テクノ界のリジェンド、マイケル・パラディナスの傑作のひとつ、『Lunatic Harness』の25周年記念盤が、ヴァイナルでは4枚組、CDでは2枚組の特別仕様でリリースされる。同作は90年代のパラディナスの遍歴が凝縮され、そして頂点に達したと言える作品、ここにはブレイクビーツ、ドリルンベース、あるいはラウンジからブレイクコアやガバまで、さまざまなスタイルが脈絡なく結合されている。いわゆるIDM作品で、いま聴くと時代を先走っていたことがわかります。
オリジナル盤の13曲に加えて、この時代のシングル収録の曲やリミックスやデモ曲などが追加されて26曲が収録される。リリースは7月8日。
「K Á R Y Y Nã€ã¨ä¸€è‡´ã™ã‚‹ã‚‚ã®
新世代のソウル・バンドとして近年その名をあげているテルアヴィヴのバターリング・トリオ。ベノ・ヘンドラー、ケレン・ダン、そしてリジョイサー名義で知られるユヴァル・ハヴキンからなるこの3人組が、8月3日に6年ぶりの新作をリリースする。通算4枚目のアルバムで、今回は当地のジャズ・シーンを支えるドラマー、アミール・ブレスラーも加わった強力な布陣。先行シングル曲“Come Hither”が公開中です。
Buttering Trio『Foursome』
ネオ・ソウル、フューチャー・ソウルバンドとして大注目のバターリング・トリオが、スマッシュ・ヒットを記録し来日公演も果たした2016年の名盤『Threesome』に続く、最新作を遂に完成!! ドラマーとしてアミール・ブレスラーも参加し、フューチャリスティックなソウル・サウンドと、エキゾティックなヴォーカルがさらに輝きを増した、最高傑作の4thアルバム!!
バターリング・トリオが遂に戻ってきた。しかも、ケレン・ダン、リジョイサー、ベノ・ヘンドラーのオリジナル・メンバーに、ドラマーのアミール・ブレスラーを加えた最高の組み合わせが実現した。10年に及ぶキャリアが作り上げた、この上なくグルーヴィなリズム、ドリーミーで魅惑的なメロディと緻密なアレンジ。それらが織りなす『Foursome』は、間違いなくバターリング・トリオの最高傑作だ。(原 雅明 ringsプロデューサー)
先行シングルMV公開中 !!
「Buttering Trio - Come Hither (Official Video)」
https://www.youtube.com/watch?v=yYSRq60dzOY

Artist : Buttering Trio
(バターリング・トリオ)
Title : Foursome
(フォーサム)
Release : 2022/08/03
価格 : 2,400円+税
レーベル : rings / Raw tapes
品番:RINC89
フォーマット : CD
解説:原 雅明
Official HP : https://www.ringstokyo.com/items/-Buttering-Trio
Tracklist:
01. Good Company
02. Come Hither
03. See If It Fits
04. Move In
05. Desert Dream Romance
06. When I Face Your Beauty
07. Air In Rest
08. Keep It Simple
09. Don't Book Me
10. Succulent For Valentine
11. Close to You
12. Dancing with Insomnia
& Bonus Track収録予定
2021年7月7日、85歳でこの世を去ったロバート・ダウニーによる永遠の名作、『パトニー・スウォープ』が7月22日から上映される。
60年代のニューヨークを舞台にした、黒人がいきなり広告会社の社長になるという設定ではじまるこの映画は、当時のアメリカ社会の欺瞞を暴いた痛烈な風刺であり、過激なコメディであり、先見性に満ちた傑作。いま『リコリス・ピザ』で話題のポール・トーマス・アンダーソン監督がもっとも影響を受けた映画としても知られている。ちなみにこれは、ジム・オルークのオールタイム・フェイヴァリット映画でもある(かつてEメールの名前に本作のタイトルを使用していたほどだそうで……)。
映画は7月22日(金)渋谷ホワイトシネクイントほか順次公開。この機会を見逃さないように。
詳しくはこちらを(https://putneyswope.jp/)。

Putney Swope
パトニー・スウォープ
デジタル・レストア・バージョン
A film by Robert Downey
ロバート・ダウニー 監督作品
1969, 85minutes, USA, Herald Productions
白黒・カラー
Featuringアーノルド・ジョンソン、ローラ・グリーン
withバディ・バトラー、アンソニー・ファーガス、ローレンス・ウォルフ
※7月22日(金)渋谷ホワイトシネクイントほか順次公開
2019年の2枚『U.F.O.F.』と『Two Hands』で大いなる飛躍を遂げ、今年2月に発表したアルバム『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』も好評のビッグ・シーフ。いまやUSインディ・シーンを代表するバンドにまで成長した彼らですが、この絶好のタイミングで初の来日公演が決定。11月14日大阪、15日名古屋、18日東京の3都市をまわります。
6月29日発売の紙版最新号『ele-king vol.29』ではビッグ・シーフを表紙&巻頭にフィーチャー。アルバム・リリース時にジェイムズ・クリヴチェニア(ドラムス)のインタヴューをウェブで掲載していますが、今回はバンドの精神たるエイドリアン・レンカー(ヴォーカル/ギター)とバック・ミーク(ギター)が登場。じつにさまざまなことを語ってくれています。こちらもぜひチェックを。
BIG THIEF
『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』全世界絶賛!
