「IR」と一致するもの

Scotch Rolex - ele-king

 90年代シーフィール作品のリイシューがアナウンスされたばかりだけれど、10年代シーフィールのメンバーであるブライトンのシゲル・イシハラは、もともとノイズ・ミュージシャンであり、DJスコッチ・エッグの名ではチップチューンのアーティストとして知られている(『ゲーム音楽ディスクガイド』監修の hally 氏とも交流あり)。近年はワクワク・キングダムの一員としても活躍中だ。
 その彼がなんと、いまもっとも注目すべきウガンダのレーベル〈Nyege Nyege Tapes〉傘下の〈Hakuna Kulala〉から新作をリリースする(名義もスコッチ・ロレックスへと進化)。同作にはケニアのメタル・デュオ、デュマ2020年のベスト・アルバム30選出)のロード・スパイクハートも参加しているとのことで、これは聴き逃せない。超チェックです。

artist: Scotch Rolex
title: Tewari
label: Hakuna Kulala
release: April 30, 2021

tracklist:
01. UGA262000113 - Omuzira (feat. MC Yallah)
02. Success (feat. Lord Spikeheart)
03. Cheza (feat. Chrisman)
04. Nfulula Biswa (feat. Swordman Kitala)
05. Afro Samurai (feat. Don Zilla)
06. Tewari
07. Juice (feat. MC Yallah)
08. U.T.B. 88
09. Sniper (feat. Lord Spikeheart)
10. Wa kalebule
11. Lapis Lazuli (feat. Lord Spikeheart)

https://hakunakulala.bandcamp.com/album/tewari

MYSTICS - ele-king

 スウェーデンのマーカス・ヘンリクソン、札幌の Kuniyuki Takahashi、そして昨年『ASTRAL DUB WORX』を発表したした東京の J.A.K.A.M. (JUZU a.k.a. MOOCHY) によるコラボ・プロジェクト、MYSTICS がアルバムをリリースする。
 なんでも、「共通する神秘主義的な思考、センスが音楽の中で爆発し、化学変化が起こ」ったそうで、ハウスを基礎にしつつ、尺八や箏、アラビック・ヴァイオリンなどをフィーチャーしたディープな一作に仕上がっているようだ。ダブミックスは内田直之。神秘的な音楽旅行を体験しよう。

Sons of Kemet - ele-king

 とき来れり。『Your Queen Is A Reptile』の衝撃から3年。UKジャズの最重要サックス奏者、シャバカ・ハッチングス率いるサンズ・オブ・ケメットのニュー・アルバムが登場する。タイトルは『Black To The Future』。メッセージは明白だ。
 今回のリリースに寄せられたエッセイのなかでシャバカ・ハッチングスは、新作について「力、記憶、癒しを呼び起こす音の詩」と表現している。いわく、「“フィールド・ニーガス” および “ブラック” という、詩人ジョシュア・アイデヘンのことば、その外へと開かれた眼差しにはじまって終わるこのアルバムは、ジョージ・フロイドの死とそれにつづくBLMの抗議から沸き上がってきた怒りや失望、ものの見方を表現している」。このように2020年の画期を受けてつくられた新作は、後ろ(過去)を振り返ることと前(未来)を視ること、その双方に意味を与える作品になっているようだ。
 ゲストも確認しておこう。くだんの詩人ジョシュア・アイデヘンのほかに、コジェイ・ラディカルやD・ダブル・EといったUKのラッパー、シカゴのクラリネット奏者にしてピアニストのエンジェル・バット・ダヴィド、そしてなんとムーア・マザーが参加している! メッセージは明白だ。発売は5日14日。心して待て。

聴く者を圧倒するダイナミックなブラック・パワー。
怒り、戸惑い、そして希望がUK ジャズのカリスマを突き動かす。彼が思い描く未来とは―─。

●サックス奏者、ソングライター、哲学者、作家として活躍するUKジャズの最高峰アーティスト、シャバカ・ ハッチングスがイギリスとアイルランドで最も優れた音楽作品に対して贈られるマーキュリー賞にノミネートされたユニット、サンズ・オブ・ケメットでインパルスから2枚目となるアルバム『ブラック・トゥ・ザ・フューチャー』をリリースする。

●前作『ユア・クイーン・イズ・ア・レプタイル』と同様、テナー・サックス~ベース~ツイン・ドラムという珍しい編成は変わらずだが、UKの次世代ラッパー、コジェイ・ラディカル、シカゴを拠点にするバンドリーダー兼ヴォーカリスト、エンジェル・バット・ダヴィド、アメリカの詩人、ムーア・マザー、彼らの前作にも参加したジョシュア・アイデヘン、イギリスの伝説的なグライムMC、D Double E などの著名なヴォーカリストを迎えたダイナミックな作品に仕上がった。

●昨年、シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズとしてリリースした『ウィー・アー・セント・ヒア・バイ・ヒストリー』にも見られるように、ここ数年、シャバカがリリースする作品には、忘れられた神話を発掘し、過去の音を解き明かし、未来へのテーゼを提示する共通のテーマが内在していた。ジョージ・フロイドの死とそれに続くBLMの抗議活動を受けて、シャバカが感じた怒りとフラストレーションを外に向かって表現した政治的に痛烈なパワフルな歌詞と音楽で始まる本作もその例外ではない。メッセージを確かな音楽テクニックと豊かな音色が支え、アート作品として絶妙なバランスを保っている。歌詞までしっかり読みこみたい作品だ。

