Four Tet - Evening Side (Oneohtrix Point Never edit)
これはすごいです。昨年リリースされたフォー・テットの2曲入り『Morning/Evening』、その“Evening Side ”をOPNがロング・エディット。あんなに踊れない音楽をやっているOPNがこんなにも桃源郷的なテクノ・トラックに参加しているのがいい。それにしてもOPNの売れっ子ぶりには目を見張るものがある。アントニー話題のプロジェクト、ANOHNIの“4 DEGREES”もプロデュースしているし、しばらく目が離せないです。
Babyfather - Meditation (Prod. by Dean Blunt & Arca) Hyperdub
ディーン・ブラントのベイビーファザー名義のアルバムは〈ハイパーダブ〉からもうすぐリリース。こちらはARCAをフィーチャーした収録曲で、つい先日ヴァイナルもリリースされている。聴いたことのあるようなないような、斬新なダブ・サウンド。ミックステープも発表しています。彼がeBayに出品した車は希望価格に到達しなかったそうですが、アルバムへの期待も高まります。
Roni Size - Snapshot (Swindle Remix)
ブリストル・ジャングルの王様、ロニ・サイズのクラシックをスウィンドルがリミックスするという。世代を超えたUKハイブリッド・ダンス・ミュージック、格好いいです。
Kero Kero Bonito - Lipslap
最近早くも新作を出したばかりのケンドリック・ラマーがリリック・コンテストをやっているいっぽうで、UKのケロ・ケロ・ボニトときたら……。日本語でもラップする女性ラッパー、サラちゃん擁する3人組、最新曲。電話の「もしもし」、箸で弁当を食べてと……いまトレンディなポップ・ラップ・コメディ。

2007年のレーベル発足以来、〈ヘッスル・オーディオ〉が発表する作品はひとつの形式に留まったことがない。最新作に収録されたサラ・ワン・ファイヴは、無骨なビートと加工されたノイズのレイヤーがインダストリアル感を醸し出すミニマルトラックだ。
もともとテクノのジャーナリストを目指していたマーティン・クラークことブラックダウンとダスクによる老舗レーベル〈キーサウンド〉は、画一的になっていくダブステップの潮流から抜け出し、原点であるUKガラージを極限にまで解体した、隙間の多いグルーヴを模索するようになった。ラモントによるストリップダウン・グライムはその好例。
最近ますますテクノからの影響が色濃く表れ、大バコ仕様になってきている〈リヴィティ・サウンド〉。サブレーベルの〈Dnous Ytivil(同じくリヴィティ・サウンドと読む)〉も同じ方向性ではあるが、レーベルを主宰するペヴァラリストの衣鉢を継いだバトゥのトラックに代表されるように、斜めの視点から提示されるトラックはどこか密室的で絶妙な“いびつさ”を孕んでいる。
UKファンキーとグライムを削ぎ落して掛け合わせたような、乾いたミニマル・サウンドがトレードマークのベニース。セルフ・レーベル〈ノー・シンボルズ〉から1年半ぶりのシングルに収録されたギヴ・サムは根幹の音楽性を保ったまま、これまでのモノトーンなイメージから一転、大胆にヴォイス・サンプルを使用したキラートラックに仕上がっている。
リエディットもので知られるJDトゥイッチが運営する〈オプティモ・トラックス〉はダブステップの文脈から外れているレーベルだが、ラ・マキナの2曲目に収録されたリングの異色ぶりは他の4作品に通ずるものがある。土台となるパターンを刻むスラップベースにキックが不規則に打ち込まれる怪しげでスリリングなトラックとなっており、後半は4つ打ちに変化するので、テクノやハウスにミックス展開するための橋渡し役としてもプレイ可能だ。



池野詩織