JMANLP 138
「Nothingã€ã¨ä¸€è‡´ã™ã‚‹ã‚‚ã®
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臥龍と鳳雛、イーサン・P・フリンとテイラー・スカイ。話題にあがったスポーツ選手や新馬を飾った競走馬、果てはフットボール・マネージャーのゲーム上で生成された選手にいたるまで、新しい才能を見つけると嬉しくなってしまうのはなぜだろう? これからどうなるんだという未来への期待とそれに出会ったという事実が胸を高鳴らせるのか、はたまた青田買い的な感覚が働いているのか、それはわからないがとにかくこの先を見てみたいというそんな思いにかられる。2020年のジョックストラップとイサーン・P・フリン、それとブラック・ミディのドラマー、モーガン・シンプソンが対談している映像の一幕、ジョックストラップのテイラー・スカイがイサーン・P・フリンに作曲方法について尋ねているのを見て以来頭のなかにふたりの天才というストーリーが出てくるようになってしまった。前面に出てくるロック・スター然としたタイプとは違う種類の天才、プロデューサーやコラボレーター、あるいは映画音楽を作り輝くタイプの才能(それはまさに諸葛亮や龐統に近いものがあるのかもしれない)、僕はそれにどっぷりとハマった。『B-Sides & Rarities: Volume 1』と名付けられたコンピレーション・アルバムを最初にリリースするという奇妙な形で世に出たイーサン・P・フリン、一方でテイラー・スカイはジョックストラップの活動の他にソロで『Kode Fine & Sons』という素晴らしいアルバムを出していて、そのどちらも低い声で唄われる日常の機微や愛おしさを感じるような美しいポップ・ソングであって将来的にこのふたりはギルドホールの先輩でもあるミカ・リーヴィみたいに映画音楽を作ったりもするのかも、なんてぼんやりと考えた(ついでに言うとブラック・カントリー・ニュー・ロードのルイス・エヴァンスがグッド・ウィズ・ペアレンツとして同時期に発表した音楽にも同じ空気を感じていた。イーサン・P・フリンとテイラー・スカイのふたりが参加していて相互に関わっているから当たり前かもしれないけれど、しかし同時に同じ感覚を共有していたようにも思えたのだ)。
そしてこの頃のフリンは実際にFKAツイッグスの『Magdalene』に参加し、デヴィッド・バーンの『American Utopia』に加わり、ヴィーガンとコラボレートするなどの多彩な活動をおこなっていた。
そうした時期を経て彼は22年にグラフィック・ノヴェル調の素晴らしいアートワークを持った7曲入りのEP「Universal Deluge」を発表する。このEPはそれまでの作風からさらに一歩進み心の奥底の小さな波にライトを当ててそれを増幅させるような作風だった。よりオーガニックに、より巧みに、アコースティック・ギターやフルートに彩られ感情の静かな波が広がっていく。テイラー・スカイはジョックストラップとしての活動でも見られるように一度シンプルに美しものを作り上げ、今度はそれをズダズタに切り裂いて、その隙間の中に再び美しさを浮かび上がらせるような手法を取るが、イーサン・P・フリンはオーソドックスな伝統的な美の中にジャンルを超越するのが当たり前となった現代の感覚と、そして「もののあわれ」とも言えるような哀愁を混ぜ込むのだ。繊細でそれでいて力強く、この時点でアルバムが待ちきれなくなった。
そしてリリースされた初めてのオリジナル・アルバム『Abandon All Hope』はそのEPの路線をより一層推し進めたものだろう。かつてあったシンセサイザーやエフェクトといったエレクトロニクスの要素がほぼ消えた生の楽器と声が響く時代がかった映画のサウンドトラックのような楽曲たち。音色のパレットのなかで混ぜられたホーンやストリングスが景色を彩るように重ねられ、暗い絵画の世界に光が差し込む。インディ・フォークとビートルズ時代から繰り返し作られ続けてきた美しいポップ・ソングが混じったようなオープニング・トラック “In Silence” は自身のなかに他者の存在があり、それによって生かされているというようなしみじみとした情感が広がる。70年代のロック・バンド風のヘヴィなギターが響くタイトル・トラック “Abandon All Hope”は しかし、そのなかに悲しい喜び、希望をもった諦めのような決して単純なものではない人が生きる日常の機微が感じられる。エリオット・スミスの孤独を抱えたような “No Shadow” ではヴィランと光についてが唄われ、EP「Universal Deluge」の中の1曲 “Vegas Residency” で描かれたテーマ「unseen person」を違う側面から描いたという “Bad Weather” にもやはり暗い世界のなかで抱いた希望のようなものを感じるのだ。絶望と希望、幸せのなかの痛み、清濁が入り交じる人生の音楽、日常を慈しんだような音楽は物悲しくそして優しく響く。16分超えの “Crude Oil” はその最たるものだ。重ねられる楽器の音が演劇的に心象風景を描き出し、目の前を流れていく物語を追うような感覚で16分の長さをまったく感じさせない。静かに入るエヴァ・ゴアのコーラスは鏡の向こうや夢のなかから響く他者の声のようにも聞こえ、小さな刺激を与えより一層にこの物語に没入させる。そして物語は転がり当たり前のように進んでいくのだ。緩やかでも早くもない歩みのペースで、止まることなどないように。
