「AY」と一致するもの

Squarepusher - ele-king

 ついにこの日が来た。長らく延期になっていたスクエアプッシャーの来日公演だけれど、ようやく振替の日程と会場が決定した。10月25~28日、大阪・名古屋・東京を巡回。真鍋大度に加え、なんとハドソン・モホークもDJで帯同。これはすごいショウになりそうだ。
 なお東京公演は、なくなってしまった新木場スタジオコーストにかわり、渋谷O-EASTでの「2 DAYS」開催となる。新日程の詳細は下記をチェック。

Kangding Ray - ele-king

 フランス出身、ドイツを活動拠点とするエレクトロニック・アーティストのカンディング・レイ(ダヴィッド・ルテリエ)が、自ら主宰するレーベル〈ara〉から興味深い新作アルバム『ULTRACHROMA』をリリースした。
 カンディング・レイといえば、00年代後半から10年代半ばまで、かの電子音響レーベル〈Raster-Noton〉からのリリースしたアルバムを思い出す方も多いだろう。2006年の『Stabil』から2015年の『Cory Arcane』まで、どれもグリッチ/エレクトロニクス以降のエレクトロニクス・ミュージックをを代表する緻密で大胆な電子音響アルバムばかりである。
 加えて2017年にルーシーが主宰する〈Stroboscopic Artefacts〉からリリースした『Hyper Opal Mantis』もダークなムードによる硬質な音響空間が、知的なレーベル・カラーと冷たいエレクトロニクスとビートとサウンドが実にマッチした秀作だった。これらレーベルの違いはあれどもカンディング・レイのアルバムのには、どこかニューウェイブ的な翳りと(ジョイ・ディヴィジョンを遠く祖とするような?)、高精度/高音質なエレクトロニック・サウンドが見事に同居しているのだ。
 代表作を一枚あげるとすれば、2011年に〈Raster-Noton〉より発表された『Or』だろうか。このアルバムは彼のニューウェイブ的な要素とハイファイな電子音響が見事に融合した傑作であった。
 
 その『Or』からほぼ11年後に、自身のレーベルから送り出されたアルバムが新作『ULTRACHROMA』である。『ULTRACHROMAは、彼の新たな出発を祝うかのような高揚感に満ちたアルバムだ。
 〈ara〉からは2019年の『Predawn Qualia EP』、2020年の『61 Mirrors / Music For SKALAR』に次いで3作目のリリースである。カンディング・レイ史上もっともフロア・ライクなダンス・トラックを多く収録したアルバムでもある。自分としては、〈
ara〉から出た音源には〈Raster-Noton〉時代の影を追いかけていたせいか、なかなか判断に迷うところがあったのだが、このアルバムで彼がやりたいことが明確に伝わってきたように思えた。精密な音響彫刻のようなダンス・トラックを目指すということ、ではないか。精密な音響と、ハードでミニマルなサウンドと、微かに暗いムードが見事に交錯しているのだ。

 アルバムには全10曲収録されている。細やかにエディットされたビートからバキバキに鳴り響く四つうちのキックまでリズムは多彩だが、どの曲も高揚感を煽るようなシンセサイザーのアルペジオが交錯するサウンドになっている。
 アルバムの象徴ともいえる曲は1曲目“Mauve Deepens”か。オリエンタルなムードのシーケンスから、細やかにエディットされたジャングル的ビートへと変化するこの曲は、繊細さと推進力が共存するような見事なサウンドだ。そして自然にハード・ミニマルな2曲目“Supraverde”へと連なり、まるでエレクトロニック・ミュージックの回廊をめぐるようにアルバムは展開していく。
 個人的にはミディアム・テンポのなかアンビエント的ムードと性急さの残像を鳴らすような6曲目“Pearls & Lichens”にも惹かれた。このトラックにはアンビエントの先にあるような新しいアンビエント・テクノの残響が微かに鳴っているように思えたのだ。
 そんなニュー・アンビエント・テクノ・トラックから、いささか不穏なムードを放つドラムンベース・トラック“Pervinca Lucente”への変化/繋ぎも見事である。そしてリズムの打撃と反復による9曲目“Antiblau”を経た10曲目“Sage Aqua”では透明な光の粒子のようなアンビエンスと細やかなビートを展開する。そしてまるで七色の光に吸い込まれていくようにアルバムは終焉を迎える……。

 まさにカンディング・レイの新たな代表作と称したくなるほどの高精度・高密度、高解像度なアルバムだ。なによりアルバム・タイトルが素晴らしい。日本語にすれば「超彩度」か。まさに彼のサウンドそのもののような言葉ではないか!

