐらいここからはレナード・コーエンが聞こえる。ますます過去に遡っていくボブ・ディランと微妙にシンクロもしている。20世紀の遺産の行方を多くの人間が危惧した2016年に、しかしこのような誠実なインディ・ロックが産み落とされていたのだ。

 アメリカの社会は混乱している。それは間違いない。が、いまこそ「オルタナティヴ・」の枕を探すインディ・ロック勢……「優等生」たちが動こうとしている。2017年には、ヴァンパイア・ウィークエンドにダーティ・プロジェクターズ、グリズリー・ベアとフリート・フォクシーズの新作が出るという。新しい才能も現れるだろう。彼らは、自分たちが誰の子孫であるかを忘れていないのだ。

FKA Twigs × Oneohtrix Point Never - ele-king

 去る1月11日、FKAツイッグスが新曲“Trust In Me”を公開した。同曲はNikeのキャンペーンのためのクリップ「do you believe in more?」にてフィーチャーされており、FKAツイッグスはそのヴィデオの監督も務めている。
 『FACT』によれば、この“Trust In Me”はダニエル・ロパティン(とジョセフ・ウィリアムズ)との共作だそうで、たしかに昨年ツイッグスとOPNは互いにコラボをほのめかす動画をインスタグラムに投稿していたけれど、これがそのトラックなのだろうか? まだ他にもふたりのコラボしたトラックがあるのか、もしかしてアルバムまで一緒に作っているのか……どんどん妄想が膨らみますが、とりあえずは続報を待ちましょう。


宇多田ヒカル × PUNPEE - ele-king

 あれはもう6年前のことになるのか……。3. 11直後に放送されたDOMMUNEで、PUNPEEが宇多田ヒカルを回したのを覚えているリスナーも多いだろう。Bボーイたちの間に宇多田ヒカルの名を広めたのはPUNPEEである、と言っても過言ではない。
 そんなPUNPEEをリミキサーに起用するのだから、宇多田もまたひとりのディープな音楽ファンなのだ。海外では、すでに名声を獲得したビッグ・アーティストがおもしろいことをやっている若手をフックアップしていく文化が根づいているが、昨年のKOHHの起用からもうかがえるように、いま宇多田は日本でもそういう流れをしっかり作っていこうとしているのではないだろうか。
 配信されるやいなや全米iTunesで2位にランクインした「光 –Ray Of Hope MIX–」(REMIXED BY PUNPEE)。要チェックです。

宇多田ヒカル 配信リリース
「光 –Ray Of Hope MIX–」(REMIXED BY PUNPEE)
全米iTunesで日本人アーティスト最高位となる2位にランクインの快挙!!
日本を含む9ヶ国で1位獲得
ほか26ヶ国・地域でベスト100入り

 昨年発売したアルバム『Fantôme』のセールスも好調な宇多田ヒカル。2017年第1弾のリリースは1月12日(木)発売のゲームソフト『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』のテーマソングとなっている「光 –Ray Of Hope MIX–」(REMIXED BY PUNPEE)を配信! この楽曲はゲームソフト『KINGDOM HEARTS』のテーマソング「光」を、大の宇多田ヒカル・ファンでもあり、様々なアーティストのプロデュースを手がけるPUNPEEがREMIX。
 昨年末からゲームのトレーラーや、宇多田ヒカルのネット・イベント「30代はほどほど。」で披露されるやいなや、リリースの要望が殺到! 満を持して本日(1月11日)より全世界で配信販売がスタートされ、たちまち全世界のチャートを席捲、日本をはじめ全9ヶ国で1位を獲得のほか、26ヶ国・地域でベスト100入り、さらに全米のiTunes総合ページでは日本人アーティスト最高位となる2位にランクインの快挙! アルバム『Fantôme』の全米iTunes最高位3位を越える勢いで売れています!

 いよいよゲームソフト『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』も1月12日に発売! ゲームもテーマソングとともに世界を駆け巡ります! 引き続きご注目ください!