ほとんどの楽器を自ら演奏しセルフ・プロデュースで制作されたこのアルバムはイーサン・P・フリンの個人の世界が現れている。自身の目に映る世界をキャンバスの上に表現するようにして曲を作るソングライター、伝統的な要素を持った楽曲の上に時代を経て積み重ねられてきた技術と感覚を加え、そうして作られた作品に普遍性が宿る。大勢で共有されるようなものではなく個人の心の隙間にそっと入り込むような、イーサン・P・フリンのその才能はそこに静かに存在している。
昨年、アーロン・ディロウェイの来日公演を実現させた日本の〈Rockatansky Records〉が、今度はウルフ・アイズの新作アルバムをリリースした。
ここしばらくはあまり目立っていなかったアメリカはアナーバーのノイズ・デュオだが、今年は〈Warp〉傘下の〈Disciples〉からすでに2枚のアルバムを発表し、そしてさらにまた新たなノイズを解き放つ。来年もまた動きがありそうだし、最近知った人も注目してみてください。

Wolf Eyes
Dumpsters & Attitude
Rockatansky Records
https://wolf-eyes.bandcamp.com/album/dumpsters-attitude
世界を飛び回る、異端の電子音楽家、われらがNHKコーヘイの新作がまたしてもリリースされる。今度はパウウェルのレーベルから。以下、レーベルの資料より。
これは現在のためのアルバムだ。なんとも残酷な世界だが、『ホワット・ユー・ノウ』は純粋な楽観主義だけを扱っている。 実際、現在の地政学的情勢を考えると、この音楽のあまりの高揚感に戸惑う人もいる。かつて坂本龍一は彼の音楽についてこう語った。「この人は、私にはよく理解できない世界観を持っている.....」
アルバムのトラックは、コーヘイ・マツナガの研ぎ澄まされたシンセサイザーによって、やる気を起こさせ、元気を与えてくれるだろう。 1時間以内に気分が良くなるか、さもなければお金を返せだ!(いや、そんなことはないはず)

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What You Know [DIAG064]
Diagonal Records
https://nhkyxkoyxen.bandcamp.com/album/what-you-know-diag064
ソロやMONJU、〈DOGEAR RECORDS〉の一員として東京を中心に活動を続けているラッパー、仙人掌。その新作は、大阪の若きラッパー/ビートメイカー、S-kaine との共作アルバムだ。『82_01』というタイトルにあらわれているように、82年生まれと01年生まれによるこのタッグは、地域のみならず世代も超えたコラボとなっている。
配信ではすでに聴くことができるが、1曲追加収録曲のあるCD盤は11月20日にリリースとのこと。チェックしておきましょう。
11/20 (MON) より全国CDショップにて販売開始予定
82年生まれ、東京のHIPHOPをリードするMC・仙人掌の久々のまとまったリリースは、01年生まれ、大阪は西成で育った次世代のHIPHOPを担うMC/ビートメイカー・S-kaineとガッツリ組んだジョイント作、その名も『82_01』だ。場所も世代も越えて絡み合う二頭の龍が耳元で火を噴けば、彼らが見つめた街の景色、フロアで踊る友達や仲間の姿......痛みや救いの混じり合った、たくさんの夜の記憶がすぐさま鮮明に立ち上がる。とりわけ目を見張るのは、仙人掌とS-kaineの両者が刺激し合い、それぞれのラップに新たなフィーリングを宿らせていることだ。成熟した仙人掌のラップはより深く街の声に呼応して軽快に躍動し、若きS-kaineは自身の存在をHIPHOP史へとさらに色濃く書き記すようにドープな夜を鋭くライムしている。そう、『82_01』は彼らが夜の街へ繰り出し、繋がり、お互いのこれまでに触れて、それぞれが自らを更新したことの証明なのだ。そうして生まれた、このみずみずしく強靭なグルーヴは、再生するたびに強度を増して、あなたの身体に染み付いた夜の痕跡を、何度でも明日の希望へと書き換えていくだろう。ここにある可能性を、その耳でたしかめて欲しい。

Title : 82_01
Artist : 仙人掌 & S-kaine
Release Date : 2023/11/20 (MON)
Format : CD
Price:¥2.500- (税別)
■Track List
01. STEEL ATTITUDE Prod By ENDRUN
02. SWITCH ON Prod By ENDRUN
03. BIRDS (feat. CHAKRA) Prod By GWOP SULLIVAN
04. STRANGE LENS Prod By LAF
05. 残党2023 (feat. MC Spirytus) Prod By Juda
06. UNDER THE MOON Prod By DJ GQ
07. RETURN TRIP (feat. SEDY NEZZ) Prod By Juda
08. WISH Prod By Juda
09. OUR MUSIC Prod By Juda
10. 82_01 TO CONTINUE Prod By Juda
All Produced By 82_01
Track 3,4 Cuts By DJ K-FLASH
Mix&Mastered By TAKANOME
Design&Layout By SPECDEE
Photo By CAYO IMAEDA
Recorded By J.Studio Tokyo,BMJ Studio Fukuoka,WMI Studio Osaka,103LAB.
