「IR」と一致するもの

Shabazz Palaces - ele-king

 キップ・ハンラハンが醸し出すアヴァン・ラテン・ジャズの妖しい色気とワンネス・オブ・ジュジュのアフロ・ファンクの濃厚なブラックネスと〈ストラタ・イースト〉のスピリチュアル・ジャズの気高さを同時に味わえるアヴァン・ヒップホップとでも言えるだろうか。あるいは、シャバズ・パラセズは、アンチコンやデイダラス、アンチ・ポップ・コンソーシアムやカンパニー・フロウ、マイク・ラッドといったヒップホップのレフトフィールドの実験主義者たちに並ぶ存在と言えないだろうか。この手の前衛的なヒップホップを聴くと、黒人音楽(あるいは、黒人文学)の歴史の奥深さというヤツを思い知らされる気がする。アミリ・バラカがシャバズ・パラセズを聴いたら、なんと評するだろうか、という知的好奇心を刺激される音楽でもある。『ピッチフォーク』はシャバズ・パラセズのことを「得体の知れないシアトルのアヴァン・ラップ・プロジェクト」と評して、2009年に彼らが自主で発表した『オブ・ライト』『シャバズ・パラセズ』といった2枚のミニ・アルバムを高く評価している。ここで紹介する『ブラック・アップ』は、彼らにとって初のオフィシャル・フル・アルバムとなる。

 シャバズ・パラセズはPalaeer LazaroとTendai Maraireという2人から成るヒップホップ・プロジェクト。(おそらくリーダーの)Palaeer Lazaroは、90年代前半にジャズ・ラップの先駆的存在としてネイティヴ・タンやアシッド・ジャズと併走したディゲブル・プラネッツの元メンバーで、バタフライことイシュメール・バトラーとして知られた人物でもある。ディゲブル・プラネッツのデビュー・アルバム『リーチン』はクロスオーヴァー・ヒットし、彼らは1993年度のグラミーの最優秀ラップ・グループ賞を受賞している。1994年にセカンド・アルバム『ブロウアウト・コーム』を発表後、実質、活動休止状態に入り、2005年にコレクション・アルバム『ビヨンド・ザ・スペクトラム』を〈ブルーノート〉から発表している。その後はグループとしては目立った動きを見せていない。イシュメール・バトラーはディゲブル・プラネッツの活動休止後、チェリー・ワインというオルタナティヴ・ヒップホップ・グループのフロントマンとして活躍している。音楽評論家の小林雅明氏のツイートで知ったのだけれど、イシュメール・バトラーは4ヒーローやテック9の曲にも参加している。ちなみに、フライング・ロータスのセカンド・アルバム『ロス・アンジェルス』の"Testament"に参加したゴンジャスフィは彼のいとこでもある。なんというか、調べれば調べるほど、ユニークなキャリアを持ったアーティストなのだ。

 PCとサンプラーを操りながら渋い声でぼそぼそとラップするPalaeer Lazaroに、Tendai Maraireはパーカッションとラップ、マリンバなんかを駆使しながら応答していく。やっていることはシンプルなのだけれど、サンプリング・ソースの引き出しの多さと間の取り方とラップの抑揚で、黒人音楽の歴史を総ざらいしていくようにこれだけ多くの表情を見せられるというのはやはりかなり面白い。マイゼル・ブラザーズの官能的なフュージョンをアップデートしたような甘美な"アー・ユー...キャン・ユー...ワー・ユー(フェルト)"やキャバレーで流れる煙たいアフロ・キューバン・ジャズとビリー・ホリデイとエレクトロニック・ミュージックを融合させた" エンデヴァーズ・フォー・ネヴァー"といった曲があったかと思えば、チャントのような掛け合いや酔っぱらったマーチング・バンドとジャズ・ドラマーをミックスさせたようなポリリズミックなドラム・プログラミングを披露したりしている。"アン・エコー・フロム・ザ・ホスツ・ザット・プロフェス・インフィナイタム"という曲のホラー・コアなトラックはオッド・フューチャー周辺とそう遠くない領域にあるように思える。またリリックが面白くて、シュールなブラック・ユーモアに溢れたリリックには、それこそイシュメール・リードのような黒人文学からの影響があるのではないかと想像する。まあ、とにかく、聴けば聴くほど、深みにはまるというか、〈サブ・ポップ〉が初めて契約を交わしたヒップホップ・アクトであるというのも納得できる。

SOUL II SOUL SOUND SYSTEM - ele-king

 ザ・ストーン・ローゼズが「僕は太陽だ」と歌った1989年、「アフリカ・センターは世界の中心だ」と宣言したのがソウルIIソウルだった。その歌を信じて、セカンド・サマー・オブ・ラヴのロンドンの最重要発火点のひとつ、コヴェント・ガーデンの駅の近くにある、小さな、本当に小さなあのアフリカ・センターを訪ねた人は少なくないでしょう。

 アシッド・ハウスだけだったら、それをセカンド・サマー・オブ・ラヴなどと大きく呼ぶ必要はなかった。あの季節には、ソウルIIソウルの掲げた"UKブラック"というコンセプトがあったことも忘れてはならない。そこにはパブリック・エネミーもデ・ラ・ソウルも、レゲエもソウルもファンクもジャズもあった。ザ・ストーン・ローゼズがロックでやったようなことを、ソウルIIソウルはブラック・ミュージックの文脈においてやった。現在、ハイパーダブやフローティング・ポイントがやっているようなことの原点がそこにあった。

 ご存じだろうか? 2011年の現在、マンチェスターのパブから下北の居酒屋のテーブル席にいたるまで、ひとつの面白い議題をめぐって、音楽ファン のあいだではジョッキを片手に熱い議論がかわされているってことを。それは「ザ・ストーン・ローゼズはいま再結成すべきか?」というもので、『ガーディアン』が大々的に読者に問うたことに端を発している。この大きな問いに、たとえば田中宗一郎が「すべきだ!」と叫んでいるという、きわめて興味深い感情が表出している。つまりそう、あの時代のダイナミックなエモーションはいま必要なのか? それらの音は、サマー・オブ・ラヴではないこの時代に聴いたときに、当時とは違った意味を持つのではないのか......云々。

 キープ・オン・ムーヴィン......動き続けろ、ソウルIIソウルは、ジャジー・Bは、キャロン・ウィラーは、愛の夏のときにそう繰り返し歌った。我々はそれを真に受けて、動き続けようと思った。それではみなさんにもここで問おう。「ソウルIIソウルはいま聴くべきか?」
 11月27日(フューチャー・テラーの翌日かぁ......)の恵比寿リキッドルームにその答えがある。


SOUL II SOUL SOUND SYSTEM
SOUL II SOUL SOUND SYSTEM

2011.11.27 sunday afternoon
liquidroom presents
[PLAY, JAPAN! Red Bull Music Academy]
SOUL II SOUL SOUND SYSTEM
open/start 16:00 end/close 22:00
adv.(now on sale)* 4,500yen
door 5,500yen(with flyer 5,000yen)

■LIQUIDROOM
SOUL II SOUL SOUND SYSTEM (Jazzie B, Charlotte Kelly, MC Chickaboo)
DJ Mil'o (wild bunch)
DJ KRUSH -hip hop set-
TADASHI YABE (United Future Organization)
DJ NORI

