「R」と一致するもの

日本では否定的なレヴューがタブーとなっているのはなぜか?

松田聖子から渋谷系、ナンバーガールからAKB48まで
英国人ジャーナリストによる日本のロック/ポップスおよび文化批評

日本に住んで13年、イアン・マーティンが描いた、日本のオーヴァーグラウンド/アンダーグラウンドの大衆音楽史、アイドルにおけるセクシャル・ポリティクスと後期資本主義、音楽メディアや公共性、伝統の問題……。

「日本メディアの側が自分たちの国をなんとも不思議な四つの季節を持ち、使うのがややこしい食器の数々を備えた神秘の地として描写したがるのと同じくらい、西洋側メディアも喜んでそのお返しとして奇妙でカラフルで派手やか、突飛なものなら何でも強調した東洋風な日本報道をおこなっている。こんな風にして日本の音楽は西側においては主に歪んだレンズを通して認知されることになるのだし、僕がイギリスで大きくなる中で抱いていた日本の音楽に対するイメージもまたこの点に大いに影響されたものだった。」(本書より)

BBCから取材され、The Quietusで記事が組まれ、Crack Magazineが「今年読むべき本」のNo.1に選んだ、イギリス人ジャーナリストによる噂の日本ロック/ポップス批評、ついに翻訳刊行!


■目次

パート1:僕はどんな風に日本の音楽シーンにたどり着いたのか、
そしてそこで僕が発見したのは何だったか

'97の世代
日本の音楽について書くということ

パート2:総合的かつ完全に正確きわまりない
日本のポピュラー・ミュージック通史

日本のポピュラー・ミュージックの初期展開
ロックンロール、日本上陸
ニュー・ロック
ロックンロールとガソリンの臭い
薬物不法所持逮捕からニューミュージックまで
成熟を迎えたポップと演歌の硬直化
パンク
ニュー・ウェイヴ
アイドルと歌謡曲の死
J-ポップと現代日本音楽の誕生
渋谷系、そしてインディを発見した日本
日本音楽の歴史の終わりと永遠のナウの誕生

パート3:ライヴ・アクトたちを見舞う経済的、政治的、そして実際的な
危険の数々、もしくはバンドをやめずに続けるにはどうしたらいいか

高円寺、東京にて
海外へ
日本の音楽は海外でどう受け取られているのか
日本音楽の海外進出作戦
愛のためでも金のためでもなく――ライヴ・ハウス事情
シーン内の政治をさばくには
シーンにある制約を克服するということ
レーベルはくたばれ
言い分は分かるけど、なんでCDの話になるの?
言語と日本人らしさ
すべてのアートは政治的である
サブカルとアイドル
おがくずの詰まった操り人形、音を出す操り人形:――“夢見るシャンソン人形”
ピンクのギター
何だって好きなことを言うのも、何も言わないのも同じこと
とは言っても、結局は……

ほか


●著者紹介
イアン・F・マーティン Ian F. Martin
イアン・マーティンが執筆した日本の音楽に関する文章は『ジャパンタイムズ』、『CNNトラヴェル』、『ザ・ガーディアン』他が掲載してきた。マーティンは東京を拠点に活動しており、そのかたわら〈コール・アンド・レスポンス・レコーズ〉も運営中。

●訳者紹介
坂本麻里子 Mariko Sakamoto
1970年(昭和45年)、東京生まれ。日本芸術大学映画学科卒業。『ロッキング・オン』を中心にライター/通訳として活動。本書が初の書籍翻訳。

Lee Gamble - ele-king

 前作『コッチ(Koch)』から3年の月日を経て発表されたリー・ギャンブルの新作『マネスティック・プレッシャー(Mnestic Pressure)』は、この30年ほどのエレクトロニック・ミュージックの要素を包括することで、2010年代的なインダストリアル/エクスペリメンタル・サウンドを超えるために制作されたアルバムに思えた。ちなみに今回のリリースは、〈パン(PAN)〉からではなく〈ハイパーダブ(Hyperdub)〉からである。
 今の時代、3年という年月は長いが2014年の『コッチ』はインダストリアル/エクスペリメンタルなテクノの集大成とでもいうべきアルバムだったわけだから、そのネクストを模索・提示するためには必要な月日だったのだろう。むろんギャンブルは、「新世代」「音楽の未来」「新しい音楽」などを希求しているわけではない。なぜなら彼にとってテクノとは進化という輝かしい光ではなく、アンダーグラウンドで鳴らされる霧のように霞んだビートと、その逸脱のサウンドだからである。充満し、溢れ、やがて消え行くもの。いわば霧のようなアトモスフィア。それはリー・ギャンブルの過去のアルバムを聴けば誰にでもわかる。彼がめざすのは、その霧のような感覚だ。

 この『マネスティック・プレッシャー』は、そんな彼のアンダーグラウンド・テクノ観を反映した見事なアルバムである。90年代以降のテクノ/エレクトロニック・ミュージックの多様なスタイルを取り込んだ収録トラックは、一聴、とりとめなく感じるかもしれないが、サウンドの質感が統一されていることでアルバム全体がミックステープのように、もしくはミックステープを装った一種の環境作品のようにフロウしている。雑多と整理と混乱と統一の混合体。
 とうぜん、本アルバムでのトラックはギャンブルのオリジナルであり、彼自身の現在を自身の音によって表現しているといえるが、なによりこのフロウ=流れていく感覚が重要である。『マネスティック・プレッシャー』においては、サウンドのみならずビートですらも細やかに空気や空間や時間の中にフロウし、融解する。
 これは2012年の『ダッチ・トゥヴァッシャー・プルームス(Dutch Tvashar Plumes)』、『デイヴァージョンズ1994-1996(Diversions 1994-1996)』、2014年の『コッチ』などにも共通するサウンドだが『マネスティック・プレッシャー』においては、さらなる洗練化と過剰化と逸脱が同時に巻き起こっているのだ。それぞれの曲=トラックは存在感覚を粒子のように拡散させ、霧のように冷たいアトモスフィアを放つ。近年のアンダーグラウンドなエレクトロニック・ミュージックの大きな特徴であるビートの融解化とサウンドの音響彫刻化とでもいうべきか(例えばアクトレスの新作アルバム)。

 じっさい本アルバムには全13曲が収録されているが、そのスタイルはテクノからインダスリアル、ドラムンベース、アンビエントまで多様であり、同時にそのどれでもない。象徴的なトラックは1曲めの“Inta Centre”か。このトラックには、さまざまな具体音が加工され接続されている。ドラムンベース的なビートが一瞬だけ表出したかと思えば、それはすぐにノイズの中に溶けてしまい、環境音とノイズによるアンビエントなトラックへと変貌をとげる。持続も反復も霧のように消えさってしまう。この2分ほどのトラックに『マネスティック・プレッシャー』のサウンドの要素が圧縮されているといってもよい。2曲め“Istian”以降は、ここで提示されたサウンド・エレメントを解凍していくかのように各トラックが展開していくわけだ。
 その後で注目したいトラックは、金属的な打撃音と分断されたビートの連鎖から、それが消えさった電子音楽的アンビエント世界を1曲の中でつなぎポスト・インダストリアル/テクノの世界観を実現した“Swerva”、ノイズもビートなど、さまざまなサウンド・エレメントが粒子のように融解し結晶世界の音響彫刻のサウンドを生みだす“You Hedonic”、民族音楽的な“Ignition Lockoff”、声が電子ノイズの中にかき消され、やがてミニマルかつリズミックな電子音トラックへと変化する“A tergo Real”あたりか。どのトラックも一筆書きのようなムードを放ち、スタイルの枠にハマるのを避けていく。

