「IO」と一致するもの

Atropolis - ele-king

 ニューヨークで閉店した飲食店の6割はアフリカ系の経営する店だったという(白人の経営する店舗は2割弱、ほかはアジアやヒスパニック系)。ニューヨークで新型コロナウイルスの犠牲になるのは圧倒的に黒人だという報道が流れはじめた当時、僕はついエイドリアン・マシューズ著『ウィーンの血』(ハヤカワ文庫)を思い出してしまった。2026年のウィーンを舞台に新聞記者が殺人事件の真相を調べていると、同じような死因で亡くなる人がさらに増え(以下、ネタばれ)特定の人種だけを殺すウイルスがばらまかれていたことが判明するという理論物理ミステリーである(ヒトラーのユダヤ殲滅思想はウイーン起源という説を下敷きにしている)。実際にはバーニー・サンダーズも激昂していたようにゲットーでは水道が止められていて手も洗えなかったとか、住宅が密集していて人との距離が取れず、エッセンシャル・ワーカーが多かったという社会的条件による制約が黒人の多くを死に追いやったことは追加報道の通りなのだろう。ニューヨーク文化といえば、人種の坩堝であることが活力の源であり、とりわけダンス・ミュージックが多種多様な生成発展を繰り返してきた要因をなしてきたと思うと実に悲しい話である。アフリカ系とヒスパニック系の出会いがヒップホップを誕生させた話は有名だし、2000年代にはジェントリフィケーションに反対してジャズからハウスまで、エレクトロクラッシュを除くすべてのダンス世代がデモ行進を行ったことも記憶に新しい。ニューヨークの音楽地図はこの先、どうなってしまうのだろうか。この3月から〈Towhead Recordings〉が『New York Dance Music』というアンソロジーをリリースしはじめ(現在4集まで)、スピーカー・ミュージック『Black Nationalist Sonic Weaponry』にも参加していたエースモー(AceMo)や飯島直樹氏が年間ベストにあげていたJ・アルバート(J. Albert )など無名の新人がダンス・ミュージックの火を絶やすまいとしている。ジョーイ・ラベイヤ(Joey LaBeija)やディーヴァイン(Deevine)といったニューヨークらしい外見のDJたちも健在である。そう、途絶えてしまうことはないにしても、しかし、何かが大きく変わってしまうことは避けられない気がする。

 クイーンズ区に住むアトロポリスはシェイドテックの〈Dutty Artz〉から2010年にデビュー。ホームページを開くと1行目に書いてあるのが「多様性に対する情熱が自分をインドやガーナ、コロンビアやメキシコ、そして南アフリカなどのミュージシャンとの仕事に導いてくれた」という趣旨のこと。そして、彼は自分の音楽がどれだけ多様性に満ちているかをくどくどと説明しだす(https://www.atropolismusic.com/about)。実際、彼の音楽は水曜日のカンパネラ以上にルーツのわからない雑種志向の産物で、初めて聞いたときはカリブ海出身だろうと思ったし、まさかギリシャ系キプロス人だとは予想もしなかった(ギリシャ人の音楽はもっと堅苦しいイメージがあったので)。テクノポリスならぬアトロポリスというネーミングもギリシア由来で、グランジ都市(国家)という意味になるらしく、ギリシアとカリブ海の共通点といえば海に近いことぐらいだった(レバノンの爆発はキプロス島まで振動が伝わったという)。久々となる新作もチャンチャ・ヴィア・シルクイトやノヴァリマなど南米のミュージシャンや日本のDJケンセイなどをアメリカに紹介するニコディーマスのレーベルからで、げっぷが出るほど多様性の嵐(失礼)。先行シングルはレゲトンのMC、ロス・ラカス(Los Rakas)をフィーチャーした“Gozala”。これがウイルスとか多様性とかがどうでもよくなるほど夏に涼しいさわやかモードだった。

 クンビアやレゲトンを基調としつつ『Time of Sine』は全体にシンプルで、ほとんど間抜けと呼びたくなるほど隙間の多いサウンドを、柔らかく、透き通るようにアコースティックなサウンドで聞かせてくれる。力が入るところがまったくなく、水曜日のカンパネラがフィッシュマンズをカヴァーしたら、こんな感じになるのかな。違うな。とにかく涼しい。そのひと言だけでいいかもしれない。ニューヨークに浸透したカリビアン・サウンドは様々にあるだろうけれど、そのなかで最も気が抜けているんじゃないだろうか。そよ風を音楽にしたようなもの。石原慎太郎が湾岸に高層建築を建てられるようにするまでは東京でも夜になると海から内陸に吹いてきた涼しい風。日中の気温は同じでも、東京の夜も昔は東北と同じく涼しかった。そんな人工的ではない涼しさを思い出す。後半には“Funk”などというタイトルの曲もあるけれど、汗が飛び散るようなファンクではなく、ガムランやアラビアン・ナイトの怪しげな響きがトライバル・ドラムを引き立てるだけ。ブラス・セクションが入っても涼しさは損なわれず、水の音が流れ、どの曲も見せてくれる景色がとにかく涼しいとしか言えない。言いたくない。涼しい、涼しい、広瀬……いや。

 ここ数ヶ月、これまでアフロ・ハウスと呼び習わしてきたものをオーガニック・ハウスとタグ付けを変えていく動きがあり、それはアフロと称しながらまったくポリリズミックではないことに気がついたからなのか、環境問題と親和性を持たせようとしているからなのか、それともニュー・エイジやスピリチュアルがマーケットをもっと低俗な方向に移動させようとしているからなのか、そのすべてのような気がするなか、呼び方だけが変わった「オーガニック・ハウス」をアルバムにして10枚分ほど聴いてみた結果、95%はクズでしかなかった(マイコルMPやキンケイドなど、ちょっとは面白いものがあるのが逆にやっかい)。「オーガニック・ハウス」自体は〈Nu Groove〉の時代からジョーイ・ニグロやトランスフォニックにヒット曲があり、北欧ハウスの始まりを告げたゾーズ・ノーウェジアンズ『Kaminzky Park』(97)や日本のオルガン・ランゲージ『Organ Language』 (02)などすでに傑作と呼べる作品はいくらでもあるものの、いわゆるムーヴメントと呼べるほど大きな波になったことはなかった。たぶん、『Bercana Ritual』『Sounds of Meditation』『Don’t Panic – It’s Organic』『Continuous Transition of Restate』と立て続けにコンピレーションが編まれ、アリクーディやレイ-Dがアルバム・デビューしている現在が「最高潮」である。さらにはダウンテンポやプログレッシヴ・ハウスもこの流れにまとめられはじめたようで、南アのゴムのなかにも4つ打ちはナシという基本からはみ出したものがこれに加算され、僕にはオーガニック・ハウスというものがただの「その他」のようにしか思えなくなってきた。しかし、「オーガニック・ハウス」を最初に聴こうと思ったとき、その言葉から期待していたものがすべて流れ出してきたのが『Time of Sine』だった。

