「TT」と一致するもの

patten - ele-king

 チルウェイヴの異端として忘れがたい面影を持つ音である。しいて異端とするのは、その手練や仔細らしい態度のためだ。ロンドンのプロデューサー、パッテンによるファースト・フル・アルバム。彼のバイオグラフィについては多くの記事が「ミステリアス」のひと言で片付けている。なにしろ質問に対して動画だか音源だかで回答したりするそうで、やっと読めたインタヴューなどでも問いを巧みにはぐらかすような発言が多く、ひと言でいってつかみどころがない。本タイトルも『グラック・ジョー・ザック・ソウ』とわけがわからない。おそらくはどう発音しても「正解だ」と言われるのだろう。
 バイオや音楽性ふくめ、そうした「発音しにくさ」がひとつのコンセプトになっているようだ。どのようなバンド名や曲名も、時間が経てばその存在や音となじみ、一体化していく、と彼は述べる。だから「もしあなたが見たことのない言葉(=名前)をつくることができたなら、見たことのない音もつくることができるだろう」......詭弁ともとれるコメントだが、ここには名前/名づけという行為をめぐる存在論的な考察とともに、彼自身の創作理念が表明されていると言えるだろう。じつにインテリらしく、気難しささえ窺われる。
 筆者はチルウェイヴの重要な特徴はもっと素直で融和的な表現態度にあると考えていて、それを悪くとり違えれば「バカみたい」ということになるのだろうが(そしてそれを「バカみたい」とするならば、アニマル・コレクティヴ/パンダ・ベアらが敷き、後期2000年代が模索し伸張してきたインディ・ミュージックの大きな可能性が全否定されることになるのだが)、その意味ではパッテンの音は決して「バカみたい」ではなく、つまりチルウェイヴのもっともヴィヴィッドな部分をやや逸らしたところに狙いがあるようにもみえる。では「グラック・ジョー・ザック・ソウ」なる「新しい言葉」は、「新しい音」を拓きうるだろうか。
 
 "アイス"の冒頭は、本作をチルウェイヴ/グローファイの文脈でとらえる上で絶好のイントロダクションとなるだろう。コンプレッサーで過度に歪められた音像、そこには様々なノイズがとけあうようにして渦巻いている。ドリーミーなシンセのリフが印象的に主題をリフレーションし、やがてオーヴァードライヴンなスネアが機械のように容赦なくビートを刻みはじめる。このとろりと濁ったプロダクションには現在形のインディ・ミュージックの粋が詰まっているし、ビートにはフライング・ロータスなどの硬質でアブストラクトな感覚も流れ込んでいる。他にはシーフィールやクリスタル・キャッスルズ、またボーズ・オブ・カナダに比較されもする華やかなトラックだ。"ファイヤー・ドリーム&"などはゴールド・パンダを連想させる。歪んだ808サウンドがレイヤーを形成し、乾いたビートはアルバム中もっともストロングでストレートに機能している。
 "ピーチー・スワン"や"アウト・ザ・コースト"など中盤はこうしたハウス風のトラックが続く。"ブラッシュ・モザイク"などではビートが壊れその隙間から唱導のようにドローンなコーラスが顔をのぞかせる。90年代なかばの〈ワープ〉のカタログもよく引き合いに出されているが、とくにエイフェックス・ツインの影響は強いかもしれない。くっきりとした叙情が受け継がれている。こうしたドリーミーな叙情性に加え、"ワーズ・コライデッド"や"プルーラルズ"、そして"ルビーリッシュ・フィルム"などに見られるスキゾフレニックなカット・アップやループ、そしてアンビエントな音色が、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーやマーク・マッガイア、ローレル・ハロなどチルウェイヴの地下鉱脈ともいうべき流れをも汲んでみせている。

 こうして見ていけばいかに優秀なセンスでまとめられた作品であるかということがわかるが、それを上回って感心したのが、ピッチフォーク等で高い評価を受けたシングルからの変わりようだ。〈DFA〉などに重なる、たぶんにポスト・パンク的なダンス・トラックで一躍有名になったわけだが、本アルバムではダンス色をなぎはらい、音色もずっと鬱蒼としたものに変化させている。〈DFA〉がやや時代とずれつつあるというような嗅覚もあるのかもしれないが、大きくはチルウェイヴとして認識されるインディ・ミュージックの内向化に対応したのだろう。アート・ワークにももともとそうしたセンスがあった。パッテンのホームページにはスクロールしてもしても繰り返し広がり続ける背景画像のパターンがある。
 とくに対象物を配置せず、しかしモノトーンというにはあまりにさざまなな情報が溶かし込まれたようなその微妙な色合いのつながりを見れば、きっと何十年してもこの時代の音楽を思い浮かべるだろうと思えてくる。

B-Lines Delight - ele-king

B-Lines Delight Profile
北の片田舎からリアルなBass Musicの現場を作り出すべく2011年発進。Dubstep,Jungle,UK House,Reggae,Dub...これらBassをキーワードに持つジャンルをB-Line数珠繋ぎ。Bassの鳴りを、Bassのグルーヴを、Bassのバイブスを体感するBass Music Party、それがB-Lines Delight。 Dj's&Mc's DD Black/DJ END/Sivarider/Ryoichi Ueno/Negatins/Rebel Aoyama/Tat'scha/Medopink/MC J-Gold
https://b-linesdelight.blogspot.com/