大注目バンド、ビック・シーフ待望の初来日、遂に実現!
グラミー・ノミネートによって一躍USインディ・シーンの中心的存在となったビッグ・シーフ。
2019年には『U.F.O.F.』、 『Two Hands』と2枚の傑作を発表し、2020年にはそれぞれソロ作品をリリースするなど充実した活動を送り、2022年2月11日にリリースされた2枚組の最新アルバム『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』は、全世界から大絶賛されている。コロナ禍でソールドアウト公演が延期~中止となり、まさに待望の初来日が遂に決定した。
https://smash-jpn.com/live/?id=3692
BIG THIEF JAPAN TOUR
2022/11/14 (月) 梅田 CLUB QUATTRO
開場 18:00 / 開演 19:00 (問) SMASH WEST:06-6535-5569 (smash-jpn.com)
2022/11/15 (火) 名古屋 CLUB QUATTRO
開場 18:00 / 開演 19:00 (問) CLUB QUATTRO:052-264-8211 (club-quattro.com)
2022/11/18 (金) 渋谷 Spotify O-EAST
開場 18:00 / 開演 19:00 (問) SMASH:03-3444-6751 (smash-jpn.com)
オフィシャル先行予約:6/14 (火) 17:00~6/20 (月) 23:59 https://eplus.jp/bigthief/
最速プレオーダー先行予約:6/21 (火) 12:00~6/26 (日) 23:59 https://eplus.jp/bigthief/
一般発売:7/2 (土) 10時~発売
【大阪】 e+ (Quattro Web先行:6/27-28)・チケットぴあ (P:219-564)・ローソンチケット (L:53062)
【名古屋】 e+ (Quattro Web先行:6/27-28)・チケットひぴあ (P:219-634)・ローソンチケット (L:45427)
【東京】 e+・チケットぴあ (P:218-458)・ローソンチケット (L:70117)
□お問合せ: SMASH 03-3444-6751 (smash-jpn.com)
エイドリアン・レンカーとマックス・オレアルチック、バック・ミーク、ジェームズ・クリヴチェニアの4人で構成されるビッグ・シーフは2020年、ニューヨーク州北部、ロッキー山脈のトパンガ・キャニオン、コロラド州のロッキー山脈、アリゾナ州ツーソンの4カ所で5カ月間をかけてレコーディングを敢行。その中で完成した45曲から厳選された20曲が収録されたアルバム『Dragon New Warm Mountain I Believe in You』は、ドラマーのジェームズ・クリヴチェニアがプロデュースを手掛けた。また、それぞれのロケーションでアラバマ・シェイクスなどを手掛けグラミーも獲得しているショーン・エヴェレットや米SSWサム・エヴィアン、ビッグ・シーフの前作と前々作『U.F.O.F.』と『Two Hands』を手掛けたドム・モンクスらがエンジニアを務めている。各所で絶賛され続けているビッグ・シーフ最新アルバムは絶賛発売中。
ドラゴンが連れていく最高の飛翔 ──rockin’on
豊かな土地に色とりどりの花が咲き乱れるような多様な楽曲群 ──Music Magazine
現代USインディの顔役 ──MUSICA
USで最も素晴らしいバンドの1 組 ──The Guardian
瞬時に満足させるが、その魅力と謎は何年も響き続けるだろう ──Uncut 9/10
ゆっくりと堪能して消化しなければならない、不定形でスタイルが多岐に渡るレコード ──Mojo ★★★★
ビッグ・シーフの魔法を垣間見ることができる…… ──Loud and Quiet

label: BEAT RECORDS / 4AD
artist: Big Thief
title: Dragon New Warm Mountain I Believe in You
release: NOW ON SALE
BEATINK.COM:
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12242
ジャズ、ヒップホップ、アンビエントを横断、多方面に活躍するLAのキイパーソン、カルロス・ニーニョ。2020年にプライヴェートでリリースされ速攻で売り切れとなっていた貴重な作品が、リマスタリング+新曲追加の仕様で公に発売されることになった。コズミックなアンビエント・ジャズに仕上がっているようで、これは楽しみ。ライナーノーツは岡田拓郎、CD盤を入手しましょう。
Carlos Niño & Friends『Extra Presence』
サム・ゲンデルやネイト・マーセロー、ジャメル・ディーンにディアントニ・パークスといったロサンゼルスのキーパーソン達が集結した、カルロス・ニーニョの最新作!!
「スピリチュアル、インプロヴィゼーション、スペース・コラージュ」をテーマにした、コズミック・アンビエント・ジャズサウンド。2020年にプライベートでアナログとカセットテープでリリースされ、即完売していた話題の作品をリマスタリングを施し、新曲とボーナストラックを追加して日本限定盤ハイレゾMQA対応仕様の2CDでリリース!!
ライナー解説:岡田拓郎
カルロス・ニーニョはサウンドの旅を続ける。ジャンルという層の下にあるサウンドを探査し、驚くべき洞察力で捉え直す。サム・ゲンデルやジャメル・ディーンら信頼を寄せる者たちも、その旅に加わる。そして、リスナーもまた旅の参加者の一人だと、カルロスは捉えている。パンデミックを挟んで出来上がった本作は、そのサウンドが持つ存在感を伝える、まさに特別な一枚だ。(原 雅明 ringsプロデューサー)
先行シングルMV公開中 !!
