「CE」と一致するもの

Throbbing Gristle - ele-king

 高校生の僕にはけっこうな背伸びだった。それまでビートルズの“Revolution 9”以外は実験音楽というものを聴いたことがなかったので、僕にとって『D.o.A. The Third And Final Report』(1978)を聴くことはかなり大きな扉を開ける行為となった。正確にいうとクラフトワークを初めて聴いた時にも自分が何を聴いたのかよくわからなくて、「実験音楽」を聴いた時に感じるような気持ちは大いに味わってはいた。扉の向こうにクラフトワークのようなものがたくさんいる世界を勝手に想像し、扉を閉めてしまえば知らなかったことにできるとも思った。しかし、スロッビン・グリッスルはそういった感覚ともまた違った。扉の向こうにあるのは「部屋」ではなく、立ち入り禁止区画のようなもので、わくわくするような感情からはほど遠く、どちらかというと、知ってもなんの得にもならないものなんじゃないかという懐疑心の方が僕は強かった。その時の訝しさはいまでもジャケット・デザインを見るだけで思い出すことができる。パンク・ロックでさえあっという間に一般的なコモディティへと落とし込んだミュージック・インダストリーが気を利かせてつくり出すヴィジュアルとは、『D.o.A. 』のそれは一線を画していた。彼らがCOUMトランスミッションズというアート集団として活動していたことは知らなかった。しかし、彼らがどこに位置していて、ほかのものとは違うタイプのものを発信していたことは一発でわかるデザインだった。スロッビン・グリッスルのメンバーにはヒプノシスのピーター・クリストファーソンがいて、ヒプノシスがハード・ロックやプログレッシヴ・ロックのためにわざとらしいデザインを量産していたことを思うと、この変化には驚くべきものがある。現代音楽のジャケット・デザインにも多少は存在したのかもしれないけれど、それにしてもここまで即物的なデザインは珍しく、『D.o.A. 』以降、この種のアート表現は確実にスタンダード化していったことは忘れてはならない(被写体となった少女はCOUMがアート・パフォーマンスのために訪れたドイツで出会ったポーランド人アーティストの娘、カーマ)。

『D.o.A. 』の前で扉を閉めてしまおうかどうか迷っていた僕に、虚心坦懐になれるチャンスをつくり出してくれたのは音楽誌の言葉だった。『ロック・マガジン』や『同時代音楽』といった音楽雑誌でスロッビン・グリッスルが熱く語られていなければ、僕はこうした音楽がなんのためにあるのかということを考え続けることはなかったかもしれない。『ロック・マガジン』や『同時代音楽』が取り上げてきた音楽は納得のいくものが多かったので、簡単にいえば信用があったから、もう少し『D.o.A. 』に付き合ってみようと思えたのである。あるいは彼らの音楽を評して「ノイズ・インダストリアル」というレッテルが貼られたことも僕には大きかった。概念化して初めて存在が認められる音楽というか、パンク時代とはいえ、結局は好きな歌手をミーハー的に聴くという習慣しかなかった僕には抽象化という理解のレヴェルが新しい遊びのように思えたのである。知的だった。いまから思えば同じ年にブライアン・イーノ『Music For Airports』がリリースされていた。

 しかし、実際にはクラフトワークの中期を思わせる“AB/7A”ぐらいしか最初は楽しむことができなかった。メカニカルで、スペイシーで、なんともロマンティックな響きはどう考えても浮いていた。どうしてこの曲が入ったのか、それはいま聴いても謎だけれど、この曲がなかったら、僕には取っ掛かりというものがなかったままだったかもしれない。クリス&コージーの出発点だと言われれば、あーそうかとは思うし、この路線は続く『20 Jazz Funk Greats』の“Hot On The Heels Of Love”にソフィスティケイトされて受け継がれる。AB/7A”と似た曲で、アルバム・タイトルにもなっている“Dead On Arrival”が僕の心を少しスロッビン・グリッスルに近づけていく。AB/7A”よりもノイジーで、電子音で荒々しさを表現するということが少しずつ新鮮に思えてきた。AB/7A”がそうであったように、シンセサイザーという楽器はまだどこか瞑想的であったり、夢を見るようなムードと結びついていた頃なので、スロッビン・グリッスルのような使い方はまだ始まったばかりだったのである。空間をノイズで埋め尽くしてしまうことを彼らは、フィル・スペクターと同じく“Walls Of Sound”と称していて、それをそのままタイトルとした曲ではさらに混沌とし、ディストーションを効かせた「ノイズ・インダストリアル」が展開される。

 ハードでノイジーな曲ばかりではない。コージー・ファニ・トゥッティ(以下、CFT)の自伝『アート・セックス・ミュージック』を読んだ後でジェネシス・P–オーリッジ(以下、GPO)の話を信じるか信じないかは微妙だけれど、GPOは“Weeping(すすり泣き)”という曲について興味深いエピソードを語っていたことがある。この曲をイアン・カーティスが「好きだ」と公言していたことをやめさせようとカーティス本人にクレームの電話をかけ、その数時間後にカーティスは首を吊ったというのである。電話から感じとれる雰囲気に違和感があったので、GPOはすぐにジョイ・ディヴィジョンのスタッフに連絡を入れ、彼らが本気にしなかったから、カーティスを死なせてしまったのだとも。また、『アート・セックス・ミュージック』では“Weeping”がCFTと男女の関係を解消したGPOがその悲しみの中でつくった曲だということも明かされている。スロッビン・グリッスルの曲をそうした色恋沙汰の文脈で理解することはちょっとがっかりな感じもあるけれど、歳もとったことだし、そうした下世話な面白さを楽しむことも、まあ、ありかなと。同じようにCFTがソロでつくったという“Hometime”も静かで優しい響きをなびかせている。これはCFTの甥と姪が遊んでいるところをフィールド・レコーディングしたものだそうで、それこそ近年のアンビエント・アルバムには必ず1曲ぐらいは入っているパターン。CFTにしてもリュック・フェラーリのクラシック『Presque Rien No.1』(70)の真似をしただけだろう。

 スロッビン・グリッスルの音楽もすべてが新しかったわけではなく、ミュジーク・コンクレートから受け継いだものも少なからずあるだろうし、それをアカデミックな領域ではなく、ストリート・カルチャーとして展開したところは大きな可能性だったといえる。そして彼らのつくり出した図式を踏襲したミュージシャンがどれだけの数に上り、巨大な負のエネルギーの受け皿となってきたことか。サージョンが“Hamburger Lady”をサンプリングし、フューチャー・サウンド・オブ・ロンドンが“I.B.M.”をサンプリングし、ディアフーフが“Blood On The Floor”をサンプリングし……

