「S」と一致するもの

Yamagata Tweakster x Wedance Japan Tour 2013 - ele-king

 クライマックスは彼がドアを開け、階段を勢いよく駆け上がり、車が往来する大久保通りに飛び出たときだった。ライヴの最中にステージを飛び降り、客席で踊る音楽家はたくさんいる。が、歌い踊りながら会場を後に、公道に躍り出る音楽家はこの日初めて見た。彼の後を追いかけるようにオーディエンスもだだだだと通りに出た。道のど真ん中で彼はみんなと騒いでいる。走っていた車は止まらぜるえない。何が起きたんだい? フルクサス流のハプニング? 前衛舞踏? アナーキーなフリー・レイヴ? それともこれっていわゆる占拠? 
 ほんの数分の出来事だった。それでもこれは、新宿のコリアンタウン、大久保通りのレイヴであり、占拠だった。こんなことを言うと君は過激な運動家を想像するかもしれない。だが、ちょっと待って。たぶん君のイメージとは違っていると思うよ。
 彼はステージでラーメンを料理しながら、イタロ・ディスコで激しく踊り(僕にはDAFを思わせたが、本人はイタロ・ディスコとハウスのつもりだと話している)、そして服を脱ぎながら歌う、韓国のソウルのホンデからやって来たヤマガタ・ツイックスターなる音楽家。彼の隣には、サングラスをかけたセクシーな美女がロボティックなダンスを続けている。ヤマガタが路上に出たときもひとりはレオタード姿のまま、同じように外に出た。
 What fuck was going on? この晩、いったい何が起きたっていうんだい? 僕の頭はいまもモーレツな躁状態を維持したまま、混乱している。いまの僕を路上で見たら不審人物として署に連れて行かれるかもしれない。電車に乗ったらやばい人だと思われ、満員電車のなかでさえ、さーっとまわりから人が遠のくだろう。そんな状態であるからして、うまく説明できる自信がないけれど、この晩に起きた小さくて大きな出来事を知ってもらいたいと思ってキーボードを打ち続けている。僕がぶっ倒れるか、キーボードが壊れるか、身体をはった勝負だ。

 結論=ヤマガタ、まったく素晴らしい。ウィダンス、まったく格好いい。
 ウィダンスから書こう。イルリメの後にステージにはふたりの男女。長髪のメガネをかけた細身の男性はギターを抱えて、おかっぱの女性は革ジャンを着て、マイクの前に立っている。「準備はいい?」と、言ってはじまった彼らの演奏は、グルーヴィーなダンス・ビートをバックにギターがぐわんぐわんと絡みつき、女性はメリハリあるヴォーカリゼーションで会場をがっつりロック、ふたりとも激しく身体をゆさぶって、ゆさぶって、ゆさぶっている。はあ、はあ、はあ......。曲が終わると息が切れている。
 WeDance=私たちは踊る。そのバンド名のように、ふたりは踊る。韓国でビーチ・ハウスの前座を務めたという話もうなずける演奏だった。ドリーミーで、心身ともに揺さぶるダンス・ロックだ。見た感じ、ふたりとも若い。実際はどうか知らないが、気持ちの良い、好感の持てる人柄に思えた。これがいま注目の、韓国の若いDIY主義者の音楽家が集まるホンデと呼ばれる町からの、もっともフレッシュな一撃なのだ。何を歌っているかわからない。それでも彼らのエモーションはばっちり伝わる。格好いい。
 そんなわけで、久しぶりに会った友人に泡盛をおごった。面白い人たちが会場には集まっていた。無鉄砲な連中から音好きな連中、変わったモノ好き、日韓のアンダーグラウンド集会。ヤマガタ・ツイックスターは、そのトリを務めるのに相応しい男だ。市の再開発によって撤去を命じられたうどん屋をめぐる闘争から政治運動に発展したという、ホンデ・インディ・シーンの重要人物であるこの紳士は、黒い笑いと辛辣な社会批判を歌詞に託しながら歌い、踊る。踊るといっても、こちらはウィダンスと違って、いかがわしい動きを見せる。ニルヴァーナで音楽に目覚め、ペット・ショップ・ボーイズとフィッシュマンズを愛するヤマガタは、じょじょにその本性である笑いと知性と反抗心を見せ、巧妙なパフォーマンスで我々をまんまと虜にすると、背中から羽が生えたようにふわふわと踊らせた。
 想像して欲しい。ライヴハウスで汗かいて踊っている人びとが、そのまま路上にトランスポートされたところを。信じられないだろう。ステージにはラーメンだ......その信じられないことが起きた。鶴見済がニマっと笑っている。僕もニマっと合図した。
 翌日の昼過ぎ、品川のルノアールで、飛行機の搭乗手続きまでの1時間ほどの時間をもらって話を聞いた。最後の残り5分で写真撮影。すると......またしても彼は、駅前の4車線の大通りに飛び出した。そして、路上にばたんと寝そべる。忙しい町に寛容さなどない。多くの車からは怒りのクラクション、それでも彼は白昼堂々と......いっしょに路上に放り出されてシャッターを押し続けている小原泰広が終わってから「恐かったです」とひと言。彼は残されたわずかな時間も無駄にすることなく、路上を占拠したのだった。
 Kポップなどクソ食らえ。ヤマガタ......君こそ真のスターだ。
 (日本盤、2枚とも歌詞対訳あります。限定盤ですよ!)