シド・ヴィシャス、ジェフ・バックリィ、カート・コバーン……ロック・スターの死が私たちにもたらすものとは何か

ロック・スターの死に場所をめぐる旅──現代アメリカを代表するロック・ライターの代表作がついに翻訳!

ロック・スターたちの死に場所を訪ね、愛と死の意味を探求するアメリカ横断の物語。
墓地でコカインを吸引し、豆畑の中を半マイル歩く。KISSのソロ・アルバムとロッド・スチュワートのボックス・セットを聴く。フランツ・カフカを愛するウェイトレスと会話し、4人の女性たちとKISSのメンバーについて考えを巡らせる。
レディオヘッドの『キッドA』が911の同時多発テロ事件を予言しているとして、物議をかもした一節も含む問題作!!

目次

初日の前日 ニューヨーク→死んだ馬→何も求めちゃいない人たち
初日前夜 困惑→構築→公表初日前夜
一日目 ダイアン→ヒッピー→イサカ→ハンド・オブ・ドゥーム
二日目 会話→自己回帰的精神障害→オネスティ・ルーム→ヤッツィー・ゲームで勝つ方法
三日目 火事→メタル→ドラッグ→絶望→Q
四日目 クレイジー→イン→ラヴ
五日目 ブレーキ・ダウン→ダウンタウン→ディア・カタストロフ・ウェイトレス
六日目 ロサンゼルス→氷河期が来る、氷河期が来る→何が興味深いのかということの意味
七日目 氷→蛇→神→アーカンソー
八日目 コービー→ニコ→リジー→ナッシュヴィル
九日目 ベルボトム・ブルーズ→起きるはずがないのに起きたこと→川、道、南部→棒高跳びの夏→悪魔は生きている
十日目 アイオワへ→偶然の結果→僕の忘れていた生活
十一日目 あっという間に思いがけない着陸をする飛行機→嘘のなかの真実→不安だ、僕はいつでも恋をしている
十二日目 「スロー・ライド」vs「フリー・ライド」
十三日目 レノーア→眼鏡をめぐる状況→なぜかライアン・アダムス
十四日目 鹿を安楽死させる方法→「アップ・ノース」→可哀想な、あまりに可哀想なヘレン→幸運を独り占めする奴がいる
十五日目 マストドン
十六日目 「これから谷ではみんな盛り上がり、ソルト・レイク・シティではみんなボロボロになる。そこの警察は自分たちの知っていることを認める気がないからだ。でも彼らは知っているはずだ。ああいうことをやったのは僕ではないと知っているはずなのだ」
最終日前日 だから俺たち若死にだ→アルビノ、混血→「チェーンソーで優しくファックして」
最終日 〇・〇八
謝辞

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Lianne Hall - ele-king

 『エナジー・フラッシュバック』——このタイトルに反応してしまう人は、真性のダンス好きか、さもなければ90年代前半の週末のほとんどをダンスフロアで過ごしていた人たちなのだろう。が、しかしこれはテクノのアルバムではなく、フォーク&インディ・ポップのアルバムだ。リアン・ホールというシンガーが、若い頃に経験したレイヴ・カルチャーの思い出をコンセプトにひとつのアルバムを作ったと知っては、これはもう絶対に聴かなければならない、使命である——なんてことを書いているが、ぼくはリアン・ホールというSSWが何者なのかをよくわかっていなかったりする。だから、つまりその、『エナジー・フラッシュバック』というタイトルが面白いじゃんと、それで彼女の音楽を初めて聴いた次第なのだ。

