「K Á R Y Y N」と一致するもの

Scuba - ele-king

 ここ数年でダブステップの境界線もすっかり曖昧になっている。例の3連打(ダダダ、ダダダ、ダダダ、ダダダ......)がなければテクノと呼んだほうが通りやすい......が、しかしダブステップがどうしても捨てきれないものがあるとしたら、そのひとつはメランコリーの感覚だろう。〈ホットフラッシュ〉レーベルを主宰するポール・ローズ、通称スキューバのセカンド・アルバムを聴きながら、僕はあらためてこのジャンルにおけるポスト・レイヴの素晴らしいメランコリーに思いを馳せている。

 ローズがレーベルを立ち上げ、スペクターの名前で自分のトラックを発表したのは2003年のことだが、彼がダンス・カルチャーに足を入れたのは90年代初頭だった。音楽好きの両親に育てられたローズは、幼少の頃から音楽学校に通い、楽器を演奏した。やがてレイヴ・カルチャーがUKを襲い、彼はキスFMでコリン・フェイヴァーとコリン・デイルのDJを聴いた。そしてローズはある晩、偽造IDを使ってクラブに入った――と『Resident Advisor』の取材に答えている。彼はそして初期のジャングルと〈ワープ〉に心酔した。オウテカの『インキュナブラ』、続く『アンバー』が彼の人生に強烈なインパクトを残した。それでも彼は、真っ当な道を選んだ。大学を出ると就職した。が、それは長く続かなかった。大手企業に6年勤めたローズは、仕事を憎悪し、上司や同僚を軽蔑した。こうして彼はアンダーグラウンドの道に踏み入れたというわけである。

 初期の〈ホットフラッシュ〉からはローズ本人のほか、ディスタンス、あるいはボックスカッターといった、言うなればテクノ・テイストを持ったダブステッパーたちのトラックを出している。2005年からはスキューバ名義でシングルのリリースを重ね、2008年には最初のアルバム『ア・ミューチュアル・アンティパシー(A Mutual Antipathy)』を発表している。ちょうどその前年にディスタンスが〈プラネット・ミュー〉から出した『マイ・デモンズ』の評判に続くように、このアルバムもずいぶんと賞賛を浴びた。もし〈ワープ〉の"アーティフィシャル・インテリジェンス・シリーズ"でダブステップを企画したらきっとこんな音になっていだろう。ストーンしたエレクトロニックの夢が繰り広げられるものの、昔と違うのはキラキラした楽天性がないことである。少ししかないのではない、まったくないのだ。

 スキューバの『トライアンギュレーション』は、彼がロンドンからベルリンに移住してからリリースされる最初のアルバムである。ベーシック・チャンネル系のくぐもるような質感と乾いたミニマリズムがこのセカンド・アルバムを特徴づけている。2009年に〈ホットフラッシュ〉からもトラックを発表したジョイ・オービソンやアントールドのようなジャンルにこだわらない新しい才能にも触発されたのだろう、あるいはまたロンドンのダブステップの狂騒から離れたことも大きく関係しているに違いない、これはダブステップを通過したテクノ・アルバムと考えたほうが良さそうだ。つまり音楽的に幅が広く、間違いなく前作をしのぐ出来なのだ。
 それはまるで下水の流れる地下道の湿ったコンクリートにこだまするダブのようである。実際、スリーヴ・アートはそんな具合だ。電子音は壁に染みる水滴のように響く。ガラスが割れる音とともにドラムマシンは走る。暗く続くその道は、どこまでも暗い。振り返っても暗闇だ。

 ブリアルに端を発しているダブステップの暗さとは、まやかしの明るさへの拒絶の表れである。僕たちがこのダーク・ミュージックを聴いて居心地の良さを感じるのは、これが僕たちの反発心を後押しするからである。そしてこの暗く湿った地下道は、避難場所でもある。もう後戻りできないことはローズ自身がよく知っているはずだ。

 去る3月、ブルックリンと大阪をつなげる企画がニューヨークで開催された。12日にブルックリン(オール・ガールズ)V.S.大阪、16日にニューヨーク(ノット・オール・ガールズ)V.S.大阪、ブルックリン代表がすべて女の子、ニューヨークは男の子も参加したため、こういうサブタイトルが付いている。

moon mama
moon mama
Hard nips
Hard nips
waterfai
waterfai
talk normal
talk normal

 ことのはじまりは、あふりらんぽのぴかのソロ・プロジェクト、ムーン・ママ(Moon♀mama)、そしてウォーター・ファイという大阪のふたつのバンドのニューヨーク・ツアーの企画からだった。それが我が〈ハートファスト〉の推薦するニューヨークのバンドとブッキングして、イヴェントに発展したというわけだ。ブルックリンと大阪という独特の文化を発信するふたつの都市、さまざまなバックグラウンドを持った人たちが一同に集まるのはとても興味深い話で、実際、両方のイヴェントで見かける人も多かった。お客さんとバンドともに交流を深め、バンド同士でも刺激を受けあっていたように思う。

 ブルックリン勢として出演したのは、トーク・ノーマルハード・ニップス、ニューヨークからはピカ★ユカ(あふりらんぽのぴか、元チボマットの本田ゆか)、プリチャー・アンド・ザ・ナイフが参加。ソーダー・ファインのエリン、DFAのジョナサンのお兄ちゃんでもあるアンディがDJとして盛り上げてくれた。

 "オール・ガールズ"ブルックリンのときは、会場はブルックリンのブルアー・フォールズ。ここはローワー・イーストサイドにあるアンダーグラウンド・ライブハウス件カフェの、ケーキ・ショップの2号店だ。"ノット・オール・ガールズ"ニューヨークのときはケーキ・ショップの隣にあるピアノスで開催された。

 トーク・ノーマルはブルックリンのガールズ・デュオ。ドラムとギターが絡むゴースト・パンクのような音を出す。SXSWを含む全米ツアー(with xiu xiu)、ヨーロッパ・ツアーに出るちょうど前日だった。この何日か前にも、マーケット・ホテルで、オーサム・カラー、タイヴェック、CSCファンクバンドとのショーがあったばかりだった。ついに日本ツアーも6月に敢行する。

 ウォーター・ファイは大阪の女の子5人組のポスト・ロック・バンドで、今回が初のアメリカ・ツアーとなった。ニューヨーク、プロヴィデンス、そしてSXSW(オースティン)でプレイをした。あふりらんぽのぴかは、ムーン・ママ名義のフォーク・ソロと、元チボマットの本田ゆかさんとピカ★ユカ名義で出演した。ぴかの全身からのエネルギーが爆発するようなドラミングと、ゆかさんの宇宙に彷彿させるようなシンセ音の絶妙なコンビネーション。どちらも内容の濃いショーだった。

 さて、続いて報告するのは、3月17日(水)~3月21日(日)のオースティン、テキサス州でおこなわれた音楽コンヴェンション、サウス・バイ・サウスvウエスト。世界中からたくさんのバンド、音楽関係者が集まる。SXSWショーケースのバンドは、MNDR、アベ・ヴィゴダ、ノーエイジ、ディデラス、ザ・オーシーズ、J・マスシス、ファックド・アップ、クリスタル・アントラーズ、マイナス・ザ・ベア、ザ・ドラムス、シザー・シスターズ他。私は、先出のウォータ・ファイ、ハード・ニップスとともにオースティンにやって来た。