2011 Best 20 Selection
B-Lines Delightクルーが2011年魂を込めてプレイした、又はお気に入りのトラックをセレクト


Sivarider - Soundkilla - Dubplate

Tayo Meets Acid Rockers ft Pupajim - Vampayaa(RSD remix) - SCRUB A DUB

Zinc - Sprung - Rinse

Jack Beats - End of Love(kutz Remix) - Deconstruction

Kutz - G742 - Biscuit Fuctory Records

DUBKASM feat. Christine Miller - There's A Love(RSD remix) - SUFFERAH'S CHOICE

RSD - Jubilation Dub - ZATTAI-MU

TRC - Oo Aa Ee (Royal -T <3 Garage Remix)- Butters

Splurt - The Return VIP (Mega Refix ) - Oil Gang

Pampidoo - Synthesizer Voice (Goth-Trad Remix) - Greensleeves

V.I.V.E.K - Spread Love - deep medi musik

Pinch - Swish - deep medi musik

LURKA - Return : Stabiliser - Box Clever

COMMODO - Uprising : Saracen - DEEP MEDI MUSIK

Pangaea - Hex - Hemlock Recordings

Mosca - Bax - Numbers

Altered Natives - Earthlings - EYE4EYE RECORDINGS

Lee'Scratch'Perry vs Digital Mystikz - The Way You Should(Mala Remix) - ON U Sound

Jo - R Type(T.Williams Refix) - Free mp3

Boddika - Elektron - Swamp81

R.E.M. - ele-king

 結局、R.E.M.を野外フェスティヴァルの大きなステージ――日本でだったら、もちろんフジロックだ――で観るという僕の夢のひとつは、永遠に叶わないものとなってしまった。僕が観たのは2005年の1回だけで、ブッシュ政権時代のど真んなかだったこともあり、活動自体に重苦しさもあったせいか、古いファンからは「かつてほどのキレはなかった」との声も聞いた。けれども、僕にとっては『オートマティック・フォー・ザ・ピープル』におけるもっとも美しいパートである"ナイトスウィミング"と"ファインド・ザ・リヴァー"を聴けたことで特別な夜になった。"ファインド・ザ・リヴァー"はこんな歌詞を持った美しいバラッドだ――「僕の進む道をさえぎるものは何もない」
 この最後のベスト盤――『いくつかの嘘、いくつかの心、いくつかの真実、いくつかのガラクタ』とでも訳せばいいか――にも収められている"ナイトスウィミング"の歌詞を10代で初めて読んだときはポップ・ソングが持ち得る最高の部類の言葉だと感じたが、その思いはいまでも変わらない。「君を 僕は知ってると思ってた/君を 僕には裁けない/君は僕を知っているはずだと思っていた/息を殺して静かに笑っているこの男を/夜の水泳」......大切な過去の誰かを思いながら独りで泳ぎに耽るしかない、晩夏の静かな夜の美しさと残酷さ。振り返ってみれば、いつだってマイケル・スタイプは虚空を見るような表情でこのようなことを歌っていたように思える。つねに傍らにいたU2が少年の使命感と理想を掲げていたのに対して、R.E.M.が鳴らしていたのは喪失感や諦念、しかしそれでも捨てられない人生への執着とそれ故のどこか開き直ったような楽観だった。そこで生き続けるしかない、とでもいうような。

世界はまるでオイスター ほろ苦さのくり返し
神は僕は導いてくれるけれど 僕はここにはいられない
("ハレルヤ")

 多くのバンドのように解散ライヴもやらず、代表曲を年代順にそっけなく並べたアルバムを出してさよならというのは彼らにしてはクールすぎるようにも思えたが、最後に収められた新曲3曲、いや、正確に言えば最後の3曲を聴くと、その言葉の重みに彼らは本当にその30年間に幕を下ろすのだと実感せざるを得ない。「もう週末を待つのに疲れた」と言うシュールな軽さを持った"ア・マンス・オブ・サタデイズ"、「これで本当にいいんだよね?」と繰り返すバカラック調の"ウィ・オール・ゴー・バック・トゥ・ウェア・ビロング"、そして最後には上記の歌詞で始まる"ハレルヤ"。間違いなく、これはR.E.M.の音楽と歩みをともにしてきた人びとに向けた最後のメッセージだ。それは僕のように、彼らの音楽と同じくらいにマイケル・スタイプの誠実な、しかし洒落た言葉に魅了されてきた人間にとってはあまりにも説得力のあるものだろう。

