「IR」と一致するもの

Chart by Newtone Records 2009.12 - ele-king

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1

PEVERELIST

PEVERELIST Jarvik Mindstate PUNCH DRUNK / UK / 2009/12/7 »COMMENT GET MUSIC
レコ屋ROOTED RECORDS、レーベルPUNCH DRUNKを運営、来日DJでぶっとばされたPEVERELISTの作品集。遂に作品としてリリースされた「Bluez」や「Jarvik Mindstate」など傑作揃いです。緻密に構成された曲群の驚くまでの完成度、誰にも似ていないオリジナリティー、SHACKLETON「Three Eps」に並び劣らぬ今年のダブステップ・ベスト・アルバム候補。

2

AXEL KRYGIER

AXEL KRYGIER Pesebre LOS ANOS LUZ DISCOS / ARGENTINA / 2009/12/3 »COMMENT GET MUSIC
音 響派から、デジタル・クンビア勢も賞賛するアルゼンチンのストレンジポップ奇才中の奇才アクセル・クリヒエール待望のニューアルバム!DJ SHHHHHのコンパイルの「ウニコリスモ」でもオナジミのロス・アニョスからのリリース。クンビア、タンゴ経由のスペイン語圏の音楽と、エレクトリック なトリック、ダブ、ロックン・ロール等など様々な要素をごった煮、ポップで多彩なサイケデリック音楽劇場。

3

ALEJANDRO FRANOV

ALEJANDRO FRANOV Digitaria NATURE BLISS / JAP / 2009/12/3 »COMMENT GET MUSIC
ファナ・モリーナを手がけたことでも知られ、「音楽の妖精」と呼ばれる、アルゼンチン音響派の素晴らしい才能アレハンドロ・フラノフの新作アルバム!

4

FINDLAY BROWN

FINDLAY BROWN Versus EP THIS IS MUSIC / UK / 2009/12/7 »COMMENT GET MUSIC
LOVEFINGERS/LEE DOUGLASの新ユニットSTALLIONSがプロデュースしたFINDLAY BROWNの新作。おすすめは、なんといっても90年代初頭から活動するフランスの奇才LYNCHMOBこと BRENDAN LYNCHによるリミックス!DAVID BYRNEがSOCAやったみたいなトロピカルな折衷具合が面白い!やりたい放題のダブ・インストビーツもお見逃し無く!

5

FRANCOIS KEVORKIAN, MORITZ VON OSWALD

FRANCOIS KEVORKIAN, MORITZ VON OSWALD Recomposed Remixes DEUTSCHE GRAMMOPHON / 2009/12/2 »COMMENT GET MUSIC
クラシック音楽の名門ドイツ・グラモフォンからリリースされた、 MORITZ VON OSWALDとCARL CRAIGが、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の音源をテクノ再構築したアルバム「Recomposed」のリミックス。NYC DISCO/HOUSEの歴史を生きる大御所FRANCOIS KEVORKIANとMORITZのコラヴォレート。

6

BUILD AN ARK

BUILD AN ARK Love Pt.1 KINDRED SPIRITS / 2009/12/2 »COMMENT GET MUSIC
西海岸のヒップホップやジャズ、先鋭的なエレクトロニクスがクロスする素晴らしいシーンの要人CARLOS NINOを中心に、TRIBEのPHIL RANELINやNIMBUSのNATE MORGAN、DERF REKLAW(PHARAOHS)といった70sスピリチュアル・ジャズ・レジェンド達が名を連ねるスペシャルユニットBUILD AN ARKの新作!

7

KND

KND Live Output JAPONICA / JAP / 2009/12/2 »COMMENT GET MUSIC
DJ KENSEI、井上薫、GoRoとのユニットFinal Drop、京都のカリスマ・バンドSOFT、そしてオーガニック・インストゥルメンタル・ユニットaMadooのメンバーとして活躍、エンジニアとしても、Dachambo、Nabowa、Coffee &Cigarettes Band、Based On Kyotoをはじめ、多数の作品に関わってきた京都の才人、KNDによるライブ音源。

8

aMadoo

aMadoo Abstract Ital Rhythm 自主制作 / JAP / 2009/12/2 »COMMENT GET MUSIC
関西を中心に活動する京阪神混血オーガニック・インストゥルメンタル・ユニットaMadooによる新たなライブ音源!ゆったりとはじまるイントロから徐々に宙空を舞うような音とグルーヴの渦に引き込まれます!

9

DJ YOGURT & KOYAS

DJ YOGURT & KOYAS Strictly Rockers Re:chapter 25 -harvest Dub Beats 70's To 00's Mix EL QUANGO / JAP / 2009/11/21 »COMMENT GET MUSIC
アンビエントから、ダンサブルなテクノ/ハウス、スィートなR&Bまで、様々なスタイルのプレイをしながらも、独特の空気感を持っていてパーティー好きに幅広く支持されるDJ YOGURTとその盟友KOYAS氏が、レゲエ/ダブをキーワードに非レゲエDJ感覚の自由で面白いDJミックスを提供しているStrictly Rockers シリーズに登場!

10

NICOLAS COLLINS

NICOLAS COLLINS Devil's Music EM RECORDS / JAP / 2009/12/18 »COMMENT GET MUSIC
ジョン・オズワルドも影響を受けたというサンプリング・ミュージックの異端児NICOLAS COLLINS。アウトサイダーなミニマル・ミュージック!ATOM TMや最近のCARL STONEみたいな事を、サンプラーAMラジオ等を使ったDIYなアティチュードで、80年代に既にやっていた!ライナーノーツ、体裁も素晴らしいEM RECORDS渾身のリリース!

chart by warszawa 2009.12 - ele-king

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1

Real Estate

Real Estate s/t Woodsist / US / 2009/11/17 »COMMENT GET MUSIC
遂にアルバムが出ました! ニュー・ジャージーの4人組、Real EstateがWoodsistから満を持してのフル・リリース!バンド・メンバージハ、DucktailsのMatthew Mondanileも在籍。ソングライター兼ギタリストのMartin Courtneyの書く歌は実に趣が深い。ローファイなテイストに暖かみのある歌が非常に素晴らしく、それらを飾る他のリズム・セクションも緩やかなサウンドで、優しい雰囲気に包み込まれます。シーンの重鎮、Woodsに次ぐ逸材です!