 19日は気候もよく、夜もたくさん人が外に出て、歩行者天国のようになっていたが、翌20日は自分がいままで経験したなかでもっとも寒いオースティンだった。この日は、NYナイト・トレイン/パナシェ・ブッキングのオールディ・パーティ。ステージはインドア、コートーヤード(野外)、ハウス(野外)の3つで、合計47のバンドがプレイした。ダムダム・ガールズ、トーク・ノーマル、キッド・コンゴ・アンド・ザ・ピンク・モンキー・バーズ、チキン・スネーク、オーサム・カラー、ゴールデン・トライアングル、スクリーンズなどのアメリカ勢をはじめ、ブラジル、サンパウロからGarotas Suecas、アイルランドからSo Cow、日本からはニュー・ハウスなども参加した。ニューヨークでもっとも忙しいDJであるNYナイト・トレインのジョナサン・トウビンがDJを担当した。これだけでもすごいラインナップだ。SXSWといえば、どこでもパーティで、バンドもこの期間だけは、1日に2~3個ショーを掛け持ちする。ウオーターファイ、ハードニップスも3回ショーを敢行した。

 ここまで来たらジャパン・ナイトものぞいてみようということで、会場前まで行ったが、たくさんの人で入ることができなかった。今年のラインナップはアシッド・マザーズ・テンプル、オカモトズ、チャット・モンチーなど。日本のバンドというだけでかなり人が入る。

 今回はさらに、ニューヨークのインディ・バンドのブッキングを仕切っているTodd Pが、初めてメキシコのモンタレイでショーを開催した。オースティンとモンタレイをバスでつないで、SXSWに出演したバンド(しないバンド)を現地に送って、SXSWが終了する土曜日夜にあわせてスタートするものだ。今回はその第一回目なのだが、これが早速大混乱だった。ボーダーを超えようとしても越えられないバンドが多数発生したのだ。バスを待っても待ってもこない(待ち時間8時間、乗ってる時間11時間、さらに1日に2本など)、出演するはずだった半数以上がキャンセルになった。

 プレイできたのは、ダン・ディーコン、ライアーズ、ヘルス、ネオン・インディアン、アンドリュー・WKなどなど。結局、ノーエイジ、ザ・オーシーズ、ジャヴェリン、DD/MM/YYYY、ビッグ・トラブルズ、トーク・ノーマル、ジョナサン・トウビンなどはキャンセル。アメリカからメキシコを越えるというのは、それほど簡単ではないのだ。

 ニューヨークに帰って来たいまもまだ忙しい感じが続いているけれど、4月になってから、マーケット・ホテルというライヴハウスに警察が入ってクローズダウンになったり、この街はスローダウン気味だ。暖かくなって来たので、これからは野外ライヴなどにも注目していきたい。

CHART by STRADA RECORDS 2010.04 - ele-king

Shop Chart


1

CRUE-L GRAND ORCHESTRA

CRUE-L GRAND ORCHESTRA ENDBEGINNING CRUE-L(JPN) / 2010年4月9日 »COMMENT GET MUSIC
DJ Harveyが今なおプレイし続けているPrinsThomasによる2005年の傑作リミックス「Psycho Piano(Prins Thomas Diskomiks)」をボトムとミッドハイを持ち上げた今日的なニュー・リマスタリングで収録!海外でも100ドル以上で取引されていた作品だけにこれは嬉しい!DJ NobuによるA面はSteve Reich的なミニマルさがカッコいいディープで繊細な仕上がり!

2

PEVEN EVERETT

PEVEN EVERETT BEYOND THE UNIVERSE EP1 TRIBE (UK) / 2010年3月10日 »COMMENT GET MUSIC
【お待たせしました!遂に発売!】TIMMY REGISFORDがヘヴィー・プレイ中!A面に話題曲「BURNING HOT」、さらにB面に「TONIGH TONIGHT」をカップリングしており、両方ともTIMMY REGISFORDとADAM RIOSコンビが手掛けたダブルA面仕様の強力盤!

3

BLACKCOFFEE

BLACKCOFFEE SUPERMAN(feat.BUCIE) WHITE (US) / 2010年3月4日 »COMMENT GET MUSIC
【LOUIE VEGAやDANNY KRIVIT、JOE CLAUSSELLらもプレイ!】REALTONEやGOGO MUSICから作品をリリースしていた南アフリカのクリエイターBLACK COFFEEによる話題盤!ディープなトラックにピアノ、女性ヴォーカルが乗った黒くて渋~い一発!

4

KAITO

KAITO AND THAT WAS THE WAY KOMPAKT (GER) / 2010年4月12日 »COMMENT GET MUSIC
ワールドワイドに活躍中の子煩悩アーティストHIROSHI WATANABE aka KAITOのリミックス・シングル!リミキサーにはテック・ダブ系の代表格ECHOSPACEが起用されており、重厚なディープ・トラックに仕上がっています!全てビートレスなアンビエント~チル・アウト系作品のB面も気持ちイイ!

5

HERMAN

HERMAN PROTOTYPE(10inch) FINE ART(EU) / 2010年4月12日 »COMMENT GET MUSIC
新人(?)にしてはクオリティーの高すぎる大注目の1枚!ダブ・ステップみたいなビートにオールド・スクールなテクノやハウスの雰囲気の上モノが組み合わさり、さらに絶妙な展開を見せる怒涛の2トラック!かなり個性的な作品ですがこれは見逃せません!

6

MOODYMANC

MOODYMANC MODE EP 2020VISION (UK) / 2010年3月31日 »COMMENT GET MUSIC
MOODYMANNフォロワーとしてMOODYMANCの名を隠れ蓑にじっくり実力をアップしてきたDanny Wardがホーム・レーベル20:20VISIONから12インチをリリース!満を持してMOODYMANN的なサウンドから脱却し本気度溢れるオリジナル・サウンドとなった本作は実に丁寧に組み上げられたハイ・クオリティーなテック・ハウス!緊迫感のある上モノのシンセのリフレインがカッコイイA1が特にオススメ!

7

RICK WADE

RICK WADE THE CRAFT USER HARMONIE PARK(EU) / 2010年4月12日 »COMMENT GET MUSIC
デトロイト・ハウスの重鎮RICK WADEが自分のレーベルHARMONIE PARKか12インチをリリース!ノリの良いディスコ・サンプリングのイメージがある彼ですが、今作ではアーバンで渋めのディープ・インスト・ハウスを展開!ムーディーで心地良い仕上がりです!

8

KERRI CHANDLER

KERRI CHANDLER THE THINGS FOR LINDA 2010 DOWNTOWN 161 (US) / 2010年4月7日 »COMMENT GET MUSIC
出ましたKERRI CHANDLERによるお馴染みの「THE THINGS FOR~」シリーズ!彼らしいヘヴィーなキックが頼もしいディープ・ハウスを全4曲収録しており、中には「Kerri Bacharach」なんて興味深いタイトルの作品も・・・!曲のヴァリエーションも多彩でそれぞれのクオリティーも高い1枚です!

