「IR」と一致するもの

現代における「プログレッシヴ」とは何か?

ジャンル誕生から半世紀を経て、いまやオルタナティヴ/ポスト・ロック等あらゆる音楽性をも吸収し、かつてなく広大で多岐に渡る百花繚乱さを誇る現在のプログレッシヴ・ロック、そしてプログレッシヴ・メタル。

現代シーンに大きな影響を与えたスティーヴン・ウィルソン/PORCUPINE TREEや、DREAM THEATER、クラシックなプログの精神を継承し続けるTHE FLOWER KINGSやSPOCK‘S BEARD/ニール・モース、そしてMARILLIONからANATHEMAに至るまで、現代プログの全容を、2000年代以降の作品を中心とした500枚以上に及ぶディスクガイドとして包括的に紹介。

マイク・ポートノイ、スティーヴン・ウィルソンのほか、OPETHやDEVIN TOWNSENDの敏腕マネージャーとして知られるNorthern Music Co.社長アンディ・ファローといった、プログ界キーパーソンの独占インタビューも収録。

その他レビュー掲載アーティスト: BETWEEN THE BURIED AND ME、CIRCUS MAXIMUS、LEPROUS、HAKEN、THE MARS VOLTA、MESHUGGAH、TOOL、ULVER …and so on!

監修・ディスク選: 高橋祐希 with Prog Project(櫻井敬子/楯 弥生/井戸川和泉)

執筆陣(50音順): 井戸川淳一/大越よしはる/奥村裕司/川辺敬祐/渋谷一彦/鈴木喜之/清家咲乃/関口竜太/長坂理史/中島俊也/夏目進平/西廣智一/平野和祥/高橋祐希/櫻井敬子/楯 弥生/井戸川和泉

[目次]

Introduction
DREAM THEATER
 Interview: Mike Portnoy
 DREAM THEATER 解説: 高橋祐希
 Disc Review DREAM THEATERと関連作品
  Related Recommendations
Interview: ARCH ECHO
コラム: '80年代メタルに継承され変異を遂げたプログ・ロック独特の物語性と異端性 by 平野和祥
STEVEN WILSON
 Interview: Steven Wilson
 Steven Wilson 解説: 櫻井敬子
 Disc Review Steven Wilsonと関連作品
  Related Recommendations
コラム: トラヴィス・スミスのアートワークの世界 by 井戸川和泉
MARILLION
 MARILLION 解説: 高橋祐希
 Disc Review MARILLIONと関連作品
  Related Recommendations
Interview: THE OCEAN
THE FLOWER KINGS
 THE FLOWER KINGS 解説: 長坂理史
 Disc Review THE FLOWER KINGSと関連作品
  Related Recommendations
SPOCKʼS BEARD & NEAL MORSE
 SPOCKʼS BEARD 解説: 関口竜太
 Disc Review SPOCKʼS BEARDと関連作品
  Related Recommendations
コラム: 今だから語りたい世界のプログ・フェス by 渋谷一彦、楯 弥生、櫻井敬子、奥村裕司、高橋祐希
ANATHEMA
 ANATHEMA 解説: 井戸川淳一
 Disc Review ANATHEMAと関連作品
  Related Recommendations
Interview: Andy Farrow
掲載アーティストIndex

[監修者プロフィール]

高橋祐希
音楽ライター。『ヘドバン』『EURO-ROCK PRESS』誌でコラム連載中。AERIAL名義で即興ノイズ/アンビエント音楽も演奏。https://twitter.com/yuki_sixx

櫻井敬子
1999~2009年『EURO-ROCK PRESS』編集部に在籍後、3年間のデザイン留学のため渡英、現地のプログ・シーンを肌で感じて帰国。本書では主に企画・編集を担当。

楯 弥生
ライヴが生き甲斐で、何度も欧州遠征するうちに、いつか日本で『Be Prog!』のようなフェスを開催したいという野望を抱き始め、あれこれ画策中。本業はデジタルマーケター。

井戸川和泉
QUEENSRŸCHEの「Empire」のアートワークに衝撃を受け、デザイナーになることを決意したグラフィック・デザイナー。デヴィン・タウンゼンド教信者日本代表。

Prog Project Twitter
https://twitter.com/prog_project

お詫びと訂正

オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧

amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
HMV
TOWER RECORDS
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club
mibon本の通販(未来屋書店)

全国実店舗の在庫状況

紀伊國屋書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
有隣堂

Mia Doi Todd - ele-king

 90年代から活躍するシンガーソングライターであり、ビルド・アン・アークなどとのコラボでも知られるLAのミア・ドイ・トッドが新作をリリースする。芯がありつつも透き通った歌声は健在、ゲストたちも非常に豪華だ。ジェフ・パーカーにサム・ゲンデル、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、そしてララージまで。注目の1枚です。

MIA DOI TODD
Music Life

空間を浄化させる神秘的な歌声を持つ、ミア・ドイ・トッドのニュー・アルバム!! ロサンゼルスでレコーディングされたこのアルバムには、ジェフ・パーカー、マネー・マーク、ファビアーノ・ド・ナシメント、サム・ゲンデル、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ララージ等がゲスト参加した、至福の1枚。ボーナス・トラックを加え、日本限定盤ハイレゾ MQA 対応仕様のCDでリリース!!