 僕のような若輩者が生まれる以前から、R.E.M.が3つのディケイドをじっくりと歩み続けてきたことがこのアルバムを曲順に聴けばよくわかる。80年代、メジャーとは価値観を異にする現在に続く意味での「インディ」を最初に広めたのがソニック・ユースでありR.E.M.だったが、インディ時代とメジャー時代を分断するものはここからは聴こえない。彼らの活動のあり方はアメリカの多くのロック・キッズに希望を与えた。ピーター・バックの滑舌の良いアルペジオ・ギターとマイケルのもごもごした聴き取りにくいヴォーカルの齟齬感こそが味になっている初期のロック・チューンから出発し、カントリー、南部のブルーズ、室内楽、エレクトロニクスなど様々な音楽的語彙を獲得しながら、しかしどこまでもアメリカン・ロック・バンドであるという軸はぶれることはない。そして彼らの辿ってきた時代――ベトナム戦争の後遺症、レーガン~ブッシュ政権、カート・コバーンの死、90年代末の「オルタナティヴ」の弱体化、9.11、それからブッシュ政権、イラク戦争――に対する怒りや悲しみやその他の複雑な思いが言葉と音の端々にこめられている。そして、彼らは自分たち自身が迷いや苦難を抱えつつ、いつもそんな生きづらいアメリカで生きるしかない人びとに向けて歌っていた。10代の自殺に心を痛めたという動機から彼らにしてはあまりにシンプルな言葉を持った"エヴリバディ・ハーツ"のような大衆的な「アンセム」こそが、むしろR.E.M.の核を言い当てているのかもしれない。「頑張って、持ちこたえるんだ」......まるでロック少年少女たちのためのソウル・ミュージックのようにそのリフレインは続く。それは、いま日本で生きる「しかない」我々にも響くものがあるだろうか?
 たとえ孤独でも、現実は最悪でも、世界が終わりを迎えても、気分は晴れやかで僕は自由だ。だから、僕はここで生きるし、君もどうにか持ちこたえるんだとR.E.M.は歌ってきた。「来いよ、君が泣いてるのなんて誰にも分かりやしないさ」("イミテイション・オブ・ライフ")。そんな彼らが「ここにはいられない」と言う。結果として最終作となった『コラプス・イントゥ・ナウ』のレヴューで、「R.E.M.には終わり方が見えているのだろうか?」と書いたことを僕は後悔していないが、彼らのその決着のつけ方、引き受けるものの大きさにはただ圧倒されるしかない。かすれ気味のマイケルのバリトン・ヴォイスで繰り返される、いくらか大げさな「ハレルヤ」のコーラス。そこにたしかなカタルシスを残して、彼らは去っていく。R.E.M.、さようなら。

yone-ko - ele-king

10 pieces in 2011


1
Project Remark & Dean Decosta - Split 10" Volume 4 - Plug Research

2
Joe Babylon - Debut EP - Roundabout Sounds

3
DJ Spider - Under The Radar EP - Plan B Recordings

4
Black Ice - Black Ice E.P. Vol. 1 - Velvet City Records

5
Ricardo Miranda - Urbanism EP - Noble Square Recordings

6
Dark Ages - I Like - Definitive Recordings

7
Reality Or Nothing - Changes EP - Housewerk Records

8
Hipp-E & Tony - Sonido De La Celva EP - Siesta Music

9
Daniel Stefanik - In Days Of Old Pt.2 - Kann Records

10
Perry & Rhodan - The Beat Just Goes Straight On & On -Rising High Records

Chart by JET SET 2011.12.28 - ele-king

Shop Chart


1

MUNGOLIAN JETSET

MUNGOLIAN JETSET SCHLUNGS »COMMENT GET MUSIC
大反響に終わった"Smalltown Supersound Japan Tour 2011"では、フロアに渦巻く宇宙を構築した圧巻のライブ・セットも最高だったノルウェー・ディスコ・シーンの重鎮、Mungolian Jetsetによる1stオリジナル・アルバム。待望のアナログ盤が到着です!

2

WELCOME BACK TO THE UNDERGROUND

WELCOME BACK TO THE UNDERGROUND WBTTU ANTHEMS »COMMENT GET MUSIC
デトロイト・ハウス調のスモーキーかつエッジーなミニマルハウス・ツールのA面2作品に加え、St. Echo Mixの爆発的ヒットでも御馴染みとなったAfrican Head Charge "Stebeni's Theme"ネタのミニマルハウス・エディットB-1、大名盤「Perfect Angel」の翌年'75年にリリースされたMinnie Riperton傑作アルバム表題作"Adventures In Paradise"をスローモー・ディスコ化したB-2と、4作品いずれもDJ/フロア・ライクに仕立てられたブラックネス・トラックス。見逃せない一枚です。

3

LINKWOOD

LINKWOOD SECRET VALUE »COMMENT GET MUSIC
Vakulaによる3作連続のリリースに続く"Shevchenko"新作4番は、本家"Firecracker"オーナーによる珠玉のディープ・ナンバー3作品。クリアヴァイナル/重量盤にて限定リリース!!

4

DJ JUS-ED

DJ JUS-ED VISION DANCE »COMMENT GET MUSIC
USアンダーグラウンドシーンの重役、DJ Jus-EdによるMule Electronicからの2011年発世界デビュー・アルバム"Vision Dance"。自身が運営する"Underground Quality"から8楽曲を抜粋したファン待望となるアナログ2枚組(クリア・ブルーヴァイナル仕様)がリリース。

5

OLIVIER DAY SOUL & KRYSTAL KLEAR

OLIVIER DAY SOUL & KRYSTAL KLEAR NEVER THOUGHT YOU WOULD GO »COMMENT GET MUSIC
『Tried For You Love』が各所で絶賛のアイルランド新鋭Krystal Klearと、ワシントンDCのソウル・スターことOlivier Day Soulがまさかのタッグ! 美麗な音色とボーカルに骨抜きにされます!

