「Lea Lea」と一致するもの

Latin Quarter (Pan Pacific Playa) - ele-king

https://soundcloud.com/latinquarter_ppp
https://www.panpacificplaya.jp/blog/

DJの予定
5/25 福岡 Megaherz https://www.megahertz.jp/pickup.html
6/14 藤沢 Freeculture
6/22 渋谷 Koara https://www.koara-tokyo.com/

最近DJの際に持っていきがちなモノ


1
Robert Staruss - Slow Dancing - BBE

2
Robert Strauss - Party In My Body -BBE

3
Nick Nikolov - Come Down - Liebe Detail

4
CLASSIXX - Holding On (Losoul Remix) - Innovative Leisure

5
Randomer - This Train - Hemlock

6
Dajae - Day By Day (Cajmere Extended Mix) - Cajual

7
Syclops - Sarah's E With Extra P - Running Back

8
Physical Sound Sport - Nigeria Game - JAZZY SPORT

9
Whitney Houston - Million Doller Bill(Frankie Knucles Directions Club Cut) - Unknown

10
xxxx - Kahlua and Milk 1989EDIT - unreleased

Chart - JET SET 2013.05.13 - ele-king

Shop Chart


1

!!! - Thr!!!er (Warp)
2010年の『Strange weather, isn't it?』に続く約3年ぶり通算5枚目のフル・アルバム。これまでになくタイトでポップな仕上がりとなった会心作!!

2

J Dilla - Lost Tapes, Reels + More (Mahogani Music)
ローカル・レベルでMoodymannやAndres、Amp Fiddlerあたりとも強く結び付いていた事は周知の事実ですが、その関係もあってか今回もMahoganiからのリリース。今回もアナログ・オンリーとの事!

3

Vampire Weekend - Modern Vampires Of The City (Xl)
2010年の『Contra』に続く3枚目のフル・アルバム!!Us/Xl盤アナログ、ダウンロード・コード封入!!

4

Factory Floor & Peter Gordon - Beachcombing / C Side (Optimo Music)
70年代後期のNy地下シーンで活躍、DfaからのEpリリースも記憶に新しい御大Peter Gordonとのコラボレートを展開したUk気鋭トリオFactory Floorによる話題の最新Ep!!

5

Bibio - Silver Wilkinson (Warp)
2011年の『Mind Bokeh』以来となる4枚目のフル・アルバム!!今回もUk/Warpからのリリース。ダウンロード・コード封入です。

6

Yatha Bhuta Jazz Combo - S.t. (All City)
ごぞんじ大人気クリエイターOnraと、その友人で、Roy Ayersのカヴァーでその名を広めたBuddy Sativaが組んだ話題必至のユニットがアルバム・リリース!!

7

Rsd - Perfect Timing (Zamzam Sounds)
Ukダブ・マスターたちとエレクトロニック・ニューダブ勢の音源を並列にリリースするUs重要レーベルZamzam Soundsから、Smith & Mightyの片割れRob Smithが登場です!!

8

Coyote Clean Up - 2 Hot 2 Wait (100% Silk)
デトロイト在住のクリエイター、Christian Jay Sienkiewiczによるソロ・プロジェクト、Coyote Clean Upのファースト・フル・アルバム!!

9

Roger Eno / Plumbline - Endless City / Concrete Garden (Hydrogen Dukebox)
ごぞんじBrian Enoの弟Roger EnoとPlumblineによる、2006年以来となる久々のコラボ作が限定アナログ・リリース

10

Phoenix - Bankrupt! (Glassnote)
説明不要のフレンチ・ロック最高峰4ピース。グラミーを獲得した2009年の『Wolfgang Amadeus Phoenix』以来となる、全世界注目のニュー・アルバム!!

Robedoor - ele-king

 ローブドアのアクトを初めて観た日の記憶は決して忘れることなどできまい。

 ローブドアは〈ノット・ノット・ファン〉主宰としてして知られるブリット・ブラウンがレーベル発足と同時にアレックス・ブラウンとともに活動をはじめたデュオだ。(ちなみに彼らは兄弟ではない。たまたまふたりともブラウン姓というだけである。)あらゆるフォーマットで膨大な量のリリースを積み重ねてきた彼らの(改めて「ディスコグス」を見ると本当に驚くべき軌跡だ。)サウンドは結成から現在まで首尾一貫してブリットのヴィジョンを、彼に言わせるところの「Caveman's Rock(洞穴人のロックとでも訳すべきであろうか......)」を具現化することにある。

 初期の彼等のサウンドは2000年代を象徴するサンの贖罪とも言える「僕もわたしも演奏はできないけどこれならできるかも!? ドローン・ミュージック」......的ムーヴメントの影響下にあったことは否定できないものの、ブリットが持つ世界観の特徴のひとつである非常にドライな虚無感がそれを単なるエクストリームな表現に終わらせないものに仕上げている。

 2007年に発表された『ランカー・キーパー』(〈リリース・ザ・バッツ〉)と2008年の『エンドレスリー・ブレイジング』(〈ウッジスト〉)は初期のデュオ編成での作品群のなかでもアカ抜けたセンスの光る2枚だ。

 話は再びあの晩に遡る。そう、初めて観るローブドアのアクトに僕は完全に消し飛ばされた。それは久々に感じる芸術行為がもたらす最高の恍惚状態。いわゆる自分が誰で何処にいて何をしているのかが認識できなくなる文字通りのアレだ。サイケ・クラウト、ラーガ・フォークロア、Dビート・クラスト、インダストリアル・ノイズ、ドゥーム・マントラ等々、いくら自分の好物だからといってそれを全部一皿に盛りつけたら普通は激不味になるのがセオリーだが、彼等のサウンドは初めて体験するそれらの奇跡の共存であった。

 ゲド・ゲングラスを新たなメンバーとして迎え入れたことはローブドアにとって大きなターニング・ポイントとなった。トリオ編成として発表した音源『レイダーズEP』(2009年)、『バーナーズLP』(2010年)、『ペイガン・ドラッグスEP』(2009年)はどれも後にマジで死ぬほど聴いた。人工の楽園であるLAに巣食う闇(例えばのマンソン・ファミリーからポール・シンメルのヘルター・スケルター展までに連続する暗黒LA史をイメージして頂きたい)をテーマにしたソング・ライティングや象徴的な言葉選びの退廃的なリリックも秀逸だ。

 その晩の彼等のライヴ・セットは当時リリース間近であった『バーナーズ』からの選曲であったと記憶している。プリミティヴなビートのなかにもダビーなグルーヴを含むゲドのドラミングはブレイクごとに振り上げるスティックとともに僕の魂を高揚させ、アレックスのクソ・カシオ・キーボードと安物ペダルが紡ぎ上げる在り得ないハーモニーはSunn O)))Beta Leadアンプのコーンをブッ飛ばさん限りの音波となり僕の全身の血液を逆流させ、そしてブリットの情熱的なギターと呪術的なヴォーカルが僕の脳髄を麻痺させた。前年からの精力的なツアーを経た彼等はバンドとして最も熟した状態にあったことに間違いはない。

 2011年に発表した『トゥー・ドーン・トゥ・ダイ』でこれらのサウンド・スタイルはひとつの完成を迎える。クソッタレ・ロス市警の乱入で惜しくも対バンできなかったこの年(......というか日本で考えれば夜中に民家の点在する丘の上のスケート・パークで無許可かつ超爆音でパーティを催していれば当然なわけで......その辺りがLAクオリティー)も彼らは圧倒的なパフォーマンスを披露してくれた。大曲"パラレル・ワンダラー"のライヴ・セットはレコーディングを遥かに凌ぐ完成度であったことをここに明記しておこう。また、この頃から彼等は新たなサウンド・スタイルの模索を開始する。同時期にゲドの家のポーチを寝床にしていた僕は、彼等が毎週バカバカしいほどの機材を机に並べ、暗闇でキャンドルを灯し、ワイン瓶とジョイントを廻しながら試行錯誤するなかにコッソリと紛れ込み、儀式的様相を呈する彼等の模索を存分に満喫していた。ブリットのヴィジョンである「ケイヴマンズ・ロック」はよりサイファイ色を帯び、嗜好はインダストリアルに傾倒しはじめていた。僕はこの素晴らしいトリオが新たなフェイズに移行していくのを非常に楽しみにしていた......が、残念ながら同年ゲドはローブドアを脱退することとなる。

 昨年の夏頃、僕はブリットに「多分近々LAに行くのでそっちでくさ代を賄うためにローブドアのテープを作らせてくんろ。それが駄目ならせめて最近の〈NNF〉のレコードの間にあしっどを挟んでこっちに送ってくれたまえ」......というような旨を伝え、半ば脅迫でゲットした音源を聴きながら白熱していた。再びデュオ編成となったローブドアの新境地は僕の予想を遥かに越えていた。凄まじく土臭いマシン・ビート、ブレることのないヴィジョン、衰えるどころか増していくネガティヴィティー......その後のLAでの対バンではメタル・パーカッションとマシン・ビートを大々的にフィーチャーした新たに獲得したバンド・フォームを披露してくれた。