9

GENE HUNT

GENE HUNT CANCEMNINI EP HHYR(EU) / 2010年4月12日 »COMMENT GET MUSIC
シカゴ・ハウス・シーンのベテランGENE HUNTがシカゴ・ハウス・リバイバルなサウンドで注目を集めるレーベルHOUR HOUSE IS YOUR RUSHから4曲入りEPをリリース!このレーベルらしく、オールド・スクールなシカゴ・ハウス・ファンから現在進行形のシカゴ・ハウス・ファンまでもをフォローする充実の内容です!

10

DJ HARVEY pres.LOCUSSOLUS

DJ HARVEY pres.LOCUSSOLUS GUNSHIP/LITTLE BOOTS INTERNATIONAL FEEL(EU) / 2010年3月1日 »COMMENT GET MUSIC
早くも見逃し厳禁の人気レーベルとなったINTERNATIONAL FEELから、同レーベルからのROCHA「HANDS OF LOVE」にリミキサーとして参加していたDJ HARVEYがなんとソロ作品をリリース!数々のリエディットやリミックスで名を馳せた彼ですが、完全な自分のオリジナル作品はこれが恐らく初めて!ダビーでぶっ飛んだHARVEYらしい作品で、既にPRINS THOMASや、IDJUT BOYS、STILL GOING、ASHLEY BEEDLE、FAZE ACTIONあたりは勿論のこと、FRANCOIS K、CHRIS COCO、LAURENT GARNIER、RADIO SLAVE、TOM MIDDLETON、LUKE SOLOMONらも絶賛の強力盤!

Ken Yokoyama - ele-king

 90年代後半以降の日本のラウド・ロック・シーンに最も大きな影響を与えていると思われる人物が、ロックのあり方を正面からはっきりと問う作品を発表した。その人物とは、活動休止中のハイ・スタンダードのギタリストで、現在は「Ken Yokoyama」名義でソロ活動を行っている横山健だ。ソロ4作目となる『Four』は、メンバー・チェンジを経て、よりアグレッシヴなサウンドに進化を遂げた作品であるが、その攻撃的な内容はサウンドだけに留まらない。ここでは、歌詞に込められたメッセージに焦点を当てて紹介してみたい。

「パンク」の定義も少し変わったようだ それでもオレは自分を「パンク」なんだと思っている この先にどんな変化が待っていようが関係ない オレは自分の決断を誇りに思う("Punk Rock Dream"より)

 オレは断固拒否する カッコ悪い同類だと思われたくない 本物にはなれない お前がロックだと? それならオレはロックじゃない("Your Safe Rock"より)

 これまでパンク・ロックに縁のなかったキッズたちを巻き込んで多くのコピー・バンド、フォロワーを生み、(本人たちは意図せずとも)"メロコア"というジャンルを世に広めたバンド、ハイ・スタンダード。アメリカン・ハードコア譲りのやかましくて速いサウンドにキャッチーなメロディーをのせた音楽、そしてキャップやスニーカーといったファッション。そんな新しいスタイルも、ハードコア・パンクがルーツにあることがポイントだったわけだが、いつしか、そこからパンク・アティチュードが抜け落ちた"入れ物"だけを受け継いだようなバンドが増えてしまうことになる。オーディエンスもそうだ。ライヴ会場では予定調和でモッシュサークルが生まれたり、手を繋いでフォークダンスのように回ったり。そういったものまでもが、同じく"パンク・ロック"というカテゴリーにひとくくりにされている。上記の歌詞は、そんな状況に異を唱えたものだ。
 また、こんな出来事も背景にはある。2009年の夏、十数万人を動員する〈ROCK IN JAPAN FES〉ではモッシュ、ダイヴ行為が禁止された。モッシュ、ダイヴはKen Yokoyamaが普段演奏するライヴハウスでは日常茶飯事の光景である。横山健は演奏中、たまらず「ロックが良い子でどうすんの?」と声を上げた。その瞬間、堰をきったようにダイヴの嵐が巻き起こったという。

「何しろ大きかったのは去年の夏のフェスティヴァルの光景。もうダメだ!と思って。パンクはもとよりロックがこんな健康的でどうすると思って。普通だったら出なきゃいい話なんだけど、僕はそこに進んで関わっていって、壊すなら中からブチ壊したいんですよ」「他のバンドは逃げたけど、僕はそこを隠さず出したんです。だったら歌詞でも言うしかないんじゃないかって思うんですね」(『インディーズ・イシュー』vol.51インタヴューより)

 単なるフェスであれば、特別声を上げることもなかっただろう。問題は、"ロック"という言葉を冠したフェスで、ロックな行為を規制されたことだ。そこに出演するということは、その趣旨に賛同するということ、つまりロック文化の変容を認めることになると、横山健は考えたのである。そして、傍観姿勢をとる者がほとんどのなかで、ライヴハウスでもまれながら育ち、ロック文化を愛する横山健は、はっきりと「NO」を突きつけた。
 発言の重み、といったものは痛いほどわかっているだろう。アンダーグラウンドなパンクスではなく、"横山健"という、責任ある大人の、リスクを背負った行動だということ。そこがポイントなのだ。取材などを通して接するなかで、横山健は筆者などよりずっと常識的で、見識もあり、穏やかで、バランスのとれた人物である。本人も「もともとそういう性格じゃないし、ほんとは余計なものに触りたがらない性格なんだけど」と語っていた。しかし、誰かが言わなければならなかった。その役目を代表して負ったのだ。そして、CD作品、そのプロモーションの場という、彼らが持ちうるメディアを使って、発信しまくった。そのアティチュードと行動には、大きな拍手を送りたい。
 もちろん、これは特定のフェスや人物に対して向けられたものではない。ロックを守ること、ロックが形骸化していくことに対しての愛あるメッセージなのである。大きなクサビは打たれたことと思う。しかしこれで終わりではない。

 そしてオレが死んだら あとはお前次第だ まるで心臓が大きく鳴っているかのように ビートを繋ぎ続けるんだ まるで命を繋ぐかのように ビートは死なせるな("Let The Beat Carry On"より)

 次はぼくらの番である。

参考サイト:https://www.pizzaofdeath.com/staff/column/vol.65.html

Shop Chart


1

HENRIK SCHWARZ & KUNIYUKI

HENRIK SCHWARZ & KUNIYUKI Once Again MULE MUSIQ / JPN »COMMENT GET MUSIC
間違いなさすぎ!! HENRIK SCHWARTZとKUNIYUKIによる共作!!! エレクトリックなDEEP HOUSEトラックに、ピアノ、フルート、男性VOCALでSOULを吹き込んだHENRIK VERSION。土着要素UPのキック、パワフルなピアノ、トライバルなリズム・・・。よりフロア向けになったKUNIYUKI VERSION。両面オススメです!!(I)

2

MIDLAKE

MIDLAKE Roscoe IS IT BALEARIC? / UK »COMMENT GET MUSIC
COYOTE率いる「IS IT BALEARIC?」レーベルから。USインディー・フオーク・バンド"MIDLAKE"の名曲をEROL ALKANのユニット"BEYOND THE WIZARD SLEEVE"のREMIXを初アナログ化!! 元の歌がサイッコーにブルージーでオススなのですが、バレアリック要素全開!!のREMIXは「感涙むせび泣きSHIT」です!!!(I)

