「S」と一致するもの

Drexciya - ele-king

 デトロイト・テクノにおける最大級の伝説、ドレクシア──奴隷船から投げ出されたアフリカの妊婦から生まれ、海の中で進化した水陸両生の生き物たち。Bubble Metropolisで生活するDeep Sea Dwellers=深海居住者たち、wavejumper=波を跳躍する者たち、彼らの出生の物語=アフロ・フューチャリズムがいまアブドール・カディム・ハックあらためアブカディム・ハックと佐藤大によって語られる。『The Book Of Drexciya, Vol. 1.』、ドレクシアのオリジナル・メンバーだったGerald Donald とドレクシア=James Stinsonの母親も全面的に協力、アラン・オールダムら複数のデトロイトのアーティストも参加している。
 5月22日、ハードカバー、76ページ。ベルリンのレーベル〈Tresor〉より刊行予定。
 https://www.modernmatters.net/music/promotion/tresor318_6sgsu1nbbj9/

Motohiko Hamase - ele-king

 尾島由郎、芦川聡、廣瀬豊、高田みどり、清水靖晃、川井憲次、深町純、ムクワジュ・アンサンブル……などの復刻で知られるスイスの〈WRWTFWW〉(We Release Whatever The Fuck We Want)レーベルがまた1枚、日本の隠れ名盤をリリース。ジャズ・ベーシストの濱瀬元彦が1988年に〈ワコール・アート・センター〉傘下のレーベル〈Newsic〉からリリースした『♯Notes of Forestry(樹木の音階)』。2018年にいちど再発されているもののすでに売り切れで、マニアの間で高値で取引されている。
 バブル最高潮時に企業の文化事業部からリリースされたこのアルバム、たしかにあの時代のあざといほどの透明感がありつつも、しかしアルバムの後半がまったく素晴らしい。先日、ジョン・ハッセルのファースト・アルバム『Vernal Equinox』がリイシューされて日本でも好セールスと聞いているが、『♯Notes of Forestry』にもハッセルと同じくジャズからアンビエントへのアプローチがある。ベースがうねりまくるその展開は、エレクトリック・マイルスとポストロックとの溝を埋めるかのようだ。
 なお、〈WRWTFWW〉は追って濱瀬元彦の1993年の『Technodrome』と『Anecdote』もリリース予定、値がつく前にぜひチェックしよう!


Motohiko Hamase
♯Notes Of Forestry

WRWTFWW
※海外発売は5月29日
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Ayane Yamazaki - ele-king

 先日、細田成嗣が紹介した角銅真実らと並んで、目下、次世代シンガーソングライターとして注目される山﨑彩音。1999年生まれの彼女は16歳から作品を発表しているというおそろしい早熟娘で、すでに2枚のアルバムがある。昨年の2nd『LIFE』から、彼女の音楽的冒険が本格的にはじまったようで、それは「ニュー・ラウンジ」とも「new Tokyo city pop」とも言われているわけだが、『LIFE』からはいまや売れっ子ダンス・プロデューサーとなった工藤キキによるremix曲(kirchen song)もある。これ良いです。

kitchen song-Kiki Kudo and Brian Close Remix

https://open.spotify.com/track/2zJTtzXRDzV5oMsk7kbiw3?si=aYbVDcJVQ46KcvOQOzIuIg

 彼女の魅力的な声と東京発のドリーム・ポップ・サウンドは、イギリスのレーベル AWALから配信され、瞬く間に欧米のみならず南米やアフリカにも伝播したそうだ。海外では、「次世代の野宮真貴」という声もあるようだが、たしかに彼女の声は渋谷系ともリンクしている。そしてこの注目のシンガーの最新作は、アルバムのクローサー・トラック“眠りの理由 Sleep to Dream”のTOYOMU Remix。これが素晴らしいです。



https://open.spotify.com/album/1gyidA79GUoRepNYgiyJRN?si=qR2aGzAGSS2QWLvhs4t-BQ

 いわば冷撃沈する東京のシティポップ、甘くヒリヒリしたドリーム・ポップ──山﨑彩音、次に何をやるのか期待しましょう!

