「Lea Lea」と一致するもの

Underworld - ele-king

 アンダーワールドが10月23日にニュー・アルバム『Drift Songs』を日本先行でリリースする。『T2』の限定12インチイギー・ポップとのコラボなど、止まることなく活動を続けてきた彼らだけど、スタジオ・アルバムとしては2016年の『Barbara Barbara, We Face A Shining Future』以来、3年ぶりの作品となる。今回の新作は、昨年11月からスタートし、52週にわたって毎週なんらかのかたちで映像や音楽、エッセイなどを発表していくシリーズ「DRIFT」の総決算に当たるとのことで、いったいどんな内容に仕上がっているのか、いまから楽しみだ。現在、トレイラー映像が公開中。

Yutaka Hirose - ele-king

 早速来ました。J・アンビエントの名盤、再発の朗報です。1986年にミサワホーム総合研究所サウンドデザイン室が企画した環境音楽シリーズ「サウンドスケープ」のなかの1枚、広瀬豊の『Nova(新星)』が復刻されます。7月20日、なんと未発表音源を4曲加えたCD2枚組でのリリースです。
 環境音楽シリーズ「サウンドスケープ」は、それこそ吉村弘のリリースでも有名で、J・アンビエント・ディガーたちがつねづね目を光らせている作品が何枚も発表されています。広瀬豊の『Nova(新星)』もそのなかの1枚というわけですが、これはいかにもJ・アンビエントな、環境の一部になりうる音楽です。さまざまな自然(鳥のさえずりや水や波の音などなど)とともに美しい電子音が瞬いています。すでに名盤の誉れ高いアルバムなので、この機会をどうか逃さないように!(このあたり、再発盤でもすぐに値が上がってしまうんですよ)
 リリース元は、スイスの発掘レーベル〈We Release Whatever The Fuck We Want〉。高田みどり、清水靖晃、深町純などを再発したあのレーベルです。またしてもやってくれましたねー。


Yutaka Hirose
Nova+4
WRWTFWW/カレンテート
※7月20日発売
★詳細・試聴: https://bit.ly/WRWTFWW028CDJ




interview with Black Midi - ele-king

 ロンドン南部のブリクストンにあるインディペンデントなスペース「ザ・ウィンドミル 」における、ダモ鈴木と「彼ら」のセッションを収録した音源が素晴らしかった。以下のインタヴューにあるように、ほとんど何も取り決めのないなかでおこなわれたようだが、延々と続くビートとともにミニマルなフレーズが繰り返され、繰り返されていくなかで徐々に変化し、ときには意表をつくようなサウンドが飛び出してくることもある。ジャム・セッション、つまりインプロヴィゼーションは「彼ら」にとって創造の母体ともいうべき沃野であり、手探りだが自由におこなわれる演奏からは、設計図を描いていては出会うことのない音楽に巡り合うことになるのだろう。「彼ら」はジャム・セッションを長時間おこなうことで「最高な音楽ができる」とさえ述べるほどに、それを重要視している。

 だがそれだけではない。シングル「Crow's Perch」がリリースされたあと、「彼ら」はその素材となった音源集を公開している。そこでは楽曲に使用されているベース、ドラムス、ギターおよびシンセのフレーズ・パターンを聴くことができ、「彼ら」は自分たちの演奏の断片をリミックスであれ何であれ望むように用いてよいと言っているのである。それはしかしコピーレフトの思想というよりも、むしろインプロヴィゼーションのなかで生み出された素材がいかに「最高の音楽」であっても、それを楽曲としてまとめあげることは、それも「彼ら」のようにまとめ上げることは誰にもできない、つまり、「彼ら」のコンポジションのなかにある創造性には誰も追いつけないということの矜持にちがいない。インプロヴィゼーションは欠かせないがそれらをまとめあげるコンポジションもまた欠かせない。この両輪があってはじめて「彼ら」の音楽は成り立つのだ。

 そんな大胆かつ挑戦的な「彼ら」、つまり英国ロンドンを拠点に活動するブラック・ミディのファースト・アルバムが〈ラフ・トレード・レコード〉からリリースされる運びとなった。二十歳前後の四人組によるバンドだが、その音楽性は幅広い。いや、インターネットを介して様々な音楽の音源に気軽に触れることができるようになったからこそ、ひとつのジャンルに押し込めることのできない音楽になっているのだとも言える。あるいは、完全に独学だけで音楽を続けてきたミュージシャンというわけではなく、「ブリットスクール」で学び、メンバーと出会い、活動を始めたというその経歴もまた、時流に合ったものであるように思う。まだ結成してから2年も経っていないというブラック・ミディはどのようなメンバーによって構成され、どのように出会い、そしてどのような音楽を奏でていくのだろうか。来日公演を控えたメンバーのうち、ヴォーカル&ギターを務めるジョーディ・グリープとドラムスのモーガン・シンプソンに話を聞いた。

ユーチューブで「Black MIDI」の映像を見つけたんだ。ピアノの音を使って、宇宙船のような破壊的な音に変換できるってことがすごいと思った。コンピューターが音を破壊し始めてしまうところが、面白いと思った。まるで自身を解体してしまうアート作品みたいでさ。

ブラック・ミディはイギリスの芸術学校「ブリットスクール」で出会ったメンバーで結成されたと聞きました。どのような経緯でバンド結成に至ったのでしょうか。

ジョーディ・グリープ(Geordie Greep、以下GG): 俺と、ギター担当のマット・ケルヴィンはブリットスクールに4年間通い、他の2人は2年間通っていたのさ。最初はただの友達だったから、お互いの興味のあることを、教え合ったりしていたよ。自分の好きな音楽とかをね。それからみんな、ドローンっぽくて、催眠効果のありそうな、耳障りでうるさい音楽にはまっていった。ボアダムズやスワンズデス・グリップスのようなバンドの音楽。俺とマットは学校にあったリハーサル室を放課後に使って、1時間から2時間のジャム・セッションをやっていた。マットがオルガンを弾いて、俺がギターを弾いて、長いドローン音楽を鳴らしていた。ライヴ中でも感じられるような、ある一定の精神状態、フィーリングを感じるためにそれをやっていた。別に曲を作っていたわけじゃなくて、その感覚を楽しんでしばらくジャムを続けていた。その後、モーガンが入学してきて、彼とは友達だったから、バンドを結成するという考えはなしに、モーガンともジャムしてみようぜということになった。それでドラムも入れてジャムをしはじめたら、マイルス・デイヴィスみたいな、もう少しファンキーな感じになった。それから徐々に各自のスタイルを合わせていって、曲を作っていった。ピンと来た瞬間だったのは、「bmbmbm」ができ上がったとき。その音楽を聴いて、「これはたしかにちゃんとした曲だ!」と思ったから、そこに到達したときは、解放感を感じたよ。そうやってブリットスクールで毎日か1日おきに一緒にジャムしていた。俺たちが学校を卒業したときは、曲がいくつかでき上がっていたよ。でも当時、ロンドンのクラブで俺たちの音楽に反応してくれたのは、ザ・ウィンドミルだけで、そこだけがギグのオファーをしてくれた。ギグの数週間前に、ベース担当のキャメロンに、ベースを弾いてくれないかと頼んだ。それまではベース・プレイヤーがいなかったからね。ギグの当日に彼に曲を教えて、彼はギグで演奏した。それは、みんなの想像以上に上手くいって、それ以来、俺たちは毎月ギグのオファーが来るようになった。初めてのギグをやるときは、これは1回で終わる遊びのようなものかと思っていたけれど、ギグへの需要がどんどん高まっていったからバンドとして続けることにしたんだ。

