「S」と一致するもの

ROY BROOKS - ele-king

AMBIENT KYOTO 2023 - ele-king

 開幕までいよいよあと1週間となった《AMBIENT KYOTO 2023》。参加する各アーティストの展示作品内容が発表されている。
 坂本龍一+高谷史郎が展開するのは、『async』をベースにしたインスタレーション。コーネリアスバッファロー・ドーター山本精一はすべて新作だ。朝吹真理子はデビュー作の朗読を配信。
 さらに宿泊やギャラリー、京都メトロやMeditationsなどとのコラボレーションも告知されている。京都がアンビエントに染まる秋。詳しくは下記をご確認ください。

 なお10月20日には『別冊ele-king アンビエント・ジャパン』が刊行。《AMBIENT KYOTO 2023》の会場では先行発売されます。ぜひお手にとってみてください。

アンビエントをテーマにした視聴覚芸術の展覧会
AMBIENT KYOTO 2023

◉展覧会:
いよいよ開幕まであと1週間。
各アーティストの展示作品内容を発表。
◉ライヴ:テリー・ライリーのライブ、両日共にソールドアウト。
◉コラボレーション:第一弾を発表。

会期:2023年10月6日(金)~12月24日(日)

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AMBIENT KYOTOは、昨年2022年、第一回目として、アンビエントの創始者ブライアン・イーノの展覧会を開催し大成功を収めました。第二回目となる『AMBIENT KYOTO 2023』は、今年10月6日(金)より京都の特別な複数の会場を舞台に展覧会とライブ、そして朗読作品の公開が行われます。開幕を1週間に控え、展覧会の展示作品内容と、会期中に実施される本展とのコラボレーション企画の第一弾をお知らせします。

◉展覧会:各アーティストの展示作品内容のお知らせ。
京都新聞ビル地下1階の約1,000平米の広大なスペースには、坂本龍一 + 高谷史郎の作品が展示されます。また、昨年2022年、第一回目が開かれた京都中央信用金庫 旧厚生センターには、コーネリアス、バッファロー・ドータ―、山本精一による作品が展示されます。

■京都新聞ビル地下1階

坂本龍一 + 高谷史郎 | async ‒ immersion 2023

坂本龍一が2017年に発表したスタジオ・アルバム『async』をベースに制作された高谷史郎とのコラボレーション作品の最新版。
京都新聞ビル地下の広大な空間に合わせ展開するサイトスペシフィックなインスタレーション。

音響ディレクション:ZAK
映像プログラミング:古舘 健
サウンド・プログラミング:濱 哲史
音響:東 岳志、山本哲也、細井美裕
照明ディレクション/デザイン:髙田政義(RYU inc.)
美術造作:土井 亘(dot architects)
展示設営:尾﨑 聡

企画協力:Kab Inc./KAB America Inc./Dumb Type Office Ltd.


アルバム『async』(2017年)

■京都中央信用金庫 旧厚生センター - 1/2

革新的な作品を生み出し続け、世界的な評価を得てきたアーティスト、コーネリアス、バッファロー・ドー
ター、山本精一によるアンビエントをテーマに表現した作品。出展作品は、すべて新作。

コーネリアス

ZAKによる立体音響と、groovisionsによる映像作品や高田政義による照明がシンクロして生み出される視聴覚体験。

「QUANTUM GHOSTS」
最新作『夢中夢 -Dream In Dream-』収録「火花」のカップリング曲。本館で最も大きな展示室で行われる、360度に配置された20台のスピーカーから鳴らされる立体音響と、高田政義による照明がシンクロする作品。
「TOO PURE」
最新作『夢中夢 -Dream In Dream-』収録曲。立体音響と、groovisions制作の映像作品が立体スクリーンに映し出される、7.1chの音と映像の作品。
「霧中夢 ‒ Dream in the Mist ‒」
最新作『夢中夢 -Dream In Dream-』収録曲。立体音響と、高田政義による照明、そして特殊演出による霧が相互作用する霧の中の夢。
「Loo」
本展のために書き下ろされた新曲。


最新作『夢中夢 -Dream In Dream-』(2023年)

■京都中央信用金庫 旧厚生センター - 2/2

バッファロー・ドーターと山本精一の作品は同部屋で展示される。
斜めに仕切られた展示空間において展開する、ZAKによって立体音響化された音と、それを増幅させる映像のインスタレーション。

バッファロー・ドーター

「ET (Densha) 」 、「Everything Valley」
2曲とも、最新作『We Are The Times』に収録。「ET(Densha)」は、映像はベルリン在住の映像/音響アーティスト 黒川良一による作品。「Everything Valley」は、映像クリエイター 住吉清隆による作品。


最新アルバム『We Are The Times』(2021年)