Sons of Kemet / Black To The Future
サンズ・オブ・ケメット『ブラック・トゥ・ザ・フューチャー』

リリース日:2021年5月14日
品番:UCCI-1049 (SHM CD)
価格:2,600円+TAX

[パーソネル]
シャバカ・ハッチングス(ts, woodwinds)
テオン・クロス(tuba)
トム・スキナー(ds)
エディ・ヒック(ds)

[収録曲]
01. フィールド・ニーガス / Field Negus
02. ピック・アップ・ユア・バーニング・クロス / Pick Up Your Burning Cross
03. シンク・オブ・ホーム / Think Of Home
04. ハッスル / Hustle
05. フォー・ザ・カルチャー / For The Culture
06. トゥ・ネヴァー・フォーゲット・ザ・ソース / To Never Forget The Source
07. イン・リメンブランス・オブ・ゾーズ・フォーレン / In Remembrance Of Those Fallen
08. レット・ザ・サ ークル・ビー・アンブロークン / Let The Circle Be Unbroken
09. エンヴィジョン・ユアセルフ・レヴィテーティング / Envision Yourself Levitating
10. スルーアウト・ザ・マッドネス、ステイ・ストロング / Throughout The Madness, Stay Strong
11. ブラック / Black

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新代田FEVER × GOOD HOOK - ele-king

 これまで数々の公演を催し、東京の音楽シーンを支えてきたライヴハウスの新代田FEVERと、多くのミュージシャンのグッズを手がけてきたオンラインショップ GOOD HOOK がコラボレイト、アパレル4アイテムを期間限定で受注販売する。
 Tシャツ、ロングスリーヴTシャツ、アノラックジャケット、サコッシュの4種が発売され、いずれもデザイナー Face Oka による描き下ろしイラストが配される。
 詳しくは下記をチェック。

デザイナーFace Oka氏描き下ろしデザイン
ライブハウス新代田FEVER×GOOD HOOKアパレル4アイテム
期間限定受注販売開始!!

ライブハウス新代田FEVERと多くのミュージシャンのグッズ製作を手がけるPrinters内のGOOD HOOKとのコラボレーションアイテムが期間限定での受注販売を開始。
デザインは新代田や羽根木にゆかりのある人気のデザイナーFace Oka氏の描き下ろし。
アイテムはこれからの季節に重宝できるTシャツ、ロングスリーブTシャツ、と
アウトドアシーンでも活躍できるアノラックジャケット、サコッシュの4点。

Tシャツ、ロングスリーブTシャツは胸のワンポイントとFace Oka氏の世界観が凝縮されたバックデザインが目を魅く。同じくアノラックジャケットはバックデザインは同様ながら、胸のワンポイントロゴが刺繍になっており、高級感ある仕上がり。サコッシュは鮮やかなオレンジボディにモノクロのデザインが落とし込まれた可愛い仕上がりになっている。

写真のモデルはこちらも今シーンで注目を集めつつある、アーティストのA VIRGIN氏。
カメラマンは小野 由希子氏が担当。

・SHINDAITA FEVER × GOOD HOOK TEE Design by Face Oka
Price:4200円 Color:ホワイト SIZE:S~XL
S : 身丈:約63cm / 身幅:約47cm /肩幅:約42cm / 袖丈:約18cm
M : 身丈:約68cm / 身幅:約52cm / 肩幅:約46cm / 袖丈:約22cm
L : 身丈:約72cm / 身幅:約55cm / 肩幅:約50cm / 袖丈:約22cm
XL : 身丈:約75cm / 身幅:約60cm / 肩幅:約55cm / 袖丈:約23cm

・SHINDAITA FEVER × GOOD HOOK LONG SLEEVE TEE Design by Face Oka
Price:4500円 Color:サンドカーキ SIZE:S~XL
S : 身丈:約65cm / 身幅:約49cm /肩幅:約42cm / 袖丈:約60cm
M : 身丈:約69cm / 身幅:約52cm / 肩幅:約45cm / 袖丈:約62cm
L : 身丈:約73cm / 身幅:約55cm / 肩幅:約48cm / 袖丈:約63cm
XL : 身丈:約77cm / 身幅:約58cm / 肩幅:約52cm / 袖丈:約64cm

・SHINDAITA FEVER × GOOD HOOK ANORAK JACKET Design by Face Oka
Price:14000円 Color:ブラック SIZE:S~XL
S : 身丈:約74cm / 身幅:約57cm / 裄丈:約89cm
M : 身丈:約76cm / 身幅:約56cm / 裄丈:約92cm
L : 身丈:約79cm / 身幅:約62cm / 裄丈:約96cm
XL : 身丈:約81cm / 身幅:約66cm / 裄丈:約100cm

・SHINDAITA FEVER × GOOD HOOK SACOCHE Design by Face Oka
Price:3500円 Color:オレンジ SIZE:FREE
タテ16cm × ヨコ23.5cm(底マチ無し)
ショルダーストラップ 152cm(調節可能)
容量:約1.5L

✴受注期間
4月6日(火)20:00~4月16日(金)23:59まで
URL:https://www.goodhook.net/

FACE OKA
台湾人の父と日本人の母を持つ、東京生まれのアーティスト。
アパレル、広告、雑誌を中心に国内外問わずグローバルなアーティストとして活動の幅を広げている。
URL : www.faceoka.com
Instagram : @face_oka

