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『セヴン・イディオッツ』はワールズ・エンド・ガールフレンド(WEG)にとって6枚目のオリジナル・アルバムで、Wonderland Falling Yesterday名義の作品やMONOとのコラボレーション・アルバム、映画のサウンドトラックなどを加えると通算9枚目のアルバムとなる。2000年に自主制作による『エンディング・ストーリー』でデビューしたWEGは、当初から"終わり"というオブセッションを抱えながら、そしてまた、ゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラー!(GYBE!)に刺激を受けながら、際だった美しさと神経質で分裂症的なエネルギーと、あるいはダイナミックな混乱と深いエモーションを同時に研ぎ澄ませながら、世界中に多くのファンを持つに至っている。2002年のバルセロナのソナー・フェスティヴァルではバカ受けして、その3年後には2度目の出演を果たしている。2008年にはオール・トゥモローズ・パーティにも出演している。海外のアーティストと話しているときに、この10年で何度かWEGの話を耳にしている。
『セヴン・イディオッツ』は、とくに評判の良かった2007年の『ハートブレイク・ワンダーランド』以来のオリジナル・アルバムで、WEGが設立したインディ・レーベル〈ヴァージン・バビロン〉の第一弾となる。そして『セヴン・イディオッツ』は、おそらくこれまでのWEGのなかでもっとも挑発的な作品だと思われる。
WEGの音楽はGYBE!のように物語性があり、そしてGYBE!の作品と同じようにそれを聴くことは決して楽とは思えない。リスナーの心を叩きつけることさえ厭わない激しさが、つねにある。それを踏まえたうでも、『セヴン・イディオッツ』はとびきり狂おしい作品となった。
前半は素直に楽しめる。諧謔的で、ところどころチャイルディッシュで、早い話、親しみやすい。ロック・ギターとドリルンベースの"Les Enfants Du Paradis"、メタリックなギターとテクノ・ダンスとの混合"Teen Age Ziggy"、美と激しさがぶつかり合うドリルンベースの"Ulysses Gazer"......言うなればマーズ・ヴィルタとエイフェックス・ツインがいっしょにスタジオに入ったような曲が続いている。とくに"Ulysses Gazer"の分裂症的な展開とその疾走感には素晴らしいものがあり、僕の鼓膜はいっきに引きつけられる。WEG流のジャズ・ファンク"Helter Skelter Cha-Cha-Cha"も魅力たっぷりの曲だ。これはIDMスタイルによるザ・ポップ・グループのようで、しかも"Ulysses Gazer"同様に細かい仕掛けがいっぱい待っている迷路のようだ。
"Helter Skelter Cha-Cha-Cha"に続いて突然はじまる"Galaxy Kid 666"はスラップスティック調の曲だが、ときおり入る悲しみの旋律がこのあと展開される壮絶な地獄を予感させる。まあ、それでも"Bohemian Purgatory pt1(自由人煉獄)"は彼が得意とするリズミックで執拗なまでのエディットが素晴らしい曲で、終末を祝福するかのような"pt 2"にしたってそのジャジーな展開に陶酔できる。そう、問題は"Bohemian Purgatory pt3"から"Der Spiegel Im Spiegel Im Spiegel(鏡のなかの鏡のなかの鏡)"、"The Offering Inferno(献上される地獄)"へと展開される容赦ない狂乱状態の3曲だ。こんな世界などさっさと終わらせてしまったほうがいいだろうとでも言いたげな"The Offering Inferno"はその頂点で、狂った天才と言われる前田勝彦は冷酷な眼差しで悪夢を描こうとする。"Unfinished Finale Shed(未完成のフィナーレは落ちる)"はクローサーにぴったりの美しい曲だが、聴き惚れると言うよりも気持ちとしては安堵のほうが強い。WEGのディストピアからようやく戻って来れたのだ。
海外での評価を読んでいて面白いのが、WEGとはある種の気の触れたファイナル・ファンタジーだという解釈である。日本という"型"にはめたいという欲望があるのだろうし、あるいは『エンディング・ストーリー』から一貫している前田勝彦の細かいエディットやどこか子供じみた展開がそう思わせるのかもしれない。と、同時に彼らはこの音楽がそう簡単に分析できるものではないことも感じているようだ。いったいこの異様なエネルギーはどこから来るのだろう、そう思っているフシがある。WEGと同じ国に住んでいる僕には、ぼんやりとだがその気持ちを共有できる気がする。が、それにしても......だいたい、もし"Bohemian Purgatory pt3"と"The Offering Inferno"が入ってなければ、もっと気楽にこのアルバムを楽しめただろう。けれども、この2曲を入れてしまうところがWEGであり、そしてその妥協のない態度からは〈ヴァージン・バビロン〉の第一弾としての強い意気込みを感じる。
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JAMIE 3:26
Live@Da House Spot Chicago CD1
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JAMIE 3:26