 リー・ギャンブルがこのアルバムで成しとげたかったことはトラックとトラックがシームレスにつながり、それによってひとつの流れ/世界観を生成することにあるのではないか。何より彼は地下にうごめく音の躍動を構築したかった。それが彼にとってのリアルだから。ゆえにひとつひとつのトラックは、徹底的にフェイク/イミテーションである必要があった。アンダーグラウンドなミックス音源のようなフェイク感覚だ。テクノであり、インダスリアルであり、ノイズであり、アンビエントであること。そのどれでもないこと。それらフェイクをすべて等価にミックスすること。すべてを見届けつつも、そのすべてでないこと。ビートも反復もドローンもノイズも、ひとつのムードの中に融解させてしまうこと。このアルバムで彼の視点は大気のように拡散している。いわば「心ない」感覚だ。

 とはいえ、アルバム全体に横溢する「心なさ」はアイロニーではない。アイロニーなど今の時代において特に有効性はない。ここにあるのは死んでしまったゾンビのテクノであり、ノイズであり、インダスリアルであり、アンビエントなのだ。人間の歴史が終ったあとの世界のサウンド・オブジェのように(その意味で彼の音楽はアルカに近いのかもしれない)。
 ラスト前の12曲め“Ghost”の骨組みだけを抽出したかのようなドラムンベースと意識が消失するようなダーク・アンビエント・トラック“Déjà Mode”は、“Inta Centre”の圧縮とは違う持続と変化によって本作特有のフェイク/イミテーション的な「心なさ」を生成している。この2曲こそ本アルバムのもっともクリティカルな部分である。つまりは見事なアルバムの幕引きというわけだ。

RVNG Intl. - ele-king

 ヴィズィブル・クロークスにグレッグ・フォックスにスガイ・ケンにと、話題性とクオリティを兼ね備えた作品のリリースが続いているブルックリンのレーベル〈RVNG Intl.〉。同レーベルにとって初となるショウケース・ツアーが、ここ日本にて開催されます。レーベル主宰者のマット・ウェルス、ヴィズィブル・クロークス、スガイ・ケンらが東京、大阪、そして新潟を回ります。少しでも電子音楽に関心があるなら、これは見逃し厳禁でしょう。

RVNG Intl. Japan Showcase Tour 2017

本年を代表するアンビエントの大本命Visible Cloaks待望の初来日に加え、現代的な日本の“和”を世界へ広げるSUGAI KEN、そしてJulia Holter、Holly Herndon、Sun Araw、Maxmillion Dunbarなどを輩出、OPN主宰の〈Software〉も手がけた名ディレクターMatt Werthが帯同する、NYはブルックリンのオルタナ電子音楽の最重要レーベル〈RVNG Intl.〉がショーケースとなってジャパン・ツアーを開催。

最新アルバムが『Pitchfork』でBNMも獲得し、今年話題となったポートランドのVisible Cloaks、インディ、アヴァンギャルド、クラブ・シーンにまで及び、テン年代におけるオルナタティヴな電子音楽の傑作をコラボや再発含めリリースしてきたNYはブルックリンの最重要レーベル〈RVNG Intl.(リヴェンジ)〉主宰のMatt Werth、そしてコンテンポラリーな日本の“和”を世界へ広げ、同レーベルよりデビューを果たした注目のSUGAI KENが帯同する、レーベル初のショーケース・ツアーがレーベル関連のアーティストや国内外の多数のスペシャル・ゲストを迎え、東京はクラブ・ナイトとショーケースの2公演、大阪、新潟を巡る全4公演が開催。

Special Guests:

dip in the pool *Tokyo
Chee Shimizu *Tokyo
Ssaliva (Ekster) *Tokyo
SKY H1 (PAN) *Tokyo
食品まつり a.k.a foodman *Tokyo
Tomoyuki Fujii *Niigata
Phantom Kino Ballet (Lena Willikens + Sarah Szczesny) *Osaka
YPY *Osaka
7FO *Osaka
威力 *Osaka
etc

KIKUMARU - ele-king

 KANDYTOWNには夜のムードがある。先月、新曲“Few Colors”のMVが公開され話題となったかれらだけれど、今月はそのKANDYTOWN所属のKIKUMARUが、新作EP「Focus」より“4 My feat. Dony Joint”のMVをドロップしてくれた。夜のムードはここでも横溢している。このヴィデオのように夜の港をバイクで駆け抜けるというヴィジュアルは、これまで日本のヒップホップではあまり見られなかった光景だ。こうしてまたヒップホップは更新されていくのである。

KANDYTOWN所属のKIKUMARUが新作EP「Focus」より、クルーからDony Jointを招いた楽曲“4 My feat. Dony Joint”のMUSIC VIDEOを公開!

新曲“Few Colors”も好評な東京の街を生きる幼馴染たち、総勢16名のヒップホップ・クルー:KANDYTOWN所属のKIKUMARUによる9月11日発売の新作EP「Focus」より、JazadocumentのトラックにKANDYTOWNからDony Jointを招いた楽曲「4 My feat. Dony Joint」のMUSIC VIDEOが完成! この映像はDaiki kikkawaが手掛けている。

8曲入りEP「Focus」は全曲で所属するクルー:KANDYTOWNのメンバーがフィーチャリングで参加。更にNeetzやMASS-HOLE、FEBB、Gradis Niceなど国内のトップ・プロデューサーによるトラックが並ぶなど、クルーでの活動と並行して、リリースやMCバトルへの参加など精力的な活動を続ける彼のポテンシャルの高さが発揮された1枚となっている。

配信では作品の一部を聴くことができるが、唯一8曲すべてを聞けるCDでの販売は“777”枚のみで、disk union、CASTLE RECORDS、COCONUTS DISKの3店舗でのみ購入することができる。

(商品情報)

■KIKUMARU――『Focus』
artist: KIKUMARU
title: Focus (Limited Edition "777" only)
release date: now on sale
handling store
1.diskunion https://diskunion.net/sp/clubh/detail/1007465697
2.CASTLE RECORDS https://www.castle-records.net/products/detail.php?product_id=8214
3.COCONUTS DISK https://coconutsdisk.com/webstore/catalog/product_info.php?products_id=38732

TRACK LIST
1. All night long feat. Gottz & DIAN Produced by Neetz
2. 4 My feat. Dony Joint Produced by Jazadocument Scratched by Minnesotah
3. What u want feat. MUD Produced by FEBB
4. You make my dreams come true feat. BlackShortCake Produced by Gradis Nice
5. The Other feat. Holly Q Produced by Moito
6. BARlust feat. Gottz & Dony Joint Produced by Neetz
7. All i need feat. Neetz Produced by Scratch Nice
8. Pathos feat. MASATO Produced by MASS-HOLE