R.I.P. Little Richard - ele-king

 スパイダースのマネージャーだった奥田義行は高校生の忌野清志郎が歌っているところを見て「リトル・リチャードだ!」と思ったという。ラジオで週に1時間しか洋楽が流れなかった時代、奥田さんは日劇(現有楽町マリオン)の地下に米兵しか入ることができないバーがあり、その店に潜り込むとジュークボックスの裏に隠れてアメリカン・ポップスを聴き漁ったと言っていた。和田アキ子や萩原健一がデビュー前にどれだけ人の噂になっていたかなど60年代のことをあれこれと話してくれた奥田さんは、同じように若き忌野清志郎のインパクトがさらに凄まじく、思わず「君はリトル・リチャードだ!」と本人に告げたところ、清志郎からは「違うよ、オーティス・レディングだよ」と未知のソウル・シンガーの存在を教えられ、それに共感したことでRCサクセションのマネージメントをすることになったという。しかし、若き忌野清志郎を見てリトル・リチャードを連想するというのはとてもよくわかる話である。清志郎がオーティス・レディングのようなパッションとソウルを併せ持つ歌い方になっていくのはもう少し後のことで、ナイフのような歌声だと評された初期の頃はソウル色よりも勢いに溢れんばかりだったリトル・リチャードと言われた方がイメージが湧きやすい。何かに急き立てられているようなリトル・リチャードの歌い方。清志郎もよくスタジオなどで“Tutti-Frutti”をふざけて演奏していたけれど、それは早すぎて口が回らないというパロディであることが多く、真面目に最後まで演奏したところは一度しか見たことがない。奥田さんが芸能界に入って最初に坊やを務めたスウィング・ウエストというカントリー・バンドが結成50周年を祝うライヴ(つーか、ディナー・ショー)を観に行った時はホリプロを起こした堀威夫や田辺エージェンシーの田邊昭知などメンバーがすでにご高齢に達していたため、「今日はテンポを落として“Long Tall Sally”を演奏します」などと言っていたぐらいで、リトル・リチャードはとにかく「早い」ロックンローラーだったのである。「早い」どころか、リトル・リチャードの全盛期は僕が生まれる前に終わっている。“Tutti-Frutti”や“Long Tall Sally”のヒットが1956年、最後のヒット曲といえる“Good Golly, Miss Molly”でも1958年である。スプートニク・ショックすらまだ起きていない。

 僕がリトル・リチャードのことを知ったのはビートルズがカヴァーしていたからである。ビートルズによる吐き捨てるような解釈も悪くはなかったけれど、オリジナルのリトル・リチャードに感じられる張りの良さが僕は気に入ってしまい、それはクライド・マクファターやロイド・プライスといった同時期のロックンロールやリズム&ブルーズにも共通して思うことだった。清志郎さんの影響だったのかもしれないけれど、どちらかというと陰のあるサウンドが好みだった僕にしては珍しい趣向となった(やさぐれたムードだったらパンクを聴いた方がいいというか)。カントリーやソウルといった要素を含まないリズム&ブルーズやロックンロールには「疲れた」感じがなく、意味もなく明るくなれた。それがとにかく良かった。〈スペシャリティ〉から3枚のロックンロール・アルバムをリリースした後、ロックは悪魔の音楽だといって牧師になってしまい、ゴスペルに転向したリトル・リチャードが5年ぶりに『Little Richard Is Back』(64)でロックンロールに戻ってきた際はバック・バンドにジミ・ヘンドリックスが紛れ込んでいたり、エリック・クラプトンが一時期、活動を共にしていたデラニー&ボニーもリトル・リチャードとつながりがあったために“I Don't Want To Discuss It”などをライヴで取り上げることもあって、スワンプ・ロックが好きだった僕は60年代後半のリトル・リチャードにも自然と耳馴染むことになった。最後に聴いたのはクインシー・ジョーンズのサントラ盤『$』(72)に収められていた“Money Is”だろうか。これもインスト・ヴァージョンの“Money Runner”をフレンチ・タッチのボブ・サンクラーが”Disco 2000 Selector”(96)としてド派手にサンプリングしたためにまたしてもヘヴィー・ローテーションと化すことに(あのベースラインはいい!)。そういえば彼がゲイだったということは、この頃まで知らなかった。ジェームズ・ブラウンの伝記映画にも言われてみればそのような雰囲気で描かれていたけれど……。むしろ気になったのはリトル・リチャードが彼の使っていた聖書をプリンスにプレゼントしたというエピソードで、調べてみると2人はセヴェンデイ・アドヴェンティストという異端の宗派に属していた。エホバの証人を産んだ母体であり、世界が終わりの時を迎えていると本気で信じている宗派である(リトル・リチャードがスプートニクに恐怖し、プリンスがスペースシャトルの爆発事故を受けて“Sign "O" The Times”をつくったのも世界の終わりを信じていたから)。菜食主義で、死んでも復活すると信じており、本当ならドラッグやダンスも許されない宗派である。

