「Low」と一致するもの

ベッドルーム・リスナーたちよ、外にも中はある。ダブやドローンやアンビエントをくぐって先鋭化をつづけるメディテーショナルなインディ・ミュージックを、いまもっともラディカルに追求するレーベルのひとつ〈100% Silk〉が日本を縦断! いまというときを記録すべく、あなたの目と耳はひとりの記者として彼らにひらかれていい。実際のところ数年後に彼らがどうなっているかなどわからない。だが事件性のあるイベントであることは間違いない。また、本誌『ele-king vol.6』でも登場願ったSapphire Slowsの存在は、若く名もない日本のアーティストたちを勇気づけるだろう。京都では〈Second Royal〉と、東京では〈Diskotopia〉と激突。各地のDJたちとの混淆も見逃せない。

詳細→https://www.inpartmaint.com/event_live_information/100silk.php

●07.13 (Fri) @ 大阪 | Osaka Clapper with OZ
LIVE: ITAL, Magic Touch, Sapphire Slows, Avec Avec, MADEGG

●07.14 (Sat) @ 京都 | Kyoto Metro with Second Royal
LIVE: ITAL, Mi Ami, Hotel Mexico DJ: Magic Touch
ACT: Magic Touch / HALFBY / Handsomeboy Technique / 田中亮太(club snoozer) /
Tomoh / 小野真 / 小山内信介
VJ: TR3

●07.15 (Sun) @ 名古屋 | Nagoya Live & Lounge Vio with Day In Day Out × picnic
LIVE: ITAL, Magic Touch, Mi Ami, Sapphire Slows
DJ: yusuke sadaoka (LC/OZ/FR) / Little P (WHITE/BLACK) / Y (Day In Day Out)
/ kinoko (picnic) / 2bn (PLAYON)

●07.20 (Fri) @ 仙台 | Sendai Club SHAFT with AFTER DARK
LIVE: ITAL, Magic Touch, Mi Ami, Sapphire Slows
DJ: kaaanji, APU, pruity, kenko, yoichi, K, ryuji

●07.21 (Sat) @ 東京 | Tokyo WWW with Diskotopia
LIVE: ITAL, Magic Touch, Mi Ami, Sapphire Slows,
DJ: A Taut Line, BD1982, Greeen Linez, Am Rhein, Mayu, CUZ ME PAIN



100% Silk ツアー / プロモーション / リリース情報
https://soundcloud.com/pdis_inpartmaint/sets/v-a-the-silk-road-1

100% Silk JAPAN Tour 2012 - ITAL, Magic Touch, Mi Ami, Sapphire Slows -
予告


Shop Chart


1

J Dilla - Dillatroit Mahogani / US / 2012/7/1
超絶推薦盤!遂に入荷!<MAHOGANI>×J DILLA!!極上のJ DILLA未発表ビーツを軸に展開されるデトロイト・ブラックネス!KDJによるエクスクルーシヴ・エディット・テイクを収録。マスト盤。

2

DUMP - NYC Tonight Presspop Music / Zelone / US / 2012/6/30
パンク・ロッカーG.G.ALLINによる"NYC TONIGHT"を原曲の趣を一切排除し、まさかの極上ブリージン・ディスコへリメイクしてしまった最早カヴァーの域を超越した驚異的一枚。その JAMES MCNEW自身によるビートダウン・ブギーなディスコ・ロック・ヴァージョン、そして坂本慎太郎によるアコースティックな黄昏トロピカル・サマー・ヴァー ジョンの2テイク、共にインストも完備した鉄板内容で収録!

3

Richie Phoe - Echo Outernational Balance / US / 2012/6/28
レイドバックした極上メロウ・ダビー・ダウンテンポ山盛り収録!UK/ブライトン在住のクリエイターRICHIE PHOE絶品内容スギル傑作ファースト・アルバム!

4

Hikaru - High Psy (Limited Edition) Modulor Japan / JPN / 2012/6/20
※7inch付き限定盤今年も来ましたDJ HIKARUニュー・ミックス!万遍無い音楽愛に溢れた極上クロスオーヴァー・ミックス推薦盤!

5

Rodena Preston & The Voices Of Deliverance - Must Jesus Bare The Cross Alone (Joaquin Joe Claussell's Edit) Sacred Rhythm Music / US / 2012/6/30
JOE CLAUSSELL自身もパーティーの終盤など"ここぞ"というときにプレイしてきた至高のゴスペル・チューンRODENA PRESTON & THE VOICES OF DELIVERANCE"MUST JESUS BARE THE CROSS ALONE"を、DJユースに長尺化(オリジナルの倍近くとなる7分弱)したそのJOE CLAUSSELLエディットに加え、何とオリジナル・ヴァージョンもカップリング収録!

6

V.A. [Compiled, Edited And Mixed By The Idjut Boys] - 5 Years Of Claremont 56 Claremont 56 / UK / 2012/6/30
祝!<CLAREMONT 56>5周年!傑作リリース連発のレーベル音源をIDUJT BOYSが厳選セレクトしエクスクルーシヴ・エディット/コンパイル、そしてライブ・ミックスしてしまった豪華フルヴォリューム3枚組!

7

Mo-waii / DJ Shinya - Star House / Novo Samba NNNF / JPN / 2012/7/3
某プロデューサーの覆面プロジェクトMO-WAIIによる極上レイドバック・ダウンビート、そして前作に続く登場のDJ SHINYAによるブラジリアン・ブレイクビーツをカップリングしたリミテッド7"!

8

Almunia - Pulsar / The Magician Claremont 56 / UK / 2012/7/3
レーベル設立5周年を迎えた絶好調PAUL MURPHY主宰<CLAREMONT 56>が新たにフックアップするイタリアの注目バレアリック・デュオALMUNIA、昨年リリースの傑作アルバム「NEW MOON」に続く待望の新作12"シングル!

9

The Reflex - Re-Visions Vol.3 G.A.M.M. / SWE / 2012/6/27
<MOTOWN>を題材にしたTHE REFLEXによる好評「THE RE-VISIONS」シリーズ第3弾!STEVIE WONDER名曲郡の絶品リワーク/リエディット×3!

10

Slow Motion Replay Presents Dunk Shot Brothers - Love Celebration SMR / JPN / 2012/6/30
ONUR ENGINに触発された和モノ・レアグルーヴ・エディッツ!SLOW MOTION REPLAYのマッシュアップ/エディット・プロジェクトDUNK SHOT BROTHERSサード・リリース。

The Best of Little Tempo - ele-king

 問:いままでリリースされたリトル・テンポのアルバムの枚数は? 答:18枚です。......そう、彼らはリー・ペリー化しているのだ。結成20周年目というからおおよそ1年に1枚は出していることになる(ダブ・アルバムを含みます)。
 リトル・テンポは、この国の音楽シーンにおける温泉街のようなバンドである。レゲエ、スティール・パンといったカリブ海の音楽のエートスを東京の国立で吸収しながら成長した宴会系のビッグバンドである。ダブ・ミックスされた屋形船であり、チルアウトした居酒屋である。昨年はちょうど震災後、温かい陽光のようなアルバム『太陽の花嫁』をリリースして、我々を喜ばせてくれたことは記憶に新しい。
 この度、バンドの結成20年記念ということで、初のベスト盤『ゴールデン・デラックス~ザ・ベスト・オブ・リトルテンポ』がリリースされる。CD3枚組、全39曲収録、超豪華箱入りの美しいデジパック仕様で3150円という、まったくの良心価格。アルバムのアートワークに使われている「屋久島の冬の虹」のように、彼らの陽気で美しい軌跡を聴こう。
 以下、トラックリストを記しておく。あなたが好きな曲はどれ?

■ele-king的ベスト(順不同)
"山と海"(2008年)
 名作のタイトル曲。泣いている子供さえも笑顔を戻す。
"無能の人"(2001年)
 ノルウェーの森を南国へと変換する。
"Ron Riddim"(1999年)
 微妙にサイケデリックで、そしてチルアウト。
"Musical Brain Food"(2003年)
 リズミックな躍動に満ちた、大盛り上がりのキラーチューン。
"Night Song"(1999年)
 リントン・クウェシ・ジョンソン参加。ドープなリディム、ギター。
"Over the Rainbow(2008年)"
 この曲を聴けば悪人も善人も、誰もが虹の向こうへ行ける。
"Oblivion(1995年)"
 トライバルかつジャジーなアンビエント・ダブ。
"Wheels on Fire"
"ランデブー(2008年)"
 とくにメロウなサックスが素晴らしい。
"African Lullaby(2005年)"
 後半から出てくるオルガンがまたロマンティック。
"Tamakaze"(2003)
 アシッディで、ドラッギーな......。
"星空"(2008年)
 闊達で、そしてロマンティックな名曲。

※他にも"スカイハイ"や"Love Me Baby"とか......