■LIQUID LOFT
SHUYA OKINO (Kyoto Jazz Massive)
DJ JIN (RHYMESTER/breakthrough)
DJ KEN-BO
TOSHIO MATSUURA
RAPHAEL SEBBAG (United Future Organization)

■Time Out Cafe & Diner(kids room)
PLAYGROUND Djs:DJ 246、坂田かよ、Kaori a.k.a.LadySomething Different、Ayako Nakamoto

 ジャングルやドラムンベース、現在のダブステップまで、斬新な音楽のスタイルを生み出し続けているUKのDJカルチャー。80年代後半から90年代初頭にかけては、UKのDJカルチャーが、ポップ・ミュージックに大きな影響を与えるまでになった時代だ。この時代を象徴する存在のひとつがSOUL II SOULと言えるだろう。UKのカリブ系移民のサウンドシステム・カルチャーやレア・グルーヴ、ウェアハウス・パーティなどを背景に、UKブラックの新たなソウル・ミュージック=グランド・ビートを作り出し、その流れは世界的潮流ともなった。そんなSOUL ・ SOULがSOUL ・ SOUL SOUND SYSTEMとして来日し、DJスタイルのライブ・パフォーマンスを行う! ほぼ同時期の80年代ブリストルにおいて、MASSIVE ATTACKの前身とも言える伝説的サウンド・クルー、WILD BUNCHにて活躍していたDJ MIL'Oもプレイする。まさにUKのDJカルチャーに大きな影響を与えた伝説的なふたりのDJが恵比寿リキッドルームに登場する!

■Jazzie B (SOUL ・ SOUL SOUND SYSTEM)
Jazzie B Jazzie Bとその友人Daddaeは、彼らが若干13歳の頃、Jah Ricoというレゲエ・サウンドを始め、その3年後にSoul II Soulが誕生した。「Soul II Soulという名前は、俺らの音楽だけを意味するわけではなく、Daddaeと自分自身をも意味する―つまり、一緒に寄り添う2つの魂という意味もあるわけだ」
当時のSoul II Soulはローカルレベルでの人気は確立していたが、資金がまだ必要だった。18歳の時にJazzieは、Tommy Steeleのテープ・オペレーターとして働き、時に風当たりの厳しい音楽業界で働くことのできたわずかな黒人の内の一人であった。「いら立ったこともあったけど、ある意味俺らが一切興味を持たない業界の側面を見ることはできたね。なぜなら俺らは常に最先端で活躍したかったから。そこで働くことは自分自身を鍛えてくれたよ」

1980年代にはアシッド・ハウスという新たな音楽ジャンルが旋風を巻き起こした。「俺らはアーリー・サウンドとしてまるでアートのような存在だった。普通のスピーカーは一切使わず、ハウス・パーティではフロアで花火を打ち上げ、旗やストロボ使っていたんだ!」
その後、Soul ll Soulは、ロンドンのコベントガーデンにある、今では伝説的なAfrica Centreでライヴを行っていた。レコード会社が彼らに追いつくまでにそうは時間はかからなかった。

Soul II Soulは1986年に<Virgin>と契約を交わし、'Keep On Moving'や'Back To Life'などのヒット曲でチャートを賑わすことになる。UKや海外、そしてロンドンのKiss FMのJazzieの番組を通じて、数多くのレジデントクラブナイトを展開した。1990年、彼らはふたつのグラミー賞を獲得し、JazzieはLA、NY を含むアメリカ7都市へ渡ることになる。国境を超えたアメリカでもSoul II Soul時代が到来するのである。

Soul ll Soulは<Motown>とレーベル契約を結び、その後<Epic>とプロデューサーとしての契約を交わすことになる。 Jazzie BはSoul ll Soulのためのヒット曲を生み出しただけでなく、彼はプロデューサーとして、またリミキサーとして、The Fine Young Cannibals、James Brown、Public Enemy、Sinead O'Connor、Ziggy Marley、Nas、Destiny's Childなどに楽曲を提供していた。Soul ll Soulは、世界的に680万枚のアルバムセールスを記録。そしてJazzieは、世界100カ国において3500万枚のアルバムセールスを認められ、NYのUniversal AmphiTheatreなど、世界中の有名な会場でも公演を行った。Jazzeは現在、ロンドンのスタジオにて、独立系レーベル<Soul ll Soul Recordings>の運営を行っており、BBCラジオの番組をレギュラーで担当している。2008年5月、"英国のブラックミュージックに貢献した人物"としてIvor Novello賞を受賞。同月、英国王室より30年に渡る音楽業界における貢献を称えられ、OBE(大英勲章)を与えられる。女王陛下により授与された初めての音楽人であり、おそらく最も価値のある勲章となったに違いない。

■DJ Mil'o (wild bunch)
DJ Mil'o 70年代後期~80年代初期のブリストル、Nellee HooperやGrand "Daddy G" Marshallらとともに彼のDJとしてのキャリアは始まる。当時では珍しい、ファンク、ニューウェイヴ、ディスコ、ジャズ、レゲエ、ソウル、パンク、ヒップホップなど幅広い選曲のスタイルが話題となり、サウンドシステム・ユニット、Wild Bunchが結成される。その後、<Island Records>よりシングル "Friends and Countrymen"や"the Look of love"をリリース。DJ Miloが、Adrian SherwoodやNeneh Cherryらと活動している間、Nellee Hooper は、Soul II Soulへ参加、その他のメンバーは、Massive Attackを結成するなど、Wild Bunchの当時のシーンへの影響力は多大であり、この頃の彼らの活動が、ブリストル・アンダーグランド・シーンを引率し、世界に波及させたといっても過言ではない。また、DJ Miloとしては、日本とも馴染みが深く、<MAJOR FORCE>とのレコーディングから、U.F.O.や高木完らのリミックス、ファッション・ブランドとのコラボレーションまで幅広く展開している。他にも、ツアーDJとして、The Jungle Brothers、Soul II Soul、Kool DJ Red Alert、Tricky、そしてPublic Enemyらとツアーをまわるなど活躍し、1989年に、NYへと移り住む。オリジナル・ソロ・アルバムをリリースするなど、生ける伝説として今もなお、精力的に活動を続けている。

2011.11.27 sunday afternoon
at LIQUIDROOM
access→ https://www.liquidroom.net/access/
open/start 16:00 end/close 22:00
adv.(now on sale)* 4,500yen door 5,500yen(with flyer 5,000yen)
*PIA[P-code 153-226]、LAWSON[L-code 76554]、e+、BEAMS RECORDS、bonjour records Daikanyama、DISC SHOP ZERO、DISK UNION(SHIBUYA CLUB MUSIC SHOP/SHINJUKU CLUB MUSIC SHOP/SHIMOKITAZAWA CLUB MUSIC SHOP/KASHIWA CLUB MUSIC SHOP/IKEBUKURO/KICHIJOJI/MACHIDA/YOKOHAMA-NISHIGUCHI)、JAZZY SPORT MUSIC SHOP TOKYO、JET SET TOKYO、Lighthouse Records、LOS APSON?、TECHNIQUE、LIQUIDROOM

