「W K」と一致するもの

ele-king vol. 36 - ele-king

 まず、この場を借りてTocagoにお詫び申し上げます。紙エレキング年末号には、ワタクシ野田がバンドに取材して書いたインタヴュー原稿が掲載されているのですが、記事のなかで、P155の上段後ろから8行目なのですが、バンド側から発言者が違っているという修正指示が修正されないまま残ってしまっておりました。修正指示がそのまま残っているので、最低限、発言者が違っていることはわかります。とはいえ、読者の皆様にも混乱を与えるでしょうし、ここに重ね重ねお詫び申し上げます。

 では、以下、最新号の案内です。

 2025年は、よしもとよしともの名作『青い車』のリイシュー版が太田出版から刊行されました。「紙の本として世に出るのは、おそらくこれが最後です」と、そのオビには記されています。象徴的な言葉だと思いましたが、果たして「これが最後」でしょうか。というのも、この夏、『青い車』を読みながら複雑な思いが湧き上がり、それ以来、ずっとその思いについて思考を巡らせているのです。

 昔、ポップ・ミュージック(ロック、R&B、ソウル、ヒップホップ、ハウス、テクノ、メタル、カントリーなどを含むすべて)には、その主要フォーマットとしてのレコードには“場所”がありました。『青い車』は音楽に溢れた作品ですが、CDは描かれていません。もちろん、CDというフォーマットが生まれなかったとしても、音楽がデジタル化されることは、そのレコーディング機材の発展を鑑みても避けられなかったことはたしかです。だからといってIT企業の介入による現在のリスニング文化が必然的な結果だったとは、どうにも納得できなかったりもします。ストリーミング・プラットフォームが提供する、ほぼなんでも聴けてしまう、過去も現在もない、時間感覚もない、すべてがフラットな文化、この状況にありがたみを感じながら、より深く音楽の世界に没入している人が30年前より多いとはぼくには思えないからです。
 『青い車』で何気に描かれている、うだつのあがらない若者たちには、しかし音楽という拠り所があります。レコード店やクラブがあり、音楽友だちがいます。レコード店が、音楽を売って儲けるためだけの資本主義に従属した場ではなかったことが、『青い車』を読んでいると思い出されます。そこは出会いの場でもあって、たとえ気が合わなくても人同士が繋がる場、そして、音楽の居場所が用意されている場所でもありました。
 ayaのレコードなら、店の端っこにある「experimental」系のコーナーに入れる店と面出しにする店とに分かれたでしょう。ビリー・ウッズのアルバムは、ヒップホップ専門店よりも、Sunn O))) をプッシュしている店のほうが多く仕入れたかもしれません。いまから10年以上前の話になりますが、初期のOPNやBurialは、扱う店とスルーした店とに分かれました。これは、「わかってる/わかってない」という話ではありません。音楽とリスナーとの緊張関係の話です。輸入盤を売るのは返品不可というリスクがあるので、売るほうも自分たちの耳を頼りに、真剣に吟味し、選盤しているわけです。
 音楽とリスナーとの緊張関係、思い込みの強さと言ってもいいでしょう。思い込みとはすなわち想像力のことで、それは文化の強度のことです。音楽の居場所があった時代、それと出会う困難さ、素性もよくわからぬその音楽を自らの想像力で補いながら聴いたときの没入感、こうしたリスニング体験は、ネットで調べれば大抵のことはわかってしまい、ほとんどが無料でなんでも聴けてしまう現在における音楽の接し方とは著しく異なっています。

 で、こうした「昔は良かった」話は、数年前までは老人の郷愁として片付けられていたことは周知の通りです。が、しかしですねぇ、一概にそうとは言えないような状況を最近はよく目にするようになりました。そのやるせないことのひとつが2025年のオアシス・ブームだったりするのですが、その話とは別に、レコードやCDを好む若者が増えてきているという変化があります。これはぼくの思い上がった妄想かもしれませんが、欲に目のくらんだ音楽産業が数年前に棄てたモノを、いまになってぼくよりずっと若い人たちが拾っているように思えるのです。
 これは、あながち誇張ではないかもしれません。SNSやスマホから離れ、ゆっくり本を読む時間を欲している人たちがじょじょに増えつつあるんじゃないかという話を、学生が立ち寄る古本屋を営んでいる知人から最近聞かされました。じっさいのところ書店は減りましたが、個人書店は増えています。同じように、個人レコード店も少しずつ増えています。はじめているのは、定年退職後の高齢者たちではありません。ぼくよりも若い人たちです。また、冥丁や井上園子や沖縄のハラヘルズ、こだま和文の近年の諸作なんかを見たり聴いたりしていると、古き良きものというか、20世紀の若者文化が破壊の対象としてきたものを彼ら・彼女らが修復しようとしているように思えることもあります。よしもとよしともの『青い車』の紙の本が、この先出ないとは限らない時点にまで針は進んでいるとしたらどうでしょう。多少、時間の感覚が混乱することがあったとしても、失われたものを取り戻す作業だと思えば、逆にこれが2025年という現在なのではないでしょうか。

 インターネットでできることはまだあるのかもしれませんが、その弊害はあからさまに噴出しています。SNSは、炎上好きが興奮するデジタル・コロシアムで、もうヘタなことは書けない、人気者には盲従するしかない——最近ある記事を読んでいたら、ボビー・ギレスピーが消費者ガイドと化した近年の音楽メディアにずいぶんとご立腹しておりました。テオドール・アドルノによれば、ファシズムは「批評」という言葉を追放し、その代わりに「芸術考察」という概念を使わせたといいます。なぜなら文化は最終的にファシズムを追放するからです。アドルノいわく「文化は “潜在的に批判的なもの” としてのみ、真である」