山本精一

「Silhouette」
本展のために書き下ろされたアンビエントの新曲。映像は、リキッド・ライティングの手法を用いたヴィジュアル・アーティスト 仙石彬人と、山本精一による共同制作作品。


最新作『Silhouette』(2023年)

朝吹真理子

デビュー作『流跡』を著者自身が全編朗読した作品を会期中ウェブにて配信する。

作品名:『流跡』~著者自身による全編朗読作品
朗読:朝吹真理子
録音:朝吹亮二
録音監督 & Mixing :ZAK
編集: 岩谷啓士郎 & 吉田祐樹

◉コラボレーション第一弾が決定。
アンビエントは、その音楽が流れる環境の一部となる音楽です。AMBIENT KYOTOは、京都の文化・人々と共に作り上げることを目指して、コラボレーション企画を実施していきます。今後も、食、香り、伝統工芸、音楽、アートなど多数の企画を発表していきますので、ご期待ください。

●Ace Hotel
AMBIENT KYOTO 2023の割引チケット付きの宿泊パッケージを用意しました。
こちらのプランで宿泊のお客様はAce Hotel Kyotoのお食事が全て10%OFFとなります。
客室ではレア・グルーブ・レコードがセレクトしたレコードを楽しむことができます。
またAce Hotel Kyotoでの宿泊がなくても、本展のチケットをご提示すればホテル内での飲食が10%OFFとなります。
https://jp.acehotel.com/kyoto/offers/ambient-kyoto/

●Art Collaboration Kyoto(ACK)
ACKのチケットを提示すると、受付にて当日料金から100円割引となります。
※チケット販売カウンターは会場:京都中央信用金庫 旧厚生センターのみで取り扱い。
※それぞれ、 一般料金のみに限ります。
※他の割引との併用はできません。
※いずれも1枚につき1名、各館とも1回限りの適用となります。
https://a-c-k.jp

●Elbereth
アレックス・ソマーズの個展が、京都のギャラリーElberethにて開催されることが決まりました。
京都のヴィーガンカフェ Stardustが手がけるギャラリー Elbereth。そこでAMBIENT KYOTO 2023のキーヴィジュアルを制作したアレックス・ソマーズの個展が、10月14日(土)から10月31日(火)まで開催されます。古い和紙に印刷された、彼のキーヴィジュアルを含めた全16作品が、アンティーク・フレームに額装され、展示・販売される。また彼の、映像作品も展示される。
展覧会概要 開催期間 10月14日(土)から10月31日(火)| 営業時間 12:00 ‒ 18:30

会場 Elbereth / エルベレス | 京都市北区紫竹牛若町1-2(問)info@stardustkyoto.com
stardustkyoto.com
https://www.instagram.com/elbereth_stardust
https://www.instagram.com/stardust_kana/

●京都CLUB METRO
日本で最も長い歴史を誇る老舗クラブ、京都CLUB METROと共に企画した、アンビエントやアートの関連イベントを会期中に実施します。第一弾として3つのイベントを発表しました。

① 10月29日(日)「COLLABORAION : Ambient Kyoto × ACK」。共に秋の京都を彩るアートの祭典同士がその会期中に連携したスペシャルイベント。
出演:田中知之 (FPM)、真鍋大度、Ken FURUDATE、武田 真彦
② 11月19日(日)京都の地で17年に渡り、様々な解釈でアンビエントミュージックの発信を続けているイベント&レーベル「night cruising」のコラボレーションイベント。
出演:冥丁、Kin Leonn、moshimoss、RAIJIN、Tatsuya Shimada
③ 12月14日(木)英有力音楽誌『The Wire』の表紙を飾るなど、世界的に高い評価を集めるPhewと大友良英によるスペシャルなセットが実現。
出演:Phew+大友良英
https://www.metro.ne.jp/

●Meditations
アンビエント、電子音楽、インド音楽など多ジャンルにわたり世界中の音楽を取り扱う京都のレコード店Meditationsと共に、完全オーガニックの草木染めトートバッグを製作しました。南インド産のコットン・キャンヴァスを使い、アーユルヴェーダの薬草と発酵を繰り返し何年も熟成された藍を使って染め上げたトートバッグ。会期中にオフィシャル・ショップにて数量限定で販売します。
ヴィデオ:草木染めトートバックが出来上がるまで
南インド、オーロヴィルのカラーズ・オブ・ネイチャー社での製造過程を撮影した映像。

◉開催概要
タイトル:AMBIENT KYOTO 2023(アンビエント・キョウト2023)

参加アーティスト:会場
[展覧会]
・坂本龍一 + 高谷史郎:京都新聞ビル地下1階
・コーネリアス、バッファロー・ドーター、山本精一:京都中央信用金庫 旧厚生センター
[ライヴ]
・テリー・ライリー:東本願寺・能舞台
・コーネリアス:国立京都国際会館 Main Hall
[朗読] 朝吹真理子