※SOUL II SOUL SOUND SYSTEMのライブ・パフォーマンスはDJスタイルで行います。
※10歳未満は入場無料。

vol.20:グランジの時代ではないけれど - ele-king

 マリッサ・アバッテが歌いだすとスゴい。その小さい体からは考えられない声を発揮する。引き込まれるし、「オー! 大丈夫か」と言うぐらいにパワーを持ってる。ギターもうまい。最近は黒尽くめのワンピース(私はエミリー・ザ・ストレンジと呼んでいる)で、それが彼女のスタイルとなっている。前髪も眉毛の下まであって、きちんと顔を見たことがない。たんにシャイなのか、普通にゴスなのか......。彼女を中心とするスクリーミング・フィメールズは、ニュージャージーのバンド、こっちでは実力派のバンドとして知られている。 https://screamingfemales.com/

 いままで何回かショーを見ているけれど、見るたびにどんどんタイトになっている。最初に見たのは、たぶん3年ぐらい前のトーク・トーマルとのニュー・イヤーズ・イブだった。トーク・ノーマルを見に行ったのにスクリーミング・フィメールズに感動した。はじけてて、ストレートで、危なっかしい、そのさじ加減が絶妙だった。ツアーで鍛えられたのか、荒々しいなかにもちょっと洗練された感じがある。80年代ハードコア・ブームの感覚も否めないが、こんなピュアでストレートな音楽は現在そうそうできるものでもないだ。これってやっぱりニュージャージーという土地柄も影響している。あそこは本当にすることないんです。田舎なんです。逆にニューヨークにいたらちょっとひねくれようかなという気が起こるものですが、彼らの音楽には何もそうしたトリックがない。もっとストレート・パワーを感じる。
 とはいえ、いまは2011年であって、1980年のグランジ・ブームの時代ではない......。

 11月5日のショーは、〈285kent〉というかなりトレンドなヴェニューだった。もともとは〈ウエスト・ナイル〉という名前で、2年ぐらい前には週末ともなるとアンダー・グラウンドなノイズ・バンドやエクスペリメンタルなバンドが夜な夜なプレイしていた場所。ほとんどが住んでいる人や友だちのバンドなのだが、いつも混んでた。私も〈ハートファスト〉でショーを組ませてもらったことがある(ちなみにトーク・ノーマルのサラはここの住人だった)。1年半ぐらい前から新しい場所として再出発して、最近はインディ系でも大きめのバンドがプレイするようになった。

 トッド・Pというプロモーターがブルックリンのキッズが好きそうなライトニング・ボルト、フレンズ、ソフト・ムーン、さらにまた今月からは『ピッチフォーク』の支援するアルター・ゾーンが3ヶ月間のレジデンシー(ニュー・イヤーズ・イブまで)となっている。そしてこれからジ・オー・シーズ、アンドリューWK、スケルトンズ、フォーン・タグ、トータル・コントロール、パーツ・アンド・レイバー、オネイダなどのショーが控えている。つまりヒップスター系の場所なのだ。だから個人的には、スクリーミング・フィメールズにはあまり似合わない。どちらかというと隣にある〈ディス・バイ・オーディオ〉がしっくり来るし、実際そこで何度か見ている。そんなわけで、ちょっとおそるおそる、実際どんなクラウドが来ているのかも気になっていた。

 土曜の夜ということで人は多い。クラウドは若いかと思いきや、意外に年配者もいた。あとで聞くといろんなメディアが取材にきていたようだ。『ヴィレッジ・ヴォイス』もがんばっている。
 この場所はDIYなので、ミュージック・ホールのようにライヴ部屋とは別にラウンジがあって、バーがあって、バスルームが広くて、バルコニーがあって......などではない。ドアでお金を払い、カーテンを開けてなかに入ると、ただっ広い部屋がひとつ。習字のようなアートが前、右、左全面の壁に描かれている。前に来たときはもっと汚いイメージだったが、ちょっと変わった? 端にソファーはあるが、ドリンクを飲む憩いの場所(=バー)さえない。音楽が嫌いだったら避難する所がないのだ。友だちと話しもできない。外に出るとセキュリティーに怒られるし、いやでも聞けってことだろうか。見たいバンドがひとつしかなくて、時間を間違えたら地獄だ。

 私がついたときはストリート・イーターズ(https://streeteaters.com)というベイエリア出身のバンドがプレイしていた。女の子ふたりだがかなりの爆音、今日はこういう"夜"なのね。
 共演は、The Men。ル・ティグレのメンバーだった、JD samsonのバンド。意外な組み合わせだ、と思ったら、こっちでした。https://wearethemen.blogspot.com/
 JD samsonのバンドはMENで、こっちはThe Men。ブルックリン出身の男の子4人組のハードコア・バンド。はじまるまでまったく気づかなかった。というか、Theがあるかないかでバンド変わるの、どうなの。Man Manもいるし。
 彼らは、〈サクレッド・ボーンズ・レコーズ〉(他にサイキック・イルズ、クリスタル・スティルズ、ゾラ・ジーザス、カルト・オブ・ユースなど)というレーベルからアルバムを出している。最近は、ジ・オー・シーズとツアーをまわっていたらしい。前のほうはモッシュがピークで大変なことになってる。男の子のファンが多いけど、女の子も負けずに盛り上がってる。ちょっと初期のライトニング・ボルトの観客を思い出した。
 
 そしてスクリーミング・フィメールズ。今日もマリッサは、エミリー・ザ・ストレンジな格好だ。スカート丈、膝丈か少し下で、ワンピース。普段は色物もTシャツも着ているらしいけど。ドラムのジャレットはスター・スクリームのメンバーにも似ている、ちょっと勉強できるタイプに見える。The Menを見ているときに、端っこのソファーに座って黙々とドラム・スティックを持ってエクササイズしていた。ベースのマイケルは体育会系で、さばさばしている感じ。ずっとマーチ・テーブルのそばにいたので、意外にきちんとしているのかな。
 ショーのあいだは、私は人の大群の下敷きになったり、機材が落ちそうになったので抑えてみたり、マイクを直したり、ハラハラしたが、最初から最後までいちばん前で声援を送り続けてしまった。『ブルックリン・ヴィーガン』の写真家にあったのでいっしょになって見ていたら、横で写真を撮らずに大盛り上がりしていた。
 スクリーミング・フィメールズは、見ているとやんちゃな子供たちという感じだが、長くやっているだけあってサウンドがしっかりしている。努力家で、宿題きちんとやるんだろう......とまた違うことを考えてしまった。

 ちなみに彼女たちのレーベルはニュージャージーの〈Don Giovanni Records〉で、私は『Power Move』というアルバムしか持っていないのだが、新しいアルバムは『Castle Talk』がもう出ている。また、最近は初期のアルバムも再発されたらしい。https://www.screamingfemales.com/store_usa.html

 ショーが終わってマリッサと少し話をした。とてもかわいいお嬢様だった。少女漫画のようなキラキラした目をしている。これではもう1回見たくなるし、『ブルックリン・ヴィーガン』の写真家がせっせとショーに顔を出すのもうなずける。

Chart by JET SET 2011.11.14 - ele-king

Shop Chart


1

坂本慎太郎

坂本慎太郎 幻とのつきあい方 (初回限定盤) »COMMENT GET MUSIC
自身のレーベル、Zelone Records HPでの先行配信曲「幽霊の気分で」と、7インチ・シングルのカップリング曲「何かが違う」の2曲のアルバム・ヴァージョンを含む全10曲収録。インスト・バージョン・アルバム付きの豪華2枚組紙ジャケ仕様初回限定盤。

2

DJ YOGURT & KOYAS

DJ YOGURT & KOYAS SOUNDS FROM DANCE FLOOR »COMMENT GET MUSIC
DJ Yogurt & Koyasがダンス・トラックを中心にしたアルバムをついにドロップ!『There is Music』収録の"Slow Hand"をはじめ即完売となった12インチ収録曲"Into the Peak""Ride it On"などを収録。

3

SHIMMY SHAM SHAM

SHIMMY SHAM SHAM SHIMMY SHAM SHAM 004 »COMMENT GET MUSIC
Fela Kuti & Roy Ayersリエディッツの第一弾を皮切りに毎リリースがカルト・ヒットを記録しているミステリアス・シリーズ"Shimmy Sham Sham"最新作は、Arthur Russell & Nina Simoneクラシック・ネタ!!