 時代がどうなるかわかりません。Instagramがなくなるとは思いませんが、惑星の植民地化やAIの進化に誰もが興奮しているわけではないのです。1990年代、マライアやブランディではなく、オウテカやビョークなんかをなぜ選んだのかと言えば、そっちのほうに変革の匂いがあったからです。しかし、“いま”という時代のややこしいところは、90年代にキャット・パワーやソニック・ユースを支持していたような連中が近年のチャーリーなんかに感化されてか、当時眼中になかったブリトニーなんかを「イイネ〜」と言ったりするその他方では、目をひんむいて「変えてやるー」とやる気満々のイーロン・マスクやピーター・ディールみたいな人たちがいることです。「破壊せよ、とアイラーは言った」の時代ではなく、「破壊せよ、とイーロンは言った」の時代に生きているという、ああ、面倒な時代です。音楽が、そのすべてではないにしても、あるいはそれが過去への回帰だとしても、テクノ・ファシズムからの避難所として機能していることは、ひとまず、すばらしい事実でしょう。長々と書きました。紙エレキング、今回もどうぞドネーションだと思ってよろしくお願い申し上げます。レコ店/アマゾンは、本日(18日)発売、書店では、25日発売になります。
 最後にひと言、『青い車』には90年代のエレキングに短期連載していた「NO MORE WORDS」が収録されております。減速主義者、ワタクシ野田と、そして近い将来掲載予定の、『青い車』の書評を担当した杉田元一が出てくるのは、P120です。

【目次】
キャロライン、インタヴュー(ジェイムズ・ハッドフィールド/野田祐一郎/江口理恵)
二階堂和美、インタヴュー(水越真紀)
Tocago、インタヴュー(野田努/野田祐一郎)

特集:日本のシンガーソングライター、その新しい気配

「シンガーソングライター」とは何か?(野田努)
オルタナティヴとしてのフォーク主義(松永良平)
小さき者たちの矜持(岡村詩野)
中野ミホ、インタヴュー(風間一慶/川島悠輝)
井上園子の登場は衝撃だった(大石始)
井上園子が選ぶ2025年もっともよく聴いた5枚
ヘイムラコルトが漂わせるノスタルジー(峯大貴)
ヘイムラコルトが選ぶ2025年もっともよく聴いた5枚
新潮流ディスクガイド30
(天野龍太郎、峯大貴、松島広人、小林拓音、田中亮太、風間一慶、野田努、三田格)
ポップスにクィアの想いを溶けこませる(木津毅)
シンガーソングライターに惹かれない理由(三田格)
エクスペリメンタル系SSW(野田努)

2025年ベスト・アルバム30枚
リイシュー&アーカイヴ23選

■ジャンル別チャート
テクノ(猪股恭哉)│インディ・ロック(天野龍太郎)│ジャズ(小川充)│ヒップホップ(高橋芳朗)│ハウス(猪股恭哉)│エクスペリメンタル(ジェイムズ・ハッドフィールド/青木絵美)│ポスト・ハイパーポップ(松島広人)│レゲエ/ダブ(河村祐介)│アンビエント(三田格)
■コントリビューター・チャート
青木絵美、天野龍太郎、小川充、小山田米呂、Casanova.S、河村祐介、木津毅、緊那羅:Desi La、篠田ミル、柴崎祐二、柴田碧(パソコン音楽クラブ)、高橋智子、TUDA、つやちゃん、DJ Emerald、デンシノオト、橋本徹、ジェイムズ・ハッドフィールド、二木信、Mars89、イアン・F・マーティン、松島広人、三田格

コラム:2025年のオアシス現象、その拭いがたき違和感(野田努)

Naive Melodies - ele-king

 良質な発掘で知られるUKの〈BBE〉から、またも興味深い企画の登場だ。いわく、ソウルやゴスペル、スピリチュアル・ジャズ、ラテン音楽などからトーキング・ヘッズをとらえなおしたコンピレーションとのことで、アレンジャーとしてひっぱりだこのミゲル・アトウッド=ファーガソン、〈Stones Throw〉や〈Brainfeeder〉などLAシーンで活躍してきたシンガーのジョージア・アン・マルドロウ、新世代アフロ・パンクのウールー、NYハウスの巨匠、マスターズ・アット・ワークのケニー・ドープとUKインディ・ダンスのヴェテラン、ロイシン・マーフィーからなるコンビ、詩人にして活動家でもあるアジャ・モーネイ、ソウルクエリアンズから浮上してきたNYのシンガー、ビラル、21世紀ジャズにおける有力なトランペット奏者のひとり、シオ・クローカーなどなど、なんとも豪華な面々が集結している。
 年明け後、CDは1月23日に、LPは2月6日に発売。トーキング・ヘッズの数々の代表曲がどのように生まれ変わっているのか……これはチェックしておくべき1枚です。

アーティスト名:various artists 
アルバム名:『ナイヴ・メロディーズ』
『Naive Melodies』
フォーマット:2x12”、CDとデジタル配信
CDと配信の発売日: 2026年1月23日/ アナログ盤の発売日:2026年2月6日
カタログ番号: CD: BBE424CCD/ LP: BBE424CLP

『ナイーヴ・メロディーズ』は、トーキング・ヘッズの音楽への大胆かつ先見的なオマージュであり、「ブラック・ミュージックの革新」というレンズを通して再解釈された作品である。『モダン・ラブ』(デヴィッド・ボウイのトリビュート・アルバム)を手掛けたクリエイティブ・マインド、ドリュー・マクファデンが監修したこの新作は、トーキング・ヘッズの紛れもないニュー・ウェーヴ・サウンドを形作る一助となった、アフリカ系ディアスポラのリズムと実験的なソウル・ルーツの深淵 へと潜り込む。フェラ・クティ、パーラメント、アル・グリーンといったアーティスト(彼らの影響はこのバンドのリズム的な遺伝子に大きく刻まれている)に触発された、トーキング・ヘッズの芸術性を支えたブラック・ミュージックの伝統に光を当て、従来のトリビュートとは一線を画し、ジャンルを超越する新世代のアーティストたちの声とビジョンを通じて、このバンドの楽曲群を再構築している。