Live@Da House Spot Chicago CD2
JAMIE 3:26 / US
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JAMIE 3:26
Live@Da House Spot Chicago CD1
JAMIE 3:26 / US
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MODESELEKTOR/MODERAT
50 Weapons Of Choice #2-9
FIFTY WEAPONS / UK
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CALM / カーム
Drive To Home Daylight Edition
MUSIC CONCEPTION / JPN /
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MODESELEKTOR/MODERAT
50 Weapons Of Choice #2-9
FIFTY WEAPONS / UK /
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王舟 - Thailand - 鳥獣虫魚 |
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Paradise - Alchol River- My Best! |
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The Mirraz - Top Of The Fuck'n World - Mini Muff |
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Time & Space Machine - Set Phazer To Stun - Tirk |
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Crocodiles - Sleep Forever - Fat Possum |
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Alfred Beach Sandal - S.T. - 鳥獣虫魚 |
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Hotel Mexico - His Jewelled Letter Box - Second Royal |
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Wavves - King Of The Beach - Fat Possum |
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Riddim Saunter - Sweet & Still - NIW! |
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Surkin - Easy Action - Institubes |
ホテルニュートーキョーの音楽には、シューゲーザーや渋谷系やハードコア・パンクやヒップホップなどの音楽的・文化的バックグラウンドが混在している。が、もっとも彼らの音楽を特徴付けているのは、大都会の底を濡らすような、ゴージャスで、メロウで、ファンタジックなムードだ。そして、それがホテルニュートーキョーの最大の魅力でもある。
7月末にホテルニュートーキョーのライヴを渋谷の〈O-nest〉に観に行ったのだが、前日に伝説のサルサ・シンガー、エクトル・ラボーの半生を描いた映画『エル・カンタンテ』を観ていたからだろうか、渋谷のけばけばしいネオンや町の喧騒にいつもより親しみを感じることができた。ホテルニュートーキョーの演奏もひと際色鮮やかに聴こえた。エクトル・ラボーは、60年代後半から70年代の大都会ニューヨークを駆け抜けたサルサ・シンガーだった。映画は、現代のカリスマ的なサルサ・シンガー、マーク・アンソニーがラボーを演じ、実生活でもマーク・アンソニーの奥方であるジェニファー・ロペスが奥さん役としてラボーの栄光と挫折を回想する形で物語が進行する。映画の出来はともかくとして、ニューヨークのネオンは幻想的に映し出され、それはとても美しく魅力的だった。映画のなかで、サルサは当時のアーバン・ミュージックとしてニューヨークの騒々しく猥雑な夜を華やかに、そして情熱的に彩っていた。
ホテルニュートーキョーは、例えば、やけのはらの『THIS NIGHT IS STILL YOUNG』やLUVRAW&BTBの『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』のように埃まみれの路上の淡い青春の煌めきを描いているわけではないが、彼らのアーバン・メロウ・ミュージックは紛れもなくこの国のもうひとつの都会のロマンチックなサウンドトラックとして機能しているのだろう。フロアのバーカウンターで話しかけた女性は渋谷で働くOLだった。彼女は仕事帰りにホテルニュートーキョーを目当てに来たのだという。「エロいけど、下品じゃないのが好きなんです」と彼女はホテルニュートーキョーの魅力を簡潔に語ってくれた。「ほんとそうですね」、僕は心から賛同した。ライヴのあと、「一杯飲みませんか」と誘ったが、やんわりと断られてしまった。彼女は何事もなかったかのように渋谷の人ごみのなかにスーッと消えていった。