4

ALTZ & RONDEION

ALTZ & RONDEION SOL LEVANTE EP »COMMENT GET MUSIC
Bosconi発"Extra Virgin"シリーズから大注目の一枚、Altz × Rondenionによるディスコ・スプリット。

5

COTTAM

COTTAM DEEP DEEP DOWN EP »COMMENT GET MUSIC
待ちに待ったCottam最新作が英"Aus"から登場。オリジナル2作品に加え昨今話題のウクライナ気鋭Vakulaを抜擢したリミックスもマスト過ぎる大推薦ビートダウン・トラックス!!

6

C.O.M.B.I.

C.O.M.B.I. SNAKES WINES / LOOKING A STAR »COMMENT GET MUSIC
男気溢れるワイルドなフロア・キラー・リエディットを量産しているDr.Dunks a.k.a. Eric Duncanによる"C.O.M.B.i."シリーズ最新作「Q / R」が到着!!

7

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA

FAR OUT MONSTER DISCO ORCHESTRA KEEP BELIEVING (CAN YOU FEEL IT) »COMMENT GET MUSIC
M&M, 4 Hero, Isoul8, Mark E, LTJ Xperienceら豪華陣営によるリリースを繰り広げてきた、UKの老舗レーベル"Far Out"の設立16周年アニヴァーサリー・シリーズに、デトロイト・ビートダウン御大Theo Parrish、そしてUS地下発のリエディット専科"Plimsol"からデビューしたKompleksが手掛けた傑作盤が入荷!!

8

TEEBS

TEEBS COLLECTIONS 01 »COMMENT GET MUSIC
Flying Lotus率いる大人気レーベルBrainfeederからペインターとしての顔も持つTeebsが、優雅な美麗トラックを詰め込んだ2ndアルバムをリリース!

9

ROCKETNUMBERNINE

ROCKETNUMBERNINE LONE RAVER EP »COMMENT GET MUSIC
大人気Textからのデビュー作が大きな注目を集めた兄弟デュオRocketnumbernine。名門Soul Jazzからの初リリースとなる今作でもポスト・ポスト・ロックな強力3トラックスを披露です!!

10

GEORGIA ANNE MULDROW

GEORGIA ANNE MULDROW OWED TO MAMA RICKIE »COMMENT GET MUSIC
今回は生音を中心に、控えめかつ絶妙なシンセ、引き込まれるような雰囲気たっぷりの歌声が絡み合った極上ネオ・ソウル・アルバム。素晴らしいのは言うまでもありません!

Bjork × Dirty Projectors - ele-king

 合唱の盛んな国では、合唱祭の季節になるとタクシー運転手までが乗客とその話題で盛り上がるらしい。エストニアだったかハンガリーだったか、かつて合唱指揮者の松下耕がそのように話していたのを覚えている。どういった演目が主流なのかはわからないが、なかには20世紀なかば以降の作品に限定した大会もあるようで、当時リゲティやトルミスに憧れた筆者はその熱く華やかな様子を夢に描いていてもたってもいられず、早朝からひとりで特訓した。一緒にやってくれる人などいないが、めげずにシェーファーの『ガムラン』をひとりで四声分練習したりもした。もちろん声域には限界があるし、ひとりでは和音も出せず、当たり前のことだがなんにもならなかった。受験勉強のあいだも、まとまった人数がいなくてもいい、『ガムラン』みたいなことを超少人数で、もっとポップに、そして日本語詞でやれたらおもしろいな、というようなことばかり考えていた。当時の筆者に誰かMTRの存在を教えてくれる大人がいれば、もしくは相当の歌い手が2、3人いれば、もしかしたらダーティ・プロジェクターズをやっていたかもしれない......。

 そうしたわけで、2007年に初めてダーティ・プロジェクターズを聴いたとき、筆者にはまずなにより羨望と嫉妬の感情が沸き上がったのだった。やられた! それは私もやりたかった。結局はそんな才能も行動力もなかったわけだが、かつて頭のなかにイメージしていた音が、その年発表の出世作『ライズ・アバヴ』ではそのまま鳴っているかに思えた。ブラック・フラッグの『ダメージド』を1曲1曲「リイマジニング」したという、コンセプトからして奇矯な『ライズ・アバヴ』。ポップで自信たっぷりで、その頃活況を呈していたブルックリンの無邪気な実験主義たちの気風を象徴するような作品だ。つづく2009年の『ビッテ・オルカ』では名実共に第一級のインディ・バンドとしての存在感を示したと言えるだろう。ビョークが彼らに惚れたのはよくわかる。本作はチャリティ目的で生まれた企画がCD化されたもので、2009年には同曲目のコンサートを、2010年にはそのスタジオ・ヴァージョンのネット配信をおこなっている。ビョークとのあいだに、相互に素直なリスペクトがあることをしのばせる演奏だ。別のチャリティ・コンピで見せたデヴィッド・バーンとのコラボでも同じような志の高さを感じた。まったく有意義な、そして音楽に恥じることのない共演であることは間違いない。

 野原でつかまえてきたうさぎのように粗暴で自由で抑制のきかない女声。が、バシバシとぶつかりあいながら危うく構成するハーモニー。もともとソロ・プロジェクトであったとはいえ、ダーティ・プロジェクターズといえばまずこれだ。和音の進行が首輪のように、無軌道に跳ねるうさぎたちを辛うじて束ねる。冒頭の"オーシャン"はとても印象的な一曲である。ディジュリドゥか何か、奇妙に安定しない低音が持続して緊張感を高めなか、あの地声っぽいコーラスが強烈な個性をもっておもむろにはじまる。母音のみの歌唱でひとしきり展開するとこの曲は幕。すぐに分散和音で伴奏のように歌いはじめられる"オン・アンド・エヴァー・オンワード"へと移り、こぢんまりとしてコミカルなストリングスと女声パートの絡みの上に、いよいよビョーク登場となる。暁光のようにくっきりとまぶしく、ビョークの声には横綱のような存在感がある。テーマを受ける形でまずはワンフレーズ。次第にコーラスとのあいだに編み目が生まれていく様子がじつに楽しそうでわくわくする。つづく3曲めではデイヴ・ロングストレスがリード・ヴォーカルを執り、コーラス隊は作品中もっとも難易度の高そうなテクニカルな演奏を展開する。正確さとめちゃくちゃぶりの間を縫うように、相手を翻弄しながら細かくパスをつないでゴール。そんなイメージの歌い方だ。ほとんど生録音というから舌を巻くが、なるほど生録音でしか出せない「アニマート」な作風である。6曲目のバラード"ノー・エンブレイス"もいい。もちろん声メインだが、細く入っているバッキングのエレキ・ギターがなんともよく効いている。ブルージーで、ソウルフルで、わずかにジャマイカや南米っぽいニュアンスをもたせたデイヴのフレージングもぴしりときまっている。実質これがダーティ・プロジェクターズの作品なのだということがよくわかるだろう。ビョークはあくまでゲストであり、ちょうどハーキュリーズ・アンド・ラヴ・アフェアのデビュー作におけるアントニー・ハガティといったところ。5曲目や7曲目でプリマドンナの役割を見事に果たしている。自作に圧倒的に渦巻く気負いや気迫から少し解き放たれて、リラックスして音楽を楽しんでいる様子だ。おそらく彼らの音やキャラクターのコスモポリタンな佇まいにもよく共感できるのだろう。これほど巨大な存在になりながらアーティストとしての本懐を失わず、また貪欲に新しい音に接近していく彼女の姿がはっきりと刻まれ、記録されている。ビョークのファンにも貴重な1枚だろう。

interview with Dee Dee - ele-king

奴らは私たちに信じさせたいだけ
バンバンバン あんたは廃人
バンバンバン 私も廃人
"Bhang Bhang, I'm a Burnou"