 なお、今回の再発にあたっては2011年の再発盤よりもボーナス・トラックが増え、カセットのみのリリースだった『At Goldsmiths College, London』(79)から「D.o.A.」のライヴ・ヴァージョンが追加されている。他の11曲は同じで、やはりカセットのみのリリースだった『At Butlers Wharf, London 23rd December 1979』(79)の「Introduction」を皮切りに、『At The Industrial Training College, Wakefield』(79)から「Industrial Muzak」や『At Goldsmiths College, London』(79)から“Hamburger Lady”のライヴ・ヴァージョンなどが猛威を振るう。『At Goldsmiths College, London』(79)から再録された“I.B.M.”はとくに素晴らしく、メンバーにとって思い出深いステージだったという『At The ICA London』(79)から“We Hate You (Little Girls)”が奇妙な余韻を残してすべては終わる。

Stereolab - ele-king

 ステレオラブ復刻プロジェクトがついに完結。5月の2nd&3rd、9月の4th~6th に続き、今度は2001年の7作目『Sound-Dust』と2004年の8作目『Margerine Eclipse』がリイシューされる。発売は11月29日。これまで同様、全曲リマスタリング&ボーナス音源追加。両作ともにショーン・オヘイガンが参加しており、前者ではおなじみのジム・オルークとジョン・マッケンタイアがエンジニアリングとミックスを担当している。現在『Sound-Dust』より“Baby Lulu”が先行解禁中。

STEREOLAB

90年代オルタナ・シーンでも異彩を放ったステレオラブ
10年ぶりに再始動をした彼らの再発キャンペーン第三弾発表!
『SOUND-DUST』と『MARGERINE ECLIPSE』の名盤2作が全曲リマスター+ボーナス音源を追加収録でリリース!

90年代に結成され、クラウト・ロック、ポスト・パンク、ポップ・ミュージック、ラウンジ、ポスト・ロックなど、様々な音楽を網羅した幅広い音楽性で、オルタナティヴ・ミュージックを語る上で欠かせないバンドであるステレオラブ。その唯一無二のサウンドには、音楽ファンのみならず、多くのアーティストがリスペクトを送っている。10年ぶりに再始動を果たし、今年のプリマヴェーラ・サウンドではヘッドライナーのひとりとして出演。5月には、再発キャンペーン第一弾として『Transient Random-Noise Bursts With Announcements [Expanded Edition]』(1993年)、『Mars Audiac Quintet [Expanded Edition]』(1994年)の2タイトルが、9月に第二弾として『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)、『Dots And Loops』(1997年)、『Phases Group Play Voltage In The Milky Night』(1999年)の3作がアナログ、CD、デジタルで再リリースされている。

7タイトル再発キャンペーンの締めくくりとなる第三弾として、ジム・オルークとジョン・マッケンタイア共同プロデュースによる2001年の『Sound-Dust』と、久々のセルフ・プロデュース・アルバムとなった2004年の『Margerine Eclipse』の2作が、全曲リマスター+ボーナス音源を追加収録した“エクスパンデッド・エディション”で再発されることが発表された。また合わせて『Sound-Dust』より“Baby Lulu”が先行解禁されている。

Stereolab - Expanded Album Reissues Part 3
https://youtu.be/5mlLux_PEhc

Baby Lulu
https://stereolab.ffm.to/baby-lulu

今回の再発キャンペーンでは、メンバーのティム・ゲインが監修し、世界中のアーティストが信頼を置くカリックス・マスタリング (Calyx Mastering)のエンジニア、ボー・コンドレン(Bo Kondren)によって、オリジナル・テープから再マスタリングされた音源が収録されており、ボーナス・トラックとして、別ヴァージョンやデモ音源、未発表ミックスなどが追加収録される。


『Sound Dust [Expanded Edition]』と『Margerine Eclipse [Expanded Edition]』は2019年11月29日リリース。国内流通盤CDには、解説書とオリジナル・ステッカーが封入され、初回生産限定アナログ盤は3枚組のクリア・ヴァイナル仕様となり、ポスターとティム・ゲイン本人によるライナーノートが封入される。また、スクラッチカードも同封されており、当選者には限定12インチがプレゼントされる。さらに対象店舗でCDおよびLPを購入すると、先着でジャケットのデザインを起用した缶バッヂがもらえる。

label: Duophonic / Warp Records / Beat Records
artist: Stereolab
title: SOUND DUST [Expanded Edition]
release date: 2019/11/29 FRI ON SALE

[TRACKLISTING]

Disk 1
01. Black Ants In Sound-Dust
02. Space Moth
03. Captain Easychord
04. Baby Lulu
05. The Black Arts
06. Hallucinex
07. Double Rocker
08. Gus The Mynah Bird
09. Naught More Terrific Than Man
10. Nothing To Do With Me
11. Suggestion Diabolique
12. Les Bons Bons Des Raisons

Disk 2
01. Black Ants Demo
02. Spacemoth Intro Demo
03. Spacemoth Demo
04. Baby Lulu Demo
05. Hallucinex pt 1 Demo
06. Hallucinex pt 2 Demo
07. Long Live Love Demo
08. Les Bon Bons Des Raisons Demo

label: Duophonic / Warp Records / Beat Records
artist: Stereolab
title: MARGERINE ECLIPSE [Expanded Edition]
release date: 2019/11/29 FRI ON SALE

[TRACKLISTING]

Disk 1
01. Vonal Declosion
02. Need To Be
03. Sudden Stars
04. Cosmic Country Noir
05. La Demeure
06. Margerine Rock
07. The Man With 100 Cells
08. Margerine Melodie
09. Hillbilly Motorbike
10. Feel And Triple
11. Bop Scotch
12. Dear Marge

Disk 2
01. Mass Riff
02. Good Is Me
03. Microclimate
04. Mass Riff Instrumental
05. Jaunty Monty And The Bubbles Of Silence
06. Banana Monster Ne Répond Plus
07. University Microfilms International
08. Rose, My Rocket-Brain! (Rose, Le Cerveau Electronique De Ma Fusée!)

Anna Wise - ele-king

 きみは覚えているかい? ケンドリック・ラマーの2015年の名盤『To Pimp A Butterfly』を? 同作収録の“These Walls”などで素晴らしい歌声を響かせていたシンガーがアンナ・ワイズだ(ゴンジャスーフィ『Callus』のリミックス盤でも気だるげなヴォーカルを披露)。そんな彼女がついにみずからのファースト・アルバムを発表する。先行シングル曲ではニック・ハキム&ジョン・バップと共作、ほかの曲にはデンゼル・カリーやマインドデザイン、それに2019年の重要なアルバムの1枚である『Grey Area』を送り出したリトル・シムズも参加している模様。こいつはチェックしておかないといけない1枚でっせ。

ANNA WISE
As If It Were Forever

ケンドリック・ラマー『To Pimp a Butterfly』への参加や、長年のコラボーレータとしても輝かしい実績と魅力を放つシンガー、Anna Wise(アンナ・ワイズ)。
エクスペリメンタルなサウンドと素晴らしい歌声に、抜群の才能を発揮したデビュー・アルバムを、遂にリリース!!