ブラック・ミディ結成前はそれぞれどのような音楽活動をしていましたか。

モーガン・シンプソン(Morgan Simpson、以下MS):ジョーディが話していたように、俺たちはジャムをやっていたし、音楽学校に通っていて学校のコースの一部に、ライヴをやるというのがあったから、一緒にライヴをやったこともあった。そういうライヴでは主に西洋のポップ・ミュージックを演奏するんだけどね。あとは、セッション・ミュージシャンとして、俺は、ロンドンのアーティストたちのバンドでドラムを弾いていたし、ジョーディはギターを弾いていた。

GG:俺たちはみんな幼い頃から音楽に携わってきた。モーガンなんて教会にいたから、赤ちゃんの頃からドラムを触っていたんだぜ。他のみんなは7歳とか8歳くらいから音楽に関わってきた。俺は、音楽に興味を持ちはじめてからは、どんな音楽でも聴いてみようと思った。俺の父親が多様な音楽を聴く人で、彼は「音楽に種類はない。音楽は全て音楽だ」と言って、いろいろな音楽を聴かせてくれた。父親のCDをたくさん借りて聴いていたから、8歳~10歳になると俺は音楽に没頭していたよ。

「ブリットスクール」ではどのようなことを学んでいたのでしょうか。

MS:学校のコースはBTECレベル3と言うんだけど、何よりも重要だったのは、そこで、自分と同じような、音楽に対する情熱を持つ人たちと出会えたということだと思う。俺が入学した当初も、ジョーディとマハヴィシュヌ・オーケストラの話をしたり、ジョーディは俺にボアダムズの音楽を教えたりしてくれた。俺たちはしょっちゅう、お互いにメールして、音楽を紹介しあっていた。マットとキャメロンともそうしていたよ。バンドのみんなと一緒に、学校でジャムをするようになって、お互いが似たような状況にいるのだという実感があった。記憶に残っているのは、ブリットスクールで発表会があったときにやったライヴで、そのときがおそらく俺たちがこのメンバーで初めて一緒に演奏したときだったんじゃないかな。俺たちの他にもうひとりベース・プレイヤーがいたけれど。ノイ!の“Hero”を演奏したんだ。発表会自体が、トータルで30分くらいだったのに、俺たちは11分間くらい演奏していた(笑)。でも先生も俺たちの演奏を奨励してくれたし、聴いていた人たちも楽しんでいた。あれはすごくクールな体験だった。ジョーディとキャメロンがギターを弾いて、ギタリストのマットはクラッシュシンバルを叩いて、俺がドラム、そしてもうひとりの奴がベースを弾いていた。あれはブリットでのクールな瞬間だった。

GG:ブリットの良いところは、音楽業界について、幅広い知識を教えてくれるところだと思う。パフォーマンスについても学ぶし、フリーランスのミュージシャンについても学ぶし、音楽の歴史や理論、民族音楽学や世界中の音楽などについても学ぶ。だから、自分が音楽で何を追求すれば良いのかという扉がたくさん開けるんだ。何が自分に合っていて、学校を卒業したら何を追求したいのかがわかる。

MS:俺も全く同感だ。音楽学校の多くは、例えば、セッション・ミュージシャンになるための具体的なコースが中心となって生徒を教えている。だが、ジョーディが言ったように、ブリットスクールでは、生徒が自由に使える様々なツールを用意してくれて、音楽業界の様々な面について教えてくれる。その中で、生徒は自由にその後の進路を決めて良い、というように生徒にその決断を任せている。それがクールだと思う。

最近はコンピューターの方が、大部分の人間よりも感情を持っているようで面白い。

ブラック・ミディというバンド名は、MIDIファイルを用いた電子音楽ジャンルの「Black MIDI」から来ているのでしょうか。

GG:そう! それだよ。俺とモーガンが友達になりたての頃、いろいろな音楽を紹介し合っていたんだけど、それよりもずっと前にユーチューブで「Black MIDI」の映像を見つけたんだ。すごくクールなコンセプトだと思った。ピアノの音を使って、宇宙船のような破壊的な音に変換できるってことがすごいと思った。音符をものすごくたくさん使うからコンピューターが音を破壊し始めてしまうところが、面白いと思った。まるで自身を解体してしまうアート作品みたいでさ。ただ、「Black MIDI」は、ジョークのような遊び半分のものとして捉えられていた。ユーモアのある、インターネットの遊び、みたいな感じだった。でもそうやって音楽を作ることに俺は可能性を感じる。とにかく、「Black MIDI」を見つけたときは、バンド名としていいなと思っていたんだ。それで、マットと俺がジャムをしていたときに、とりあえずはバンド名をブラック・ミディにしよう、と話していて、もっと良い名前を後で考えようと話していたんだけど、結局しなかった(笑)。

電子音楽のジャンルの「Black MIDI」は日本のニコニコ動画から始まったと言われています。ニコニコ動画はよく見ますか? 

GG&MS:それは知らなかったな。それって何?