アナログ盤のトラックリスト

DISC 1
SIDE A
1. Heaven - Miguel Atwood-Ferguson
2. Sugar On My Tounge (Dub) - Pachyman
3. Once In A Lifetime - W.I.T.C.H.
4. Girlfriend Is Better - Georgia Anne Muldrow
5. Mind - Wu-Lu

SIDE B
1. Psycho Killer - Astrønne
2. Born Under Punches (The Heat Goes On) - Kenny Dope feat. Róisín Murphy
3. I Zimbra - Liv.e
4. The Book I Read - Aja Monet
5. Burning Down The House - Rosie Lowe

DISC 2
SIDE C
1. Uh-Oh Love Comes To Town - EBBA
2. Road To Nowhere - Rogê
3. And She Was - Vicky Farewell
4. Crosseyed and Painless - Florence Adooni

SIDE D
1. Seen And Not Seen - Bilal
2. Born Under (More) Punches (The Heat Goes On) - Theo Croker feat. Theophilus London
3. Take Me To The River - Dominique Johnson
4. This Must Be The Place (Naive Melody) - Leon Jean-Marie

CD のトラックリスト

01. Heaven - Miguel Atwood-Ferguson
02. Sugar On My Tounge (Dub) - Pachyman
03. Once In A Lifetime - W.I.T.C.H.
04. Girlfriend Is Better - Georgia Anne Muldrow
05. Mind - Wu-Lu
06. Psycho Killer - Astrønne
07. Born Under Punches (The Heat Goes On) - Kenny Dope feat. Róisín Murphy
08. I Zimbra - Liv.e
09. The Book I Read - Aja Monet
10. Burning Down The House - Rosie Lowe
11. Road To Nowhere - Rogê
12. And She Was - Vicky Farewell
13. Crosseyed and Painless - Florence Adooni
14. Seen And Not Seen - Bilal
15. Born Under (More) Punches (The Heat Goes On) - Theo Croker feat.
Theophilus London                            
16. Take Me To The River - Dominique Johnson
17. This Must Be The Place (Naive Melody) - Leon Jean-Marie

flows - ele-king

 2010年にヌジャベスが他界して15年が経つ。彼の音楽を未来につなぐプロジェクト、Nujabes Metaphorical Ensembleによるイヴェント「flows」が、12月28日(日)恵比寿ザ・ガーデンホールにて開催される。

 ラインナップには70歳を超えたいまもシーンに影響を与え続けているフランソワ・K.、ヒップホップを中心に幅広いリリースを重ねるレーベル〈Stones Throw〉に所属する次世代プロデューサー・Knxwledge、ヒップホップの枠を飛び越えた活躍を続けるSTUTS、東京が世界に誇るヴァイナル・ディガー、DJ NORIとMUROによるユニット・Captain Vinylを迎えるほか、レコード・コレクターとして知られ、さまざまパーティで辣腕をふるうAbiuと、メンバーそれぞれが個性ある活動をするクリエイティブ・コレクティブw.a.uの出演も決定している。

 開催当日は、Nujabes Metaphorical Ensembleと、ニューヨークを拠点に活躍する現代アーティストMeguru YamaguchiとのコラボレーションTシャツや、Francois K. のキャリアをモチーフにしたTシャツなどを会場限定で販売するとのこと。親子でも楽しんでもらえるよう、子どもたちとともに休息できるセーフティ・スペースも設置されるようだ。

flows
2025.12.28( Sun) 2PM-9PM
at The Garden Hall(東京都目黒区三田1-13-2)

LINE UP:
Nujabes Metaphorical Ensemble
Francois K.
Knxwledge
STUTS
Captain Vinyl(DJ NORI & MURO)
Abiu
w.a.u

ADV TICKET:
https://flows.zaiko.io/item/375732

Early Bird / ¥6,000 (Limited 100) SOLD OUT
Category 1 / ¥7,800 SOLD OUT
Category 2 / ¥8,800 SOLD OUT
Category 3 :¥9,800
U-23:¥6,000 (100枚限定)

HP : https://flows-jp.com
Instagram : https://www.instagram.com/flows_jp
X : https://x.com/flows_jp

Die Unbekannten, Shark Vegas - ele-king

 あとから考えてみると、あの時代、イギリス人がドイツに移住することは、政治的な意味でもかなりの冒険だった。戦後という時代のなかで、イギリスには強固な嫌日本、そして嫌ドイツの感情がくすぶっていたからだ。昨年、マーク・リーダーに話を訊いたとき、彼がいじめられっ子で、クラスメートからいじめられる際に「このドイツ人」と言われたことが、ドイツへの愛情が芽生えていったきっかけだったと彼は言った。この逸話は、パンクの逆張りがイギリスの嫌うモノを賞揚したしたことを思えば、なるほど興味深い。
 リーダーがドイツのベルリンに移住したことで、〈ファクトリー〉はベルリンとの回路を作った。そして、UKポスト・パンクとベルリンの交流ははじまった。(リーダーが女性パンク・バンド〈マラリア!〉のマネジメントをしたことも重要である。バンドのリーダー、グドルン・グートはいまやフェミニスト・パンクの始祖のひとりとして、ルクレシア・ダルトのように恩人に思っている女性アーティストは少なくない。また、90年代には、リーダーのレーベル〈MFS〉から電気グルーヴのドイツ・デビュー盤「虹」がリリースされたことは、周知の通りである)

 ディー・ウンベカンテン(Die Unbekannten)、そしてシャーク・ヴェガス(Shark Vegas)とは、リーダーが1980年代初頭の西ベルリンではじめた伝説的バンド。これらのバンドの作品は長いこと絶版で、いちぶのマニアのみが聴ける状況だった。今回、日本の〈Suezan〉レーベルがこれらのバンドの従来の作品に、貴重な未発表音源を追加した決定的なリイシュー盤をリリースする。ちなみにシャーク・ヴェガスはコニー・プランクのプロデュース作。またディー・ウンベカンテンのほうには、マーク・リーダーによる自叙伝が付いている。なんとも魅力的な当時の写真とともに、リーダーが見た1980年代初頭のベルリンのシーンや彼の半生が描かれている(日本語訳です)。このブックレットだけでもそうとうに価値があるでしょう。詳しくはレーベルのホームページをどうぞ。
 ともに12月19日発売です。