 この作品は、ある意味おそろしいタイムマシンだ。アルバムの1曲目の表題曲“エナジー・フラッシュバック”、「909 on 303〜」という歌い出しの、ドラムマシンの名称からはじまるメロウなフォーク・ソングは、しかも、曲の要所要所で、90年代初頭のレイヴ・カルチャーのアンセムのフレーズが繰り返される(その曲がなんなのかはすぐわかるので、自分で聴いてたしかめてください)。「エクスタシーというささやき声が〜」——思わず笑ってしまったが、目を閉じて聴いていると、いろいろなことを思い出してしまう。
 自分が夏を好きなのは、それが冒険の季節で、思い出がたくさんあるからというのもある。それはもう、少年時代からずっといろいろとあるが、ひとりのダンス・ミュージック・ファンとしては野外レイヴや野外音楽フェスティヴァルの数々の記憶には特別なものをいまでも感じる。それは、ステージの上で演奏していた有名な誰かの記憶ではない。レイヴ・カルチャーは、主役は自分たちリスナーだとオーディエンスを改心させたムーヴメントだったので、クラブやライヴハウスでは経験できないアクシデントや偶然性によって生まれる、たとえばそこで出会った見知らぬ誰かとの物語が面白かったりするのだ。リアン・ホールの『エナジー・フラッシュバック』には、そうした“我らの”親密さが横溢している。
 
 とはいえ、この『エナジー・フラッシュバック』は、レイヴ・カルチャーを体験していないリスナーが聴いても楽しめるだろう。ブライトン出身で現在ベルリン在住らしいこのシンガーは、すでにキャリアがあり、かのジョン・ピールが「偉大なるイングリッシュ・ヴォイスのひとり」と評したほどのチャーミングな声の持ち主だ。アコースティックとエレクトロニクスが絶妙に混じり合うその音楽は、初期のラフトレード系の手作り感(DIY感)を彷彿させるし、ピアノやヴァイオリンも良い感じで鳴っている。こじんまりとしているが、だからこそ良く、大物になることにはなんの興味もない音楽家が持ち得る愛らしさでいっぱいなのだ。
 

  
 昔、七尾旅人が電気グルーヴの“虹”をアコースティック・ギターでカヴァーしたことがあって、それは涙が出たほど感動的だったし、そういえば旅人とやけのはらの“Rollin' Rollin'”も、ダンス・カルチャーを叙情的に捉えた名曲のひとつだ。レイヴ・カルチャーの延長線上で聴いた曲としては、フィッシュマンズの“ナイト・クルージング”なんかもそう。ぼくのなかでは、暑くも甘ったるいあの時代にリンクする歌モノはこんな感じでいくつかあるにはある。が、『エナジー・フラッシュバック』は、アンダーグラウンドなダンスフロアや野外レイヴをがちで経験してきた人間が、完全に終わってしまった季節に対して歌っているという意味において、じつに胸が痛い作品だったりする。いや〜、これは切ない。ブリアルのレクイエム・フォー・ザ・レイヴ・カルチャーなんかよりも、当事者の愛情がこもっている分、本質的にはずっと切ないのだけれど、作品名がそうであるように、賢明なリアン・ホールはそれをユーモアで包んでくれているし、創意工夫をもった彼女のサウンドのいろんな引き出しが楽しさをもたらしてもくれる。まあ、このカセットテープのデザインからして、面白がっている感じが出ている。
 『エナジー・フラッシュバック』の最後の曲は“あなたはテクノでもう踊らない(U Don't Dans To Tekno Anymore)”。「ストロボライトの下であなたとは会えない‏‏‏/あなたはシカゴとデトロイトにさよならを言う‏‏‏‏/あなたはテクノでもう踊らない」——あれから30年以上も経っているのだ。変わっていく人もいれば変わらない人もいて、自分はいったい何をしているんだろうかと気を失いそうになることもあるけれど、とりあえずがんばってます(笑)。 

Brian Eno - ele-king

 京都でのインスタレーション展「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」が大盛況のブライアン・イーノ。この絶好のタイミングで、新たなオリジナル・アルバム『FOREVERANDEVERNOMORE』のリリースがアナウンスされた。今回はなんと、05年の『Another Day on Earth』以来(数え方によっては2016年の『The Ship』以来)となる、ヴォーカル作品。レオ・エイブラハムズ、ジョン・ホプキンス、ピーター・チルヴァース、ロジャー・イーノといったおなじみの面々に加え、ふたりの娘セシリー&ダーラも参加している模様。テーマは、近年の彼の最大の関心事といっても過言ではない、気候危機。下掲のイーノのメッセージ、必読です。10月14日発売。

