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interview with Vondelpark

interview with Vondelpark

水底のヴァカンス

――フォンデルパーク、インタヴュー

橋元優歩    Mar 19,2013 UP

5年ぐらい前に『ザ・ワールド・オブ・アーサー・ラッセル』を聴いてハマったんだ。自伝も読んだし、フィリップ・グラスや〈ザ・キッチン〉にも興味を持った。南ロンドンの仲間たちと同じようなコミュニティを作りたいと思って。(ルイス)

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■HAPPAはどのように知ったのですか? リミックスを依頼した経緯を教えてください。

ルイス:彼がフォー・テットの曲をリミックスしたのを聴いてコイツすごいなって思ったのが最初かな。インダストリアルな感じがいいなと思ったんだ。まだあんな若さなのにすごいよな。彼なら"ドラキュラ"をいい感じにハードにリミックスしくれそうだと思ってアプローチしたんだ。もともとダークな要素が強いトラックだけど、さらにダークなエッジを効かせてくれた。

■"カリフォルニア・アナログ・ドリーム"はヴァージョンを変えて収録されていますが、これもやはり非常にサウンドに磨きがかかっています。逆に、元のヴァージョンから失われたものがあると思いますか?

マット:失われたもの、と考えたことはないよ。昔レコーディングした音楽は当時のフィーリングのまま残してもいいと思うけど、あの頃といまでは僕達の状況や心境がまったく違う。その変化を表すためにアレンジしてみたくなったんだ。僕はどっちも好きだな。感じはまったく違うけど、どっちもいいと思うな。

■犬や海のフォトグラフにくらべて、今作のジャケットは抽象度が上がったように思います。それはテーマとするものやフィーリングの変化と関係がありますか?


アレックス:知り合いのふたりのデザイナーにやってもらったんだ。写真にイラストを混ぜ込んだら水中に漂うカモメのような感じになって、ちょっとマンガっぽいでしょ? タイトルも『シーベッド』だし、ここでもやっぱり「アンダーウォーター」がキーワードだよね。

■アーサー・ラッセルを聴きはじめたのはいつごろですか? ここ数年ちょっとした再評価の機運があったと思いますが、彼についてはどう思いますか?

ルイス:5年ぐらい前に『ザ・ワールド・オブ・アーサー・ラッセル』を聴いてハマったんだ。彼の自伝も読んだし、フィリップ・グラスや〈ザ・キッチン〉も70年代のニューヨークの様子をもっと知るうちに興味を持ったんだ。南ロンドンの仲間たちと同じようなコミュニティを作りたいと思って、ミュージシャンやヴィジュアル・アーティストとつながるためにイヴェントを企画しだしたんだ。友人同士で〈スライム・ミュージック〉のウィル・アーチャーやバリオン(Bullion)とか、ヴィジュアル・アーティストのハンナ・ペリーとか、いっしょにレコード回したりパーティできる仲間たちとつながって、コラボや作品制作につながるようなコミュニティをはじめたのも、アーサー・ラッセルに感化されたからなんだ。

今回のアルバムは「水中を横泳ぎするような音楽(Underwater sideways music)」って自分たちは呼んでいる(笑)。(アレックス)

■2009年当時、ウォッシュト・アウトやトロ・イ・モワ、あるいはよりギターや生音でのアプローチがあるビーチ・ハウスなどをどのように聴いていましたか?

アレックス:ああ、あの頃は彼らの大ファンだったよ。影響もたしかにあったと思う。トロ・イ・モワの新作もすごく好きだよ。LAの太陽とビーチを連想させる音楽に惹かれるんだろうね。こっちはあまり太陽に恵まれないから(笑)。

■あなたがたの音楽は美しくポジティヴな逃避先をわれわれに与えてくれますが、実際にベッドルーム・ミュージックやドリーム・ポップというふうに呼ばれることはどう感じますか?

アレックス:たしかにそうだと思うよ。今回のアルバムは「水中を横泳ぎするような音楽(Underwater sideways music)」って自分たちは呼んでいる(笑)。ジャケット・デザインにも表現されているけど、水中をゆっくり漂うような、そんなフィーリングのチルアウトでエレクトロ・ギターっぽい音楽だと思う。

■あなたがたはどこに生まれて育ったのですか? 地元に活発な音楽シーンはありましたか? また、あなたがたの音楽活動はそうしたシーンと深く関係するものでしたか?

ルイス:僕たちはロンドン南部育ちで、12歳頃からいっしょに音楽を作ってきた。学校もいっしょだったし、長い付き合いなんだよ。家のガレージをスタジオに仕立ててジャムするのが10代のエネルギー発散方法だったんだ。周りの同級生はスケボーの方にハマっていたけどね。3,4年前にロンドンに移ってからミュージシャンやアーティスト達とのつながりがいっきに増えて、いまはすごくいいコミュニティに入っているよ。

■マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの新譜がリリースされて、UKでもかなりの話題になっていますが、あなたがたの世代にとって、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやこの新作はどのように受けとめられているのでしょう? またシューゲイザーの持つサイケデリアやメンタリティは、あなたがたの音楽とも共鳴するところがあるように思いますが、どうでしょう?


アレックス:ああ、MVBももっと若いころ聴いていたし、ああいう音楽は大好きだ。来週MVBのショーに行くのが楽しみだよ。MBVの最近出たアルバムもすごく気に入っているしね。前はマイ・ブラッディ・バレンタイン、ジーザス・アンド・メリー・チェインやジョイ・ディヴィジョンのようなギター・ミュージックをよく聴いていたけど、最近はR&Bとかもよく聴いている。あの頃はR&Bとかは自分たちと接点が感じられない音楽だったかもしれないけど、いまではMVBなんかより自分たちがやっていることとの接点が感じられるようになったんだ。

取材:橋元優歩 (2013年3月19日)

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