ホテルニュートーキョーは、2003年、マルチ・プレーヤーの今谷忠弘のソロ・プロジェクトとして始動する。2006年、須永辰緒と曽我部恵一のリミックスが収録された12インチ・シングル「東京ワルツ」でデビューし、同年1stアルバム『ガウディの憂鬱』を発表。その後、バンドとしてのライヴ活動をスタートする。つまり、『ガウディの憂鬱』から2009年の2ndアルバム『2009 spring/summer』、そして今回リリースされる『トーキョー アブストラクト スケーター ep』に至る流れは、今谷によるバンド・サウンドの洗練と発展の過程とも言える。ホテルニュートーキョーには、日本を代表するポスト・ロック・バンド、toeのドラマー柏倉隆史やkowloonやstimといったダンス・ミュージックに接近するバンドのキーボーディストの中村圭作が参加していて(共に木村カエラのサポート・ミュージシャンでもある)、彼らが今谷のイメージを膨らませ、音楽化する上で重要な役割を果たしている。
"東京ワルツ"が少々時代遅れに感じられるアシッド・ジャズへの挑戦と聴けなくもないことを考えれば、その後のバンドを基軸としたサウンドのふくよかさと豊かさはやはり洗練と発展と言えるだろう。そこには、エレクトロニカ、ジャズ、ヒップホップを打ち込みと生演奏の見事な調和によって消化した、とくに『エヴリデイ』の頃のシネマティック・オーケストラと通じる音楽的志向を聴くことができるし、メロウでソウルフルな感性からは、90年代のオリジナル・ラヴや『MUGEN』や『LOVE ALBUM』の頃のサニーデイ・サービスを連想することもできる。
僕が最初に虜になった曲は、多くの人がそうかもしれないが、『2009 spring/summer』に収録された"if you want it first time" と"let me turn you on"だった。ホテルニュートーキョーのことをよく知らない人は、まずYoutubeにもアップされているこの2曲を聴いてみるといいだろう。僕が思うに、ホテルニュートーキョーのエレガントでスタイリッシュな魅力は、ダイナミックなドラミングと甘美なエレピの響きと楽曲に豊かな奥行きを与えるホーン・セクションが調和した、この2曲に凝縮されている。
今谷忠弘曰く、『トーキョー アブストラクト スケーター ep』には、「井上雄彦」「スケートカルチャー」「オルタナティブ」「ガス・ヴァン・サント」といった4つのキーワードがあり、本作は自身の音楽的ルーツである90年代に向き合った作品だという。それについて詳しくは、インターネット上で読める彼のインタヴューに譲りたいが、本作にはガス・ヴァン・サントの映画『パラノイド・パーク』のラスト・シーンで使われた、エリオット・スミスの"The white lady loves you more"のカヴァーが収録されている。34歳という若さで謎の死を遂げたシンガー・ソングライターの、いまにも壊れそうな繊細な原曲の雰囲気を保ったままゴージャスなアレンジを施すことに成功している。この曲のMVを観ると、たしかに今谷がガス・ヴァン・サントの淡い映像美からも大きな影響を受けていることがわかる。
"Let me turn you on ?electric city ver.-"、"A man&rooster 90`s"、"ガウディの憂鬱 -live edit-"といった既発曲のセルフ・カヴァーやライヴ・ヴァージョン、ほんの一瞬マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの『ラヴレス』が脳裏をかすめる"Dawn"、あるいはDJ シャドウやプレフューズ73へのオマージュであろう"トーキョー アブストラクト スケーター #1"、"~ #2"も面白い。いや、しかし、何をやってもエレガントにまとめ上げるホテルニュートーキョーは、意外にもいまの日本の音楽シーンでは珍しいタイプのバンドであると思う。一音鳴った瞬間にドリーミーな非日常の世界への扉を開けてくれる。だから今度こそは、ホテルニュートーキョーのライヴで......。
最後に手前味噌になるが、僕が〈中野heavysick zero〉でオーガナイズしている〈Bed Making〉というパーティの次回(10/1 )のゲスト・ライヴにホテルニュートーキョーの出演が決まった。GROUPの元ドラマーで、ROVOの芳垣安洋らが率いるORQUESTA NUDGE! NUDGE!やstimで活躍するTAICHI、KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'SのバックDJを務める新進気鋭の女性DJ、mewも出演する。もちろん、レジデントのL?K?OとDJ YOGURTも控えている。彼らが甘く酔狂なパーティを演出するとなれば、それはそれは素晴らしい夜になるだろう。
ほんのわずかだが、この1~2年で変化を感じている。例を挙げてみよう。
Julian Lynch - Mare (Olde English Spelling Bee)
Donovan Quinn & The 13th Month - Your Wicked Man (Soft Abuse)
High Wolf - Ascension (Not Not Fun Records)