Official HP :
https://www.ringstokyo.com/miadoitoddml

ミア・ドイ・トッドのLAの自宅を取材で訪れたのは、もう10年以上前のことだ。カルロス・ニーニョも一緒にいた。あの頃、ビルド・アン・アークでも歌っていたミアは、特別なシンガーソングライターだった。誰もが彼女の才能を讃えていた。現在の彼女も変わることなく、ジェフ・パーカーやサム・ゲンデルら新たな仲間たちの素晴らしいサポートも受けて新作を完成させた。これは、音楽に包まれる歓びに溢れたアルバム、そう断言できる。(原雅明 rings プロデューサー)

アーティスト : MIA DOI TODD (ミア・ドイ・トッド)
タイトル : Music Life (ミュージック・ライフ)
発売日 : 2021/4/21
価格 : 2,800円+税
レーベル/品番 : rings (RINC76)
フォーマット : MQACD (日本企画限定盤)

* MQA-CDとは?
通常のプレーヤーで再生できるCDでありながら、MQAフォーマット対応機器で再生することにより、元となっているマスター・クオリティのハイレゾ音源をお楽しみいただけるCDです。

Tracklist :
01. Music Life
02. Take Me to the Mountain
03. My Fisherman
04. Little Bird
05. Mohinder and the Maharani
06. If I Don't Have You
07. Wainiha Valley
08. Daughter of Hope
+Japan Bonus Track

R.I.P. Bunny Wailer - ele-king

 ついにこの日が来てしまったか。2週間前にUロイの訃報を聞いたショックも冷めやらぬうちに、レゲエ史上最高のグループであるボブ・マーリー、ピーター・トッシュとのオリジナル・ウェイラーズ最後の生存者、“ジャー・B”、バニー・ウェイラー(ネヴィル・リヴィングストンOM)が浮世を去った。つまりただの訃報ではない。ひとつの歴史の終焉の知らせである。
 73歳はいかにも早いし、Uロイより5歳も若い。しかし多くのファンは、そうしたことが起きはしまいかと心配していたと思う。2年前に軽い脳卒中を起こし、昨年の夏に再度の卒中に見舞われていた。その直前の5月末、彼が長年連れ添ってきた妻が失踪したニュースが報じられ、世界中のファンが心を痛めていた。その妻は、ウェイラーズのアイランドからのセカンド・アルバム『Burnin'』の「Hallelujah Time」や「Pass It On」に作曲者としてクレジットされているジーン・ワットである。家族は懸賞金を出し、報道やSNSでも情報が拡散されるうちに夫ジャー・Bの憔悴も伝えられるようになり、その矢先の入院だった。結局、シスター・ジーンとの再会を果たすことなく、そのキングストンのアンドゥルー・メモリアル病院にてこの3月2日を迎えた。
 最初期の名義はWailing Wailersだったし、彼らはWail 'N Soul 'Mというレーベルも持った。バニー・ウェイラーは、その“嘆き悲しむ(wail)”人民の代弁者たるグループの宿命を名前に引き取り、その偉業を最後まで守り、体現し続けた人物である。そして最後の最後まで、その名の通り嘆き悲しんだ人生だったことになるだろう。

 スタジオ・ワンでのスカ期の作品『The Wailing Wailers』、また『Soul Rebels』に代表されるリー・ペリーとの名作群、アイランドからの『Catch a Fire』と『Burnin'』までのウェイラーズ期は、レゲエうんぬん以前に、全ポピュラー音楽ファンにとっての必須科目と言える。しかし、ソロ第1作、1976年の『Blackheart Man』はといえば、それもまた誰も疑う者のないルーツ・ロック・レゲエの金字塔であり、おそらくマーリーも含めたアイランド・レーベルの全レゲエ作品の中でも最高傑作と言えそうな逸品だ。その次作『Protest』は、個人的にレゲエに開眼した一作だった。レゲエのレの字も知らない時分に聴いて、雷に打たれたようなショックを受けた。そのあともウェイラーは、ルーツ・マスターでありながら、ファンクもダンスホールもラップも取り入れるオープンな音楽性で魅せてくれた。
 その反面、マーリーやトッシュのようなメディア好きのする派手な露出もキャッチーな言動もなく、目立たないところで黙々と作品を作っていた、というのが80年代までの彼に対する一般的なパブリック・イメージだろう。一説によると、ソロ・デビューから6年は本国ジャマイカでもステイジに立たず、飛行機嫌いということもあってか10年間はアメリカ公演の記録も残っていないらしい。しかし一度ステイジに立てば3時間に及ぶマラソン・ライヴを敢行し、とにかくそのショウは物凄いらしいという噂が世を駆け巡るも、ヨーロッパの地さえ初めて踏んだのが1990年、そして日本でその勇姿を拝むにはさらにもう少し待たなくてはならなかった。
 1992年だったか、93年だったかだけが今、定かではない。実現した来日公演は、東京有明コロシアムで3夜連続という、ちょっと今では考えられない規模の大イヴェントであった。前座にスライ&ロビー・ショウケイス(アネット・ブリセット、ハーフ・パイント、マイケル・ローズ)を据え、そのあとでウェイラーはスピリチュアル・ルーツ・セットとダンス・セットの2部構成で計2時間半歌いまくり、そのパフォーマンスの厚みと凄みを目の当たりにして畏怖の念に打たれつつ、食い入るように聴いた。あの3日間の屋外公演は過去に体験したレゲエ・ショウの中で最も印象深いもののひとつだ。後年パリで見たライヴ・ハウス公演は本当に3時間あったが、うち結構な時間がありがたいお説教であった。それも忘れ難い思い出だ。