 なお、あわせて「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」の会期延長も発表されている。当初8月21日(日)で終了の予定だったが、9月3日(土)まで開催されるとのこと。まだの方はもちろん、もう行ったという方もこれを機にあらためて足を運んでみては。

BRIAN ENO

アンビエント・ミュージックの先駆者、ブライアン・イーノが
17年ぶりのヴォーカル・アルバム『FOREVERANDEVERNOMORE』を10月14日にリリース!

国内最大規模の大展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」は
大盛況につき会期延長決定!

音楽界のレジェンド、ブライアン・イーノの22枚目のアルバム『FOREVERANDEVERNOMORE』(フォーエヴァーアンドエヴァーノーモア)が10月14日にリリースされることが発表になった。

ミュージシャン、プロデューサーとして数々の名作を世に送り出しているイーノだが、ヴィジュアル・アートのパイオニアとしても知られており、現在、京都中央信用金庫 旧厚生センターでは、大規模個展「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」が開催中。幅広い世代から好評を博している。

今再びイーノの多岐にわたる活動に大きな注目が集まる中で発表された今作『FOREVERANDEVERNOMORE』は、ウエスト・ロンドンにあるイーノのプライベート・スタジオでレコーディングされた10曲が収録され、2005年のアルバム『Another Day On Earth』以来、イーノ自身がヴォーカルを担当した作品となっている。また、2021年8月に世界遺産であるギリシャのアクロポリスで行われた、11年ぶりのライヴ・パフォーマンスのためにイーノが作曲した “There Were Bells” と “Garden of Stars” のスタジオ録音と、環境問題への取り組みを目的にロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで開催中の展示会「BACK TO EARTH」のために制作したオーディオ・インスタレーション作品に含まれる “Making Gardens Out of Silence” が収録されている。なお、今作はドルビーアトモス音源での配信も決定されている。

なお、本日より先行シングル “There Were Bells” の配信がスタート。2021年8月に弟のロジャー・イーノと共にアクロポリスで行ったコンサートの映像を使用したパフォーマンス・ビデオも公開となった。この曲は、現在の気候の非常事態を意識させるもので、このテーマはアルバム全体を通して取り上げられている。コンサート当日のアテネは気温45度にまで昇り、周辺部では山火事も発生した状況に、イーノは「我々はここ、西洋文明の発祥の地にいますが、おそらくその終わりを目撃していると思いました。」とコメントを残している。

Performance video 「There Were Bells」
https://www.youtube.com/watch?v=-gH-acWKpNY

さらに、今作は長年のコラボレーターであるギタリストのレオ・エイブラハムズ、音楽家兼ソフトウェア・デザイナーのピーター・チルヴァース、ヴォーカリストのクローダ・シモンズ、音楽家のジョン・ホプキンスに加え、弟で音楽家のロジャー・イーノ、娘のセシリー・イーノとダーラ・イーノが参加している。

なお、今作について、イーノは下記のようにコメントしている。

 皆さんと同じように(どうやら世界のほとんどの政府を除いて)、私は狭まっていく不安定な未来について考え、この音楽は、そのような考え、いえ、“感情” から生まれたものです。このような思いを共有する私たちは、世界が目まぐるしく変化し、その大部分が永遠に消え去ろうとしていることを理解しています……だから、このアルバムのタイトルにしたのです。

 このアルバムは、何を信じてどう行動すべきかを伝えるためのプロパガンダではありません。私自身が自分の “感情” を探求している証です。リスナーの皆さんとも、このような経験や探求を共有できればと願っています。

 私たちアーティストが、実は “感情の商人” であるという考えを受け入れるまで時間がかかりました。“感情” というものは主観的なのです。数値化したり比較したりするのが難しいので科学的には語られませんが、“感情” は思考の始まりで、なくてはならない存在でもあるのです。“感情” は、脳が意識している以上の広いレンズで、身体全体に影響を及ぼすものです。

