「TT」と一致するもの

Brett Naucke - ele-king

 現代的電子音楽シーンにおいて注目すべきレーベルのひとつ〈ウモール・レックス〉からリリースされたカセット作品『エグゼキュータブル・ドリームタイム』(2016)でも知られるシカゴのモダン・シンセシスト、ブレット・ナウケの新作が、〈エディションズ・メゴ〉傘下にして、元エメラルズのジョン・エリオットが運営する〈スペクトラム・スプールス〉からリリースされた。マスタリングを手掛けたのはベルリンのD&M。ちなみに〈スペクトラム・スプールス〉からは2014年の『シード』以来、2作目のアルバムである。

 ブレット・ナウケの活動歴は(意外と)長い。彼は2007年に自身のカセット・テープ・レーベル〈カトリック・テープ〉をスタートさせ、2010年にマイケル・ポラードのレーベル〈アーバー〉からソロ作品『サザン・カリフォルニア』をリリースしている。
 以降、ブレット・ナウケ自身のアルバムや音源のリリースのみならず、そのレーベル運営によって幾多のアーティストや音源を送り出してきた。いわば00年代末期から10年代にかけてアメリカのモダン・シンセサイザー・ミュージック・シーンを支えてきた人物のひとりといっても過言ではない。

 それにしてもブレット・ナウケのモジュラーシンセを駆使する電子音楽家の音を聴いていると、不思議と「音楽」から遠く離れていく感覚になる。正確には音楽から記憶の層へと遡行するような感覚に陥るのだ。これはいったいどういうことか。
 むろん、ブレット・ナウケの音楽が「音楽的ではない」というわけではない。むしろこの種の電子音楽の中ではニューエイジやアンビエントの要素が適度にミックスされ、とても聴きやすく「音楽的」といえなくもないくらいだ。とはいえ現代において無数に存在するこの種のニューエイジ・リヴァイヴァルなアンビエント・電子音楽作品とはどこか違う気がする。

https://hausumountain.bandcamp.com/album/multiple-hallucinations

 そう、彼の電子音は不思議な官能性がある。まるで「記憶=ノスタルジア」のように。これは興味深い音楽現象である。電子音楽の「モノ=現在性」と「記憶=ノスタルジア」の結晶とでもいうような。
 この新作『ザ・マンション』も同様である。一聴するとシンセに細やかな環境音などがレイヤーされ、天国的ともいえるマテリアルなアンビエント作品に仕上がってはいる。だがその電子音のモノ性のむこうに、感情を淡く揺さぶる記憶の層は煌めいているのだ。モジュラー使いとして知られているブレット・ナウケならではのノイズ音響を生成している「だけではない」点も面白いのだ。

 アルバムには全7曲が収録されているが、中でも冒頭の“The Vanishing”は、そのような「モノ」と「記憶」の層が交錯するような音楽性を象徴するトラックである。電子音のアルペジオ、微かに騒めくノイズ、聖歌隊のような声など複数の音響が複雑に折り重なりつつも、しかし全体として「大袈裟な物語」を描くことはなく、「記憶=ノスタルジア」を遡行するようなミュジーク・コンクレートとなっているのだ。
 続く“Youth Organ”、“Sisters”も同様だが、特に“Born Last Summer”は、シンセサイザーの魅惑と環境音などのマテリアルな質感とノスタルジックな抽象性が同居するトラックに仕上がっている。以降、“The Clocks In The Mansion”、“A Mirror In The Mansion”、“No Ceiling In The Mansion”の3トラックは、まるで記憶の層をコンポジションするような音響空間を生成している。

 それもそのはずで、本作はどうやらブレット・ナウケの子供時代の記憶をイメージしているアルバムなのだ。タイトルの「マンション」も、それに関連しているのだろう。加えて曲名に散りばめられた「オルガン」(Youth Organ)、「妹」(Sisters)、「時計」(The Clocks In The Mansion)、「鏡」(A Mirror In The Mansion)といったワードもまたその家の記憶に関連付けられているのかもしれない。
 つまり本作は、記憶の音響であり、記憶のアンビエントでもあるわけだ。「記憶」と「電子音」が生成・交錯をしていくことで、ある種のオブジェクト感覚が生まれた。たとえば「写真」のように。つまり記憶の定着化である。音響によって生まれる記憶のイマージュ、その結晶。
 マテリアルな魅惑と、記憶(ノスタルジア)への誘惑と横溢。本アルバムに横溢する電子音質感に、そのような物質と記憶がもたらす官能性のようなものを強く感じてしまうのである。

