「S」と一致するもの

Dj ALEX FROM TOKYO (Tokyo Black Star) - ele-king

https://www.alexfromtokyo.com
次の来日は8/25から9/9まで。
そして10/29から11/15&年末年始です

世界一周 spring to summer 2010 selection


1
Hot Chip - One life stand - Carl Craig PCP remix

2
Dj Koze - Rue Burnout - Pampa records

3
Blundetto - Nautilus - Heavenly sweetness

4
Amadou et Myriam - Je pense a toi - Henrik Schwarz remix

5
Don Severino - Be with you - Pacific beach records

6
Holger Czukay - Let's get cool - Claremont 56

7
Ilidja Rudman - Time after time - electric minds

8
Duych Rhythm Combo - Cartagenera (Ray Mang remix) - Highscore Publishing

9
Mim Suleiman - Mingi - Running back

10
Wuf Ticket - The Key - Prelude

DJ yoshimitsu(S.E.L) - ele-king

CLOSER'S My best single


1
Coffee&Cigarettes Band - V.A. Bontako Sound EP Vol.1 - Bontako Sound

2
Now We Got Time - Herbest Moon - TBHR

3
JUZU a.k..a MOOCHY - Juzu Presents movement EP2 - crosspoint

4
Blast Head - Nu Island EP/Free Hand - Jazzy Sport

5
Moonglow - エマーソン北村 - Basque

6
Peven Everett - Feelin Who You Are - Trippin

7
DJ Nature - Win Lose And Dance - Golf Channel

8
Dam-Funk - Let's Take Off 12 - Stones Throw

9
Omar-S - The Further You Look-The Less You Will See - FXHE

10
Fela Ransome-Kuti and the Africa '70 - He Miss Road - stern's africa

Everything Everything - ele-king

 UKからなにか目新しい音は聴こえてこないだろうか。ここ数年来、インディ・ロックと言えばUS。新鮮な驚きはつねに北米シーンに寄り添うようにしてあった。なるほどUKもグライムやダブステップにおいては活発な細胞分裂が進んでいるのかもしれないが、いわゆるロック・シーンの状況は低迷の感を否めない。クラクソンズのデビュー作が2007年だ。目立った更新がないまま、3、4年が過ぎようとしている。

 エヴリシング・エヴリシングが新しい時代を作り得るかどうかはともかく、彼らのような音に名前がついていないことを不思議に思ってきた。もちろん、ネーミングなどプレス・サイドの一方的な押しつけだとも言えるし、あくまで便宜的なものだ。だが、名の知れたところではホット・クラブ・ド・パリス、最近ではチャップやチューブ・ロード、ハイ・レッド・センター(US)等々のバンドは、なにか気の利いた呼称で括ってもよさそうなものである。マス・ロック的なアプローチとプログレッシヴ・ロックの影響濃いアーキテクチュアルな曲展開、奇妙なコーラス。躁鬱的なビートにはポスト・パンク・リヴァイヴァル勢の残り香もある。いまのところ、この種の音はUKバンドに多い。そしておそらく、水面下にはもっと多く存在していると思われる。彼らには"アート・ロック"あるいは"マス・ロック"という言葉では広すぎるほど特定的な色合いがあるし、UKロック・シーンの一潮流としてもっと認識されていいのではないだろうか。エヴリシング・エヴリシングはファースト・フルを今月末に控え、〈サマー・ソニック〉への出演が決まっている。彼らへの注目が、こうした一連のバンドを浮上させる契機となればよいと思う。

 さて本作は、そのデビュー・アルバムに先駆けたミニ・アルバムで、来日記念盤となる。UKバンドならではの売り出し方だ。「BBCサウンド・オブ・2010」として、ザ・ドラムスやデルフィック、ゴールド・パンダらとともに選出されている他、〈NMEレーダー・ツアー・2010〉でもヘッドライナーとして抜擢されるなど、メディアの期待とプッシュが大きい。また、前掲のハイ・レッド・センターやチャップ等と比較して格段にポップでもある。曲単位でもバンド自体の佇まいでも、メジャーな存在感という点では頭ひとつ抜きん出た印象だ。

 "スクーリン"はいかにもシングル曲といったキャッチーなナンバーだが、神経質なシンコペーションと不自然に固さの残った――ぎこちない、というのではない――ファンクネスに、このバンドのキャラクターがよく映し出されている。彼らのリズムには肉体に一種の緊張を強いるようなところがある。ファルセット・ヴォーカルやリズムのパターン自体がソウルフルな印象を与えるとはいえ、それは例えばTV・オン・ザ・レディオやブラック・ジャックスのように、どこか身体性からはみ出てしまう覚醒感を伴っていて、乱暴に言えば非常に西欧的なものだ。ややウェル・プロデュース気味なストリングスのイントロに続いて、しつこく耳に残るフレーズがせわしないビートとともに次々とつなげられる。展開自体はかなり急転直下型というか、フレーズとフレーズの連続性を寸断するような進行には方法論としてはポスト・パンク的なものを感じる。ソリッドなギター、よく動くベース、ぴたりと決まる和音。ポップだがかなりねじくれた音だ。そして忘れ難い。

