「MAN ON MAN」と一致するもの

12月のジャズ - ele-king

СОЮЗ (SOYUZ)
Krok

Mr. Bongo

 ウクライナとロシアの紛争問題が長期化する中、その両国に隣接するベラルーシは政治的にロシアへの加担が見られ、そのため国内では体制派と反体制派の対立が深まっている。そうした政情不安な状況下のベラルーシのミンクスから、2022年にポーランドのワルシャワへ移住して活動するバンドがソユーズである。ソユーズは2018年にマルチ・プレイヤーのアレックス・チュマクを中心に、共同設立者であるミキタ・アルー(ベース)、アントン・ネマハイ(ドラムス)が集まって結成された。彼らの音楽性の基軸にはブラジル音楽があり、特にミルトン・ナシメントやロー・ボルジェス(先日11月2日に死去)などのミナス派や、ブルニエール&カルチエールなどのMPB、そしてアルトゥール・ヴェロカイの影響が見られる。

 2021年に録音されて2022年にリリースされた通算3作目の『Force Of The Wind』がミンクス時代の最後のアルバムだが、それ以来となる新作『Krok』はワルシャワ移住後の初めての録音となる。アレックスとミキタのほか、バンドのドラマーはポーランド人のアルベルト・カルチへ代わり、ギタリストのイゴール・ヴィシネフスキが新加入して4人組となっているが、今回はアレックスとアルベルトがブラジルに赴いて録音を行っている。主な録音はサン・パウロのセッサのスタジオで行われ、ロック・バンドのオ・テルノのビエル・バジーリとティム・ベルナルデスのほか、パッソ・トルトやマージナルズといったバンドで活動するマルセロ・カブラルというブラジルのミュージシャンとセッションしている。その後、ポーランドに戻ってバンドでの録音を加え、最終的にスウェーデンのスヴェン・ワンダーのスタジオでミックスして『Krok』は完成した。『Krok』とはベラルーシの言語でステップを意味し、ベラルーシからポーランドへ渡った彼らの新たな道筋を示すものなっている。それに伴い、これまで歌詞にはロシア語を用いていたのだが、今回は全てベラルーシ語(ブラジル音楽ということで、一部にポルトガル語の歌詞もある)を使っており、彼らの政治的な立ち位置やベラルーシ人としてのアイデンティティを示している。また、日本の打楽器奏者でヴォイス・パフォーマーでもある角銅真実が参加する曲も収められた。

 フェンダー・ローズが奏でる陰影の深いメロディにスキャット・ヴォイスが絡む“P7 Blues”は、1970年代にミルトン・ナシメントのバック・バンドとして活動し、アルトゥール・ヴェロカイのプロデュースでアルバムもリリースしたソン・イマジナリオを連想させる演奏だ。“Voo Libre(自由の飛行)”は女性のワードレス・コーラスをフィーチャーした幻想的な楽曲で、ソフト・サイケやアシッド・フォークのような風合いを持つ。ブラジルの幻のシンガー・ソングライターであるピリや、イタリアのアルベルト・バルダン・ベンボによるボサノヴァを取り入れたサントラを彷彿とさせる。“VCB”におけるオーケストレーションや木管楽器のアレンジは、まさにアルトゥール・ヴェロカイによるそれで、メランコリックなワルツ曲“Smak žyćcia”では角銅真実による日本語のポエトリー・リーディングが神秘の世界を作り出す。竹村延和のスピリチュアル・ヴァイブスを思い出すような楽曲だ。


Black Jesus Experience
Time Telling

Agogo

 ブラック・ジーザス・エクスペリエンス(BJX)はオーストラリアのメルボルンを拠点に活動する9人組バンドで、アフリカ音楽やアフロビートの影響を受け、ジャズ・ファンク、ファンク、ソウル、ヒップホップなども融合したミクスチャーな音楽を展開する。グループの中心人物はエチオピア難民のシンガーであるエヌシュ・タイエで、彼女の存在から特にエチオピアン・ジャズから多大な影響を受けている。そして、エチオピアン・ジャズの始祖であるムラートゥ・アスタトゥケとのコラボも果たし、彼との共同アルバムである『Cradle Of Humanity』(2016年)や『To Know Without Knowing』(2019年)をリリースしている。ほかにもトニー・アレンのサポートでツアーを回ったり、世界中のフェスに参加するなどの活動を行ってきたが、2008年のデビュー作からこれまでに7枚のアルバムをリリースし、2022年の『Good Evening Black Buddah』以来の3年ぶりのニュー・アルバムとなるのが『Time Telling』だ。

 アルバム・ジャケットにはエチオピア系アメリカ人の現代美術のアーティスト、ジュリー・メレトゥの2001年の作品『eye of (Thoth)』の一部を使用している。古代エジプトの知恵の神であるトートの目(ホルスの目とも呼ばれ、月、知識、真理、癒し、修復の力を象徴する)をモチーフとする作品で、BJXはジュリー・メレトゥの創造性に対するシンパシーや思想の共有をアルバムのテーマとしている。“Lullaby For A Homeless Child”はエヌシュ・タイエの実体験から生まれた作品で、ジャズ・ファンクとヒップホップが融合したトラックに乗せて、彼女のボヘミアンな歌声と哀愁に満ちたトランペットが印象を残す。“Stipa”はエチオピアン・ジャズ特有のエキゾティックなメロディを持ち、エチオピアの弦楽器であるマセンコを中心に野趣に富む演奏を展開する。“Your Heart Is My Refuge”はゆったりとしたグルーヴのネオ・ソウル調の楽曲で、エチオピアン・ジャズ版のディアンジェロといった趣だ。“Alemtsahaye”は深みのあるジャズ・ファンクで、ソウルフルな演奏とラップ、エヌシュのアラビア語のヴォーカルによってほかのバンドにはない独特の世界を作っていく。


Joe Kaptein
Pool Sharks

Jandal

 今年7月のコラムで紹介したニュージーランドのバンドのサークリング・サンだが、そのメンバーであるジョー・カプテインがソロ・アルバム『Pool Sharks』をリリースした。彼はキーボード、シンセ、オルガン、ギター、グロッケンシュピール(鉄琴)などを扱うマルチ・プレイヤーで、2024年に『Eternal Afternoon』というアルバムをリリースし、そこにはネイサン・ヘインズなども参加していたのだが、今回はその『Eternal Afternoon』に参加していたウィル・グッディンソン(ベース)やベン・フレイター(パーカッション)のほか、サークリング・サンのフィン・ショールズ(トランペット)などが加わり、アルバム・タイトルであるプール・シャークスというバンドを形成している。

 幻想的なフレーズを奏でるキーボードを中心に、サックスやバス・クラリネット、グロッケンシュピールなどが浮遊感のある演奏を展開し、随所にスペイシーなSEが散りばめられていく構成。全体的にアンビエントを感じさせるアルバムだが、中でも“Five Stone Sourdough”が秀逸。1970年代半ばのアジムスやロニー・リストン・スミスなどを彷彿とさせる深く美しいコズミック・ジャズだ。


MOb
II

Veego

 ジャズの世界ではあまりギリシャ出身のミュージシャンの話は聞かないが、近年はトランペット奏者のアンドレス・ポリツォゴプロスのトリオ、ピアニストのフリストス・イェロラツィティスのトリオなどが日本でも紹介されている。エレクトロニクスを用いた瞑想的な演奏の前者、抒情的なピアノ・トリオの後者と、それぞれ持ち味が異なるが、MObはその二つとはまた異なる個性を持つアテネのトリオである。サックス、シンセ、プログラミング担当のマリオス・ヴァリナキス、ベーシストのアレクサンドロス・デリス、ドラマーのパナギオティス・コストプロスにより、2023年にファースト・アルバムをリリース。アヴァンギャルドなジャズ・パンク・バンドを標榜し、シンセ、エフェクト、ループ、ドローン・サウンドを用いて型にとらわれない演奏を展開する。ジャズだけでなくエレクトロニカやポスト・ロックなどの要素もあり、英国のジ・インヴィジブル(レオ・テイラー、デイヴ・オクム、トム・ハーバート)に近いイメージのトリオだ。

 ファースト・アルバムに収録された“5055”という曲は、翌年にジェイムズ・ラヴェルのアンクルがリミックスを手掛けていた。その関係によるものかわからないが、この度リリースされたセカンド・アルバムはマッシヴ・アタック、アンクル、ニュー・オーダーなどを手掛けたミキシング・エンジニアのブルーノ・エリンガムと、ヒーリオセントリックスのマルコム・カトゥーがミックスを手掛ける。“Fall”はジャズ・ファンクとヒップホップが融合したような楽曲で、覚醒したようなビートとアブストラクトな空間の構築がブルーノ・エリンガムとマルコム・カトゥーのミックスの技によって冴えわたる。2013年に他界した伝説のマルチ・リード奏者のユセフ・ラティーフがフィーチャーされた“The Listener”という楽曲も収められるが、これは生前の彼のサックスやヴォイスの素材をサンプリングしたものだ。

DJ Narciso - ele-king

 何年も前なら、音楽のリリースに関しては眠たくなるような、まるで冬眠期間のようだった11月と12月が、いまや「ニンジャ・センバー(Ninja-cember)」なのではないかと、私はますます考えはじめている。ホリデーシーズンがわずか数日後に迫り、北半球の多くが暗い冬の極寒の突風に備えているなか、信じられないようなリリースが次から次へと我々に忍び寄ってきていることが近年ではよくある。
 たとえば昨年の今頃なら、我々は夏のリリースをさえも霞ませるような強力なアルバムに真剣に向き合っていた。デビュー・アルバムを提げたBLACKPINKのROSÉによる『ロージー』やケンドリック・ラマーの『GNX』などだ。そしてこの12月、すでに私はまたしても真剣な昂りを感じている。なぜなら、イギリスのレーベル〈SVBKVLT〉がDJ Narcisoの『Dentro De Mim』(ポルトガル語で「私のなかに」の意)をリリースしたばかりだからだ。彼らはこれをEPだと言っているが、7つの強力なトラックとふたつの素晴らしいリミックスが収録されているいま、それが本当に重要だろうか。