Gonno & Masumura - ele-king

 私が森は生きているのA&Rディレクターの任にあった2014年、ele-king野田編集長から「テクノDJのGonnoくんに森は生きているの曲をリミックスさせてみたいんだ」という相談を受けたとき、正直言ってどのようなものが創り出されるのか、なかなか想像するのが難しかった。対象曲としてピックアップされた“ロンド”は、レコーディングでもあえてクリック(生演奏をスタジオ録音するにあたり、曲中のテンポを一定に保つためのメトロノーム音)を使用しなかったため自然とリズムにも揺らぎが生じており、そこに反復的に電子音をレイヤーし、かつリミックスを施すことは非常に根気のいる作業のはずだった。
 しかし果たして出来上がってきたリミックス・ヴァージョンは、電子音をひとつひとつ揺動するリズムに合わせ精緻に配置しつつ、全体では原曲の持つサンバ・ホッキ的リズム構成を活かしながら、バレアリックな音色と空間処理を施し大胆に再構築するという、高度な処理がなされたものであった。(いまとなってはなかなか入手の難しい状況かもしれないが、是非機会があればそのリミックス版の収録された12inch「ロンド EP feat. Gonno」を聴いてみて下さい)

 本作『In Circles』でGonnoと森は生きているのドラマーであった増村和彦は、かつて“ロンド”のリミックスで試されたクリックの使用有無による物理的的な揺らぎという問題系を超え、すべてマシンと人間の共同作業が前提となる綿密な音楽的コミュニケーションを通して、縦軸的な揺れを駆逐する代わりに、ミュージシャン相互の交感神経的次元に存在する本質的「揺らぎ」(肉体的リズム感覚の相克といっても良いかもれない)を、全体の揺動として心地よく提示することとなった。
 メビウス、プランク、ノイマイヤーによる『ゼロ・セット』や、フォー・テットとスティーブ・リードのコラボレーションなど、音楽史上実験を繰り返されてきた電子音とドラムス生演奏の融合は、それらの音素が、マシンと人間という違った次元のリズム・ヴィジョンを有していることを異化作用的に逆利用して、そこに存在する差異のダイナミズムを提示しようとしたものであった。
 しかしこの『In Circles』では、そういった系譜を十分に踏まえつつも、Gonnoによるメロディックなテクノ/ハウスの語法と、アフロ・ビートへの多大なるリスペクトに溢れたプレイヤビリティ漲るMasumuraのプレイが、相互のリズム感覚の差異を提示しようとするのを超えて(また、ときに埋めようとするのを超えて)、より本質的な次元で「1」たる統一態となることが目指されている。「電子音vs空気を震わす打音」を対立項として提示しつつも、聴覚上(触覚上といったほうが近いか)は、書き始めと書き終わりの定かでないサイケデリックな図像のように、渾然一体に音楽が揺動(スウィング)する感覚を喚起する。相互に内在するリズム・ヴィジョンは溶け合い、大きな総体として音楽が立ち上がってくるとともに、差異そのものも溶け出し、大きなグルーヴとなって内側から音楽自体を揺らしていくのだ。
 
 M1“Circuit”は、5拍子という奇数拍子の反復になっているのにもかかわらず、一般にポスト・ロックなどで志向されがちなトリッキーな演出効果は射程に入っていない。激烈なドラム・プレイと妖面なトラックが空間を埋め尽くすが、それらはあくまでシームレスなグルーヴを持続し、まろやかな酩酊を運び込む。中途からフィーチャーされる岡田拓郎とトム・ホークによるギターも、ギターという楽器自体から発散される物理的でソリッドな成分は極限まで抑制され、あくまで図像に溶け込ませるように、鮮やかな色を含ませた筆として運ばれていく。
 アルバム・タイトル曲である続くM2“In Circles“も同じく奇数拍子(7拍子)であるが、Gonnoによる音素自体にうねりを練り込んだような絡みつく電子音と、ステディでいながら細かな人的ニュアンスに飛んだ技巧を繰り出すMasumuraのプレイにより、デジタルとアナログのグラデーションが立ち上がる。それはまるで、コンピュータ・グラフィックス登場以前にキャンバスへ描かれた、アルバースやステラなどの黄金期抽象絵画を彷彿とさせもする。
 さらにM3~4と続く流れでは、ダブ・ミックスを纏ったドラムスが空間を太い筆致で埋めたあと、快活なリズムとともに転がり初める。Gonnnoによる流麗な音素がキャンパス全体に水色の飛沫をたらし込み、清涼なファンクネスを伴うダンス・ミュージックとしての機能も見せつける。
 ミニマルなフレーズとパッショネイトなドラムがジリジリとお互いを組み伏せるM5“Wirbel Bewegung”は、テクノ・ミュージックが持つ反復性に、そも肉体的感覚が不可欠であることを改めて提示する。不穏な環境音をドキュメントしたかのようなM6に続き現れるM7“Mahorama”で、Masumuraはドラム・セットでなく各種パーカッションを操る。その打音がもつトライバルな臭気を空間に行き渡らせるように、初期電子音楽を思わせる長閑としたトラックが漂い、淡い暖色によるアンビエントが描かれる。それに続くM8“Cool Cotton”は、初期電子音楽につづいて芽生えた草創期テクノ・ミュージックに対してのオマージュも感じるポップネスに溢れ、電子音楽発展史を仮想的になぞってみせることで、音楽愛溢れたチャームも聞かせる。
 そして、アルバム・クローザーとなる“Ineffable”では、アルバム中もっとも穏やかに、ドラムスは電子音を、電子音はドラムスを賛美し、お互いの高らかな習合が「歌われて」いく。天上的バレアリックとも呼びたいこの美しいアンビエント世界も、6/8の拍子に全体を優しく揺動されている。