[仙人掌 & S-kaine プロフィール]
東京を中心に活動するMONJU / DOGEAR RECORDSの一員であるラッパーの仙人掌と、大阪の次世代を担う気鋭のラッパー/ビートメイカーのS-kaine。
82年生まれと01年生まれという場所も世代をも超えて、HIPHOPという共通言語のみで繋がり生まれたスペシャルジョイント。
音楽を中心としたプラットフォーム〈AVYSS〉が立ち上げから5周年を迎え、11月18日(金)の深夜に渋谷WWW Xにて「AVYSS X」を開催。今回はロンドンよりクク・クロエ(Coucou Chloe)、メキシコよりメス・マス(Meth Math)が来日する。国内からはAVYSSに所縁のあるアーティストを中心に30名以上が集結。5年間をそれほど総括せずに、現在と少しの未来を噛み締めたり見据えたりしつつ、出来る範囲で未知のもの(X)に向き合いたい気持ちを込めたアニヴァーサリー・パーティ。
クク・クロエは、フランス出身でロンドン拠点に活動するシンガー/プロデューサー/ダーク・ロマンティック・アイコン。以前はセガ・ボデガとのユニットY1640としても活動し、セガ・ボデガやシャイガールとともにレーベル〈NUXXE〉を立ち上げたひとり。近年ではレディ・ガガのリミックスを手掛け、コブラ(COBRAH)やアースイーターと共作もおこなっている。
COUCOU CHLOE – DRIFT (Official Video)
メス・マスはメキシコ・ソノラ州の州都エルモシージョ出身、パンクとレイヴのシーンで育った音楽家。その音楽性は「ラテン・ミュージックのインディ悪魔解体」「デモニック・ネオペレオ」などと呼ばれ、ウィッチ・ハウス以降のモードとラテン・ミュージックがユニークなバランスで溶け合う。これまでにセガ・ボデガ、Dinamarca、マシーン・ガールなどとコラボレーションを果たした。現在デビュー・アルバムの制作が進行中とのこと。
Meth Math - Mantis (Official Video)
また、AVYSS Xのフライヤーヴィジュアルを反映したゲーム「X散歩」が公開。Windowsのみ対応。〈みんなのきもち〉のKazuma Watanabeが手掛けたヴィジュアルをもとに、JACKSON kakiがゲームプログラムと映像を制作。BGMとして流れる音楽を〈AVYSS〉ファウンダーの音楽家・CVN(ex. Jesse Ruins)が手掛けた。
当日は会場内でAVYSS X記念Tシャツを販売。ホワイトとブラックの2色展開(サイズ:L/XL)。イベントのメイン・ヴィジュアルを発展させたデザインは、引き続き〈みんなのきもち〉のKazuma Watanabeが手掛けている。さらに入場者には先着でAVYSS X蓄光ステッカーをエントランスで配布(なくなり次第終了)。
なお、XフロアでのDJとVJの組み合わせを含めたフロア分けやタイムテーブルはAVYSSのSNSにて後日発表される。
イベント詳細
公演タイトル AVYSS X -5th Anniversary-
日時 11月18日(土)
会場 WWW X + 4F https://www-shibuya.jp/
OPEN 23:30
TICKET https://t.livepocket.jp/e/20231118wwwx
ADV: ¥4,000+1d
Live
COUCOU CHLOE
Meth Math
+
BBBBBBB feat. aeoxve, 徳利(video)
CVN feat. DAFTY RORN, Milky, π
cyber milkちゃん
Emma Aibara
skeleton538
UNIT KAI
Yoyou
Shot Live
拳
lllllilbesh ramkooo!!!!
safmusic
Saren
DJ
cityofbrokendolls
divine oracle (Yurushite Nyan×in the pool)
Lily Fury
みんなのきもち
music fm
noripi and seaketa
okadada
Shine of Ugly Jewel
SxC Loser (NordOst×YONEDA)
tomodachi100
Uztama
VJ
fantaneruran
不吉霊二
JACKSON kaki
naka renya
Video
Kenji
POP-UP
MOTHER
FOOD
駒澤零
投擲 food team(anymo, atri, kappa, munéo, Ranz Jigoku, 鬼車, 水母娘娘, 星山星子)
(A-Z)
Staging : yoh
Photo shoot : マ
Staff : yoen
Flyer : Kazuma Watanabe
Direction : CVN
Over 20 only・Photo ID required
20歳未満入場不可・要顔写真付ID
公演詳細はこちら