Shit And Shine - ele-king

 現在はロンドンを拠点とするノイズ・ロック・バンドとして活動しているクソして輝け(Shit And Shine/$hit & $hine)は、いわばスリーフォード・モッズとパウウェルの溝を埋める存在だ。というには少しばかりスカムが入っているが……。
 クレイグ・クローズを中心にテキサスで結成され、2004年から活動している$&$は、すでに15枚以上ものアルバムを出している。バットホール・サーファーズやメルツバウ、SUNN O)))やライトニング・ボルトなどの影響をおそらく受けながら、決して日の当たるところで活動してきたわけではないが、長年に渡って評価され続け、数年前からパウウェルの〈Diagonal〉と精鋭的な電子音楽のレーベル〈Editions Mego〉が手をさしのべたことで、より広く知られるようになった。
 また、このふたつのレーベルと関係ができてからはエレクトロニック色が強まっている。2017年もこのふたつのレーベルから2枚のアルバムを発表しているが、先日出たばかりの〈Editions Mego〉からの『Some People Really Know How To Live』は、ポストパンクとIDMのニヒルな結合において、ナンセンスと、そしてこの狂った世界をどう生きていけばいいのかという観点においても興味深い内容となった。
 
 さらにまた興味深いと思えるのは、ここに収録されたクラブ使用可のダンス・トラックが、陶酔に反発している点。“Notified”のような曲では、素朴なブレイクビートを使いながら、しかしジャングルのような高揚感を持たないし、暗さに耽ることもない。$&$の音楽は直接政治的というわけではないが、明白に今日の災いや人びとの不安や虚無といったものを反映している。ギャンスタ・ラップのパロディ、“Lil Wannabe Gangsta”でサンプリングされた口汚い言葉の断片は、ひどく歪められて、ハイプ・ウィリアムスの諧謔を横目に見ながらいくら腐っても臭うのことのない電子の裏通りを駆け抜け、ジャム・シティのデビュー・アルバムの廃墟の奥地にへと接続する。
 彼らのセカンド・アルバムを現代の“シスター・レイ”だと評した人がいるというが、耳障りの良いメインストリームに対して$&$は完全に逆らっている。可能性とはこういうもののなかにあるのだろう。

interview with doooo - ele-king

doooo ”Pain feat. 仙人掌”


doooo
PANIC

Pヴァイン

Hip Hop

Amazon Tower HMV

 「あのビデオに出てる高津のレゲエバーで飲んでるの?」そんな話題からゆっくりとインタヴューははじまった。ちなみにその店は台風で少し壊れたりもしたらしい。CREATIVE DRUG STOREに所属。昨年、ファースト・シングル「STREET VIEW feat. BIM & OMSB」をリリースしたdoooo。1年と少しの時間を経てファースト・アルバム『PANIC』は噂のMPCと共に世に公開された。dooooというアーティスト、そしてその音楽を知ることは「PANIC」という言葉の新しい意味を知ること。陽気な狂気の渦巻く世界へようこそ。


これは、普通に聴いた人をパニックにおとしいれたいという理由で。曲作ってる時に、作ってる自分もパニックになってしまったり。自分が「どうしようみたい」になったりもしたんで(笑)。自分もパニックになってるし、聴いてる人もパニックになって楽しんで欲しい。

doooo 君は出身は盛岡ですよね?

doooo ( 以下D ) : そうです。22まで盛岡にいて、大学卒業してこっちに来ました。

盛岡から出てすぐにいま住んでる川崎辺りに引っ越してきた感じですか?

D:はい。

それでCREATIVE DRUG STOREのメンバーと知り合っていく?

D:そうですね。最初にDJ のMIX をサウンドクラウドにあげてたんですけど、僕とBIMの共通の知り合いが気に入ってくれて、それでBIMにも彼が聞かせて気に入ってくれて。そこからですね。BIMと僕と家が500mくらいしか離れてなくて、それで、僕が「うちに遊びに来る?」って。BIMもフットワーク軽いからすぐに遊びに来て。デモを作ってるからビートを聴かせて欲しいという話をして、その時にMPCに入ってた曲がTHE OTOGIBANASHI`Sのファーストに入ってる“KEMURI”って曲ですね。

それで気がつけば一緒にやってるような感じ?今までにトラックを提供してるのはTHE OTOGIBANASHI’Sが多い?

D:圧倒的ですね。

ん。他のアーティストの作品への参加って何があります?

D:ほとんどないです。KANDYTOWNのRYOHUくんもラップしてたりするグループ、Aun Beatzのリミックスくらいですね。リリースされてるの。僕、インストで完結するビートがばっか作ってて。岩手時代それしか作ってない。リミックスを最初に作り出して、そこからオリジナルで作りたいって思うようになって、そういういいタイミングでBIMとかにも出会って作るようになった。そのときは本当に知り合いのラッパーがCREATIVE周りしかいなかったんですよ。インストの曲はたくさん作ってますね。

トラックメイクは盛岡のときからしてたんですね。

D:はい。曲も作ってましたけど、活動はDJばっかって感じですかね。

どういうDJっていう聞き方もなんか趣き無いですけど(笑)、どういうDJをしてたんですか? それと最近はビートライヴ以外のDJってしてますか?

D:最近はDJしてますけど、回数減りましたね。DJのときはソウルとかディスコからテクノとか、それこそ色々かけてます。盛岡がレコードが色んな種類あるんで。イベントも何でもかかるイベントばかりだったんで、自然にそうなりました。そのなかで、もちろんヒップホップかけるんですけどね。とにかく好きなものをなんでもかけるDJが多かったですね。

盛岡のときに制作したビートで発表してるものってありますか?

D:THE OTOGIBANASHI'Sの1stに入っている曲で“Froth On Beer”って曲があるんですけど、それが岩手で作ったビートですね。

DJはいつからはじめたんですか?

D:19ですね。高校出た時から始めました。

きっかけは?

D:兄ちゃんがいるんですけど、兄ちゃんが僕が13歳の時にターンテーブルを買って。ずっとICE CUBEが流れてたんですけど。ICE CUBEの“YOU CAN DO IT”だけずーっと(笑) 。それでかっけーってなって。その時まで知らなかったんですけど、それでかっこいいなってなりまして。俺もやりたいってずっと思っていて、高校出てターンテーブルを買って始めました。

ターンテーブルを買う前にレコードは買ってましたか?

D:レコードはたまに買ってて、ほとんどCDでしたね。ほとんどTSUTAYAでしたね。TSUTAYAで借りまくってました。

TSUTAYAで借りまくってた時代、俺もあります。渋谷のTSUTAYAって入れて欲しい作品リクエスト出来たんですよ。

D:僕いまでも渋谷のTSUTAYA結構行くんですよ。

音楽の聴き方の話なんですけど、自分の場合は、買うもの以外はストリーミングで聴く感じになってきてるんですよね。持っていたいもの以外はデータでもいらないやとか思ってきてしまっていて。

D:あー。僕はDJでかける用に借りてるのがほとんどなんで。レコードしか持っていないものであったりとか、昔持っていたけどどっかいってしまったものとかそういう作品を借りることがほとんどです。借り直してるものが多いですね。タイトルが揃ってるので、レコードで探すのが難しいものもあったりするじゃ無いですか。例えば和物のJAZZとか。そういうのも借りてますね。

なるほど。そう考えるとレンタルCDって確かに便利ですね。


 気づくとレンタルCDについて考える良い機会に恵まれてしまった。dooooはフットワークが軽く色々なとことに行くイメージの人物だ。目に見える選択肢の中から自由に選んで楽しむ。そんなイメージが浮かぶ。


今回のアルバムの話をさせてください。1曲目に収録されている“STREET VIEW”ですが、これはアルバムのなかでは一番最初に作った曲になるんですか?