2

V.A

V.A My Estrogen Not Not Fun / US / 2009/11/30 »COMMENT GET MUSIC
盛り上がって来ているところでカタログ150番を記念してか、Not Not Funから初のコンピレーションの登場です。不親切なインフォメーションで、ジャケットを見ただけじゃ、誰が参加してるのかも分からない。笑 しかも、実はこのコンピは女性アーティストを集めたものなんですね。ってことで、内容はZola Jesus, Pocahaunted, Inca Ore, US Girls, Talk Nomalなど、今をときめくアヴァン・ガールズが大集結!

3

Radian

Radian Chimeric Thrill Jockey / US / 2009/11/10 »COMMENT GET MUSIC
前作『Jaxtaposition』から4年振りとなる新作です。しばらくのブレイクの間、新たなステップに進む為にバンドとその音楽のコンセプトについて再考し、製作におけるプロセスを構築し完成させられたという本作は、これまでの作品のようにしっかりとしたフォームで構築された洗練されたアルバムではありません。生々しく破壊的で、時にはダークでさえあります。コントロールすることと、コントロールを失うことがたくさんあり、ある意味、これまでの作品に比べて自由で、様々なパーツと様々な色が時間軸に沿って現れる、予測不可能な作品となっております。

4

Black To Comm

Black To Comm Alphabet 1968 Type / UK / 2009/11/2 »COMMENT GET MUSIC
DekorderのオーナーであるBlack To CommがTypeからは初となるリリース。テープ・ループ、ヴィンテージ・オルガン、ファウンド・サウンドを用いたオーガニック・ドローンのパイオニアとして知られる彼ですが、本作では彼がこれまで製作してきたようなエピックなドローンから離れ、より'クラシック'な何かに対する意図が感じられる仕上がりとなりました。ワールド・ミュージック、テクノ、ノイズ、アヴァンギャルド、アンビエント、そしてエキゾチカといった彼のレコード・コレクションから集めたループとホーム・メイド・オルガン、小さなインストゥルメンツを組み合わせ。

5

Ben Frost

Ben Frost By The Throat Bedroom Community / ICE / 2009/11/9 »COMMENT GET MUSIC
2007年のデビュー作が各メディアに絶賛された、レイキャビクのBen Frostによる2ndです。Bjork, Coco Rosie, Bonnie 'Prince'Billyの作品を手がけるValgeir Sigurdssonをプロデュースに迎え、ゲストにはSigur Ros作品でおなじみAmiina, Arcade FireのJeremy Gara, スエディッシュ・メタル集団Crowpath、そしてNico Muhlyをが参加した本作。ソリッドなメタルの要素と、幽玄なエレクトロニクス、ピュアな人間の息づかいよる、ハーモニーやメロディーといった音楽的な言語を離れ、音楽的でないサウンドを音楽的なファブリックに織り込んだ、ミュージック・コンクレートの域にも踏み込んだアンビエント・ドローン作品。

6

Apse

Apse Climb Up ATP Recordings / UK / 2009/11/23 »COMMENT GET MUSIC
デビュー・アルバム『Spirit』のリリースから4年、マサチューセッツを拠点とするバンド、Apseの2ndアルバムが登場です。全体的にダークな雰囲気であった前作とは全く異なり、グルーヴ感が増し、エレクトロニクスの多用とモダン、クラシカル、両方の幅広いインストゥルメンツの使用、声とメロディーにより重きをおいた、暗闇から抜け出し、光のさす世界へと辿り着いたかのような、シネマティックなサウンド・スケープを描くスペース・ロック?アート・ロック。

7

Starving Weirdos

Starving Weirdos Path Of Lighting Weird Forest / US / 2009/11/2 »COMMENT GET MUSIC
現在のアヴァン・フォーク/ドローン・シーンの重要バンドになりつつある、Starving Weirdosのアルバムが2作品当時にWeird Forestからリリース!有機的なソースから分厚いドローンと刺激的な解体された音とループ、レイヤーなどは、コレまで以上にクリアーな音を生み出し、フィールドレコーディングなども巧みなエディットで混ぜ、曲の構成も変化に富み飽きがこない。この2枚のアルバムはアヴァン/ドローンな作品全体から見ても高いレベルのクオリティーです。

8

Noveller/Aidan Baker

Noveller/Aidan Baker Colorful Disturbances Divorce / CAN / 2009/11/16 »COMMENT GET MUSIC
adjaのAidan Bakerと、ブルックリンの女性マルチメディア・アーティストで、Rhys Chathamのギター集団でも参加する、Novellerによるスプリット作品です。Aidan Bakerはドローン、テクスチャー、弦楽器をミックスした、永遠に後方へと落ちていくような、長編アンビエンス・ドローン作品を構築。Noveller は、ツインギターによる、ヒプノティックな力がゆっくりと上昇していく、美しく儚い音に包まれている心地の作品を構築しています。

9

Talk Normal

Talk Normal Sugarland Rare Book Room / US / 2009/11/10 »COMMENT GET MUSIC
Not Not Funのコンピにも収録される、Andrya AmbroとSarah Registerによるブルックリンの女性デュオ、Talk Normalによる作品。ノイジーなシグナル・コールと、けたたましく鳴り響くサイレン音、そしてアナーキーなヴォーカルをフィーチャーした、ポストパンクとアヴァン・サイケを融合させたようなカオティックでスペイシーな世界を構築しています。