Official HP: https://www.ringstokyo.com/annawise

バークレーを経てソニームーンを結成し、ケンドリック・ラマー『To Pimp a Butterfly』へのフィーチャーでグラミーも受賞という、確かな才能と輝かしい実績を持つアンナ・ワイズ。誰もが彼女の本格的なソロ作を望んでいたはず。その期待に十二分に応えたアルバムです。
ニック・ハキムとジョン・バップと共に僅か一晩で作った先行シングル“Nerve”が象徴的。言葉もメロディもビートもこれまでにない躍動感があり、複雑で魅力的です。彼女の歌はネクストレヴェルにあることを証明しています。 (原 雅明 rings プロデューサー)

アーティスト : ANNA WISE (アンナ・ワイズ)
タイトル : As If It Were Forever (アズ・イフ・イット・ワー・フォーエバー)
発売日 : 2019/11/20
価格 : 2,400円+税
レーベル/品番 : rings (RINC61)
フォーマット : CD (日本限定CD)

Tracklist :
01. Worm's Playground
02. Blue Rose
03. Abracadabra (with Little Simz)
04. Nerve
05. Count My Blessings (with Denzel Curry)
06. What's Up With You?
07. The Moment (Interlude)
08. One Of These Changes Is You (with Pink Siifu)
09. Vivre d'Amour et d'Eau Fraîche (with Jon Bap)
10. Mirror
11. Coming Home
12. Juice
& Bonus Track 追加予定

Fatima Al Qadiri - ele-king

 セネガル生まれ、クウェイト育ち、最近はベルリン在住だというファティマ・アル・カディリは、これまで〈Hyperdub〉から『Asiatisch』『Brute』「Shaneera」と立て続けに素晴らしい作品を送り出してきたプロデューサーである。架空のアジア、警察の暴力、アラブのクィアと、毎度しっかりテーマを練ってくるタイプのアーティストだが、その次なる一手はどうやらサウンドトラックのようだ。
 今回彼女がスコアを手がけたのは『Atlantics』という、今年のカンヌ国際映画祭でグランプリ(審査員特別賞)に輝いたフィルムで、建設労働者の青年に思いを寄せる少女の恋物語が描かれている。監督はセネガル系のマティ・ディオップで、今回が初の長編作品。ファティマによるサントラは11月15日に発売、映画のほうはネットフリックスにて11月29日より公開される。現在、同サントラより“Boys In The Mirror”が公開中。

Fatima Al Qadiri - Boys In The Mirror

Atlantics - Trailer

artist: Fatima Al Qadiri
title: Original Music From Atlantics
label: Milan / Sony Masterworks
release: 2019/11/15

tracklist:
01. Souleiman's Theme
02. Ada And Souleiman
03. Qasida Nightmare
04. Yelwa Procession
05. Wedding Interlude
06. 10-34 Reprise
07. Qasida - Sunset Fever 1
08. Alleil
09. Suñu Khalis
10. Qasida - Sunset Fever 2
11. Boys In The Mirror
12. Souleiman's Theme - Issa Against The Sun
13. Body Double

special talk - ele-king

 今週末の10月12日、渋谷 CONTACT にてジャイルス・ピーターソンの来日公演が開催される。もしかするとこれは今年もっとも重要なパーティになるかもしれない。ジャイルスのプレイが楽しみなのはもちろんではあるが、それ以上に注目すべきなのは、90年代から日本の音楽シーンを支え続け、昨年現行のUKジャズとリンクする新作を送り出した松浦俊夫と、日本の現状を変革しようと日々奮闘している Midori Aoyama、Masaki Tamura、Souta Raw ら TSUBAKI FM の面々との邂逅だ。さらに言えば、GONNO × MASUMURA も出演するし、Leo Gabriel や Mayu Amano ら20代の若い面々も集合する。ここには素晴らしい雑食があり……つまりこの夜は、いまUKでいちばんおもしろいサウンドが聴ける最大のチャンスであると同時に、ジャンルが細分化し、世代ごとに分断されてしまった日本の音楽シーンに一石を投じる一夜にもなるかもしれないのだ。20代も50代も交じり合う奇跡の時間──それは最高の瞬間だと、松浦は言う。というわけで、今回のイヴェントを企画することになった動機や意気込みについて、松浦と青山のふたりに語り合ってもらった。

[10月11日追記]
 10/12(土)開催予定だった《Gilles Peterson at Contact》は、台風19号の影響により、中止となりました。詳細はこちらをご確認ください。

いまの音楽を追わなくなった人がすごく多い。懐かしいものに帰ろうとしている傾向がある。90年代の音楽を聴きなおすことも大事だけど、いま自分たちが生きているなかで、日々たくさんのフレッシュな音楽が生まれていることは事実。 (松浦)

10月12日にジャイルス・ピーターソンの来日公演があります。松浦俊夫さんとともに青山さんたちも出演されます。自分たちの世代と松浦さんの世代を橋渡ししたいというような考えが青山さんにはあったんでしょうか?

Midori Aoyama(以下、青山):そうですね。松浦さんがジャイルスのパーティをオーガナイズすることを知ったので手をあげました。自分もジャイルスが紹介している音楽をかけているDJのひとりだし、ラジオもずっと聴いていますし。TSUBAKI FM というラジオをはじめて、いままでハウス・ミュージックをやっていたところから、少しずつ広がっていくのをこの2年間で肌で感じたんです。こういうタイミングがきて、自分のなかで「いまかな」と思って。もし縁があればおもしろいことができるんじゃないかなと思いました。

松浦俊夫(以下、松浦):もちろん青山さんのお名前は知っていましたけど、実は今回の件で初めてお会いしてお話したんですよね。

青山:以前何度かご挨拶だけはさせてもらったんですが、そのときは自分の音楽について話すということもなかったですし、松浦さんと深く時間をとって話すことはなかったので。この対談はお互いの考え方とか意見を交換する貴重な機会だと思っています。

松浦:日本ではジャンルとか世代が、いままでバラバラだったところがあって。シーンが細分化されて、それぞれがそれぞれの細かいところにいて、全体として勢いを失った印象です。UKのシーンのおかげかわかりませんが、またジャンルが関係ないところで音楽がひとつのところに寄ってきているのをここ何年か感じています。ジャンルとともに世代もつながっていることをヨーロッパには感じていたんですけど、日本では自分たちは自分たちみたいな感じなので、どうそこを突破していこうかなということを数年悩んでいたんです。青山さんみたいにある意味でアンビシャスがある人たちが日本にはちょっと少ないかなと。今回の企画はそれぞれの叶えたいこととともにシーンのことを考えてもっとジャンルと世代を関係なくつなげていこうというところでひとつになっているなと思います。今回一緒にやるという意義をそこにすごく感じています。

それぞれが叶えたいこととは?