A VIRGIN
2010年 バンドTADZIO結成
2011年 フジロック・ルーキーアゴーゴーにHair Stylistics(中原昌也)と出演
2016年 バンド解散
2018年 ハードコアバンドYALLA(@y_a_l_l_a_)結成
2019年 ソロ活動“A VIRGIN”開始
2020年 ファーストアルバム『“A VIRGIN”』デジタルと限定アナログ(book付き)発売
Instagram:@avirgin519

小野 由希子(Yukiko Ono)
1988年生まれ
埼玉県出身
大学在学中は写真部に所属。ライブ写真やアーティスト写真、CDジャケットなどを中心に手がける。
2017年 映画『GARAGE ROCKIN' CRAZE』撮影協力。
2019年 写真集『LEARNERS ADDICT』刊行。
Instagram:@yukiko_ono

susumu yokota - ele-king

 数が多ければいいというわけではないが、しかし、試しにスポティファイで彼の名を呼び出してみたまえ。横には250万、180万、150万といった大きな数字が並んでいる。彼の音楽は世界じゅうで聴かれ、愛されている。
 日本を代表する電子音楽家がベートーヴェンやチャイコフスキー、サン=サーンスなどのクラシック音楽をサンプリングしたエレクトロニカ作品、2004年に発表された横田進の後期代表作『symbol』がリマスターされ、CDとLPでリイシューされる。
 その大胆なカットアップとビートとの組み合わせ方はいま聴いても斬新で、モダン・クラシカルの観点から見ても特異な、類まれなる作品といえよう。CDは6月2日、LPは8月18日に発売。美しき音の世界へ。

孤高の電子音楽家、横田進が追い求めた美の世界! 自らが主宰したレーベル〈skintone〉名盤リイシューシリーズ第一弾として後期代表作『シンボル』最新リマスタリングCD再発&初LP化!

「楽しみながら作品を作ったことはない、ぶっ飛んで作るか、涙を流しながら作るかだ」と、1997年暮れの池尻での取材で横田はぼくに語っている。『symbol』が涙を流しながら作った作品であることは、何度か彼を取材した人間として言わせてもらえれば、間違いない。 ──野田努(ele-king) * ライナーノーツより

かつて海外メディアから、日本人はなぜレディオヘッドを評価してススム・ヨコタを評価しないのかと言われたように、海外ではロンドンで回顧展が開催されるほどに評価されている横田進。彼の短い人生のなかで作られた、美しい電子音楽の傑作がここにリイシューされる。通算30枚目のアルバム、彼のレーベル〈Skintone〉からは8枚目となる『symbol』は、2004年10月27日にリリースされている。「象徴主義ということを意識して作った」と当時の取材で彼は答えているが、ここには彼の美学が集約されていると言えるだろう。「思えば、僕がやってきたことは象徴主義的だった。精霊であったり、天使であったり、魂であったり、そういうものはつねの自分のなかのテーマとしてあった」、横田は当時こう語っている。クラシック音楽の断片をカットアップしながら、彼が追い求める美を描写した問題作──リマスタリングされて、いよいよその魅力が世界に放たれる!

[susumu yokota]

90年代初頭から音楽活動を開始、1993年にドイツのテクノレーベル〈Harthouse〉から発表した『Frankfurt Tokyo Connection』が国内外で話題となり注目を集めると翌94年には日本人として初めてベルリンのラヴ・パレードに出演、レイヴ・カルチャー黎明期の日本においてシーンを牽引するテクノ/ハウス/エレクトロニカのプロデューサーとして広く知られるようになる。90年代は主に〈Sublime Records〉、90年代末からは自身のレーベル〈skintone〉、さらにはロンドンの〈Lo Recordings〉などインディペンデント・レーベルを拠点に活動を続けていたが、2006年にはハリウッド映画『バベル』に楽曲を提供するなどメジャーなフィールドでも活躍している。長らく続いていた闘病生活の末2015年に永眠、約22年間の活動中に35枚以上のアルバムと30枚以上のシングルをリリースし2012年に発表した『Dreamer』が遺作となったが、没後もシーンの評価が揺らぐことはなく未発表音源のリリースやリイシューなどはコンスタントに行われ、2019年にはロンドンでメモリアル・イベントが開催されるなど今なお世界中のリスナーから愛されているアーティストである。

[アルバム情報]

アーティスト:susumu yokota
タイトル:symbol
レーベル:P-VINE
-CD-
品番:PCD-25324
定価:¥2,750(税抜¥2,500)
発売日:2021年6月2日(水)
-LP-
品番:PLP-7156
定価:¥3,850(税抜¥3,500)
発売日:2021年8月18日(水)

[収録曲]
01. long long silk bridge
02. purple rose minuet
03. traveler in the wonderland
04. song of the sleeping forest
05. the plateau which the zephyr of flora occupies
06. fairy dance of twinkle and shadow
07. flaming love and destiny
08. the dying black swan
09. blue sky and yellow sunflower
10. capriccio and the innovative composer
11. i close the door upon myself.
12. symbol of life, love, and aesthetics
13. music from the lake surface
* LP SIDE A: M1-M6 / SIDE B: M7-M13

