「PIL」と一致するもの

Chart by JET SET 2011.08.08 - ele-king

Shop Chart


1

TORN SAIL

TORN SAIL BIRDS REMIXES »COMMENT GET MUSIC
サイキック・バレアリカ日本代表、Cos/Mesによるグレイテスト・リミックス収録!!Smith & Mudd一派のSSW、Huw Costin率いるニュー・プロジェクトTorn Sailによるデビュー・シングル"Birds"のリミックスEP。もはや説明不要のCos/Mes、さらにUKハウスを代表する重鎮Frankie Valentineによる豪華二本立て!!

2

SLOW MOTION REPLAY PRESENTS DUNK SHOT BROTHERS

SLOW MOTION REPLAY PRESENTS DUNK SHOT BROTHERS RUN IN THE HOUSE / JAMBE! »COMMENT GET MUSIC
Slow Motion Replayによるマッシュアップ専科シリーズ第2弾! 注目はJB'z"I'll House You"が華麗なブラジリアン・ジャズファンクVer.に変貌したA1!

3

SUZANNE KRAFT

SUZANNE KRAFT GREEN FLASH EP »COMMENT GET MUSIC
Chill Rave? Pill Wave? Running Backから何ともイイ感じの1枚が登場。Discotheque Recordsから発表したCDR、カセット・テープでにわかに注目を集めたLA発の新進プロデューサーD. E. Herreraによる1st.ヴァイナル・リリースは既に名門の風格のRunning Backから。

4

CHICAGO DAMN

CHICAGO DAMN DIFFERENT WORLDS »COMMENT GET MUSIC
話題のミステリアス・アクトChicago Damnが"Claremont 56"のリエディット部門から渾身の1トラックをドロップ!!Jazによる前作"Soopahluv"も好評を博しているClaremont 56傘下"Sixty Five"から早くも新作エディットが到着です。

5

BENOIT & SERGIO / SLOW HANDS

BENOIT & SERGIO / SLOW HANDS COVERS EP »COMMENT GET MUSIC
Wolf + LambメンバーGadi Mizrahi主宰Double Standard新作は、Benoit & Sergio、Slow Handsというポッセによる驚きのカヴァー・トラックをカップリングした限定10"ホワイト・ヴァイナル!!

6

MURO

MURO THE B-SIDE WINS AGAIN »COMMENT GET MUSIC
これまでサントラで使われていたヒップホップ楽曲をいつかミックスしてみたい...。Muro氏が今まで温めてきた企画が遂にベールを脱ぎます! 全ヒップホップ、ブラック・ミュージック・ファン必聴です!

7

HUDSON MOHAWKE

HUDSON MOHAWKE SATIN PANTHERS »COMMENT GET MUSIC
盟友Flying Lotusと共にニュービート・シーンを築き、Mark RonsonやJamie XX等と共に最も注目される新世代プロデューサー、Hudson Mohawke最新作アナログ・エディションが到着。

8

RAPTURE

RAPTURE HOW DEEP IS YOUR LOVE? »COMMENT GET MUSIC
片面収録のプロモ盤も大好評だったThe Rapture久々の新曲が遂に正規リリース。プロモ盤収録のオリジナルに加えて、The Emperor Machine(Andy Meecham of Chicken Lips)による強力なリミックスを収録した文句なしのマスト・バイ・アイテムです!!

9

AFRIKA BAMBAATAA, CHARLIE FUNK & THE MIGHTY MOCAMBOS

AFRIKA BAMBAATAA, CHARLIE FUNK & THE MIGHTY MOCAMBOS ZULU WALK »COMMENT GET MUSIC
全作大ヒットのMighty Mocambosの新曲は、ドファンキーな演奏をバックにAfrika BambaataaとCharlie Funkが歌ってラップする、超キラーな1曲!!

10

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN EDITS VOL.4 »COMMENT GET MUSIC
Disco DevianceからのPatrice Rushen"Number One"を調理した前作も大好評、オブスキュアなネタ探しに奔走するシーンを尻目に、誰でも楽しめる王道のネタ選びで高いクォリティのリリースを続けるOnur Enginにょる主宰レーベルからの第4弾。

Chart by UNION 2011.07.30 - ele-king

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1

DJ HIKARU

DJ HIKARU Laid Back Town SMR RECORDS / JPN »COMMENT GET MUSIC
多くのお問合せを頂いたHIKARUのミックス最新作!ほっこりと体も心もいい具合に、空気に溶け込むよな音が収められたこの季節にハマる世界観。聴くべし!

2

MOUNT KIMBIE

MOUNT KIMBIE Carbonated HOTFLUSH / UK »COMMENT GET MUSIC
2010年に発表したファースト・アルバム『CROOKS & LOVERS』が大ヒットを記録し、隆盛を極める(ポスト)ダブステップ・シーンにおいて、JAMES BLAKE、BURIALと並び新たな音楽的地平を切り開く存在へと登り詰めた、DOMINIC MAKERとKAI CAMPOSによるユニット・MOUNT KIMBIE。本作「CARBONATED」はアルバムからの最後のシングル・カットで、タイトル・トラック以外は全て新曲&リミックス音源という構成。アンビエンス漂うシンセ・ループと物音サンプリング、声ネタのカットアップというMOUNT KIMBIEの特徴がよく表れたM-2"Flux"、深い海の底へと落ちてゆくような冷厳なサウンドスケープM-3"Bave's Chords"、モダン・テクノの最前線PETER VAN HOESENによる、ヘビーなベースラインとフラッシュバックするような多幸感溢れるウワモノの対比がすばらしいリミックスM-6など、オリジナル/リミックス問わず様々な可能性を感じさせるトラックが詰まった要注目作!

3

LARRY HEARD/MOODYMANN/OSUNLADE

LARRY HEARD/MOODYMANN/OSUNLADE Moxa Vol 1 - Follow The X REBIRTH / ITA »COMMENT GET MUSIC
イタリアのREBIRTHレーベルからLARRY HEARD、MOODYMANN、OSUNLADE収録のコンピレーション12"が登場!!イタリアのクラブTHE MOXAがコンパイルした今作。LARRY HEARDの未発表トラック"Winterflower"をA-サイドに、限定リリースで即売り切れとなったカタログKDJ36番、MOODYMANNの"I'd Rather Be Lonely"をB-1に、OSUNLADEによる今コンピレーションのために制作されたB-2"Moxa's Theme"の3トラックを収録した1枚!!

4

VARIOUS ARTIST (Compiled by AME)

VARIOUS ARTIST (Compiled by AME) Individual Mythologies MUSIC 4 YOUR LEGS / JPN »COMMENT GET MUSIC
収録曲には20年以上精神病院で働いていたというトム・ファッジーニ、フランスのプログレ・バンド「エルドン」の中心人物にしてキング・クリムゾンのロバート・フリップの影響を色濃く映すリシャール・ピナス、アンダーグラウンド・テクノ・シーンで話題のSANDWELL DISTRICT所属、サイレント・サーヴァントの別名儀トロピック・オヴ・キャンサー、テキサス出身の無名のエレクトロニック・アーティストJ・D・エマニュエル、あのヤン・イェリネックとも繋がりがあり薬剤師の経歴を持つ異色の電子音楽家ウーズラ・ボグナー等、これまでほとんどクラブミュージック文脈では知られることの無かったアーチスト達がAME(アーム)の手によってセレクトされ纏められている。

5

COS/MES & CHIDA

COS/MES & CHIDA 12 Inches For Japan ESP INSTITUTE / UK »COMMENT GET MUSIC
独特なスタンスでカルトな人気を誇るLOVEFINGERSのレーベルESP INSTITUTEからの新作は日本が世界に誇るCOS/MESと、絶好調のene主催CHIDAによる強力カップリング。深いリヴァーヴと絶妙な湯加減のアシッド感を散りばめたCOS/MESサイド、そしてオリエンタルなヴォーカルパートをフィーチャーしたスローモーハウスを披露したCHIDAサイド、共に見事なサウンドスケープを感じさせてくれる仕上がり。限定レッドカラーヴァイナル!

6

PAPERCLIP PEOPLE

PAPERCLIP PEOPLE 4 My Peepz/Parking Garage Politics PLANET E / US »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIGによるPAPERCLIP PEOPLEのリミックス12"がリリース!!リミキサーにDUBFIREとLOCO DICEを起用した話題盤!!A-サイドには1998年にリリースされた"4 My Peepz"をピッチアップ、タイトにグルーヴィーにDUBFIREがリミックス!B-サイドでは1996年にリリースされたアルバム『Secret Tapes Of Dr. Eich』に収録される"Parking Garage Politics"をDESOLATのオーナーLOCO DICEがリミックス!!

7

ULTRAFUNK

ULTRAFUNK Gotham City Boogie/Indigo Country (Scotti Re-Edit) SUN SOUND / ITA »COMMENT GET MUSIC
イタリアンジャズの最重要人物PAOLO SCOTTI主宰DEJA VUレーベル傘下に立ち上がった新レーベルSUN SOUNDから12インチシングルが入荷!BATMANのカバーでもある"Gotham City Boogie"はTHEO PARRISHもかねてからプレイしているあのトラック!RAHAAN~SADAR BAHAR辺りのセットをも彷彿とさせるベースラインとストリングス~ホーンのコントラストも見事!

8

ABOUT GROUP

ABOUT GROUP You're No Good (Theo Parrish Remix) DOMINO / UK »COMMENT GET MUSIC
UKの『DOMINO』レーベルからABOUT GROUPの「You're No Good」を Theo Parrish がリワーク!!Hot ChipのAlexis Taylorと、This HeatのドラマーCharles Hayward、ピアノ演奏家Pat Thomasに、実験的アプローチな作品をリリースするインテリジェンスユニットSpring Heel JackのメンバーJohn Coxtonよるグループ。B-1にはSpring Heel Jackのもう一人のメンバーAshley Walesによるリミックスも収録したヴァイナル・オンリーの1枚!!

9

SUN RA

SUN RA Mike Huckaby Reel To Reel Edits KS ART YARD SERIES / NED »COMMENT GET MUSIC
『DEEP TRANSPORTATION』、『S Y N T H』を主宰するデトロイトの重鎮Mike Huckabyがリエディットした話題盤!!アルバム「On Jupiter」収録の実験的ディスコトラック"UFO"に、1974年リリースの宇宙回帰が色濃く表れた"The Antique Blacks"をリエディットした限定盤!!

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VARIOUS ARTISTS

VARIOUS ARTISTS 50 Weapons of Choice No. 10-19 FIFTY WEAPONS / GER »COMMENT GET MUSIC
MODESELEKTORがMONKEYTOWNと並行して運営するレーベル・50 WEAPONSのコンピレーション・シリーズ第2弾が登場! 前作はアーティストの意向により一部ショップのみの取り扱いとなっていましたが、今回は遂に一般流通! 50 WEAPONSは12"主体のレーベルとして09年から本格稼動し、ダブステップ~テクノ~ダウンビート等を自在に行き来する先鋭的なサウンドを紹介してきました。本作ではこれまでに12"でリリースされたそのカッティングエッジなトラックを選りすぐった全10曲を収録! VENOM & DAMAGEとして活躍するBENJAMIN DAMAGEによるフロア直撃のUKファンキーM-3や、RUSH HOURやTEMPAなどに作品を残すルーマニアン・COSMIN TRGのBERGHAIN系硬質テクノM-4/M-9、MODESELEKTORのトラックをBOK BOK(NIGHT SLIGS)がリミックスしたM-6、そしてPLANET MUからのアルバムも好調なFALTY DLのつんのめるようなビートとクールな声ネタのカットアップが冴えるM-7など、どこを切っても個性的なバラエティーに富んだ作品集となっています!

interview with Takeshi "Heavy" Akimoto - ele-king

 ボブ・マーリーの初期の有名な曲に"スモール・アックス"がある。「おまえたちがでっかい木なら、俺たちは小さな斧だ/いつかおまえらをぶった切ってやる」......秋本武士は自分がその歌で歌われる"俺たち"のひとりであることをいまでもまったく疑っていない様子だ。その強い気持ちが彼のベースをドライヴさせ、そしてまた自身のベースという楽器を銃に喩えるのだ。試しにザ・レヴォリューショナリーズのアートワークをネットで検索してみよう。
 "スモール・アックス"で歌われる"おまえたち"とは植民地主義の支配者で、"俺たち"とはその配下で働く奴隷。ボブ・マーリーはそうした奴隷制時代の光景を、実はいまでも続いているんだと、現代の喩えとして表現したが、たぶんいまどきほとんどの人は自分を奴隷だなんて思っていない。わりと自由にモノを買い、自由にツイットしたり、自由に飲み食いする(東日本はそうも言ってられないか......)。あるいは、みんな"小さな斧"なんかよりも"でっかい木"になろうと懸命なのかもしれない。そういう考えは古くさいと言う人もいる。まあ、とにかく......まわりがどうで、何を言おうが、秋本武士は"小さな斧"であり続けようとする。90年代のドライ&ヘビー、ゼロ年代以降のレベル・ファミリアとザ・ヘビーマナーズ......彼が作る音楽のすべてがそういうものだ。


THE HEAVYMANNERS
サバイバル

Pヴァイン E王

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 ザ・ヘビーマナーズのセカンド・アルバム『サバイバル』にはラッパーのルミが4曲にフィーチャーされているほか、インターナショナルに活躍するダブステッパーのゴス・トラッド、〈ON-U〉から作品を出している女性シンガーのサミア・ファラー、トロンボーン奏者のイッチー等々......いろいろな人が参加している。ルミがラップする"誰かのあの子"は原発事故を主題にした強力な曲で(反原発デモのアンセム第一候補)、サミア・ファラーが歌う"ARAB IN DISGUISE"は反グローバリゼーションをテーマにしている。秋本武士のベースは、ドラムスとの息を呑むようなズレのなかで劇的なグルーヴを作っている。
 夜の10時に、中野のスタジオで秋本武士に会って話を聞いた。

最初はボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの『ナッティ・ドレッド』でしたね。15か16のときですね。「もう、これしかない」と思って。その瞬間に人生変わっちゃった感じですよね。結局いまでもこういうことやってるっていうのは。

秋本君が最初に出会ったレゲエって?