Robert Merlak - ele-king

 クロアチアのロバート・メルラクの新作『Finomehanika』は2020年における電子工業音楽/インダストリアル・アンビエントを象徴するような音を構築している。
 それはすなわち多層性だ。ここにあるのは単純な工業社会への批評・批判意識ではない。むしろ自然と工業とコンピューターと人間が同居する時代における「多層的な世界観としてのインダストリアル/IDM」を生成しているのだ。

 2020年、世界はレイヤー化されている。あれとこれ、それとこれ、こととものとが複雑に、無限に折り重なり、人の時間と行動と感覚と感情を分断する。あたかも世界と時間のコラージュのように。
 だがそれは00年代~10年代初頭の電子音響のようにスマートで緻密なレイヤー感覚だけを意味しない。もっと歪で、手作りのようなコラージュ感覚である。情報が増大化した結果、われわれの感覚レイヤーは、かつてよりいささか大雑把になった。本作のアートワークのように。だがこれこそ現代の感覚ではないか。

 ロバート・メルラクは、クリアチアのポップ・グループ Marinada のメンバーでもある。ソロとしては Tu M’ やキット・クレイトンなどのリリースで知られるIDMレーベル〈Phthalo〉から1998年に『Icepick Tracks』、2000年に『Albumski』をリリースしてきた。
 この『Finomehanika』は、00年代以降のオウテカ、90年代~00年代の頃のヴラディスラフ・ディレイを思わせもするIDM/ミニマル・ダブ的なサウンドに加えて、00年代のエレクロニカ・レーベルを代表する〈12k〉を思わせるナチュアルなムードと、10年代以降、〈Modern Love〉などの現行インダストリアル・ミュージックと、オリジンともいえるスロッビング・グリッスル『The Second Annual Report』の音響工作を継承するようなインダストリアルなサウンドへと変貌を遂げていた。
 いわば20世紀の残骸を、クロアチアの海と太陽のもとで再蘇生したかのごとき音とでもいうべきか。その音は鉄のように硬く、乾いている。しかし同時に伸縮し、まるでオウテカを原初的にしたような音が蠢いてもいる。マシンでありオーガニック、硬質でもあり流動的、コンピューター生成の精密さと手作りの素朴さ。これらの相反する要素が混在する実に不思議な感触を持った電子音楽である。

 リリース・レーベルは『Electro Music Union, Sinoesin & Xonox Works 1993 - 1994』などレアなダンス・ミュージックのトラックを送り出すUKの〈Cold Blow〉、そのサブレーベル〈SWIMS〉だ。〈SWIMS〉はアンビエント、ドローン、コンクレートなどエクスペリメンタルに特化したキュレーションを実践していて、この『Finomehanika』は、2019年にリリースされた Roméo Poirier 『Plage Arrière』と Electric Capablanca 『Puzzles & Studies』につづく3作目の作品となっている。
 レーベル前2作のアルバムは清涼感と透明感に満ちたエレクトロニカ/IDM系のサウンドだったが、本作はまるで「70年代末期~80年代のインダストリアルと90年代IDMと00年代エレクトロニカ」をミックスさせたようなサウンドを展開しているのだ。

 アルバムには全8曲を収録。まず1曲め “Pao MD” は乾いた音の反復に、郷愁すら感じさせてくれる旋律が遠くから音のカーテンがなびくように聴こえてくるトラックで、そこにプリミティヴな電子音がレイヤーされていく。続く2曲め “Pogled iz sobe” も淡い電子音に水の音のようなサウンドがレイヤーされるが決して癒しのエレクトロニカにはならず、どこか白昼夢の光景のような不穏さを感じさせるサウンドスケープを展開する。
 3曲め “Obrazi, dio drugi” は硬質な電子音に、不安定なリズムが交錯し、インダストリアルなムードが満ちてくるトラック。4曲め “Majka” は1曲め “Pao MD” のような素朴なリズムの反復に、ときおり鳥の声のようなサウンドがミックスされていく曲。続く5曲め “Bilo jednostavno” は細かなリズムを中心としたトラックで、そこに伸縮するような電子音/ノイズが連鎖される。途中からリズムがミュートされ、原初的な電子音が鳴り始め、うっすらと旋律と響と声が聴こえてくる点も巧妙な構成に思えた。

 そして6曲め “Bijeli VAZ” も電子音のミニマルなレイヤーに、水の音が弾けるサウンドがレイヤーされ、そのむこうに記憶の反復のような微かなアンビエンスで旋律の欠片のごとき響きが聴こえてくる。7曲め “Udah i led i izdah” は一転して無機質な電子音の高周波を基調としてウルトラ・ミニマルな曲だ。ラスト8曲め “Skele” は引き続き静謐な電子音とマテリアルな質感のノイズが静かに交錯するインダストリアル/アンビエント。この曲をもってアルバムは澄んだ空気の中で音響が蒸発するように終る。アルバム全曲、なんというかマシンの残骸が太陽の陽光のもとにしだいに錆びていき、自然の光や風と交錯するようなサウンドなのだ。

 インダストリアル、IDM、ミニマル・ダブ、エレクトロニカの系譜。それは無機質な鉄と機械の音の響き、残響、壊れたリズムの不安定な反復と逸脱の系譜でもある。それらに加えて本作独特のどこか海の風を感じさせるサウンドスケープがミックスされていく。ひとつからふたつへ、固定からゆらぎへ、その両極を行き来する塩梅が絶妙なサウンドスケープが生まれている。