VIVA x Young Marble Giants - ele-king

 奥沢駅近くの線路沿いにある妖しいお店、〈VIVA Strange Boutique〉、少し前にテレヴィジョン・パーソナリティーズをデザインした服を紹介したばかりですが、今日(4/2)から新たにヤング・マーブル・ジャイアンツのラインが加わりました。
 これがまたマニアックというか、遊び心というか、デザインのネタがYMGのあまり有名ではない7インチ・シングル「Testcard E.P.」のアートワークとか、当時の日本盤『COLOSSAL YOUTH』の歌詞カードとか、80年にスチュアート・モックスハムと当時の恋人ウェンディが共作したジンとか、かなりの変化球で攻めています。今回もメンバー(スチュアート)と連絡を取りながらのバンド認定のデザインで、本人たちも企画にノリノリだったようです。
 また、お店のなかもだいぶ賑やかにいろんなグッズ(缶バッヂ、レコード、古雑誌、などなど)が揃ってきています。見ているだけでも面白いので、70年代末から80年代初頭のポストパンク系がお好きな方は一度は足を運んでみましょう。(いまなら『COLOSSAL YOUTH』のアナログ盤も売っています)


VIVA X Young Marble Giants


“Colossal Youth“ Logo Embroidered Jacket + Badge (税込25,300円)


“Colossal Youth(Japanese Edition)” Long-Sleeve(税込9,900円)


“Testcard E.P” Long-Sleeve(税込9,900円)


“Words and Pictures / Colossal Youth” T-shirt(税込7,480円)


“Words and Pictures / Colossal Youth” Tote Bag(税込3,520円)

Lost Girls - ele-king

 つい先日、ジェニー・ヴァルが地元オスロの音楽家ホーヴァル・ヴォルデンと組んだ新プロジェクト、ロスト・ガールズのアルバムが発表された。これが期待以上の出来で、ヴァルのこれまでの素晴らしいソロ作品とも違っている。
 アルバム・タイトルはノルウェー語で「人間の集団」、以前のreviewで書いたようにヴァルは言葉の表現者(実際に彼女は小説家)でもあるので、できれば歌詞をすべて知ったうえで紹介すべきなのだろうけれど、「何を歌っているのかまったくわからないけど素晴らしい」と感嘆している海外のフィシュマンズのリスナーを見習って、サウンドに集中しながら紹介しよう。なにせアルバムは次のような言葉からはじまっているのだから。「最初に言葉なし、私もなし/最初にサウンドあり(In the beginning, there was no word and no I / In the beginning, there is sound)」

 そう、最初にサウンドあり。「最初に私たちは私たちの口を作る。誰がどんな音を出すか知っていますか?」12分のタイトルトラックはこうしてはじまる。電子音はただ広がり、ヴァルの呟くような声は抑揚なく続く。
 「最初にサウンドあり/最初に声あり……」「最初に暗闇あり/最初にサウンドあり……」
 やがてゆったりとしたリズムが導入される。呟くような声はいつかしか歌声へと劇的に変わる。実験音楽家のロバート・アシュレーによる有名な『Automatic Writing』を彷彿させるとの海外評が散見されるが、ヴァルがアシュレーを知らないはずもないだろうから、少しは意識したのかもしれない。だとしても、後半の盛り上がりはアシュレーにはないし、うねりを上げる電子のファンクとヴァルの声はまさにひとつの「サウンド」と一体化している。ビートが入ってからは、テクノのダンストラックとしても充分に通用するだろう。

 ダビーなエレクトロにはじまる2曲目の“Losing Something”もずばぬけている。「鉄よりも、鉛よりも、ゴールドよりも、私には電気が必要」。ヴァルはここでも呟くように言葉を並べ、ゆらりゆらりと蛇行しながら、気がつくとまた歌っている。「私には電気が必要。ラム、ポーク、レタス、キュウリよりも必要、私の夢のために」
 ああ、なんてことだ、ヴァルはこのロボティックな空間で、ナンセンスを弄んでいる! いや、本当のところはRacterなる2人の科学者が80年代に開発したコンピュータ・プログラムによるシューレアリスティックな散文詩の一節ということだが、ヴァルが朗読するそれは、ベーシック・チャンネルとモデル500が異次元で結合したかのようなサウンドのなかにエーテル状に溶け込んでいる。
 で、この曲もまた後半になると異様に盛り上がっているわけだが、クライマックスでは次のように、ゴスペル調のアップリフティングなコーラスとの掛け合いが繰り返されている。「何かを失ってしまったのではないだろうか(Isn’t it that I’ve been losing something)」「わからない(I don't know)」
 わからない! その余韻を引き継いで、妖しいハウスのビートではじまる3曲目“Carried by Invisible Bodies”へとスムーズに展開する。シンセの洪水が押し寄せるこの容赦なくドリーミーな空間のなか、またしてもヴァルは半ば気まぐれな風を装って言葉を呟き続けているのであるが、ラテン・ハウスの金字塔スエーニョ・ラティーノをクラウトロックの音職人コニー・プランクがプロデュースしたらこうなるのではないかと。さもなければ、これはそびえ立つ大聖堂に響くアンビエント・ハウスである。

 ミニマルな電子のパーカッションからはじまる“Love, lovers”はアルバム中もっとも長い曲で15分もあるが、おそらくもっとも人気が出そうな曲だ。クラウトロックとデトロイトのディープ・ハウスとのあいだの溝を進むようなリズム──最初は淡々と進みながら途中で音の断片やギターがミックスされる。いつの間にか宇宙は膨張し、そして得も知れないところへとリスナーは連れていかれるという案配だ。この曲でもヴァルのパフォーマンスは効いていて、そのトランシーで妖艶な響きは、本当に近い将来ダンスフロアを支配するんじゃないだろうか。