Candy Claws - Hidden Lands (Twosyllable Records)
The Samps - The Samps (Mexican Summer)
以上はこの8月に買ったレコードのいちぶで、音楽性はそれぞれフォーク・ロック、チルウェイヴ、エクスペリメンタル/アンビエント、サイケデリック......バラバラだが、この5枚には興味深い共通点がある。
1. すべてが12インチのヴァイナルであること。2. すべてがUSインディの比較的若い世代であること。3. 〈ノット・ノット・ファン〉を除く4枚のレコードにはmp3の無料ダウンロードのコードカードが挿入されていること。〈ノット・ノット・ファン〉はずいぶん前からレーベルとしてCDのリリースをしていない。また、いま人気の〈メキシカン・サマー〉にいったては最初にヴァイナルのみを限定リリースし、CDはその数ヶ月後になってからリリースする。いずれにせよ、フィジカル・メディアはヴァイナルであることが優先されている。彼ら・彼女らにおいてCDは......いわば格下で妥協案、ま、そんな風に思える。
渋谷のHMVが閉店して、いよいよCDが売れなくなっているとTVのニュース番組で特集されたらしい。数年前に、音楽関係の専門学校の講師をしている知り合いが生徒に訊いたところ、金を出してCDを買っているのはクラスの数人ほどで、多くが違法ダウンロードで音楽を聴いていたという。オバマが大統領に当選したときに、アメリカの音楽産業の上層部は違法ダウンロードの問題の解決を音楽好きな大統領に期待している。イギリスでは昨年、エルトン・ジョンやリリー・アレンが違法ダウンロードの取り締まりを支持する団体を結成して、話題になった。リリー・アレンは「ファイル共有は災害」とまで言っている。彼・彼女らは音楽文化の産業としての未来をシリアスに案じているのである。
こうした問題がより深刻なのは、それが違法だろうが合法だろうが、こと若い世代においてCDよりもダウンロードのほうがいまやスマートだからだろう。6~7年以上前の話だが、remixという雑誌の編集部にいた頃、新しく入ってきたKという大学を出たばかりの男は、自分のiPodに実にたくさんの、いろいろなジャンルの音源を大量に詰め込んで(彼の名誉のために言うと、もちろん合法の音源だが)、ちょっと聴いてはまた他の曲を聴いたりとか、そんなことを何度も何度も繰り返しているのを目の当たりにして、僕にはそれが"新しい聴き方"に思えたものだった。実際の話、それはよりスマートでよりモダンな、より"格好いい聴き方"なのだ。レコード会社の方々には頭の痛い話だが、若い世代が、携帯オーディオのなかの自分のデータを蒐集し、編集しながら聴いている姿を見ていると、「こうしてCDの存在価値はなくなっていくのか」と納得する。〈マルチネ・レコーズ〉の「MP3
Klilled the CD Star?」という問いかけは、ある意味真実とも言える。
mp3という圧縮音声ファイルフォーマットには関しても諸説がある。もっとも頻繁に議論されるのは音質の問題だが、これに関しては他に譲ろう。僕はmp3の使用者のひとりで否定者ではないが、さすがにiPhoneやiPodをDJミキサーにぶち込んだりはしないし、家ではレコードかCDで聴く。
先日のWIREで知り合った20歳の青年の話によれば、彼の世代のほとんどはYouTubeで満足してしまうそうで、何故なら彼ら・彼女らは"音"を聴いているのではなく"言葉"を聴いているからだという。これは"音"を楽しむ行為とはまた別の話になってくる。
音楽に限らずだが、映画でも何でも、デジタルに関する問題のひとつは、それがネット上にアップできる点にある。それは諸刃の剣だ。より民主的にもなりうるが、同時に違法ダウンロードの氾濫も可能にしている。レディオヘッドが『イン・レインボウズ』でこの問題に立ち向かったとき、彼らはリスナーに音楽の値段を決めさせた。問題提起としては面白かったが、スーパー・バンドの高慢なやり方とも思える。名前が大きくなければできないし、違法ダウンロードは小さなレーベルにとって死活問題だ。ましてやデトロイトのように、ヴァイナルが地域産業(カッティング技師、プレス工場等々)として成り立っている場所にとってはよりゆゆしき問題である。ムーディーマンは、2007年に「テクノロジー・ストール・マイ・ヴァイナル」というタイトルの12インチ・シングルを発表しても言い足りなかった。ヴァイナル主義者で有名なこのハウス・プロデューサーは、2009年の『アナザ・ブラック・サンデー』のインナーにおいてさらに毒づいている。「お前が俺の音楽をダウンロードして悦に入っているあいだ、お前のフリーキーな彼女は俺の12インチをプレイしている」と記し、そのメッセージの背景にはヴァイナル・レコードを手にしながらセックスしている男女の写真を載せている。

ところが......ムーディーマンの憤怒とは別のところで、ここ2~3年、USインディのシーンにおいてヴァイナルの量が増えつつある。それなりに経済力のあるインディ・レーベルはCDも出しているが、より小さなレーベルのDIY主義者たちはヴァイナル・オンリーに移行しつつある。OPNやエメラルズのようなアンビエント系はCDも出しているが、同時にヴァイナルも作っている。そしてヴァイナルと比例するように、カセットテープによる超限定リリースも増えている。今年に入ってからこの傾向はより顕著になっている。これをアメリカのジャーナリストは新たな「時代精神」の象徴として"テープ・シーン"と呼んでいる。いわば手作りの文化である。最近のジン文化の盛り上がりにも同じことが言えるかもしれない。小さな場面での出来事かもしれないが、少なくともデジタルの大衆性に対して疑問が突きつけられているのだ。