LITTLE TEMPO
Golden Deluxe - The Best of Little Tempo

リトルテンポ / ゴールデン・デラックス~ザ・ベスト・オブ・リトルテンポ
SUNCD-005/7 [CD3枚組] ¥3,150 [税込] 発売日:7月4日

amazon



TRACKLIST

[DISC RED]
1. Musical Brain Food
2. 山と海
3. Wheels on Fire
4. Little Journey
5. 温泉物語
6. Shake It Up Baby
7. 無能の人
8. Fishing Delight
9. Night Song feat. Linton Kwesi Johnson
10. モーレツマンボ
11. Dragon Twist
12. Summertime
13. トワイライト・ダンディ

[DISC GOLD]
1. Jemima
2. Sky Stepper
3. 太陽の花嫁
4. スカイハイ
5. Beautiful Rain feat. Eddi Reader
6. 水平線
7. Mellow Stone
8. 茶の味 feat. 藤田陽子
9. ランデブー
10. Legalize Day
11. Over the Rainbow
12. African Jamboree
13. Some Day

[DISC GREEN]
1. Rasta De Pon Dem
feat. Rico Rodriguez and Tony Uter
2. Ron Riddim
3. High in the Mellow Mood
4. African Lullaby
5. Tamakaze
6. Spicedelic
7. Distant Eyes - on the Frosite
feat. Linda Lewis
8. Yemanja´ - Lover's Rock
feat. Trio Esperanca
9. Oblivion
10. Echo Tip
11. My Melancholy Baby
12. 星空
13. Love Me Baby

info
https://www.littletempo.com/
https://p-vine.jp/

Death Grips - ele-king

 デス・グリップスは異様なまでに、攻撃的な破壊者だ。ハードコアとヒップホップの反抗精神による大胆不敵なアートフォーム......不気味なイラストのジャケット......〈Thirdworld〉と名付けられた怪しげなホームページ、フロントマンをつとめるステファン・バーネットの強烈なスタイル。怖いもの見たさという好奇心もたっぷり煽ってくれる。
 ドラマーのザック・ヒルを中心とするサクラメント出身のこの3人組は、2011年に発表したミックステープ『Exmilitary』や動画によって世間の注目を集めた。そして、結成1年半足らずでメジャーのエピックとの契約にいたっている。本作『ザ・マネー・ストア』リリースの直前にはビョークの「Biophilia」のリミックスにも参加している(このあたりはさすがビョーク)。

 ミックステープとして発表した『Exmilitary』はダウナーで呪術がかった作風だったが、『ザ・マネー・ストア』では痛快な弾けっぷりを見せている。トランシーで無軌道な享楽性の爆発だ。
 1曲目の"Got Get"。ドライヴの効いた攻撃的なビートを持ち、ソウルフルで、ラスティを彷彿とさせる陶酔的なサウンドで突っ走る。歌詞の内容は、何をしてもうまくいかない主人公が最後、自殺によって解放されるといったもの。"Fever"の破壊力も良い。乱れ飛ぶビートと増幅していくサイレン音の上に乗る、咆哮にも似た破天荒なフロウが耳につく曲だ。こちらはドラッグ常用者の幻覚・幻聴のパラノイアを歌っている。繰り返し歌われる「Diamond」という単語はキラキラに光って見えるドラッグを指しているわけだが、頽廃的な彼らの音楽を象徴する1曲だ。
 ほかにも、オールドスクールのエレクトロをハードにアレンジした"I've Seen Footage"、一時期のレネゲイド・サウンドウェイヴやパブリック・エネミーを思わせる騒々しさの"System Blower"、ブレイクコアからの影響を感じるオリエンタルなナンバー"Punk Weight"、ファクトリー・フロアにラップを付けたような"Hacker"など格好いい曲がたくさんある。ステファン・バーネットのラップには、オッド・フューチャーの猟奇性と〈アンチコン〉以降というべきしなやかさがある。野太い声質と荒々しいフロウにはN.W.A.からの影響を感じさせるキャッチーさがあるので、やかましいが耳なじみが良い。
 
 グループの中心人物、ザック・ヒルはボアダムスにも参加したことのある凄腕ドラマーで、実験的なロック・デュオ、ヘラを筆頭に、ほかにもエル・グループ・ヌーヴォ・デ・オマー・ロドリゲス・ロペス(El Grupo Nuevo de Omar Rodriguez Lopez)、ウェイヴスやスカーズ・オン・ブロードウェエイなどにも参加した経験を持つ。ザック・ヒルの新しい試みがデス・グリップスというわけだ。ストイックに技巧を見せるヘラに対してデス・グリップスは衝動的で、音楽的にはより拡張されている。ヒップホップとハードコアのなかにはフィールド・レコーディング、ノイズといった要素も注がれている。クソみたいな生活を送りながらパラノイアを歌い、ハイになる。ネガティヴで鬱屈した精神をエネルギーに反転させる。だいたい"パンクの重さ(Punk Weight)"なんていう曲もある......fuck that! これは毒、新しい劇薬だ。

悪魔の翼を与えられ、
夢の続きを彷徨う
"Got Get"



Techno Walk - ele-king

 大阪とベルリンの往復生活がはじまって早12年、僕にとってベルリンと大阪の距離感は確実に縮まってきている。今年3 月におこなったUKミニマル電子音楽ユニット、SNDと僕の別名義、NHKとの日本7箇所ツアーが終わり、4月にベ ルリンに帰ってきた。
 ここ数ヶ月はライヴとツアーの合間、時間のあるときに時間を気にしながらベルリンのレーベル〈PAN〉への「Dance Classics」12インチ・シリーズ、ロンドンの〈Mute〉レコードが新しくはじめたレーベル〈Liberation Technologies〉のためのデモ制作、自分の描いているペン絵の画集が出るので、そのレイアウトのチェック等、もろもろのリリースの準備に追われ続けている。
 そんななか、2年前、マンチェスターの〈SKAM〉レコードからアルバムを出したとき、レヴューを書いてくれたのをきっかけに連絡を取るようになった野田努さんから、「今年こそなんか書いてよ!」とメールが来たので嬉しくなって、気分転換にもなるのだろうし、何か書いてみようと思い立ち書いてみる。「こそ」っていうのが嬉しかった、突然の話だったので(の筈)。
 何を書こうか考えた結果、ヨーロッパ、ベルリンでのこと、国内外ツアーのこと、知り合いの作家たちのこと、聴いている音楽のこと、大阪で仲良くして貰っている音楽家で写真家のアオキ・タカマサさんとの散歩記録、シルクスクリーンのT-シャツ制作(https://t-shirts-records.com/)について等々を、日本の仲間との短歌を時折挟みながら書いていきたなーと思っていて、今回は今年の3月頃~現在7月初頭にかけてのことをサササ~と書いてみます(サササ~とか言いつつ、書いた文章を野田さんに読でもらい、もうちょっと自分のプラスになるような文章を書きなよーと言われ、固有名詞を増やしたりして何度か書き直したのだが、プラスになったのかは不明)。

■テクノ散歩1

 4年ほど前、ベルリンのテーゲル空港で当時ベルリンに住んでいたアオキ君を見かけ僕が声を掛けたのがきっかけで僕らは仲良しになった。お互い〈raster-noton〉というレーベルからリリースしているし、名前は昔から知っていたけど、僕らはなかなか 会うことが無かったが、いまでは大阪にいるときはアオキくんと散歩をするのが恒例になっている。 (写真: アオキタカマサ)

 大阪難波、御堂筋と千日前筋の交差点で待ち合わせ、共通お気に入り饂飩店「今井」へ。僕はざるうどん、アオキ君は鴨うどんを食べる。最近アオキ君は木の香りに凝っているらしく、iPhoneカバーの檜の香りをやたら嗅がせてくるが、流石アオッキー。良い匂い。そして「今井」の饂飩はいつも美味しい。

 散歩再開、御堂筋を北上、船場センター街を通り抜け、NHK大阪支社に行ってみる。
 歩いている最中、ふたりではじめようとしているテクノ・ユニット、YKKDISCOの曲が思いつく。その曲構成とリズムを口ずさみつつ歩く、BPM123かな、たわいもないことを一向に話し続ける、そして毎回5~6時間歩き続けるのがこの散歩。それだけなのだけど、すごく楽しい。そしてNHK大阪に到着、なかに入ってみる。



 これ、どうなんだろうか、、アオキ君は大喜びでシャッターを切りまくっている、終始興奮気味なので、焦るが面白い、それを見ていると僕も上ル。NHK大阪の横の難波の宮を通り抜け、玉造駅からJR環状線にのってアオキ君の家に行くことになった。アオキ君の家で、豪華な天ぷら料理を食べ終わりまた散歩再開、フラフラと心斎橋へ、心斎橋商店街をあるいていると「Zettai-Mu」の武くんが前から歩いてくる、「今日、鰻谷SUNSUI閉店イヴェントしているんで」ということでふたりでフラフラ行ってみる。





 〈SUNSUI〉内は人だらけ、Solmaniaの克己さん、CorruptedのChewさん、DJ Tuttleさん、そして昔、一緒にMouという名前で音楽作っていたのDJクラナカ1945等々の顔見知りがいっぱい、久々の面々に嬉しくなる。そして、なんだか、良くわからない展開になってきたので、ちょっと気が抜けてきたが、イヴェントは大盛り上がり(現在〈SUNSUI〉の場所は〈Conpass〉という名前に変わり営業を続けている)。そのイヴェント会場を横目にアオキ君の御薦めのビル屋上へ......、人気のないビル、階段をひた上がり屋上。
 んー......、なんか開放的だなー屋上ってのは......と、時間を気にすると、終電が間近、今日はこれで散歩終了。

■テクノ散歩2

 4月に入りすごい良い気候、この時期日本にいることがあんまりないので吃驚し、またしてもアオキ君に電話、散歩することにした。アメリカ村の友だちがマスターをしているカフェ前で待ち合わせ、こんな日は散歩しないで何をする。
 ということで、桜を求めてフラフラと散歩をスタート、桜、綺麗だな~っと、ブラブラ本町にある靭公園へ行ってみる、サラリーマンが花見の場所取りをしている。

 桜を仰ぎ見つつお酒を飲む文化、桜が綺麗なので嬉しくて皆でその気持ちを分かち合おうとする心意気、なんなんだろうこの文化、突出している気がしてならない......