 もし君が、DJ Narcisoがヨーロッパやアフリカで関わっている素晴らしい「バティーダ(Batida)」シーンを追っているなら、こうしたプロデューサーの多くが独自のEPやシングルをリリースしていることを知っているはずだ。DJ Narcisoも、自身のBandcampや他のレーベルから多くの作品を出している(編註:2025年7月にセカンド・アルバム『Capítulo Experimental』を〈Príncipe 〉からリリースしている)。そうなると、「なぜ今回の新しいEPが、彼の他の作品と比べて特別なのか」という疑問が浮かぶだろう。
 その問いにできるだけ率直に答えるなら、このEPはとくに、とにかく「深い」のだ。フォーカスがより研ぎ澄まされている。1曲目の“Segredo”は、通常のダンス・トラックよりもわずかにテンポが遅く、導入部としては控えめだ。普段なら私はこのようなトラックを飛ばしてしまうところだが、この3分間は報われた。ビートが遅いことで、より荒涼とした力強さが許容されていたからだ。この種のアフリカン・ビートのミニマリズムは、まるでシャドーボクシングのようだ。それらがどのように打ち込んでくるのか、常に予見できるわけではない。その引きずるようなビートは、まるでアフリカ版の「Godflesh(イギリスのインダストリアル界の伝説)」を聴いているような気分にさせてくれる。

 各駅停車の“Segredo”が駅に到着した後は、“Pesadelos”で高速列車さながらの全速力へと移る。ここでもまた、意図的な閉所恐怖症を伴う激しいコール・アンド・レスポンスのトンネルが続く。オールドスクールなインダストリアル・ミュージックを愛する人で、ここでのアプローチを気に入らない者は想像できない。DJ Narcisoは、即座に体を揺らす要素に焦点を当てるだけでなく、ビートに対する単純なノイズに安住することもない。彼は、ビートの間にこれほどまでの「無」が存在する、最高のテクノに通じる「間」を求めている。ダンス・ミュージックの最高の楽しみは、しばしばビートそのものではなく、その間にある空間にある。“Pesadelos”は、イギリスのBurialのようなトンネル・ヴィジョンの雰囲気と、より安定したフックを併せ持っている。
 “Agancha”は、私にとってアルバムの中心のように感じられる。ベースの明瞭さ、ノイズ、そして遠くの残響がすべて引き離されて配置されており、大きなアンプの環境で聴けば魔法のように響くことだろう。
 残りのトラックも同様に中毒性がある。クラブやジムに非常に適しており、最後の1拍までダンスへの献身を呼び起こすのにちょうど良いBPMで、ドラムのように正確に刻まれる。多くのプロデューサーが、1曲だけパンチのある曲を作って他のトラックで集中力を欠くのを見てきたが、DJ Narcisoにとってプロデュースとはジムに通うようなものなのだと感じる。
 1日で筋肉は作られない。それゆえに、彼の1年間だけでも膨大なアウトプットがあるのだ。SwimfulとDigita NgecheのKop-Zによるふたつのリミックスも、決して引けを取らないが、確かに本編と同じマニアックなエネルギーはない。幸運なことに、それらは最後に配置されている。7つのオリジナル・トラックがよどみなく流れ、繰り返し聴くことに価値がある資産となっている。願わくは、1時間のミックスも提供してもらえないだろうか。

【編註】

Ninja-cember(ニンジャ・センバー)
「Ninja(忍者)」と「December(12月)」を掛け合わせた造語。忍者が音もなく忍び寄るように、予期せぬタイミングで衝撃的な新作が次々とリリースされる12月の状況のこと。

Batida(バティーダ)
ポルトガルのリスボンを中心に、アフリカ系移民(アンゴラなど)のコミュニティから生まれたダンス・ミュージック。伝統的なアフリカン・リズムと荒々しい電子音との融合を特徴としている。

Godflesh(ゴッドフレッシュ)
1988年に結成されたイギリスのインダストリアル・メタル・バンド。


I am starting to think more and more that November and December which many years ago would be sleepy and more like hibernation time with music releases, is now Ninja-cember. Incredible release after release sneaking up on us while the holiday season is only days away and much of the northern hemisphere is bracing for the frigid blasts of dark winter.

Last year around this time, we were seriously dealing with some heavy hitting albums that even eclipsed summer releases such as Blackpink`s ROSE with her debut album and Kendrick Lamar with GNX. Already now in December, I am getting some serious feels again cause UK label SVBKVLT just released DJ Narciso`s DENTRO DE MIM (Portuguese for “INSIDE OF ME”). They say it`s an ep but with 7 heavy hitting tracks and 2 stellar remixes does it really matter at this point?

Now if you are following the incredible Batida scene that DJ Narciso is a part of in Europe and Africa, then you should know that many of these producers release their own ep`s and singles. DJ Narciso has a plethora of them on his own bandcamp and other labels. Which would lead to the suggestion - why is this new ep special from his other stuff?

Well to answer that as frankly as possible, this ep in particuilar is SO much deeper. The focus much more laser sharp. The first track “SEGREDO” is unassuming as an introduction as it moves slightly slower than usual dance tracks. I normally would skip such a track but the 3 minutes of my time were rewarded as the slower beat

allowed more starkness. The minimalism of these types of African beats is almost like shadow boxing. You can`t always see how they are gonna hit you. The dragging beat seriously makes me feel like I am listening to African GODFLESH (UK industrial legends).

After the local train of “SEGREDO” arrives at the station, it`s full speed ahead on the high speed with “PESADELOS.” Again, a tunnel of call and response intense with its intentional claustrophobia. I can`t imagine anyone who loves old school industrial music not loving the approach here. Besides focus on instant booty movers, DJ Narciso doesn`t rest on simple noise against the beats, he wants the MA (間) of the best techno where

there is so much of nothing between the beats. The best enjoyment of dance music often isn`t the beat but the space in between. “PESADELOS” gives the moody feels of BURIAL UK tunnel vision vibes with a better constant hook.

“Agancha” really feels to me the center of the album. The clarity of bass, noise, and distant echoes all spaced far apart I am sure would sound magical in a larger amp setting.

The rest of the tracks are just as infectious. Very club or gym friendly and tighter than a drum in lock step with just the right BMP to invoke dance devotion to the very last beat. I have heard many a producer make a banging track and then lose focus on other tracks. I get the feeling that producing is like going to the gym for DJ Narciso.

One day doesn`t make a good muscle. Hence his large output just in one year. The 2 remixes by Swimful and Digita Ngeche`s Kop-Z aren`t shabby either though for sure they don`t have the same manic energy. Luckily they are at the end. Seven original tracks flow effortlessly making repeated listenings a valuable asset. Could we get an hour mix, perhaps?

Naive Melodies - ele-king

 良質な発掘で知られるUKの〈BBE〉から、またも興味深い企画の登場だ。いわく、ソウルやゴスペル、スピリチュアル・ジャズ、ラテン音楽などからトーキング・ヘッズをとらえなおしたコンピレーションとのことで、アレンジャーとしてひっぱりだこのミゲル・アトウッド=ファーガソン、〈Stones Throw〉や〈Brainfeeder〉などLAシーンで活躍してきたシンガーのジョージア・アン・マルドロウ、新世代アフロ・パンクのウールー、NYハウスの巨匠、マスターズ・アット・ワークのケニー・ドープとUKインディ・ダンスのヴェテラン、ロイシン・マーフィーからなるコンビ、詩人にして活動家でもあるアジャ・モーネイ、ソウルクエリアンズから浮上してきたNYのシンガー、ビラル、21世紀ジャズにおける有力なトランペット奏者のひとり、シオ・クローカーなどなど、なんとも豪華な面々が集結している。
 年明け後、CDは1月23日に、LPは2月6日に発売。トーキング・ヘッズの数々の代表曲がどのように生まれ変わっているのか……これはチェックしておくべき1枚です。

アーティスト名:various artists 
アルバム名:『ナイヴ・メロディーズ』
『Naive Melodies』
フォーマット:2x12”、CDとデジタル配信
CDと配信の発売日: 2026年1月23日/ アナログ盤の発売日:2026年2月6日
カタログ番号: CD: BBE424CCD/ LP: BBE424CLP

『ナイーヴ・メロディーズ』は、トーキング・ヘッズの音楽への大胆かつ先見的なオマージュであり、「ブラック・ミュージックの革新」というレンズを通して再解釈された作品である。『モダン・ラブ』(デヴィッド・ボウイのトリビュート・アルバム)を手掛けたクリエイティブ・マインド、ドリュー・マクファデンが監修したこの新作は、トーキング・ヘッズの紛れもないニュー・ウェーヴ・サウンドを形作る一助となった、アフリカ系ディアスポラのリズムと実験的なソウル・ルーツの深淵 へと潜り込む。フェラ・クティ、パーラメント、アル・グリーンといったアーティスト(彼らの影響はこのバンドのリズム的な遺伝子に大きく刻まれている)に触発された、トーキング・ヘッズの芸術性を支えたブラック・ミュージックの伝統に光を当て、従来のトリビュートとは一線を画し、ジャンルを超越する新世代のアーティストたちの声とビジョンを通じて、このバンドの楽曲群を再構築している。

アナログ盤のトラックリスト

DISC 1
SIDE A
1. Heaven - Miguel Atwood-Ferguson
2. Sugar On My Tounge (Dub) - Pachyman
3. Once In A Lifetime - W.I.T.C.H.
4. Girlfriend Is Better - Georgia Anne Muldrow
5. Mind - Wu-Lu

SIDE B
1. Psycho Killer - Astrønne
2. Born Under Punches (The Heat Goes On) - Kenny Dope feat. Róisín Murphy
3. I Zimbra - Liv.e
4. The Book I Read - Aja Monet
5. Burning Down The House - Rosie Lowe