デジタルに関する問題のもうひとつは、mp3の捉え方にある。冒頭で書いたように、USインディの彼ら・彼女らのヴァイナルのなかにはたいていmp3の無料ダウンロードのコードカードが封入されている。デジタルは配信用として考えるか、もしくはmp3程度の音質でよければ無料で提供する、そのレヴェルでの割り切りが彼ら・彼女らにはある。そして、例えばキャンディ・クロウズのコードカードに記された「Long live physical media」という言葉が表すように、若い彼ら・彼女らは、フィジカル・メディアが生き残る道はヴァイナルであると結論づけているようなのだ。それはダウンロードによってより多くの人に聴いてもらいたいというデジタル時代の楽天性からだいぶ軌道修正された、現代のDIY主義者の思いの表れでもある。
さらにもうひとつ面白いのは、これらUSインディのDIY主義者たちの作品の収録時間が、45分以下になっている点である。CD全盛の90年代にもヴァイナル文化はあったが、それはなかば記念物としての、おおよそコレクターズ・アイテムとしての、CD作品のヴァイナル化に過ぎなかった。が、アメリカのヴァイナル主義者たちは収録時間も伝統的なLPフォーマットに戻している。
それが違法ダウンロードに歯止めをかけるとは思えない(データ化してしまえば同じだし)。が、USインディにおけるDIY主義者たちのこうした動きは、インディペンデント・レーベルの将来に向けての重要な試みのように思える。ヴァイナル文化への強い憧憬が、現実を動かしただけのことかもしれない。あるいはダウンロードが一般化し過ぎたあまり、もはやそれはがスマートな聴き方ではなくなっているということなのかもしれない。まあ、どんな理由があるにせよ、USインディをメインに仕入れているレコード店からはCDが減りつつある。CDを作らないレーベルが増えている。小さなレーベルになればなるほど、こうした傾向は強まっている。デジタルを拒否しているのではない。CDというメディアによる作品の発表に価値を見出せなくなっているのだ。
プレス工場を持たない日本でUSインディと同じ展開を期待するのは非現実的だろう。しかし、7インチ・シングルやカセットテープなら手の届く範疇にある。実際、日本でもここ数年で7インチ・シングルをリリースするレーベルが出てきている。デジタルと違ってより多くの人が自由にアクセスできるわけではない。枚数は限定され、それなりの労を要するだろう。が、求めている人のより深いところに届く可能性はこちらのほうがより高い......と僕は思うのだが。
ネット上で他人になりすましたり、他人のプライバシーに立ち入る、デマを流す、ネット詐欺といったIT技術の誤った使い方も氾濫している。思うに、社会の成熟が科学技術の進展の速さに追いつくことはないだろうから、こういったモラルの問題はどんどんおこるだろう。
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シェラード・イングラム、またの名前をDJスティングレー、より多くの音楽ファンのあいだではアーバン・トライブの名で知られる男......それはホアン・アトキンスからはじまるもうひとつのデトロイト・テクノである。それは地上を呪ったドレクシアであり、アメリカを"ファシスト・ステイト"と定義したドップラーエフェクトであり、そして"モダン文化の崩壊"をデビュー・アルバムのタイトルにしたアーバン・トライブ、すなわちオリジナル・ドレクシアの3人のメンバーであり、そのうちのひとりがシェラード・イングラムというわけだ。
ドレクシアの死後、つまりゼロ年代以降、これら"もうひとつのデトロイト・テクノ"は、主にUKの〈リフレックス〉、ベルリンの〈トレゾア〉、ミュンヘンの〈インターナショナル・ディージェイ・ジゴロ〉、あるいはオランダの〈クローン〉によってプロモートされている。〈リフレックス〉はドレクシアの変名トランスリュージョンやアーバン・トライブ、〈ジゴロ〉はドップラーエフェトやジャパニーズ・テレコム、〈トレゾア〉はドレクシアとその変名のシフテット・フェイシズ、〈クローン〉はジ・アザー・ピープル・プレイス、ラブ・ラットXLなどといったドレクシアの変名......を出している。これらデトロイト・テクノにおける奇妙なダーク・エレクトロはヨーロッパにおいてそれなりの高い評価と人気があったのである。
シェラード・イングラムによるアーバン・トライブは、1998年に〈モワックス〉から最初のアルバムを発表している。それから〈リフレックス〉で2枚のアルバムを残し、2010年の夏には4枚目のアルバム『アーバン・トライブ』を〈マホガニー・ミュージック〉から発表している。
そしてこの9月、デトロイトとヨーロッパでのみ知られているアーバン・トライブとしてのライヴPA、そしてDJスティングレーのプレイ(筆者の知る限りでは、より深いアンダーグラウンドなフィーリングを持っている)がようやく日本で聴けるわけだ。以下、来日を控えたシェラード・イングラムへのメール・インタヴューである。

■あなたが1998年に〈モワックス〉から発表したアルバム・タイトルが『The Collapse Of Modern Culture(モダン文化の崩壊)』でした。それから10年以上経った現在、あなたは"collapse"をどのように捉えていますか?