 リトル・リチャードについて、あるいは彼の精神生活についてはあまり詳しいことは語られていないのではないだろうか。音楽はシンプルだけれど、ゲイで牧師になったというだけで充分に複雑だし、「悪魔の音楽」とまで毛嫌いすることになったロックンロールに再び回帰したという感覚(サム・クックへの嫉妬?)もやはり常人の感覚では理解が追いつかない。よくよく考えてみるとナゾだらけである。87歳まで生きたというのは悪くない人生だったのかなと思うものの、ロックの偉人としてこのままきれいに葬り去るのではなく、彼が本当に抱えていた葛藤などが明らかになる日が来ることも僕は望みたい。ちなみに“Tutti-Frutti”というのはドラムの音を表したものだそうで、最近でいえば南アのゴムもスネアを叩く音に由来し、グルーパーやJ・リンが自然科学の用語を音楽に引用することも興味深いけれど、音楽の現場からしか出てこない言葉が使われるのはもっと好きなんです。Tutti-Frutti!

Powell - ele-king

 本人の作品はご無沙汰だったけれど、レーベル〈Diagonal〉の主宰でその存在感を放ちつづけてきたパウウェル(つい先日もラシャド・ベッカーマーク・フェルを迎えたソウト『Parallel Persia』のリミックス盤がリリースされたばかり)が、新たなプロジェクトを始動させている。
 サウンドを担当するパウウェルと、ノルウェイの映像アーティスト Marte Eknæs、スイスのアニメ作家 Michael Amstad の計3人からなるマルチメディア・プロジェクト「a ƒolder」がそれで、「より柔軟かつ自然発生的な表現の形式を増殖させるためのプラットフォーム」なのだという。
 同プロジェクトの第一弾としてパウウェル名義による2枚のアルバムがリリースされており、それぞれ『aƒ 18 - Flash Across The Intervals』『aƒ 19 - Multiply The Sides』と題されている。
 意味深な文字列や手の込んだ公式サイト、公開された18分弱の映像を観ればわかるように、視覚・聴覚ともに強烈な刺戟を与える、野心的なプロジェクトのようだ。要注目。

artist: Powell
title: aƒ18 ➜ flash across the intervals_lp
label: Diagonal
release date: May 13, 2020

1. transkak, flow1
2. performance to a harsh critic
3. multi-mendy 1-3, recombined
4. the bells, mosaic

https://odbpowell.bandcamp.com/album/a-18-flash-across-the-intervals-lp

artist: Powell
title: aƒ19 ➜ multiply the sides_lp
label: Diagonal
release date: May 13, 2020

1. transposer, 2
2. difference, mosaic 2
3. ☆ difference, for nik ☆
4. into a fold, 1
5. into a fold, 2
6. into a fold, 3
7. all speeds
8. transfer, ceaseless rumble

https://odbpowell.bandcamp.com/album/a-19-multiply-the-sides-lp

Marihiko Hara - ele-king

 ピアノを軸にしつつも果敢にフィールドレコーディングを駆使する作曲家、まもなく新作のリリースを控える原摩利彦が、先行公開されていた表題曲 “Passion” のMVを解禁している。静まり返った京都の建仁寺両足院を舞台に、森山未來が能のような肉体表現を繰り広げる映像を観ると、えもいわれぬ情感が起ち上がってくる。最新アルバム『PASSION』は6月5日発売。購入特典には、スコット・ウォーカーのカヴァーを収めたCD-Rが付属するそう。数量限定とのことなので、お早めに。

原 摩利彦
出演:森山未來 撮影:京都 建仁寺両足院
“Passion” MV 解禁。
6月5日(金)発売の最新作『PASSION』に収録!

 京都を拠点に国内外問わず現代アートや舞台芸術、インスタレーションから映画音楽まで幅広く活躍する音楽家、原 摩利彦。6月5日(金)にリリースとなる最新作『PASSION』より、俳優、ダンサーとして活躍する森山未來氏を迎え、通常は非公開となっている京都 建仁寺両足院にて撮影された表題曲 “Passion” のミュージックビデオが解禁となった。

原 摩利彦|Marihiko Hara - Passion
https://www.youtube.com/watch?v=1FeL0js8nB0&feature=youtu.b

 彫刻家の名和晃平と振付家のダミアン・ジャレによる舞台作品『VESSEL』をはじめ、原が楽曲制作に携わった映像作品やインスタレーションを通じて親交のある森山未來氏は、本作品において出演のみならず、振付のクリエイション、演出やコンセプトのアイデアまで、幅広く関わっている。