 ここ最近では、アディダスのTシャツ事件が心に残っている。エイドリアン・ブートが撮影した上半身裸でサッカーに興じている70年代のウェイラーの有名な写真がある(『GQ』の〈The Last Wailer〉という記事で使われているこれだ)。アディダス社はこの半裸姿に自社のTシャツを着せたグラフイック加工を施し、それをプリントしたTシャツを製造、世界中で販売したのである。ぼくが1枚のTシャツに5千円を払ったのは人生でただの1度きりだ。しかし、のちの報道で驚かされる。そのTシャツのことをウェイラー本人が知らされていなかったのだ。彼が抗議すると、アディダス社はたった3,000USDでことを収めようとし、オリジナル・ウェイラーズ、かつ3度のグラミー受賞者に対するその不誠実な謝罪の態度に激怒したウェイラーは2013年、同社を相手どって1億USDの損害賠償訴訟を起こした。こちらも気の毒でそのTシャツを着る気がしなくなったので実害を被ったことになるが、それよりあの大企業の商品の企画から製品化までに関わった人たちが、誰もバニー・ウェイラーを知らなかったことにショックを受けた。あの大企業がグラミー受賞者の写真を本人に無断で使うわけがない。
 彼にとって自分のプライドが傷つけられたことは、ウェイラーズのレガシーに対する侮辱でもあった。加えて、知らないうちに自分が巨大多国籍企業の金儲けのタネにされていたのだ、それも“名も無いラスタ”と思われて。ジャー・Bは、気がつけば自分が「バビロンとは何か?」という問いに対する相当な模範解答の渦中にいたのである。

 それとは全く規模が違うが、ぼくにも、彼の気位の高さを個人的に実感した思い出がある。ユニバーサルからアイランド・レーベルの音源を使ったコンピレイションCDの制作を依頼された際、その1曲目に『Protest』収録の“Get Up Stand Up”を持ってこようと考えた。マーリーとトッシュの共作曲をウェイラーが歌う、オリジナル・ウェイラーズ、ひいてはアイランドのレゲエ・ラインを象徴する1曲としてだ。そして同曲を起点にしてアーティスト十数組の曲をセレクトしたが、他の全員が使用を許諾してくれたのに、バニー・ウェイラーただひとりが許可してくれなかったのである。コンピレイションなんぞに入れてくれるな、ということらしかった。お陰でアイディアをいちから練り直すことになったのだったが、彼の人となりを身近に感じられた気がして妙に嬉しかった。

 そんな風に自分の人生と作品に関してのみならず、彼がラスタファリアンとしても持っていた揺るぎないプライドは、アディダスの件と同じ2013年、レゲエ・ファン以外にも例のスヌープ・ライオンの一件で知られるところとなった。スヌープ・ドッグが改名、ルーツ&カルチャーに接近し、レゲエ・アルバムを出したときの話である。自分がボブ・マーリーの生まれ変わりだと主張し、マーリーの家族が歓迎してくれたことでその転身を正当化した。その宗旨替えについてのドキュメンタリー映画『スヌープ・ドッグ/ロード・トゥ・ライオン』まで観た上でウェイラーは、スヌープがマーリーの名を汚し、ラスタファリアンの“シンボル”の数々を商売のために不正に利用しており、その言葉にも態度にもラスタを名乗る資格など全く認められないと喝破したのであった。マーリーの家族が歓迎したというが、その家族の誰よりも前にマーリーとトレンチタウンの一つ屋根の下で暮らす家族だったのは彼なのである。その言葉のインパクトがどれだけ重たいものだったかは、スヌープ・ドッグのその後が物語っている。

 これでオリジナル・ウェイラーズはみな鬼籍に入った。いい音楽をたくさん残してくれたことに心から感謝したい(と思える人は、実はそんなに多くない)。そしてシスター・ジーンのことが心配である。認知症を患っていたらしい。ジャー・Bもバビロンにいつまでも心が残ってしまう。

Abul Mogard - ele-king

 セルビアのアンビエント・アーティストであるアブル・モガードの新譜『In Immobile Air』(https://abulmogard.bandcamp.com/album/in-immobile-air)がリリースされた。「不動の空気で」と名付けられたこのアルバムは、古いベヒシュタイン社製アップライトピアノの音を加工して制作されたアンビエント/ドローンである。アルバムはイタロ・カルヴィーノの短編小説にインスパイアされているようだ。印象的なアートワークは1983年生まれのイタリア在住のアーティスト、マルコ・デ・サンクティスの手によるドローイングで、彼が作り出したイメージは本作のフラジャイルなムードを見事に体現している。
 この『In Immobile Air』に収録された全5曲、どの楽曲も静謐さと透明な哀しみが、微かな音響と音楽のなかで儚げに交錯している。この濃厚なノスタルジアに満ちたサウンドスケープは、名盤の誉れ高い『Kimberlin - Music From The Film By Duncan Whitley』を超えている。まさにモガードの最高傑作ではないか。

