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interview with Madmaid & Tomad 〈マルチネ・レコーズ〉を主宰するTomad / 17歳のトラックメイカー、Madmaid

interview with Madmaid & Tomad

MP3・ティーンエイジ・ライオット

――ふたりの“恐るべき”平成生まれに訊く

アボカズヒロ    (協力:galaxxxy)   Sep 14,2010 UP

CDっていうメディア自体は中途半端な物だとも思っています。ただ広めるだけだったら大体みんなネット環境とPCは持っているので音楽配信のほうが良いし、かといってモノとしてのプレミア感というのも普通にCDを作るだけだとそこまで無いんで。

ははは。TSUTAYAに置いてないのはやっぱり大きいんだね。たしかにメイン・カルチャーとの距離を測るひとつのバロメーターかもね。さてさて、いよいよマッドメイド君が〈マルチネ〉からリリースするきっかけの話を聞きたいんだけど......。

トマド:リリースのきっかけは、高校生DJ/トラックメイカーのシタラバ君ですね。彼とはFMP.ZIPっていうフリーで手に入る音楽でDJをするパーティで知り合って。

マッドメイド::僕もシタラバとはそこで知り合いました。

トマド:それで去年シタラバ君の家に遊びに行ったら、「実はマッドメイド、けっこう曲作ってるんですよ」って教えてくれて。何曲か聴かせてもらったらなかなかかっこよくて。それで「新しい曲が出来たら教えてよ!」ってマッドメイド君に連絡したんですよ。

それででき上がってきたのが〈マルチネ〉からリリースされた「Who Killed Rave at Yoyogi Park EP」なんだね! あれ僕のまわりでもめちゃくちゃ評判良いよ。ものすごいお祭り感があるベースライン・ハウスだよね。そういえば、ガバとかハードコアを作っていたマッドメイド君がベースライン・ハウスを作りはじめたきっかけは?

マッドメイド::知り合いがインターネット・ラジオをやっていて、そこで紹介されていたんです。それからベースライン・ハウスを掘るようになって、作りはじめましたね。

このEPはUKでもプレイされてるとか?

トマド:そうですね。Kanji Kinetic(カンジ・キネティック)というUKのアーティストがけっこうかけてくれています。カンジ・キネティックは元々日本のポップ・カルチャーが好きなみたいで、ベースライン・ハウスやエレクトロ・ハウスに日本のアニメのネタを混ぜたりしていたんです。それで僕も面白いと思って、去年カンジ・キネティックを日本に呼んだんですよ。

それでカンジ・キネティックがマッドメイド君を知ったんだね。

マッドメイド::そうですね。それ以降、いろいろ向こうに曲を送ったりもしています。

マッドメイド君の年頃で打ち込みとかをやってる子たちには、〈マルチネ〉ってやっぱり注目度が高いと思うんだけどマッドメイド君は、〈マルチネ〉から出さないかって言われたときはやっぱり嬉しかった?

マッドメイド::そうですね。僕は嬉しかったです。日本のネット・レーベルのなかじゃ知名度があるっていうのもそうですけど、やっぱりそれまでのリリースも良いと思ってチェックしてましたし。やっぱり〈マルチネ〉からリリースしたら反響の大きさが全然違いました。ツイッターで凄い勢いでリツイートされていって。

やっぱりいまだと、もっとも情報がインフレンスするのはツイッターなんだね。ちなみにとくに好きなリリースは?

マッドメイド::"12363253derdome"っていうガバのコンピ・シリーズですね。

トマド:このシリーズは94年くらいの感じのガバをひたすら作りまくってリリースするっていうもので、もう5作くらい出てます。

あと、〈マルチネ〉のリリースというと忘れちゃいけないのが、8月に発売になった〈マルチネ〉初のコンピレーションCDだよね。いままではフリー・ダウンロードという形態でやってきて、ここでCDというフォーマットで作品をリリースしようと思ったのはどういう狙いがあったんですか?

トマド:いままでフリーダウンロードで作品を発表してきましたが、〈マルチネ〉の音楽はタダじゃなくてもちゃんと買って聴いてくれる人がいるというのを示したかったというのもあります。あとは普通に形として残る物を作ってみたかったんです。ただ、CDっていうメディア自体は中途半端な物だとも思っています。ただ広めるだけだったら大体みんなネット環境とPCは持っているので音楽配信のほうが良いし、かといってモノとしてのプレミア感というのも普通にCDを作るだけだとそこまで無いんで。

なるほど。

トマド:そこでどうせCDを作るなら仕組みを工夫しようと思ったんです。今回のコンピレーションCDは〈マルチネ〉のアーティストが書き下ろした新曲を使ったミックスCDと空のCDRの2枚組になっていて、あとはダウンロード・コードが封入されています。WEB上でそのダウンロード・コードを入力すると、ミックスで使われた楽曲を1曲ずつ個別にダウンロードすることができるんです。最初はミックスCDを入れるつもりは無くて、ブックレットと空のCDRとダウンロード・コードだけを入れようとしたんです。だけど、それだと普通のCDショップなんかには置いてもらえないんですよ。やっぱり少しでも多くの人の手に届けたいので、それもちょっと残念かと思って。それでノンセクトラジカルズによるミックスCDをつけることにしたんです。

〈マルチネ〉のいままでのリリースをまとめたブックレットもボリュームたっぷりだし、ジャケットのデザインもかっこよくて、それこそモノとしてのプレミア感もあると思うから、このCDはきっと多くの人の手に届くと思うよ! なにより、このCDはトマド君やマッドメイド君と同じ世代や、さらに下の世代を勇気付けるものになるんじゃないかな。

トマド:そうですね。

最後に、ふたりの今後の展望を教えてください。

トマド:〈マルチネ〉としては、今後もコンスタントに作品をリリースしてより多くの人に知って欲しいですね。国内はもちろんですけれども、海外にも認知されたいです。その他の方向性として考えていることは、今のところ特にないですね。

マッドメイド::そうですね。将来的には海外のフェスとかでライブやDJが出来るようになりたいです。海外のネット・レーベルからリリースする予定もあります。

トマド:マッドメイドはこの調子でがんばってくれれば、ハタチくらいにはどこかUKのフェスとかに出れるんじゃないかなぁ。

文:アボ・カズヒロ(2010年9月14日)

KANJI KENTEI 再試験@秋葉原MOGRA

2010/10/09(土曜日) 15:00~  2000Yen/1drink

Kanji Kinetic from UK
Gassyoh
Madmaid
Eccy
JaQwa
Silvanian Families
DJ WILD PARTY
みみみ + NEO hetare + shitaraba

VJ:VIDEOBOY

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Profile

アボカズヒロアボカズヒロ / Kazuhiro Abo
1984年生まれ。青森県八戸市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科。1998年よりDJ/トラックメイカーとして活動を開始。現在は「DONUTZ@amate-raxi」,「CLOUDLAND@ageHa/ISLAND BAR」を中心に、都内、地方を問わず神出鬼没に活動中。サウンドクリエイターとしてもダンストラックのみならず、美術作品のための音響製作やファッションショーや映像作品のための音楽/音響制作も手がける。

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