 この度、三田氏が大絶賛するカンクンのリリースが記憶に新しいフランスの〈ハンズ・イン・ザ・ダーク〉よりドロップされたこの『プライマル・スフィア』には彼等が昨年から築き上げた新生デュオ・ローブドアとしてのトラックが収録されている。彼等の新たなサウンドを耳にする度に高まるミュージシャン、ブリット・ブラウンへの尊敬の念。それはヒップなレコード・レーベルのオーナーとしての彼とは完全に断絶していると言っても過言ではない。もちろん、インダストリアルというタームにおいては(なんせ紙エレキングで声高に言っちゃってるからね......)今日的な風潮を感じ取れる作風かもしれない。しかしながら僕は彼ほど自身のヴィジョンをストイックに追い続ける、いや、もとい、自身の「洞窟」を掘り下げるアーティストを他に知らない。

 おそらくこの音源も含め、ローブドアが大々的なブレイクを遂げることはないであろう。何故ならばその「洞窟」の深い闇のなかには日の光など届く筈はない。しかし勇気があるなら松明の明かりを頼りにひたすら下っていくといい。道はひとつだから迷うことはないだろう。気がつけば天にはこの世のものではない星空が輝き、その先にふたりがあなたを待っているだろう。

interview with Still Corners (Greg Hughes) - ele-king


Still Corners
Strange Pleasures

Sub Pop / Traffic

Amazon iTunes

 跳ねない。それがスティル・コーナーズのひとつの特徴だ。リズム、旋律、パフォーマンス、そして心も。急激な動きを嫌うように、テッサのウィスパー・ヴォイスはリヴァービーに烟るグレッグの音の底へとゆっくり沈んでいく。この感覚をどこかで知っているなと思う。気怠く、物憂く、蘭の匂いが立ち込めている――

 スティル・コーナーズの音楽は、ステレオラブやブロードキャストなどによく比較されているが、そこにサウンド・キャリアーズやコットン・ジョーンズ、ビーチ・ハウスなどを補助線として引くと、彼らのなかのコズミックな感覚やクラウトロック志向のわきに、スモール・タウン・ミュージック的な、フォーキーで温もりあるUSインディ・ポップの系譜、そしてそれらをつなぐように新旧のシューゲイズ・バンドの姿などが浮かび上がってくる。さらに当人らが影響源だとあかすジョルジオ・モロダーを加えれば、ばっちりとスティル・コーナーズの肖像が立ち上がるだろう。成熟と耽美と、わずかな瑞々しさからなるドリーミー・ディスコ・ポップ。〈メキシカン・サマー〉も〈4AD〉も、エメラルズも〈イタリアンズ・ドゥ・イット・ベター〉も存在する後期2000年代の座標軸の上で、彼らの音はにぶく輝いている。現実を離って遠くへ行くための、しかし人肌の記憶は捨てきれないというような、「誰ぞ彼」=たそがれ時の青い時間が立ち上がってくる。

 2011年、ロンドンで活動するこの4人組は『クリーチャーズ・オブ・アン・アワー』というフル・アルバムでデビューした。そのころのビビッドな存在感は、時とトレンドの推移とともに少しくすんだようにも思える。だが、セカンド・アルバムとなる今作『ストレンジ・プレジャーズ』では、グッと作家性を上げてきた。詞の上質なヤンデレ感もより強度を増し、サウンドはリッチに、クリアに。もともと持っていた世界観をよく磨いている。文脈や時代性に依らず純粋に作品を眺めるならば、間違いなく本作のほうがいい。傍目には地味な変化かもしれないが、艶の出た各楽曲をわれわれは長く愛でていくことができるだろう。

"ベルリン・ラヴァーズ"なんか5分くらいで作って、テッサと僕なんかその曲を作り終わったら部屋中でダンスしはじめちゃったりしたんだからね!(グレッグ・ヒューズ)

『ファイヤーファイルズ』(シングル)のアート・ワークはまさに60'sのサイケデリック・バンドの諸作品を彷彿とさせるものでしたが、音の方はというとレトロなシンセ・ポップやインダストリアル的ですらあるビートが参照されていて、前作と今作の特徴や差異をくっきりとあぶり出すように思いました。実際のところ、このシングルはどんな作品だと認識していますか?

グレッグ:数年前にスコット・キャンベルに会ったんだけど、僕らは彼の作品に一発で惚れ込んじゃって、それから僕らのカヴァーをやってもらいはじめたんだ。彼にこの曲を送って「ここから感じるものを表現して!」って言ったんだよ。思うに、この歌のカラフルなヴァイブスをうまく捉えてるよね。
"ファイヤーファイルズ"はこのアルバムの他の曲と同様に前作『クリーチャーズ・オヴ・アワー』以降に書いた曲なんだけど、以前のものよりポップで視野が広がった感じで、でもみんなで話しあったりして狙って作ったものじゃないんだよ。そんな感じにはしたくなかったし、自然に生まれてきたまんまだね。

とてもリズム・コンシャスなアルバムだと感じました。しかし、ダンス・アルバムにしたという意識はありました?

グレッグ:そうだね、僕らは踊るのが好きだし、僕がいきなりいろんなビート素材をたくさん作って、そこから曲を作ったりするんだ。"ベルリン・ラヴァーズ"なんか5分くらいで作って、テッサと僕なんかその曲を作り終わったら部屋中でダンスしはじめちゃったりしたんだからね!

ゲート・リヴァーブのようなエフェクトをめいっぱい効かせたりと、80'sっぽいサウンドを参照するのはなぜなのでしょう?

グレッグ:好きなリヴァーブを使ってるってだけだと思うよ。べつにそれが特別なサウンドだと思わないし、好きで選んでるからそれについての理由なんて考えたりもしないし。実際にアルバムで使ってるリヴァーブは、すべてサウンド的に厚みのあるプレート・リバーブだね。僕的にはほんとに全部、リヴァーブだらけにしちゃいたいくらいだから、今回それにかなり近い感じにできたね。

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僕らのサウンドは「ドリーミー」というよりは「ムーディー」と言った方が正確かもしれない。「ドリーミー」って僕的にいうとソフトでやんわりとした感じ、ほかにもチルアウト的な意味合いが強いし。(グレッグ・ヒューズ)


Still Corners
Strange Pleasures

Sub Pop / Traffic

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今作も男女の恋愛関係が繊細な感覚でシネマティックに描かれています。ですが前作が手に入らない愛を求めるような作品だったとすれば、今作は愛を失うことをおそれる作品という対称があるように思われました。あなたがたの場合、詞作は音に大きく影響を及ぼしたりするのですか?

グレッグ:素晴らしい質問だね! 前作は手の届かない愛について、今作は愛を失いたくない思い、どちらの解釈も正しいよ。メロディと歌詞は相互に絡み合ってお互いを映し出し、聴く人々を惹きつける輝きを放ちながら、雰囲気やヴァイブスをいっしょになって作り出していくものだと思ってる。

"ビギニング・トゥ・ブルー"という曲がありますが、あなたがたの音はまさに「ブルー」ではなく「ビギニング・トゥ・ブルー」だと思います。ご自身たちではどう感じますか?

グレッグ:僕にとってこの歌は、現在の関係性が以前のものとはまったく違うことを悟ってしまう瞬間みたいなものを歌ったもので、それってかなり哀しい感じだよね。だから僕は今回「ブルー」を「ブルーになる」という意味で使ったんだ。たぶんこれはマイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』からとったんだと思う。マイルスが自分のレコードにどんなタイトルをつけるか悩んでたときにバンド・メンバーのひとりが「ブルーっぽい(kind of blue)感じのサウンドだよね」と言ったって話を読んで、メランコリックな雰囲気がそのアルバムには漂ってるし、その表現は間違いないって思ったよ。

今作のコンセプトやモチーフは自然に生まれてきたものなのですか? 今作までのあいだにとくにハマっていた音楽や作品などがあれば教えてください。

グレッグ:「コンセプトを持ってない」ってことがこのアルバムのコンセプトかな。その方がアルバムが楽しくなるし。僕がまず曲を上げてテッサがそれに手を入れたり歌を被せたりしながら、メンバーで新しいアイデアがないかを出し合うんだ。よさげなアイデアを誰かが出したらそれをもうちょっと詰めてく、みたいな。もしかしたら今回はいつもよりちょっとだけ荘厳な感じを目指したのかもしれないね。

リヴァービーな音作りはあなたがたの音楽性の重要な部分を占めていますが、それはドリーミーと呼ばれるゆえんでもあると思います。どのくらい「ドリーミー」ということを意識されていますか?

グレッグ:僕らのサウンドは「ドリーミー」というよりは「ムーディー」と言った方が正確かもしれない。「ドリーミー」って僕的にいうとソフトでやんわりとした感じ、ほかにもチルアウト的な意味合いが強いし。僕らの曲みんながそんな感じだとは思ってないけど。もちろん、僕が曲を書いたからってその曲のことをいちばん知ってるってわけじゃないしね。

ステレオラブやブロードキャスト、またビーチ・ハウスらと比較されるのはどのように感じますか?

グレッグ:それはすごいね、どのバンドもすごく好きだよ。それに加えてカン、ジョルジオ・モロダー、それにモリコーネなんかもそのなかにいれてもらえたら、ね。

テッサには何かロール・モデルとなるような歌い手がいますか?