 最後の曲“Real Life”は、まるでジョイ・ディヴィジョンとニュー・オーダーとの中間の領域にあるサウンドだ。ここでは、ヴォルデンのときにはザ・ドルッティ・コラムめいた暗い光沢を見せ、ときには騒々しく音を鳴らすギターがメリハリの利いた見事な表現力を披露している。ローリー・アンダーソンの作品を楽しむのにあらかじめ歌詞を知る必要がないように、ロスト・ガールズの出色のデビュー・アルバムにこれ以上の説明はいらないだろう。夢中になって聴いてぶっ飛んで欲しい。ジャケットのアーワークも良い!
 
 

My Bloody Valentine - ele-king

 これまでなかったのか。そう、これまでなかったのだ。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが残した3枚のオリジナル・アルバムとEP集、計4タイトルが、ついにストリーミングにて解禁される。さらに5月21日には、同4タイトルがCDとLPで再発される!
 マイ・ブラッディ・ヴァレンタインといえば、今年で30周年を迎える『ラヴレス』が出た当時、かのブライアン・イーノが「アンビエント」と呼んで絶賛したほどで、後のロックにおける音響実験に多大なる影響を与えたバンドだ。初めて聴く方にはまたとない絶好のチャンス、長年のファンもこれを機にあらためて彼らの音を浴びてみよう。

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン
超待望のサブスク/デジタル解禁
至福の轟音が一挙リリース!
5月21日には新装盤CDとLPの再発売も決定!
数量限定のTシャツセットや各種特典も見逃せない!

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが、〈DOMINO〉との電撃契約を発表し、本日より、1988年の1stアルバム『Isn’t Anything』、1991年の2ndアルバム『loveless』、2013年の3rdアルバム『m b v』、そして4枚のEP作品とレアトラックをまとめた『ep’s 1988-1991 and rare tracks』の4作すべてがストリーミング配信およびダウンロード販売が初解禁! さらに、音源からパッケージに至るまで、バンドのこだわりが詰まった新装盤のCDとLPフォーマットで5月21日に待望の発売も決定! 国内盤CDは、高音質UHQCD仕様 (全てのCDプレーヤーで再生可能)となる。それぞれ数量限定のTシャツセットや、レコードショップ別の特典など、すべての音楽ファンにとって見逃せないアイテム満載の再発キャンペーンがスタートする。

LISTEN TO MY BLOODY VALENTINE ON SPOTIFY HERE >>>
LISTEN TO MY BLOODY VALENTINE ON APPLE MUSIC HERE >>>
LISTEN TO MY BLOODY VALENTINE ON YOUTUBE HERE >>>

過去40年の音楽史において、最も革新的かつ影響力の大きいバンドの一つとして君臨し、音楽作品の素晴らしさはもちろん、大音量で演奏する轟音ライヴ、世代を超えたカルチャーへの影響などから、多大なる尊敬を集めるマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン。ビリンダ・ブッチャー、ケヴィン・シールズ、デビー・グッギ、コルム・オコーサクが生み出した独創的なサウンドは、同時代のギター・バンドとは、一線を画しただけでなく、それまでの常識を根底から覆し、未来を予感させるものだった。

1988年にリリースされたデビュー・アルバム『Isn’t Anything』によって、彼らはオルタナティブ・ミュージックに革命を起こし、その後のギター・ミュージックに新しいアプローチをもたらした。そのサウンドは、数多のサブジャンルの雛形となり、ギター・ミュージックとスタジオ制作における画期的手法を提示した。同声域で歌うことで完璧に溶け合うジェンダーレスなケヴィン・シールズとビリンダ・ブッチャーのヴォーカルは、シールズのギターが奏でる眩暈がするような強烈な音を補完するもう一つのメロディックなレイヤーとして機能している。このアルバムは、激しく推進的なものから静かで不穏なものまで、収録曲の多くに存在する不気味な空間感覚によって特徴付けられている。

1991年の2ndアルバム『loveless』は、まず音楽的に、当時発表されたどの作品よりも先進的で予想を超えるものだった。ケヴィン・シールズとバンドは、純粋な感覚に基づくサウンドを徹底的に追い求め、聴く者の五感を圧倒する作品を完成させた。1990年を代表する本作は、スタジオ録音の可能性を極限まで追求した完全無欠の傑作として評価され、ザ・ビーチ・ボーイズの『Pet Sounds』やマイルス・デイヴィスの『In A Silent Way』、スティーヴィー・ワンダーの『Innervisions』とも肩を並べる金字塔として賞賛されている。

バンドは、1988年のデビュー・アルバム『Isn’t Anything』がリリースされる前に、『You Made Me Realise』と『Feed Me With Your Kiss』という2枚のEP作品を連続して発表しており、『Isn’t Anything』 と1991年発売の2ndアルバム『loveless』の間にも、同じくEP作品の『Glider』と『Tremolo』の2枚をリリースしている。それら、熱心なリスナーに愛される4枚のEP作品とレア楽曲を一つにまとめた『ep’s 1988-1991 and rare tracks』は、名曲がたくさん詰まったファン必携盤だ。