10

The Green Kingdom

The Green Kingdom Twig and Twins Own Records / LUX / 2009/11/18 »COMMENT GET MUSIC
ミシガン在住 The Green Kingdom のデビューアルバム。独学で楽器を始め、次第にデジタルによる楽曲制作に移行したという彼は、グラフィク・デザイナーでもあり、本作でもその卓越したデザインスキルを発揮。精密に構成された曲に、アコースティック、エレクトロニクス、サンプリングにノイズ、フィールドレコーディングスをバランス良く配置して、繊細なサウンドスケープを作り上げています。メロディーを重視した温かくて心地よい曲の数々は、ノスタルジックな白昼夢のよう。マスタリングを手がけた Taylor Deupee の手腕が光る、アコースティックとエレクトロニクスのバランス感が際立つ秀作。

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1

MOODYMANC

MOODYMANC Omlette DESSOUS / GER / 2009/12/8 »COMMENT GET MUSIC
2009年はこの"DESSOUS"や"TSUBA"から、上質のDJ用HOUSE TRACKをリリースしたMOODYMANC。師走になって届けられたこちらは、初期の土臭いGROOVEからは距離を取ったDEEP TECH HOUSE。"FREERANGE"、"DRUMPOET COMMUNITY"といった次世代HOUSEレーベルで活動するDPLAYによる、ソリッドさを加味したREMIXも収録。

2

SEBO K

SEBO K Spirits MOBILEE / GER / 2009/12/8 »COMMENT GET MUSIC
MIX CD「WATERGATE」でDJとしての実力もアピールしたベルリンの実力者、SEBO K。依然高い質と豊富なリリース量に支えられている老舗レーベル「MOBILEE」から。A面は、ヌケのいいTECH HOUSEにアフロ・パーカッションが転がる、密林生い茂るMIX。B面は最近あまりなかったピアノとストリングス使いのエレガントでアップテンポなMIX。おしゃれピアノ好きは必聴!!!

3

GUISEPPE CENNAMO

GUISEPPE CENNAMO El Gitano Part.2 MONIQUE SPECIALE / CAN / 2009/12/8 »COMMENT GET MUSIC
2000 AND ONE REMIX!!! カナダ発配信系のレーベル"MONIQUE MUSIQUE"が、気合を入れてプレスしてきた一枚。モチのロンで、2000 AND ONE REMIXがイチオシ!!! ドンシャリとしたHARDなHOUSEビートと、ミニマルなフレーズで押し込みまくるピークタイム仕様のREMIX。DJ WILDのREMIXも、独特のBEATと縦笛ネタのMIXで盛り上がりスタイル。

4

WHITEMAN

WHITEMAN Stop Crying Bruno U.D. / ITA / 2009/12/8 »COMMENT GET MUSIC
意外に侮れない、南ヨーロッパのダンス・ミュージック・ポイント、イタリアから届いたミステリアス10inch。詳細不明で片面プレスのアンダーグラウンド・スタイルですが、内容も良好です。初期CHICAGOライクなトラックと黒いベースラインの上で、ファンキーでアッパーな男性VOCALが歌うパーカッション・ディスコ!!! 80'S頭のNY系アングラディスコのような香り。CHECK IT!!!

5

V.A.(MARTIN BUTTRICH,TINI,GUTI...)

V.A.(MARTIN BUTTRICH,TINI,GUTI...) Desolat X-Sampler DESOLAT / GER / 2009/12/8 »COMMENT GET MUSIC
LOCO DICE主催「DESOLAT」が送る極上コンピ!!! LOCO DICEや、MARTIN BUTTRICH、先日WパックをドロップしたGUTI、ルーマニアの若手LIVIO & ROBYなどが参加。全曲使えるのは勿論、PLANET EからもリリースするMARTIN BUTTRICHによる独特な音色使いが光るトラックと、LOCO DICEのトラックが頭抜けてます。

6

JEFF MILLS

JEFF MILLS Defender AXIS / US / 2009/12/2 »COMMENT GET MUSIC
WIRE09で眼にすることができた、宇宙からの衛星生中継パフォーマンス。約3年ぶりに確認された"宇宙人"の姿は紛れもないJEFF MILLSそのものでした。この"THE DEFENDER"には、その来日時にプレイされた楽曲も収録。フロア全体が見渡せるほどの明るさのなかで鳴り響いた"宇宙からの交信音"は、現在のシーンでも異端にして異質、完璧なオリジナリティです。

7

RISING SUN

RISING SUN Sun Dance REAL SOON / UK / 2009/12/1 »COMMENT GET MUSIC
REMIXED BY SVEN WEISEMANN!!!! ご存知"HARDWAX"が送るWORKSHOPの5番に参加したRISING SUNのデビュー12inch。質の高いBEATDOWNスタイルのハウスを披露していますが、絶好調SVEN WEISEMANNによるREMIXが良すぎ!!! 自身によるピアノとパーカッションをささやかに取り込んだ、「モダーン・ディープ・ダブ」MIX。

8

REVENGE

REVENGE Leave Your Mind MULE MUSIQ / JPN / 2009/12/1 »COMMENT GET MUSIC
MARK EとREVENGE。この二人だけは、押さえておかないといけません。CRAIG SMITHとのユニット"6TH BROUGH PROJECT"でも、独自のディスコ再解釈で絶好調ですが、ソロ名義でもハズレがありません。「MULE MUSIQ」からの本作は、まるでPRYDAのようなメロディー展開をNU DISCOでやってしまったようなDISCO BOOGIE!!!

9

BRENDON MOELLER

BRENDON MOELLER Juice MULE ELECTRONIC / JPN / 2009/11/25 »COMMENT GET MUSIC
特上メランコリック・ダブ・トラック!!! BEAT PHARMACYこと、BRENDON MOELLERがMULE ELECTRONICからリリースした一枚。リリース量は減らずに、クオリティは一定をキープしている彼の中でも、特に素晴らしいのがA-1"JUICE"。メロウなコード展開と彼らしいDUBの妙味を利かせたエレクトリック・サウンド。ビートメイキング術もハイパー・クオリティー!!!