 素晴らしい文化、日本。
 アッパレ。

 その後梅田まで歩き、アオキ君が好きなF1の模型を見に行った。
 高精密なF1の模型は驚くほどクオリティが高い、それを見ている青木君が中学生のように見えた。
 また、ふらふら歩き淀屋橋辺で喫茶店へ。 

今日はここで終了。

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■センセーショナルとのヨーロッパ・ツアー

 そんな日本を後に4月末~5月半ばに掛けて14都市を回ったヨーロッパツアーは、元ジャングル・ブラザーズでアンダーグラウンドヒップホップ界一の成り上がりラッパーことセン セーショナルと、EUで結婚して(おめでとう!)日本に帰国するのを怖がっているのでは? と僕が個人的に疑っているDjスコッチ・エッグ AKA Djスコッチ・ボネットことシゲル君と僕の3人でおこなわれた。
 センセーショナルとヨーロッパでツアーするのは3度目。
 彼との出会いは2002年におこなった日本ツアー以来の付き合いになる。僕らのファースト・アルバムはブルックリン/バルチモアを拠点するカレー料理の達人で、Hip Hopのバイブルとも評されるNEW BEATの著者でもあるスキッズ・フェルナンドことスペクター、ベーシストでプロデューサーのビル・ラズウェルにより設立されたレーベル、〈Wordsound〉からオウテカによるリミックスとともにリリースされた。セカンド・アルバムはボーズ・オブ・カナダやオウテカのホーム・レーベルとしてもしられるマンチェスターの〈SKAM〉レコードからリリースされた。
 
 セカンド・アルバムに対し、オウテカのショーン・ブース氏がレコメン文を書いてくれたので紹介させて頂きます。

 Sensational meets Koyxen

www.skam.co.uk
 Fucking ill!/あるべき「率直さ」と「歪み」を備えたレコード。/自分はこれを、もっとも重要なアーティストによる/もっとも重要な仕事のひとつだと思っている。(オウテカ/ショーン・ブース)

 恐縮!


ツアーフライヤー

 朝、ノイケルン地区にあるシゲル宅でドライバーのチャビと3人で待ち合わせ、ケルンに向かう、平均時速180km。車でのツ アーの度に毎回、死を覚悟しなくてはならない。マジで焦る。死を意識していまを生きるは好きなので楽しいのだと思い込んでいたりしているうちに、難なくケルンに到着。センセーショナル対面。
 彼と会うのは一昨年にNew YorkのIssue Projectでのライヴで会った振りだったが、相変らずな印象で取り合えず安心。
 そして、ツアー初日のライヴはシュトックハウゼンも使っていたWDRのスタジオがあるケルン、ヘンリ・ショパン追悼番組があったさいに仕事をさせて頂いたWDR(国営)のラジオ番組はコンテンポラリーな音楽を放送する番組等もあるのが素晴らしい......と、ライヴはサクッとこなした。



 ライヴは14日とも盛況で全て大盛り上がりだった。流石センセーショナルww
 2日目はハンブルグ。大物IDMアーティストもプレイすることで有名な老舗クラブ〈Golden Pudel〉でのライヴ。昨年NHK名義でもライヴさせて貰ったのだが、高音が上手く抑えられていて且つ音が硬くセンターもしっかり取れているのでライヴしやすい。ドイツ特有のインダストリアルなパンク・カルチャーをモロに体現している感じのここのオーナーのラルフの髪型がお洒落すぎて関心する。この日は音楽仲間のFelix Kubinも来てくれていて嬉しかった。


ここのフライヤーはいつも素敵だなー
良い箱なので、お勧め。

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 3日目はデンマーク、コペンハーゲン。フェリーに車ごと乗って国境越え。

 ライヴも盛り上がったけど、楽屋でみんなでしたセッションが素晴らしかった。




(この楽屋でのセッション音源を7月7日~8月11日まで東京G/Pギャラリーで行われる写真展"漂流"の音楽パートとして一部しようしました。興味のある方は是非!)

 4日目はスイス、バーゼル。
 朝にコペンハーゲンからフライト、スイスらしくスクワットでのライヴ。
 ライヴは盛り上がったが、会場内にあったサンドバックをキックしたシゲルは老化のためか、脹脛の筋肉を切断。なんでやねん状態。
 この日以降シゲル氏は松葉杖を使用しなくては歩けなくなった(ちなみに現在は回復)。超迷惑だったけどウケた......、ウケちゃ駄目なのはわかっているのだけど、なんか面白かった......。バーゼルのオーガナイザーは市内でレコード店「Plattfon Record」を運営しているミッヒさん。お勧め店。

 2日間オフで、ライヴ5日目はフランクフルト。
 SNDやAlva Noto、Oval、Alec Empair等を発掘し、90年代なかば~2000年初頭に掛けて音響派を牽引してきたばかりでなく、10代だった僕のファースト・アルバムまで出してくれたレーベル、〈ミル・プラトー〉。そのレーベルのスタッフでギリシャ人のライキさんがオーガナイズしてくれた。

 フランクフルトは各国の銀行が集中しているためか他のドイツの街に比べて圧倒的にスーツ姿の人が多い。というか、ベルリンでスーツ姿の人を見かけるのは安易なことではなかったりもするのだが......。
 会場はフランクフルトの若者カルチャー・センター的な場所だった。ツアーにも慣れて、さくっとライヴを終わらせる。

 6日目はオランダ、ロッテルダム。
 この街にはデ・スティルを代表する建物、カフェ・デ・ユニ(J.J.P. アウトの設計)がある。レム・コールハウスを筆頭に現代オランダ建築の立体感とその歪さが僕は好きだ。しょっちゅうお世話になっている会場のWORMはライヴ会場の他、レコードや本などを販売するお店でもあり、ミニシアターの施設まである。お勧め店。

 7日目は鶏、猫、犬、ロバの音楽隊で有名なブレーメン。会場は船、MS Stubnitz。実はここも良くライヴさせて貰っているお気に入りの会場のひとつ。コペンハーゲン、ハンブルグ、ブレーメン、アムステルダムを主な拠点港としている。毎年ロンドンで開催されているBlocフェスティバルの会場にもなったりしている。

 ここも良い音。お勧め、船だし。

 8日目はパリ。 あー、パリパリパリ、パリッパリ。 パーリパリパリパリッパリ。パリは、やっぱいつ来てもいいなー、国際感溢れるパリの狭いメトロが大好き、道路とかは汚いけど......一緒に出演していた(C_c_)は仲良しのひとり、NHKの影響を受けていると言っているその曲は初期のゲオメトリコとムスリムガーゼを足したような感じで良い感じになってきたなーと、関心。

 9日目はフランス・ナント。
 ナントに来たのは、なんと初めて! 記憶少......焦......。

 10日目はマルセイユ。
 朝ナントからパリに車で戻ってマルセイユへフライト。 太陽との距離が縮まったかの錯覚を起こす南フランスのマルセイユも大好きな街のひとつ、古くからの港町で、やはり魚介類が美味しい。会場の〈L'embobineuse〉も良くライヴさせて貰っている箱。フランスで有名なシルクスクリーン・アーティスト、バキトさんがフライヤーを偶に手掛けたりしている。

 11日目はベルギー・ブリュッセル。
 ブリュッセルは第二のベルリンになるかもしれないんだと、主催者のHip Hopチーム、L.E.Gは言う。
 んー......たしかに良い感じ、でも、歩んできた歴史が違うような気が。

 つーか、ベルギー最近まで無政府状態だったのでは......。そのせいもあり、毎回ベルギーはゆるくて良い。
 12日目はジャンヌダルクで有名なオルレアン。

 会場、半野外だった。盛り上がった......。ライヴの動画があったので添付。



 13日目はラ・ストラスブルグ・パーカッション・グループで個人的に有名なストラスブルグ、ドイツとの国境近くの街。初めて行った街だった。リハーサルに遅れ、サウンドチェックの最中から客がいた......しかもノリノリだった、会場は元々シアターだったという。

 14日目、最終日はベルリン。地元だけに気合が入る。会場はフェストサール クロイツベルグ。昨年、大阪の国立国際美術館でちょっと仕事手伝わせてもらったアンリ・サラさんも見に来てくれた。



 動画ではイマイチ盛り上がりの様子が伝わらないかも知れないが、盛り上がった。

 そしてなんなくツアー終了。

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■その後、5月、6月のNHKソロ・ライヴ

 NHK'Koyxen名義でのライヴをベルリンx2回、ダブリンx1回、ロンドンx1回、オランダのヘーレンx1回、チューリッヒx2回とやった。
 このベルリンでのライヴ1回目とロンドンでのライヴは僕の作品リリースもしている〈PAN〉主催。このレーベルはデザインも面白いのでお勧め!
 ダブリン・アイルランドに行ったのは今回が初めてだった。

 イギリスによる植民地化を確認せざるを得ないランドスケープ。そして、みんな優しいという......。ライヴは大盛況。
 チューリッヒとヘーレンはまたしてもDjスコッチ・ボネットも参加。チューリッヒの会場も仲良くして貰っている人たち。
 Naparm Death、SxOxBとならんで評されるスイスのグラインドコア・バンド、Fear Of GodのDave Phillipsがライヴを見に来てくれた。オランダのヘーレンは田舎町、ギャラリーを運営している知人が時折招いてくれる。

 この日は大きな自転車レース開かれていた、そんな日、僕とシゲルは鉄板焼きと寿司のバイキングという有り得ない組み合わせのレストランで食事した、もちろんシゲルは食いまくっていた。毎回焦っているのを彼は知っているのだろうか......。

 最近のロンドンでのソロ・ライヴのショートカット。



 ロンドン。 この日も汗だくだった。
 今後は、9月にセンセーショナルとの日本ツアー企画中。
 10月、11月はUKのスーパーソニック・フェスティヴァル(Small but hard showcase)、TUSKフェスティヴァル、オーストリアのエレベート・フェスティヴァル等に出演予定。 + ヨーロッパ ミニツアー。
 12月はオーストリアの電子音響・コンテンポラリー・ミュージックのカリスマ、〈MEGO〉のHecker、そしてベルリンのDubplate&MasteringのRashad Beckerとの日本ツアーを企画中。

 つづく......


