レーベルで聴く、レーベルを聴く
21世紀クラブ系レーベルの画期的ガイドブック!
アシッドにロウ・ハウス、チルウェイヴとヴェイパーウェイヴ、
アンビエント&ドローンから、
テクノ、ハウス、インディ・ロックの老舗まで、
超細分化された現代のシーンの、
いまもっとも重要な──23カ国、217レーベル、930枚を通覧する画期的ガイドブック!
デモテープを送りたい人のためにも、
わかる範囲でレーベルの住所や連絡先なども掲載、
電話帳のようにも使える!
DJノブ、行松陽介、マイク・スンダらDJに訊く「オススメのレーベル」
浅沼優子による「ベルリンにインディ・レーベルが集中する理由」などコラムも掲載。
監修:三田格/編集:松村正人
執筆:浅沼優子、飯島直樹、Yusaku Shigeyasu、高橋勇人、館脇悠介、デンシノオト、野田努、橋元優歩





デトロイトやシカゴ周辺のビートダウンを彷彿とさせるラストホームを、マイロの別名義であるDJネイチャーがリミックス。マイロというとマッシブアタックの前身ワイルドバンチのメンバーとして語られることが多いが、約20年ぶりに再始動したDJネイチャーの原体験になっているのは、1989年にニューヨークへ引っ越したときに味わった黎明期のハウスミュージックだ。タイプサンはブリストルの主要ハウスパーティーであるフォーリング・アップのメンバー。
同じくフォーリング・アップのメンバーであるジェイ・L のデビュー作。自身のDJセットで多用するガラージ、そして、普段から聞き親しんでいるソウルやファンクの要素をミックスしたUK産ディープハウスの傑作ルッキング・アップ・パート1を収録。〈brstl〉は、ブリストルのレコード店アイドルハンズのクリス・ファレルとシャンティ・セレステ、そして、〈イマース・レコーズ〉のキッドカットがブリストル産ハウスを紹介するために始動したレーベルだ(現在はファレルとセレステのふたりで運営されている)。
再びタイプサン。数年前にロンドンからブリストルに拠点を移したセムテックが手掛けるレーベル〈ドント・ビー・アフレイド〉の2016年第一弾リリースでは、バンドマンでもあるタイプサンらしいセッション感溢れるアレンジが映える。別作品だが、彼がドラムを担当した珠玉のナンバー、ザ・ピーエルも必聴。
シンプルなビートに自身の歌声を乗せた陶酔感と浮遊感が漂うトラック。ミックスしやすいように考慮されたスネアの挿入タイミングや展開には、DJとしてパーティをこよなく愛する彼女らしさが表れている。レコード店でもある〈アイドルハンズ〉はこうしたハウスだけでなく、ひとつのスタイルに限定しないディープで面白い音楽を提案し続けている。
ブリストルでもっともDIYなレーベル〈ホットライン〉は決してハウスレーベルではないが、オクトーバーとのコラボレーションで知られるボライのこのトラックにはジャッキンなシカゴ・ハウスに通ずる音楽観があり、フィルインとして挿入されるブレイクビーツはかつてのフリー・レイヴを彷彿とさせる。