Dum Dum Girls
Only In Dreams

Sub Pop/Pヴァイン

Review Amazon iTunes

 ダム・ダム・ガールズというのはアメリカ人かするとたとえば「偉そうな校長を部屋から叩きだして、ドアにバリケードを築くような女ギャングのよう」(https://pitchfork.com/)に見えるそうで、つまり映画『if....』で学校の校舎の屋根に上って教師たちをライフルでねらい打ちしているのは、いまや女の子であることを告げる一味というわけだ。たしかにデビュー・アルバム『I Will Be』は、低俗なロックンロールのクリシェをかき集めて攻撃を仕掛ける女性解放運動家たちの聞き分けの悪い娘のような作品だった。
 その生きの良いジェット気流に対して、セカンド・アルバム『オンリー・イン・ドリーム』は内省的で、ポップに展開する(多くの曲がミディアム・テンポで、プロデューサーはブロンディやザ・ゴー・ゴーズを手がけた人)。最小の言葉で最大限の言葉を喚起させるという意味では、彼女=ディー・ディーのソングライターとしての腕は上がっている。そして、沢井さんのライヴ・レポートで、見ていて痛々しくも思えるとあったけれど、たしかに『オンリー・イン・ドリーム』は強がっていた『I Will Be』が嘘のように喪失感が目立つアルバムで、しかしそのマジー・スターを思わせるようなアートワークとシリアスな歌詞は、このバンドの支持が高まっているのも十分にうなずけるほど、前進を感じさせる。

私はいつでもロックンロールが好きで、小さい頃からこれがやりたいとわかっていた。ロニー・スペクターが同じことを言っていたのをどこかのインタヴューで読んだことがある。つまり、これは私の血ね。

LAの音楽シーンは、いまベルリンに匹敵するほど盛り上がっていると言われているそうですが、実際ここ5年でどのような発展があったのですか?

ディー・ディー:とくに参加している以外に、私自身がLA音楽シーンのいち部だと思ったことはないんだけどね。曲を書くのも働くのもひとりだし、私はどのシーンからも遠く離れているのよ。

ここ数年は若い音楽家がニューヨークではなくロスに集まっているのは本当ですか?

ディー・ディー:わからないけど、カリフォルニア出身の私から見ると、LAはアートのために引っ越してくる場所のようには思うわ。でも、ニューヨークのほうが国際色は豊かだと思う。私もこの夏にニューヨークに引っ越したのよ。

ダム・ダム・ガールズが見せるロックンロールへのフィティシズム (バイク、ファッション等々)は、どこまで本気なのでしょうか?

ディー・ディー:そうしたものを自分のライフスタイルに完全に取り入れることはないけど、本当に好きなところはたくさんあるわよ。

革ジャンにバイクというのは、いまでもあなたの特別な感情を誘発するのでしょうか?

ディー・ディー:質の良い革ジャケットは好きよ。バイクのうしろに乗って、長いドライヴをするのも好きよね。

ディー・ディー・ラモーンのどんなところにあなたは愛情を感じるのですか?

ディー・ディー:とにかくラモーンズが好きなのよ。いちばん好きのはジョーイ。ただし、ディー・ディーは私の母の名前で、私のミドルネームなの。

セックス、ドラッグ、ロックンロールというクリシェをあなたはどう考えますか? 

ディー・ディー:そう、だからクリシェ(決まり文句=クール)なんでしょう!

ロックンロールには男性優位の指向がありましたが、ダム・ダム・ガールズはそうした古い価値観を転覆していると思いますか?

ディー・ディー:私は先駆者の女性のあとを追って自分たちのことをやっているのが幸せなのよ。それで、他の女性がもっと簡単に音楽をプレイするようになれば良いと思っている。

ダム・ダム・ガールズは女性の味方ですか?

ディー・ディー:もちろん。

日本の女性/男性にはどんな印象を持っていますか?

ディー・ディー:日本人の文化に関しては、ほとんど知らない。でも、日本でプレイしたり、直接経験できるのを楽しみにしているわ。

パティ・スミス、デボラ・ハリー、マドンナ、この3人のなかでもっとも好きなのは?

ディー・ディー:パティ・スミスかな。でも、みんな好きよ。

シングルでザ・スミスの"There Is a Light That Never Goes Out"をカヴァーした理由を。

ディー・ディー:これは最後の最後に出てきたアイディアだったの。大きな影響を受けた曲だし、私自身のこの曲への愛、明らかな敬意を感じたのよね。
誰もモリッシーのように歌ったり曲を書くことができないし、誰もマーのようにギターが弾けない。それでもこの歌のタイトルが、EPを終了する完全なマントラとして私にヒットしたのよ。

ちなみにあなたがこうしたロックンロールやガール・グループにアプ ローチした理由は何でしょう?

ディー・ディー:私はいつでもロックンロールが好きで、小さい頃からこれがやりたいとわかっていた。ロニー・スペクターが同じことを言っていたのをどこかのインタヴューで読んだことがある。つまり、これは私の血ね。

自分をレトロな人間だと思いますか?

ディー・ディー:思わない。ノスタルジックになって過去のことにはまるのは良いと思うけど、それが原因で混合されることが阻まれたり、前に進めないのなら、それはただ成長を妨げるものなのよ。

セカンド・アルバムは前作以上にポップに展開していますよね。ポップ・ソングとしての魅力を感じます。

ディー・ディー:ありがとう。私もより古典的なポップだと思う。

ところで気になったのはあのアートワークなんですが、あれは何を意味しているのでしょうか?

ディー・ディー:見ての通り、体外遊離の写真よ。

『オンリー・イン・ドリーム』というタイトルはどこから来ているのでしょうか? 絶望的とも解釈できる言葉だと思うのですが。

ディー・ディー:"Wasted Away"の歌詞を読んで欲しいわ。本質的には現実逃避ってことであり、あなたが持っているものと欲しいものとのあいだにときどき存在する分水嶺を参照するってこと。

アメリカはこの先、どうなるのでしょうか? 明るい未来があると思いますか?

ディー・ディー:次の選挙でもオバマ大統領がまた選ばれたら良いと思うわ。アメリカ人は国民健康保険が欲しいし、私はウォール・ストリートのデモを応援しているのよ!