通訳:ユーチューブと似たような動画サイトで、日本でよく使われているサイトです。

好きな動画などがあれば教えてください。

GG:事故とかでバイクから人が落ちる映像をまとめたやつが好き。

電子音楽では人間には演奏不可能な音を作り出すことができます。それに対してあなた方ブラック・ミディはあくまでも人間によるバンドです。電子音楽にはないバンドの魅力は、どのようなところにあると思いますか。

GG:人間にはフィジカルな触感があるから、ニュアンスを即座に表現できる能力が断然高いと思う。人間の感覚の範囲内で、即座にすごく静かに演奏したり、すごくうるさく演奏したりすることができる。それから人間にしかない属性と言えば、ヒューマンエラー。本物のヒューマンエラーを機械で再現することは不可能だ。

MS:例えばヒップホップというジャンルの話では、ヒューマンエラーと、エレクトロニックのシステムを融合させて音楽が作られている。J・ディラは、エレクトロニックの機材に、ヒューマンエラーや、その他の人間味の要素を合わせて音楽を作るという才能があった。最近ではそれを再現しようとしている人たちがたくさんいるが、それは彼にしかできないことだったから、それを機械にインプットして再現することはできない。

GG:機械と人間は全く別のもので、どちらにも良い点と悪い点があるよね。最近はコンピューターの方が、大部分の人間よりも感情を持っているようで面白いけど。でも、人間によるライヴ演奏に対する需要は今後も永遠にあると思う。それを求める感覚から人間は逃れられないんだ。

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全てのジャンルの音楽において、そのほとんどが駄作だ。各ジャンルに、良いアーティストが数名、存在している。そういうアーティストは、どんな音楽を作ったって、良い音楽になる。

バンドのブラック・ミディからはマスロック、ポストロック、ポストパンク、サイケデリック、ノイズ、クラウトロックなど様々な音楽性が伺えます。メンバー全員が様々な音楽をたくさん聴いてきたのだと思いました。どのようなメディアで音楽を聴くことが多かったのでしょうか。

MS:俺は、違法なダウンロードをたくさんして(笑)、アルバム名を検索してジップファイルをいろいろなウェブサイトからダウンロードしていたよ。いろいろ試しているうちに、信頼できるサイトで、音の質も良いサイトがわかるようになって、そういうサイトを使うようになった。最初はストリーミング・サービスがあまり好きじゃなかったんだけど、徐々にストリーミング・サービスの餌食になっていった(笑)。別にいいんだけどね。俺の両親はたくさんの音楽をフィジカルで持っていたけれど、俺はそこには興味を持たずに、自分のパソコンから音楽を探してダウンロードしていたね。でも最近になってフィジカルな形の音楽にはまっているよ。

GG:俺はさっきも話したけど、父親が2000枚くらいの膨大なCDのライブラリーを所持していたから、俺が子供の頃は父親のコレクションから自由に音楽を選んで貸してもらっていた。俺はいまでもCDを買うよ。ストリーミング・サービスにはない音源がCDに収録されていることもあるし、ダウンロードでは見つけにくい音源もあるからね。

メンバー全員が共通して好きな音楽ジャンルはありますか。

GG:このジャンルだからという理由で、ある特定のジャンルに忠実だという人はバンド・メンバーにはいないと思う。俺たちは、全てのジャンルの音楽で、好きなものがあると思う。だけど盲目的に好きなジャンルというのはない。良いジャンルなんてものは存在しないと思うんだ。全てのジャンルの音楽において、そのほとんどが駄作だ。各ジャンルに、良いアーティストが数名、存在している。そういうアーティストは、どんな音楽を作ったって、良い音楽になる。俺たちが好きなアーティストというのはいるよ。

MS:俺たちが一緒にバンドをやっているのは、たしかに似たような好みがあるからだけれどね。

反対に、「他のメンバーはそうでもないが自分は好きだ」という音楽はありますか。

GG:誰かの方が、あるスタイルの音楽についてより詳しく知っていたり、経験があったり、というのはあるよ。でもそういう「他のメンバーはそうでもないが自分は好きだ」という白黒はっきりしたものはないな。モーガンはファンクが好きだけど、他の人は好きじゃない、ってわけじゃないから。

今年リリースされた12インチ・シングルには“Talking Heads”という曲がありますが、アメリカのバンドのトーキング・ヘッズに特別な思い入れがあるのでしょうか。

MS:もちろんだよ。この曲をそういうタイトルにしたのは、それがトーキング・ヘッズの音楽みたいに聴こえたからなんだ。曲ができてから、この曲はそういう風に呼んでいて、1年くらいが経った。その後に他の名前を考えようとしたんだけど、思い付かなかったから、この名前が定着したのさ。

何を弾けば良いのかを考えたりしていると、最悪な、ゴミのようなものが出てくる。けど、純粋な潜在意識に身を任せれば、空を飛びはじめるんだよ。

カンのヴォーカルとして活躍したことでも知られるダモ鈴木と共演した音源もリリースされています。ミニマル・ミュージックのようにフレーズを反復していくセッションはどこかカンのようにも聴こえます。あまり決め事を設けずにその場で即興的に演奏したのでしょうか。

MS:そうだね。彼とは45分のセットを2回やったんだけど、両方とも全てが即興だった。ダモ鈴木は、俺たちが最初のセットでステージに上がる5分くらい前に指示を出してくれたけど、それはただ「お前たちが先にステージに上がれ。俺はその後にステージに上がって、ジャンプしたりステージに寝っ転がったりするからお前たちはうるさい音をたくさん出してくれ」ということだった。あれはすごい経験だった。俺たちはそのギグの前の週に、ギグに向けて準備しようとしていたんだけど、結局、ダモ鈴木がやるように、その瞬間を大事にして演奏してみようということになった。

GG:とても実りのあるセッションだった。俺たちにとっては全てが即興だったけど、潜在意識で演奏している最中から生まれたリフにはかなり良いものがあった。後で、そのリフを使って、自分たちの曲へと発展させていった。あのセッションの音源は、セッションのしばらく後に公開されたから、あれを聴いて、「この部分はあの曲に似ているな。ブラック・ミディは自分たちの曲をダモ鈴木と一緒に演奏したのか」と思う人もいたけれど、実はその逆なんだよ。即興セッションで誕生したパーツを再構築して新しい音楽にしたんだ。

MS:WIN-WINなセッションだったよ!

デビュー・アルバム『Schlagenheim』では、5時間のジャム・セッションの中から作られた曲もあると聞きました。ジャム・セッションはブラック・ミディの音楽制作においてやはり重要なものなのでしょうか。

MS:ときが経つに連れて、ジャム・セッションから作曲するというやり方になっていったと思う。試行錯誤してそうなったという感じ。バンドの初期の頃の曲や、アルバムの曲の大部分は、ジョーディとマットが作曲したもので、俺たちはリハーサル室に集まって、その曲を学んで練習していた。そしてときが経つに連れて、ジャム・セッションがバンドの重要な部分になっていった。新しい音楽を作るときは、ジャムをやることが俺たちにとって効果的というか、実りのある作曲方法だということがわかってきたんだ。

GG:ジャムを長い間やっていると、それについて考えなくなる。そのときに、最高な音楽ができるんだ。そういうときは、潜在意識から直接的に音楽が生まれてくる。そこにはフィジカルな行為しかない。ジャムについて考えすぎていると、全くダメになってしまう。何を弾けば良いのかを考えたりしていると、最悪な、ゴミのようなものが出てくる。けど、純粋な潜在意識に身を任せれば、空を飛びはじめるんだよ。