Die Unbekannten (ディー・ウンベカンテン)
Don’t Tell Me Stories+書籍


Shark Vegas (シャーク・ヴェガス)
You Hurt Me


GEZAN - ele-king

 現代日本におけるオルタナティヴ・シーンの筆頭とも呼ぶべきバンド、GEZANが7枚目のニュー・アルバムを2月11日にリリースする。『あのち』以来およそ3年ぶりのそれは『I KNOW HOW NOW』と題されており、日本各地でのツアーや世界をめぐった経験が活かされているようだ。
 3月14日には日本武道館での単独公演を控える彼らだが、今年つづけられてきたツアー「47+TOUR『集炎』」の最後の追加3公演が決定してもいる。詳しくは下記より。

GEZAN、7枚目のアルバム『I KNOW HOW NOW』を来年2月に発売決定。
先行シングル“数字”のMVを本日21時にYouTubeにて公開、12/15(月)0:00より配信スタート。
現在敢行中のツアー「47+TOUR『集炎』」最後の追加3公演も同時解禁。

GEZANが、“予感”と“新呼吸”をテーマに制作した7枚目となる最新アルバム『I KNOW HOW NOW』を、日本武道館での単独公演を控える来年2月に発売することを発表した。全国ツアーや世界を旅した痕跡が編み込まれた今作は、全編が透明な歌もので構成されている。

最新アルバムからの先行シングル「数字」は、12/15(月)0:00より各サイトにて配信リリース。アートワークは写真家 Kohei Kawatani が担当。
さらに、映像作家の堀田英仁が監督した同曲のミュージックビデオが12/14(日)21:00にYouTubeにて公開された。
ツアーの合間を縫って全編ロケされた映像は、新潟を舞台に、まるで映画のような重量感を持つ作品に仕上がっている。

堀田監督コメント

いつも楽曲を初めて聴いたときに浮かんできた映像のイメージをなるべく大事にするようにしているんですが、それが”耳から血飛沫”と”車の横転”でした。
ちょうど日比谷野音のライブを観た後だったので、マヒトくんのMC、「俺たちはGEZAN。おまえらの退屈をぶち壊すバンド。」って言葉が脳裏に焼き付いていたので、そことリンクしたんだと思います。 その”耳から血”というキービジュアルからストーリーを逆算し、過ぎ去っていく日常にどこか退屈を感じているキャストの3人が、GEZANの音楽に触発され、耳から血が噴射するといった企画にしました。血飛沫と言っても、ネガティブな破壊ではなく、身体がどんどん解放され、清々しくなっていくイメージを大事にしながら撮影しました。

撮影で意識したことは、GEZANをアイコニックに、POPに描くこと。GEZANのこれまでとこれからを考えたときに、今回はその方向性がタイミング的に良さそうという僕のなんとなくの勘です。

そして全国47都道府県に中国・上海公演を加えた全50公演で展開してきたGEZANのツアー「47+TOUR『集炎』」より、最後の追加3公演が決定した。
LIVE HOUSE FEVERでの2デイズ(DAY52&DAY53)にはNikoん、NOT WONK、the hatch、DOGOが出演。
そして最終追加公演となるDAY54では、11月の「尽未来祭 2025」で30周年を迎えたばかりのBRAHMANとの一騎打ちが再び実現する。
2025年4月より開始し駆け抜けてきた本ツアーの最終追加公演として、見逃せない3公演が出揃った。

ツアーの最終地点は、2026年3月14日(土) ・日本武道館での単独公演。
チケットのプレオーダー(抽選)はただいまよりe+にて受付スタート。

▼GEZAN最新アルバム情報
発売日:2026年2月11日(水曜日)
アルバムタイトル : I KNOW HOW NOW
※アルバムジャケット、トラックリスト等の詳細は追って公開予定。

▼先行シングル「数字」
配信LINKs : https://linkco.re/f6nqNp76
Music Video : https://youtu.be/sEDOdlmU2I8

▼十三月 presents GEZAN 47+TOUR「集炎」追加公演詳細

▽DAY52
・出演:GEZAN/Nikoん/NOT WONK
・日時:2026年1月20日(火曜日)開場/開演 17:45/18:30
・会場:LIVE HOUSE FEVER
・料金 : 前売 5,000円(税込)
・問い合わせ : info01@fever.co.jp

▽DAY53
・出演:GEZAN/the hatch/DOGO
・日時:2026年1月21日(水曜日)開場/開演 17:45/18:30
・会場:LIVE HOUSE FEVER
・料金 : 前売 5,000円(税込)
・問い合わせ : info01@fever.co.jp

▽DAY54
・出演:GEZAN/BRAHMAN
・日時:2026年2月23日(月曜日・祝日)開場/開演 17:00/18:00
・会場:CLUB CITTA'
・料金 : 前売 5,000円(税込)
・問い合わせ : CLUB CITTA' 044-246-8888 (平日12:00~19:00)


チケット情報
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・一般発売 : 2025年12月27日(土曜日)12:00
・前売券取扱箇所:e+ < https://eplus.jp/gezan/
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※チケット抽選先行あり
・受付URL : https://eplus.jp/gezan/
・受付期間:2025年12月14日(日曜日)21:00 ~ 12月21日(日曜日)23:59
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▽「47+TOUR『集炎』」会場限定 : GEZAN live album『炎奏録集』発売中!
詳細 : https://gezan.net/2025/07/08/ensourokusyuu/