テッサ:ジョニ・ミッチェル、エリザベス・フレイザーそれにケイト・ブッシュはもうずっと好きだわ。

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの新作はどう思いましたか?

テッサ:すごく好きだよ。前作につづいて素晴らしいよね!

〈キツネ〉2013! - ele-king

 さて、〈キツネ〉は過去か? 2002年の設立以来、エレクトロ・シーンとインディ・ロック・シーンとを軽やかなフットワークで往復し、ファッションとともにそれらを牽引してきた同レーベル。コンピレーション・シリーズ『キツネ・メゾン』を欠かさずチェックしていた方も多いことだろう。クラクソンズやブロック・パーティ、フェニックスにホット・チップ......しかし時代の移り変わりはどんなシーンにもやってくる。10年をこえて存続するレーベルがつねに新しくあるというのは大変なことだ。だが、その判断は『イズ・トロピカル』の新譜を聴いてみてからにしよう。
 ゲイリー・バーバー、サイモン・ミルナー、ドミニク・アパからなるこのロンドン3人組は、2009年に鮮やかなデビュー・シングルとともに現れ("When O' When"〈ヒット・クラブ〉)、2011年のフル・アルバムでもみずみずしいロマンチシズムをシンセ・ポップに溶け込ませていた。そしてセカンドとなる今作ではソング・ライティングに磨きをかけ、ポップスとしての爽やかな解をストレートに導き出している。愛らしく質の高いポップ・ミュージックとして洗練されることで、彼らのキャリアと〈キツネ〉のイメージを成長させていくような好盤だ。プロデューサーはフォールズやデペッシュ・モードを手がけてきた才人=ルーク・スミス。

■商品情報
アーティスト名:Is Tropical
タイトル:I'm Leaving
仕様:帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]
品番:TRCP119
価格:2,100円(税込)
発売日:2013.5.15
amazon

70年代初期のサイケとブリット・ポップをテーマにロマンティックなエレポップ、疾走するロックンロール、さらに甘いメロディーを織り交ぜた新機軸サウンド!! 〈Kitsune〉発のスリー・ピース・バンド、イズ・トロピカル待望の2ndアルバム!!

・フォールズやデペッシュ・モードを手がけてきた才人=ルーク・スミスがプロデュース。
・ 先行シングル『Yellow Teeth』にはEllie Fletcherがヴォーカル参加。

クラクソンズ好きも必聴!! カラフルでポップな楽曲を散りばめた彼らの最高傑作!!

デビュー前から雑誌『Dazed & Confusion』の表紙を飾り、破格の新人として『NME』でも大絶賛された〈Kitsune〉発ロンドン出身の覆面スリー・ピース・バンド、イズ・トロピカル。日本でも〈BRITISH ANTHEMS〉に代わる新進気鋭のニューカマーを紹介するイベント〈RADARS〉(レイダース)や〈Kitsune〉レーベル10周年記念イヴェント〈KITSUNE CLUB NIGHT〉で来日するなど根強いファンを持つ彼らが、トレード・マークでもある覆面を脱ぎ捨て、約2年振りとなる最新作を発表! 2ndアルバムとなる今作はフォールズ、デペッシュ・モードまでをも手掛けるルーク・スミスをプロデューサーに迎え、70年代初期のサイケとブリット・ポップをテーマに制作。トゥー・ドア・シネマ・クラブ同様、確かなソングライティングに加え、若き日のデーモン・アルバーンを彷彿させる歌声とスーパー・ファーリー・アニマルズ、ステレオラブ、ティーンエイジ・ファンクラブ、〈Creation Records〉好きにはたまらない甘酸っぱいギター・ポップやロマンティックで切ないエレクトロ・ポップとエッジの効いたダンサブルなトラックまでをも織り交ぜた新機軸サウンドを展開。JKデザインを彷彿させるカラフルな楽曲を散りばめた彼らの最高傑作と言えるアルバムです!

風薫るお寺イヴェント第5弾 - ele-king

 彼を通して「ポスト・クラシカル」に触れることになったかたも多いかもしれない。デペッシュモードやスモッグのカヴァー・アルバムでも知られるピアノ・ミニマルの重要アクト、シルヴァン・ショヴォが来日! 今回はソロとアンサンブルに加え、Marihiko Hara、ILLUHAのステージを楽しむことができる。千駄木・養源寺などを舞台に絶妙なキュレートを行ってきたILLUHAによる音と空間のイヴェントを、気候もうららかなこの機会にぜひ体験してみよう。

Live at Ennoji/ライブアット圓能寺
Sylvain Chauveau & O 来日ツアー東京公演

特設サイト:https://live-ennoji.tumblr.com/

「妨害なき相互浸透」をテーマに、大田区大森にあるお寺「成田山 圓能寺」にて荘厳な音響空間の中、畳の上で全身に音を感じられるイベント第5弾! 今回はフランスより、人気作曲家Sylvain Chauveauが待望の再来日、東京公演! Sylvainソロ演奏に加え、新たに結成されたコレクティブ「0」もともに公演決定! 京都よりMarihiko Hara、東京よりilluhaと音響界の話題アーティストを交え開催。

■開催・日時・場所■
2013年5月4日(土)開場13:30 開演14:00
入場料:前売 3000円 / 当日 3500円
Facebook内イベントページ:https://www.facebook.com/events/448938585186555/
※限定130席。予約完売時、当日券の販売はいたしません。ご予約はお早めに。
会場:大田区大森 成田山圓能寺

住所:東京都大田区山王1丁目6-30
 JR京浜東北線大森駅北口(山王口)より徒歩3分
ホームページ https://ennoji.or.jp/index.html 
(当イベントについて圓能寺へのお問い合わせはお控えください)
お問い合わせ:kualauk at gmail.com
予約方法:特設サイト内予約フォームよりおねがいします。

This is the 5th live event under the theme "nonobstructive and interpenetrating". The venue, Ennoji Temple at Omori will provide you solemn atmosphere of sound and you will feel it over the entire body on tatami mats.

Performers: Sylvain Chauveau, 0 (Sylvain Chauveau、Joël Merah、Stéphane Garin), illuha, Marihiko Hara. Please Email early as seating is limited to 130.

出演者プロフィール

〈Sylvain Chauveau〉
シルヴァン・ショヴォは、1971年フランス生まれのミュージシャン。 90年代から本格的に音楽活動を始め、2000年頃からフランス期待のミュージシャンとして頭角を現す。これまでTypeやFatCatといったレーベルから、ソロ作品9枚をリリース、世界中でライヴを行うとともに、映画やダンス作品にも楽曲を提供してきた。ピアノ、ギタ−、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、電子音などを自在に用いて繊細に音楽を表現し、近年では自らボーカルを務める。またSylvain Chauveauとしてのソロ名義の他に「Arca」,「O」「ON」 等のプロジェクトでも勢力的に活動する彼の音楽は、エレクトロニカ、音響、 実験音楽、ポストクラシカルなど様々な文脈で語られており、ここ日本でも大きな人気を誇っている。
近作は、flauよりリミックス集『Abstractions』、FatCatよりサウンドトラック集『Simple』、Stephan MatheiuとのコラボレーションによるSmogのカバー・アルバム『Palimpsest』など。
https://www.sylvainchauveau.com/

〈O〉
O(ゼロ)は2004年にJoël Merah(acoustic guitar)、Stéphane Garin(percussion, glockenspiel)、Sylvain Chauveau(glockenspiel,acoustic guitar)によって結成されたアンサンブル。フランス南西部のバイヨンヌ/ベルギーのブリュッセルを中心に活動している。これまでにヨーロッパ各地での様々な音楽祭やホールで公演、自身の作品演奏に限らず、Steve Reich, Morton Feldman, 杉本拓, John Cage, Eric Satie, Gavin Bryarsらの作品も演奏し、アンサンブルの持つ未知なる可能性を追求している。
https://youtu.be/K6Kn6UPC1Nk
https://0sound.tumblr.com/

member profile
ステファヌ・ガリン(Stéphane Garin)
パリ管弦楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、レ・シエクル室内管弦楽団に参加。ピエル・ブーレーズ、デイヴィッド・ロバートソン、レオン・フライシャー、フランソワ=グザヴィエ・ロト、フェサル・カルイ等の指揮のもとに演奏。
パスカル・コムラード、ミッシェル・ドネダ、ドゥニク・ラズロ、ピエル=イブ・マセ、ティエリー・マディオ、マーク ペロンヌ、ドミニク・レペコ等と共演。ヨーロッパやアメリカやアジア等で公演。

ジョエル・メラ(Joël Merah)
2003年度武満徹作曲賞の第1位。
作曲家として東京フィルハーモニー交響楽団やコート・バスク・バイヨンヌ地方の国立音楽院オーケストラ、オイアッソ・ノヴィスやアンサンブル・ケーン、インジ、ロクテゥオル・ア・ヴァン(L'octuor a vent)などのアンサンブル、Opiyo Okach(ダンサー)と様々なアーティストに作品を提供。 これまでにベルナール・リュバ、ベニャ・アチアリ、ドミニク・レペコ、ティエリー・マディオ、ラウル・バルボザ、Michel Etchecopar(ミシェル・エチェコパル)、Saïd Nissia(サイード・ニッシア)と共演している。