DISC 2
SIDE C
1. Uh-Oh Love Comes To Town - EBBA
2. Road To Nowhere - Rogê
3. And She Was - Vicky Farewell
4. Crosseyed and Painless - Florence Adooni

SIDE D
1. Seen And Not Seen - Bilal
2. Born Under (More) Punches (The Heat Goes On) - Theo Croker feat. Theophilus London
3. Take Me To The River - Dominique Johnson
4. This Must Be The Place (Naive Melody) - Leon Jean-Marie

CD のトラックリスト

01. Heaven - Miguel Atwood-Ferguson
02. Sugar On My Tounge (Dub) - Pachyman
03. Once In A Lifetime - W.I.T.C.H.
04. Girlfriend Is Better - Georgia Anne Muldrow
05. Mind - Wu-Lu
06. Psycho Killer - Astrønne
07. Born Under Punches (The Heat Goes On) - Kenny Dope feat. Róisín Murphy
08. I Zimbra - Liv.e
09. The Book I Read - Aja Monet
10. Burning Down The House - Rosie Lowe
11. Road To Nowhere - Rogê
12. And She Was - Vicky Farewell
13. Crosseyed and Painless - Florence Adooni
14. Seen And Not Seen - Bilal
15. Born Under (More) Punches (The Heat Goes On) - Theo Croker feat.
Theophilus London                            
16. Take Me To The River - Dominique Johnson
17. This Must Be The Place (Naive Melody) - Leon Jean-Marie

BONNA POT SPIN-OFF - ele-king

 アンダーグラウンドな音楽好きの間で人気を博す野外レイヴ・シリーズ〈BONNA POT〉のスピンオフ企画が、表参道のクラブ・VENTにて12月26日(金)に開催。ベルリンのAn-i (aka Lee Douglas)が昨年開催の本編に続き再来日を果たす。ローカル・アクトには〈BONNA POT〉とも馴染み深いAbiu、AKIRAM EN、7e、鏡民といったDJを迎える。

 また、ROOM2には今年でDJ歴50周年を迎えるテクノ、アンビエント、フリースタイルDJの日本におけるパイオニア、ARTMAN a.k.a. DJ K.U.D.O.が登場。さらには、VENTを含む数々のクラブにて音響設計を手がけてきた〈HIRANYA ACCESS〉が「フロアの再構築」というテーマに基づき、DJブースをダンス・フロアに配置するほかTaguchiのモニター・スピーカーを持ち込むとのこと。好事家にはたまらない一夜となりそうだ。

12/26 (FRI)
An-i / NUSIC & HIRANYA ACCESS present BONNA POT SPIN-OFF
OPEN:23:00
VENUE:VENT(表参道/東京)

=ROOM1=

An-i -DJ SET-

Abiu

AKIRAM EN

=ROOM2=

ARTMAN a.k.a. DJ K.U.D.O.
7e
鏡民

TICKET:
LIMITED ADVANCE TICKET: ¥2,500(優先入場)
https://livepocket.jp/e/vent_20251226
DOOR: ¥3,500
BEFORE 0AM: ¥2,000

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年の瀬にNUSIC & HIRANYA ACCESS present "BONNA POT SPIN-OFF”がVENTで開催します!
ROOM1は昨年のBONNA POTで不思議な音像で空間を捻じ曲げるような凄まじいプレイをしたベルリンのAn-i (aka Lee Douglas)が再来日します。An-iはリリースにおけるインダストリアルなテクノのイメージの他に、DJにおいては多様な音楽的顔を持っています。BPM 80~100のスローサイケデリックテクノ、なんでもかけるタイプのハウスセット+セオばりのアイソレーターワーク、奇妙なリスニングセットなど。現場でのDJはものすごい手練れ感とライブ感、パンキッシュな雰囲気があり刺激的です。

そしてAKIRAM ENとAbiu、共に音楽的なダンスグルーヴを生み出す唯一無二のDJです。VENT自体の音響設計者でもあるHIRANYA ACCESSによるフロアの再構築で、今回はDJブースをダンスフロアに置き、Taguchiのモニタースピーカーを持ち込んで、DJとフロアの繋がりをより親密にし、感覚の深いところまで到達するサウンドと空間を目指します。
ROOM2は『一曲入魂セット』をコンセプトに、ミックスをするクラブDJスタイルではプレイしにくいような幅広い音楽を楽しめる空間になります。今年でDJ歴50年になるテクノ、アンビエント、フリースタイルDJの日本における真のパイオニア、ARTMAN a.k.a. DJ K.U.D.O.、そして7e、鏡民。三人の本当に面白い音楽を持っているDJが、普段のダンスセットともいわゆるリスニングセットとも違う、一曲一曲の面白さを表現するセットで登場です。

それぞれが本当に幅広い音楽性とオリジナリティを合わせ持つDJ陣ですが、その個性が伸び伸び発揮され、かつ調和がある祝祭的な空間に出来たらと思っています。ダンスフロアという自由な空間で、音楽というフリーフォームな表現方法の奥深さ、ダンスの楽しさを、VENTの素晴らしい音響で共有できる新鮮な驚きに満ちたサウンドジャーニーになるでしょう。ぜひ、一緒に踊りたい人たちを誘ってオープンからクローズまで遊びにきてください。

GEZAN - ele-king

 現代日本におけるオルタナティヴ・シーンの筆頭とも呼ぶべきバンド、GEZANが7枚目のニュー・アルバムを2月11日にリリースする。『あのち』以来およそ3年ぶりのそれは『I KNOW HOW NOW』と題されており、日本各地でのツアーや世界をめぐった経験が活かされているようだ。
 3月14日には日本武道館での単独公演を控える彼らだが、今年つづけられてきたツアー「47+TOUR『集炎』」の最後の追加3公演が決定してもいる。詳しくは下記より。

GEZAN、7枚目のアルバム『I KNOW HOW NOW』を来年2月に発売決定。
先行シングル“数字”のMVを本日21時にYouTubeにて公開、12/15(月)0:00より配信スタート。
現在敢行中のツアー「47+TOUR『集炎』」最後の追加3公演も同時解禁。

GEZANが、“予感”と“新呼吸”をテーマに制作した7枚目となる最新アルバム『I KNOW HOW NOW』を、日本武道館での単独公演を控える来年2月に発売することを発表した。全国ツアーや世界を旅した痕跡が編み込まれた今作は、全編が透明な歌もので構成されている。

最新アルバムからの先行シングル「数字」は、12/15(月)0:00より各サイトにて配信リリース。アートワークは写真家 Kohei Kawatani が担当。
さらに、映像作家の堀田英仁が監督した同曲のミュージックビデオが12/14(日)21:00にYouTubeにて公開された。
ツアーの合間を縫って全編ロケされた映像は、新潟を舞台に、まるで映画のような重量感を持つ作品に仕上がっている。

堀田監督コメント

いつも楽曲を初めて聴いたときに浮かんできた映像のイメージをなるべく大事にするようにしているんですが、それが”耳から血飛沫”と”車の横転”でした。
ちょうど日比谷野音のライブを観た後だったので、マヒトくんのMC、「俺たちはGEZAN。おまえらの退屈をぶち壊すバンド。」って言葉が脳裏に焼き付いていたので、そことリンクしたんだと思います。 その”耳から血”というキービジュアルからストーリーを逆算し、過ぎ去っていく日常にどこか退屈を感じているキャストの3人が、GEZANの音楽に触発され、耳から血が噴射するといった企画にしました。血飛沫と言っても、ネガティブな破壊ではなく、身体がどんどん解放され、清々しくなっていくイメージを大事にしながら撮影しました。

撮影で意識したことは、GEZANをアイコニックに、POPに描くこと。GEZANのこれまでとこれからを考えたときに、今回はその方向性がタイミング的に良さそうという僕のなんとなくの勘です。

そして全国47都道府県に中国・上海公演を加えた全50公演で展開してきたGEZANのツアー「47+TOUR『集炎』」より、最後の追加3公演が決定した。
LIVE HOUSE FEVERでの2デイズ(DAY52&DAY53)にはNikoん、NOT WONK、the hatch、DOGOが出演。
そして最終追加公演となるDAY54では、11月の「尽未来祭 2025」で30周年を迎えたばかりのBRAHMANとの一騎打ちが再び実現する。
2025年4月より開始し駆け抜けてきた本ツアーの最終追加公演として、見逃せない3公演が出揃った。

ツアーの最終地点は、2026年3月14日(土) ・日本武道館での単独公演。
チケットのプレオーダー(抽選)はただいまよりe+にて受付スタート。

▼GEZAN最新アルバム情報
発売日:2026年2月11日(水曜日)
アルバムタイトル : I KNOW HOW NOW
※アルバムジャケット、トラックリスト等の詳細は追って公開予定。

▼先行シングル「数字」
配信LINKs : https://linkco.re/f6nqNp76
Music Video : https://youtu.be/sEDOdlmU2I8

▼十三月 presents GEZAN 47+TOUR「集炎」追加公演詳細

▽DAY52
・出演:GEZAN/Nikoん/NOT WONK
・日時:2026年1月20日(火曜日)開場/開演 17:45/18:30
・会場:LIVE HOUSE FEVER
・料金 : 前売 5,000円(税込)
・問い合わせ : info01@fever.co.jp

▽DAY53
・出演:GEZAN/the hatch/DOGO
・日時:2026年1月21日(水曜日)開場/開演 17:45/18:30
・会場:LIVE HOUSE FEVER
・料金 : 前売 5,000円(税込)
・問い合わせ : info01@fever.co.jp

▽DAY54
・出演:GEZAN/BRAHMAN
・日時:2026年2月23日(月曜日・祝日)開場/開演 17:00/18:00
・会場:CLUB CITTA'
・料金 : 前売 5,000円(税込)
・問い合わせ : CLUB CITTA' 044-246-8888 (平日12:00~19:00)


