「ele-king」と一致するもの

interview with Black Midi - ele-king

 ロンドン南部のブリクストンにあるインディペンデントなスペース「ザ・ウィンドミル 」における、ダモ鈴木と「彼ら」のセッションを収録した音源が素晴らしかった。以下のインタヴューにあるように、ほとんど何も取り決めのないなかでおこなわれたようだが、延々と続くビートとともにミニマルなフレーズが繰り返され、繰り返されていくなかで徐々に変化し、ときには意表をつくようなサウンドが飛び出してくることもある。ジャム・セッション、つまりインプロヴィゼーションは「彼ら」にとって創造の母体ともいうべき沃野であり、手探りだが自由におこなわれる演奏からは、設計図を描いていては出会うことのない音楽に巡り合うことになるのだろう。「彼ら」はジャム・セッションを長時間おこなうことで「最高な音楽ができる」とさえ述べるほどに、それを重要視している。

 だがそれだけではない。シングル「Crow's Perch」がリリースされたあと、「彼ら」はその素材となった音源集を公開している。そこでは楽曲に使用されているベース、ドラムス、ギターおよびシンセのフレーズ・パターンを聴くことができ、「彼ら」は自分たちの演奏の断片をリミックスであれ何であれ望むように用いてよいと言っているのである。それはしかしコピーレフトの思想というよりも、むしろインプロヴィゼーションのなかで生み出された素材がいかに「最高の音楽」であっても、それを楽曲としてまとめあげることは、それも「彼ら」のようにまとめ上げることは誰にもできない、つまり、「彼ら」のコンポジションのなかにある創造性には誰も追いつけないということの矜持にちがいない。インプロヴィゼーションは欠かせないがそれらをまとめあげるコンポジションもまた欠かせない。この両輪があってはじめて「彼ら」の音楽は成り立つのだ。

 そんな大胆かつ挑戦的な「彼ら」、つまり英国ロンドンを拠点に活動するブラック・ミディのファースト・アルバムが〈ラフ・トレード・レコード〉からリリースされる運びとなった。二十歳前後の四人組によるバンドだが、その音楽性は幅広い。いや、インターネットを介して様々な音楽の音源に気軽に触れることができるようになったからこそ、ひとつのジャンルに押し込めることのできない音楽になっているのだとも言える。あるいは、完全に独学だけで音楽を続けてきたミュージシャンというわけではなく、「ブリットスクール」で学び、メンバーと出会い、活動を始めたというその経歴もまた、時流に合ったものであるように思う。まだ結成してから2年も経っていないというブラック・ミディはどのようなメンバーによって構成され、どのように出会い、そしてどのような音楽を奏でていくのだろうか。来日公演を控えたメンバーのうち、ヴォーカル&ギターを務めるジョーディ・グリープとドラムスのモーガン・シンプソンに話を聞いた。

ユーチューブで「Black MIDI」の映像を見つけたんだ。ピアノの音を使って、宇宙船のような破壊的な音に変換できるってことがすごいと思った。コンピューターが音を破壊し始めてしまうところが、面白いと思った。まるで自身を解体してしまうアート作品みたいでさ。

ブラック・ミディはイギリスの芸術学校「ブリットスクール」で出会ったメンバーで結成されたと聞きました。どのような経緯でバンド結成に至ったのでしょうか。

ジョーディ・グリープ(Geordie Greep、以下GG): 俺と、ギター担当のマット・ケルヴィンはブリットスクールに4年間通い、他の2人は2年間通っていたのさ。最初はただの友達だったから、お互いの興味のあることを、教え合ったりしていたよ。自分の好きな音楽とかをね。それからみんな、ドローンっぽくて、催眠効果のありそうな、耳障りでうるさい音楽にはまっていった。ボアダムズやスワンズデス・グリップスのようなバンドの音楽。俺とマットは学校にあったリハーサル室を放課後に使って、1時間から2時間のジャム・セッションをやっていた。マットがオルガンを弾いて、俺がギターを弾いて、長いドローン音楽を鳴らしていた。ライヴ中でも感じられるような、ある一定の精神状態、フィーリングを感じるためにそれをやっていた。別に曲を作っていたわけじゃなくて、その感覚を楽しんでしばらくジャムを続けていた。その後、モーガンが入学してきて、彼とは友達だったから、バンドを結成するという考えはなしに、モーガンともジャムしてみようぜということになった。それでドラムも入れてジャムをしはじめたら、マイルス・デイヴィスみたいな、もう少しファンキーな感じになった。それから徐々に各自のスタイルを合わせていって、曲を作っていった。ピンと来た瞬間だったのは、「bmbmbm」ができ上がったとき。その音楽を聴いて、「これはたしかにちゃんとした曲だ!」と思ったから、そこに到達したときは、解放感を感じたよ。そうやってブリットスクールで毎日か1日おきに一緒にジャムしていた。俺たちが学校を卒業したときは、曲がいくつかでき上がっていたよ。でも当時、ロンドンのクラブで俺たちの音楽に反応してくれたのは、ザ・ウィンドミルだけで、そこだけがギグのオファーをしてくれた。ギグの数週間前に、ベース担当のキャメロンに、ベースを弾いてくれないかと頼んだ。それまではベース・プレイヤーがいなかったからね。ギグの当日に彼に曲を教えて、彼はギグで演奏した。それは、みんなの想像以上に上手くいって、それ以来、俺たちは毎月ギグのオファーが来るようになった。初めてのギグをやるときは、これは1回で終わる遊びのようなものかと思っていたけれど、ギグへの需要がどんどん高まっていったからバンドとして続けることにしたんだ。

ブラック・ミディ結成前はそれぞれどのような音楽活動をしていましたか。

モーガン・シンプソン(Morgan Simpson、以下MS):ジョーディが話していたように、俺たちはジャムをやっていたし、音楽学校に通っていて学校のコースの一部に、ライヴをやるというのがあったから、一緒にライヴをやったこともあった。そういうライヴでは主に西洋のポップ・ミュージックを演奏するんだけどね。あとは、セッション・ミュージシャンとして、俺は、ロンドンのアーティストたちのバンドでドラムを弾いていたし、ジョーディはギターを弾いていた。

GG:俺たちはみんな幼い頃から音楽に携わってきた。モーガンなんて教会にいたから、赤ちゃんの頃からドラムを触っていたんだぜ。他のみんなは7歳とか8歳くらいから音楽に関わってきた。俺は、音楽に興味を持ちはじめてからは、どんな音楽でも聴いてみようと思った。俺の父親が多様な音楽を聴く人で、彼は「音楽に種類はない。音楽は全て音楽だ」と言って、いろいろな音楽を聴かせてくれた。父親のCDをたくさん借りて聴いていたから、8歳~10歳になると俺は音楽に没頭していたよ。