10

STL

STL Silent State SMALLVILLE / GER / 2009/5/15 »COMMENT GET MUSIC
2009年アンダーグラウンド・ヒット!!! 「SOMETHING」レーベルで、独自路線を歩むSTLがMOVE Dの「SMALLVILLE」からリリースした12inch。A-1"SILENT STATE"です。シンプルな四つ打ちと浮遊感のあるシンセは各所で使われまくりました。STEVE BUG「LAB 02」やCASSY「IN THE MIX」にも収録。間違いないです。

DISCSHOPZERO 2009.12 - ele-king

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1

PINCH ft YOLANDA GET UP [TECTONIC / UK / 2009.11.30] »COMMENT GET MUSIC
2007発表のアルバム収録曲を、RSD、GUIDO、JACK SPARROW、LVがリミックス。王道のステッパーズなノリのビートから、GRACE JONESなニューウェイヴ・ダブ調まで、各人の個性が発揮された仕上がり。PVを作ったり、ダブステップとしては異例のオリジナルから2年経ってのリリースでも全く古く感じないの楽曲も見事だし、CDEPとしてリリースするあたりにも気概を感じる。

2

PEVERELIST JARVIK MINDSTATE [PUNCH DRUNK / UK / 2009.12.04] »COMMENT GET MUSIC
PINCHと共にブリストルのダブステップ・シーンを作り上げ、その震源地とも言えるレコード・ショップ、さらにはレーベルも運営する重要人物の満を持してのアルバム。収録曲「Yesterday I saw The Future」がジャングルとダブステップを繋ぐように、過去に聴いた音の記憶を呼び起こしながら、全く新しい感覚を聴かせてくれる、正直いまははっきりと対象化することはできない"その先の音"を感じる作品。

3

ELEMENTAL MESSAGE FROM THE VOID [RUNTIME / UK / 2009.11.24] »COMMENT GET MUSIC
02年からリリースを続けるプロデューサー。アシッド・ハウスとデトロイト・テクノとレイヴィなジャングル、アフロなトライバル・リズムの融合......という、最近ではUNTOLDが先んじている未来への扉を、よりベース重視で展開している意欲作。CD1で耳を更新させられてからCD2収録の過去曲(02~09年作)を聴くと、これがまたあり得ないくらいに新鮮に聴こえるから不思議。

4

SA BAT' MACHINES NO MONEY / VALIUM GITANS [KIOSK / FR / 2009.11.17] »COMMENT GET MUSIC
フレンチなムードにブラジリアンなサウダージのムードが混ざりつつ、ヘヴィでグルーヴィなダブステップ・ビートでドライヴするA面。スカにも通じる裏打ちと哀愁のフィドルを使った導入部から始まり、ウォブリーなベースと大太鼓のように打つキックが生むズンドコなノリも◎なジプシー・ダブステップB面。

5

unknown THE DAWN [SETH / FR / 2009.11.30] »COMMENT GET MUSIC
あるシーンの変革のときには必ず作られているような気がする、NINA SIMONE「FEELIN' GOOD」のダブステップ・リフィックス。魔力を持った歌声とインナーなサウンドのグルーヴがバッチリと噛み合った名ヴァージョン。

6

RUSKO COCKNEY THUG (BURAKA SOM SISTEMA REMIX) [SUBSOLDIERS / UK / 2009.12.05] »COMMENT GET MUSIC
フロアを狂熱の渦に巻き込んだ大キラー・チューンを、クドゥロの人気アーティストがリミックスした片面プレスの限定盤

7

HELIXIR CONVULTIONS / LET ME DRIVE NOW [7EVEN RECRDINGS / FR / 2009.12.02] »COMMENT GET MUSIC
No Comment

8

KROMESTAR HEAD NO GOOD / INSIDE [DUBSTAR / UK / 2009.11.30] »COMMENT GET MUSIC
No Comment

9

SOOM T DIRTY MONEY EP [JAHTRI / GE / 2009.12.05] »COMMENT GET MUSIC
No Comment

10

QUARTA330 / LV HYPERDUB 5.3 EP [HYPERDUB / UK / 2009.11.24] »COMMENT GET MUSIC

CHART by STRADA RECORDS 2009.12 - ele-king

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1

ACOUSTIC HIGH-END RESEARCH

ACOUSTIC HIGH-END RESEARCH STRADA PROFESSIONAL SOUND EFFECTS RUNNING BACK(GER) / 11/6 »COMMENT GET MUSIC
2005年に当店制作にてリリースしたサウンド・エフェクトの決定版「STRADA PROFESSIONAL SE VOL.1」がなんとRADIO SLAVEやMARK Eのリリースで知られるRUNNING BACKからライセンス・リリース!

2

THE GROOVERS

THE GROOVERS CAUSE I KNOW PACK UP AND DANCE(UK) / 12/1 »COMMENT GET MUSIC
ちょっと遅めのディープ・ハウス・チューンで、DUBTRIBE SOUND SYSTEMの片割れでNITE GROOVESなどからのリリースでも知られるSUNSHINE JONESによるミックスが特にオススメ!漂うようなユッタリとした感触にヤラれます!

3

CARL CRAIG & MORITZ VON OSWALD

CARL CRAIG & MORITZ VON OSWALD RECOMPOSED-FRANCOIS KEVORKIAN & MORITZ VON OSWALD MIXES(10inch) DEUTSCHE GRAMMOPHON(GER) / 12/1 »COMMENT GET MUSIC
CARL CRAIGとMORITZ VON OSWALDによるクラシック再構築作をさらにFRANCOIS KとMORITZ VON OSWALDがリミックス!グルーヴィーで洗練されたテック・ダブ・ハウスに仕上がっています!