Yamagata Tweakster - 山形童子 utakata records

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Wedance - Japan Tour unfixed# 130127 130129 utakata records

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 昨年のマイ・ベストにハウ・トゥ・ドレス・ウェルを挙げた人も多いことだろう。ともにウィッチハウスのイメージを踏むようにつめたくゴーストリーな音像を特徴としながら、セカンド・アルバムにおいてホーリー・アザーと大きく道がわかれたのは印象的だった。ハウ・トゥ・ドレス・ウェルもトロ・イ・モワも、3月にリリースを待つインクなども、こぞって新作はメジャー感あるプロダクションを持ったR&Bへと変貌を遂げている。オート・ヌ・ヴの新譜も同様の傾向を宿しながら来月登場する。チルウェイヴの漂着先としても、この流れは2013年においてますます一般化し、大きくなるだろう。アンダーグラウンドのこのたしかなうねりを、われわれはこの来日公演で感じることができるはずだ。

今、最も注目すべき若き才能トム・クレルによるプロジェクト、ハウ・トゥ・ドレス・ウェルの来日公演が決定!!

2010年にリリースされたデビュー・アルバム「ラブ・リメインズ」がピッチフォークで8.7点を獲得、スピンなどでも海外媒体で大絶賛され一躍音楽シーンの第一線へと躍り出たトム・クレルによるプロジェクト、ハウ・トゥ・ドレス・ウェル。
アークティック・モンキーズやフランツ・フェルディナンドなどを擁する英の名門レーベル、ドミノ・レコード傘下の〈Weird World〉と契約し、15カ月間かけブルックリン、シカゴ、ナッシュビル、ロンドンといった様々な場所でジ・エックス・エックスのプロデューサーとして知られるロディ・マクドナルドと共に制作したセカンド・アルバム『トータル・ロス』を昨年リリース。
よりスケール感が増し、美しくせつなく深淵な世界を構築し、アーティストとしての個性をより一層強めた作品は様々な海外媒体で年間ベスト・アルバムにチャート・インするなど大きな話題となりました。
そんな彼の2011年12月以来となる2度目の来日公演が決定しました!!
Tokyo Indie x Dotlinecircleによるコラボレーションによる行われる本公演。
今、最も注目すべき若き才能による貴重な来日公演は見逃せません!!

■公演詳細
Tokyo Indie x Dotlinecircle presents How To Dress Well Japan Tour 2013
3/13(水)渋谷 O-Nest
Open:18:30 Start:19:30
前売りチケット:4500円(当日:5000円)
1月26日より前売りチケット発売開始!!
※チケットぴあ(Pコード 192-257)、ローソン (Lコード 78413)、イープラス 、渋谷オーネスト店頭にてお求めいただけます。
問い合わせ:渋谷O-Nest:03-3462-4420

■リリース情報
アーティスト:How To Dress Well (ハウ・トゥ・ドレス・ウェル)
タイトル:Total Loss (トータル・ロス)
品番:WEIRD014CDJ (流通品番:HSE-10128)
発売日:絶賛発売中
価格:2,100円(税込)
※初回仕様限定盤はボーナストラック・ダウンロードカード封入(フォーマット:mp3)、歌詞対訳、ライナーノーツ 付


How To Dress Well
Total Loss

Weird World/ホステス

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【TRACKLIST】
1. When I Was In Trouble
2. Cold Nites
3. Say My Name Or Say Whatever
4. Running Back
5. & It Was U
6. World I Need You, Won't Be Without You (Proem)
7. Struggle
8. How Many?
9. Talking To You
10. Set It Right
11. Ocean Floor For Everything

【初回仕様限定盤ボーナストラック・ダウンロード(フォーマット:mp3)】
1. Set It Right (Acapella)
2. Again (Janet Jackson cover)
3. Blue Crystal Fire (Robbie Basho cover)