KOYXEИ MATTSUNAGNEN : https://koyxen.blogspot.com


Factory Floor - ele-king

 ファクトリー・フロアがどうして不機嫌なのかは知らない。応援しているフットボール・チームの調子が良くないのだろう。とにかく機嫌が悪そうだ。連中が応用するのはジョルジオ・モロダー流の、くらくらするような16分音符のシーケンスだが、そのサウンドはいわば「I feel hate」、ひときわイラついている。「どこまで我慢強いんだ」と人間のマゾヒズムをあざ笑うかのように、ときにサディスティックで、残忍でもある。アンソニー・バージェスが描いた15歳の少年アレックスは喜ぶに違いない。
 名前も良い。ファクトリー・フロア......「デス・ファクトリー」とも似た胸くそ悪い響きがある。いま我々が生きている場所こそ強制収容所みたいなものであると言ったのは二木信でも――もうすぐ「水星」のレヴューを書いてくれるであろう磯部涼でもなく、自らのスタジオを「デス・ファクトリー」と命名したスロッビング・グリッスル(TG)だが、ロンドンで結成されたファクトリー・フロアもまた冷たい反復による一種のデス・ディスコを展開している。私的な夢を転覆する社会への復讐心を巧妙に刺激するかのようだ。

 とはいえ、これはパンクというよりもトランス・ミュージックである。ポスト・パンクにおけるインダストリアル・サウンド(TGやナース・ウィズ・ウーンド、キャバレ・ヴォルテール等々)が実際のところ"サイケデリック・ミュージック"の延長線上にあったように(60年代末にピンク・フロイドでトリップしている世代)、ファクトリー・フロアにもその気がある。2010年の『Untitled』に封入されたDVDの、1時間以上にわたって展開されるアブストラクト・ノイズを見れば一目瞭然だ。そうした観点で言えば、このバンドは、実はコーヘイ・マツナガのNHKyxとも決して遠くはないように思う。
 NHKyxとの大きな違いはダンスだ。ファクトリー・フロアは、レイヴ・カルチャーの現場が廃屋や工場であった時代を思い出させる。人気のない醜悪な場所を我々の桃源郷へと転換したところにあの文化の本質があったわけだが、ファクトリー・フロアはその頃の記憶をフラッシュバックさせる。敢えてみすぼらしい場所を見つけては、踊りながら、ポスト・パンクのインダストリアル・サウンドと初期のジェフ・ミルズのハード・ミニマルないしはドップラーエフェクトの病んだエレクトロとの溝を埋めている......そんな感じである。

 本作『JPN』は、2010年の『Untitled』をはじめ、アナログ盤でのみ作品をリリースしてきた彼らの主要シングルを編集した日本企画盤だが、これがけっこう売れているらしい。まあ、たしかにいまの日本にはない"音"である。
 『JPN』には〈DFA〉からの「Two Different Ways」のみが収録されていないが、この2年で発表してた曲やリミックス・ヴァージョンはほぼ網羅できる。〈DFA〉以外では、〈ミュート〉傘下の〈ブラスト・ファースト〉や〈オプティモ・ミュージック〉といったレーベル、スティーブン・モリス(ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダー)やクリス・カーター(TG/クリス&コージー)といったリミキサーの名前からも彼らへの期待度の高さやその音のにおいをうかがい知ることができるだろうが、むしろこの手の固有名詞を知らない若い世代にこそ聴いて欲しい1枚。本作には収録されてはいないけれど、まずはこれを聴いてみましょう。


 
 ファクトリー・フロアのオリジナル・アルバムは年内には聴けるという話だが、今年の3月、メンバーのひとり、紅一点のニッキ・コーク・ヴォイドがクリス&コージーといっしょに1枚のアルバムを発表している。この盤に関しては、正直に言えば、目の錯覚を利用したアートワークに「おっ」と思ってのジャケ買いである。アナログ盤にはCDも封入されているでのお買い得と言えばお買い得だ。
 『トランスヴァース』は、世代を越えた共作としても本国では注目されている。モロダー的というよりもメトロノームで、ファクトリー・フロアよりもさらにまたマシナリーで、クローネンバーグ的で、J.G.バラード的で、温かみなぞいっさいない。単調きわまりない音が続いている。こちらはライヴ映像のリンクを貼っておきましょうね。

LOW END THEORY JAPAN - ele-king

 気候のせいなのか、クオリティの高過ぎるメディカル・ウィードのせいなのか、L.A.にいると、いい意味でいろんな細かいことがどうでもよくなってくる。連中は「Just Chill」と日常のなかで連呼するが、この言葉こそとてもL.A.的だ。
 既存のスタイルやシステム、マーケットに回収されない表現、〈ノット・ノット・ファン〉周辺の連中や、本誌6号にてインタヴューを強行したマシュー・デイヴィッドの〈リーヴィング〉周辺はそれこそ「細かいことはどーでもいいじゃない、Just Chillよ」と語っているようなサウンドは、僕にとってL.A.ならではの存在に思えるのだ。
 エル・エー・リアンを自称するRAS GもまさしくL.A.からしか生まれえないアーティストのひとりだ。え? RAS G来るの? 行くしかないでしょ。......というワケで僕はライヴ・レポにかこつけて〈ロー・エンド・セオリー・ジャパン〉に行ってきました。
 結論から言うと最高でしたよ、野田編集長。何で来なかったんですか? ......ってこれじゃレポになってませんね。では気を取り直して真面目に。

 小生、恥ずかしながらRAS Gをちゃんと聴いたのは昨年、マシューから〈リーヴィング〉から出ている「EL-AYLIEN」のテープを奪い取ったあとで、そのあまりのビート云々じゃないコズミックっぷりに完全にブッ飛ばされた。その後、マシューやサン・アローのキャメロンたちとのパーティ三昧の日々のなか、本家ロー・エンドでのパフォーマンスに腰を抜かし、ダブラブのフロスティー監修の「Secondhand Sureshots」をこれまた恥ずかしながらいまさら見て、その深淵なパーソナリティに魅了された次第である。
 昨年僕が体験したL.A.のビート・シーン、それは率直にその寛大な懐の広さだ。御存知の通り〈ストーンズ・スロー〉はまったく聴いたこともないような若手のアーティストもガンガンリリースし(それこそ何じゃこりゃと思わせるようなバンドも含めて)、ダディ・ケヴ率いるロー・エンドもサン・アローがプレイしたことが表すように垣根がない。僕が勝手に思っていたロー・エンド=硬派なビートメイカー、それこそ漢なら808、SP-1200、DRUM-TRAKSオア・ダイだぜ的なイメージは完全なる偏見であったし(それはそれでカッコイイけどね)、その柔軟な耳といい意味でのこだわりのなさはこの日初めに見たダディ・ケヴのプレイにも如実に表れていたようにも感じた。残念ながらこの日僕はバイト上がりで自宅にて弛緩しきった後で向かったため、中原昌也氏のヘアスタを見逃してしまった。異色のラインナップとの言えるヘアスタの出演はそれこそ本家のロー・エンドの懐の広さにしっかりと共鳴する部分であったとも言えるので残念。
 ノー・バディのプレイ時くらいからこれまた恥ずかしながら非常に酒の弱い僕はだいぶいい感じとなり、気がつけばラウンジで、久々に足を運んだクラブ・イヴェントにおける女子率の高さ、おっぱいとおしりによって自分が何故エクスペリメンタルやノイズという非モテ音楽に身を投じていることを呪っていた。いや、関係ないんだ! この日何故かチケットもぎりの手伝いをしていた僕のバンドのサポート・メンバーであるK氏のように必死でビートを作り、夜はスケート・パークを攻めてるのに良い歳こいて童貞(追記、先日卒業しました。おめでとう!)、中原氏はあんなにエクストリームなサウンドを奏でているのに女子のファンもしっかりいる......だいぶ話が反れた。
 そして大本命RAS Gの登場。控えめに言っても神懸かっていた。彼の内宇宙の律動とシンクするベースとビート、サン・ラさながらの土星まで届く飛ばしっぷり。何だかご利益がありそうな風貌のラスのズシリとした動きもイイ。時折彼が指差す明後日の方向は故郷の土星の方角に違いあるまい。大大大満足であった。近々ドロップされる〈disques corde〉からの『Raw Fruit』、〈リーヴィング〉からの「El-Aylien pt. II」と「C.razy A.lien 7' + CS」も楽しみでしょうがない。

 その後再びダディ・ケヴへと一巡するなか、僕は明日への労働のため残念ながら帰途へついた。余談だが、僕のなかでは本家ロー・エンドのエントランスは最悪である。屈強なセキュリティが毎度しっかりと入場規制をかけ、長蛇の列が続く。かと思えばいわゆるハリウッド的なセレビッチ風の姉ちゃんがハァイ久々! なんつってスルっと入れちゃったりする。それも含めると今回の〈ロー・エンド・ジャパン〉はある意味本家より遥かに快適で素晴らしいものであったし、確実にオーディエンスにはこのイヴェントを通じて「細かいことはどーでもいいじゃない、Just Chillよ」といったL.A.のリアルなシーンからの空気は届いていたことを確信した。

Chart by JET SET 2012.06.25 - ele-king

Shop Chart


1

Hikaru - High Psy - Limited Edition (Modulor Japan)
Hikaru初のオフィシャル・ミックスが到着。沖縄弁で【こんにちわ】を意味する【ハイサイ】を英語でモジり『high psy』と冠した本作。夏を心地よく彩るゆるーいミックスを収録。

2

Dump - Nyc Tonight (Presspop Music / Zelone)
Jennifer O'connorとのスプリット7"シングル以来、約4年ぶりとなるDumpの新作が登場!N.Y.パンク名曲"Nyc Tonight"をメロウ・ディスコ・アレンジで蘇らせた、インディー・ロック~ニュー・ディスコ・ファン必聴の1枚です。

3

Slow Motion Replay Presents Dunk Shot Brothers - Love Celebration (Smr)
先日リリースされたOnur Engin"Love Talkin"が大ヒットを記録するなど、和モノ音源のリエディットが逆輸入されて盛り上がりをみせる中、ここ日本からも危険な12インチ・シングルが登場しました!