 "メイキング・サム・ニュー・センス"はクイーンとレディオヘッドを繋ぐミッシング・リンクとも言えそうな、じつにブリティッシュな旋律を持ったナンバー。ヴォーカルのやや過剰なエネルギーも両者によく似ている。壮大にして繊細なアレンジ。打ち込み主体の曲で、生音へのこだわりはとくにないバンドなんだなと確信する。ラストはやはりグリー・クラブばりの同声四部を聴かせてくれる。

 "DNA・ダンプ"も変拍子風のリズムが暴れるグルーヴィーなポスト・パンク・チューンだ。クリーン・トーンのアルペジオがポスト・ロック的というか、彼らの出自のひとつを証すように鳴っている。この曲がもっとも同系統のバンドとの共通項が多い。"ラッダイト・アンド・ラムズ"は粘りつくような3連符が昂揚を生むハイエナジーなギター・ロック。タイトルからして、社会風刺的な意味が強そうだ。ポップ・ミュージックにおいてこうした要素が果たす役割は小さくない。美術の世界における「マイクロ・ポップ」なる概念と相似形を成すように、現USの一大潮流であるシット・ゲイズ~新世代のローファイ・シーンは、社会や国家といった抽象性を切り捨て、ささやかな日常の世界に退却することで2000年代末のオルタナティヴなマナーのひとつを提示してきた。そんなムードのなかで大上段に振りかぶったテクノロジー批判には、しばらく忘れていたポップ・ミュージックの王道を感じさせる。

 そして興味深いのが"ライオット・オン・ザ・ワード"。完全なア・カペラ作品となる。ベンジャミン・ブリテンやジョン・ラターなど20世紀のイギリス人作曲家による合唱作品を思わせるのだが、非常に新鮮に聴いた。世俗化した宗教曲といった雰囲気で、夜露とふくろう、聖堂の回廊などのイメージが立ち上がってくる。ラターの曲のように、シンプルな和音と旋律。カウンター・テナーが誘い込む、霧深い英国の森......それは時計ウサギがおかしな時間を指し示し、チェシャ猫が歯を見せて笑う、ルイス・キャロルやマザー・グースの英国である。こんな曲が1曲忍んでいるのもおもしろい。

 天気雨のように不可思議なバランスでポップと過剰が入れ替わる、ブリティッシュの伝統と新しさを備えた好バンドである。USのローファイ・コロニー〈キャプチャード・トラックス〉からもUKバンドが出てくる昨今だが、あくまでUKはUKらしさのなかから次の音を生んでほしいと思う。

Rangers - ele-king

 やっと手に入れたー(4月のリリースです。すいません。しかし、夏に聴かなければコレは意味がない~)。元々はディスコグスのマーケットプレイスでぐんぐん値段が上がって行くのが気になって調べてみたところがどこも売り切れ。まったく知名度がない新人なのに、どうしたことかと思ったのがきっかけ。最初は実験音楽やアンビエントのサイトとして知られる『アート・イントゥー・ライフ』でサンプルを聴くことができ、紹介文は以下のような感じだった。
「コラージュ/シンセサイザーを断片的にファズギターと絡めたどサイケ・アヴァンポップの名演!! マスト!! 大判コラージュアートワークが付属!!」。
同サイトが主に扱っているのはかなりハードな実験音楽なので、ユルめのサンプル音源と煽り文句がうまく噛みあわず、まったくイメージが湧かず、そのまま1ヵ月が過ぎていった。そうこうしているうちに巷ではチルウェイヴということが言われはじめる。よくわからないのでさりげなく野田編集長に訊いてみる。「チルウェイヴって何?」。答えは「(いろいろ解説があった挙句に)要するにシューゲイザー+ディスコだよ!」。そうか、ディスコか......。さらに1ヵ月。ふと、ジェット・セット・トーキョーで見覚えのあるジャケットが目に入る。煽り文句は「Washed Out"Life of Leisure"に密かに匹敵のチルウェイヴ裏傑作2010!! 絶対オススメです」。アート・イントゥー・ライフの煽りとはどうしても結びつかない。でも、ジャケットはたしかにレインジャーズである。しかし、なぜか試聴盤はない。ジェット・セットの煽り文句は続く「USインディ・シンセ最新隠れマスト・アルバム、ようやく再入荷です。Washed OutSampsJulian Lynchをつなぎそうで微妙に外れるサイコ感覚が死にそうに素晴らしい!!」。もっと続くけど、やめておこう。「再入荷」というひと言に確信を得て、思い切って買ってしまった。ちなみにワルシャワのサイトでは次のように煽られている。「2009年に、Not Not Funからカセット・リリースをしている、Joe Knight の Rangers のヴァイナル・リリース! ブログ上では、"エレベーター・サイケ"とか、"ミラーボール・ファンクナゴジック・ポップ"とか言われていますが、OESEレーベルの得意とするところの、エレクトロ+ギターなローファイ感満点で、ズルズルなひとりサイケ・ポップ。もちろん、Ducktails周辺ファンはドツボでしょう!」