■バイオグラフィー
"ハウ・トゥ・ドレス・ウェル"は、NYブルックリンからベルリンに活動を移したばかりのトム・クレルによ るソロ・プロジェクト。R&B、サイケデリック、ドローン・ミュージックを昇華させたドリーミーなサウンドでファンを増殖させている期待の新人。 10年リリースのデビュー作『ラヴ・リメインズ』が早耳系音楽メディアで高評価を獲得。11年12月にはアクティブ・チャイルド共に来日公演を敢行し、好評を博した。

Godspeed You! Black Emperor - ele-king

それは、我々が生き、共有し、抵抗し、拒絶し、解体し、良い方向へ変えていこうとしていることばかりの、虚無的までに悲しい物語を証明し、伝え、変容させる音楽だ。
(レーベルのホームページ/日本盤の訳文より抜粋)

我々の町の美と苦痛、悪臭をふくむ風、警官の異常発生、我々の夢、偶然見つける港の不快な臭い、凝視する野次馬。
(アルバムのバック・カヴァーより)

 2003年、『Yanqui U.X.O.』を出した翌年、モントリオールのGY!BEは2010年の年末までのおよそ8年のあいだ活動を休止している。2010年、ATPのために再結成すると、2011年は東京でもライヴを披露した。GY!BEは思想を持ったバンドで、その行動は絶望に基づいている。世界を楽しく見せようと努めれば努めるほど、虚無はふくらむ。そういうシステムのなかに生きていることを暴こうとしたのがGY!BEの『F♯ A♯ ∞』(1997)だったが、楽しい世界はこの10年でより巧妙な姿へと再編されている。
 先日、快速東京のライヴに行ったとき、三田格から問題提起として観れば面白いからと激しく説明され、『バットマン ダークナイト ライジング』を観たが、たしかに、アイロニカルな意味で面白かった。
 (以下、ネタバレあり)格差社会の貧困と絶望を生きたある人物は、上流階級であり資産家であるバットマンの関わる企業が投資したクリーン・エネルギー原子炉を核爆弾とし、市民に呼びかけ、貧困層の反乱を試みるが、それをバットマンが阻止するといった、GY!BEが間違いなく憤慨する内容で、たしかに反面教師として世界の見方を考えさせられる話だった。裕福な人たちが裕福のままでいなければ秩序は保たれないという、今日の社会の特徴を捉えていて、それがNYをモデルにしたゴッサムシティ(しかもウォール街)を舞台にしているところにもリアリティがあるのだけれど、GY!BEは、バットマンと戦う側にいるバンドなのだ。『タイニー・ミックス・テープス』は、スラヴォイ・ジジェクの"pure negativity"というタームを使ってGY!BEの音楽を説明しているが、僕のような哲学の素人にも、アメリカの音楽ライターにそう書かせる力がGY!BEにあることはわかる。
 メンバーは初期からほとんど替わっていないそうだが、音楽的には、若干の変化がある。『アレルヤー! ドント・ベンド! アセンド!』の1曲目は、いままでないほどクラウトロックめいていて、ノイ!からラ・デュッセルドルフへと展開する頃をロング・セットで再現しているようだ。途中、変拍子が入ってくるところはプログレ風で、GY!BE特有のフォルティッシモがたたみかけられる。
 ハードコア・ノイズとヴァイオリンの音色が錯綜しながら、悲しみのどん底にいる人たちを鼓舞するようにシンフォニーが展開される。その重厚さは彼らのコミュニティ感覚を表しているようだ。いまの自分の好みの音というわけではないのだけれど、執拗なクレッシェンドの果てに立ち現れる崇高さに気持ちの震えを覚える。
 「怯えながら興奮して、悦びのノイズを演奏しているんだ」と、GY!BEは昨年『ガーディアン』の取材に答えている。彼らはこの世界を「数百万人が飢えているあいだ、果物が(分け与えられることなく)腐っていく」という言葉に喩えている。「そのミルクが毒だとわかっていながら飲み続ける。(略)政治は政治家のためにある。彼らは自分の死臭を隠すために、香水とコロンをつけて、カラフルなネクタイを着用する。私たちはその悪臭からできる限り離れて生きていたいと思っている」
 計4曲収録されているうちの、3曲目の"ウィ・ドリフト・ライク・ウォリード・ファイヤー(我々は、悩める烈火のごとく漂流する)"も、GY!BEらしく、「悦びのノイズ」がゆっくりと時間をかけて、そして上昇していく曲だ。彼らは、いたずらに高揚しているわけではない。注意深く世界を見渡している。見開きジャケットを開くと、車に轢かれた鳥の無残な死骸の写真がある。この10年、町はすっかり姿を変え、小綺麗になった。おそらく元には戻れないだろう。僕もいまはこんな風にぬけぬけとオンライン・マガジンで原稿を書いているけれど、デジタル空間に邪悪な力が流れ込み、橋元優歩の履歴から何までもが筒抜けになってしまう世界が来ないとは限らない。デリック・メイが予言するように、我々の子供の世代が机の上のPCを粉々に踏みつぶすようなときが......。
 こんな世界のなかで、GY!BEはどんなつもりでいるのだろう。彼らは自分たちが何をやるべきかよくわかっている。