3

JOY ORBISON

JOY ORBISON Shrew Would Have Cushioned The Blow' EP AUS MUSIC / UK »COMMENT GET MUSIC
SCUBA MIXCD「Sub:Stance」収録!!! 卓越したメロディーセンスはDUBSTEP方面以外からも絶賛!! JOSE JMAESの12inchにもREMIXERとして参加したJOY ORBISON。TECH SOUND 寄りのDUBSTEPですが、キラキラ☆っとした質感はこの人ならでは!! HOUSE DJもチェック!! 今後の期待値NO.1。(I)

4

HIEROGLYPHIC BEING

HIEROGLYPHIC BEING Ancient Echoes EP +++ / US »COMMENT GET MUSIC
JAMAL MOSSのMATHEMATICSレーベルの限定シリーズ"MATHPLUS"の三番。LARRY HEARDの変態HOUSE作成時の変名"GHEKIN JERKS"の名を使ったA面は、LOW-FIで暴力的なリズムに、スペーシーでヒプノティックなリフ使いが印象的。"AM6:00"ノリのピアノと、シンプルなCHICAGO TRAXがバッチリなB面。GOOD HOUSE。(I)

5

RON TRENT

RON TRENT Altered States (2010 Remixes) PRESCRIPTION / US »COMMENT GET MUSIC
RON TRENTの名前を一躍世界に知らしめた「クラシック」ALTERED STATESがNEW VERSIONを伴ってCD化(4/17発売)。その先行12"。自身による、モダンでスピリチュアルな新作REMIX、「DJAX UP BEATS」盤に収録されていたCARL CRAIGのREMIX、TERRY HUNTERによるREMIX(新作)を収録。スルーしたら痛い目見ますよ、旦那。(I)

6

STEVE POINDEXTER

STEVE POINDEXTER Work That Mutha Fucker MUZIQUE RECORDS / US »COMMENT GET MUSIC
JACK系シカゴハウスの中でも、特に人気の高いクラシック"WORK THAT MUTHA FUCKER"が再発・・・と思いきや、タイトル曲のみ別VERSIONに。しかし、変態LOW-FI HOUSE"COMPUTER MADNESS"や、暴力"ACID"大将、"BORN TO FREAK"はオリジナルVERSIONを収録しているのでご安心を。もちろん、リマスタリング済。ゲッツ!(I)

7

CHICAGO SKYWAY

CHICAGO SKYWAY Wolfgang Hair EP UZURI / GER »COMMENT GET MUSIC
次世代CHICAGO HOUSER"CHICAGO SKYWAY"による新作が、独のDEEP HOUSEレーベル"UZURI"より。4曲収録で、古き良きシカゴハウス。デトロイトテクノの伝統を今に引き継ぐスタイル。ARMANDO、PHUTURE、LARRY HEARD、DERRICK MAY・・・。オールドスクールな素材と、シンプルなリズム。要チェックです。(I)

8

LUCIEN-N-LUCIANO

LUCIEN-N-LUCIANO Cuidad De Luz CADENZA / GER »COMMENT GET MUSIC
LUCIANO待望の新作! "LUCIEN-N-LUCIANO"名義では久しぶりのリリースです! 傑作アルバム「TRIBUTE TO THE SUN」で実証された豊かな音楽性がこちらでも遺憾なく発揮され、細かくエディットされたウワモノの有機的な連なりやつぼを押さえたラテン・パーカッションの使い方が抜群の12インチ2枚組! アートワークもクール! LUCIANOの充実ぶりがひしひしと伝わってきます!(S)

9

STEWART WALKER

STEWART WALKER Scratched Notes CURLE / BEL »COMMENT GET MUSIC
自身のレーベル・PERSONAを中心にTRESORやFORCE INC.などを渡り歩いてきた実力者なのに、いまいちスポットが当たらない印象があるSTEWART WALKERのNEW! 不穏なベースライン上に切なげなエレピのメロディーが散りばめられたA-1"Scratched Notes"が深みのあるすばらしい仕上がり! これは新たなファンを獲得すること間違いなし!(S)

10

X-103

X-103 Atlantis TRESOR / JPN »COMMENT GET MUSIC
リリースから20年弱が経過したしたTRESOR発の歴史的名盤が待望の再発。12インチ的解釈しか出来ず当時アルバムとしての深い意味が解らなかった"自分も耳"も肥えたか、聴き直してみてこの1枚がきっちりアルバムとして成立していることに気が付かされる。今年のメタモにはX-102が来日ということで未聴の方は是非この機会にチェックを!(Y)

CHART by JET SET 2010.04.13 - ele-king

Shop Chart


1

PRINS THOMAS

PRINS THOMAS S/T »COMMENT GET MUSIC
本年度ベスト・アルバム候補到着!!製作面ではLindstromの影に隠れがち(?)だったこの男ですが、やってくれましたね~遂に出た1st.アルバムは期待値を大幅に上回る傑作です!!

2

ERYKAH BADU

ERYKAH BADU NEW AMERYKAH PART TWO »COMMENT GET MUSIC
第四次世界大戦を越える問題の"New Amerykah Part Two"が遂に登場!!プロデューサー陣に9th Wonder、J.Dilla、Madlib、James Poyser、Shafiq Husayn等を招いた豪華な全11曲収録!!

3

ASWEFALL

ASWEFALL NEVERMORE »COMMENT GET MUSIC
日独両雄によるハイ・レヴェルなコラボレート第2弾!!クニユキ氏の新アルバム『Walking in the Naked City』からの先行カットとなる本作はHenrik Schwarzが達者なヴォーカルを聞かせる他、板橋文夫氏がピアノで参加!!

4

TIGA

TIGA OVERTIME REMIXES »COMMENT GET MUSIC
09年リリースのセカンド・アルバム『Ciao!』からのシングルカット。今回はスウェーデンの重鎮、Adam Beyer & Jesper Dahlbackコンビ、そしてMotor City Drum Ensembleとかなり4つ打ちなりミキサーを揃えてくれました!!

5

DJANGO DJANGO

DJANGO DJANGO WOR / SKIES OVER CARGO »COMMENT GET MUSIC
またやってくれましたー★デビュー・シングル"Storm"が大ヒットした当店期待のニュー・バンド!!Whitey直系のインディ・ダンス・サイケ・バンド、Django Django!!妖しいエキゾ・サーフと、シンセ・ダンス感、サイケなポップ・メロがゴチャ混ぜになった激傑作チューン!!メチャおすすめです。

6

CRUE-L GRAND ORCHESTRA

CRUE-L GRAND ORCHESTRA ENDBEGINNING (DJ NOBU REMIX) »COMMENT GET MUSIC
デラ最強なカップリング。DJ Nobu & Prins Thomasリミックス!!レーベル・コンピ"Post Newnow"に収録され最も12"の要望が高かったDJ NOBUによるリミックスと、05年作ながら今なおHarveyがスピンし続けるPrins Thomasの伝説的名リミックスをカップリング!!