D:1年前の夏ですね。そもそもが僕、最初に作る曲はG FUNKが作りたいってずっと思っていて。この曲のビデオ作って、レコード出したときに、どうせならアルバムを作りたいと思って。だからこの曲が軸になってますね。他にもやりたいことがたくさんあったなかで最初に作った曲で、その制作があってやりたいことを全部やろうって思うようになりました。

doooo "Street View feat. BIM,OMSB & DEEQUITE"

“STREET VIEW”でゲスト参加しているBIM、OMSBはどのように決めたの?

D:オムス君はこういうビートにすごく映えるラップをするイメージがあって最初に頼みました。どうせやるなら、もう1人はテイストの違うラッパーに頼みたくて、攻撃的じゃないラップがいいかなと思って、BIMに。意外なんだけど、バッチリハマるイメージあってそれ通りに出来ました。

そこからアルバムの制作で色々とゲストも参加してますが、イメージは?

D:全体のイメージは、本当に好きなこと全部やってやろうと思うって。ビートメイカーですけど、DJとしての自分も出してやろうって思って。自分の全部入ってるものにしたくて。

色んなゾーンが散りばめられていて流れもあって、濃いけど聴きやすいアルバムだと感じました。

D:やりたい曲を作りつつ。DJとしての自分も出したかったので曲順はすごくこだわりました。フューチャリング陣もこういうアーティストが自分は好きなんだぜっていうのも見せてくて。

HUNGERはやっぱり東北地方で元々つながりがあったんですか? この曲すごく印象に残りますよね。

D:HUNGERさんは僕がすごく好きで。ライヴとかに行きまくって追っかけて、向こうも「また来たんだ」みたいな感じで(笑)、それで参加してもらいました。

MONY HORSEの参加はすごく意外な気がしました。

D:MONY君も大好きだったのですが元々は面識が無くて、JUNKMANさんが繋げてくれて(JUNKMANは青森出身) 。MONY君のいままでの曲も聴いていて、それで、自分のビートでやったら面白いかなと思って頼みました。

うん。面白いですね。そして、このアルバムはゲストが出てくるたびに、新鮮な面白さを感じます。

D:それはプロデューサーとしては嬉しい意見ですね。

過度に尖った音作りにはしてないように感じます。

D:そうですね。普段のライヴ用の音源は攻撃的なものを作っちゃったりするんですけど、アルバムは長く聞いて欲しかったのでそこは気をつけてますね。あとはTSUBOIさん( ILLICIT TSUBOI ) がうまくバランスを整えてくれてますね。

曲順はどのように決めたんですか?

D:最初にやりたい曲をだーっと作って、ある程度揃った時に選んでいきました。最初から全体の構想があったというよりは出来た曲を並べて作っていった感じです。

アルバムの曲にもありますけどdoooo君は酒のイメージがあります。

D:最初に、仙人掌と会ったときにすごく飲んでしまって、その印象ですよね。今回参加してもらった曲でもその話がリリックに出てきていて嬉しかったです。

個人的にも、そのエピソード仙人掌から聞いてたので、あのリリックは凄く面白かったです。ビールのなくなり方がおかしいっていう。俺もたまに言われるんですけどね。スタジオに買ってきたビール全部飲んでしまったりとか。ちなみに酒って作業の時のみますか?

D:そうですね。飲むとめちゃくちゃはかどりますね。

没頭できる感じですよね?文章書くとき夜中に酒ずっと飲んでることあります(笑)。

D:昼間っから酒飲むことありますね。本当、24時間近く飲み続けることとか。

家で?

D:はい。

どれくらい家にストックしてますか?

D:いま、家にASAHIの350が20本くらいありますね。

それ凄いね。

D:困らないくらいの量が。

前に仙人掌とERAとCREATIVEのメンバーと飲んだことがあって、そのときはdooo君いなかったんだけど、その後、仙人掌のツアーで会って、いまがあるのってなんか面白いですね。

D:そういうリンク、岩手で見てて憧れてたんで嬉しいですね。

こういうリンクを繋げていけたら面白いですよね。

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 仙人掌のアルバム『VOICE』のリリースに伴いおこなわれた「BACK 2 MAC TOUR」の東北場所の盛岡MAD DISCOで、dooooというアーティストに初めて出会った。凄まじいテンションでの最高なビートライヴと、ファニーな人柄がとても印象的だった。その後、聴かせてもらったビートはdooooという人間そのものを感じた。

機材巡りが好きで、ハードオフ行って使い方わからないけど面白そうな機材を買ったり。レコード8円 ~ 108円で売ってるんですけど、そういうの買うのが好きですね。それみんなで聞いたりとか。それこそ、仙人掌君とのPVにも出てくるんですけど、赤白の線差すのが両方にあるだけの箱。使い方はわかりません。


doooo
PANIC

Pヴァイン

Hip Hop

Amazon Tower HMV

アルバム作ってみて、次にやってみたいこととかって生まれました?

D:もう次のを作りたいです。いまある曲のなかでも続きを勝手に考えてるものがあるし。それはAru-2とモンキー君とやってるビートメーカーだけで作った曲があるんだけど、そこにもっと色んな人に参加してもらって、ビートメーカーのマイクリレーみたいなものを作ってみたい。ビートだけで成立するビートメーカーって意外にいない気がしていて。そういうビートメーカーを集めて曲やったら面白いなと思っていて。

それ面白そう。ぜひ聴きたいです。

D:スピードは遅いですけどやってきたいです。

ビートメーカーの作る音源でなかなか再現難しいと思うんですよ。ゲストが入ると。そこでどういう風にライヴをやりたいとかってありますか?この音源を聴いてdoooo君を知った人は、この音源のイメージを持ってdoooo君のライヴに来ると思うんです。

D:ライヴのときは、自分という人間を見て欲しいという形で。一番好きなものはDOPEな感じというか、ぶっ飛んでる感を凝縮したくて、それがアルバムなんですけど。和物で気持ちい良いミックスも作ってるんで、そういうこともやってるんだよっていうのも知って欲しいし、とにかく色んな自分を見に来て欲しいですね。

アルバム・タイトルの『PANIC』を決めた理由は?

D:これは、普通に聴いた人をパニックにおとしいれたいという理由で。曲作ってる時に、作ってる自分もパニックになってしまったり。自分が「どうしようみたい」になったりもしたんで(笑)。自分もパニックになってるし、聴いてる人もパニックになって楽しんで欲しい。

いいパニックですよね。遊園地みたいな、色々あるけどパニック。

D:CREATIVE DRUG STOREで活動してるので、聴いてる人がヒップホップのファンが多いと思うんですが、ヒップホップ以外の音楽も入れて作ったと思ってます。こういう音楽もあるんだよっていう、驚きを与えられたらなって。上から目線みたいな意見になっちゃってるかもしれないですけど、そんな気持ちで作りました。

たしかにいままでとテイストがかなり違いますもんね。そして作品のなかでも変わっていく。

D:今回の作品は、参加してもらう人によって変えたのもあるので、それはあるかもしれません。それもDJとしての自分を見て欲しいっていうのがあって、このラッパーならこのビートが合うなとか。ビート決まった後に、展開を変えたりして。そいういのでまた変わるってったかもしれない。

アルバムはれくらいの期間で作ったビート?