 そういったシンプルな信条と目標を提唱することは、控えめに言っても、10年を経たいま、よりいっそう維持し、成立することが難しくなっている。あらゆるコンテンツと非コンテンツ──あらゆる"満足"──で溢れかえる現代の文化的な時間において、あからさまな露出を回避するという考えや、メディアの力を緩めようとしたり、アイデンティティ・マネジメントをすること自体が奇妙で、陳腐なのかもしれない。(中略)
 反戦略が戦略としてタグ付けされるリスクを伴うこと、ノン・マーケティングがその反対に枠組みされる昨今だとよくわかっていながら、彼らが健全であるために根底をなすものと考えている理念を、単なる別の形の戦略と捉えかねないが、深く維持していたいのだ。
(レーベルのホームページ/日本盤の訳文より抜粋)

Chart - JET SET 2013.01.28 - ele-king

Shop Chart


1

Lindstrom - Vos-sako-rv - Todd Terje Edit (Smalltown Supersound)
ノルウェーのディスコ帝王Lindstromによる2012年最新アルバム収録2作品を同郷マエストロTodd Terjeがリエディット。既に話題となっているOlsen発のコラボレートEpに先駆けた注目の一作です!

2

Nicholas - Beat Down (Mahogani Music)
大好評を博した『Dillatroit』に続くMoodymann率いるMahoganiからの新作は、前作にも参加していたNick SpeedがNicholas名義でのヴァイナル・リリース。ExプロデューサーにはもちろんKdj!

3

Jose James - No Beginning, No End (Blue Note)
客演にはレーベルメイトのRobert Glasperや、R&bシンガーのEmily King、フランス育ちのシンガー・ソングライターHindi Zahra、Amp Fiddlerらが参加。ジャズ~ソウル~R&bを往来した最先端サウンド!

4

Toro Y Moi - Anything In Return (Carpark)
南カリフォルニアの天才Chaz Bundick = Toro Y Moi。名作『Underneath The Pine』に続く約2年ぶり通算3枚目のフル・アルバム!

5

A$ap Rocky - Long.Live.A$ap Deluxe Color Vinyl (Rca)
A$ap Mobの中心人物であり、ハーレム出身のラッパー兼ミュージック・ビデオ・ディレクター=A$ap Rockyが、メジャーRcaより世界待望のアルバムをドロップ! 見開きジャケット仕様の限定盤。

6

Secret Circuit - Afterlife (Beats In Space)
実験音楽家の父を持つことでも知られ、Rub-n-tugのThomas BullockとのプロジェクトLaughing Light Of Plenty等でも活動を繰り広げる、LaのベテランEddie Ruschaによるプロジェクト"Secret Circuit"最新作品!

7

Kenny Cox - Clap Clap! The Joyful Noise (180 Proof)
UsのKing Of Diggin'ことKon & AmirのAmirが設立したレーベル180 Proofの第1弾は、ピアニストKenny Coxの幻の名作!!

8

Jesse Boykins lll & Melo-x - Perfect Blues Remixes (Ninja Tune)
ブルックリン在住のネオソウルSsw Jesse Boykins lllと、Maxwellも絶賛のNyc出身Mc/Jj/プロデューサーMelo-xがタッグ名義で放った傑作『Zulu Guru』からの強力&限定リミックス・カット!

9

Francesco Tristano - Ground Bass (Deutsche Grammophon)
衝撃の"Strings Of Life"カヴァーでデビューを飾ったクラシック界の異端児ピアニストFrancesco Tristanoの新曲を、Brandt Brauer FrickとKirk Degiorgioがリミックスした超話題盤!!

10

Robbie M - Let's Groove (Peoples Potential Unlimited / Ronea)
以前Ppuが再発し大ヒットとなったMidnight Express Show Bandのリーダー、Robbie Mが復活。話題だった先行シングル曲も収録した待望のフル・アルバムです!!