「ブリットスクール」ではどのようなことを学んでいたのでしょうか。

MS:学校のコースはBTECレベル3と言うんだけど、何よりも重要だったのは、そこで、自分と同じような、音楽に対する情熱を持つ人たちと出会えたということだと思う。俺が入学した当初も、ジョーディとマハヴィシュヌ・オーケストラの話をしたり、ジョーディは俺にボアダムズの音楽を教えたりしてくれた。俺たちはしょっちゅう、お互いにメールして、音楽を紹介しあっていた。マットとキャメロンともそうしていたよ。バンドのみんなと一緒に、学校でジャムをするようになって、お互いが似たような状況にいるのだという実感があった。記憶に残っているのは、ブリットスクールで発表会があったときにやったライヴで、そのときがおそらく俺たちがこのメンバーで初めて一緒に演奏したときだったんじゃないかな。俺たちの他にもうひとりベース・プレイヤーがいたけれど。ノイ!の“Hero”を演奏したんだ。発表会自体が、トータルで30分くらいだったのに、俺たちは11分間くらい演奏していた(笑)。でも先生も俺たちの演奏を奨励してくれたし、聴いていた人たちも楽しんでいた。あれはすごくクールな体験だった。ジョーディとキャメロンがギターを弾いて、ギタリストのマットはクラッシュシンバルを叩いて、俺がドラム、そしてもうひとりの奴がベースを弾いていた。あれはブリットでのクールな瞬間だった。

GG:ブリットの良いところは、音楽業界について、幅広い知識を教えてくれるところだと思う。パフォーマンスについても学ぶし、フリーランスのミュージシャンについても学ぶし、音楽の歴史や理論、民族音楽学や世界中の音楽などについても学ぶ。だから、自分が音楽で何を追求すれば良いのかという扉がたくさん開けるんだ。何が自分に合っていて、学校を卒業したら何を追求したいのかがわかる。

MS:俺も全く同感だ。音楽学校の多くは、例えば、セッション・ミュージシャンになるための具体的なコースが中心となって生徒を教えている。だが、ジョーディが言ったように、ブリットスクールでは、生徒が自由に使える様々なツールを用意してくれて、音楽業界の様々な面について教えてくれる。その中で、生徒は自由にその後の進路を決めて良い、というように生徒にその決断を任せている。それがクールだと思う。

最近はコンピューターの方が、大部分の人間よりも感情を持っているようで面白い。

ブラック・ミディというバンド名は、MIDIファイルを用いた電子音楽ジャンルの「Black MIDI」から来ているのでしょうか。

GG:そう! それだよ。俺とモーガンが友達になりたての頃、いろいろな音楽を紹介し合っていたんだけど、それよりもずっと前にユーチューブで「Black MIDI」の映像を見つけたんだ。すごくクールなコンセプトだと思った。ピアノの音を使って、宇宙船のような破壊的な音に変換できるってことがすごいと思った。音符をものすごくたくさん使うからコンピューターが音を破壊し始めてしまうところが、面白いと思った。まるで自身を解体してしまうアート作品みたいでさ。ただ、「Black MIDI」は、ジョークのような遊び半分のものとして捉えられていた。ユーモアのある、インターネットの遊び、みたいな感じだった。でもそうやって音楽を作ることに俺は可能性を感じる。とにかく、「Black MIDI」を見つけたときは、バンド名としていいなと思っていたんだ。それで、マットと俺がジャムをしていたときに、とりあえずはバンド名をブラック・ミディにしよう、と話していて、もっと良い名前を後で考えようと話していたんだけど、結局しなかった(笑)。

電子音楽のジャンルの「Black MIDI」は日本のニコニコ動画から始まったと言われています。ニコニコ動画はよく見ますか? 

GG&MS:それは知らなかったな。それって何?

通訳:ユーチューブと似たような動画サイトで、日本でよく使われているサイトです。

好きな動画などがあれば教えてください。

GG:事故とかでバイクから人が落ちる映像をまとめたやつが好き。

電子音楽では人間には演奏不可能な音を作り出すことができます。それに対してあなた方ブラック・ミディはあくまでも人間によるバンドです。電子音楽にはないバンドの魅力は、どのようなところにあると思いますか。

GG:人間にはフィジカルな触感があるから、ニュアンスを即座に表現できる能力が断然高いと思う。人間の感覚の範囲内で、即座にすごく静かに演奏したり、すごくうるさく演奏したりすることができる。それから人間にしかない属性と言えば、ヒューマンエラー。本物のヒューマンエラーを機械で再現することは不可能だ。

MS:例えばヒップホップというジャンルの話では、ヒューマンエラーと、エレクトロニックのシステムを融合させて音楽が作られている。J・ディラは、エレクトロニックの機材に、ヒューマンエラーや、その他の人間味の要素を合わせて音楽を作るという才能があった。最近ではそれを再現しようとしている人たちがたくさんいるが、それは彼にしかできないことだったから、それを機械にインプットして再現することはできない。

GG:機械と人間は全く別のもので、どちらにも良い点と悪い点があるよね。最近はコンピューターの方が、大部分の人間よりも感情を持っているようで面白いけど。でも、人間によるライヴ演奏に対する需要は今後も永遠にあると思う。それを求める感覚から人間は逃れられないんだ。

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全てのジャンルの音楽において、そのほとんどが駄作だ。各ジャンルに、良いアーティストが数名、存在している。そういうアーティストは、どんな音楽を作ったって、良い音楽になる。

バンドのブラック・ミディからはマスロック、ポストロック、ポストパンク、サイケデリック、ノイズ、クラウトロックなど様々な音楽性が伺えます。メンバー全員が様々な音楽をたくさん聴いてきたのだと思いました。どのようなメディアで音楽を聴くことが多かったのでしょうか。

MS:俺は、違法なダウンロードをたくさんして(笑)、アルバム名を検索してジップファイルをいろいろなウェブサイトからダウンロードしていたよ。いろいろ試しているうちに、信頼できるサイトで、音の質も良いサイトがわかるようになって、そういうサイトを使うようになった。最初はストリーミング・サービスがあまり好きじゃなかったんだけど、徐々にストリーミング・サービスの餌食になっていった(笑)。別にいいんだけどね。俺の両親はたくさんの音楽をフィジカルで持っていたけれど、俺はそこには興味を持たずに、自分のパソコンから音楽を探してダウンロードしていたね。でも最近になってフィジカルな形の音楽にはまっているよ。

GG:俺はさっきも話したけど、父親が2000枚くらいの膨大なCDのライブラリーを所持していたから、俺が子供の頃は父親のコレクションから自由に音楽を選んで貸してもらっていた。俺はいまでもCDを買うよ。ストリーミング・サービスにはない音源がCDに収録されていることもあるし、ダウンロードでは見つけにくい音源もあるからね。

メンバー全員が共通して好きな音楽ジャンルはありますか。

GG:このジャンルだからという理由で、ある特定のジャンルに忠実だという人はバンド・メンバーにはいないと思う。俺たちは、全てのジャンルの音楽で、好きなものがあると思う。だけど盲目的に好きなジャンルというのはない。良いジャンルなんてものは存在しないと思うんだ。全てのジャンルの音楽において、そのほとんどが駄作だ。各ジャンルに、良いアーティストが数名、存在している。そういうアーティストは、どんな音楽を作ったって、良い音楽になる。俺たちが好きなアーティストというのはいるよ。