6

MURO

MURO DIGGIN' HEAT WINTER FLAVOR 2011 »COMMENT GET MUSIC
過去の名作タイトルが続々とリマスター化されコンパイルされたかと思いきや、何と! ファン念願のシリーズ新録ミックスが登場です!

7

CMT

CMT OMA »COMMENT GET MUSIC
チル・アウト色強めの前作『ZONAZONA』から相反する本作はDJ、CMTの真骨頂ともいえるエグいくらい強力なグルーヴを携えた60分強のミックスを収録。

8

5LACK

5LACK BLACKSMOKECAR »COMMENT GET MUSIC
スムースでメロウな選曲はナイト・クルーズを促進させ、夜霧のような煙を纏いながらアスファルトの上を流れる。都市生活者のためのサウンドトラック。

9

STUPID HUMAN

STUPID HUMAN STAR IN THE GHETTO / SOMETHING SPECIAL »COMMENT GET MUSIC
Bill Brewster(DJ History.com)、DJ Cosmo等が絶賛した前3作もカルト・ヒット。大好評を博したUKからの新たなるリエディット達人、Stupid Humanによる待望の新作4番が到着。

10

ONUR ENGIN

ONUR ENGIN EDITS VOL.6 »COMMENT GET MUSIC
好感のネタ捌きとフロア・ライクなエディットで毎リリースが爆発的ヒットを記録している、イスタンブールのOnur Enginによるセルフ・レーベル第6弾。山下○郎ネタの前作5番、"Summer Madness"ネタのG.A.M.M.新作に続くグレイテスト・リエディット3楽曲収録!!

Youth Lagoon - ele-king

 かつてはなりたかった
 もっとも特別な何かに
 どんな滝の勢いも
 私を止めることはできなかった
 やがて水の塊がどっと押し寄せて
 夜の星たちは深くのまれていった"The Greatest"(キャット・パワー、2006、筆者訳)

そして暖かい夢の名残りも、まるで細い川筋のように秋の砂地の底に跡かたもなく吸い込まれていった。
『1973年のピンボール』(村上春樹著、初版1980、講談社)

 米音楽メディア『ピッチフォーク』は、「近頃のベッドルーム・ポップに求められるもの」として、貧弱なプロダクション、幼少時代を想起させるリリック、ノスタルジア、親密さ、過剰なリヴァーブなどを挙げているが、筆者がいささかの詩情を盛って言い換えるのなら、それは、「あなたがかつて去った子供部屋からいま、聴こえてくる音」となる。例えば、『Person Pitch』(Panda Bear、2007)が見せた少年の秘密の空想や、『Teen Dream』(Beach House、2010)における、黄昏の波打ち際に優しく訪れる甘いさざ波など、それらはデフォルメされたノスタルジアのイメージを強烈に焼き付ける。そして、それらの過去は、実際には聴き手に経験されていない、という点で、フィクションないしはファンタジーなのである。誰しもが去った子供部屋のドアは固く閉ざされ、窓はすべてカーテンで覆い隠されている。そんな外界から閉ざされた場所にもたらされる共犯的な親密さとして、いま、ベッドルーム・ポップが強く求められているのだとしたら、いい加減、現実と非現実をきれいに分けてばかりはいられないのであろう私たちは、その素朴な分別を享受しているだけではいけないのかもしれない。(311後の日本には、「拡張現実」なんて概念も提出されている(宇野、2011))

 Youth Lagoonを名乗るトレヴァー・パワーズ(22歳、アイダホ州)の処女作となった『The Year of Hibernation』には、ベッドルーム・ポップに期待されるすべての音があり、現実を遠ざけている。女性のようにさえ聞こえるような、柔らかく、高い声は、カーテンで遮られた風呂場で録音されたように靄がかり、曲によってはプロダクションの大半を占めるまでに淡く膨らんで響いている。夢の隙間できらめくようなギター、様々な音色を優しく奏でるシンセは、どちらがリードを取るでもなく、哀調のメロディをささやかにアレンジしていく。閉ざされた部屋で、それらの調和は実にさまざまな表情を見せる。あるときは輪郭のボヤけたフォーキィ・ポップ、あるときは漂白されたシューゲイズ、またあるときはマシン・ビートが4/4を軽やかに刻み、ある種の浮遊性を志向する。それは、誰も踊りたがらない悲しみのダンス・ポップのよう。まさしく、今年のベッドルーム・ポップにおける真打ちで、たとえるのなら、それは敗れ(破れ)た愛や夢のなかを生きる人びとの心象を描いた『The Greatest』(Cat Power、2006)と、ささやかな月明かりとともに夜間の親密な空中遊泳に出かける『The xx』(The xx、2009)のあいだで静かに響き合っている。