Fidlar - ele-king

 去年、アメリカのサンタナにあるライヴハウスの、〈バーガー・レコーズ〉主催のイヴェント、「バーガーアマ」に行った僕は、オープニング・アクトを飾ったひとつのバンドにぶっ飛ばされた。
  小柄なメキシコ系のヴォーカルは、へったくそなギターをひたすらかき鳴らし、「起きたら! キメて! スケート!」なんて絶叫してる。他のメンバーもバカみたいなテンションでステージ上をのけぞり回り、シャウト! 曲が終わるとヴォーカルは中指を立てながら「お前ら全員ファックだ!」と言って、小さな笑みをこぼした。「さ、最高だ......!!!」   
 僕はやりきれない思いに塗れたアメリカの典型的なキッズたちが鳴らす、フラストレーションをヤケクソな勢いで爆発させたような、ジャンク・ガレージ・パンク・ポップにただただ興奮していた。当日のお目当てはトリを務めるウェイヴスだってのに(他にもタイ・セガール、キング・タフ、オフ!なども出演)、最初のバンドでピークを迎えてしまいそうな僕は、飲めないビールをすかさず一気飲みし、地元のやんちゃそうな連中に混じってひたすらモッシュ! 会場のキッズたちは120%のテンションでダイヴを繰り返し、こう叫び続けていた。「フィドラー(くそったれ! 人生は賭けだ)!!!!!!!!!!!!!!!」 

 どうしようもない4人の負け犬で結成された、LA出身のフィドラーは、ギター・ヴォーカルのザック、リード・ギターのエルヴィス、ベースのブランドン、ドラムのマックスの4ピース・バンド。ファースト・アルバム『フィドラー』では、ニルヴァーナとピクシーズ、そしてブラック・リップスに大きな影響を受けたという、キャッチーで弾みの良いガレージ・サウンドが、ウェイヴスやベスト・コーストにも通じるごきげんな西海岸特有のテンションで、最後の曲"コカイン"までひたすら鳴り響いている。
 ほとんどの歌詞の内容は"ドラッグ、スケート、アルコール"。マジでバカ全快で、アホ丸出しだが、そこが良い。

 彼らは現地のキッズにもに人気だった。演奏が終わると、キッズたちはぞろぞろと物販に移動し、Tシャツやレコードを夢中になって買っていた。そんな光景を見ていた僕は、自分が中学生の頃、ザ・ヴァインズのアルバムをスキップしながらCDショップに買いに行った時代を思い出し、胸が熱くなっていたが、そんな僕の横ではウェイヴスのネイサン・ウィリアムスがひたすらハッパを(合法的に)吸っていた。
 イヴェントが終わり、僕はフィドラーのヴォーカルのザックに恐る恐る先ほど買ったレコードにサインを求めると、彼は気さくにそれに応じてくれた。「俺、じつは昔、静岡にちょっと滞在してたんだ。コンニチハ! だろ? へへ。日本には本当に行きたいんだ。いまそんな話もしてるんだぜ? だからちょっと待っててよ」
 この言葉の通り、2月、ホステス・クラブ・ウィークエンダーでフィドラーは来日する。

Holly Herndon - ele-king

 ジュアナ・バーウィックとフェネスあたりとの溝を埋めるのが、ブルックリンの〈リヴェンジ〉レーベルから昨年末にデビュー・アルバム『ムーヴメント』を発表した、女性プロデューサー、ホリー・ハードンだ。彼女の「声」ネタのアルバムは、いろいろな意味で、──サイバー・フェミニズムの点からも「声」ネタの点からもアンビエント/ドローンの点かも──面白い。グルーパーとローレル・ヘイローとメデリン・マーキーの3人が好きな人にはぜひ聴いてもらいたいアルバムだ。
 さて、ホリー・ハードンの『ムーヴメント』からこの度シングルが切られることになったのだが、そのリミキサーがNHK'Koyxenときた。ふたりはロンドンで知り合ったそうだが、NHKは最近の彼の作風のように、ダンス・ミュージックへと再構築している。ゆがんだルーピングと不規則な反復を活かした展開に惹かれる。
 〈リヴェンジ〉も不思議なレーベルで、昨年のサン・アロウとコンゴスの共作が記憶に新しいが、最近はマルコム・ムーニー(CANのオリジナル・ヴォーカリスト)のソロを出したかと思えば、もうすぐリリースされるであろうマックスミリオン・ダンバー(Maxmillion Dunbar)は、初期のデリック・メイよろしく透き通ったデトロイティッシュ・サウンドだったりする。
 このレーベルの独創性というか、ジュリア・ホルターやジュリアナ・バーウィックを出したかと思えば、ホアン・アトキンスをリミキサーに起用してみたり、ジェフ・ミルズやアンソニー・ムーア(スラップ・ハッピー)なんかまで出したりとか、そのリリースのセンスには非凡さを感じる。