MS:俺たちが一緒にバンドをやっているのは、たしかに似たような好みがあるからだけれどね。

反対に、「他のメンバーはそうでもないが自分は好きだ」という音楽はありますか。

GG:誰かの方が、あるスタイルの音楽についてより詳しく知っていたり、経験があったり、というのはあるよ。でもそういう「他のメンバーはそうでもないが自分は好きだ」という白黒はっきりしたものはないな。モーガンはファンクが好きだけど、他の人は好きじゃない、ってわけじゃないから。

今年リリースされた12インチ・シングルには“Talking Heads”という曲がありますが、アメリカのバンドのトーキング・ヘッズに特別な思い入れがあるのでしょうか。

MS:もちろんだよ。この曲をそういうタイトルにしたのは、それがトーキング・ヘッズの音楽みたいに聴こえたからなんだ。曲ができてから、この曲はそういう風に呼んでいて、1年くらいが経った。その後に他の名前を考えようとしたんだけど、思い付かなかったから、この名前が定着したのさ。

何を弾けば良いのかを考えたりしていると、最悪な、ゴミのようなものが出てくる。けど、純粋な潜在意識に身を任せれば、空を飛びはじめるんだよ。

カンのヴォーカルとして活躍したことでも知られるダモ鈴木と共演した音源もリリースされています。ミニマル・ミュージックのようにフレーズを反復していくセッションはどこかカンのようにも聴こえます。あまり決め事を設けずにその場で即興的に演奏したのでしょうか。

MS:そうだね。彼とは45分のセットを2回やったんだけど、両方とも全てが即興だった。ダモ鈴木は、俺たちが最初のセットでステージに上がる5分くらい前に指示を出してくれたけど、それはただ「お前たちが先にステージに上がれ。俺はその後にステージに上がって、ジャンプしたりステージに寝っ転がったりするからお前たちはうるさい音をたくさん出してくれ」ということだった。あれはすごい経験だった。俺たちはそのギグの前の週に、ギグに向けて準備しようとしていたんだけど、結局、ダモ鈴木がやるように、その瞬間を大事にして演奏してみようということになった。

GG:とても実りのあるセッションだった。俺たちにとっては全てが即興だったけど、潜在意識で演奏している最中から生まれたリフにはかなり良いものがあった。後で、そのリフを使って、自分たちの曲へと発展させていった。あのセッションの音源は、セッションのしばらく後に公開されたから、あれを聴いて、「この部分はあの曲に似ているな。ブラック・ミディは自分たちの曲をダモ鈴木と一緒に演奏したのか」と思う人もいたけれど、実はその逆なんだよ。即興セッションで誕生したパーツを再構築して新しい音楽にしたんだ。

MS:WIN-WINなセッションだったよ!

デビュー・アルバム『Schlagenheim』では、5時間のジャム・セッションの中から作られた曲もあると聞きました。ジャム・セッションはブラック・ミディの音楽制作においてやはり重要なものなのでしょうか。

MS:ときが経つに連れて、ジャム・セッションから作曲するというやり方になっていったと思う。試行錯誤してそうなったという感じ。バンドの初期の頃の曲や、アルバムの曲の大部分は、ジョーディとマットが作曲したもので、俺たちはリハーサル室に集まって、その曲を学んで練習していた。そしてときが経つに連れて、ジャム・セッションがバンドの重要な部分になっていった。新しい音楽を作るときは、ジャムをやることが俺たちにとって効果的というか、実りのある作曲方法だということがわかってきたんだ。

GG:ジャムを長い間やっていると、それについて考えなくなる。そのときに、最高な音楽ができるんだ。そういうときは、潜在意識から直接的に音楽が生まれてくる。そこにはフィジカルな行為しかない。ジャムについて考えすぎていると、全くダメになってしまう。何を弾けば良いのかを考えたりしていると、最悪な、ゴミのようなものが出てくる。けど、純粋な潜在意識に身を任せれば、空を飛びはじめるんだよ。

MS:俺たちがジャムをするときは1時間から1時間半くらいなんだけど、その時間の前半はまだ、潜在意識に身を任せるという精神状態に自分を持っていくための時間。何を演奏するべきかとか、何を演奏しているのかとか、そういうことを考えていない精神状態になるための時間。そのときはまだ自分の演奏したものでひとつくらいしか「まあ良いな」と思えるものがない。だが、ある一定の境界線を越えると、その良いと思えるものが全体の3分の1くらいになる。それは自分の潜在意識から来ているからなんだ。だからジャムをやるときは、比較的長い間、続けていないとその精神状態になれないということがわかった。

『Schlagenheim』に収録されている中で、完成させるのが一番大変だった曲を教えてください。

GG:完成させるというのは作曲? レコーディング? レコーディングでは大変な曲はなかったよ。とてもスムーズにいった。

MS:それはプロデューサーのダン(・ケアリー)のおかげでもある。彼とは本当に仕事がしやすくて、全てを円滑に進めてくれた。彼は自分のスタジオのことを隅々まで理解しているから、例えばオーバーダブをするというときに、他のプロデューサーがどうしようかと数分間考えてから行動する所を、ダンはもうマイクを手に持って録音する準備ができていたりする。

GG:彼は「鉄は熱いうちに打て」という精神をよく理解しているのさ! アルバムで最高なパフォーマンスが聴けるのは、有能なミュージシャンたちが初めてスタジオで曲を演奏したときだ。それを正しく弾いているか弾いていないかを考えているときは緊張してしまうからね。初めて演奏するときは、多少のミスがあっても、集中できているし、曲の感覚もつかんでいるから、良いものが生まれる。そういう意味でダンは良いプロデューサーだった。

今年の秋には日本ツアーが控えています。日本にいらっしゃるのは初めてですか?

MS&GG:みんな初めてだと思う。すごく興奮してる!

通訳:私たちもブラック・ミディの来日を楽しみにしています!

日本の音楽で好きなものを教えてください。

GG:うるさいバンドが好き。ボアダムズ、メルト・バナナ、あと大友良英のグラウンド・ゼロも良いね。そういうのが好き。あと日本には良い作曲家もいる。武満徹は良いよね。いまい出すのに苦労しているけど、日本からは良い音楽がたくさん出ているよね。

どういったところが好きなのかもお聞きしたいです。

GG:昔、ボアダムズにはまったときは、スワンズやマイルス・デイヴィスのように、エネルギーを合わせて音楽を作るバンドだと思って衝撃を受けた。だがボアダムズはエディットの仕方がデジタルでプツプツとしていてその組み合わせが面白いと思った。それから、ボアダムズに関連するOOIOOの音楽などをどんどん聴いていった。そうしていろいろな日本の音楽を聴くようになった。

ダモ鈴木とのセッションのようにコラボレーションしたいと思う日本のミュージシャンやグループがいれば教えてください。

MS:俺たちは全ての可能性に対してオープンだ。

GG:俺たちとセッションしたい奴なら誰でも良いよ!

MS:俺たちは誰でもウェルカムだよ!

GG:ボアダムズのヨシミとか、グラウンド・ゼロの大友良英とか、セッションしたい人なら誰でも良いよ。


black midi live in japan 2019

ロンドン発、今最もアツい新生バンドと噂のブラック・ミディが
6月にデビュー・アルバム『Schlagenheim』をリリース!
そして初来日JAPANツアー決定! 超レアなライブになること間違いなし!