 ところで、ここ日本では、1980年代後半生まれの言論人では最初のスターである古市憲寿(26歳、東京大学大学院)が、「若者は不幸ではない」ということをしきりに強調しているが、アメリカやイギリスでは、アンダークラスからミドルクラスの若者までもが街に出て、変化を要求している。報道各社はその無内容ぶりにしらけ切っているが、朝日新聞が報じるところによると、ウォール街の占拠デモンストレーションに参加した19歳の男子学生は、「いまよりマシな世界をつくるにはどうしたらいいか」を議論したいのだという(2011/10/16朝刊)。パワーズは、恐らくその運動には馴染めていないのだろう。『remix』誌の元編集部・桑田真吾から言葉を借りるなら、パワーズのノスタルジアは、「共闘の経験を持たないにもかかわらず、挫折や断念や絶望の感覚は共有している」、そんな音楽である。パワーズはいま、何に怯え、何から逃げているのだろう? パワーズが用意した本作の隠れ家は、絶対に傷つかないことが保障されているという点で、致命的に退屈では、ある。それは、田中宗一郎がWashed Outを批判した理由と同じかもしれない。強く、正しい指摘だとは思う。恐らく、彼の生活圏はいまだ外部には侵されていないのだろう。その境界が交わってしまうまでの短い季節に生み出された音楽を、まずは祝福しようと思うことは、愚かだろうか。

 あらかじめ決められた敗北のなかで、パワーズが見られる夢というのは、いったいどんなものなのだろう。それが本作に仮託されているのだとしたら、あまりにも切ない。何がこの頼りない音楽を求めたのだろう。この臆病さが、仮に過剰さに反転していれば、神聖かまってちゃんのようにも鳴り得たであろう、パワーズの正直な音楽の前で、私は批判の言葉をどうしても選べずにいる。

U.S. Girls - ele-king

 へー。こうなるのかー。ベスト・コーストやハニー・オーウェンズの(悪)影響なのか、ソロで「アメリカの少女たち」を名乗るミーガン・レミーの3作目はレーベルを移籍し、簡単にいえばポップになった。圧迫感のあるビートが導入され、いわゆるソングライティングさえ恐れなくなっている(ついにCDヴァージョンまで出して。もしかしてアナログのレーベル・フォトは...?)。

 前作『ゴー・グレイ』(10)はなんとも不思議なアルバムだった。基本的にはイフェクトをかけまくったギターの多重録音で、ある種のパーカッションや、ゲームの残響音がプラスされることもなくはないけれど、ほとんどはギターの響きだけで構成され、ヘンな表現かもしれないけれど、ダンディとしかいえない美学に貫かれていた(...なかでは「ヒズ・サンズ・フューチャー」のアウトロがあまりにもイマジネイティブなコズミック・・ドローンでちょっとスゴかった)。曲というよりも断片とか余韻に酔いしれたくなるといった方が正確で、60年代のロックン・ロールをカヴァーしたディック・アンド・ディー・デォー「マウンテン・ハイ」もドラムスの残響音に埋もれているだけといった方がいい感じだし(ダーティー・ビーチーズが気に入っているというのは、この曲を聴くとなるほどです)、どの部分を取ってもフェミニンな感触はなく、スーサイドがジーザス&メリー・チェインのカヴァーをやり損なっているような質感は最後まで揺るがない。

 それが、『USガールズ・オン・クラアク』では、アルバムの後半こそアブストラクトにもつれ込んでは行くものの、戸川純かと思うようなオープニングからしっかりと歌を聴かせ、場合によっては楽しいメロディなんかも出てきちゃうし、「ジ・アイランド・ソング」では童謡とMGMTを掛け合わせたようなナゾの展開へと突入、どの部分からもフェミニンな感触があふれ出している(...ファイストが骨太になったのとは逆の展開というか)。それでも曲の骨格にはやはり前作と同じくソリッドな手触りが内包され、異様なムードには事欠かない。短いとはいえ、ドローンもむしろ本格的になったといえるし、どこへ行こうとしているのかさっぱりわからない曲の数々が混然としながら投げ出されていく(エンディングなんか爽やかにカントリーですから)。めちゃくちゃなのに、なぜか、迷いを感じているとか、そういったネガティヴな印象は持たせない。あっさりと納得してしまった。ファット・キャットのサブ・レーベルからはもっとポップな曲も出しているらしい(未聴)。

vol.25:リー・ラナルドは青春ロック! - ele-king

リー・ラナルド(ソニック・ユース)、レ・ボン・オム(ディアフーフ、元レイナーマリア)、コ・ラ(エクスタティック・サンシャイン)@グラスランズ 12/16(金)
Lee ranaldo(sonic youth), les bonhommes(mem of deer hoof, Rainer Maria), co la (ex. Ecstatic sunshine) @ Glasslands dec.16 (fri)