4

MARC POPPCKE

MARC POPPCKE FAR AWAY FROM YOU FREERANGE (UK) / 11/17 »COMMENT GET MUSIC
珍しくFREERANGEからディスコ・ハウスが登場!Rahni Harris & F.L.O.「Six Million Steps」をモロ使ったA面がオススメ!

5

JAY SINISTER SEALEE & LOUIE VEGA

JAY SINISTER SEALEE & LOUIE VEGA BITTERSWEET(feat.JULIE MCKNIGHT) ATAL(FR) / 11/19 »COMMENT GET MUSIC
Louie Vega本人によるプレイ等でリリース前から話題となっていたヴォーカルもの!数々のハウス系作品に参加しているベテラン女性ヴォーカリストJulie McKnightをフィーチャーしたメロディアスで盛り上 がる極上作品!

6

CABIN FEVER

CABIN FEVER I FEEL RAW(W-PACK) REKIDS (UK) / 12/1 »COMMENT GET MUSIC
Radio Slaveの変名による限定シリーズ第10弾!今回は2枚組で、パーカッション主体の使いまくれるエスノ・トライバル・ハウスを片面1曲ずつ収録!

7

DYNAMODYSE

DYNAMODYSE SHELTER E.P. WE PLAY HOUSE(EU) / 11/9 »COMMENT GET MUSIC
注目レーベルWE PLAY HOUSEからの新人!カッチリとしたビートにUSハウスっぽいシンセや女性ヴォーカルがキマッたA1を筆頭に、クオリティーの高いディープ・ハウス・トラックを全4曲収録!

8

ABOVE SMOKE

ABOVE SMOKE THE FIX EP YORE (GER) / 11/12 »COMMENT GET MUSIC
DUBBYMANの兄弟ABOVE SMOKEによる作品が人気レーベルYOREから登場!クオリティーの高いディープなインスト・ハウスを3曲と、ジャジーなミッド・テンポのトラックを1曲収録!深夜に聴き浸りたい味わい深い作品です!

9

ARGY

ARGY WHAT TIME IS IT? THESE DAYS(GER) / 11/12 »COMMENT GET MUSIC
ナント今回のARGYはヴォーカルもの!しかもほとんどUSハウスのようなサウンドで、起用されている男性ヴォーカルもソウルフルでかなり渋い!シカゴ・ハウスみたいなカップリング曲もぶっ飛んでいます!

10

RICK WILHITE

RICK WILHITE THE GODSON E.P. RUSH HOUR (EU) / 11/9 »COMMENT GET MUSIC
Moodymann、Theo Parrishと共に3 Chairsとしての活動でも知られるRick Wilhiteが1997年にMoodymannのレーベルKDJに残したこの名作が遂にRUSH HOURが正規で再発!しかも今回、Moodymannによる未発表ミック スも追加収録しているので、オリジナル盤を持っている人も要チェックです!

Pablo - ele-king

 スコットランドはグラスゴーのターンテーブリスト、マイケル・ハンターによるデビュー・アルバム(CD2枚組)で、地元の硬派レーベル〈ソーマ〉からのリリース。ハンターは、マニアのあいだではそれなりに名が通っていて(しかし......どう考えてもこれはジャズ・ヒップホップじゃないでしょ!)、すでにヨーロッパでは、13年前のDJシャドウによる『エンドトロデューシング』を引き合いにバズが起きている。実際の話、ハンターはシャドウのように、ピーナッツ・バター・ウルフのように、古いソウルやジャズ、あるいはサウンドトラックを蒐集してはリサイクルする。ジ・アヴァランチーズのように、ナールズ・バークレーのように、それらを機械に通してノスタルジック・ポップスへと変換する。
 "Sing"のようなアップビートなジャズを聴いていると、ぐるぐる回る7インチ・シングルが目に浮かぶ。"Fairchild "のようなグルーヴィーなファンクを聴いていると、70年代のアメリカにトリップしたような気分になる。"Sky Is High"はナイトメアズ・オン・ワックスのソウルフルなダウンテンポだ。"'The Story Of Sampling"は、この手の音楽のテーマ曲である。ラッパーは、その曲名の通り、サンプリング音楽における講釈をたれる。言葉がわかれば相当面白いらしいが、仕方ない。
 CD1枚目の最後に収録されている"High Jazz"は、いまのところこの人の最大のヒット曲で、このアルバムのハイライトでもある。美しいジャズ・ピアノを、アルト・サックスの音色を、20年前のコールドカットのようにカット&ペーストする。エレガントなこのトラックは、60年代/70年代のアメリカのブラック・ミュージックへの憧れの旅を締めくくるのに相応しいと言える。
 そんなわけで、心配しなくて大丈夫、あなたはすっかり時間の経過を忘れるでしょう。ディス・イズ・ア・ジャーニー......。

intervew with 2562 - ele-king

正直言うけど、ミニマル・テクノにはいっさい肩入れしたことはないんだ。それよりも僕はソウルフルなデトロイト、あるいは生でディープなハウスを好む。

 去る11月17日、代田橋の〈FEVER〉に七尾旅人のライヴを聴きに行ったとき、偶然にも中原昌也と会って、その雑談の途中、なぜか話が2562のセカンド・アルバムに......。そうです、いまではすっかりオランダのダブステッパーとして認知されてしまったデイヴ・ハイスマンスによるダブステップ・プロジェクト、2562のセカンド・アルバム『アンバランス(Unbalance)』が本当に面白い。

 1年前の、2562名義によるファースト・アルバム『エイリエル(Aerial)』は、欧米でも日本でも「ダブステップとミニマル・テクノとの出会い」と評価されたものだけど、どうやらこのオランダ人はそれが気にくわなかったらしい。以下、簡単ではあるけれど、来日前に彼にメール・インタヴューを試みて、いろいろわかった。あー、そうか、それで今回の新作『アンバランス』は、解釈の仕方によっては、音に酔うことを拒んでいるようにさえ聴こえるのだ。