 まずアブル・モガードのリリース歴を簡単に振り返っておきたい。彼にはある「謎」がある。モガードはドゥーム・サウンドの伝説的バンドであるアースの元メンバーであるスティーヴ・ムーアらが主宰する〈VCO Records〉から『Abul Mogard』(2012)、『Drifted Heaven』(2013)、Justin Wiggan、Siegmar Fricke らとの共作『Lulled Glaciers』(2014)などの初期作品をリリースした後、Walls が〈Kompakt〉傘下で運営するエクスペリメンタル・ミュージック・レーベル〈Ecstatic〉から2015年に『The Sky Had Vanished』と『Circular Forms』などの傑作アンビエント・アルバムをリリースした。以降、同レーベルから継続的にアルバムを発表している。
 2017年には〈Ecstatic〉からマウリツィオ・ビアンキとのスプリット『Nervous Hydra / All This Has Passed Foreve』をリリースした。日本のアンビエント/エクスペリメンタル・マニアにモガードの名が知れ渡ったのは、このアルバムではないかと思う。
 続く『Above All Dreams 』(2018)、『Kimberlin - Music From The Film By Duncan Whitley』(2019)などの〈Ecstatic〉からのアルバムもアンビエント・マニアから高く評価された。ちなみに2016年に〈Ecstatic〉から〈VCO Records〉時代の曲のコンピレーション盤『Works』もリリースされている。
 それらのサウンドはどれも深いノスタルジアを湛え、まるでアンドレイ・タルコフスキーの長編映画『ノスタルジア』(1983)のイメージやサウンドを想起させてくれるような音響空間を生成していた。セルビアというヨーロッパのバルカン半島から発表されたアンビエントということもあり、聴き手のイマジネーションをおおいに刺激もした。そしてもうひとつ、われわれを強く惹きつけたことがあるのだ。

 そもそも彼は誰なのか。

 「セルビア出身の老齢の男性。長年勤めた金属工場を退職した後、自らの孤独を慰めるために、工場で聴こえた音をシンセサイザーで作りはじめた」というのが、その初期からレーベルなどによって提示されてきたモガードの基本的なプロフィールであり、人物情報だ。
 だがこのあまりに魅力的な、かつできすぎといえる「インダストリアルな経歴」を持った人物像の真意はいまのところ分からない。事実かもしれない。そうでもないかもしれない。じっさい2017年にベルリンの Atonal で披露されたライヴでは彼の姿は光のスクリーンの向こうに隠れてはいたものの、その微かに見えるシルエットは流布されていたモガードの写真(高齢の男性の写真だ)から連想されるものとは異なっていたようなのだ。
 もしかすると「モガード」という人物自体が虚構であり、存在しないかもしれないという可能性も十分にありえる。だがそのような偽装された経歴・匿名性は、この種のエクスペリメンタルな音楽にあってはそれほど不思議なことではない。
 同時に彼の作り出してきたアンビエント/アンビエンスは、「長年金属工場を勤め上げた初老の男性が作り上げたアンビエント音楽」というコンセプトを十分に体現するようなサウンド/トーンだったことも事実だ。淡い霧のような音の持続は、インダストリアルな音が記憶の層に溶け合ったかのような音響空間を生成しており、深いノスタルジアを醸し出している。
 事の真意ですらもモガードのアンビエント/アンビエンスの霧の中に溶け込んでいってしまっている。とすれば聴き手としては、その虚構の音響的時間の中に虚構ゆえの真実を聴きとり、充実したリスニング・タイムを送ることができれば十分だという見方もある。この種のエクスペリメンタルな音楽において、経歴疑惑問題は大きな問題ではないのだ。だが同時に「高齢の男性」というイメージによる操作がおこなわれていることも事実なのだ(エイジズム? 初期の頃に発表された初老の男性とは?)

 とはいえ事実が明らかになっていない以上、これ以上の追求はできない。たとえ彼の真の経歴の真意=正体が業界内でのコンセンサスであったにしても、われわれ聴き手は一旦は受け入れるしかないのだ。アーティストが作り出した音を聴くこと。ただ、それだけだ。そう考えると、モガードの謎に満ちた経歴は、むしろ作品をただ聴いてほしいという意志の表れかもしれない。
 それらをふまえた上で、もう一度、モガードの音を聴き入ってみよう。やはり彼のアンビエント/アンビエンスは圧倒的に素晴らしい。かつてのフェネスやティム・ヘッカーほどの分かりやすい先端性はないが、彼らのリスナーをも強くひきつける美しい音響を生みだしている。濃厚なノスタルジアは聴き手の聴覚とイマジネーションを深い霧を湛えた森に誘う。加えてアップライトピアノを用いたことによって、本作『In Immobile Air』ではクラシカルな要素も表出しはじめた。その結果、音楽と音響の境界線が溶け合っていくような感覚を与えてくれる。
 『In Immobile Air』は非常に充実したリスニングを与えてくれるノスタルジア・アンビエントだ。謎に満ちた彼の経歴のことは、いまのところ詳細不明で良いのかもしれない。とにかくこの美しい音はここに実在するのだから。
 経歴や物語に左右されず音を聴くことを彼は教えてくれる。モガードの音楽と存在は虚構と現実のあいだを彷徨いつつも、その果てにある音の空間に深く没入させてくれるのだ。そんな稀有なアンビエント・サウンドスケープがここにある。

BES - ele-king

 SWANKY SWIPE / SCARS としての活動でも知られるラッパーの BES。昨年リリースされた I-DeA とのミックス『BES ILL LOUNGE Part 3 - Mixed by I-DeA』から、BIM とのコラボ曲のMVが公開された。同曲のデジタル・シングルも本日より配信がスタートしている。
 さらに、同曲を収めたアナログ盤『BES ILL LOUNGE Part 3 - EP』も本日リリース。完全限定プレスとのことなので、なくなるまえに急げ!