- MV『PASSION』に寄せて -
翁(おきな)のアイディアを聞いたとき、すぐに奈良県談山神社で観た三番叟(さんばそう)のことを思い出した。山を背にした野外舞台で演じられ、お囃子の音は山間に響いていた。
 翁は五穀豊穣や国土安穏と関わりがあるとされるが、謎に満ちている。急速に事態が変化していった4月の撮影日。静寂につつまれた街に隣接する建仁寺両足院で、未來さん演じる怯える人間はやがて翁に転じ、ゆっくりと、時に倒れながらも前進していく。
 その姿を見ながら、「PASSION」というタイトルについて今一度考えていた。これから起こるであろう幸せも苦難もすべて受け入れていくという決意を込めて「情熱」と「受難」という二つの訳語をもつこの言葉を選んだ。当初、この決意は一個人としてのものであったが、世界の状況とともにその意味が変わってきた。
 未來さんと振付の山本さんは、このタイトルの意味が変化していったことを汲み取って、それを新しい解釈で表現してくれた。この映像作品は、いまの世界に対するレスポンスになったのではないだろうか。 原 摩利彦

本楽曲を収録する待望のソロ作品『PASSION』は、6月5日(金)リリース! 心に沁みる叙情的な響きの中に地下水脈のように流れる「強さ」を感じさせる、原の音世界がぎゅっと詰まった全15曲を収録。マスタリングエンジニアには原も敬愛する故ヨハン・ヨハンソンが残した名盤『オルフェ』を手がけた名手フランチェスコ・ドナデッロを迎えており、作品の音にさらなる深みを与えている。

6月5日発売の最新作『PASSION』購入特典が決定!
録り下ろしのスコット・ウォーカーの名曲 “Farmer In The City” カヴァー音源をプレゼント。

今作の購入特典に、このために原がアレンジし録り下ろした、Scott Walker の名曲のカヴァー音源を収録したCDR「Scott Walker - Farmer In The City (Covered by Marihiko Hara)」が決定! 数量限定なので、お見逃しなく!

Vibe (Official Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=GDnV1Uty7bI

京都ロームシアターで行われた単独公演「FOR A SILENT SPACE」より、全4本のパフォーマンス映像が公開中!
https://www.youtube.com/watch?v=O2SOwZX_Bsk&list=PL6G4a22hEl9mivtKUdgCkLGb7nxZaozdl&index=2&t=0s

label: Beat Records
artist: 原 摩利彦
title: PASSION
release date: 2020.06.05 FRI ON SALE
国内盤CD BRC-619 ¥2,400+税
購入特典:「Scott Walker - Farmer In The City (Covered by Marihiko Hara)」CDR

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=10963

【予約受付中!】
https://song.link/marihikohara

TRACKLISTING:
01. Passion
02. Fontana
03. Midi
04. Desierto
05. Nocturne
06. After Rain
07. Inscape
08. Desire
09. 65290
10. Vibe
11. Landkarte
12. Stella
13. Meridian
14. Confession
15. Via Muzio Clementi

Knxwledge - ele-king

 〈Stones Throw〉の所属アーティストであるプロデューサー/ビートメイカー、Knxwledge (ノレッジ)が、彼自身の生まれた年をタイトルに掲げた5年振りのソロ・アルバム『1988』をリリースした。LAビート・シーンの次世代を担うひとりとして徐々に存在感を示し、Anderson .Paak とのユニットである NxWorries としてのブレイク。その後、プロデューサーとして Kendrick Lamar のアルバム『To Pimp A Butterfly』への参加も話題となり、以降、Knxwledge は Action Bronson など様々なアーティストへビートを提供してきた。Knx. などの別名義も含めて様々なレーベルからソロ作品をリリースし、『To Pimp A Butterfly』の直後には〈Stones Throw〉からの初リリースとなった前作『Hud Dreems』を発表しているが、彼のリリース活動の基盤となっているのが、Bandcamp からいまもコンスタントに発表している膨大な量のアルバムやEPだ。2009年からスタートし、この約10年の間にオンラインにてリリースした作品数は優に100を超えており、なかでも90年代を中心としたR&Bチューンを(勝手に)リミックスした『Hexual.Sealings』シリーズは、彼の代名詞とも言える存在になっている。

 改めて、本題である今回のアルバム『1988』だが、冒頭の “dont be afraid” では90年半ばに1枚だけアルバムを残している女性R&Bグループ、Kut Klose の “Surrender” からサンプリングされたヴォーカルが実に印象的な一曲であり、このテイストは当然、『Hexual.Sealings』シリーズを強くイメージさせる。サンプリング・ソースが判明しているものとしては、5曲目の “listen” では Miki Howard “Love Under New Management” のコーラス部分が使われていたり、他にもR&Bチューンからの引用の割合が、前作『Hud Dreems』と比較しても多いように感じられ、結果、アルバム全体の印象としては非常にメローだ。それはおそらく Knxwledge 自身の現在の精神的なムードも強く反映されているのであろう。ちなみに本作の曲タイトルは、1曲目からそのまま順に辿ると文章になっており、例えば「Don’t be afraid, because tomorrow’s not promised. Do you. ~」のようになる。その中にはいまの世の中の流れに疲弊しながらも、ポジティヴに進んでいこうという彼の意思が伺え、そのメッセージはそのまま本作のサウンドからもダイレクトに感じ取れる。