会期:2023年10月6日(金)-12月24日(日)
   *休館日:11月12日(日)、12月10日(日)
開館時間:9:00 - 19:00 入場は閉館の30分前まで

チケット:
・チケット購入サイト: https://ambientkyoto.com/tickets

[展覧会]
一般 ¥3,800 / 専・大学生 ¥2,600 / 中高生 ¥2,000
・前売:200円引・小学生以下無料
※京都新聞地下1階のみ、一部無料枠を設ける予定

[ライブ]
◉テリー・ライリー
・会場:東本願寺・能舞台
・日程:2023年10月13日(金)、14日(土)
・開場 17:30 / 開演 18:30
・チケット:SOLD OUT

◉コーネリアス
・会場:京都国際会館Mail Hall
・日程:2023年11月3日(金・祝)
・開場 16:00 / 開演 17:00
・チケット:全席指定 S席 9,800円/ A席 8,800円
      未就学児入場不可

主催:AMBIENT KYOTO 2023 実行委員会(TOW / 京都新聞 / Traffic / 京都アンプリチュード)
企画制作:TOW / Traffic
協力:文化庁 / α-STATION FM KYOTO / 京都 CLUB METRO / 株式会社サンエムカラー / 小川珈琲株式会社 / 株式会社ハッピーマンデー / CCCアートラボ
後援:京都府 / 京都市 / 公益社団法人京都市観光協会 / FM COCOLO
音響機材協賛 : Genelec Japan / ゼンハイザージャパン / 株式会社静科 / 株式会社MSI JAPAN大阪 / アビッドテクノロジー / Synthax Japan / Abendrot International LLC / Sonos Japan
映像機材協賛:bricks & company / Magnux
技術協力:パナソニック株式会社
協賛:Square
広報協力 :HOW INC.
特別協力:京都中央信用金庫

展示ディレクター(旧厚生センター)/ 音響ディレクター:ZAK
空間ディレクションアドバイザー(旧厚生センター):高谷史郎
プロジェクト・マネージャー:關秀哉(RYU inc.)
舞台監督:尾崎聡
照明ディレクター / デザイナー:髙田政義(RYU inc.)
美術造作:土井亘(dot architects)
照明:上田剛(RYU inc.)
音響:東岳志 / 山本哲也 / 濱哲史 / 細井美裕
香り:和泉侃

キービジュアル:Alex Somers
アートディレクター:田中せり
デザイナー:宿谷一郎、岡本太玖斗

会場 アクセス

① 京都中央信用金庫 旧厚生センター (展覧会場)

参加アーティスト
コーネリアス
バッファロー・ドーター
山本精一

〒600-8219京都市下京区中居町七条通烏丸西入113
・電車:JR京都駅より徒歩5分
・バス:市バス烏丸七条バス停より徒歩1分

② 京都新聞ビル地下1階 (展覧会場)

参加アーティスト
坂本龍一 + 高谷史郎

〒604-8577京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町239
・電車:地下鉄烏丸線・丸太町駅下車 7番出口すぐ
・電車:地下鉄東西線・烏丸御池駅下車 1番出口より徒歩7分

③ 東本願寺・能舞台 (ライブ会場)

参加アーティスト
テリー・ライリー 立体音響ライブを実施

〒600-8505京都市下京区烏丸通七条上る
・電車:JR京都駅より徒歩7分
・電車:地下鉄烏丸線・五条駅より徒歩5分
・バス:市バス烏丸七条バス停より徒歩1分

④ 国立京都国際会館 Main Hall (ライブ会場)

参加アーティスト
コーネリアスのライブを実施

〒606-0001 京都市左京区岩倉大鷺町422番地
・電車:地下鉄烏丸線・国際会館駅より徒歩5分
・バス:市バス・京都バス・国際会館駅前より徒歩5分

◉お問い合わせ先
メディアお問合せ窓口
Traffic Inc. MAIL: web@trafficjpn.com TEL:03-6459-3359 FAX:03-5792-5723
お客様お問合せ先:ローダイヤル: 050-5542-8600(全日 9:00 ‒ 20:00)
AMBIENT KYOTO info@ambientkyoto.com