 こうなったら「どサイケ・アヴァンポップ」なのか「チルウェイヴ裏傑作」なのか「ミラーボール・ファンクナゴジック・ポップ」なのか、自分の耳で確かめてみるしかない......と思って、とにかくターンテイブルへ。
 おー。これは......。
 煽り文句はすべて合っているのかもしれない。これはいい......。ダックテイルズのファンではないけれど「ドツボ」だった。単なるユルめのインストゥルメンタル・ロックで、小細工は何も弄されていないし、いちばんいいなと思った"ベアー・クリーク"はアンダーグラウンド系のヒップホップにも聴こえるし、曲によってはもうちょっとでフュージョンになりかねないという加減がたまらない。僕が煽り文句を書くとしたら「細野晴臣と山下達郎が70年代に出会ってはっぴいえんどとは違うバンドを結成していたらこんな感じだったかもしれません(ウソ)」とか「タレンテルやオン・フィルモアをひたすら軽くした感じです! マスト! チェースト! バプティスト!」とか書くだろうか。あー、それにしても暑い。PCの調子が悪くなってきたので、終わりにします。

Chart by BEAMS - ele-king

Shop Chart


1

Waves

Waves Encounter BEAMS BRAIN »COMMENT GET MUSIC
BEAMS RECORDSでもこれまで大プッシュしてきたアーティストKuniyuki Takahashiと、Nobuhiko'Ebizo'Tanumaが新たに始動させたバンド・プロジェクト"waves"のデビュー・アルバム!ダンスミュージックをインプロビゼーションで再構築するというコンセプトの元、ギター/シンセサイザーにイアン・オブライエン、ドラムにみどりん(Soil &"Pimp"Sessions)という豪華ゲストを迎え、それぞれが長いキャリアの中で培ってきたアイデンティティが折り重なった、叙情性豊かなサウンドを披露!透明感溢れる絶品のグルーヴは、多くのリスナーを陶酔へと誘うに違いない!

2

Quantic presenta Flowering Inferno

Quantic presenta Flowering Inferno Dog With A Rope Tru Thoughts »COMMENT GET MUSIC
ラテンを飛び越えレゲエ、カリビアンをも飲み込んだ新作!「Tradition In Transition」がロングセラーになっているクアンティックの最新作は、21世紀版オーセンティック・グルーヴの連発!前作同様中南米の音楽を中心としながらも、そこにレゲエ、ダブの要素が加わり、一層のゆるさと独特なグルーヴが生まれた新たなるトロピカル・ミュージック!スティール・パルスの名ドラマー、コンラッド・ケリー、サルサ界の重鎮ピアニスト、アルフレディト・リナレスといった一流ミュージシャンの参加も利きドコロ! ラテンを飛び越えレゲエ、カリビアンをも飲み込んだ新作!「Tradition In Transition」がロングセラーになっているクアンティックの最新作は、21世紀版オーセンティック・グルーヴの連発!前作同様中南米の音楽を中心としながらも、そこにレゲエ、ダブの要素が加わり、一層のゆるさと独特なグルーヴが生まれた新たなるトロピカル・ミュージック!スティール・パルスの名ドラマー、コンラッド・ケリー、サルサ界の重鎮ピアニスト、アルフレディト・リナレスといった一流ミュージシャンの参加も利きドコロ!

3

Wareika

Wareika Harmonie Park Perlon / Octave-Lab »COMMENT GET MUSIC
ミニマル・テクノ~ハウス・シーンの新鋭ユニット、Wareikaによる絶世のジャム・セッション!デビュー・アルバム「Formation+3」が耳の肥えたリスナー達に絶大に支持されているWareika。今作は63分にも及ぶロング・セッションを収録したもので、驚くべきはその即興的に流動していくサウンド!所々でビートが見え隠れしながら、ジャズ、ハウス、ダブへとジワジワと変容していく様は圧巻!これは間違いなく今年度ベスト・ディスク入りの1枚でしょう!ミニマル・テクノ~ハウス・シーンの新鋭ユニット、Wareikaによる絶世のジャム・セッション!デビュー・アルバム「Formation+3」が耳の肥えたリスナー達に絶大に支持されているWareika。今作は63分にも及ぶロング・セッションを収録したもので、驚くべきはその即興的に流動していくサウンド!所々でビートが見え隠れしながら、ジャズ、ハウス、ダブへとジワジワと変容していく様は圧巻!これは間違いなく今年度ベスト・ディスク入りの1枚でしょう!

