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Aloha Got Soul

Aloha Got Soul

──極楽ソウルの宝庫、ハワイ産ソウル/ディスコ/AORをディグるレーベル〈アロハ・ゴット・ソウル〉に注目しよう

Jul 05,2021 UP

 ハワイアン・ミュージックといえばウクレレやスチールギターの音色……だけではないのです、たとえば1970年代~80年代のハワイでは、USのソウル/ディスコ/AORに影響を受けた音楽がLPや7インチ・シングルの形態でけっこうリリースされている。しかもそれが極上のメロウサウンドばかり。
 歴史に埋もれたこうしたオブスキュアなハワイ産ソウルをディグっては再発しているのが2015年に始動したホノルルの〈アロハ・ゴット・ソウル(AGS)〉レーベルで、レアグルーヴ・ファンにはもうすでにお馴染み。ハワイ産のディスコやAORなんて聞いただけでワクワクするでしょう。
 コロナ禍でも〈AGS〉は魅力たっぷりのエクレクティックなハワイアン・ミュージックを出し続けてはファンにささやかな喜びを与えている。今年に入ってからはすでに6枚のシングルやアルバムを出しているが、たとえば6月にリリースされたエディ・スズキなるアーティストの『High Tide』、これは1929年生まれのアーティストが1973年に発表したアルバムになるが、サイケ、ポップ、そしてハワイアンの混合物という、かなりゆるゆるの逸品だ。そして7月25日にリリースされるMackey Feary Bandの『Mackey Feary Band』、70年代のハワイアン・ソウル・シーンにおける最高のミュージシャンが集結したこれこそがじつは〈AGS〉の主宰者であるロジャー・ボングがこのレーベルをはじめた理由でもあり、じつに重要なアーティストのリリースになる。

 そもそも、ハワイのロジャー・ボングをその気にさせたのが日本のキング・オブ・ディギングことMUROだった。2010年のある日ロジャー・ボングは偶然、70年代のハワイのレアなファンクやディスコをフィーチャーしたMURO監修の『Hawaiian Breaks』を耳にし、足が止まるほどの衝撃を受けたという。1曲をのぞいて、ロジャーはそのCDに収録されている曲をまったく知らなかったし、そこに収録された全曲が素晴らしかったからだ。以来、ロジャーは1970年代~80年代にワイキキのクラブで流れていたファンクやソウルを掘り続け、その成果をブログにて報告。それが〈アロハ・ゴット・ソウル〉の誕生へと発展した。ロジャーはこう声明を出している。「ハワイの音楽に対するイメージを一度捨ててください。アロハ・ゴット・ソウル、つまりハワイの音楽にはソウルがあることだけは肝に銘じておこう」

 とにかく、みんなそれぞれの魅力があるので、じゃあ、どこから聴いていこうかと迷ってしまいますが、新譜ということで、『High Tide』と『Mackey Feary Band』はオススメです。前者はラウンジ・ミュージックとして楽しめるし、後者は山下達郎的なメロウとグルーヴがあったりもする。
 〈AGS〉は最近、ワイキキとホノルルの中間ぐらいのところ(2017 S. King Street, Honolulu, Hawaii)にショップをオープンさせたばかり。ショップにはディガーばかりではなく、ハワイ在住のいろんなミュージシャン/DJも集まり、音楽コミュニティにもなっているそうだ。〈AGS〉作品だけではなく中古レコードや服なやグッズも販売。コロナが収まったら行きたいですね。
 この夏を快適に過ごすために、ハワイの70年代ソウルを掘るのは良いアイデアです。レコードもグッズもホームページ(https://alohagotsoul.com/)から購入可能。日本でもヴァイナルはアナログを扱っているレコード店に流通しています。


レコード愛たっぷりの〈AGS〉の7インチは、カラーヴァイナルも多い。


ショップにかけつけたハワイアン・シンガーのKainani Kahaunaele 。



店内の様子。


この人がレーベル主宰者のロジャー・ボングさん。

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