松浦:世代を超えたいというところ。50歳を超えてクラブに来る人も当然いるけど、90年代にクラブだったり、音楽にどっぷりつかった生活をしていた人たちって、社会に出たり、家庭ができたりで、いまの音楽を追わなくなった人がすごく多い。懐かしいものに帰ろうとしている傾向がある。学生時代に聴いていた90年代の音楽を聴きなおすことも大事だけど、いま自分たちが生きているなかで、日々たくさんのフレッシュな音楽が生まれていることは事実。それを味わってもらうために自分はDJとして選曲家として、クラブやその他のメディアで活動をしているつもりです。
 さらに若い人たちにジョインしてもらうためにはある程度降りていかなきゃいけないなと思っている。自分はどんどん濃くしていきたいんだけど、これを薄めて若い人たちにつなげていくというのは、自分的には違うから、若い人も巻き込んでいくやり方がいいんじゃないかなって思います。それがうまくできているのがUKのシーン。そのスペシャリストがジャイルスなのかなという気がする。イギリスだけじゃなくて、ヨーロッパでも、自分が手掛けてない音楽も含めてひとつにまとめてくれる、それが彼の感覚のすごさですよね。これをなんで日本ではできないのかという葛藤があっただけに、今回こういう機会を作ってもらえたので彼の手を借りて、みなひとつにするチャンスだと思っています。

降りていくというのは、キャッチーな曲をかけるとか?

松浦:そういうことですね。これは音楽だけではないと思うけど、ちょっと難しくなると暗いとか。それは昔から変わらないですよね。かといってマイナーなことが格好いいかというとそうでもないと思う。誰も聴いたことがないプライヴェート・プレスで、アルバムで3000ドルくらいしますみたいなものでも、聴いてみると別にそんなすごいアルバムじゃない。そうではなくて、聴いたときに誰の何かわからないけど、これっていいよねということをシェアできるようにしなきゃいけない。ここ数年でイギリスのシーンが動き出したことでライヴ・ミュージックとしてミュージシャンが作る音楽とクラブで完結していたダンス・ミュージックが、やっと30年くらいかかってひとつになった。それは人力テクノとかではなくて、これこそオルタナティヴな音楽が生まれる瞬間なのかな。これは日本にも当然余波として来るべきですね。90年代のレアグルーヴだったり、アシッド・ジャズの流れで東京からいろんなユニットやバンドが出てきたように、東京からももっと出てくるタイミングじゃないかなと思っています。

パーティやDJを10年間くらい続けてきて同世代には広げ切ったという感じがあった。次何をするかとなったら、若い人と何かやるか、上の世代とやるしかない。松浦さんやジャイルスのお客さんにも自分たちのやっていること、自分の実力を証明したい。 (青山)

青山さんの野心は?

青山:僕と松浦さんって音楽的にリンクしてないって周りの人は思っている。これが伝わっていないことが自分のなかのジレンマです。松浦さんはジャズ、僕はハウスというイメージで完全に分かれている感じ。でも松浦さんがラジオで、僕が Eureka! でブッキングする外国人DJをプッシュしてくれていたことは知っていたし、ありがたいなと思っていました。
 パーティやDJを10年間くらい続けてきて同世代には広げ切った、自分のなかではつながれるところはほとんどつながった、やりたいクラブでも全部やったし、呼びたい海外DJも呼んだし、自分のやりたいパーティもやって、なんか終わったなという感じが正直あった。次何をするかとなったら、若い人と何かやるか、上の世代の人と何かやるしかない。世代、環境、性別、国とかを超えて何かもっと強く発信していかなきゃいけないなと思っていたんです。そのなかで自分がいまいちばんおもしろいなと思っているシーンはUKのジャズ・シーンだったり、UKのハウスだったりするんですね。だからこそ松浦さんとやるということはひとつのカギだったし、松浦さんやジャイルスのお客さんにも自分たちのやっていること、自分の実力を証明したいなと思っている。全然ダメじゃんと言われたらそこまでですけど(笑)。
 一回背伸びしてチャレンジするいいタイミングかなって思っています。いまの自分たちに何ができるのか。どういうものを知ってもらえるのかというのをこっちから表現して、松浦さんやジャイルスの世代のひとたちが、もっとこうしたほうがいいとか、こういうのが足りないと思ってくれるのならそれを取り入れて改善したい。最終的にはもともと自分が持っているハウスとかテクノのコミュニティにも刺さったらいいですね。そもそもジャイルスのイヴェントに自分たちが出てくるということ自体雰囲気的にハテナな人もいると思う。とくに今回のラインナップで言うと、Masaki (Tamura) 君とかは納得いくけど、Souta Raw はディスコだし、ジャイルスとどこがリンクするの? みたいな話になる。でもやっている本人たちはそんなことないんです。ジャイルスがかけているディスコとかファンクとか、彼が紹介しているハウスとかにすごくインスパイアされている。そこはもう少し目に見えるかたちで、身体で感じられるレヴェルで表現したいと思った。それが今回いちばんやりたいこと。

松浦:自分は意識していないけど、寄り付かせない何かをまとっている部分があると思うんです。だから、実際に大きな音で聴いてもらって、みんなが思っているジャズだけというイメージとは違うということをわかってもらえるといいですね。聴いたことない人たちにも、今回青山さんがお手伝いしてくださることによって集まってくれた人たちにも届けることができたらお互いに新しいお客さんを巻き込むことになる。これがうまくいけばその次もあるんじゃないかなって思う。

いまのUKでいちばんおもしろい音を聴けるチャンスですよね。UKのジャズのおもしろさは雑食性、ジャズの定義の緩さというか、新しいビートを取り入れることなわけですから、今回のパーティはまさにその雑食性を表現しているように思います。

松浦:そうだと思いますね。たぶんジャズをやろうとしてはいないんじゃないかな。ジャズというフォーマットのなかで勝負するのであればアメリカに行ってアメリカのなかでジャズをやると思う。新しいものを生み出すということのなかで、あえてジャズにしようとしていないのはたぶん意図的にやっているんじゃないかな。

アシッド・ジャズのときも、あれはジャズではないですよね。

松浦:また30年くらいたったときにやっていることは違うけど、ムードが近い雰囲気になってきているなと思いますね。ちょっと遅れて日本に届いてくる感じもあのときの感じに近い。やっとここで動くんじゃないかなという期待が今回のイヴェントにある。いちばん若い子だと Leo (Gabriel) 君ですね。

青山:あとは Mayu Amano ちゃんという一緒に TSUBAKI FM を運営してくれている彼女も20代前半ですし。

松浦:プレイする方も混ぜたいけど、お客さんにも混ざってほしいな。90年代に yellow というクラブがあて、21時オープンで5時まで Jazzin’(ジャジン)というレギュラーをやっていたんですけど、21時から0時くらいまでではサラリーマンとかOLの人たちでひと盛り上がりして、2時くらいから六本木の水商売の人がやってきてまた盛り上がるという二段階。それが交わる瞬間が0時から2時くらい。そのとき交じり合っている世代は50代から20まで。そういう景色を見るとやっぱり音楽ってすごいんだなって思いますよね。ジャンルとか、年齢みたいなものがぐちゃぐちゃになっていてみんな楽しそうにしている景色を見るのは最高の瞬間ですよ。

青山:yellow のときの状況はすごかったと思うんです。僕が20とかのときに最後の yellow に行っていたから僕のクラブの初期衝動はあの場所が大きい。自分でこういうパーティをつくりたいというイメージはけっきょく遊んだときのもの。年齢の垣根を越えている感じとか、熱量、あれが自分基準値になっている。

他のジャンルでも世代は固まっている気がしますね。

青山:だからこそ熱量のある空間をできる限りつくっていくというのが20代以上の世代の人たちがクラブとか音楽シーンに求められていることだと思うんです。そうやって下の世代に引き継いでいくことはすごく大事だと思う。
 松浦さんはご自分で発信している音楽とか、U.F.O.で昔やっていた曲とかが、いまの世代にまた伝わりはじめているなと感じることはありますか?