4

Vinicius Cantuaria

Vinicius Cantuaria Samba Carioca P‐Vine »COMMENT GET MUSIC
才人、ヴィニシウス・カントゥアリア3年ぶりの新作は、オーセンティックなサンバ、ボサノヴァながらも他とは格の違いを見せ付ける素晴らしい仕上がり!プロデュースに盟友アート・リンゼイ、そしてゲストにジョアン・ドナート、マルコス・ヴァーリ、ビル・フリーゼルといった超大物を迎えた本作は、そんなゲストの影も感じさせぬほどのヴィニシウスの確立した存在感と、どこまでも上品なプロダクションに感涙!この歌声がたまりません!才人、ヴィニシウス・カントゥアリア3年ぶりの新作は、オーセンティックなサンバ、ボサノヴァながらも他とは格の違いを見せ付ける素晴らしい仕上がり!プロデュースに盟友アート・リンゼイ、そしてゲストにジョアン・ドナート、マルコス・ヴァーリ、ビル・フリーゼルといった超大物を迎えた本作は、そんなゲストの影も感じさせぬほどのヴィニシウスの確立した存在感と、どこまでも上品なプロダクションに感涙!この歌声がたまりません!

5

V.A.

V.A. Next Stop Soweto Vol.3 Strut »COMMENT GET MUSIC
洗練されたアフリカン・ジャズの数々に驚愕!多くの優良な再発を手掛けてきたレーベルStrutから、アフリカン・ミュージックをフックアップしたコンピレーション・シリーズの最新作がリリース!今回はサックスやピアノがクールな調べを奏でるモダン・ジャズから、へヴィなベースとホーン・セクションでグイグイ引っ張るジャズ・ファンクまで、欧米のジャズに接近したアフリカ産オールドジャズを多数収録!アフリカにも存在していた高クオリティーのジャズにスポットを当てた素晴らしい内容!

6

Mark E

Mark E Works 2005-2009 Vol.2 Merc »COMMENT GET MUSIC
コアなソウル~ディスコ~ハウス系クラブ・ミュージック・リスナーから、今最も注目を集めるといっても過言ではない、UKはバーミンガムのクリエイター、マークEの作品集の第2弾!絶妙なソウル、ジャズ、ディスコ・エディットを軸に生み出されたビート・ダウントラックは、いずれもダンスホールに漆黒のムードを運んでくれそうな絶品のプロダクション!セオ・パリッシュ、ムーディーマン好きはお見逃し無く!コアなソウル~ディスコ~ハウス系クラブ・ミュージック・リスナーから、今最も注目を集めるといっても過言ではない、UKはバーミンガムのクリエイター、マークEの作品集の第2弾!絶妙なソウル、ジャズ、ディスコ・エディットを軸に生み出されたビート・ダウントラックは、いずれもダンスホールに漆黒のムードを運んでくれそうな絶品のプロダクション!セオ・パリッシュ、ムーディーマン好きはお見逃し無く!

7

Uncle Funkenstein

Uncle Funkenstein Together Again P-Vine »COMMENT GET MUSIC
ここ最近再び精力的かつ良質なリリースを重ねている名門レーベル、JAZZMANによる驚きのリイシュー!世界のコレクターが探し求めたジャズ・ファンク界の秘宝中の秘宝な激レアアルバムがこちら。サックス奏者、ラッセル・ウェブスターがStrata Eastらにも作品を残すインディアナポリスのミュージシャン達を従えて披露した、圧巻のジャズ・ファンク・チューンがズラリ!コレはスゴイ!ここ最近再び精力的かつ良質なリリースを重ねている名門レーベル、JAZZMANによる驚きのリイシュー!世界のコレクターが探し求めたジャズ・ファンク界の秘宝中の秘宝な激レアアルバムがこちら。サックス奏者、ラッセル・ウェブスターがStrata Eastらにも作品を残すインディアナポリスのミュージシャン達を従えて披露した、圧巻のジャズ・ファンク・チューンがズラリ!コレはスゴイ! "

8

Gabor Szabo

Gabor Szabo Jazz Raga Light In The Attic »COMMENT GET MUSIC
モンドなサイケデリック・ジャズの名盤が再発!ボビー・ウーマックやチック・コリアといった名うてのミュージシャン達との共演経験も持つハンガリー出身のジャズ・ギタリスト、ガザール・ザボ。名門ジャズ・レーベルIMPULSE !の初期にリリースされた今作は、彼がフラワー~サイケデリック・カルチャーに影響を受けて吹き込んだという異色の1枚。エキゾチックなシタールとギター、そして独特なロー・ヴォイスが織り成す音世界は唯一無二の桃源郷的サウンド!Caravan、Summertimeといったカヴァーも秀逸!

9

Vitor Assis Brasil

Vitor Assis Brasil Desenhos Celeste »COMMENT GET MUSIC
ブラジル・ジャズの至宝と言われるアルト・サックス奏者、ヴィトル・アシス・ブラジルによる66年作が遂にCD化!当時若干21歳であったヴィトルの1stアルバムにあたる本作は、ピアノにテノーリオ・ジュニオール、ドラムにトリオ・カマラのエヂソン・ロボという夢のような布陣。サンバのリズムが軽やかな楽曲から優雅なワルツまで、モードからの影響も取り入れた演奏も聴きドコロ。どれも溜息が出る程の美しさです!