9/5 (木) 東京:Unit
9/6 (金) 大阪:Conpass
9/7 (土) 京都:Metro

ロンドンを拠点に活動を開始し、みるみる大注目バンドとなったブラック・ミディが、遂にデビュー・アルバム『Schlagenheim』を6月21日にリリースすることを発表した。
ブラック・ミディは、ジョーディ・グリープ(vo、g)、キャメロン・ピクトン(b、vo)、マット・ケルヴィン(vo、g)とモーガン・シンプソン(ds)の4人で構成され、メンバー全員が19歳か20歳で、アデルやエイミー・ワインハウス、キング・クルールらを輩出した英名門校ブリット・スクールで出会ったという。ゲリラ・ライブを敢行するなど精力的にライブ活動を行い、常に変化するセットリストやその演奏力とオリジナリティ溢れる楽曲から、噂が噂を呼び早くも完売ライブを連発。結成からわずか1年であることから未だに謎が多いが、今最もアツい新生バンドという評判を早々に確立した。
海外のバズを受け、ここ日本でもコアな音楽ファン達の注目を集める中、デビュー作を引っさげた初来日ツアーが決定し、明日よりチケット先行販売がスタート!

9/5 (THU) 東京:UNIT
OPEN 18:00 START 19:00 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: BEATINK 03 5768 1277 [www.beatink.com]

9/6 (FRI) 大阪:CONPASS
OPEN 19:00 START 19:30 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: CONPASS 06 6243 1666 [https://www.conpass.jp]

9/7 (SAT) 京都:METRO
OPEN 17:30 START 18:00 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: METRO 075-752-2787 [info@metro.ne.jp]

label: ROUGH TRADE RECORDS / BEAT RECORDS
artist: black midi
title: Schlagenheim
release date: 2019/6/21 (金) ON SALE

国内盤CD RT0073CDJP ¥2,400(+税)
ボーナストラック2曲追加収録 / 解説・歌詞対訳冊子封入

!!! (Chk Chk Chk) - ele-king

 先日、両A面シングル「UR Paranoid / Off The Grid」をドロップし話題を集めたチック・チック・チックですが、やはりアルバムへの布石だったようです。彼らの8枚目となるニュー・アルバム『Wallop』が8月30日に世界同時リリースされます。収録曲“Serbia Drums”も新たに公開されました。むちゃくちゃポップです。そして嬉しいことに、来日ツアーも決定。10月30日から11月1日にかけて、京都・大阪・東京をまわります。今年の後半はチック・チック・チックで乗り切りましょう。

[7月12日追記]
 はい、恒例のアレです。本日、“Serbia Drums”の「カナ読みリリックビデオ」が公開されました。これで来日公演も大合唱の渦に包まれること間違いなし。チケットは明日13日より発売開始です。ウィヴノン ワーキンニ オブスキューリティ エーン ウィルノーイタゲン♪

ディスコ・ファンクの悦楽とロックの絶頂とが交差する狂騒のフロアへ
チック・チック・チックが最新アルバム『WALLOP』と
待望の来日ツアーを発表!!!
キャリア史上最高にポップなシングル「SERBIA DRUMS」をリリース!!!

先頃、両A面シングル「UR Paranoid / Off The Grid」とミュージック・ビデオを立て続けにドロップし、新たな動きをにおわせていた!!!(チック・チック・チック)が、キャリア史上最高にポップなシングル「Serbia Drums」を新たに解禁し、最新アルバム『Wallop』のリリースを発表した。さらに!!!待望の来日ツアーも決定!!! 東京公演と京都公演の主催者WEB先行はただいまよりスタート! 大阪公演は、主催者先行受付(抽選)が6月25日よりスタートする。

通算8枚目となるニュー・アルバム『Wallop』には、ディスコ~ハウス~ファンク~ロックを大胆に横断し、否が応にも体と心が踊り出す楽曲が満載!!! ニュー・アルバムをひっさげての来日ツアーは超必見!!! 最狂のライブ・バンドと謳われた彼らの真骨頂=ライブで、祝祭のダンスを!!!

とにかく自由になって、未知の世界に行きたかったんだ ──Nic Offer

今作では、ニック・オファーとともにアルバム全編に渡ってヴォーカルを務めるミアー・ペースに加えて、友人でもあるライアーズのフロントマン、アンガス・アンドリューや、シンク・ヤ・ティースのマリア・ウーゾル、グラッサー名義の活動で知られるキャメロン・メシロウらも参加。

プロデューサーには、元アリエル・ピンクス・ホーンテッド・グラフィティで、ベックやザ・ヴァクシーンズの作品などを手がけたコール・M・グライフ・ニールやホーリー・ファックのグラハム・ウォルシュ、長年のコラボレーターであるパトリック・フォードが名を連ねている。

NYの馬鹿げたダンス規制法を痛烈に批判し一躍脚光を浴びた名曲「Me And Giuliani Down By The School Yard (A True Story)」から16年、突き抜けてエネルギッシュかつ痛快に反体制の姿勢を示し続けているチック・チック・チック。世界情勢が終わりの見えない崩壊を続ける今こそ、ダンス・ミュージックの濃密な歴史の中から生まれた、どこまでも自由で強靭な彼らの楽曲が必要とされている。

チック・チック・チック待望のニュー・アルバム『Wallop』は、8月30日(金)に世界同時リリース! 国内盤にはボーナス・トラック“Do The Dial Tone”が追加収録され、歌詞対訳と解説書が封入される。iTunesでアルバムを予約すると、公開中の“Off The Grid” “UR Paranoid” “Serbia Drums”がいち早くダウンロードできる。また限定輸入盤LPは、グリーン・ヴァイナルとピンク・ヴァイナルの二枚組仕様となっている。

!!! - WALLOP JAPAN TOUR -

東京公演:2019年11月1日(金) O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
主催:SHIBUYA TELEVISION
INFO:BEATINK 03-5768-1277 / www.beatink.com

京都公演:2019年10月30日(水) METRO
OPEN 19:00 / START 20:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
INFO:METRO 075-752-2787 / info@metro.ne.jp / www.metro.ne.jp

大阪公演:2019年10月31日(木) LIVE HOUSE ANIMA
OPEN 18:00 / START 19:00
前売¥6,500 (税込/別途1ドリンク代/スタンディング) ※未就学児童入場不可
INFO:SMASH WEST 06-6535-5569 / smash-jpn.com

[チケット詳細]
一般発売:7月13日(土)~

label: WARP RECORDS/BEAT RECORDS
artist: !!!
title: Wallop
国内盤CD BRC-608 ¥2,200+tax
国内盤特典: ボーナス・トラック追加収録/解説・歌詞対訳冊子封入

[MORE INFO]
BEATINK
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10335

[Tracklist]
01. Let It Change U
02. Couldn't Have Known
03. Off The Grid
04. In The Grid
05. Serbia Drums
06. My Fault
07. Slow Motion
08. Slo Mo
09. $50 Million
10. Domino
11. Rhythm Of The Gravity
12. UR Paranoid
13. This Is The Door
14. This Is The Dub
15. Do The Dial Tone (Bonus Track for Japan)

〈WARP〉30周年記念ポップアップストアが大阪/京都でも開催決定!