BES と BIM のコラボ曲 “Make so happy” のMVが公開! また同曲のデジタル・シングルが本日より配信開始となり、完全限定プレスのアナログ盤『BES ILL LOUNGE Part 3 - EP』も本日リリース!

SWANKY SWIPE / SCARS としての活動でも知られ、活発な活動を続けているシーン最高峰のラッパー、BES。日本語ラップ・シーンにおける数多くの重要アーティスト/作品に関与してきたシーンを代表するプロデューサー/エンジニア、I-DeA。その両者のジョイントで昨年11月にリリースとなった最新ミックス『BES ILL LOUNGE Part 3 - Mixed by I-DeA』から BIM とのコラボによる “Make so happy” のミュージック・ビデオが公開! メジャーからインディペンデントまで様々なアーティストの作品に関与してきた映像クリエイター、渡邉剛太氏がディレクションを担当し、BES と BIM だけでなく I-DeA やプロデュースを担当したビートメイカー、K.E.M もカメオ出演しています。(※映像は最後までご覧ください)

また同曲のデジタル・シングルがインスト付きで本日より配信開始となり、同曲も含むアナログ盤『BES ILL LOUNGE Part 3 - EP』も完全限定プレスで本日ついにリリース! アナログ盤には BIM の他に B.D.、D.D.S & MULBE、MEGA-G との各コラボによる新曲計4曲とその全インスト・ヴァージョンがコンパイルされております。

*BES "Make so happy" feat. BIM (Official Video)
https://youtu.be/9wDDIRhsaFs

[デジタル・シングル情報]

アーティスト:BES
タイトル:Make so happy feat. BIM
レーベル:P-VINE, Inc.
発売日:2021年2月26日(金)
仕様:デジタル・シングル
Stream/Download:
https://smarturl.it/bes_makesohappy

[12EP情報]

アーティスト:BES
タイトル:BES ILL LOUNGE Part 3 - EP
レーベル:P-VINE, Inc.
発売日:2021年2月26日(金)
品番:P12-6776
仕様:レコード(完全限定プレス)
税抜販売価格:2,800円

★P-VINEショップ限定で予約・購入いただいた方に先着順で「特典ステッカー」がつきます!

[トラックリスト]

SIDE-A:

1 SWS feat. D.D.S & MULBE
 Prod by DJ SCRATCH NICE
2 美学、こだわり feat. MEGA-G
 Prod by BES & I-DeA
3 Make so happy feat. BIM
 Prod by K.E.M
4 表裏一体 feat. B.D.
 Prod by DJ SCRATCH NICE

SIDE-B:

1 SWS (Instrumental)
 Prod by DJ SCRATCH NICE
2 美学、こだわり (Instrumental)
 Prod by BES & I-DeA
3 Make so happy (Instrumental)
 Prod by K.E.M
4 表裏一体 (Instrumental)
 Prod by DJ SCRATCH NICE

Brother Nebula - ele-king

 昨年末リリースですがじわりじわりと聴いているうちに紹介したくなりまして。ということで現在はロンドン・ベースのレーベル〈Legwork〉からの、ブラザー・ネブラのアルバム『The Physical World』。サウンド的にはザ・ブラック・ドッグ・プロダクション~バリル名義あたりのテクノをさらに今様に、そしてDJトラック的に野太く進化させたそんなサウンドで、軽快なブレイクビーツとデトロイト・テクノ的な叙情的なシンセのラインが、思わずその手の音が好きな人にはたまらない音となっています。その手のサウンドのライヴァルと歩調を合わせつつ、リスニング・アルバムとしても、またDJトラックとしても十分に効果を発揮してくれそうな、そんなシンプルな力強さとグルーヴも兼ね備えたアルバムです。

 これまでわりとミステリアスなアーティストで、〈Legwork〉からのその他のリリースでは、もうすこしエレクトロ寄り、音でいうとドレクシアの故ジェームズによるジ・アザー・ピープル・プレイス名義で展開したコズミックかつメランコリックなエレクトロ・トラックをシングル「A Brief History of Lasers」で展開していたり(アルバムの音楽性とは地続きながら別のアプローチなのでこちらもオススメしたい)。また同レーベルからは、〈Future Terror〉での来日などで日本では知られる、アメリカ西海岸、サンフランシスコのウェアハウス・テクノ・シーンの重鎮、DJソーラーと S.I.S. 名義で作品を出していたり(コチラはちょいとイタロが入ったエレクトロ・ディスコで、本作に通じるブレイクビーツ・ハウスなリミックスも披露)、と、わりと謎の存在でした。ところがどうやら最近しれっと Discogs にばらされた情報が本当であれば、その正体はレーベルを主宰するサウンド・エンジニアでもあるベテラン、Lance DeSardi の模様です。もともとはテキサス、ダラスの出身でこれまでにNYの〈Coco Machete〉や〈Chez Music〉といったハウス・レーベルで本名名義や Land Shark で作品をリリース(Land Shark 名義のアルバムは〈Coco Machete〉から、西海岸のハウスの牙城〈OM〉からもライセンス)。

 またキャリアに関しても、2000年代前後にには西海岸のディープ、ハウス・レーベル、例えば〈Seasons〉の作品にクレジットされるなどアーティストとして、さらにはエンジニアとしても長いキャリアがあり、大物アーティストのリミックスなど含めて、さまざまな作品を手掛けていることがそのホームページでわかります。現在はアメリカからハックニーへ移住。
 こうしたキャリアを考えればソーラーとのコラボや、レーベル〈Legwork〉で、ダラス出身で Convextion、E.R.P. 名義などでディープなコズミック・テクノ~エレクトロを奏でるジェラルド・ハンソンの作品をリリースしていることなどもうなづけるといったところでしょうか。