 それはファーストとは全然違うし、同じオランダ人で、同じようにハウス/テクノからの影響をダブステップに混ぜるマーティンの、今年出たファースト・アルバムとも全然違う。マーティンの耳障りの良いダブステップ・ハウスと比較して、2562のほうはまさにバランスを失っているようだ。が、それは際どいところでデトロイティシュなファンクとして成立している。ダンス・ミュージックとして踊れるけれど、関節を逆に曲げてしまいそうである。

 とにかく、シングルとして先行リリースされた「Love In Outer Space」が象徴している。人はこのトラックを聴いて、まさかこれがダブステップだとは思わないだろう。強いてジャンル分けするなら、テクノが妥当だ。僕ならモデル500あたりのエレクトロの近くに並べる。とはいえ、それでもこのグルーヴ――ややつんのめるような、もたついたビート感覚は確実にダブステップ以降のものではある。そしてそれはクラウトロックのように真っ直ぐ進んでいく感覚ではなく、やたら曲がりくねったりしうながら進んでいるのか戻っているのかよくわからない感覚......、関節を逆に曲げて踊ってしまいそうな......。
 手短に言えばエレクトロ・スペース・ファンク、ただしものすごくユニークなそれ......である。

こんにちわ、このメール取材を受け入れてくれたありがとう。最近はDJで忙しい?

秋はホントに忙しかったよ。数週間前にオーストラリア・ツアーから戻ってきたばかりなんだ。その前は、イギリスでもずいぶんとプレイしたな。こんど日本でやるギグが今年最後になる予定だ(注:取材は来日前にしている)。12月は家でリラックスしながら、新しい作品を作りたいと思っている。

僕は一度だけデンハーグに行ったことがあるよ。クリーンな町だったという印象を持っているんだけど。

ホント? きっと天気が良かったんだね(注:実際に良かった)。僕はあの町が好きだけど、同時に、ちょっと退屈で灰色な感じにも思うんだ。でもそれが良いことでもある。あまり面白味のない町だから、自分のことに集中できるんだよ。

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そもそもあなたはどうやって音楽のシーンに入ったの?

基本的に、ダンス・ミュージックが好きなんだ。ひとつの種類の音楽だけを聴いてきたわけじゃないけどね、ダンス・ミュージックは10代の頃からずっと好きだった。90年代初頭にハウスにハマって......だけどプロダクションを覚えたのはずいぶん遅くて、わずか6年前さ。僕は心底音楽を作りたいって思っている、それも以前にはないような新しいものをね。で、ダブステップにもその過程で出会ったんだよ。とても興味を抱いた、2005年ぐらいだったかな、シーンのなかに多くの実験が繰り広げられていたんだ。でもね、ハウスとテクノがいまでも僕のホームだ、自分ではそう思っている。

何歳ですか?

30歳。

2562って名義は......?

ハーグで昔住んでいた僕のエリアコード。もう引っ越してしまったけど、その家の部屋でずいぶんと音楽を作った。アルバム(Unbalance)に収録した"Narita(成田)"がその家で仕上げた最後のトラックだったな。1年前に日本に来たときに作りはじめた曲なんだよ。

A Made Up Sound名義とDogdaze名義について教えて。

A Made Up Soundは僕のなかでもっとも長いプロジェクト。僕にとってまさにハウスやテクノといったエレクトロニック・オリエンティッドな音楽をやるときの名義だ。2562はベース・ミュージック。このふたつの名義の作品はたまに近づくことがある、だけど僕のなかでは明白に分けて考えている。Dogdaze名義はサンプル主体のプロジェクトだったけど、もうこの名前は使わない。2562の新しいアルバムのなかでその名残りが聴けるよ。

ブリストルの〈テクトニック〉からリリースすることになった経緯を教えてください。

〈テクトニック〉が、僕が最初に2562の音源を送ったレーベルなんだ。何故かと言えば、僕は彼らの音が大好きだから。ここ2年、2562は〈テクトニック〉から出している。レーベルをやってるピンチも最高のヤツだし、他のレーベルを探すなんて考えられないね。

2562が出てきたときダブステップとミニマル・テクノの混合だってみんな評価したよね、そのあたりのバックグラウンドについて話してください。

正直に言うけど、ミニマル・テクノにはいっさい肩入れしたことはないんだ。それよりも僕はソウルフルなデトロイト、あるいは生でディープなハウスを好む。90年代半ば以降はドラムンベースやブロークンビーツも好きだった。〈メタルヘッズ〉や〈リーンフォースド〉......というかそのシーンのすべてが。

あなたのシングル「Love In Outer Space」がホントに好きでね、この音楽からはデトロイティッシュなフィーリングを感じましたよ。モデル500、UR、カール・クレイグ......。

それは、ありがとう。実際のところ、このトラックは2年前にエレクトロ/テクノのトラックとして作りはじめたんだよ。しばらく放っておいて、こないだの夏に完成させた。デトロイト・テクノは大好きだ。90年代、僕はまだ若過ぎて、それをリアルタイムで聴いていなかった。だから、追体験したんだよ。デトロイトはテクノのルーツだ。だから、テクノに影響される――それはデトロイトに影響されるってことを意味するんじゃないのかな。

セカンド・アルバム『Unbalance』のコンセプトについて訊きたいんだけど。

アルバムは『Aerial』が出る前から作りはじめている。あのアルバムが出たとき、実はまったく嬉しくなくて、もうとにかく新しいことをやりたかっただけなんだよ。正直言って、作りはじめたときはコンセプトはなかった。わかっていたことと言えば、自分が何か違うことをやりたがっていたこと。そのひとつの例が、昔自分がやっていたサンプル主体の音作りだったりするんだ。

タイトルを『Unbalance』としたのは?