松浦:そうですね。なぜそうなったのかはわからないですけど。時代の周期みたいなものがあるのかな。その周期を見ながら、現在も新しいものをつくろうという気持ちは変えずにいきたいな。あと、自分で自分がやりたいことをできるような場を作るにはどうすればいいかということはつねに考えている。

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ジャンルとか、年齢みたいなものがぐちゃぐちゃになっていてみんな楽しそうにしている景色を見るのは最高の瞬間ですよ。 (松浦)

すごいなと思った最近のUKのジャズは?

青山:でもけっきょくヴェテランがいいなと思っちゃいますね。最近はカイディ・テイタムが好き。

松浦:アルバム単位というよりかは、自分の場合は曲単位で選んでいます。アシュリー・ヘンリーのアルバムとか、〈Sony〉が久々にああいうUKのアーティストを出してきたのはすごくおもしろい。ソランジュの曲をピアノでカヴァーしたり。ネリーヤ(Nérija)もそうだし。あとはポーランドのアーティストもすごくおもしろくなってきている。ジャズのなかでのせめぎあいではなくて、オルタナティヴ・ジャズのシーンみたいなものがあるとしたら、そのなかで勝負している感じが非常におもしろい。その方向性は人によってはアフロに寄ったり、カリビアンによったりする。ただストレートにどこかのジャンルに一直線に走っているわけではなくて、いろんな要素を加えながらそのアーティスト独自の表現を探そうとしているところがきっとおもしろいんだろうな。

イギリスにはジャイルスみたいな人が何人かいますよね。〈Honest Jon's〉みたいなレコード店だってそう。若い世代でいうと、ベンジー・Bがジャイルスの後継者になっている。イギリスにはこれがいい音楽だって言える目利きの文化みたいなものがありますよね。あとはブラック・ライヴズ・マターとか、人種暴動があったり、ヘイトクライムがあったりそういう世の中で、UKジャズが体現しているのは人種やジェンダーを超えたひとつのコミュニティ。それはいまの時代に説得力がある。

松浦:テロが起きたことと、コスモポリタンになったということがイギリスが強くひとつになれる理由なのかな。

やっぱり日本って借り物の印象がすごく強いと思います。どうしても外タレ崇拝みたいなところがある。ファッションもDJも全部そう。そこをまず変えていかなきゃいけないのかなという使命感があります。 (青山)

イギリスから音楽の文化が弱くなったように見えたためしがない。つねにみんな音楽が好きだし、いい曲が出れば「これいいよね」という会話が普通に成り立つような国だから。

松浦:アンダーグラウンドの場所が世の中にあるというのがすごいですよね。自分がいくつになっても自分の楽しみを続けていこうという姿勢は強いかな。

青山:イギリスって自国から生まれたものをすごく大事にする印象がある。やっぱり日本って借り物の印象がすごく強いと思います。どうしても外タレ崇拝みたいなところがある。ファッションもDJも全部そう。海外のカルチャーを受け入れてどう日本で消化させていくかということがこの20年~30年続いているなと思う。そこをまず変えていかなきゃいけないのかなという使命感があります。

松浦:そうですね。Worldwide FM をやっていて、日本の番組だから日本発の新しい音楽をできるだけ紹介したいし、ゲストも若い日本人の人を紹介したいんだけど、なかなか難しい。

青山:それは僕も正直ある。他のネットラジオなどを聴いていても、こんなに毎週毎月UKから新しいミュージシャンやアルバム、コンピレーションがガンガン出ているのに、日本からは1枚も出ない。もちろんアーティストのレヴェルの問題もありますけど、仕組み自体を変えないとダメだなと思う。UKが仕組みとしておもしろいのはジャイルスみたいな良い曲を判断してくれるキュレーターがいて、そういう音楽を発信するプラットフォームがあって、そこで曲を発信したいと思って作曲するアーティストが増えるという形で循環しているところ。ジャイルスだけじゃダメだし。アーティストがいるだけでもダメだし、ラジオがあるだけでもダメ。全部がはじめてひとつの輪になってグルーヴが生まれて、それがシーンになっていくと思うんですけど、日本にはそれがない。あるかもしれないけど、局地的だったたり、つながってない。そこをまずひとつにしていくという作業が次の10年で大事なのかなと思う。それを僕は TSUBAKI FM で体現したい。海外のラジオを日本でやろうとかということではなくて、日本オリジナルのブランドを作らないとどうにもならないなって。  さらにもうひとつはアーティストもレーベルも、ディストリビューションも日本になるといいですね。日本でプロモーションを世界に向けて発信して、世界で評価されるというところまでもっていきたい。それが次の日本の音楽シーンが目指す目標だと思う。それを目指すためのひとつのピースとして TSUBAKI FM だったり、もっとみんな真剣に考えて取り組まなきゃいけないなと思います。

松浦:それこそ90年代に『Multidirection』っていうのを2枚作りましたけど、そのくらい集めたくなるほど新しい音楽を生み出せる環境、インターナショナルで聴かせたいというものがもっと出てきてほしいな。もうちょっとグルーヴのある音楽で出てきてくれるといいな。でも巻き込んでいくしかないのかな。こういう音楽をつくっても出ていけるというふうに感じないとダメなのかな。

青山:そこはDJや僕らの仕事かもしれないですね。ここの曲のこういうところにグルーヴがあればかけられるんだよとか、使えるんだよなということを、アーティストに要求していく。日本にはレールもないし、アーティストに対して要求する人が全然いない。アーティストがこれが良いと思ったものをそのまま出しちゃっているから、そのアーティストの仲間は受け入れてくれるかもしれないけど、周りの人に伝わるかといったら伝わらないこともある。そこは第三者がディレクションをしてあげることでもっと深みがでると思う。なので、アーティストに対してDJとかプロモーターとかレーベルをやっている人が近づいて要求していくという作業も必要ですね。

松浦:流れができれば国内からも必然的に出しましょうという話になると思う。

青山:そういうことをやりたいという目標があるけど、それをちょっとずつ広げていくために今回のイヴェントはすごくいい機会です。松浦さんとお仕事ができただけで価値あることだと思う。

松浦:まだまだはじまったばかりだからね。僕にとっての大先輩、トランスミッション・バリケードというラジオをやられていたふたりと一緒にDJをやったとき、自分はここにいていいのかなくらいの緊張感があった。でも終わってから選曲がよかったと言ってもらえたので嬉しかったですね。この年でもまだ緊張感が生まれる先輩がいてよかったなと思う。逆にそういう関係性が世代を超えてできたらいいですね。年齢的に一回り以上年上の方でも新しい音楽を中心にプレイしようという意思が感じられたので、自分ももっとがんばらなきゃなと思いました。