▽47+TOUR「宣誓」動画URL
https://youtu.be/-OtsRrKevDk

▽47+TOUR「DAY1 難波BEARS」ドキュメンタリー動画URL
https://youtu.be/S-g5MZGwdgM

▽47+TOUR『集炎』日程
――
DAY1・4月11日(金) 大阪・難波BEARS *SOLD OUT
DAY2・5月5日(月)  中国・上海 MAO Livehouse
DAY3・5月30日(金) 千葉・LOOK *SOLD OUT
DAY4・5月31日(土) 栃木・HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
DAY5・6月7日(土)  北海道・札幌PENNY LANE24 *SOLD OUT
DAY6 ・6月12日(木) 広島・4.14
DAY7・6月14日(土) 山口・BAR印度洋
DAY8・6月15日(日) 香川・TOO-NICE *SOLD OUT
DAY9・7月12日(土) 東京・Spotify O-EAST *SOLD OUT
DAY10・7月15日(火) 埼玉・HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
DAY11・7月17日(木) 群馬・前橋DYVER
DAY12・7月19日(土) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
DAY13・7月20日(日) 山梨・甲府KAZOO HALL
DAY14・7月23日(水) 長野・松本ALECX
DAY15・7月29日(火) 茨城・club SONIC mito
DAY16・7月31日(木) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA *SOLD OUT
DAY17・8月2日(土)  島根・出雲APOLLO
DAY18・8月3日(日) 鳥取・米子AZTiC laughs
DAY19・8月9日(土)  福島・club SONIC iwaki
DAY20・8月10日(日) 山形・酒田市 出羽遊心館 *SOLD OUT
DAY21・8月11日(月祝) 宮城・仙台MACANA
DAY22・8月19日(火)  宮崎・LAZARUS
DAY23・8月20日(水) 鹿児島・SR HALL
DAY24・8月21日(木)  熊本・NAVARO
DAY25・8月23日(土) 福岡・BEAT STATION
DAY26・8月24日(日) 長崎・STUDIO DO!
DAY27・8月26日(火) 佐賀・RAG.G
DAY28・8月27日(水)  大分・club SPOT *SOLD OUT
DAY29・8月30日(土)  静岡・磐田 FMSTAGE *SOLD OUT
DAY30・8月31日(日)  愛知・CLUB UPSET *SOLD OUT
DAY31・9月14日(日) 沖縄・Output
DAY32・9月18日(木)  福井・CHOP
DAY33・9月20日(土)  富山・Soul Power
DAY34・9月21日(日)  石川・金沢vanvanv4
DAY35・9月23日(火祝) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE *SOLD OUT
DAY36・9月25日(木)  岩手・the five morioka
DAY37・9月27日(土) 青森・ 八戸 6かく珈琲
DAY38・9月28日(日) 秋田・Club SWINDLE
DAY39・10月3日(金)  兵庫・太陽と虎 *SOLD OUT
DAY40・10月5日(日)  大阪・GORILLA HALL OSAKA *SOLD OUT
DAY41・10月7日(火)  滋賀・B-FLAT
DAY42・10月9日(木) 京都・磔磔
DAY43・10月11日(土) 和歌山・CLUB GATE
DAY44・10月12日(日) 奈良・NEVER LAND *SOLD OUT
DAY45・10月13日(月祝)三重・LIVE SPACE BARRET *SOLD OUT
DAY46・10月15日(水) 岐阜・柳ヶ瀬ANTS
DAY47・10月21日(火) 高知・X-pt.
DAY48・10月23日(木) 徳島・CROWBAR
DAY49・10月25日(土) 愛媛・W studio RED
DAY50・10月26日(日) 岡山・YEBISU YA PRO
DAY51・12月14日(日) 東京・LIQUIDROOM *SOLD OUT
DAY52・1月20日(火)  東京・LIVE HOUSE FEVER new!!
DAY53・1月21日(水)  東京・LIVE HOUSE FEVER new!!
DAY54・2月23日(月祝) 神奈川・CLUB CITTA' new!!

47+TOUR FINAL
2026年3月14日(土)日本武道館 単独公演 『独炎』
――

▼GEZAN
2009年、大阪にて結成。
独自の視点とスタイルで表現を続ける一方、自主レーベル「十三月」を主宰。

2021年2月、Million Wish Collectiveと共に制作したフルアルバム『あのち』をリリース。
2023年にはFUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEに出演し、11月にはコロナ禍を経て4年ぶりとなる主催企画「全感覚祭」を、“Road Trip To 全感覚祭”と題して川崎・ちどり公園にて開催。
2024年には初の中国5都市ツアーおよび台湾公演を実施。8月には結成15周年を記念し、日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブを開催。11月には、唯一無二のブッキングで世界中から注目を集めるウガンダのNyege Nyege Festivalに出演。
2025年6月にはドイツ北東部の旧ソ連軍秘密基地跡地にて開催された音楽フェス・Fusion Festivalに出演。

現在、全国47都道府県に中国・上海公演を加えた全54公演におよぶ「47+TOUR『集炎』」を開催中。
ツアーファイナルは、2026年3月14日(土)・日本武道館での単独公演『独炎』となる。

Member : マヒトゥ・ザ・ピーポー(Vo/gt) / イーグル・タカ(Gt) / 石原ロスカル(Dr) / ヤクモア(Ba)

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ADM: Asia’s Own Unhinged Club Culture - ele-king

 アジア……といってもW杯アジア予選を見ていると、中東までアジア枠にするのはさすがに無理があるかと思いますが、しかしですよ、中東を抜きにしたって、東南アジアと東アジアではだいぶ文化が違っているし、東アジアに括られる中国も韓国も日本もだいぶ違っている。この違いは、ヨーロッパにおけるドイツとフランスとイギリスとの差異以上のものを感じませんか?
 その話はともかく、Soi48 (宇都木景一&高木紳介)を名乗る日本人のふたりが、東南アジアの諸国のダンスの現場を旅行し、撮影してきました。タイ、ベトナム、ラオス、マレーシア、インドネシア……といった国々のダンス・カルチャーにまつわる写真を『ADM: Asia's Own Unhinged Club Culture』という一冊にまとめて上梓した。興味深い写真ばかりです。ちなみにSoi48は、タイ音楽に特化した『TRIP TO ISAN:旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド』(DU BOOKS)も上梓している、この筋のエキスパートなのです。とにかく面白い!  多くの人に見て欲しいです。ヴィニールに密封されているので、立ち読みはできないかも。
 われら日本人もアジア人、しかし、この写真集を見ていると、日本人ってアジア人とも言えない何か変えられたものがあるよなーとつくづく思うのでありますが……でもやっぱどっか共通するところもあったりして。