言うことなど何もない
1日の終わりに私は疲れ果てている
このまま疲れ果ててあなたに会いたい
夢のなかで
"Wasted Away"


Noel Gallagher's High Flying Birds - ele-king

 今日のいかなるブリット・ロック・バンドもレディオヘッドのようにダブステップを取り入れるか、あるいはデーモン・アルバーンのようにアフリカン・ミュージックにアプローチするとは限らない。60年代のブリット・ロックのふたつの巨星、ザ・ビートルズとザ・ローリング・ストーンズ以来の成功を収めたバンド、オアシスの曲を手がけていたノエル・ギャラガーは、すでに手垢でべたべたの、古めかしいブリット・ロック・サウンドに新たな気持ちで臨んでいる。弟のリアムによるビーディ・アイが、まさにブリット・ロックの歴史博物館に閉じこもったようなアルバムによって本国ではかんばしい評価を得られなかったこととは裏腹に、ノエルはこのアルバム『高く飛ぶ鳥たち』でブリット・ロックの拡張につとめている......という話になっている。英国でのレヴューを読むと(それで特別に評価されているわけではない。ただし、UKでは2011年にもっとも売れたロック・アルバムになるかもしれない、もうひとつのブリット・ロック・モンスター、アークティック・モンキーズよりも)。
 僕は『ガーディアン』のこのアルバムの記事の、ノエルが「エンニオ・モリコーネとデリック・メイに対する愛情を語っていた」と、そして収録曲の"AKA...ホワット・ア・ライフ!"の「ピアノ・リフはリズム・イズ・リズムの"ストリングス・オブ・ライフ"からの影響だ」というくだりを読んでいちだんと興味を抱いた。マンチェスターは20年以上昔に、"ストリングス・オブ・ライフ"がおそらく世界で最初にヒットした町だろう。というわけで、僕は真っ先に6曲目に収録された"AKA...ホワット・ア・ライフ!"から聴いた......まあたしかに、言われてみればそうなのかと思った。が、言われなければ一生気がつかなかっただろう、このピアノ・リフがそれだとは。
 ともあれ、オアシスとはアシッド・ハウス以降のダンス(エレクトロニック)に染まったブリット・ロックを昔ながらのバンド・サウンドに引き戻した張本人でもあるから、そのバンドの音楽的中心人物がいまさらリズム・イズ・リズムを口にすること自体、音楽ファンからするとじつは面白い話なのだ。さらにまた、周知のようにノエルはこのあともう1枚のソロ・アルバムのリリースが控えているが、そのコラボレーターはアモルファス・アンドロジーナス、そう、同郷のベテラン・テクノ・プロジェクト、フューチャー・サウンド・オブ・ロンドンの別名義だという。FSOLは日本ではUKほどに評価も人気が高くないとはいえ、"パプア・ニューギアニア"のヒットを知っている世代からするとちょっと驚きだ。

 これだけ言われれば『高く飛ぶ鳥たち』を聴かない手はない。"AKA...ホワット・ア・ライフ!"のあとに、まあ当然のことそれでは最初からと、オープニング・トラックの"エヴリバディズ・オン・ザ・ラン"を聴いて、そしてまずはその涙もろさに度肝を抜かれた......が、しかしオアシスとはビール腹の大人もいっしょに大声で歌わせ、号泣せることで有名なバンドなのだ。60年代的でスタイリッシュなブリット・ロックの(ディキシーランド・ジャズからの影響による)"ドリーム・オン"を聴くと、『オアシス』は「図々しくもいろんな時代のすべての偉大なバンドから言葉とメロディを盗んでいる」という『ピッチフォーク』の皮肉めいた評の通りだと思うのだけれど、そんなことは世界中のどのバンドにもあることで、"イフ・アイ・ハッド・ア・ガン"のようなバラードには力があるし、60年代後半のザ・キンクスのような"ザ・デス・オブ・ユー・アンド・ミー"も決して悪くはない。
 ノエル・ギャラガーなりに雑食性は高いつもりかもしれないけれど、しかし結局のところブリット・ロックの最良の部分が継承されていると思うし、そこがこのアルバムの最大の魅力となっていると思う。日本の人気ロック・バンドの多くは、それこそ「図々しくもいろんな時代のすべての偉大なバンドから言葉とメロディを盗んでいる」わけだが、彼らが盗みきれないブリット・ロックの真髄=伝統芸がこのアルバムにはある。それは技法的なこともさることながらオアシスの最大の魅力であっただろう、人の目など気にせずに好きなように生きるってことだ。

 マンチェスターの初演ではダフ屋が300ポンド(円高とはいえ4万円近く)の値段を付け、アルバム発表後間もないというのにオーディエンスはノエルといっしょにすでに歌を歌えている......と『ガーディアン』はレポートしている。ロックンロールの物語への執着心というよりも"俺たちのノエル"が帰ってきたというわけだ。ユナイティッドやシティのサポーターと同じような気持ちかもしれないが、この文章を読んでいるみんなはどう思うだろう、こんなものは醜いと思うのだろうか......ビール腹の大人たちが涙ながらにこんな歌詞を合唱している国というのは。「頑張ってくれ/耐えるんだ/誰もみな自由を求めているのだから」

The Amazing Births - ele-king

 マーク・マッガイア(エメラルズ)の新ユニットによる1作目(前2作はカセットで、定冠詞はなかった)。エレクトロニクスをメインに扱うジュリアン・ガライアスとのタッグで、ガライアスはソロで展開するシナプティック・フォリエイジやヒーティッド・ヴォイドのほかにアダム・ミラーとのクロウテイションズ、さらにはコメット・ボディーズとしても昨年あたりからカセット・リリースなどを開始したニュー・フェイス。前後してリリースされたマッガイア『ゲット・ロスト』のアートワークも手掛けている。いささかスピッたユニット名は......どちらのセンスなのだろう?

 エレクトロニクスのループにギターを絡めるという構成は『ゲット・ロスト』とほぼ同じで、シンセサイザーはさらに重層的。ギターもカッティング・ワークがメインで、メロディを聴かせるのはラストの1曲ぐらい。もっといえばシンセサイザーはあくまでもギターの脇役だった『リヴィング・ウイズ・ユアセルフ』から適度な拮抗関係へと移行した『ゲット・ロスト』への変化は、きっとガライアスがもたらしたものなのだろう。奔放なギター・サウンドが抑制されている分、『ヤング・ムーン』の方ほうが想像力に導かれている感じがあり、何よりも〈メゴ〉への移籍とともに薄らいでしまったドローン回帰が彼らの意欲を物語る。〈ノット・ノット・ファン〉や〈OESP〉がシンセ-ポップを展開するなど、ドローンがゼロ年代のように創造の戦場ではなくなってしまったことはもはや明白だし、グローイングの物まねにしか聞えないマインド・オーヴァー・ミラーズ『ザ・ヴォイス・ローリング』など、シーンは惨憺たる状況にあると思えるからである(ギター・オンリーのドローンを展開する2枚組CDR『ギター・メディテイションズ2』の、とくにディスク1は傑作だと思うけど)。

 神経症的な電子音の錯綜に導かれる"ダイアル・アウト"がまずはいい。マッガイアのパブリック・イメージを裏切って、とにかく不安を煽りまくる。エメラルズでいえば『ソーラー・ブリッジ』の頃まで戻ってしまった感じか。数え切れない要素の音が縺れあったまま、最後まで混沌とし続ける。部分的にはルー・リード『メタル・マシーン・ミュージック』のハイ・スピード・ヴァージョンにさえ聞えてくる。さらにモーンフルに、あるいはよれよれと曲は続く。"P・K・リッパー"というのは超能力の切り裂き魔という意味だろうか?