Scott Walker - ele-king

 スコット・ウォーカーは、コード(和音)とディスコード(不協和音)の間にあるサウンドにオブセストしている人だという。
 刃物を研ぐ音だの、食肉をパンチしている音だのを音源としながら、和音と不協和音の間のもやもやとしたところを彷徨っているというのだから、それはある種の覚悟がなければ聴ける音楽ではない。和音=安心。不協和音=恐怖。と定義すれば、その間にあるものは、不安。だろう。フィジカルに言えば、痛いのはわりと耐えられるが、痒いのは耐え難いというのと同じで、精神的には不安が一番やばい。これに比べれば、恐怖はポップである。メンタルヘルス上でも、一番良くないのは「unstable」な状態らしい。
 音楽を生業とする人ならいいだろうが、地べたで労働している人間は、そんなところに連れて行かれる音楽はあまり聴きたくない。だから、スコット・ウォーカーは「過去の人」と呼ばれるようになった。が、リスナーをそんなところまで連れて行ける音楽家は稀有なため、彼はその道のプロたちのアイコンになる。錚々たる顔ぶれのUKアーティストが彼を絶賛するドキュメンタリーは『Scott Walker: 30 Century Man』というタイトルだが、彼は時間軸的な先をおこなっているわけではないと思う。
 別の次元に進んでいるのだ。

 当該ドキュメンタリーの製作総指揮はデヴィッド・ボウイだ。そのわりには、映像中で彼の曲を聴きながら、くくっと笑ってみたり、「彼が何を歌ってるかなんて興味ない」と言ってみたり、現代の日本語で言うならツンデレとでもいうような性格が見えて微笑ましいが、低音の魅力で歌い上げる痩身の美男。という点では、彼らは似ていた。いっぽうはロック歌手として、いっぽうはポップ歌手として一世を風靡し、ロック歌手は自らというスターをリプロデュースし続けて伝説となり、ポップ歌手は音楽を創造することに拘泥して隠匿した。ふたりは同じコインの裏と表のようだ。少なくとも、ボウイの方にはその認識はあるように思われる。

 そのボウイが「再び彼を意識したのは、このアルバム」と言うウォーカー・ブラザーズの最終アルバム『Nite Flights』は、ブライアン・イーノが「屈辱を感じる」と評するような名盤だが、〈4AD〉のサイトによれば、『Bish Bosch』は「1978年の『Nite Flights』から彼がはじめた探求の線上にある最新作」だそうだ。
 個人的に一番気に入ったのは"Epizootics!"と"Phrasing"だ。躍動する不安。とでもいうような、ねじ曲がった高揚感がある。前述の映像で最も印象的だったのは、このような音楽を作りながらも、スタジオの様子は妙に活気に溢れていたということだったが、これらの曲はその現場の風景を思い出させる。
 さらに、これを書いている時点での英国は雪に覆われているのだが、"The Day the "Conductor" Died(An Xmas Song)"があまりにも窓の外の光景にフィットして困っている。これにしろ、独裁者の処刑と臨終がテーマの一筋縄ではいかないクリスマス・ソングだが、この美しさは危ない。嵌っていると戻って来れなくなりそうなので、ぶつっと音を止めて立ち上がりたくなるほど、この世のものではない。
 思えば、スコット・ウォーカーの場合、歌になっているからやばいのだ。アンビエントでもインダストリアルでもノイズでも何でもいいが、こういうのをやろうとする人たちは、今どきの世界にはけっこういる。しかし、彼の場合は本質的に歌だというのが変なのだ。まるで異次元界のひずんだ(しかし、あちらの世界ではしごくまっとうな)流行歌みたいで、オペラみたいで、聖歌みたいで、それが人間の肉声だから、人間の肉体の一部である脳がずるっと持っていかれてしまう。

 もっと先へ。行けるところまで先へ。を志向する高齢アーティストを敬愛する。と以前書いたことがあるが、スコット・ウォーカーは、いったいどこまで行ってしまうんだろう。この人もまた、アラウンド・セヴンティの爺さんのひとりなんだが。
 (ボウイも新譜を出すようなので、コインの裏から先に聴いたようなもんだが、こうなってくると表も楽しみだ)