Tirzah - ele-king

 ティルザの格好良さは、そりゃあ、いろいろある。何気にトリップホップを更新し、R&Bにさりげなく前衛を持ち込んでみせるところとか。彼女が、派手なメイクや衣装やリリース前の政治発言なんかで自己アピールすることはない。なにせ昨年リリースしたリミックス・アルバム『Highgrade』のアートワークは洗濯物が入った洗濯機だった。これはセカンド・アルバム『Colourgrade』の裏ジャケットから来ているわけで、ぼくが所有しているアナログ盤のインナーには、さらに生活感がにじみ出ている台所(あるいは女性の居場所は台所という父権社会へのアイロニー)の写真がデザインされていると、つまりこれはもう、彼女にとっては人生が実験であり政治であり前衛であるべきものだという、フルクサス的なことなのだ、とぼくは勝手に思っている。ミカ・リーヴィ、そしてコビー・セイ、あるいはディーン・ブラントといった、女性とブラック・ブリティッシュが彼女の音楽仲間であることも、現代の新しい物語にリンクしていると言えるんじゃないだろうか。
 そうそう、ちゃんと紹介しなかったけれど、昨年のリミックス・アルバム『Highgrade』も良かった。リミキサーが超豪華で、アルカにロレイン・ジェイムス、天才肌のアクトレスラファウンダ、ウー・ルー、スピーカズ・コーナー・カルテット、期待のAnja Ngoziや新作が待ち遠しいスティル・ハウス・プランツ……とか(三田さんはアクトレスのリミックスがいちばんだね、と言ってたな)。で、それに続いて早くも3枚目のアルバムが配信のみとはいえ、こんなに早く聴けるとは望外の喜びである。そう、喜びではあるのだが、しかし『trip9love...?』は微笑みかけるような種類の音楽ではない。むしろ、人生が必ずしも自分の思うようにはうまくいかないということ、あるいは、自分がほんとうにいちばん欲しいものこそ手にすることができないというザ・スミス的なその空しさ、そして諦め切れなさに焦点が当たる。
 そこでは「時間」がひとつのキーワードだ。「時間は存在しない」というイタリアの物理学者の本が数年前に流行ったけれど、ティルザの「時間」は物理学では計れない感情的な時間だ。時間はないし、時間はある。しかしやはり時間はない。

費やした時間は必要のない時間だった
“Promises”

嘘だと思いながら、時間をかける
君を連れ戻すよりは近いだろう
君のガラクタ、時間のかけら
間違いを数え、領収書を保管する
“u all the time”

 にべくもなく魅力的というか、『trip9love...?』は冷たい月夜の美しさにも似ている。ここには、これまでのティルザ作品にはなかった、荒々しさもある。前作にもあった攻撃性と甘美さ、冷たさと愛とのコントラストはここにもある。ただ、今回はよりダークだし、ややもすればハードで、不協和音があって、しかし陶酔的だったりもする。ひずんだリズムの“F22”、そして続く“Promises”、さらに続く“u all the time”……まず最初の3曲がキラー過ぎる。サウンド面での協力者は今作もミカ・リーヴィだが、『trip9love...?』は過去2作よりもラフな音響で、ギター・ループがフィーチャーされ、トリップホップというよりはヒップホップ化したコクトー・ツインズというか、インディ・ロックの暗いムードの疾走感に近い。その寒々しいテクスチャーを後ろに歌われるソウルフルな“their love”のなんと美しいことか。

彼らの愛はただの夢
失うのは愛だけ
“their Love”

 ティルザとミカは、1年のあいだ互いの家を行き来しながらレコーディングをし、本作を完成させた。壊れたピアノとひずんだ機械音に溶け込むスウィートな歌声は“today”という曲となり、トラップめいたリズムとインダストリルの洪水に、ちょっとグルーパー風の彼女のメランコリーが立ち上がるのは“stars”という曲だ。ディストーション・ギターが唸りをあげるMBV風の“2 D I C U V”も悪くないが、静寂のなかティルザが自由に歌っている“6 Phrazes”のほうがおそらく光っている。しかし、最後の曲“nightmare”の歌詞におけるよるべない気持ちと、サウンドにおけるヴェルヴェッツ風の冷たさを聴いたら、テュルザがこのアルバムを生ぬるい感情におさめるつもりなどさらさらないことを思い知るのだ。

時は過ぎ去り/語られないことの多く/ とても近い
私は知らない /私がもっているすべてのこと
君はもっている/いま時間がある、抱きしめる時間
時間がない、語られないことの多く、近い、とても近い
君の愛をもっと見せてくれないか
“nightmare”

RICKY GIBSON - ele-king

Masaru Imada Trio +2 - ele-king

別冊ele-king アンビエント・ジャパン - ele-king

日本のアンビエント~環境音楽を大特集

featuring
細野晴臣/坂本龍一/吉村弘/横田進/畠山地平/冥丁/SUGAI KEN
interview
デイヴィッド・トゥープ/スペンサー・ドーラン/ZAK

日本のアンビエント名作選125
AMBIENT KYOTO 2023
Off-Tone/みんなのきもち

菊判220×148/192ページ

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AMBIENT KYOTO 2023開催
2023.10.6─12.24
ambientkyoto.com