 確かにフォームとしての新しさはないかもしれない。しかし電子音響、IDM、そして世界の「いま」を象徴するようなアルバムだ。いまの時代の空気を「聴く」ように、何度も聴取したくなる絶妙な音響空間がここにある。

Run The Jewels - ele-king

 以下に掲げるのは、8月26日発売『別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ』に収録されたジェイムズ・ハッドフィールドの原稿です。今回、同号の予告編として特別に先行公開いたします。なお彼は同誌にてビヨンセやギル・スコット・ヘロンについても書いています。(編集部)

 ラン・ザ・ジュエルズの4作目にしてこれまででもっとも重要なアルバム『RTJ4』を、5月29日のアトランタでおこなわれ、SNS上で広くシェアされたキラー・マイクのスピーチと切りはなして考えるのは難しい。数日前からはじまっていたジョージ・フロイドを殺害した警官にたいする抗議が、破壊的な展開を見せていくなかで、マイクは民衆の怒りを認めつつ、同時にまた、その怒りを自分たちのコミュニティへ向けてはならないのだと説いていた。
 「俺たちは百貨店が燃えあがるのを見たいわけじゃない」と彼は述べている。「俺たちは、体系的な人種主義を作りだしているシステムが燃えあがるのが見たいんだ」
 『RTJ4』はこのスピーチの翌週に発売されたが、これほどタイミングのいいリリースはそうそうないことである。そこには怒りがあり、ユーモアがあり、敵意を削ぐような率直さがあって、目下の状況が先取りされていると同時に、目下の状況との共鳴が見られる。ラッパー兼プロデューサーであるエルPのキャリアのなかでもっともパンチがあり、もっとも派手な作品だといえるこのアルバムは、時代の終わりのためのパーティ・ミュージックである。リード・シングル “オー・ラ・ラ” のMVのなかで予見されているのは、まさにそうしたイメージだ。そのなかで彼らは、資本主義の終わりを祝うブロック・パーティを主催し、価値のなくなった大量のドル札が燃えるそのパーティーのなかでは、浮かれ騒ぐ群衆のポップダンスが繰りひろげられている。 

 4枚のアルバムをとおしてラン・ザ・ジュエルズは、ある曲で警察の残虐さを話題にしたと思えば、次の曲ではプードルを撃ち殺すのだと冗談を言うといった調子で、まっとうな怒りと馬鹿げたユーモアを両立しつづけてきた。したがって『RTJ4』の多くの歌詞が、まるで2020年と言う年のために特注されているように見えるとしても、ことさらに予言がおこなわれていたわけではないのだ。この二人はつねにそういったことについて語ってきたのである。
 じっさい、2014年の『ラン・ザ・ジュエルズ2』収録の “アーリー” は、新しいアルバムに収録された “ウォーキング・イン・ザ・スノー” とまったく同じように、聴く者の胸をえぐるような警察の残虐さを描いたものだった──後者の曲のなかでマイクは、「その悲鳴が『息ができない』と言うかすかな声に変わるまで/俺と同じような男が」首を絞められる様子を思い描いている。このときに彼が考えていたのはエリック・ガーナーの最後の言葉だったが、死の直前のジョージ・フロイドは、同じ言葉を20回以上繰りかえしていたのだった。
 だがエルPは、インタヴューのたびに繰りかえし、現在の出来事に足並みを合わせていたいわけではないのだと語っている。自分たちの正しさが証明されるよりも、黙示録的な変人でいたいと言うわけである。こうした考えは、“プリング・ザ・ピン” に感情のこもったヴォーカル・フックを提供しているヴェテラン・ソウル歌手メイヴィス・ステイプルズ[Mavis Staples]による、次のような歌詞に表現されている。「俺が勘違いしているだけならいいんだ/だけど最悪の場合、俺ははじめから正しかったことになる」
 荒涼とした現状が描かれ、辛辣なコメディが繰りひろげられたあとで、このアルバムは、予想外にも胸を刺すような感動的なトーンで幕を閉じている。ラン・ザ・ジュエルズが仮面を取ったのは、この “ア・フュー・ワーズ・フォー・ザ・ファイアリング・スクワッド(レディエーション)” がはじめと言うわけではないが、先立つ曲の激しさのあとでは、そこで彼らが表現する感情の直接性は、いっそう印象的なものに感じられる。

 アトランタでのマイクのスピーチは、この先の彼に政治的なキャリアがありえることを示唆するものだったかもしれないが、しかしその曲のなかにおける彼の歌詞は、社会正義のヒーローというマントをまとうことを拒否している。自分の妻との会話を思いだしながら、彼は次のようにラップしている。「友人たちは彼女に、あいつなら新たなマルコムになれると言う/あいつなら新しいマーティンになれると/だけど彼女はそのパートナーに/世界は新しい殉教者を必要としているけど、そんなものより自分には夫が必要なんだと言い返した」
 たとえ世界中の注目が集まっていたとしても、頭の切れる彼には、どこで話を切りあげればいいかちゃんとわかっているのである。

It’s hard to separate “RJ4,” the fourth and most vital album by Run The Jewels, from the widely shared speech that Killer Mike delivered in Atlanta on May 29. As protests over the police killing of George Floyd a few days earlier took a destructive turn, the rapper both acknowledged people’s anger and urged them not to direct it at their own communities.

“We don’t wanna see Targets burning,” he said. “We wanna see the system that sets up for systemic racism, burned to the ground.”

“RJ4” dropped the following week, and few albums could have been better timed. At times angry, funny and disarmingly honest, it both anticipates and resonates with the current moment. Boasting some of the punchiest, most garish productions of rapper/producer El-P’s career, it’s party music for the end of times. That’s pretty much what the duo envisioned for the video for lead single “Ooh La La,” in which they preside over a block party celebrating the end of capitalism, revellers popping dance moves while burning bucket-loads of devalued dollars.