 テクノ/ハウスDJとして、ここ日本を超え出て海外で高い評価を得、自身のフィールドの外側へと果敢に歩み出る活動を続けてきたGonno。その短い活動期間の間、音楽主義を貫徹しながらシーンを超え出た未踏の地で白兵戦を繰り広げてたバンド、森は生きていると、そのドラマー増村和彦。
 ふたりの音楽世界が、その強度を保ちながらよりジャンル横断的な視野を獲得し、邂逅し溶け合うことで、この上も無く豊かな果実として結実した。
 ふたりのインタープレイは、一組の合奏となり、立ち現れた音楽は、音楽それ自身に加えて、もちろんあなた方も揺動する。ひたすらに心地よく、揺らしてくれる。

Against All Logic - ele-king

 世界の基盤はぶっ壊れている。
 壊れている、壊れている――。
 歪んだヴォーカルがそう歌う。昨年死去したデイヴィッド・アクセルロッド、その楽曲から採取された音声の残響はやがてファンキーなリズムを呼び寄せる。マーヴィン・ゲイとも比較されるコンシャスなソウル・シンガー、マイク・ジェイムズ・カークランドのバックトラック。その合間には、落雷のようなディストーションが差し挟まれる。グルーヴィンで心地良いはずの音楽が、どうにも不穏な空気に脅かされている。まるで古びたブラウン管が華やかな音楽ショウと戦争を知らせる報道番組とを交互に高速で映し出しているかのようだ。そしてプツッ、と故障したかのように音は唐突に鳴り止み、アルバムは次の曲へと進んでいく。
 たしかに壊れている。何が? テレビだろうか。それともやはり、それが映し出す世界だろうか。
 冒頭の“This Old House Is All I Have”、「私に残されたのはこの古びた家だけ」と題されたこの1曲にこそ、本作全体を貫く大いなる秘密が潜んでいるように思われてならない。

 すべての論理に抗して――A.A.L.ことアゲインスト・オール・ロジックは、一昨年『Sirens』という非常にパーソナルかつポリティカルな作品を発表したニコラス・ジャーの、あまり知られていない変名のひとつである。その名義では3枚のシングルがリリースされているのみで、フルレングスは今回が初となる。とはいえ、事前告知なしに突如配信でリリースされたこのアルバムは、A.A.L.名義で制作されていたトラックを集めたコンピレイションとなっており、その一部、たとえば“I Never Dream”“Flash In The Pan”といったトラックはすでに2015年にYouTubeで公開されていたものだ。
 このアルバムを簡潔に言い表すなら、ニコ・ジャーのコレクションに眠る古き良きソウルやファンクのレコードを最大限に活用した、どこまでもダンサブルなハウス・トラック集ということになるだろう。じっさい、3曲目“Some Kind Of Game”や4曲目“Hopeless”の4つ打ちを聴くと嫌でも身体を揺らさずにはいられない。快楽を提供するための素材選びやその組み合わせ方に関してはさすがというほかなく、そういう意味で本作は、セオ・パリッシュの『Uget』にも通ずる良質なサンプリング・ダンス・ミュージックと言えるだろう。
 しかし、ではなぜニコ・ジャーはいまこのようなエディット集のリリースに踏み切ったのだろうか。