▼PUNPEE(パンピー)
'06年Libra主催【UMB】東京代表。トラックメイカーとしてもRhymester、般若、Seeda、TOWA TEI、tofubeats、後藤正文等、Hip Hopアーティストを中心にトラック、REMIXを提供。
2009年Akai主催によるサンプラー・バトル【MPC Gold Fingaz Kitchen】優勝など、良い言い方だと幅広く活躍中、悪い言い方だと何だかよくわからなく活動中。
2009年、自身のグループPSGでの1stアルバム『David』、ソロとしてもMIX CD『Mixxed business』や、2012年には作品集MIX『Movie On The Sunday Anthology』を発表。
その他にもRedbullのTVCM、TBS系「水曜日のダウンタウン」のOPほか、断れない性格ゆえに色々活動(中)。 P

PUNPEE オフィシャルサイト
https://www.summit2011.net/punpee/


▼『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』について
『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』は、
「キングダム ハーツIII」へ繋がる以下の3作品を収録したスペシャル・パッケージです。

① 完全新作のプレイアブル作品
「キングダム ハーツ0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-」
② 新規HD映像作品
「キングダム ハーツχ バック カバー」
③ HDリマスター作品
「キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンスHD」
キングダム ハーツ シリーズのいまだ語られていない物語を、プレイステーション4でお楽しみいただけます。

2017年1月12日発売 

『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』OFFICIAL HP
https://www.square-enix.co.jp/kingdom/khhd_fcp/

『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』最新トレーラー
https://youtu.be/J3SHrNEtL1k

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配信リリース

「光 –Ray Of Hope MIX–」(REMIXED BY PUNPEE)
ゲームソフト『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』テーマソング
配信日:2017年1月11日
収録内容:
1:「光 –Ray Of Hope MIX–」
2:「Simple And Clean –Ray Of Hope MIX–」
3:「光 -P’s CLUB MIX-」
4:「Simple And Clean -P’s CLUB MIX-」

※iTunes
https://po.st/it_utada_hikarimix

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NEW ALBUM『Fantôme』
2016年9月28日(水)発売
品番:TYCT-60101 (SHM-CD)
税抜価格:3,000円

01. 道 (サントリー天然水CMソング)
02. 俺の彼女
03. 花束を君に(NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌)
04. 二時間だけのバカンス featuring 椎名林檎 (レコチョクTVCM)
05. 人魚 (「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」テーマソング)
06. ともだち with 小袋成彬
07. 真夏の通り雨  (日本テレビ「NEWS ZERO」テーマ曲)
08. 荒野の狼
09. 忘却 featuring KOHH
10. 人生最高の日
11. 桜流し(「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」テーマソング)

▼iTunes『Fantôme』DLページ
https://po.st/itfantome
▼レコチョク「宇多田ヒカルスペシャルページ」
https://po.st/recouhsp
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【宇多田ヒカル オフィシャルサイト】
www.utadahikaru.jp
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【お問い合わせ】
ユニバーサルミュージック合同会社/Virgin Music
TEL:03-6406-3045 FAX:03-6406-3130
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Jameszoo - ele-king

 年末号の制作でへろへろになりながらCIRCUSへ足を運んだ。ジェイムスズー、たしかにアルバムは面白かったけれど、DJセットはどんな感じなんだろう? もしこれでぐだぐだの内容だったらどうしよう……そんな一抹の不安を抱えながらCIRCUSの重い扉を開けた。

 2曲目に『AKIRA』のサウンドトラックが流れてきて、いきなり虚を衝かれる。これは日本というエリアに対するサービスなのだろうか? いや、2016年は〈LuckyMe〉からBwanaが『AKIRA』の音源のリワーク集をリリースしたり、〈Milan〉が『AKIRA』のサウンドトラックのリイシューをほのめかしたりと、海外での『AKIRA』人気の高さを再認識させられることが多かったけれど、ジェイムスズーも単にその風潮に乗っかっただけなのかもしれない、などと思案していたら「あんたも忍者、わたしも忍者、目潰し投げてドロンドロン」という歌声が耳に飛び込んできた。フランク・チキンズである。わかった。これは彼なりの日本へのサービスなのだ。

