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interview with Youth Lagoon

interview with Youth Lagoon

夢の世界で辻褄を合わせよう

──ユース・ラグーン、インタヴュー

橋元優歩    通訳:箱崎日香里   May 02,2013 UP

基本的には、無理をしたところのない音楽に共感するね。何か「これをしなきゃいけない」っていう特定の方針みたいなものを持っているバンドだったり、無理をした感じのする音楽が多いけどさ。正直で純粋なものって、聴けばすぐにわかるんだ。


Youth Lagoon - Wondrous Bughouse
Fat Possum / Hostess

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ジャケットのアートワークはあなたの絵ですか? 生命の輪廻の模様が暖色で描かれていますね。これは今作のテーマのひとつでもあるのでしょうか?

パワーズ:僕も絵を描くのがうまかったらよかったんだけど、あのジャケットの絵はマルシア・ブレーズル(Marcia Blaessle)っていう女の人が描いたものだよ。まだアルバムのレコーディングをはじめる前に、たまたまドイツで出版された『ラウシュ・イム・ビルト(Rausch Im Bild)』っていう、70年代の薬物中毒患者についての研究と、彼らの作ったアートについての本を見つけたんだ。そしてその作品のうちのひとつに無性に心が惹かれて、僕のマネージャーにお願いしてその絵の著作権について調べるのを手伝ってもらった。その本のもともとの出版社はすでに無くなっていて、他の出版社に権利が渡っていたから、それを見つけるのに何ヶ月もかかったよ。マルシアももう既に亡くなっているみたいで、彼女についての情報もほとんど見あたらなかったしね。最終的にやっとあの絵の現在の権利者である出版社が見つかって、僕がレコーディングをはじめる頃には絵を使用する許可も全部クリアできた。

曲作りにおいては、歌メロからできることが多いですか? あなたが言葉の上で影響を受けていると感じる作品などがあれば教えてください。

パワーズ:いつも音を作るところからはじめるよ。大抵は強くエフェクトをかけたギターやキーボードの音とかで、そういうふうに実験しながらサウンド面でのインスピレーションを受けていくことが多いんだ。最初に歌詞が出てくることはないよ。僕の場合、歌詞を付けるには、まず先に音楽的な骨組みがなきゃダメなんだ。

ピアノや鍵盤楽器が発想や作曲の中心になるのでしょうか?

パワーズ:そのときどきで違うけど、だいたいギターかピアノだね。まずひとつのアイデアからはじめて、そこから組み立てていくんだ。

あなたは、たとえばダニエル・ジョンストンやジャド・フェアのような我が道をゆく吟遊詩人と、ギャラクシー500や〈エレファント6〉周辺で活躍するようなインディ・バンドのどちらによりシンパシーを覚えますか?

パワーズ:ここに挙げられているアーティストどれもあんまり聴いたことがないよ。基本的には、無理をしたところのない音楽に共感するね。何か「これをしなきゃいけない」っていう特定の方針みたいなものを持っているバンドだったり、無理をした感じのする音楽が多いけどさ。正直で純粋なものって、聴けばすぐにわかるんだ。それがアヴァン・ギャルドなものであれ、ストレートでわかりやすいものであれね。そういうものに惹かれるんだ。

イクイップメントについて教えてください。やはりアナログ機材にこだわっているのでしょうか?

パワーズ:僕はアナログもデジタルも両方使うけど、やっぱり好きなのはアナログだね。温かみを感じるからさ。

ライヴと録音作業ではどちらが好きですか? 宅録に限界を感じることはありますか? 

パワーズ:どちらもそれぞれ独特のものだし、まったく違った体験だよ。でもどちらかを選ぶなら、レコーディングの方が好きと言えると思う。僕にとっては、アイデアがはじまるところだからね。宅録についていえば、僕は自分のベッドルームとかでレコーディングはしないし、したこともないよ。デモのほとんどはカセットテープで録音したけど、それはカセットだと屋外でもアイデアをすぐにレコーディングできるからで、そういうアイデアは大抵外にいるときにできるんだ。『ザ・イヤー・オブ・ハイバネーション』は僕の家の近くのスタジオでレコーディングしたんだよ。

取材:橋元優歩(2013年5月02日)

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