 アルバムの目玉となっているのは間違いなく Anderson .Paak がゲスト参加した、NxWorries リユニオンとも言える “itkanbe[sonice]” であるが、Durand Bernarr と Rose Gold という男女ふたりのシンガーをフィチャーした “minding_my business” も『Hexual.Sealings』的なイメージとも見事にハマって、ラスト・チューンとしては完璧だ。例えば、様々な現役のシンガーだけで構成した純粋なR&Bアルバムを作っても、Knxwledge ならではのカラーが出た素晴らしい作品が生まれるに違いない。

 ちなみに4月上旬にレーベルメイトである MNDSGN と共に来日ツアーを行なう予定であった Knxwledge であるが、残念ながら新型コロナウイルスの影響によって全公演が中止となった。新曲を引っさげて、彼が再び来日する日を心待ちにしたい。

Jamie xx - ele-king

 すでにコロナ禍に見舞われていた3月半ば、ぎりぎりで来日を果たしオーディエンスを沸かせたジェイミー・エックスエックス。その後4月にはヘディ・ワンの新作に名を連ねたり、ソロ名義としては2015年の『In Colour』以来じつに5年ぶりとなる新曲 “Idontknow” を発表したり、BBCのレディオ1では2時間にもおよぶミックスを公開したりと、パンデミックもどこ吹く風……というわけではけっしてないようで、“Idontknow” の12インチ化にあたり彼は「家で踊ってほしい」とコメント、「レコード店にはサポートが必要だ」とも添えている。
 先週同曲のMVが公開されているが、リズムも音響も展開もはっきり言って格好いい、彼の才能を見せつけたトラックなので(試聴はこちらから)、余力のある方はぜひヴァイナルを買おう(Beatink / TOWER / HMV / disk union / TECHNIQUE / JET SET / Amazon)。

Jamie xx
ジェイミー・エックス・エックス、ベンUFOやフォー・テットらも
ヘビロテ中の話題の最新シングル「Idontknow」のMV公開!
12インチ・シングルも予約受付中!

ザ・エックス・エックス(The xx)のメンバーで、プロデューサーのジェイミー・エックス・エックス(Jamie xx)は、2015 年のソロ・デビュー・アルバム『In Colour』以来ソロ名義では初となる新曲 “Idontknow” のMVを公開した。同曲は各ストリーミングサービスで好評配信中のほか、12インチ・シングルも発売が決定している。

Jamie xx – Idontknow
https://youtu.be/rcaf9pBdhrw

MVには、ジェイミー・エックス・エックスが “Idontknow” の制作中に出会い意気投合したというアイルランドのベルファスト出身の振り付け師/ダンサー、ウーナ・ドハティーが出演している。

待望の最新シングル「Idontknow」は、2019年秋頃から密かに世界各国のクラブのダンスフロアで披露されており、ベンUFOやフォー・テット、カリブー、バイセップなどが自身のDJセットで流すなど、既にダンス・ミュージック・シーンでは話題となっていた。

ダウンロードまたはストリーミングはこちら
https://jamiexx.ffm.to/idontknow

ジェイミー・エックス・エックスは先日、BBC Radio 1 で自身のエッセンシャル・ミックスを公開した。ジェイミー・エックス・エックスによる Radio 1 でのエッセンシャル・ミックスの披露は実に9年ぶりとなり、先に配信開始された新曲 “Idontknow” も含まれるファン必聴のミックスとなっている。

BBC Radio 1’s Essential Mix – Jamie xx はこちら
https://www.bbc.co.uk/programmes/m000hhrn

ジェイミー・エックス・エックスは、ザ・エックス・エックスとしての活動だけでなく、ドレイクやアリシア・キーズ、リアーナなどのプロデューサーを務め、レディオヘッドやアデル、フローレンス・アンド・ザ・マシーンなどのリミックスを手掛けたことでも知られる。2015年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム『In Colours』は、第58回グラミー賞最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞とブリット・アワード2016最優秀ブリティッシュ男性ソロ・アーティスト賞にノミネートされるなど、世界最高峰の音楽家としてのキャリアを積み重ねている。

label: YOUNG TURKS
artist: Jamie xx
title: Idontknow
release date: NOW ON SALE

輸入盤12inch YT213T
BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11056

TRACKLISTING
A. Idontknow

Пошлая Молли (Poshlaya Molly) - ele-king

 いちばん好きなバンドは? と聞かれるのがずっと苦手だった。世代に沿ったド定番のバンドはある程度聴いてきたし、流行りの曲や新譜のチェックもできるだけ欠かさないようにしてきた。だが、いまだにフェスの季節が来るたび新しいバンドの存在を知らされたり、お気に入りのアルバムがセカンドかサードかも曖昧になったり、素朴な質問にすら悩んでしまったりする。そう、自分はどのバンドのファンにもなったことがなかったのだ。ところが最近、ついに胸を張ってファンと名乗れるバンドができた。そのバンドこそが、ウクライナのポップ・パンク・バンド、ПОШЛАЯ МОЛЛИ (Poshlaya Molly:ポシュラヤ・モリー)だ。