 こちらが「この曲もうちょっと聴いていたいな」というタイミングでどんどん次の曲を放り込んでくるジェイムスズー。彼は曲と曲を無理にBPMで繋ごうとはしない。それなのにテンポの切り替えは巧みで、幅広いジャンルのトラックが違和感なく繋がれていく。声ネタの使い方や挟み方もおもしろい。セットの中心となっているのは一応ヒップホップやブレイクビーツなのだけれど、その流れのなかにエクスペリメンタルなものからシンプルにダンサブルな4つ打ちまで、とにかく様々なタイプのトラックがぶち込まれていく。場を盛り上げるための曲、クールダウンするための曲、曲と曲を繋ぐための曲、DJ自身のセンスを披露するための曲……

 予想外のタイミングでスティーヴ・ライヒ×パット・メセニーの“Electric Counterpoint”が流れてきたときに考えはじめた。これはかなりうまいDJなのではないか? 体力的に限界だったはずのわが身体が自然と揺れ動いていくのがわかる。序盤はフロアの後方で様子をうかがっていたオーディエンスも、徐々にそのセットの良さに気づきはじめ、もうたまらんとばかりに前の方へと踊り出てくる。

 終盤、エイフェックス・ツインの“Windowlicker”がかかった瞬間に、僕は「うおー」と叫んでいた。あまりに唐突な挿入でありながら、それまでの流れとまったく違和感のない選曲。どんどんジェイムスズーへの信頼が厚くなっていく。その後ハプニングで一瞬曲が途切れるが、そのわずかな沈黙の間すらも演出のように聞こえてしまうから不思議だ。彼はジョン・ケイジよろしく、オーディエンスのざわめきまでをもひとつの曲としてプレイしてみせたのだ、などと言ったら褒めすぎかもしれないが、しかし彼は現代音楽も大好きなようなので、そんな憶測も完全に間違いとは言いきれない。中断の後にはバトルズの“Atlas”が流れてきて、ふたたび僕は「うおー」と叫んでいた。

 この日CIRCUSに行かなかった人はかなり損していますよ。いやマジで。

RAINBOW DISCO CLUB 2017 - ele-king

 最高のロケーションで、最良のダンス・ミュージックを楽しめる「RAINBOW DISCO CLUB 2017」が今年も5月3日から5日にかけて開催される。すでにDJ NOBUとFRED Pなど出演者の第一弾発表があり、早割チケットが発売されたが、この度は出演者の第二弾が発表され、チケットも発売された。あらたに発表された出演者の寺田創一 × KUNIYUKI × SAUCE81によるライヴは楽しみでしかないし、シカゴのソウルDJ、サダー・バハーの名前もあります。
 このフェスティヴァルの素晴らしいところは、東京からも関西からも電車で行けるナイスなロケーションもさることながら、流行に左右されない、素晴らしい音楽が最高のアトモスフィアを創出するという信念にもとづいているところ。ザxxあたりを聴いてハウスがーと言ってるあなたはここに来なければならないでしょう。テントもありだし、民宿もあり。天気がいいこと前提で言いますが、最高の週末が待っています!(ちなみに子供大歓迎のフェス)