目次

「環境音楽」からクラブ・カルチャーを経て多様化の時代へ──日本のアンビエント概説 (三田格)
【インタヴュー】デイヴィッド・トゥープ (野田努+坂本麻里子)

■細野晴臣と坂本龍一における「アンビエント」を温ねる
アンビエント・アーティストとしての細野晴臣と坂本龍一 (三田格)
細野晴臣、アンビエントの旅行者 (ポール・ロケ/五井健太郎 訳)
細野晴臣 ambient works (三田格)
坂本龍一 ambient works (三田格)
「非同期」から聴こえてくるもの──音楽・サウンド・ノイズ (高橋智子)

【インタヴュー】スペンサー・ドーラン (小林拓音/青木絵美 訳)
「kankyō ongaku」の発明 (ポール・ロケ/五井健太郎 訳)
アール・ヴィヴァンとその時代 (立花幸樹)

横田進とレイヴの時代 (野田努)/横田進 selected discography
アンビエントの精神を具現化する、野外フェスティヴァル〈Off -Tone〉 (野田努)
トランス集団「みんなのきもち」が試みるアンビエント・パーティ (yukinoise)
日本のヒップホップとアンビエント (二木信)

【インタヴュー】畠山地平 (三田格)/畠山地平 selected discography

特別寄稿 冥丁/SUGAI KEN
五・七・五を聴く──ケージの音楽と俳句 (高橋智子)
たゆたう、アンビエント/環境・ミュージック/音楽 (北條知子)
アンビエント・ジャパン選書 (野田努)

■日本のアンビエント・ディスクガイド78選
(三田格、野田努、小林拓音、デンシノオト、河村祐介)

■AMBIENT KYOTO 2023 ガイド
【インタヴュー】中村周市/ZAK

執筆者プロフィール

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧
amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
Yahoo!ショッピング
HMV
TOWER RECORDS
disk union
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club

P-VINE OFFICIAL SHOP
SPECIAL DELIVERY

全国実店舗の在庫状況
紀伊國屋書店
三省堂書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
旭屋書店
有隣堂
くまざわ書店
TSUTAYA
大垣書店
未来屋書店/アシーネ

Spellling - ele-king

 謎を含む音楽というのはひとを惹きつけるものだが、スペリングを名乗るクリスティア・カブラルのサウンドにもつねにミステリアスなところがあり、そこが大きな魅力となってきた。独特のタイム感を持った粘り気のあるヴォーカルはビョークやケイト・ブッシュが引き合いに出されもするが、そんなよくある比較では彼女の音に近づけないような感覚がある。特徴的なのはデビュー作『Pantheon Of Me』(2017)に顕著な濁った音だ。ときにその甘美なヴォーカルを埋もれさせるほどの大きさで鳴らされる様々な雑音や不協和音は、しかし雑音や不協和音と呼んでいいのか判断しかねる存在感でスペリングの楽曲における歌と渡り合うようだ。意図的な「汚し」や「乱れ」がそこにはあって、そのエクスペリメンタルなR&Bは周到に潔白なイメージから身をかわしてきた。スペリングというからには何か呪術的なニュアンスを含んだ音楽なのだが、spelllingとあらかじめスペルミスを含んで呪文のなかに違和感を注入している。その細かいズレに不思議な快楽が仕込まれた音楽なのだ。