「Carlos Niño & Friends - "WaterWavesArrival" (featuring Jesse Peterson)」
https://www.youtube.com/watch?v=xPO1LIJycfk
Artist : Carlos Niño & Friends
(カルロス・ニーニョ・アンド・フレンズ)
Title : Extra Presence
(エクストラ・プレゼンス)
CD Release : 2022/08/03
価格 : 2,800円+税
レーベル : rings / International Anthem
品番:RINC91
フォーマット : 2CD
解説:岡田拓郎
Official HP : https://bit.ly/3tPGBXx
ジョージ・ルーカス監督のデビュー作『THX 1138』(71)は『1984』と並ぶディストピアの古典『すばらしい新世界』を下敷きにしたSF映画で、いまでは普通の演出だけれど、人工性を際立たせたセットにブイ~ンとかヒュウウウ~とかカチカチカチとかクリンクリンといったSEを流し続けることで観客を不安な気持ちに陥れ、機械文明に批判的な視点を与える作品だった。タルコフスキーなどのSF映画に大きな影響を受けたというカールステン・ニコライがとりわけ音楽との関連で言及する映画がこの『THX 1138』で、6Aus49名義のバンドが解散した後、96年からソロでリリースし始めたノト名義や00年から使い始めたアルヴァ・ノト名義の作品はまったくもって『THX 1138』の効果音をそのまま再現したものか、これにリズムを足した作品といえる。タイトルもそのことを指し示しているかのような『Prototypes』(00)から試しに何曲か聴いてみると、“Prototype 10”は不気味なトーンの持続、“Prototype 2”は不安が身体に染み込んでくるようで、“Prototype 6”は感情を表現することが許されない未来人の内面を描写しているといった感じだろうか(『Prototypes』は各曲にタイトルがなく、19年の再発盤で初めてナンバリングが施された。ちなみにルーカスの2作目は『アメリカン・グラフィティ』で、自動車のナンバーがTHX、3作目は『スター・ウォーズ』で、同シリーズの設定には1138という数字が随所で使われている)。
僕がノト名義の曲を聴いたのは〈ミル・プラトー〉のコンピレーション『Modulation & Transformation 4』(99)が最初だった。これは同レーベルがドイツを中心に質が変わり始めた「エレクトロニカ」をいち早く包括的に紹介した編集盤で、マイク・インクのガス、ピーター・レーバーグ、マウス・オン・マース、テクノ・アニマル、トーマス・ケナーなど新たな時代の波に乗りきれた中堅やニューフェイスたちが36組も集められ、ドイツ以外では池田亮司の名前もあった。「エレクトロニカ」という呼称は一時期のもので、リスニング・テクノやラウンジ・リヴァイヴァル、あるいはグリッチやファウンド・サウンド(注)といったダンスフロアを意識しない電子音楽がいわば一本化されて、このタイミングで篩にかけられ、安直にいえばミュジーク・コンクレート・リヴァイヴァルがスタートを切った瞬間だと考えればいいだろう。そして、ここからマーク・フェル(SND)やミカ・ファイニオらが次の時代を切り開き、アルヴァ・ノトはフェネスやヤン・イエリネクと並んでシーンの代表格となっていく。01年にリリースされた『Transform』が早くも傑作である。シンプルなパルス音だけで構成された同作は『Prototypes』とは異なり、既成のリズムから波形をコピーして、そのパターンにグリッチを当てはめたものらしい。そう、“Module 4”や“Module 6”の音数の少なさときたら! これで腰が動いてしまうのだから最初は驚くしかなかった。“Module 7”などはヘッド・バンギングすら誘発しかねなかった(『Transform』の各曲も再発時のタイトル)。
東京で初めてアルヴァ・ノトのライヴを観た坂本龍一はシュトックハウゼンを思い出したと語っている。90年代のテクノには少し距離を感じていたらしい坂本はニコライのサウンドにはすぐに親近感を感じ、池田亮司にニコライを紹介してもらったと同じインタヴューで続けている(池田亮司とニコライは当時、サイクロ.というユニットを組んでいた)そして、リミックスをオファーし、ニコライがこれに快く応じたことがすべての始まりとなる。この当時、坂本は「エレクトロニカ」を大量に買い込んでいる。どんな人でも1年に1日だけ卸売価格でCDを買うことができる店があり、僕も何度か利用させてもらったけれど、そこで「坂本さんが倉庫にあったCDを端から端まで買っていったんですよ」ということだった。レゲエが理解できず、坂本が諦めずに2年間もレゲエを聴き続け、ついに「わかった!」というエピソードが示す通り、坂本は熱心な勉強家で、自分への投資を怠らないタイプの音楽家なのである。僕が知っているミュージシャンの多くは人付き合いや音楽以外のことにお金を使い、「新しい音楽」を聴かない人が多い。どういうわけかブレイクした時点で「止まってしまう」のである。アルヴァ・ノトの周辺で何が起きつつあるのか。それを坂本が本気で知ろうとしていたことがこの話からは伝わってくる。90年代の坂本龍一は映画音楽家であり、オーケストラの指揮者であり、どちらかというとモダン・クラシカルの系譜に位置していた。そこから見える未来に坂本は大きく軌道修正を加えた。しかも、アルヴァ・ノトと坂本龍一による最初のコラボレーションは早くも『Transform』の翌年にリリースされている。『Modulation & Transformation 4』から数えても3年しか経っていない。