 このアルバムが機能的で昂揚的なのは間違いない。でも、ここに収められた11の楽曲たちはどれも、「古びたハウス」からは距離を置こうとしているように聴こえる。随所に差し挟まれるシンセ音とノイズが、このアルバムに不穏なムードをもたらしている。それら2010年代以降の音色は、私たちリスナーをレアグルーヴ的な快楽から遠ざける。どこまでもロウファイさを維持するサンプルと、それに対して不和を突き立てているかのような電子音、それらの巧みなレイヤリングは、さまざまな要素を結び合わせる錬金術師としてのニコ・ジャーの面目躍如といったところだが、その不穏さ、そしてそれら素材の性質に着目すると、一見寄せ集めのように見えるこのハウス・トラック集も、じつは『Sirens』のように入念に練られて構築されたアルバムなのではないかということに思い至る。
 トラックリストを眺めていると、“I Never Dream”や“Hopeless”といった悲観的なタイトルが目に留まる。それらの曲名はいったい何を示唆しているのだろうか。そういえば、本作が『ブラックパンサー』公開の翌日に配信されたのはたんなる偶然なのだろうか。
 ここで思い出すのが、昨年リリースされたムーヴ・Dとトーマス・マイネッケによる共作『On The Map』である。合衆国で多発している人種差別的な殺害事件からインスパイアされたと思しきそのアルバムは、ブラック・カルチャーと縁の深い土地をテーマにしたコンセプチュアルな作品だった。ニコ・ジャーによるこのダンス・トラック集も、じつはそれと同じような動機から出発したアルバムなのではないか。『2012 - 2017』というタイトルも、たんに収録曲が制作された年代を表しているのではないのではないか。BLMが起ち上がるきっかけとなった事件、すなわちフロリダ州でとある少年が射殺されたのは2012年のことではなかったか。

 すべては想像にすぎない。だが、古き良きブラック・ミュージックの至宝に彩られた本作が、その遺産に引きこもろうとしていないことだけはたしかだ。アルバムは終わりに向かうにつれ実験色を強めていき、9曲目“Flash In The Pan”や10曲目“You Are Going To Love Me And Scream”では、それまで以上に多彩なノイズやアシッドが飛び交っている。そして、最終曲“Rave On U”の圧倒的な違和感。あまりにも叙情的なその旋律と音色は、まるでエイフェックスのようではないか。ソウルやファンクの引用から始まったはずのこのアルバムは、いつの間にか私たちリスナーをそことは異なる想像の世界、すなわちテクノの領野へと連れ去っていくのである。

 世界の基盤はぶっ壊れている。たしかにそうなのかもしれない。でも、どうあがいてもそのぶっ壊れた基盤のうえで生きていくしかない私たちにとって必要なのは、それとは違う世界を想像してみることである――この『2012 - 2017』は、私たちにそう告げているのではないか。「すべての論理に抗して」ニコ・ジャーはいま、私たちリスナーを「古びたハウス」の外へ連れ出そうとしている。アナザー・ワールド・イズ・ポッシブル、たいせつなのはそう想像することでしょ、と。

SILENT POETS - ele-king

 12年ぶりの新作『dawn』がいろんなジャンルのいろんな世代にまたがって好評のサイレント・ポエツですが、なんともスペシャルなライヴ公演が決定しました。出演者のメンツを見ていただければわかると思います。これはすごい! まさに必見。6月24日、渋谷wwwです。

NEW ALBUM "dawn" RELEASE PARTY -SILENT POETS SPECIAL DUB BAND LIVE SHOW-
2018年6月24日(日)
Shibuya WWW
出  演:SILENT POETS SPECIAL DUB BAND
feat. 5lack, NIPPS, こだま和文, 武田カオリ, asuka ando, 山崎円城 (F.I.B Journal)

Special Dub Band Set:
Guitar : 小島大介 (Port of Notes)
Bass : Seiji Bigbird (LITTLE TEMPO)
Keyboards : YOSSY (YOSSY LITTLE NOISE WEAVER)
Drum&Prc : 小谷和也 (PALMECHO)
Trumpet : 坂口修一郎 (Double Famous)
Trombone : icchie (YOSSY LITTLE NOISE WEAVER)
Sax : 春野高広 (LITTLE TEMPO / ex SILENT POETS)
Violin : グレート栄田 / 越川歩
Cello : 徳澤青弦
Electronics : 下田法晴 (SILENT POETS)
Mix : Dub Master X

VJ : Kimgym

時  間:open18:00 / start19:00
料  金:前売¥4,000 / 当日¥4,500(税込 / ドリンク代別 / オールスタンディング)
チケット
 先行予約:4/21(土)10:00 ~ 5/6(日)23:59  e+: https://eplus.jp/silentpoets/
 一般発売:5/12(土)10:00~ 
e+ : https://eplus.jp/silentpoets/
ローソンチケット【Lコード:73248】 https://l-tike.com/order/?gLcode=73248
チケットぴあ【Pコード:115-835】 https://t.pia.jp/
WWW店頭
問い合せ:Shibuya WWW 03-5458-7685
主催・企画制作:ANOTHER TRIP
協力:Shibuya WWW

JAZZ & CITY #2 - ele-king

 去る3月25日、89歳でその生涯を閉じたピアニスト、セシル・テイラー。その功績は「フリージャズ」という言葉ひとつで片付けてしまうことのできるものではない。じっさい彼は、かつてソニック・ユースがキュレイターを務めたオール・トゥモロウズ・パーティーズ(ATP:毎回1組のアーティストがキュレイターとして出演者を選出する、インディペンデントかつ尖鋭的な音楽フェスティヴァル)にも出演している。そんなセシル・テイラーをめぐって、来る5月11日、音楽から思想までを横断する批評家・平井玄と、『残響のハーレム』の著書で知られる人類学者・中村寛が新宿2丁目で語り合う。入場無料とのことなので、これは行くしかない!