 本作はこれまで〈Sacred Bones〉からリリースしてきた3枚のアルバム『Pantheon Of Me』、『Mazy Fly』(2019)、『The Turning Wheel』(2021)に収録された楽曲を、カブラル自身のプロデュースによって再構築したものだ。ある意味早すぎるベスト・アルバムのようなところもあってスペリングをはじめて聴くひとにも推薦できる作品ではあるが、もちろんコンパクトにキャリアをまとめることが本作の目的ではない。現在のツアー・バンドとともにオーケストラを導入したゴージャスなサウンドへと変化を遂げており、リッチな演奏をバックにしたカブラルの堂々とした歌にフォーカスが当たっている。おそらく彼女自身がここのところフル・バンドとともに音楽を作ることにエキサイトしていて、その成果を残しておきたかったのだろう。基本的には、オリジナルのエレクトロニックな要素を生楽器主体のアレンジに変え、ストリングスの多用もあってエレガントなムードが高まっている。そして、スペリングの音楽における雑音や不協和音は(なくなっていないものの)後退しており、何よりもカブラルのヴォーカルが中心に置かれた。メジャーっぽくなったと感じるひともいるかもしれない。しかし、そんな単純な話ではないとも思う。
 オープニング、歌のタメによって聴き手の意識を惹きこむ “Walk Up to Your House” はスムースなプロダクションに仕上げられていて、なるほどシンプルにクオリティの向上を示したかったのだろうと思わせもするが、代表曲 “Under the Sun” を聴くとそれだけではないような気がしてくる。もともとドラマティックなメロディを持ったナンバーではあるが、ピアノやストリングスやシンセが入れ替わり立ち替わり現れる新アレンジではよりスケール感が増しており、歌が情熱的に高ぶっている。それがゆえにどこか演劇的なのだ。つまりカブラル自身が用意するカブラルの新しい舞台。歌のエモーションがよりダイレクトになっているからこそ、それは何やら戯画化されたものに感じられる。オリジナルではあえてチープなシンセ音を使っていた “Haunted Water” は本作では猛々しいギターとドラムが鳴らされてほとんどプログレのような展開を見せるし、「わたしは学校の男子たちを憎んでいる」という強烈な歌い出しで始まる “Boys at School” は、デリケートなオーケストラ・アレンジで優美な雰囲気を醸す。かと思えばオーセンティックなソウルのようなアレンジの “Always” はドリーミーにすら聞こえる。アレンジとプロダクション、すなわち衣装が変わるたびに聴き手=舞台の観賞者は翻弄される。シンガーソングライターの楽曲において単純に称揚されがちな「生々しい感情」を、本作ではどうにも素直に信じこめない。だからこそ中毒性がある。
 自作自演歌手というような言い方があるが、たとえばスーダン・アーカイヴスUSガールズのように「自演」の部分をアレンジメントの妙で見せる女性アーティストがいま目立っているのは……いや、僕が好きなのは、外部から短絡的にイメージを投影されやすい女性シンガーによる意識的/無意識的なジェンダー・ポリティクスが入っているからなのかもしれない。自分自身が用意したサウンド・デザインでイメージを固定化させないのだ。スペリングは本作で情熱的な女性を演じきりながら、そのこと自体を異化する知性を備えている。その複雑な両立に、僕はやはりミステリーを感じ夢中になってしまうのだ。

Sun Ra And His Arkestra - ele-king

Kazuhiko Masumura - ele-king

 さすらいのドラマー、増村和彦がこのたび、初のソロ作品となる『 Candombou』をBandcampにアップロードした。増村のドラム演奏を岡田拓郎がまとめ、ミックスしたものだという。最近、増村はどうしているんだと気になっていた方はもちろんのこと、なにか面白いものが生まれるかもしれないという気配を感じたい方はぜひチェックを。本人によれば、Gonno×増村の新作はそろそろ完成間近のようです。

interview with Adrian Sherwood - ele-king

 UKダブ界の巨匠・エイドリアン・シャーウッドのインタヴュー依頼が舞い込んできたとき、かつてないほどの幸運と緊張を感じた。普段は、とくにここ数年はというとポスト・レイヴの風に飲まれ様々なリズムのダンス・ミュージックに取り憑かれており、ようやくダブに興味を持ちはじめたのもつい最近のことである。そんな自分に聞き手が務まるのだろうかと葛藤したが、自身が愛するジャングルやドラムンベース、UKガラージにダブステップ、グライムといったUK発のベース・ミュージックのルーツであるサウンドシステム・カルチャーの存在はたしかに偉大なものであり、それらに宿る意識が20年代のエレクトロニック・シーンにおいてノスタルジックかつフューチャリティックに新たなかたちで脈々と受け継がれてもいるのもまごうことなき事実である。常に多くの領域に広くインスピレーションを与えてきたこの奥深きダブ観に、自身と同じく無意識のうちに恩恵を受け好奇心の扉が開きつつある若者も少なからずいるのではないのだろうか。こうしてダブへの関心が芽生えたいま、UKにおけるダブを再定義した張本人に話を聞けるという絶好の機会を逃すわけにはいかないと思い立ち、勇気を出して素人質問を多くぶつけ改めてダブの魅力を教えてもらった。エンジニア・プロデューサーとして圧巻のスキルでキャリアと数々の功績を積み上げてきたエイドリアン・シャーウッドが今回の取材を通じて語った「Each One Teach One」互いに教え合うことの精神を、ぜひこの現代のダブ・ガイド的インタヴューから感じ取ってみてほしい。

ダブは音楽ジャンルとして定義されがちだけど、本来のダブとはテクニックなんだ。

昨今、ダブに新たな興味を持ちはじめている人が増えてきています。とくに若い世代がクラブ・ミュージックの発展を機に関心を示すようになり、現在27歳の自分もそのうちのひとりです。今回はそんな人びとに向け、これからダブをより楽しむために初歩的なところからいろいろお聞きしたいのですがまずダブとはどんな音楽なのか、ご自身のレーベル〈On-U Sound〉について改めて説明してもらえますか?