 「マーク・マッガイア=ゼロ年代のマニュエル・ゲッチング」という図式はここにはない。イエロー・スワンズやダブル・レオパードとはまさか言わないけれど、強迫的に繰り返されるカッティングや黒雲によって覆い尽くされるようなベースの蠢きは一種の暴力衝動を浮かび上がらせることもある。エッジの立った凶暴性というよりも、彼(ら)の場合は真綿でどうのというあれである。『アメジスト・ウェイヴス』や『ゲット・ロスト』が晴れた日のそれだったとしたら、曇り空をドローンで表現したものといえるだろう。ラ・デュッセルドルフ"シルヴァー・クラウド"をカヴァーして欲しいと思うのは僕だけだろうか。

 また、マッガイアと同じくドローンへの奇妙な執着を見せているのがイクスプレスウェイ・ヨー・ヨー・ダイエッティングことパット・マウアーで、スクリューとドローンを結びつけた展開は、さすがにほかに例を見ない(シュローム『バッド・ヴァイブス』の後半がちょっとそんな感じだった)。潰れたバス・ドラムが延々と連打されるので、ドローンとは言わないだろうと自分でも思いたくなるのだけれど、元はテクノだろうと思われる素材をそれとして機能しなくなるほど変形させ、曲全体の雰囲気はリズムのそれではなく、うなりの持続のように聞かせてしまう。ある種の傑作だった『バブルサグ』ではヒップホップに聞えないヒップホップをこれでもかと聞かせたマウアーがララ・コンチータと組んだダイアモンド・カタログ『マグニファイド・パレット』ではあてどない混沌に不安定な失踪感を与え、破壊のためのサウンドトラックを実現する。80年代のインダストリアル・ミュージックに広く認められた苦悩のメタファーでもなく、90年代の空虚さとも距離があり、ゼロ年代の無手勝流から生まれた「何か」を発展させたものなのだろう。どこかに素直な衝動を感じるためか、茫漠としていながらも聴き終わった後に空しさが残ることはない。位置づけが本当に難しい人だけれど、作品としてはかなりの力作だと思う。カセット・オンリーのレーベルから初のアナログ・リリースだったりするし。

vol.19:キャスリン・ディ・マライス - ele-king

11/2(wed) Caithlin De Marrais @ Union Hall
W/yellow birds, Lindsay Sullivan

 ハロウィン・ウイークに積雪があったニューヨークでは、スカーフ、手袋が手放せなくなってきた。11月に入っても毎日のようにショーに出かけている。11月1日は〈ミュージック・ホール〉にSBTRKTを見に行ったらソールドアウトで入ることができず、隣の〈パブリック・アセンブリー〉でやっていた映画の上映会に行くとサイキック・イルズ、エンドレス・ブギーのショーをやっていた。
 サイキック・イルズ......何年やっていても、相変わらずドローンでサイケデリックで、ベースのリズはかわいくて......と印象は変わらない。エンドレス・ブギーはちょっと時代を間違えたかなと思けれど、かなり上手い。ロングヘアのおじさんたちがいまだにサイケデリック、ロックンロールを現役でやっている。さらにその晩のショーに一緒に行った友だち(アメリカ人男子、Cとしておこう)は〈ウエブスター・ホール〉にバトルスとにせんねんもんだいを見に行ったのだが、「日本の女の子のバンド、かなり良かった!」と興奮して話してくれた。今日もまた別の場所であるのでショーが終わったら行こうかと、話した。

 今日のショーは元キラメキ青春エモ・ポップ・バンド、レイナー・マリアの紅一点、キャスリン・ディ・マライス。場所は〈ユニオンホール〉。
 私がレイナー・マリアを見たのは1998~99年あたりだろうか、たぶんミネアポリスの学校かどこかの講堂だったと思う。誰かについて行ったらそこでバンドがプレイしていた。ウィスコンシン州のマディソン出身。マディソンと言えば、¥私のなかでは、〈ポリヴァイナル〉――レイナー・マリアをリリースしていたレコード・レーベル。現在はオブ・モントリオール、アソビ・セクス、オーウェンなどを出している――なのだが、マディソンといえばその頃、エモ・ロックがブームになっていて、ジョン・オブ・アークやペレ、サンディズ・ベストなどが出てきた都市だと記憶されている。
 その講堂でみたレイナー・マリアはとってもあどけない、学生バンドという印象だったが、キャスリン(ヴォーカル、ベース)の容姿淡麗、清潔感漂う雰囲気とカイル(ギター・ヴォーカル)のおちゃらけキャラ、どこまでもプレイヤーなステージ・パフォーマンスが見ていてとても楽しく、そのふたりを後ろであたたかく構えるビル(ドラム)という編成のこのバンドにとても高感度が湧いた。ショーのあと、ほとんど誰もいなかったので世間話をして、それがきっかけで仲良くなり、私がやっていた〈コンタクト・レコーズ〉のコンピレーションの参加してもらったこともあった。その後、彼らも私もブルックリンに引っ越した。ブルックリンといっても彼らが住んでいるのは、パークスロープ周辺(東京でいう吉祥寺、三鷹?)、私はウィリアムスバーグ(東京でいう下北沢?)なので偶然会うこともなかった。

 レイナー・マリアは2006年に終結し、メンバーはそれぞれ新しいバンドをはじめ、ドラムのビルは、2006あたりにプロサイクスというバンドをやっていて(マタドールからレコードがリリースされている)、私がよくいくマイティ・ロボット/シークレット・プロジェクト・ロボット(今月11月より正式にブシュウィックに引っ越した)周辺でよくプレイしていた。ビルとはそこで会うと、「以前、レイナー・マリアをやっていたよね」など話しをよくしていたが、キャスリンとカイルには会わなかった。聞くと、そのあいだに彼らは自分たちのレコード・レーベル、〈エンド・アップ・レコーズ〉を立ち上げ、自分たちや友だちのバンドを音源をリリースしている。さらに、キャスリンはママになり、ヨガの先生になっていた。

 レイナー・マリア解散以来、自分のなかでは過去のバンドになっていたし、他のバンドの気を取られて忘れていたので、今回またキャスリンを見るのは特別な気分だった。

 というのも、会場の〈ユニオン・ホール〉に来たのは、ニューヨークに10年住んでいるが実は初めてのことだ。パークスロープはウィリアムスバーグにいると、なかなか行かないエリアなのだ。だいたいツアー・バンドはパーク・スロープでショーをするとウィリアムスバーグ、もしくはブシュウィックでもう一本ショーをするし、シングルが多いウィリアムスバーグにくらべてカップルや家族が住む高級エリアなのだ。