20年間の潜伏期間を経て、2013年に突如発表された3rdアルバム『m b v』は、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインにとって最も実験的であると同時に、最もメロディックで即効性のある作品であり、改革に対する彼らの飽くなき意欲を証明したものだった。音楽とジャンルの概念をさらに押し広げた驚異的な作品として高く評価され、これまでにはなかったタイプの楽曲も収録されている。別世界の音のようであり、親しみやすくもあり、直感的に聴くこともできる本作は、それまで知られていたMBVの代名詞的サウンドが、驚くほど美しく変貌を遂げた新時代の傑作である。アルバムの最後に収録されている “Wonder 2” は、その証明であり、シールズの催眠的なギター・サウンドとドラムンベースが混ざり合ったサウンドは、多くを驚嘆させた。

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの新装盤CDとLPは5月21日に世界同時リリース!
各作品の発売形態は以下の通り。

Isn't Anything
・国内盤CD(高音質UHQCD仕様/解説書付/リマスター音源)輸入盤CD
・日本語帯付盤デラックス・エディションLP(高品質チップオン・ジャケット式ゲートフォールド・スリーヴ仕様/解説書付/オリジナル1/4インチ・アナログ・テープからマスタリングされた音源を収録/180g重量盤)
・デラックス・エディションLP(高品質チップオン・ジャケット式ゲートフォールド・スリーヴ仕様/オリジナル1/4インチ・アナログ・テープからマスタリングされた音源を収録/180g重量盤)
・スタンダード・エディションLP
・国内盤CD+TシャツセットのTシャツ・デザインには『Feed Me With Your Kiss』EPのアートワークを採用(『m b v』のTシャツセットのデザインとは異なります)

loveless
・国内盤2枚組CD(高音質UHQCD仕様/解説書付/CD1にリマスター音源、CD2には1/2インチ・アナログ・テープからマスタリングされた音源を収録)
・輸入盤2枚組CD
・日本語帯付盤デラックス・エディションLP(高品質チップオン・ジャケット式ゲートフォールド・スリーヴ仕様/解説書付/1/2インチ・アナログ・テープからマスタリングされた音源を収録/180g重量盤)
・デラックス・エディションLP(高品質チップオン・ジャケット式ゲートフォールド・スリーヴ仕様/1/2インチ・アナログ・テープからマスタリングされた音源を収録/180g重量盤)
・スタンダード・エディションLP
・国内盤CD+TシャツセットのTシャツ・デザインには、アルバムのアートワークを採用

m b v
・国内盤CD(高音質UHQCD仕様/解説書付)
・輸入盤CD
・日本語帯付盤デラックス・エディションLP(高品質チップオン・ジャケット式ゲートフォールド・スリーヴ仕様/解説書付/オリジナル1/2インチ・アナログ・テープからマスタリングされた音源を収録/180g重量盤)
・デラックス・エディションLP(高品質チップオン・ジャケット式ゲートフォールド・スリーヴ仕様/オリジナル1/2インチ・アナログ・テープからマスタリングされた音源を収録/180g重量盤)
・スタンダード・エディションLP
・国内盤CD+Tシャツセット用のTシャツ・デザインには『Feed Me With Your Kiss』EPのアートワークを採用(『Isn't Anything』のTシャツセットのデザインとは異なります)
・日本語帯付盤デラックス・エディションLP+Tシャツセット用のTシャツ・デザインには『Glider』EPのアートワークを採用

ep’s 1988-1991 and rare tracks
・国内盤2枚組CD(高音質UHQCD仕様/解説書付/リマスター音源)
・輸入盤2枚組CD
・国内盤CD+TシャツセットのTシャツ・デザインには『You Made Me Realise』EPのアートワークを採用

UHQCD (Ultimate High Quality CD):
CD規格に準拠しており、既存のプレーヤーで再生可能。
新しく開発された製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。


label: BEAT RECORDS / DOMINO
artist: My Bloody Valentine
title: Isn't Anything
release date: 2021/05/21 FRI ON SALE

国内盤CD (高音質UHQ仕様 / 帯解説書付き / リマスター音源)
BRC-666 ¥2,300+税
国内盤CD+Tシャツセット:BRC-666T ¥6,800+税

帯付き盤デラックスエディションLP (解説書付き)
BRDWGLP158X
帯付き盤デラックスエディションLP+Tシャツセット
BRDWGLP158XT

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11779


Tシャツセット


帯付きデラックスエディションLP

[CD TRACKLISTING]
01. Soft As Snow (But Warm Inside)
02. Lose My Breath
03. Cupid Come
04. (When You Wake) You’re Still In A Dream
05. No More Sorry
06. All I Need
07. Feed Me With Your Kiss
08. Sueisfine
09. Several Girls Galore
10. You Never Should
11. Nothing Much To Lose
12. I Can See It (But I Can’t Feel It)

[LP TRACKLISTING]
SIDE ONE
01. Soft As Snow (But Warm Inside)
02. Lose My Breath
03. Cupid Come
04. (When You Wake) You’re Still In A Dream
05. No More Sorry
06. All I Need
SIDE TWO
01. Feed Me With Your Kiss
02. Sueisfine
03. Several Girls Galore
04. You Never Should
05. Nothing Much To Lose
06. I Can See It (But I Can’t Feel It)


label: BEAT RECORDS / DOMINO
artist: My Bloody Valentine
title: Loveless
release date: 2021/05/21 FRI ON SALE