MS:俺たちがジャムをするときは1時間から1時間半くらいなんだけど、その時間の前半はまだ、潜在意識に身を任せるという精神状態に自分を持っていくための時間。何を演奏するべきかとか、何を演奏しているのかとか、そういうことを考えていない精神状態になるための時間。そのときはまだ自分の演奏したものでひとつくらいしか「まあ良いな」と思えるものがない。だが、ある一定の境界線を越えると、その良いと思えるものが全体の3分の1くらいになる。それは自分の潜在意識から来ているからなんだ。だからジャムをやるときは、比較的長い間、続けていないとその精神状態になれないということがわかった。

『Schlagenheim』に収録されている中で、完成させるのが一番大変だった曲を教えてください。

GG:完成させるというのは作曲? レコーディング? レコーディングでは大変な曲はなかったよ。とてもスムーズにいった。

MS:それはプロデューサーのダン(・ケアリー)のおかげでもある。彼とは本当に仕事がしやすくて、全てを円滑に進めてくれた。彼は自分のスタジオのことを隅々まで理解しているから、例えばオーバーダブをするというときに、他のプロデューサーがどうしようかと数分間考えてから行動する所を、ダンはもうマイクを手に持って録音する準備ができていたりする。

GG:彼は「鉄は熱いうちに打て」という精神をよく理解しているのさ! アルバムで最高なパフォーマンスが聴けるのは、有能なミュージシャンたちが初めてスタジオで曲を演奏したときだ。それを正しく弾いているか弾いていないかを考えているときは緊張してしまうからね。初めて演奏するときは、多少のミスがあっても、集中できているし、曲の感覚もつかんでいるから、良いものが生まれる。そういう意味でダンは良いプロデューサーだった。

今年の秋には日本ツアーが控えています。日本にいらっしゃるのは初めてですか?

MS&GG:みんな初めてだと思う。すごく興奮してる!

通訳:私たちもブラック・ミディの来日を楽しみにしています!

日本の音楽で好きなものを教えてください。

GG:うるさいバンドが好き。ボアダムズ、メルト・バナナ、あと大友良英のグラウンド・ゼロも良いね。そういうのが好き。あと日本には良い作曲家もいる。武満徹は良いよね。いまい出すのに苦労しているけど、日本からは良い音楽がたくさん出ているよね。

どういったところが好きなのかもお聞きしたいです。

GG:昔、ボアダムズにはまったときは、スワンズやマイルス・デイヴィスのように、エネルギーを合わせて音楽を作るバンドだと思って衝撃を受けた。だがボアダムズはエディットの仕方がデジタルでプツプツとしていてその組み合わせが面白いと思った。それから、ボアダムズに関連するOOIOOの音楽などをどんどん聴いていった。そうしていろいろな日本の音楽を聴くようになった。

ダモ鈴木とのセッションのようにコラボレーションしたいと思う日本のミュージシャンやグループがいれば教えてください。

MS:俺たちは全ての可能性に対してオープンだ。

GG:俺たちとセッションしたい奴なら誰でも良いよ!

MS:俺たちは誰でもウェルカムだよ!

GG:ボアダムズのヨシミとか、グラウンド・ゼロの大友良英とか、セッションしたい人なら誰でも良いよ。


black midi live in japan 2019

ロンドン発、今最もアツい新生バンドと噂のブラック・ミディが
6月にデビュー・アルバム『Schlagenheim』をリリース!
そして初来日JAPANツアー決定! 超レアなライブになること間違いなし!

9/5 (木) 東京:Unit
9/6 (金) 大阪:Conpass
9/7 (土) 京都:Metro

ロンドンを拠点に活動を開始し、みるみる大注目バンドとなったブラック・ミディが、遂にデビュー・アルバム『Schlagenheim』を6月21日にリリースすることを発表した。
ブラック・ミディは、ジョーディ・グリープ(vo、g)、キャメロン・ピクトン(b、vo)、マット・ケルヴィン(vo、g)とモーガン・シンプソン(ds)の4人で構成され、メンバー全員が19歳か20歳で、アデルやエイミー・ワインハウス、キング・クルールらを輩出した英名門校ブリット・スクールで出会ったという。ゲリラ・ライブを敢行するなど精力的にライブ活動を行い、常に変化するセットリストやその演奏力とオリジナリティ溢れる楽曲から、噂が噂を呼び早くも完売ライブを連発。結成からわずか1年であることから未だに謎が多いが、今最もアツい新生バンドという評判を早々に確立した。
海外のバズを受け、ここ日本でもコアな音楽ファン達の注目を集める中、デビュー作を引っさげた初来日ツアーが決定し、明日よりチケット先行販売がスタート!

9/5 (THU) 東京:UNIT
OPEN 18:00 START 19:00 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: BEATINK 03 5768 1277 [www.beatink.com]

9/6 (FRI) 大阪:CONPASS
OPEN 19:00 START 19:30 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: CONPASS 06 6243 1666 [https://www.conpass.jp]

9/7 (SAT) 京都:METRO
OPEN 17:30 START 18:00 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: METRO 075-752-2787 [info@metro.ne.jp]

label: ROUGH TRADE RECORDS / BEAT RECORDS
artist: black midi
title: Schlagenheim
release date: 2019/6/21 (金) ON SALE

国内盤CD RT0073CDJP ¥2,400(+税)
ボーナストラック2曲追加収録 / 解説・歌詞対訳冊子封入

Helm - ele-king

 気候変動/環境問題は、いま英国の政治的スローガンとしてもっとも大きな勢力をなっている。プラッドのインタヴューにも、ファット・ホワイト・ファミリーのインタヴューにもその話題が出てくることからもお察しいただけるだろうし、先日のトランプ訪英の際に起きた大規模のデモにおいても、日本のマスメディアががんばって報じたあの「おもてなし」とはわけが違って、じゃあ、なんでトランプに反対するのかという大きなテーマのひとつとしては「地球温暖化問題」があった。
 このあたりの背景は、ナオミ・クラインの『NOでは足りない』をぜひ、ぜひ、ぜひ、読んでいただきたいと思うのだけれど、どういうことかと簡単にいえば、80年代に環境系などと括られていた動きとは様相が変わって、いま「地球温暖化」という地球上の全生物にとって深刻な問題に直面しながらもそれが止められない理由はただひとつ、強欲な資本主義にあるのであって、とどのつまりいい加減このやばい社会を変えていこうというときの大きな入口として「地球温暖化問題」はあると。その強欲な資本主義の権化としていまたまたまトランプがいるということがじつに説得力のある文章で書かれている。で、先進国の良識的な大人たちの政治的関心が環境にいっている、そんなおりにヘルムの新作『ケミカル・フラワー』が届いた。