ニコライは最初、坂本から渡された音素材のうちピアノの演奏に惹かれたという(坂本いわく、「ピアノの演奏は2%ぐらいで、残り98%のエレクトロニクス・ミュージックにはぜんぜん興味がもたれなかった(笑)」)。「坂本のピアノになかなか手を加えられなかったニコライは何度かツアーを重ねるうちに打ち解け、大胆にプロセッシングを加えられるようになった(大意)」という発言もあるので(前掲)、『Vrioon』では主にニコライがプロセッシングを担当し、それを土台にして2人で作業を進めるという過程を経たと思われる。『Transform』と較べると、同じくミニマリズム(音数が少ないこと)でありながら躍動感は極力抑えられ、アンビエント表現の比重が高い。リヴァーブをかけたピアノもレイヤーを重ねるよりはひとつの音が現れては消えるまでをじっくりと観察しているようで、間隔を長く取り、音が空間に染み渡るプロセスを強く意識させる。主観と客観を並走させているというのか、見事にスキゾフレニックというのか、ニコライによる機能的なグリッチと坂本のメランコリックなピアノは将棋の試合のようにお互いに間を詰め合い、離れては近づき、近づいては離れ、混じり合ってしまうことなく、静かなテンションを維持し続ける。冒頭に引いた『THX 1138』に喩えるとニコライが映像を担当し、坂本が役者の演技に相当するというか。これまでに何度も書いたことだけれど、『Vrioon』はなかなかの傑作である。京都の石庭で聴いたらどんな感じがするだろうと何度も想像してしまった。
『Vrioon』を皮切りに『Insen』『Revep』『Utp_』『Summvs』と、5部作がすべてリマスターを施されて年内に再発される予定(タイトルの最初の文字を繋げると「V・I・R・U・S(ウイルス)」になる!)。奇しくも今年、プラスティックマンのエレクトロニクスとチリー・ゴンザレスのピアノという同じ組み合わせのコラボレート・アルバム『Consumed in Key』がリリースされている。リッチーもゴンザレスもパラノイアックなアプローチを取り、強迫的な展開が頻出するので、時代も違うし、方向性はまったく異なるものの、『Vrioon』とはあまりにも対照的で、続けて聴くと音数が圧倒的に少ない『Vrioon』の方が緊張感は高く、最初の音が鳴ると同時に透き通った景色の向こうに連れ去られていたことがよくわかる。『Consumed in Key』にあるのはコロナ禍の濁った感じや俗っぽさを諦めきれない猥雑さといったところで、そう考えると『Vrioon』には浮き世と憂き世を入れ替えたような形而上学的なセンスがあり、それこそシュトックハウゼンが抱いた「普遍への夢」が含められていると考えたくなってしまう。少年が歌う断片的なメロディにカチャカチャと電子音が絡みつく“Gesang Der Jünglinge”と同じとは言わないけれど、音がしない瞬間が多く、透き通るような感触には似通ったものがあることは確かだろう。アルヴァ・ノトのライヴを観てシュトックハウゼンを思い出したという坂本龍一の直観は、たぶん、正しかったのである。
*『Vrioon』のリマスター盤にはスペインの美術雑誌「MATADOR I: ORIENTE」に付けられたCD用に録音された「Landscape Skizze」がボーナス・トラックとして追加されている。
(注)「ファウンド・サウンド」とはフィールド録音のように楽器の演奏ではない音が音楽に使われていること、あるいはその音を出す物体(ファウンド・オブジェクト)のことで、「具体音」と意味は同じ。ジョン・ケージやシュトックハウゼンが手法として確立し、ピエール・アンリやブライアン・イーノがあまたの応用例を展開したのち、イーミュレイターやサンプラーの普及によって80年代以降はダンス・ミュージックでも広く応用されるようになった。「エレクトロニカ」の時期にはこれをダンス・ミュージックとは異なる文脈に戻す傾向が増え、とくにフェン・オバーグ(フェネス+ジム・オルーク+ピーター・レーバーグ)がその先頭に立った。
特集:フォークの逆襲──更新される古き良きモノたち
巻頭インタヴュー:ビッグ・シーフ
インタヴュー:マリサ・アンダーソン、キャロライン、スティック・イン・ザ・ホイール、ローラ・キャネル、ランカム
特別インタヴュー:ベル&セバスチャン
もっとも古い民衆の音楽、いま広がるフォークの時代、
ネットでは読めない貴重なインタヴュー、歴史やシーンの概説~コラム、そしてディスクガイド
※増ページ特別価格
contents
revenge of folk
フォークの逆襲──更新される古き良きモノたち
●それは “金のかからない音楽” である by 松山晋也
