Home > News > The Best of Little Tempo - キミが好きなリトル・テンポは?
問:いままでリリースされたリトル・テンポのアルバムの枚数は? 答:18枚です。......そう、彼らはリー・ペリー化しているのだ。結成20周年目というからおおよそ1年に1枚は出していることになる(ダブ・アルバムを含みます)。
リトル・テンポは、この国の音楽シーンにおける温泉街のようなバンドである。レゲエ、スティール・パンといったカリブ海の音楽のエートスを東京の国立で吸収しながら成長した宴会系のビッグバンドである。ダブ・ミックスされた屋形船であり、チルアウトした居酒屋である。昨年はちょうど震災後、温かい陽光のようなアルバム『太陽の花嫁』をリリースして、我々を喜ばせてくれたことは記憶に新しい。
この度、バンドの結成20年記念ということで、初のベスト盤『ゴールデン・デラックス~ザ・ベスト・オブ・リトルテンポ』がリリースされる。CD3枚組、全39曲収録、超豪華箱入りの美しいデジパック仕様で3150円という、まったくの良心価格。アルバムのアートワークに使われている「屋久島の冬の虹」のように、彼らの陽気で美しい軌跡を聴こう。
以下、トラックリストを記しておく。あなたが好きな曲はどれ?
■ele-king的ベスト(順不同)
"山と海"(2008年)
名作のタイトル曲。泣いている子供さえも笑顔を戻す。
"無能の人"(2001年)
ノルウェーの森を南国へと変換する。
"Ron Riddim"(1999年)
微妙にサイケデリックで、そしてチルアウト。
"Musical Brain Food"(2003年)
リズミックな躍動に満ちた、大盛り上がりのキラーチューン。
"Night Song"(1999年)
リントン・クウェシ・ジョンソン参加。ドープなリディム、ギター。
"Over the Rainbow(2008年)"
この曲を聴けば悪人も善人も、誰もが虹の向こうへ行ける。
"Oblivion(1995年)"
トライバルかつジャジーなアンビエント・ダブ。
"Wheels on Fire"
"ランデブー(2008年)"
とくにメロウなサックスが素晴らしい。
"African Lullaby(2005年)"
後半から出てくるオルガンがまたロマンティック。
"Tamakaze"(2003)
アシッディで、ドラッギーな......。
"星空"(2008年)
闊達で、そしてロマンティックな名曲。
※他にも"スカイハイ"や"Love Me Baby"とか......
LITTLE TEMPO Golden Deluxe - The Best of Little Tempo リトルテンポ / ゴールデン・デラックス~ザ・ベスト・オブ・リトルテンポ SUNCD-005/7 [CD3枚組] ¥3,150 [税込] 発売日:7月4日 |