秋本:最初はボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの『ナッティ・ドレッド』でしたね。

何歳のとき?

秋本:15か16のときですね。

最初に聴いたときから、来るモノがあった?

秋本:来ましたね。"ライヴリー・アップ・ユアセルフ"という曲があって。

1曲目の。

秋本:1曲目。「もう、これしかない」と思って。その瞬間に人生変わっちゃった感じですよね。結局いまでもこういうことやってるっていうのは。

15歳で『ナッティ・ドレッド』を聴いて......。

秋本:はい。

それ以前は?

秋本:パンクやニューウェイヴの時代だったんで、そういうのを聴いてましたね。

『ナッティ・ドレッド』の何がすごかったんだろう?

秋本:なんかわかんないすけど、とにかく、尋常じゃないエネルギーっていうか。ものすごいエネルギー......太陽が目の前にいきなり出て表れたみたいな。もう、すごい......。

そこまで感じたんだ。

秋本:何の言い訳もなく......、こんなに格好いい、すごいことが世のなかにあるんだっていう。

どういうきっかけで聴いたの?

秋本:レゲエに影響を受けていたニューウェイヴとか。後期のクラッシュとかポリスとか。

ニューウェイヴ自体がレゲエの影響を受けていたし、レゲエ好きのミュージシャンが多かったよね。ジョン・ライドンを筆頭に。

秋本:そう、それで、音数を減らすことやその緊張感みたいなもの、1曲をひとつのループでいくやり方とか、そういう他の音楽とは違うところに興味は持っていたんですけど、でも、本物を聴くのが少し恐かったところがあって。

ほぉ。

秋本:ジャケの感じも全然違うし。

なるほど。

秋本:子供の俺にもこれは本物のゲットーの音楽だっていうのがある程度わかってて、「俺が聴いていいのか?」みたいなところもあった。

はははは。そこまで......。

秋本:「俺なんかが聴いちゃいけないんじゃないか」って。

『ナッティ・ドレッド』を選んだ理由は?

秋本:なんだろうなぁ......。

"ノー・ウーマン・ノー・クライ"が入ってるからとか?

秋本:いや、ぜんぜん違いますね。たぶん......何の予備知識もなかったんですよ。試聴もできなかったし......。とにかく、『ナッティ・ドレッド』だったんです。

そのときベースは握ってる?

秋本:ぜんぜんそれはないですね。ぜんぜんなくて......ベースをやりはじめたのは18ぐらいなんで。その3年後ですかね。

秋本武士のなかでは、『ナッティ・ドレッド』からどういうプロセスでバレット兄弟にまで辿り着いたの?

秋本:そうっすね......けっこう、ひねくれたガキだったんで、何て言うか(笑)、何も知らないけど、世のなかのリアリティなんて何にもわかってなかったけど、ひねくれたガキだったんで、斜に構えた見方してましたよね。で、当時の日本には何かを本気でやるのとか、すごいダサい風潮にあった気がしたんですよ。

80年代にはそういうところがあったね。

秋本:そんななかで......何の言い訳もなしに、ここまでさらけ出して、すべてを表現するっていうか......そしていち音いち音が究極に研ぎ澄まされているというか、あの1曲ワンループの強力なグルーヴで最後まで引っ張るというか......。1曲をひとつのフレーズのベースラインでもっていくところなんか、他にたくさんある緻密な音楽よりも、何か答えを持っているような気がしたんですよね。はっきりと答えが見えているようなね。

なるほど。

秋本:こんなすごいことはないなと思ったんですよね。こんなに格好いいものはないんじゃないかと思いましたね。シンプルで、ドラムとベースとギターと、たまにキーボードと、その音の空間がすごい。結局、音数が少ないから、音のひとつひとつがよく聴こえるし、緊張があるし。しかもあの時代の究極のミュージシャンがそれをやっているんですよね。

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スライ&ロビーが日本に来たときにライヴに行って、で、打ち上げにもこっそり忍び込んで、で、ロビーがいたんで話しかけて、「あなたの大ファンで、間違いも含めてぜんぶコピーしました」って(笑)。

パンク/ニューウェイヴの頃って、ベーシストが目立ったというのもあるよね。ベースに格好いい人が多かったというか、PiLだったらジャー・ウォーブルとか。そういう人たちのダブに影響されたベースラインって、ロック聴いていた耳にはすごく新鮮だったじゃないですか。ただし、PiL聴いていた子のほとんどはジャー・ウォーブルにはすぐにいけるんだけど、だからといってみんながみんなバレット兄弟にいくわけじゃなかったよね。とくに10代だったら。

秋本:もう「やっと本物を聴いちゃったな」と思ったんですよ。結局そこに憧れていた人たちの音楽を介して(レゲエ/ダブ)を聴いていたわけじゃないですか。ジャー・ウォーブルとかポール・シムノンとか......まあ、スティングとか。だけどそこを越えて本物を聴いたときに、「やっぱもう、これだ」と。それから自分の持っているありったけの金を集めて、とにかくボブ・マーリーのレコードを買いましたね。

あの当時はボブ・マーリーの歌や言葉が注目されてはいたけど、俺もそうだったけど、だいたいの人はバレット兄弟がすごいというところまではいかなかったじゃないですか。まだ耳がそこまで出来ていなかったというか。

秋本:そうっすね。だけど......何でなんすかねー。とにかくドラムとベースというものに惹かれましたよね。それで後からですけど、ボブ・マーリーのインタヴューを読むと、「レゲエをいちばん表現しているのはドラムとベースなんだ」と。「自分より」っていうニュアンスでそれを喋ったり、「ゲットーの現実を伝えるのはベースだ」とか言っていたり、だから......ますます「そういうことか」って思いましたけどね。

しかも70年代のルーツ・レゲエって、何人かの優れたベーシストやドラマーがいろんなバンドで演奏しているんだよね。アップセッターズもアグロヴェイターズもレヴォリューショナリーズもルーツ・ラディックスも顔ぶれはけっこう重なっているんだよね、ドラムとベースとか。

秋本:ほぼそうっすよね。

逆に言えば、それだけ当時のジャマイカの音楽のドラムとベースっていうのは、誰にでもできるわけじゃなかったっていうかね。

秋本:ただそのなかでも、(アストン・)バレットとロビー(・シェイクスピアー)っていうのは特別なんですよね。まあ直系というか、ロビーはバレットの弟子だったりするんですよね。あのふたりはミュージシャンというよりはメッセンジャーだから。ベーシストと呼ぶには音にあまりにもメッセージがあるんですよね。

なんか、ほら、秋本君はスライ・ダンバーといっしょにやったんだよね。レベル・ファミリア......。

秋本:じゃなくて、ヘビーマナーズのほうですよね。

そうか、ヘビーマナーズのファーストか。それで、いっしょにセッションしたときのことを秋本君が「あの人はリズムで人を殺せる」って表現で言っていたんだよね。僕のなかにその言葉がすごく心に残っているんだよ。その「リズムで人を殺せる」っていう喩えは、どういう感覚なんだろう?

秋本:俺もスライといっしょにやるときに、自分のベース人生、俺の人生最大の勝負だと思ったし、そこでスライとセッションして結果が出せなければ(音楽を)やめようと思ってたんですよ。そのぐらいはっきりさせたかったし、で、本当のガチンコのセッションをやったんですよ。何にも決めずにね。まあそれで、納得できる結果ができたんで......、ホント、ものの30分ぐらいだったんですけど。
 ドライ&ヘビーはスライ&ロビーに憧れてはじまったぐらいなんで、俺が世界でいちばん研究しているはずなんですよ。そんな俺でさえ、セッションして最初のいち音をパーンってスライが出したときに、その場でしゃがみたくなるくらい、もうすごいんですよ、音の圧力が。音圧じゃないんですよ、エネルギーの気です。気が乗った音、気迫の音っていうのかな......それを殺意のある音っていう風に俺は思ったんですけど。だからロマンティックな話で、世のなかには達人は本当にいるんだなと思ったし、あと、あの人はミュージシャンである前に革命家なんだなと思って。

ああ。

秋本:あの人は闘ってきたんですよね。ピーター・トッシュのバックもやっていれば、ボブ・マーリーともやっているし、仲間はバンバン殺されたり、死んでいくし。いつ撃たれてもおかしくない音楽のバックをずっと支えてきたわけじゃないですか。そういう彼の生き方、生きてきた過程、仲間への思い、それらが完全に音に染みこんでいる。だから普通の音を越えた圧力がある。すごいですよ、だから。いざやると......(苦笑)。

それを感じことができる秋本武士もすごいと思うんだけど。そういえば、OTOさんもじゃがたらの最初の頃はずっとレヴォリューショナリーズに憧れていたって言ってたよ。あの人のギターには「TAXI」のシールも貼ってあったし。

秋本:へー、そうなんですか。

秋本君がドライ&ヘビーを結成するのはいつなの?

秋本:91年、七尾(茂大)君と出会ってですね。

代々木チョコレートシティだったよね?

秋本:はい。代チョコで最初のライヴやりましたね。七尾君とはその前に出会って、練習しはじめて......。

ワン・パンチ』までずいぶん時間があるよね。

秋本:そうっすね。『ワン・パンチ』が98年だから......まあ、セカンドっすけどね。その前に1枚あるんですけど、もうそれはレコード会社がつぶれて出ないっすけど。

その数年間は、秋本君はどんな気持ちでドライ&ヘビーを続けていたの?

秋本:91年に七尾君と知り合って、で、ヴァイタル・コネクションっていうバンドをやりはじめて、まあオーディオ・アクティヴとかも出てて、2~3年やってたんですかね。

あの当時の代チョコはレゲエとヒップホップの小屋だったよね。

秋本:そうですね。それで......まあ、いろんなゴタゴタにも巻き込まれましたけど。本当はドライ&ヘビーが〈ON-U〉から出すはずが、オーディオ・アクティヴになっちゃたんですよね。ただ、俺はその頃、名前がないし、デビュー前だったし、本当に悔しい思いをしましたけどね。

七尾君とはどうやって知りあったの?

秋本:ずっと自分ひとりでベースを練習して、じゃあ、そろそろメンバーを集めようかと、その当時、日本で本気でレゲエをやりたいと思っているヤツ全員の目に触れてやろうと思って、2年以上も雑誌に俺のメンバー募集広告が載るように書き続けていて。

2年?