チケット情報
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・一般発売 : 2025年12月27日(土曜日)12:00
・前売券取扱箇所:e+ < https://eplus.jp/gezan/
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※チケット抽選先行あり
・受付URL : https://eplus.jp/gezan/
・受付期間:2025年12月14日(日曜日)21:00 ~ 12月21日(日曜日)23:59
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▽「47+TOUR『集炎』」会場限定 : GEZAN live album『炎奏録集』発売中!
詳細 : https://gezan.net/2025/07/08/ensourokusyuu/

▽47+TOUR「宣誓」動画URL
https://youtu.be/-OtsRrKevDk

▽47+TOUR「DAY1 難波BEARS」ドキュメンタリー動画URL
https://youtu.be/S-g5MZGwdgM

▽47+TOUR『集炎』日程
――
DAY1・4月11日(金) 大阪・難波BEARS *SOLD OUT
DAY2・5月5日(月)  中国・上海 MAO Livehouse
DAY3・5月30日(金) 千葉・LOOK *SOLD OUT
DAY4・5月31日(土) 栃木・HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
DAY5・6月7日(土)  北海道・札幌PENNY LANE24 *SOLD OUT
DAY6 ・6月12日(木) 広島・4.14
DAY7・6月14日(土) 山口・BAR印度洋
DAY8・6月15日(日) 香川・TOO-NICE *SOLD OUT
DAY9・7月12日(土) 東京・Spotify O-EAST *SOLD OUT
DAY10・7月15日(火) 埼玉・HEAVEN'S ROCK Kumagaya VJ-1
DAY11・7月17日(木) 群馬・前橋DYVER
DAY12・7月19日(土) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
DAY13・7月20日(日) 山梨・甲府KAZOO HALL
DAY14・7月23日(水) 長野・松本ALECX
DAY15・7月29日(火) 茨城・club SONIC mito
DAY16・7月31日(木) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA *SOLD OUT
DAY17・8月2日(土)  島根・出雲APOLLO
DAY18・8月3日(日) 鳥取・米子AZTiC laughs
DAY19・8月9日(土)  福島・club SONIC iwaki
DAY20・8月10日(日) 山形・酒田市 出羽遊心館 *SOLD OUT
DAY21・8月11日(月祝) 宮城・仙台MACANA
DAY22・8月19日(火)  宮崎・LAZARUS
DAY23・8月20日(水) 鹿児島・SR HALL
DAY24・8月21日(木)  熊本・NAVARO
DAY25・8月23日(土) 福岡・BEAT STATION
DAY26・8月24日(日) 長崎・STUDIO DO!
DAY27・8月26日(火) 佐賀・RAG.G
DAY28・8月27日(水)  大分・club SPOT *SOLD OUT
DAY29・8月30日(土)  静岡・磐田 FMSTAGE *SOLD OUT
DAY30・8月31日(日)  愛知・CLUB UPSET *SOLD OUT
DAY31・9月14日(日) 沖縄・Output
DAY32・9月18日(木)  福井・CHOP
DAY33・9月20日(土)  富山・Soul Power
DAY34・9月21日(日)  石川・金沢vanvanv4
DAY35・9月23日(火祝) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE *SOLD OUT
DAY36・9月25日(木)  岩手・the five morioka
DAY37・9月27日(土) 青森・ 八戸 6かく珈琲
DAY38・9月28日(日) 秋田・Club SWINDLE
DAY39・10月3日(金)  兵庫・太陽と虎 *SOLD OUT
DAY40・10月5日(日)  大阪・GORILLA HALL OSAKA *SOLD OUT
DAY41・10月7日(火)  滋賀・B-FLAT
DAY42・10月9日(木) 京都・磔磔
DAY43・10月11日(土) 和歌山・CLUB GATE
DAY44・10月12日(日) 奈良・NEVER LAND *SOLD OUT
DAY45・10月13日(月祝)三重・LIVE SPACE BARRET *SOLD OUT
DAY46・10月15日(水) 岐阜・柳ヶ瀬ANTS
DAY47・10月21日(火) 高知・X-pt.
DAY48・10月23日(木) 徳島・CROWBAR
DAY49・10月25日(土) 愛媛・W studio RED
DAY50・10月26日(日) 岡山・YEBISU YA PRO
DAY51・12月14日(日) 東京・LIQUIDROOM *SOLD OUT
DAY52・1月20日(火)  東京・LIVE HOUSE FEVER new!!
DAY53・1月21日(水)  東京・LIVE HOUSE FEVER new!!
DAY54・2月23日(月祝) 神奈川・CLUB CITTA' new!!

47+TOUR FINAL
2026年3月14日(土)日本武道館 単独公演 『独炎』
――

▼GEZAN
2009年、大阪にて結成。
独自の視点とスタイルで表現を続ける一方、自主レーベル「十三月」を主宰。

2021年2月、Million Wish Collectiveと共に制作したフルアルバム『あのち』をリリース。
2023年にはFUJI ROCK FESTIVALのGREEN STAGEに出演し、11月にはコロナ禍を経て4年ぶりとなる主催企画「全感覚祭」を、“Road Trip To 全感覚祭”と題して川崎・ちどり公園にて開催。
2024年には初の中国5都市ツアーおよび台湾公演を実施。8月には結成15周年を記念し、日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブを開催。11月には、唯一無二のブッキングで世界中から注目を集めるウガンダのNyege Nyege Festivalに出演。
2025年6月にはドイツ北東部の旧ソ連軍秘密基地跡地にて開催された音楽フェス・Fusion Festivalに出演。

現在、全国47都道府県に中国・上海公演を加えた全54公演におよぶ「47+TOUR『集炎』」を開催中。
ツアーファイナルは、2026年3月14日(土)・日本武道館での単独公演『独炎』となる。

Member : マヒトゥ・ザ・ピーポー(Vo/gt) / イーグル・タカ(Gt) / 石原ロスカル(Dr) / ヤクモア(Ba)

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Shintaro Sakamoto - ele-king

 2026年1月23日に発売される坂本慎太郎の新アルバム『ヤッホー』からの、“おじいさんへ”に続くニュー・シングル曲、“あなたの場所はありますか?”(坂本バンドはこの深い意味を含んだこの曲を去るアメリカ/メキシコ・ツアーで演奏している)のライヴ演奏MVが公開された。見よう! 自分たちの居場所を確保しよう。
 
 zeloneからのメールによると「今回のMVは、アルバム『ヤッホー』のレコーディングが行われたスタジオ、ピースミュージックにて撮影され、演奏もライヴ録音された、このMVでしか聴けないエクスクルーシヴなライヴ音源となっています。監督は山口保幸。演奏は坂本慎太郎バンドー 坂本慎太郎 (Vocal & Guitar)、AYA (Bass)、菅沼雄太 (Drums)、西内徹 (Flute) ——そして録音は中村宗一郎」

 なお、別冊エレキングは、来年1月末に『坂本慎太郎の世界』を刊行します。こちらもこうご期待です。

ヤッホー / 坂本慎太郎 
(Yoo-hoo / Shintaro Sakamoto)

2026年1月23日(金) Digital/CD/LP/リリース
国内デジタルPre-save / Pre-add: https://virginmusic.lnk.to/Yoo-hoo_pre

1. おじいさんへ (Dear Grandpa)
2. あなたの場所はありますか? (Is There A Place For You There?)
3. 正義 (Justice)
4. 脳をまもろう (Protect Your Brain)
5. 時の向こうで (On The Other Side Of Time)
6. 時計が動きだした (The Clock Began To Move)
7. 麻痺 (Numb)
8. なぜわざわざ (Why Do This?)
9. ゴーストタウン (Ghost Town)
10. ヤッホー (Yoo-hoo)

Written & Produced by Shintaro Sakamoto
Recorded, Mixed & Mastered by Soichiro Nakamura at Peace Music, Tokyo, Japan 2025

Vocals, Bass (10), Keyboard, Acoustic, Electric & Lap Steel Guitar: Shintaro Sakamoto
Bass & Chorus: AYA
Drums & Percussion: Yuta Suganuma
Flute & Saxophone: Tetsu Nishiuchi
Marimba: Manami Kakudo (8, 9)

CD (zel-029): 価格: ¥2,600+税 (2枚組/インストBONUS CD付)

LP (zel-030): 価格: ¥3,200+税
Distribution: Bridge Inc. https://bridge-inc.net/

BLACK SMOKER - ele-king

 20世紀初頭のドイツ映画といえば1920年代の表現主義の時代、すなわちドイツ映画の最初の黄金時代なわけですが、1910年代にもいろんな実験作品がありました。それらの映画(もちろんサイレント映画)に、〈BLACK SMOKER〉が生演奏でサウンドを加えます。出演は、千葉広樹、テンテンコ、FUJI|||||||||||TA、山川冬樹 × 伊東篤宏。
 このすばらしい企画が実施されるのは2025年12月20日 (土)、会場は赤坂のドイツ文化会館内ゲーテ・インスティトゥート東京です。

■BLACK SMOKER RECORDS PRESENTS: BLACK THEATER -Sounding Films-
生演奏付き無声映画上映 |映像×音楽。BLACK SMOKERが新たに仕掛けるのは、ドイツの実験的映像と4組のアーティストによる未知なる共生。

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホワイエ, 東京
107-0052 東京都港区赤坂7-5-56
ドイツ文化会館内

2025年12月20日 (土)
17:30〜
料金
一般:4500円, 学生:3500円
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver.cfm?event_id=27172727


ACT
千葉広樹
テンテンコ
FUJI|||||||||||TA
山川冬樹 × 伊東篤宏

今回の企画では、ゲーテインスティトゥート東京が所有している (主に)ドイツ産の短編映画や実験映画、アニメーション等に、BLACK SMOKER RECORDS 選出の実験的且つエンターテイメントとしても楽しめるオリジナリティー溢れるアーチスト達が音~音楽でコラボレーションし、「映像と音楽の幸せな共生」を探ります。 この試みは、映像と音の新たな出会いと関係を如何に創造し更にはいかに鑑賞者とそれらを共有出来るか、そして願わくば、其々の創作者(映像作家と音楽家)や鑑賞者の意図や思惑を超えた新たな化学反応を体験、体感することを目指します。