 さてくだんの『The Physical World』は、冒頭で書いたようにそのサウンドのキモはやはりブレイクビーツを援用したリズム・ワークで、表題曲ではイントロでビッグビート?と言ってしまいそうなリズムを鳴らしつつ、グッと引き込まれるメランコリックなシンセのメロディを展開していくあたりで一気にアルバムのとりこに。やはりブレイクビーツ上でデトロイティッシュなテクノを展開した “A Question”、前述のようにブラック・ドッグのバリル名義の作品を豊富とさせる “A Snake In Paradise” “Living WIth It”、ブロークンビーツ的な “The Big If” やジョーイ・ベルトラムの初期を彷彿とさせるアルバムのなかではヘビーな “Clairvoyant” も良きアクセントになっています。

 往年のテクノ・ファン──アズ・ワン、グローバル・コミュニケーション、ブラック・ドッグなどのサウンドが好きな方には現代のサウンドの入り口に、そしてこのアルバムをお好きな方はぜひとも前述のような過去の名作も聴いてみると、なんとも心をわしづかみにされるのではないでしょうか。そんな時代をつなぐ架け橋のようなアルバムでもあったりすると思います。
 とはいえ、もちろんそのサウンドは単なるリヴァイヴァルではなく、現在のアップデートがなされた音であり、その音質や空間表現などに関しても、過去のものとはかなり別の領域でのサウンドのジョイがあります。これは1995年頃に、現在ELMと呼ばれているテクノ・ミュージックの、ある可能性郡がトリップホップ~ジャングル、ハード・ミニマル、エレクトロニカへと別れて霧散してしまわず、ダンス・ミュージックとしての強度、つまるところシンプルなグルーヴ感を失わずに、どこかで生き続けて進化したら……といったことを想像してしまうかのような作品でもあったりします。

Smerz - ele-king

 まもなくアルバムが発売となるノルウェーの新世代エレクトロニック・デュオ、スメーツが新たなMVを公開している。明後日2月26日にリリースとなるファースト・アルバム『Believer』収録曲で、「恋愛関係においてチームとしての感覚を失ってしまうこと」が歌われているそう。
 また、3月20日午前6時(日本時間)にはバンドキャンプにてライヴ映像が配信されることも決定。エレクトロニック・ミュージックの今後を担っていくだろう2人のパフォーマンスをチェックする最良の機会だ。お見逃しなく。

Smerz
ノルウェーの新世代エレクトロニック・デュオ、
待望のデビュー・アルバムから最新MV公開。
Bandcamp でライヴ映像配信も決定。

2017年にデビューを果たし、翌年にリリースしたEP作品「Have Fun」で世界を震撼させたカタリーナ・ストルテンベルグとアンリエット・モッツフェルトによるノルウェーのデュオ、スメーツが〈XL Recordings〉より2021年2月26日にリリースする待望のデビュー・アルバム『Believer』から “Flashing” の最新MVを公開した。

Smerz - Flashing
https://youtu.be/3ANjeif2OSY

“Flashing” の公式ヴィデオは先月アルバム発表時に公開された “Believer” のMVと同様にベンジャミン・バーロンが監督を務め、ブロール・オーガストが衣装を担当。「恋愛関係においてチームとしての感覚を失ってしまうこと」を歌っているという “Flashing” は、90sユーロダンスのビートを基礎に、本人たちも公言するクラシックやオペラの影響が垣間見えるスメーツ独特のエレクトロニック・ポップ・サウンドが作り上げられている。

なお、スメーツは2020年9月にオスロで行われた音楽フェス Ultima Festival で収録されたライヴ映像を Bandcamp 上で3月20日午前6時(日本時間)にストリーミング配信することを合わせて発表した。00s初頭から未来へと向かう時空の旅のような、そしてモダニズムを通じてバロック様式を表現するようなスメーツ独特の世界観を味わうことのできる特別なライヴ・パフォーマンスとなっている。

ライヴ映像のご視聴&チケットのご購入はこちら:
https://smerzforyou.bandcamp.com/merch/nattin-med-smerz-soir-e-with-smerz
* 配信日時:3月20日午前6時(日本時間)
* 配信後24時間アーカイヴされます。
チケット代金:€4

近年、盛り上がりを見せるノルウェー地下のクラブ・シーンとも共振しながら、トランスやヒップホップ、R&Bと自身のバックグラウンドである北欧の伝統的な民族音楽、オペラ、ミュージカル、クラシックのハイブリッドとして産み落とされた衝撃のデビュー・アルバム『Believer』は2021年2月26日に世界同時リリース。日本盤CDには解説及び歌詞対訳が封入され、ボーナス・トラックとして人気作「Have Fun」収録の全8曲が初CD化音源として追加収録され、対象店舗で購入すると先着でアート・カード・セットをプレゼント。輸入盤CD/LPとともに各店にて予約受付中。

label: BEAT RECORDS / XL RECORDINGS
artist: Smerz
title: Believer
release date: 2021/02/26 FRI ON SALE

国内盤CD
国内盤特典:ボーナス・トラックとしてEP「Have Fun」全8曲収録
解説書・歌詞対訳封入
XL1156CDJP ¥2,200+税

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11668

ライトノベル・クロニクル2010-2021 - ele-king

変わるラノベ、変わる時代

ヒット作から浮かび上がる現代日本の風景
ベストセラー60作を一挙読解

SAO、魔法科、ログホラ、ビブリア、俺ガイル、薬屋、ノゲノラ、オバロ、Re:ゼロ、このすば、転スラ、ダンまち、のぶ、よう実、幼女戦記、ナイツマ、ゴブスレ、はめふら……

時代を彩ったヒット作は何を描いていたのか?
それは読者の心情や社会状況といかに呼応し、あるいはズレていたのか?