D:制作期間は1年半くらいですかね。それぞれの長さはバラバラですね、1曲1週間かかったのもあれば、1日でできたものもありますし。

この作品がリリースされたことによってdoooo君の謎が解き明かされますね。

D:それは嬉しいですね。

OMSBとかdoooo君は狂ってるっていつも嬉しそうに言ってますね。

D:オムスくんとは人肉MPCの事とか楽しく話せて嬉しいです。

このMPCライヴで使って欲しいですけどね。

D:渋谷音楽祭で飾ったときもみんなめっちゃ写真で撮ってくれて嬉しかったです。本当に気持ち悪いんで、笑っていない人も多くて。写真だと洒落た感じだけど、(といってdooooのinstagramにある全体像の動画を見せる)この端の部分いつか触って欲しいんですけど。気持ち悪いんですよ。端っこが。何回もやり直して作ってもらいました。

総制作費は……?

D:結構お金はかけました(笑)。だから触ってほしくて。一番長く使ってたのがMPC 2000XLなんですけど、だから。僕っぽさも出したくて、マッド・サイエンティスト感を。で、人肉にして。仙人掌さんとのビデオでHEIYUUの肉にして。

トラックメーカーのアルバムのジャケットって機材が出てるもの多いけど、これは新しいですよね。そうだ、ホラー映画ってどういうのが好きですか?

D:生々しいというか、ヒューマン・ドラマというか。『オールナイトロング』っていう映画があるんですけど。かなりトラウマ系ですね。上手に人を嫌な気持ちにさせる。女の子がアキレス健を切られる描写とかがすごく上手いというか。

俺、日本のホラー苦手なんですよ。やな気分になるやつ。ホラーとかそういうの以外でライフワーク的に好きなもの何があります?

D:コミックですね。曲作るきっかけも漫画とか映画とか音楽以外のものが多い。こういうの作りたいっていう。

そう思う時って頭の中に曲の設計図があるんですか?

D:最初は感覚でこういう。日野日出志の「日野日出志の地獄変」って漫画を読んだときに、漫画の世界観、地獄絵図みたいな曲を作りたいって思って、その段階ではあまり考えてないんですけど、音を入れていくなかでヒップホップにしようとか、まあ、感覚ですね。

日野日出志。苦手だったけど、ここ1年くらいで結構はまってきて。

D:おどろおどろしい絵いいですよね。

おどろおどろしいけどファニーですよね。

D:おどろおどろしいだけじゃなくて、そういうさじ加減が良いんですよね。ただただ気持ち悪いんじゃなくて、ちょっとファニーさもあるのに惹かれるんですよね。それこそ、曲も、怖いなかにファニーな感じ。仙人掌の曲でもそういうのも意識していて。

たしかにそうですね。リリックも含めてそういう印象がある。

D:怖そうなテンションのわりに、面白いですよね。そして、なんというか、僕のことをわかりやすく言ってくれて。めっちゃ嬉しかったです。

ラッパーがトラックメーカーを紹介してる構成も面白いと思う。

D:アルバムの曲で僕のことをここまで歌ってるのこの曲だけですね。

この曲でdoooo君のことはわかりますよね。酒の情報とか余計な情報はあるけど。それありきでdooo君を見ると面白い気がします。

D : 笑。


 まだ発表できない予定の話を聞いて、テープを一度止めて。気がつくと機材の話をしてた。ジャンクというよりは何かの塊というような。なんだか禍々しい話。でもdooooとの会話には禍々しさよりも、なんだかファンシーなイメージ。


D:機材巡りが好きで、ハードオフ行って使い方わからないけど面白そうな機材を買ったり。レコード8円 ~ 108円で売ってるんですけど、そういうの買うのが好きですね。それみんなで聞いたりとか。それこそ、仙人掌君とのPVにも出てくるんですけど、赤白の線差すのが両方にあるだけの箱。使い方はわかりません。

それはいくらだったの?

D:108円でしたね。形がかっこいいから買いました。いまも何かわからないですね

アルバムでそういう面白い機材制作に使ったものあります?

D:ありますね。ノイズとかそういう音が出るだけですけど。本当に気づかれないくらいのノイズだけなるシンセの音をサンプリングしていじって入れてますね。

dooo君が制作するコクピットはどうなってるの?

D:台所に機材とかレコードとかの物置があるんですけど、ガラクタが積んであるみたいな。そこに人肉MPCもあるんですけど。

それおぞましいですね(笑)。メカ的なのも好きですよね!? ギーガー好きだよね?

D:ギーガー!! 重厚感がありますね。

ギーガーもえぐさありますよね。バイオメカ。

D:いかついですよね。ゴツい。エイリアンもそうなんですけど重厚感があるものに影響を受けてて、そういう。

金属音とか?

D:影響を受けてますね。

バイオMPC。

 dooooの作り出す空間はやはりどこか歪んでるような気がする、だけれど心地よい、遊んでいて心地よいような空間だ。余計なものがたくさんあるけど、それで遊べる。説明とか書いてない。その感覚って音楽のひとつの魅力なんじゃないかなって思った。そんな感覚を持って『PANIC』を楽しくパニックしてください。ちょっとまだ公開しちゃいけないinfoが多かったのですが、今後もdooooのまわりは楽しそうだ。

D:ゲストを呼んだリリース・ライヴをいくつか考えていて。全員呼んだパーティもやりたいと思ってます。来年またアルバムからビデオを公開する予定です。

doooo 『PANIC』 Teaser

(了)

Cid Rim - ele-king

 エレクトロニック・ミュージックの分野でオーストリアと言えば、ここ10年ほどではドリアン・コンセプトことオリヴァー・トーマス・ジョンソンの活躍が思い浮かぶだろう。彼はフライング・ロータスのツアー・ライヴ・バンドでキーボードを演奏していたことでも知られるが、もともとクラシックとジャズのピアノ教育を受け、そんな経歴は音楽の都のウィーン出身者ならではだ。彼のリリースした『ホエン・プラネッツ・エクスプローディッド』(2009年)はメタリックなグリッチ・ホップとアヴァンギャルド・ジャズとの邂逅で、『ジョインド・エンズ』(2014年)はアンビエント・テクノやミニマルにクラシックや教会音楽の要素を融合したエレクトロニカ作品と言えるものだった。ビートメイカーやDJ/プロデューサーという才能にキーボード奏者としてのスキルが加わったのがドリアン・コンセプトだが、同じくウィーン出身のチド・リムことクレメンス・バーチャーは、そんなドリアン・コンセプトとも交流の深いアーティストである。