 ロンドンのヘルムは、ルーク・ヤンガーによるプロジェクトで、彼はこの10年のあいだすでに8枚のアルバムを出している。そのなかには実験音楽家というよりはサウンド・アーティストと呼ぶべきグラハム・ランプキンのレーベル〈Kye〉からのリリース、そして〈Pan〉からの2枚のアルバムも含まれる。とくに評価の髙かった2015年の『Olympic Mess』は、この手の音を追いかけている人の記憶にまだ新しいだろう。
 ヘルムのような音楽は、フィールド・レコーディング、アブストラクト、ドローン、アンビエントといった実験音楽の折衷的な展開で、それがダンス・カルチャーと直結することはない点においてオウテカではなくOPN以降の流れにある。実際彼は自身のレーベル〈Alter〉においてOPNの曲をリリースしているわけだが、ヘルムもまたOPN同様に音によるコンセプトを打ち立てているように思える。それは初期のイヴ・トゥモアにもリンクする音で、まさに〈Pan〉が得意とするところではあるが、ヘルムにはインダストリアルな感覚もあって、ひらたく言えば、テクノよりのサウンドである。
 『ケミカル・フラワー』においてもっとも推薦したい曲は“ I Knew You Would Respond(あなたが応えるであろうことはわかっている)”だ。そう、曲名の通り。ダウンテンポの単調なリズムと切り刻まれた電子ノイズが合流するこの曲の後半には弦楽器のメロディアスな演奏が挿入されている。それはおそらく、ヘルムのキャリアのなかでももっとも叙情性的な曲のひとつだろう。
 1曲目の“Capital Crisis(首都の危機)”の混沌と壮大さは、この作品がエセックスの田園地帯で録音されたことにも起因しているのかもしれないが、“Leave Them All Behind(それらすべてを残せ)”のミニマル・ビートとフィールド・レコーディングによる奇妙な音の断片との調合にしろ、この手の音楽で理屈以上にサウンドで引っぱることは決して容易なことではない。イヴ・トゥモアは途中で路線を変更し歌と言葉に頼ったが、ヘルムはこの難しい路線を継続するなか、いまも人に聴かせる作品を作ることができている。とくに、“You Are The Database(おまえはデータベース)”のような単調さのなかでも欠伸をしない人であるなら、『ケミカル・フラワー』は賞賛の対象になるかもしれない。
 
 なお、これが「地球温暖化問題」の作品であるという確証はない。ただ、ぼくの頭にそう思い浮かんだだけの話である。そして作品とは作者の意図とはべつのところでの発想ないしは問題提起を生むことができる。それがアートというものの素晴らしい価値だ。

Flying Lotus - ele-king

 喜びたまえ。最新作『Flamagra』が評判のフライング・ロータス、単独来日公演の決定だ。あの圧巻のサウンドと映像表現がこんなにもはやく再体験できることになるとは……いや、違うな。今年は5年ぶりのニュー・アルバムもリリースしているし、フライローがまったくおなじことを繰り返すはずはないから、前回をはるかに上まわる圧倒的なパフォーマンスがわれわれを待ち構えていると、そう考えるべきだろう。てなわけで、昨年《ソニックマニア》へ行った方も行けなかった方も、これはもう絶対に見逃せない案件である。公演日は9月26日(木)。会場は新木場 STUDIO COAST。ソールドアウト必至なだけに、チケット購入はお早めに。

フライング・ロータス来日決定!!!
圧巻の3Dライブが単独公演で実現!!!

超大作アルバム『FLAMAGRA』が大絶賛を受けているフライング・ロータスが待望の単独来日公演を発表! 昨年ソニックマニアで日本で初めて披露され、集まったオーディエンスの度肝を抜いた圧巻の3Dライブがついに単独公演で実現する。日程は9月26日(木)、会場は新木場スタジオコースト。主催者WEB先行がただいまよりスタート!

底なしの創造力でシーンの大ボスとして君臨するフライング・ロータスが、マグマのごとく燃えたぎるイマジネーションを詰め込んだ28曲収録の超大作『FLAMAGRA』。アンダーソン・パーク、ジョージ・クリントン、サンダーキャット、トロ・イ・モワ、ソランジュら、錚々たるゲスト・ヴォーカルに加え、デヴィッド・リンチまでもがナレーションで参加し、ハービー・ハンコックやロバート・グラスパーらも参加アーティストに名を連ねるというゲスト陣の豪華さも話題となった本作は、リリースされるやその圧倒的な出来栄えに世界中で喝采を受けている。誰もが認める天才フライング・ロータスがたった一夜の来日公演のために東京に降り立つ絶好の機会をお見逃しなく!

FLYING LOTUS in 3D
Opening DJ:TBA

公演日:2019年9月26日(木)
会場:新木場 STUDIO COAST
OPEN 18:30 / START 19:00

前売:¥7,500(税込/別途1ドリンク代/スタンディング)※未就学児童入場不可

企画・制作:BEATINK 03-5768-1277
INFO:BEATINK 03-5768-1277

【チケット詳細】
先行発売:
6/13(木)19時~ 主催者WEB先行(※Eチケットのみ)
 BEATINK[https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10322
6/15(土)~
 イープラス最速先行:6/15(土)正午12:00 ~ 6/19(水)18:00
6/21(金)~
 ローチケ・プレリクエスト:6/21(金)12:00 ~ 6/25(火)11:00
6/24(月)~
 イープラス・先着プレ:6/24(月)12:00 ~ 6/26(水)18:00
一般発売:
6/29(土)~
 イープラス[https://eplus.jp/]、ローソンチケット[https://l-tike.com/]、チケットぴあ[https://t.pia.jp]、Beatink[https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10322]、iFLYER[iflyer.tv/

なお『FLAMAGRA』の世界的ヒットを記念して、フライング・ロータスが初長編映画監督を務め、昨年日本で初上映された際には、まさかの連日満席となった映画『KUSO』が渋谷・シネクイントにて明日6月14日(金)より再上映! 上映会場のシネクイントでは、『FLAMAGRA』の発売を記念したTシャツ、ロングスリーブTシャツ、パーカーが販売される。

『KUSO』上映情報
上映期間:6月14日(金)~6月20日(木)レイトショー
会場:渋谷・シネクイント(渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7階)
https://www.cinequinto.com/shibuya/