Throughout their four albums, Run The Jewels have balanced righteous anger with absurdist humour, discussing police brutality in one track then joking about shooting poodles in the next. That many of the lyrics on “RTJ4” seem tailor-made for 2020, that’s not because of soothsaying: the duo has always been talking about these things.

“Early,” from 2014’s “Run The Jewels 2,” was a depiction of police brutality ever bit as harrowing as the new album’s “Walking in the Snow”—the track on which Mike imagines cops choking “a man like me / Until my voice goes from a shriek to whisper ‘I can’t breathe’.” He was thinking of Eric Garner’s final words, but Floyd repeated the same phrase more than 20 times before he died.

In interviews, El-P has repeatedly said the duo would rather not find themselves so in step with current events: better to be dismissed as apocalyptic nut-jobs than proved right. It’s the same sentiment expressed by soul veteran Mavis Staples, who supplies the emotive vocal hook to “Pulling The Pin”: “And at best I'm just getting it wrong / And at worst I’ve been right from the start.”

After the bleakness and acerbic comedy of what’s come before, the album closes on an unexpectedly poignant note. “A Few Words for the Firing Squad (Radiation)” isn’t the first time Run The Jewels have taken their masks off, but the directness of the sentiments they express feels all the more striking after the onslaught of the preceding tracks.

Mike’s speech in Atlanta may have suggested he had a political career ahead of him, but his lyrics reject the mantle of social justice hero. Recalling a conversation with his wife, he raps: “Friends tell her he could be another Malcom / He could be another Martin / She told her partner I need a husband more than / The world need another martyr.”

Even when he has the world’s attention, he’s smart enough to know when to drop the mic.

Run The Jewels - ele-king

2020年を象徴するヒップホップ・アルバム
大前至

 90年代半ば以降のUSアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンを牽引した Company Flow のメンバーである El-P と、アトランタ出身で Organized Noize や Outkast が中心となって結成された Dungeon Family の流れを組みながら、バーニー・サンダースへの支援など政治的な発言も活発的に行なう活動家でもある Killer Mike によるヒップホップ・デュオ、Run The Jewels。ジョージ・フロイド事件以降、アメリカ国内で「Black Lives Matter」ムーヴメントが再燃するなか、その盛り上がりに呼応するようにリリース日を前倒しして発表されたのが、彼らの4枚作目となるアルバム『RTJ4』だ。

 まるでドラムがマシンガンのように連打するオープニング曲 “yankee and the brave (ep. 4)” に象徴されるように、本作は全てが攻撃的かつ怒りに満ち溢れている。前作『Run The Jewels 3』がリリースされたのが2016年、そして本作に関する最初のアナウンスが2018年秋ということで、当然、ジョージ・フロイド事件が起こる、もっと以前の段階でアルバム自体は完成していたわけだが、結果的にいまの時代の流れに完全にリンクした作品になっている。そういう意味で、このアルバムを象徴する一曲としてまず挙げられるのが “walking in the snow” だ。フックを務めた Gangsta Boo の存在感も素晴らしいこの曲だが、警察官による暴力行為を含む人種差別について El-P と Killer Mike が強い声明を放ち、曲の後半では Killer Mike のリリックにある(ジョージ・フロイド氏も発していた)「I can't breathe」という言葉が胸を強く打つ。Pharrell Williams と Zack de la Rocha (Rage Against The Machine)というゲストの組み合わせもかなりサプライズなシングルカット曲 “JU$T” は本作のメインを飾る1曲だが、現在も続く人種差別の元凶と言われているアメリカ合衆国憲法の修正第13条(詳しくは YouTube で無料配信されているドキュメンタリー映画『13th 憲法修正第13条』を参照)についても触れるなど、豪華メンバーによって綴られているコンシャスかつ政治的なメッセージは実に強烈だ。

 ここまでコンシャスな作品でありながら、本作は説教臭さというものはほとんど感じられず、ヒップホップ作品として純粋な格好良さがストレートに表現されている。それは El-P と Killer Mike のある意味、ダーティなスタイルのラップもひとつの要因であるが、やはりプロデューサーとしてアルバム全曲のトラックを手がける El-P の手腕に依る部分も非常に大きい。Company Flow 時代から常に異端とも言えるヒップホップ・サウンドを貫きながら、それが結果的にフォロワーをも生んでいた El-P だが、ベース・ミュージックやエレクトロ、さらにロック、ハードコアなどもミックスさせた彼のスタイルは、本作でも最大限の力を発揮している。また最先端に突き進むだけでなく、一方でオールドスクール回帰な要素もあり、例えば Nice & Smooth の Greg Nice とスクラッチで DJ Premier がゲスト参加している “ooh la la” もそのひとつであるが、個人的に衝撃を受けたのが 2 Chainz をフィーチャした “out of sight” だ。この曲でのトラックとリリック両面での The D.O.C. “It's Funky Enough” の引用は、彼らの原曲への愛情と El-P のプロデュース・センスの高さを強く感じさせ、Run The Jewels の優れた部分が最も現れた曲のひとつだとも思う。

 前述したように、時代とのリンクという部分も含めて、本作は2020年を象徴するヒップホップ・アルバムとして、今後も語り継がれる作品になるのは間違いない。

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ブロック・パーティの歓喜と高揚
二木信

 金を燃やし、暴れ、踊り、酒を飲み、その場は人びとの笑顔と喜びに満ちている。上空ではヘリが飛び、ストリートは人で埋め尽くされている。アトランタ市長との会見で、いまは自分たちのホームを燃やすときではないと涙ながらにピープルに自制を求めるスピーチを行なった活動家のキラー・マイクもここでは楽しそうに巨体をゆっさゆっさと揺らしながらラッパーとして歌い、ダンスしている。サングラス越しながらも、でっかい酒瓶をラッパ飲みするエル・Pのニヒルで、不敵な笑みも窺える。いろんな人種が集まりとにかく楽しそうだ。これは、そう、言うまでもなく、ラン・ザ・ジュエルズ(以下、RTJ)の “Ooh LA LA” のMVである。そして当然のことながら私たちは、コロナ・パンデミックが発生する数週間前に撮影されたこのMVからBLMのデモや蜂起を連想するわけだ。が、実はその読みは間違いではないが、ちょっと外れている。というのも、これは長い階級闘争の終結した日の祝祭を描いているからだ。それでみんなして財布やクレジット・カードやドル札を路上にまき散らし、炎のなかに投げ入れている。階級闘争が終わった日を描くとは、なんてロマンチックな発想だろうか。「まず第一に、法律なんてクソくらえだ。俺たちは生身の人間だ」、キラー・マイクはそうかましている。