 以下、彼らのホームページ(https://adm-dj.com/)より抜粋。

 Budots、Saiyor、Vinahouse、慢揺、Fengtau、Funkot、Vei Lerng……「ADM(Asian Dance Music)」とはアジア各地域に分布する、これら聞き慣れないエレクトロニック・ダンスミュージックの形態を総称する造語である。その解釈は単に音楽的構造だけに収斂されるものではなく、DJスタイルから夜遊びの作法、ダンス、ファッショントレンド、SNS、空間デザイン・音響・照明、さらには業界の商慣習から楽曲の流通経路に至るまで、それぞれの土地土地で歴史的・社会的・言語的背景に影響を受けながら、独自の発展を遂げてきた千姿万態のダンスミュージック文化全体をその射程に収める。知覚しうる限りの、アジアの若者たちの生活の実状(リアル)──つまり、もう全部である。

 2017年にタイ伝統音楽の「教科書」とも言える『TRIP TO ISAN 旅するタイ・イサーン音楽ディスク・ガイド』の執筆を終えたSoi48が次に向かったのは、アジアの人々がつくり出す「夜の現場」だ。宇都木景一と高木紳介の二人は仲間たちとともに、タイ、ベトナム、ラオス、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、台湾、韓国、日本を旅しながら、各地のナイトクラブやフェスティバル、シークレットレイヴ、移民労働者向けディスコに通い詰め、関係者たちとの交流を深めながら、その知られざるクラブカルチャーの秘景を記録し続けてきた。

 本書『ADM: Asia's Own Unhinged Club Culture』に収録された計167点の写真は、世界的な隔離期間を含む2017年から2025年のあいだに撮影され、アジア各地域で愛され、育まれてきた「ADM」の生態を写し出した貴重なヴィジュアル・アーカイブを提供している。現地に足を運ぶことでしか得られない独占的なスナップショットの数々は、それぞれの地域のダンスミュージック愛好家たちがもつ創意工夫・機知・情熱の結晶を照らし、均質化するグローバリゼーション中で、またべつの未来を予感させてくれるものである。

ADM: Asia’s Own Unhinged Club Culture
Soi48 (宇都木景一&高木紳介)

https://adm-dj.com/

Shintaro Sakamoto - ele-king

 2026年1月23日に発売される坂本慎太郎の新アルバム『ヤッホー』からの、“おじいさんへ”に続くニュー・シングル曲、“あなたの場所はありますか?”(坂本バンドはこの深い意味を含んだこの曲を去るアメリカ/メキシコ・ツアーで演奏している)のライヴ演奏MVが公開された。見よう! 自分たちの居場所を確保しよう。
 
 zeloneからのメールによると「今回のMVは、アルバム『ヤッホー』のレコーディングが行われたスタジオ、ピースミュージックにて撮影され、演奏もライヴ録音された、このMVでしか聴けないエクスクルーシヴなライヴ音源となっています。監督は山口保幸。演奏は坂本慎太郎バンドー 坂本慎太郎 (Vocal & Guitar)、AYA (Bass)、菅沼雄太 (Drums)、西内徹 (Flute) ——そして録音は中村宗一郎」

 なお、別冊エレキングは、来年1月末に『坂本慎太郎の世界』を刊行します。こちらもこうご期待です。

ヤッホー / 坂本慎太郎 
(Yoo-hoo / Shintaro Sakamoto)

2026年1月23日(金) Digital/CD/LP/リリース
国内デジタルPre-save / Pre-add: https://virginmusic.lnk.to/Yoo-hoo_pre

1. おじいさんへ (Dear Grandpa)
2. あなたの場所はありますか? (Is There A Place For You There?)
3. 正義 (Justice)
4. 脳をまもろう (Protect Your Brain)
5. 時の向こうで (On The Other Side Of Time)
6. 時計が動きだした (The Clock Began To Move)
7. 麻痺 (Numb)
8. なぜわざわざ (Why Do This?)
9. ゴーストタウン (Ghost Town)
10. ヤッホー (Yoo-hoo)

Written & Produced by Shintaro Sakamoto
Recorded, Mixed & Mastered by Soichiro Nakamura at Peace Music, Tokyo, Japan 2025

Vocals, Bass (10), Keyboard, Acoustic, Electric & Lap Steel Guitar: Shintaro Sakamoto
Bass & Chorus: AYA
Drums & Percussion: Yuta Suganuma
Flute & Saxophone: Tetsu Nishiuchi
Marimba: Manami Kakudo (8, 9)

CD (zel-029): 価格: ¥2,600+税 (2枚組/インストBONUS CD付)

LP (zel-030): 価格: ¥3,200+税
Distribution: Bridge Inc. https://bridge-inc.net/

FRIEND IN THE DARK - A David Lynch Night - ele-king

 映画監督であるとともに音楽家/音響作家としての一面も持つ故デイヴィッド・リンチの一周忌を偲び、彼の「80歳」の誕生日を祝うパーティ〈FRIEND IN THE DARK - A David Lynch Night〉が開催されることになった。2026年1月24日(土)、桜台の地下室〈POOL〉にて。リンチが築いてきた「音の世界」を「耳」から再訪/再発見することを志向しているそう。
 出演陣には、ライヴにnakayaan(ex. mitsume)とcheeverによるコラボレーション、本年7月にデビューEP『Long Goodbye』を発表した4人組インディ・バンドHomie Homicide、アンビエントを軸としつつインディ・ロックへの造詣も深いUltrafogを迎える。DJはyusuke tatewakiが「REZNOR set」としてトレント・レズナーに捧げるインダストリアル・メタル的なセットを、chill blankheadがリンチ関連楽曲や彼がかつて愛したオールディーズを織り交ぜる「LYNCH set」をそれぞれ披露するとのこと。
 瞬く間にすぎていった2025年を超えて、早くも折り返しを迎える2020年代。今後も予期せぬ事態が次々と起きるかもしれませんが、ひとまず稀代の映画監督の功績、そして彼が愛した音楽を振り返ってみては。

