ele-king Powerd by DOMMUNE

MOST READ

  1. interview with Shintaro Sakamoto 坂本慎太郎、新作『物語のように』について語る (interviews)
  2. interview with Kikagaku Moyo 無国籍ロウファイ・サイケデリア (interviews)
  3. Thundercat ──ついにサンダーキャットの来日公演が皮切り、最速ライヴ・レポートが公開 (news)
  4. Ghostly Kisses - Heaven, Wait (review)
  5. Cate Le Bon - Pompeii (review)
  6. Boris ──活動30周年記念アルバム第2弾がリリース (news)
  7. Yutaka Hirose ——アンビエント作家、広瀬豊の36年ぶりの新作『ノスタルジア』がリリース (news)
  8. 遊佐春菜 - Another Story Of Dystopia Romance (review)
  9. Spiritualized - Everything Was Beautiful (review)
  10. Bobby Hamilton, Orang-Utan and Lemuria ──「VINYL GOES AROUND」から貴重な3アイテム (news)
  11. Christopher Owens × Sintaro Sakamoto 対談:クリストファー・オウエンス × 坂本慎太郎 (interviews)
  12. 坂本慎太郎 - @恵比寿リキッドルーム (review)
  13. Funkadelic - Maggot Brain (review)
  14. Jazzanova - Strata Records (The Sound Of Detroit Reimagined By Jazzanova) (review)
  15. Shintaro Sakamoto ——坂本慎太郎、6年ぶりのアルバム『物語のように』リリース (news)
  16. interview with Yutaka Hirose よみがえる1986年の環境音楽 (interviews)
  17. R.I.P. Klaus Schulze 追悼:クラウス・シュルツ (news)
  18. interview with !!! (Nic Offer) 踊れない時代にダンス・パンク・バンドが出した答え (interviews)
  19. interview with Boris スラッジ・メタルの異星、その現在を語る (interviews)
  20. Syd - Broken Hearts Club (review)

Home >  News > Anthony Naples - アンソニー・ネイプルス、初来日の抱負を語る!

Anthony Naples

Anthony Naples

アンソニー・ネイプルス、初来日の抱負を語る!

Jul 10,2014 UP

 ハウス・ミュージック界の若いタレントとしては日本でも抜群の人気を誇る、現在23歳のアンソニー・ネイプルスが初来日する。7月18日(金)と19日(土)、大阪と東京でDJを披露する予定だ。
 アンソニー・ネイプルスは、2012年の暮れにNYの〈Mister Saturday Night 〉レーベルの第一弾としてリリースされた「Mad Disrespect」でデビューしている。メロディアスでムーディーなハウスだが、若さではち切れんばかりのリズムがあって、都内のレコード店ではあっという間に売り切れた1枚である。評判は瞬く間に広まって、フォー・テットや!!!といった有名どころからリミックスを依頼されたほど。2013年にUKの〈The Trilogy Tapes〉からリリースされた「El Portal 」は、ele-kingの年間チャートのハウス部門の1位に選ばれている。
 なお、今回の来日公演、新アルバムのリリースを間近に控えているNYのフォルティDLも同行する。今週末のカイル・ホールに引き続いて、実にフレッシュな、かなり良いメンツと言えるのではないでしょうか。
 以下、来日ギグまでおよそ1週間と迫ったアンソニー・ネイプルスが簡単に喋ってくれました。


こんにちわ、初来日を楽しみにしているele-kingです。

AN:ありがとう! 僕も日本に行くのを楽しみにしているよ! 

ハウス以外にも、いろいろな音楽を聴いているようですね。ブラック・ダイス、エイフェックス・ツイン、アーサー・ラッセル……アメリカで、エイフェックス・ツインを聴く15歳は珍しいんじゃないですか?