最初にそのタイトルの曲ができたんだ。アルバムの多くのトラックは僕に落ち着きのなさを与え、その言葉がアルバムのタイトルにするに相応しいと思った。自分の音楽について心理学的な説明をするのは好きじゃないけど、たとえばの話をしよう。ある日突然自分の作品が世間から注目されて、毎週末ギグ(DJ)のために飛行機に乗るような生活になってしまう。それはその人の人生にものすごいインパクを与えてしまうものなんだよ......。

マーティン(Martyn)は古い友だち?

彼の音楽は大好きだよ。

ふたりとも似ていると思うんだけど。つまり、ハウス/テクノからの影響をダブステップに混ぜているという点が。

知り合ったのはこの2年。音楽を通じて知り合ったんだよ。彼の音楽は本当によく聴いている。人が僕たちふたりを比べたがるのはわかるよ。同じオランダ人だし、同じようにハウスとテクノが好きだし、似ていると感じるのはわかるんだけど、僕自身はまったく別物だと思っているんだ。だいたい彼のほうが僕なんかよりもメロディアスだし、キャッチーなフックがあるでしょ。ハハハハ。

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あなたの音楽でもっとも大切なものは?

作った音楽による。クラブ・トラックならグルーヴとエナジーをもっとも大切にする。アルバムにおいては物語性を重視するよ。音楽が語り出して、聴き手を最後まで惹きつけていく、それが僕の目指すところだ。おそらく緊張感はそのために必要なんだ。ただし、リスナーに感情を押しつけるようなことはしたくない。むしろ自由に解釈できる余白を残しておきたい。

おそらく人は、いまでもダブステップを内向的でダークな音楽だと思っています。しかし、現実的にはダブステップは加速的に多様化しています。ダブステップの将来に関するあなたの意見を聞かせてください。

僕は最近は、ダブステップに関してはそれほど注意を払っていないんだ。だから将来については何とも言えないな。ただ、最近はとても多くの興味深いベース・ミュージックが出ているように思う。それらはどんなカテゴリーにも当てはまらない類のものだ。それは実に健康的なことだよ。そしてそこには多くの実験が繰り広げられている。本当に早く、再び、ことが動いているんだ。

 2562のセカンド・アルバム『アンバランス』を聴いていると、いちど売れてしまったことでなおさら彼のなかの欲望が増幅したことを感じる。今年彼がA Made Up Sound名義で出したシングルも良さそうなんだよな~。本当は、僕はシングル「Love In Outer Space」のB面が好きなのだ。アルバム未収録のその曲"Third Wave"は、はっきり言ってデトロイト・テクノそのもの、実に格好良く決まっている。

Jimi Tenor & Tony Allen - ele-king

 トニー・アレンに関しては2006年にロンドンの〈Honest Jon〉が出した『Lagos No Shaking』が素晴らしかったが、昨年の『Lagos Shake: A Tony Allen Chop Up』も面白かった。話題となった"Ole"のモーリッツ・フォン・オズワルドによるリミックスや"Fuji Ouija"のディプロによるリミックスをはじめ、マーク・エルネストゥスやカール・クレイグならまだしも、なんとリオデジャネイロのバンド、ボンジ・デ・ホレのリミックスまで聴けるし、アレンと最近のクラブ・カルチャーとの親密さがよく表れていた。もっともアレンを再評価しているのはクラブ界隈だけではない。アフロビートの父は、この10年かなりの売れっ子で、デイモン・アルバーンからシャルロット・ゲンズブール、エールからジェイヴィス・コッカー、あるいはポール・サイモンまでとその交友関係は異様に幅広い。10年前くらいだろう、僕はこの偉大なドラマーのライヴを、フランスとベルギーの国境沿いで開かれた、リッチー・ホウティンやカール・クレイグなんかが出演するようなフェスティヴァルで観ている。

 何故この10年、アフロビートは求められたのだろうか。フェラ・クティが1997年に他界したことで今年69歳になるドラマーは再評価されたのだろうか。はっきりわからないけれど、結論を言えば、ヨルバ族のリズムとアート・ブレイキーとの結合によって生まれたアレンのビートは、ダンスの時代においてもっとも偉大なドラミングとなった。しかも......、ここ数年アレンを引っ張り回した連中の顔を見ればわかるが、揃いも揃ってインテリはアフロで踊ったというわけである。たしかにアルバーンのように政治的にも、われわれはアフリカを注視すべきなのだろうが......。

 ワールド系やブラック・ミュージックを得意とする〈K7!〉傘下のサブレーベル〈ストラト〉の"Inspiration Information"シリーズの第4弾は、アレンとフィンランドのアーティスト、ジミ・テナーとのコラボレーションになった。ちなみにこのシリーズは昨年、デトロイトのアンプ・フィロラーとスライ&ロビーとのコラボレーション作を出しているが、はっきり言ってパッとしない内容だった。買って損した気分なって、中古屋に売った。そういう苦い経験から、今年の春に出たエチオピアのドラマー、ムラトゥ・アスタトゥケとザ・ヘリオセントリックスとの同シリーズは見送ったし(評判は良いですけど)、今回もまた疑りながらこのアルバムも聴かなければならなかった。ジミ・テナーというのも微妙だったりする。この男は、ハウス、エレクトロ・ポップ、フリー・ジャズ、いろんなことに手を染めすぎている。......が、世界でもっとも偉大なるドラマーがその窮地を救ってくれた。
 70年代から80年代にかけて、アレンの創出したリズムを史家たちは「アフロファンク」と呼ぶが、本作はまさしくアフロファンクの作品だ。ジミ・テナーとテナーが関わっているベルリン在住のバンド、カブ・カブのメンバーたちがこの巨匠を迎えての録音で、アレンのパワーと共振しながら迫力ある演奏を展開する。驚いたのは、ジミ・テナーがベースを演奏してアレンとともにアフロファンクの一部となっていることだ。それは確実にこのダンス・ミュージックのグルーヴを強調している。が、それはお決まりの"アフロ"ではない。サン・ラーめいたオーケストレーションもあれば、ラロ・シフリンかと思わせる洒落た展開、あるいはジャジーでドリーミーなノスタルジア......かと思えばギル・スコット・ヘロンのようなMCも登場する。テナーは歌い、ほとんどのメロディー楽器(フルート、テナー・サックス、キーボード、カリンバ、、マリンバ等々)を操り、この出会いに色気を与えている。
 アレンとテナー、この意外な出会いによって、そして目もくらむような音楽が生まれたというわけだ。