10

Djan Djan

Djan Djan Djan Djan P-Vine »COMMENT GET MUSIC
ワールドミュージックの美しきユートピア!グラミー賞の受賞で一層注目が高まるコラ奏者、ママドゥ・ジャバテが、タブラ奏者ボビー・シン、ギタリストのジェフ・ラングと共に完全即興で作り出した本作は、それぞれの国籍のルーツミュージックを見事にミクスチャーした唯一無二のサウンド!アフリカの楽器コラとインドのタブラ、そしてスライド・ギター、それぞれが奏でるエキゾチックな音色が奇跡的な融合を果たした、美しきオリエンタル・ミュージック!

Twin Sister - ele-king

 これはもう......チルウェイヴというよりもステレオラブである。クラウス・ディンガーのドラミングをさらにライトにして、コクトー・ツインズめいたギターが煌めいているなか、女は息を吹きかけるように歌っている。1曲目の"ジ・アザー・サイド・オブ・ユア・フェイス"はクラウトロックのドリーム・ポップ・ヴァージョンだ。お洒落だが、イージーではない。そして2曲目の"レディ・デイドリーム"を聴きながら、昼の1時になると缶ビールを手にしてしまう自分がいる、というわけだ。この猛暑を楽しむには、このぐらいのことをしなければ......。まるでこんな気持ちを先回りするように、"レディ・デイドリーム"は涼しい水の音で終わっていく。ロング・アイランド出身のブルックリンの4人組はなかなかツボをわかっている。
 "ミルク&ハニー"はどう聴いてもビョークからの影響だ......が、曲の展開にはステレオラブ的な軽快さがあり、音は窓の外の眩しい光に溶け込んで、聴き惚れているうちに思わず冷蔵庫に手が伸びてしまう。いかんいかん。大人のソーダ水だからといってもほどほどにしないとな......。
 問題は"オール・アラウンド・アンド・アウェイ・ウィ・ゴー"だ。これをチルウェイヴと呼ばず何と言おうか。この曲はディスコビートに乗ったフレンチ・ポップであり、キラキラとしたキッチュな夢想である。続く"ギャラクシー・プラトー"は、バンドの音楽的野心を示すドローン/アンビエントの曲で、1970年代初頭のクラスターに接近する。最後の曲"フェノメノンズ"もまたチルウェイヴィな曲だが、洗練されていて、このバンドの底力を感じる......そしてその前に、大人のサイダーをもう1本手にしている自分がいる、というわけだ。無理もない。この素晴らしい天気になんともドリーミーな音楽、そして夏のあいだ自分はひとりだ。
 ツイン・シスターに限らず、おおよそUSインディ・シーンは夢から醒めようとしない。キャンディ・クロウズのアルバムには早くもポスト・アニマル・コレクティヴの予兆を感じる。まどろみのなかで新しい場面が着々と用意されているようである。
 
 ツイン・シスターのこれはまだミニ・アルバムだ。ウォッシュト・アウトと同様に、というか、その他多くのUSインディと同様に、ヴァイナルが先行発売されて、デジタルはパスワードでダウンロードするという仕組みだ。この形態は、この1~2年でゆっくりだがUSインディ・シーンで拡大している(日本では誰が、どこがそれを先にやるのだろう)。
 アルバムのなかにはインサートが1枚あるが、そこには家のなかのカラフルな部屋の写真がいくつかデザインされている。そのあたりの感覚は、僕にとって今年のベストな1枚、ビーチ・ハウスの3枚目とも近いと言えば近いのかもしれない、が、ツイン・シスターのほうがポップでファッショナブルである。より多くの人間がアプローチできるのはこちらのほうかもしれない。ヴァンパイア・ウィークエンドは数年後に中古屋に出回るだろうけれど、ツイン・シスターは......、まあ、微妙なラインだろう。逆に言えばそれだけポップということで、そしてこの手のベッドルーム・ポップは今後もっとたくさん出てくるのだろう。