7

JOSE JAMES

JOSE JAMES WARRIOR REMIXES »COMMENT GET MUSIC
ダブステップ以降のUKガラージュ仮面の新星SbtrktによるリミックスA1を搭載!!Giles Petersonが主宰を務める名門Brownswoodの看板シンガー、Jose James。最新作"Black Magic"からの超強力リミックス・カット第3弾!!

8

BARRYTONE

BARRYTONE SMOKIN' TUNES »COMMENT GET MUSIC
生ジャズ・ドラムが大暴れ☆音響派スウィンギン・ミニマル大傑作の誕生です!!☆特大推薦☆ガールズ・ヴォイスが練り込まれたキューテスト・エキゾ・パーカッシヴ・ミニマル特大ボムB1も収録。暑苦しくないところが最高過ぎます~!!

9

FRAN-KEY, CRYSTAL & ROGER

FRAN-KEY, CRYSTAL & ROGER MOONWALK ON THE ROCK »COMMENT GET MUSIC
昨年の衝撃アルバム・デヴューに続いてF,C & Rが遂に12"アナログをリリース!!デビューCDからの選りすぐりの3曲に加え、Jacques Renault & Marcos CabralによるNY新世代ユニット、Runnawayによる最高の90'sリヴァイヴァル型ハウス・リミックスを収録!!

10

DER DRITTE RAUM

DER DRITTE RAUM ROSA RAUSCH »COMMENT GET MUSIC
Joy Orbison最新作でもリミキサーを務めたActressを、今度はZombyがリミックス!!☆大推薦☆スクウィー以降の耳にもフィットする8ビット・メランコリック・ニューディスコB1や、カラフル・サイケ・ダブステッパーZombyによる傑作リミックスA2を搭載ですっ!!

CHART by DISC SHOP ZERO 2010.04 - ele-king

Shop Chart


1

RSD feat. LIKKLE MAI

RSD feat. LIKKLE MAI PROPHECY DSZ / JP / 2010.03.01 »COMMENT GET MUSIC

2

RSD

RSD NAKED MARIOKART BLACK BOX / UK / 2010.02.23 »COMMENT GET MUSIC

3

BREAKAGE

BREAKAGE FOUNDATION DIGITAL SOUNDBOY / UK / 2010.03.05 »COMMENT GET MUSIC

4

PUPAJIM

PUPAJIM I AM A ROBOT JAHTARI / GE / 2010.03.12 »COMMENT GET MUSIC

5

MARK PRITCHARD

MARK PRITCHARD ELEPHANT DUB / HEAVY AS STONE DEEP MEDI MUSIK / UK / 2010.2.23 »COMMENT GET MUSIC

6

VON D

VON D NOUVELLE HISTOIRE / BERLIN CALL ARGON / US / 2010.3.10 »COMMENT GET MUSIC

7

GEIOM feat. MARITA

GEIOM feat. MARITA SUGAR COATED LOVER BERKANE SOL / UK / 2010.3.10 »COMMENT GET MUSIC

8

G31 / ROOMMATE

G31 / ROOMMATE PITY / RAS VIBES STUPID FLY / US / 2010.3.10 »COMMENT GET MUSIC

9

AIRHEAD & JAMES BLAKE

AIRHEAD & JAMES BLAKE PEMBROKE / LOCK IN THE LION BRAINMATH / UK / 2010.3.3 »COMMENT GET MUSIC

10

BORGORE

BORGORE ICE CREAM / ACT LIKE A HO TRILL BASS / UK / 2010.3.3 »COMMENT GET MUSIC

The Morning Benders - ele-king

 レトロな10年が終わっていく。ザ・モーニング・ベンダースの2年ぶりとなるセカンド・アルバム『ビッグ・エコー』が聴かせてくれるのは、ゼロ年代が終わっていく音である。

 たとえば、冒頭の"エクスキューゼズ"はフィル・スペクターへのオマージュをこめて作られたというオールディーズ・ポップだ。ドゥーワップ風のコーラスが美しいドリーミーな8分の6拍子で、若いポール・アンカに似たクリス・チュウのヴォーカルが泣かせる。ストリングスとバスドラの響きもいい。だが、こうしたレトロなサウンド・メイキングには、そろそろ飽きがきている。レイド・バックな音使いがヒップなのは、よほどバンドに腕があるか、意識的にそのコンセプトを持っている場合だけだ。でなければただのファッションに止まる。

 ザ・モーニング・ベンダースにおいては、このへんが非常に曖昧である。ファッションだとしても......彼らのデビュー作を聴けばわかるが、そもそもがザ・シンズやスピント・バンドのような、〈エレファント6〉のアップ・デート版といった具合のUS"王道"インディ・ポップで、服装でいえばチェックのシャツといったところなのだ。ザ・ドラムスのようなヴィジュアルもふくむコンセプチュアルな、ある種のモード感などまったくない。リアル・エステイトのような玄人肌でもなければ、ガールズのような有無を言わせぬ説得力といったものも欠いている。ザ・モーニング・ベンダースは、そもそもヒップさとはあまり関係がないのだ。チェックのシャツの垢抜けない坊やたちが、目の前の生活に一喜一憂しながら、ギターを持って一生懸命何者かになろうとする......マイケル・セラ主演のサンダンス映画的な男子の成長譚を地でいく、微笑ましくも切ない姿を思わせるバンドではないだろうか。

 ぜひ観ていただきたいのは、ウェブ・マガジン『ユアーズ・トゥルーリー』にて公開中のスタジオ・セッションである。ガールズのクリストファー・オーウェンスやジョン・ヴァンダースライスも参加するこのセッションにおいて、地元サンフランシスコのミュージシャンに囲まれ、やや緊張した面持ちで曲と取っ組み合うクリス・チュウの姿が印象的だ。曲は"エクスキューゼズ"。ストリングスやホーン・セクションも途中コーラス隊に加わるのだが、彼の大学合唱団の指揮者のような、生真面目で硬いコンダクトが、和気あいあいとしたスタジオの雰囲気から少し遊離している。彼自身の東洋的な顔立ちと、神経質そうなすらりと角張った容姿も手伝って、その「固さ」がセッション自体に、また映像作品としてのこのヴィデオ自体に、はっとするような緊張感を与えているのが素晴らしい。彼はセッションを楽しんでいるのではなくて、次のステップを求めてもどかしい思いに焦がれているのではないか。そのように思い至るとき、本作の表情は少し変化するだろう。

 アルバムは2、3、4曲目と非常にテンポよく進む。リフや旋律にT・レックスを色濃くにじませたブルージーなポップ・ナンバー"プロミシズ"、ピアノのイントロで印象的にはじまるリヴァービーなサーフ・ポップ"ウェット・セメント"、マリンバがせわしなくフィーチャーされた美メロ・ギター・ポップ"コールド・ウォー"と、とにかくポップづくしの佳曲ぞろいだが、アルバム後半は色調が一転する。ソフト・サイケな5曲目"プレジャー・サイズ"以降、アルバム全体に靄のようにかかっているリヴァーブの存在感が増し、曲調も沈潜するようにダークで思索的な雰囲気を持ったものに変化していく。