 ロシア・ウクライナ語で「モリ―(MDMA)を贈る」という意味の名を冠し、甘やかされて育ったティーンエイジャーをコンセプトに活動する ПОШЛАЯ МОЛЛИ。日本ではまだ知名度が低いどころかほとんど知られていないが、彼らの活動拠点であるロシア・ウクライナでは人気急上昇中のバンドだ。グランジ、オルタナティヴ・ロックを軸に、エレクトロニック・サウンドをミックスしたキャッチーな楽曲と、現代のユース・カルチャーを映し出した特徴的な世界観で若者たちを魅了した。また、デビュー当時の2017年前後に流行したマンブル・ラップを、ポップなパンク・ロック・サウンドに落とし込み、よりユースの心情の解像度を高めたマンブル・ロックのシーンを構築した。その後も数々のライヴを重ね、2018年には〈Warner Music Russia〉に所属するなど、さらなる人気を集めている。

 彼らを知ったのは2017年の秋、ちょうどデビュー・アルバム『8 способов как бросить …』が出されてすぐの頃。収録曲 “Любимая песня твоей сестры” のMVを YouTube で偶然見つけたのがきっかけだった。このMVは計1,000万回もの再生数を記録し、現地のSNSサイト Vk.com を中心に話題となった。最初は耳慣れている、聴きやすいオルタナティヴ・ロック・バンドくらいの印象でしかなかったが、初めて触れるウクライナのシーンは退廃的ながらもどこか新鮮だった。

 その後もなんとなくチェックするようになり、気づけばデビューからいまこうして筆を執るまで彼らを追い続けている。現在のサウンドに近づきはじめたEP「Грустная девчонка с глазами как у собаки」、「ОЧЕНЬ СТРАШНАЯ МОЛЛИ 3」もすべてリリース当日に聴きこんだ。サブスクがある時代に生まれて本当に良かったと思う。楽曲ももちろんのこと、ユース・カルチャーをリスペクトしてるのか、はたまた皮肉ったかのようなMVも何度再生しただろうか。

 ここまで愛を語るとどれだけすごいバンドなのかと期待を持たせてしまうかもしれないが、彼らは特にこれと言って画期的なサウンドを奏でたり、新しいシーンを構築してるわけでもない。人によっては割と普通のポップ・パンクといった印象を受けるであろう。それでも彼らに惹かれてしまう理由が、最新作EP「PAYCHECK」でやっと解き明かされた。

 前作同様、お腹いっぱいになるほどポップ・パンクな楽曲が全6曲収録された本作。1曲目 “Самый лучший эмо панк” ではバンド名をコーラスさせたり、2曲目 “Беспечный рыцарь тьмы” の間奏ではいわゆるお決まりのようなブレイクダウンが挟まっていたりと、とにかくド定番な演出が詰まっている。ありきたりな演出と捉えられるかもしれないが、欲しい音を欲しいところでぶつけてくるところが彼らの魅力でもある。

 本作のリリースに先駆け、シングルとしてもリリースされた5曲目の “Мишка” は、ロシアのモデル・シンガーの KATERINA をフィーチャリングに起用。併せて公開された同作のMVでは、キャスケットにフレンチネイル、細身のスキニーとテーラードジャケットといった懐かしのファッションに身を包んだふたりの男女、レッドカーペットに集うパパラッチにアワードのトロフィー……と2000年代のセレブ、ゴシップ・ブームを彷彿させる世界観を、かつてのヒットチャート風の楽曲と共に披露した。

 ПОШЛАЯ МОЛЛИ のコンセプト「甘やかされて育ったティーンエイジャー」とは、まさに彼らが演じるキャラクターであり、それらを見て育った彼ら自身そのものだ。これまで影響を受けたロック・バンドやポップ・カルチャーをリスペクトし、過去の産物になってしまったスタイルを否定せず当時の憧れをサウンドにアップデートすることで、ПОШЛАЯ МОЛЛИ はいつまでもティーンエイジャーであり続けている。そんな彼らと同じ憧れを自分も持っていたからこそ、あの聴きやすいサウンドや新鮮ながらもどこか共感してしまう世界観に惹かれ、お決まりの展開ですら心地良く感じていたのだと、本作で気付かされてしまった。そして、かつての憧れに対して真剣に向き合う彼らの姿勢に、いま自分は憧れている。