[interview] Big Thief
ビッグ・シーフ──世界は変わっても、変わってはならないもの by 木津毅
[interview] Marisa Anderson
マリサ・アンダーソン──旅路の彼方に by 野田努
●概説アメリカーナ by 松村正人
●フリー・フォーク──ゼロ年代のニュー・ウィアード・アメリカとは何だったのか by 野田努
●それはいまも進化している by 岡村詩野
●歌い継がれる生 by 木津毅
●女性アーティストたち by 岡村詩野
[interview] caroline
キャロライン──美しくスローな黄昏 by 野田努
●英国フォークの復興と新世紀 by 松山晋也
[interview] Stick In The Wheel
スティック・イン・ザ・ホイール──労働者階級の声としてのフォーク by 松山晋也
●UKウィアード・フォーク by ジェイムズ・ハッドフィールド(James Hadfield)
[interview] Laura Cannell
ローラ・キャネル──縦笛とヴァイオリン、その時空超えのあらすじ by 野田努
●インディっぽいブリティッシュ・トラッド10枚 by ジョン・ウィルクス(Jon Wilks)
[interview] Lankum
ランカム──アイルランドの伝統と実験 by 松山晋也
■ディスクガイド by 松山晋也、木津毅、松村正人、小林拓音、小川充、岡村詩野、野田努
[interview] Belle and Sebastian
ベル&セバスチャン──いまも温かなグラスゴー・インディの魂 by 妹沢奈美
■ジャック・ケルアック生誕100年記念座談会 by マシュー・チョジック(Matthew Chozick)、水越真紀、野田努
アート・ディレクション&デザイン:鈴木聖
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〈Optimo Music〉で知られるグラスゴーの重鎮、JD Twitchが日本の80年代のレフトフィールドな音源を集めたコンピレーションをリリースする。タイトルは『Polyphonic Cosmos: Sonic Innovations In Japan (1980-1986)』で、収録されているのは、World Standard、原マスミ、難波弘之、Normal Brain、EP-4、芸能山城組、D-Day、坂本龍一、清水靖晃、Earthling、Pecker。
JD Twitchはこれらの楽曲を8年かかって蒐集したそうで、初めて日本に来たときからずっと調査していたとのこと。原マスミの“Your Dream”などは彼のDJセットで長年愛されている曲。コンピレーションのリリースは7月1日です。
無秩序と混迷の時代、その出口とは?
この腐った世界で、真にラディカルであるために。 ──斎藤幸平(『人新世の「資本論」』ほか)
ドナルド・トランプ、ジョー・バイデン、バーニー・サンダース、ウラジーミル・プーチン
ジュリアン・アサンジ(ウィキリークス)、グレタ・トゥーンベリ
ブレグジット、黄色いベスト運動、雨傘運動、中東紛争とパレスチナ闘争、そしてコロナ禍──
『パンデミック』シリーズで大きな注目を集めた
スロヴェニアの知の巨人が、激動する現代を斬る!
序章 それでもこの状況は「大好」なのか
第一章 サウジアラビアへのドローン攻撃は、本当にゲームチャンジャーか
第二章 クルディスタンを荒廃させたのは誰か
第三章 我々の楽園にある種々の厄介
第四章 アサンジとコーヒーを飲むことの危険性
第五章 クーデターの解剖──民主主義と聖書とリチウムと
第六章 チリ―新しいシニフィアンに向けて ニコル・バリア‐アセンジョとスラヴォイ・ジジェク
第七章 左派労働党の敗北──検死の試み
第八章 そうだ、ユダヤ人差別は健在だ──だが、どこで?
第九章 完全に理にかなった行為。狂った世界の
第十章 イラン危機の勝者と敗者
第十一章 本当にアメリカの道徳的リーダーシップは失われたのだろうか? 合衆国が四大勢力制になりつつある現状
第十二章 ほどほどに保守的な左派を求める嘆願
第十三章 アマゾンが燃えている──だから何?
第十四章 同情ではなく、ラディカルな変化を
第十五章 トランプ対ラムシュタイン
第十六章 恥の日だ。まったく!
第十七章 民主主義の限界
第十八章 COVIDの絶望という勇気
第十九章 トランプの床屋のパラドクス
第二十章 トランプをその概念において亡き者にする方法
第二十一章 民主主義の再生? ジョー・バイデンじゃ無理!
第二十二章 情勢と選択
第二十三章 「グレート・リセット」? ええ、お願いします──でも、本当のやつを!
第二十四章 コロナ禍のキリスト
第二十五章 最初は茶番、それから悲劇?
第二十六章 トランプの最大の背信は何か
第二十七章 ジュリアン・アサンジ、君に捧げる
第二十八章 バイデン、プーチンの魂について語る
第二十九章 階級差別に抵抗する階級闘争
第三十章 「死ぬまで生きねば」 パンデミック下の〈生〉について、ラムシュタインから知るべきこと
第三十一章 あるヨーロッパのマニフェスト
第三十二章 ストップしたのは、どのゲーム?
第三十三章 トンネルの先に光が見える?