-Time schedule-

16:00- Open
17:30- 千葉広樹
18:40- テンテンコ
19:30- FUJI|||||||||||TA
20:30- 山川冬樹 × 伊東篤宏

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■ 千葉広樹
ー Lotte Reiniger の影絵アニメーション ー
(Lotte Reiniger 作品集より4作品)
1. Papageno (1935) 〈11min〉
2. Cinderella (1922) 〈13min〉
3. The Star of Bethlehem (1956) 〈18min〉
4. Galathea (1935) 〈11min〉
〈total 52-53min〉

世界的に有名な、ドイツの影絵/切絵アニメーションの先駆者であるロッテ・ライニガーの短編4作品に、千葉広樹が新たなサウンドを手掛けます。 一見、インドネシアの影絵芝居にも似ていますが、その切絵技法と動きは、ロッテ・ライニガー独自の繊細さと大胆さを兼ね備えた、観るものを魅了する作品揃いです。

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■ テンテンコ
ー MAN AND MASK[Oskar Schlemmer]
(BAUHAUS作品集「STAGE AND DANCE 」より)
MAN AND MASK OSKAR SCHLEMMER AND THE BAUHAUS STAGE (1922〜29)(1969 Reconstruction) (Reconstruction / director: Margarete Hasting)〈total 27min〉

1919年にドイツのワイマールに設立された造形学校であるBAUHAUS のシアターワークショップの造形主任だったオスカーシュレンマーによる、人の身体に変容を加えるコスチュームでダンサー達が踊る、BAUHAUSを代表する作品のひとつに、テンテンコが新たなサウンドを加えます。今回の映像は1969年の再演時の映像となります。

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■ FUJI|||||||||||TA
ー Hans Richter & Kurt Kranz による実験アニメーション ー (BAUHAUS 作品集「MEDIA ART」より4作品)
1.Hans Richter - "Rhythmus 21" (1921/23) 〈 3min〉             
2.Hans Richter - "Rhythmus 23"(1923/25) 〈 3min 〉
3.Kurt Kranz - THE HEROIC ARROW(1930) 〈 8min〉
4.Kurt Kranz - Variations on a Geometric theme(1944/1972) 〈 21min〉
5.Hans Richter - "Rhythmus 21"(1921/23) 〈 3min 〉
〈total 38-39min〉

1919年にドイツのワイマールに設立された造形学校であるBAUHAUS で作られた実験的な映像〜メディアアートの先駆的作品群の中から 今回、Hans Richter(ハンス リヒター)、 Kurt Kranz (クルト クランツ) 2名の作品をとりあげます。上映の順番は今回サウンドを担当する FujiIIIIIIIIIIIta が自ら決めた順番で上映します。

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● 山川冬樹 × 伊東篤宏
ーDer Student von Prag / プラーグの大学生 (1913)Screenplay: Hanns Heinz Ewers director: Stellan Rye
〈total 46min〉

本作は今回の上映企画中 最も古い1913年(第一次世界大戦直前)に制作された怪奇幻想サイレント映画で、ドイツ最初の芸術映画と言われいます。映画を低級な見世物から芸術へと格上げするのに大きく貢献したと高く評価される作品です。山川冬樹と伊東篤宏によるサウンドと元祖・幻想ホラー映画の合体となります。

2025年のFINALBY( ) - ele-king

 この過去の夏、大阪の歴史的建造物であるミソノビルの閉鎖/解体の発表に対する悲しみは、その歴史と長寿を祝うための一連のパフォーマンスによって明るいものとなった。7月5日に予定されていたそのパフォーマンスのひとつは、∈Y∋(BOREDOMS)による新プロジェクトFINALBY( )(発音 ― Final B Empty/ファイナルビーエンプティ)であり、大阪を拠点とするCOSMIC LABとのコラボレーションであった。大阪音楽シーンの伝説である∈Y∋は、間違いなく、このビルの長寿を祝う最適な人物だった。興奮した私は、すぐにチケットを購入し、関西への旅を計画した。不運なことに、いまはもう11月の終わりであり、スケジュールの都合でその旅をキャンセルせざるを得なかったことに、いまだに軽い痛みを覚える。ああ、なんという惨めさ! 叶わなかった夏の記憶。家に居なければならなかった悲しみは、ほとんど耐えがたいものだった。

 しかし運命とは不思議なもので、東京では∈Y∋関連のイベントが次々と行われている。逃した夏の機会を補って余りあるほどに。∈Y∋は渋谷の中心ど真ん中、ミヤシタパーク3階のgallery SAIで開催された新しい展覧会Mapocy(まぽチー)のために東京に戻って、さらに、歌舞伎町のZERO TOKYOにおけるFINALBY( )の東京初演があった。それから、歌舞伎町の王城ビルでのBENTEN2のための∈Y∋の2024年のARV100パフォーマンスのマルチスクリーン・インスタレーションもあって、Art Tokyo Week でのC.O.L.O.(COSMICLAB)による小さなサプライズ・コンサート、さらに締めくくりとしてMUTEK Japanの巨大ステージでのC.O.L.O.とのユニークなオーディオ・ヴィジュアル・パフォーマンスがあった。
 日本のオルタナティヴ・シーンにおける最大級の革新者としての∈Y∋の多く多くの年月にもかかわらず、BOREDOMSの非活動とより散発的なソロ活動が相まって、∈Y∋は数年間“混沌の中心”にいなかった。だからこそ、半年の間にこれだけ多くのイベントがあることは、一種の“再紹介”のように感じられる。新たな歴史をつくるための完璧なタイミングだ。私が最後にBOREDOMSのライヴを見たときのひとつは、∈Y∋がステージ上で足を骨折し、痛みにもかかわらず演奏を続けたときだった。だから、まだ気づいていないなら言っておくが、∈Y∋関連の出来事はしばしば歴史的なのだ。私はこの秋のこれらすべての素晴らしい体験をレポートにまとめた。

MAPOCY

 5つの部屋に分かれ、とくに4つ目はほとんど“隠し部屋”のようなサプライズになっている。本展「MAPOCY」は、∈Y∋のジャンク・アート的な作風を巨大インスタレーションとして展開したもので、現在も活動をともにするPUZZLE PUNKSのパートナー、マルチメディア・アーティストの大竹伸朗の気配と、彼がしばしば扱うドラムのシンバルというモチーフが混ざり合っている。
 まず圧倒されるのは、とにかく“緑”。これでもかというほど緑。壁に取り付けられたキャンバス、シンバル、ビニールシート、ガラクタの数々——あらゆるものに緑のペンキがぶちまけられている。床にまで飛び散っていて、空間全体が緑色の施工現場のようでもあり、同時に、初期∈Y∋作品でも見られた木片の寄せ集めによるギザギザの形状がそこかしこに出現している。
 ひとつ目の部屋は床と壁にオブジェが置かれた比較的ゆとりのある空間だったが、ふたつ目に入ると一転、大小さまざまな物体が山のように積み上がり、すべてが同じ緑に染められている。天井からはビニールシートが垂れ下がり、換気用のファンが絶えず唸っている。最初はまとまった形など見えず、ただ“ノイズ”だけがある。正直なところ非常に混乱を招く展示だが、もし音楽におけるノイズに惹かれる人なら、聴覚的ノイズと物質としてのノイズに大差はないとすぐ理解できるだろう。
 混沌は3つ目の部屋でも続く。奥の隅にほとんど真っ暗な空間へと続く黒い入口が見え、その向こうに“4つ目の部屋”がある。ここはFINALBY( )のメンバーたちと制作した映像作品が、三面の細長いクリーンに巻物のように投影されるダイナミックな空間だ。黒いビニールシートで覆われた小さな穴をくぐって入ると、モノクロームの点滅するプログラム図形と、轟音のノイズ・ミュージックが部屋全体を震わせている。精密にピクセル化された映像は、伝統的なアジアの雲や花の意匠を再構成し、左右から現れては中央でぶつかり、新たな幾何学へと変容していく。その視覚的なカオスは池田亮司のもっとも衝撃的な作品を思わせつつ、より柔らかく親しみのある感触を残す。ここを先に観たことで続くFINALBY( )のライブがどのようなものになるのか、無自覚のままヒントを得ることになった。
 最後の5つ目の部屋は、これまでの強烈な表現から一度“息をつかせる”空間だ。出口前の壁一面に、古い手描き作品と実際のアナログ盤が組み合わされて展示されており、紙のドローイングという∈Y∋の原点的な表現へと立ち返る、一種の後味として配置されている。

FINALBY( )

 FINALBY( )が初めて姿を現したのは、観客の多くがその存在を知らぬまま迎えた2021年のフジロックだった。以来、その公演歴は香港、大阪、そして今回の東京のみと極めて限定的だ。∈Y∋が音楽家であると同時に卓越したヴィジュアル・アーティストであることはよく知られているが、これほどまでにステージ上で視覚と音響が正面衝突した例は稀だ。私の目には、テクノロジーを全面的にアップデートして蘇った現代版ハナタラシのようにも映る。∈Y∋は、身体性を伴う新しいパフォーマンスを構築しており、それはパフォーマンス・アートと、ノイズマシンや照明、センサーと接続されたオブジェ群とが密接に絡み合ったものだ。この技術面を支えるFINALBY( )の共同制作者は、COSMIC LAB(C.O.L.O.主宰)、アートエンジニアの堀尾寛太、そしてプログラマーの新美太基である。デジタライズされた∈Y∋——まさにテクノロジー時代が生んだ独自の結晶だと言える。
 私自身、この新しい方向性の萌芽を、パンデミック前の原宿で偶然目撃する幸運に恵まれた。2019年、TOKYO CULTuART by BEAMS Harajuku で開催されたBOREDOMSのTシャツ展でのことだ。∈Y∋はフェイスマイクを付け、両手に装着したモーション・センサー内蔵のサウンドマシンからノイズを放ちながら、黒いジャケットの下に隠れた装置を動かし、通常のマイクに縛られない歌唱を試みていた。ここにはすでにFINALBY( )の原型があった。また、このとき∈Y∋は巨大な円錐形オブジェへの偏愛を初めて披露している。黒いコーンの底部にセンサーが仕込まれており、それを持ち上げて振るたび、音は揺らぎ、形状の奇妙さも相まって視覚的にも滑稽で魅力的だった。背後には技術面を支えるエンジニアが控えており、30名ほどのファンしかいない小部屋での濃密な光景は、後に東京で結実するまでに6年かかった構想の出発点を示していた。