田中 THE RECORD - ele-king

1/26(土) mayim mayim @MORE(下北沢)
2/1  (金) リラ部 @relove
隔週金曜(奇数週)@mescalito

https://www.mixcloud.com/yoshiakitanaka585/night-after-ascension/

12年の私的ベスト10


1
Osunlade - Envision - Defected

2
Andrés - New For U - La Vida

3
Onur Engin - Expansions - OE Edits

4
Dump - NYC Tonight - Presspop Music

5
Free Magic & JKriv - Chant & Sing EP - Discovery Recordings

6
Andrew Emil - Caught The Feeling (Remixes) - Four Play Music

7
Boris - Looprider Remix - Catune

8
DJ Nature - Return Of The Savage - Golf Channel Recordings

9
Maxmillion Dunbar - Polo (Versions) - Live At Robert Johnson

10
Kim Brown - Volume Six - Spring Theory EP - Just Another Beat

Yo La Tengo - ele-king

 私が高校時代のUSインディのイメージってのはもう本当にダサいもんでして。土臭くて、眼鏡かけちゃって、天然パーマで、帰宅一直線で、ネルシャツとジーパンでしょ、パンパンすると埃出ちゃうような。......にくらべて、キュアとかスミスとかスタイル・カウンシルとかジーザス&メリー・チェインとかアズテック・カメラとか、まあ! 輝いてましたわ! これぞスター! 最先端! ビバ英国! だったわけです。
 結局その頃はアメリカのインディ・シーンの情報がまったく日本に入って来てなかっただけの話でして、実際にはソニック・ユースもスワンズもダイナソーJRも、さらにはバッド・ブレインズ、ブラック・フラッグ、マイナー・スレット、ミニットメンなどのハードコア勢も、その後訪れるオルタネイティヴ・ムーヴメントの源として地下でモシャモシャと動きはじめていたのですが、なのに地方のレコード屋で手に入る物と言ったらR,E.M.やらキャンパー・ヴァン・ベートーベンやらドリーム・シンジケートやらスミザリーンズやらレッツ・アクティヴや......って、もう! 全然前向きになんかなれない! 女の子にダビングするなんてこともちろん皆無だったわけです。そんなダメダメ・チームの若頭がヨ・ラ・テンゴでした。
 名前も損してましたねぇ。英語じゃないし、テンゴって何だよ......って感じで。もちろん完全無視だったわけですが、のちのオルタナ爆発によってUSインディの歴史とか奥深さを知っていくうちにとんでもないことが起こっていたんだと。地下でがっちり育って繋がっていたんだと。本当にヤバかったのは帰宅部チーム。「普通の顔、普通の格好した人がいちばん怖い」......誰だったかの名言ですが、まさに等身大の音で、そのまんまの格好で、リスクなんて考えずに己の素を全部さらけ出す。やりたいことをやる。裸になる。その潔さ、馬鹿正直さ、そして確実に勘違いからも生まれた奇跡のセンスに溢れまくったアメリカ人に完全にノックアウトされちゃったんですね。だから成人式にも出なかったッスよ。プロム・パーティに出なかったであろうパイセンたちに習って......。

 なーんてことを思い出しました。テンゴの新作を聴いてたら。あの頃のまんまー。全裸ですよ。4年ぶり14枚目の作品はジョン・マッケンタイア・プロデュースのソーマ・スタジオ録音。ロブ・マズレク、ジェフ・パーカーといったお馴染みのシカゴ勢も参加しており、ホーンとかストリングスが彩りを添えております。もちノイズ・ギターもガン! とかね。たしかにジョンマケっぽいなぁ〜と。質感はシー&ケイクとかアルミナム・グループとか、あとティーンエイジ・ファンクラブの『マン-メイド』とかね。透明感溢れながらタイト&クール。蒼い夜空から星屑がカリコリとぶつかりながら舞い降りては、優しく柔らかく足下に積もっていって。3人のハーモニーによるオープニング曲「ohm」だけでもうニンマリ。
 また、前作では15分を越えるナンバーも収められていましたが、今作は全体的にコンパクトな内容で(10曲45分!)、雰囲気は大好きな『アンド・ゼン・ナッシング・ターンド・イットセルフ・インサイド-アウト』に近いでしょうか。だからどっちかというと地味なサイドになるのかな。でももちろん彼らはそれらを意図的にやっているのでなくて、そのとき、その場の彼らにとっていちばんナチュラルな音、演りたい音、そして聴きたい音を作っているだけ。それが毎度のことなんだけれど、私たちはいつも新しい彼らの音楽、つまりは彼らがいま考えていること、楽しんでいること、感じていることを一緒に味わいたいと思っていると。テンゴは安定じゃなくて安心です。いまを一緒に呼吸しているだけでこんな素敵な気持ちになれちゃう。裸をさらけ出した続けた結果、なんとも奇妙でおかしなアーティストとリスナーの関係が生まれちゃったなァ〜とつくづく思って、嬉しくって、ねぇ。