先日東京・原宿で開催された〈WARP〉ポップアップストアに続き、大阪&京都での開催が決定!!

目玉商品は、昨年12月と先週に東京・原宿で開催されたポップアップストアでカルト的人気を誇ったエイフェックス・ツインの輸入オフィシャル・グッズ、「ニューシャネル」やYMOとのコラボTで知られる現代美術家:大竹伸朗によるデザインTシャツや、〈WARP〉30周年記念オリジナルTシャツ、来日公演も発表され、勢い止まらぬフライング・ロータス最新作『FLAMAGRA』グッズ、本レーベルを代表するオリジネイター:プラッドの最新作『POLYMER』グッズなどの最新アーティスト・グッズに加え、アニバーサリーを記念して製作された数々の〈WARP〉ロゴグッズが登場! その他にも、バトルス、チック・チック・チック、マウント・キンビー、ボーズ・オブ・カナダ、ブライアン・イーノなど、〈WARP〉を代表するアーティストのグッズや、レーベルの歴史を彩る数々の名盤のLP/CDなどがずらりと店頭に並ぶ。

また、東京を拠点にするファッションブランド、F-LAGSTUF-F(フラグスタフ)の人気アイテムである完全防水仕様のナイロン・ポンチョに〈WARP〉ロゴを胸にあしらった特別仕様アイテムの受注販売も行われる。

WxAxRxP POP-UP STORE
開催日程:6/29 (土) 〜 6/30 (日)

大阪:6/29 (土) 11:00〜19:00
W CAFE(大阪市中央区西心斎橋1-12-11-1F)

京都:6/30 (日) 11:00〜19:00
LaCCU(京都府京都市中京区御幸町通六角下る 伊勢屋町335-1アップヒルズ227 1F)

【入場に関するご案内】
・開場以前のご来店・整列はご遠慮ください。
・当日の混雑状況に応じて、ご案内の方法が変更となる場合がございます。
・皆様に気持ちよくお過ごしいただく為、スタッフの指示にご協力いただきますようお願いいたします。状況により中止せざるを得ない場合もございますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

Floating Points - ele-king

 テン年代のキーパーソンのひとり、フローティング・ポインツ名義で知られるサミュエル・シェファードが近い将来聴けるであろう〈Ninja Tune〉からは初となるアルバム・リリースを控えて、まずは7月21日にシングルを発表する。ここではそのレヴューを書いてみる。

Flaoting Points

Techno

Flaoting Points

LesAlpx / Coorabell

Ninja Tune/ビート

野田努

 Burialの新作もそうだったし、テンダーロニアスの新しいアルバムもそうだったので、これはちょっと驚きでもあった。いま、ロンドンのアンダーグラウンドではテクノがもっともイケてる音楽になっているんじゃないだろうか。キシのアルバムもそうだった。ルーク・スレイター再評価もそうだ。
 フローティング・ポインツが〈Ninja Tune〉と契約して、『Elaenia』以来のスタジオ録音盤をリリースすると、そしてその前に届いた2曲「LesAlpx / Coorabell」は、フロア仕様のテクノ・サウンドである。この音楽性にもっとも近いのは、おそらくテンダーロニアスの最新作『Hard Rain』で、それは今日のUKジャズを90年代のカール・クレイグやカーク・ディジョージオと結びつけるアルバムだった(これかなり良い作品なので、別でレヴューします)。
 フローティング・ポインツがとった方法も似ている。“LesAlpx”は、4/4キックドラムにアフロ・ビートとクールなシンセベースが絡み合うキラーチューン。サム・シェファード自身は、かつてはセオ・パリッシュやフォー・テットなどに共振していたようであるが、“LesAlpx”はテンダーロニアス以上にデトロイティッシュで、あたかもペーパークリップ・ピープルの“Throw”をアップデートしたかのようだ。後半の展開は69名義の“Rushed”かさもなければデリック・メイ風ですらある。もう1曲“Coorabell”もまた、90年代のカール・クレイグにアクセスしている。スペイシーなシンセサイザーとミニマルな4/4キックドラムのメトロノーミックなビートのコンビネーションで、それはダンスのためにある。

 フローティング・ポインツは「Kuiper」やDVD作品『Reflections』以降、ロックのほうに向かっていた。しかし、ここにきて彼は初心に帰ったかのように、エレクトロニック・ミュージックの世界に戻ってきた。

Mikako Brady - ele-king

 ますます勢いにのるブレイディみかこの新刊が届いた。『女たちのテロル』──20世紀の初頭を生きた金子文子、女性参政権運動の闘士エミリー・デイヴィソン(サフラジェットについては紙エレキング19号の水越真紀の連載を参照)、アイルランドの活動家マーガレット・スキニダー、それぞれ国も人種も違えど、ほぼ同じ時代において、生きて、抗い、暴れ、風穴を開けて死んでいった女性たちの物語である。などと書いているが、じつはまだ途中までしか読めてないっす。
 しかしばばーと見る限り、本書において著者は、その3者の人生を別々に描くのではなく、同時進行的に、それぞれのレイヤーを重ね、まるでDJミキサーでフェイダーとEQを操るがごとく、新たな物語を創出しているようである。文もリズミカルなのにどこか実験的で、さらに本にはいくつかのおもしろい仕掛けが施されており……これは岩波書店の某猛獣の仕業だろうか?
 この数ヶ月、ほかにも『反緊縮宣言!』など、読まなければいけない本が貯まってきているので、落ち着いたら読もう。書評は、近々、これは高島鈴に頼むしかないでしょう。
 なにはともあれ、ブレイディみかこの文章に飢えていた人たちには朗報です。ちゃんと読もうな!

[追記]
 6月22日、代官山 蔦屋書店にてブレイディみかこと、『執念深い貧乏性』を刊行したばかりの栗原康とのトーク&サイン会が開催されます。お時間ある方はぜひ。

https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/7050-1743330524.html

ブレイディみかこ
女たちのテロル
岩波書店
四六判上製
本体1800円+税

https://www.iwanami.co.jp/book/b452042.html

Amazon

Helm - ele-king

 気候変動/環境問題は、いま英国の政治的スローガンとしてもっとも大きな勢力をなっている。プラッドのインタヴューにも、ファット・ホワイト・ファミリーのインタヴューにもその話題が出てくることからもお察しいただけるだろうし、先日のトランプ訪英の際に起きた大規模のデモにおいても、日本のマスメディアががんばって報じたあの「おもてなし」とはわけが違って、じゃあ、なんでトランプに反対するのかという大きなテーマのひとつとしては「地球温暖化問題」があった。
 このあたりの背景は、ナオミ・クラインの『NOでは足りない』をぜひ、ぜひ、ぜひ、読んでいただきたいと思うのだけれど、どういうことかと簡単にいえば、80年代に環境系などと括られていた動きとは様相が変わって、いま「地球温暖化」という地球上の全生物にとって深刻な問題に直面しながらもそれが止められない理由はただひとつ、強欲な資本主義にあるのであって、とどのつまりいい加減このやばい社会を変えていこうというときの大きな入口として「地球温暖化問題」はあると。その強欲な資本主義の権化としていまたまたまトランプがいるということがじつに説得力のある文章で書かれている。で、先進国の良識的な大人たちの政治的関心が環境にいっている、そんなおりにヘルムの新作『ケミカル・フラワー』が届いた。