 1990年代のウィーンにはクルーダー&ドーフマイスターに代表されるトリップ・ホップ~ダウンテンポのカルチャーがあり、ドリアン・コンセプトやチド・リムもそうした洗礼を受けてエレクトロニック・ミュージックの分野に進んでいったのだが、チド・リムの場合はビートメイカーであると同時にジャズやフリー・インプロヴィゼイションのドラマーという顔もあり、それが彼の音楽制作に大きな作用をもたらしている。チド・リムの名前が最初にクレジットされた作品としては、2009年にリリースされたザ・クロニアス(ポール・モワァヘージ)の『ビトウィーン・ザ・ドッツ』があり、この中ではチド・リムがドラム演奏、ドリアン・コンセプトがキーボード演奏を行っていた。そのほかチド・リム、ドリアン・コンセプト、ザ・クロニアスのトリオでライヴ活動も行っており、オーストリアのエレヴェイト・フェスなどでも演奏している。彼らのライヴはフローティング・ポインツのそれに近いエレクトロニクスと生演奏が融合したもので、チド・リムのパワフルなドラミングもとても印象的だ。

 チド・リムはこれまでにいくつかのシングルやEPを発表し、2012年に〈ラッキーミー〉から自身の名前を冠したミニ・アルバムを出している。ドリアン・コンセプトもリミックスで参加したこのアルバムは、基本的にベース・ミュージックに分類されるものだった。プログラミング・ビートが中心ではあるが、一部には生ドラムを用いてハドソン・モホークがジャズに接近したようなイメージの楽曲もあった。その後、EPの「ミュート・シティ」(2013年)やマイク・スロットやオート・ヌ・ヴなどによるそのリミックス集、ジェイムスズーがリミックス参加した「チェンジ」(2015年)などを経て、今回初のフル・アルバムとなる『マテリアル』をリリースした。参加メンバーはドリアン・コンセプト、ザ・クロニアスのほか、南アフリカのシンガー・ソングライター兼マルチ・プレイヤーのプティ・ノワールことヤニック・ルンガ、ブルックリンのシンセ・バンド、フレンズの元メンバーで、ブラッド・オレンジのガールフレンドとしても知られるサマンサ・ウルバーニなどがクレジットされる。

 ドリアン・コンセプト、ザ・クロニアスとの“フォー・エイティーン”は、ロイ・エアーズの“ミスティック・ヴォヤージ”を彷彿させるメロディのダウンテンポ・ナンバーで、どっしりとタイトなビートを刻むドラム、深く沈み込むようなエレピ、重厚なベース、電磁波のように響くシンセのコンビネーションが披露される。この曲にも示されているように、『マテリアル』は今までのチド・リムの作品に比べてずっと生演奏、及びその素材のサンプリングの比重が高く、ジャズ寄りの作品集である。アルバム・ジャケットにドラムを叩く自身の手元の写真を使ったところにも、そんな『マテリアル』のカラーが表われている。“クレイ”から“サージ”へと繋がる流れはフライング・ロータスに通じるもので、“サージ”ではミニマル・テクノ的なキーボードと変拍子風のトリッキーなドラミングが相乗効果を生んでいる。“ザンダー”は前述のミニ・アルバムにもあったハドソン・モホークとジャズが出会ったような作品で、中盤から後半にかけてのシンセで変調させたようなサックス・ソロ、その後の怒涛のドラム・ソロが圧巻。ベース・ミュージック経由ということで、スウィンドルあたりとの近似性も見出せる。ブロークンビーツ的なリズムとポップなアナログ・シンセの組み合わせによる“ムーシュ・ヴォランテス”、ジョルジオ・モロダー風のシンセ使いで昔のSF映画的なキッチュさを持つ“セラ・セラ”もそうだが、サンダーキャットなどロサンゼルス勢がやるジャズ・ロック/フュージョンとはまた異なる、欧州の最新エレクトロニック・フュージョンと言える作品だ。サマンサ・ウルバーニが歌う“リピート”でも、生演奏のサンプリングとプログラミングによってダイナミックなドラム・ビートが作り出されていく。プティ・ノワールが歌う“スウォナーヴ”も彼のヴォーカルの魅力を前面に打ち出しているのだが、それが映えるのもチド・リムが作る骨太なビートがあってこそ。“ザ・マテリアル”のビートは、ジャズ・ドラマーがヒップホップを演奏したようなイメージを、逆にサンンプリングとプログラミングで作り出している。現在はJディラなどヒップホップを咀嚼したビートを叩くジャズ・ドラマーも増えているのだが、それをさらにビートメイクやプログラミングで進化させたのが『マテリアル』である。2010年代に入って新しい世代のジャズ・ミュージシャンたちが注目されて久しいが、ミュージシャンとビートメイカー/プロデューサーの両方の視点を持つチド・リムが、また新たなエレクトロニック・ジャズの領域に踏み込んだと言える。


Mammal Hands - ele-king

 いま、ジャズはUKで拡張されている。ヘンリー・ウー、リチャード・スペイヴン、スチュアート・マッカラム、アルファ・ミスト、モーゼス・ボイド、テンダーロニアス、そしてゴーゴー・ペンギンらが生み出すUKジャズはエレクトロニック・ミュージックを吸収し、(いわゆるロバート・グラスパー以降のジャズの影響は受けつつも)USのジャズとは異なる発展を遂げている。
 今年、ポルティコ・カルテットのアルバム・リリースでも話題になった〈Gondwana Records〉は、そんなUKジャズ・シーンを牽引するレーベルのひとつだ。ゴーゴー・ペンギンやジョン・エリスらも輩出してきた〈Gondwana Records〉だが、先日アルバムをリリースしたばかりのママル・ハンズも忘れてはならないだろう。
 ミニマル・ミュージックやポスト・クラシカルなどから影響を受けたジャズを得意とするママル・ハンズだが、話題になった前作『FLOA』以上に今作『SHADOW WORK』からは多様な音が聴こえてくる。これはポルティコ・カルテットにピンときた人は聴き逃しちゃいけませんよ。
 さらにママル・ハンズは11月末に初来日公演を控えてもいる。ピアノ、ドラム、サックスという変則的な3人編成でのライヴは、音源とはまた異なるニュアンスのサウンドを聴かせてくれることだろう。必見。

MAMMAL HANDS (Gondwana Records, UK) 来日公演決定!

名門〈ブルー・ノート〉へ移籍して大ブレイクを果たしたゴーゴー・ペンギンを輩出したUKマンチェスターのレーベル〈GONDWANA RECORDS〉のトップ・アーティスト、ママル・ハンズの待望の初来日公演決定! ロバート・グラスパー以降のニュー・ジャズの潮流を特有のミニマル・サウンドでアップデートするママル・ハンズは、盟友ゴーゴー・ペンギンを凌ぐセールスを記録中! 2016年、TOWER RECORDS輸入ジャズCDで最も売れたアルバム『Floa』に続くニュー・アルバム『Shadow Work』を提げてのプレミア・ショー、お見逃しなく!