Dinky - ele-king

  チリ出身(で、現在はNY在)のディンキーことアレハンドラ・イグレシアスの4作目。手法や雰囲気がどんどん変化していて、マシュー・ジョンスンのレーベルからはミニマルをメインにしつつ、南米の高地を思わせる乾いた民族音楽の破片が(南アのポータブルと同様)そこはかとなく、あるいはあからさまに散りばめられている。その処理の仕方に象徴的に顕れているように、彼女の音楽は非常に洗練され、新しい服に袖を通すような気分でさらさらと耳に入ってくる。潜水で泳いでいるような"ロマニクス"にはじまり、アルバム・タイトル曲ではデリック・メイを思わせる細かい音のループが冴え、ベイシック・チャンネルとカール・クレイグに影響されたというセンスもそのまま健在。ヴォーカルにアップデイツをフィーチャーした"ウエストイド"では頽廃的なムードを漂わせた『ブラック・キャバレー』(03)も鮮やかに甦る(音楽性に変化はあってもスタイリッシュという意味では一貫していたといえる)。元々、微妙な感性に訴えかけてきた人だけに、破片と破片が手を取り合って曲のイメージを押し上げている時にはその効果は無限大の威力を発揮する。ミニマルには、そして、ダパイク&パドバーグやトウアネなどファッショナブルなデザインの作品が多くなっている。それらはゲットーやそれに関心を持つ人たちではなく、明らかにスノッブな層を惹きつけようとしているし、実際、この辺りの音はクラブの外部にもじわじわと波及しているのだろう。リスニング・ミュージックとしても楽しまれてしかるべきというか。曲数がたくさん聴きたい人はCD、おっぱいの谷間が気になる人はアナログがお奨め(つーか、デザイン的には圧倒的に後者ですよね。トリミングが違うだけなんだけど、シャンデリアーズのセカンドとかついついデザイン・ワークで買ってしまいます......)

King Midas Sound - ele-king

 これは、ダブ好きには避けては通れない1枚。いつまでもルーツにしがみついているダブ好きではなく、時代とともに更新されていくダブを積極的に受け入れていくことができる、耳と心が広く開かれたリスナーにとってのマストな1枚である......とはいってもデッドビートなんかに比べればそれなりにルーツに敬意を払っているのだが......。
 キング・ミダス・サウンド(英語読みすれば、キング・マイダス・サウンド)はケヴィン・マーティン(ザ・バグ)と、作家であり詩人のロジャー・ロビンソンによるプロジェクトだ。作家といってもロジャー・ロビンソンのことなぞ僕は知らなかったけれど、調べてみるとなかなか興味深い男で、彼はロンドン在住のトリニダード系イギリス人で、詩人であり、作家であり、音楽家であり、パフォーマーで、イギリスのブックアワードにて「影響を与えた黒いイギリス人作家の50人」のひとりに選出されている。2001年に『Adventures in 3D』、2004年に『Suitcase』といった本を発表している。いわばディアスポラである。彼はシンガーとして、詩人として、アッティカ・ブルースのアルバムに参加したり、あるいはビーンズ(アンチ・ポップ・コンソーシアム)をゲストに迎えて自費でレコードを制作したりとか、地道に音楽活動を続けている。2001年にはテクノ・アニマルのシングルにも参加しているし、〈リフレックス〉から出たザ・バグのセカンド・アルバムにも参加している。2007年の『Box Of Dub』でキング・ミダス・サウンドを名乗る以前から、マーティンとはすでに顔見知りなのだ。
 そしてマーティンは、昨年のザ・バグの『ロンドン・ズー』によってこの20年の苦労が報われたというか、ようやく初めて大々的に評価された人で、だから彼のこのダブ・プロジェクトであるKMSを出すにはいまが最高に良い時期でもある。幸先の良いことに、KMSは昨年の最初のシングル「Cool Out」によってすでに好き者たちのあいだで評判となっていた。今年の夏前は〈ハイパーダブ〉からの2枚目のシングル「Dub Heavy ― Hearts & Ghosts」を発表して、ファンの期待をさらに煽っている。何よりもその重量級ベースラインの震動によって(挑戦してるんだろう、どこまで出せるか)。
 ヒット・シングルのタイトル曲"Cool Out"ではじまる待望のアルバムは、その立派なプロジェクト名とは裏腹に、亡霊のような音楽だ。風が吹き、霧雨が立ちこめるとき、真っ暗闇を歩いているような気分にさせてくれる。すべての輪郭がぼやけ、重低音が響いている。眼鏡を外して夜の散歩をしているような感覚だ。タイトル曲の"Waiting For You"はベストトラックのひとつで、いわば電子ノイズのシャワーが降り注ぐマッシヴ・アタックである。〈ハイパーダブ〉のコンピの1曲目に選ばれた"M eltdown"や"I Man"もキラーだ。アンドリュー・ウェザオールのゴシック趣味が暗い雨の日のカリブ海の路上で再現されたかのようである。"Goodbye Girl"ではトリッキーのパラノイヤが憑依したかのように、不気味なスペース・ダブを展開する。"Outer Space"は強烈なアフロビートが響くダンサブルな曲だが、最後から2番目のこの曲が流れる頃には、リスナーはすっかり動けなくなっているかもしれない。
 もしこのアルバムでひとつ大きな不満があるとしたら、ロビンソンの言葉が僕の英語力では理解できないということである。わかったらものっとハマれるんだろう。

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