国内盤2CD (高音質UHQ仕様 / 帯解説書付き / リマスター音源)
BRC-667 ¥2,500+税
国内盤CD+Tシャツセット:BRC-667T ¥7,000+税

帯付き盤デラックスエディションLP (解説書付き)
BRDWGLP159X
帯付き盤デラックスエディションLP+Tシャツセット
BRDWGLP159XT

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11780


Tシャツセット


帯付きデラックスエディションLP

[CD TRACKLISTING]
CD 1: remastered from original 1630 tape
01. Only Shallow
02. Loomer
03. Touched
04. To Here Knows When
05. When You Sleep
06. I Only Said
07. Come in Alone
08. Sometimes
09. Blown a Wish
10. What You Want
11. Soon
CD 2: mastered from original 1/2 inch analogue tapes
01. Only Shallow
02. Loomer
03. Touched
04. To Here Knows When
05. When You Sleep
06. I Only Said
07. Come in Alone
08. Sometimes
09. Blown a Wish
10. What You Want
11. Soon

[LP TRACKLISTING]
A Side
01. Only Shallow
02. Loomer
03. Touched
04. To Here Knows When
05. When You Sleep
06. I Only Said
B side
01. Come in Alone
02. Sometimes
03. Blown a Wish
04. What You Want
05. Soon


label: BEAT RECORDS / DOMINO
artist: My Bloody Valentine
title: m b v
release date: 2021/05/21 FRI ON SALE

国内盤CD (高音質UHQ仕様 / 帯解説書付き / リマスター音源)
BRC-668 ¥2,300+税
国内盤CD+Tシャツセット:BRC-668T ¥6,800+税

帯付き盤デラックスエディションLP (解説書付き)
BRDWGLP160X
帯付き盤デラックスエディションLP+Tシャツセット
BRDWGLP160XT

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11781


CD Tシャツセット


LP Tシャツセット


帯付きデラックスエディションLP

[CD TRACKLISTING]
01. she found now
02. only tomorrow
03. who sees you
04. is this and yes
05. if i am
06. new you
07. in another way
08. nothing is
09. wonder 2

[LP TRACKLISTING]
side a
01. she found now
02. only tomorrow
03. who sees you
04. is this and yes
side b
01. if i am
02. new you
03. in another way
04. nothing is
05. wonder 2


label: BEAT RECORDS / DOMINO
artist: My Bloody Valentine
title: ep's 1988-1991 and rare tracks
release date: 2021/05/21 FRI ON SALE

国内盤2CD (高音質UHQ仕様 / 帯解説書付き / リマスター音源)
BRC-669 ¥2,500+税
国内盤CD+Tシャツセット:BRC-669T ¥7,000+税

BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11782


Tシャツセット

[CD TRACKLISTING]
CD 1
01. you made me realise
02. slow
03. thorn
04. cigarette in your bed
05. drive it all over me
06. feed me with your kiss
07. i believe
08. emptiness inside
09. i need no trust
10. soon
11. glider
12. don’t ask why
13. off your face

CD 2
01. to here knows when
02. swallow
03. honey power
04. moon song
05. instrumental no. 2
06. instrumental no. 1
07. glider (full length version)
08. sugar
09. angel
10. good for you
11. how do you do it

Tohji, Loota & Brodinski - ele-king

 驚きのコラボかもしれない。ここ数年注目を集めつづけるラッパーの2人、つい先日 “Love Sick” で共演したばかりの Tohji と Loota が本日、突如コラボ・アルバム『KUUGA』をリリースしている。
 プロデューサーを務めるのは、2007年の「Bad Runner」で注目を集め、昨年はロウ・ジャックとのコラボ12インチも送り出しているフランス出身・アトランタ拠点のプロデューサー、ブロディンスキ。その冷たくもリズミカルなトラックのうえを、加工された2人の音声が流れていきます。人気ラッパーたちの新たな展開に注目。

Masahiro Takahashi & UNKNOWN ME - ele-king

 サン・アロウポカホーンティッドピーキング・ライツなどのリリースで知られるLAのレーベル〈Not Not Fun〉から、日本人アーティスト2組の新作がリリースされる。
 1組目はカナダ在住の Masahiro Takahashi によるカセット作品。さまざまな音楽や映画などからインスパイアされたアンビエント・ポップが奏でられている。
 もう1組は、やけのはら、P-RUFF、H.TAKAHASHI、大澤悠太からなるアンビエント・メディテーション・プロジェクト、UNKNOWN ME の初のLPで、食品まつりやジム・オルークも参加している。
 どちらもチェックしておきましょう。

アメリカの〈Not Not Fun Records〉から4月30日に同時発売される、日本人アーティスト2組

◆Masahiro Takahashi / Flowering Tree, Distant Moon

カナダ在住のマルチインストゥルメンタリスト Masahiro Takahashi が、パンデミック中のトロントで1人で制作した作品『Flowering Tree, Distant Moon』を、USの老舗〈Not Not Fun レコード〉からカセットでリリース。

窓から見える花ひらく林檎の木、雅楽、移民のノスタルジア、郷愁、ジョナス・メカス『リトアニアへの旅の追憶』、アンソニー・ムーア、小泉文夫、多和田葉子などからインスパイアされた、静かでみずみずしいアンビエント・ポップ。ソフトウェアシンセサイザー、グラニュラーサンプラー、プラグインエフェクター、iPad、MIDIコントローラーとシュルティ・ボックスにより制作。空想と子守唄の間で、音楽は揺れ、輝く弧を描いて解きはなたれる。枯れた林檎の木が白く開花するまでの時間。「部屋の外の世界を夢想し、記憶の中のメロディーをたどりました」。

Japanese multi-instrumentalist Masahiro Takahashi's latest album is a meditation on seasons and distance, recorded in isolation at his temporary home studio in Toronto. Following “the coldest winter I have ever experienced,” he began crafting hushed, lush vignettes of color wheel electronics with an array of software synthesizers, granular samplers,plug-in FX, MIDI controllers, and a shruti box.