シェラード:資源の奪い合いや文化や宗教の違いによる衝突といったことは昔からあることだけど、最近の科学技術の急速な進歩は社会的・経済的な不確実性を世界規模でもたらしたと、多かれ少なかれ言えるのではないかと思っている。科学技術というのもは両刃の剣のようなものだ。30億塩基からなるヒトゲノムが解読されということは、何千年も人類を苦しめてきた疾患の治療にたしかにつながる。が、しかし、その新しい治療法は誰でもすぐにうけられるわけではないし、お金もかかるし、実際に臨床でつかうにはいろいろと技術的な整備も必要であるし、なによりも人体で(実際に効くかどうか)実験しなければならないという問題もまた生じる。また、いわゆるIT革命は、インターネットがないような地域は除いて、いろいろな人たちと情報を共有したり交流したりするのを可能にした。が、そのいっぽうで、ネット上で他人になりすましたり、他人のプライバシーに立ち入る、デマを流す、ネット詐欺といったIT技術の誤った使い方も氾濫している。思うに、社会の成熟が科学技術の進展の速さに追いつくことはないだろうから、こういったモラルの問題はどんどんおこるだろう。
■当時、あなたは何故、どういう理由からあの言葉をアルバム・タイトルにしたんですか?
シェラード:当時の世界や1990年代初期、中期の出来事を自分の視点から見たものに基づいている。都会のスプロール現象、政治的動揺、犯罪率の上昇、モラルの欠如や欲深さが世界の生命体を消耗していると思っていた。
[[SplitPage]]ミスター・オバマの選出は国の選挙や社会構成の信頼性を再生したと思うが、直面する国家の急務のために、一般的には都市の大きな変化に影響を与える充分な時間はなかった。人はみんなもう少し辛抱して、過程を見守るべきだと思う。
■オバマ大統領になって時間が経ちますが、デトロイトに変化がありましたか?
シェラード:アメリカ国民のある階層の人たちのあいだには、ミスター・オバマの選出は活気のある影響力があり、国の選挙や社会構成の信頼性を再生したと思う。これはデトロイトにも同じく広がった。正直にいうと、直面する国家の急務のために、一般的には都市の大きな変化に影響を与える充分な時間はなかった。人はみんなもう少し辛抱して、過程を見守るべきだと思う。
■あなたの名前を最初に知ったのは、〈レトロアクティヴ〉のコンピレーションに収録された"Covert Action"でしたが、あなたにとって公式に発表された最初の作品は何ですか? NASA名義で1987年に出した「Time To Party」?
シェラード:ははは! そうだ! 「Time To Party」は私の最初のレコードで、〈Express Records〉からリリースされた。
■ホアン・アトキンスとはどういう風に知り合ったんですか? 彼があなたの音楽活動のきっかけだったんですか?
シェラード:ホアンとは私が〈Buy Rite Records〉(ケニー・ディクソン・ジュニアもリック・ウィルハイトも働いていたことがある)で働いていたときに出会った。我々(リック・ウィルハイト、スキャン7、ドネル・ウィリアムス)はホアンのスタジオでレコーディングをし、ホアンがミックスをした。
■あの当時のあなたはどんな風に生活をしていたのですか? 音楽活動はしていたんですか?
シェラード:「Covert Action」は1990年に〈レトロスペクティヴ〉(カール・クレイグとデイモン・ブッカーのレーベル)からりリースされた、1990-1998年のあいだは〈MASS〉というデトロイト・ベースのレーベルから12インチを1枚出したり、レーベル〈KDJ〉の1枚の12インチ(Emotional Content。KDJ002とミスプリントされているが実は001)のミックスをやった。またNFDというプロジェクトの1曲をミックスした。バイカーズ・クラブみたいなところでDJもやってたよ。
■DJスティングレーとしての活動が最初だったんですか? また、どのようにドレクシアと関わりを持ったのでしょうか?