MAMMAL HANDS
(Gondwana Records, UK)
Japan Tour 2017

■11.29 wed @東京 UNIT
Open 19:30 / Start 20:30
前売 ¥4,500(ドリンク代別途)
Information: 03-5459-8630 (UNIT) www.unit-tokyo.com
Ticket Outlets: PIA (344-002), LAWSON (76449), e+ (https://bit.ly/2y4wPBF), clubberia, RA Japan, diskunion (Online Shop, JazzTOKYO, Shibuya Jazz / Rare Groove Store, Shinjuku Jazz Store, Kichijoji Jazz Store, Shimokitazawa) Jet Set and UNIT

■11.30 thu @京都 METRO
Open 19:00 / Start 19:30 - 21:00 (Close)
¥3,000(ドリンク代別途)*枚数限定
前売 ¥3,800(ドリンク代別途)
Information: 075-752-4765 (METRO) www.metro.ne.jp
Ticket Outlets (9.9 sat on Sale): PIA (344-328), LAWSON (57549), e+ (https://bit.ly/2wxFi2U)

■MAMMAL HANDS(ママル・ハンズ)
ニック・スマート(ピアノ)、ジェシ・バレット(ドラム)、ジョーダン・スマート(サクソフォン)からなるUKの新世代ジャズを牽引するジャズ・トリオ、ママル・ハンズ。ゴーゴー・ペンギン、ナット・バーチャル等を見出したマシュー・ハルソール率いるマンチェスターの新鋭ジャズ・レーベル〈GONDWANA〉から2014年にデビュー・アルバム『アニマルア』でデビュー、ベース不在の変速的なトリオ編成で繰り広げられるそのサウンドはアフリカやバルカン半島の民族音楽、スティーヴ・ライヒやフィリップ・グラス等のミニマル・ミュージック、現代的なエレクトロニカ・サウンドに影響を受けてモダンで幻想的なジャズ・サウンドを展開、すぐにボノボやジャイルス・ピーターソン、ジェイミー・カラムを始めとするアーティストやDJに注目され話題を集める。2015年にモントリオール・ジャズ・フェスティヴァルへの初出演を経て、2016年に発表されたセカンド・アルバム『フロア(FLOA)』では更に独自の進化を遂げたミニマル・ジャズ・サウンドが繰り広げられ、日本でもロバート・グラスパー以降の新世代ジャズを好む新しいジャズ・ファンに広く受け入れられている。2016年のタワーレコード輸入盤ジャズCDで最も売れた作品として渋谷店、新宿店の2016年輸入盤CD年間ジャズチャート1位を獲得、現在でもロングセールスを記録中。2017年秋には待望のサード・アルバムを予定しており、今後の彼等の動向に注目が集まっている。

■New Album Information
新世代のUKジャズを代表するマンチェスターの人気ジャズ・トリオ、ママル・ハンズが大ヒット・アルバム『フロア』に続く3枚目となる待望のニュー・アルバム『シャドウ・ワーク』を完成! 世界のジャズ・フェスティヴァルでプレイしながら完成させた、更に洗練されスケールアップした彼等の進化したニュー・サウンド!


artist: ママル・ハンズ(MAMMAL HANDS)
title: シャドウ・ワーク(SHADOW WORK)
release date: 2017年11月2日
cat #: GONDJ-1021
label: GONDWANA RECORDS
price: 2000円+税
distribution: ウルトラ・ヴァイヴ
*日本盤のみのボーナストラック、解説付

King Krule - ele-king

 2004年イギリス。ザ・ストリーツは、『A Grand Don't Come For Free』のラスト“Empty Cans”で次のような言葉を紡いだ。

この先はつらい日々が始まる でもこうなるはずじゃなかった季節は終わった だからこれが本当の始まりなんだ

 2004年のイギリスといえば、当時のトニー・ブレア首相による“第三の道”路線への不満が目立つようになった頃だ。サッチャーによって固定化されてしまった格差社会を是正することができず、多くの庶民が絶望感を抱いた。その結果、ブレア率いる労働党は、2005年5月の総選挙で議席数を大きく減らした。2007年にブレアが降りた首相の座を引き継いだゴードン・ブラウンもたいした仕事はできず、2010年には保守党に政権を奪われてしまう。その保守党政権も、緊縮政策によって庶民を苦しめている。この苦しみを抱える人々は、ジェレミー・コービンを労働党党首の座に押し上げる原動力となり、いまもなお続く草の根の戦いに欠かせない存在だ。
 ブレア時代の憂鬱にかすかな光をもたらしたザ・ストリーツだが、哀しいことに〈こうなるはずじゃなかった季節〉は終わらなかった。たとえばケイト・テンペストは『Everybody Down』で、高騰する都市部の家賃に苦しみながらも生きる殺伐とした若者を描いた。パークはグレアム・グリーンの小説と同名の『The Power And The Glory』を発表し、インダストリアル・テクノという形で怒りを滲ませた。2017年になっても、ラット・ボーイロイル・カーナーデクラン・マッケンナ、インヘヴンなど、イギリスからは怒りと哀しみを纏った者のアルバムが次々と生まれている。繰りかえすが、〈こうなるはずじゃなかった季節〉は終わらなかった。むしろひどくなってしまった。ここ数年のイギリスで生まれた音楽を聴いていても、それは明らかだ。

 キング・クルールことアーチー・マーシャルもまた、2013年のデビュー・アルバム『6 Feet Beneath The Moon』で、イギリスに漂う不穏な空気を嗅ぎとっていた。〈前向きになれそうもないとき/僕は口をつぐむ/君が地獄を通り抜けようとするとき/君はひたすら進みつづけるのだから〉と歌われる“Easy Easy”など、どうしようもできないという諦念を包み隠さず吐露してみせた。明確な政治的主張はないものの、そこには当時の現状に対する絶望感を見いだせる。
 リリースから4年近く経ったいま聴いても、このアルバムには惹かれる。当時19歳と思えないあまりにも渋い歌声と老練さは、新世代のアンファンテリブルと呼ぶに相応しい才気を漂わせていた。ジャズやブルースの要素が顕著なサウンド、ダブからの強い影響を感じさせるプロダクション、おまけにポスト・ダブステップといったエレクトロニック・ミュージックとの共振も見られる内容に、多くの人が驚嘆したものだ。

 そんなキング・クルールのセカンド・アルバム『The Ooz』も、前作同様多くの驚嘆が寄せられるだろう。本作の基調であるジャズ、ブルース、ダブといった要素はこれまで通りだが、なかでもダブの要素がより前面に出ているのが興味深い。これはおそらく、2015年にアーチー・マーシャル名義で発表した『A New Place 2 Drown』の影響だ。この作品は、実兄・ジャックと共同制作したアート・ブックのサウンドトラックで、ダビーなサウンドスケープを特徴としている。そうした『A New Place 2 Drown』の欠片は本作の重要なピースと言っていい。

 重厚な音を聴かせるバンド・アンサンブルも本作の魅力だ。マーシャルもさまざまな楽器をこなしているが、多くのゲスト・ミュージシャンに演奏を任せることで、以前よりも複雑でグルーヴィーなサウンドを鳴らしている。この側面が明確に表れるのは、“Dum Surfer”と“Emergency Blimp”だ。特に後者は、ジョイ・ディヴィジョンを想起させるささくれ立ったポスト・パンクに仕上がっていて、これまでのマーシャルとは異なる姿を楽しめる。こうした姿は本作の至るところでうかがえるもので、そういう意味で本作はマーシャル流のポスト・パンク・アルバムと言っても過言ではない。強いて言えばマキシマム・ジョイのサウンドを連想させるが、ポスト・ダブステップ以降のモダンな感性があることをふまえれば、マーシャルも参加したマウント・キンビーの『Love What Survives』を引き合いに出したほうがしっくりくる。このアルバムも、マウント・キンビーなりのポスト・パンクを示した作品だからだ。