4

Simi Lab - Uncommon (Summit)
デビュー作『Page 1 : Anatomy Of Insane』から待望のアナログ12"シングルが登場。

5

Freddie Gibbs & Madlib - Shame (Madlib Invazion)
今年秋頃にニュー・アルバムを控えているFreddie GibbsとMadlibのタッグ。前作でも見られたソウル~ジャズをサンプリングした一味も二味も違うダスティーなビートと、タイトなラッピンが絡んだ傑作です!

6

Lorn - Ask The Dust (Ninja Tune)
Flying Lotusフックアップのエレクトロ・ヒップホップ精鋭がNinjaからアルバム・リリース!!ご存じBrainfeederからのリリースでブレイクを果たしたイリノイのトラックメイカーLornが'10年の『Nothing Else』以来となる3rd.アルバムを完成。メランコリックな電気ビーツが満載です!!

7

Killer-bong - Sax Blue (Black Smoker)
Black Smokerから遂にKiller-BongによるジャズをテーマとしたミックスCdが登場!

8

Ig Culture - Soulful Shanghai (Kindred Spirits)
前作『Zen Badizm』より約4年振りとなるロンドンのクリエイター=Ig Cultureの新作は、10数名ものタレントを迎えたヒップホップ~ブレイクビーツ~レアグルーブなどの黒い要素が滲み出た全17曲! 感服です!

9

V.a. - The Silk Road (Melting Bot / 100% Silk)
ItalやMagic Touch、Maria Minervaなどヒット連発する'12年インディ・ダンス最重要レーベルの初コンピレーション盤。さらに初回入荷分にはOcto Octaによるレーベル・サンプラーMix Cdが付きます!

10

Para One - Passion (Marble / Because)
フレンチ・エレクトロ・ムーヴメントの顔役Para Oneが実に6年振りに完成させた待望の2nd.アルバム。

younGSoundsのアルバム「more than TV」
7月18日発売です!宜しくお願い致します。
https://1fct.net/archives/3744

percepto music lab
https://xxxpercepto.com/

ここ最近。2012年6月20日


1
キエるマキュウ - Hakoniwa - 第三ノ忍者

2
OH NO - Ohnomate - FIVE DAY WEEKEND

3
THE GENTLEMEN - The Gentlemen - MR.BONGO

4
OWEN MARSHALL - The Naked Truth - JAZZMAN

5
櫻井響 - This One - self release

6
CE$ & SCRATCH NICE - Live Now, Pay Later - self release

7
BLAQ CZA - The Dice Life - WHATEVA MUZIK

8
YOTTU - Dance Or Chill/Slow Flow - self release

9
TRONICS - Love Backed By Force - WHAT'S YOUR RUPTURE?

10
DJ MAYAKU - EP - GOLDFISH

Sapphire Slows First US Tour Diary! - ele-king

昨年末ロサンジェルスの〈ノット・ノット・ファン〉から12インチ・シングルでインターナショナル・デビューを果たした東京在住のサファイア・スロウズ。彼女がele-king読者のために去る3月のツアー日記を書いてくれました。現在のUSインディの感じがそれとなく伝わると思います。それはどうぞ!!!


Sapphire Slows
True Breath

Not Not Fun

Amazon iTunes

 こんにちは。Sapphire Slowsです。

 今年の3月に初めてのUSツアーで、ロサンゼルスとサンフランシスコとテキサスのSXSWに二週間かけて行ってきたんですが、そのとき書いていた日記を読んでもらうことになりました。(恥ずかしいけど!)

 最初にアメリカに行くと決めたのは去年の10月くらいで、〈Not Not Fun〉のブリットからSXSWに誘われたのがきっかけです。アメリカでツアーするなんて最初は想像もできなかったけど、レーベルの人たちやアーティストのみんなに会いたい! という気持ちが強くて、何はともあれ行ってみることにしました。少し時間が経ってしまったけど、いろんなことがあって最高だったので、とにかく、この日記を読んで向こうのシーンについて少しでも知ってもらえればなぁと思います。


ようやく対面した〈100%Silk〉のアマンダは、会うまではものすごくぶっ飛んでるんじゃないかと思ってたけど、実際に会ってみると小さくて華奢で、ものすごくかわいらしかった。

3/5
ロサンゼルス初日

 朝8時、LAに到着。LAでは車がないと不便すぎるので、すぐに空港の近くでレンタカーを借りて、アメリカで使える携帯電話も購入。とりあえず〈Not Not Fun〉のアマンダとブリット、その他にも会う予定にしてたアーティストたちに連絡をいれて、ハリウッド近くのステイ先にチェックイン。ランチを食べたあとは、LAで絶対行こうと思ってたWELTENBUERGERへ。ここはアマンダおすすめの服屋さんで、ヨーロッパやいろんな国のデザイナーの服やアクセサリーをおいてるセレクトショップ。二階建ての小さなお店だけど、本当にセンスがよくてとってもいい感じ。店内には〈100%Silk〉のレコードも置いてある。私はそこでピアスと黒いドレスを買って、そのあともショッピングや視察のために街中をブラブラ。

 夜はDUNESのライヴへ。他にも何組かやってたけどDUNESが一番よかったな。ギター/ヴォーカルはショートヘアの小さくて可愛い女の人、ベースは普通の男の人。そしてドラムの女の人の叩き方がエモーショナルで超よかった。そのあとは近くのビアバーで飲んで帰った。1日目は当たり前だけど見るものすべてがただおもしろくて新鮮でアメリカにきたなーという気分を始終満喫。ただの観光客。


DUNESのライヴ

3/6
ロサンゼルス2日目。 NNF & 〈100%Silk〉 Night @ Little Temple

 この日がアメリカで最初のライヴの日。というか正真正銘初めてのライヴ。ああとうとうきてしまったこの日がという感じで朝から緊張しまくりだったけど、夜まで時間があったのでPuro InstinctのPiperに会いにいった。Piperがたまに働いてるらしいヴィンテージのインテリアショップへ。彼女は女の子らしい感じだけどなんていうか強そうで、でもすごく優しくて、そしてとてもよくしゃべる。最近のPuroの話をいろいろしてくれた。いろんな人と共同作業しながら新しい音源を作っていて、次の音源は打ち込みっぽいこととか、もっと実験的な部分もあるのだとか。楽しみ!

 夜になって、「〈100%Silk〉 Night」の会場、Santa MonicaにあるLittle Templeへ。着いたらまだ誰もいなくて、どきどきしながら待っているとメガネで背の高い男の人がやってきて、「君、Sapphire Slows?」と話しかけてきた。誰だろうと思ったらLeechのブライアンだった。「僕も今日プレイするんだ、よろしくね!」「あ、よ、よろしく!」そのうちにみんなぞくぞくとやってきて会場に入る。行くまで知らなかったけど一階がライヴフロアで二階は〈dublab〉のオフィスと放送スタジオになっていた。すぐに〈dublab〉のDJでもあるSuzanne KraftのDiegoとSFV AcidのZaneがレコードをまわしはじめて、PAの用意ができるまでみんなでシャンパンをあけてわいわい。遊びにきてくれたPiperもすでにアガっている。なんだか素敵な部室みたい! そしてようやく対面した〈100%Silk〉のアマンダは、会うまではものすごくぶっ飛んでるんじゃないかと思ってたけど、実際に会ってみると小さくて華奢で、ものすごくかわいらしかった。「ハローキヌコ! やっと会えて本当に嬉しいわ!」私は皆に会えた感動でアワアワしつつ、「こ、これは夢じゃないぞ!」と自分を落ち着かせるのに必死......。


dublabのスタジオで。左からPuro InstinctのPiper, Austin, Suzanne KraftのDiego.

 この日、最初のアクトはソロアーティストのLeech。LeechといえばMiracles ClubのHoneyたちがやってる〈Ecstasy Records〉界隈の人だと思っていたけど、〈100%Silk〉ともしっかり繋がりがあったみたい。私の好みド直球の音で、最初からやられた。次のPharaohsは意外にフィジカルで、数台のアナログシンセやサックスなどを使って本格的に演奏していた。グルービー!転換の間はSuzanne KraftとSFV Acidが始終いい感じのDJをしてる。そしてやってきたLA Vampires、やばい! Amandaのダンスは神懸かっていて、音は最近のOcto Octaとのコラボレーションの影響もあるのか、過去のレコードと違ってかなりビートもしっかりした、ハイファイな感じ。

 私がライヴをしているあいだも、お客さんはあったかくて皆盛り上がってくれた。私はここに来るまでインターネットでしかフィードバックがなかったから、正直自分の音楽がちゃんと受け入れられるのか不安だったけど、たくさん反応があってなんだかすごくほっとした。ほっとしすぎて泣きそうになりながら二階で機材を片付けていると、SFV AcidのZaneがライヴよかったよと話しかけてくれた。そして色々話しているうちに「LAにいるあいだ暇があったらうちで一緒にレコーディングしよう!」という流れに。ワーイ。

 それからPeaking Lightsの後半半分くらいを見た。彼らはライヴに巨大なカセットデッキを使っていて、この日はいきなりテープが再生できなくなったり機材のトラブルも多かった。でもそれも含めアナログっぽさならではの良さがあってとても素敵だった。パーティが終わり、最高だった2日目も終了。


LA Vampires @ Little Temple

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家のなかは本とカセットとレコードだらけで、(Night Peopleのカセットが全部ある!)私が想像してた通り、というかそれ以上のセンスでまさに完璧な理想の家。全部の配置が、おしゃれなインテリアみたい! 