2026.01.24 (sat) 5PM-10PM

FRIEND IN THE DARK - A David Lynch Night

DOOR 3000yen
at POOL, Sakuradai, Tokyo

LIVE
nakayaan & cheever
Homie Homicide
Ultrafog

DJ
yusuke tatewaki (REZNOR set)
chill blankhead (LYNCH set)

FLYER DRAWING & DESIGN
Haruna Katsuwata (6cm)


“MAX OUT - TAKE A FRIEND.” - D.K.L.

Reservation
https://forms.gle/8mHobZyqAXssJf43A

Contact
chillblankhead@gmail.com

POOL
https://mdel.co.jp/pool/

「私は、明かりの中を独りで歩くより、暗闇の中を友と共に歩く方がいい」
ヘレン・ケラー、1920年代

「イレイザーヘッドーーー暗い厄介事にまつわる夢。この世界には二種類の人々がいる。何事もなく眠る人。そうした夢を見てしまう人。ぶっ飛ぼう(MAX OUT)、友を連れて」
デイヴィッド・リンチ、1993年

映像作家のデイヴィッド・リンチがロサンゼルスの大規模火災からの避難の最中に逝去してから、間もなく一年が経とうとしています。英BBCをして「21世紀最高の映画」と言わしめた『マルホランド・ドライヴ』や、テレビドラマの変革とも謳われた『ツイン ・ピークス』に代表されるドリーミーでユーモラスな視覚表現やストーリーテリングは高く評価されており、美術/グラフィック/ファッションなどの垣根を超えて、今日まで我々の「目」に大きな影響を及ぼしています。

さらに、1970年代の早くから積極的にノイズや通奏低音を取り入れたインダストリアルな音響や 、映像との融合/分裂を同時に起こすショッキングな劇中歌の選曲、アンジェロ・バダラメンティやトレント・レズナーらとのタッグによるダークかつポップなサウンドトラック、ソロの音楽作品やリミックス楽曲等を通して、我々の「耳」にも大きな影響を与えてきた事実は、今後は更に評価されてしかるべきでしょう。

風の音が聞こえて絵画が動いたように感じたという出来事から映像作家のキャリアをスタートさせ、その作品内でも「音楽が人を震わせ、人を動かす」場面をキャリアを通して描き続けてきたことから分かるように、デイヴィッドは「耳で聴く」行為を重んじていました。晩年に彼が毎日のように更新して注目を集めた天気予報の動画においても、彼の語る話題は音楽がその多くを占めていたことも記憶に新しいところです。

そんな音楽家/音響作家としてのデイヴィッド・リンチが築いてきた「音の世界」を「耳」から再訪/再発見するため、彼の一周忌、そして彼の80歳の誕生日を祝うパーティーを2026年1月24日(土)に開きます。デイヴィッドを敬愛するバンドやミュージシャンによるライヴに加え、トレント・レズナーに捧げるインダストリアル・メタルのDJ、そして勿論、デイヴィッドが手掛けた楽曲や彼が愛したオールディーズやブルースをプレイするDJたちが、音響作家としてのデイヴィッド・リンチの死を悼み、夜を彩ります。

会場は、東京・桜台の地下室。デイヴィッドがキャリアを通してこよなく愛したモチーフである「工場」がイベントスペースになっている、文字通りダークでインダストリアルな空間です。当日は、デイヴィッドの映画作品のヴィンテージのポスターのコレクションを展示する等、「目」でも楽しめる空間になります。
冬の夜。都会から少し離れた町。『ツイン・ピークス』の住民たちがロードハウスに集っていたように、地下の暗闇の中、デイヴィッド・リンチという名の友の功績を、大音量(MAX OUT)で称えましょう。

BLACK SMOKER - ele-king

 20世紀初頭のドイツ映画といえば1920年代の表現主義の時代、すなわちドイツ映画の最初の黄金時代なわけですが、1910年代にもいろんな実験作品がありました。それらの映画(もちろんサイレント映画)に、〈BLACK SMOKER〉が生演奏でサウンドを加えます。出演は、千葉広樹、テンテンコ、FUJI|||||||||||TA、山川冬樹 × 伊東篤宏。
 このすばらしい企画が実施されるのは2025年12月20日 (土)、会場は赤坂のドイツ文化会館内ゲーテ・インスティトゥート東京です。

■BLACK SMOKER RECORDS PRESENTS: BLACK THEATER -Sounding Films-
生演奏付き無声映画上映 |映像×音楽。BLACK SMOKERが新たに仕掛けるのは、ドイツの実験的映像と4組のアーティストによる未知なる共生。

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホワイエ, 東京
107-0052 東京都港区赤坂7-5-56
ドイツ文化会館内

2025年12月20日 (土)
17:30〜
料金
一般:4500円, 学生:3500円
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver.cfm?event_id=27172727


ACT
千葉広樹
テンテンコ
FUJI|||||||||||TA
山川冬樹 × 伊東篤宏

今回の企画では、ゲーテインスティトゥート東京が所有している (主に)ドイツ産の短編映画や実験映画、アニメーション等に、BLACK SMOKER RECORDS 選出の実験的且つエンターテイメントとしても楽しめるオリジナリティー溢れるアーチスト達が音~音楽でコラボレーションし、「映像と音楽の幸せな共生」を探ります。 この試みは、映像と音の新たな出会いと関係を如何に創造し更にはいかに鑑賞者とそれらを共有出来るか、そして願わくば、其々の創作者(映像作家と音楽家)や鑑賞者の意図や思惑を超えた新たな化学反応を体験、体感することを目指します。