従来の文庫ラノベからウェブ小説、ボカロ小説、ライト文芸までを巻き込み変化を続ける「ライトノベル」
その時事風俗・流行商品としての変遷

発表されるやいなやバズを引き起こした「ラノベの中学生離れ」論も所収

目次

はじめに
2010
[コラム] 涼宮ハルヒの変遷 『ハルヒ』受容の一七年史
2011
[コラム] ウェブ小説書籍化の歴史──「異世界転生」前史① 九〇年代~二〇〇〇年代前半
2012
[コラム] ウェブ小説書籍化の歴史──「異世界転生」前史② 二〇〇〇年代後半
2013
[コラム] ラノベの中学生離れ──中学生市場はなぜ重要なのか
2014
[コラム] 西尾維新〈物語〉シリーズ──新規に中高生読者を獲得し続けたモンスター作品
2015
[コラム] 中国ウェブ小説の衝撃
2016
[コラム] 韓国ウェブ小説の衝撃
2017
[コラム] 有料課金モデルを試みたLINEノベルはなぜ終わったか
2018
[コラム] やる夫スレ書籍化から見えるラノベとの差異
2019
[コラム] ボカロ小説の第二の波──ヨルシカ、YOASOBI、カンザキイオリ
2020
[コラム] YouTube発コンテンツのラノベ化の明暗──VTuber小説と「マンガ動画」小説
2021
あとがき

著者プロフィール
飯田一史(いいだ・いちし)
青森県むつ市出身。中央大学法学部法律学科、グロービス経営大学院MBA修了。出版社にて小説誌、カルチャー誌、ライトノベルの編集者を経てフリーランスのライターに。マーケティング的視点と批評的観点からウェブ文化や出版産業、マンガ、アニメ、児童書等について取材&調査して解説。寄稿先に現代ビジネス、Yahoo!ニュース個人、リアルサウンドブック、新文化、monokaki、日刊サイゾーなど、単著に『いま、子どもの本が売れる理由』『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』『ウェブ小説の衝撃』、共著に限界研編『21世紀探偵小説』『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』、山川賢一・奥村元気編『Fate/Plus 虚淵玄Lives 解析読本』ほかがある。


オンラインにてお買い求めいただける店舗一覧

amazon
TSUTAYAオンライン
Rakuten ブックス
7net(セブンネットショッピング)
ヨドバシ・ドット・コム
HMV
TOWER RECORDS
紀伊國屋書店
honto
e-hon
Honya Club
mibon本の通販(未来屋書店)
アニメイト
メロンブックス
とらのあな

全国実店舗の在庫状況

紀伊國屋書店
丸善/ジュンク堂書店/文教堂/戸田書店/啓林堂書店/ブックスモア
旭屋書店
有隣堂
TSUTAYA

unagi - ele-king

 アコースティック、エレクトロニック、電子音、環境音までさまざまな音を自由自在に操る須長のマルチな才能が全面開花。インナースペースからアウタースペースへと放たれるコズミック電脳アンビエント・ジャズが完成した。ここにはスティーヴィー・ワンダーもモンクもサン・ラーもいる。ソフト・マシーンもエイフェックスもイーノも、ジョージ・デュークもマッドリブもサンダーキャットもいる。昨今のワールドワイドなジャズやオーガニック・ハウス、ローファイ・ヒップホップとも連動するアップデートされた音響は、聴き手の五感をたくみに刺激し、肉体に浸透してインナーマッスルを震わせ揉みほぐしてくれる。
 全曲ほとんどひとりで作られた作品だが、内面に閉じられておらず、人懐っこく語りかけてくるような感覚がある。神秘的な芳香と有機的な躍動感、あたたかいユーモアが同居して、聴き手のイマジネーションをやさしく引き出してくれる。ベーシストだけに低音の冴えは天下一品。ピジカットもアルコもサブベースも含め、ぶっといベースを全編で味わえるのも、この『Perpetual』の大きな魅力だ。ヘッドフォンで聴いてもいいけど、ベースが出るシステムで聴くと、空間が「鳴る」「震える」気持ちよさを体感できる。
 ダンスが第一義の作品ではないのでビートはひかえめだけど、リズムの底にはしなやかなスウィングとグルーヴが流れており、多彩な音の重なりがおりなす柔らかくとろけるようなハーモニーとあいまって、至福のリスニング体験を提供してくれる。(春日正信)

■MV
https://www.youtube.com/watch?v=m73GTcoXRLw

■アルバム情報
unagi『Perpetual』
2月24日配信先行発売
https://nex-tone.link/96350

CD: 3月24日発売(300枚限定生産)
JAN: 4580275440924
品番: BMP-2025

収録曲
1 Perpetual
2 Tillandsia
3 Coholism
4 Lotus Prayer
5 海松(みる)
6 A.M.
7 Night Lights
8 Marbling
9 Urgency
10 Avoid
11 Two Seas
12 After All