AN:そんなに珍しくもないよ。僕は、まわりの多くの人たちと同じようにラジオを聴いたり、両親の好みに影響をうけて育った。やがて、それに飽きたとしてもインターネットやまわりのクールな友だちから、そういった音楽を見つけたり、知ったりすることは簡単なことだった。僕がサウスフロリダにいた頃、一軒のレコードショップがあった。そのオーナーが、僕らとまったく同じような趣味をしていることに気づいてから、僕らに似た系統でもっと面白いものをどんどん紹介してくれるようになった。音楽に触れるのは本当に自然なことだったと思う。
 僕がエレクトロニック・ミュージックの世界に入ったのは、高校生に入学したばかりの頃だった。ギターに飽き飽きしていたんで、SP-303とか404みたいなサンプラーやシンセに触ってみることにした。めちゃくちゃな配線にしたり、曲がったキーボードとか、そんなもので友だちとたくさんジャムみたいなことをした。
 僕が2009年にNYに越してから、いわゆるクラブとかパーティに 「出かける」とか、まぁ遊び歩くだとか、するようになってからだね、本当の意味でエレクトロニック・ミュージックにインスパイアされるようになったのは。やっぱり、ただヘッドフォンで音楽を聴くだけではなく、そういう環境こそが僕に影響をおよぼしているんだと思う。

生まれは?

AN:生まれたのはフロリダ州のマイアミのはずれで、2009年にNYに越した。いまはロサンゼルスに移って1ヶ月くらいかな。

影響を受けたダンス・ミュージックのプロデューサーは?

AN:多すぎる(笑)! すべてのNYの人たち……音楽活動をはじめた頃はもちろんラリー・レヴァンからアーサー・ラッセル、ウォルター・ギボンズに影響されたし、で、それからUKのほうに興味が向くようになって、その頃はジョイ・オービソン、フローティング・ポインツ、ピアソン・サウンドなどからもインスパイアされた。探求しながら、理解を深めていったんだ。なかでも、とりわけのめり込んだのは、NYに来た頃に初めて買ったアクトレスの 『Hazyville』というアルバムだったな。自分のコンピュータといくつかのサンプルさえあれば、こんなすごいことができるってことを、僕に気づかせてくれたんだ。

先品にハウス・ミュージックのスタイルが多いのは何故でしょうか?

AN:そのときはハウス・ミュージックを作るってことがすごく新鮮に感じられたんだよ。本当の意味でハウスをジャンルとして理解した時期だったし、その頃はNYエリアのパーティに出向くたびにローカルのひとたちやNYにやってくる世界中のDJから新しいトラックを聴くことができた。それは僕にとってすごく刺激的だった。ほんとにエキサイティングなことだったんだ。
 NYを去ってロサンゼルスに住んでるいまは、そういった環境からは少し離れてしまっているように感じるね。ロスはNYやヨーロッパにくらべると、そこまでクラブ・カルチャーが発達しているわけではないからね。でも、この距離感はいま、クラブの環境のなかで聴く音楽やそういったツールとしての音楽について考える代わりに、音楽を本当に深く聴くことに集中させてくれている。それは僕がこれからやろうとしていることに確実に影響してくるよ。とにかく、クラブ・カルチャーは僕にとってはいまだに新しいものだから、どんな意味を持つかってことを言葉にするのは難しいな。

どのような経緯で〈Mister Saturday Night〉のレーベルの第一弾としてあなたの「Mad Disrespect」がリリースされる運びとなったのでしょう?

AN:彼らのパーティに行ってメーリングリストにサインアップしただけだよ。しばらくしてそのメールで彼らがはじめようとしているレーベルがデモを募集していることを知った。そしたら彼らが連絡をくれて、そこからリリースが決まったのさ。何も特別なことはないよ!

では、グラスゴーの〈Rubadub〉とは、どうして知り合ったのですか?