3/7
ロサンゼルス3日目。

 お昼過ぎにRoy St.のNNF Houseに遊びに行く。アマンダは出かけていて、ブリットが迎えてくれた。それからすぐLA Vampiresのニックも来てくれた。ブリットたちは去年の11月くらいに引っ越したばかりで、新しい家は本当に超かっこいい! 外の壁は全部紫っぽく塗ってあって、絵が描いてあったり、変な形の植物がいっぱいあったり。庭にはハンモック、納屋みたいな小さな離れはスタジオルームになってる。スタジオにはCasioのSK-1とかSK-5とか、おなじみの古いチープな楽器がいっぱい。家のなかは本とカセットとレコードだらけで、(Night Peopleのカセットが全部ある!)私が想像してた通り、というかそれ以上のセンスでまさに完璧な理想の家。全部の配置が、おしゃれなインテリアみたい! 家具も、アマンダの趣味の作りかけのジグゾーパズルも、ちょっとした置物も。将来こんなふうに生活したいよね......と誰に同意を求めるわけでもなく納得。かっこいいことしてるかっこいい人たちがかっこいい家に住んでてよかった。音と、人と、環境が、まったくズレてない。彼らのセンスを信じてて良かった。


Not Not Fun Houseの居間にてブリットと。


Not Not Fun Houseにて。壁にはカセットテープ。

 BrittとNickといろいろおしゃべりしたあと、お腹すいていたのでNNF Houseを後にし、Eagle Rockあたりにある、Brittに教えてもらったタイレストランへ。うまー。それからハリウッドの近くに戻り、Amoeba Musicっていう死ぬほどデカイ、あらゆるジャンルが置いてあるレコード屋さんに行った。90年前後のハウスのレコードを中心に掘ったけど、何時間あっても見きれない。そして古いレコードはほとんどが1枚2ドルで、クリアランスは99セント。安すぎるー。


レコードをディグる。

 夜は昨夜の約束通り、SFV AcidのZaneの家へ。待ち合わせ場所でZaneは絵を描きながら待ってた。彼はスケッチブックを持ち歩いていて、いつでもどこでも絵を描いてる。部屋にもそこら中に絵があって、どれもめちゃくちゃかっこよかった。彼にとって絵は音楽と同じくらいかそれ以上に大切なものなんだろうと思う。不思議で、ちょっと(だいぶ?)変で、でもちゃんと自分の考え方やこだわりを持ってて、そして何より本当は繊細なんだってことが、話してても作品を見ててもわかった。Zaneの家は地下がスタジオになっていたので、アナログシンセやTR-707、TR-909、TB-303などを使ってジャム! 声をサンプリングさせて、と言われて適当に歌ったりしてすごく楽しかった。



SFV Acidの自宅スタジオでセッション!

 そうしてるうちに誰かが家に帰ってきて、誰だろう? と思ったらなんと4ADのINC.のDanielとAndrewが来てた。ここが繋がってるとは思ってなかったのでびっくり。2階に住んでるらしい。ふたりは双子なので顔もそっくりで見分けがつかないくらいなんだけど、Danielが一瞬二階に上がって降りてくると「いま剃った!」とスキンヘッドになっていた。おかげで見分けがつくようになったよありがとう......。

 そのあとはしばらくみんなでダラダラ。INC.たちがご飯を作ってくれたので、お礼に煙草が好きらしいAndrewに日本のマルボロをあげたらすごく喜んでた。それから、僕も何かあげなきゃ、と渡されたのが大量のINC.のロゴ入りコンドーム。なんじゃこりゃ、と思ってよく見ると小さく<inc-safesex.com>のURLが。一体なんのサイトだろうとドキドキしながら、結局帰国してからアクセスしてみたんだけど......。それにしてもゴム作るってすごいセンス。余計好きになった! そんな感じで盛り上がっていると、Andrewが明日よかったら僕たちのスタジオにくる?と言ってくれて、次の日遊びに行くことに。

 そのあとはみんなでDown Townのクラブへ遊びに行った。そこは本当にLAでも最先端の若者たちが集まってるっていう感じで、みんなエッジーで本当におしゃれ、というか、垢抜けていてセクシーだった。この夜、私は楽しさと疲れで飲んでいるうちに緊張の糸が切れたのか、あまりに幸せすぎていきなり泣き出してしまった。みんなびっくりしてどうしたの!? と心配して慰めてくれたんだけど、こんなに素晴らしいアーティストたちがたくさんいて、みんな友だちで、っていうのはそのときの私には東京じゃ考えられないことで、心底うらやましかった。ずっとひとりで引きこもって音楽を作っていたし本当はすごく寂しかったっていうのもあると思う。だからアメリカにきて、あまりにもたくさんの素晴らしい人たちに出会えたことが夢みたいで、号泣しながら、日本に戻りたくない! と思った。

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彼はスケッチブックを持ち歩いていて、いつでもどこでも絵を描いてる。部屋にもそこら中に絵があって、どれもめちゃくちゃかっこよかった。彼にとって絵は音楽と同じくらいかそれ以上に大切なものなんだろうと思う。

3/8
ロサンゼルス4日目。Korallreven/Giraffage @ Echoplex

 この日はLAでふたつめのライヴ。その前にINC.のスタジオに遊びに行かせてもらった。家の地下にあったスタジオとは別の、かなりちゃんとしたINC.専用のプライヴェートスタジオ。わかんないけど、4ADに与えられてるのかなぁ?スタジオは広い倉庫みたいなところで、中は真っ白に塗ってあってとてもきれい。天井からは白い透けた布みたいなのがたくさんぶら下げられていて、彼らの美へのこだわりを感じた。メインの空間にはiMacと、生ピアノ、シンセ、ミキサー、数本のギターとベース、ドラムセットがあって、それとは別にクッションで防音してある小さな歌入れ用の部屋がある。(スタジオの写真は彼らのサイトで見れるよ! でもつい最近レコーディングが終わって引き払っちゃったみたい。)

 ふたりは今新しいアルバムの最後の作業中で、そのなかの何曲かを聴かせてもらった。INC.のアルバムなんてもう聴かなくても最高なのはわかってるけど、やっぱり最高だった。それからふたりは曲を作りはじめた。AndrewがMPCでドラムを打ち込んで、Danielはピアノをひいてる。ふたりはもともと、他のアーティストのライヴのサポートをするスタジオミュージシャン? のようなことをしていたらしく、とても演奏がうまい。私はふたりの生演奏をききながらぼーっとして、このまま死んでもいいなって感じだった。そのくらい素晴らしい空間で、素晴らしい音楽で、ふたりが美しくてかっこよすぎたから! そんな感じでしばらく音を聴かせてもらったり、いろいろしてるうちにライヴのリハに行かなくちゃいけない時間になった。名残惜しかったけど、AndrewとDanielに自分のレコードを渡して、お礼を言って、お別れ。


INC.のスタジオにて。左奥がAndrew、一番右にいるのがDaniel.左手前がリハーサル前に迎えにきてくれたPiperで、右奥に立ってるのはPiperの友だちのJosh.

 この日のライヴはKorallrevenやGiraffageと。同じくUSツアー中のKorallrevenは意外ながら〈Not Not Fun〉が好きらしく、私が彼らのオープニングをつとめさせてもらうことに。場所はEcho ParkというLAのインディーシーンの中心にある、Echoplexという結構大きめの箱だった。私はこの日のライヴ中、実はあまり体調がよくなくて、ダウナーで頭がフラフラになってたんだけど、友だちを連れて見にきてくれてたPiperやBritt, Nick, Zaneたちはみんな暖かく見守ってくれた。


Sapphire Slows LIVE @ Echoplex

 ライヴのあと、私が明日LAを経つから、ということでPiperたちがホテルの屋上のバーみたいなところに連れて行ってくれた。オープンルーフで開放的な中、音楽がガンガン鳴っていて、ダウンタウンが見下ろせる景色のいいところ。夜景がすごくきれいで。きっと彼らなりに、普段行かないような特別な場所に連れて行ってくれたんだと思う。Piperはずっとおしゃべりしてたし、PuroのバンドメンバーのAustinはずっとハイテンションで踊ってる。Zaneはここでもずっと絵を描いてた。みんな同い年くらいで友だちみたいに接してくれたからすごく楽しかったな。LAのシーンでは結構若い人が多かった。Puro Instinctも、SFV Acidも、Suzanne Kraftも、INC.も、みんな20代前半。みんなと離れるのは本当に寂しかったけど、またアメリカに来たら遊ぼうね! 日本にも来てね! と言ってバイバイ。


ホテルの屋上のバーで、Austin, Josh, Piper, 私, Zane。(左から)

3/9
サンフランシスコ初日。Donuts @ Public Works w/Magic Touch & Beautiful Swimmers

 ロサンゼルスからサンフランシスコへ移動の日。朝早く出発。フライトは一時間くらいで、すぐサンフランシスコに到着。空港まではMagic Touch/Mi AmiのDamonが迎えにきてくれた。Damonはツアーのことも助けてくれていたし、アメリカに行くずっと前から連絡を取り合って一緒に曲を作ったりもしていたので、やっと会えたって感じで嬉しい! サンフランシスコでは一緒に作った曲をプレイできるのも楽しみだった。