第三十四章 三つの倫理的態度
第三十五章 パリ・コミューンから百五十年
第三十六章 なぜ私はまだ共産主義者なのか
監修者解説 ジジェクの現状分析──「分断された天」と「ラディカルな選択」(岡崎龍)
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ブライアン・リーズ、フエアコ・S以外にもいくつかの名義を持つこのアーティストのキャリア、そのサウンド・スタイルは一貫したものもありつつも、そのスタートとなった2010年代というディケイドは端的にいって前半後半で異なる。2010年代初頭、キャリア初期には朋友アンソニー・ネイプルズのレーベル〈Proibito〉を中心に、このフエアコ・S名義も含めていくつかの名義でディープ・ハウス・トラックをリリースしじわりじわりと知名度をあげた。どちらかと言えばダンサブルな12インチを主体にしたアーティストであったと言ってもいいだろう。その後、ひとつ転機となったのはやはりフエアコ・S名義のファースト『Colonial Patterns』だろう。初期のシングルのハウス路線をその後のアンビエント・タッチの作品へとつなげたその音楽性で、やはり OPN の〈Software〉との契約ということもあり、より広い層へと名前を広げていった作品となった。以降、どちらかと言うと、アルバム・サイズの作品で大きく注目される感覚で、2016年のセカンド『For Those Of You Who Have Never (And Also Those Who Have)』は、2010年代のダブ・アンビエントの金字塔ともなった作品だ。さらにディケイドの後半は、クラブ・トラックスというよりも、後述する活動を含めてより幅広いカッティング・エッジなエレクトロニック・ミュージックを牽引する存在であり続けている。
この2010年代後半から現代の彼の活動ということで言えば、自身も含めた、その周辺のアーティスト・コミニティというのがひとつ強い印象を持って浮かび上がってくる。抽象度のさらに高いダーク・アンビエントなペンダント名義、そしてペンダント名義をリリースした主宰レーベル〈West Mineral Ltd.〉からは彼の朋友とも言えるアーティストたちの作品を次々とリリースしている。またこのアーティストの連なりはさらにスペシャル・ゲスト・DJ(Special Guest DJ)主宰の一連のレーベル〈3XL〉とその傘下〈Experiences Ltd. / bblisss / xpq?〉のリリースへとつながっていくのだ。自身の参加するゴーストライド・ザ・ドリフト(Ghostride The Drift)のようなプロジェクトも含めて、この一団でそれぞれコラボ・ユニットなどを形成し、どこか匿名性が強くミステリアスな印象を受ける。リリースされるサウンドも雑多で、ダブ・アンビエントからIDM、ベース・ミュージック~ダンスホール~ジャングル、さらにはブルータルなメタルコアのような作品まで、エレクトロニック・ミュージックのレフトフィールド・サイドを突っ走っていると言えるだろう。
そんななかで2022年の春にリリースされたフエアコ・Sの『Plonk』は驚くべく完成度でまたもやシーンを驚かせた。エコーの霧が晴れたクリアなエレクトロニック・サウンドは、どこかDAW~グリッチ流入前の1990年代の実験的なテクノの、言ってしまえばリスニング~アンビエント・テクノにおける「リズム」の冒険を現代へと引き寄せたという感覚がある。いや、そう感じるのは古い人間だけで、彼が言うように現在の音楽がそうした傾向を持っていると考えた方がいいのかもしれない。ともかくそうした断片的な流れ、要素が、彼の才能を通して新たにシーンに提示されたということだろう。フエアコ・S名義のアルバムは、現代のところ毎回サウンドががらりと変わっている。それは彼のアーティストとしての進化の発表の場ということなのかもしれない。2020年代のエレクトロニック・ミュージックのシーンを占う上でも、またひとつ分岐点となりそうな作品だ。
今回はコロナ禍を経て、4年ぶりとなる待望の来日公演直前に、シーンの新たな流れの推進力となるかもしれない新作の話題を中心に、通訳の方に質問を託したのだった。
オウテカの存在は大きくて、1990年代後期と2000年代初期のIDMや電子音楽全般に影響を受けている。
■ベルリンを活動拠点にされているようですが、音楽制作に関して影響はありましたか?
ブライアン・リーズ(Brian Leeds、以下BL):2019年から2021年までの、パンデミックのほとんどの期間中はベルリンに住んでいたけれど、実は2021年の末に地元のカンザスシティに戻ってきたんだ。カンザスでは家族と自然の近くにいられることを楽しんでいたけれど、今回の日本のツアーの後に、フィラデルフィアに引っ越すよ。
■新作『Plonk』は、ラストの “Plonk X” こそアンビエントですが、ホエアコ・S名義としてはある意味でパーカッシヴで新たな境地へと至った傑作だと思っています。まず、アブストラクトな『Plonk』というタイトルはどこからきたのでしょか?
BL:タイトルの『Plonk』(日本語で「ポロンと鳴る音、ドスンと落ちる音」などの意味)は、アルバムのサウンドを端的に説明するのにちょうど良かったんだ。アルバムのプロジェクトのいちばん初期のファイルを保存するために付けた名前で、自分の中でその言葉が引っかかっていたんだよね。“Plonk” というワード自体が、今回のアルバムを上手く言い表す機能をしていると思う。あと、これまでのアルバムがすごく長い名前になりがちだったから、その流れを断ち切るためでもあったんだ。
■『Plank』の、特に、3、4、6、8のようにパーカッシヴなサウンドは、前作の『For Those Of You Who Have Never (And Also Those Who Have)』とも、また初期の同名義でのハウス・サウンドとも違った印象を持ちます。強いて言えば最初期のオウテカなど、93年ぐらいの、まだDAW登場以前の実験的なテクノを彷彿とさせます。こうしたスタイルの楽曲はなにか、意図があったものでしょうか? それともたまたまデキたパーツから膨らませていったものなんでしょうか?