 今回4枚目となるアルバムを発表したRTJは決して流行のモードのヒップホップをやっているわけではない。4枚ともその点で一貫している。共に1975年生まれのエル・P(ブルックリン出身)とキラー・マイク(アトランタ出身。ちなみに彼はキング牧師が通ったモアハウス・カレッジに入学している)はキャリアの分岐点に差し掛かっていた10年代初頭ころ、アダルト・スイムのディレクターを介して知り合った。そして、キラー・マイクの『R.A.P. Music』(2012年)をエル・Pが全面的にプロデュースするところから関係がスタートする。出発地点でRTJの青写真は明確だった。それは、アイス・キューブがボム・スクワッド(パブリック・エネミーのサウンド・プロダクションで知られる)と組んで完成させたソロ・デビュー作にして、ヒップホップ・クラシックである『アメリカズ・モスト・ウォンテッド』の現代版だ。いわば騒々しくも緻密にアレンジされたノイズの美学――それがRTJである。

 “Ooh LA LA” のサウンドは言ってしまえばキックとスネアがドカドカしたNYの硬派なブーム・バップの伝統に忠実である。が、リズムはすこしもたついているだろう。さて、そこで、RTJはアイス・キューブとボム・スクワッドのコンビと何が違ったのか。それは、エル・Pのインダストリアルとキラー・マイクのサザン・スタイルを融合させたことだ。つまり、NYと南部のヒップホップの結合を実現させた。“JU$T” なんていい例だ。もちろん、キラー・マイクのラップがサザン・スタイルというのもあるが、エル・Pと共同プロデューサーが作り上げたビートからニューオリンズ・バウンスやマイアミ・ベースといった南部ヒップホップの享楽を感じ取ることができないか。

 エル・Pとキラー・マイクのふたりは厳密な政治/社会意識に基づき表現活動をしている。故に、RTJは考えることを促す音楽でもある。実際、“JU$T” でもキラー・マイクは黒人の抑圧された状況と資本主義について切りこみ、客演で参加したファレル・ウィリアムスは、エイヴァ・デュヴァーネイ監督が 「現代の奴隷制」としての監獄制度の実態を克明に描き出したドキュメンタリー『13th -憲法修正第13条-』(13th)と同様の問題意識に立って修正第13条に言及している。
 だから、すべてのリリックを理解できるに越したことはないし、それによって作品や表現への理解は深まる。彼らもそれを望んでいるだろう。が、一方でバカ騒ぎを肯定するヒップホップでもあるし、ステイプル・シンガーズの一員としても活躍した、リズム&ブルース/ゴスペルのベテラン歌手、メイヴィス・ステイプルズが深い憂いを帯びた歌声を披露する “pulling the pin” からプログレッシヴな展開をみせる “a few words for the firing squad (radiation)” へ向かうクライマックスもユニークだ。『ジーニアス』を読み込むのもいいが、まずは音に向き合うことをおすすめする。

 “Ooh LA LA” のラップもビートもMVも、その反骨精神もヒップホップのブロック・パーティの歓喜と高揚とダンスと結びついている。歓喜と高揚そのものが支配者を恐れさせる。それは、ブロック・パーティの時代までさかのぼる、ヒップホップのポジティヴなパワーだ。だから、まずはRTJを聴いて、踊れ。考えるのはちょっとあとでも大丈夫。そして、金を燃やせ。

Piezo - ele-king

 ナイヒロクシカスピーカー・ミュージックと続いたこの6月にエレクトロニック・ダンス・ミュージックのシーンは一変してしまった……ような気までしていたけれど、そんなことはなくて、

 デビューから5年という歳月をかけて「Parrots」(18)や「The Mandrake」(19)といった目覚ましいシングルを聴かせるまでになったピエツォのデビュー・アルバムがついに完成。それも『負けた(Perdu)』というタイトルで(……「負けた」。たしかに)。ダンス・ミュージックのほとんどはアルバムが出る頃にはもうダメで、それ以前のシングルの方がよかったという人がほとんどなのに、ピエツォことルカ・ムッチに限っていえば、つい最近までシングルの出来不出来が激しかったにもかかわらず、過去にリリースされたどのシングルよりもアルバムの方がよかった。こういうことは珍しい。シングルを追わないリスナーにはそれがどれだけ稀有なことかはわからないだろう。

 イージー・リスニングを嫌い、日本のワビサビを好むというピエツォはミラノを拠点とし、UKガラージをサウンドの基本としているけれど、実際にブリストルにも何年か住んでいたらしく(だから、「Lume」は〈Idle Hands〉からのリリースで、ツイッターを見ていたらヤング・エコーがサポートしていたのね)、イタリア的な要素はたしかに薄い。なにがどうして彼がイタリアに戻り、倉本涼の友人がやっているレーベル、〈Hundebiss〉からのリリースということになるのかはわからないけれど、アメリカのアンダーグラウンドとUKガラージを結びつけて〈Pan〉の裏レーベルのような役割を果たし、ハイプ・ウイリアムズやスターゲイト(ロレンツォ・センニ)を初期からサポートしてきた〈Hundebiss〉からデビュー・アルバムを出すことになったというのは実に素晴らしい流れである。とくに〈Hundebiss〉は17年にケルマン・デュランのダンスホール・オリエンティッドな実験作『1804 KIDS』をリリースして評価が変わってきた時期だけに。