 ロンドンのヘルムは、ルーク・ヤンガーによるプロジェクトで、彼はこの10年のあいだすでに8枚のアルバムを出している。そのなかには実験音楽家というよりはサウンド・アーティストと呼ぶべきグラハム・ランプキンのレーベル〈Kye〉からのリリース、そして〈Pan〉からの2枚のアルバムも含まれる。とくに評価の髙かった2015年の『Olympic Mess』は、この手の音を追いかけている人の記憶にまだ新しいだろう。
 ヘルムのような音楽は、フィールド・レコーディング、アブストラクト、ドローン、アンビエントといった実験音楽の折衷的な展開で、それがダンス・カルチャーと直結することはない点においてオウテカではなくOPN以降の流れにある。実際彼は自身のレーベル〈Alter〉においてOPNの曲をリリースしているわけだが、ヘルムもまたOPN同様に音によるコンセプトを打ち立てているように思える。それは初期のイヴ・トゥモアにもリンクする音で、まさに〈Pan〉が得意とするところではあるが、ヘルムにはインダストリアルな感覚もあって、ひらたく言えば、テクノよりのサウンドである。
 『ケミカル・フラワー』においてもっとも推薦したい曲は“ I Knew You Would Respond(あなたが応えるであろうことはわかっている)”だ。そう、曲名の通り。ダウンテンポの単調なリズムと切り刻まれた電子ノイズが合流するこの曲の後半には弦楽器のメロディアスな演奏が挿入されている。それはおそらく、ヘルムのキャリアのなかでももっとも叙情性的な曲のひとつだろう。
 1曲目の“Capital Crisis(首都の危機)”の混沌と壮大さは、この作品がエセックスの田園地帯で録音されたことにも起因しているのかもしれないが、“Leave Them All Behind(それらすべてを残せ)”のミニマル・ビートとフィールド・レコーディングによる奇妙な音の断片との調合にしろ、この手の音楽で理屈以上にサウンドで引っぱることは決して容易なことではない。イヴ・トゥモアは途中で路線を変更し歌と言葉に頼ったが、ヘルムはこの難しい路線を継続するなか、いまも人に聴かせる作品を作ることができている。とくに、“You Are The Database(おまえはデータベース)”のような単調さのなかでも欠伸をしない人であるなら、『ケミカル・フラワー』は賞賛の対象になるかもしれない。
 
 なお、これが「地球温暖化問題」の作品であるという確証はない。ただ、ぼくの頭にそう思い浮かんだだけの話である。そして作品とは作者の意図とはべつのところでの発想ないしは問題提起を生むことができる。それがアートというものの素晴らしい価値だ。

Lena Andersson - ele-king

 〈Raster-Noton〉から分裂した〈Raster〉より、新たな電子音楽ユニットがデビューを果たす。〈R&S〉からのリリースで知られるラッカー(3月には新作『Época』をリリース済み)、その片割れである Eomac ことイアン・マクドネルと、〈Raster-Noton〉にも作品を残すベルリン在住の日本人アーティスト Kyoka によるコラボレイションは、レナ・アンダーソンという架空のキャラクターを生み出した。現在、7月に発売されるアルバムより“Middle Of Everywhere”が先行公開中。ふたりの化学反応に注目だ。

唯一無二のオリジナリティーでヨーロッパを拠点に活躍する日本人アーティスト Kyokaと、名門〈R&S Records〉の人気インダストリアル・デュオ Lakker の1/2でもあるアイルランド人アーティスト Eomac がタッグを組んだ、夢のコラボレーション・ユニット、レナ・アンダーソンのデビュー・アルバムが新星〈Raster〉よりリリース!

Lena Andersson(レナ・アンダーソン)はベルリン在住の日本人アーティスト Kyoka とアイルランド人プロデューサー Eomac の2人が作り上げた架空のキャラクター。この2人のコラボレーションは2016年にストックホルムにあるスウェーデン国営・電子音楽スタジオ EMS studio での滞在制作中に始まった。最初はスタジオにあるモジュラー・シンセサイザー Buchla を使いセッションを行っていたが、すぐさま様々な楽器や音源を取り入れたセッションへと発展していった。日本のハードコア・パンク・バンド COCOBAT の SEIKI とUSオルタナ界のレジェンド Mike Watt のセッション音源(M-1)もフィーチャーされている。その後も2017年に Kyoka が滞在制作を行っていたスペインのアート・テクノロジー・センター ETOPIA の音楽スタジオで引き続き共同制作を行い、本作を完成させた。

2人の共同制作はコール・アンド・レスポンスの即興スタイルで行われた。Kyoka の自由で実験的なアプローチと Eomac の巧みなエディット、Kyoka の膨大なフィールド・レコーディングや声のコレクションと Eomac のハードでリズミックなフレームワーク、それぞれが互いに対照的でありながらも型破りな共鳴を引き起こし、ダイナミックかつ緻密なビートや鮮烈なテクスチャーを生み出していく。この直感による即時的な共同作業の方法が完全なる創造の自由を形成し、2人の豊かな才能が見事に融合した魅力的なアルバムが誕生した。アルバムのタイトルは EMS studio のある通りの名前で、このプロジェクトが始まったそのスタジオへ敬意を表している。

発売日:2019年7月12日 (金)
品番:AMIP-0178
アーティスト:Lena Andersson
タイトル:Söder Mälarstrand
レーベル:Raster
フォーマット:国内流通盤CD
本体価格:¥2,300+税

https://www.inpartmaint.com/site/27227/

Track Listing :
01 Middle of everywhere ft. Seiki and Mike Watt
02 BAZU / バズ
03 37 years later
04 Das Tier
05 Con un cuchillo
06 After 88 years
07 Mieko loop
08 Anarchy / Joy
09 Profit over people
10 Mystic
11 I want her (you) to call me baby
12 Le...

WXAXRXP - ele-king

 とんでもない企画の登場だ。今年で30周年を迎えるUKの名門レーベル〈Warp〉がオンラインでフェスティヴァルを開催、NTS Radio を占拠する──それも、100時間以上にわたって! 同レーベルからリリース経験のあるアーティストたちがミックスやライヴ・セッションを披露、未発表音源も放送されるらしい。やばい、めっちゃやばい。往年の〈Warp〉を支えてきたビッグ・ネームはもちろんのこと(LFO のトリビュート企画も!)、ガイカロレンツォ・セニニガ・フォックスケリー・モーランやエヴィアン・クライストなどなど、近年の実力者たちも勢ぞろい。やばい、めっちゃやばい。さらに、リストをよくよく見てみると……ウィンストン・ヘイゼル! フォージマスターズのウィンストン・ヘイゼルの名が!! やばい。めっちゃやばい……6月21日金曜の夜から24日月曜の朝まで、これは一睡もできませんね(日本時間)。って、さ、3徹!?