〈ILLUHA〉
アメリカ生まれ日本育ちのCoreyFullerとブラジル生まれ日本育ちの伊達ジュリアーノ伯欣はお互いの音楽を通じて2006年に出会い、 2007年にアメリカ北部ベリングハムにある古教会での録音を元に4年の歳月を経て完成された1stアルバム『Shizuku』がN.Y.の12Kより発売。雑誌WIREなどに掲載され1ヶ月で完売となり、幻の1stアルバムとなる。これまでに日本やアメリカ西海岸ツアーを行い、ライブバンドとしての評価が高い。この夏にはライブ盤アルバムの発売が予定されており、7月26日には山口県YCAMにて坂本龍一+TaylorDeupreeと共演する。Coreyは現在日本へ移住し、オーディオエンジニアおよび映像作家、ディレクターとして活動中。TomoyoshiDateはソロ作品やOpitope、Melodiaとしてもリリースを重ねる一方、西洋医学と東洋医学を用いる医師でもあり、自然と文明の関わり方を医療と音楽の側面から考察している。
illuha.com

〈原 摩利彦 / Marihiko Hara〉
音楽家。京都大学教育学部卒業。静けさの中の強さをテーマに、質感を追求した作曲活動を展開している。これまでにアルバム『Credo』(Home Normal)、『FAUNA』(shrine.jp)等をリリース。舞台や映像の音楽も手がけ、ダムタイプ高谷史郎氏のプロジェクトや伊勢谷友介監督『セイジ 陸の魚』のサウンドトラックに参加。「Shiro Takatani : CHROMA concert version」としてSonar Sound Tokyo 2013に出演。音楽を手がけた短編アニメーション『COLUMBOS』(監督:カワイオカムラ)はロカルノ国際映画祭やロッテルダム国際映画祭など海外主要映画祭 にて上映された。2013年4月に新作『Flora』(night cruising / Drone Sweet Drone)を発表。
www.marihikohara.com



opitope RELEASE PARTY

サイト:https://www.super-deluxe.com/room/3398/

opitope(ChiheiHataleyama+TomoyoshiDate)が6年ぶりのニューアルバム『a colony of kuala mute geeks』をWhite Paddy Mountainから発売! アルバム参加アーティストを含めた超豪華なゲスト11人とopitopeが怒濤の5ステージ!

■開催・日時・場所■
2013年5月12日 (日)
Open 17:00 / Start 17:30
Ad:2,000 +1d Door:2,500 +1d
Tokyo @ SuperDeluxe (Nishiazabu)

LIVE
aus, 秋山徹次, 大城真, Carl Stone, Christophe Charles,
Sawako, 杉本佳一, Tamaru, 中村としまる, 安永哲郎, yui onodera,
opitope

17:30~18:00 Sawako + Tamaru + opitope
18:10~18:40 秋山徹次 + 安永哲郎 + opitope
18:50~19:20 大城真 + 中村としまる + opitope
19:40~20:10 aus + 杉本佳一 + .opitope
20:20~20:50 Carl Stone + Christophe Charles + Yui Onodera + opitope

主催者情報
主催:Kualauk Table https://www.kualauktable.com/(Twitter:@kualauk)

共催:flau  https://www.flau.jp/
後援:HIGASHI TOKYO LABORATORY https://www.higashitokyolab.com/


Babe,Terror - ele-king

 TPP恐怖症というのもヒドい煽り方だけど、そのように言われてしまうネトウヨ経済学もアジアの経済圏といって韓国と中国しか意識に上らないのはさらに情けない。リュック・ベッソンがアウン・サン・スーチーの映画を撮るのも、ミャンマーが新たな経済圏に加わったからだというのは自明の理だし、そこまでジオメトリカル音痴になられてしまうと、ウォシャウスキー姉弟が「いまの日本は内向きすぎて、韓国みたいに映画の舞台にはできない」といったコメントがなかなか重く感じられてしまいますw。

 TPPに関しては、どっちの主張も読むにたえなくなってきた昨今、しかし、関税を撤廃した際、そのときに減る税収がどれぐらいになるのかという試算はいまのところ目にした覚えがない(中野剛志はWTOの機能不全とともにそれを言えばよかったのではw)。元々、日本の関税率は大して高くないから、平均で考えれば「税収が減る」というほどのイッシューにはならないということなのか、とはいえ、アメリカとの取引量がそんなに少ないとも思えないので(だから騒いでるんですよね?)、やっぱ、税収が落ちた分は消費税のさらなる値上げとか、そういうところに跳ね返ってくるという気がしてしょうがない。最初に参加を表明した管直人は法人税の引き下げも提案していたから、輸出がネオリベの期待通り、それなりに活発になったとしても、法人税で減収分を補うという選択肢も封じられているわけだし......(むしろ自民党の方がそれはやりそうだもんね。つーか、そういうイメージしかないしー)。ちなみに遺伝子組み換え食品の輸入を最初に認可したのも管直人(当時厚生大臣)でした(モンサントから何かもらってる?)。

 基本的にはどっちでもいいんだけど、もうひとつTPPに腰がひけてしまう要素があって、日本がいま、貿易量を増やした方がいいと言われている国々がどこも交渉にさえ参加していないことである。TPPが発効されるかもしれない10年後のことはさすがにまだわからないとしても、DJマユリが事実上、移住してしまったインドネシアはもちろん、やはりブラジルの名前が見当たらないのはかなりマイナスではないかと。ブルネイやチリに魅力がないといっているわけではないけれどw、日本中が免税店のようになってしまった場合、アメリカやカナダはもう充分なので、インドネシアの〈ワハナ〉やブラジルのアンダーグラウンド・ミュージックをもっと買いやすくしてほしいわけですねw。

 「ガーディアン」に寄せられたアラン・マッギーの投稿によると(09年3/24)、サン・パウロに住むベイブ、テラーことクロウディオ・ジンキエルの音源は彼本人からEメールでダウンロードのコードが送られてきたという。そして、それに魅了された人たちは「ピッチフォーク」をはじめ、それなりの数に上り、まずはイロール・アルカンがファースト・アルバム『ウィークエンド』から「サマータイム・アワ・リーグ」と「アヴァイ(ポルトガル語でハワイのこと)」をライセンスしてリミックス・カット。とくに前者はフォー・テットによるブロークン・スタイルが好評を博し、ベイブ、テラーの知名度は一気に上昇する。しかし、元々の『ウィークエンド』は聴いての通り、和声やコラージュを基本とした実験的な内容のアルバムで、いわゆるダンス・レコードからはかなりかけ離れたものだった。アラン・マッギーも前述の投稿で『ウィークエンド』からは60~70年代にブラジルで巻き起こったトロピカリズモ(トロピカリア)の余波を聴き取ることができると続け、それがデヴィッド・バーンによって90年代に受け継がれたムーヴメントであることにも触れながら、ベイブ、テラーをその系譜に位置づけるというものであった。ダンス・カルチャーでの知名度はつまり、2枚のシングルがヒットした時点では横道に逸れたものとも言えたのである。

 シューゲイザーっぽさを加えたセカンド・アルバム『プリペアリング・ア・ヴォイス・トゥ・ミート・ザ・ピープル・カミング』は、そして、全体的にダークになっていることでイギリスとの距離が近くなっていることを印象づける部分はあったものの、本質的な世界観に大きな変化はなかったものが、昨年、リリースされた『ナイツEP』はその延長線上にあったものがハイプ・ウイリアムスと重なっていることに気づかされる側面が多分に含まれるものとなっていた。ビートがプラスされただけでクラブ・ミュージックになったとはさすがに言わないけれど、僕にはトロピカリズモの断片を探すことさえもはや不可能で、むしろトリップ・ミュージックとしての完成度が高まっているのである。ジンキエル自身はそれをウロング・ダンス・ミュージックと呼んでいる。間違ったダンス・ミュージックだと。

 ジンキエルが送ったEメールに(強く)反応したのがアラン・マッギーやイロール・アルカンといったイギリス人たちでなければどうなっていたのだろうとは思う。しかし、ジンキエルはつまるところイギリス流のダンス・ミュージックに目覚めてしまった。それは間違いない。彼がベイブ、テラーの頭文字にUを足して、新たにBTUという名義でリリースした「ウイズアウト・アーマー(=武器のない)」はリズムやコーラスなど主要な部分はすべて逆回しで押し切ってしまうなど、「ナイツEP」をさらにダイナミックに応用させたものであり、ザラつくテクスチャーに浮かれた音の断片が降っては湧き、過剰なアトモスフェリックを巧みに操ってきた彼の資質が新たなスタイルにもうまく噛み合っていることを印象付けてやまない。期待のフリックステイラーズがメキシコのダフト・パンクになり損ねたことを思うと、ジンキエルは少なくともブラジルのハイプ・ウイリアムズにはなれたようだし、まだもう少し遠くを狙えるかもしれないと(メキシコはちなみにTPPの交渉に参加を表明)。