-Time schedule-

16:00- Open
17:30- 千葉広樹
18:40- テンテンコ
19:30- FUJI|||||||||||TA
20:30- 山川冬樹 × 伊東篤宏

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■ 千葉広樹
ー Lotte Reiniger の影絵アニメーション ー
(Lotte Reiniger 作品集より4作品)
1. Papageno (1935) 〈11min〉
2. Cinderella (1922) 〈13min〉
3. The Star of Bethlehem (1956) 〈18min〉
4. Galathea (1935) 〈11min〉
〈total 52-53min〉

世界的に有名な、ドイツの影絵/切絵アニメーションの先駆者であるロッテ・ライニガーの短編4作品に、千葉広樹が新たなサウンドを手掛けます。 一見、インドネシアの影絵芝居にも似ていますが、その切絵技法と動きは、ロッテ・ライニガー独自の繊細さと大胆さを兼ね備えた、観るものを魅了する作品揃いです。

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■ テンテンコ
ー MAN AND MASK[Oskar Schlemmer]
(BAUHAUS作品集「STAGE AND DANCE 」より)
MAN AND MASK OSKAR SCHLEMMER AND THE BAUHAUS STAGE (1922〜29)(1969 Reconstruction) (Reconstruction / director: Margarete Hasting)〈total 27min〉

1919年にドイツのワイマールに設立された造形学校であるBAUHAUS のシアターワークショップの造形主任だったオスカーシュレンマーによる、人の身体に変容を加えるコスチュームでダンサー達が踊る、BAUHAUSを代表する作品のひとつに、テンテンコが新たなサウンドを加えます。今回の映像は1969年の再演時の映像となります。

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■ FUJI|||||||||||TA
ー Hans Richter & Kurt Kranz による実験アニメーション ー (BAUHAUS 作品集「MEDIA ART」より4作品)
1.Hans Richter - "Rhythmus 21" (1921/23) 〈 3min〉             
2.Hans Richter - "Rhythmus 23"(1923/25) 〈 3min 〉
3.Kurt Kranz - THE HEROIC ARROW(1930) 〈 8min〉
4.Kurt Kranz - Variations on a Geometric theme(1944/1972) 〈 21min〉
5.Hans Richter - "Rhythmus 21"(1921/23) 〈 3min 〉
〈total 38-39min〉

1919年にドイツのワイマールに設立された造形学校であるBAUHAUS で作られた実験的な映像〜メディアアートの先駆的作品群の中から 今回、Hans Richter(ハンス リヒター)、 Kurt Kranz (クルト クランツ) 2名の作品をとりあげます。上映の順番は今回サウンドを担当する FujiIIIIIIIIIIIta が自ら決めた順番で上映します。

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● 山川冬樹 × 伊東篤宏
ーDer Student von Prag / プラーグの大学生 (1913)Screenplay: Hanns Heinz Ewers director: Stellan Rye
〈total 46min〉

本作は今回の上映企画中 最も古い1913年(第一次世界大戦直前)に制作された怪奇幻想サイレント映画で、ドイツ最初の芸術映画と言われいます。映画を低級な見世物から芸術へと格上げするのに大きく貢献したと高く評価される作品です。山川冬樹と伊東篤宏によるサウンドと元祖・幻想ホラー映画の合体となります。

sugar plant - ele-king

 90年代日本における重要バンドの一組、当初はヨ・ラ・テンゴやギャラクシー500から影響を受けていたシュガー・プラントが、ついに8年ぶりのニュー・アルバムをリリースする。まだ日は確定していないものの、レコーディングは完了、3月に発売予定とのこと。
 これに先がけ2月7日、下北沢Queにてファースト・アルバム『hiding place』30周年記念公演が開催。当日はその新作アルバムが先行販売される。これはぜひとも駆けつけたいところ。詳細は下記をご確認あれ。

sugar plant Live ~30th Anniversary from hinding place~
今年1995年リリースのデビューアルバム『hiding place』から30年を迎えたsugar plant。この30周年には1996年の名作『after after hours』のリマスター再発、井の頭レンジャーズによるsugar plantの代表曲『rise / happy』のカバーのシングル・リリースを行なった。そしていよいよ30周年のラストを飾る、8年ぶりとなるニュー・アルバムのレコーディングが完了。3月のアルバム・リリースに先駆けての先行販売ライブが決定!
スペシャル・ゲストにThe Moment of Nightfallを迎え、sugar plantは新曲を含めた久しぶりのロング・セットを披露する。

sugar plant Live ~30th Anniversary from hinding place~
2026年2月7日
下北沢Que

出演:sugar plant
Special Guest : The Moment of Nightfall
open 17:30 start 18:00
前売 4,000円 当日 4,500(ドリンク別)
チケットは12月5日よりe+、LivePocket、Que店頭にて発売
3月発売のアルバムの先行販売をします

アルバムからの先行シングル『anything』配信開始!
シェアリンクはこちら
https://big-up.style/kPEUwvX95p

「anything」は、sugar plantが春にリリース予定の新作アルバムからの先行曲だ。柔らかなギターが輪郭をにじませ、淡いシンセが静かに漂う、聴き手を包み込むドリームポップの空間が広がる。劇的な展開を追わず、わずかな揺らぎと時間が宙に浮いたような感覚を大切にしている。初期作に通じる親密さを保ちつつも、静かに新しい表情を見せるsugar plantは、デビューから30年を経ても世界中の新しいリスナーに届く音を磨き続けている
この数年でSpotifyの月間リスナーが7万人を超え、主に北米とヨーロッパでの20代、30代の新しいリスナーを惹きつけているドリーミーなサウンドをさらにアップ・デート。日本初のオルタナティブ・ポップを世界中に発信する。

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