(聞き手:野田努+小林拓音)

Gilles Peterson at Contact
2019年10月12日(土)

Studio X:
GILLES PETERSON (Brownswood Recordings | Worldwide FM | UK)
TOSHIO MATSUURA (TOSHIO MATSUURA GROUP | HEX)
GONNO x MASUMURA -LIVE-

Contact:
DJ KAWASAKI
SHACHO (SOIL&”PIMP”SESSIONS)
MASAKI TAMURA
SOUTA RAW
MIDORI AOYAMA

Foyer:
MIDO (Menace)
GOMEZ (Face to Face)
DJ EMERALD
LEO GABRIEL
MAYU AMANO

OPEN: 10PM
¥1000 Under 23
¥2500 Before 11PM / Early Bird
(LIMITED 100 e+ / Resident Advisor / clubbeia / iflyer)
¥2800 GH S Member I ¥3000 Advance
¥3300 With Flyer I ¥3800 Door

https://www.contacttokyo.com/schedule/gilles-peterson-at-contact/

Contact
東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル4号館B2
Tel: 03-6427-8107
https://www.contacttokyo.com
You must be 20 and over with photo ID

John Corbett - ele-king

 インプロって何? フリーって、自由? なんとなくはわかるけど、でもやっぱりよくわからない……そんなアナタに朗報だ。シカゴの音楽批評家にしてミュージシャン、ジョン・コルベットによる画期的な入門書が翻訳された。タイトルは『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』。直球である。
 また、今回の邦訳刊行を記念し、10月26日に国分寺M'sにてトーク・イベントが開催される。出演は、訳者の工藤遥、ele-kingでもおなじみの細田成嗣、そして若手批評家の仲山ひふみ。これはなかなか興味深い議論を聞くことができそうだ。お時間ある方はぜひ!

『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』
ジョン・コルベット著 工藤遥訳

●内容紹介

「前提とされている自分の役割は何なのか。そして自分がそれをしなかったらどうなるのか。」一部の先鋭的なミュージシャンにより、あらゆる前提がひっくり返された音楽=フリー・インプロヴィゼーション。好奇心溢れる全ての音楽ファンに捧げる画期的入門書、ついに邦訳!
【附録】即興音楽のさらなる探索のための書籍・録音作品リストを掲載(選書・選盤=細田成嗣)

●著者略歴

著者:ジョン・コルベット(John Corbett)
1963年生まれ。シカゴを拠点に活動する音楽批評家、ミュージシャン、プロデューサー、キュレーター。レーベル兼ギャラリー〈Corbett vs. Dempsey〉主宰。著書に、Extended Play: Sounding Off from John Cage to Dr. Funkenstein(1994年)、Microgroove: Forays into Other Music(2015年)、A Listener’s Guide to Free Improvisation(2016年)、Vinyl Freak: Love Letters to a Dying Medium(2017年)、Pick Up the Pieces: Excursions in Seventies Music(2019年)。

訳者:工藤 遥(くどう・はるか)
1986年生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了(音楽文化学)。研究領域はフリージャズ文化史、音盤蒐集学。

●推薦コメント

「くすっと笑えるユーモアと、音楽好きなら心当たりのあるちょっとした出来事を引用しながら、あなたを未知の世界に導いてくれる最高の即興音楽入門書にして、音楽と即興をめぐる好奇心と思考のガイドブック。即興音楽の根底にある様々な発想や思想が、この先の社会に大きな意味をもつと思っている私にとって、本書はヒントの宝庫でもあります。」
(大友良英/音楽家)

「ありそうでなかった、そして、こんな本が欲しかった、ユーモアとウィットとエスプリに富んだ即興音楽入門。コルベットの愛と悪戯心に満ち満ちた筆の運びは、さながらそれ自体が論述のインプロヴィゼーションのようだ。初心者のみならず、うるさ方の皆々様も必読!」
(佐々木敦/批評家)

「フリー・インプロヴィゼーションって何だろう。どう楽しんだらいいんだろう。こう思っている人には、本書は最高の手引書だ。即興音楽聴取をバード・ウォッチングになぞらえる本書は、私たちが通常「音楽」と考えている領域の外側に広大な音の世界が広がっていることをその聴き方とともに教えてくれる。本書が紹介する定番ツアーから始めるのもよし、いきなり未開の荒野に進むのもよし。即興音楽をあらゆる人に解放する画期的ガイドブック!」
(毛利嘉孝/社会学者)

●商品データ

出版社: カンパニー社
判型:小B6判(17.4 x 11.2 x 1.3 cm)
頁数:168ページ
定価:本体1600円+税
発売日:2019年9月27日
ISBN978-4910065007
https://p-minor.com/?pid=145692178


●刊行記念イベント

即興音楽の入門と応用──ジョン・コルベット『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』刊行記念

米国の音楽批評家/ミュージシャンであるジョン・コルベットによる即興音楽の画期的入門書『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』(工藤遥訳、カンパニー社)の邦訳版刊行を記念し、訳者でありカンパニー社代表でもある工藤遥さん、および批評誌『アーギュメンツ♯3』の共同編集人であり即興音楽とも関わりの深い哲学者レイ・ブラシエの訳書を準備している仲山ひふみさんとともに、即興音楽の入門と応用をめぐるトーク・イベントを開催します。前半は「入門編」として『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』のエッセンスを抽出し、訳者の裏話やコルベットが紹介している音源などを交えつつ、ときに聴かれることなく敬遠/称揚されてしまう即興音楽の「聴き方」を、聴くことの入門にまつわる様々な言説を踏まえながら紹介/検討します。後半では「応用編」として主に現代の即興音楽とその周辺の事例をピックアップしつつ、コルベットの「聴き方」はどこまで応用できるのか/他にも「聴き方」はないだろうか/そもそも聴取が中心であるべきなのか/音響以降の即興音楽をどのように考えられるのか/絶滅と共生の非人間中心主義的な哲学はどのように現代の即興音楽と関わるのか……といった議論へと向かいます。(細田成嗣)

出演:細田成嗣(ライター/音楽批評)、工藤遥(カンパニー社)、仲山ひふみ(批評家)
日時:10/26(土)19:30~
料金:チャージ1300円、別途1オーダー(学割:チャージ800円、別途1オーダー)
会場:ART×JAZZ「M’s」(エムズ)
   東京都国分寺市本町2-7-5赤星ビルB1F
   TEL:042-325-7767
   https://www.ms-artjazz.com/
フライヤーデザイン:内田涼

Abro - ele-king

 イスラエルのジャズ・シーンから新たな注目作の登場だ。昨年〈Stones Throw〉からアルバムをリリースしたバターリング・トリオのリジョイサーが「最も尊敬を受けるベーシスト」と太鼓判を押すギラッド・アブロ、その初のソロ・アルバムが11月13日に発売。リジョイサーのみならず、〈Blue Note〉からの作品でも知られるアヴィシャイ・コーエンやニタイ・ハーシュコヴィッツも参加しており、かの地のジャズの盛り上がりを伝えてくれる内容に仕上がっているようだ。

ABRO
LEAF BOY

イスラエルのジャズ・シーンを代表するベーシストとして、大きな信頼を集めるギラッド・アブロによるソロ・デビュー・アルバム!!
ニタイ・ハーシュコヴィッツやアミール・ブレスラー、バターリング・トリオのリジョイサーやケレン・ダンもサポートした、素晴らしい技術と才能が溢れた傑作!!