 FINALBY( )を観に行く前、気分を高めようと私はBOREDOMSの入手困難な問題作『Super Roots 5』を久々に取り出した。重厚なドラムとシンバルへ傾斜していく初期段階にあたる一枚で、1曲=1時間という構成、ほぼ一本調子の宇宙的トーンに泡立つノイズとシンバルが折り重なる——「曲」というより「体験」だ。これを聴くと、1982年のある出来事を思い出す。
 1982年、前衛ギタリスト/作曲家グレン・ブランカは『Symphony No.2 – The Peak of the Sacred』をライヴで披露した。副題「聖性の頂」は本来その作品固有のものだが、彼のエモーショナルな創作全般を言い当てる表現でもある。複雑な転調をほぼ廃したこの交響曲は、天上のエネルギーが雷鳴のように連続して吹き荒れる、彼の作品中もっとも強烈な体験のひとつだった。
「聖性の頂」とは、人間が自己を超越するための、絶えず恍惚と狂喜を更新し続ける音楽を指す。∈Y∋がBOADRUMシリーズやその他の公演で追求してきた方向性は、明言されていなくとも、まさにその頂点に向かう試みだったと私は感じている。「曲」よりも「経験」を重視する姿勢——それは彼の精神性と音楽性が複雑に深化してきた証でもある。FINALBY( )の公演中、∈Y∋はまさにその「聖性の頂」に到達しようとしていた。

2025年10月25日 FINALBY( ) LIVE in 歌舞伎町EXPANDED
presented by COSMIC LAB & TST ENTERTAINMENT CO.,LTD.

FINALBY( ) LIVE in 歌舞伎町EXPANDED Photo : Masayuki Shioda

 当日の「FINALBY( )Live in 歌舞伎町Expanded」というフルタイトルの公演は、実に2時間ノンストップのパフォーマンス作品だった。事前告知からは想像もできない構成である。チケットを買った時点で「2時間」とあったため、DJか何かが挟まるのだろうと勝手に思っていたが、違った。2時間まるごとが、巨大なノイズの奔流と悦楽的ヴィジュアルの対話で満ちていた。
 ステージ中央には、光に照らされ巨大なカップケーキのように見える“何か”が鎮座している。後にそれが、∈Y∋ がジェンベのように叩くノイズ・ジェネレーターであると知った。ステージ上には複数のコーンが配置され、最大のものは宙吊りになっていて、∈Y∋の身長を完全に覆うほど巨大だった(実際、後半で∈Y∋がその内部に隠れる場面があった)。さらに、フロア中央、観客のほとんどが囲むようにして別の巨大コーンが置かれ、公演後半ではそのコーンが発光し、∈Y∋の手で回転させられる仕掛けになっていた。
 ZEROTOKYOという会場は、巨大なメインスクリーンに加え、左右と背後にも細長いスクリーンが連なる独特の構造で、360度的な没入感を生み出す。MAPOCYで見たモノクロームのデジタル雲はここでも再登場し、背面や側面から湧き上がるため、観客は携帯で“映え”を狙う余裕を失い、その瞬間に没入せざるを得なくなる。近年まれに見る、記録では再現不可能な体験だった。
 奇妙なパンク・バンドから出発し、90分超の儀式的公演を構築できる存在へと変貌したBOREDOMS。その中心人物である∈Y∋は、観客の細胞レベルに作用する「悟性の構造」を知り尽くしている。聖性の頂。

 公演の最後、∈Y∋は稀にみる“口頭での解説”を行い、コーンの群れを「家族」だと呼んだ。FINALBY( )の本当のメンバーはコーンであり、人間はその媒体にすぎないのだと。※詳しくは∈Y∋本人が10月26日付でInstagramに投稿した説明を参照してほしい。
 この一連の経験は、初期舞踏、ローリー・アンダーソン、フィリップ・グラスらの系譜に連なる、ダイナミックなパフォーマンスアートの華麗な再誕に等しかった。


FINALBY( ) LIVE in 歌舞伎町EXPANDED Photo : Masayuki Shioda

∈Y∋ × C.O.L.O(COSMICLAB)@ MUTEK JAPAN

 渋谷で開催されたMUTEK JAPAN 2025で、∈Y∋はC.O.L.O.とともに初めてこのフェスのステージに立った。ART WEEK TOKYO(11月5日)のサプライズ公演をさらに拡張し、より長く、より“怪物的”な形で提示したものだ。FINALBY( )とは異なり、形式上は伝統的なオーディオビジュアル公演に近いが、幸いにも遥かに奔放だった。多くのMUTEK出演者が“引き算の美学”で勝負するなか、これは「足し算の極北」とも呼べる公演だった。
 FINALBY( )が2時間のノイズの海へ沈めるような体験だったのに対し、今回の2人は長いテーブルに並んで立ち、背後の巨大スクリーンとともに、∈Y∋のDJ PICA PICA PICA的な狂騒を現代化したような世界を作り上げた。FINALBY( )のノイズ成分と、モノクロームのフリッカー映像、そして近年∈Y∋が執着するハイパー・サイケデリックなシンゲリ(singeli)が高密度に衝突し合う。言語化困難なコラージュも大量に挟まれる。
 ∈Y∋の音楽とヴィジュアルは、まるでドラッグまみれのポップアートだ。C.O.L.O.は∈Y∋の衝動を鏡のように反射し、狂気じみたフリッカー花、精神を攪拌する幾何学模様、スクリーンいっぱいの“眼”、ハートやブタの絵文字が奇妙な規則性で踊り、そのあとにはスローモーションのデコトラ事故寸前3D映像が続く。強度は綿密に計算され、現実味がないほど完璧だった。息つく暇もない全頭脳的ラッシュ。

 ここ数ヶ月の間に、∈Y∋の唯一無二の表現が多角的に更新される様子を目撃してきた者として、2026年にさらに何が生まれるのか、ただ祈るばかりである。


FINALBY( ) LIVE in 歌舞伎町EXPANDED Photo : Masayuki Shioda


Sadness at the announcement of the closing / demolition of the historic Misono building in Osaka this past summer was brightened with a string of performances to celebrate the history and longevity of the famous landmark. One of those performances, scheduled on July 5th, was EYE`s (Boredoms) new project FinalBy ( ) **(pronounced - Final B Empty) (ファイナルビーエンプティ), a

collaboration with Osaka based COSMICLAB. EYE, a legend in the the Osaka music scene, was definitely the best choice to celebrate the building`s longetivity. Excited, I immediately purchased and planned my trip to Kansai. Unfortunately, it`s now the end of November and I still feel a light sting of having had to cancel said trip due to schedule conflicts. Oh the misery! A summer memory unrealized. My sadness at having to stay home was almost unbearable.

Fate though works wonders and Tokyo is enjoying a string of of EYE related events. More than enough to make up for the missed summer opportunity. EYE has returned to Tokyo for a new exhibition, Mapocy (まぽチー), smack dab in the center of Shibuya

on the third floor of Miyashita Park at gallery SAI, the Tokyo premiere of FINALBY ( ) at ZERO TOKYO in Kabukicho, a multi- screen installation of EYE`s ARV100 performance in 2024 for BENTEN2 at 王城ビル (also in Kabukicho), a small surprise concert

with C.O.L.O. (COSMICLAB) at Art Tokyo Week, and a unique audiovisual performance with C.O.L.O. on a huge stage for MUTEK Japan to round it out. Despite EYE`s many many years as one of the greatest innovators in the alternative scenes of Japan, the inactivity of the Boredoms coupled with more sporadic solo

activities means that EYE hasn`t been at the center of the chaos for some years. So with this many events within just half a year, it feels like a reintroduction of sorts. Perfect for creating new history. One of the last times I saw the Boredoms live was when EYE broke his leg on stage and kept performing despite the pain. So if you haven`t guessed so far, anything EYE related is often historic. I have compiled all of these great experiences this fall in a report.

MAPOCY

Separated into 5 rooms with the 4th almost a secret surprise, MAPOCY reflects EYE`s junk art style as a large installation closely in line with his ongoing PUZZLE PUNKS partner, multi-media artist Ohtake Shinro, mixed with his other common collaborator, the drum cymbal.

The installation is very, very, very, very, very green. Green paint splattered on canvases installed on the walls, on cymbals, on plastic sheets, on junk items. There is green paint literally everywhere including the floor. Almost like an artistic, construction site mixed with wooden assemblages, created into jagged shapes you can see in older EYE works. While the first room was spacious with objects on the floor and wall, the second room was chaotically littered and piled up with numerous objects of different types completely splattered with the same green paint, plastic sheets hanging down and a fan constantly going to keep possible fumes from making anyone sick. There were no coherent shapes at first, just noise. The site is honestly incredibly confusing and confounding but if you have any taste for noise in your music, I would say there is no difference between aural noise or physical noise.


The chaos continues in the 3rd room where in the far corner you might see a dark entrance way into a near pitch black room. The 4th room is a dynamic 3 wall screen scroll-like video of his work with the other members of FINALBY ( ). Only viewable by entering through a small hole created with black plastic sheets, the room literally reverberates with the intensity of the monochrome flashing programmed shapes and the noise music blasting. The images carefully pixelated reimagine traditional Asian cloud flower designs colliding into each other becoming new geometry. Often starting from the far left and far right side, they eventually meet in the center and evolve into new forms. The visual cacophony reminded me of Ikeda Ryoji`s most impactful works but with a fresh and friendly take. Visiting this exhibition first gave me a good unknowing hint of what the following FINALBY ( ) would be like.