 アルバム後半の曲からシングルは切れないだろう。レトロ・ポップスは前半に集中しているのだ。『サーフィン・サファリ』から『ペット・サウンズ』までを一気に生きたアルバム――とは言い過ぎかもしれないが、無邪気な前半より、その限界に敗れるかのように屈託をたたみこんだ後半に、この作品の真価を見たい。そしてこの構図が、シーンのレトロ志向に対するひとつの批評として機能するように思われる。気怠く屈折した曲調という点には、プロデューサーにグリズリー・ベアのクリス・テイラーを迎えていることが影響しているだろう。だが、クリス・チュウの真っ直ぐな希求感、より大きくなろうという意欲が、このやや重たく、考え込むようなメランコリアを引き寄せたのだと思わずにいられない。

 レトロなゼロ年代の終焉にオーヴァ・ラップするかのように『ビッグ・エコー』はフェイド・アウトする。

interview with Gonjasufi - ele-king

 ラスヴェガスで暮らすヨガの先生がフライング・ロータスやその仲間たちと一緒にアルバムを作った――君はいったいどんな音楽を想像する?

 彼の名前はゴンジャスフィ(この名前の意味を、君はこの先のインタヴューで知ることになる。そう、素晴らしいその意味をね)、そして僕たちの多くは彼の歌をフライング・ロータスのセカンド・アルバム『ロスアンジェルス』に収録された"Testament"によって知しっている。フライング・ロータスはその歌を「時間を超越した、驚くべき汚物である」と表現しているが、聴けばわかるように、それはたしかにソウルフルだがまるで亡霊の声のようでもある。


Gonjasufi
A Sufi & A Killer

Warp / Beat

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 この度〈ワープ〉からリリースされるゴンジャスフィのデビュー・アルバム『ア・スーフィ&ア・キラー(A Sufi & A Killer)』が話題だ。『ガーディアン』は発売前から「今年何回も繰り返し聴くであろうアルバム」と賞賛し、あるいはまたゴンジャスフィを「電子のヘンドリックス」として再三にわたって紹介している。〈ストーンズ・スロウ〉以降におけるポスト・ヒップホップの音の冒険、〈ワープ〉におけるIDMの実験、この両者のおそるべきドラッギーな結合によって生まれらこの音楽は、さまざまな文化の衝突(イスラム教、トルコ、インド、ブルース、レゲエ等々)という文脈からTV・オン・ザ・レイディオやM.I.A.などとも比肩されている。が、そのどれとも違っている。西海岸のBボーイたちの実験とアシッド・ロックとの接続は、ヨガとイスラム教のスーフィという管を通して......とにかく世にも奇妙なサイケデリック・サウンドを創出したのである。

最初にのめり込んだのは、アイス・キューブやトゥー・ショートなんかの90年代の西海岸ヒップホップだったよ。ラップに誠実さや愛を感じて、すごく魅了されたんだ。

普段はヨガの先生をしているってホントですか?

ゴンジャスフィ:そうだよ、期間でいうと1年で半年間くらいは教えているんだけど、いまはちょうどこれから自分の修行にまた戻ろうかなと思ってる。すごく好きなんだ。

アルバムの話の前に、あなたのプロフィールについて教えてください。生まれはサンディエゴですよね。メキシコ人の母とエチオピア人の父のあいだに生まれている。あってますか? 

ゴンジャスフィ:あってるよ。

ご両親からの影響について教えてください。

ゴンジャスフィ:父はマイルズとかジャズをよく聴いていて、母はスペインやメキシコのラヴ・ソングをよく聴いていて、ふたりからの音楽的影響はとても大きいよ。

どんな10代を過ごされたのですか?

ゴンジャスフィ:学校に行って、普通にスポーツとかもしていたんだけど、マリファナを吸い出してから音楽の世界へ完全にのめり込んだね。そこから完全に音楽が人生の中心になっていったよ。

あなたの音楽との出会いについて教えてください。どんな音楽が好きになって、そしてどういう経緯で歌い、演奏し、音楽制作をするようになったのか?

ゴンジャスフィ:いろいろ音楽は聴いていたけど、最初にのめり込んだのは、アイス・キューブやトゥー・ショートなんかの90年代の西海岸ヒップホップだったよ。ラップに誠実さや愛を感じて、すごく魅了されたんだ。そして彼らを聴くにつれて、自分のなかから表現したい音や歌が生まれてきて、それを制作するようになったんだ。いまはレコーディングの知識もつけたし、いろいろできる幅が増えてきたと思うよ。

とても素敵な声をしていますが、影響を受けたヴォーカリストはいますか?

ゴンジャスフィ:そうだね、高校にいたときにレゲエ・ムーヴメントがあって、ボブ・マーリーはよく聴いたよ。あとはもちろんジミ・ヘンドリックス。彼はつねにヒーローだ。いまも生きているアーティストでいえば、ベス・ギボンス、ジャック・ホワイト、トム・ヨークの3人かな。

『A Sufi & A Killer』ではいろんな音楽をやっていますね。ヒップホップ的なものだけではなく、"Sheep"のようなアシッド・フォーク調の曲もあるし、"She's Gone"みたいなビートルズ調の曲もある。"Suzie Q"みたいなハード・ロックもあるし、"Stardustin'"みたいなジミヘンみたいな曲もある。あなたにとっての音楽的アイデンティティとは何になるのでしょうか?

ゴンジャスフィ:うーん、もちろんさまざまな音楽に影響を受けてきたんだけど、ヒップホップ以外でいえばレゲエとロックが大きいと思う。1995年から2003年くらいまではすごいレゲエに魅了されていたし、それ以降、とくに最近はロックにはまっているよ。さっき挙げたトム・ヨークやジャック・ホワイトなんかのね。

あなたにとっての最大の音楽的ヒーローは? ジミ・ヘンドリックス?

ゴンジャスフィ:もちろん。ジミは世界いち最高にクレイジーなマザー・ファッカー野郎さ。

ちなみに20代はどのように過ごされていたのですか? マスターズ・オブ・ザ・ユニヴァース(Masters Of The Universe)というヒップホップ・クルーとして活動していたと聞きますが、音楽活動はずっと続けていたのですか?

ゴンジャスフィ:とにかくマリファナを吸いまくった。もうそればかりやっていたし、ドラッグからなにからすべてやり尽くしたね。活動としてはマスターズ・オブ・ザ・ユニヴァースのクルーとしてラップしたり、ビートを作って、CDを自主制作して、それを路上で売ってマリファナを買う足しにしていたよ。Orko(マスターズ・オブ・ザ・ユニヴァース)とThavius Beck(グローバル・フロウテイションズ)と一緒にベイ2に住んでいて、あいつらにMPCの使い方とかを教えてもらったんだ。その頃は、いろんな家のソファを転々としていて、そのときもずっとそのふたりとつるんでいたから本当にかけがえのない仲間だと思ってる。

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大学でイスラム教を学びはじめたのと、ムスリムの友人との出会いがきっかけでイスラミズムに興味を抱くようになった。定められたやり方で生きることに疑問を持ちはじめて、人生のより神秘的な側面に注目するようになっていった。

あなたの音楽に強いてジャンル名を付けるとしたら何になるのでしょうか?