シェラード:ジェームズ・スティンソンとジェネラル・ドナルド(ドップラーエフェクトほか)とは〈Buy Rite Records〉で出会った......。

■1998年の『The Collapse Of Modern Culture』から2006年の『Authorized Clinical Trials』までのおよそ8年間は何をしていたんでしょうか?
シェラード:音楽は続けてずっとやっていたが、無意味なプロジェクトに巻き込まれて、くだらない問題で気が動転してたんだ。いまはもう克服したけどね。
■Mystic Tribe A.I名義では〈クローン〉レーベルからの1枚だけですか?
シェラード:そうだよ。ジェームズ(ドレクシア)とサージ(〈クローン〉の主宰者)のおかげだ。あの曲は『Collapse~』LPに収録されるはずだったんだが、外れて、ジェームズに聴かせると彼が気に入ってくれてね......。
■音楽シーンから身を引こうと考えたことはありますか?
シェラード:その日が来るのは我々アーティストの情熱が無くなってしまったときだと思う。自分にはまだまだ提供したいモノがあるし、みんなに聞いてもらいたいモノがある。
■当時、いきなり〈リフレックス〉からあなたの作品が出たときはびっくりしたものでしたが、〈リフレックス〉とはどうやって出会ったんですか?
シェラード:〈リフレックス〉のグラントとは〈ワープ〉の「Magic Bus Tour」にDJスティングレーとして参加したときに出会った。そして忘れてしまったが、どこかの空港で彼と会ったときいろいろと話し込んで、その2年後コネクトしたわけだ。
■2006年に〈リフレックス〉から『Authorized Clinical Trials』を発表し、続いて翌年の2007年にもサード・アルバム『Acceptable Side Effects』を出しています。12インチ・シングルも〈リフレックス〉や〈プラネット・E〉、そして昨年は〈トラスト〉から出しています。今年に入ってからも〈プラネット・E〉からシングルを切っていますね。なぜ最近になってから堰を切ったようにリリースが続いているのでしょうか? 過去の20年よりも、ここ数年になって、あなたはますます熱心に音楽活動をしているように見えるのですが。
シェラード:気持ちが変わって、ネガティヴなところがなくなったんだと言っておこうか。またラップトップとAOLのアカウントも取得したしね! 機材もアップロードしてもっといろいろと表現できるようになったし、他の人やスタジオに頼ることなく、もっと時間をかけて、プロジェクトを完成できるようになった。
[[SplitPage]]デトロイトの人たちは逆境に強く、また用心深いが、メディアの差別的な要素が違うイメージにデトロイトを塗り替え、バランスの取れた報道を正直に試すことなく、ネガティヴなことだけを引き出した。
■あなたの音楽の背景からは、ジャズやソウルなどからの影響も感じますが、やはり根底にあるのはエレクトロじゃないかと思います。ホアン・アトキンス、ドレクシア、ドップラーエフェクトといったデトロイト・エレクトロの系譜にいるんじゃないかと思うのですが、もしそうだとしたら、あなたにとってエレクトロが特別である理由はなんでしょうか?
シェラード:1980年代、1990年代当時"electro"という言葉に出会ったとき、"electro"は自分にとって他と違う何かを意味した。「自分はエレクトロのトラックを作ろう」と思ってやったわけでなく、いまのカテゴリーでは自分の音楽はそうはめこまれた。キミの言うグループや音楽ジャンルだけでなく、産業や自分の環境から結論を出している。自分自身をエレクトロのアーティストだとは思っていないし、もし自分の作品の全体像を聴いてもらえればわかってもらえると思う。けれども、自分は自由さを好むし、良いエレクトロという意味合いでの公然上のアプローチでなら大歓迎だ。個人的には4つ打ちでなく、フィルターのかかったシンセラインがあるものならなんでもエレクトロという言葉が使われているような気がするけどね。
■あなたの音楽にはダークでメランコリックな要素があります。優美さや躍動ばかりではなく、悲しみ、怒り、醜さ、汚さのようなものも表現しているように思いますが、そうしたダークサイドは純粋にデトロイトという環境から来るものなのでしょうか? あるいは、具体的に影響を受けた作品がもしあるようであればぜひ教えてください。
シェラード:デトロイトはならずものや犯罪者によって動かさせていると認識されていると思うが、それだけではないと言わせていただこう。デトロイト市民の多くは勤勉で、家族を愛しており、彼らは税金もちゃんと払って、町を愛している。政治的な立場にいる人のなかには欲深く、町を改善するための資源(富)を分配しない人もいる。"醜さ"は都市圏を作り上げたコミュニティのいち部の人たちの差別や冷酷さであって、"汚さ"は町があまりにも急速に改善されると利益が無くなり困るいち部の人たちがいるからだ。こういった事柄が自分のサウンドに衝動を与えている。犯罪で支配されていて、仕事もなく、ここに住むのを拒んでいる、みたいな典型的なありきたりの見方ではなく。デトロイトの人たちは逆境に強く、また用心深いが、メディアの差別的な要素が違うイメージにデトロイトを塗り替え、バランスの取れた報道を正直に試すことなく、ネガティヴなことだけを引き出した。
■"Low Birth"がとても好きなんですが、あれはどんな思いが込められているのでしょうか?