エイドリアン:よくダブは音楽ジャンルとして定義されがちだけど、本来のダブとはテクニックなんだ。元々ジャマイカのヴァージョン、インストの曲を一度バラバラにしてそこからエフェクトを加えたり、ひとつのリズムをどんどん広げたりと色々なアイデアを織り込むってのがダブの起源になる。On-Uというのも言葉遊びから生まれたネーミングで、あなたにとってすごく大事な音(on you sound)という意味が込められてるんだ。また、Newという発音になるように新しいという意味も含んでいるこのレーベルでは、ジャマイカ、日本、アフリカなど多種多様な国、レゲエ、ニューウェイヴといった様々なバックグラウンドを交えながら、新しい音を作ろうと思ってやってきた。

ダブに初めて出会ったときの衝撃を覚えていますか?

エイドリアン:最初に愛を注いだのはジャマイカの音楽だったな。もちろんジェイムズ・ブラウンやT. Rexとかも好きだったし、若い頃はいろんな音楽を聴いてたよ。音楽を聴きながらよく友達とお茶を飲んだりチルしてて、そういった状態で聴くダブ・レコードはメディテーション的に完璧だったんだ。たしか最初に聴いたアルバムはオーガスタス・パブロの『Ital Dub』、『King Tubbys Meets Rockers Uptown』……キース・ハドソンの『Brand』は本当に素晴らしかった。良質なダブからはそこにない音が聴こえてくるんだよ。だから自分がプロデュースする作品でもそういったマインドの広がりに夢を見させてくれるような、イマジネーションが掻き立てられるようなサウンドにしたいと意識しているよ。

ダブに出会いエンジニア、プロデューサーとしてサウンドを構築するなかで発見したダブならではの面白さはどんなものですか?記憶に残っている印象的なエピソードや思い出がありましたら、あわせて教えてください。

エイドリアン:19歳の頃にプリンス・ファーライと一緒にショーをやってからエンジニアとして多くのことを学んだ。最初のショーでは外部のエンジニアを雇っていたんだけど、ハイハットやベースの上げ方を指示してたら「君がやりなよ!」って言われてね。彼にここがエフェクト、ディレイだよと卓を見せてもらいながら教わって自分でバランスを調整するようになったら、その後のショーで多くの人から最高の音だったと褒められたんだ。そこで自分がエンジニアに向いてることに気づいて、その後はスタジオに入ったりライヴ・サウンドを手がけたりしてプロデューサーへとなっていった。プリンス・ファーライのおかげで音楽をはじめられたから彼には本当に感謝しているよ。スタジオに入りたての時はデニス・ボーヴェルの友人が手伝ってくれたり、僕も腕のいいエンジニアの手伝いをしたりと時間をかけて自分自身でミックスするようにもなって。最近はだいぶデジタル化したんだけど、まだアナログ機材の方が好きだね。

たしかに、現在はDAWなどを使用しデジタルの環境でダブを作るプロデューサーも数多くいるかと思います。使用する機材や製作環境には時代ごとに変遷があると思いますが、今でもアナログな環境にこだわる理由はなんですか?

エイドリアン:デジタルはデジタルでいいところもあるけど、あらかじめ計算されすぎていてすべてがコントロールされてるような音に聴こえてしまう。アナログの機材だとEQスイーピングとか音を曲げたりだとか表現の幅を広げやすいし、いまだ!って感じた瞬間にフィードバックできる。その場の気持ちに任せてやる、僕ってそういう人間なんだ。

なるほど。では、もし現代のデジタルネイティヴな世代がこれからダブの制作に挑戦するとしたらどんなアドヴァイスを与えますか?

エイドリアン:いまはデジタルがかなり進歩して新しいものがいっぱいあるから、たくさんの選べる音があるなかで自分がいちばん好きなディレイとリヴァーブを2〜3種類ほど見つけて、そこにダブのテクニックを2〜3個加えながら極めていった方がいい。アナログでやるなら高くても安くてもいいから自分の好きな機材を見つけること。たとえばマッド・プロフェッサーがすべての曲に加えている400msだと完璧にタイムを合わせたい僕みたいな人にはそれだとズレてるように聴こえてしまう、もちろんそれが好きって人もいるけど僕が好きなディレイのスピードは3/16なんだ。だからアナログでもデジタルでも、まずは自分の好きな音を極めてアイデアを組み込んでいくことが大事。

自分自身でも音を極め、目指すサウンドを実現できるようになるまでは大変でしたか?