  • RAINBOW DISCO CLUB
  • RAINBOW DISCO CLUB
  • RAINBOW DISCO CLUB
  • RAINBOW DISCO CLUB
  • RAINBOW DISCO CLUB


Rashad Becker - ele-king

 2016年はテーブルの年だった。レナード・コーエンは「テーブルから離れる(「Leaving The Table」)」と歌ってその直後に他界し、ソランジュは「テーブルに黒人の席はあるか(『A Seat At The Table』)と問いかけてガーディアン紙から「ボブ・ディラン賞」を授与された(坂本麻里子さんに聞いたところではクラフトワークのライヴでソランジュたちが踊りまくっていたところ、後方の席にいた白人たちからモノを投げつけられた経験がこのタイトルにつながったらしい)。そして、グライムでとくに耳を引いたのはスペイシャル(Spatial)の「レインボー・テーブル(Rainbow Table)」であった。ダブステップではすでに10年近くキャリアを積んでいる才能のようで、しかし、ここ3作を聴く限り、少しずつグライムに舵を切りはじめ、どちらともいえなくなる作風に移行していった様子がよくわかる(https://www.youtube.com/watch?v=dL_lhFlUNP8)。「レインボー・テーブル」というのも(リー・バノン同様)数学用語である。

 「テーブルの上に持ってくる(Bring to the Table)」という言い回しは英語では「明らかにする」という意味にもなる。ラシャド・ベッカーは何年か前に「シンセサイザーによって合成された音はその音を作り出した人の個性を暴き出す」とか「潜在力に満ちている」というようなことを語っていたことがあり、さらにはそのような力が持っているフィクションの優位について強調していたことがある。そして、彼自身がここへ来て完成させた『存在すると信じられている種族のための伝統的音楽Vol. II(Traditional Music of Notional Species Vol. II )』は彼自身の言葉をそのまま裏付けるような音楽になっていた。前作よりもフィクション性は高まり、簡単にいえば童話でも読んでいるような別世界感覚に富んでいるのである。

 「Notional Species」というのは、まるで人類ではないかのような含みを持つ表現で、それがまた異様な音楽性に投影されているともいえるけれど、彼が過去に語っていたことから察するに、それはどうやらアジアやアフリカ、さらには南米の音楽家のことを指していると考えられる。要するにワールド・ミュージックのことで、それにどれだけフィクション性を喚起できるか、それが前作から続く彼のテーマだったのだろう。そして、『Vol. II』におけるフィクション性の増大は完璧なまでにワールド・ミュージックの痕跡をテーブルの下に隠し切った。ワールド・ミュージックの影響をわかりやすく表に出すことが「トレンド」だとしたら、ラシャド・ベッカーはそれとは正反対のことをやっているのである。これは恐るべき知性である

 こうした試みは、しかし、ドイツでは初めてではない。共に故人となってしまったメビウス&プランクによる『ラスタクラウト・パスタ』(79)がすでに金字塔として存在している。クラウトロックにレゲエを取り入れ(だから「ラスタクラウト」)、カリブ・ミュージックのムードは微塵も感じさせずにドイツとジャマイカのサイケデリアだけを共振させた音楽をコニー・プランクとディーター・メビウスは40年近くも前に作りあげている。ラシャド・ベッカーは『ラスタクラウト・パスタ』を過去の遺物として葬り去らなければならない。そうでなければ何かをクリエイトしたとは言えない。いまのところはまだ、それに近いことはやったかもしれないとと思うばかりである。そして、ラシャド・ベッカーは今日もテーブルに機材を並べ、ライヴ・パフォーマンスを続けている。

 それにしてもピート・スワンソンにジェイムズ・プロトキンと、マスタリング・エンジニアから知名度を挙げていく才能が多いのはなにかの偶然?