シェラード:ありがとう! スペルは正しくは"Low Berth"なんだけど、(注:〈モワックス〉からのシングルには"Low Birth"、アルバムには"Low Berth"とある)。社会的に不利な立場にいて、絶えて頑張ってそこから這い上がろうとする人を意味する。リスナーにインスピレーションを与えつつ哀愁の漂ったムードを沸き立たそうとした。
■もうすぐ〈マホガニー・ミュージック〉から4枚目のアルバムが出るそうですね。すべて曲名が"Program"という言葉で統一されているらしいですが、コンセプチュアルなアルバムなのでしょうか? それはどのようなコンセプトのアルバムなのでしょうか?
シェラード:このLPはリスナーに音楽に集中してもらうのが目的だ。
■いままでのどのアルバムとも違ったものになったと思うのですが、参加メンバーはカール・クレイグ、アンソニー・シェイカー、ケニー・ディクソン・ジュニア、そしてあなたの4人でいいんですか?
シェラード:私自身、アンソニー・シェイカー、ケニー・ディクソン・ジュニア、カール・クレイグ、それから何人かの新人も参加しているよ。
■素晴らしい女性ヴォーカリストも参加していますね?
シェラード:これは機密情報。悪いね。
■とても素晴らしい音楽だと思うのですが、1曲がすべて3分未満で、レコードでは片面に6曲ずつ入っています。これはどんな理由からですか?
シェラード:伝統を踏襲した分割とでも言おうか。
■ケニー・ディクソン・ジュニアとはどんなところで気が合うんですか?
シェラード:自分と同じデトロイトウェストサイド出身の長年の友だちだよ!
■来日でのライヴを楽しみにしています。どんな感じのショーになりますか? あなたの音楽のように、ハードで、ダークな演奏になるのでしょうか?
シェラード:今回は初来日なのでとてもエキサイトしているよ! 忘れられないsonic experience (音響体験)をしてもらえるのを楽しみにしているよ。
デトロイトのシーンに25年もの間関わり続けており、またデトロイトテクノ/エレクトロのカルト的存在であるDrexciyaのDJ、DJ Stingrayとしての活動歴をもつ。Urban Tribeとしても知られ、〈Mo Wax〉からリリースされた「Eastward」、アルバム『The Collapse Of Modern Culture』、また〈Retroactive〉からリリースされた「Covert Action」はUrban Tribeの代表作である。Aphex Twinのレーベル〈Rephex〉からは、よりエレクトロな作風で2枚のアルバム『Authorized Clinical Trials』と『Acceptable Side Effects』をリリースしている。2008年、自主レーベル〈Micron Audio Detroit
〉を始動。今年夏には、Anthony Shake Shakir、Carl Craig、Kenny Dixon Jr(Moodymann)が参加したUrban Tribeとしての最新アルバム『Program 1-12』を〈Mahogani Music〉からリリースしている。またその素敵なアルバムアートワークは『Wax Poetics』のアートディレクターJoshua Dunnによるもの。さらに今後は、Heinrich Mueller (aka Gerald Donald/Dopplereffekt)、Nina Kraviz (Underground Quality/Rekids)らが参加のUrban Tribeのアルバムをリリース予定とのこと。
https://www.myspace.com/djstingray313
https://www.myspace.com/micronaudio
https://planet-e.net
https://www.mahoganimusic.com
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DJ Stingray DJ MIX
(AT THE CAID DETROIT W/EGYPTIAN LOVER NOVEMBER 4, 2006 MEMBERS ONLY DETROIT/MICRON-AUDIO)
https://soundcloud.com/futurityworks/dj-stingray-c-a-i-d-stereotype-mix
DJ Stingray RA Podcast
https://soundcloud.com/futurityworks/dj-stingray-ra-podcast-190
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