[6月21日追記]
 本日20時(日本時間)から放送開始となる「WXAXRXP」のタイムテーブルが発表された。スペシャル・ゲストとして坂本龍一、エイドリアン・シャーウッド、デス・グリップスらが参加している。これはすごい。詳細はこちらから。

wxaxrxp.net

WXAXRXP

6/21 (FRI) - 6/23 (SUN) on WWW.NTS.LIVE/WXAXRXP

APHEX TWIN ・ AUTECHRE ・ BATTLES ・ BIBIO ・ BOARDS OF CANADA ・ BRIAN ENO ・ DANNY BROWN ・ FLYING LOTUS ・ GAIKA ・ HUDSON MOHAWKE ・ KELELA ・ LFO (TRIBUTE TO) ・ MOUNT KIMBIE ・ ONEOHTRIX POINT NEVER ・ PLAID ・ SQUAREPUSHER ・ YVES TUMOR ・ !!! and more...

レーベルアーティストが勢揃いで名を連ね、100時間以上に及び Mix やライブセッション、未発表音源などを一挙放送!
合わせて〈WARP〉30周年記念ポップアップストアの6/29大阪 & 6/30京都での開催も決定!!

音楽史に計り知れない功績を刻み続ける偉大なる音楽レーベル〈WARP〉が、カッティング・エッジなキュレーションで音楽ファンから絶大な支持を集める「NTS Radio」とコラボレートし、レーベル設立30周年を祝うオンライン音楽フェス『WXAXRXP』を開催! 現地時間6月21日(金)~6月23日(日)の3日間に渡って行われる。日本での放送時間は6月21日(金)午後8時~。

エイフェックス・ツインや、フライング・ロータス、ブライアン・イーノ、バトルス、チック・チック・チック、ボーズ・オブ・カナダ、スクエアプッシャー、オウテカ、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーなど豪華なゲストが参加し、エクスクルーシヴ・ミックス音源やライヴ・セッション音源、映像、未発表曲、貴重なアーカイヴ音源など100時間以上に渡って一挙放送!

なお、『WXAXRXP』開催期間中に店内で〈NTS〉を放送してくれるお店には、本企画のオリジナル・ポスターをプレゼント!
詳細/応募は Beatink の Twitter にて。
https://twitter.com/beatink_jp/status/1139458407247671296?s=20

NTS.LIVE/WXAXRXP
UK時間:6月21日(金) 12:00 ~ 6月23日(日) 23:59
日本時間:6月21日(金) 20:00 JST ~ 6月24日(月) 7:59
WXAXRXP特設サイト:https://wxaxrxp.net

Featuring:
Aphex Twin • Autechre • B12 • Battles • Bibio • Boards of Canada • Brian Eno • Broadcast • Chris Taylor (Grizzly Bear) • Danny Brown • Darkstar • DJ Nigga Fox • Evian Christ • Flying Lotus • GAIKA • Gonjasufi • Hudson Mohawke • Kelela • Kelly Moran • kwes. • Leila • LFO (A tribute to) • LoneLady • Lorenzo Senni • Mark Pritchard • Mira Calix • Mount Kimbie • Nightmares on Wax • Oneohtrix Point Never • Plaid • Squarepusher • Yves Tumor • Winston Hazel (Forgemasters) • !!!

さらに、先週東京・原宿で開催された〈WARP〉ポップアップストアに続き、大阪&京都での開催が決定!!

目玉商品には「ニューシャネル」やYMOとのコラボTで知られる現代美術家:大竹伸朗によるデザインTシャツや、30周年記念オリジナルTシャツ、カルト的人気を誇るエイフェックス・ツインの輸入オフィシャル・グッズの販売、来日公演も昨夜発表され勢い止まらぬフライング・ロータス最新作『FLAMAGRA』グッズ、本レーベルを代表するオリジネイター、プラッドの最新作『POLYMER』グッズといった最新アーティスト・グッズに加え、アニバーサリーを記念して製作された数々の〈WARP〉ロゴグッズが登場!
その他にも、バトルス、チック・チック・チック、マウント・キンビー、ボーズ・オブ・カナダ、ブライアン・イーノなど、〈WARP〉を代表するアーティストのグッズや、レーベルの歴史を彩る数々の名盤のLP/CD などがずらりと店頭に並ぶ。

また、東京を拠点にするファッションブランド、F-LAGSTUF-F(フラグスタフ)の人気アイテムである完全防水仕様のナイロン・ポンチョに〈Warp〉ロゴを胸にあしらった特別仕様アイテムの受注販売も行われる(¥86,400税込:商品のお届けは9月末~10月を予定)。

WxAxRxP POP-UP STORE
開催日程:6/29 (土) ~ 6/30 (日)

大阪:6/29 (土) 11:00~19:00
W CAFE (大阪市中央区西心斎橋1-12-11-1F)

京都:6/30 (日) 11:00~19:00
LaCCU (京都府京都市中京区御幸町通六角下る 伊勢屋町335-1アップヒルズ227 1F)

【入場に関するご案内】
・開場以前のご来店・整列はご遠慮ください。
・当日の混雑状況に応じて、ご案内の方法が変更となる場合がございます。
・皆様に気持ちよくお過ごしいただく為、スタッフの指示にご協力いただきます様お願いいたします。状況により中止せざるを得ない場合もございますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

Black Nile - ele-king

 カマシ・ワシントンの登場により一気に時代の変わったLAから、また新たなジャズの才能が登場してきた。アーロン・ショウとローレンス・ショウの兄弟からなる2人組=ブラック・ナイルが7月3日にファースト・アルバムをリリースする。しっかりした低音とどこまでもなめらかな上モノが紡ぎ出す心地よいグルーヴ……これは期待大。

BLACK NILE
Sounds of Color

LAから新たなJAZZの風を吹かす、大注目のアーロン&ローレンス・ショウ兄弟デュオによるブラック・ナイルのデビュー・アルバムがリリース!!
注目の音楽集団カタリスト、気鋭のピアニスト、ジャメル・ディーンら、LAジャズの新世代がサポート!

Official HP: https://www.ringstokyo.com/blacknile

LAジャズの新たな潮流を切り拓くこの兄弟デュオは、あらゆる楽器をこなす優れたマルチ奏者であり、カマシ・ワシントンやテラス・マーティンから、ヴィンス・ステイプルズやニプシー・ハッスルにも影響を受けてきた世代。二人を中心に作り上げた躍動感に満ち、繊細でもあるグルーヴとハーモニーには、彼らが大切にするジャズのエッセンスを鮮やかに塗り替える美しさがあります。(原 雅明 / rings プロデューサー)



アーティスト : BLACK NILE (ブラック・ナイル)
タイトル : Sounds of Color(サウンズ・オブ・カラー)
発売日 : 2019/7/3
価格 : 2,400円+税
レーベル/品番 : rings (RINC52)
フォーマット : CD

MIDI Provocateur - ele-king

 ニュー・オーダーやTGのリリースでお馴染みの〈トラフィック〉からMIDI Provocateur(ミディ・プロヴォケイター)なる新しいプロジェクトがデビューする。メンバーはダイアナチアキと小林うてなというふたりの女性で、彼女たちのデビューEP「Episode 1」は本日(6/14)デジタル配信開始する。インスタ時代のスタイリッシュなダンス・ミュージックを楽しもう。