 アートによって、私たちはその “感情” を知り、気づき、そこから学び、好き嫌いを知り、そこから “感情” を “行動” に変えていけるのです。子どもは遊びを通して学び、大人はアートを通して遊びます。アートは “感情” を持つ空間を与えてくれますが、本を閉じたりギャラリーから出るように、オフスイッチもついています。アートは、楽しいことも辛いことも、“感情” を経験する安全な場所です。 その “感情” は、私たちが切望するものであることもあれば、避けたいものでもあります。

 地球を救う唯一の希望は、私たちが地球に対して異なる “感情” を抱き始めることだと、私はますます確信しています。生命の驚くべきありえなさに再び魅了され、すでに失ったものに後悔や辱めを感じ、私たちが直面している挑戦と不透明な未来に爽快感を覚えるかもしれません。簡潔に言えば、私たちは自然、文明、そして未来への希望に、再び恋に落ちる必要があるのです。

アルバムのデジタル予約も本日スタート。同時に、デジタルキャンペーンもスタートした。iTunes でアルバム『FOREVERANDEVERNOMORE」をプレオーダーした方の中から抽選で10名様に「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」のチケットがプレゼントされる。
詳細・応募 https://www.universal-music.co.jp/brian-eno/news/2022-07-28/

商品情報
ブライアン・イーノ『FOREVERANDEVERNOMORE』
2022年10月14日(金)発売
視聴・ご予約はこちら:https://BrianEno.lnk.to/al_FOREVERANDEVERNOMOREPR

収録曲(デジタル配信楽曲)
01. Who Gives a Thought
02. We Let It In
03. Icarus or Bleriot
04. Garden of Stars
05. Inclusion
06. There Were Bells
07. Sherry
08. I’m Hardly Me
09. These Small Noises
10. Making Gardens Out of Silence

ブライアン・イーノ(ヴォーカル、プロデュース)
レオ・エイブラハムズ(ギター)[01, 03, 04, 06, 07, 09]
ダーラ・イーノ(ヴォーカル)[02, 08]
セシリー・イーノ(ヴォーカル)[04]
ロジャー・イーノ(アコーディオン)[04, 06]
ピーター・チルヴァース(キーボード)[04]
マリーナ・ムーア(ヴァイオリン、ヴィオラ)[05]
クローダ・シモンズ(ヴォーカル)[09]
ジョン・ホプキンス(キーボード)[09]
キョウコ・イナトメ(ヴォーカル)[10]

イベント情報
音と光の展覧会 BRIAN ENO AMBIENT KYOTO  開催中

ヴィジュアル・アートに革命をもたらした英国出身のアーティスト、ブライアン・イーノによる展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」は、京都を舞台に6月3日(金)に幕を開け、主要3作品と世界初公開作品が一堂に会する大展覧会とあって、連日大盛況となっている。その賑わいを受けて、当初8月21日(日)に閉幕の予定だった会期を、2週間延長して9月3日(土)まで開催することが決定。会期延長期間のチケットは、8月3日(水)正午12時よりオンラインにて販売が開始される。(延長後の会期:2022.6.3 - 2022.9.3)

BRIAN ENO プロフィール
ミュージシャン、プロデューサー、ヴィジュアル・アーティスト、アクティビスト。70年代初頭にイギリスのバンド、ロキシー・ミュージックの創設メンバーの一人として世界的に注目を集め、その後、一連のソロ作品や様々なコラボレーション作品を世に送り出している。プロデューサーとしては、トーキング・ヘッズ、ディーヴォ、U2、ローリー・アンダーソン、ジェイムス、ジェーン・シベリー、コールドプレイなどのアルバムを手がけ、デヴィッド・ボウイ、ジョン・ハッセル、ハロルド・バッド、ジョン・ケイル、デヴィッド・バーン、グレース・ジョーンズ、カール・ハイド、ジェイムス・ブレイク、そして実弟のロジャーとコラボレーションを行なっている。音楽活動と並行して、光や映像を使ったヴィジュアル・アートの創作活動を続け、世界中で展覧会やインスタレーションを行っている。 ロジャー・イーノとは、初の兄弟デュオ・アルバム『ミキシング・カラーズ』(2020年)をリリース。これまでに40枚以上のアルバムをリリースし、ヴェネツィア・ビエンナーレ、サンクトペテルブルクのマーブル・パレス、北京の日壇公園、リオデジャネイロのアルコス・ダ・ラパ、シドニー・オペラハウスなど、広範囲に渡ってアート・エキシビションを行なっている。長期に渡るスパンで文化的施設や機関の基盤となることを目的とする「Long Now Foundation」の創設メンバー、環境法慈善団体「ClientEarth」の評議員、人権慈善団体「Videre est Credere」の後援を務めている。2021年4月には「EarthPercent」を立ち上げ、音楽業界から資金を集めて、気候変動の緊急事態に取り組む最も影響力のある環境慈善団体への寄付を行っている。