共和国 PRESENTS
editorial republica

階級都市のリアルに迫るワンナイト・ラジオショー、2年ぶりに復活。

JAZZ & CITY #2
reverberation under gentrification

セシル・テイラーが4月5日にニューヨークのブルックリンで死んだ。小雨降る寒い日、ピアニストで詩人は逝く。前衛音楽、フリージャズの先人とメディアは伝える。セシルはディスクの中で生きたわけじゃない。大恐慌が始まった1929年、移民が集まるブルックリンの街中で生まれ、6歳でピアノに初めて触れ、10歳の時にはニューヨーク万博。激しい音でジャズクラブを追われると皿洗いや洗濯屋でしのいだ。なんだ同じじゃん!? 「フリージャズ」の棺桶は彼に似合わない。

すべての棺桶をこじあけろ!

2018/5/11 [FRI]
OPNE 19:00 START 19:30
入場無料(但し要ドリンクオーダー)投げ銭制

出演:
平井玄、中村寛

会場:
Café★Lavandería
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-12-9
広洋舎ビル1F
TEL: 03-3341-4845
https://cafelavanderia.blogspot.com/

主催・問い合わせ:(株)共和国 editorial republica
naovalis@gmail.com
https://www.ed-republica.com/

Gonno & Masumura - ele-king

 ブライアン・イーノによれば「地球上でもっとも偉大なミュージシャン」とはトニー・アレンだそうだ。実際、いま別冊エレキングで「UKジャズ特集号」を作っているのですが、トニー・アレンの影響の大きさにあらためて驚く。手と足で叩いているのではなく、ドラムセット全体を使ってリズムを創出する様は、腕以外の身体のあらゆる部位を使ってボールを蹴るブラジル人フットボーラーや、ターンテーブルを楽器にしてしまうターンテーブリストの発想を思わせる。ただただ踊らせるために、しかしだからこそ多彩なドラムフレーズを駆使する。
 さて、ここでゴンノ&マスムラの登場だ。インターナショナルに活動するDJ/プロデューサーのGONNO。そしてex森は生きているのドラマー、増村和彦。このふたりによるプロジェクト、Gonno & Masumuraのアルバム『イン・サークルズ』が4月25日にいよいよリリースされる。
 ディター・メビウスとコニー・プランクとマニ・ノイメイヤーの『ゼロ・セット』を忘れよう。フォー・テットとスティーヴ・リードの一連のコラボレーションも忘れよう。モーリッツ・フォン・オズワルドとトニー・アレンの共作も忘れていいでしょう。
 『イン・サークルズ』は、そうした先駆的作品と確実にリンクしているが、まったく似てないとも言える。日本のテクノ・シーンを牽引するプロデューサーによるエレクトロニクスと、そして本作においてトニー・アレンからの影響(フレージング)を出し切ろうとしたドラマーとのまったく素晴らしい邂逅。その純粋な音楽的化学変化は、このふたりだからこそ為しえたものであり、ジャケットが表すように、それは宇宙を目指すのだ。
 そもそも日本のDJカルチャーがこのような形で日本のインディ・ロックと融合するのは、90年代以来のことではないだろうか。松浦俊夫さんは早々と彼らの曲をラジオでオンエアーしたそうだが、いよいよ日本からもこうした雑種に対するオープンマインドな動きが出てきた。いっしょに飛んでくれ!


ゴンノ&マスムラ
イン・サークルズ

Pヴァイン
Amazon

Lolina - ele-king

 ファースト『ライヴ・イン・パリス』の収録曲の一例……“マスかき最後の日々”、“私はあなたのアンビエント妻”、“怒り”、“EUの時間”……、そしてセカンド『ザ・スモーク』……“フェイクな街、リアルな街”、“スタイルと罰”、“失われたエヴィデンス”、“ハッパと花の小道”、“殺人”、“裏切り”……ほか。
 インガ・コープランドを名乗る女性(exハイプ・ウィリアムス)による、ロリーナ名義の2作目、いまのところBandcampで配信のみのリリース。日本円にして約1200円。