秋本:2年以上っすね。で、ハガキとか電話かかってくる度にいろんな人とセッションして、だけど、もうぜんぜんダメで。それでもう、ジャマイカ行こうと思って。

秋本君らしいなー(笑)。

秋本:スライ&ロビーが日本に来たときにライヴに行って、で、打ち上げにもこっそり忍び込んで、で、ロビーがいたんで話しかけて、「あなたの大ファンで、間違いも含めてぜんぶコピーしました」って(笑)。そしたらロビーもだんだん機嫌が良くなってきて、「ジャマイカ来たら、ここ来い」って、住所とか書いてくれたんです。そういうこともあったんで、もうジャマイカに行こうと決めて準備をしはじめていた頃に、『ロッキングオン』に俺が出した広告を七尾君が見て連絡してきたんですよね。

へー。

秋本:それが最初っすね。

最初から彼は上手かったんだ?

秋本:最初から「この人しかいない」と思って。もう何10年もいっしょにやってきたような感覚だったんですよね。「もういける」「これでレゲエができる」と思って。絶対いけるって。

最初はふたりでやっていたの?

秋本:それとギターで力武(啓一)さんがいて、で、ヴァイタル・コネクションに七尾君のほうからオーディオ・アクティヴをゲスト的に入れてやって欲しいって頼まれたんですよね......、オーディオ・アクティヴのヴォーカルとキーボードを。オーディオ・アクティヴには俺は興味はなかったけど、「まあ、いいや、そんな言うなら」って感じで。彼らが「やる場がない」って言うから、それでヴァイタル・コネクションに入れたら、まあ、乗っ取られたっていうか。

はははは。

秋本:そんな感じでしたね(笑)。

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ゴス・トラッドはいまでも海外にくらべて国内では知名度が低いけど、海外ではもう第一線でやってるじゃないですか。あいつは俺が初めて会って初めてセッションしたときからすごかった。


THE HEAVYMANNERS
サバイバル

Pヴァイン E王

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僕はドライ&ヘビーをライヴでしっかり聴いたのはすごく遅くて、『フル・コンタクト』の前だったんだよね。

秋本:覚えてますよ。『ele-king』でね。

そうそう、『ワン・パンチ』出して、しばらくしてからだったよね。

秋本:そうっすね。

あのときのドライ&ヘビーは、時代のトレンドとかさ、そういうこといっさい考えずに、とにかくルーツ・レゲエをやると。ものすごくはっきりした目的意識があって。

秋本:まあ、そうっすね。

あのときも秋本武士のなかにはものすごく明確なヴィジョンがあったよね。で、バンドも『フル・コンタクト』のあたりからどんどん人気が出てきて、ライヴもお客さんが入るようになって、で、『フロム・クリエーション』か。

秋本:そのときは俺はもういないっすよ。

途中で辞めたんだっけ?

秋本:いや、『フル・コンタクト』を最後に辞めましたね。

辞めた経緯はまあおいといて、あの頃の俺がいちばん驚いたのは、ドライ&ヘビーを辞めて、秋本君が次に"新しいドライ&ヘビー"を作らなかったことなんだよね。ドライ&ヘビーのコンセプトを作った男がバンドを退いて、新しくはじめたレベル・ファミリアではあれだけこだわっていたルーツ・レゲエのスタイルを捨てたでしょ。

秋本:いちばんわかりやすい方法はとらなかったですね。もういちどレゲエ・バンドをやるっていうのはなかったですね。

あれだけレゲエ・バンドのスタイルにこだわっていた人間がそれを捨てたっていうのは何だったの?

秋本:それは......自信があったんですよ。

ほー。

秋本:まあベース。俺ひとりでもあいつらみんな殺してやるぐらいの。俺ひとりでぜんぶ封じ込めてやるぐらいの。

ハハハハ。

秋本:ゴス・トラッドとやるのも決まってたし。あいつとやることにすごく自信があったんです。「おまえらみたいに名前にこだわって目先の金目当てにやってんじゃねぇんだぞ」って(笑)。あいつらがヘビーがいないドライ&ヘビーをやってたわけじゃないですか。だったらそれをひっくり返してやろうって思ってましたね。「レゲエってそんな簡単じゃねぇぞ」って。

そのひっくり返すときにドライ&ヘビーみたいなスタイルを取らなかったのは何故? 

秋本:俺がベースを弾いていれば、それがどんなスタイルだろうがレゲエになると思ったんすよね。あと、ゴス・トラッドはいまでは海外ではもう第一線でやってるじゃないですか。あいつは俺が初めて会って初めてセッションしたときからすごかった。あいつのダブのセンスはすごいっすよ。日本では、内田(直之)君が「すごい」ってなればみんながみんなダブ・ミキシングは内田君に依頼するけど、俺に言わせれば、ダブのセンスに関しては、内田君よりもゴス・トラッドのほうが100倍すごいっすよ。

たしかに、いまでこそゴス・トラッドの国際的な知名度はすごいけど......。彼とはどうやって知りあったの?

秋本:たまたまあいつがやっているライヴを見たんですよね。ドライ&ヘビーvsDJバクっていうのがあって、そこにゴスがひとりで出てたんですよね。まだダブステップもない頃で、自分のビートをダブ・ミックスするようなライヴだったんすよね。それがもう、すごい良くて......。気がついたら最前列にいってて。「アイツ誰だ?」って話になって。だから......最初はドラヘビで(内田直之の代わりにゴス・トラッドにミキシングを)やらせようと思ってたんですよ。それもバンドと揉めた一因でしたね。俺は、ミキサーにゴスを推薦したんですよ。

その話も前に会ったときに言ってたね。まだドライ&ヘビーを辞める前だったもんね。

秋本:そうっすね。そもそもどうしてドライ&ヘビーって名前にしたかと言うと、俺と七尾君のドラムとベースに自信があったからなんですよね。それは練習してどうにかなるようなものでもないんですよ。

それは......?

秋本:あのね、グルーヴ感なんすよね。それは練習量で可能なものじゃない、だからものすごい確率で出会っているんすよ。100曲やれば100回マジックが起きるんですよ。普通では出ないグルーヴの落としどころっていうのがあるんです。で、そこにゴスのダブが加われば、「コレはもう絶対にいける!」と思ってたんすけどね......。
 面白かったのは、ゴスはリー・ペリーも知らなければキング・タビーも知らなかった、レゲエなんか知らないわけですよ。でもいざセッションしたら、ダブのセンスがすごいわけですよ。そのとき「キング・タビーはこういうヤツだったんだ」って思ったんですよね。

ああ。

秋本:キング・タビーの前にダブはないわけじゃないですか。で、リー・ペリーの前にダブはないし、あのふたりは同時期にはじめて、だから完全に自分の世界のオリジナルでやっているわけですね。その音の方向性が見えているわけですよね。ゴスも「あ、こういうことなんだな」って思ったんですよね。アイツは現代のキング・タビーっすよ。

そこまで言う?

秋本:10年前からそう思ってましたね。だから自信があったんですよ。先輩として、ミュート・ビートが最初に日本のダブっていうのを認めさせて、ドライ&ヘビーも日本でそれをやって......、ただドライ&ヘビーはファンといっしょに成長したっていうか、大きくなっていったんです。当時、世界でいちばんダブが売れる国がフランスだったんですけど、その次が日本だったんですけね。ドライ&ヘビーはファンも巻き込んで、「ルーツ・レゲエっていうのはこういうものだったんだ」ということを学んでいったバンドだったと思うんですよね。

うん、本当にそうだったね。

秋本:だから、本当にダブの意味をわかってくれれば、俺はみんなもレベル・ファミリアに来てくれると思っていたんです。みんなこっちに連れて行けると思ってたんですね。だけど、みんな最初の曲がり角で迷子になっちゃったっていうか(笑)。

ドライ&ヘビーのわかりやすさっていうのもあったしね。まあ、ドラヘビに関しては、イギリス人を認めさせたっていうのがあるよね。〈グリーン・ティー〉からイギリス盤も出ているし、ゼロ年代のなかばだったかな、ドラヘビはとっくに解散してたけど、アンディ・ウェザオールが日本に来たときに、彼はたしか最初にドラヘビをかけたんだよね。それは感動的だったし、スタイル的には目新しさがないのに、それでも認めさせたっていうのがすごいよ。だから自信があったという話だけど、ホントによくその長い時間かけて磨いてきたスタイルを捨てることができたなと思っていたんだよね。

秋本:いろいろ、まあ、苦しみましたけど(笑)。

はははは。

秋本:到達するまではね。愛着もあったしね。

それこそ俺にドライ&ヘビーを推薦してくれたのはオーディオ・アクティヴの大村(大助)君だったんだけど、彼が僕に何て説明したかと言うと、「とにかく気合いがすごいバンドなんで」って言うんだよね。「どこが良いの?」「気合いっすね」みたいな感じで、で、実際に秋本君と会ったら本当に気合いだった。そういう意味ではレベル・ファミリアも同じなんだけど、でも、やっぱ打ち込みでやるっていうのは、それまでのドライ&ヘビーを聴いていると、ちょっと驚きだったなぁ。

秋本:グルーヴは......打ち込みだったら、(テンポが)狂わないじゃないですか。それだったら、それまで俺が練習してきたベースでグルーヴを出せる自信があったから。ビートさえあればレゲエはできるっていう風に思っているし、俺がいないドライ&ヘビーよりもレベル・ファミリアのほうがレゲエだよっていう風に思ってましたね。

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レゲエしか持っていないグルーヴっていうのがあるんですよ。それを後天的に欲しいと思ったら、練習によってDNAの配列を変えていくしかないっていうか。練習でDNAが変わってしまうぐらい、やるしかない。練習して、それを血のなかに入れていくしかないんですよ。

秋本君はベースをどういう風に練習したの?

秋本:いまでもそうですけど、レゲエのグルーヴはレゲエのミュージシャンにしか出せないんですよね。どんなにうまい黒人のジャズ・ミュージシャンでもそれは出せない。ジャズのミュージシャンやファンクのミュージシャンがそれをやってもレゲエのグルーヴは出せない。それをやってしまったダサい例はいっぱいあるんですけど......ていうのは、レゲエ・ミュージシャンしか持っていないグルーヴっていうのがあるんですよ。それを後天的にというか、俺が後からそれを欲しいと思ったら、練習によってDNAの配列を変えていくしかないっていうか。

なるほど。

秋本:練習でDNAが変わってしまうぐらい、やるしかない。練習して、それを血のなかに入れていくしかないんですよ。毎日、本当に......。

どういう練習?

秋本:それは悩むより、考えるより、もうとにかくコピーですよね。それはもういち音いち音ぜんぶ確実に......ですよ。耳壊れるぐらいに。大変なんですよ、レゲエのアルバム1枚、ベースを自分で起こしながらコピーするのって。低域だし、音階もわかりづらいし......それを1枚コピーしたら、3年間毎日繰り返す......。そういうのを何100枚もずっとやってきているんです。そうやってグルーヴを追いつめていくっていうか、そうやって時間かけてやっていると、レゲエのなかで見えてくるんですよね。

それはすごい話だね。

秋本:いまでもまあたまに、「このグルーヴは知らない」っていうのが出てきますけど、まあほとんどは......。そういう風に、身体で覚えるしかないんです。だから遠回りのようで近道なのは、コピーするしかない。だからみんなは俺のベースを聴いて「遅れてる」って言うんですけど、レゲエやりたいってヤツで俺とセッションして「遅れてる」って言うのはまだそいつがぜんぜんわかってない。ロビーのベースにも、レコーディングのミスじゃないかってぐらいに遅れているやつ、けっこうあるんですよ、ベースがドラムに対して遅れてるっていう。でも、それがレゲエのグルーヴなんですよね。一定のドラムのビートに対して0コンマ何秒で落としている。そのループがあのタフなグルーヴを作っている。単純にイコライジングでグッと上がるものじゃない。グルーヴで音圧を出している。

なるほどね。あのシンプルさのなかにある細かい複雑さなんだね。

秋本:そうっすね。だから俺は打ち込みでもレゲエのグルーヴはできると思ったんですよ。あとはゴスのダブのセンスがあれば......ってね。アイツにはあと、トラックメイカーとしての卓越したものがある。それに俺のベースが加われれば......って。

その0コンマ何秒の遅れっていうのがすごい話だね。

秋本:スライとやるために3年前にジャマイカ行ったときも、ダンスホール・バブルで、日本人はそこに金を落としてくれる連中だぐらいにしか思っていないわけですよ。ジャマイカ録音っていう言葉が欲しくて、お金を落としていくわけじゃないですか。俺なんかそんな金ないから......だけど、みんな認めてくれて、俺に良くしてくれたのは、俺にそのグルーヴがあったからっていうのがあって。それがやっぱ、「何でなんだ?」ってなるわけですよ。「日本人のおまえが何でこれを出せるんだ?」って。それで最終的にみんな認めてくれたりとか、良くしてくれて。

へー、そうか。秋本君は自分のクレジットを"REBEL BASS"ってしてるじゃない。レベル・ファミリアにも"レベル"が付いているんだけど、秋本君のなかでベースと"レベル"はどうやって結びついているんだろうか?