Links

artist: BRIAN ENO
title: FOREVERANDEVERNOMORE
release: 2022.10.14

https://BrianEno.lnk.to/al_FOREVERANDEVERNOMOREPR

TRACKLISTING
01. Who Gives a Thought
02. We Let It In
03. Icarus or Bleriot
04. Garden of Stars
05. Inclusion
06. There Were Bells
07. Sherry
08. I’m Hardly Me
09. These Small Noises
10. Making Gardens Out of Silence

Nanao Tavito - ele-king

 七尾旅人が、2018年の『Stray Dogs』以来のアルバムをリリースすることが先週、本人のツイートによって発表された。タイトルは『Long Voyage』、全17曲、CD2枚組の大作で、そのスケールの大きさからいって、ファンのなかにはあの『911FANTASIA』を思い出す人も少なくないだろう。コロナ以降の2年間の七尾旅人がやってきたこと(対コロナ支援配信「LIFE HOUSE」や感染者家庭に食料を届ける「フードレスキュー」はいまも継続中)を思えば、それもむべなるかなで、期待は高まる。発売は9月14日、曲名や参加ミュージシャンなどアルバムの詳細は彼のホームページを参照してください

Claire Rousay - ele-king

 世界の多様な環境音と音楽的な要素。このふたつは現代の音響作品にあって既に違和感なく融合している。たとえば〈12k〉などエレクトロニカ経由のアンビエント/ドローン作品を思いだしてみれば理解できるだろう。シネマティックな環境音とやわらかい持続音が交錯し、聴き手に深い心地よさをあたえてくれるタイプの音楽である。
 テキサス州のサンアントニオを拠点とするクレア・ルーセイのサウンドも表面上はそれらアンビエント/ドローンと同じような要素でできあがっている。2019年あたりからリリースを開始したルーセイは、環境音を主体としたエクスペリメンタル(実験的)な作風である。そこにクラシカルな要素をおりまぜつつ、独自の音響空間を生みだしているのだ。だが彼女のサウンドスケープは、凡庸なアンビエント・ドローンとは一線を画すような独自の「間」がある。ありきたりな心地よさに落とし込まない/逃げない「意志」があるのだ。
 なかでも2021年の『A Softer Focus』は彼女の最高傑作といえるアルバムだった。繊細で大胆な音響空間によって、「音を溶かす」かのごときサウンドスケープが生成されていた。環境音、ノイズ、クラシカルな器楽などを用いつつも彼女の音楽は、いわゆるアンビエント/ドローン作品とはやや異なる「時間」が流れている。
 なぜか。彼女のパフォーマンスおよび録音は、物理的なオブジェクトの「潜在的な音」を引き出すことで、クィアネス・人間関係・自己認識を探求していくタイプのものである。自己と世界があり、その齟齬があり、関係があり、自律がある。それら社会と個の関係をサウンドスケープのなかに生成させているように思えるのだ。
 不用意に音が溶けていない。音に依存していない。自己がある。反復という規律性に抗い、いま、ここにある自己の音をつなげている、とでもいうべきか。