The last room is a calm down from the bold expressions of the previous ones. Only one wall of older very familiar hand drawn art combined with physical lps before the exit, it was an interesting last taste offering a comparison to EYE`s initial choice of expression - paper drawings.

FINALBY ( )

FINALBY ( ) first debuted at Fuji Rock in 2021 in front of an unknowing crowd. Since then, FINALBY ( ) has performed only in Hong Kong, Osaka, and now Tokyo. We all know that EYE is a visual artist on top of being a musician but rarely has his visual side collided justly with the music on stage. Like an updated and rebirthed technological Hanatarash (by my eye), EYE has developed a new strong, physical performance more like


performance art coupled with objects connected to noise machines, lights, and sensors. His technical collaborators = other members of FINALBY ( ) are COSMICLAB (directed by C.O.L.O.), art engineer Horio Kanta, and programmer Niimi Taiki. This is very much a digitized EYE. Without a doubt a unique combination of our technical age.

I was lucky enough to witness the beginning of this new venture toward multi media in a small room in Harajuku before the pandemic. At TOKYO CULTuART by BEAMS Harajuku in 2019 for a BOREDOMS t-shirt exhibition, EYE wore a face mic and a black jacket somewhat covering two motion detecting sound machines attached to both his hands that emitted noises. Activating the sensors with motion and singing unbound by a regular mic, EYE was experimenting with the beginning of what would become FINALBY ( ). Here EYE also introduced his obsession with large cones as sound devices. To match his clothing, EYE had a black cone with sensors on the bottom. Picking it up and waving it around affected the sounds emitted and provided funny eye candy as cones are naturally bottom heavy and odd shaped. Behind EYE was an engineer to support the technical side of the performance. Having witnessed this very intimate performance in a room full of 30 or so fans, I can now see the initial development and vision that took 6 years to materialize in Tokyo.

To prepare and hype myself up for going to see FINALBY
( ), I dusted off a copy of the Boredoms` Super Roots 5, one of their most difficult to attain recordings and also their most abstract. At the beginning of their heavy drum and cymbal phase, the one track album is one hour long and basically one long cosmic tone

maintained straight with bubbling noise and cymbals. There is no song per se. Only a holy experience. This reminds me of 1982.

In 1982, the avant garde guitar composer, Glenn Branca performed live his work Symphony 2 with the added title “The Peak of the Sacred.” Only meant for that work in particular, that title though often describes much of his most emotional work. Symphony 2, one of the least complex of his works in terms of multiple chord changes, was one of his best for the sheer intensity and almost god-like continuous blasts of angelic amorphous energy that felt like thunder in the air.

The idea of the peak of the sacred evokes music that is continuously euphoric and orgasmic for humans to rise beyond themselves. EYE`s direction of the Boredoms with the BOADRUM series and other performances I feel were meant to reach “ the peak of the sacred” whether explicitly expressed or not. EYE`s focus on the “experience” over the “song” illustrates his evolving and complex mental state and music focus since then. Throughout FINALBY
( ), I keenly felt EYE reach “ the peak of the sacred” as only he could.

FINALBY ( ) Live in Kabukicho Expanded (the full title of the night) was a 2 hour uninterrupted performance art piece which didn't advertise itself to be that. Genius. When purchasing the ticket, I noticed that the performance was supposed to be 2 hours but I assumed that there would be a dj or something. No, it was 2 full hours of huge blasts of noise with EYE and matching euphoric visuals designed to create a dialogue that worked very perfectly.

On stage at the center was a “thing” that I could only describe as a light illuminated huge cupcake. That “thing” I learned later was a noise generator that EYE could tap at like a djembe. Across the

stage were several more cones with the largest suspended in air at the front of stage so massive it could cover EYE from head to toe (which it later did). In the center of the floor surrounded by the majority of the audience right before the sound and visual mixing booth of another huge - I do mean huge - cone on a platform that later would light and spin in a circle pushed by EYE. During the performance EYE moved back and forth from the stage to the floor centered cone. ZEROTOKYO, for the many who have never been inside it, is a venue unique in having not only a huge stage screen but long thin screens on the left, right, and back wall making a 360 degree surround experience.

The monochrome digital clouds from Mapocy re-introduced themselves here, they emerged from the back and the sides making everyone have to be present in the moment instead of looking for the next instagram moment with their phones. Unlike any performance I have been to in years, this was first time in ages where no documentation could do justice to each person`s experience that night. Whether with the noise assault or the constantly shifting orientation of the images.

EYE, having changed the Boredoms from an unusual, quirky punk group to a band capable of performing hour and a half concerts has attained the psychological knowledge few have of how to construct enlightening performances of such depth that change the molecules of the crowd. The peak of the sacred.

EYE named the group of cones a family and stated so at the end of the performance in a rare commentary of his ideas to the audience. The cones were a family and the real members of FINALBY ( ) making the human members only conduits. *** Please refer to his exact explanation of the cones posted on

October 26th on EYE`s own Instagram account. The total experience felt like a great rebirth of dynamic performance art in the tradition of early Butoh, Laurie Anderson, Philip Glass, and others.

EYE with C.O.L.O of COSMICLAB at MUTEK JAPAN

Held in Shibuya, EYE for the first time ever graced the stage of the 2025 edition of MUTEK JAPAN with C.O.L.O. (COSMICLAB) presenting a more fantastic and longer version of the surprise performance they did for ART WEEK TOKYO on Nov. 5. Unlike FINALBY ( ), this performance was closer to a traditional audiovisual performance but luckily more unhinged. Most performers of MUTEK try to impress with a less-is-more aesthetic but this was a case of more-is-so-much-more one. The FINALBY (
) concert was a submersion in 2 hours of near constant noise. The MUTEK performance of C.O.L.O. and EYE, standing together at a long table shadowed by a huge screen behind, was closer to EYE`s manic DJ PICA PICA PICA mix style. An incredible soup of noise portions of FINALBY ( ) with the same monochrome flicker visuals side by side with hyper psychedelic hardcore singeli music reflecting his ongoing fascination with the manic genre. And tons of near indescribable collages in between.

EYE`s music and visual style is like pop art on acid. C.O.L.O. convinced me he was the best collaborator for EYE, brilliantly reflecting EYE`s impulses assaulting the audience with demented flicker flowers, mind-altering geometry, a sea of eyes (totally tongue in cheek), heart and pig emojis dancing across the screen in similar patterns followed by near collision slow motion disaster 3D video game scenes of Dekotora trucks loosing their wheels. The intensity


was beautifully calculated and unreal. A full head rush with barely a moment to breath.

With so many perspectives of EYE`s singular always evolving expression in only a few months time, I can only pray that 2026 brings us more.

R.I.P. Jimmy Cliff - ele-king

 ジミー・クリフはボブ・マーリーと並ぶ輝度をもったレゲエ・アイコンだった。とはいえ、そもそもマーリーの最初のオーディションをアレンジしたのがクリフだったのであり、先に世界的なレゲエ・スターとなったのもクリフだ。そして2025年11月24日、肺炎によって81歳で亡くなったジミー・クリフは、36歳で没したボブ・マーリーより遥かに長い間スターダムに君臨したのだ。その意味で、彼こそがレゲエ界最大のインターナショナル・スターである。

 そのクリフの名を挙げて多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、1972年のカルト・ムーヴィ『ハーダー・ゼイ・カム(The Harder They Come)』で彼が演じたアイヴァン・マーティンのイメージだろう。キングストンのゲットーから這い上がってスター歌手になることを夢見る青年が、音楽業界からは搾取され、警察からは虐待され、遂には八方塞がりの窮地に陥ってしまう過程は何度観返しても胸が締め付けられる。あの主人公アイヴァンは、社会的弱者が抱く希望と反骨精神の永遠なる権化として、その同名主題歌 “The Harder They Come” の:

I'd rather be a free man in my grave
 Than living as a puppet or a slave

操り人形や奴隷として生きるくらいなら、墓の中で自由な人間でいたい

 というラインに要約されるあの映画の精神と共に生き続けている。アイヴァンがスタジオ(ダイナミック・サウンズ)で、胸に大きな黄色い星がついた長袖Tシャツを着て、腕でリズムをとりながら同曲を歌うシーンは純粋で、ゆえに痛々しく、強烈にかっこいい。

 さらにマーリーとの対比で言えば、70年代のルーツ・レゲエ期におけるクリフの独自性ははっきりと際立っていた。レゲエ・ミュージックとラスタファリアニズムの関連性が強固なものになってくるあの時代に、クリフは直接的なラスタファリアン・ミュージックを(おそらく一切)歌わなかったという意味においてである。そこには彼の宗教観が関係しているのだが、彼はもともとクリスチャンで、一時はラスタファリアニズムに傾倒したものの、70年代後半のルーツ・レゲエ全盛期にイスラムに転向し、のちに最終的に宗教全般を “見切った” ――という表現が適切か自信がないが――かのスタンスを取った。原理主義的な執着からは相当かけ離れているその好奇心と柔軟性、いわゆるオープンマインデッドな性格が、聴き手を選ばない彼の音楽性に通じている。
 その歌詞の題材も、卑近な出来事よりも、より広い外側=マスに向けた普遍性の高いトピックが主体だった。例えばジャマイカが誇る路上音楽文化の一大培養装置だった《ステューディオ・ワン》のアーティストが街角のルード・ボーイ、フーリガンやギャングについて歌っているときに、クリフは訛りのない綺麗な英語でヴィエトナム戦争をテーマにするような違いがあった――そしてクリフは知る限りその《ステューディオ・ワン》に一曲も録音していないし、その商売敵《トレジャー・アイル》からも正式リリースはないはずだ。要するに、ストリート臭が希薄で、ひとり超然とした意識高い系といったところか、前掲 “The Harder They Come” はもちろん、“You Can Get It If You Really Want” “Many Rivers to Cross” “Wonderful World, Beautiful People” “Hard Road to Travel” などの代表曲はどれも精神性が高く啓発的でユニヴァーサルなメッセージだ。ローカル・ギャングや暴力やストリートのいざこざを扱うのではなく、抵抗や反逆精神、社会的苦難、社会的不正といったテーマを、誰もが自分自身に引き寄せて聴けるレトリックを用いながらポジティヴに昇華させる手法を好んだのである――もちろんボブ・ディランが、最も偉大なプロテスト・ソングのひとつだと絶賛した “Vietnam” のように、戦争の悲惨を簡潔にえぐり出し、こちらをただただ陰鬱にさせる曲もあるにせよ。……ところが、不釣り合いにもあの曲のメロディは明るく、ビートは軽快なのであり、その人々の耳を惹く見事なテクニックにも舌を巻いたものだ。