 ピエツォが昨秋にリリースした「Steady Can't Steady Can't Stay」や「ANSIA004」といったシングルはとくにひねりのないテクノやダウンテンポで、むしろ期待を削ぐようなフシもあったにもかかわらず、『Perdu』はオープニングから実験色を強めている。シャッフル気味の不穏なダブステップ“OX”にはじまり、“Stray”では一気にポリリズムを加速、ガラスを砕くような音とパーカッションのブレイクも見事で、DJニガ・フォックスとアルカがコラボレイトしているかのよう。同じくスペイシーなパーカッションでクールにキメる“Blue Light Mama Magic”からマウス・オン・マースを思わせるスラップスティック・ジャングルの”Rowina”とIDM黄金期を立て続けに再定義(?)。“Interludio”ではエフェックス・ツイン『Drukqs』が見え隠れしつつ、とにかく音だけの楽しさに集中していく。映画『Toxic Love』の伊題をもじったらしき“Amore Tossi”でダブとドローンをユルユルとかち合わせた後、“Castrol”ではリエゾン・ダンジュオーズがポリゴン・ウインドウ“Quoth”をカヴァーして、どっちつかずになったような激しさも。“QZak”というタイトルがまたエイフェックス・ツインの曲名を思わせるけれど、次の曲ではミュジーク・コンクレートのようなことをやっています。そして、僕の人生をいつも大きく左右してくれる神経伝達物質のミススペル、“Xerotonin”も脳内で何かが起きているようなアブストラクな描写。そして、エンディング前にビート・ナンバーに戻って“Anti-Gloss”ではブリストル・タッチのトライバル・テクノを配し、最後は優雅に”Outrow”。あっという間に終わって、さすがに物足りない。もう一度聴くか、過去のシングルを聴くか……。

 「Parrots」ではエレクトロやシャッフル、「Steady Can't Steady Can't Stay」ではダブやオーガニック・ハウスと、よくぞここまでジャンルを一定させないなと思うほどピエツォの作風はコロコロと変わってきた。曲のイメージもファニーなものからアグレッシヴなものまで多種多様で、カラーというものはないに等しい。『Perdu』ではその幅がかつてなく広げられ、あてどない宇宙のインフレーションを思わせる。作風というのはいつでも固まってしまうものだろうから、変化を受け入れられるときには可能なだけ変化してしまう方がいいのだろう。そのような勢いにあふれたアルバムである。

ISSUGI - ele-king

 残念ながら8月9日に予定されていたライヴが中止になってしまった ISSUGI だけれど(コロナめ……)、最新作『GEMZ』から新たに “再生” のMVが公開されている。1枚1枚、紙に印刷して制作されたというこの映像、独特の雰囲気を醸し出していてカッコいいです(KOJOE も登場)。これを観ながら、いつかライヴを体験できるようになる日を心待ちにしていよう。

ISSUGI のバンド・サウンドを取り入れたアルバム『GEMZ』から BUDAMUNK のプロデュースによる “再生” のMVが公開! Damngood Production の Toru Kosemura、Tomohito Morita が手掛けており KOJOE も出演!

BUDAMUNK (PADS)、WONK の HIKARU ARATA (DRUM)、KAN INOUE (BASS)、CRO-MAGNON の TAKUMI KANEKO (KEYS)、MELRAW (SAX, FLUTE, TRUMPET, GUITAR)、DJ K-FLASH (TURNTABLE)がバンド・メンバーとして集結し、Red
Bull のサポートのもと制作された ISSUGI のニュー・アルバム『GEMZ』から BUDAMUNK のプロデュースによる “再生” のミュージック・ビデオが公開! 1枚1枚、紙に印刷して作られた映像作品はディレクションを Toru Kosemura (Damngood Production)、アニメーションを Tomohito Morita (Damngood Production) が担当しており、コーラスで参加している KOJOE もフィーチャーしております。

*ISSUGI - 再生 Prod by Budamunk (Official Video)
https://youtu.be/lV3JweMI8G8

[アルバム情報]
アーティスト: ISSUGI (イスギ)
タイトル: GEMZ (ジェムズ)
レーベル: P-VINE, Inc. / Dogear Records
品番: PCD-25284
発売日: 2019年12月11日(水)
税抜販売価格: 2,500円
https://smarturl.it/issugi.gemz

Members are...
RAP:ISSUGI / DRUMS:HIKARU ARATA (WONK) / BASS:KAN INOUE (WONK)/ PADS:BUDAMUNK / TURNTABLE:DJ K-FLASH / KEYS:TAKUMI KANEKO (CRO-MAGNON) / SAX, FLUTE, TRUMPET, GUITAR:MELRAW

「パックマン」は2面クリア時のコーヒーブレイクがすごく印象に残ってるな
特別インタヴュー:ピエール瀧

まだまだあった!
大好評の『ゲーム音楽ディスクガイド』、待望の第2弾が登場!!

ゲーム音楽40年の歴史が生み落とした950枚もの名盤たち、それは氷山の一角に過ぎなかった──

第1弾には収まりきらなかったゲーム音楽レコードの名盤をどどんと掲載、さらに今回は、あまりにも多岐にわたるため前回は掲載を断念した非公式音源の数々、そして、そもそもレコード化されていない音源も徹底的に追求、執筆メンバーも増強し、新たにおよそ800タイトルを紹介。

日本が生んだもっともオリジナルで、もっとも世界的影響力のある音楽──その蓊々たる密林の奥深くに眠る秘宝を求め、いざ前人未到の魔境に深く分け入らん!!

監修・文:田中 “hally” 治久
文:DJフクタケ/糸田屯/井上尚昭/市村圭/魚屋スイソ

ブックデザイン:真壁昂士

[執筆者紹介]

田中 “hally” 治久
ゲーム史/ゲーム音楽史研究家。チップ音楽研究の第一人者で、主著に『チップチューンのすべて』ほか。さまざまなゲーム・サントラ制作に携わる傍ら、ミュージシャンとしても精力的に活動しており、ゲームソフトや音楽アルバムへの楽曲提供を行うほか、国内外でライブ活動も展開している。

DJフクタケ
世界初のゲーム音楽DJクラブイベント『FARDRAUT』開催に関わるなど90年代より活動。2014年に和モノ・歌謡曲公式 MIX CD『ヤバ歌謡』、2017年に玩具・ゲーム関連楽曲コンピレーションCD『トイキャラポップ・コレクション』等のシリーズ企画を手掛け過去音源の発掘やリイシューにも精力的に取り組む。ライターとして『レコード・コレクターズ』『CONTINUE』『昭和40年男』に連載中。