BL:うん、オウテカの存在は大きくて、1990年代後期と2000年代初期のIDMや電子音楽全般に影響を受けている。ただ、そういった音楽からの影響はアルバムにはっきり出ていると思うけれど、自分はラップをよく聴いていて、それも確実に今回の作品に関係しているね。
■今回のリズムの打ち込みに関して、例えばスケッチに使っている入力機材などが影響を与えたとか、そういったテクノロジーの部分での影響はありますか?
BL:このアルバムはDAWの FL Studio 20 だけで作った。コンピュータのみの制作は制約があるけれど、自分にとってはいちばん強力な機材でもある。アルバムの中のメロディやパーカッションの多くでランダマイザーを取り入れている。今回のアルバムのテーマでもある自動車や自動車工場、メカニックといったものの影響に立ち返って、人間味のある要素を取り除いて、機械自身が語るようなサウンドにしたかったんだ。
■今回は同名義の以前の作品のような深いダブ・エフェクトがかかったサウンドとも違ったクリアな音像が印象的です。こうした変化はどこからきたものでしょうか?
BL:ダブの要素や音響のフィデリティ(忠実度)にはいつも興味があって、特にロウな音質に惹かれるのかもしれない。でも今回のアルバムでは新しい方法を探求して、いままでとは違う制作のプロセスを試したいという気持ちが強かった。普段聴いたり、DJでかけたりする大半の曲から確実に影響を受けている。うまく成功したかどうかはわからないけれど、正しい方向に向かって間違いなく一歩進み出せたと自分では思っているよ。
今回のアルバムのテーマでもある自動車や自動車工場、メカニックといったものの影響に立ち返って、人間味のある要素を取り除いて、機械自身が語るようなサウンドにしたかったんだ。
■SIRE.U の参加、そもそもヴォーカル曲には驚かせられたんですが、彼の起用はどのような経緯で?
BL:Sir E.U は、自分が昔リリースしたことのある〈Future Times〉から作品をリリースしていて、今回自然とフィットするように感じたんだ。彼は幅広いタイプのトラックでもラップができる人で、その才能にも興味があった。今回僕が用意したトラックでも、素晴らしい仕事をしてくれたと思う。今後は、自分の作品でも誰かのレコードのプロデュースでも、もっとヴォーカリストと一緒に曲を作ってみたいね。ラップでもポップでもなんでも。
■逆に前作との境界線にあるような “Plonk VII” “Plonk X” などのアンビエント曲も印象的です、アルバムの選曲にはわりと時間などをかけたんでしょうか? なにかコンセプトなどがあればお教えください。
BL:これらのアンビエントなトラックを一緒に含んだのは、自分の過去と現在の橋渡しをするためでもある。自分の過去の作品との繋がりをリスナーに与えながらも、これからの未来に対して同意を促すような役割を果たしているんだ。
■『Plonk』直前には ペンダント名義のアンビエント・アルバム『To All Sides They Will Stretch Out Their Hands』がリリースされていますが、本作との関係性はあるんでしょうか? 例えばそれぞれしっかりとサウンド・コンセプトを作って別々のタイムラインで作ったのかとか、作っているうちにそれぞれ振り分けていったとか。
BL:『To All Sides~』は、ペンダントの最初のアルバム(『Make Me Know You Sweet』)を作った2017、2018年と同時期にできていたんだ。かなり時間が経って古くなっているから、いまの自分との繋がりはもはや薄れたといえるね。曲を作るときは、基本どのプロジェクトのためのものかは把握しているよ。ペンダントではダークな一面を、ホエアコ・Sではメロディックで、遊び心に富んだ一面を表現している。自分にとってホエアコ・Sはジャンルに縛られずフィーリングを重視するプロジェクトで、ペンダントはダーク・アンビエントってところだね。
■『Plank』のリズム・アプローチの変化のひとつに、ゴーストライド・ザ・ドリフト(Ghostride The Drift)などの周辺アーティストとのコラボからの影響ありますか?
BL:確かに影響を受けているし、他の人との音楽制作自体もそうだね。他のアーティストとのコラボレーションと、自分が聴く音楽、そしてDJをすること、これらの組み合わせが『Plonk』にいちばん大きな影響な影響を及ぼしている。
■あなたのレーベル〈Western Mineral〉とスペシャル・ゲスト・DJことライアン・フォール(Ryan Fall)の〈3XL / Experiences Ltd. / xpq?〉といったレーベルは、あなたのカンザス時代からの仲間=Rory O’Brien、Exael、Ulla Straus and Romeu といったアーティストとともにひとつのシーンというかコミニティを作っているような印象を受けます。彼らとのコラボレートはやはりあなたにとってとても良い刺激になっていますか?
BL:もちろん、僕の友達と彼らの音楽は、いままでの創作にすごく影響を与えているし、今後も進化し続けたいと思っている。計り知れない才能があって、作りたい音楽を限りなく追い求める意欲を持った友達に出会えてラッキーだったよ。彼らの音楽にはすごく遊び心があるし、インスピレーションをもらえるんだ。
■ちなみにスペシャル・ゲスト・DJは、アメリカ時代からのつながりですか?