 こうして愛を語れるようになったのも、実は彼らのおかげである。ライターとして活動をはじめたのも、自身の note にロシア・ウクライナのアーティストについて記したのがきっかけだった。新卒で出版社を受けたものの全滅した自分を、ライターというかたちで憧れの姿に近付かせてくれた彼らには頭が上がらない。もうすっかり彼らの虜になってしまったいまなら、いちばん好きなバンドを問われたとしても躊躇なく答えられる、ПОШЛАЯ МОЛЛИ であると。

井上鑑 - ele-king

 シティポップやアンビエント(環境音楽)をはじめとして、かつて日本で生まれた音楽が後追い世代の国内外リスナーから熱い注目を浴びるようになって久しい。既に色々なところで語られている通り、こうした状況を用意したのには、ディスコ/ブギー・リヴァイバルを経由した「和モノ」再発見であったり、世界的なニューエイジ音楽への関心の高まりであったり、従来の「バレアリック」という概念を特定の聴取感覚としてライトに再解釈していく流れであったり、YouTube のすぐれたオートレコメンド機能であったり、多層的な要因があった。
 昨年 ele-king books より刊行された『和レアリック・ディスクガイド』は、まさしくそういった流れのひとつの極点を画するものだったと言えるだろう。各DJやディガーによるブログやSNS、あるいはレコードショップの商品紹介ページなど、様々に散らばっていた、「和モノ」への関心が、ついにひとつの刊行物として集約されたという意義は実に大きかったように思う。ある種、旧来のレアグルーヴ・ムーヴメントの末裔にして深化形のようでいながら、そこには明らかに10年代を通して育まれてきた新たな聴取感覚が横溢していた。リアルタイムにひっそりとリリースされながら、永く忘れられてきたレコードの数々が、2019年という時代に向けてオブスキュリティの虹彩を興味深く投げかけてきたのだった。
 数々の「隠れたる」盤の中には、一般のオリジナル作品として流通することのなかった教則/劇伴作品なども多く含まれている。それらがいまや平等な「ディグ」の審美眼のなかで、今日的評価を冠されているわけだが、なかでも、いかにも「あの時代」的な意匠をまとったパッケージ形態である「カセットブック」が放つ魅力は特殊めいている。

 冬樹社によるカセットブック・シリーズ『SEED』は、細野晴臣『花に水』、矢口博康『観光地楽団』、ムーンライダーズ『マニア・マニエラ』、南佳孝『昨日のつづき』といった刮目すべきラインナップを誇る、かねてよりその手のマニアの収集欲をそそってきたシリーズだ。YouTube 上にアップロードされた音源によってワールドワイドに「再発見」され、ついにはヴァンパイア・ウィークエンドの直近作にサンプリングされるに至った細野晴臣『花に水』をはじめとして、各刊、同シリーズのために録り下ろされたオリジナル音源入カセットと、関連するテキストを冊子として同梱するという豪奢な仕様だ。浅田彰らが責任編集を務めた季刊誌『GS たのしい知識』の版元である冬樹社のカラーを反映した “知識を軽くポータブルにする” というテーマの同シリーズは、その濃密なニューアカデミズム色が相対化された現在においては、当時の文化/思想界を知る資料としても大変貴重だといえる。
 昨今、各作のオリジナル・カセットブックを求めるリスナー/DJ諸氏も増加するなか、細野作と並んで後年世代から特に人気の高い、井上鑑による『カルサヴィーナ』が今回CD再発されることになったのは、誠に慶賀すべきことだ。