秋本:意地ですよね。俺のなかの"レベル"っていうのは、スライといっしょにやったときに感じたもの。その気の圧力みたいなもの、それが"レベル"だと思っているんですよ。俺はレベル・ファミリアをやったときに、意地で言ったんです、レベル・ミュージックっていう言葉を。『RIDDIM』のインタヴューだったな......その頃、"レベル・ミュージック"なんていうのは死語になっていて。俺はボブ・マーリーと同じ世界で生きる者として聴いてきて、生きてきたから、レベル・ミュージックっていうのは当たり前だったんだけど、でもその編集長は「いまさらレベル・ミュージックなんて言っても」みたいな、シラけた感じだったんですけどね。俺のなかでレベル・ミュージックっていうのは。ボブ・マーリーの"トレンチタウン・ロック"のなかで「音楽で俺を打ってくれ(hit me with music)」っていう、それって心を打たれるってことじゃないですか。音で心を打つっていう、そういう魂を打つっていうのが、俺はレベル・ミュージックだと思う。俺にとってはそういう意味っすよね。それが入っているか入っていないか......。

なるほどー。

秋本:こないだ『ベース・マガジン』で取材受けましたけど、俺は自分をミュージシャンだと思ったことがないんですよね。テクニックがあるわけじゃないし、音符も読めないし、スケールもコードもわからない。俺にとってベースは銃みたいなものなんです。本当に銃だと思っている。

そのことを『ベース・マガジン』で言ったの?

秋本:言いましたよ。だいぶ笑われましたけど。

はははは。

秋本:上手い人なんていくらでもいるし、器用なベーシストなんていっぱいいるんすよ。ひとつあるとしたらその意識だけっていうか、楽器としてベースを弾くか、銃としてベースを持つかっていう、その違いだけだと思っている。

レベル・ファミリアとヘビーマナーズと、ふたつに分けた理由は?

秋本:いまはドライ&ヘビーも復活しましたけど、レベル・ファミリアをはじめた頃はまったくそういうつもりがなかったですからね。いまから1年前まで、もういちどやるっていう考えはなかったですね。
 ヘビーマナーズをやったのは、ドラヘビを止めて、さっき野田さんが言ったように、敢えてレベル・ファミリアみたいな音をやって、そのレベル・ファミリアも新しいリスナーから支持されるようになって。で、ひとつ思ったのは、若手を育てなきゃーなと思ったんですよね。

ああ、それはどっかのインタヴューで読んだ。

秋本:日本は......、ダンスホールは俺の領域とは関係ないんですけど、ひとりのレゲエのシーンに関わる人間として、やってる人たちが20年前とあまりにも変わっていないんですよね。それこそジャマイカごっこで、名前を変えてやっているだけで、同じ人がずっとやっている。若い子がぜんぜんいない......ていうことは、ルーツやダブが憧れの対象になってないってことなんですね。それは不健康なことだと思っていたし、で、レゲエの人たちが何かやるって言っても、みんな仲間内の村社会的な人選で決めちゃうし、俺は昔からそんなのは大嫌いで。だからなおさら若手に場を与えて、若手を育てなきゃーなと思ったんですよね。

鬼コーチでしょ?

秋本:いやー......、ていうか、ジャマイカ行ったときも思ったんですけど、もういないんですよ。ジャマイカでさえもミュージシャンがいないし、スライとか、あの辺がピークで、その少し下にちょっといるぐらいで、ジャマイカはリアルに食えないとやる余裕がないんで、楽器なんかやっても金持ちになれるわけないっていう。だからあのグルーヴはあの世代で終わってしまうんですよね。これはものすごい損失だなと思って。「おまえがやってくれ」ってスライからも言われて。「ジャマイカの若いヤツらができないことをおまえがやってるんだから」って(笑)。イギリスにしたって、ダブ・シンジケートがコンスタントにやってるわけじゃないし、いつも活動してるわけじゃないじゃないですか。そういうことに危機感を感じたし、まあ、俺なんかが偉そうなこと言えないんだけど、ただ自分ができる範囲でやろうっていうか、ルーツに根ざしたレゲエを練習する場を作らなきゃなと思ったんですよ。ヘビーマナーズはそこからはじまったんすよ。

秋本君は、現在の......というか、この20年のジャマイカの音楽をどう見ている?

秋本:昔は、ボブ・マーリーが死ぬ前と後とではぜんぜん違うなと思っていて、「これはもう、ものすごい指針を失ったんだな」と勝手に想像していたんですね。大きなキングというか、みんなのシンボルが死んで、いっきに力が抜けてしまったんじゃないかという風に思ってたところがあったんですね。ドライ&ヘビーをはじめた頃は、ボブ・マーリー以降のものは受け付けられなかったし、「何でこんなに軽い、安っぽいものになってしまったんだろう」って思ってたんです。だけど、最近はぜんぜんそうは思っていなくて、ジャマイカに行くともうレゲエはレゲエなんですよね。バレットが演奏してなかろうが、スライがいなかろうが、レゲエが成り立っている理由はひとつというか、みんな共有していて、昔から何も変わっていないということがわかって。いまでもレゲエがいちばん進んでいると思っているし、間違ってないと思ってますけどね。

具体的にはどんなところにそれを思う?

秋本:サウンドシステムに行ってもそうだけど、最新のクラブ・ミュージックよりも実験があるし、ぜんぜん新しいことやってるし、これが10年後にまわりが気がついて取り入れはじめるっていうか、昔からそうじゃないですか。

たしかに。

秋本:早すぎるんですよ。すごいんですよね、ジャマイカのレゲエって。

アリ・アップも同じようなことを言ってたな。

秋本:そういうヒントの断片がすごくある。新しいっていうか......やっぱすごい。

リズム?

秋本:リズムもそうだし、テクノにも聴こえるし、アフロにも聴こえるし、最先端っていう感じがある。レゲエはレゲエなんですよ。

ジャマイカは何回も行ったの?

秋本:いや、俺はスライとできるようになるまで行かないと決めてたんで。その機会が3年前にあったんすよね。だから初めて行ったんですよね、3年前に。

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こっちも燃えてくるような、そんな気持ちを持った人としかやれないし。俺はいままで、シンゴ02もそうだし、ボス・ザ・MCもそうだし、キラー・ボングもそうだし、ルミちゃんもそうだし、本物としか絶対にやらない。


THE HEAVYMANNERS
サバイバル

Pヴァイン E王

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そろそろ今回のアルバム『サバイバル』について話を訊かないとね。まずはアルバム・タイトルの『サバイバル』はどういう意味を込めているんですか?

秋本:震災があったからじゃなくて、あらかじめ考えていたテーマなんですよね。まあ、レゲエの普遍的なテーマでもあるじゃないですか。状況がどうであれ、生き抜く、生きていくしかねぇんだっていう。1月から録りはじめて、もともとぼんやりとあったんですよね。まあそれでルミちゃんもゲストに迎えて、まあ、震災があった後ではなおさら必要な言葉じゃないのかなと思って。

震災前にドミューンで会ったときに、ルミさんのことは言ってたね。まさかにこういうカタチになるとは思わなかった。

秋本:言ってましたか......。まあ、けっこう夢中で、1年半ぐらい練習してたんですよね。すごい娘になったなーと思って。すごいメッセンジャーになったなぁと。で、いっしょに練習しはじめてから、化学反応がすごかったんで、「これは面白くなるな」と思ってましたね。

ラガマフィン調のラップも格好良かったけど、その辺りは秋本君のディレクションはあったの?

秋本:何もないっすね。ひと言も言ってない。

秋本君と話したときに、「すごいメッセンジャーは絶対にレゲエのシーンから出てくると信じていた」と。「悔しいけど、出てこなかった」と。「ヒップホップのほうから出てきた」ってことを言ってたよね。

秋本:はい、そうっすね。ただ俺がまだ知らないだけど、レゲエのなかにも孤軍奮闘しているメッセンジャーがいると信じてますけどね。俺のなかでレゲエっていうものを音楽のジャンルやスタイル以外で考えたときに、生き方だったり、メッセージ、日本での立ち位置がよりレゲエ的っていうかね。こっちも燃えてくるような、そんな気持ちを持った人としかやれないし。俺はいままで、シンゴ02もそうだし、ボス・ザ・MCもそうだし、キラー・ボングもそうだし、ルミちゃんもそうだし、本物としか絶対にやらない。

秋本君が言うところの"本物"の定義っていうのは?

秋本:メッセージがあるっていうか、人のためにあるかないかっていうか。いいまのルミちゃんは自分のためじゃないですよ、存在も歌もね。人のために歌っている。そこが大きな違いじゃないかなと思いますね。

なるほどね。話が前後しちゃうんだけど、『サバイバル』っていう言葉にした背景をもうちょっと話してもらえますかね。

秋本:そうですね......。

"サバイバル"って、いまの日本では下手したら勘違いされる言葉だと思うんだよね。だってこれだけ息苦しい競争社会なわけじゃない。僕なんかが子供の頃はまだゆるい社会で、たとえば成績が良い悪い関係なく、「俺はサラリーマンはイヤだから板前になるわ」とか、生き方にもっと多様性があったんだよね。でもいまは世のなかがもっときつくなっているというか、なんか企業の正社員になることが唯一の生き方みたいな、そういうサバイバルもあるわけじゃない。

秋本:そういうサバイバルは頭にぜんぜんなかったですね。

絶対にないと思うんだけど(笑)。

秋本:いつも話すことでもあるんですけど、俺がいまでもベースを持って......やっぱ俺も好きなだけじゃやれないわけですよね。ポップなことやってるわけじゃないから、生きていくのも大変だし、実際金に困るし、でも、俺は金に媚びてやったことはいっかいもないし、金以上に素晴らしいことを知ってる。
 なぜここまで......俺も人のためというか、自分がボブ・マーリーからもらったように、俺も分け与えたいっていうのもあるんですよ。俺はボブ・マーリーに心を打たれて、そのときに宿された魂みたいなのがあって、それがいまだにやっているエネルギー源なんですよね。石油も石炭も燃えてしまえば消えるけど、永久に消えないエネルギーってもんがあるんですよね。それは人間の思いなんじゃないかと思うんすよね。誰かにもらったエネルギーが人に宿って、他の人にも連鎖していく、こんな俺でさえここにはせいいっぱい込めたものがあって、それがもし誰かの心を打つことができて、そのエネルギーをその人に分け与えることができれば、それもまた連鎖していくっていうか。だから、"サバイバル"のための頼りにできるような何かにしたいという願いを込めてこういうタイトルにしたっていうのもあるんすよね。生き抜くための頼りになる音っていうか......。

秋本君は、秋本君が15歳のときに『ナッティ・ドレッド』を聴いて感じたように、いまの15歳も同じように感じてくれると信じているんだね。

秋本:信じてますね。

実際にそういうリアクションはあるの?

秋本:ありますよ、手紙が来たり。汚い字で、17歳で、「ベースやってます」と。「将来、俺も前に立てるようになりたいです」とか。それとか、「まだ歳がいってないから、夜中のイヴェントに行けないんで、夕方のコンサートもやってください」とか。地方行くと、たまに16歳ぐらいの子が来てたりしますよ。だからいるんですよ。

そうだね。

秋本:嫌いな人は俺らのこと絶対に嫌だと思うし......、俺の音楽ぜんぶそうだと思うんですよね、暑苦しいし。

ハハハハ、わかってるんだね(笑)。

秋本:拒否反応する人、絶対にいるんですよ。ルミちゃんも絶対にそういうアーティストだと思うし。俺は自分が弱っているときにボブ・マーリーを聴くんですけど、ふだん、いちばん聴けないのもボブ・マーリーなんですよね。ビッグ・ユースとかもそうですけど、簡単に針を落とせないっていうか、俺はなるべく聴きたくないんですよ(笑)。ホント、自分が精神的にも充実してないと聴けない。でも、弱っているときに、ホントは聴きたくないんですけど、でも、聴くと魂をもらって元気が出てくるっていうか。本物のメッセンジャーはそう容易いものじゃないし、ルミちゃんもそうだと思うんすね。みんな傷ついたら耳障りの良いものを聴きたがると思うんですけど、それは応急処置なんですよね。絶対に治癒はしないと思うんですよね。

秋本君は震災があったときにどこにいたの?