糸田 屯 (いとだ・とん)
ライター/ゲーム音楽ディガー。執筆参加『ゲーム音楽ディスクガイド Diggin' In The Discs』(ele-king books)、『新蒸気波要点ガイド ヴェイパーウェイヴ・アーカイブス2009-2019』『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』(DU BOOKS)。「ミステリマガジン」(早川書房)にてコラム「ミステリ・ディスク道を往く」連載中。

井上尚昭 (rps7575)
2001年、“レコード会社別で捉える、ゲーム音楽カタログレビュー” をコンセプトにしたウェブサイト「電子遊戯音盤堂」を開設。ゲームに限らず、洋邦アニメ実写問わずサウンドトラック全般守備範囲。本業はサウンドデザイナーで、映画/TV/広告/音楽フェスなど多岐に渡る。ゲーム関連では e-Sports の音まわりや、デベロッパーのサウンドロゴ制作など。

市村 圭‬
音楽ゲームとギターポップを専門とするライター。活動テーマは、各時代の音楽文化と相互作用しつつ進化する文化圏としての音楽ゲームの再解釈。音楽メディア「ポプシクリップ。」編集部に所属、文章屋や内部スタッフとして従事。2020年現在、音楽誌『ポプシクリップ。マガジン』で音楽ゲームに関するコラムを連載中。‬

魚屋スイソ
専ら遊ぶウェイト高めのゲーム周辺境界人。たまに作詞やコピーライティング。第4世代生まれ。好きなジャンルはテキストADV、ローグライク、ゾンビ、負けヒロイン、アシッドジャズなど。


[目次]

序文
凡例

人生の無駄づかいこそ最高の贅沢──ピエール瀧、特別インタヴュー

S1 続・歴史的名盤──音源チップ全盛期からサブスク時代の新潮流まで

・サウンドチップの音楽
任天堂 | ナムコ | コナミ | セガ | アーケードその他 | 家庭用その他 | パソコン系その他 | リバイバル | 海外パソコン

・ミニマムサンプリングの音楽
スクウェア・エニックス | 任天堂 | コナミ | タイトー | 家庭用その他(SFC) | 家庭用その他(PS) | その他

・ハード的制約から解放された音楽
シンフォニック | 民族音楽 | アコースティック~ニューエイジ | ジャジー~フュージョン | ラウンジ~トイミュージック | シンセサイザー | ロック | エレクトロニカ | クラブ | 音楽ゲーム(コナミ) | 音楽ゲーム(その他) | 音楽ゲーム(アイドル) | ボーカル | パチスロ/パチンコ | ジャンルミックス | CD-ROMで聴ける音楽

・ダウンロード配信世代のゲーム音楽
エレクトロニカ | クラブ~エレクトロニックダンス | レトロモダン~80sリバイバル | ロック | シンフォニック | アコースティック | ラウンジ~渋谷系 | ジャンルミックス | ボーカル

・アレンジバージョン
黎明期 | ロック | ジャズ~フュージョン | アコースティック | シンフォニック | ラウンジ | シンセサイザー | ダンス&クラブ | ジャンルミックス | ボーカル

・アーティストアルバム
プログレ | テクノポップ | クラブ | ヒーリング~イージーリスニング | ポスト渋谷系 | ボーカル | その他

S2 非公認音源──同人アレンジ~アンダーグラウンド系サンプリング&リミックス

黎明期 | ヒップホップ | バトルブレイクス | ハウス・テクノ | UKガラージ以降 | カバー/アレンジ | ヴェイパーウエイヴ | 同人

[コラム] ゲーム音楽DJの起源 ―そしてゲーム音楽は死んだのか?― (DJフクタケ)
[コラム] 欧米ゲーム音楽と「音源エミュレータ」#1 (田中 “hally” 治久)

S3 音盤化されていないゲーム音楽──20世紀の埋もれた名曲たちを中心に

アーケード | 国産パソコン | ファミコン | セガマークIII | メガドライブ | PCエンジン | スーパーファミコン | ニンテンドー64 | プレイステーション | セガサターン | ドリームキャスト | ゲームボーイ | ゲームボーイアドバンス | ワンダースワン | 海外製パソコン(ZXスペクトラム) | 海外製パソコン(コモドール64) | 海外製パソコン(アミーガ) | 海外製パソコン(IBM PC互換機)

[コラム] 欧米ゲーム音楽と「音源エミュレータ」#2 (田中 “hally” 治久)

索引

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[関連情報]

・前巻『ゲーム音楽ディスクガイド』も好評発売中!

・『ゲーム音楽ディスクガイド』掲載作品よりリイシュー・シリーズが始動。
 第1弾は和製RPGの先駆け『ガデュリン全曲集』
  ⇒ https://p-vine.jp/music/pcd-25309
 第2弾は2021年最新リマスタリングの『銀河伝承』
  ⇒ https://p-vine.jp/music/pcd-27052

・田中 “hally” 治久(監修)『インディ・ゲーム名作選』も好評発売中!

別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ - ele-king

世界はなぜ黒い物語を必要とするのか

インタヴュー:
ムーア・マザー
アンダーグラウンド・レジスタンス
ジェフ・ミルズ
グレッグ・テイト

Black Lives Matter とは何か
2010年代ブラック・ミュージックの50枚
2010年代デトロイトの50枚
コンシャス・ラップの30枚
ほか、映画、文学、歴史、黒人文化の大カタログ!