フライング・ロータス最新作『FLAMAGRA』は現在好評発売中。国内盤にはボーナストラック“Quarantine”を含む計28曲が収録され、歌詞対訳と吉田雅史による解説に加え、若林恵と柳樂光隆による対談が封入される。初回生産盤CDは豪華パッケージ仕様。またTシャツ付セットも限定数発売中。2枚組となる輸入盤LPには、通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のホワイト・ヴァイナル仕様盤、さらに特殊ポップアップ・スリーヴを採用したスペシャル・エディションも発売。

label: WARP RECORDS / BEAT RECORDS
artist: FLYING LOTUS
title: FLAMAGRA
release: 2019.05.22 wed ON SALE

国内盤CD:BRC-595 ¥2,400+tax
初回盤紙ジャケット仕様
ボーナストラック追加収録/歌詞対訳・解説書付
(解説:吉田雅史/対談:若林恵×柳樂光隆)

国内盤CD+Tシャツセット:BRC-595T ¥5,500+tax

TRACKLISTING
01. Heroes
02. Post Requisite
03. Heroes In A Half Shell
04. More feat. Anderson .Paak
05. Capillaries
06. Burning Down The House feat. George Clinton
07. Spontaneous feat. Little Dragon
08. Takashi
09. Pilgrim Side Eye
10. All Spies
11. Yellow Belly feat. Tierra Whack
12. Black Balloons Reprise feat. Denzel Curry
13. Fire Is Coming feat. David Lynch
14. Inside Your Home
15. Actually Virtual feat. Shabazz Palaces
16. Andromeda
17. Remind U
18. Say Something
19. Debbie Is Depressed
20. Find Your Own Way Home
21. The Climb feat. Thundercat
22. Pygmy
23. 9 Carrots feat. Toro y Moi
24. FF4
25. Land Of Honey feat. Solange
26. Thank U Malcolm
27. Hot Oct.
28. Quarantine (Bonus Track for Japan)

Flying Lotus - ele-king

 みなさん覚えているでしょうか、昨年8月のあの衝撃を……。5年ぶりにリリースされた新作『Flamagra』が絶好調のフライング・ロータスですが、そのヒットを記念しなんと、彼の初長編監督作品となる映画『KUSO』が再上映されます。会場は渋谷・シネクイントで、6月14日(金)から20日(木)までの期間限定公開。昨年見逃した方はこの機会を逃すなかれ!
 ちなみに『別冊ele-king フライング・ロータスとLAビートの革命』にはフライロー本人の貴重なインタヴューをはじめ、映画の文脈から『KUSO』を論じた三田格のコラム、『Flamagra』収録曲“More”のMVを手がけた渡辺信一郎およびストーリーライダーズの佐藤大、『KUSO』に楽曲を提供したゲーム音楽家の山岡晃による濃厚な鼎談なども収録されていますので、未読の方はぜひそちらもチェックをば。

最新作『フラマグラ』が好調のフライング・ロータス
アルバムの世界的ヒットを記念し、初長編監督作品『KUSO』
まさかの再上映決定!!

底なしの創造力でシーンの大ボスとして君臨するフライング・ロータスが、マグマのごとく燃えたぎるイマジネーションを詰め込んだ超大作『Flamagra』。アンダーソン・パーク、ジョージ・クリントン、サンダーキャット、トロ・イ・モワ、ソランジュら、錚々たるゲスト・ヴォーカルに加え、デヴィッド・リンチまでもがナレーションで参加するなど、豪華客演も話題沸騰中の本作の世界的ヒットを記念して、フライング・ロータスが初映画監督を務めた作品『KUSO』が渋谷・シネクイントにてまさかの再上映決定!

『Flamagra』には、もともと『KUSO』のサウンドトラックとして起用された音源が多く収録されるなど、非常に関連の深い二作品。2017 年のサンダンス映画祭での公式上映の際には多数の観客が上映途中に席を立ち、“史上最もグロテスクな映画”とも称された本作品は、昨年8月に渋谷・シネクイントで公開され、再び6/14(金)より一週間限定で上映される。

『KUSO』上映情報
上映期間:6月14日(金)~6月20日(木)レイトショー
会場:渋谷・シネクイント(渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7階)
料金:通常料金(R18指定)
*チケットは6/7(金)21:30よりシネクイントHPにて発売。
残席のある場合は6/8(土)劇場オープン時より劇場窓口でも販売開始。
*内容はすべて予定です。いかなる事情が生じましても、ご購入後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
*場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断りいたします。

[STORY]
ロサンゼルスでの大地震後、人々は奇病におかされながらの生活を送っていた。首に喋る“こぶ”ができた女、ある“とんでもない虫”で人を治療する医者、常にお腹を下している男の子、コンクリートを食べる女性……様々な人々が織りなす、それぞれの狂気のストーリーが描かれた94分間。もはや最後には感動すら覚えるこの作品、あなたは耐え抜くことが出来るだろうか……!

監督:スティーヴ
音楽:フライング・ロータス、ジョージ・クリントン、エイフェックス・ツイン、山岡晃
出演:ハンニバル・バーエス、ジョージ・クリントン、デヴィッド・ファース
2017年/94分/アメリカ/英語/カラー/DCP
原題:KUSO R18+
配給:パルコ
宣伝協力:ビートインク

フライング・ロータス最新作『Flamagra』は現在好評発売中。国内盤にはボーナストラック“Quarantine”を含む計28曲が収録され、歌詞対訳と吉田雅史による解説に加え、若林恵と柳樂光隆による対談が封入される。初回生産盤CDは豪華パッケージ仕様。またTシャツ付セット(BEATINK.COM限定でXXLサイズ取扱あり)も限定数発売中。2枚組となる輸入盤LPには、通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定のホワイト・ヴァイナル仕様盤、さらに特殊ポップアップ・スリーヴを採用したスペシャル・エディションも発売。

なお国内盤CDを購入すると、タワーレコードではオリジナル・クリアファイル、BEATINK.COM / HMV / diskunion、その他の対象店舗では、GUCCIMAZEによるロゴ・ステッカー、amazonではオリジナル肖像画マグネットを先着でプレゼント。また、タワーレコード新宿店でアナログ盤を予約するとオリジナルB1ポスターが先着でプレゼントされる。

また、6/8より2日間開催される〈WARP〉30周年記念ポップアップストアでは、最新作『Flamagra』の発売を記念したTシャツ、ロングスリーブTシャツ、パーカーが発売される。

label: WARP RECORDS / BEAT RECORDS
artist: FLYING LOTUS
title: FLAMAGRA
日本先行リリース!
release: 2019.05.22 wed ON SALE

国内盤CD:BRC-595 ¥2,400+tax
初回盤紙ジャケット仕様
ボーナストラック追加収録/歌詞対訳・解説書付
(解説:吉田雅史/対談:若林恵×柳樂光隆)

