Home > News > Mikako Brady - ──ブレイディみかこの新刊は、よりラディカルに新境地を切り拓く
ますます勢いにのるブレイディみかこの新刊が届いた。『女たちのテロル』──20世紀の初頭を生きた金子文子、女性参政権運動の闘士エミリー・デイヴィソン(サフラジェットについては紙エレキング19号の水越真紀の連載を参照)、アイルランドの活動家マーガレット・スキニダー、それぞれ国も人種も違えど、ほぼ同じ時代において、生きて、抗い、暴れ、風穴を開けて死んでいった女性たちの物語である。などと書いているが、じつはまだ途中までしか読めてないっす。
しかしばばーと見る限り、本書において著者は、その3者の人生を別々に描くのではなく、同時進行的に、それぞれのレイヤーを重ね、まるでDJミキサーでフェイダーとEQを操るがごとく、新たな物語を創出しているようである。文もリズミカルなのにどこか実験的で、さらに本にはいくつかのおもしろい仕掛けが施されており……これは岩波書店の某猛獣の仕業だろうか?
この数ヶ月、ほかにも『反緊縮宣言!』など、読まなければいけない本が貯まってきているので、落ち着いたら読もう。書評は、近々、これは高島鈴に頼むしかないでしょう。
なにはともあれ、ブレイディみかこの文章に飢えていた人たちには朗報です。ちゃんと読もうな!
[追記]
6月22日、代官山 蔦屋書店にてブレイディみかこと、『執念深い貧乏性』を刊行したばかりの栗原康とのトーク&サイン会が開催されます。お時間ある方はぜひ。
https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/7050-1743330524.html
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