 ロリータ、いや、ロリーナ。希望はない。フェイクな世界を生きる。
 コープランド名義ではシンセ・ポップのスタイルで意味深そうな歌を歌った彼女は、ロリーナ名義ではより自由形式による表現を展開している。ピアノによるライト・クラシック調にはじまりヒップホップへと転じる“ルーレット”、気怠いラップが入る“フェイクな街、リアルな街”、インダストリアル調の“スタイルと罰”、プリミティヴなビートの“川”、R&B調の“失われたエヴィデンス”、シンセ・ポップ調の“ハッパと花の小道”、催眠的なウェイトレスと反復の“殺人”、アカペラではじまる“裏切り”。
 すべての曲が最小限の音数で展開される(歌+αにもう1音ぐらいの感覚)。それは収まりの悪いムード音楽や古めかしい舞台音楽、無邪気さを欠いたフレンチ・ポップスのようでもあるが、すべての歌唱には抑揚がなく、晴れやかさというものがない。商業的なポップ・ミュージックにおけるカタルシスが欠如しているし、曲名からも察することができるように、何か良からぬものの気配がある。まるでクラフトワークがヤング・マーブル・ジャイアンツをカヴァーしたようなスカスカの短音階の楽曲であり、暗がりのなかのつぶやきの音楽だ。“フェイクな街、リアルな街”や“川”といった曲で彼女が見せるM.I.A.調のラップにしても、じつに気が抜けている。
 しかし、そう、これが彼女なのだ。さんざん裏切られてきた者であるが故に期待を裏切り、正直であるが故にときに絶望的であること。彼女がかつて在籍していたハイプ・ウィリアムスとは、21世紀のTGである。

 アリーナ・アストロヴァというのが彼女の名前らしいが、いまだにぼくたちは彼女がどんな人なのか、そもそも音楽に対する彼女の考えがどういうものなのかを知らない。虚偽であるなら過去のわずかなインタヴューで語っているが、いまだ彼女は公の場で自分を語らないし、自分を巧妙に隠し続けている。5年以上インターナショナルに活動していながら、いまもなおその実体を知られていないということそれ自体が現代社会を思えばすごいことだ。
 が、他方でぼくはコープランド名義のソロ・アルバム『Because I'm Worth It』に彼女の本心を見た気がしている。それは、世界の裏側に拡がる圧倒的な空しさと関係しているのだろう。しかし彼女は、そうした負の感覚を感情で水浸しにすることはない。むしろドライなジョークに包んでいるように見える。つまりこの悪夢をジョークにすることで、彼女はそれを遠ざけている(相対化している)のだ。だからたとえば“私はあなたのアンビエント妻”も、彼女らしいユーモアのある皮肉だ。アイロニーは、彼女の作品における重要なキーワードである。
 『ザ・スモーク』に関して言ってしまえば、“フェイクな街、リアルな街”がベスト・トラックだろう。次点が1曲目の“ルーレット”、MVが上がっている“川”もたしかに面白い。ちなみに、その映像に情緒のひとかけらもないことは言うまでもないのだが……。
 このフェイクな世界を生きるうえで、人はシニカルになることを強いられている。ロリーナを聴いていると、それはそれでいいじゃないかと思えてくる。彼女のアイロニーとシニシズムは、ぼくのような感傷的なリスナーをしっかり捉えているんだし。

※文中の曲名は筆者が勝手に和訳しました。原題はdiscogsなどで見て下さい。

Tom Misch - ele-king

今や若手クリエイターの巣窟となりつつあるサウス・ロンドンでは、例えば日本で言う昨今の東東京リバイバルとも似て、賃料の安さゆえ自然と若者が集りここ数年で急速に活発な音楽シーンが醸成されつつある。一個のシーンとしては未だ確固とした音楽的傾向があるとは言い難いものの、ゴートガールやシェイムといったロック・バンド、またはロイル・カーナーやアミ・ボーイズなどのヒップ・ホップ・アクト、そしてジャズの世界でもプーマ・ブルーやジョー・アーモン・ジョーンズ、ヘンリー・ウーなどといった、ロバート・グラスパーをはじめとするUS勢と呼応するような数多くの新しき才能が揺動している状況だ。それぞれUK伝統のDIY精神を湛えながら、ジャンル越境的で且つインディー~メジャーの区分に割り振れないようなポピュラリティの高いアクトが次々登場しているなか、ここに紹介するトム・ミッシュこそはその圧倒的「ポップ・ミュージック性」から、シーン出身者の中で最大の成功を手にすることになるかもしれない。