秋本:俺はたまたま仕事が休みで家にいたんですよね。

じゃあ、けっこう棚が倒れて。

秋本:そうですね。CDがばーっと落ちてきましたね。

そのときレコーディングはどのくらい進んでたの?

秋本:もう収録曲はほとんど録って、あとはオーヴァーダブ、ダブ・ミックスだけが残っていた。それがあの原発の事故があったんで、ルミちゃんと"誰かのあの子"を作ったんですよ。こんな事態になってしまって、何かそれに対して曲を作らないとって、ルミちゃんにも「何か新しいリリックできないか」って話して、それが"誰かのあの子"になったんすよね。

そうだったんだね。秋本君はいまでもトラックの運転手やってるの?

秋本:やってますよ。

けっこう長いよね。

秋本:ドラヘビでいちばん揉めていた頃からですからね。俺がいないのにドラヘビで出すってことが決まったとき、俺はトレーラー運転してましたからね。

はははは、そうなんだ(笑)。

秋本:トレーラーでレゲエ聴いてましたよ。40トンとかひっぱりながら(笑)。

はははは。

秋本:「俺のほうがいま絶対にレゲエに向き合っているんだ」って思いながらね。「おまえら楽してるかもしれないけど、俺のほうがレゲエに近づいてるぜ」って思いながら(笑)。

もう和解したことだし(笑)。

秋本:もちろんいまはもうぜんぜん何もないすけどね(笑)。

何でトラックの運転手を選んだの?

秋本:いや、もう単純に、他にやれることないんすよ。俺がドラヘビ辞めたとき、俺はもう32だったんすよ。それまでもずっとバイトで食いつないできたんですけど、俺はリーダーだったから、みんなはレコーディング中で自分のパートが終われば終わりだけど。俺はミックスが終わるまでずっといるわけです。だからレコーディングの度に仕事をクビになるんですよ。まあ、リーダーだから仕方がないんですけど。それでもう、借金もすごいたまってたし(笑)。ただ、毎回クビになりながらも、ドラヘビ続けながらやっていた仕事が運送の仕事だったんですよね。ドライヴァーやって、最初は軽トラからはじまって、2トンになって、4トンになって。自分なりにステップアップしてって......で、最後はトレーラーまでいったんですよ(笑)。いちばんでかいヤツっすね。

なんて言うか、秋本君は本当にそういう男だよね。

秋本:孤独ですけど、自由ですからね。朝出ちゃえば、誰にも文句言われない(笑)。

秋本君が落ち込むときっていうのは、たとえばどんなとき?

秋本:うーん、どうっすかね......。やっぱ、納得いかないライヴやったときっすね。

そうか......。

秋本:そうっすね。

じゃあ、最後に何か予定があればお願いします。

秋本:8月26日に恵比寿のリキッドルームでリリース記念のライヴがありますね。まあ、そんなところですかね。

ドライ&ヘビーもやるんだよね。楽しみです。じゃあ、今日はどうもありがとうございました! 

 最後に本文とは直接関係ないが、秋本武士の取材のちょうど直前に中村とうよう氏の訃報を知った。僕がいちばん最初に買ったレゲエのレコードは、当時氏が監修した〈トロージャン〉レーベルの「THIS IS REGGGAE」シリーズの1枚、『グレイテスト・オリジナル・レゲエ・ヒッツ』だった。いまでも家にあるそのベスト盤のライナーは氏が書いたもので、中学3年生だった僕はそのライナーを読みながら、何百回とそのレコードを聴いた。ライナーは当時のレゲエの解説としてはずいぶんと詳細なデータが記されていて、そこには当時の僕の汚い鉛筆の筆跡でいくつかの傍線や書き込みがある。ロックステディという言葉もそのライナーで知った。末筆ながら、氏のご冥福を祈りたい。

Chart by JAPONICA 2011.07.25 - ele-king

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IFEEL STUDIO MORGENGRUSS III INTERNATIONAL FEEL / URY / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC

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V.A. [LARRY HEARD / MOODYMANN / OSUNLADE] MOXA VOL.1 - FOLLOW THE X REBIRTH / ITA / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
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GROOVEBOY GROOVEBOY EP3 UNKNOWN / US / 2011/7/21 »COMMENT GET MUSIC
80S'R&B名曲ALEXANDER O'NEAL feat. CHERELLE"NEVER KNEW LOVE LIKE THIS"をMARK E/EDDIE Cばりにざっくりとミニマル・ビートダウン化したA面"LOVE LIKE DIS"、そしてこちらも80S'ソウル名曲にしてサンプリング・ソースとしてもお馴染みのMTUME"JUICY FRUIT"を斬新にもレゲエ/ダブ・テイストでリコンストラクトしてしまったB面"WHAT U ARE"の今回も現行シーンの流れを的確に突いたDJフレンドリーな好エディットを披露の最高すぎる2トラック!

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JOHNWAYNES

JOHNWAYNES HOOMBA HOOMA LET'S GET LOST / UK / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYもプレイする85年リリースのアフロ/バレアリック古典PILI-PILI"HOOMBA HOOMBA"のエディットA-1にはじまり、GWEN MCCRAE"FUNKY SENSATION"のボトム・ファットなエレクトロ・ファンク・スタイルでのドープ・ビートダウン・エディットB-1、そしてレゲエ・ネタを駆使したダ ビー・ディスコ・エディットB-2と、どれもかなり良い!

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V.A. BLACK FEELING VOLUME 2 FREESTYLE / UK / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
LANCE FERGUSON率いるバンド・プロジェクトが様々な名義を使い分けて名曲の数々をファンク・カヴァー&コンパイルする人気シリーズ第2 弾。"NAUTILUS"のトロピカルなラテン・ファンク・カヴァーにはじまり、JORGE BEN"COSA NOSTRA"のディープ・ファンク・カヴァー、そしてJACKIE MITTOO"OBOE"、RONNIE FOSTER"MYSTIC BREW"まで、、鉄板ネタを極上ファンク・アンサンブルで再演してしまった最高すぎる一枚!

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DENSE & PIKA BAD BACK / VOMEE DENSE & PIKA / UK / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
<PLANET E>周辺という情報のみで全く持って詳細不明ながらそのクオリティの高さにはついつい反応せずにはいられない漆黒ドープ・ハウス2トラック届きました!MOODYMANN/THEO PARRISH系のデトロイト・ブラックスネスにベルリン地下経由のダブ・テクノ・サウンドの質感を混ぜ合わせたドープ・ブラック・ハウス!

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BUILD AN ARK THE STARS ARE SINGING TOO DISQUES CORDE / JPN / 2011/7/22 »COMMENT GET MUSIC
才人CARLOS NINO率いるスピリチュアル・ジャズ・コレクティヴ=BUILD AN ARK、結成10周年を記念するメモリアル・ニュー・アルバム!今作は過去のライブ・パフォーマンス、リハーサル、レコーディング・セッション、コラボ レーションにて残された未発表音源の数々からCARLOS NINO自身が厳選コンパイルしたというこれまでの活動歴10年での全ての年代における音源を収録したいわゆる裏秘蔵ベスト音源集的内容の一枚。

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MURO DIGGIN' ICE -MURO'S BREEZY SOUL- KING OF DIGGIN' / JPN / 2011/7/21 »COMMENT GET MUSIC
90年代「DIGGIN'ICE」シリーズ制作当時に収録候補となった楽曲や、続編用に考えていた楽曲を中心にコンパイル/ミックスしたという今 作までの 10年以上の時間の隔たりを全く感じさせない当シリーズならではのクール&ブリージンな空気感をしっかりと保った、まさに当時の秘蔵ミックス的内容の一 枚。

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COYOTE HALF MAN HALF COYOTE IS IT BALEARIC? / UK / 2011/7/16 »COMMENT GET MUSIC
COYOTE待望のファースト・フル・アルバム!全編に渡り揺らめくダブワイズが要所で効いた幽玄バレアリック~アコースティック・チル・トラック、ダウンテンポetc..野外/海辺での開放感ある現場やラウンジ空間でのゆったりしたDJプレイには勿論、リスニング・アイテムとしてもばっ ちり重宝する聴き心地の良い絶品内容。今夏の清涼音楽としてもいかがでしょうか。ジャケット・アートワークも◎

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DR. DUNKS / JUSTIN VANDERVOLGEN

DR. DUNKS / JUSTIN VANDERVOLGEN SO GOOD FEELING / VERSIONS KEEP IT CHEAP / US / 2011/7/11 »COMMENT GET MUSIC
首謀者DR.DUNKSサイドは和やかなミッド・クラップ・グルーヴに流麗なストリングス、色鮮やかなギター/キーボード・リフが爽快に掛け合っ ていく最高に突き抜けた絶品サマー・ブギー・トラック。そしてB面の盟友JUSTIN VANDERVOLGENサイドもバレアリック・フィールなギター/キーボード・リフが軽快に織り成すこれまた夏仕様な絶品ディスコ・トラックで、こちら 終盤あたりでタイトな四つ打ちグルーヴへと移行する展開もナイスな逸品。

 ヴィンセント・ラジオが陸前高田までバンクシーの映画を上映しに行くと聞いて、その車に飛び乗った。「あとひとり乗れる」というカードが切られれば、コールしない手はない。胴元がヴィンセント・クルーならカモられる可能性も低い。
 車が動き出す直前までわかっていなかったけれど、ヴィンセント・ラジオでは全国のリスナーに呼びかけて、援助物資を募り、現地ではそれらを配布しながらレイヴ・パーティを開催する予定だった。なるほど、この人たちがやることはひとつしかないんだなー。反戦デモをやろうが、ネット・ラジオをやろうが、被災地に物資を届けに行こうが、ターンテーブルを回すことしか頭にない。そんな連中だったのである。そう、だから、免許を取ってから2度目の運転だというベーナーさんのハンドルさばきで午前3時に高速を飛ばしつつ、当然のことながら「人、来るかな~」というのが全員の心配事になった。仙台から2人来るらしいとか、石巻からツイートがあったとか、少ない人数の足し算に明け暮れ、「若者は少ない」という固定観念が車内を幽霊のように徘徊し続けた。ほどなくして朝日が昇っても感動はまるでなく、ただ単に暑いだけだった。
 このムードを断ち切ったのはガイガー・カウンターだった。ロクのアッコちゃんがムードマンから借りたというロシア製の小型マシンに電池を入れ直したところ、東京で「0.1」もなかった表示が急に「0.3」、「0.4」と上昇し始めた。上がったり下がったりで直線的に数値が上がっていくわけではないけれど、郡山市を通過する頃には上限が「0.7」から「0.8」を更新し、とあるサーヴィス・エリアでは屋外で「1.2」を超える瞬間もあった(屋内だと「0.3」)。目に見えて数値が変化していくというのはやはり不必要に恐怖感を掻き立てられる。あるいは、この場から早く立ち去りたいと考えてしまう一方で、この数値のなかで暮らし続けている人たちがいることも考えざるを得なかった場面でもあった。矢作俊彦がいま、『スズキさんの休息と遍歴』を書き直したとしたら、果たしてどんな展開になるのだろうか? ドーシーボーの再出発を願いたい。