■プロフィール
MIDI Provocateur(ミディ・プロヴォケイター)。ダイアナチアキと小林うてなの楽曲制作ユニット。
オカルト・ゲーム好きのダイアナと、アニメ・EDM好きの小林が意気投合し、これらを融合させたダンスミュージックのコライトを2018年からはじめる。ダークファンタジーなステルスゲームを2Pでプレイしている、をコンセプトに1st EP「Episode 1」を6月14日に発売。

MIDI Provocateur

ダイアナチアキ
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小林うてな
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MIDI Provocateur
Episode 1
 
発売日:6月14日(金)*デジタル配信
・Tracklist
1. ⋈ Artemis ⋈
2. ⊱ Uranus ⊰
3. ⊹ Saturn ⊹

■デビューEP 「Episode 1」
https://smarturl.it/MIDIP

「ダークファンタジーなステルスゲームを2Pでプレイしている」をコンセプトに制作されたEP『Episode 1』は、人工知能の制御が効かなくなった母船から脱出をはかる「⋈ Artemis ⋈」で幕を開け、敵から逃げるために小型機に乗って宇宙空間をはしっていく「⊱ Uranus ⊰」へ、そして最終曲「⊹ Saturn ⊹」では、無人島に不時着し、装備していた武器を使い2人で力をあわせて戦うというストーリー仕立てになっている。「⊹ Saturn ⊹」で発せられる’Switch’は武器の交換を、’Confidence’は2人のプレイヤーが信頼し合っていることを表している。
アートワークは、YOSHIROTTENが手がけている。

Flying Lotus - ele-king

 喜びたまえ。最新作『Flamagra』が評判のフライング・ロータス、単独来日公演の決定だ。あの圧巻のサウンドと映像表現がこんなにもはやく再体験できることになるとは……いや、違うな。今年は5年ぶりのニュー・アルバムもリリースしているし、フライローがまったくおなじことを繰り返すはずはないから、前回をはるかに上まわる圧倒的なパフォーマンスがわれわれを待ち構えていると、そう考えるべきだろう。てなわけで、昨年《ソニックマニア》へ行った方も行けなかった方も、これはもう絶対に見逃せない案件である。公演日は9月26日(木)。会場は新木場 STUDIO COAST。ソールドアウト必至なだけに、チケット購入はお早めに。

フライング・ロータス来日決定!!!
圧巻の3Dライブが単独公演で実現!!!

超大作アルバム『FLAMAGRA』が大絶賛を受けているフライング・ロータスが待望の単独来日公演を発表! 昨年ソニックマニアで日本で初めて披露され、集まったオーディエンスの度肝を抜いた圧巻の3Dライブがついに単独公演で実現する。日程は9月26日(木)、会場は新木場スタジオコースト。主催者WEB先行がただいまよりスタート!

底なしの創造力でシーンの大ボスとして君臨するフライング・ロータスが、マグマのごとく燃えたぎるイマジネーションを詰め込んだ28曲収録の超大作『FLAMAGRA』。アンダーソン・パーク、ジョージ・クリントン、サンダーキャット、トロ・イ・モワ、ソランジュら、錚々たるゲスト・ヴォーカルに加え、デヴィッド・リンチまでもがナレーションで参加し、ハービー・ハンコックやロバート・グラスパーらも参加アーティストに名を連ねるというゲスト陣の豪華さも話題となった本作は、リリースされるやその圧倒的な出来栄えに世界中で喝采を受けている。誰もが認める天才フライング・ロータスがたった一夜の来日公演のために東京に降り立つ絶好の機会をお見逃しなく!

FLYING LOTUS in 3D
Opening DJ:TBA

公演日:2019年9月26日(木)
会場:新木場 STUDIO COAST
OPEN 18:30 / START 19:00

前売:¥7,500(税込/別途1ドリンク代/スタンディング)※未就学児童入場不可

企画・制作:BEATINK 03-5768-1277
INFO:BEATINK 03-5768-1277

【チケット詳細】
先行発売:
6/13(木)19時~ 主催者WEB先行(※Eチケットのみ)
 BEATINK[https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10322
6/15(土)~
 イープラス最速先行:6/15(土)正午12:00 ~ 6/19(水)18:00
6/21(金)~
 ローチケ・プレリクエスト:6/21(金)12:00 ~ 6/25(火)11:00
6/24(月)~
 イープラス・先着プレ:6/24(月)12:00 ~ 6/26(水)18:00
一般発売:
6/29(土)~
 イープラス[https://eplus.jp/]、ローソンチケット[https://l-tike.com/]、チケットぴあ[https://t.pia.jp]、Beatink[https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10322]、iFLYER[iflyer.tv/

なお『FLAMAGRA』の世界的ヒットを記念して、フライング・ロータスが初長編映画監督を務め、昨年日本で初上映された際には、まさかの連日満席となった映画『KUSO』が渋谷・シネクイントにて明日6月14日(金)より再上映! 上映会場のシネクイントでは、『FLAMAGRA』の発売を記念したTシャツ、ロングスリーブTシャツ、パーカーが販売される。

『KUSO』上映情報
上映期間:6月14日(金)~6月20日(木)レイトショー
会場:渋谷・シネクイント(渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7階)
https://www.cinequinto.com/shibuya/

フライング・ロータス最新作『FLAMAGRA』は現在好評発売中。国内盤にはボーナストラック“Quarantine”を含む計28曲が収録され、歌詞対訳と吉田雅史による解説に加え、若林恵と柳樂光隆による対談が封入される。初回生産盤CDは豪華パッケージ仕様。またTシャツ付セットも限定数発売中。2枚組となる輸入盤LPには、通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のホワイト・ヴァイナル仕様盤、さらに特殊ポップアップ・スリーヴを採用したスペシャル・エディションも発売。

label: WARP RECORDS / BEAT RECORDS
artist: FLYING LOTUS
title: FLAMAGRA
release: 2019.05.22 wed ON SALE

国内盤CD:BRC-595 ¥2,400+tax
初回盤紙ジャケット仕様
ボーナストラック追加収録/歌詞対訳・解説書付
(解説:吉田雅史/対談:若林恵×柳樂光隆)

国内盤CD+Tシャツセット:BRC-595T ¥5,500+tax

TRACKLISTING
01. Heroes
02. Post Requisite
03. Heroes In A Half Shell
04. More feat. Anderson .Paak
05. Capillaries
06. Burning Down The House feat. George Clinton
07. Spontaneous feat. Little Dragon
08. Takashi
09. Pilgrim Side Eye
10. All Spies
11. Yellow Belly feat. Tierra Whack
12. Black Balloons Reprise feat. Denzel Curry
13. Fire Is Coming feat. David Lynch
14. Inside Your Home
15. Actually Virtual feat. Shabazz Palaces
16. Andromeda
17. Remind U
18. Say Something
19. Debbie Is Depressed
20. Find Your Own Way Home
21. The Climb feat. Thundercat
22. Pygmy
23. 9 Carrots feat. Toro y Moi
24. FF4
25. Land Of Honey feat. Solange
26. Thank U Malcolm
27. Hot Oct.
28. Quarantine (Bonus Track for Japan)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462