ゴンジャスフィ:難しいな(......とても悩んで)、ロック、サーフ、ハードコア、それらのあいだとか。考えた事もないから全然思いつかない。

どういう経緯でメインフレイム(Mainframe)やザ・ガスランプ・キラー(The Gaslamp Killer)たちと出会ったのでしょうか? また、彼らと出会う以前からあなたはヒップホップ的な方法論に関心があって、それを用いて音楽を作っていたのですか? スマック(Sumach)名義でCDRで発表した作品というのはどんなものだったのでしょう?

ゴンジャスフィ:ザ・ガスランプ・キラーはサンディエゴでよくライヴをしていた箱でDJをしていたのと、よく行くレコード・ショップの店員だったから知るようになって、メインフレイムはMHEを通じて知ったんだ。実際フライング・ロータスとはそのふたりを通して出会ったんだよ。19歳の頃からヒップホップは作っていたし、マスターズ・オブ・ザ・ユニヴァースとしても活動していたから、もちろんふたりに会う前からヒップホップは作っていたよ。スマック名義で発表したのはすべてラップとヒップホップだしね。

ヒップホップにおいてあなたがもっとも影響を受けたのは誰ですか?

ゴンジャスフィ:うーん、そうだな(またとても悩んで)。やっぱり俺のクルー(Masters Of The Universe)かな。MPCなんかを教えてくれたのも彼らだし、一緒に生活したり、いろんなところで影響を受けたからね。

フライング・ロータスとはどんなところで意気投合したのですか? 音楽性? 

ゴンジャスフィ:まずザ・ガスランプ・キラーと俺が一緒にプレイしているのをフライング・ロータスが気に入ったんだ。そして彼がメインフレイムにビートを送って、メインフレイムが俺にそのビートを送ってきたんだよ。それに歌を乗っけてできたのが"Ancestor"なんだ。だから"Ancestor"を作った時点では彼とは会ってすらいなかったんだよ。ただ互いの音楽に対する愛や情熱が共鳴して繋がる事ができたと思っているよ。

〈ワープ〉のことは知っていましたか? そして、知っていたとするなら、どのような印象を持っていましたか?

ゴンジャスフィ:知っていたよ。サンディエゴの友人たちが〈ワープ〉のブロードキャストにはまっていたからね。印象としては、個人的にロゴがとにかくかっこいいと思ってたよ。ただまわりに比べたらそこまで〈ワープ〉にのめり込んではいなかったし、当時は〈ワープ〉の存在の巨大さにまったく気づいていなかった。あまりに巨大でナイーヴになることもあったよ。エイフェックス・ツインを聴きはじめたのも、ここ数年の話だしね。

おそらくあなたのコスモポリタン的な感覚から、たまにTV・オン・ザ・レイディオと比較されていますが、彼らの音楽は聴いていますか?

ゴンジャスフィ:全然聴かないな。あまり興味が沸かないからね。いまは最初に挙げたトム・ヨークなんかのほうに傾倒しているのもあるし、彼らを聴くと何か救われる気持ちになるんだ。TV・オン・ザ・レイディオからはそういった気持ちが生まれないし、クソにしか聴こえないよ。

M.I.A.は?

ゴンジャスフィ:聴かない。"Paper Plane"は聴いたけど、アルバムとして聴いたことはないよ。

イスラム教、とくにスーフィとの出会いについて教えてください。

ゴンジャスフィ:サンディエゴの大学でイスラム教を学びはじめたのと、ムスリムの友人との出会いがきっかけでイスラミズムに興味を抱くようになった。それと同時に、なにか箱のようなもののなかに収まって、定められたやり方で生きることに疑問を持ちはじめて、人生のより神秘的な側面に注目するようになっていったんだ。

名義をスマックからゴンジャスフィに変えたのも関係がありますか?

ゴンジャスフィ:その友人がスーフィズムに入ってったこともあって、スーフィズムに本当に心を魅了されたんだ。まさにハマったとも言えるよ。そのときも葉っぱをよく吸っていたし。それで名前をゴンジャスフィ(注:ガンジャ+スーフィ)に変えたんだ。

スーフィは今回のアルバム『A Sufi & A Killer』においてもタイトルになるほど重要な要素だと思いますが、スーフィというのはあなたのこれまでの人生のなかでどのようなものなのでしょうか? 

ゴンジャスフィ:自分を変革し、啓蒙してくれるものだよ。スーフィと出会って、さまざまなものが内面から溢れでたとも言える。

スーフィの神秘主義はあなたの音楽にどのような影響を与えましたか?

ゴンジャスフィ:直接的に音楽的に影響を与えたというよりも、自分を何か枠の外へと導いてくれたと思っているんだ。例えばメディア、学校、神もそうだけど人びとが閉じ込められるようなその枠の外へと連れ出す感じさ。

具体的に修行をされたのですか?

ゴンジャスフィ:そうだね、いちばんの修行はヨガをすることだよ。2004年くらいから友人を通じてはじめたんだけど、俺に取ってはヨガもスーフィも同じなんだ。ヨガがいつも、「自分が誰か」、「自分とは何か」を教えてくれるんだ。感情をコントロールすること、怒りやネガティヴな感情を昇華することをヨガを通して学んでいるよ。

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まずこの曲は警察について歌った曲なんだ。たったいま俺はカリフォルニアへ行く途中で車を止めて、このインタヴューをしているんだけど、このあいだ(約50分)に俺は5回も警察に職務質問されているんだ。

あなたの音楽における政治性について話してもらえますか?

ゴンジャスフィ:うーん、政治は大嫌いだし、政治にはいっさい関わりたくないと思っている。アメリカではつねに政治は偽善で、ハリウッドのような腐ったシーンも生み出している。それには常に反抗していたいと思っているよ。 

『A Sufi & A Killer』の"A Killer"というのは誰のことを指しているのですか?

ゴンジャスフィ:それはバランスを表しているんだ。誰もが内に持つ二面性。それをこのタイトルで表しているんだよ。だからSufiがKillerでもあるし、KillerがSufiでもあるんだよ。裏返しているだけで本質は同じものさ。

アルバムの1曲目の"(Bharatanatyam)"はスーフィの音楽なんですよね?

ゴンジャスフィ:そうだよ。魂や祖先に対する敬意を払う意味を込めたスーフィのダンス・ミュージックなんだ。

シングルカットされた"Kowboyz & Indians"は何にインスパイアされた曲なんでしょうか?

ゴンジャスフィ:そうだね、何にインスパイアされたかなー。もちろんインドには影響を受けてるよ。ここで歌っていることは、ジョン・ウェインなんかに代表されるハリウッドで作られたカウボーイ・イメージを捨てろってこと、そして本物のカウボーイはヒマラヤ山脈を、牛を引いて歩く小さな少年なんだってことなんだ。これもさっき話したメディアの枠の外へ飛び出すことだから、ヨガやスーフィにインスパイアされたともいえるね。

"Klowds"は何の音楽からの影響なんでしょうか? インド音楽ですか?