 一歩会場にはいると、雰囲気がとてもファミリー的で、安全、優しい感じがする。ウィリアムバーグのように汚かったり、荒んでいたり、パンク色だったり、危険な要素がまったくない。入ると右側にバーがあり、そのうしろにはゆったりしたソファーとテーブルがカフェっぽく置いてある。なんならその後ろには、図書館のように本の棚がずらっと並んで、静かにコーヒーを飲みながら読書している人もいる。ベレー帽率高し......だ。えっと、ここライヴ会場ですよね? さらにバーにある飲み物はシックス・ポイントなどのファンシー系ビール($6~)やリカー系。ウィリアムスバーグやイーストヴィレッジなどのチープなバーに置いているような、カンのPBR($2~)はない。でもここのビールおいしい。Cはビールのあてにコーンドッグを注文していたけれど、納得できる。奥には、左にボッセ(Bocce)と言うゲームのレーンがふたつあって、みんな一生懸命プレイしている。ビリヤード、ボウリング、サッカーの中間ぐらいのゲーム(https://en.wikipedia.org/wiki/Bocce)。ここはこれで有名らしい。
 右にはバックヤードに続くドアがあり、寒くてみていないが、煙草も吸えるらしい。やっと地下の会場にたどり着いた。知らなかったら普通にバーとして使っていそうな場所だ。上が居心地良いので、油断していると見たいバンドを見逃してしまいそうだ(現にCは前のバンドを見逃していた。知り合いだったというのに......)。
 下は適度な水曜日の夜の空気が流れていた。混んではないが、適度な入りだ。キャスリンも友だちと談笑したり、うろうろしている。ドアにいたのが、かわいらしい知的な女の子だったのだが、Cが彼女が集めたお金(チケット代)を堂々と開けっ放しにしているのを見て、「ダメだよ、レジを開けっぱなしにしちゃ!」とあわてて注意していたのが面白かった。Cはよくフリーマーケットで物を売っているので、その辺にはとても敏感なのだ。女の子はきょとんとしていた。だってそこは安全なところなんだからね。
 今日のバンドは、ギターのジョシュ、ドラム(名前がわからない)とキャスリンの3人体制。リリース・パーティなので、ニュー・アルバムからの曲がほとんど(セットリスト参照)。11月8日に「マジックシティ」に続くソロ第二弾、「レッド・コーツ」が発売される。彼女いわく、全て自分で手作業で作ったらしい。 https://endup.org/artists/caithlindemarrais/

 彼女の声はとても深く、どこか悲しげで、訴えかける力、雰囲気がある。楽曲のせいかと思ったが、彼女が歌うとどの曲もそうなってしまうのかもしれない。レイナー・マリア時代から彼女の声は印象的だったが、子供を産んでか、声により深みがましたように思える。先生に向いているなとか(実際ヨガの先生らしいです)、悲しい経験がたくさんあったのかななど、雰囲気がどこから来ているのか......、考えを巡らせたが、結局これが彼女のキャラクターなのだろう。
 この日は彼女のお母さん出身でもあるニュージャージーから古い友だちが来ていたらしいが、"City Girl"を歌う前に、"シティ・ガール"と"ジャージー・ガール"を少し皮肉っていた所が面白かった。シティ(=ニューヨーク)とジャージー(=ニュージャージー)には、東京と大阪みたいな変な対立感覚があるのだ。

 2曲目の"Bird"にはヴィデオもあって、むかし何度みても映画みたいに思ったが、今日のショーも全体的に、スローモーションで映画を見ているようだった。3人がときどき顔を合わせて、にこっと笑って合図したり、グルーヴ感、言葉にできないつながりがあった。さらには共演のイエローバード(Cが見逃したバンドね)のサムとアニーがゲスト登場して、1曲を披露。決してきらびやかなショーではないし、テクニックを披露するわけでもない。自分の歌を忠実に表現するのみで、そしてそれだけでお客さんを惹き付けるのはすばらしいことだと思う。来ているお客さんは友だちばかりだったかもしれないけれど、彼女が好きでサポートしたいという気持ちが見えた。女性客が多かった。終わったあとには良い映画を見終わったような心地よい充実感があった。
 話しかると彼女もびっくり、「久しぶり!」と。相変わらず容姿端麗、美しい。誠実そうで一本気、そんな彼女の人間性にみんなが微笑んでいるのだろう。

Chart by JET SET 2011.11.07 - ele-king

Shop Chart


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DISCODROMO FEAT. HARD TON

DISCODROMO FEAT. HARD TON BUILD A HOUSE »COMMENT GET MUSIC
話題のHard Tonフィーチャー・トラック!!Prins Thomas & Tensnake Remix収録!!正統派コズミック・ディスコ・リリースの前作に引き続きレーベル首領Prins Thomasによるリミックスを収録。さらに昨年のインディ・アンセム"Coma Cat"で御馴染みのTensnakeによるB面もお勧めです。

2

MR RAOUL K

MR RAOUL K REMIXES VOL.2 »COMMENT GET MUSIC
Welcome Stranger Remix & Kuniyuki Remix続編!!Kuniyukiによる渾身の1トラックを収録した"Remixes Vol.1"に続く傑作リミキシーズ第二章。

3

SEAHAWKS & AUTRE NE VEUT

SEAHAWKS & AUTRE NE VEUT DON'S RAINBOW »COMMENT GET MUSIC
Lo Recordings主宰のJon Tyeと、田名網敬一とのコラボレートでも御馴染みのPete Fowlerからなるバレアリック~チルアウト・トップ・ユニットによるセルフ・レーベル"Ocean Moon"第一弾シングル。

4

SPACE DIMENSION CONTROLLER

SPACE DIMENSION CONTROLLER PATHWAY TO TIRAQUON6 »COMMENT GET MUSIC
必殺のギャラクティックUKGディスコからSquarepusher直系の高速フュージョンまでを詰め込んだ、ベルジャン老舗R&Sからの待望の1st.フル・アルバムがこちら!!名盤です。

5

LEE PERRY VS DIGITAL MYSTIKZ

LEE PERRY VS DIGITAL MYSTIKZ LIKE THE WAY YOU SHOULD (MALA REMIX) / OBEAH ROOM (MALA REMIX) »COMMENT GET MUSIC
ご存じUKダブ名門On-U Soundから、Kode9やHorsepower Productions、Moody Boyzらに続く御大Lee Perryのダブステップ・リミキシーズ・シリーズMala編が登場です!!

6

NEW AGE STEPPERS

NEW AGE STEPPERS FADE AWAY »COMMENT GET MUSIC
Adrian Sherwood主宰、On-U Soundの処女作として知られるNew Age Steppersのデビュー曲"Fade Away"。UK老舗Rough Tradeが運営するコレクタブル・レーベルFor Us Records製作の300枚限定7"リイシュー盤が登場です。B面にはまさかの新曲を収録!!

7

J.ROCC

J.ROCC STAY FRESH »COMMENT GET MUSIC
アルバム序盤のハイライトとなったタイトル曲やリミックス、ニューテイクを含む全5曲を収録! 全方向位にオススメできる素晴らしい内容、Stay Freshhh!!!

8

V.A.

V.A. LATE NIGHT CHRONICLES »COMMENT GET MUSIC
ここ数年、活動が再度活発化してきているデトロイト発の老舗ディープハウス・レーベル"Soiree Records International"からリリースされたコンピレーション最新作をリストック。

9

V.A.

V.A. BODY & SOUL 15 YEARS »COMMENT GET MUSIC
James Brownから808 Stateまでハウスをベースに様々なジャンルにクロスする、Body & Soulの真骨頂と言えるクラシカルなミックスを収録。大充実の2枚組です!

10

NOCOW

NOCOW IN A WAY EP »COMMENT GET MUSIC
旧ソ連産アンダーグラウンド・ハウス2011年決定打!!新星ロシアンNocow a.k.a. Alexey NikitinによるAnton Zap主宰"Ethereal Sound"新作10"。
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