 一関インターまでは7時間ぐらいで辿り着いた。予定通り、スーパーマーケットが開店する時間だったので、イーオンでバーベキューの材料を仕入れることに。海産物はわかるけれど、ペット・ボトルがなぜか驚くほど安い。ビールや炭も買い込んで、様々な物資が詰まりに詰まった車に、さらにそれらをギュー詰めにし、再び海岸沿いまで1時間半の距離を進む。どこまで行っても景色は平穏で、頭に思い描いていたような惨状はどこからも立ち現れてこない。だんだんと避暑地に迷い込んだような気分になりかけた頃、ひしゃげた自動車がポツポツと目に入り出す。そして、山間の道を抜けたところで、景色はいきなり連続性を失った。そこからは何もなかった。真っ平な平野が果てしなく広がり、所々に瓦礫が積み上げてあるだけ。出発する日の昼間、近所でばったり会った保坂和志が少し前に気仙沼に行ってきたそうで、「陸前高田は見事に更地になっていた」と話していた通りだった。
 津波で父親を亡くしてしまったヤングカルビの実家がレイヴ会場だった。地元に戻った彼を励ましに行こうというのがそもそもパーティを企画した動機だったそうで、グーグル・アースで見てみると、なるほど庭も広いし、敷地内には家屋も5軒ぐらい建っているように見える。ヤンカルのお父さんは最初は助かったにもかかわらず、誰かを救助しようとして、結果的に津波の犠牲になったという。後で知ったことだけれど、お父さんは政治家で、共産党の及川一郎議員という人だった。
 カーナビに従って進んでいたら、あるはずの橋が落ちていて、道がいきなり途絶えてしまう。そのまま適当に車を迂回させていると、ふいに小学校らしき建物が見えてきた。ヤンカルの実家は少し高台にあり、後で聞いたところでは、その小学校が津波の防波堤になったという。そこを過ぎると、ヤンカルが庭先に立っていて、ヤアと手を挙げた。ようやく着いた。昼間の暑さは東京とかわらない。ガイガー・カウンターはとっくに落ち着いている。

 少しは休めるかと思ったけれど、昼ごはんにソーメンを食べただけで、すぐにサウンドシステムやスクリーンの設営がはじまり、支援物資を分けて並べる作業がはじまった。なんだかんだいって夜通し騒いでしまったに近いので、誰もほとんど寝てないにもかかわらず、全体の作業は何かを悟ったようにテキパキと早い。ヤンカルが使っていたシーツを石黒景太が指揮を取って即席のスクリーンに仕立て上げたものはなかなかの傑作だった。アッコちゃんが支援物資を並べていくセンスもとてもいい。サウンドデモの時もそうだったけれど、誰が指示するでもなく、自然と役割が決まっていき、どこからともなく現れたおじさんが「バーベキューはオレが仕切る」といって炭に火を入れてくれる。作業の合間にヤンカルのお母さんから「水が出るようになった時は本当に嬉しかった」など、被災地の現状をあれこれと教えてもらう。電話線がまだ回復していない上に、ソフトバンクがつながりにくいというのはやっぱり不便もいいところで、当然のことながらインターネットも観ることができないし、ヴィンセント・ラジオも中継は断念せざるを得なかった。
 なんとなく形が整ってきたと思ったら、早くも人が集まりはじめてきた。予定では午後5時からのスタートだったところを、そのままスタートさせてしまうことにする。僕はバーベキューを焼いたり、Tシャツを「えり好み」する人の相談相手を務めたり。人が商品を「えり好み」することがどれだけ楽しいことなのか。サイズを見たり、色を見たり。300枚近く提供してもらったので、それなりに贅沢な気分を味わってもらえたのではないだろうか。明日、バスケットの試合があるのにユニフォームが流されてしまったという女の子はRAW LIFEのTシャツを人数分、抱えて持っていった。上から下(=靴)までその場で全部、着替えてしまうおばさんもいた。
 DVDプレイヤーのような電子機器が人気だったのは当然として、それ以外では、子どものおもちゃ、女性用の化粧品、全巻揃ってるマンガとDVDはほとんど全部が持ち帰ってもらえた。カードを集めていた男の子は次の日の朝もまた貰いに来たりした。まったくダメだったのはアナログ盤とVHSテープ。VHSのなかには02年のイタリア映画で、家族の一員を失ったがために崩壊しかけていた家族がなんとか持ち直すという『息子の部屋』もあり、これはとてもいいものを提供してくれたと思っていたのだけれど、やはりVHSということだけで、残念ながら誰も手を伸ばしてはくれなかった。ノラ・エフロンが『奥さまは魔女』のリメイクを手がけたDVDも残っていたので、僕の文章を読んでくれているという青年に強く奨めてみた。ノラ・エフロンはスリーマイル島の原発事故が起きる前に南部で被爆についての問題提起を起こそうとして殺された女性を追う『シルクウッド』で脚本を務めたことがあり、主演のメリル・ストリープとは、09年に『ジュリー&ジュリア』でも再びコンビを組んだユニークな映像作家である。『奥さまは魔女』でもヘンなところにヒッピー・カルチャーの符号が散りばめられていて、なかなか通り一遍のリメイクではない。50年代の女優にしか見えなくなっているニコール・キッドマンを観るだけでも楽しい作品ではないか!
 スケートボードを見つけた子どもの嬉しそうな叫び声もまだ耳に残っている。お父さんもお母さんもスケボーをやっていて、自分だけが持っていなかったらしい。プロテクターを提供してくれた人もいたので、セットで持って帰ってもらい、親子3人で楽しそうに記念写真を撮っていった。本やCDはやはり好みが分かれるので、あれはないかこれはないかという注文にはなかなか応じられるものではなかった。ヒップホップに興味があるという女の子にはデ・ラ・ソウルやスパンク・ロックなど10枚ほどを見繕ってあげた。フライング・ロータスが残っていたのは意外だったけれど、ジャケットに何も書かれていなかったせいのようで、「あれ、フライング・ロータスが残っているな」と僕がいうと、すぐに持っていく人はいた。

 DJはヴィンセントのシバちゃん、阿部周平、2マッチ・クルーのポエム、石黒景太、ヤンカルが交代で好きな曲をかけまくった。後で聞いたところによると、ロックンロールをリクエストしたおばさんがいて、シド・ヴィシャスの「カモン・エヴリバディ」をかけてもPILをかけてもツイストで踊っていたそうだ。それは、ちょっと見たかったかもしれない。残ってしまったアナログ盤からシバちゃんがアニタ・ベイカーのカヴァ1曲をプレイする。「リング・マイ・ベル」をレゲエ調にアレンジしたもので、その日、聴いた音楽では行きの車のなかで聴いたクラフトワークのライヴと共になぜか強く印象に残っている。
 6時半の定例放送でヤンカルが自分の家でTシャツやCDを配っていると告知すると、来る人がどっと増えて、最終的には70人ぐらいの賑わいになっただろうか。仮設住宅や避難所の人たちも来るのかなーと聞くと、「あの人たちは来ないと思う。慰問疲れもあるし」という返事。なんとなく、被害の程度で同じ地域でも混ざり合うことがない垣根が生じている気配を感じてしまう。決定的だったのは何人かの人が「福島には行かねえ」といっていたこと。それ以上のことは何も言わないけれど、これはさすがに何をかいわんやである。日本がひとつになれるなんて幻想もいいところだというか。あるいは「仙台は復興のエネルギーに満ち溢れていますよ」という意見も耳にした。どうやらこことは違うムードのところもあるということを教えてくれたようで、当たり前のことだけれど、ヴィンセント号がたまたま陸前高田に着いたから、僕は被災地に対してひとつのイメージを持つことができたけれど、そうではなくて仙台に着いていればまったく違うイメージを持って帰っただろうし、相馬市に着いていれば車から降りることさえ躊躇したかもしれない。出発する前に「陸前高田に行ってくる」とEメールを送っておいた友人から、帰ってみると「福島はどうでしたか?」という返事が来ていた。福島以外は被災地だということが忘れられているといういい証拠である。日本どころかいまの東北をひとつにすることは頭山満にも田中清玄にもきっと無理に違いない。
 若い人は思ったよりも多かった。しかし、年輩の方々がガツンと盛り上がっているので、なかなかバンクシーの映画を上映するタイミングに入れない。午後7時を過ぎると、一気に涼しくなり、食べたり呑んだりもさらにいい感じになってしまう。とはいえ、映画を楽しみにしてきた人もいるはずだから、なんとか踏ん切りをつけて、予定よりだいぶ遅れて『イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ』がシーツの上で封切られる(東京での公開も同じ日)。僕にしても、これがメインの目的だったので、がっちり観るつもりが、やはり徹夜明けには無理があったか、眠ったり起きたりで半分ぐらいしかストーリーはわからなかった。はは。なかなか正体をつかめないのがバンクシーということで、ここは諦めるしかないでしょう。震災前に試写を観ていた人の話から登場人物が欲望を交換してしまう話なのかと思っていたけれど、バンクシーはたしかにブレインウォッシュの欲望を適えているかもしれないけれど、バンクシーの欲望がどこに行ったかは表面的には明確にならないので、そんな単純な映画ではないのかなという印象が残ったのみ(後で石黒くんから凄まじい解釈を聞かされ、驚いてまた寝てしまった)。

 最後に花火。片付けは明日にして、いきなり寝てしまった阿部周平に続いて、みんなも総崩れで寝た......のかと思ったら、3時まで呑んでいた人もいたらしい。そのパワーを被災地の復興に役立てましょう!
 次の日はヤンカルとお母さんの案内で被災地をあちこち見て回ることに。釣り堀かと思ったら陥没した住宅地だったり(そういえば自動車が突き刺さっていたか)、海のそばに野球場があったのかと思ったら、そこまで海が広がったのだというし、新しい電信柱の横には倒れたままの電信柱や信号機がそのまま放置され、だんだん瓦礫の山にも目が馴れてきて、素材別に分けて積み上げてあることが分かってきたり。基本的には何もないので、何もないとしか書きようもなく、僕たちはここに街がひとつあったのかなーと思うばかり。何もなくてもヤンカルたちが見れば何かを思い出すだろうし、僕たちは何も思い出さないというだけのことである。ヤンカルのお母さんが、当時まで働いていた病院の辺りを指差してくれる。地震の後、津波勧告はなく、虫の知らせで患者さんたちを山の上に運び上げたところ、直後に津波が押し寄せてきたという。陸前高田はアイヌの子孫が移り住んできたところだという話もどこかで聞いた。地名には高台に住む人という意味もあるとか。道端の泥から阿部周平が文字通り7インチ・シングルをディグったら、それは山口百恵「赤い衝撃」だった。
 気仙沼にも足を延ばした。ここはどういうわけか一軒置きに家屋が倒壊し、何もなくなってしまった陸前高田とは対照的に、雑然といろんなものがあり過ぎるという印象が残った。実はここまで書かなかったことがある。震災直後には東京でもハエが急に増えた時期があったけれど、陸前高田でもハエは非常に多かった。僕たちが食卓を囲んでいる間も誰かが追っ払っていないと、どこかにハエがとまってしまい、顔や手にもすぐにたかって来た。それが、気仙沼ではそれが倍増していた。それどころか、臭気がものスゴく、最初は窓を開けるのも耐えられなかった。陸前高田は海水浴をメインとした観光地で、いわゆる漁港ではなかった上に、すべてが押し流されてしまったから、ウジの湧きようがなかったのに対し、気仙沼のような漁港はそうはいかなかったらしく、どうやら冷凍保存されていた水揚げがことごとく街中にぶちまけれ、そのまま腐り果てたために、どこを掘ってもウジだらけになったということらしい。これには参った。少しでも窓を開けると、あっという間に車のなかがハエだらけになってしまう。1匹、追い出そうとすれば、5匹は飛び込んでくる。街中を抜け、海に出てしまう方がまだしもだった。もう、インドにでも行ったと思って諦めるしかない。週刊誌などで見かける「少しは復興している」などという表現が僕にはとても信じられなくなった。
 最後に石油コンビナートの跡地を見ようと思ったものの、通行止めになっているようで、それは適わず、それを最後にヤンカルたちの車と別れ、ヴィンセント号はそのまま東京へ進路を向けた。おそらく僕たちは必要以上にくだらないことを言い合いながら(それはいつものことか......)。

写真 → https://vincentradio.com/report.html

PS
8月6日にヨコハマ創造都市センターで「<表現>としてのデモ」と題して、劇作家の宮沢章夫さんとトーク・イベントをやります。司会は桜井圭介さん。
https://www.parc-jc.org/event_tpamiyss2011.html

Chart by UNION 2011.06.21 - ele-king

Shop Chart


1

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS Locussolus (国内仕様盤) INTERNATIONAL EFEL / URG »COMMENT GET MUSIC
IFEELからの先行シングルも大きな話題となり遂に迎えたDJ HARVEYの新プロジェクトLOCUSSOLUS 待望の1stアルバム!長いキャリアの中でこれまでに触れてきた膨大な音、ジャンルを越えたダンス・クラシックス、ハウス~バレアリック、それらを現在のクラブシーンの音へと繋ぎ合わせることで、想像をはるかに超えたサウンド・フォルムへと仕上がった!