ゴンジャスフィ:もちろんインド音楽から影響を受けているし、このサンプルはトルコのサイケバンドをザ・ガスランプ・キラーがリ・エディットしたものなんだ。インド音楽はラビ・シャンカールのような古典も聴くし、ボリウッドのような大衆音楽も聴くよ。

収録曲がだいたい2~3分ですが、これには理由がありますか? 

ゴンジャスフィ:とくに理由はないよ。編集したのはザ・ガスランプ・キラー、フライング・ロータス、メインフレイムだしね。

最後の曲"Made"が終わったあとに隠しトラックがありますが、どのような理由からなんですか?

ゴンジャスフィ:まずこの曲は警察について歌った曲なんだ。たったいま俺はカリフォルニアへ行く途中で車を止めて、このインタヴューをしているんだけど、このあいだ(約50分)に俺は5回も警察に職務質問されているんだ。これはそういった腐った奴らに対して歌った歌なんだよ。ボーナス・トラックのつもりで置いたから曲間に空白が入っているんだ。

最後に日本のリスナーにメッセージをお願いします。

ゴンジャスフィ:これはすごい難しいなー。本当に日本の文化に心から感動しているし、尊敬しているんだ。初めてのインター・ナショナル・ショーとして日本に行ったときも、いろんなところで愛を感じながら日本の文化の美しさに魅了されたんだよ。ひとりひとりが互いを尊敬して敬意を払うところや謙虚なところとかね。日本から2年前にアメリカに帰って来たときには、アメリカの仲間にとにかく日本の素晴らしさを伝えたよ。だから日本のファンに伝えるとすれば、これからも俺の手本でいてくれってことかな。かなうものなら心から再来日を果たしたいと思ってる。前にライヴしたときは俺が何をするか全然わからなかっただろうけど、いまはこうしてレコードも多く出てるから、より理解してもらえると思うからさ。もし叶うなら本当に名誉なことだと思うよ。ついでにいまアナログなテープ・マシーンも探してるから、もし誰か持ってる人がいたら連絡して欲しいな!

 

Gorillaz - ele-king

 デイモン・アルバーンはとんでもない情熱家だ。向学心があって、ポップ・ミュージックの時計を20年前に戻すことを許さない。ブラーとしてセカンド・アルバムを出したばかりの頃に取材で話したときの彼は、60年代の音楽とカーナービー・ストリートの服屋の話を喜んでするようなご機嫌な青年だったけれど、ブリット・ポップ騒動のなかで相当に揉まれたのだろう。トニー・ブレアにオアシスとともに持ち上げられ、そしてまあ、アイドル系のルックスだったがゆえに、労働者階級の英雄であるオアシスの、結局はなかば引き立て役のような、どこか損な役回りを強いられ、が、しかし労働党に裏切られたという政治的な経験をバネにするかのように、アルバーンはつねに向上心を捨てることなく、その後驚くほど貪欲な活動を見せている。アフロ・ミュージック(トニー・アレン)にアプローチしたかと思えば、イスラム文化にも接近してみたり(『シンク・タンク』)、あるいは漫画家のジェイミー・ヒューレットと一緒にゴリラズとして『西遊記』をモチーフとしながら音楽と文化をシャッフルさせる。イギリスの音楽らしく、そこに社会風刺と政治的主張も含まれる。

 ゼロ年代にはじまったゴリラズは、デビュー・シングル「クリント・イーストウッド」において西海岸のヒップホップの魔術師オートメイターの力を借りながら、90年代初頭にコンシャス・ラップのひとつとして注目されたオークランドのデル・ザ・ファンキー・ホモサピエンスにラップさせている。2005年のセカンド・アルバム『ディーモン・デイズ』では、その時期玄人筋からもっとも受けていたUSとUKのふたりのラッパー、MFドゥームとルーツ・マヌーヴァを誘い、チャレンジ好きのヒップホップ・プロデューサーとして知られるデンジャー・マウス、それからデ・ラ・ソウルとショーン・ライダーを招き入れている。こうした前2作のスジで考えても今回のアルバムのゲスト陣は尋常ではない。

 物欲の塊のような西海岸の大物ラッパー=スヌープ・ドッグ、ガラの悪いUKグライムのスター=ケイノ、正義感の強いラッパー=モス・デフ、ウェールズのヒッピー左翼のロッカー=グリフ・リース、毒舌と批評精神のシンガー=マーク・E・スミス、それからルー・リード......ボビー・ウーマック、それから元ザ・クラッシュのミック・ジョーンズとポール・シムノン、前作に続いてデ・ラ・ソウルも......、洒落たクラブ・ジャズからはユキミ・ナガノまで......、あるいはシカゴからは元サン・ラ・アーケストラのヒプノティック・ブラス・アンサンブル......。まとめると、ルー・リードとケイノとマーク・E・スミスが1枚のアルバムに収まっていること自体が奇跡的で、まずはこのオーガナイズ力だけでも賞賛に値する。
 もちろん背番号10を11人揃えれば強いチームが作れるわけではない。問題は明確な方向性だ。ゴリラズは、エレガントなエレクトロ・ヒップホップやディスコやポップスを回転させながら、世界が滅亡した後に太平洋に残された島を舞台として、新自由主義の犠牲としての環境破壊を物語る。

 「世界は絶望的だ」――西海岸のG・ラップのスーパースター(スヌープ)はラップする。「革命はTV放映される」――先頃カムバックしたギル・スコット・ヘロンの言葉を引用する。レバノンのナショナル・オーケストラの演奏に混じってグライムのビートが飛び出し、バッシーとケイノのラップがたたみかける"ホワイト・フラッグ"はアルバムの白眉のひとつだ。この曲から素晴らしい生気が放たれたかと思えば、モス・デフとボビー・ウーマックが共演するダーク・エレクトロの"スタイロ"のメランコリーからはディストピアが浮かび上がる。マーク・E・スミスのぼやき節のみならず、曲調までザ・フォールじゃないかと思わせる"グリッターズ・フリーズ"は文句なく格好いいし、モス・デフとヒプノティック・ブラス・アンサンブルによる"スウィープステイクス"の楽天性は多くの人に愛されるだろう。ルー・リードがエコロジーについてソウルフルに歌う"サム・カインド・オブ・ネイチャー"やグリフ・リースが未来の食生活を憂う"スーパーファスト・ジェリーフィッシュ"も面白いし、ユキミ・ナガノがコズミック・ディスコをバックに歌う"エンパイア・アンツ"も捨てがたい。

 多くの個性派を集めたが故に、アルバムの中心がどこにあるのかわかりづらいという評もあったが、たしかに1曲だけを選ぶことは困難かもしれない。まあ、しかし逆に言えば全曲気を抜けずに聴けるということでもある。そして何よりも重要なのは、元ブリットポップのスターが情熱を傾けてこのコンセプト・アルバムを完成させたということだ。「オレは自分が環境問題について考えていたとは言わないよ。あの曲もそんなものではないんだ」、ケイノは『ガーディアン』の取材でアルバーンが最初にアルバムのコンセプトについて説明してくれたことを明かし、そしてこう語っている。「"ホワイト・フラッグ"は警告なんだ。世界は滅び、そしてふたたびはじめるための警告だ。それは平和を暗示するのさ」

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