[Techno] #5 by Metal - ele-king

1. El Rakkas / Extreamely Cheap & Effective Ep | Dub Square (UK)


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 エル・ラッカスは、オーストリアの第二の都市ガーツよりエレクトロニカ、ダブステップをもとにリリースを重ねているアーティストです。先ごろではUS西海岸の〈ロー・ダブス〉からリリースした「Sence Of Disease」でも、レゲエやハウスとミックス可能なダブステップを展開していました。音もきれいで使いやすい曲です。
 〈ダブ・スクエア〉はオーストリアのヴィエンナを拠点にネット・ラジオを母体に活動するレーベルで、DJ IZCと女性アーティストであるCA.TTER等が中心になり、デトロイト・テクノから影響された一捻りあるエレクトロやダブステップをリリースしています。今回届いたシングルはエレクトロニカ、もしくはテクノ側からのアプローチのトラックで、極限までそぎ落とされたミニマル・ハウスを下敷きに、キックを裏打ちにし、リズムに変化をつけたトラックです。ポスト・ミニマルと同時にポスト・ダブステップのひとつの方向を提示したシャックルトンの「3EPS」、あるいは2562のアルバムで知られる〈マルチヴァース〉からミニマル・テクノをリリースするオクトーバーの作品にも通じるアイデアがあり、本当に最小限の音でリズムの揺らぎを追求した曲です。リミックスはカールステン・ニコライ率いる〈ラスター・ノートン〉や、ノルウェーから変態的なディスコのリリースで知られる〈セックス・タグ・マニア〉等、エレクトロニカのフィールドからエクスペリメンタルなトラックを発表しているF・ポマッスルが手がけ、低音が強調され力強い倍音が広がる音響的なダブ・ヴァージョンはどくどくと波打つような独特の響きを持っています。サイン波で作られた冷たいハットもアクセントになり、とても緊張感があるトラックに仕上がっています。ミニマルで言えば、インクセックやジェイ・ヘイズの〈コンテクステラー〉からのシングルに近い雰囲気です。DJをしていると前後の曲のバランス感が気になります。テクノに比べダブステップには音圧が高く、低音が強い曲が多いので選盤には注意が必要です。このシングルは線は細く音楽的な深みには欠けているものの、ミニマル・ハウスの側から音圧やバランスを変えずにリズムに変化をつけることができます。ミニマルのDJでダブステップに興味がある人はこの辺のレコードをセットの中に組み込んでみてはいかがでしょうか。ミニマルとダブステップのあいだを「キープ」しながら繋ぐことができる貴重なDJツールです。

2. Oriol / Coconut Coast | Planet Mu (UK)


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 これはいままでになかった新しい組み合わせの音楽です。ダヴステップやエレクトロを通過した新しい感覚のディスコです。スペインのバルセロナ出身のオリオールはロンドンのブロークン・ビーツのシーンより頭角を現し、いまでは売れっ子プロデューサーとして活躍するフローティング・ポインツに見初められた逸材で、ミュー・ジックを筆頭にUKエレクトロニカの礎を築いた〈プラネット・ミュー〉が期待をこめて送り出した新人でもあります。ガラージとエレクトロニカ、ダブステップをベースに、70'sのソウルやディスコ、フュージョンからのメロディーを取り入れ、わかりやすく現在の音に消化しています。コズミックで美しく広がるシンセはブリストル産のダブステップのような寂しげで内向的なメランコリーではなく、UKのものには珍しくポップで明るい和やかなメロディを奏でています。例えるならイアン・オブライエン+フェイズ・アクション+フォーテットと言ったところでしょうか。ヴォーカル・プロダクションも90'SのUSディープ・ハウスを彷彿させるハイレヴェルな出来です。リミキサーには〈ランプ・レコーディング〉や〈ラッシュ・アワー〉からグライムやダブステップをリリースするファルシィ・DL、〈プラネット・ミュー〉のオーナーでもあるミュー・ジックことマイク・パラディナスの変名プロジェクトであるジェイク・スラセンジャー、〈パンチ・ドランク〉からのリリースでも知られ相棒のブラックレスと共に〈ブランテッド・ロボッツ〉を運営するショート・スタッフが起用され、幅広いリスナーに向けられたシングルです。
 なかでもジェイク・スラセンジャーのリミックスは秀逸で、原曲の良さを素直に拡大しバレアリックで壮大なシンセが軽やかなビートとともに宙を舞うとても美しい曲に仕上がっています。ミュー・ジックを含めた彼のキャリアのなかでも屈指の名曲と言えるのではないでしょうか。ダブステップを契機としたUKアンダーグランドの掘り起こし作業のなかから面白い動きが起こりつつあります。いまのフロアの状況だから言えるのかもしれませんが、テクノは4つ打ちのキックとハウスフィーリングの快楽性に甘えすぎていたようです。ジ・オーブやブラック・ドックなど90'sのテクノは様々なアイデアにあふれていました。イーブンキックから失われた開放感的をとりもどすためには、異なるリズムの組み合わせとタメが必要なのです。ミニマルのバランス感覚を捨て去れば新しいものが見えてくるかもしれません。