 ダンス・ミュージックはBTUの名義に預けたということなのか、それとも単に未発表曲を集めただけなのか、大学のバスケットボールに捧げられたベイブ、テラーのサード・アルバム『大学激突』はビートらしきものもフルに取り入れながら、イギリスを意識しないとこうなるということなのだろう、再び何がしたいのかさっぱりわからない地点へと立ち戻っている。これまでのことを考えると、これはポテンシャルとも言い換えられるし、アラン・マッギーが言うようにトロピカリズモがこじれたものと見なす視点もけして悪くはない。もっといえば、以前のアルバムよりもむしろ整合性のようなものは失われているし、どこかアンビエント・ミュージックのフォーマットを壊しはじめた時期のティム・ヘッカーを想起させるものがある。BTUでひとつの方向性が明確になってきたときに、そこに収束してしまうわけではなく、新たにこれだけ可能性の翼を広げようとする無謀さ。カセット・テープでいうと、B面に反してからのファンタジックな響きに僕はかなりやられている。エンディングは「ブライトン・ストーン・ピッチャーズ」ですよ、ブレイディみかこさん!(かつて僕はあなたのブログを読んでいて映画『アメリカン・スプレンダー』のことを知ったのでした。)

AOKI takamasa - ele-king


AOKI takamasa
RV8

raster-noton / p*dis

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 昨年イギリス人から「タカマサ・アオキって知ってる?」と訊かれ、スイスの〈Svakt〉から「君がタカマサ・アオキについて書いた原稿を見せてくれる?」とメールされ、AOKI takamasa(青木孝允)は、外国人から教えられる日本人アーティストは少なくないが、いまやその代表のようだ。彼、そしてコーヘイ・マツナガ(NHK)の欧州での知名度、評価、人気は、ここ最近のエレクトロニック・ミュージックのシーンにおいてちょっと抜けているように思える。

 先日、〈Svakt〉レーベルから12インチを発表したばかりの彼の4年ぶりのアルバム『RV8』がベルリンの〈ラスター・ノートン〉から5月9日にリリースされる。これこそ、ダンス・ミュージックと実験音楽との見事な交錯だと言えよう。実に多彩なリズム、そしてさまざまなコードが自在に、巧妙に変化していく。最小の音数による大きな空間では、小さな工夫がたくさん待っている。耳と身体と想像力が突かれる。ele-kingでも、5月の下旬には、彼のインタヴューを掲載する予定ですが、リリースは5月9日なので!

 さらにまた、5月14日から5月18日まで、恵比寿リキッドルームの2階にあるKATAにて、AOKI takamasaとデザイナーのMAAとのデザイン・プロジェクト、〈A.M.〉の展示会が開かれる。開催中は、彼らの作品の展示のみならず、Tシャツの販売もあり。また、5月17日には、同所でアルバム『RV8』のリリース・パーティが開催される。
 日程 : 2013.05.14(火) -18(土)
 open15:00-21:30
 入場無料 ※17日は有料イベントあり

BEATS RHYTHM groove MNML


AOKI takamasa new album "RV8" release party

LIVE : AOKI takamasa, DJ : MAA
日程 : 2013.05.17(金)
open/start 20:00
料金 : フライヤー呈示 1000円 当日1500円 ドリンク代別


■以下、送られてきたプロフィールです。

AOKI takamasa

1976年生まれ、大阪府出身。自身にとってのファースト・アルバム「SILICOM」をリリースして以来、自らの方法論を常に冷静に見つめ続け、独自の音楽表現の領域を力強く押し拡げる気鋭のアーティスト。2004年~2011年はヨーロッパを拠点に制作活動、世界各国でのライブ活動を行い、国際的に非常に高い評価を受けている。2011年に帰国し、現在は大阪在住。これまでにPROGRESSIVE FOrM、op.disc、fatcat、raster-noton、commmons等、国内外の人気レーベルからのソロ作品や、過去には高木正勝とのユニットSILICOM、Tujiko Norikoとのコラボレーション・アルバムもリリース。また、坂本龍一、半野喜弘、サカナクション等のリミックスやエンジニアとしてACO、BUN / Fumitake Tamuraらのミックスも手掛けている。音楽活動の他、写真家としても精力的に活動中。また、2013年よりグラフィックデザイナーMAAとのハイブリッドデザインプロジェクト 『A.M.』を始動。

MAA

2008年より本格的なDJ活動を開始し、すでに東京のアンダーグラウンドなテクノ・パーティの数々でプレイを重ねている。 タイトで重心低めのグルーヴを持ったミニマルなテクノを中心に選曲。 そのプレイには長年のリアルなパーティ体験で培われた揺るぎない感性が息づく。グラフィックデザイナーとしての活躍も目覚ましく、これまでにAOKI takamasa / RADIQ / Yoshihiro HANNO / FUMIYA TANAKAなどのアルバム、12インチのアート・ワーク等を数多く担当。また、大阪難波CLUB ROCKETSにて行なわれていた名パーティi like.をはじめ、dance rodriguez / Lr / dj masda主宰CABARET @UNIT TOKYO / 半野喜弘主宰I WANT YOUなどのパーティフライヤーデザインを長きにわたって手がけている。2013年よりAOKI takamasa とハイブリッド・デザイン・プロジェクト 『A.M.』が始動。

KATA
https://www.kata-gallery.net


interview with Jesse Ruins - ele-king


ジェシー・ルインズ
A Film

Lefse Records / Pヴァイン/ Tugboat Records

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 「日本人ということはわかっているが、 女の子か男の子かは定かではない。ただ、彼らの音楽は圧倒的に素晴らしい」──『ガーディアン』はジェシー・ルインズのデビューにそのような賛辞を送っている。同紙いわく「性のサインを持たない、不定形で、中性的な音楽」、ゆらめくジェンダー、そのドリーム・ポップは、想像癖のあるリスナーの関心を集めている。
 顔の見えない男女の写真もミステリアスなイメージを膨らませた。彼らは東京にこだわってはいるが、トゥーマッチな情報世界からは静かに身を引いている。いまごろはモノレールに揺られながら夕日を眺めていることだろう。ちょっとしたファンタジーだ。言葉を主張しない歌が、黄昏に響く。

 以下のインタヴューを読めば、チルウェイヴとは何だったのかがよくわかる。その正体、その真の姿、それはブロガー文化が最初に純粋な高まりを見せた2009年の、ほとんど瞬間的に成立したデジタル民主主義がもたらしたひとつの成果だった。ジェシー・ルインズはその恩恵を受けた日本人のひとりである。
 僕がジェシー・ルインズを好きな理由のひとつは、彼らがインディ・シーンの動きに敏感で、自分たちでもDIYでやっているところにある。
 彼らは、とくにUSのインディ・シーンに触発されている。3年前はチルウェイヴにどっぷりハマって、そしていまがある。彼らはそういう自分たちの経験や気持ちを決して隠さず、いつでもざっくばらんに話してくれる。ジェシー・ルインズが生まれる土台となった〈コズ・ミー・ペイン〉は、カセットテープとアナログ盤しか出さない。日本では、おそらくその手では、唯一のレーベルだ。

 ジェシー・ルインズは、2011年に〈コズ・ミー・ペイン〉からカセット作品を出すと、2011年12月、ロンドンの〈ダブル・デニム〉から7インチ、2012年にはブルックリンの〈キャプチャード・トラックス〉からミニ・アルバム「ドリーム・アナライシス」をリリースしている。
 このたび、西海岸の〈レフス〉から出る『ア・フィルム』が正式なファースト・アルバムというわけだ。バンドのメンバーはサクマ(Nobuyuki Sakuma)、ヨッケ(YYOKKE)、ナー(Nah)の3人だが、ほとんどはサクマがコントロールしている。

 3人は、物静かで、シャイだが、わりと気さくな人たちである。週末の夜、下北沢のレコード店で待ち合わせをした我々は、店を出ると人通りの少ない通りの、若者で賑わっている値段の安いカフェに入った。生ビールを注文して、それからスパゲッティー、フラインドポテト......。

「Gorilla vs Bear」という『ピッチフォーク』の次ぐらいに影響力があったサイトでしたね。最初は〈フォレスト・ファミリー〉から連絡がありましたね。「すぐに出したい」って。多いときは毎週違うレーベルからオファーが来てました。毎日違う話が来るので、ジェシー・ルインズのメールアドレスを載せるのは止めましたね。

ジェシー・ルインズはどうやって結成されたの?

ヨッケ:もともとは完全に佐久間君のソロでしたね。〈コズ・ミー・ペイン〉を立ち上げたときに、ファロン・スクエア(Faron Square)、エープス(AAPS)、そして、佐久間君のナイツ(Nites)があったんですね。最初はその3組でスプリットを作ろうと思ったんですけど、それでは面白くないからコンピレーションにしようと。でも、コンピレーションを作るには曲数が足りない。で、それぞれがソロを作れば2倍になるから、なんとかなるだろうと(笑)。

はははは、その話憶えているよ。

ヨッケ:そのときに佐久間がジェシー・ルインズという名義を作ったんです。そのときは......、なんて言うんだろう、アンビエント、ドローンじゃないけど、ディスコ・パンクも混じって、雑多なものでしたね。

いま流行のインダストリアル調な感じもあったよね。

サクマ:最初は、別名義の名前を考えただけで、インダストリアルもそんなに意識してないけど、作ったらあんな感じなったんです。

"If Your Funk"という曲ですね。

サクマ:メロディもなにもない曲ですよね。

サクマ君のなかには新しいアイデアがあったの?