AN:〈Mister Saturday Night〉のひとたちと変わらない。僕は初期の頃、彼らにすごくサポートしてもらった。彼らが作品をつくろうってタイミングで声がかかって作品を提供した。僕はグラスゴーで彼らに会って仲良くなってたし、それも僕にとってはすごく自然なことだったよ。

ご自身のレーベル〈Proibito〉のコンセプト、そして、あなたのような若い世代とってヴァイナルで作品を出すことにはどんな意味があるのか知りたいと思います。

AN:僕は自分のレーベル〈Priibito〉の作品はHard Waxからデジタルでリリースしているし、たぶん他のところからもすぐ同じように配信されると思う。〈Mister Saturday Night〉の最初の2枚のシングルもデジタル配信をされる。〈Rubadub〉に関して言えば、デジタル配信はないだろうけど、でもどうせすべてがインターネット上にあるんだ。ヴァイナルは僕にとってはただの媒体だよ。僕は媒体を気にしたり、より好んだりはしていない。1日中YouTubeで音楽を聴いたりするし、それはヴァイナルでもカセットテープでもCDでもほかのものでも同じ。僕はこれに関して少しも「良い子」でいようと思わない。本当に好きでそれが手に入るなら、どんな形であれ買えばいいと思うし、もし買う余裕がないなら僕らにはYouTubeがあるじゃん(笑)。

アルバムについてはもう考えがありますか?

AN:来年中にはフルレングスのLPを2枚つくりたいと思っているけど、どうなることやら。1枚でもリリースできれば、ハッピーだな。やりとげる時間はあると思ってるけど、まずつくってみないといけない。でも結局は量よりも質にこだわるとは思うから、まぁやってみるよ。

一緒に来日するフォルティDLとはふだんから仲良しなんでしょうか?

AN:僕はイージーゴーイングな人間だから、シーンの誰とでも仲良くする。そして、たまに僕のことを嫌いなやつがインターネットに悪口を書いているのを見るとすごくヘコんだりする。USシーンがすごく健全に機能しようとしているときに、過去のNYの保護者みたいなひとたちが若い人たちがやっていることに対して大きな敵意をもつことは残念に思うよ。でもそれも全部僕の糧になると思うし、音楽をつくっていてライヴをしているすべての人たちにとってもそうだと思う。だから、それはそれ。
 フォルティDLに関して言えば、1度サンフランシスコで共演したことがあって、そのときは素晴らしかった。だから今回もそのときのようになるか、それ以上になるって確信しているよ。

LAに越してしまったという話ですが、現在のNYには、あなたのような若いプロデューサーがたくさんいるのでしょうか?

AN:ああ、そりゃあもう、ありがたいことにたくさんいるよ。そしてそれがNYだけのことじゃないと良いと思う。僕はシンプルなセットで音楽をつくっているんだ。200ドルで買った中古のPCにAlbetonのコピー、それにレコードだとかYouTubeから取ってきたサンプルだけ。誰にでもできるし、テクノロジーは誰にでも使えるようにできてる、だからみんながやるべきだ。もし誰かがこれを読んで、読むことをやめて、インターネットから数時間離れて、音楽をつくってみてもらえたらうれしいな。なにが自分につくれるかなんて誰にもわからないよ!

日本では、あなたの「Mad Disrespect」がリリースされたとき、いきなり反響がありました。今回の来日を楽しみにしているファンは多いと思います。

AN:あたりまえのことをする! いい人たちに出会って、いいレコードをかけて、新しいものを食べて、ただ本当に楽しい時間を過ごすだけのことさ。僕が知っている環境とは全然違った日本に行くことを本当に楽しみにしているし、それはいいことだよ。すばらしいに決まってるでしょう!

■ ANTHONY NAPLES、FALTY DL来日情報!

[大阪]
2014.07.18(金曜日)
@CIRCUS
Open : 22:00
Door : Y3500+1d _ Adv : Y3000+1d
Line up : FALTY DL & ANTHONY NAPLES, sou, peperkraft, YASHIRO

[東京]
2014.07.19(土曜日)
@代官山UNIT
Open : 23:00
Door : Y4000+1d _ Adv : Y3500+1d _ beatkart先行(*100枚限定) : Y3000+1d
Line up : FALTY DL & ANTHONY NAPLES, ALTZ, DJ YOGURT, NAOKI SHINOHARA, SEKITOVA, METOME, MADEGG

http://www.beatink.com/Events/FaltyDL/