Arto Lindsay - ele-king

 ノーウェイヴの実験性とブラジル音楽の官能性を繋ぐことができる唯一無二のアーティスト、アート・リンゼイ。彼が卓越した音楽家であることはすでに知られているが、しかしその本質がどこにあるのかを見極めるのは非常に難しい。たとえば彼はいまはなき昔の『ele-king』でドラムンベースの偉大さについて語ったり、アウトキャストやウータン・クランに熱中していることを告白したりする一方で、暴力温泉芸者やメルツバウ、ボアダムスを褒め称えてもいる。「僕の見方だと、ノイズもポップなんだ。一般的にはそうは考えられてないけど。同じものを違った面から捉えたものなんだ」。そう言って彼は自身の作品でノイズとボサノヴァを両立させてみせるのである。
 『別冊ele-king』第5号は、そんなアート・リンゼイの全景を俯瞰する。
 あるときはノーウェイヴの尖鋭として、あるときはギターの弾けないギタリストとして、あるときはフェイク・ジャズのパフォーマーとして、あるときはアヴァン・ポップの職人として、あるときはブラジル音楽のプロデューサーとして、これまでじつに多様な音楽を世に送り出してきたアート・リンゼイ。その幼少期から現在までを、そしてDNAから最新ソロ・アルバム『ケアフル・マダム』までをあますところなく語り、みずからその多面性を振り返った最新ロング・インタヴューも興味深いのだけれど、それ以上にカエターノ・ヴェローゾとの対談がすさまじい。レヴィ=ストロースからゴダールまで、人種差別から脱構築まで、とてもミュージシャン同士の会話とは思えないほど人文学的な単語が飛び交っており、そのさまはまるで学者同士の対談のようだ。もちろん音楽の話題も多岐にわたっていて、ジェイムス・ブレイクからディアンジェロまでもが次々と俎上に載せられていく。
 いったいアート・リンゼイとは何者なのか? ノーウェイヴ世代最高のこの知性の本質を、ぜひあなた自身の目で確認してみてほしい。

別冊ele-king 第5号 アート・リンゼイ――実験と官能の使徒
contents


【LONG INTERVIEW】

●アート・リンゼイ、新作『ケアフル・マダム』とヒストリーを語る
Part 1:ニューヨーク前史から90 年代へ(松村正人/高橋龍)
Part 2:ソロ活動期(中原仁)
Part 3:付言と断片もしくは解題(松村正人/高橋龍)

【CROSS REVIEW】
●『ケアフル・マダム』クロスレヴュー(高見一樹、吉本秀純、松林弘樹)

【INTERVIEW】
●メルヴィン・ギブス「音の干渉主義者の名参謀」
●イクエ・モリ「いつでも、自分にすごく近い音楽をやってきた」
●菊地成孔「ジョイフルなのにエレガント」
●今福龍太「ブラジルから広がるアメリカの地平」
●オノ セイゲン「誰も聴いたことのない音楽をつくるとなったとき
 最初にコラボしたのがアートだった」
●三宅純「彼の魅力は自己矛盾を抱え込みそれを隠さないところです」

【COMMENT】
●大友良英:アート・リンゼイのギターを語る
●ドローイング、コラージュ、テキスト:やくしまるえつこ

【DIALOGUE】
●中原昌也×湯浅学「ノーウェイヴ放談」

【CRITIQUE, COLUMN, ESSAY】
●畠中実「初期アート・リンゼイにおける特異性」
●吉田ヨウヘイ「フェイクジャズは、その後本当のジャズになった」
●佐々木敦「歌えるか歌えないのか、弾けないのか弾かないのか、
 そんなことはどっちでもいいじゃないか」
●吉田雅史「イニシャルAL の裂け目たち」
●恩田晃「都市の変調」
●ケペル木村「アートをアートたらしめるもの」
●江利川侑介「ブラジルの混淆」
●ケペル木村「ディスクガイド アート・リンゼイから聞こえるブラジル音楽」
●松山晋也「表層の官能」

【SPECIAL】
●アート・リンゼイ「トロピカリスタたち」
●特別対談:
 アート・リンゼイ×カエターノ・ヴェローゾ(松村正人/宮ヶ迫ナンシー理沙)

【DISCOGRAPHY】
●アート・リンゼイ セレクテッド・ディスク・ガイド


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別冊ele-king 第5号
アート・リンゼイ――実験と官能の使徒
松村正人(編)
2017/1/7 Release
本体 1,850円+税
ISBN:978-4-907276-73-7
https://www.amazon.co.jp/dp/4907276737