 歌詞は相変わらずで、諦念を滲ませた陰鬱な言葉が並んでいる。だがそれ以上に際立つのは、醜悪な現実を見つめるよう促す姿勢だ。〈まだ知らない世界に目を向けろ〉と歌われる“Half Man Half Shark”などは、その姿勢を象徴する曲だろう。〈誰かいないのか? いっしょになれるのか?〉と問いかける表題曲も、気にかけてもらえない者たちの孤独と怒りの残滓を漂わせる。酔いどれ爺さんが管を巻いているようにも聞こえる本作だが、注意深く耳を傾けると、鋭い批評性が節々で顔を覗かせてるのに気づく。もちろんこの批評性の矛先は、マーシャルが住むイギリスと思われる。しかし本作の言葉はイギリス以外にも届く。特定の人たちにしかわからない固有名詞は登場せず、自身が見ている風景と気持ちに焦点を当てているからだ。〈手と手を取り合うのさえ難しくさせている この国では〉(“Half Man Half Shark”)という一節なんて、日本そのものじゃないかと思ってしまった。

Andrés Japan Tour 2017 - ele-king

 日本だとみんなJディラ、Jディラっていうんだけど、デトロイトだとスラム・ヴィレッジなんだよね。それだけスラム・ヴィレッジという存在がでかかってことなんだろうけど、DJ Dezとしてその楽曲制作やツアーDJとしても関わり、また、Andrés(アンドレス)としてムーディーマン率いるMahogani Music所属する男、アンドレスが通算4枚目となるアルバム『Andrés Ⅳ』のリリースを間近に控え、来日が決定! 
 日本各地のフライヤーとともに紹介しましょー。

■ツアー日程

Andrés Japan Tour 2017

11.22(水) 東京 @Contact
11.24(金) 岡山 @YEBISU YA PRO
11.25(土) 小倉 @HIVE
11.26(日) 大阪 @SOCORE FACTORY
12.1(金) 金沢 @MANIER
12.2(土) 名古屋 @Club Mago

■Andrés (aka DJ DEZ / Mahogani Music, LA VIDA) from Detroit
Andrés(アンドレス)は、Moodymann主宰のレーベル、KDJ Recordsから1997年デビュー。
ムーディーマン率いるMahogani Musicに所属し、マホガニー・ミュージックからアルバム『Andrés』(2003年)、『Andrés Ⅱ 』(2009年)、『Andrés Ⅲ』(2011年) を発表している。DJ Dezという名前でも活動し、デトロイトのHip Hopチーム、Slum Villageのアルバム『Trinity』や『Dirty District』ではスクラッチを担当し、Slum VillageのツアーDJとしても活動歴あり。Underground Resistance傘下のレーベル、Hipnotechからも作品を発表しており、その才能は今だ未知数である。
2012年、 Andrés自身のレーベル、LA VIDAを始動。レーベル第1弾リリース『New For U』は、Resident Advisor Top 50 tracks of 2012の第1位に選ばれた。
2014年、DJ Butterとのアルバム、DJ Dez & DJ Butter‎ 『A Piece Of The Action』をリリース。
パーカッショニストである父、Humberto ”Nengue” Hernandezからアフロキューバンリズムを継承し、Moodymann Live Bandツアーに参加したり、Erykah Baduの “Didn’t Cha Know”(produced by Jay Dilla)ではパーカッションで参加している。
Red Bull Radioにてマンスリーレギュラー『Andrés presents New For U』を2017年10月からスタート。
通算4枚目となるアルバム『Andrés Ⅳ』のリリースを間近に控えたAndrésの来日が決定!

■ツアー詳細
Andrés Japan Tour 2017


11.22(水) 東京 @Contact

Studio: - Soultry -
Andrés (aka DJ DEZ | Mahogani Music | LA VIDA | Detroit)
DJ Kensei
DJ MAS aka SENJU-FRESH! (EDMATIC)

Contact: -Soul Matters-
Guest: KZA (FORCE OF NATURE)
Shima, JINI, kent niszw, kurozumi

OPEN 22:00 BEFORE 11PM ¥1000 UNDER 23 ¥2000 GH S MEMBER ¥2500 W/F ¥3000 DOOR ¥3500

Info: Contact https://www.contacttokyo.com
東京都渋谷区道玄坂2-10-12 新大宗ビル4号館B2F TEL 03-6427-8107
You must be 20 and over with ID.

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11.24(金) 岡山 @YEBISU YA PRO
- Supported by BANANA SKIT -

Guest DJ: Andrés

Support DJ: DJ JUN, TETSUO, TANSHO, Duty.sf, KODAI, DJ YORK (ETERNITY)

BANANA GALS: AIMI, MAIKA, MOMOKA, ASUKA

Open 22:00
ADV 3000yen DOOR 4000yen ※ドリンク代別途要
L-code 61430

Info: Yebisu Ya Pro https://yebisuyapro.jp

岡山市北区中山下1丁目10番30号 福武ジョリービルB2F TEL 086-222-1015

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11.25(土) 小倉 @HIVE
- Wonder X Wonder -

Special Guest: Andrés

Special Unit: DIRTY FINGERS MUSIC MACHINE

Wonder DJ’s: MAMORU (POUR), KENTA (MONTAGE)

Flyer Designed by. 描生 @byouki_artworks.jp

Open 22:00
ADV. 3000yen
With Flyer 3500yen
Door 4000yen

Info: HIVE https://djbarhivekokura.tumblr.com
北九州市小倉北区古船場町2-10 ターウィンビル205

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11.26(日) 大阪 @SOCORE FACTORY
Andrés Japan Tour 2017 in Osaka - AHB Production & HOOFIT present -

Special Guest DJ: Andrés

Guest DJ: DJ TOSHIBO (KOKURA Pro.)

DJs:
KAZIKIYO (HOOFIT/ROOT DOWN)
QUESTA (HOOFIT/BMS)
KJ
MAMORU (ROOT DOWN)

VJ: catchpulse

FOOD & COFFEE: COFFEEBIKE EDENICO, INC & SONS

Open 17:00 - Close 24:00
ADV : 2500yen with 1Drink
ADM : 3000yen with 1Drink

Info: SOCORE FACTORY https://socorefactory.com
大阪市西区南堀江2-13-26 TEL 06-6567-9852

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12.1(金) 金沢 @MANIER
- new town feat Andrés -

GUEST DJ: Andrés

DJ: Yoshimitsu, PPTV, RINA, J-ONE, PANDY

BEAT LIVE: highwest collective

Open 21:00
with Flyer 30000yen (No Drink)
Door 3500yen (No Drink)

Info: MANIER https://www.manier.co.jp
金沢市片町1-6-10 ブラザービル4F TEL 076-263-3913
Mail:manier[@]mairo.com

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12.2(土) 名古屋 @Club Mago
- audi. feat Andrés -

Guest DJ: Andrés
DJ: SONIC WEAPON. JAGUAR P.
LIGHTING: KATOKEN.

Open 21:00
ADV 2500yen
Door 3000yen

Info: Club Mago https://club-mago.co.jp
名古屋市中区新栄2-1-9 雲竜フレックスビル西館B2F TEL 052-243-1818

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