CONTENTS

■Interview
Greg Tate グレッグ・テイト──ブラック・カルチャーを読み解く (野田努)
Moor Mother ムーア・マザー──言葉と音、詩とタイムトラベル (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Underground Resistance アンダーグラウンド・レジスタンス──受け継がれる抵抗のスピリッツ (野田努)
Jeff Mills ジェフ・ミルズ──記憶、そして未来へのオマージュ (三田格)

■Disc Guide
2010年代の黒人音楽の50枚 (選・文=三田格)
デトロイトこの10年の50枚 (選・文=M87)
BLMとリンクするヒップホップ30枚 (選・文=大前至)

■Columns
[Music]
Beyoncé ビヨンセ──そのラディカリズムを解説する (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Nina Simone ニーナ・シモン──ただひたすら、革命を夢見た音楽家 (野田努)
John Coltrane ジョン・コルトレーンを追いかけて (平井玄)
James Brown ジェイムズ・ブラウン──はじめにリズムありき、そして黒いということ (野田努)
Archie Shepp アーチー・シェップ──自由と闘争の黒人音楽としてのジャズ (松村正人)
George Clinton ジョージ・クリントン──政治を好まないPファンクの政治表現について (河地依子)
Prince プリンス──彼はいつから「政治的な黒人」になったのだろうか (三田格)
Gil Scott-Heron ギル・スコット・ヘロン──黒いアメリカの本質をあらわすブルース学者 (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Public Enemy パブリック・エナミー──政治とエンターテイメント (三田格)
Wu-Tang Clan ウータン・クラン──殺されないように自分を守りな (二木信)
Run The Jewels ラン・ザ・ジュエルズ──社会正義のヒーローなんぞにならない (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Deforrest Brown Jr. ディフォレスト・ブラウン・ジュニア──なぜいまアミリ・バラカであり、フリー・ジャズであり、デトロイト・テクノなのか (野田努)
[Thought]
Amiri Baraka アミリ・バラカ──いつも新しい隣人 (平井玄)
Angela Davis アンジェラ・デイヴィス──すべての人にとっての先生、いまも闘い続ける哲学者 (水越真紀)
Kodwo Eshun コジュウォ・エシュン──アフロ・フューチャリズムの理論家 (髙橋勇人)
[Litetature]
James Baldwin ジェイムズ・ボールドウィン──黒人文学の可能性を広げた小説家 (松村正人)
Alice Walker アリス・ウォーカー──フェミニズムではなくウーマニズム (水越真紀)
Samuel Ray Delany, Jr. サミュエル・R・ディレイニー──ブラック・トゥ・ザ・フューチャー (髙橋勇人)
[Sports]
Muhammd Ali ムハメド・アリ──スーパースターにしてトリックスター (松村正人)
[Films]
ライアン・クーグラー『フルートベール駅で』 (三田格)
リー・ダニエルズ『大統領の執事の涙』 (野田努)
リー・ダニエルズ『プレシャス』 (三田格)
スパイク・リー『ドゥ・ザ・ライト・シング』ほか (大前至)
スパイク・リー『ゲット・オン・ザ・バス』 (三田格)
バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』 (木津毅)

■Essay
BLMの版図、あるいは警察予算の撤回をめぐって (新田啓子)
真に驚くべきこと (平井玄)
暗喩としてのアングリー・ブラック・ウーマン (押野素子)
100年後のパンデミックとポリス・ブルータリティ (日暮泰文)

■Chronicle
黒い年代記 (小林拓音)


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世界文学の21世紀 - ele-king

「世界」の意味が変わりつつある時代の「世界文学」とは?

いま、文学の世界では何が起こっているのか。世界の中で文学はどんな位置にあるのか。

人気の翻訳者であり研究者であり教育者である著者が、ドラマや映画、音楽など異なるジャンルも絡めつつさまざまトピックから現代文学の潮流を紹介!

音楽、美術、ノンフィクション、建築、情報技術といった分野で活躍するゲストとの対談も掲載、現代文学の最先端との交点に迫ります。

目次

単純な脳への抵抗──まえがき

第1話 「ジュノとコンマリ」
第2話 韓流のアメリカ
第3話 韓国文学の恵み

対談「ヒップホップと反ロマン主義」(大和田俊之)

第4話 半沢と渋沢
第5話 前立腺の教え

対談「言葉と意味から離れて」(椹木野衣)

第6話 世界の狭間
第7話 温もりと尊敬
第8話 すべてのものに仏性あり

対談「ちゃんとしたことって窮屈ですよね」(寺尾紗穂)

第9話 みんな娘がほしいわ
第10話 家に蛇がいると幸せになる

対談「モダン、ポスト・モダン、そしてオルタナティヴ・モダン」(五十嵐太郎)

第11話 フランスお洒落帝国
第12話 アイス売りのおじさんとの再会

対談「身体という他者と共存する」(ドミニク・チェン)

第13話 聖霊とテクノロジー
第14話 空に書かれた名前

あとがき

都甲幸治(とこう・こうじ)
1969年福岡生まれ。翻訳家、早稲田大学文学学術院教授。著書に『引き裂かれた世界の文学案内──境界から響く声たち』(大修館書店)、『「街小説」読みくらべ』『今を生きる人のための世界文学案内』(立東舎)、『21世紀の世界文学30冊を読む』(新潮社)、訳書にジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(共訳、新潮社)、『わたしの島をさがして』(汐文社)、チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出文庫)、ジャクリーン・ウッドソン『みんなとちがうきみだけど』(汐文社)などがある。 読売新聞(2010-2011)、朝日新聞(2018-)書評委員。


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STONE ISLAND - ele-king

 〈STONE ISLAND〉といえば、サッカー・ファンにはもうカルト的人気のファッション・ブランドです。日本でもプレミア・リーグが好きだったりすると、このブランドに憧れてしまうものなんですよ、理由は省きますが。まあ、〈フレッド・ペリー〉のようにライフスタイルにまでおよぶブランドのひとつですね。
 で、その〈STONE ISLAND〉が地元イタリアで評判のオルタナティヴやエレクトロニック・ミュージックに特化したフェス〈C2C〉と手を組んで、「STONE ISLAND SOUND」なる音楽プロジェクトをはじめた。プレイリスト作成やレコードのリリースなど、いろいろやっていくようです。ショップでもいろいろ音楽関係が売られるそうんで、楽しみです。
 なお、プレイリストはBandcampやBuy Music Club、Spotify、Tidalといった様々なプラットフォーム上で展開されるとのこと。たとえばこんな感じです。いいじゃないですか、ele-kingとも親和性が高いリストですよ。


https://buymusic.club/list/stoneisland-stone-island-sound-curated-by-c2c-festival-selection-1

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