3. D Bridge / Zx81 Remixies | Fat City (UK)


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 アンダーグランドのヒップホップを中心に独自のセレクトで知られるマンチェスターのレコードショップ兼ディストリビューターである〈ファット・シティ〉からリリースされたコンピレーション「Produsers No.2」からカットされた限定のリミックス盤です。原曲はポスト・ダブステップ/ドラムンベースをリードするロンドンのD・ブリッジによるもので、エフェクトがかかったアコーディオンが中毒的に響く、ファットで味わい深い低速のブロークン・ビーツで7インチのシングルでカットされていたものです。
 D・ブリッジはUKソウル/R&Bのプロデューサーであるスティーブ・スペイセックの実弟で自ら〈イグジット・レコーディング〉を主宰し、ヒップ・ホップからダブステップまで幅広くUKアンダーグラウンドの音楽を紹介しています。先日リリースされた〈ファブリック〉からのミックスCDでもダブステップとドラムンベースを見事にミックスしロンドンのいまをしっかりと伝えていました。今回のリミックス盤ではモーリッツとともに〈ハード・ワックス〉のマスタリング・エンジニアとしてベルリンから素晴らしいダブ・プレートを送り出すシェドと、〈ヘッスル・オーディオ〉を主宰し〈AUS〉や〈アップル・パイプス〉などからUKガラージ、ダブステップ、さらにはミニマル・ハウスまでリリースするラマダンマンが起用され、それぞれ趣の違ったリミックスを聞かせています。シェドのリミックスは、原曲とほぼ同じ音を加工し、もっさりしたキックに地を這うように力強いサブベースとシャリっとしたハットのシンプルなテクノを主体に、中域で継続して響くのアナログノイズとデトロイティッシュなシンセの和音が絡み合う、ダブと言うよりもドローンに近い壮大な音饗世界を創りあげています。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインをカール・クレイグがリミックスしたらこんな感じになるのかもしれません。とにかく一服せずとも地底に引きずり込まれるような、ベルリンのミニマルの魅力を充分に伝えるずば抜けた音響のトラックに仕上がっています。
 いっぽうラマダンマンのリミックスは、原曲を倍速にし、UKファンキーをベースにジャスティン・マーチンやスウィッチのようなフィジェット・ハウスをかけ合わせた面白いグルーヴのトラックです。リズムはファンキーな曲ですがロスカのような軽さではなく、使っている音色のせいかクールな面持ちです。DJのミックスに上手くはまればいいアクセントになりそうな曲ですが、冒頭のグルーヴが取りづらいのでDJとしては腕が試されるレコードかもしれません。それにしても両面ともに素晴らしいマスタリングが施された12インチです。限定盤なのでお早めに。

Chart by JETSET - ele-king

Shop Chart


1

CRUE-L GRAND ORCHESTRA

CRUE-L GRAND ORCHESTRA (YOU ARE) MORE THAN PARADISE INCLUDES THEO PARRISH REMIX »COMMENT GET MUSIC
瀧見憲司率いる"Crue-L"より話題のあのトラックが遂に解禁です!!巷に出回ったあの一枚でチェック済みの方も多いかもしれないTheo Parrishによる名曲"(You Are) More Than Paradise"のスモーキー・ビートダウン・リミックスを収録!!

2

KINKA

KINKA KAZAMATSURI KENTA - MARGINAL COLLECTIVE »COMMENT GET MUSIC
KinkaとKazamatsuri Kentaによるスプリット12"が登場!中近東からバルカン半島、中南米、カリブ諸国...。国や人種を超え、クリエイターの想像力によって辺境にあるものたちの意識を繋いだ「Marginal Collective E.P」

3

RONNY & RENZO

RONNY & RENZO BROKEN FINGERS »COMMENT GET MUSIC
またしても一年振りの登場です。ベルジャン・サイキック・バレアリカRonny & Renzo!!今、この手のスローで超ディープなダンス・トラックを演らせたらピカイチな存在感のコンビによる待望の新曲、今回も間違いなしです。加えて1st.EPが当店定番化のSombrero Galaxyによるこれまた素晴らしいリミックスを収録!!

4

MAGNETIC MAN

MAGNETIC MAN I NEED AIR (REDLIGHT REMIX) »COMMENT GET MUSIC
☆特大推薦☆ご存知特大アンセムをUKダーティ・ハウス/ベース・リミックス!!SkreamとBengaの親友コンビにArtworkを加えたダブステップ最強トリオ・プロジェクトのウルトラ・アンセムを、当店激推しRedlightがリミックスっ!!

5

AFRA

AFRA HEART BEAT SELECTED »COMMENT GET MUSIC
お茶の間まで席巻する元祖和製ヒューマン・ビートボクサーAFRA!AI、COMA-CHI、BOSEなど超豪華客演陣を迎えたアナログ盤が遂に登場です!口ばっかりでスミマセン!というわけで、全て肉声だけで作られた傑作ヒップホップ・アルバム『Heart Beat』の美味しいところをバッチリ凝縮。AIを迎えたMichael Jackson「Beat It」の必殺カヴァーを筆頭に、ハナレグミ/サイプレス上野/Mummy-Dなど最上級のコラボが満載です!

6

EXILE

EXILE AM/FM »COMMENT GET MUSIC
あのインスト・アルバム"Radio"の豪華ゲストを迎えたリミックス/リワーク作!J.MitchellやAlchemist、Evidence等を招いて、更にTakeやSamiyam、Clutchy Hopkins、DJ Day等が華麗にリミックス!

7

SKREAM

SKREAM OUTSIDE THE BOX »COMMENT GET MUSIC
■'10年ベスト・アルバム候補■特大アンセム"I Need Air"にも匹敵するボム満載!!盟友Benga、ArtworkとのユニットMagnetic Manとしても人気爆発中の皇帝Skreamが、MCやシンガーを迎えて作り上げたダブステップ史上最高の"ポップ"大傑作!!

8

SOLAR BEARS

SOLAR BEARS INNER SUNSHINE »COMMENT GET MUSIC
☆大推薦☆ウォンキー以降の超新星Loneによる夕焼けディスコ・リミックスB3を収録!!Oriolのトロピカル・ダブステップ傑作"Night & Day"が当店爆裂ヒット中のPlanet Muから、USデンヴァーのレフトフィールド・ポップ・ユニットSolar Bearsがデビュー!!

