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interview with Boom Boom Satellites

interview with Boom Boom Satellites

明日は何も知らない

──ブンブンサテライツ(中野雅之+川島道行)、インタヴュー

野田 努    写真:小原泰広 Feb 27,2015 UP

僕と川島くんは家族でもなんでもないんですけど、ここまで続けてきて摩擦っていうものはあるし、違う人間が同じ部屋で作業して何もかもが同意だけで進むことは、ほとんどないわけですね。2人で音楽を作るってことはハードなんですよ。3人や4人でやるのと比べてもね。


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■いまとりあえず一番やりたいことってなんですか? ライヴ?

川島:ツアーですね。

中野:けっこうな期間、ちゃんとツアーをやれていないですからね。小さいツアーは、クアトロとか、東京、大阪、名古屋、仙台とかはの規模では去年やって、これができたからいよいよ本格的に、っていう思いはあったんですけど。そこで再発しちゃったから、全国ツアーはキャンセルしました。ツアーはやっぱり顔が見えるのでライフワークのひとつだと考えていて、それができていないから実現したいなと。

■オフのときとかに自分の気持ちが癒されるような音楽ってあります?

川島:音楽でですか?

■あまり聴かない?

中野:音楽を休みの時間に聴くってことをしなくなった。

川島:そうだね。しなくなった。

中野:休みは静かに過ごしますね。音楽を聴くときってスイッチが入る気持ちになるんで。それこそ、アンビエントとかドローンとかを四六時中部屋で流しておくようなこととかは、やっぱりないね。なんでだろうね?

川島:なんでだろう。聴いたら反能を……

中野:そうだ。音楽に対してセンシティヴ過ぎてしまって、疲れてしまう(笑)。

■なるほど(笑)。音楽のことばかり考えてしまう?

川島:オフにならないっていう(笑)。

中野:自分たちが音楽を作る時点ですり減らしてしまう、というところがあるんです。やっぱり、絶対に歳なんだよね。

■ハハハハ。

川島:そうなのかな。

中野:これは年齢だと思う。

■それはどうかはわからないですけどね。ちなみに、音楽以外でやりたいことって何ですか?

中野:僕はないんですよね(笑)。

■ないの(笑)? それはマズいね(笑)。ワーカホリックだよ。

中野:川島くんはないの? 旅とか?

川島:あんまりないね。細美武士くんとかは旅をしたくなるって言っていたけど。「自分が音楽を作っている途中で病気にかかったら、きっと旅に出ると思います」って言ってました。で、彼はアルバムを作ると実際に旅に出るんだけど、俺はそういうのはないなと。

中野:ちょっと変わってはいるんだと思う。よく聞かれるんですよ。「休みの日は何をしているんですか?」とか。まともに答えられたことがないね。「ずっと布団のなかにいます」とかね(笑)。

川島:そうそう(笑)。

■ハハハハ。

中野:でも、本当にここ10年くらいでインプットに仕方が変わったというか、音楽を作るモチベーションも昔とは全然違うところからきているから。自分たちの内側からくるところに重心があって、前は外からの情報に対してのリアクションとか、ガキっぽかったので反抗的なところからスタートすることもあったと思うんです。そうすると、クラブへ行ってとか、レコード屋に行ってとか、海賊ラジオをずっとつけておくとか、そういうことで日常を過ごして、制作に入ったときにそれを一気に集約するような感じだったのが、今は静かに過ごして、自分たちから何が出てくるのかっていうことに耳を傾けているような感じですね。

■いまは情報過多な時代というかね。

中野:それはこういうメディアを作っていても思いますか?

■ある日目が覚めて、「いま自分は何年代にいるんだろう?」って思うくらいに世の中は変わったじゃないですか? ブンブンがデビューしたころに比べると。いろんな意味でね。とくにインターネットというものが普及してから、世界は大きく変わったと思うので。逆に、若い世代で情報を積極的に閉じようとするミュージシャンもいるくらいだからね。だから、ブンブンがそうなったのは年齢じゃないかもしれないよ。

中野:でもテレビとかは、アンテナの線を抜いちゃったりとか。でも、インターネットを見ているから一緒なんですけどね(笑)。本当にそれは思うところがあります。

■川島くん、いま何か言いたそうだったね?

川島:あっ、大丈夫です。

■アルバムを聴いてくださいと?

川島:はい。アルバムを聴いてください(笑)。

■ありがとうございました。

川島&中野:ありがとうございました。


取材:野田努(2015年2月27日)

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