Home > News > なぜ「ヒキコモリ」は正しいのか? - ――メディア論の先駆者・粉川哲夫×三田格の対談本、本日発売です!
なぜ「ヒキコモリ」は正しいのか?
すべてが正しくオープンになる世界が、なぜ息苦しいのか?
なぜ人は「なぜ?」と思わなくなっていくのか?
『もしインターネットが世界を変えるとしたら』(1996年/晶文社)でいちはやくインターネットと社会との関係を論じたメディア論の先駆者・粉川哲夫と、ele-kingではおなじみ三田格との待望の共著がドロップ! 映画を愛好するふたりとあって、映画からSNSまでの新旧のメディアを考察しながら、「有縁」から逃れられなくなりつつある社会と、そのなかでの「無縁」の可能性についてさまざまに対話をめぐらせる内容だ。
「社会主義」は、「社会」の終わりから始まった。それは、資本主義の危機でも あったが、資本主義はそれを取り込んで生き延びてきた。だから、いまの資本主義にとっては、「社会的なもの」は不要なのである。(粉川哲夫「序文」より)
という圧倒的な切り口での「ヒキコモリ」論の相貌も持ちつつ、「メディアの憂鬱をいかに生きるか」(タイトル候補でもあったフレーズだ)超絶マジレスを打ち返し合う、風変わりで爽快な対談本!
3.11から2年、原発問題、金融危機、などなど、激動する社会に生きる私たちに見える世界の正体とは......? みたいなよそゆきの宣伝文はさておいて、ひとまずご一読をおすすめしたい。ele-king books第3弾!