 2015年に発表されたミックス・テープ“Beat Tape 2”で、若きトラック・メイカーとして注目を集めたトム・ミッシュ。そのミックス・テープでは、いかにもJディラ再評価以降の世代らしく、アンチ・クオンタイズな有機的ビートと、ジョン・メイヤーをアイドルと公言する(その感じも、素直な青年感満点)のも納得の歌心系ギターが融合し、なんとも快楽指数の高い音楽を奏でていたわけだが、今回登場したデビュー・アルバム『ジオグラフィー』では、ジャズの薫りを色濃く湛えながらも、自身のクルーナー・ボーカルを武器にSSW的なポピュラリティの高いソウル世界へ漕ぎ出した。
 一聴して、かつてのアシッド・ジャズ~UKソウル、もしくはそれ以前から活動するベン・ワットらに代表されるネオアコを起源とするシンガー・ソングライター像など、80年代から90年代を賑わした音楽との類似性を指摘したくなるわけだが、それにしてもこれは時に赤面してしまうほどに実直なスムース・ポップだ。しかも超ハイ・クオリティの。たしかに先述の通り、ギタープレイにはジョン・メイヤーからの影響色濃いが、それ以上に感じるロニー・ジョーダン的クラブ・ジャズ感。おそらく「あの時代」に青春を過ごした方々にとっては、悶絶モノだろう。しかしここ日本でも、あのサチモスがかつて90年代に青春を過ごした音楽ファンへ郷愁を提供しながらも、むしろバンドと同世代やより若年層から支持を得ていること考えると、これを単にリヴァイヴァルだとかノスタルジーだとかいう言葉で片付けてしまうこともできない……(というか、トム・ミッシュの音楽の魅力を論じようとするとき、そういう言葉で片付けたくなる気持ちをぐっとコラえる必要がある)。
 
 この非常に青々しく爽やかな音楽愛に溢れたトム・ミッシュ氏の内奥に、グログロと渦巻く作家性をなんとか見つけて暴き立てるようなお馴染みのロック精神主義的筆致は当然退けられるべきだろうし、その上、米ラッパーのゴールドリンクや、これまた「あの時代」のレジェンドであるデ・ラ・ソウル、サウス・ロンドン・シーンから先述のロイル・カーナーをフィーチャーしているといった客演情報を挙げていっても、あるいはクルセイダーズの佳曲‘My lady’をサンプリング使用しているとか、ここ10年のディスコ~ブギー・リヴァイヴァルからの影響を指摘できるとか、スティーヴィー・ワンダーの(恥ずかしくなるくらいの)名曲“Isn’t She Lovely”をギターで気持ちよさそうにカヴァーしているといった情報を挙げていっても、なにやらそれは語義通り本当にただ情報を挙げていくだけ以上のことでないように思ってしまうのだった。
 常日頃多くの「作家的」音楽について投げかけられているようなオーセンティックな批評言語や、DJ~ディガー的視点をともなった博物学的興味のようなものからするするっと透過し、むしろそれを相対化してしまうような無邪気なセンスと、感嘆すべき手際・仕事の鮮やかさがかえって前景化してくるのだ。

 かつて、ネオ・アコースティックから派生しつつブラック・ミュージックへ接近していったようなエブリシング・バット・ザ・ガールといった「歌もの」のアーティストたちも、過去の音楽への歴史的見取り図を少なからず携えていたと思うし、その後のアシッド・ジャズやUKソウル・ムーヴメントは、レア・グルーブ・ムーヴメントや、もっと遡ればノーザン・ソウルやモッズ・カルチャーをルーツとし、いかに享楽的シーンに見えようとも、ハウスやヒップホップをも吸収したUKクラブ文化に継承された諧謔性や批評性というものが(良い悪い別として)潜んでいたとはずだが、明らかにトム・ミッシュによる音楽は、そういった縦軸的な文化継承意識とは浮遊した地点にある。その、衒いなく興味の赴くままに音楽を参照していくような様は、かつてあったような通史的感覚に基づく己のリファレンス・センスの鍛錬によるものというよりも、ここ10年で登場した、例えばジェイムス・ブレイクやキング・クルールといったアーティストと近似性を指摘すべき、先述のサウス・ロンドン・ジャズ・シーンのニュー・アクトたちとも共通する、時制とアーカイヴを自由に行き来する極めてインターネット空間的感性によって培養されているものだろう。
 
 強く「あの時代」を匂わせながらも、これほどまでに摩擦係数の抑制された完成度の高い「ポピュラー音楽」を22歳の多感な若者が作り出したという事実は単純に新時代の技術論的な視点からも驚嘆に値すべきである(FACT Magazineサイト上に彼の曲作りの模様が映像としてアップされているので要チェック。https://www.factmag.com/2018/03/28/tom-misch-clock/)のと同時に、単なるリヴァイヴァリストとして批判されることもなく割合素直にここ日本でも音楽ファンから賞賛されている状況は、多くのリスナーも、作り手トム・ミッシュその人と同様に、もはや通史的な音楽理解から浮遊した地点で日々音楽を摂取しているということを鮮やかに物語っているのかもしれない。
 そういった意味でも今、2018年の「ポップ・ミュージック」として、これほどまでに正しいものはないかもしれない。

078 KOBE 2018 - ele-king

 GWの4月28日、神戸のクロスカルチャー・フェスティバル「078」にて、デトロイト・テクノ・シーンのカリスマ、URがライヴ出演します。今回はマイク・バンクスとマーク・フラッシュのふたりによるDepth Charge名義でのライヴ、シンプルなテクノ・セットのなかで往年の名曲が聴けると思われます。「078」は無料の野外フェスです。こんな機会、なかなかないです。行ける方はぜひ行きましょう。(ほかにもKyoto Jazz Sextet+菊地成孔のライヴもあります)
 なお、4月30日には渋谷のCONTACTでもライヴ公演があります。神戸まで行けない方はこちらをどうぞ。