2

V.A.(MOODYMANN,JUAN ATKINS,ALTON MILLER,ABACUS)

V.A.(MOODYMANN,JUAN ATKINS,ALTON MILLER,ABACUS) Music Institute Pt 3 NDATL MUZIK / US »COMMENT GET MUSIC
MoodymannことKenny Dixon Jr.、デトロイトテクノ創始者の一人Juan Atkins、デトロイトハウスの重鎮Alton Miller、そしてミシガン湖を挟んだカナダより古くから交流のあるAbacusの4アーチストが大名曲Alexander Robotnick - Problemes D'AmourをRe-Touch!!『限定盤』につきお早めにチェックを!

3

BRUNO PRONSATO

BRUNO PRONSATO Lovers Do (国内仕様盤) THESONGSAYS / GER »COMMENT GET MUSIC
SAMMY DEE(PERLON)とのユニット・HALF HAWAIIやTHOMAS MELCHIOR(aka BABYFORD)との共作、さらにSERGIO GIORGINIとタッグを組んだNDFではあのDFAからデビューを飾り、いきなりPITCHFOLKのTRACKS OF THE YEARに選出されるなど多方面で注目が集まっているミニマルシーン随一の才能・BRUNO PRONSATO!名作「WHY CAN'T WE BE LIKE US」から4年・・・2年の歳月をかけて制作されたNEWアルバムが遂にリリース!丹念にトリートメントされた繊細な音の結晶、このユニーク極まりないミニマル/ハウスをぜひ多くのリスナーに味わってもらいたい。

4

VOICES FROM THE LAKE FEAT. DONATO DOZZY & NEEL

VOICES FROM THE LAKE FEAT. DONATO DOZZY & NEEL Silent Drops E.P PROLOGUE / GER »COMMENT GET MUSIC
イタリアの湖に捧げるというコンセプトを掲げた鬼才DONATO DOZZYとNEELによる要注目プロジェクトのファースト・リリースがドイツ優良アンダーグラウンド・ミニマルレーベルPROLOGUEより到着!!一貫して最奥を深く這い、時に妖しい美しさを湛え、時に鬼気迫る表情を魅せながら展開する徹底したアンダーグラウンド・サウンド!!

5

GLOBAL COMMUNICATION

GLOBAL COMMUNICATION Back In The Box(Mix) (国内仕様盤) NRK / UK »COMMENT GET MUSIC
これまでにJOEY NEGRO、DJ SNEAK、LOUIE VEGAなどシーンを黎明期から支えてきた大物が原点回帰をコンセプトに贅沢極まりないミックスを披露してきた"BACK IN THE BOX"に、テクノ/アンビエント史に燦然と輝く名盤「76:14」で知られるTOM MIDDLETONとMARK PRITCHARDによるユニット・GLOBAL COMMUNICATIONが登場!BFC(CARL CRAIG)はじめデトロイト・テクノのレア・トラックも満載!!

6

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS

HARVEY PRESENTS LOCUSSOLUS Locussolus (2 x 12") INTERNATIONAL FEEL / URG »COMMENT GET MUSIC
アルバム収録曲からリミックス音源がアナログカット!エンペラーマシーン、アンドリュー・ウェザーオール(Sabres Of Paradise, Two Lone Swordsmen)、リンドストローム&プリンス・トーマス、そしてハーヴィー自身のリミックス収録!ワンショット限定盤とのことなのでチェックはお早めに!

7

DEZ ANDRES

DEZ ANDRES As We Rock On/A Time To Boogie SPILLS / US »COMMENT GET MUSIC
新レーベルSPILLS第一弾はDJ DEZ=ANDRESがMJをビートダウンミックス!ANDRESの1STアルバムを彷彿とさせる哀愁漂うトラックメイク、絡むマイケルの歌声・・・両サイドとも極上!

8

LOTI

LOTI What's Lord Got To Do With It? AMERICAN STANDARD / US »COMMENT GET MUSIC
純LA地下産NU DISCO, BALEARICレーベルAMERICAN STANDARDから新鋭Lotiの新作が限定500枚でリリース!これからの季節にもマッチするリキッドな感覚を醸し出したバレアリックフィールなトラックでCottamやSleazyBeatsも絶賛の1枚!

9

JOHN BELTRAN

JOHN BELTRAN Ambient Selections (国内仕様盤) DELSIN / NED »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIGのRETROACTIVEからデビューを果たし、「EARTH & NIGHTFALL」(R&S)や「TEN DAYS OF BLUE」(PEACEFROG)、PLACID ANGELS名義の「CRY」など90年代前半~中盤にかけて粒揃いの傑作アルバムを発表、デトロイト・テクノ・ファンを中心に今な熱烈な支持者の多いベテランJOHN BELTRANによる"アンビエント"ベストがオランダの名門DELSINから登場!

10

BEAT BROKER

BEAT BROKER Pacific Break ADULT CONTEMPORARY / US »COMMENT GET MUSIC
SENTRALLレーベルからリリースされた"Deep Sleep"が長期に渡ってクラブプレイされスマッシュヒットとなったBEAT BROKERがAMERICAN STANDARD系列の新レーベルADULT CONTEMPORARYの第一弾に登場!オリジナルは柔らかなキーの音色と幾重にも重なった鮮やかなバックレイヤーの見事なコントラスト、そして緩やかなピークとブレイクを備えこれからの季節に間違いなくハマるレイドバック感を演出。フリップサイドにはPhil Mison & Pete HerbertによるユニットReverso 68のリミックスで、一つ一つの音像をソリッドかつエフェクティヴに仕上げクラブ映えを意識したミックスに!!

[Electronic, House, Dubstep] #7 - ele-king

1.Holy Other - With U | Tri Angle


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E王  ハウ・トゥ・ドレス・ウェルでリスナーの度肝を抜いた〈トライ・アングル〉レーベルが送り出す、今年の注目株のひとり。マンチェスターのホリー・アザーによる5曲入りのセカンド・シングルで、ダブステップとチルウェイヴを通過したセイバース・オブ・パラダイスのゴシック・ロマンといった感じに聴こえる。女性ヴォーカルをフィーチャーした"タッチ"に関しては、さしずめジェームス・ブレイク+ジョイ・ディヴィジョンといったところだろうか。
 B面の"ウィズ・ユー"はポーティスヘッドによるダーク・アンビエントのようで、"フィーリング・サムシング"にはブリアルをフェミニンに展開したような甘美がある。12インチ1枚でアルバム並みに大きく騒がれるのはジェームス・ブレイク以来のことだが、たしかに騒がれるに値する内容だ。

2.Ford & Lopatin - Emergency Room | Software


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 そろそろファースト・アルバム『Channel Pressure』が店頭に並ぶ頃だろう。OPNのダニエル・ロパティンとジョエル・フォードによるチルウェイヴ・ユニット、ゲームスあたらめフォード&ロパティンに改名してからの最初のシングルで、笑ってしまうほどキャッチーな80年代シンセ・ディスコ。な、なんなんだよ~、これは~。ゲームス名義の最初の7インチにあったドロッとした感触は見事に払拭されて、さわやかに聴こえるほどだ。B面では〈DFA〉のギャヴィン・ルッソムによるリミックス、ザ・バグによるダブ・ヴァージョンが収録されている。アルバムは店頭に並んだら買う予定。

3.Fatima - Follow You | Eglo Records


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E王 ロンドンの〈エグロ〉レーベルは、ポスト・ダブステップにおいてもっとも大人びでいるレーベルだ。ミズ・ビートの「Are We The Dictators?」がそうだったように、このレーベルにはジャズ/ソウルといった明確な音楽的なヴィジョンがある。ドラムンベースで言えば4ヒーローのような役割を果たすのだろう。
 レーベルの運営に関わるフローティング・ポイントがトラックを作っている女性シンガー、ファティマ・ブラム・セイのセカンド・シングルは、このレーベルの底力を見せつける。ファティマの素晴らしいヴォーカリゼーションだけでも充分に魅力だが、フローティング・ポイントによる瑞々しいトラックがこの12インチを特別なものにしている。B面に彫られた"レッド・ライト"はいかにもUKらしいジャズの香気をもったキラー・チューンである。ネオ・ソウルのシーンにおけるエースの登場といったところだろうか。

4.Floating Points - Faruxz / Marilyn | Eglo Records


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 いま出たものすべて買ってもハズレがないのが〈エグロ〉レーベルとフローティング・ポイントで、片面プレスの10インチ「Sais Dub」の前にリリースされたこの12インチは彼らしい、優雅なアンビエント・テイストとポスト・ダブステップのビートとの美しいブレンドとなっている。A面の"Faruxz"は、いわばデトロイティッシュな濃いめの叙情性が広がっている。動くベースライン、メランコリックなストリングス、瑞々しいフルート......アズ・ワンとラマダンマンの溝を埋めるのはこの男だ。

5.Gang Colours - In Your Gut Like A Knife | Brownswood Recordings


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 これはジャイルス・ピーターソンのレーベルから期待の新星、そのデビュー・シングル。なかなか侮れないというか、素晴らしいほどトロっトロっのネオ・ソウルで、日が暮れてからでなければ聴きたくないような、美しい真夜中の音楽なのだ。確実にポスト・ダブステップを通過した音数の少ないビートが心地よく、そしてジャズ・ピアノはアシッディな電子音とダブの空間的な録音のなかで絡みつく。ギャング・カラーズは、ファティマとともにネオ・ソウルの主役となるのだろう。はっきり言って、期待を抱かせるには充分な出来である。

6.Vessel - Nylon Sunset EP | Left_Blank


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 ブリストルからダンスフロア直撃の1枚。ユニークなビート・プログラミングとカオスを秘めた、得体の知れないポスト・ダブステップ系だ。いわばハマり系の音だが、インストラ:メンタルのようにノスタルジックではなく、アディソン・グルーヴをディープ・ハウスと掻き混ぜたような感じというか。タイトル曲の"ナイロン・サンセット"などはいわゆるどんキまり系のドラッギーな音で、ちょっと恐いなーという気もするけれど、ビートの細かいアクセントは面白く、ベルリンというよりもシカゴやデトロイトに近いかもしれない。ペヴァリストもリミックスで参加している。

7.Greg Gow - Twilight Soul EP | Transmat


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 カナダのトロント在住のDJ/プロデューサーによる2年前の「The Pilgrimage EP」に続いて〈トランスマット〉からは2枚目となる12インチ。もう一貫してデリック・メイ好みというか、思わず走り出したくなるような真っ直ぐなデトロイト・テクノで、「勇気を持て~持つんだ~」と言われているような気持ちになる。

8.Joker - The Vision | 4AD


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 大手〈4AD〉と契約を交わしたジョーカーのアルバムに先駆けて発表されたホワイト盤で、SBTRKTでもお馴染みの女性シンガー、ジェシー・ウェアのR&Bヴォーカルををフィーチャーしている。グラスゴーの〈ラッキー・ミー〉やロンドンの〈ナイト・スラッグス〉、日本ではエクシーあたりともリンクするような、派手目のシーケンスが鳴り響くダウンテンポのUKベース・ミュージックで、当たり前だがやっぱ若い。若者の音楽です。

Chart by STRADA RECORDS 2011.06.15 - ele-king

Shop Chart


1

GREG GOW

GREG GOW TWILIGHT SOUL EP TRANSMAT(US) / »COMMENT GET MUSIC
元祖デトロイト・テクノDERRICK MAY主催のTRANSMATレーベル。その再始動第一弾を飾った「PILGRIMAGE EP」も話題になったカナダのGREG GOWによる本レーベルでは2作目となる「TWILIGHT SOUL EP」が登場!分厚いシンセ・リフが効果的に使われたフロア受け間違いなし疾走感抜群のA面、ARIL BRIKHAの系統を感じさせるディープなコードがじわじわと高揚感を演出するB面、と圧倒的な存在感を誇るデトロイト・テクノ最新系!

2

RENNIE FOSTER

RENNIE FOSTER FALLING SKYWARD RENNIE FOSTER(UK) / »COMMENT GET MUSIC
Derrick MayがDommuneでプレイ!Subject DetroitやMotechといったデトロイト系のレーベルからも作品をリリースするRennie Fosterが自分のレーベルから放った強力盤!KaitoことHiroshi Watanabeによるディープなリミックスが秀逸!ハウシーなトラックにギターのソロがフィーチャーされた心地良くもエモーショナルな仕上がりです!