■unagi (須長和広)
 2006年、ジャズカルテット『quasimode』のベーシストとしてEMIよりメジャーデビュー(現在は活動休止中)。作曲・アレンジも担当し、EMI / Blue Noteより5枚のフルアルバムをリリース。
 アーティストのライブサポートやレコーディング等にも数多く参加。過去には専門誌である「ベース・マガジン」で連載を持ち、著作のベース教本は国内のみならず韓国においても出版されている。
 音楽制作においてはアコースティック/エレクトリックの中にある楽器本来の温かみあるサウンドを好み、ロック・フォーク・ジャズ・ブラック・ミュージックからエレクトロまで幅広く日々グッドミュージックを模索している。
 2015年にソロ・アルバム「MIRROR」をUniversal Music / Blue Noteレーベルよりリリース。2018年以降は『quasimode』のドラマー・今泉総之輔とのジャズユニット 『COSMIC TEMPLE』も定期的に活動中。

HP | Twitter | Instagram

■unagi×阪急メンズ東京タイアップキャンペーン
CD発売を記念して、3月17日から4月6日まで阪急メンズ東京では数々のタイアップ企画を実施します。ファンには見逃せない特典をご用意!
CD販売は阪急メンズ東京7F「ギンザレコード」及び阪急阪神百貨店公式通販「HANKYU HANSHIN E-STORES」のみとなります。お見逃しなく。

Cuushe - ele-king

 華麗に、格好良く泥臭く復活したクーシェ、今度はそのアルバム『WAKEN』のリミックス集を3月10日にリリースする。CDのボーナストラックに収録されていたKate NVIglooghost、submerseのリミックスに加え、
Yu Su、Suzanne Kraft、Loraine James、Ciel、Spring In A Small Townらのリミックスも収録。新世代のプロデューサーたちとの交流によって生まれた新鮮なサウンドをお楽しみあれ。まずはトロントのCiel、〈Hyperdub〉のLoraine Jamesのリミックスが聴けます。

Beautiful (Ciel’s inner beauty Remix)
YouTube
SoundCloud

Drip (Loraine James Remix)
YouTube
SoundCloud

■ Cuushe - WAKEN Remixes
CAT#: FLAUR49
フォーマット:DIGITAL
発売日:2021年3月10日
https://flau.jp/releases/waken-remixes/
■ 予約:
https://flau.bandcamp.com/album/waken-remixes

 昨年11月に5年ぶりの新作となるニュー・アルバム『WAKEN』を発表したCuusheから、早くもアルバムのリミックス集がリリース。過去にもJulia HolterやNite Jewel、Botany、Palmistryなど先鋭的なアーティストがリミックスを提供していたが、本作にも注目のアーティストが並んでいます。
 Peggy Gou、Yaejiに続く才能として〈PPU〉、〈Technicolor〉などから好リリースを連発、先頃〈Music From Memory〉配給によりデビュー・アルバムをついに発表したYu Suによる大陸風シンセサイザーと生ベースを美しく融合させたリミックスからスタートする本作。Cuusheが3作品でゲスト参加しているBrainfeederのIglooghostは、メランコリックでダイナミックなエレクトロニック・サウンドで、短いながらも圧倒的な存在感を放ちます。
 東京を拠点に活動するビートメイカーSubmerseは、最新のジャングル・サウンドにシティポップの影の部分をを持ち込んだ2曲をフィーチャー。モスクワのKate NVによるリミックスは、日本の80年代ポップの感性と現代ニューエイジからの影響を感じさせ、色鮮やかなビートに乗せてバウンシーなエレクトロニック・ポップの世界を。日本でもJohny NashやSuso Saizらとのアンビエント諸作で人気のSuzannne Kraftは、驚きのインディー・ロック・スタイルで魅了し、〈Hyperdub〉のLoraine Jamesは複雑にカットされたボイスとディレイが凝縮された力強いビート・サウンドを提供します。〈Peach Discs〉、〈Coastal Haze〉、〈Spectral Sound〉などからリリースする〈Discwoman〉のアンビエント・ハウサーCiel、温かみのあるヴァイナル・テクスチャーに縁取られた儚いメロディーが美しいSpring In A Small Townによる煌びやかなエレクトロニカで締めくくられる全9曲のリミックス集。
 いずれもポップで前向きなテンションに満ちており、Cuusheのミルフィーユのように繊細に積み重ねられたサウンドのミルフィーユを紐解く面白いコンピレーションに仕上がっています。

Cuushe
ゆらめきの中に溶けていくピアノとギター、 空気の中に浮遊する歪んだシンセサイザー、拙くも存在感ある歌声が支持を集める京都出身のアーティスト。Julia HolterやMotion Sickness Of Time Travelらがリミキサーとして参加したEP「Girl you know that I am here but the dream」で注目を集め、デビュー作収録の「Airy Me」のMVがインターネット上で大きな話題となる中、全編ベルリンでレコーディングされた2ndアルバム 『Butterfly Case』を発表。近年はアメリカTBSのTVドラマ「Seach Party」、山下敦弘 x 久野遥子による「東アジア文化都市2019豊島」PVへの音楽提供や、Iglooghost、Kidkanevil、Et Aliaeらの作品にボーカル参加。長らく自身の音楽活動からは遠ざかっていたが、昨新たなプロジェクトFEMと共に再始動。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369