Official HP: https://www.ringstokyo.com/abro

バターリング・トリオのリジョイサーが「イスラエルのジャズ・シーンで最も尊敬を受けるベーシストだ」と紹介して、ギラッド・アブロを聴かせてくれた。一聴してすぐに惹き付けられた。その音楽がようやくフル・アルバムで届けられた。
ニタイ・ハーシュコヴィッツやアミール・ブレスラーもサポートした本作は、リジョイサーとイスラエルの新世代ジャズ・ミュージシャンのコレクティヴ、Time Grove からの最新の、そして飛びきりの一枚! (原 雅明 rings プロデューサー)

アーティスト : ABRO (アブロ)
タイ トル : LEAF BOY (リーフ・ボーイ)
発売日 : 2019/11/13
価格 : 2,450円+税
レーベル/品番 : rings (RINC60)
フォーマット : CD (輸入盤CDは、ございません。)
バーコード : 4988044050648

Tracklist :
01. Leaf Boy
02. Meantime Springtime
03. Honey Bee feat. KerenDun
04. Much Love To Give feat. Sefi Zisling
05. Angels feat. Karolina
06. I Won't Live Alone
07. Did Our Best
08. Always Here feat. Echo
09. Parenthood Galore feat. Rejoicer
10. Spam Day
11. Guessing Game
& Bonus Track 追加予定

Carpainter - ele-king

 は、早い。今年2月にEP「Declare Vicrory」をリリースしたばかりだというのに、もう新作である。きたる11月13日、日本のみならず世界じゅうから高い評価を得ている〈TREKKIE TRAX〉から、Carpainter の3枚目のアルバムが発売される。タイトルは『Future Legacy』。彼特有のアップリフティングな感覚、デトロイト由来の豊かでメロディアスなシンセ遣いはそのままに、ストイックにミニマルを追求。先行シングルの“O.V.E.R”では初めて女性ヴォーカルをフィーチャーするなど、新たな試みも。要チェックですぞ。

Carpainter - Future Legacy

Carpainter の 3rd アルバム『Future Legacy』が2019年11月13日に〈TREKKIE TRAX〉よりリリース決定。
Carpainter 初の女性ヴォーカル「Utae」を迎えたリード・トラック「Carpainter - O.V.E.R feat. Utae」を始め、2019年2月にリリースした「Daclare Victory」で提示したジャパニーズ・テクノへの回帰と、テクノ・ブレイクス・レイヴといった様々なダンス・ミュージックを Carpainter が再構築し、独自の世界観に落とし込んだ「ジャパニーズテクノ・リヴァイヴァル」とも言えるアルバム!

Cover Desigin : Tomoki Yonezawa
Director : Tomoki Yonezawa
Publish: TREKKIE TRAX
TRC-009
2019/11/13
2000yen

Track list:
01. Re Genesis
02. Mission Accepted
03. Chaos Or Order
04. Rush
05. Salvo Fire
06. Code My Mind
07. Tiger & Dragon
08. Sylenth Warrior
09. Onslaught
10. Declare Victory
11. Eve (Interlude)
12. Re Incarnation
13. Fountain Corridor
14. O.V.E.R feat. Utae

official store / Amazon / Tower / HMV / iTunes / bandcamp

Teebs - ele-king

 昨年10周年を迎え、好調なリリースの続く〈Brainfeeder〉から新たな情報が届けられた。ティーブスのニュー・アルバムである。独特の音響とノスタルジアでLAビート・シーンのなかでもひときわ異彩を放つムテンデレ・マンドワ、プレフューズ73とのコラボでも知られる彼の新作は、10月25日に世界同時発売。現在、パンダ・ベアの参加した“Studie”と“Mirror Memory”の2曲が公開中。ティーブス特有のドリーミーな感覚は失われていないようで、ただただ楽しみ!

[10月17日追記]
 いよいよ来週発売となるアルバム『Anicca』より、新たに“Black Dove (feat. Sudan Archives)”が公開された。いま〈Stones Throw〉がプッシュしているスーダン・アーカイヴスを迎えた、美しい1曲に仕上がっている。

 また、新作『Anicca』のタイトルについて、ティーブス本人から下記のようなコメントも到着している。

過去数年間に道を示してくれた、「わびさび」という日本語の非永続性には一種の哲学があり、それはアニッカ(無常)という言葉に由来しているように感じた。今回のアルバムとそのタイトルは、両方とも永続的なものは何もないことを自分自身に対して思い起こさせるものだ。 ──Teebs

 ティーブスのニュー・アルバム『Anicca』は10月25日リリース。

Teebs

フライング・ロータス率いる〈Brainfeeder〉を支えるマルチアーティスト、ティーブスが最新作『Anicca』を10月25日にリリース決定!
アニマル・コレクティヴのパンダ・ベア参加曲“Studie (feat. Panda Bear)”と“Mirror Memory”の2曲を先行解禁!

LAを拠点に、エレクトロニックやビート・シーンで注目を集めるプロデューサー/ビートメーカー、そしてアート・クリエイターでもあるティーブス。元ルームメイトでもあったフライング・ロータス主宰のレーベル〈Brainfeeder〉より、これまで『Ardour』(2010)、『Estara』(2014)の2作のアルバムをリリース。また、プレフューズ73とのコラボやLAビート・シーンを代表するイベント「Low End Theory」の出演でも世界的な注目を集めてきた。アート・クリエイターとしても活躍しており、ここ日本でも個展やライヴ・ペイントのイベントを開催するほどの実績を持つ。ストリート・カルチャー、そしてアート・シーンで絶大な人気を誇るマルチな才能の持ち主が、5年ぶりとなる最新作『Anicca』を10月25日にリリースすることが決定。合わせて先行曲“Studie (feat. Panda Bear)”と“Mirror Memory”の2曲を公開。

'Studie (feat. Panda Bear)’
https://youtu.be/B6ZhgzDXy_0

'Mirror Memory’
https://youtu.be/RzS5_tNOAPU

今作の​参加メンバーは、アニマル・コレクティヴの中心メンバーであるパンダ・ベア、名門〈Stones Throw〉で活躍をしているスーダンアーカイブスと MNDSGN、LAシーンの重要人物であるミゲル・アトウッド・ファーガソン、そしてケンドリック・ラマーとのコラボでも知られるアンナ・ワイズなどが名を連ね、彼自身の持ち味が発揮された色鮮やかなプロダクションとなった。