 〈グラスランズ〉はアートスペースかつ音楽会場。ポップ・ガン(ブッキング・エージェント)のホリディ・パーティが前日にあり、次の日、ジョナサン・トウビィンのベネフィット・ショー(ポートランドのホテルで信じられない事故が起こった=詳しくは→https://www.brooklynvegan.com/)。
 とにかくこの時期の〈グラスランズ〉はイヴェントが目白押しだ。この2日に挟まれた金曜日12月16日にはソニック・ユースのギタリストとして知られるリー・ラナルドのショーがあった()。同日、やや北の広い敷地内で開催される〈ブルックリン・バザー〉にてLCDサウンドシステムやクリスタル・アークのショーがあったり、隣の〈285 kent〉でダンス・パーティがあったり、人は分かれたようだが、〈グラスランズ〉は人でいっぱいだった。
 Co -aを見逃してしまい(残念!)、次は、グレッグ(ディア・フーフ)とビル(元レイナー・マリア、プロサイクス)の新しいバンド、Les Bonhommes(=人間という意味。以前はOut Fighting。www.outfighting.com)だった。グレッグがギター/ヴォーカル、ビルがドラム、そしてベースのトリオ。ローファイでパンクで、ちょいスカスカ系。グレッグがやると全部スカスカなんだけど。
 曲の半分ぐらいには歌詞がない。「アー」とか、「I will meet you」とか。メンバーのノリもまだぎこちないけど、それぞれの個性が合わさって、パンチあるケミストリーが生まれている。個人個人がしっかりしていると,何をやっても形になる。グレッグは緑のTシャツ、緑のスニーカー、スカイブルーのパンツ、ストライプの靴下とカラフルな出で立ち。対するビルは全身真っ黒。前のバンドでもそうだったので、これが彼の普段着なんだろうけど、髪型も以前とまったく一緒。ベース・プレイヤーは、何処かのバンドで見たことがある、デロン・プーレィ。何だか運動会を応援している気分になった。
 それからしばらくして、リー・ラナルドが登場。サーストンのソロ・ライヴは良く見ているが、リーははじめて。サーストンのソロもそうだが、エクスペリメンタル、ノイズなイメージがあったのだが、この日はチープ・トリックやソニック・ユースなど、少年的なギターリフが特徴的な、少し青春、甘くノイジーなロックンロールな演奏を披露した。メンバーはソニック・ユースのドラマーのスティーヴ・シェリー、ギターにトニックなどでプレイしていたアラン・リーチ、ベースは名前は知らないが、ベーシストな感じの男性、そしてリーがギター/ヴォーカル。みんなおじさんだが、プレイするのは甘い青春ロックンロールで、なんだか微笑ましかった。ハング・アップスをもっとロックにした感じ。演奏は凄腕。
 歌っているリーを見ていて誰かに似ているな......と思っていたら、ナダ・サーフのボーカル! 歌の雰囲気といい、格好といい(チェックのシャツ)、髪型といい、彼(マシュー)が少し年をとったらこうなるのだろう。曲ごとに、6本のエレキ・ギターを持ち替えていた。プラス、ギターと同じ色のペダルなど意外にこだわり屋なのかしら。
 観客はドレッドのお兄さんやハイヒールにドレスのお姉さん、アランがプレイしているからか、ノイズ・エクスペリメンタル系の人たちなど、普段のインディ・ショーにいなさげな人たち(年齢層高め)が目立った。バンドに共感できる幅広い年齢層が多く集まり、バンドが期待していることを与えてくれる。だから、これだけ人が集まったのだろう。
 
※サーストン・ムーアとキム・ゴードンの離婚で解散が言われているソニック・ユースだが、まだ公式の解散宣言はしていない。が、解散を思ってきているオーディエンスも少なくなかった。ただ、リー自身は今後のソニック・ユースを楽観的に見ていると言っている。

Derrick May - ele-king

 3.11以降、相次ぐ来日キャンセルのなか、むしろ勇んで予定よりも早く来日したことは、実にデリック・メイらしい行動だった。あのいかんともしがたい凍り付くような不安のなか、彼はやって来て、ドミューンへの出演を直訴し、そして「放射能を浴びに来たゴジラか」と宇川直宏をはんぶん呆れさせるところが、良くも悪くもまあ、デリック・メイというDJの魅力にもつながっている。身体と感情が先走ってしまうのだ。理屈はたぶんあとからついてくる。賢明な人なら、普通はあのタイミングで来ないわな。
 震災直後だから当然クラブ営業も停止状態で、自分のスケジュールもキャンセルされたというのに、彼がなぜあのとき来たかと言えば、理由は簡単、好きだから、ただそれだけ。日本びいきと言われる外国のミュージシャンは多いけれど、デリック・メイの場合は本気で、好きなんだと思う、自分が知っている日本とこの国の貴婦人がたを。正直なところいまだに僕には、彼がなぜ、どうしてここまで本気で好きなのかよくわからない。俺らってそんなに良かった? と思う。ただ、彼はとにかく好きなのだ。その証拠に通算3枚目のミックスCD『Derrick May×Air Vol.2』もまた日本でのリリース。
 ライナーノーツにも書いたように、僕はあの気まぐれな男が、まあこう言っては何だが、ミックスCDを、今回本当に出すとは思っていなかった。前回の『Vol.1』のときは13年ぶりという、久しぶりだという価値があったが、今回はおよそ2年ぶり、彼の知名度や評価、実績や人気を思えばこれを出す必然性はなかったように考えるのが当然だ。つまりこれが出たこと自体がいくら「好き」とはいえ、驚きだった。リリースの背後には3.11も関係しているだろう。このミックスの音源のレーベルの方からCDRをいただいたときに、ああ、ホントに出るんだと漠然と思った。