DAVID BOWIE is - ele-king

 1年前の1月10日に亡くなったデヴィッド・ボウイ。その活動を振り返る大回顧展「DAVID BOWIE is」が天王洲の寺田倉庫G1ビルにて、1月8日より開催されている。
 この展覧会は生前ボウイがリリースした作品群を時系列に追いながら、その背景やインスピレイション・ソースまでを含め一挙に展示する試みで、300点を超えるその展示物からはボウイのチャレンジ精神や試行錯誤がじわじわと浮かび上がってくる。会場ではヘッドフォンが貸し出され、その場その場で音楽や喋りが聞こえてくる。
 ボウイは正真正銘のスターだった。それはすなわち、彼を眺める者の数だけ「デヴィッド・ボウイ」という像が生み出されていったことを意味する。彼は中身になんぞには興味を持たず、ただ表面のみに拘った……とも言われたほどだった。この展覧会は、その星の数ほどあるボウイというイメージを、その都度その都度あらためて生起させるものでもある。
 最高のディレッタントであったボウイの、引用元も展示されている。たとえば、1967年であれば、まだテスト盤だったヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト、ウォホールの映画『チェルシーガール』のポスター、J.G.バラードのディストピア小説群……、ほかにも自筆の詞や譜面、衣装、ベルリン時代に彼が描いた三島由紀夫の肖像画や自画像、イーノから譲り受けたというEMSなどなど、じつに多角的にボウイを描いている。
 ぜひあなたも会場を訪れて、あなた自身のボウイ像を確認してみてほしい。記念グッズ販売コーナーもあります!

スーパースター、デヴィッド・ボウイのすべてを、
貴重な作品や衣装、音楽と映像で、完全マスター。
世界が熱狂した奇跡の展覧会を見逃すな。



2013年に英国の芸術とデザインの殿堂、 ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で開催されて以来、世界9都市を巡回。 約150万人を動員した 『DAVID BOWIE is』 が、アジア唯一の開催地となる日本に上陸する。 この壮大なスケールの回顧展には、 デヴィッド・ボウイのキャリアを網羅する300点以上の貴重なアイテムが集められ、誰でもなりたい人間になれるのだと教えてくれた不世出のアイコンが、人々をインスパイアし続ける理由を解明。 マスコミの絶賛を浴び、 ファンを熱狂させ、 各地で大ヒットを博した最高のロックンロール・ショウがもうすぐ始まる!

DAVID BOWIE is

【開催期間】
2017年1月8日(日)~4月9日(日)
休館日: 毎週月曜日(但し1/9、3/20、3/27、4/3は開館)

【開館時間】
10:00~20:00
毎週金曜日は21:00まで。入場はいずれも閉館1時間前まで。
※入場時間枠等に関する詳細はこちら(https://davidbowieis.jp/tickets/#tickets-sch)をご覧ください。

【会場】
寺田倉庫G1 ビル(天王洲)
住所: 東京都品川区東品川二丁目6番10号

【料金】
一般: 2,400 円(2,200 円)
中高生: 1,200 円(1,000 円)
( )内は前売り、小学生以下は無料。
詳細はこちら(https://davidbowieis.jp/tickets/)をご覧ください。

【主催】
DAVID BOWIE is 日本展実行委員会

【企画】
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館

【オフィシャル・サイト】
https://davidbowieis.jp/

Flying Lotus × Anderson .Paak - ele-king

 LAシーンの要人フライング・ロータスと、いまノりにノっているアンダーソン・パーク──これは面白そうな組み合わせだ。
 1月10日、あるひとりのファンが「世界はアンダーソン・パークとフライング・ロータスのトラックを必要としている」というツイートを投下。するとなんとフライロー本人がそのツイートを引用し、「あるよ。もうすぐ!」とレスポンスを返したのである。しかもそのツイートを今度はアンダーソン・パーク本人が引用し、「まだ準備できてないけどね!」とツイート。やりとりはそこで終わり、それ以上の情報は明らかにされていないが、もうすでにフライローとアンダーソン・パークはコラボレイションをおこなっており、近い将来それが何らかの形で発表されると見ていいだろう。続報を待つべし。

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