 もう15年も前にインタヴューさせてもらったんですが、ジョージアはニヤニヤと赤ら顔でずっと缶ビールを手放さなくて、ありゃ、完全に帰ってくれない親戚のババアだな......とチョッと怖かったんですが、2年ほど前に会ったときもまったく同じでした。ちょっとシワは増えてたけど、それはこっちもおんなじ。これからもどうぞよろしくお願いします。私もフルチンでずっと御一緒します。

Nosaj Thing - ele-king

 このアルバムを聴き終えて、思わず、「home」という小学生でも知っている単語を英和辞典で引いてしまった。1.家庭,自宅;生家、2.故郷,郷里;本国,故国、3.療養所;収容所;宿泊所、4.(動物の)生息地;(植物の)自生地......。この音楽の作り手は、そのどれを指してそう名づけたのだろうか。まず強く興味を引かれたのはそのことで、不思議に思いながらも同時に、その感性に反射的にシンパシーを覚えた。ここには帰るべき安住の場所としてのhomeはなく、けれども特定されるものではなく茫漠としたイメージにおいてのhomeを持ち出して、とにかくそう名づけたのではないか。つまりそれは、ありとあらゆる音楽が無秩序に広がる荒野に生きるわたしたちの時代のhomeである、と。

 『ホーム』はその掴みどころのなさゆえに、何度もリピートしてしまうアルバムだ。〈ワープ〉の第一世代に代表されるようなIDMの記憶はいまや数多の音楽に発見できるようになったが、ノサッジ・シングを名乗る韓国系アメリカ人であるジェイソン・チャングが生み出す音楽は、そこを基点のひとつとしながらも現在までに至る様々な音楽的記憶へ滑らかにスライドしていく。〈ロウ・エンド・セオリー〉に象徴されるようなLAビート・シーン周辺から出てきたひとであるためそう説明されることが多いのだが、まず感触として思い出すのは、フォー・テットの近作やローンに代表されるようなボーズ・オブ・カナダ・チルドレンの繊細な作りのエレクトロニック・ミュージックだ。だがたしかにビートはアブストラクト・ヒップホップ譲りのものも強く見受けられるし、ブロンド・レッドヘッドのカズ・マキノをヴォーカルとして招聘した2曲目"エクリプス/ブルー"では早速イーブン・キックのテクノとインディ・ロックのフィーリングを接続する。"グルー"のようにスペイシーな質感のテクノもあれば、"ディスタンス"のようなアンビエントも難なくこなし、"テル"ではプレフューズ的なグリッチ・ホップをモダナイズする。メロディアスな"スナップ"はベース・ミュージックとフュージョンが合体したかのようだ。なかでも面白いのはトロ・イ・モワが長音を歌う"トライ"で、チャズ・バンディックが登場すればたしかにチルなムードが広がっていく......が、ドリーミーと呼ぶにはどこか醒めたトーンは保つ冷静さがある。特定の何かに溺れる瞬間はない。現行のアンビエント・テクノと見事に響き合うような"フェイズIII"を挟めば、ラスト・トラックは誰もがエイフェックス・ツインを連想するであろう、高速のブレイクビーツとピアノの和音が戯れる"ライト3"だ。このアルバムにはさまざまなアーティストやその作品群が姿を見せているようだが、ただ、チャング本人がそのどこにいるのかがわからない。個性がない、ではなく、敢えて個体をぼやかすような奥ゆかしさでもって、多様な音楽的語彙の波の上を涼しげに漂っていく。
 デビュー作でそのような自身のあり方を『ドリフト(漂う)』と名づけたことは、自覚的な態度だったと言えるだろう。けれども、決まった居場所のなさをhomeと言ってみた反転こそが、自らの表現の核心により迫っているように僕には感じられる。このアルバムを貫いているものがあるとすれば、そのどこか物悲しいフィーリング、いまにも破れてしまいそうな薄い膜が張ってあるかのようなフラジャイルな感触である。それすらもことさらに強調せず、重すぎないビートとたしかに印象に残るメロディを用いてスムースに聴かせてしまう。それはまるで、帰る場所を持たない人びとが無意識に抱くメランコリーに寄り添うようだ......というのはいささか飛躍かもしれないが、自らに内在する多様性とその矛盾を認めるという意味で魅力的だ。
 そこに現代性を見出すとすれば、本作もまた、いまという時代を捉えたものとして新たな音楽的記憶のいち部へと溶け込んでいく。チャングの一見ささやかで繊細なエレクトロニック・ミュージックのそのざわめきは、雑多さそのものを静かに受容し、そこにこそ身を捧げるようなロマンティシズムの気配を湛えている。

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