 もう一点、彼がジャマイカのレゲエ・ミュージシャンとして特異なのは、ダブにまるで興味を抱かなかった点である。乱暴に言えば、彼は音響と内省的メディテイションに没入する趣味がなかった。外側に向けてメッセージを発することがすべて。常にそういう人だったのだと思う。
 そうしたメッセージを伝える媒介手段として、クリフは早い時代からポピュラー音楽のスタイルを果敢に取り入れた。そのスタンスは80年代により顕著となり、彼の音楽はほぼ完全にゲットー・ミュージック、ストリート・ダンスの文化を離れ、ポップ、ソウル、ファンク、ディスコからブラジル音楽、アフリカ音楽まで取り入れたグローバルかつクロスオーヴァーなものになっていく。その “ワールドワイドに大衆寄り” なスタイルによって、ジミー・クリフはレゲエ/ジャマイカ音楽を世界に広めたパイオニアとなり、同時に純粋主義のレゲエ愛好家を相手にしない存在になったという側面も確実にあろう。1992年、『ニュー・ヨーク・タイムズ』はクリフのニュー・ヨークのショウの評文で、その音楽性をいみじくも〈アリーナ・レゲエ〉と表現した。噛み砕けば〈大規模コンサート・ホールを “一般客” で一杯にできる、国際市場を意識した大衆向けレゲエ〉というニュアンスだろうが、そこに揶揄はないのである。ジミー・クリフもボブ・マーリーも1970年代から世界中の大きなホールでショウを行なったにせよ、マーリーの音楽に〈アリーナ・レゲエ〉という表現は馴染まず、それはまさしくクリフならではのキャラクターと功績を見事に集約させた表現のように感じるのだ――そう呼ばれる音楽性を、好む好まないは別問題として。

 ジャンルレスなポップ・スターと化したクリフは、1990年代にまさにその面目躍如たる世界的ヒットを記録する。そう、93年のジャマイカのボブスレー・コメディ映画『クール・ランニング(Cool Runnings)』のために歌った “I Can See Clearly Now” だ。アメリカにレゲエを広めた立役者ジョニー・ナッシュの曲を、本家よりも遥かにキャッチーに提示したそれは、彼のアメリカにおけるシングルで最も上位のチャート成績を記録、これまた世界的に愛される彼の代表曲のひとつとなった。そうしたポップな側面が脚光を浴びつつも、同時にブルース・スプリングスティーンが好んでカヴァーし、彼のファンに人気の高い “Trapped” ――絶望の中でも自由を求めて闘い続ける人間の歌だ――のように硬派なメッセンジャーとしてのクリフも、また別のクラスタから最後まで並行して愛され続けた。
 グラミーは、『Cliff Hanger』(1984年)と『Rebirth』(2012年)で二度受賞している。2010年にはロックの殿堂(ロック・アンド・ロール・オヴ・フェイム)入りを果たしたが、それもボブ・マーリーに続く二人目であり、過去殿堂入りしたレゲエ・ミュージシャンは二人以外にいない。本国ジャマイカでは《メリット》勲章を授与されたが、これもマーリーと並ぶ栄誉だ。
 ロックの殿堂入りから二年後、グラミーを獲ったアルバム『Rebirth』は、米パンク・バンド:ランシドのティム・アームストロングと組んで、1960~70年代のスタイルやサウンドに力強く回帰した快作だった。ザ・クラッシュのポール・シムノンが “The Guns of Brixton” の歌詞で『ハーダー・ゼイ・カム』のアイヴァンに言及したからだろう、そこではクリフがそのクラッシュ・ナンバーをお返しでカヴァーしていた。22年の遺作『Refugees(難民たち)』も、まさしく現在の地球が耳を傾けるべきタイムリーな表題曲のほか、“Security” “We Want Justice” “Racism” と言った世相を反映したメッセージ・ソングが並んだ。この晩年の二作は『ハーダー・ゼイ・カム』の頃のクリフをまたしても強く回想させた。いろいろやってきたけど、最後にまたここに戻ってきた、というところだろうか。

 妻さんがインスタグラムにポストしたクリフ逝去のお知らせでは、「passed away」の代わりに「crossed over」という表現が使われていた。クリフ自身、2020年に盟友トゥーツ・ヒバート(トゥーツ&ザ・メイタルズ)が他界した際の『ローリング・ストーン』誌へのコメントでその表現について語っている――我々(ジャメイカン)は “pass away(この世から消え去る)” とは言わず “cross over(境界の向こうへ行く)” と言うのです、と。存在の別のサイドに行くだけで、死というものは存在しない。その後、魂はより高次のレヴェルへ上昇するのだと。
 1944年7月30日、ジャマイカはセイント・ジェイムズ教区にジェイムズ・チェンバースとして生まれた彼は、克服するべき状況のメタファーとしてクリフ(崖)という芸名を選んだ。そして、まさに崖から這い上がり、何も視界を遮ることのない頂から世界を見渡したのち、またアイヴァンに戻ってきたと思ったら、今度は存在のまた別の面に移行したのだ。これはむしろ成就なのではないか? そう思いながら聴くクリフの歌声が、いつにも増して一層すがすがしい。

NEW MANUKE & Kukangendai - ele-king

 〈HEADZ〉が2020年に新たにスタートさせた京都拠点のレーベル〈Leftbrain〉。去る11月30日、同レーベルから刺激的な2作品がリリースされている。
 1枚は、ブラック・ダイスなどを彷彿させるバンド、NEW MANUKE(ニューマヌケ)による初めてのアルバム。これまで日野浩志郎のレーベルからカセットテープをリリースしてもいる彼ら、フルレングスでの冒険を楽しみたい。
 また同日、空間現代が2023年に発表したアルバム『Tracks』のリミックス盤も同レーベルから発売されている。D.J.Fulltono、カール・ストーン、マッドテオなど強力な面々が参加、こちらも見逃せない1枚だ。ぜひチェックしておきましょう。

アーティスト:NEW MANUKE
アルバム・タイトル:『SOUR VALLEY』

レーベル:Leftbrain / HEADZ
カタログ番号:LEFT4 / HEADZ270
発売日:2025年11月30日
フォーマット:CD/レコード
レコード ¥3,630(税込)
CD ¥2,530(税込)

1 SPECIAL
2 OMAE CAN
3 11 Lappy
4 POWER BIS
5 Street Ocean
6 Fire communication
7 iPAD, LICK FINGER AND SWIPE, GRANDSON GETS ANGRY (live)

NEW MANUKE:
Pedal Kurihara
Masamitsu Araki
Distest

Recorded at Soto Kyoto
Mixed by Pedal Kurihara and Tatsuki Masuko
Vinyl Mastering and Cutting by Atsushi Yamane

NEW MANUKE プロフィール

Pedal Kurihara(sampler、guitar、drum effect)
Masamitsu Araki(sampler、voice、mixer feedback)
Distest(sampler)

2009年結成のトリオ音楽グループ。
サウンドは主にサンプリングとコラージュ、シーケンスされたビートとループされたミキサーフィードバック、それらの上で極少量のポップスと共に破壊と脱構築を繰り返す。
ライブはまったく踊れないビートによる逆トランスの誘発。それらはライブハウスやクラブ、アンダーグラウンドと場所を変えては日夜、爆音で鳴らされる。
2011年、自主カセットテープ「nannomondaimonainiwa」をリリース。
2017年、goat率いるKoshiro
Hino主催レーベルbirdFriendよりKuknackeとのスプリットカセット『Kuknacke/NEWMANUKE』をリリース。
2018年、カセットテープ『 iPad,lick finger and swipe,grandson gets angry
』を自主リリース。original mix、M/D/G remix、KAZUMICHI KOMATSU remixが収録。
2025年、初のアルバム『SOUR VALLEY』をリリース。

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アーティスト:空間現代
アルバム・タイトル:『Tracks Remixes』

レーベル:Leftbrain / HEADZ
カタログ番号:LEFT3 / HEADZ269
発売日:2025年11月30日
フォーマット:レコード
レコード ¥3,520(税込)

1. D.J.Fulltono - Burst Policy (remix)
2. Element - Look at Right Hand (remix)
3. 友人カ仏 from Moe and ghosts - Beacons (remix)
4. Carl Stone - Fever was Good (remix)
5. Madteo - Hatsuentou (remix)

Digital Mastered by Tatsuki Masuko
Vinal Mastering and Cutting by Atsushi Yamane

2023年にリリースした空間現代の傑作アルバム『Tracks』のリミックス盤をリリースします。
ジューク/フットワークのDJ「D.J.Fulltono」、WIREのベストにも選出された日本の新鋭DUBプロデューサー「Element」、
ヒップホップグループMoe and ghostsのトラックメイカー「友人カ仏」、
コンピューターミュージックの巨匠「Carl Stone」、
Honest Jon'sやDDS、Sahkoなどから作品を発表するNYの鬼才「MADTEO」のリミックスをそれぞれ収録しています。
レコードに付属のダウンロードコードからダウンロードいただくと、更に2曲ボーナス・リミックスをお聴きいただけます。

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