3

VA(GLOBAL COMMUNICATION)

VA(GLOBAL COMMUNICATION) BACK IN THE BOX SAMPLER 02 NRK (UK) / »COMMENT GET MUSIC
奇跡の復活をとげたUKピュア・テクノのレジェンド、GROBAL COMMUNICATIONがNRKよりデトロイト系の名作をこれでもかと集めたDJ MIX CD「BACK IN THE BOX」を発表、そこからのDJ用先行12インチ・カットがリリース!SYSTEM7 & DERRICK MAYの92年の「ALTITUDE」、今や幻のCARL CRAIGのRETROACTIVEから91年リリースされたOCTAVE ONEのNEVER ON SUNDAY名義「THE JOURNEY」、同じく91年SPEEDY JがRICHIE HAWTINのPLUS8在籍時代にリリースした「DE-ORBIT」と超レア曲を3曲収録!オリジナルはいずれも入手困難なだけにこれはぜひとも持っていたい一枚!

4

MAYDAY(DERRICK MAY)

MAYDAY(DERRICK MAY) RELICS-A TRANSMAT COMPLATION RUSH HOUR (EU) / »COMMENT GET MUSIC
ベルギーBUZZからリリースされていたTransmatのコンピ「Relics」から、この仕様では初となる4曲が抜粋&リマスタリング(!)され正規12インチ・リリース!長らく入手困難であった曲ばかりなのでデトロイト・テクノ・ファンなら絶対マスト!

5

VA

VA MUSIC INSTITUTE 20TH ANNIVERSARY PT2 NDATL(US) / »COMMENT GET MUSIC
【限定プレス!】デトロイトの伝説のクラブMusic Instituteの20周年を記念した12インチの第2弾がKAI ALCEが運営するNDATL Muzikより限定でリリース!前作に引き続きDerrick May未発表作品(D-WynnとのユニットR-Tyme名義)やTheo Parrish、Mike Huckabyといったメモリアル限定盤に相応しい強力なメンツによる作品を収録!

6

ZAK KHUTORETSKY/DVS1

ZAK KHUTORETSKY/DVS1 LOVE UNDER PRESSURE EP TRANSMAT (US) / »COMMENT GET MUSIC
復活したTRANSMATからの第2弾!DERRICK MAY自身もここ最近良くプレイしているディープめの作品で、ハウス系DJ的にも見逃せないゆったりハマれる一枚!盛り上げた後なんかのグッとハメたい時にピッタリですよ!

7

VA(FRANCOIS K.)

VA(FRANCOIS K.) FREQUENCIES(3LP) WAVETEC (US) / »COMMENT GET MUSIC
AME「REJ」、ANGELO&INGROSSO「82-83」、G-MAN「TINGE」、ARIL BRIKHA「DEEP SPACE CONTACT」、などのここ最近の人気テクノ・チューンに加え、これでしか聴けないDERRICK MAYとFRANCOIS KによるユニットCOSMIC TWUNSの「SOLAR FLARE」も収録したトリプル・パック!

8

HYDEN ANDRE PROJECT

HYDEN ANDRE PROJECT TRIBAL LIFE D.J. CLASSIC MASTERCUTS(FR) / »COMMENT GET MUSIC
DERRICK MAYが使いまくっている人気のパーカッション・トラック「TRIBAL LIFE」がナント未リリースのEXTENDED VERSIONで登場!延々と続くパーカッション・ビートで使い方は自由自在!一家に一枚!

9

CARL CRAIG

CARL CRAIG AT LES-CHRISTIAN SMITH REMIXES TRONIC(UK) / »COMMENT GET MUSIC
93年デトロイト・テクノの伝説的コンピ[VIRTUAL SEX]に収録されその後もCARL CRAIGの最高傑作という声も名高い[AT LES]をCHRISTIAN SMITHがリメイク!オリジナルはJAZZっぽい生系のドラムでしたが、本作ではよりフロア映えする4つ打ちキックに変更されており使いやすさも格段にアップ!オリジナルの情感を損なうことなくアップ・デートされた傑作です!

10

NEBRASKA

NEBRASKA FOUR FOR FOUR E.P. RUSH HOUR (EU) / »COMMENT GET MUSIC
【Derrick MayがDommuneでプレイ!】UK発の人気ユニットNebraskaによるこのレーベルからは4作目となる12インチ!もちろん今作もビートダウン/ディスコ的なサウンドで、相変らずのハイ・クオリティーさ!全曲とも粒揃いで甲乙付け難いですが、個人的にはスリリングなB1に惚れております

Chart by JET SET 2011.05.02 - ele-king

Shop Chart


1

THE MYTHICAL BEASTS

THE MYTHICAL BEASTS COMMUNICATE »COMMENT GET MUSIC
Gatto Frittoによるレーベル初のアルバム・リリースも大好評頂いた、トップ・バレアリック・レーベル"International Feel"より新作14番がデリバリーされました。Felix Dickinson a.k.a. Foolish Felix & Toby Tobiasのタッグ"The Mythical Beats"による2007年"Hector Works"からのリリース以来となる待望の新作です。

2

ANDRES

ANDRES AS WE ROCK ON »COMMENT GET MUSIC
毎度カルトな人気を誇るUSリエディット・レーベルWhatchawannadoのニュー・シリーズ"Spills"から、デトロイトを代表する漆黒サウンドで御馴染みのDez a.k.a. Andresによるシリーズ第一弾がデリバリーされました。

3

DONATO DOZZY

DONATO DOZZY IN BED (TIN MAN REMIX) »COMMENT GET MUSIC
Tin Manによるシリーズ1stでのウルトラ・ディープ・リミックスを経て、満を持しての登場となったDonato Dozzyによる待望の新作。Labyrinth 2010のために制作/録音されたSpaced Out Ambient Acid Tuneこと"In Bed"と、Tin Manによるディープ・アシッド・リミックスの2トラックスを収録。

4

CMT

CMT ZONAZONA »COMMENT GET MUSIC
今や週末には欠かせない存在となったCMTの新作は一筋縄では終わらないストーリー性豊かなミックス ! 2010年9月にBlack Smokerからリリースされた『Observacion Astronomica』とは大きく異なり、幅広いジャンルで構成された1枚。

5

COYOTE

COYOTE ALWAYS »COMMENT GET MUSIC
Is It Balearic?で御馴染みのCoyoteがNeedwantに参戦。International Feel発"Moving"でシーンに大いなる足跡を残した人気バレアリック・チームによる新作が、The Revengeによる"Just Be Good to Be"カヴァーがヒットのNeedwantから登場。

6

GRACEFUL EXIT

GRACEFUL EXIT REVOLVE DISCO »COMMENT GET MUSIC
天才Walter Jonesによる新ユニット、第1弾!!デトロイト・テクノを演ってたWalt J時代の作品も再発が進んできたWalter JonesがChas Bronzを始めとするサポート・ミュージシャンと結成した新ユニット、Graceful Exitの1st.シングルがDFAから登場。

7

CAURAL

CAURAL DIE BEFORE YOU DIE »COMMENT GET MUSIC
オランダのRush Hour系名門Eat Concreteからの限定10インチ。持ち前のメロディ・センスはそのまま、モダン・ビート・リサーチの最新成果も見事に取り込んだ最高の内容!!

8

BANDA ACHILIFUNK & ORIGINAL JAZZ ORQUESTRA TALLER DE MUSICS

BANDA ACHILIFUNK & ORIGINAL JAZZ ORQUESTRA TALLER DE MUSICS I BELIEVE IN MIRACLES »COMMENT GET MUSIC
I Believe in Miraclesと"Ain't No Stopping Us Now"をスパニッシュ~ルンバ・カヴァー!!話題沸騰中のアルバムから、Jackson SistersとMcfadden & Whiteheadの大クラシックのカヴァーがシングル・カット。しかも日本先行発売です!!

9

クボタタケシ

クボタタケシ CLASSICS 1~4 同時購入セット »COMMENT GET MUSIC
正真正銘のザ『クラシックス』。遂にあの伝説のミックステープ・シリーズが初 CD化!!ノベルティ・7インチ付きの4タイトル同時購入セットで す。'98年にス タートし、その後のオールジャンルDJ Mixの新しい扉を開いたミックステープ・ シリーズ『Classics』!!この度リマスタリングが施され念願の初CD化です。ジャ ケット・デザインはオ リジナル・カセット同様に光嶋崇氏が担当。』

10

OWINY SIGOMA BAND

OWINY SIGOMA BAND S.T. »COMMENT GET MUSIC
Brownswoodからのロンドン~ナイロビ混合プロジェクト。話題のアルバム到着しました!!特大推薦盤★瑞々しくオーセンティックな音楽性とモダンなエッセンスが自然体のまま溶け合った、まさに"Havana Culture"のアフリカ版と評されるに相応しい仕上がりです!!

Expo 70 - ele-king

 ジャスティン・ライトによるスペース・ロック系ドローンの(Rを除けば)7作目(最近になって初期作『センター・オブ・ジー・アース』がアナログ化されているので8作目とも)。

 ダブ処理を施したように聴こえる瞑想的なドローンにギターを被せたスタイルで、いってみればサン・アローから明確なリズム・パターンを取り除いたクラウトロック・リヴァイヴァル。もしくはアシッドからハッパに乗り換えたソニック・ブームか。本人のサイトではアシュ・ラ・テンペルやサンO)))の影響下にあるといったようなことが書いてあり、いずれにしろ09年に〈ベータ-ラクタム・リング〉からリリースした『ソニック・メッセンジャー』がさまざまな意味で試行錯誤を感じさせるものだったので、それ以前の「静」を基調とした方法論に回帰したものだと思われる。ミステリアスでときにゴシック・ムード、あるいは優雅でどっしりとしたサウンド・トリップが4パターン。そう、間違っても最近のバリアリック傾向に与するものではない。

 このところ、クラウトロックが再受容されるプロセスには驚くべきものがあり、フジヤ&ミヤギやエンペラー・マシーン、あるいはタイム&スペース・マシーンにボディカクテル、マシアス・レイリングにフィル・マンリー......と、リヴァイヴァリストたちは後を絶たない。ヒップホップでも変り種といえるディムライトもサード・アルバム『プリズミック・トップス』では巧妙にクラウトロックを織り交ぜ、ステレオラブからレティシア・サディエのソロ・アルバムでもその片鱗は窺えた。これらはしかし、マーク・マッガイアー(エメラルズ)のギター・ワークに象徴される反重力的なセンスがほとんどで、タッセル~ジ・アルプスからアープのセカンド・ソロ『ザ・ソフト・ウェイヴ』などはその集大成ともいえる価値観に貫かれていた一方、70年代当時から指摘されていたジャーマン・プログレッシヴ・ロックに特有の「重さ」を受け継ぐミュージシャンはほとんど出て来ないともいえる。カンからPiLへと橋渡しされた「重さ」は80年代のアンダーグラウンドをほぼ支配したともいえるほど影響力があったにもかかわらず、この部分はカットしようというのが現在のリヴァイヴァルなのだろうか。
 あるいは、そのようなヘヴィネスはドゥーム・メタルによって、むしろ先行していたと考えることは可能だろうか。ナジャやサンO)))がアモン・デュールやカンの役割を果たし、バーニング・スター・コアやKTLをその発展形とするなら、ブラック・トゥ・コミュやマスター・ミュージシャン・オブ・ブッカケがフリー・フォークとの接点を探し当てていったのとは違う道筋を経て、ドゥーム・メタルから「重さ」を取り除き、重々しさだけをアピールするドローンへと辿り着いたのがエキスポ70だったと考えるのは。実際、『ブラック・オームズ』(復刊エレキングP70)でも『ウェア・ダズ・ユア・マインド・ゴー?』はムードが重々しいというだけで、いわゆる重量感はなく、ものものしいなトリップ・ミュージックとして完成度が高いといった方がいい。それこそノイ!『75』のように......(エレクトロクラッシュでいえばブラック・ストロボやリワークと同じか?)。

 ジャスティン・ライトにはこれまで固定的なサポート・メンバーにあたるミュージシャンは存在しなかったようだけれど、『ウェア・ダズ・ユア・マインド・ゴー?』には彼と同等の扱いでマット・ヒルの名がクレジットされている。ヒルも昨年末にノット・ノット・ファンからウンベルトの名義で初のソロ・アルバム『プロフェシー・オブ・ザ・ブラック・ウィドウ』をリリースし、ゴブリンを思わせるホラー・エレクトロがそこでは縦横に展開されている。ドゥーム・メタルが形骸化していけば、なるほど、このようなダンス・ミュージックに辿り着くのは必然かもしれない。

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