Home > News > Sista Rap Bible - ──新たな切り口でヒップホップの歴史を紹介する『シスタ・ラップ・バイブル』刊行
新たな切り口でヒップホップの歴史を追う書籍が刊行されている。その名も『シスタ・ラップ・バイブル──ヒップホップを作った100人の女性』。男性優位で語られることの多いヒップホップ史において、ロクサーヌ・シャンテからソルトン・ペパ、クイーン・ラティファなどなど、じつはヒップホップは女性たちが作ってきたものでもあったことに光を当てる1冊だ。カラーのイラストをふんだんに利用したぜいたくな本に仕上がっている。著者はNYのライター、クローヴァー・ホープ。訳者は『ヒップホップ・ジェネレーション』の翻訳などで知られる押野素子。初心者も上級者もチェックしておきましょう。
ヒップホップは、優れた女性ラッパーたちが作ったものでもあった──
これまで語られることのなかったその歴史をクールなイラストと共に紹介する2020年代のヒップホップ・バイブル!
C’mon girls,
さあ、男たちに見せつけてやろう!
熱いパーティ・ショウでナンバーワンになる方法
let’s go show the guys that we know
how to become Number One in a hot party show
(PUSH IT by SALT-N-PEPA)
男性優位で語られるヒップホップ・シーン。
しかしその歴史は優れた女性ラッパーが
作ったものでもあった──。
女性ラッパーの活躍をイラストとセットで紹介し、
これまでは語れることのなかった歴史を描いた、
斬新で新しいヒップホップの教科書が登場!
■シーン黎明期に暗躍した女性ラッパーの闘争から、先駆者ロクサーヌ・シャンティの活躍、そして彼女に続くソルト・ン・ペパ、クイーン・ラティファ、リル・キム、ローリン・ヒル、そしてニッキー・ミナージュやカーディ・B、リゾといった現在の女王までをイラストとともにわかりやすく紹介!
■ローカル・シーンを支えた女性ラッパーやワンヒット・ワンダー(一発屋)までをくまなく網羅。
■何から聴いたらいいか迷う初心者にも、最新の潮流を掴みたい上級者にもマストな一冊。
■ブラック・ライヴズ・マター以降の新しいフェミニズムを知るための教科書としても最適!
シスタ・ラップ・バイブル
──ヒップホップを作った100人の女性
クローヴァー・ホープ(著)
押野素子(訳)
単行本/B5変形/240頁
ISBN:978-4-309-25676-4
Cコード:0073
2022.02.28発売
定価3,289円(本体2,990円)
【目次】
▼女子にしては上出来/Introduction: Nice for a Girl
▼女性ラッパー第1号は?/The First Women
MCシャーロック/MC Sha-Rock
ワンダ・ディー/Wanda Dee
▼ラップ・クルーのファースト・レディたち/First Ladies of Rap Crews
メルセデス・レディーズ/Mercedes Ladies
デビー・ハリー/Debbie Harry
▼白人ラップの系図/White Rap Family Tree
リサ・リー/Lisa Lee
ザ・シークエンス/The Sequence
スウィート・ティー/Sweet Tee
ロクサーヌ・シャンテ/Roxanne Shanté
レディ・B/Lady B
スパーキー・D/Sparky D
ソルト・ン・ぺパ/Salt-N-Pepa
MCライト/MC Lyte
アントワネット/Antoinette
クイーン・ラティファ/Queen Latifah
J.J.ファッド/J.J. Fad
ラトリム/L’Trimm
▼マイアミ・ベースの女性たち/The Women of Miami Bass
オークタウンズ・357/Oaktown’s 357
ミア・X/Mia X
▼女性デュオとグループ/Women in Duos & Groups
ニッキー・D/Nikki D
ビッチズ・ウィズ・プロブレムズ/Bytches With Problems
N-タイス/N-Tyce
ヨーヨー/Yo-Yo
ボス/Boss
ヘザー・B./Heather B.
レディ・オブ・レイジ/Lady of Rage
ザ・コンシャス・ドーターズ/The Conscious Daughters
ダ・ブラット/Da Brat
▼レフト・アイのライムを振り返る/A Journey Through Left Eye’s Rhymes
シルクE・ファイン/Sylk-E. Fyne
バハマディア/Bahamadia
リル・キム/Lil’ Kim
▼名前にレディがつくラッパー/The “Lady” Rappers
フォクシー・ブラウン/Foxy Brown
ノンシャラント/Nonchalant
ミッシー・エリオット/Missy Elliott
アンジー・マルティネス/Angie Martinez
チャーリー・ボルティモア/Charli Baltimore
メデューサ/Medusa
イヴ/Eve
ソレイ/Solé
レディ・ラック/Lady Luck
ローリン・ヒル/Lauryn Hill
ヴィータ/Vita
キア/Khia
トリーナ/Trina
ラ・チャット/La Chat
アミル/Amil
ショーナ/Shawnna
レミー・マー/Remy Ma
ニッキー・ミナージュ/Nicki Minaj
アジーリア・バンクス/Azealia Banks
カーディ・B/Cardi B
▼女性ラッパーの未来/the future
著者
クローヴァー・ホープ
ブルックリンを拠点とするライター/編集者。Vogue、Elle、The New York Times、XXL、Village等で執筆し、現在はJazebelに勤務、NYUでライティングを教える。
押野素子(オシノ モトコ)
翻訳家。ハワード大ジャーナリズム学部卒業。ワシントンD.C.在住。訳書に『フライデー・ブラック』『私の名前を知って』『MARCH』『ヒップホップ・ジェネレーション』ほか。