 オープニングは彼のDJではお馴染みのフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの"ウェルカム・トゥ・プレジャードーム"。このセックス賛歌はガラージ・クラシックとしても知られている。ミックスの展開は、もういつものデリック・メイだが、選曲にはクニユキやカイト、ヒロシ・ワタナベといった日本人のトラックが目に付く(かつて日本に住んでいたレニー・フォスターのトラックも収録されている)。それから、流れにアクセントを付けているのはラテン系のハウス(現在のイタリア、もしくはスペイン)、あるいはクァンティックのトライバルなハウス......と、何か特別に懲ったりもしない、ファンには充分過ぎるほどわかっているいつものデリック・メイだ。少々雑だが、思い切りの良さがあり、寛容さと愛情のこもったミックスである。ブースのなかで大汗をかいて身体を揺らしているデトロイトの男にとって、これが最良のやり方なのだ。
 CDは30分を経過したところで、日本語の「生きててよかった」という言葉が入る。デトロイトの〈テクノティカ〉から2004年リリースされたゲイリー・マーティンのトラックのフタゴ・ブラザースによるリミックスだが、その言葉の意味をデリック・メイは知らずにそのトラックを使ったという話だ。それでもこういう具合に、意味深な展開になってしまうのもこの人らしいというか......しかし「生きててよかった」のか「悪かった」のか、まあ、「良かったのだろう」、そういう風に、人をとりあえず前向きにさせる力もいつものデリック・メイ。応急処置かもしれないが、前向きさを感じることは健康に良い。

 彼は年末の〈SOUND MUSEUM VISION〉のカウントダウン・パーティのために来日する。その2日前の29日のドミューンにもデリック・メイは出演する(ちなみにデリックの前のDJはムードマン、意外なことに初共演?)。もし読者のなかにハウス・ミュージックをこれから試しに体験したいと思っている人がいたら、デリック・メイのDJを聴くと良い。生きていることは楽しむこと、rhythim is rhythim, life is life...

Chart by UNION 2011.12.21 - ele-king

Shop Chart


1

CV313

CV313 Standing Still ECHOSPACE / US / »COMMENT GET MUSIC
echospace[detroit]から、ROD MODEL(Deepchord) & STEVEN HITCHELL(Intrusion/Soultek)のユニット・CV313のニューアルバム『Dimensionalspace』のリリースに先駆けてのアナログカット。徹底的にロウを攻めるAサイド"Standing Still"、ダブ・アンビエント系のセミ・ノンビートトラックのBサイドと、旋回しながら音色をジワジワと変化させていくシンセと鋭いリフ、ダビーに鳴り響くベースラインの絡みが見事な、深い音世界。ゆったりとフロアメイクする浅い時間はもちろん、フロアユースなトラックに合わせロングプレイで重ねることで無限大のエッセンスを注ぐパーツへと変貌を遂げるドローン・キラー!

2

OMAR S & KAI ALCE

OMAR S & KAI ALCE Jive Time (Unreleased Beats) NDATL MUZIK / US / »COMMENT GET MUSIC
FXHEからリリースされ話題をさらったOMAR S + KAI ALCEによるシングル"Jive Time"から、ビートを抜き出し新たにアレンジを加えたスペシャルな限定7"が登場! シカゴハウスの流れを汲むボックストラックにクラップ、ドープなキー&カウベルのシンプルな構成。コードが無いのでどのようなトラックにミックスさせても十分な溜め~インタールードとして効果絶大!トラックの骨格を剥き出しにしたロウでディープな質感がたまりません!

3

CMT

CMT Oma SBM RECORDINGS / JPN / »COMMENT GET MUSIC
様々な場所、時代、そしてジャンルを超え一つの物語を紡いだチルアウトMIX "ZONAZONA"、イーブンキックグルーヴの狭間に零れ落ちた異形のダブステップ、エレクトロニカをクールに展開し、玄人筋に絶大な支持を得たスペー スドアウト・ミニマルミックス"HIELO"以来、CMT 2011年最後のリリースとなるピュア・テクノMIX作品"OMA"がSBM recordingsよりいよいよ到着。

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CANYONS

CANYONS See Blind Through (DJ Harvey Mix) MODULAR / AUS / »COMMENT GET MUSIC
DJ HARVEYによるフロアでの鳴りを強化させたキラーリミックス!!!!RUNAWAY主宰のON THE PROWLやDFA、MODULARをリリース元にシドニーを拠点に活動するLEO THOMASONとRYAN GRIEVEによるユニットCANYONSによる初期DFAマナーな80'sサウンド/ニューウェーヴを消化したアンダーグラウンド・ハウス"See Blind Through"をDJ HARVEYがリミックス!!マシンビートを走らせ、サイレン等のサンプル類が散乱する中、Voフレーズのループで展開を持たせ突如ブレイクへ突入。トリッピーな鳴り物とともにピークタイムへと上昇するキラーリミックス!!