「今は音楽が違うところから舞い降りてくるような感じがする。作品のインスピレーションが変わって、選択肢も変わった。使ってたツールや楽器を探求したし、コラボレーションに対しても前よりもオープンになった」。5年間の変化を彼はこう振り返る。そして、最新作は様々なゲストの要素が彼のプロダクションにブレンドされており、ティーブス自身はゲスト達に対して賞賛を送っている。解禁されたリード・シングル“Studie”に参加しているパンダ・ベアについて「彼のしようとする全てが純金か上質なワインみたいだった」 と言及しており、“Black Dove”で共演しているスーダン・アーカイヴスに対しても「彼女は本当に怖いくらいの天才だ。世界はもっと彼女に耳を傾けるべきだね」と語っている。

ほとんどの楽曲が、サンプラーの SP404、 シンセサイザーの Mellotron M4000D、セプレワ(ハープに似たガーナの楽器)、そしてギターとパソコンを使用し、彼の自宅で制作された。「レコードに耳を傾けてよーく聞いてみると、俺の娘が妻に話しているところとか、妻がパソコンでタイピングしている時の音が入っているんだ」と彼は笑う。

そして、タイトルの『Anicca』は仏教でいうところの「無常」を意味する言葉だ。「全てのことは永遠には続かないという自分に向けたリマインダーでもあるんだよ」とティーブスは語った。

また、アートワークは今作でも前作と同様、彼自身の手によるものだ。母親と妻に関するドローイングをすることからスタートし、それがエナメルのブローチとなり、彼の友人のアーティスト、ミーガン・ギアによってステンドグラスのレプリカとなった。その後、それが写真に収められ、デジタル処理を行うことによって今回のアートワークは完成した。

この作品は色とその反射によって絶え間無く変化するものになった。いつも違って見える、だけど同じでもある……とてもナチュラルな作品になったよ。それは人生のように感じられるし、半抽象画のようでもあるし、アルバムのタイトル(Anicca、無常を意味する)のようでもあるんだ。 ──Teebs

待望の最新作『Anicca』 は、10月25日(金)に世界同時リリース。iTunes Store で今アルバムを予約すると、公開中の“Studie (feat. Panda Bear)”と“Mirror Memory”がいち早くダウンロードできる。

label: BRAINFEEDER / BEAT RECORDS
artist: Teebs
title: Anicca
release date: 2019/10/25 FRI ON SALE

TRACK LIST
01. Atoms Song (feat. Thomas Stankiewicz)
02. Black Dove (feat. Sudan Archives)
03. Shells
04. Threads (feat. Anna Wise)
05. Studie (feat. Panda Bear)
06. Mirror Memory
07. Prayers i
08. Prayers ii
09. Universe (feat. Daydream Masi)
10. Marcel
11. Mmntm (feat. Ringgo Ancheta and Former Boy)
12. Daughter Callin' (feat. Pink Siifu)
13. Slumber
14. Muted (feat. Thomas Stankiewicz)
15. Atoms Song (feat. Thomas Stankiewicz) [Video Capsule] *Digital Only Bonus Track

別冊ele-king Warp 30 - ele-king

エレクトロニック・ミュージックの時代を予見し、
大衆音楽に変革をもたらした、
イギリスの地方都市発祥のインディペンデント・レーベル、
その30年の軌跡

歴史的インタヴューを多数発掘、一挙アーカイヴした愛蔵版

エイフェックス・ツイン
オウテカ
ボーズ・オブ・カナダ
ザ・ブラック・ドッグ
プラッド
LFO
ナイトメアズ・オン・ワックス
スクエアプッシャー
トゥ・ローン・スウォーズメン
ミラ・カリックス
プレフューズ73
チック・チック・チック
レイラ
クラーク
フライング・ロータス
ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー
ブライアン・イーノ

いつもより大幅増量の272ページ!

【寄稿】
河村祐介、木津毅、小林拓音、佐々木渉、佐藤大、杉田元一、髙橋勇人、野田努、三田格、吉田雅史、渡辺健吾

■ intro
Warp 30

〈Warp〉30周年──そのはじまりを振り返る (小林拓音)
スタッフ・インタヴュー1:ジェームス・バートン
スタッフ・インタヴュー2:スティーヴン・クリスティアン

■ txt1
コラム1

1992年の〈Warp〉 (野田努)
1995年11月〈Warp Night〉の思い出 (渡辺健吾)
インターネットとその向こう側──〈Warp〉から学んだこと (佐々木渉)
選ばなかった道、これから選ぶ道──21世紀の〈Warp〉 (河村祐介)
〈Warp〉に見るエレクトロニック・ワールド・ミュージックの系譜 (三田格)
電子音楽だからこそ──ハイレゾと〈Warp〉 (杉田元一)

■ forgotten
隠れ名盤30 (河村祐介、小林拓音、野田努、三田格、渡辺健吾)

■ txt2
コラム2

アンチ商業主義と四角い箱の夢──〈Warp〉のヴィジュアル面について (佐藤大)
自由を思い出すために──〈Warp〉のロックが体現するもの (木津毅)
偽りのインテリジェンス──〈Warp〉流ヒップホップとは? (吉田雅史)
帰ってきた〈Arcola〉の軌跡と展望 (髙橋勇人)

■ memories
アーティスト・インタヴュー集

ele-king 1995年4月/5月号 エイフェックス・ツイン
ele-king 1995年1月号 ザ・ブラック・ドッグ
ele-king 1996年2月/3月号 LFO
ele-king 1996年2月/3月号 プラッド
ele-king 1996年11月/12月号 エイフェックス・ツイン
ele-king 1997年8月/9月号 スクエアプッシャー
ele-king 1998年8月/9月号 Warp 100
(レッド・スナッパー、スティーヴ・ベケット、ナイトメアズ・オン・ワックス、ミラ・カリックス、デザイナーズ・リパブリック、スクエアプッシャー、ジミ・テナー、プラッド)
ele-king 1998年10月/11月号 トゥ・ローン・スウォーズメン
STUDIO VOICE 1999年2月号 エイフェックス・ツイン
ele-king 1999年12月/2000年1月号 オウテカ
ele-king 1999年12月/2000年1月号 プラッド
ele-king 1999年12月/2000年1月号 スティーヴ・ベケット
remix 2002年4月号 ボーズ・オブ・カナダ
remix 2002年10月号 ナイトメアズ・オン・ワックス
remix 2003年1月号 ボーズ・オブ・カナダ
remix 2003年5月号 オウテカ
remix 2003年5月号 ミラ・カリックス
remix 2003年6月号 プレフューズ73
remix 2003年10月号 LFO
remix 2004年7月号 !!!
remix 2004年12月号 スティーヴ・ベケット
remix 2005年5月号 オウテカ
remix 2007年2月号 !!!
remix 2007年11月号 プレフューズ73
remix 2008年4月号 オウテカ
remix 2008年10月号 レイラ
remix 2008年10月号 フライング・ロータス
remix 2008年12月号 スクエアプッシャー
remix 2009年7月号 クラーク
ele-king 2013年秋号 ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー
ele-king 2017年冬号 ブライアン・イーノ

■ discography
Warp Records Discography 1989-2019

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448