国内盤CD+Tシャツセット:BRC-595T ¥5,500+tax
XXLサイズはBEATINK.COM限定

Luke Slater × Burial - ele-king

 昨年のコード9との共同ミックスCD『Fabriclive 100』ではなぜかルーク・スレイターが2曲もとりあげられていたけれど、なるほど、きっとほんとうに好きなのだろう、先日ヴァイナルと配信でリリースされたばかりのスレイターの“Love”のリミックス盤にもまた、ベリアル本人によるリミックスがフィーチャーされている。原曲は1997年のスレイターのセカンド・アルバム『Freek Funk』に収録されていたミニマルなダンス・トラックで、ベリアルは大胆にクラックル・ノイズと幽霊的な音声を導入、じつに彼らしいサウンドへと生まれ変わらせている(ちなみに、ベリアルがリミックスを手がけるのは2017年のゴールディと Mønic 以来2年ぶり)。なお、同盤には他にマルセル・デットマンやサイレント・サーヴァントらのリミックスも収録されており、デジタル版にはスクーバも参加。これは必聴よね。

Artist: Luke Slater
Title: Love Remixes
Label: Mote-Evolver
No.: MOTELP05
Release: 17 May 2019

www.mote-evolver.com

Tracklisting:
A1. Love (Burial Remix)
A2. Love (Lucy Remix)
B1. Love (The 7th Plain Collage Remix)
C1. Love (Planetary Assault Systems Low Blow Remix)
D1. Love (Marcel Dettmann City Remix)
D2. Love (Silent Servant Remix)
Digital Bonus: Love (Marcel Dettmann Black Glove Remix)
Digital Bonus: Love (Scuba Bagleys Remix)

Technique / Jet Set / Amazon / Spotify

Vampire Weekend - ele-king

 前作『Modern Vampires of the City』から6年もの時を経て届けられたヴァンパイア・ウィークエンドの新作『Father of the Bride』を繰り返し聞きながら、ぼくは複雑な気持ちになっていた。なんだかノれない。いや、正確にいうと、今年1月にリリースされた最初のシングル、“Harmony Hall”と“2021”を聴いたときからそうだった。次のシングルである“Sunflower”と“Big Blue”、そして“This Life”と“Unbearably White”を聞き、ますますその思いは深まっていった。これらの楽曲からは、ある種の音楽的な保守性を感じていた。鮮烈な2008年の『Vampire Weekend』とそれに続く2010年の『Contra』、そして悩ましげな2013年の『Modern Vampires』をそれぞれ初めて聴いたときの驚き、“A-Punk”や“White Sky”、“Step”や“Ya Hey”の力強さは、そこにはなかったと言っていい。6年前に沈鬱な面持ちでニューヨーク・シティを眺めていた吸血鬼たちの姿は消え、代わりに見えてきたのは、陽光が降り注ぐLAでにっこりと笑ってわが子を抱えたエズラ・クーニグの姿だった。そう、クーニグ自身が語るように、「人生は進む」。後ろに進んだら大変だからだ。

 “Harmony Hall”のシンコペーションするピアノやクワイア、コンガの響きからはローリング・ストーンズの“無情の世界(You Can't Always Get What You Want)”を、あるいはそれを意識的になぞったプライマル・スクリームの“Loaded”や“Come Together”を思い出した。そして、スティーヴ・レイシーとの“Sunflower”や“This Life”のギターの音色(『Father of the Bride』はギターのアルバムでもある)からは、一貫してバンドの音楽にインスピレーションを与え続けきたアフリカのポップ・ミュージックにおけるそれを想起した。つまりそこから聞こえてくるのは、驚きや鮮やかさというよりは、ある種の安心感をともなった既視感、既聴感。ぼくは『Father of the Bride』を聞いて、西アフリカのザイールを代表するギター・ヒーロー、フランコのCDを引っ張り出してみたり、持っていなかった彼の作品をいくつか買い足したりした。それから、大陸南部にあたるジンバブエの、トーマス・マプフーモのミニマルで陶酔的だが同時に戦闘的なチムレンガに思いを馳せたり、キューバ音楽からの影響が色濃いギニアのベンベヤ・ジャズ・ナシオナルをランダムに聞いてみたりもした。そんなことをしながら、〈シラール・レコーズ〉のファウンダーであるイブラヒマ・シラの娘、ファンタ・シラが書いた記事「ヴァンパイア・ウィークエンドに父の遺産を聞いて」を興味深く読んだ。

 〈シラール・レコーズ(Syllart Records)〉は1981年に設立されたパリのアフリカ音楽レーベルで、セネガルのユッスー・ンドゥールやマリのサリフ・ケイタを西欧世界に送り出し、1980年代から1990年代の、いわゆるワールド・ミュージックという市場の確立、その興隆に一役買った(忘れられがちなことだが、北・西・中央アフリカに多くの領地を持っていたフランスは、ワールド・ミュージック市場の要地だった)。その設立者の娘、ファンタは姉から手渡されたヴァンパイア・ウィークエンドのファースト・アルバムを聞いたとき、そこに父が紹介した音楽からの影響を見て取って、誇らしい気持ちになったという。セネガルのンバラ、コンゴレーズ・ルンバやスークース、ズーク・マンディング、コール・アンド・レスポンス……。コロンビア大学の学生たちによる無邪気で知的なアフロポップ風のインディ・サウンドは、「文化の盗用」という以上に植民地主義的だったが、そこにもっとも自覚的になれるはずのシラ自身にとっても問題は複雑だった。彼女はヴァンパイア・ウィークエンドの音楽が好きだったし、大切なものにも感じていたからだ。だが同時に、批判をまぬがれえないともシラは考える。彼ら自身がつけたバンドの見事なコピー「アッパー・ウェスト・サイド・ソウェト」も、スークースやルンバから影響を受けている彼らの音楽にはふさわしいものでなく、ナイーヴだとすら彼女は感じる。どうしてコンゴのキンシャサじゃなくて、南アフリカのソウェトなのか? シラはそう問いかける。

 ここにあるのは、大陸のそこここで独自の文化と様式を持ち、発展している多様なアフリカ音楽の一面化やステレオタイプ化の問題だ。ビザの問題で自国外へのツアーが困難になっているアフリカの音楽家たちを思いながら、シラは「アフロポップ」、「アフロビーツ」、「トロピカル」、そして「ワールド・ミュージック」という曖昧なタームに疑問を投げかけている。彼女のテキストを意訳するならば、アフリカの音楽やミュージシャンたちには(自国でそうされているように)尊敬とともに適切な名が与えられることが必要だということだろう。「アフロポップ」や「ワールド・ミュージック」といった定義の定まらない、ふわっとした言葉をあてがうのではなく、ましてや西アフリカの音楽から影響を受けたニューヨークのバンドを「アッパー・ウェスト・サイド・ソウェト」と呼んでしまうのではなく。