 井上鑑は、1953年9月8日チェロ奏者井上頼豊の長男として東京に生まれた作編曲家/ピアノ、キーボード奏者。桐朋学園大学作曲科にて三善晃に師事、その後大森昭男との出会いから在学中よりCM音楽界で活躍してきた早熟の才人だが、一般的には寺尾聰 “ルビーの指環” などをはじめとする数々のヒット曲を手掛けた編曲家としてその名が知られているだろう。大滝詠一との邂逅を通じてマルチトラック・レコーディングへの関心を育み鍛錬を積んできた彼は、82年のデビュー・アルバム『預言者の夢』をはじめとして、単独作にも非常に優れたものが多く、ジャズやAOR、現代音楽を含むクラシック、ニューウェーヴ、民族音楽などを取り込んだそのサウンドは、近年のレコード市場で大きな人気を集めている。この『カルサヴィーナ』は、『SPLASH』(83年)と『架空庭園論』(85年)という充実作の間に挟まれる形で発表されたもので、同時代の先鋭的な音楽要素を貪欲に取り込みオリジナル作品を創出していた彼が、わけても鮮烈な作家性を発揮した作品といえる。
 タイトルの『カルサヴィーナ』とは、20世紀初頭に国際的に活躍したセルゲイ・ディアギレフ主宰のバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)に所属した花形ダンサー、タマーラ・カルサヴィナのこと。カセットブックという形態ゆえ、音楽とテキストを貫通するなにがしかのモチーフ設定を求められた井上自身が挙げたのが、このタマーラ・カルサヴィナと、同じくバレエ・リュス所属の不幸のダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーだったという。特に、後年狂気の淵に陥ったニジンスキーが記した『ニジンスキーの手記』における錯綜した文章表現に強い刺激を受けていたようだ。そのため、音楽自体も架空のバレエ音楽とでもいうべき、「ダンス」を大きなテーマとしたものとなっている。往時、西洋音楽界に大きな物議を醸したストラヴィンスキーのバレエ曲とバレエ・リュスの浅からぬ関係性に思いを馳せるなら、このテーマ設定がいかに野心的なものだったかがわかるだろう。

 井上をはじめとして、今剛(ギター)、高水健司(ベース)、山木秀夫(ドラム)、浦田恵司(シンセサイザープログラマー)という当時日本セッション・ミュージシャン界の最高峰というべき面子で作りあげた本作を聴いてまず驚嘆するのが、その奔放な実験精神の噴出ぶりだ(いまでは想像し難しい話だが、カセットブックというニッチなプロダクトのために、国内随意の録音環境を誇っていた一口坂スタジオにて時間制限を気にせず連日作業をおこなっていたというのだから、当時の音楽産業の資金的充実と長閑さに感じ入ってしまう)。編曲家や演奏家としてのプロフェッショナルな仕事の傍ら、単独作においては常にほとばしるクリエイティヴィティを鮮烈なままに叩きつけてきた彼ではあるが、これほどまでにいわゆる「アヴァンギャルド」な作風に挑めたというのも、この「カセットブック」という特殊な形態とそのテーマ性ゆえだろう。ときに海外ミュージシャン(ベラフォン奏者のカクラバ・ロビ)を交えたそのサウンドの新奇性は、世界的な地平で考えてみても明らかに当時最高峰のものだと断言できる。
 浦田恵司(この人こそはある意味で本作の影の主役であるともいえるかもしれない。彼の仕事の偉大さはまだまだ一般的に知れ渡ってはおらず、いずれどこかに寄稿したいと思っている)のセッティングを経た各種シンセサイザーや、サンプラー、ドラムマシンを駆使し、アナログとデジタルのあわいを貫くループ構造が敷かれるなかで練達のミュージシャンの生演奏が炸裂していく様子は、DAWでの音楽制作が完全普及した現在だからこそ、その魅力をよりよく伝えるだろう。同時代のヒップホップのビート感覚や、テクノポップからテクノの時代へと変遷していく先端音楽シーンの揺籃と呼応しながらも、アカデミックな見識もふんだんに投げ込まれている作曲/編曲術も一級品というほかない。一方で、ピーター・ゲイブリエルやジョン・ハッセルらに通じるような、品の良い(文化収奪的な手付きを慎重に避けようとする)民族音楽嗜好も色濃く、様々な角度から今日的興奮を焚き付けてくれる。またもちろん、ピアノフォルテ奏者としての非常な卓越を聴かせる井上独奏曲の美麗な味わいも特筆しておくべきだろう。

 ちなみに、本再発CDには、上述の『和レアリック・ディスクガイド』監修者である松本章太郎氏によるライナーノーツの他、井上自身による「断章」と名付けられた最新書き下ろしエッセイや今作の録音/マスタリングエンジニアを務めた藤田厚生氏の解説が収録されたライナーノーツと、オリジナル・カセットブック版コンテンツたる井上鑑と佐野元春による「踊り」についての対談(めっぽう面白い!)や、舞踏評論家:市川雅による小伝「ニジンスキーとカルサビナ」をweb上で読むことのできるアクセスコードも付属しているので、購入の後には是非チェックするとよいだろう。本作が生まれた背景や、ダンス音楽としての本作の本質に迫る、大変興味深い内容となっている。

 さてはて、今回のリイシューを機会に、今後も様々な「和モノ」の秘宝が世に再び出ることになるのかどうか。今作のように、その文化的文脈にまで切り込みながら現代的価値を世に問う「丁寧」な再発が続けられていくことを願っている。

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