サクマ:いや、何もない。ただ、コンピのために名前を作っただけ。どちらの曲もナイツ名義で良かったんです。コンピのときは、名前を考えただけです。

『CUZ ME PAIN COMPILATION #1』だよね。

サクマ:はい。2010年ですね。

ヨッケ:6月? 8月? 夏ぐらいだったよね。

サクマ:2010年の年末に、ザ・ビューティとスプリットでカセットを出そうとなって、「じゃあ、ジェシー・ルインズでやろうかな」と。ザ・ビューティにとってもそのときのメインは、ファロン・スクエアだったんですね。その次にアトラス・ヤング名義でもやってて......ややこしいんですけど、ザ・ビューティという名義は優先順位で言えば、いちばん下だったんですよね。僕は、ナイツ名義だったから。だから、自分たちのメインではない名義で何かをやろうという、単純な発想ですね。俺はその頃は、DJやるのもナイツ名義だったし。

なるほど。

サクマ:で、そのカセットを出したのが2011年の1月だったんです。それを瀧見(憲司)さんが買って、そこからザ・ビューティが出てくる。そのあと、僕も、春ぐらいかな、"ドリーム・アナライシス"という曲を作って、それが「Gorilla vs Bear」とか、海外のサイトに載って、そこからですね、海外のレーベルからオファーがやたらたくさん来るようになったのは。

どうして載ったんですか?

サクマ:僕が送ったんです。「Gorilla vs Bear」に。mp3のサイトで、〈フォレスト・ファミリー〉というレーベルもやっているんですけど、そのときは『ピッチフォーク』の次ぐらいに影響力があったサイトでしたね。テニスを発掘したのもそのレーベルでした。最初は、〈フォレスト・ファミリー〉から連絡がありましたね。「すぐに出したい」って。それから、多いときは毎週違うレーベルからオファーが来てました。

それはすごいね(笑)。

サクマ:すごかったですね。毎日違う話が来るので、ジェシー・ルインズのメールアドレスを載せるのは止めましたね。それで、〈レフス(Lefse)〉からアルバムを出したいというオファーをもらったんですけど、曲数がぜんぜんなかったので、「いますぐに出せない」と言ったら「マネジメントをやりたい」と言われて。海外事情もわからないので、手助けしてもらえたら嬉しいということで、マネジメント契約を交わしました。UKの〈ダブル・デニム〉から7インチを出すのはそのあとですね。

そのEP、「A Bookshelf Sinks Into The Sand / In Icarus」が出たのは?

サクマ:2011年の12月です。

そのときに『ガーディアン』が新人コーナーで取りあげたんだ。

サクマ:ちょうどリリースのときですね。〈ダブル・デニム〉の人から「来週ぐらいに『ガーディアン』に載るから」って言われて。

あれはびっくりしたよね。あのアー写が良かった。NAHちゃんも格好良かったよ。

ナー:梅ヶ丘で撮ったヤツ(笑)?

顔が写ってないの。あれは想像力を掻き立てられるものがあったと思うよ。

サクマ:そこまで考えていないけど、そのときは顔は出さないほうが良いなとは思った。何人だってわからないほうが面白いだろうし、受け手に勝手に想像してほしかった。

ジェシー・ルインズという名前が良かったよね。音楽と合っているというか。女の子の名前でしょう?

サクマ:男の子の名前です。

ナー:女の子は、JESSIEなんです。

ああ、そうか。海外からのメールって、オファー以外ではどんなメールがあった?

ヨッケ:amazingが多かったよね。

サクマ:あとは、brilliantとか。そういう単純な感想ですね。でも、やっぱ、そういう感想よりも、業者みたいな人から「ツアーを組みたい」とか、「曲を使いたい」とか、それが異様に多かった。

ヨッケ:個人ブログへの掲載許可みたいな内容のメールも多かったよね。

それそれ、それがまさにチルウェイヴというムーヴメントの正体だよね。インディ・ミュージックをブログで紹介するということのピークがチルウェイヴだったんだよね。

サクマ:そうですよね。

ヨッケ:それは無茶苦茶あったと思います。

だから、コズ・ミー・ペインが日本のチルウェイヴの代表みたいな言い方は当たっているんだけど、それはどういう意味かと言うと、そうした、2010年ぐらいのインディとブログ文化との連動にアクセスしていたっていう意味で、チルウェイヴなんだよね。音楽性で言えば、ウォッシュト・アウトとコズ・ミー・ペインがそこまで重なっているとは思えないし......。そもそもサクマ君の音楽的なルーツって何なの?

サクマ:ハードコアや、ポスト・ロック。

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とにかく退廃的で、ずっと夕方みたいな感じの音楽をやろうと思ったんです。だから、描きたいのは、雰囲気ですね。


ジェシー・ルインズ
A Film

Lefse Records / Pヴァイン/ Tugboat Records

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自分の音楽制作に影響を与えたものってある?

サクマ:いまでも昔の音楽に影響を受けているわけではないんですよね。常に新しい音楽のほうが好きなんで、新しい音楽に影響受けてます。

音楽を意識的に聴きはじめた当時の影響は?

ヨッケ:それ、俺も知りたい(笑)。

サクマ:とくに何かひとつのアーティストがすごい好きだったという感じではないんですよね。あー、ジョン・オブ・アークは好きだった。シカゴ音響派は好きでした。20歳とか、大学時代でしたね。でも、いまもハードコアは聴いてます。高校生のときは好きだったから。

ヨッケ:コズ・ミー・ペインはみんな趣味がバラバラなんですよ。僕はアヴァランチーズが好きだった。レモン・ジェリーとか。サンプリング・ミュージックが好きでしたね。

ナー:私は、2004年~5年にイギリスに留学してたんですよね。

ま、まさかリバティーンズ・ギャルだった!?

ナー:その世代の後のもっとアングラなバンドばかり観ていました。ただ、私は、UKロックからの影響のほうが大きかったですね。日本に帰ってきたらは、どんどん古いほうに興味がいって、ゴシック・パンクとか、ポジパンとか......ヴァージン・プルーンズとか、80年代の音を探したり。

すごい(笑)!?

ナー:クリスチャン・デスとか。

はははは。

ヨッケ:ホント、みんな趣味が違っているんですよね。

UKから帰ってくると、何かやらなきゃっていう気になるよね(笑)。

ナー:ホントにそう。私も、帰ってすぐにイヴェントはじめた(笑)。

はははは。ところで、〈ダブル・デニム〉から出たときには、ジェシー・ルインズの音楽の方向性は固まっていたの?

サクマ:「Gorilla vs Bear」に音源を送ったときには、もう「これだ」という感触はありましたね。

〈ダブル・デニム〉の次は、2012年2月の〈キャプチャード・トラックス〉からの12インチ『ドリーム・アナライシス』だよね。

サクマ:〈ダブル・デニム〉からのリリース前に、〈キャプチャード・トラックス〉からオファーがあったんです。同時に3つのオファーがあったんですよね。そのなかで〈キャプチャード・トラックス〉はインディのレコードを買ってる人間からしたら特別なレーベルだったんです。

『ドリーム・アナライシス』のときはもう3人だった?

サクマ:ライヴは3人でした。ただ、ヨッケはまだサポートだったので、メンバーは最初は2人でしたけど。ライヴをやりたかったんですよね。

ナー:コズ・ミー・ペインが梅ヶ丘でやっていたパーティに友だちに連れて行かれたんですよね。それで知り合って。

サクマ:ナーは僕がこういう人がいいなって考えてた理想像に近い人だった。あと、メンバーにするなら、もともと友だちじゃないほうが良いなというのもあったんです。コズ・ミー・ペインの周辺じゃないところにいる人が良いと思っていた。

共通する趣味は何だったんですか?

サクマ:わからなかったですね。2~3回会ってから、誘った。

ヨッケ:2011年の夏前ぐらいだったね。

サクマ:初ライヴは2011年の12月でしたね。〈ダブル・デニム〉からシングルが出て、すぐぐらいでしたね。渋谷のラッシュというところでした。夏前から半年弱くらい3人でスタジオ入ってひたすら練習してました。

ヨッケはドラム経験者?

ヨッケ:いや、それが初めてでした(笑)。

サクマ:俺もぜんぜんバンド経験がなかったし、彼もドラム経験ないし、彼女だけがバンド経験があった。でも、彼女もヴォーカルは初めてだった。だからもう、素人バンド(笑)。

サクマ君とナーちゃんの2人で録音した最初の曲は何だったんですか?

ヨッケ:『CUZ ME PAIN compilation #2』の曲(Hera)じゃない?

サクマ:基本的には僕が曲を作っているんですが、一緒に作っているってことはないですね。曲を作って、ヴォーカルを入れてもらう。だから......これは言っていいのかな......。

ナー:はははは。

ヨッケ:ああ、そういうことか。

ええ、意味ありげな、なにが「そういうことか?」なの(笑)?