 新作『Everything Perfect Is Already Here』はピアノやハープ、ヴァイオリンなどが奏でる静謐な響きと環境録音などが、ゆったりとした時間のなか交錯し合う、まさにクレア・ルーセイならではの音に仕上がっていた。
 前作であるモア・イーズとの共作『Never Stop Texting Me』 が、ハイパーポップな作風だったので、その振れ幅にも驚いてしまう。この『Everything Perfect Is Already Here』はリリース・レーベルである〈Shelter Press〉から2021年にリリースした『7 Roles (All Mapped Out)』で提示したルーセイのミニマリズムを受けつぐものだ。ハープのマリル・ドナヴァン、マスタリングのシュテファン・マシューなどの参加・制作メンバーも共通している。
 加えて2021年に〈American Dreams Records〉からリリースした傑作『A Softer Focus』に特徴的だった環境音やノイズ、そしてクラシカルな楽器音などの音要素をコンポジションする作風をより突き詰めたアルバムともいえる。
 アルバムには “It Feels Foolish To Care” と “Everything Perfect Is Already Here” など15分ほどの長尺2曲が収録されている。両曲とも聴き込んでいくうちに、音の一音、音の一粒に耳が繊細になり、その音の柔らかで、しかし硬質な響きに、不意にふれあっていくような感覚になってくる。

 世界との融解から遠く離れて、個と世界の音を鳴らすこと。ありきたりなアンビエント/ドローンの心地よさとはまた別種の感覚が、このアルバムと、クレア・ルーセイの音にはあるのだ。

Loraine James - ele-king

 昨年〈Hyperdub〉から『Reflection』というすばらしいアルバムを発表し、高い評価を獲得したプロデューサー、ロレイン・ジェイムズ。今年もワットエヴァー・ザ・ウェザー名義でこれまたハイクオリティなアンビエント作品を送り出しているが、早くも本名名義での新作がアナウンスされている。NYの作曲家ジュリアス・イーストマン(メレディス・モンクやアーサー・ラッセルとのコラボで知られる)にオマージュを捧げたアルバムで、彼の作品を再解釈した楽曲により構成されている。リリースは10月7日。

artist: Loraine James
title: Building Something Beautiful For Me
label: Phantom Limb
release: 7th Oct 2022

tracklist:
01. Maybe If I (Stay On It)
02. The Perception of Me (Crazy Nigger)
03. Choose To Be Gay (Femenine)
04. Building Something Beautiful For Me (Holy Presence of Joan d’Arc)
05. Enfield, Always
06. My Take
07. Black Excellence (Stay On It)
08. What Now? (Prelude To The Holy Presence Of Joan d’Arc)

Cornelius - ele-king

 コーネリアスが本日(7月22日)より“変わる消える (feat. mei ehara)”を配信している。これは2021年春に作詞作曲され同年5月にレコーディングされた曲で、ヴォーカルにはmei eharaをフィーチャー、作詞を担当したのは坂本慎太郎。昨年7月のリリース直後から配信停止状態が続いていたが、ようやく聴けるようになった。(リミックス・ヴァージョンでは、〈ストーンズ・スロー〉からの作品やソランジュの仕事で広く知られるLAの音楽家、John Carroll Kirbyがリミックスを担当)
 また、本日よりワーナーミュージック・ストアではリリースを記念したTシャツの販売も開始されている。


Dancer:Hiro Murata
Director/DoP/Animator:Koichi Iguchi
https://youtu.be/2Je4dhaRtmc

Sun Ra Arkestra - ele-king

 サン・ラー・アーケストラが2020年の『Swirling』に続く新作『Living Sky』を2022年10月7日に〈Omni Sound〉からリリースする。録音は、現バンド・リーダーのマーシャル・アレンをはじめ、総勢19名のミュージシャンが参加し、フィラデルフィアのRittenhouse SoundWorksで2021年6月、まる1日かけておこなわれたという。アルバムにはサン・ラーの名曲のひとつ、“Somebody Else's Idea”のインストゥルメンタル・ヴァージョンが収録される(ヴォーカル・ヴァージョンは1971年の『My Brother The Wind, Vol II』に“Somebody Else's World”として収録されている)。
 なお、バンドの声明文には以下のような力強い言葉が記されている。「私が生きている世界は、私が変えることができる世界だということを肯定するもの。変化の第一段階は、現状のステイタスを受け入れないこと、現状を拒否すること。それから、私たちは無限に広がる可能性へと自分を解放することができる。それが私たちの願いです」
 

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