BL:Shy(スペシャル・ゲスト・DJ)とは、当時のパートナーの Naemi(exael)を通じてだね。彼らが2013年ごろにカンザスシティを訪れた時に知り合った。そのとき Shy はシカゴに住んでいたんだ。
■また今回はアンソニー・ネイプルズとジェニーのレーベル〈Incienco〉からのリリースとなりましたが、彼のレーベルは、あなたやDJパイソン、そしてアンソニー自身のようなエポックメイキングな作品をリリースするアーティストばかりです。アンソニーのそうした審美眼に関して、あなたの印象をお教えください。
BL:アーティストたちが本当にやりたいことを表現できるようなレーベルの運営に情熱をそそぐアンソニーとジェニーには愛をささげたいね。大きなレーベルと契約する代わりに、自分の音楽をリリースしたがっている友達がいてくれるのは嬉しい。僕にとってはつねに個人的な繋がりが大切なんだ。
■ちなみにさきほどあげたオウテカのような90年代初期の実験的なテクノで好きなアーティストはいますか?
BL:オウテカ、モノレイク、パン・ソニック、ヴラディスラヴ・ディレイ、T++ だね。だけど『Plonk』に関しては間違いなく、もっと新しい音楽からインスピレーションを受けているよ。
ペンダントではダークな一面を、ホエアコ・Sではメロディックで、遊び心に富んだ一面を表現している。自分にとってホエアコ・Sはジャンルに縛られずフィーリングを重視するプロジェクトで、ペンダントはダーク・アンビエントってところだね。
■あなたの初期のハウス作品にはベーシック・チャンネルのようなダブ・テクノとセオ・パリッシュのようなローファイなハウスのハイブリッドのような印象を受けます。このふたつのアーティストはあなたの音楽に影響を与えていますか?
BL:ベーシック・チャンネルは、自分の音楽性に最も影響を与えているもののひとつだね。セオ・パリッシュはそれほどかな。カンザスシティに住んでいて、ハウス・ミュージックに興味があったときは彼の影響を受けてたけれど。最近あまりハウスは聴かなくなったんだ。
■上述のアーティスト、影響を受けた作品としてあげるとすれば?
BL:たくさん選びたいのはあるけれど、最初に挙げるならベーシック・チャンネルの「Radiance」だね。
■ジャマイカのルーツ・ダブは聴きますか? もしお気に入りの作品があればお教えください。
BL:いや、ルーツ・レゲエはあまり興味がないね。どちらかといえば、ダンスホールやラテン・ミュージックを現代的に解釈した人の音楽からインスパイアを受けることが多いかな。
■あなたはつねに、カテゴライズを拒むようにエレクトロニック・ミュージックに新たな道を作り続けています。それと同時に初期の作品や今作には、ダンス・ミュージックへの愛情も感じることができます。こうしたアーティスト像はあなたが考えていることとマッチしますか?
BL:確かに、過去の音楽は現在の自分に影響している。だけどそれを従来の形でそのまま焼き直すというよりは、新しい方法を通して音楽への愛やリスペクトを伝えようとしているんだと思う。だから過去の音楽だけにフォーカスするのではなく、いまの新しい音楽を聴くことで、そのためのアイデアを多く得ることができるんだ。
■生涯で最も衝撃的だったDJは誰でしょう?
BL:とても答えづらい質問だから、最近感動したセットで、自分の世界の中で踊れたDJをふたり選ぶよ。Djrum と Barker だ。
Huerco S. 来日情報
■熊本公演
EVEN
2022年6月17日(金)
開始:22時
料金:3500円(1ドリンク付)
Line up:
Huerco S. from KC
egg
IWAKIRI
Kentaro
jpn
■東京公演
Sustain-Release presents 'S-R Tokyo 2.0'
2022年6月18日(土)Day1
開始:10:00pm~6:00am
料金:DOOR ¥4,500 / W/F ¥4,000 / GH S MEMBERS ¥4,000 / ADV ¥3,250 / BEFORE 23 ¥2,500 / UNDER 23 ¥2,500
Line up:
-STUDIO X
Aurora Halal (NY)
Huerco S. (KC)
食品まつり a.k.a Foodman -Live
Lil Mofo
-CONTACT
Kush Jones (NY)
YELLOWUHURU
DJ Trystero
Kotsu
-FOYER
Hibi Bliss
suimin
k_yam
Loci + sudden star
T5UMUT5UMU
2022年6月19日(日)Day2
開始:4:00pm~11:00pm
料金:DOOR ¥3,000 / W/F ¥2,500 / GH S MEMBERS ¥2,500 / ADV ¥2,250 / BEFORE 17 ¥2,000 / UNDER 23 ¥2,000
Line up:
-STUDIO X
Hashman Deejay & PLO Man (VBC / BE)
-CONTACT
Mari Sakurai
ASYL
DJ Healthy
https://www.contacttokyo.com/schedule/sr-tokyo2-day1/
■愛知公演
DENSE#
2022年6月24日(金)
料金:Door 3000YEN / Adv 2500YEN / U25 2000YEN(0時までに入場のみ)
Line up:
HUERCO S
KURANAKA aka 1945
live:
CRZKNY
dj:
DJ UJI
Karnage
abentis
Good Weather in Nagoya
■大阪公演
2022年6月25日(土)
料金:BEFORE 0:00 : 2000yen DOOR : 3,000yen
開始:23:00
Line up:
Huerco S. (West Mineral Ltd.)
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