エイドリアン:基本的に学ぶことが好きだから若い頃もただただ楽しかったよ。アナログミックスのレコーディングが終わって、すべて完成したものが自分のところに回ってきた段階は特に楽しくて、出来上がったものを崩してリヴァーブやディレイを追加しながら自分を表現する瞬間が大好きだね。でも大変なところと言えば、最近のライブでは昔と違ってどこもデジタル環境だからライブにアナログのミキサーを持ち込まなきゃいけないところかな。今回の来日公演のためにもいろいろ特別な機材を持ってきたよ。

デジタルはデジタルでいいところもあるけど、あらかじめ計算されすぎていてすべてがコントロールされてるような音に聴こえてしまう。アナログの機材だとEQスイーピングとか音を曲げたりだとか表現の幅を広げやすいし、いまだ!って感じた瞬間にフィードバックできる。その場の気持ちに任せてやる、僕ってそういう人間なんだ。

自身の作品をデザイナー・ダブと呼ぶことに関して「最初からダブ・ミックスとして作られた音楽である。ジャマイカのダブは、元々ある曲のヴァージョンとして始まったから、生まれた形が違う」とのことですが、あらかじめダブmixを見越して元の素材を作っているのでしょうか。

エイドリアン:そうだね。毎回じゃないけどホレス・アンディならダブ・ヴァージョンを見越して作ったし、アフリカン・ヘッド・チャージなら最初からダブを基本にインストを作ってる。どれもダブのテクニックを加えることを前提に制作してるからダブ・アルバムを作るというよりもダブ・レコードを作る感覚で、僕がダブ・ミュージックって言い方が好きじゃないのも楽曲をダブ・トリートメントするって表現の方が合ってるからだと思う。

ダブ・ミュージックという表現があまり好きではないとのことですが、自身のレーベル〈On-U〉の設立をはじめにあなたが再定義したUKにおけるダブは、後のダブステップのようにサウンドシステム・カルチャー由来のクラブミュージックにも多大な影響を与えているかと思います。Pinchとのコラボレーションを始はじめ自身の作品や〈On-U Sound〉からのリリースでもそうしたクラブ・ミュージックを取り入れ続けているかと思いますが、あなたのレガシーの影響下にあるUKクラブ・ミュージックの発展をどのように見ていますか?

エイドリアン:僕の音楽に影響を受けたと言われるのは最高の褒め言葉だしとても嬉しいことではあるんだけど、自分自身は影響を与えるつもりで音楽をやってるわけじゃないんだ。それこそPinchのような影響下にあるサウンドのことを言われても、結局僕はテクニックと魂を込めて自分のやりたいことをやってるだけだから、何かを与えたという気持ちはないんだよね。僕がすごいことをやってきたという意識はまったくないし、いまでも音楽に対しては自分自身が興奮できる新しい音を作ることだけに集中してる。

現代のクラブ・ミュージックを経由し、自身のようにいま新たにダブに興味を持ちはじめてきてる人びとがいます。彼らがこのインタヴューを通じダブをより楽しみ、理解を深めるには作品、楽曲をあなたならではのチョイスでいくつか教えていただきたいです。

エイドリアン:リー・ペリーの『Blackboard Jungle Dub』はとても良い作品で、自分が関わった作品なら彼とダブ・シンジケートの『Time Boom X De Devil Dead』、最近のドラスティックな作品だとホレス・アンディの『Midnight Scorchers』リー・ペリーの『Heavy Rain』。それから、ダブではないけどマーク・スチュワートの『Learning to cope with Cowardice』は40年前の作品でダブ・テクニックが加わっててすごくイケてる、彼が今年亡くなったことを思うと本当に悲しいよ。まだまだ他にもたくさんあるけど、アフリカン・ヘッド・チャージの新作もだし、いま挙げた作品は全部僕からしたらダブ・アルバムなんだ。「Each One Teach One」というジャマイカンの言葉があるように、こうしてひとりひとり誰かに教えあうことが影響を与えるということなんだろうね。

ありがとうございます。あなたからの教えを手掛かりに、これから新たにダブへの理解を深めていく人々が増えていくのではないかと思いました。最後の質問になるのですが、あなたが往年のキャリアの中で見出したダブのサイケデリクスとはどういったものですか?

エイドリアン:ダブの良いところは歌があるのにリリックまみれじゃないところで、BGMとしても成立するからひとりで瞑想するときにも合うし、音をめちゃめちゃ上げてみてもいい感じになるんだ。ミュージシャンだったらその上から自分で楽器を弾いてみたりテクニックを加えてみることもできるから、メディテーションだけでなく頭のなかにあるクリエイティブなマインドを育てるにもいいんじゃないかな。サイケデリクスの影響下から生まれてるものと言えば、クリエイション・レベルの『Starship Africa』もトリッピーで最高だからさっきのダブ・アルバムリストに入れておいてほしいな。今度リリースされる『Hostile Environment』も次なるモードな感じで素晴らしいアルバムになってるよ。

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