 この日の夜はDonutsというDamonの友だちのKat(DJ Pickpocket)がオーガナイズしてるパーティでライヴ。とりあえずDamonの家に荷物をおかせてもらったあと、タコスを食べに行った。サンフランシスコではほぼ毎日タコスだったような......そのあとBeautiful SwimmersのAndrewとAriと合流して、アイスクリームを食べたり、公園みたいなところで犬と遊んだりビールのみながら夕方までまったりと過ごす。サンフランシスコにいる間はずっとMagic Touch、Beautiful Swimmers、Katと一緒に遊んでた。

 17時くらいに一旦サウンドチェックへ。会場はPublic Worksという、壁いっぱいに派手な絵が描いてあって素敵なところ。この日のライヴはMagic Touchと私だけだったので、サウンドチェックとセッティングを終えてDamonの家に戻ると、オーガナイザーのKatと、テンション高めのAndre(Bobby Browser)が来てた。Andreは大量のパエリアとサラダを作ってくれて、すごくおいしかった! みんなで腹ごしらえをしたあと、疲れていた私はパーティのオープンまでちょっとだけ寝て、ライヴのため再びPublic Worksへ。ライヴはこのとき3回目だったけど、まだ緊張で頭がぼーっとしてる感じがあって、なかなか慣れない......。

 ライヴのあとは外でAndreと話して、その会話がすごく印象的だった。機材についてきかれたから、Macと、中古のMidiコントローラーと、ジャンクのキーボードと500円のリズムマシンしか使ってないの、というとびっくりしてた。Andre いわく、「音楽を作るっていうこととDJをするのは全然ちがうし、DJをやろうとする人は多いけど作ろうとする人はあんまりいない。お金と機材がないと作れないと思ってる人が多いし、持ってる奴らに限ってみんな『僕はJunoもMoogも808も、あれもこれもたくさん持ってるんだぜ!』って機材ばかり自慢する。じゃあ君の音楽はどうなの? ときくと『それはちょっと......』って、肝心の音楽は作ってなかったりしてね。でも君は少ない機材でもちゃんと自分らしい音楽を作ってるし、もしもっとお金と機材があったらもっとすごいことができるってことじゃん!」私はそんなふうに考えたことがなかったからすごく嬉しかったけど、なんだか照れくさくなってなんて言えばいいのかわからなかった。それでまた「でも、日本にはこんなに素敵なミュージシャン仲間たくさんいないからうらやましいよ」って言ってしまったんだけど、Andreが「僕はOaklandに住んでるけど同じ趣味の仲間たちとミーティングするときは10人もいなくて、多くて7、8人くらいかなぁ? OaklandはHIPHOPのシーンが盛んだからあんまり仲間がいないんだ」と言ってるのを聞いて、どこにいても同じなのかもしれないなぁと思った。

 私の次にはMagic Touchがライヴをして、そのときにDamonと一緒に作った曲もプレイした。初めてで慣れないけど、一緒にライヴをするのはすごく楽しかった。Beautiful SwimmersのDJもかなり最高で、みんなで踊りまくった。思っていたよりディスコっぽくなくて結構ハードな4つ打ちばかりだったのは、最近の彼らの趣味かも。

 同じPublic Worksでは別の階にある大きいフロアで同時に違うイヴェントをやってて、(スタッフのChrisいわく、Burning Manみたいなイヴェント)そっちにも少しだけ遊びに行った。変なコスプレをしたり、変な帽子をかぶったり、頭に角をつけてる人たちがたくさんいて、異常に盛り上がっていた。どのへんがBurning Manだったのかは謎だけど、たぶんあのコスプレみたいな人たちのことを言ってたんだろう......。

 そのあと疲れてきた私はうっかり、階段のところでうたた寝をしてしまった(ほんとに一瞬)。知らなかったけど、アメリカではクラブで寝るのはタブーらしく? いきなりガードマンのいかつい黒人さんたちが3人くらいやって来て引きずり出されてめちゃ怒られた(まじで怖かったー!)。みんな私が疲れてるのを知っててかばってくれたけど、最初なんで怒られてるのかわからず、え? 何も悪いことしてないよ! 状態でした。寝るだけであんなに怒られるとは......。そう、場所によるとは思うけど、アメリカと日本のクラブで違うなぁと思ったところはいくつかあって、「絶対に寝てはいけない(経験済み)」「お酒は2時までしか飲めない」「イヴェント自体もだいたい朝4時までには終わる」「室内は絶対禁煙」っていう感じだったな。

 イヴェントが終わったあとみんなで歩いて帰って、朝7時頃に違うパーティでBeautiful SwimmersのDJがあったけど私は起きられなくてそのまま寝ちゃった。みんなが帰ってきたのは朝9時くらい!

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こんなに素晴らしいアーティストたちがたくさんいて、みんな友だちで、っていうのはそのときの私には東京じゃ考えられないことで、心底うらやましかった。ずっとひとりで引きこもって音楽を作っていたし本当はすごく寂しかったっていうのもあると思う。

3/10
サンフランシスコ2日目。

 みんな帰りが遅かったので、昼すぎまで寝てる。昼ごはんはタコス。とはいえもう夕方だったけど。そのあとはみんなでドライヴ。「どっか行きたいとこある?」と言われて、ほんとは服とかも見たかったんだけど、Magic TouchとBeautiful Swimmersに女の子の買い物付き合わせるのもなぁ、と思って大人しくレコード屋に行きたいと言う。ということで、サンフランシスコで一番有名な通りらしいHaight Streetを通って(通っただけ)、Amoeba Musicサンフランシスコ店へ。LAよりは少し小さいけど、やはりデカイ。みんな大量にお買い上げ。でも私はもうこれ以上買えない......LAでも結構買っちゃったし、重すぎてひとりで運べなくなるから。機材もあるし仕方ないけど悲しいなぁと思っていると、KatとDamonがおすすめのレコードを1枚ずつ選んでプレゼントしてくれた。こういうのは宝物!

 夜は日本料理屋 へ。精進料理(のつもり)のレストラン。みんなたぶん私のために連れて行ってくれたんだけど、揚げ出し豆腐以外はまずかった!でもみんなで精進料理っていうシチュエーションがおもしろしすぎて十分楽しかった。夜はDamonと近くのクラブに遊びに行ったけど、疲れていたのであまり長居せずに帰った。

 みんな本当にレコードおたくで、とくにAndrewは昨日もこの日もめちゃくちゃ買ってた。そして家に帰ると「今日買ったレコード自慢大会」がはじまるのが恒例。なんかそういうのがいいんだよね。やっぱりみんな大好きなんだなと思って。あと、最近はなぜかコクトー・ツインズのCDがお気に入りみたいで、家でもハウスのレコードかけてみんなで盛り上がったあとは必ずコクトーツインズで落ち着いた。

3/11
サンフランシスコ3日目。

 起きてみんなで歩いて出かけて、昼ごはんはまたまたタコス。いいけど! 私はビーフサンドイッチみたいなのを選んだ。そのあとはぶらぶらしながらコーヒを飲んだり、アイスを食べたり、本屋やレコード屋にいってのんびり過ごした。街の小さなレコード屋で、〈Triangle〉からリリースしてるWater Bordersっていうバンドのレコードを買った。彼らはサンフランシスコに住んでて、Public Worksにも来てくれてたけどすごくかっこいい。

 その後は車に乗って、サンフランシスコで有名なGolden Bridgeっていう大きな橋を渡って、Muir Woodsという国立公園に行った。平均樹齢500歳以上のカリフォルニア・レッドウッドの原生林で、気持ちよく森林浴。そのあとグニャグニャした崖の道を走って、サンセットを見るために海へ行く。サンフランシスコの海岸はすごく広かった。車のなかでは大音量で音楽をかけてみんなテンションあがってハイになって、
 めちゃくちゃ綺麗なサンセットを見ながら幸せすぎてこのまま死んでもいいなぁと思った(二度目、いやほんとは三度目くらい)。


サンフランシスコの海岸で。Damon(左)とAndrew(右)と記念撮影!

 夜はみんなでIndian Pizzaを食べに行った。ピザの上にカレーがのってるような食べ物で、アメリカで一番おいしかったかも。サンフランシスコではほとんどダラダラ遊んで過ごしただけだったけど、住むならここがいいなと思えるくらい居心地のいい街で、やっぱり離れるのは嫌だった。でも明日はもうテキサスに移動する日。荷造りをして早く寝た。

3/12
SXSW初日

 朝早くにサンフランシスコを出発。空港へ。飛行機に乗ってすぐロサンゼルスやサンフランシスコでのことを思い出していると、ホームシックならぬカリフォルニアシックになって、なぜかひとりで号泣してしまった。飛行機のなかでだいぶ怪しかったと思う。ロサンゼルスもサンフランシスコも両方だけど、カリフォルニアは最高だった。本音を言うと、疲れもピークだったテキサスでの最初の数日よりもずっとずっと楽しかったし、すぐにでもまた行きたいと思った。泣き止んで気持ちが落ちついた頃にはソルトレイクに着いて、乗り換えてテキサスのオースティンについたのは夕方頃。

 オースティンにいる間は広い家に住んでる若い夫婦のエクストラルームを借りてステイした。家について挨拶したあと、バスや電車でSXSWのメイン会場のほうへの行き方を教えてもらって、夫婦に連れられてタコスを食べに行った(また!)。でもさすがに、本拠地テキサスのタコスは格別にうまい。フィッシュタコスっていう魚のタコス。ステイ先のエクストラルームは部屋もバスルームもすごく綺麗でずっと快適だった。この日はライヴを見たりすることもなく終了。

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みんな本当にレコードおたくで、とくにAndrewは昨日もこの日もめちゃくちゃ買ってた。そして家に帰ると「今日買ったレコード自慢大会」がはじまるのが恒例。なんかそういうのがいいんだよね。やっぱりみんな大好きなんだなと思って。

3/13
SXSW2日目。ここからは適当なライヴ・レヴューがメインかも!