The songs sway, shimmer, and unspool in sparkling arcs, between reverie and lullaby, inspired variously by blooming apple trees, gagaku music, the “nostalgia of immigrants,” and longing for home. Flowering Tree, Distant Moon moves from soothing to surreal, a swirl of quiet melody and imagined landscapes, as transportive for its listeners as its maker: “I dreamt of places outside my room and traced the music from my memories.”

Title: Flowering Tree, Distant Moon
Artist:Masahiro Takahashi
Label: Not Not Fun
Format : Cassette Tape
Catalogue No.: NNF371
Release Date: 2021/4/30

Masahiro Takahashi マサヒロ・タカハシ

マルチインストゥルメンタリスト。ギターや鍵盤、ソフトウェアを使い、音響的なアプローチと、メロディのある音楽をつくる。2021年、アメリカのテープシーンを牽引してきた〈Not Not Fun Records〉からカセットアルバム『Flowering Tree, Distant Moon』をリリース。これまでにベルギーの〈Jj Funhouse〉をはじめ、カナダやドイツ、UK、ロシアなど海外のインディーレーベルにて作品を発表している。2019年には Takao (エムレコード)のライブメンバーとして、ララージの東京公演オープニングをつとめた。カナダ在住。
https://masahirotakahashi.bandcamp.com/


◆UNKNOWN ME / BISHINTAI

やけのはら、P-RUFF、H.TAKAHASHI の作曲担当3人と、グラフィック・デザインおよび映像担当の大澤悠大によって構成される4人組アンビエント・ユニット「UNKNOWN ME」が、4作目となる待望の1st LP『BISHINTAI』を、米LAの老舗インディー・レーベル〈Not Not Fun〉からリリース。

都市生活者のための環境音楽であり、心と体の未知の美しさを探求する、多彩な曲調のアンビエント・メディテーション。食品まつり、ジム・オルーク、MC.sirafu、中川理沙、がゲスト参加。

The inaugural LP by Tokyo Metropolis electronica entity UNKNOWN ME, Bishintai, is a sublime synthetic suite of cosmic wellness transmissions exploring “the unknown beauty of your mind and body,” appropriately named for a kanji compound meaning “beauty, mind, body.” Crafted with software,synthesizer, steel drum, rhythm boxes, and robotic voice by the core quartet of Yakenohara, P-RUFF, H. Takahashi, and Osawa Yudai, the album unfolds like a holographic guided meditation, soothing but cybernetic,framed by subways and sky malls. Latticework electronics flicker with texture, glitch, wobble, and mirage, themed around sensory perception and body parts.

A diverse cast of collaborators assist in actualizing the collection's uniquely urban expression of new age ambient, from psychedelic footwork riddler foodman to multi-instrumentalist institution Jim O'Rourke to Japanese underground shape-shifters MC.Sirafu and Lisa Nakagawa. Although the group cites a therapeutic muse (“made for the maintenance of the minds of city dwellers”), Bishintai shimmers with an alien strangeness, too, like decentralized relaxation systems obeying sentient circuits. This is music of utopia and nowhere, channeling worlds within worlds, birthed from a sonic ethos as simple as it is sacred: “in pursuit of beautiful tones.”

Title:BISHINTAI
Artist:UNKNOWN ME
Label: Not Not Fun
Format : Record, Digital & Streaming
Catalogue No.: NNF360
Release Date: 2021/4/30

UNKNOWN ME

やけのはら、P-RUFF、H.TAKAHASHIの作曲担当3人と、グラフィック・デザインおよび映像担当の大澤悠太によって構成される4人組アンビエント・ユニット。“誰でもない誰かの心象風景を建築する” をコンセプトに、イマジネーションを使って時間や場所を自在に行き来しながら、アンビエント、ニューエイジ、バレアリックといった音楽性で様々な感情や情景を描き出す。2016年7月にデビュー・カセット「SUNDAY VOID」をリリース。2016年11月には、7インチ「AWA EP」を、2017年2月には米LAの老舗インディー・レーベル〈Not Not Fun〉より亜熱帯をテーマにした「subtropics」を、2018年12月には同じく〈Not Not Fun〉より20世紀の宇宙事業をテーマにした「ASTRONAUTS」をリリース。「subtropics」は、英国「FACT Magazine」の注目作に選ばれ、アンビエント・リバイバルのキー・パーソン「ジジ・マシン」の来日公演や、電子音楽×デジタルアートの世界的な祭典「MUTEK」などでライブを行った。2021年4月、都市生活者のための環境音楽であり、心と体の未知の美しさをテーマにした待望の1st LP『BISHINTAI』をリリース。

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