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JUZU A.K.A. MOOCHY

JUZU A.K.A. MOOCHY JUZU A.K.A. MOOCHY PRESENTS RE:MOMENTS "MOVEMENTS" »COMMENT GET MUSIC
2004年に始まった"Momentos"シリーズの最終章!Shing02、Rino Latina等をフィーチャーした先行シングルが大ヒットを記録し、期待が絶頂に達したタイミングでついにアルバムが完成!

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KLAXONS

KLAXONS ECHOES »COMMENT GET MUSIC
遂に出ました★われらがKlaxonsの爆裂待望ニュー・シングル!!超限定カラー・ヴァイナル!!絶対マスト!!00年代後半からのUKインディ・ダンス・サウンドを産みだした最重要バンド、Klaxons。遂に完成した2nd.アルバム"Surfing The Void"からの先行シングル・カット!!

Chart by TRASMUNDO - ele-king

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やけのはら『THIS NIGHT IS STILL YOUNG』

やけのはら 『THIS NIGHT IS STILL YOUNG』 »COMMENT GET MUSIC

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UG KAWANAMI『SK8 ROCK』

UG KAWANAMI 『SK8 ROCK』 »COMMENT GET MUSIC

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S.L.A.C.K.『Swes Swes Cheap』

S.L.A.C.K. 『Swes Swes Cheap』 »COMMENT GET MUSIC

4

UG KAWANAMI『SK8 ROCK』

PIT GOb×DJ MUNARI 『REBORN』 »COMMENT GET MUSIC

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LUVRAW&BTB『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』

LUVRAW&BTB 『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』 »COMMENT GET MUSIC

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『ZOOTED CENTRAL PARK』

TONOSAPIENS(CIAZOO) 『ZOOTED CENTRAL PARK』 »COMMENT GET MUSIC

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KRBT『gumblar shock vol.1』

dj cop(CIAZOO) 『gumblar shock vol.1』 »COMMENT GET MUSIC

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COMPUMA『-SLOWDOWN IN YOUR SIDE-DISCONSOLATE SUMMER』

COMPUMA 『-SLOWDOWN IN YOUR SIDE-DISCONSOLATE SUMMER』 »COMMENT GET MUSIC

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『7TRAX』

CARRE 『7TRAX』(DEMO) »COMMENT GET MUSIC

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WATTER(SBB)

WATTER(SBB) 『Demos』 »COMMENT GET MUSIC

Candy Claws - ele-king

 喜多郎も住んでいる米コロラド州から若き8人組による2作目(かな?)。アルバム・スリーヴからも推測できるように最初から最後までロジャー&ハマースタインを思わせる50年代風シネマ・ミュージックで貫徹され、どこをとっても甘ったるいことこの上ない。エールのようなそこはかとない厭世観もなく、エレクトロニクスを控えめにしたジェントル・ピープルの生演奏ヴァージョンとでも(マイ・スペースのリストにはアイザック・アシモフにカール・セーガン、ボブ・トンプスンにブライアン・ウイルスンの名前も散見)。

 とにかく100%夢見心地。そうとしかいえない。リチャード・M・ケッチャムの絵本か何かをイメージしたものだそうで、「知られざる暮らし」を表現しようとしたものだという。おそらくはこんな場所や生活があればいいなあとか......そういうことで、アメリカの現状からすれば逃避以外のものでもない。ただし、完成度は高いので音楽的には逃げ切っているといえる。別名義ではパンクなどもやっているらしいので(ケイヴ・ウーマン、ファイアー・ブリーサー、グレート・ルーム・ヴィクトリアン、サワー・ボーイ・ビターガールなど)、これだけを聴いて呆れた若者たちだということも適わないというか。

 考えてみれば、ゼロ年代は、対テロ戦争に監視社会、移民の暴動に大恐慌や大量失業と続いた最悪の10年だったので、反対にこれだけ桃源郷に対する思いが強く出てくることは自然だし、最悪を描写することだけがポップ・ミュージックではないともいえる(そのような気持ち=向上心があることを「動物化」に対する「人間」といい、それを食い物にしているのが江原とか勝間とか)。それこそ「シャングリ-ラ」というのもそうやって1933年にジェイムズ・ヒルトンが創作した概念で、世界大戦から逃れたくて生み出されたものだったわけだし。いまとなっては、♪夢でキス、キス、キス~とかになってますけれどー。

 ヴァン・ダイク・パークスやウォール・オブ・サウンドなど細野晴臣が参照し続けたサウンドをベース3割り増しで再現しつつ、ノスタリジック一辺倒にならない手際も実にお見事。甘ったるい音の処理はケヴィン・シールズがア・クワイエット・リボルーションのプロデュースを手掛けたパターンを思い出す。『裏』ではなく、『アンビエント・ミュージック 1969-2009』に2010年の項を追加するとしたら、間違いなくこのアルバムがエントリーです。

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