サクマ:どうしようかな......。

ナー:はははは。

サクマ:正直に話すと、彼女のヴォーカルを入れたのは今回のアルバムが初めてです。〈ダブル・デニム〉や〈キャプチャード・トラックス〉からの音源は、実は僕が曲も作ってヴォーカルをやって完パケまでやっている。女の人の声になっていますが、実は僕の声を加工して、編集したものなんです。ただ、そこをずっと隠していたんです。あたかも彼女が歌っているように。

『ガーディアン』でも「androgynous(中性的)」とか、「we have no idea whether Jesse Ruins is a boy or a girl(ジェシー・ルインズが男の子なのか女の子なのは我々は知らないが)」って紹介されていて、やっぱそこは、すごく引っかかるところだったんでしょうね。

サクマ:まあ、わかる人にはわかったと思いますけどね。ただ、その編集した声と、実際の彼女の声が似ているんですね。すごい偶然なんですけど。だから、ライヴを聴いている人には、本当に彼女が歌っていたんだと思っている人もいたと思います。

へー、面白い話だね。それでは、今回の『ア・フィルム』は3人のジェシー・ルインズにとっての最初の作品でもあるんだね。

ヨッケ:とはいえ、ほとんどがサクマ君が作っていますけどね。僕は録音を手伝ったり、1曲だけアレンジを担当して、マスタリングを手伝った。

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ぜんぜんバンド経験がなかったし、彼もドラム経験ないし、彼女だけがバンド経験があった。でも、彼女もヴォーカルは初めてだった。だからもう、素人バンド(笑)。


ジェシー・ルインズ
A Film

Lefse Records / Pヴァイン/ Tugboat Records

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ジェシー・ルインズが描きたいものは何でしょう? 何らかのムードやアトモスフィアを描きたいのかなと思っているんだけど。

サクマ:海外のサイトでは、よくM83と比較されるんですけど、好きですけど、ぜんぜん意識したことない。モデルにしているようなアーティストがいるわけでもないんです。最初のイメージとしてあったのは、ソフィア・コッポラの映画と『ツイン・ピークス』の雰囲気が混ざった感じでしたね。

ヨッケ:ソフィア・コッポラは音楽の使い方がうまいですからね。ニュー・オーダーとかストロークスとか。

エールとか?

サクマ:『ヴァージン・スーサイド』ってよく言われるけど、『ロスト・イン・トレンスレーション』です。「Gorilla vs Bear」に送った音源は、あの斜陽な感じと、それから『ツイン・ピークス』のダークな感じを出したくて作りましたね。

ヨッケ:インダストリアルなM83みたいなことを言われたんですけど、ニュー・オーダーの影響を受けているのがM83なんで。

ああ、そうか、ニュー・オーダーって映画から知っているんだね。

サクマ:とにかく退廃的で、ずっと夕方みたいな感じの音楽をやろうと思ったんです。

はははは。

サクマ:だから、描きたいのは、雰囲気ですね。

そうだよね。歌はあっても、言葉がないもんね。そこはすごく徹底しているというか。

ナー:ライヴをやっているときも、自分でも無茶苦茶エフェクトをかけていますからね。

アルバム最後の曲なんかは、ヴェルヴェットみたいだけど、もっと抽象的だよね。ああいう文学性はないしね。

サクマ:もともと歌い上げている音楽は好きじゃないんで。歌が中心にある音楽が好きじゃない。音が部分としてあるほう好きなんで。シンセと歌メロは同じなんです。

声も楽器のひとつという言い方は昔からあるんだけど、それとも違っているかなーと思うんだけど。あと、8ビートじゃない。ほとんど8ビートだよね。

サクマ:そこは気にしていない。わからないから。僕がそれしかできないってだけなんです。打ち込み能力がないんです(笑)。ただ、もし能力があったとしても複雑なことはやらないかと思いますね。

ニュー・オーダーの"ブルー・マンデー"よりもジョイ・ディヴィジョンのほうが好きなんでしょ?

サクマ:ああ、そうですね。僕はジョイ・ディヴィジョンのほうが好きです。意識してなかったけど。

ヨッケ:8ビートだから僕が叩けたっていうのもあるね(笑)。

はははは。

サクマ:中学生用のバンドスコアですね。

いま日本のロック・バンドって、なんであんなにみんなうまいの?

ヨッケ:真面目なんだと思います(笑)。ドラムは過去にやったことがまったくなくて、YMOの"CUE"という曲があるんですけど、最初はあの曲の坂本龍一の叩くストイックなドラムのコピーからはいりました(笑)。

ナー:初めて知りました(笑)。

はははは、練習した?

ヨッケ:練習はしませんでしたが、研究はしました。

サクマ:うまくなくても良いんですよ、僕は。自分たちがスタジオ・ミュージシャンみたいにうまかったら、面白くないと思うんです。

『ア・フィルム』というタイトルにしたのは?

サクマ:収録曲が、映画のタイトルや登場人物の役目などを文字って付けているんですよ。完全に自己満足の世界ですね(笑)。最初は、タイトルは「ジェシー・ルインズ」でいこうと思っていたんですけど。

それいいじゃん!

サクマ:でも、『ア・フィルム』のほうがリスナーが勝手に想像できるかなと。曲もそんな作り込んでないんです。もう、ばーっと作った感じ。作り込んでしまうのが嫌なんです。

ヨッケ:2ヶ月以内でぜんぶ作ってましたからね。

海外ツアーの予定は?

サクマ:今年はそれが目標ですね。『ドリーム・アナライシス』のとき、ツアーの話は2回くらいあったんですけど、中止になりましたから。アルバムが出るんで、今年はやりたいな。日本国内のツアーはします。

ライヴはいまのところ何本くらいやってるの

ヨッケ:20本ぐらいかな。多いときは月に2回はやっています。

サクマ:次のライヴでは4人組になるかもしれないね。

新メンバーが?

ヨッケ:ドラマーが入って、僕がギターその他を担当するっていう。

レーベル的には新しい動きはある?

ヨッケ:コズ・ミー・ペインの新しいコンピレーション、『#3』を出します。

良いですね。コズ・ミー・ペインは、さっきのチルウェイヴの話じゃないけど、ブログ文化で支えられながら、フィジカルではアナログ盤とカセットのみという、そこもチルウェイヴの人たちと同じだったよね。

ヨッケ:そこは自分もひとりのリスナーとして、そうでないと嬉しくないというか、残るものにしていというのがありましたね。ネット・レーベルが全盛ですけど、僕らがそれやったらすぐ終わっちゃう気がするんですよね(笑)。やっぱ、アナログやカセットみたいに、手間暇かけてやるからこそ、続ける気になるというか。そういうのが単純に好きなんです。

サクマ:お金ないんですけど(笑)。

ヨッケ:お金ないんですけど(笑)。

 サクマは、コールド・ネーム名義でも最近、カセット・レーベルの〈Living Tapes〉から作品を出したばかり。また、ジェシー・ルインズの視聴はココ→https://soundcloud.com/lefse-records/jesse-ruins-laura-is-fading

■5月26日『ア・フィルム』リリース記念のパーティがあります!5/26(sun) at 渋谷Home
Cuz Me Pain
-Jesse Ruins "A Film" Release Party-

OPEN 18:00予定

Live
Jesse Ruins
Naliza Moo
and more...

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4月に行きたい10の場所、その1 - ele-king

 2005年にデビュー作をリリースして以来、スペイン民謡集のカヴァーやシューマンやブラームスへの参照を通して独特のフォーク・スタイルを確立してきた異才、ジョセフィン・フォスターが来日する。フリー・フォーク・ムーヴメントへの関心が高まっていた当時は、そうしたムードのなかでさらにその名が知られるようになった。じっと動向を追ってきたファンの方もいらっしゃるだろう。最新作『Blood Rushing』は「WIRE」の2012年ベスト・アルバムにも選ばれ、じっくりとした活動の積み重ねの上に、いままさに彼女の時代が花開こうとしている。
 今回のツアーには先に挙げたスペイン民謡カヴァー作品『Anda Jaleo』でもお馴染みのギタリスト、ヴィクトール・エレーロが同行。4月23日(火)のWWW公演では彼女との親交も深いというドラマー、田中徳崇が加わる。また同日は灰野敬二もソロで登場。フォスター本人も興奮する豪華な組み合わせが実現した。全国10ヶ所で行われる公演のうちには、ボアダムスのYOSHIMIなどの参加も伝えられている。見逃せない機会だ。

Josephine Foster、待望の初来日。
WWW公演の共演には灰野敬二が決定。

 最新作『Blood Rushing』がイギリスの雑誌「WIRE」の2012年ベスト・アルバムの一枚として選ばれ、発売時には表紙も飾ったJosephine Foster。デビュー以来、最も来日が待望されていたアーティストの一人である彼女の初来日が決定しました。近年の彼女の作品・ライブには欠かせない、スペイン人ギタリスト・VICTOR HERREROも共に来日。WWW公演ではJosephineがシカゴで活動していた時期に親交の深かったドラマー田中徳崇を迎えます。共演には灰野敬二がソロで登場。Josephine自身も「とても名誉なこと」と云うこの組み合わせが実現するのはもちろん今回が初めてです。じつに幅広い音楽に造詣が深く、数々のジャンルのミュージシャンと多彩な共演を行ってきた灰野敬二とJosephine Fosterの一夜限りの邂逅。お見逃し無く。