 コンゴ民主共和国の複雑な歴史性とアイデンティティを反映したルンバ/スークースの影響下から離れたとき、バンドは新しい道筋を描き出すだろうとシラは結論づけている。しかしヴァンパイア・ウィークエンド=エズラ・クーニグは、『Modern Vampires』で一度手放したかのように思えた西アフリカの音楽の要素を『Father of the Bride』で自覚的に、再び呼び戻したかのように思える。もちろん、このアルバムを構成しているものはそれだけではないとはいえ、“Rich Man”ではシエラレオネのギタリスト、S.E.・ロジーの“Please Go Easy With Me”がサンプリングされており、先の“This Life”や“Flower Moon”はフランコのギターの音色や音楽を連想させる。クーニグはこのアルバムをインスパイアしたものとして、セガのテレビゲームや三宅一生、ガンダムのポスター、ノースフェイスのテント……といったものを挙げているが、そういったものを並べあげる前に、『Father of the Bride』を音楽的にインスパイアしたものをあきらかにするべきなのではないかと、ぼくは正直にいってそう思った。

 アメリカを憂いながらもクーニグが自身の人生と新たな生命、そして伴侶を祝福するこのアルバムを、だからといって聞く価値がないものだと切り捨てるつもりはない。特にクーニグの言葉には、これまで以上の鋭さや詩的な熱を感じさせるものがたしかにある。たとえば、「怒りは声を求め、声は歌を求める/やがて何も聞こえなくなるまで、歌い手たちはハーモニーを響かせる」(“Harmony Hall”)という詞はエコー・チェンバーの描写として見事だと思ったし、「ベイビー、憎しみは常に門の前で待ち構えている/朝出かけるときには鍵をかけたはずだったけれど」(“This Life”)というラインからは、ヘイトを外部にあるものとして一面的に遠ざけるのではなく、内在し、逃れえない感情として向き合う姿を感じさせる。

 吸血鬼たちのビルドゥングスロマンとしても聞くことができる三部作を経て、ひとつのフェーズを終え、役割をまっとうしたヴァンパイア・ウィークエンドというバンドは、『Father of the Bride』で新しい展開を見せている。クーニグがカニエ・ウェストのレコーディングに参加した経験を念頭に、一曲ごとに複数のミュージシャンを関わらせた制作手法やソングライティングは、これまでにない試みだろう。きっと、ここがバンドの新たな始点になる。ピッチフォークのマイク・パウエルはこのアルバムをボブ・ディランの『セルフ・ポートレイト』や『新しい夜明け』にたとえているけれど、そのアナロジーをじぶんなりに言い換えれば、『血の轍』や、あの苛烈な『欲望』とローリング・サンダー・レヴューはこのあとにやってくるということ。ぼくはヴァンパイア・ウィークエンドの音楽にもう一度驚かせてもらえると、そう信じている。

Black Midi - ele-king

 マス・ロックの新星、結成1年にしてすでに圧倒的なサウンドを打ち鳴らすこの4人組、彼らはいったい何者なのか。6月21日にデビュー・アルバム『Schlagenheim』を〈ラフ・トレード〉からリリースする彼らが、同作をひっさげ来日ツアーをおこなう。要注目です。

噂のブラック・ミディ
デビュー・アルバム『Schlagenheim』を引っさげての、
初来日ツアーのチケット先行販売開始!
レコード店にてフリーサンプルCDの配布もスタート!

6月21日にデビュー・アルバム『Schlagenheim』をリリースする、大注目のブラック・ミディ(black midi)。
ロンドンを拠点に活動を開始し、みるみる大注目バンドとなったブラック・ミディが、遂にデビュー・アルバム『Schlagenheim』を6月21日にリリースすることを発表した。ブラック・ミディは、ジョーディ・グリープ(vo、g)、キャメロン・ピクトン(b、vo)、マット・ケルヴィン(vo、g)とモーガン・シンプソン(ds)の4人で構成され、メンバー全員が19歳か20歳で、アデルやエイミー・ワインハウス、キング・クルールらを輩出した英名門校ブリット・スクールで出会ったという。ゲリラ・ライブを敢行するなど精力的にライブ活動を行い、常に変化するセットリストやその演奏力とオリジナリティ溢れる楽曲から、噂が噂を呼び早くも完売ライブを連発。結成からわずか1年であることから未だに謎が多いが、今最もアツい新生バンドという評判を早々に確立した。海外のバズを受け、ここ日本でもコアな音楽ファン達の注目を集める中、デビュー作を引っさげた初来日ツアーが決定し、明日よりチケット先行販売がスタート!

また、レコード店ではフリーサンプルCDの配布も開始!

9/5 (THU) 東京:UNIT
OPEN 18:00 START 19:00 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: BEATINK 03 5768 1277 [www.beatink.com]

9/6 (FRI) 大阪:CONPASS
OPEN 19:00 START 19:30 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: CONPASS 06 6243 1666 [https://www.conpass.jp]

9/7 (SAT) 京都:METRO
OPEN 17:30 START 18:00 前売¥5,500(税込)
※別途1ドリンク代 / オールスタンディング ※未就学児童入場不可
INFO: METRO 075-752-2787 [info@metro.ne.jp]

label: ROUGH TRADE RECORDS / BEAT RECORDS
artist: black midi
title: Schlagenheim
release date: 2019/6/21 (金) ON SALE

国内盤CD RT0073CDJP ¥2,400(+税)
ボーナストラック2曲追加収録 / 解説・歌詞対訳冊子封入

Jamie 3:26 - ele-king

 故Frankie Knucklesと双璧をなす伝説のDJ、Ron Hardyがレジデントを務めたクラブ「MUSIC BOX」。シカゴの326 Lower North Michigan通りに面したこのヴェニューで、ダンス・ミュージックとは何か? を学び、今ではRonの意思を継ぐ現役最後のDJとも称されるJamie 3:26。
 彼を知るアーティストの仲間やプロモーターの誰もが「Jamieは特別」と口を揃え、圧倒的なキャラクター、そしてDJの姿勢からはハウスミュージックへの愛とリスペクトが心の底から伝わってくる。
 そんなJamie 3:26が2年越しに日本へカムバック!!
 東京、盛岡、名古屋、神戸と4都市をまたぐジャパン・ツアーを開催。
 全てのダンスフロアに極上の多幸感と熱量をもたらす唯一無二の存在。
 全公演VIBES ONLYでお届け、お見逃しなく!!!!

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