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ANDY STOTT

ANDY STOTT Passed Me By,We Stay Together MODERN LOVE / UK / »COMMENT GET MUSIC
UKマンチェスターのミュージック・セレクトWEBストアBOOKMAT運営、独自の実験的・ディープなダブ・テクノ路線で一線を画す孤高且つ極北のダブ・テクノ~ミニマル/エレクトロニカ・レーベル・MODERN LOVEから、今年相次いでリリースされた所属アーティスト代表格・ANDY STOTTによる限定アナログ・リリース作品「Passed Me By」「We Stay Together」の2つがなんとボーナス・トラックを追加し初のCD化。共に市場からは一瞬で姿を消した傑作でHARD WAX~BASIC CHANNELからOSTGUT、SANDWELL DISTRICT等の各国のアンダーグラウンド・テクノは勿論、シャックルトンやアクトレス等とも共鳴するビートダウン/ミニマル/ダブ・ステップを通過した今最もエッヂの効いたダブ・テクノ・サウンド。

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TIMELINE

TIMELINE Greystone Ballroom UNDERGROUND RESISTANCE / US / »COMMENT GET MUSIC
G2Gの主要若手メンバーで再構成された新生TIMELINEによる1枚。。G2Gのフロント・マン DESEAN JONES(Sax)、同じくG2Gのメイン・キーボーディスト JOHN DIXONに、親分MAD MIKEによるプロデュース作品は、一言で言うなら『ジャズ・テクノ』。抑えめのビートにフィルタリングが怪しげな空気感を作り、その中に忍び込んでくる生のサックスが印象的なA-1、そして、JOHN DIXONのジャズ・キーボード・プレイが冴えるB-1等。

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CONFORCE

CONFORCE Escapism DELSIN / JPN / »COMMENT GET MUSIC
HARD WAXクルーやMARCEL DETTMANNもレコメンドする逸材CONFORCEが名門・DELSINから放つ渾身のセカンド・アルバム。オランダ・シーンの中心的レーベルRUSH HOURから2007年にデビュー、その後CURLEやDELSIN、CLONEなど現在のシーンに欠かすことのできない良質レーベルから次々とシングルをリリースし、HARD WAXクルーやMARCEL DETTMANN等のレコメンドで一躍脚光を浴びたCONFORCE。しなやかに脈打つタイトなハットとキック、幻惑的なシンセリフでリスナーを鷲掴みにしてしまうダブ・テクノやSANDWELL DISTRICT周辺を想起させるミステリアスな雰囲気に身震いするタイトル・トラック、OSTGUT-TON勢にも比するソリッドなミニマルを展開する"Ominous"など、モダン・テクノの必要条件を全て満たすかのような強力なトラックがラインナップ。

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AZYMUTH

AZYMUTH Meu Mengo (Mark E Remixes) FAR OUT RECORDINGS / UK / »COMMENT GET MUSIC
MARK Eによる仕事を3トラック収録した話題の1枚!!!!先日のTHEO PARRISHによるFAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRAのリミックスでも注目を集めたFAR OUTからブラジルのラテン・バンドAZYMUTHが35年振りに復活を遂げた作品「Aurora」から"Meu Mengo"をMARK Eがリミックス!!真骨頂でもある細かく刻まれたフレージングのループでのテンションキープでビルドアップするビートダウンハウスA-1、そこに"トビ"の要素を加えたB-1の"Dub"、視覚的でファットなキックでアーシーに展開されるB-2。全てのバージョンで完璧な仕事を行うMARK Eによる傑作仕事集!!

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XHIN

XHIN Sword STROBOSCOPIC ARTEFACTS / GER / »COMMENT GET MUSIC
FREAKS VILLAGEで初来日を果たした鬼才・LUCY率いるSTROBOSCOPIC ARTEFACTSから、シンガポール出身のプロデューサー・XHINのサード・アルバムが登場。これまでIBADANのサブレーベル・APOTEKやCHRIS LIEBINGのCLRなどからリリースを重ね、STROBOSCOPIC ARTEFACTSにおいてもLUCYと並ぶ中心アーティストとして活躍してきたXHIN。本作ではあえて4/4ビートを封印しごつごつとした硬質なブレイクビーツを展開し、 緊迫感溢れるシンセリフに心拍数が上がるM-3やインダストリアルな重量級ビートに叩きのめされるM-7、地底深く潜るかのようなヒンヤリとしたサウンドスケープが圧巻のM-9など、広がりのある世界観が堪能できる秀作になっています。

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MIKE PARKER

MIKE PARKER Pulse Trader EP PROLOGUE / GER / »COMMENT GET MUSIC
PROLOGUE最新作はMIKE PARKERのニュー・シングル。DONATO DOZZY主宰のAQUAPLANO、自らが主宰するGEOPHONE等、アンダーグラウンド・シーンの最重要レーベルからの一連のリリースで気を吐くNY最奥のミニマリスト・MIKE PARKERが、ドイツ発の優良アンダーグラウンド・ミニマルレーベル・PROLOGUEに再登場。期待を寸分違わぬドープ&反復の嵐の地底ミニマルで、しなやかにドライブする低音が強力なA-1、より地底に叩き落す様なキックが奥底で振動するダビーなA-2等を筆頭に、ノン・ビートのエクスペリメンタル・トラックB-2に至るまで一貫したアンダーグラウンド・サウンドを展開しています。マスト!!
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