078 KOBE 2018 - MUSIC

 「若者に選ばれ、誰もが活躍するまち」神戸を実現するため、未来に向け魅力と活力あふれる都市として発展する神戸を発信するため、2017年から始まった市民参加型のクロスカルチャー・フェスティバル。
「078」は、神戸市のエリア・コードです。
 2年目となる2018年は、MUSIC X FILM X INTERACTIVE X FOOD X FASHION X KIDS X ANIMATIONの7つのサブジェクトが融合し、交差し、スケールアップして開催されます。MUSIC部門では、日本に最初にJAZZが降り立った街 "KOBE"として、国際色豊かな
ラインナップが揃っています。特筆すべきは、これまで15年に渡り、数々の楽曲制作を行い、KOBEを日本のホームタウンと呼ぶ"Underground Resistance"が、Mad MikeとMark Flashによる"Depth Charge"として来日。日本JAZZの聖地に、Hi-Tech JAZZを
響渡せます。また、今回は、完全なフリー・コンサートということもあり、DetroitTechnoファンには、初期DEMFを彷彿させるのではないでしょうか?

2018/4/27 - 29
*MUSIC部門は、4/28-29。UR出演は、4/28。
11:00 - 21:00
会場:神戸メリケンパーク内、特設野外ステージ
Time Table:
4/28(土)
12:00~12:30 THE APPLES
13:00~13:30 ハロルド
14:00~14:30 The Songbards
15:00~15:30 SODA!
16:00~16:30 Young Juvenile Youth
17:00~17:30 The fin.
18:00~19:00 Kyoto Jazz Sextet feat. Navasha Daya & 菊地成孔
19:00~20:45 UNDERGROUND RESISTANCE as Depth Charge
20:45~21:00 セッション

4/29(日)
11:00~11:20 バーバリアン
11:30~13:00 Japan × Asia Friendshipプロジェクト
13:10~13:30 神戸タータン × 神戸松蔭女子学院大学ファッションショー
14:00~14:30 黒猫チェルシー
15:00~15:30 THE NEATBEATS
16:00~16:30 レッツゴーSUN弾き(うじきつよし[子供ばんど] / 鈴木賢司[シンプリー
レッド] / 佐藤タイジ[シアターブルック])
17:00~17:30 ザ50回転ズ
18:00~18:30 THE TOMBOYS
19:00~19:40 WEAVER
20:10~20:40 KJPR ELECTRIC BAND

Underground Resistance (Detroit. USA)
1989年、Jeff MillsとMike Banksの2人によって、デトロイトで結成されたテクノ・グループ。彼らの融合は、Hip Hop、Jazz、Punk Rock、Funkを本質に、攻撃的な電子音を掛け合わせることで、独自のスタイルを構築し、90年代以降のエレクロニック・ミュージック・シーンに多大な影響を与え、彼らをリスペクトするミュージシャンは世界中、推挙に暇がない。

Depth Charge (デプス・チャージ)
過去29年に及ぶUnderground Resistanceとしての活動をすべて網羅したユニットを作ろうというテーマのもとに生まれたの が、今回出演するDepth Charge (デプス・チャージ)。リーダーであるMad Mike Banksと、初期からのメンバーであるMark Flashの2人による、Keyboards、Drum Machine、Turntables、Percussionsを駆使したパフォーマンスで、過去のURクラシック スから未発表曲までを縦横無尽に演奏する、これぞURというユニットである。一昨年の来日時には、1回のフェスティバ ルのみの公演であったが、いよいよ、彼らが日本のホームタウンと呼ぶ「KOBE」に凱旋を果たす。

078 KOBE 2018 公式ページ:
https://078kobe.jp/
078 KOBE 2018 - MUSIC ページ:
https://078kobe.jp/events_category/music/


■東京公演
日程:4/30
会場:CONTACT
17:00 Open / 23:00 Close
Time Table:
17:00 - DJ WADA
19:00 - Ken ISHII
20:30 - 22:30 Depth Charge
https://www.contacttokyo.com/schedule/underground-resistance-as-depth-charge
-live-in-tokyo/

Moodymann - ele-king

 なんと、ムーディマンが6月に新作LPをリリースする。タイトル含め、アンプ・ドッグ・ナイト(アンプ・フィドラー)が参加していること以外はまだ何も明かされていないが、先行シングルと思われる12インチ「Pitch Black City Reunion / Got Me Coming Back Rite Now」はすでにリリース済み。いや、これ、むちゃくちゃかっこいいです。売り切れる前にレコ屋へ急げ!


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