■2013年4月23日(火)渋谷WWW
JOSEPHINE FOSTER & VICTOR HERRERO JAPAN TOUR APRIL 2013
出演:
JOSEPHINE FOSTER & VICTOR HERRERO with 田中徳崇(Noritaka Tanaka)
灰野敬二 Keiji Haino
open 18:30 / start 19:30
前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000(共にドリンク代別)
<TICKET>
▶メール予約
www.info@www-shibuya.jp
contactwindbell@gmail.com
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予約ご希望の方は各公演・予約受付EMAIL address宛に
公演日時・出演者名を件名とし、
・お名前(カタカナフルネームでお願いします)
・予約枚数
・連絡先(メールアドレス、電話番号)
を明記の上、メールを送信してください。
ご入場は受付時にお伝えする整理番号順となります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
▶WWW・シネマライズ店頭販売
▶ローソンチケット[L:72848]
問い合わせ:WWW 03-5458-7685
主催:WWW
企画制作:WWW / windbell
イベント詳細URL → https://www-shibuya.jp/schedule/1304/003630.html

《出演者プロフィール》
■Josephine Foster
ジョセフィン・フォスター

アメリカ・コロラド州出身。
15歳で歌い始め、ロッキー山脈のログキャビン教会、葬儀や結婚式でも歌っていたという。
オペラ歌手になることを夢見てクラシックを学んだがシカゴ移住後自ら曲を書くようになる。
数年の間歌を教える教師として働くかたわら、Born Heller、The Children's Hour などシカゴの様々なバンドのライヴやレコーディングに参加。
自主制作でいくつかの作品をリリース後、2005年に1stアルバム"Hazel eyes I will lead you"をリリース。
2ndアルバム"A wolf in sheep's clothing"ではシューマン、ブラームス、シューベルトの歌曲を披露。
2009年リリースの4枚目のアルバム"Graphic as a star"は19世紀のアメリカの詩人・エミリー・ディッキンソンの詩に曲をつけた意欲作。
スペインの詩人・劇作家 フェデリコ・ガルシア・ロルカが採譜・編曲による
スペイン民謡集"Colleccion De Canciones Populares Españolas"に取り組んだ2010年リリースのアルバム"Anda Jaleo"、
スペイン各地に伝わる様々なトラディショナル、ソングブックの数々からの楽曲をとりあげた2011年リリースのアルバム"Perlas" の二作を
「Anda Jaleo/Perlas deluxe edtion」二枚組(WINDBELL four 112-113)としてリリースしたのが初の日本盤発売となった。
半年開けずにリリースされた最新作「Blood Rushing」(WINDBELL four 115)は
イギリスの雑誌「WIRE」の2012年のベスト・アルバムの一枚として選ばれ(発売時には表紙にもなっている。)、
ここ日本でも主にミュージシャン、DJたちが2012年のベストの一枚に選んだ。
ブリジット・フォンテーヌ、カレン・ダルトン、アネット・ピーコック、ニコ、バルバラ、ロッテ・レーニャ、ウム・クルスーム...など真のレジェンドたちに連なり、
まもなく名門NONESUCHから新作をリリースするデヴェンドラ・バンハートと同様に未来の子供たちが発見することになる現代を代表するアーティストの一人。
デビュー以来、最も来日が待望されていたアーティストの一人である彼女が遂に初来日する。

■灰野敬二
1952年、千葉県生まれ。非常に厳格な「音」へのこだわりをもとに、現在でも実験的な前進を続ける野心的な音楽家であり、ロック、サイケデリック、ノイズ、フリー・ジャズ、フ リー・ミュージックなど、扱う音楽のジャンルは非常に多岐に亘る。いかなるジャンルに着手するときにも極めてプリミティヴな即興性が大きな意味を持つ。
1970年代より活動を続け、常に新たなスタイルを探し続ける野心的な音楽家である。挑戦的で実験的な作品群は、日本のみならず海外での評価も高い。リリースしたレコードやCDは優に100を超える。ソニック・ユースのサーストン・ムーアをはじめ、彼を信奉するミュージシャンは世界的にも数多い。
一般的なイメージとしては、幾重にもエフェクトがかかったギターによる轟音とやや上ずったトーンでの絶叫や激しいヴォイスパフォーマンスをからめた、ノイズ的でもあるサイケデリック・ロックとガレージ・ロックの過激な折衷で知られている。しかし演奏する音楽のフォーマットはじつに幅広く、トラディショナルなブルースやジャズ、ハードコアにも意識を持つほか、哀秘謡において歌謡曲やフォーク、童謡、オールディーズなロックンロールをカヴァーしたり、雅楽や民族音楽(多くの民族楽器を我流でマスターする)、現代音楽、ノイズといったポピュラー音楽の埒外へのアプローチも行う。数々のジャンルのミュージシャンと多彩な共演を行う懐の深さを持ち、 演劇・舞踏・絵画といった他分野の芸術からの影響も大きい。
特筆すべき点はその音量に関してであり、尋常ではない大音量から微かに聴きとれるかどうかの繊細な音まで使いこなす。かつて「ライバルは雅楽」と述べたことから、轟音から静寂までといった極端なレンジ差をもった音楽は、「間」の感覚に関する延長線上のアプローチであるとされる。聴き取りにくいながらレパートリーの中には歌詞があるものも多く、音楽性の苛烈さと相反する内省的で柔らかなリリシズムを持ち味とする。
自らの作るべき気配を佇ませる場所を「黒」という色に求めており、身につける服や作品のジャケット等はほぼ黒一色に統一されてい る。また、黒という色は白を含め全ての色が混ざっており、黒という色のように全て(の音楽のジャンル)を内包したいと語っている。このことからも分かるように、彼は黒という色に対して並々ならぬ思い・考えを持っている。
2012年5月に還暦を迎え、7月には初のドキュメンタリー映画『ドキュメント灰野敬二』が公開された。

JOSEPHINE FOSTER & VICTOR HERRERO

■4月11日(木)神戸 bar Gospel
開場 19:00 開演 20:00
料金¥4000(1 drink + 1 plate Korean Tapas 付/限定 50 set)
予約受付 contactwindbell●gmail.com

■4月12日(金)岡山 城下公会堂
https://www.saudade-ent.com/index.php
開場19:00 開演20:00
料金 ¥3500(+1 drink)
予約受付 info●saudade-ent.com

■4月14日(日)金沢 shirasagi / 白鷺美術
https://www.shirasagi-art.net/
開場 19時 開演 20時
料金 ¥3500(前売)¥4000(当日)
予約受付 info●shirasagi-art.net
with 垣田 堂
https://do-kakita.cu-tablet.com/

■4月15日(月)大阪 Grotta dell Amore
(グロッタ・デ・アモーレ - ニューオーサカホテル心斎橋B1F)
https://www.newtone-records.com/
開場 19:30
料金 前売 3300円 当日 3800円
予約受付 info●newtone-records.com
with YOSHIMIOLAYABI (YOSHIMI with AYA+AI from OOIOO)
https://ooioo.jp/

■4月17日(水)京都 Urbanguild
https://www.urbanguild.net/
開場18:30 開演19:30
料金¥3500(+1 drink)
with 林拓
https://hayactaku.ciao.jp/

■4月18日(木)岐阜 nakaniwa
https://www.pand-web.com/
開場 19:00 開演 20:00
料金 前売¥3500 当日¥4000(+1 drink)
予約受付 info●pand-web.com

■4月19日(金)名古屋 KD ハポン
https://www2.odn.ne.jp/kdjapon/
開場18:30 開演 19:30
料金¥3500(+1 drink)
予約受付 kdjapon●gmail.com
with Gofish
https://www.sweetdreamspress.com/search/label/Gofish
https://dopplernahibi.jugem.jp/

■4月20日(土)立川 gallery SEPTIMA
https://galleryseptimablog.blogspot.jp/
開場19:00 開演19:30
料金¥3500(1drink付)
予約受付 galleryseptima●gmail.com
     contactwindbell●gmail.com

■4月21日(日)代官山 MAMA TARTE
開場20:00 開演20:30
料金¥4000(1drink付)
予約受付 contactwindbell●gmail.com

■4月23日(火)渋谷 WWW
https://www-shibuya.jp/index.html
開場18:30 開演19:30
料金 前売:¥3500 /当日:¥4000(共にドリンク代別)
予約受付
www.info●www-shibuya.jp
contactwindbell●gmail.com
WWW・シネマライズ店頭販売
ローソンチケット
出演:JOSEPHINE FOSTER&VICTOR HERRERO with 田中徳崇(Noritaka Tanaka)
灰野敬二 Keiji Haino
https://www.fushitsusha.com/
https://www.doc-haino.com/

予約ご希望の方は各公演・予約受付EMAIL address宛に
公演日時・出演者名を件名とし、
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・予約枚数
・連絡先(メールアドレス、電話番号)
を明記の上、メールを送信してください。
ご入場は受付時にお伝えする整理番号順となります。

*上記予約受付Email address の●部分を@に差し替えてください。
予約受付 Email addressが明記されていない公演は
各会場HPからお申込ください。

ツアー全体詳細ページ
https://windbelljournal.blogspot.jp/2013/02/por-fin.html



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