 昼間は中心のストリートからちょっと歩いたところにある小規模な野外ステージでXray EyebellsやBig Dealを見る。芝生でビール飲んでごろごろしながら見たBig Dealはよかったな。アメリカ、テキサスで聴くUKの感じが新鮮で。男女2人組のメランコリックで優しい空気感。

 夕方からはこのあと何度も行くことになる会場Mohawkで『Pitchfork』のパーティへ。ここ、中心部にある結構メインでいい会場なんだけどいかんせん人が多くて入るのも大変。 Shlohmo,、Star Slinger、Sun Araw、Trustを見る。Shlohmoは若手のイケメンビートメーカーということでわくわくしてたけど込みすぎててほとんど顔見えなかった。音はもちろんいいよ! Trustは〈Sacred Bones〉からの「Candy Walls 」が大好きで本当に楽しみだったんだけど、最前列のファンたちがなんというかダサくて、テンションさがってしまった......逆にStar Slingerは頑張って真ん前まで見に行くと、気付けば周りに熱狂的なデブとオタクとオッサンしかいなくて妙に納得、より大好きになった。

 夜も更けてきて、そのあとは会場忘れたけど別のとこでSurviveとBodytronixを見た。どっちも最高。Surviveは見た目怖い人たちがヴィンテージのドーンとしたアナログシンセを横に4台並べてプレイ。最前列のファンもやばげな人たちが踊り狂ってていい感じ。Bodytronixはオースティンの2人組のアーティストで、見るまでは知らなかったのだけれど、そこにいた同じくオースティン在住のPure XのボーカルNateに「オースティンで一番かっこいいから見たほうがいいよ!」と激押しされ見てみると最高にかっこよかった。SFV Acidをもっとハードにした感じの音で、どツボでした。


Survive @ SXSW

3/14
SXSW3日目。

 昼間はまたMohawkへ。大好きなBlood Orangeを見る。ひとりでトラックを流しつつ、ギターソロを弾きまくりながら歌うスタイル。ステージから降りて激しくパフォーマンスをしているとき、記者会見並みにみんな写真を撮りまくっていてなんだかなぁという気分に。私は自分のライヴ中にパシャパシャ携帯で写真をとられるのが嫌いでそういうの見てるといつも嫌になる。Pure XのNateもライヴ中に写真撮られるの本当は嫌いなんだって言ってたなぁ。まぁその話はいいとして......人混みに疲れてしまった私はしばらくダウンして、夜になり同じストリートにあるBarbarellaでD'eonを見た。そのあと一度抜けて違うクラブに行き、Italians Do It Betterのドン、Mike SimonettiのDJで飲みながら踊る。どこに行ってもそうだったんだけど、私が行ったところには日本人が全くいなくて踊っても何してても浮いてた。そのあとBarbarellaに戻って見たPure XとBlondesは最高だった。Pure Xのサイケデリックでノイズな夢の中、ボーカルNateの唐突なシャウトは心のかなり奥の方にガツンときたし、NYからのBlondesはあの音で全部ハードウェアで演奏してるっていうのが超かっこいい。ああいうダンス的な音楽はもはやラップトップやMidiを使ってやるほうが多いと思うから。

3/15
SXSW4日目。

 またまたMohawkへ。もうドアマンに顔を覚えられている。ほんとはFriendsが見たかったんだけど、混みすぎてて並んでるうちに終わっちゃった(涙)ので、SBTRKTとCloud Nothingsを見た。SBTRKTは「?」だったけど、Cloud Nothingsはグランジな感じで演奏もよくてかっこよかった。そのあとメインストリートとは逆のサイドにある会場まで行って、Dirty Beachesを見る。なんというか本当にアジアの星だね、彼は。カナダだけど。見た目に関してだけ言うと、アジア人ってそれだけで普通は欧米人よりダサくなってしまうような気がするけど彼は違う。最高にエッジーでかっこいい。彼になら殴られてもいい! いや、殴られたい! そしてそこには同じくカナダのJeff Barbaraもいて、話していると彼らが仲良しなことが判明。Dirty BeachesとJeff Barbara、音は全然違うけど、なんかいいね。スタジオをシェアしたり、LAでのSFV AcidとINC.みたいにルームシェアしてたりとかそういうの。東京はどうだろう?なんて思ったり。音が違っても心が通じてる、そんな感じの仲間がたくさんいればいいね。

 夜はRed 7という会場で〈Mexican Summer〉ショーケース。〈Mexican Summer〉rはもちろん大好きだから本当は全部見たかったんだけど、この日は本当に疲れていて、最初のPart Timeだけ見て帰ってしまった。Light Asylumも、Oneohtrix Point Neverも、The Fresh & Onlysも、Kindnessも、死ぬほど見たかった! けど、ここまでの旅の疲れと、なんともいえない孤独感と、SXSWの人混みとクレイジーな祭り状態にしんどさがMAX限界状態だったのです。ちなみにPart Timeはめちゃくちゃダサかった(良い意味で)。

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私は自分のライヴが終わったあと、トリのPeaking Lightsを見ながら、明日には日本に帰るのかと思うと悲しくなりすぎて、またホロリ。何度目? 本当に帰りたくなくて。

3/16
SXSW5日目。NNF House Show@Hounds of Love Gallery

 あまりに疲れたのでこの日はライヴは見に行かず、自分のライヴのために体力温存&準備しながらまったり。

 夜。SXSWで最初のライヴはNNFファミリーの身内感あふれるハウス・パーティ。Hounds of Love GalleryはギャラリーではなくNNFのヴィデオなどを作っている映像作家Melissaのギャラリーっぽい自宅。そこによく集まってるらしいMelissaとそのアートスクール仲間たちはみんな映像を作ったり絵を描いたりしてる子で、年も私と同じくらいだったので話しやすかった。この日のうちにCuticleのBrendan、Samantha GlassのBeau、Willieと仲良くなり、彼らと最後の2日間遊び続けることに。

 ライヴはオースチンの漢(おとこ)、Xander Harrisからスタート。VJで怪しげな映像を流しつつ、途中から脱いでいた。彼の人柄は野性的なのか律儀なのかよくわかんない感じでおもしろかった。その次はCuticle! 話してると普通なんだけど、ライヴしてるときはなんともいえない色気があってぞくぞく! Cuticleは似たような音のアーティストたちのなかでもなんとなく奇妙さと個性があって好き。アイオワに住んでるからカリフォルニアのSILKアーティストたちとは場所的にも離れているけど、離れたところでひとりマイペースにやってるとこも共感できるのかな。Samantha Glassはゆったりとした、ディープでサイケでギターの音が溶ける心地のいいサウンド。私はこの日トリで、そこそこ飲んでいたし音響などの環境も悪かったけれど、とくに問題なくプレイできた。床でやったけどね。この日のライヴはMelissaのVimeoで見ることができるので興味ある人はこちらからどうぞ。(https://vimeo.com/40269662


ライヴ中はセクシーなCuticle @ Hounds of Love Gallery

 ハウス・パーティが終わったあとはCuticleとSamantha Glassと違うパーティに遊びに行って、そこでSleep Overをみた。他のメンバーと別れひとりになったSleep Over、心無しかライヴも悲しく哀愁が漂っている。そして変な弦楽器を悲しげに弾いている。嫌いじゃない......。そのあとはお腹がすいたのでみんなでスーパーにいって、ご飯を買ってかえった。

3/17
SXSW6日目。最終日そして最後のライヴ。Impose Magazine Presents The Austin Imposition III @ Long Branch

 前日からもはやお祭り騒ぎのSXSWに疲れ果て、他のアーティストのライヴを見に行くことを放棄している私。この日、昼間はCuticleのBrendan、Samantha Glassのふたりとその友だちの女の子たち6人くらいで車に乗って郊外へ遊びに行った。なんとかSpringっていう池なのか川なのかよくわからないところで泳いだり飛び込んだりして(飛び込んではしゃぎまくってたのは主に男たち)、遊んだあとはSXSWに戻って会場入り。アメリカで最後のライヴだ......。Cuticle、Xander Harris、Peaking Lightsとは二度目の共演。この日初めて見たキラキラで怪しさMAXの女子ふたり組Prince Ramaのパフォーマンスはすごかった。ライヴっていうか、儀式。ダンスが最高で、取り巻きファン的な男の人たちもかなり熱狂的だった。Tearistも力強いというか強烈なインパクトがあって、ヴォーカルの女の人の髪が扇風機的なものでずっとTM Revolution並になびいていた。私は自分のライヴが終わったあと、トリのPeaking Lightsを見ながら、明日には日本に帰るのかと思うと悲しくなりすぎて、またホロリ。何度目? 本当に帰りたくなくて。でもみんなに背中を押されつつなんとか帰って、無理矢理荷造り......。

3/18
帰路

 早朝に出発、したにも関わらず飛行機が5時間くらい遅れてやってきて、デトロイトで乗り換えできなくなってしまった。よくあることらしいんだけど、想定外のホテル一泊。ここで帰るのが遅れても嬉しくないよ。結局丸一日半ほど遅れて日本に帰国。ただいま。

あとがき

 日記、めちゃくちゃ長くなっちゃった。読んでくれてありがとうございました。行くまでは大変だったけど、楽しすぎて何度も日本に帰りたくないと思った。でも向こうのアーティスト同士のつながりやシーンを見ていて、東京でもこれからやっていけることがたくさんあるんじゃないかなと思ったし、離れた場所にたくさんの仲間がいることがわかって、どこにいても何をしてても、ちゃんとつながっていけるんだなぁと実感。それが一番の収穫かな? とにかく行ってよかった。またいつでも行けるようにこれからも音楽作っていこうと思います。

オワリ

 

※この続きは......というか、彼女のインタヴューは、紙版『ele-king vol.6』にてご覧ください!


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